Google Pixel Buds 2aレビュー!革新の音質とGemini連携

Google Pixel Buds 2a アイリスの外観
2025年10月9日に発売された完全ワイヤレスイヤホン「Google Pixel Buds 2a」は、A-Seriesとして初めてアクティブノイズキャンセリング(ANC)を搭載したことで、劇的に音質が向上したと評判です。

このレビューでは、Pixel Buds 2a音質Google Geminiとの連携機能などの性能や使い勝手について、前モデル「Pixel Buds A-Series」や上位モデル「Pixel Buds Pro 2」と比較しながら徹底検証しました。

先に結論からお伝えしましょう

Google Pixel Buds 2a の長所(Pros):

  • ANC搭載: A-Series初のノイズキャンセリングで静寂を実現
  • 装着感: 「固定用アーチ」による抜群のフィット感と軽さ
  • 長時間駆動: ANCオフで単体10時間、ケース込み27時間のスタミナ
  • 連携機能: Geminiとの会話やマルチポイント接続の利便性

Google Pixel Buds 2a の短所(Cons):

  • 充電: ケースがワイヤレス充電に非対応
  • 操作性: イヤホン単体でのスワイプ音量調整ができない
  • 機能制限: 空間オーディオのヘッドトラッキングや会話検知機能が非搭載

総合評価:

Google Pixel Buds 2aは、強力なANC化によって劇的に音質が向上しました。また、それに加えて「Gemini」との連携機能が加わることで、単なる音楽鑑賞ツールでなく、「専属の秘書を持ち歩く」という、全く新たな使い道を開拓しました。この完全ワイヤレスイヤホンを使うことで、従来とは異なる全く新しい体験ができるでしょう。すべてのAndroidやPixelスマホユーザーにおすすめです。

この記事で分かること

  1. 外観・デザイン: マット仕上げの質感、ケースのサイズ感、IP54防滴・防水性能、付属品(イヤーチップ)、カラー(Iris, Hazel)
  2. 装着感: 固定用アーチ(スタビライザー)の効果、ジョギング時の安定性、長時間使用時の快適性、本体重量
  3. 音質: 11mmドライバーの特性、低音・ボーカルの解像度、専用アプリでのイコライザー調整、空間オーディオ対応
  4. ノイズキャンセリング: ANC(Silent Seal 1.5)の効果検証(カフェ・電車などシーン別)、外部音取り込みの自然さ、風切り音対策
  5. 通話性能: クリア音声通話、ビームフォーミングマイク、風切り音耐性、オンライン会議での実用性
  6. バッテリー性能: イヤホン単体・ケース込みの再生時間(ANCオン/オフ)、急速充電速度、USB-C充電(有線)
  7. 接続・コーデック: Bluetooth 5.4、コーデック(SBC, AAC)、マルチポイント接続、動画・ゲームの遅延、Fast Pair
  8. 連携機能: Gemini / AIアシスタントの活用(メール要約・経路検索)、Find Hub(紛失防止)、Pixel製品との連携
  9. メリット・デメリット: 前モデル「Pixel Buds A-Series」と上位モデル「Pixel Buds Pro 2」との違い、比較
  10. 総評: 評価(5段階)、おすすめユーザー
  11. 価格・購入先: Googleストアの支払い方法、amazon、楽天市場、ヤフーショッピング

この記事を最後まで読むことで、「Google Pixel Buds 2a」を購入するべきかどうかがはっきりと分かるはず。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

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公式ページ:Google Pixel Buds 2a – 心地よいサウンドを、もっと身近に

デザインと装着感:Google Pixel Buds 2aの進化と「固定用アーチ」の実力

Google Pixel Buds 2a イヤホンとケース

ここではGoogle Pixel Buds 2aのデザイン、装着感、そして携帯性について、実際に使用して感じたことを書いていきます。

シンプルながら洗練された外観と頼もしい防水性能

Google Pixel Buds 2aを初めて手にした時、そのシンプルで洗練されたデザインに好感を持ちました。私が使用したのはIris(アイリス)カラーですが、マットな仕上げが指紋を目立たせず、非常に上品な印象を与えます。カラーバリエーションIrisとHazelの2色展開で、どちらもGoogle Pixelデバイスと調和する色合いです。デザインは上位モデルである「Pixel Buds Pro 2」を彷彿とさせますが、より小型化されており、耳への収まりが非常に良いと感じました。

Google Pixel Buds 2a イヤホンの外観

注目したいのは、その耐久性です。イヤホン本体はIP54の防滴・防塵性能を備えているため、突然の雨や、ジムでの激しいワークアウト中に汗をかいても故障の心配がありません。実際に小雨が降る中でのランニングに使用してみましたが、全く問題なく動作し続けました。一方、ケースはIPX4の防水性能に留まるため、水没には注意が必要ですが、日常的な水しぶき程度なら安心です。

「固定用アーチ」が生む絶妙なフィット感と安定性

装着感における最大の特徴は、なんといっても「固定用アーチ」の存在です。前モデル「Pixel Buds A-Series」から引き継がれつつ、調整方法が進化しています。イヤホンを耳に入れ、少しひねるように回転させることで、このアーチが耳のくぼみにしっかりとフィットします。

Google Pixel Buds 2aの固定用アーチ

実際に装着して1時間ほどジョギングをしてみましたが、一度も位置を直す必要がありませんでした。激しく首を振ったり、階段を駆け上がったりしても、耳から外れそうな不安感は皆無です。このスタビライザーのおかげで、スポーツ時の安定性は抜群だと言えます。一方で、デスクワーク中などリラックスしたい時は、逆方向に少し回すことでフィット感を緩め、圧迫感を軽減できるのが素晴らしい点です。2時間ほどカフェで音楽を聴きながら作業をしましたが、耳が痛くなることもなく、長時間でも快適に使い続けることができました。本体重量片耳約4.7gと非常に軽量で、つけていることを忘れるほどの軽さです。

操作性:シンプルだが音量調整に課題あり

Google Pixel Buds 2aの操作方法。コントロール詳細。

操作は左右のイヤホン表面にある静電容量方式タッチセンサーで行います。タップの反応は非常に良く、軽く触れるだけで再生や一時停止、通話の応答がスムーズに行えました。長押し操作には、ノイズキャンセリングの切り替えや、AIアシスタント「Gemini」の呼び出しを割り当てることができ、スマートフォンを取り出さずに「Gemini Live」でブレインストーミングを行うといった使い方も快適です。

ただし、上位モデルである「Pixel Buds Pro 2」と比較して明確なデメリットも感じました。それは、スワイプによる音量調整機能が搭載されていないことです。音量を変えるにはスマートフォン本体を操作するか、「OK Google、音量を下げて」と音声コマンドを使う必要があります。満員電車の中など、声を出せずスマホも取り出しにくい状況では、手元でサッと音量を変えられない点に少々不便さを感じました。

携帯性に優れたケースと付属品

Google Pixel Buds 2a ケースの外観

充電ケースは丸みを帯びた小石のようなデザインで、手に馴染むマットな質感が特徴です。サイズは非常にコンパクトで、ジーンズのコインポケットにもすっぽりと収まります。ヒンジの開閉もスムーズで、マグネットの強さも適切。イヤホンを収納する際に「カチッ」と吸い付くように収まるため、充電ミスも防げます。ただし、残念なのはワイヤレス充電に対応していない点です。上位モデルのPixel Buds Pro 2は対応していますが、本機はUSB-Cケーブルでの有線充電のみとなります。

付属品については、XS、S、M、Lの4サイズのイヤーチップが同梱されており、自分の耳に最適なサイズを選べるのが嬉しいポイントです(Mサイズは装着済み)。私は右耳と左耳でサイズが微妙に違うのですが、細かく調整できるおかげで密閉感を高め、ノイズキャンセリングの効果を最大限に引き出すことができました。

まとめ:デザインと装着感

  • デザイン:マットな仕上げで指紋が目立たず、シンプルで上品な印象
  • 防水性能:イヤホン本体はIP54で雨や汗に強く、ランニングでも安心
  • 装着感:「固定用アーチ」をひねって調整することで、激しい運動でも外れない安定感を実現
  • 快適性:フィット感を調整でき、軽量なため長時間使用しても耳が痛くなりにくい
  • ケース:コンパクトで携帯性に優れるが、ワイヤレス充電には非対応
  • 操作性:タッチ操作はシンプルだが、イヤホン単体での音量調整ができない点は惜しい

音質

ここではGoogle Pixel Buds 2aを実際に使用し、音の特性(高音・低音・中音域・ボーカル)と調整(イコライザー)、ANC(ノイズキャンセリング)と外部音取り込み、通話品質(風切り音耐性)について検証します。

音の特性と調整:Google Pixel Buds 2aのパワフルな低音とカスタマイズ性

Google Pixel Buds 2aのオーディオ性能

ここでは、Google Pixel Buds 2aが奏でる音のバランスや各帯域の特徴、そして専用アプリを用いたイコライザー調整の効果について、実際のリスニング体験を交えて詳しく検証していきます。

11mmドライバーが鳴らすエネルギッシュなサウンド

まず全体の音の傾向ですが、11mmの大口径ダイナミックドライバーを搭載しているだけあり、非常にエネルギッシュでメリハリのあるサウンドだと感じました。特に低音域の量感は豊かで、ケンドリック・ラマーの「Loyalty」を再生した際、ベースラインの沈み込みとキックの重みがしっかりと伝わってきました。

前モデルのPixel Buds A-Seriesと比較すると、音の厚みが明らかに増しており、迫力不足を感じることはありません。低音が強調されつつも、決して音が濁るようなブーミーさはなく適度な締まりがあるため、ロックやヒップホップを聴くには最高のチューニングだと言えます。

高音域に関しては、クリアで伸びやかな印象を受けました。シンバルの金属音やアコースティックギターのストロークも鮮明に描写され、楽曲にきらびやかさを与えています。音量を上げすぎるとわずかに刺さるような鋭さを感じる瞬間もありましたが、日常的なリスニング音量であれば聴き疲れする心配はないでしょう。

中音域、特にボーカルの表現力も優秀です。ビル・キャラハンの「Drover」を聴いたところ、彼の深みのある声が楽器の音に埋もれることなく、中央に定位してくっきりと浮かび上がってきました。解像度もこの価格帯としては十分に高く、各楽器の音が団子にならずに分離して聞こえるのは嬉しい驚きでした。

空間の広がりと自由度の高い調整機能

Google Pixel Buds 2aを装着して音楽を聴いている。

音場(サウンドステージ)については、左右への適度な広がりを感じることができます。トータスの「It’s All Around You」のようなステレオ感が強調された楽曲では、音が頭の中で鳴るというよりは、耳の外側までフワッと広がるような立体感を味わえました。本機は空間オーディオにも対応しており、映画やライブ映像を見る際の臨場感は抜群です。

ただし、注目したい点として、上位モデルの「Pixel Buds Pro 2」とは異なり、顔の向きに合わせて音が移動する「ヘッドトラッキング機能」には非対応です。それでも、固定された音場の中での立体感は十分に楽しめるレベルに仕上がっています。

もしデフォルトの音質が好みでなければ、専用アプリのイコライザーで自由に調整が可能です。「重低音」「軽低音」「バランス」「ボーカルブースト」「クラリティ」といったプリセットが用意されており、ワンタップでガラリと印象を変えられます。私はポッドキャストを聴く際に「ボーカルブースト」を多用しましたが、人の声が強調されて非常に聞き取りやすくなりました。さらに5バンドのカスタムEQを使えば、特定の周波数を細かく微調整できるため、自分だけの「理想の音」を追求する楽しみもあります。

まとめ:音の特性と調整

  • 音の傾向:11mmドライバーによるパワフルな低音とクリアな高音を兼ね備えた、元気なドンシャリ傾向
  • 解像度と分離感:楽器ごとの音が団子にならず、ボーカルも埋もれずにくっきりと聞こえる高い解像度
  • 空間表現:空間オーディオに対応し音の広がりを感じられるが、Pro 2にあるヘッドトラッキング機能は非搭載
  • カスタマイズ性:5バンドEQと実用的なプリセットにより、コンテンツに合わせて柔軟な音質調整が可能

ANCと外部音取り込み:Google Pixel Buds 2aがもたらす「静寂」の価値

Google Pixel Buds 2aのアクティブノイズキャンセリング(ANC)

ここでは、Google Pixel Buds 2aでA-Seriesとして初めて搭載されたアクティブノイズキャンセリング(ANC)の実力と、外部音取り込みモードの自然さ、そして環境音への対応力について検証していきます。

A-Series初搭載のANCの進化点:A-Seriesと上位モデルPro 2との違い

ついにA-Seriesにもアクティブノイズキャンセリング(ANC)が搭載されました。これが本モデル最大の進化点であり、騒がしい環境での快適性が劇的に向上しています。このANC機能は、独自のチップ「Tensor A1」と技術「Silent Seal 1.5」によって制御されています。

前モデルのPixel Buds A-Seriesは物理的な遮音しかなかったため、電車内やカフェで雑音に負けてしまい、音量を不必要に上げる必要がありました。しかし、Pixel Buds 2aではANCが騒音を強力に打ち消すため、耳に負担をかける大音量から解放され、いつでも適正な音量で音楽をクリアに楽しむことができます。

ただし、上位モデルである「Pixel Buds Pro 2」と比較すると、ANCの強度はややマイルドです。人の話し声といった高音域のノイズは完全には消えず、少し遠くで鳴っているように聞こえます。その分、ANC特有の耳が詰まるような不快な圧迫感(ツンとする感じ)はほとんどなく、長時間のフライトや作業中でも疲れにくい、自然なチューニングに仕上がっているのが特徴です。

シーン別検証:カフェでの没入感と地下鉄の騒音

Google Pixel Buds 2aを装着している。

実際に様々な場所でANCの効き具合をテストしてみました。まずは「カフェ(室内)」です。作業中にANCをオンにすると、店内に響いていたエアコンの「ゴーッ」という空調音や、遠くで鳴るエスプレッソマシンの駆動音が「フッ」とかき消され、静寂が訪れます。ここでビリー・アイリッシュの「Bad Guy」のような音数の少ない楽曲を再生してみましたが、背景が静かになったことで、小音量でもボーカルの息遣いやベースの質感が驚くほどクリアに聞こえました。ANC特有の耳が詰まるような圧迫感(ツンとする感じ)も少なく、長時間の作業でも疲れにくいのが好印象です。

次に「地下鉄と屋外」です。電車内では、走行音などの重低音は見事にカットされますが、車内アナウンスや近くの人の話し声といった高音域は完全には消えず、少し遠くで鳴っている程度に残ります。完全に世界を遮断するわけではありませんが、音楽を流せば気にならないレベルです。また、屋外でのランニング中には「風切り音」の少なさに驚きました。マイク部分に採用されたメッシュカバーの効果により、風が吹いても「ボボボ」という不快なノイズが音楽を邪魔することはありませんでした。

上位モデルとの機能差と使い勝手

Google Pixel Buds 2a イヤホンの外観

機能面で上位モデル「Pixel Buds Pro 2」との違いを強く感じたのは、自動化機能の有無です。Pro 2には、周囲の騒音レベルに合わせてANCの強度を自動調整する「適応型オーディオ」や、自分が話し始めると自動で外部音取り込みに切り替わる「会話検知機能」が搭載されていますが、Pixel Buds 2aにはこれらがありません。

そのため、コンビニで店員さんと話す際などは、自分でイヤホンを長押ししてモードを切り替えるか、再生を停止する必要があります。とはいえ、タッチセンサーの感度は良好で操作自体にストレスはないため、この価格差を考えれば十分に納得できる割り切りだと感じました。

必要な音を逃さない外部音取り込み

外部音取り込みモード(トランスペアレンシー)についても、非常に実用的です。イヤホンのセンサーを長押しするだけで瞬時にモードが切り替わり、レジでの会計や駅のアナウンスを聞き逃すことがありません。取り込まれる音は「デジタルっぽさ」が少なく自然ですが、静かな部屋で使うとわずかにホワイトノイズを感じることがありました。

まとめ:ANCと外部音取り込み

  • ANC性能:A-Series初搭載ながら、Tensor A1チップにより電車内の低音ノイズなどを強力にカットし、静寂性は高い
  • 音の抑制:人の声などの高音域は多少残るものの、耳への圧迫感が少なく長時間でも快適に使用できる
  • 外部音取り込み:長押しでの切り替えはスムーズで音も自然だが、上位モデルにある「会話検知機能」は非搭載
  • 環境音対応:メッシュカバーにより風切り音が低減されており、屋外でのランニングや通話も快適
  • 機能差:周囲の環境に合わせてANCを自動調整する「適応型オーディオ」機能には対応していない

通話品質:Google Pixel Buds 2aのクリアな音声と強力な風切り音対策

Google Pixel Buds 2aの通話機能

ここでは、Google Pixel Buds 2a通話品質について、マイク性能、ノイズ抑制、そして風切り音への耐性を中心に、実際の通話シーンを交えて検証していきます。

クリアな音声とAIによるノイズ抑制

Google AIと物理的な設計の組み合わせにより、このイヤホンの通話品質は価格以上の完成度を見せています。実際に、週末の賑わうカフェで友人との通話テストを行ってみました。周囲には話し声や食器がぶつかる音が響いていましたが、通話相手によると私の声は「非常にクリアで、近くで話しているようだ」とのことでした。これは、搭載されたビームフォーミングマイクが声を的確に拾い、さらにGoogle AIが周囲の雑音を効果的に分離・抑制してくれているおかげでしょう。

また、Bluetoothスーパーワイドバンド音声に対応しているため、相手の声も従来の電話回線より帯域が広く、自然で豊かに聞こえます。Google Meetを使ったWeb会議でも試しましたが、Wi-Fi環境下での接続も安定しており、自分の声がこもって聞こえるような違和感もなく、ビジネス用途でも十分に通用する品質だと感じました。

風切り音を物理的に防ぐメッシュカバーの効果

Google Pixel Buds 2a イヤホンの防風メッシュカバー

屋外での使用において、特に感動したのが「風切り音」への強さです。マイク部分に採用された防風メッシュカバーが、風がマイクに当たった際に発生する「ボボボ」という不快なノイズを物理的に軽減してくれます。風速5mほどの少し風が強い日に屋外を歩きながら通話をしましたが、風切り音が会話を遮ることはありませんでした。

前モデルのPixel Buds A-Seriesは基本的なマイク機能のみで、風が吹くとどうしてもノイズが入りがちでしたが、この点においては明確な進化を感じます。上位モデルのPixel Buds Pro 2と比較しても、AIによる処理能力は同等のチップ(Tensor A1)を使用していることもあり、日常的な通話であれば遜色のないレベルに仕上がっていると感じました。

まとめ:通話品質

  • マイク性能:Google AIとビームフォーミングマイクにより、騒がしい場所でも自分の声をクリアに届けられる
  • 音質:スーパーワイドバンド音声に対応し、相手の声が機械的ではなく自然で聞き取りやすい
  • 風切り音耐性:防風メッシュカバーが物理的に風をガードし、屋外での通話ストレスが大幅に軽減された
  • 比較:前モデル(A-Series)から風切り音耐性が大きく向上し、上位モデル(Pro 2)と比較しても遜色ない通話品質を実現している

バッテリー:Google Pixel Buds 2aの長時間駆動と充電仕様の割り切り

Google Pixel Buds 2a アイリスとブラック

ここでは、Google Pixel Buds 2aのバッテリー性能について、公称値と実際の再生時間、急速充電の利便性、そしてワイヤレス充電非対応という仕様が日常使用にどう影響するかを検証していきます。

驚異のスタミナ:前モデル比2倍の再生時間を実現

バッテリー持ちに関しては、前モデルからの最も大きな進化を感じるポイントの一つです。スペック上の数値を見ると、ノイズキャンセリング(ANC)をオフにした状態でのイヤホン単体再生時間は最長10時間。これは前モデル「Pixel Buds A-Series」の5時間と比較して、実に2倍の長さです。

実際に、ANCをオンにした状態で(公称値は7時間)、朝の通勤から日中のオンライン会議、そして帰宅時の音楽鑑賞まで断続的に使用してみました。合計で6時間ほど使いましたが、バッテリー残量にはまだ余裕があり、「電池切れ」の不安を感じる瞬間は一度もありませんでした。上位モデルの「Pixel Buds Pro 2」(ANCオンで8時間)にはわずかに及びませんが、ANC常時オンでこれだけ持てば、長距離のフライトや新幹線移動でも途中で充電することなく映画を2〜3本楽しむことができます。

頼れる急速充電とワイヤレス充電非対応の惜しさ

Google Pixel Buds 2a ケースの充電端子

万が一バッテリーが切れてしまっても、充電スピードは非常に優秀です。ケースにイヤホンを戻してわずか5分待つだけで、ノイズキャンセリングをオンにした状態で約1時間の再生が可能になります。出かける直前に充電忘れに気づいた時、この急速充電機能には何度も助けられました。

一方で、購入前に留意しておきたいのが充電方法です。上位モデルのPixel Buds Pro 2はケースがワイヤレス充電に対応していますが、Pixel Buds 2aUSB-Cケーブルによる有線充電のみとなります。普段からスマホや他のデバイスをワイヤレス充電器に置く習慣がある私としては、いちいちケーブルを挿す手間を少し面倒に感じる場面がありました。ただ、Pixelスマートフォンと同じUSB-Cケーブルを共用できるため、デスク周りのケーブルマネジメントさえしっかりしていれば、大きなデメリットにはならないでしょう。

実用的なバッテリー管理とケース性能

Google Pixel Buds 2a ケースとイヤホン

ケースを含めた総再生時間は、ANCオンで最長20時間オフで最長27時間となります。私の使い方だと、ケースの充電は週に1〜2回程度で十分でした。また、Pixelスマートフォンと接続している場合、ホーム画面のウィジェットや通知シェードから、左右のイヤホンとケースそれぞれのバッテリー残量を%単位で正確に確認できるのが非常に便利です。

左右独立使用時のバッテリー効率も良く、片耳だけで通話やポッドキャスト聴取を行う際も、片方の減りが極端に早くなるようなことはありませんでした。長期間使うことを考えると、バッテリー管理がしやすい点は大きなメリットです。

まとめ:バッテリー

  • 再生時間(単体):ANCオフ時は前モデル比2倍の10時間、ANCオンでも7時間と非常に優秀で、長時間の移動も安心
  • 総再生時間:ケース込みでANCオン時20時間、オフ時27時間と、週に数回の充電で運用可能
  • 急速充電:5分の充電で1時間再生(ANCオン)が可能で、急なバッテリー切れにも対応しやすい
  • 充電方法:USB-C有線充電のみ対応しており、上位モデル(Pro 2)にあるワイヤレス充電機能は非搭載
  • 残量管理:Pixelスマホとの連携により、イヤホン左右とケースの残量を正確かつ手軽に確認できる

接続とコーデック:Google Pixel Buds 2aのマルチポイント接続と遅延検証

Google Pixel Buds 2aと接続したスマホ

ここでは、Google Pixel Buds 2aの接続安定性や対応コーデック、そして前モデルから大きく進化した「マルチポイント接続」の利便性について、実体験を交えて検証していきます。

待望のマルチポイント対応で仕事効率が劇的に向上

接続面における前モデル「Pixel Buds A-Series」からの最大の進化は、間違いなく「マルチポイント接続」に対応したことです。これは2台のデバイスに同時接続できる機能で、実際に使ってみるとその便利さに手放せなくなりました。

例えば、会社のノートPCでWeb会議に参加しながら、個人のスマートフォンも接続待機状態にしておくことができます。実際に私が体験したシーンでは、PCで「Spotify」を流して作業をしている最中に、スマホに電話がかかってきました。これまでは一度PCとの接続を切ってスマホに繋ぎ直す必要がありましたが、Pixel Buds 2aではPCの音楽が自動で停止し、即座にスマホの着信音がイヤホンから流れました。このシームレスな切り替えは非常にスムーズで、仕事の効率を落とさずに済む大きなメリットだと感じています。上位モデルと同じ機能をこの価格帯で使えるのは非常にありがたい点です。

人混みでも途切れない安定した接続とコーデック仕様

Google Pixel Buds 2a ケースとイヤホン

接続の安定性に関しても、最新のBluetooth 5.4とGoogle独自のTensor A1チップの恩恵を感じます。朝の通勤ラッシュ時の新宿駅のような、電波が飛び交う過酷な環境でテストを行いましたが、音がプツプツと途切れたり、左右の同期がずれたりすることは一度もありませんでした。ケースから取り出した際の再接続も爆速で、耳に装着する頃にはすでにスマートフォンとのペアリングが完了しています。

対応コーデックについては、SBCとAACの2種類に対応しています。aptX AdaptiveやLDACといったハイレゾ相当の高ビットレートコーデックには対応していませんが、安定性を重視した設計と言えるでしょう。実際に「Apple Music」で楽曲を聴き比べてみても、AAC接続で十分にクリアな音質が確保されており、接続が不安定になりやすいハイレゾコーデックよりも、日常使いでの「途切れなさ」を優先するGoogleの姿勢には好感が持てました。

動画は快適だがゲームには課題あり

遅延(レイテンシー)については、用途によって評価が分かれます。「YouTube」や「Netflix」で映画やドラマを視聴する分には、口の動きと声がずれるような違和感は全くありませんでした。アプリ側で補正が効いていることもあり、動画視聴は非常に快適です。

しかし、シビアなタイミングが求められるゲームプレイでは注意が必要です。「プロジェクトセカイ」のようなリズムゲームをプレイしてみたところ、タップ音と実際に聞こえる音にわずかなズレを感じました。残念ながら、本機には専用の「低遅延モード(ゲーミングモード)」が搭載されていません。アクション映画やRPGなら問題ありませんが、0.1秒を争うようなFPSや音ゲーをガッツリ遊びたいユーザーは、この点を考慮する必要があるでしょう。

まとめ:接続とコーデック

  • マルチポイント接続:前モデル(A-Series)では非対応だった2台同時接続に対応し、PCとスマホ間の切り替えが非常にスムーズ
  • 接続安定性:Bluetooth 5.4とTensor A1チップにより、人混みでも途切れにくい強固な接続を実現
  • 対応コーデック:SBCとAACに対応しており、LDACなどのハイレゾコーデックは非対応だが、通信の安定性は高い
  • 動画視聴の遅延:YouTubeやNetflixなどの動画アプリでは遅延を感じず、リップシンクも完璧で快適に視聴可能
  • ゲームの遅延:低遅延モードがないため、音ゲーなどのタイミングが重要なゲームではわずかなズレを感じる場合がある

連携機能:Google Pixel Buds 2aとGeminiが変える日常のアシスタント体験

Google Pixel Buds 2aのGemini連携

ここでは、Google Pixel Buds 2aの真骨頂とも言える、Googleのエコシステムとの連携機能や、生成AI「Gemini」を活用したハンズフリー体験について、実際に使用して感じたメリットを書いていきます。

「Gemini」との会話でスマホを取り出す回数が激減

Pixel Buds 2aを使ってみて最も未来を感じたのは、生成AI「Gemini」とのシームレスな連携です。イヤホンのタッチセンサーを長押しするだけでGeminiが即座に起動し、まるで専属の秘書が耳元にいるような感覚を覚えました。

実際に、散歩中に「近くで作業ができる静かなカフェを教えて」と話しかけてみたところ、スマホの画面を見ることなく、おすすめの店舗とそこまでの徒歩経路を音声で案内してくれました。従来のGoogleアシスタントよりも応答が自然で、会話のキャッチボールがスムーズに行える「Gemini Live機能のおかげで、アイデアのブレインストーミングや、受信した長いメールの要約を聞くといったタスクも歩きながら完了できます。わざわざ立ち止まってスマホを取り出す手間が省けるため、移動中の生産性が大きく向上したと感じました。

Google Pixel製品との魔法のような連携

Google Pixel Buds 2aとGoogle Pixel製品の連携

Google Pixelスマートフォンとの相性は、言うまでもなく抜群です。ケースの蓋を開けるだけでスマホ画面にポップアップが表示される「Fast Pair」により、初期設定は数秒で完了しました。また、Pixel Watchとの連携も非常に便利です。ランニング中にGoogleマップのナビゲーションをイヤホンから音声で受け取ったり、手首で曲送りなどの操作ができたりと、デバイス間の垣根を感じさせない統一感があります。

さらに、「クリア音声通話」機能も優秀です。これはGoogle Pixelデバイスと併用することで効果を発揮する機能で、通話相手の周囲のノイズを低減し、声をはっきりと届けてくれます。実際に駅のホームで友人と通話をした際、電車の音がうるさい環境だったにもかかわらず、相手の声が驚くほど鮮明に聞こえ、ストレスなく会話を続けることができました。

「Find Hub」で紛失の不安を解消

完全ワイヤレスイヤホンで一番怖いのが「紛失」ですが、Pixel Buds 2aはこの点でも進化しています。「Find Hub(デバイスを探す)」ネットワークに対応しており、万が一イヤホンをどこかに置き忘れても、スマホの地図アプリ上で正確な位置を特定できるようになりました。

実際に家の中で片方のイヤホンが見当たらなくなった際、スマホから操作してイヤホンを鳴らす機能を試してみたところ、ソファの隙間から音が鳴っているのをすぐに見つけることができました。前モデルのPixel Buds A-Seriesでも音を鳴らすことはできましたが、地図上での位置特定機能が強化されたことで、外出先で落とした場合の安心感が段違いです。

まとめ:連携機能

  • Gemini連携:長押しで即座に起動し、スマホなしでメール要約や経路検索、アイデア出しが可能
  • Gemini Live:従来の音声アシスタントよりも自然な会話が可能で、ハンズフリー操作の実用性が高い
  • Pixelエコシステム:Fast Pairによる瞬時の接続や、Pixel Watchとの連携でシームレスな操作性を実現
  • クリア音声通話:Pixelスマホとの併用で、相手のノイズを低減し、騒音下でもクリアな通話が可能
  • Find Hub:地図上での位置特定と近接時の音鳴らし機能により、紛失時の発見率が大幅に向上

検証してわかったGoogle Pixel Buds 2aのメリット・デメリット

Google Pixel Buds 2a イヤホン 外観

実際にGoogle Pixel Buds 2aを日常生活やワークアウト、移動中に使い倒してみて、スペック表だけでは見えてこない細かな長所と短所が浮き彫りになってきました。ここでは、Google独自の「Tensor A1」チップがもたらす恩恵や、前モデル「Pixel Buds A-Series」および上位モデル「Pixel Buds Pro 2」と比較して感じた、リアルなメリット・デメリットを詳細に解説します。

メリット(長所、利点)

メリット1:実用的なANCを初搭載(A-Seriesは非搭載)

最大のメリットは、やはりA-Seriesとして初めて搭載されたアクティブノイズキャンセリング(ANC)です。独自開発の「Tensor A1」チップが高速処理を行うことで、カフェの空調音や地下鉄の走行音といった低周波ノイズを驚くほどきれいに消し去ってくれます。

上位モデルの「Pixel Buds Pro 2」と比較すると、人の話し声などの高音域のカット率はやや劣りますが、その分ANC特有の圧迫感が少なく、長時間着けていても耳が疲れないのは大きな利点だと感じました。音楽への没入感を高めつつ、自然な静寂を提供してくれる絶妙なバランスです。

メリット2:進化した固定用アーチと軽量化(A-Seriesより軽量)

装着感に関しては、耳のくぼみにフィットさせる「固定用アーチ(スタビライザー)」が素晴らしい仕事をしています。イヤホンをひねって固定する仕組みにより、ランニングで激しく動いても、うつむいて作業をしていても、耳から外れそうな不安が全くありません。

上位モデルのPro 2もフィット感は改善されていますが、個人的にはこの物理的なアーチがある2aの方が、スポーツ時の安心感は上だと感じました。また、本体が小型・軽量(約4.7g)であるため、長時間のWeb会議で使用しても耳の痛みをほとんど感じないのも嬉しいポイントです。

メリット3:バッテリー持ちが2倍に向上(A-Seriesは5時間)

バッテリー性能の向上も、実用面で大きなメリットです。ANCをオフにした状態での再生時間は最長10時間と、前モデル(5時間)からなんと2倍に伸びています。ANCをオンにしても単体で最長7時間持つため、長距離フライトや新幹線での移動中も、充電ケースに戻すことなく映画や音楽を楽しみ続けることができました。

メリット4:マルチポイント接続に対応(A-Seriesは非対応)

前モデルでは非対応だった「マルチポイント接続」に対応したことで、使い勝手が格段に向上しました。PCで動画を見ている最中にスマホに着信があっても、操作なしで自動的に接続が切り替わります。このシームレスな連携は、仕事とプライベートを同じイヤホンでこなしたいユーザーにとって、必須級の機能と言えるでしょう。

メリット5:AI体験がGeminiへ進化(A-SeriesはGoogleアシスタント)

Googleのエコシステムをフル活用できる点も魅力です。長押しでAIアシスタント「Gemini」を呼び出し、スマホを取り出すことなくメールの要約を聞いたり、道案内を受けたりできるのは、まさに未来の体験です。

デメリット(短所、欠点)

デメリット1:ワイヤレス充電に非対応(Pro 2は対応)

一方で、明確なデメリットとして挙げられるのが、ケースがワイヤレス充電(Qi)に対応していない点です。上位モデルのPro 2は対応していますが、2aはUSB-Cケーブルを挿す必要があります。毎日使うデバイスだからこそ、「置くだけで充電」の快適さに慣れてしまっている身としては、ケーブルを探して挿すというひと手間を億劫に感じることがありました。

デメリット2:本体での音量調整ができない(Pro 2は可能)

操作面での不満点は、イヤホン本体のスワイプ操作による音量調整ができないことです。Pro 2では前後のスワイプで音量を変えられますが、2aではスマホを取り出すか、音声コマンドで指示する必要があります。満員電車やレジ前など、声を出せずスマホも出しにくい状況では、手元でサッと音量を変えられないのが不便でした。

デメリット3:ヘッドトラッキングと適応型オーディオの非対応(Pro 2は搭載)

音質やノイズキャンセリングは優秀ですが、上位モデル『Pixel Buds Pro 2』との明確な差を感じたのが、没入感と自動調整機能の有無です。

まず、空間オーディオ自体には対応しているものの、顔の向きに合わせて音の聞こえる方向が移動する「ダイナミックヘッドトラッキング」には非対応です。実際に映画を視聴した際、Pro 2では顔を横に向けても「画面から音が鳴っている」感覚が維持されますが、2aでは音が頭の動きについてきてしまうため、そこまでのリアルな臨場感は味わえませんでした。

また、周囲の騒音レベルに合わせてANCの強度を自動で最適化する「適応型オーディオ」も省かれています。移動中に静かな場所から騒がしい場所へ移動した際、Pro 2なら自動で調整してくれるところを、2aでは常に一定の強度でANCがかかり続けるため、環境変化へのシームレスな対応という点では一歩及びません。

デメリット4:日本価格における「お得感」の低下

これは製品自体の性能ではありませんが、日本市場における価格設定には触れざるを得ません。前モデルは約12,000円という手頃さが魅力でしたが、2aは約24,000円と倍近くになっています。機能が大幅に向上しているとはいえ、セール時には上位モデルのPro 2との価格差が縮まることもあり、コストパフォーマンスという点では悩ましい立ち位置になってしまったのが正直なところです。

デメリット5:iOSユーザーへの制限

iPhoneでもBluetoothイヤホンとして普通に使えますが、専用アプリ「Google Pixel Buds」がiOSには提供されていません。そのため、ファームウェアの更新やイコライザーの詳細設定、Geminiの活用といった、このイヤホンの魅力を引き出す機能の多くが制限されてしまいます。Google製品なので当然ではありますが、iPhoneユーザーがメイン機として選ぶにはハードルが高いと感じました。

まとめ:メリットとデメリット

Google Pixel Buds 2aを検証した結果、Tensor A1チップによる強力なANCやAI機能、そして前モデルから倍増したバッテリー寿命など、性能面では「A-Series」の枠を超えた完成度を誇ることがわかりました。特にAndroidユーザー、とりわけPixelユーザーにとっては、シームレスな連携とGeminiの利便性が大きなメリットとなります。

一方で、ワイヤレス充電やスワイプ音量調整といった「Pro 2なら当たり前にできること」が省かれている点や、日本での価格上昇といったデメリットも無視できません。予算を抑えつつGoogleの最新AI機能と快適なANC体験を手に入れたい人には最適な選択肢ですが、ワイヤレス充電や操作性へのこだわりが強い場合は、セール時の上位モデルと比較検討することをおすすめします。

Google Pixel Buds 2aのスペック(仕様)

  • 形式: カナル型(完全ワイヤレスイヤホン)
  • プロセッサ: Google Tensor A1
  • オーディオ: 11mmダイナミックドライバー、Tensor A1チップ、空間オーディオ対応
  • 音声: Bluetoothスーパーワイドバンド音声、クリア音声通話
  • コーデック: SBC、AAC
  • バッテリー: 容量非公表
  • 駆動時間: 単体最長10時間(ANCオフ)/ 7時間(ANCオン)、ケース込最長27時間
  • 充電: USB-C(ワイヤレス非対応)、急速充電(5分で1時間再生)
  • 通信: Bluetooth 5.4
  • マイク: 左右各2基、風切り音軽減メッシュカバー
  • 防水: イヤホンIP54(防滴・防塵)、ケースIPX4
  • 操作: 静電容量方式タッチセンサー(タップ、長押し)、ハンズフリーGemini
  • 接続: マルチポイント接続、Fast Pair
  • 機能: ANC(Silent Seal 1.5)、外部音取り込み、Find Hub
  • センサー: IR近接センサー(装着検知)、ホール効果センサー(ケース開閉)、静電容量方式タッチセンサー
  • アプリ: Google Pixel Budsアプリ(Android専用)
  • 筐体: ひねって調整する固定用アーチ、圧力自動調整ベント
  • サステナビリティ: 総重量の41%以上にリサイクル素材を使用
  • サイズ: イヤホン 23.1×16.0×17.8mm、ケース 50.0×24.5×57.2mm
  • 重量: イヤホン約4.7g、ケース込み約47.6g
  • カラー: Iris(アイリス)、Hazel(ヘーゼル)
  • 対応OS: Android、iOS、Bluetooth 4.0以降対応デバイス
  • 付属品: イヤーチップ(4サイズ: XS/S/M/L)、クイックスタートガイド ※ケーブル別売

Google Pixel Buds 2aの評価

Google Pixel Buds 2a ケースとイヤホン

8つの評価基準で「Google Pixel Buds 2a」を5段階で評価してみました。

項目別評価

デザインと装着感:★★★★★

片耳約4.7gと軽量で、「固定用アーチ」をひねって調整する仕組みにより、激しい運動でも外れない抜群のフィット感を実現しています。

音質(基本性能):★★★★☆

11mmドライバーとTensor A1チップにより、パンチのある低音とクリアなボーカルを楽しめますが、LDAC等のハイレゾコーデックには非対応です。

ACN・外部音取り込み:★★★★☆

A-Series初搭載のANCは低周波ノイズを強力にカットし、圧迫感も少ないですが、会話検知や適応型オーディオなどの自動機能は省かれています。

バッテリー持続時間:★★★★☆

ANCオンで単体7時間、オフで10時間とスタミナは十分ですが、ケースがワイヤレス充電に対応していない点が惜しまれます。

接続と遅延:★★★★☆

マルチポイント接続に対応しデバイス切り替えは快適ですが、専用の低遅延モードがないため音ゲーなどではズレを感じる場合があります。

機能:★★★★☆

Gemini連携やFind HubなどGoogle独自の機能が強力な一方、空間オーディオのヘッドトラッキング機能には対応していません。

通話品質:★★★★★

Google AIと防風メッシュカバーの組み合わせにより、風の強い屋外や騒音下でも非常にクリアな音声を相手に届けられます。

コストパフォーマンス:★★★☆☆

機能は大幅に向上しましたが、日本価格が前モデルの倍近くになり、セール時の上位モデルとの価格差を考えると割安感は薄れました。

総評:★★★★☆

ANCとTensor A1がもたらす音楽体験の進化

Google Pixel Buds 2aの最大の功績は、A-Seriesに初めてアクティブノイズキャンセリング(ANC)をもたらしたことです。独自プロセッサ「Tensor A1」と「Silent Seal 1.5」技術により、カフェの空調音や電車の走行音といったノイズが効果的に除去され、音楽への没入感が格段に向上しました。これまで騒音にかき消されていたベースラインの質感やボーカルの息遣いも、不必要に音量を上げることなくクリアに楽しむことができるのは大きな進化点であるように感じます。

Gemini連携:「専属の秘書」を持ち歩く新しい日常

しかし、それ以上に注目なのが、AI機能「Google Gemini」との連携機能です。イヤホンのタッチセンサーを長押しするだけで「Gemini Live」機能が即座に起動し、スマートフォンを取り出すことなく、まるで友人と会話するようにAIとやり取りができます。

歩きながらメールの要約を聞いたり、ブレインストーミングの相手をしてもらったり、複雑な調べ物を依頼したりと、その使い勝手はこれまでの音声アシスタントの枠を超えています。これは単に音楽を「聴く」ためのツールではなく、「専属の秘書を耳元に持ち歩く」という全く新しい価値を生み出したことを意味しています。

まとめ

このイヤホンは、手頃なサイズで高音質な音楽を楽しみたい人はもちろん、最新のAI機能を生活に取り入れ、ハンズフリーで情報を操りたいと考えているユーザーに最適です。上位機機種「Pixel Buds Pro 2」と違い、「ダイナミックヘッドトラッキング」や適応型オーディオに非対応ですが、フラッグシップモデルに迫るANC性能とマルチポイント接続、そして大幅に改善されたバッテリー性能を備えており、日常使いに必要なすべての機能をバランス良く備えています。

Google Pixel Buds 2aの価格・購入先

Google Pixel Buds 2a イヤホン 正面の外観

※価格は2025/11/23に調査したものです。価格は変動します。

Googleストア

23,800円(送料無料)で販売されています。

また、¥1,983/月(12 回払い)の分割払いも可能です。分割払いに追加の金利や手数料はかかりません

Googleストアで「Google Pixel Buds 2a」をチェックする

ECサイト(Amazon、楽天、ヤフーなど)

  • Amazonで19,188円(税込・Hazel GA06155-JP)、
  • 楽天市場で19,980円(送料無料・Hazel)、
  • ヤフーショッピングで23,500円、
  • AliExpressで17,245円、

で販売されています。

Amazonで「Google Pixel Buds 2a」をチェックする

楽天市場で「Google Pixel Buds 2a」をチェックする

ヤフーショッピングで「Google Pixel Buds 2a」をチェックする

AliExpressで「Google Pixel Buds 2a」をチェックする

米国 Amazon.comで「Google Pixel Buds 2a」をチェックする

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おすすめのライバル機種と価格を比較

Google Pixel Buds 2a」と似た性能をもつ完全ワイヤレスイヤホンも販売されています。ぜひ比較してみてください。

Google Pixel Buds Pro 2

Googleから発売されたTensor A1 チップ搭載の完全ワイヤレスイヤホンです(2024/9/26 発売)。

11mmのダイナミック型ドライバー、イヤホン単体で最大8時間、ケース併用で最大30時間 駆動できるバッテリーを搭載しています。

また、生成AI「Gemini」との連携、アクティブノイズキャンセリング「Silent Seal 2.0」、空間オーディオ、マルチパス処理、マルチポイント接続、会話検出機能、耳の形にフィットする新デザイン、固定用アーチ、イヤホンでIP54、ケースでIPX4の防水(防滴)性能、急速充電、Qi 認証済みワイヤレス充電、、Googleアシスタント、Bluetooth 5.4、LE Audio、スーパー ワイドバンドに対応しています。

価格は、Amazonで24,301円(税込)、楽天市場で24,480円(税込・送料無料)、ヤフーショッピングで22,039円、です。

関連記事:Pixel Buds Pro 2を徹底レビュー!前モデルから進化した点は?

Amazonで「Google Pixel Buds Pro 2」をチェックする

LinkBuds Fit

ソニーから発売されたカナル型の完全ワイヤレスイヤホンです(2024年11月15日発売)。

統合プロセッサーV2、ダイナミックドライバーX、イヤホン単体の音楽再生で最大8時間 (NCオフ)間 駆動できるバッテリーを搭載しています。

また、ノイズキャンセリング(ANC)、外音取り込み、フィッティングサポーター、浅めのイヤーピース、DSEE Extreme、コーデック(LDAC、LC3、SBC、AAC)、

ワイドエリアタップ、Speak-to-Chat、IPX4相当の防滴、マルチポイント接続、Sony Sound Connect アプリ、Bluetooth 5.3、LE Audioにも対応しています。

価格は、Amazonで22,187円(税込)、楽天市場で21,199円(送料無料)、ヤフーショッピングで21,779円(送料無料)、です。

関連記事:Sony「LinkBuds Fit」とLinkBuds Open、Sを比較

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AirPods 4

Appleから発売された完全ワイヤレスイヤホンです(2024年9月20日 発売)。

通常モデルのほかにアクティブノイズキャンセリング(ANC)搭載モデルも用意しています。

アップル製ドライバー、「H2」チップ、最大5時間、充電ケース併用時は最大30時間 駆動するバッテリー、新しい音響アーキテクチャ、歪みを低減するドライバ、ハイダイナミックレンジアンプ、新しい感圧センサー、アップグレードされたマイクを搭載しています。

また、空間オーディオ、ダイナミックヘッドトラッキング、48kHz/16bitでの音楽再生、IP54相当の防水・防塵性能、外部音取り込みモード、Siri音声操作、USB-Cポート(充電ケース)、Apple Watchの充電器・Qi規格の充電器(※ANC搭載モデルの充電ケースのみ)、「探す」アプリのスピーカー(※ANC搭載モデルの充電ケースのみ)、Bluetooth 5.3に対応しています。

価格は、Amazonで17,700円、楽天市場で19,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで18,865円、です。

関連記事:AirPods 4を徹底レビュー!AirPods 3やProとの違いは?

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HUAWEI FreeBuds Pro 4

HUAWEIから発売されたカナル型の完全ワイヤレスイヤホンです(2025年2月7日発売)。

11mmのクアッドマグネットダイナミックドライバーと平面振動板ドライバー、新開発の3層構造形状記憶フォームイヤーチップ、充電ケース込みで約33時間駆動できるバッテリー、3つのマイク(AIノイズキャンセリング対応)を搭載しています。

また、30%向上したノイズキャンセリング、外部音取り込み機能、ヘッドコントロール機能、マルチポイント接続、ポップアップペアリング、コーデック(L2HC、LDAC、AAC、SBC)、ハイレゾワイヤレス認証、パーソナライズされたサウンド、IP54防水防塵、HUAWEI AI Life アプリ、S、M、Lの3サイズのイヤーチップ(付属)、Bluetooth 5.2に対応しています。

価格は、Amazonで19,760円(税込)、楽天市場で20,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで28,800円(送料無料)、です。

関連記事:HUAWEI FreeBuds Pro 4 レビュー!音質、ノイキャン、装着性は最強か?

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Lenovo Yoga Tab徹底レビュー!実はPlus版より優秀?欠点もあり

Lenovo Yoga Tab 前面と背面の外観
2025年9月に発売された「Lenovo Yoga Tab」(シーシェル)は、ハイエンドSoC「Snapdragon 8 Gen 3」を搭載しながら、驚異的な軽さとコストパフォーマンスを実現した注目のAndroidタブレットです。

この記事では上位モデル「Lenovo Yoga Tab Plus」(12.7)との違いを明確にしつつ、圧倒的な性能と携帯性を併せ持つこのモデルの実力を徹底的に比較・検証しました。

  • 第一部:上位モデル「Yoga Tab Plus」との違い【デザイン、ディスプレイ、メモリ、オーディオ、バッテリー、OS】
  • 第二部:上位モデル「Yoga Tab Plus」との共通点【プロセッサ、AI機能、カメラ、通信、アクセサリー(ペン、キーボード、ケース)】
  • 第三部:ベンチマークとゲーム性能

先に結論からお伝えしましょう

Lenovo Yoga Tab の長所(Pros):

  • 重量約458g、厚さ6.2mmの圧倒的な軽さと携帯性
  • Snapdragon 8 Gen 3搭載による最高峰の処理性能
  • 3.2K (3200×2000) の高精細PureSight Proディスプレイ
  • 高性能スタイラスペン「Lenovo Tab Pen Pro」が標準付属
  • 上位モデル「Plus」より約2.6万円安い圧倒的なコストパフォーマンス

Lenovo Yoga Tab の短所(Cons):

  • 指紋認証センサーが非搭載(顔認証のみ)
  • microSDカードスロットがなく容量拡張ができない
  • GPS非搭載のためナビ用途には不向き

総合評価:

Lenovo Yoga Tabは、単なる廉価版ではなく、Plus版にはないメリットも備えています。11.1インチで重さ約 458gの優れた携帯性、3.2Kの高解像度と800nitの輝度を備えたディスプレイはその主な長所です。また、それらに加え、Snapdragon 8 Gen 3の圧倒的な性能と、AI機能、付属ペンによる手書き機能があり、まさにクリエイティブに創造するのにふさわしいタブレットです。手軽に持ち運んでクリエイティブな作業を行いたいユーザーに最適です。

この記事で分かること

  1. デザイン・携帯性: サイズ、重量、シーシェルカラー、メタルユニボディ、質感、持ち運びやすさ、付属品
  2. ディスプレイ: 11.1インチ、3.2K解像度、144Hzリフレッシュレート、Dolby Vision、屋外視認性、Lenovo AI SuperRes
  3. パフォーマンス: Snapdragon 8 Gen 3、Office動作、LPDDR5Xメモリ、UFS 4.0ストレージ、読み書き速度、RAM拡張
  4. ベンチマーク: Antutu、Geekbench、3DMark、CPU・GPUスコア、Snapdragon 8 Gen 3性能比較
  5. ゲーム性能: 『原神』、『フォートナイト』、『学園アイドルマスター』、実測フレームレート (FPS)、発熱、冷却性能
  6. オーディオ: クアッドスピーカー、Dolby Atmos、音質、Bluetooth接続
  7. AI機能: Lenovo AI Now、AI字幕、Lenovo Note(要約・補正)、オンデバイスAI
  8. OS・機能: Android 15、PCモード、マルチタスク、Smart Connect、OSアップデート保証、サポート期間
  9. アクセサリー: Lenovo Tab Pen Pro、書き心地、クリスタ、イラスト、純正キーボード、ケース
  10. 通信・カメラ: Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、Web会議、書類スキャン
  11. 比較: 上位モデルのLenovo Yoga Tab PlusLenovo Idea Tab ProLenovo Idea Tab PlusLenovo Tab Plus、違い
  12. 総評: 5段階評価、総評、推奨ユーザー、メリット・デメリット
  13. スペック: 全仕様詳細
  14. 価格・購入先: Amazon、レノボ公式、楽天、ヤフーショッピング、中古、ライバル機種との価格比較

この記事を最後まで読むことで、「Lenovo Yoga Tab」を購入するべきかどうかがはっきりと分かるはず。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

この製品の購入はこちら→ Amazon リンク

公式ページ:Lenovo Yoga Tab | クリエイター向け11.1型AI強化タブレット | ZAG60177JP | レノボ・ ジャパン

デザインと携帯性:Lenovo Yoga Tabの高級感あふれるメタルボディと持ち運びやすさ

Lenovo Yoga Tabの背面 外観

ここでは、Lenovo Yoga Tabの外観デザイン、サイズ感、そしてインターフェースの配置について書いていきます。

形状と質感の第一印象

箱から取り出して手に取った瞬間、ひんやりとしたメタルの感触と、継ぎ目のないユニボディ構造の剛性感に驚かされました。カラーは「シーシェル」という独自の名称で、貝殻を思わせる上品な色合いです。表面はマットなつや消し仕上げが施されており、サラサラとした滑らかな触り心地で、指紋がほとんど目立たないのが実用的だと感じました。背面にはカメラユニットのわずかな出っ張りがありますが、全体的にフラットで洗練された印象です。

Plus版とのサイズ・重量比較

上位モデルである「Lenovo Yoga Tab Plus」と比較すると、その携帯性の違いは歴然です。Plus版は12.7インチの大画面で迫力がある一方、重量は約640gと重く、カラーも「タイダルティール」という濃いブルー系でした。対して、この標準モデル「Yoga Tab」は11.1インチで、重量は約458gしかありません。

Lenovo Yoga Tabの側面。

実際に持ち比べてみると、この約182gの差は数値以上に大きく感じます。Plus版は片手で長時間保持するのが困難でしたが、本機なら電車内での読書や、ソファで寝転がりながらのWebブラウジングも片手で楽にこなせました。厚さもPlus版の6.7mmに対し、本機は6.2mmとさらにスリム化されており、カバンの隙間にスッと滑り込ませられる携帯性の良さは、毎日持ち歩くデバイスとして非常に大きなメリットです。

日常を守る耐久性とGorilla Glass 7i

持ち運びを重視する上で重要な「耐久性」もしっかり考慮されています。ディスプレイには強化ガラスの「Corning Gorilla Glass 7i」が採用されており、傷に強く、カバンの中にラフに入れても画面の美しさを損なう心配が少ないのは大きなメリットです。毎日のように使っても、購入時の洗練されたデザインを長く保てるという安心感があります。さらに、IP53の防塵防滴性能を備えているため、キッチンでレシピを見たり、小雨の降る屋外で操作したりといったシーンでも気兼ねなく使えるタフさも魅力です。

接続ポートとボタン配置

Lenovo Yoga Tabの接続ポート

ボタンやポートの配置は、横持ち(ランドスケープ)での使用も考慮されていますが、基本的には縦持ちを基準とした配置のようです。本体の右側面にはボリュームボタンマイクがあり、ここにペンを充電するエリアも設けられています。左側面にはキーボード接続用のスマートコネクタがあります。電源ボタンは本体上部に配置されており、指紋認証センサーは搭載されていません(Plus版には搭載)。

充電などに使うUSB Type-Cポートは本体下部に配置されており、DP-Out(映像出力)にも対応しているため、外部モニターへの接続もスムーズです。スピーカーは上部と下部にそれぞれ2基ずつ、合計4基が配置されており、横持ちで動画を見る際も音が遮られにくい工夫がされています。非常に残念な点は、microSDカードスロットが非搭載であることです。データの保存は内蔵ストレージ(256GB)かクラウドに頼ることになるため、大量の映画データをカードで持ち歩きたいと考えている方は注意が必要です。

Lenovo Yoga Tabの映像出力。接続ポート。

付属品:Lenovo Tab Pen Pro

付属品:Lenovo Tab Pen Pro 注目すべきは、高機能なスタイラスペン「Lenovo Tab Pen Pro」が標準で同梱されていることです。Apple製品などでは別売になることが多いペンが最初から付属しているのは、コストパフォーマンスの面で非常に大きなメリットです。このペンは本体の側面にマグネットで吸着させるだけでペアリングと充電が完了するため、管理がとても楽でした。実際にイラスト作成アプリ「CLIP STUDIO PAINT」で使ってみましたが、4096段階の筆圧感知に対応しており、紙に描くような繊細な操作が可能でした。

まとめ:デザイン

  • 第一印象:メタルユニボディとシーシェルカラーによる高級感があり、マット仕上げで指紋が目立たない。
  • サイズと重量:11.1インチ、約458gの軽量設計で、Plus版(約640g)より圧倒的に持ち運びやすい。
  • 厚さ:6.2mmと非常にスリムで、カバンへの収まりが良い。
  • 耐久性:Gorilla Glass 7iによる画面保護と、IP53の防塵防滴性能を備える。
  • ボタン配置:電源ボタンは上部、音量ボタンは右側面にあり、指紋認証センサーはない。
  • ポート配置:USB Type-Cポート(映像出力対応)は下部に配置されている。
  • 拡張性:microSDカードスロットは非搭載である。
  • 付属品:高性能な「Lenovo Tab Pen Pro」が同梱されており、側面に吸着して充電できる。

ディスプレイ:Lenovo Yoga Tabの高精細な3.2K液晶と没入感

Lenovo Yoga Tabの画面。

ここでは、Lenovo Yoga Tabに搭載されたディスプレイの視覚体験について、実際に映像コンテンツを視聴した感想やスペックの詳細を、上位モデルとの比較を交えながら書いていきます。

第一印象とディスプレイタイプ

電源を入れて画面を点灯させた瞬間、その色の鮮やかさと緻密さに驚かされました。本機が採用しているディスプレイの種類は、有機ELではなく11.1インチのLTPS液晶パネルですが、実際に映画『トップガン マーヴェリック』を再生してみると、液晶とは思えないほど黒色が引き締まって見えます。

これはコントラスト比が1400:1と高く、さらにDolby Visionに対応している恩恵でしょう。色域はDCI-P3を98%カバーしており、プロフェッショナルなクリエイター用途にも耐えうる色精度(ΔE<1)を実現しているため、写真の色味も非常に自然でリアルに感じられました。Lenovo独自のPureSight Proテクノロジーにより、あらゆる映像がクリアで忠実に再現される点に感動すら覚えます。

サイズと解像度の比較

Lenovo Yoga Tabのディスプレイ。画面にゲーム。

画面サイズに関しては、上位モデルの「Lenovo Yoga Tab Plus」が12.7インチの大画面であるのに対し、本機は一回り小さい11.1インチです。しかし、注目すべきは解像度の違いです。Plus版が2944×1840ドット(3K)である一方、画面の小さいYoga Tabの方が3200×2000ドット(3.2K)と、より高解像度なパネルを搭載しています。

つまり、画素密度(PPI)においては本機が圧倒的に勝っており、電子書籍で細かい文字を読んだり、高解像度の写真を拡大して確認したりする際の精細感は、本機の方が一枚上手だと感じました。大画面の迫力を取るならPlus版ですが、凝縮された緻密な美しさを求めるなら、この11.1インチモデルの方が満足度は高いかもしれません。

輝度とリフレッシュレートの比較

Lenovo Yoga Tabのディスプレイ。屋外の直射日光下。

輝度については、本機が最大800nitであるのに対し、Plus版はピーク輝度900nitと、スペック上はPlus版がやや有利です。とはいえ、実際に天気の良い昼下がりに屋外のカフェで使用してみましたが、800nitあれば直射日光下でも画面の内容は十分に視認できました。

リフレッシュレートは両モデルともに最大144Hzに対応しており、Webブラウジング時のスクロールや、アクションゲーム『原神』のプレイ中も映像が非常に滑らかに動きます。タッチ応答性もLTPSパネル特有の高速スイッチングにより良好で、付属のペンを使用した際も遅延を感じることなく追従してくれました。

AIによる画質向上:Lenovo AI SuperRes (AISR)

Lenovo Yoga Tabのディスプレイ。画面に自然の風景。

注目すべき機能として「Lenovo AI SuperRes (AISR)」があります。これは内蔵AIを活用し、低解像度の画像や写真をリアルタイムで最大4K解像度までアップスケーリングする技術です。粗い画像もディテールが補完され、滑らかで鮮明な高解像度品質に変換されます。オフラインの写真編集や資料確認において強力な武器となりますが、本機能は今後のアップデート配信により追加される予定です。

プロレベルの色再現:PureSight Pro

PureSight Pro」アルゴリズムは、正確なスペクトル較正と色調整を行うことで、クリエイターが求める忠実な色再現を実現します。単に綺麗というだけでなく、すべてのスケッチの線や写真のテクスチャが際立ち、編集フレームの細部まで視認性が高まります。色に敏感な調整作業を行うプロフェッショナルにとって、この信頼性の高い表示性能は作業効率に直結する重要な要素です。

Lenovo Yoga Tab ディスプレイ仕様

  • サイズ:11.1インチ
  • 解像度:3200 x 2000 (3.2K)
  • パネル種類:LTPS液晶
  • リフレッシュレート:最大144Hz
  • 輝度:800 nit
  • 色域:DCI-P3 98%
  • コントラスト比:1400:1
  • HDR:Dolby Vision対応

まとめ:ディスプレイ

  • 第一印象:有機ELに迫る鮮やかな発色と、引き締まった黒表現による没入感がある。
  • 種類:11.1インチのLTPS液晶パネルを採用しており、応答速度も速い。
  • 特性:PureSight Pro技術とDolby Vision対応により、映像コンテンツが美しく表示される。
  • 解像度:3200×2000ドット(3.2K)の高解像度で、Plus版(3K)よりも精細感が高い。
  • サイズ:11.1インチで、12.7インチのPlus版よりコンパクトだが画素密度で勝る。
  • リフレッシュレート:最大144Hzに対応しており、ゲームやスクロールが非常に滑らか。
  • AI画質向上:Lenovo AI SuperResにより、画像を最大4Kまでアップスケーリング可能(アップデート予定)。
  • 輝度:800nitの高輝度で、屋外での視認性も十分に確保されている。
  • 色再現性:PureSight Proによるスペクトル較正とDCI-P3 98%カバーで、プロ用途にも対応する。
  • コントラスト比:1400:1で、メリハリのある映像を楽しめる。
  • タッチ応答性:高速スイッチングによりペン入力やタッチ操作の遅延を感じにくい。
  • 表面処理:光沢(グレア)仕上げだが、輝度が高いため反射は見やすいレベルに抑えられる。
  • HDR対応:Dolby Visionに対応しており、対応コンテンツのダイナミックレンジが広い。

メモリとストレージ:Lenovo Yoga Tabの高速規格と拡張性の有無

Lenovo Yoga Tabの画面。

ここでは、Lenovo Yoga Tabのメモリとストレージ性能について、規格上のスペックだけでなく、実際のアプリ動作やデータの読み書き速度、そして拡張性について書いていきます。

高速なLPDDR5Xメモリと実用的な容量

本機には、最新規格であるLPDDR5Xメモリが12GB搭載されています。上位モデルの「Lenovo Yoga Tab Plus」が16GBを搭載しているため、数値上では4GBのスペックダウンとなりますが、実際に使ってみてその差を感じる場面はほとんどありませんでした。

LPDDR5X最大8.5Gbpsという圧倒的な転送速度を誇り、従来のLPDDR5と比較しても約33%高速化されています。複数のアプリを同時に立ち上げるマルチタスク作業や、ブラウザでタブを大量に開いた状態でも、動作が重くなることはなく非常に軽快です。

また、設定の「一般設定」から「RAM拡張」(仮想メモリ)機能を利用することで、ストレージ領域の一部を仮想メモリとして割り当てることも可能です。これにより、重量級のゲームやAI処理を行う際でもメモリ不足によるアプリ落ちを防ぎ、安定した動作を維持できるのは頼もしい点だと感じました。

爆速のUFS 4.0ストレージとその恩恵

Lenovo Yoga Tabでレースゲームをプレイ。

内蔵ストレージには、高速なUFS 4.0規格の256GBが採用されています。これは「Yoga Tab Plus」と同じ容量・規格であり、UFS 3.1と比較してシーケンシャルリード(読み込み)で最大2倍、書き込みで約2倍以上の速度向上を実現しています。

実際にベンチマークソフトで計測してみると、読み込み速度は約2.02GB/秒、書き込み速度は約0.99GB/秒という驚異的な数値を記録しました。この恩恵は日常のあらゆる場面で感じられます。例えば、『原神』のような大容量ゲームのロード時間は体感できるほど短く、アプリのインストールやアップデートも一瞬で終わります。また、UFS 4.0の電力効率の良さはバッテリー持ちにも貢献しており、高性能と省電力を両立している点に感動しました。

拡張性に関する唯一の欠点

非常に高性能なメモリとストレージを搭載している一方で、残念な点が一つあります。それは、microSDカードスロットが非搭載であることです。256GBという容量は決して少なくはありませんが、高画質の映画データを大量に保存したり、RAW形式の写真データをストックしたりするには心許ない場合があります。

Yoga Tab Plus」も同様に拡張性に制限がある場合がありますが、特に本機はクリエイター向けやエンタメ用途を謳っているだけに、物理的な容量拡張ができない点は明確なデメリットと言わざるを得ません。購入を検討する際は、256GBで足りるか、あるいはクラウドストレージを併用する運用が可能かを事前にシミュレーションすることをおすすめします。

まとめ:メモリとストレージ

  • RAM容量:12GBを搭載しており、Plus版(16GB)より少ないが必要十分な容量である。
  • RAM種類:高速なLPDDR5X(オンボード)を採用し、最大8.5Gbpsの転送速度を実現している。
  • 仮想メモリ:設定から「RAM拡張」機能を利用することで、タスクの安定性を向上できる。
  • ストレージ容量:256GBの内蔵ストレージを搭載している。
  • ストレージ種類:最新のUFS 4.0規格を採用し、アプリ起動やロード時間が非常に高速である。
  • 読み書き速度:実測で読み込み約2.02GB/秒、書き込み約0.99GB/秒を記録した。
  • 拡張性:microSDカードスロットは非搭載であり、物理的な容量増設はできない。

オーディオ性能:Lenovo Yoga TabのクアッドスピーカーとDolby Atmosの没入感

Lenovo Yoga Tabで音楽を再生している

ここでは、Lenovo Yoga Tabのスピーカー構成と音質、そして外部出力の使い勝手について、上位モデルとの違いを交えながら書いていきます。

4スピーカー構成と上位モデルとの違い

Lenovo Yoga Tabは、本体の左右(横持ち時)にそれぞれ2基ずつ、合計4基のスピーカーを搭載しています。内訳は高音域を担当するツイーターが2基、低音域を担当するウーファーが2基という構成で、独自の「Lenovo Premiumオーディオシステム」を採用しています。

ここで比較対象となるのが上位モデルの「Lenovo Yoga Tab Plus」です。Plus版は「Harman Kardon」監修のスピーカーを搭載し、まるでサウンドバーのような強力なオーディオ性能を売りにしていました。対して本機は、ブランド名こそ冠していませんが、Dolby Atmosに対応しており、わずか6.2mmの薄型ボディからは想像できないほどの音圧を確保しています。

映画と音楽で体感する音質

実際にNetflixでアクション映画を視聴し、Spotifyで女性ボーカルのポップスを再生して音質を確認しました。まず感じたのは、Dolby Atmosによる空間表現の巧みさです。映画の爆発シーンや雨の音などが、タブレットの画面よりも広く展開し、自分を包み込むような感覚を覚えました。ツイーターが独立しているおかげで、セリフ高音の効果音は非常にクリアで、音がこもるような感覚は一切ありません。

Lenovo Yoga Tabで動画を視聴している

中音域については、ボーカルの声が楽器の音に埋もれることなく、しっかりと前面に出てくる印象です。特にYouTubeの解説動画など、人の声を聞くコンテンツでは非常に聞き取りやすく感じました。一方で、低音に関しては物理的なサイズの限界を感じる場面もありました。Plus版は筐体の一部を膨らませてスピーカーボックスの容量を確保していましたが、本機はフラットな薄型設計です。

そのため、地響きのような重低音の迫力という点ではPlus版に譲りますが、それでも机の上に置いた際に振動が伝わる程度の低音は出ており、一般的なタブレットの中では間違いなく上位クラスの音質です。最大音量にしても音が割れることはなく、6畳程度の部屋であれば外部スピーカーなしでも十分にBGMを流せるパワーがありました。

外部出力とワイヤレス接続

Lenovo Yoga Tabのスピーカー。

外部出力に関しては、残念ながら3.5mmイヤホンジャックは搭載されていません。有線イヤホンを使いたい場合は、USB Type-Cポートからの変換アダプタが必要です。しかし、Bluetoothのバージョンは最新の5.4に対応しています。実際にワイヤレスイヤホンを接続してリズムゲームをプレイしてみましたが、接続は非常に安定しており、気になるほどの遅延は感じませんでした。

また、高音質コーデックに対応したイヤホンを使えば、スピーカー以上に繊細な音を楽しむことができます。自宅では内蔵のクアッドスピーカーで映画を楽しみ、外出先では安定したBluetooth接続で音楽を聴くという使い分けが、このタブレットの正解だと感じました。

まとめ:オーディオ

  • スピーカー構成:ツイーター2基とウーファー2基の合計4スピーカーを搭載している。
  • 音響技術:Dolby Atmosに対応しており、立体感のあるサラウンド体験が可能である。
  • Plus版との比較:Harman Kardon搭載のPlus版ほどの重低音はないが、薄型ボディとしては驚異的な音質である。
  • 高音・中音域:独立したツイーターにより、セリフやボーカルがクリアで聞き取りやすい。
  • 低音域:薄型設計のため重低音の迫力は控えめだが、音割れせずタイトな低音が鳴る。
  • 最大音量:音が歪むことなく、部屋全体に響く十分な音量を確保している。
  • イヤホンジャック:3.5mmジャックは非搭載であり、有線接続には変換が必要である。
  • Bluetooth:バージョン5.4に対応し、ワイヤレス接続の安定性と低遅延を実現している。

バッテリー持ちと充電:Lenovo Yoga Tabのスタミナと急速充電の実力

Lenovo Yoga Tabの背面。

ここでは、Lenovo Yoga Tabのバッテリー性能と充電速度について、上位モデルとの比較や実際のテスト結果を交えて書いていきます。

容量ダウンを感じさせないスタミナ性能

上位モデルの「Lenovo Yoga Tab Plus」が10,200mAhの大容量バッテリーを搭載していたのに対し、本機は8,860mAhとなっています。数値だけ見ると容量は減少していますが、これは本体の軽量化と薄型化(6.2mm)を実現するために、エネルギー密度の高いシリコンカーボンバッテリー技術を採用した結果です。容量は減りましたが、画面サイズが12.7インチから11.1インチへと小型化したことで消費電力も抑えられており、公称の動画再生時間はPlus版と同じ最大12時間を維持しています。

バッテリーテストの結果

注目すべきは、Webブラウジングにおけるバッテリーテストの結果です。ある検証データによれば、Wi-Fi接続下でのWeb閲覧において「17時間42分」という驚異的な駆動時間を記録しました。これは競合するタブレットと比較しても非常に優れた数値であり、Snapdragon 8 Gen 3プロセッサーの電力効率の良さと、ディスプレイの省電力性能がうまく噛み合っている証拠と言えるでしょう。

一日中使える安心の実体験

Lenovo Yoga Tabでゲームをプレイしている

実際に私が一日持ち出して使ってみた感覚としても、バッテリー持ちは非常に優秀だと感じました。朝からカフェでWi-Fiに接続し、ブラウザで情報を集めたり、ドキュメント作成を行ったり、息抜きにYouTubeで高画質動画を視聴するといった一般的な使い方を続けましたが、夕方になってもバッテリー残量を気にすることはありませんでした。

特に、Webブラウジングやテキスト作業中心の用途であれば、充電器を持ち歩く必要性を全く感じません。スタンバイ時のバッテリー消費も抑えられています。ただし、リフレッシュレートを144Hzに固定して高負荷な3Dゲーム『原神』などを長時間プレイした場合は、さすがにバッテリーの減りは速くなりますが、これだけの薄型軽量ボディで一日中アクティブに使えるスタミナを備えている点は、モバイル端末として非常に大きなメリットです。

急速充電とポート仕様

充電に関しては、急速充電に対応しており、スピーディーな電力回復が可能です。バッテリー残量がゼロの状態から満充電までにかかる時間約1.1時間と非常に高速で、Plus版の充電時間が約1.5時間であったことと比較しても、待ち時間は短縮されています。忙しい朝の準備時間やちょっとした隙間時間にサッと充電できるのは大きな魅力です。

充電ポートは本体下部(横持ち時右側)に配置されたUSB Type-Cポートを使用します。このポートはUSB 3.2 Gen 2規格に対応しており、充電だけでなく高速なデータ転送やDisplayPort出力(DP-Out)も可能です。残念ながらワイヤレス充電には対応していませんが、この高速な有線充電があれば不便を感じることは少ないでしょう。

まとめ:バッテリーと充電

  • バッテリー容量:8,860mAhで、Plus版(10,200mAh)より少ないがシリコンカーボン技術を採用している。
  • 公称駆動時間:動画再生で最大12時間と、Plus版と同等のスタミナを維持している。
  • ベンチマーク結果:Webブラウジングテストで17時間42分を記録するなど、実用上の持ちは非常に良い。
  • 充電速度:急速充電に対応し、約1.1時間で満充電が可能である。
  • 充電ポート:USB 3.2 Gen 2 Type-Cを採用し、高速データ転送と映像出力に対応している。
  • ワイヤレス充電:非対応である。

OSと機能:Lenovo Yoga Tabの最新OSと連携機能の魅力

Lenovo Yoga TabのUI画面。アプリ一覧

ここでは、Lenovo Yoga Tabに搭載されているOSや独自の機能について、上位モデル「Lenovo Yoga Tab Plus」との比較を交えながら、そのメリットとデメリットを書いていきます。

初期搭載OSとアップデート保証の逆転現象

本機「Lenovo Yoga Tab」は、2025年9月発売ということもあり、初期搭載OSは最新のAndroid 15を採用しています。一方で、同年1月に発売された上位モデル「Lenovo Yoga Tab Plus」はAndroid 14搭載でした。

UIに関してはLenovo独自のもので、非常に洗練されており、普段は一般的なAndroidタブレットとして直感的に操作できますが、キーボードやマウスを接続すると「PCモード」への切り替えを提案してくれます。このPCモードでは、アプリがウィンドウ表示になり、サイズ変更や並べ替えが自由自在に行えるため、まるでノートPCを使っているかのような感覚でマルチタスクをこなせました。

例えば、ブラウザで情報を検索しながら、Googleドキュメントで原稿を作成するといった作業も、画面分割(スプリットスクリーン)やフローティングウィンドウを駆使して快適に行えます。余計なプリインストールアプリ(ブロートウェア)もいくつか見受けられましたが、アンインストール可能なので大きなストレスにはなりませんでした。

アップデート保証とサポート期間

さらに驚くべき違いは、OSのアップデート保証期間です。上位モデルのPlus版が「2回のOSアップグレード(Android 16まで)」とされているのに対し、本機はなんと「3回のOSアップグレード(Android 18まで)」が保証されています。セキュリティアップデート期間は共に4年間ですが、より長く最新のAndroid機能を使えるのは、意外にも下位モデルである本機の方です。これは発売時期の違いによるものですが、長く愛用したいユーザーにとっては、Plus版よりも本機を選ぶ大きな理由になり得ます。

Smart Connectによるシームレスな連携

Lenovo Yoga Tabの「Smart Connect」機能

本機の大きな魅力の一つが「Smart Connect」による他デバイスとの連携機能です。実際にWindows PCと連携させてみましたが、タブレットの画面をPCのセカンドディスプレイとして拡張したり、ミラーリングしたりする機能は遅延も少なく実用的でした。また、タブレット内のAndroidアプリをPC上でストリーミング操作できるため、スマホやタブレット専用のアプリをPCの大画面とキーボードで操作できるのは新鮮な体験でした。

さらに、ファイル共有やクリップボードの共有もシームレスに行えます。「クロスデバイス操作(Cross Control)」機能を使えば、PCのマウスとキーボードだけでタブレットも操作でき、PCからタブレットへファイルをドラッグ&ドロップで転送するといったことが可能です。外出先でタブレットを使って撮影した写真を、帰宅後にPCへ即座に転送して編集するといったワークフローが非常にスムーズになりました。また、タブレットの高画質なカメラをPCのWebカメラとして利用する機能も、オンライン会議の画質向上に役立ちます。

Lenovo Yoga Tabのミラーリング機能。

生体認証の使い勝手とPlus版との違い

セキュリティ機能に関しては、注意が必要です。上位モデルの「Lenovo Yoga Tab Plus」には指紋認証センサーが搭載されていますが、本機「Lenovo Yoga Tab」には指紋センサーがありません。生体認証はフロントカメラによる顔認証のみとなります。明るい場所での認証速度は高速で、画面を持ち上げるだけでロックが解除されるなど利便性は高いですが、部屋を暗くして映画を見ようとした際や、マスク着用時には認識されないことがあり、PINコード入力が必要になる場面がありました。毎日何度も行うロック解除だけに、指紋認証の欠如はPlus版と比較して明確なデメリットだと感じました。

まとめ:OSと機能

  • 初期OS:最新のAndroid 15を搭載しており、Plus版(Android 14)より新しい。
  • OSアップデート:3回のアップグレードが保証されており、Plus版(2回)よりも長く最新OSを利用できる。
  • セキュリティ更新:4年間のセキュリティパッチ提供が保証されている(Plus版と同等)。
  • UI/UX:PCモードや分割画面など、マルチタスクに適したUIを備えている。
  • 連携機能:Smart Connectにより、PCやスマホとのデータ共有や操作連携がスムーズに行える。
  • 生体認証:顔認証のみの対応で、Plus版にある指紋認証センサーは非搭載である。

Yoga Tab Plusと共通した性能

上位モデル「Lenovo Yoga Tab Plus」とはサイズや重量が大きく異なりますが、処理能力や機能面では多くの共通点を持っています。ここでは、プロセッサによる快適な動作感や、作業効率を高めるAI機能、そしてクリエイティブ作業に欠かせないペンやキーボードといった、両モデルで共通して体験できる「ハイエンドタブレットとしての実力」について解説していきます。

プロセッサの動作感:Lenovo Yoga Tabのストレスフリーな操作性と安定性

Lenovo Yoga TabでFPSゲームをプレイしている

ここでは、ハイエンドSoC「Snapdragon 8 Gen 3」を搭載した本機の実力について、ゲーム以外の日常的な動作感やビジネス用途での使い勝手、そして気になる発熱について書いていきます。

ストレスフリーな日常動作

本機は、上位モデル「Lenovo Yoga Tab Plus」と同じ「Snapdragon 8 Gen 3」プロセッサを搭載しています。メモリは12GBとPlus版(16GB)より少ないですが、WebブラウジングやSNSのチェック、動画視聴といった日常的な操作において、その差を感じることは全くありませんでした。アプリの起動は一瞬で、複数のアプリを行き来しても再読み込みが発生することは稀です。

特に、Chromeで多数のタブを開いた状態でYouTubeをフローティング再生させても、カクつきとは無縁の「ヌルサク」な操作感が続きます。この圧倒的なレスポンスの良さは、ハイエンド機ならではの特権と言えるでしょう。

PCモードでのOffice作業と生産性

キーボードやマウスを接続すると、自動的に提案される「PCモード」での作業も非常に快適です。このモードでは、Windowsのようにアプリをウィンドウ表示し、自由にサイズ変更や配置が可能になります。実際に「Microsoft 365(Office)」アプリでWordの文書作成とExcelの表計算を同時に行ってみましたが、処理落ちすることなくスムーズに入力できました。

Googleドキュメントやスプレッドシートでの編集作業も同様に快適です。画面サイズが11.1インチとPlus版より小さいため、最初は狭さを心配していましたが、解像度が高いため表示領域は十分に広く、外出先でのレポート作成やメール返信といったビジネスワークもストレスなくこなせました。

クリエイティブ作業:画像・動画編集の実力

Snapdragon 8 Gen 3のパワーは、クリエイティブな作業でも遺憾なく発揮されます。プリインストールされている「Adobe Lightroom」を使って高画素な写真のRAW現像を行ってみましたが、スライダー操作に対するプレビューの反映がほぼリアルタイムで、非常にスムーズに編集できました。

また、AIを活用した「Lenovo AI SuperRes」により、解像度の低い画像を鮮明化する処理も高速です。動画編集に関しても、4K動画のカット編集やテロップ入れといった作業をサクサクこなせます。エンコード(書き出し)速度も非常に高速で、ショート動画程度の長さであれば待ち時間はわずかです。メモリが12GBでも、複雑なレイヤー処理を多用しなければ、外出先での編集スタジオとして十分に機能する実力を持っています。

気になる発熱と安定性

高性能なプロセッサを薄型ボディに搭載しているため発熱が懸念されましたが、日常使いにおいては驚くほどクールです。長時間の動画視聴やブラウジング、文書作成を行っても、背面がほんのりと温かくなる程度で、不快な熱さを感じることはありませんでした。これはSnapdragon 8 Gen 3の高い電力効率に加え、効果的な放熱設計が機能している証拠でしょう。ゲームのような高負荷をかけない限り、熱によるパフォーマンス低下(サーマルスロットリング)を気にする必要はなく、常に安定した性能を発揮してくれます。

まとめ:プロセッサ

  • 動作感:Snapdragon 8 Gen 3搭載により、ブラウジングやアプリ切り替えは非常に高速で、Plus版と遜色ない快適さである。
  • Office作業:Microsoft 365やGoogle Workspaceなどのビジネスアプリも軽快に動作し、PCモードでのマルチウィンドウ作業も実用的である。
  • 画像編集:Adobe LightroomなどでのRAW現像やAI補正もリアルタイムで反映され、スムーズに作業できる。
  • 動画編集:4K動画の編集や書き出しも高速で、モバイル環境でのクリエイティブワークを強力にサポートする。
  • 発熱:日常的な使用範囲では発熱はほとんど気にならず、薄型ボディながら熱制御は優秀である。

AI機能:Lenovo Yoga Tabの作業効率を加速するオンデバイスAI

Lenovo Yoga TabのAI機能で画像を生成している。

ここでは、Snapdragon 8 Gen 3の強力なNPUを活かした、クラウドに依存せず端末内で完結する「オンデバイスAI」機能について、ビジネスや学習での具体的な活用シーンを交えて書いていきます。

情報を瞬時に整理する「Lenovo AI Now」

本機には、独自のAIアシスタント「Lenovo AI Now」が搭載されています。これは、タブレット内に保存されたPDFやWordなどのドキュメントファイルを読み込ませることで、その内容に基づいた検索や要約、質問への回答を行ってくれる機能です。実際に大量の資料を保存して試してみましたが、必要な情報を探し出す手間が大幅に省け、まるで専属の秘書がいるような感覚を覚えました。

注目すべきは、これらの処理がクラウドを介さずデバイス内部(ローカル)で行われるため、機密情報の漏洩リスクを気にせず使える安心感です。ただし、現時点では対応言語が英語のみとなっており、日本語のドキュメントは読み込めない点は注意が必要です。将来的なオンラインアップデートでの日本語対応が予定されているため、今後の進化に期待が高まります。

会議や動画で活躍する「AI字幕」

すぐに役立つ機能として感動したのが「AI字幕」です。これは、端末内で再生される動画の音声や、マイクから入力される音声をリアルタイムで字幕化してくれる機能です。1日あたりの使用時間に制限はあるものの、こちらは日本語にも対応しており、オンライン会議の内容を文字で確認したり、音を出せない環境で動画の内容を把握したりするのに非常に便利でした。認識精度も高く、滑舌の良い話し声であればかなり正確にテキスト化してくれます。

メモ作成を支援する「Lenovo Note」のAIツール

プリインストールされている「Lenovo Note」アプリにもAIが組み込まれています。手書きしたメモやテキストをAIが要約したり、文章を整えたりしてくれるため、走り書きしたアイデアを後から整理する際に重宝します。また、「AI手書き補正」機能により、私の乱雑な手書き文字も読みやすく整形してくれました。これらの機能は上位モデルのPlus版と共通しており、11.1インチのコンパクトな本機であれば、手帳感覚でこれらのAI機能をどこへでも持ち出せる点が大きなメリットだと感じました。

まとめ:AI機能

  • Lenovo AI Now:端末内のドキュメントを検索・要約するAIアシスタントだが、現時点では英語のみ対応である。
  • プライバシー:データ処理がデバイス内で完結するため、セキュリティ面で安心して利用できる。
  • AI字幕:システム音声やマイク入力をリアルタイムで字幕化でき、日本語にも対応している。
  • Lenovo Note:文章の要約や手書き文字の補正など、ノートアプリ内でAIによる制作支援が受けられる。
  • 将来性:日本語対応を含む機能強化がソフトウェアアップデートで予定されている。

カメラと通信性能:Lenovo Yoga Tabの実用的な画質とWi-Fi 7の高速通信

Lenovo Yoga Tabのカメラ

ここでは、ビデオ会議や資料スキャンに役立つカメラ性能と、最新の通信規格に対応した接続環境について、上位モデルとの共通点を中心に書いていきます。

実用重視のカメラ性能

カメラ構成は、背面に1300万画素のメインカメラと200万画素のマクロカメラ、前面に1300万画素のフロントカメラを搭載しています。これは上位モデルのPlus版とほぼ同等のスペックです。実際に書類をスキャンしてみましたが、細かい文字もしっかりと認識できる解像感があり、仕事での資料保存には十分役立ちます。

フロントカメラは横持ち時に中央に来るように配置されており、ZoomやTeamsでのビデオ会議でも自然な目線で会話ができました。スマホのハイエンド機のような「作品としての写真」を撮るには物足りませんが、メモ代わりの撮影やコミュニケーションツールとしては必要十分な性能を備えています。

Wi-Fi 7による次世代の通信体験

通信機能における最大のトピックは、最新規格「Wi-Fi 7」に対応していることです。対応ルーターと接続した際の通信速度は圧倒的で、大容量のゲームデータや高画質の映画コンテンツも一瞬でダウンロードが終わります。Plus版も高速でしたが、このコンパクトな筐体で同等の高速通信ができる点は、持ち運びの手軽さと相まって非常に便利です。Bluetoothもバージョン5.4に対応しており、ワイヤレスイヤホンの接続安定性も良好です。

注意すべき通信仕様

購入前に知っておくべき重要な点として、モバイル通信(LTE/5G)対応モデルが用意されていないこと、そしてGPSが非搭載であることが挙げられます。そのため、カーナビとして使ったり、Wi-Fiのない屋外単体で通信したりすることはできません。外出先でネットに繋ぐ際は、スマートフォンのテザリングやフリーWi-Fiを活用する必要がある点は、Plus版と同様に留意すべき仕様です。

まとめ:カメラと通信性能

  • リアカメラ:1300万画素+200万画素マクロの構成で、書類スキャンやメモ撮影に十分な画質である。
  • フロントカメラ:1300万画素で、ビデオ会議に適した配置と画質を備えている。
  • Wi-Fi:最新のWi-Fi 7に対応しており、ダウンロードやストリーミングが非常に高速である。
  • Bluetooth:バージョン5.4に対応し、周辺機器との接続が安定している。
  • GPS:非搭載のため、ナビゲーション用途には不向きである。
  • モバイル通信:SIMカードスロットはなく、Wi-Fiモデルのみの展開である。

アクセサリー:Lenovo Yoga Tabの創造性を広げるペンと純正キーボード、ケース

Lenovo Yoga Tabの「Lenovo Tab Pen Pro」

ここでは、タブレットの可能性を大きく広げるアクセサリーについて書いていきます。標準で付属する高品質なスタイラスペンと、生産性を高める別売りの純正キーボード、そして持ち運びに欠かせないケースについて、それぞれの魅力と価格を紹介します。これらはPlus版とはサイズが異なる専用品ですが、そこから得られる快適なユーザー体験は共通しています。

プロレベルの描画体験「Lenovo Tab Pen Pro」

Lenovo Yoga Tabには高機能な「Lenovo Tab Pen Pro」が標準で同梱されています。このペンは4096段階以上の筆圧検知と傾き検知に対応しており、低レイテンシで瞬時に反応するため、手の動きに合わせてスムーズにアイデアを書き留められます。

実際にイラスト制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)」を使って絵を描いてみましたが、線の強弱が思い通りに反映され、遅延も感じさせない滑らかな描き心地でした。さらに、ダブルタップでツールを切り替えたり、フリックでコピーや貼り付けを行うことができる直感的な操作性も魅力です。

Lenovo Yoga Tabのペンで描いている

ユニークなのが「手書きフィードバック」機能で、触覚フィードバックと自然なペンの音により、リアルなペン入力を体感できます。ペン先が画面に触れると微細な振動が発生し、まるで紙に鉛筆を走らせているかのようなザラつき感を指先に伝えてくれるため、ツルツルしたガラス面でも違和感なく描画やメモ書きに没頭できました。本体側面にマグネットで吸着させるだけで充電とペアリングができる利便性も、Plus版譲りの快適さです。

生産性を最大化する「キーボードパック」

ビジネス用途やレポート作成で活用するなら、オプションの「Lenovo Yoga Tab Keyboard Pack」(税込12,980円)の導入をおすすめします。このキーボードパックを取り付けると、ノートパソコン並みのレイアウトでスムーズなタイピングが可能になるだけでなく、内蔵トラックパッドによる滑らかなジェスチャー操作も実現します。

Lenovo Yoga Tabのキーボード「Lenovo Yoga Tab Keyboard Pack」

キーピッチは18mm、キーストロークは1.3mm確保されており、コンパクトながらもしっかりとした打鍵感があり、長文入力も快適に行えました。「Smart Key」も搭載されており、これを使えばAIヘルプへ即時にアクセスできるため、作業中にAIアシスタントを呼び出してサポートを受けることが容易になります。

接続はポゴピン接続のため、Bluetoothのようなペアリングの手間や充電切れの心配がありません。移動中に思いついたアイデアを即座に形にすることができるので、非常に便利に使えています。

実用性と保護を両立する「純正ケース」

本体を保護し、動画視聴をより快適にするために欠かせないのがケースです。純正の「Lenovo Yoga Tab Folio Case」(税込4,950円)は、スタンド機能を備えたフォリオタイプのケースで、ディスプレイを保護しながら持ち運ぶことができます。ファブリック素材のような質感は手に馴染みやすく、シーシェルカラーの本体ともマッチします。

Lenovo Yoga Tabのケース「Lenovo Yoga Tab Folio Case」

サードパーティ製の中古ケースなどを探すのも一つの手ですが、フィット感やデザインの統一性を考えると、やはり純正ケースの満足度は高いと感じました。特に本機は458gと軽いため、ケースを装着しても負担にならず、どこへでも気軽に持ち出せるセットアップが完成します。

まとめ:アクセサリー

  • 付属ペン:「Lenovo Tab Pen Pro」が標準で同梱されており、追加費用なしでクリエイティブ作業を始められる。
  • 書き心地:筆圧・傾き検知に加え、紙のような感触を再現する「手書きフィードバック」機能がイラスト制作(クリスタ等)に最適である。
  • 充電方法:本体側面のマグネットエリアに吸着させるだけで、ペアリングと充電が完了する。
  • キーボード:「Lenovo Yoga Tab Keyboard Pack」(12,980円)はトラックパッド付きで、PCライクな操作感を提供する。
  • ケース:「Lenovo Yoga Tab Folio Case」(4,950円)はスタンド機能を備え、軽量な本体の保護と利便性を向上させる。

ベンチマークとゲーム性能:Lenovo Yoga Tabの220万点超えスコアとハイエンドの実力

Lenovo Yoga TabのGeekbenchベンチマーク結果

ここではLenovo Yoga Tabのベンチマークとゲーム性能について紹介します。

Antutuベンチマーク

本機は、ハイエンドタブレットの代名詞とも言える「Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3」プロセッサを搭載しています。これは、ゲーミングタブレットとして名高い「nubia Pad Pro」と同じチップセットであり、処理能力は現行のAndroidタブレットの中でトップクラスです。GPUには「Adreno 750」を採用しており、前世代と比較して描画性能が大幅に向上しています。

Antutuベンチマーク結果は以下のようになっています。

【Antutuバージョン11】

Lenovo Yoga TabのAntutuベンチマーク結果

Antutu V11 総合で「2246928」、CPUで「654954」、GPUで「658264」、MEMで「351237」、UXで「582473」

他のベンチマーク結果

Geekbench 6

  • シングルコア 「2241」
  • マルチコア 「5845」
  • GPU OpenCL「14,009」
  • GPU Vulkan「16,023」

3DMark

  • Steel Nomad Light 「1,688」
  • Solar Bay Extreme 「849」
  • Solar Bay 「8,594」
  • Wild Life Extreme 「4,982」

Geekbench AI 1.5.0

  • Single Precision 「441」
  • Half Precision 「442」
  • Quantized Score 「978」

ベンチマーク結果からわかること

総合スコアが約224万点という結果は、驚異的と言って差し支えありません。特にGPUスコアが高く、3Dグラフィックスの処理能力が非常に優れていることが分かります。これだけのスコアがあれば、日常のブラウジングや動画視聴でストレスを感じることは皆無ですし、現在配信されているほぼ全ての重量級3Dゲームを最高画質設定で快適に動かせる水準です。

CPU性能を比較

ここではLenovo Yoga Tabが搭載するQualcomm Snapdragon 8 Gen 3 プロセッサと、他のCPUを比較・検証した結果を紹介します。

Lenovo Yoga Tab Plusと比較

上位モデルである「Lenovo Yoga Tab Plus」も、本機と同じ「Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3」プロセッサを搭載しています。GPUも共通の「Adreno 750」を採用しており、基本となる処理性能のプラットフォームは両モデルで共通しています。つまり、基本性能においては、下位モデルだからといって劣っているわけではありません。

Antutuベンチマーク結果は以下のようになっています。

【Antutuバージョン10】

Lenovo Yoga Tab PlusのAntutuベンチマーク結果

Antutu V10 総合で「2015127」、CPUで「444148」、GPUで「811530」、MEMで「407108」、UXで「352341」

比較からわかること

興味深いことに、ベンチマークスコアでは標準モデルである本機の方が高い数値を記録しました。これは計測したAntutuのバージョンの違い(V11とV10)も影響していますが、それを差し引いても本機が「Plus」に全く引けを取らない、あるいはそれ以上のパフォーマンスを発揮していることが分かります。画面サイズが小さく軽量な本機の方が、ゲームなどの高負荷な用途において、より軽快に動作する可能性があります。

Snapdragon 8 Gen 3性能を比較

Lenovo Yoga Tabが搭載するQualcomm Snapdragon 8 Gen 3 プロセッサは、Antutu V10 ベンチマーク総合で約200万点ほどになります。

これをもとに他のCPUと比較してみましょう。

CPUランキング

Lenovo Yoga Tabのグラフ。Antutu 比較 Snapdragon 8 Gen 3

※Antutu V10 ベンチマーク総合スコアで比較したものです。

  1. Snapdragon 8 Elite (REDMAGIC Astra/Lenovo Legion Y700 Gen 4)・・・Antutu:248万
  2. Snapdragon 8 Gen3 (Lenovo Yoga Tab /Plus)・・・Antutu:200万
  3. MediaTek Dimensity 8350 (OPPO Pad 3)・・・Antutu:153万
  4. Snapdragon 8s Gen 3 (Xiaomi Pad 7 Pro)・・・Antutu:150万
  5. Snapdragon 7+ Gen 3 (Xiaomi Pad 7)・・・Antutu:134万
  6. MediaTek Dimensity 8300 (Lenovo Idea Tab Pro)・・・Antutu:117万
  7. Exynos 1580 (Galaxy Tab S10 FE シリーズ)・・・Antutu:93万
  8. Snapdragon 870 5G (Xiaomi Pad 6)・・・Antutu:70万
  9. Snapdragon 7s Gen 2 (Redmi Pad Pro/POCO Pad)・・・Antutu:62万
  10. Exynos 1380 (Galaxy Tab S10 Lite)・・・Antutu:58万

比較から分かること

ランキングを見ると、本機は「Snapdragon 8 Elite」搭載の最新ゲーミング機に次ぐ、第2位のグループに位置しています。一般的なミドルレンジタブレットに搭載される「Snapdragon 7s Gen 2」と比較すると、3倍以上のスコア差があります。この圧倒的な性能差は、アプリの起動速度やゲームの読み込み時間、複雑な処理のレスポンスに直結しており、ハイエンド機としての格の違いを明確に示しています。

ゲーム性能を検証:Lenovo Yoga Tabで原神など人気ゲームの動作はどうなる?

Lenovo Yoga Tabで原神をプレイしている

Lenovo Yoga Tabが搭載するハイエンドSoC「Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3」の実力を測るため、負荷の高い人気ゲームタイトル5本を実際にプレイし、その挙動とフレームレート(FPS)を徹底的に検証しました。Adreno 750 GPUと最大144Hzのリフレッシュレートを持つディスプレイが、どこまでの体験を提供してくれるのか詳しく見ていきます。

原神 (Genshin Impact)

まずは、モバイルゲームのベンチマークとして定番の「原神」です。美麗なグラフィックで描かれる広大なオープンワールドは負荷が非常に高いことで知られていますが、グラフィック設定を「最高」、フレームレートを60FPSに設定してスメールの砂漠地域やフォンテーヌの水中を探索してみました。結果は驚くべきもので、ほとんどのシーンで安定して60FPSに張り付いた状態を維持します。

元素爆発を連発する激しい戦闘シーンや、複雑なエフェクトが重なる場面でも、フレームレートの下限は59FPS程度にとどまり、カクつきを感じることはほぼありませんでした。この安定感により、没入感を削がれることなくテイワットの冒険に集中できます。

鳴潮 (Wuthering Waves)

次に、スタイリッシュでスピーディーな戦闘アクションが特徴のオープンワールドRPG「鳴潮」を検証しました。このタイトルも高いグラフィック処理能力を要求されますが、Snapdragon 8 Gen 3のパワーはいかんなく発揮されます。最高画質設定かつ60FPSモードを選択しても、動作は極めて快適です。ジャスト回避やパリィといった瞬時の判断が求められる高速戦闘においても、フレームレートはほぼ60FPSをキープし続けました。広大なフィールドを駆け回る探索から、高難易度ボスとの緊迫したバトルまで、キャラクターの滑らかなモーションと美しいエフェクトを余すことなく堪能できます。

崩壊:スターレイル (Honkai: Star Rail)

宇宙を舞台にしたスペースファンタジーRPG「崩壊:スターレイル」でも検証を行いました。ターン制コマンドバトルとはいえ、必殺技の豪華な3D演出は負荷がかかります。しかし、グラフィック設定を「最高」、フレームレートを60FPSに設定しても、Lenovo Yoga Tabは余裕の表情を見せました。戦闘中の派手なエフェクト演出時や、羅浮のような描画オブジェクトの多いマップ探索時でも、フレームレートはほぼ常に60FPSに張り付いたままです。マップ切り替え時のロード時間も短縮されており、テンポの良い快適なゲーム体験が得られました。

フォートナイト (Fortnite)

高いフレームレートが勝敗に直結するバトルロイヤルゲーム「フォートナイト」では、本機の実力が遺憾なく発揮されました。グラフィック設定を「エピック」(最高画質)、3D解像度を100%に設定した状態でも、驚くべきことにほぼ安定した120FPSでのプレイが可能でした。一般的な端末では90FPSを出すのも一苦労ですが、Lenovo Yoga TabではPCや家庭用ゲーム機に匹敵するヌルヌルの映像でプレイできます。建築バトルでの視点移動や遠距離の敵を狙う精密なエイムも非常にスムーズで、ハードウェア性能が明確なアドバンテージになることを実感しました。

Call of Duty: Warzone Mobile

最後に、最大120人が参加する超大規模バトルロイヤル「Call of Duty: Warzone Mobile」です。モバイルFPSの中でも屈指の処理性能を求められるタイトルですが、グラフィック設定を「最高」にしても、60FPSでの安定動作を実現しました。建物が密集するエリアでの激しい銃撃戦や、多数のプレイヤーが入り乱れる最終局面でもフレームレートの低下は見られず、非常に滑らかな描画を維持します。11.1インチの画面サイズは視認性が良く、かつ手持ちで操作しても指が届きやすいため、FPSプレイヤーにとっても快適な環境です。

まとめ:ゲーム性能

Lenovo Yoga Tabのゲーム性能 FPS まとめのグラフ

検証の結果、Snapdragon 8 Gen 3Adreno 750 GPUを搭載したLenovo Yoga Tabは、現行のあらゆる重量級ゲームを最高設定で快適にプレイできる、真のフラッグシップ性能を持っていることが証明されました。特にフォートナイトでの120FPS動作や原神での安定性は圧巻で、長時間のプレイでもパフォーマンスが落ちない安定性は、ゲーマーにとって最高の選択肢の一つと言えるでしょう。

検証してわかったLenovo Yoga Tabのメリット・デメリット

Lenovo Yoga Tabにキーボードを装着している。

ここでは、実際に「Lenovo Yoga Tab」を使い込んでみて感じた、スペック表の数値だけでは分からないリアルな良かった点と悪かった点を解説します。特に、上位モデルである「Lenovo Yoga Tab Plus」と比較して、どこが優れていて、どこが妥協点なのかを明確にしていきます。

メリット(長所、利点)

メリット1:驚異的な軽さと取り回しの良さ

最大のメリットは、何と言ってもその軽さです。重量は約458gと、Plus版(約640g)と比較して約180gも軽量化されています。数値上の差以上に、手に持った時の負担の違いは歴然でした。

Plus版は片手で持ち続けるのが困難で、基本的にはデスクやスタンドに置いて使うスタイルになりがちでしたが、本機ならソファで寝転がってWebブラウジングをしたり、電車の中で電子書籍を読んだりといった「手持ちスタイル」が快適に行えます。6.2mmという薄さも相まって、タブレットを気軽に持ち出そうという気にさせてくれる携帯性の高さは、日常使いにおいて最強の武器だと感じました。

メリット2:上位モデル譲りの最高峰パフォーマンス

「下位モデル」という位置付けながら、処理性能に関しては一切の妥協がありません。Plus版と同じハイエンドSoC「Snapdragon 8 Gen 3」を搭載しており、その動作は極めて高速です。メモリは12GBとPlus版(16GB)より少ないものの、ブラウザのタブを大量に開いたり、Officeアプリで作業したりしても動作が重くなることはありませんでした。『原神』のような重量級ゲームも最高画質でヌルヌル動き、発熱も気にならないレベルに抑えられています。約2万6千円も安い価格で、上位モデルと同等のサクサク感を味わえるのは大きなメリットです。

メリット3:緻密で美しい3.2Kディスプレイ

ディスプレイの品質も期待以上でした。画面サイズは11.1インチとPlus版(12.7インチ)より小さいですが、解像度は3200×2000ドット(3.2K)と本機の方が高く、画素密度においては勝っています。文字の輪郭や写真のディテールが非常にシャープで、電子書籍や高解像度画像を見る際の満足度は非常に高いです。最大144HzのリフレッシュレートとDolby Vision対応により、スクロールの滑らかさや映像の美しさも一級品です。有機ELではありませんが、黒の締まりも良く、没入感のある映像体験が可能です。

メリット4:ペン付属で実現する高コスパ

高性能なスタイラスペン「Lenovo Tab Pen Pro」が標準で付属している点も、コストパフォーマンスを大きく高めています。競合製品では別売りになることが多いペンが最初から手に入るため、購入してすぐにクリエイティブな作業を始められます。書き心地も滑らかで、独自の「手書きフィードバック」機能により紙のような感覚で書けるのも魅力です。約6万円台という価格で、ハイエンド性能とペン入力環境が揃うパッケージは非常に魅力的です。

デメリット(短所、欠点)

デメリット1:指紋認証の欠如が生むストレス

毎日使う上で最も気になったデメリットは、指紋認証センサーが搭載されていないことです。Plus版には電源ボタン一体型の指紋センサーがありましたが、本機は顔認証のみとなります。顔認証自体は高速ですが、マスクを着用している時や、寝室などの暗い場所では認識されず、毎回PINコードを入力する必要がありました。セキュリティと利便性のバランスを考えると、ここはコストカットしてほしくなかったポイントです。

デメリット2:拡張性の低さ(SDカード非対応)

データの保存に関して、microSDカードスロットが非搭載である点は痛手です。内蔵ストレージは256GBありますが、大量の映画データやゲーム、高画質の写真などを保存していくと、容量不足になる可能性があります。Plus版もモデルによっては非対応の場合がありますが、エンタメ消費デバイスとして活用したいユーザーにとっては、物理的な容量拡張ができないことは購入の妨げになるかもしれません。クラウドストレージの活用が必須となります。

デメリット3:GPS非搭載による用途の制限

本機にはGPSモジュールが搭載されていません。そのため、大画面を活かしてカーナビ代わりに使ったり、位置情報ゲーム(ポケモンGOなど)をプレイしたりすることはできません。Wi-Fiモデルのみの展開であり、屋外で通信するにはテザリングやポケットWi-Fiが必要になる点も含め、外での使用には一定の制約があることを理解しておく必要があります。

まとめ:メリットとデメリット

Lenovo Yoga Tabは、Plus版の「重さ」と「価格」というハードルを見事に取り除いた、非常にバランスの良いハイエンドタブレットです。指紋認証やSDカードスロットがないという欠点はありますが、Snapdragon 8 Gen 3の圧倒的な性能と、どこへでも持ち出せる軽快さ、そして美しいディスプレイと付属ペンの価値はそれらを補って余りあります。特に、ゲームや読書を手持ちで楽しみたいユーザーや、高性能なタブレットをなるべく安く手に入れたいユーザーにとって、本機はPlus版以上に魅力的な選択肢となるでしょう。

Lenovo Yoga Tabのスペック(仕様)

  • ディスプレイ: 11.1型 3.2K (3200 x 2000) LTPS液晶, 800 nit, Dolby Vision
  • リフレッシュレート: 最大144Hz
  • プロセッサ: Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 (8コア 最大3.4GHz)
  • GPU: Adreno 750
  • RAM(メモリ): 12GB LPDDR5X (オンボード)
  • ストレージ: 256GB UFS 4.0 (microSD非対応)
  • バッテリー: 8860mAh (シリコンカーボンバッテリー)
  • 駆動時間: 動画再生 最大約12時間
  • 充電: 45Wアダプター付属 / 最大68W急速充電対応
  • 背面カメラ: 1300万画素(AF) + 200万画素(マクロ)
  • 前面カメラ: 1300万画素(FF)
  • ワイヤレス通信: Wi-Fi 7 (802.11be), Bluetooth 5.4
  • NFC: 情報なし
  • インターフェース: USB 3.2 Gen 2 Type-C (DP-Out対応), スマートコネクタ
  • センサー: 加速度センサー, RGBセンサー, ジャイロセンサー
  • 映像出力: 対応 (DisplayPort出力)
  • スピーカー: 4スピーカー (2ツイーター + 2ウーファー)
  • オーディオ: Dolby Atmos対応, Lenovo Premium オーディオシステム
  • マイク: 2マイク
  • 防水防塵: IP53
  • 耐久性: Corning Gorilla Glass 7i (ディスプレイ), メタルユニボディ
  • スタイラスペン: Lenovo Tab Pen Pro (同梱/4096段階筆圧検知)
  • キーボード: 別売 (Lenovo Yoga Tab Keyboard Pack)
  • 機能: Lenovo AI Now, Smart Connect, 手書きフィードバック
  • 生体認証: 顔認証 (指紋認証非搭載)
  • 筐体: フルメタルユニボディ
  • OS: Android 15 (OSアップグレード3回/セキュリティ4年予定)
  • サイズ: 約 255.5 x 165.8 x 6.2 mm (カメラ部除く)
  • 重量: 約 458g
  • カラー: シーシェル
  • 付属品: Lenovo Tab Pen Pro, 45W ACアダプター, USBケーブル

Lenovo Yoga Tabの評価

Lenovo Yoga Tabの背面

8つの評価基準で「Lenovo Yoga Tab」を5段階で評価してみました。

項目別評価

画面の見やすさ:★★★★★

11.1インチながら上位モデルを超える3.2K(3200×2000)の高解像度を実現しており、画素密度が非常に高いです。800nitの輝度とDolby Vision対応により、屋外でも鮮明で美しい映像体験が可能です。

スペック:★★★★★

ハイエンドSoC「Snapdragon 8 Gen 3」を搭載し、Antutuスコア約217万点を記録する圧倒的な処理性能を誇ります。メモリは12GBですが、最新のLPDDR5X規格により動作は極めて快適です。

デザイン:★★★★★

約458gという驚異的な軽さと6.2mmの薄さを実現したメタルユニボディは、高級感と実用性を兼ね備えています。指紋が目立ちにくいマット仕上げのシーシェルカラーも上品です。

耐久性:★★★★☆

ディスプレイには傷に強い「Corning Gorilla Glass 7i」を採用し、IP53の防塵防滴性能も備えています。日常使用における安心感は高いですが、完全防水ではありません。

通信:★★★★☆

最新のWi-Fi 7に対応しており、対応ルーター環境下では超高速通信が可能です。ただし、GPSやモバイル通信(SIM)には非対応のため、屋外での単独通信はできません。

機能:★★★★☆

端末内で完結するAI機能「Lenovo AI Now」や、PCと連携する「Smart Connect」など独自機能が充実しています。一方で、上位モデルにある指紋認証が省略されている点は惜しまれます。

使いやすさ:★★★★☆

軽量なボディは手持ちでのゲームや読書に最適で、付属の「Lenovo Tab Pen Pro」による手書き入力も直感的です。顔認証のみのため、マスク着用時や暗所でのロック解除に手間取る場面があります。

価格:★★★★★

約63,800円という価格設定は、搭載チップや付属品を考えると市場破壊的な安さです。上位モデルより約2万6千円も安く、コストパフォーマンスは最高レベルです。

総評:★★★★★

単なる「下位モデル」ではない、凝縮された性能

Lenovo Yoga Tabは、製品名こそ「Plus」の付かない標準モデルですが、単なるスペックダウン版ではありません。むしろ、Plus版の最大の課題であった「重さ(約640g)」と「大きさ」を解消し、約458gという圧倒的な携帯性を手に入れた「実用性の最適解」と言えます。ディスプレイに関しても、画面サイズこそ小さいものの、解像度はPlus版(3K)を上回る3.2Kを採用しており、より緻密で繊細な描写が可能です。輝度は800nitでPlus版(900nit)にわずかに及びませんが、屋外でも十分に視認できる明るさを確保しています。

クリエイティブを加速するAIとペン

本機の真価は、ハイエンドチップ「Snapdragon 8 Gen 3」のパワフルな処理能力に、先進のAI機能と高品質な付属ペンを組み合わせた点にあります。AIによる画像アップスケーリングやドキュメント処理は作業効率を劇的に向上させ、付属の「Lenovo Tab Pen Pro」は紙のような書き心地で直感的な創作活動をサポートしてくれます。外出先でもストレスなく画像編集やイラスト制作に没頭できる環境が、この一台で完結します。

圧倒的なコストパフォーマンス

確かに、メモリ容量はPlus版の16GBに対して12GBとなり、スピーカー数も8基から4基へと減っています。しかし、それらの差を補って余りあるのが、約63,800円という価格設定です。Plus版よりも大幅に安く、それでいて性能の要となる処理性能は同等。指紋認証がない点さえ許容できれば、手軽に持ち運んでクリエイティブな作業を行いたいユーザーにとって、これ以上の選択肢はないでしょう。

Lenovo Yoga Tab Plus タブレット (12.7インチ ワイド パネル Qualcomm Snapdragon® 8 Gen 3プロセッサー 16GB 256GB Wi-Fiモデル) タイダルティール ZAEG0149JP 【AndroidOS】

Lenovo Yoga Tabの価格・購入先

Lenovo Yoga Tabの前面 外観。ケース装着。

※価格は2025/12/31に調査したものです。価格は変動します。

レノボ公式サイト

63,800円(税込・送料無料)で販売されています。

レノボ公式サイトで「Lenovo Yoga Tab」をチェックする

ECサイト(Amazon、楽天、ヤフーなど)

  • Amazonで63,800円、
  • 楽天市場で66,980円(送料無料)、
  • ヤフーショッピングで66,980円、

で販売されています。

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楽天市場で「Lenovo Yoga Tab」をチェックする

ヤフーショッピングで「Lenovo Yoga Tab」をチェックする

AliExpressで「Lenovo Yoga Tab」をチェックする

米国 Amazon.comで「Lenovo Yoga Tab」をチェックする

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おすすめのライバル機種と価格を比較

Lenovo Yoga Tabに似た性能をもつタブレットも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。

Lenovo Yoga Tab Plus

Lenovoから発売された12.7インチのタブレットです(2025年1月 発売)。

Android 14(2回のメジャー OS アップグレード)、Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3、16GB LPDDR5X メモリ、3K液晶(2944 x 1840)、256 GB UFS 4.0ストレージ、10200 mAhバッテリー、背面13MP + 2MP の2眼カメラ、前面13MP フロントカメラを搭載しています。

また、Lenovo AI Now、共有機能(クロスコントロール、共有ハブ、デバイス連携)、Harman Kardonの6つのスピーカー、ドルビー・アトモス、デュアルマイク、DP映像出力、Miracast、144Hzのリフレッシュレート、45W急速充電、Lenovo Tab Pen Pro(付属)、専用のキーボードパック(別売)、USB 3.2 Type-C ポート、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4に対応しています。

✅価格は、Amazonで89,800円(税込)、楽天市場で85,920円(送料無料)、ヤフーショッピングで68,980円(中古)、です。

関連記事:Lenovo Yoga Tab Plusレビュー!AI Now搭載タブレットの驚愕の性能とは?

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Lenovo Idea Tab Pro

Lenovoから発売された12.7インチのタブレットです(2025年1月 日本発売)。

Android 14(2回のOSメジャーアップグレード)、MediaTek Dimensity 8300、8GB LPDDR5X メモリ、2944 x 1840 ドットのディスプレイ、256 GB UFS 4.0ストレージ、10200 mAhバッテリー、microSDメディアカードリーダー、背面13MPのメインカメラ、前面8MPのフロントカメラを搭載しています。

また、DP映像出力、4つのJBLスピーカー、Dolby Atmos、Lenovo Tab Pen Plus(付属)、Google GeminiのAI機能(かこって検索、翻訳)、「Easy Jot」、読み上げモード、Lenovo TurboSystem、Lenovo Smart Connect、キーボードパック(別売)、フォリオケース(別売)、USB 3.2 Type-Cポート(DP映像出力に対応)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3に対応しています。

✅価格は、Amazonで51,919円(税込)、楽天市場で53,780円(送料無料)、ヤフーショッピングで57,800円(送料無料)、レノボ公式サイトで51,480円(税込・送料無料)です。

関連記事:Lenovo Idea Tab Pro レビュー!AI機能付き12.7タブレット

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Lenovo Idea Tab Plus

Lenovoから発売された12.1型のタブレットです(2025年9月26日 発売)。

MediaTek Dimensity 6400、8GB LPDDR4X メモリ、12.1型ワイドIPSパネル (2560×1600)、128GB / 256GB UFS 2.2 ストレージ、10,200mAhバッテリー、背面13MPカメラ、前面8MPカメラを搭載しています。

また、Lenovo AI Notes、Google Gemini、45W急速充電、クアッドスピーカー (Dolby Atmos)、ハイレゾオーディオ、Lenovo Tab Pen (同梱)、Folio Keyboard (別売)、90Hzリフレッシュレート、最大輝度800nit、IP52防滴防塵(防水)に対応。

Smart Connect機能、画面分割、フローティングウィンドウ、microSDカード最大2TB対応、Google Kids Space、USB 2.0 Type-C、顔認証、Android 15 (Android 17まで保証)、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.2にも対応しています。

✅価格は、Amazonで39,820円(税込)、楽天市場で41,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで41,800円(送料無料)、です。

関連記事:Lenovo Idea Tab Plus徹底レビュー!Proとの違いと欠点は?

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Lenovo Tab Plus

レノボから発売された11.5インチのタブレットです(2024年7月2日 発売)。

MediaTek Helio G99、2K液晶、256GBストレージ、8600 mAhバッテリー、背面8MPのメインカメラ、前面8MPのフロントカメラを搭載しています。

また、8つのJBLスピーカー、キックスタンド、45W急速充電、リフレッシュレート 90Hz、IP52防水防塵、Wi-Fi 5に対応しています。

✅価格は、Amazonで42,350円、楽天市場で41,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで43,800円、レノボ オンラインストアで42,350円(税込・送料無料)、米国 Amazon.comで$300.16、です。

関連記事:Lenovo Tab Plus徹底レビュー!音質とゲーム性能、PC連携を評価

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OPPO Pad 3 Matte Display Edition

OPPOから発売された約11.6インチのタブレットです(2025年6月26日 発売)。

MediaTek Dimensity 8350、8GB LPDDR5X メモリ、約11.6インチ LCD (LTPS)、256GB UFS 4.0 ストレージ、9520 mAhバッテリー、背面約800万画素カメラ、前面約800万画素カメラを搭載しています。

また、「AI機能 (ドキュメント要約・翻訳、写真編集など)」、O+ Connect、マルチウィンドウビュー、67W SUPERVOOC™フラッシュチャージ対応に対応。

映像出力、クアッドスピーカー、Holo Audio、OPPO Pencil 2 (別売り)、OPPO Pad 3 Smart Keyboard (別売り)、USB Type-C、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4に対応しています。

✅価格は、Amazonで57,400円、楽天市場で59,026円(送料無料)、ヤフーショッピングで55,980円(中古)、です。

関連記事:OPPO Pad 3 Matte Display Edition 徹底レビュー!先代からの進化点と欠点

Amazonで「OPPO Pad 3 Matte Display Edition」をチェックする

nubia Pad Pro

nubiaから発売された10.9インチのタブレットです(2025年9月 発売)。

MyOS 15.0 (Android 15)、Qualcomm Snapdragon® 8 Gen 3、8GB/12GB/16GB LPDDR5X メモリ、10.9インチ TFT液晶 (2880×1800, 144Hz)、256GB/512GB UFS 4.0 ストレージ、10,100 mAhバッテリー、背面13MPカメラ、前面20MPカメラ、3マイクアレイ (AI音声最適化、ノイズ低減機能)を搭載しています。

また、DisplayPort映像出力、ゲーム機能(Nebulaパフォーマンス制御エンジン、フローティングウィンドウ、パフォーマンス設定、仮想ジョイスティック)、6層冷却システム、AI音声最適化、充電分離(バイパス充電)機能に対応。

66W高速充電、クアッドスピーカー、DTS:X® Ultra サウンド、無線映像出力「SmartCast」(Windows PCのみ対応)、指紋認証、顔認証、USB Type-C (USB 3.2、OTG)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4にも対応しています。

✅価格は、Amazonで69,800円(税込)、楽天市場で69,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで69,800円(中古)、です。

関連記事:nubia Pad Pro徹底レビュー!Astraと何が違う?性能・機能を比較

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Galaxy Tab S10 Lite

Samsungから発売された10.9インチのタブレットです(2025年9月19日 発売)。

Android 15(One UI)、Exynos 1380、6GB メモリ、TFT液晶、128GBストレージ、8,000mAhバッテリー、背面8MPカメラ、前面5MPカメラ、microSDカードスロットを搭載しています。

また、Sペン対応(付属品)、AI機能(Galaxy AIキー、AI消しゴム、かこって検索、数式ソルバー、Bixby、Google Gemini)、最大2TBまでのストレージ拡張、25W 急速充電、デュアルスピーカー(Dolby Atmos対応)に対応。

キーボード(別売・Book Cover Keyboard、Book Cover Keyboard Slim)、リフレッシュレート 最大90Hz、「RAM Plus」機能、DeXモード、フルHDの動画撮影(1920 x 1080 px、@30fps)、USB Type-C (USB 2.0)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3、GPSにも対応しています。

✅価格は、Amazonで50,427円(税込)、楽天市場で56,430円(送料無料)、ヤフーショッピングで56,430円、米国 Amazon.comで$299.99、です。

関連記事:Galaxy Tab S10 Lite徹底レビュー!FEより優れた点と欠点は?

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他のレノボ タブレットと比較

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この記事を書いた人:秋葉原ぶらり

ガジェットブロガー / 動画クリエイター。2014年からブログを開始。以来、Android端末やWindowsデバイス、ゲーム製品、Apple製品、PC周辺機器などのレビューを発信し続けている。目標は東京「秋葉原」をぶらぶらと探索する楽しさを、そのままネット上で体験できるようにすること。趣味は、写真、プログラミング、読書、小説やエッセイの文筆、デザイン制作など多岐にわたる。最新の更新情報はX:旧Twitter(URL:https://x.com/akiba_burari)やThread(URL:https://www.threads.com/@akibaburari)、でも発信中。
動画はYouTubeで(https://www.youtube.com/@秋葉原ぶらり)公開中。

AQUOS sense10徹底レビュー!進化したCPU性能とカメラの実力を評価

AQUOS sense10 背面上部の外観
2025年11月13日に発売されたシャープの「AQUOS sense10」は、国民的スタンダードモデルとして使いやすいと評判のsenseシリーズ最新作です。前モデルAQUOS sense9の完成度を引き継ぎつつ、CPU性能やスピーカー、AI機能など、ユーザーが不満に感じていた核心部分を大幅に強化し、スタンダードモデルの決定版として大きな注目を集めています。

このレビューでは、AQUOS sense10が日々の生活をどれだけ快適にしてくれるのか、AQUOS sense9からどれほど進化したのか、その実力を徹底的に検証しました。

先に結論からお伝えしましょう

AQUOS sense10 の長所 (Pros):

  • 飛躍的に向上したCPU性能(AnTuTu 100万点超えでsense9やXperia 10 VIIを圧倒)
  • 劇的に進化したスピーカー(デュアルBOXスピーカー搭載で低音が豊かに)
  • 実用的なAIカメラ機能(「影除去」や「ショーケースモード」で撮影が快適に)
  • 強力なAI通話機能(騒音を消す「Vocalist」を新搭載)
  • 通信性能の進化(sense9のWi-Fi 5からWi-Fi 6Eに対応)
  • sense9の弱点を解消(指紋センサーの誤作動防止機能を追加)
  • microSDカードが最大2TBに対応(sense9の2倍)

AQUOS sense10 の短所 (Cons):

  • GPU性能は控えめ(『原神』など重いゲームは画質設定の調整が必要)
  • イヤホンジャック非搭載(sense9から引き続き)
  • ワイヤレス充電に非対応(sense9から引き続き)

総合評価:

AQUOS sense10は、「sense9の弱点を的確に潰してきた」完成度の高いモデルチェンジです。特にCPU性能の向上は圧倒的で、あらゆる日常操作がsense9より格段にスムーズになりました。さらに、AIによるカメラアシスト(影除去など)が撮影体験を向上させ、最大の不満点だったスピーカー音質も「デュアルBOXスピーカー」で劇的に改善されています。AI通話機能やWi-Fi 6E対応といった確実な進化も遂げており、6万円台のスタンダードモデルとして非の打ち所がない仕上がりです。

この記事で分かること

  1. 外観・デザイン: sense9とのサイズ・重量比較、アルミ筐体の質感、新色6色の詳細、接続ポートの位置、デュアルBOXスピーカーの位置、防水防塵・MIL規格、ケースの互換性、付属品
  2. パフォーマンス: Snapdragon 7s Gen 3の実力、アプリの動作感、マルチタスク、高負荷時の発熱・冷却性能
  3. ベンチマーク:AnTuTu スコア、Geekbenchスコア、sense9 (Snapdragon 7s Gen 2)との比較・CPU性能比較(ランキング)、
  4. ゲーム性能: 『原神』『鳴潮』『崩壊:スターレイル』など人気ゲームの実測フレームレート (FPS)、快適に遊ぶための画質設定
  5. メモリとストレージ: RAM 6GB/8GB、仮想メモリ(OFF/2/4/6GB)の設定変更、UFS 2.2、microSDカード(最大2TB対応)のメリット
  6. カメラ性能: 1/1.55インチセンサー、進化した画質エンジン「ProPix」、AI機能(影除去、ショーケースモード)、オートマクロ、11種類のフィルター、ポートレート(2倍画角)、夜景撮影の画質、動画撮影(レンズ切替対応)
  7. ディスプレイ: 6.1インチ Pro IGZO OLED、輝度(2000nit)の屋外での見やすさ、リフレッシュレート(1-240Hz)の滑らかさ
  8. オーディオ: デュアルBOXスピーカーの音質(sense9との低音比較)、イヤホンジャック非搭載
  9. バッテリー: 5,000mAhのスタミナ、実働2日間、動画連続再生時間(約17時間)、充電時間(約90分)、ワイヤレス充電非対応
  10. 通信性能: 5G、通話品質、eSIM、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2、GPS
  11. OS・機能: Android 16、UIデザイン、長期アップデート保証(OS 3回/セキュリティ 5年)、AI通話「Vocalist」の実力、伝言文字起こし、おサイフケータイ、指紋認証(誤作動防止機能)
  12. 比較AQUOS sense9AQUOS R10arrows AlphaXperia 10 VII
  13. 評価: 5段階評価、総評、メリット・デメリット、「待つべきか」の結論
  14. スペック: 仕様詳細
  15. 価格:購入先、 SIMフリー、シャープ公式、Amazon、楽天、IIJmio(MVNO)、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル、MNO

この記事を最後まで読むことで、「AQUOS sense10」を購入するべきかどうか、それとも「待つべきか」がはっきりと分かるはずです。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

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公式ページ:AQUOS sense10の特長|AQUOS:シャープ

デザインと耐久性:AQUOS sense10の継承と進化、その上質な手触り

AQUOS sense10の背面 上部

ここでは、AQUOS sense10のデザイン、携帯性、そして日々の使用に耐える耐久性について、前モデルAQUOS sense9と比較しながら詳しく見ていきます。

変わらない安心感、進化した上質感

AQUOS sense10を初めて手に取った瞬間、前モデルAQUOS sense9で感じた「ちょうど良さ」がそのまま継承されていることに気づきました。サイズは約149mm×73mm×8.9mm、重量も約166gと、スペック上も実測(SIM無しで166.3g)でもsense9と全く同じです。この6.1インチクラスにおける軽量コンパクトな設計は、片手でしっかりグリップでき、長時間持っていても疲れにくい絶妙なバランスを維持しています。

AQUOS sense10の右 側面

デザインは引き続き「miyake design」が監修しており、頑丈なアルミ筐体を採用しています。マットな質感は指紋が目立ちにくく、安っぽさを感じさせません。sense9と見比べると、カメラユニットのアイコニックなデザインは共通ですが、sense10ではカメラ周りにあったFeliCaマークが(本体内蔵はそのままに)ついに消え、よりすっきりとした洗練された印象を受けます。よく見ると、アンテナラインも1箇所減っており、ミニマルなデザインへのこだわりを感じさせます。

ファッションのように選べる6つのカラー

AQUOS sense10のカラーバリエーション

カラーバリエーションはsense9から一新されました。「Casual」(デニムネイビー、カーキグリーン)、「Kireime」(ペールピンク、ペールミント)、「Basic」(フルブラック、ライトシルバー)の3つのスタイル、全6色がラインアップされています。特にデニムネイビーやカーキグリーンは、カメラ周りとのツートン(バイカラー)が個性的で、ファッションアイテムのように選ぶ楽しさがあります。sense9のブルーやコーラルも魅力的でしたが、sense10はより落ち着いた大人の色合いが増えた印象です。

ボタンとポートの配置:進化したスピーカー位置

AQUOS sense10の底面にある接続ポート

ボタンとポートの配置はsense9を踏襲しています。右側面には指紋認証センサー一体型の電源ボタン音量ボタンが集中しています。左側面にはSIMピン不要で開閉できるSIM/microSDカードスロットがあり、急なSIM交換やSDカードの追加時に非常に便利です。本体底面にはUSB Type-Cポート、マイク、スピーカーが配置されています。

注目すべきはスピーカーの位置と構造です。sense9もステレオスピーカーでしたが、音圧を稼ぐための「Box構造」は口元(下部)のみでした。しかし、AQUOS sense10では耳元(上部)と口元(下部)の両方が「デュアルBOXスピーカー」に進化しました。これにより、オーディオ体験の向上が期待されます。残念ながら、sense9同様に3.5mmイヤホンジャックは非搭載のままです。

変わらぬ堅牢性

耐久性に関しては、AQUOS senseシリーズの真骨頂とも言える安心感をそのまま引き継いでいます。IPX5/IPX8の防水性能IP6Xの防塵性能、さらにMIL-STD-810G/H準拠16項目におよぶ耐衝撃性能を備えています。実際に水回りやアウトドアシーンに持ち出しても不安を感じさせません。さらに、泡ハンドソープでの丸洗いやアルコール除菌シートにも対応しており、衛生面でも安心して使えます。

付属品

付属品はシンプルで、データ移行用の「クイックスイッチアダプター(試供品)」と説明書のみとなっています。充電器やケーブルは付属しないため、別途用意が必要です。

選べる豊富なケースオプション

AQUOS sense10の純正ケース

AQUOS sense10はsense9と本体サイズ・形状が全く同じであるため、AQUOS sense9用に販売されていたケースやアクセサリーがそのまま流用可能です。私自身、sense9で使っていたお気に入りのケースをsense10に装着してみましたが、ボタン位置やカメラ穴も完璧に一致しました。

オプションも豊富で、本体カラーに合わせた6色の純正シリコンケースが用意されています。さらに、スニーカーブランド「SPINGLE」や、ジーンズブランド「児島GENES」「BLUE SAKURA」との個性的なコラボケースも選べます。もちろん、エレコムやMSソリューションズといったサードパーティ製ケースも多数ラインナップされており、選ぶ楽しさが広がっています。

まとめ:デザインと耐久性

  • 第一印象:sense9と瓜二つ。アルミの質感は高く、軽量コンパクトで手に馴染む。
  • デザイン:miyake design監修。FeliCaマークが消え、より洗練された外観。
  • 携帯性:166g、幅73mmは6.1インチとして非常に優秀。片手操作も快適。
  • 耐久性:IP68防水防塵、MIL規格準拠、ハンドソープ洗浄対応で安心感が非常に高い。
  • ポートとボタン:配置はsense9と同じ。右に電源・音量、左にSIM/SDスロット、下にType-C・スピーカー。イヤホンジャックは非搭載。
  • スピーカー:sense9の片側Box構造から、デュアルBox構造(上部・下部)へ進化。
  • ケース:sense9と完全互換。純正、コラボ、サードパーティ製と選択肢が非常に豊富。

パフォーマンス:AQUOS sense10のSnapdragon 7s Gen 3性能を徹底検証

AQUOS sense10のCPU

ここではAQUOS sense10のパフォーマンスについて、Antutuベンチマーク、アプリの動作感、発熱と冷却、メモリとストレージに分けて、詳細にを紹介します。

Antutuベンチマーク

AQUOS sense10は、プロセッサにQualcomm製の「Snapdragon 7s Gen 3 Mobile Platform」を搭載しています。これは、AQUOS sense9に搭載されていた「Snapdragon 7s Gen 2」の後継チップです。公式発表では、sense9のSoCと比較してCPU性能が約20%、GPU(グラフィック)性能が約40%、AI性能が約30%向上しているとされています。日常の操作だけでなく、AI機能の処理もより快適になっていることが期待できます。

【Antutu バージョン 11・SHARP SH-M33】

AQUOS sense10のAntutuベンチマーク

例1:Antutu V11.0.5 総合で「1031525」、CPUで「418015」、GPUで「183534」、MEMで「169978」、UXで「259998」

例2: Antutu V11.0.5 総合で「1037139」、CPUで「420942」、GPUで「184028」、MEMで「170576」、UXで「261593」

CPU性能は約41~42万、GPU性能は約18万程度になることが多いようです。

その他のベンチマーク

  • Geekbench 6 シングルコアで「1196点〜1158点」、マルチコアで「3087点〜3301点」
  • GPU (OpenCL)で「3316点〜3317点」
  • 3DMark Wild Life Extremeで「1074点」
  • Steel Nomad Lightで「416点」

ベンチマーク結果からわかること

Antutu V11での総合スコアが約103万点台に達しているのは大きな注目点です。AQUOS sense9がAntutu V10で約58万点~61万点(3D Lite)だったことを考えると、総合スコアは大幅に向上しています。特にCPU性能を示すGeekbenchスコアもsense9(シングル約992点、マルチ約2757点)と比較して、シングル・マルチ共に着実に向上しています。

ただし、GPU(グラフィック)性能を見ると、AntutuのGPUスコアは約18万点台、3DMarkのスコアもSteel Nomad Lightで416点と、CPU性能の向上幅に比べるとやや控えめです。これはSnapdragon 7s Gen 3が、AI性能や省電力性を重視しつつ、GPU性能はミドルレンジ上位に抑えた設計であることを示しています。日常使いやSNS、動画視聴は極めて快適ですが、高いグラフィック性能を要求する重量級の3Dゲーム(例:『原神』)を最高画質でプレイするには力不足を感じる可能性があります。

CPU性能を比較(Snapdragon 7s Gen 3)

ここでは、AQUOS sense10のQualcomm Snapdragon 7s Gen 3プロセッサと、他のCPUの性能を比較して紹介します。

AQUOS sense9と比較

前モデルのAQUOS sense9は、「Snapdragon 7s Gen 2」プロセッサを搭載しています。これはTSMCの4nmプロセスで製造されたチップですが、実際の性能、特にGPU(Adreno 710)はミドルレンジ帯に位置付けられます。重いゲームよりも、日常的な操作の快適さと省電力性のバランスを重視したプロセッサと言えます。

Antutuベンチマーク結果は以下のようになっています。

【Antutu バージョン 10・SH-M29】

例: Antutu V10 総合で「615864」、CPUで「205626」、GPUで「134603」、MEMで「125174」、UXで「150461」

V10からV11ではスコアが15%〜30%程度上回ることが多いため、AnTuTu V11では約75万〜80万点になると推定されます。

つまり、AQUOS sense10(Antutu:103万)は、AQUOS sense9(Antutu:80万)よりもスコアが23万高くなっていることが分かります。

Snapdragon 7s Gen 3性能を比較

Snapdragon 7s Gen 3プロセッサは、Antutu V10ベンチマーク総合に換算すると、約80万点前後になります。

このスコアをもとにして、他のスマホのCPUと比較してみました。

CPUランキング

AQUOS sense10のグラフ。Antutu比較 Snapdragon 7s Gen 3

※Antutu V10 ベンチマーク総合スコアで比較したものです。

  1. MediaTek Dimensity 8400-Ultra (Xiaomi 15T)・・・Antutu:164万
  2. Apple A18 Bionic (iPhone 16)・・・Antutu:150万
  3. Snapdragon 7+ Gen 3 (AQUOS R10)・・・Antutu:133万
  4. Tensor G5 (Google Pixel 10)・・・Antutu: 120万
  5. Snapdragon 7 Gen 3 (motorola edge 50 pro)・・・Antutu:85万
  6. Snapdragon 7s Gen 3 (AQUOS sense10)・・・Antutu:80万
  7. Dimensity 7300-Ultra(Redmi Note 14 Pro 5G)・・・Antutu:67万
  8. Qualcomm Snapdragon 6 Gen 1 (OPPO Reno13 A)・・・Antutu:64万
  9. Snapdragon 7s Gen2 (AQUOS sense9)・・・Antutu:61万
  10. Snapdragon 6 Gen 3 (Xperia 10 VII)・・・Antutu:59万

比較からわかること

この比較のグラフから、AQUOS sense10が搭載するSnapdragon 7s Gen 3(Antutu V10換算: 80万点)の立ち位置が明確になります。まず、前モデルAQUOS sense9(61万点)や、ライバル機種と目されるXperia 10 VII(59万点)に対して、20万点以上の大差をつけており、性能が飛躍的に向上していることがわかります。

一方で、同じAQUOSシリーズのハイエンドモデルであるAQUOS R10(133万点)や、Xiaomi 15T(164万点)などのフラッグシップ機とは大きな性能差があり、sense10はあくまでスタンダードモデルの枠内での高性能化であることが確認できます。また、名前が似ているSnapdragon 7 Gen 3(85万点)よりもわずかに下のスコアとなっており、Snapdragon 7s Gen 3は「ミドルハイ(中上位)」クラスの性能と評価できます。

アプリの動作感:AQUOS sense10の日常操作はどれほど快適か

ここでは、AQUOS sense10のゲーム以外の日常的なパフォーマンス、特にブラウザやSNS、マルチタスク性能について、AQUOS sense9と比較しながらレビューしていきます。

日常操作の快適性とスクロール性能

AQUOS sense10は、プロセッサ(SoC)のCPU性能がAQUOS sense9比で約20%向上しています。この差は、ゲームだけでなく日常のあらゆる操作で体感することができました。X (旧Twitter) のタイムラインを高速でスクロールしたり、Chromeで複数のタブを開きながらニュースサイトを見たりする際の動作が、sense9よりも明らかにスムーズです。

AQUOS sense9の時点でも、Web閲覧や動画視聴といった日常使いで「もたつく」ことは基本的にありませんでした。しかし、AQUOS sense10はPro IGZO OLEDの最大240Hz可変駆動と高性能なCPUが組み合わさり、指に吸い付くような操作感が一段と向上していると感じます。アプリの起動や切り替えといった基本動作でストレスを感じることはまずないでしょう。

マルチタスクとクリエイティブ作業

CPU性能の向上は、複数のアプリを同時に動かすマルチタスク性能にも好影響を与えています。例えば、YouTubeで音楽を流しながらChromeで調べ物をし、LINEの通知に返信する、といった一連の動作が非常にスムーズです。AQUOS sense9(6GBモデル)では、アプリを切り替えた際にバックグラウンドのアプリが再読み込み(タスキル)されることが稀にありましたが、AQUOS sense10(特に8GBモデル)ではその頻度が減り、より快適に作業を継続できました。

また、簡単なクリエイティブ作業も試してみました。Lightroom Mobileで5030万画素の高画素写真を読み込み、露出やカラーを調整する際、パラメータを動かしたときのプレビュー反映がsense9よりもキビキビと追従します。同様に、CapCutなどのアプリで短い動画クリップをいくつか繋ぎ合わせ、テキストとBGMを追加する程度の簡単な動画編集も行いましたが、プレビュー再生や最終的な書き出し(エンコード)にかかる時間が、sense9を使っていた時よりも短縮されていることを体感できました。

まとめ:アプリの動作感

  • 基本動作:AQUOS sense9よりCPU性能が向上し、XやChromeなどの日常アプリの動作がより一層スムーズで快適。
  • スクロール:最大240Hz駆動のディスプレイと高性能CPUの組み合わせで、非常に滑らかな操作感を実現。
  • マルチタスク:アプリの切り替えや同時使用時の安定性が向上し、アプリの再読み込みが起こりにくくなった。
  • 軽作業:Lightroomでの写真編集やCapCutでの簡単な動画編集など、CPUパワーを要する作業のレスポンスや処理速度がsense9から確実に向上している。

発熱と冷却:AQUOS sense10はsense9よりクールになったか

AQUOS sense10で原神をプレイ

ここでは、AQUOS sense10のパフォーマンス向上に伴う「発熱」と、それをどれだけ抑えられているかについて、AQUOS sense9と比較した実際の体感をレビューしていきます。

ベンチマーク中の温度比較

スマートフォンの性能が上がると、どうしても発熱が気になります。そこでまず、AnTuTuベンチマークを連続で実行して負荷をかけてみました。AQUOS sense10は、テスト終了後の本体外部温度が約29.4℃に収まりました。対して、AQUOS sense9で同様のテストを行った際は33℃を超えることもあり、AQUOS sense10は高負荷時の熱処理がsense9よりも改善している印象を受けました。

ただし、別のテスト環境では、sense10もsense9もベンチマーク中に35℃まで上昇する場面もあり、計測時の室温や環境にも左右されるようです。とはいえ、ベンチマークスコアが大幅に向上しているにもかかわらず、発熱が同等以下に抑えられている点は評価できます。

高負荷なゲームプレイ中の発熱

次に、最も発熱しやすい3Dゲームを試しました。『原神』を最高画質設定で30分間プレイしてみると、本体は最大で43℃に達しました。これはAQUOS sense9で同じテストをした時とほぼ同じ温度です。どちらも「そこそこ熱い」と感じる温度ですが、AQUOS sense10の方が高いフレームレートを維持できていたため、電力効率は向上しているようです。

また、『鳴潮』のような高速バトルゲームでは、sense10の表面温度が約38.7℃だったのに対し、sense9は約40.3℃と、AQUOS sense10の方が約2℃低く抑えられていました。sense9では熱による動作の不安定さを指摘する声もありましたが、sense10はパフォーマンスを維持しつつ、発熱をsense9と同等か、わずかに低減させることに成功しているようです。

日常使用での発熱

ゲームやベンチマークのような極端な負荷をかけない限り、AQUOS sense10が熱を持つことはほとんどありませんでした。Chromeでのブラウジング、X (旧Twitter) の閲覧、YouTubeでの動画視聴といった日常的な使い方では、ほんのり温かくなる程度で、発熱が気になる場面は皆無でした。AQUOS sense9も日常使用での発熱は控えめでしたが、sense10もその美点をしっかりと受け継いでいます。

まとめ:発熱と冷却

  • ベンチマーク時:AQUOS sense9よりも発熱が抑えられる傾向が見られた。
  • 高負荷ゲーム時:sense9と同等レベル(40℃前後)まで熱を持つが、パフォーマンスは向上しつつ発熱は同等かやや低減している。
  • 日常使用:sense9と同様、発熱はほとんど気にならないレベルで快適。

メモリとストレージ:AQUOS sense10の余裕と、sense9から進化した拡張性

AQUOS sense10の仮想メモリ

ここでは、AQUOS sense10のメモリ(RAM)とストレージ(ROM)、そして外部ストレージの対応について、AQUOS sense9と比較しながらその使い勝手をレビューします。

メモリとマルチタスク性能

AQUOS sense10の物理メモリ(RAM)構成は、前モデルAQUOS sense9と同様に、6GBモデルと8GBモデルがラインナップされています。私が試用したのは6GBモデルですが、日常使いでアプリが強制終了するようなことはありませんでした。

注目すべきは仮想メモリの扱いです。AQUOS sense9の6GBモデルは仮想メモリが6GBで固定されていましたが、AQUOS sense10では設定が柔軟になりました。6GBモデルでは最大6GBまで、8GBモデルでは最大8GBまで仮想メモリを割り当てることが可能です。さらに、AQUOS sense10の6GBモデルでは、OFF、2.0GB、4.0GB、6.0GBと、ユーザーが任意でサイズを選べるようになっていました。

これにより、マルチタスク時の安定性が増したように感じます。sense9で稀に感じた、複数のアプリを切り替えた際の再読み込みが、sense10ではさらに起こりにくくなりました。

ストレージ容量と大幅に進化した拡張性

AQUOS sense10のmicroSDカードスロット

内蔵ストレージ(ROM)は、AQUOS sense9と同じく128GBモデルと256GBモデルが用意されており、規格もUFS 2.2で変更ありません。しかし、外部ストレージ対応で大きな進化がありました。AQUOS sense10は、microSDカードの最大対応容量が、AQUOS sense9の最大1TBから、一気に倍の最大2TBへと向上しました。

これは、5030万画素の高画素カメラを搭載する本機にとって非常に大きなメリットです。実際に撮影してみると、写真1枚あたりのデータサイズも大きくなりがちで、4K動画などを撮影するとストレージはあっという間に圧迫されます。sense9の1TBでも十分大容量でしたが、sense10の2TB対応という安心感は絶大です。容量を気にすることなく、旅先での動画撮影や大量の写真撮影を楽しめるのは、大きな喜びでした。

まとめ:メモリとストレージ

  • メモリ構成:AQUOS sense9と同様、RAM 6GBモデルとRAM 8GBモデルの2構成。
  • 仮想メモリ:sense9より柔軟性が向上。6GBモデルはOFF/2/4/6GBで設定可能、8GBモデルは最大8GBに対応。
  • ストレージ容量:AQUOS sense9と同様、128GBモデルと256GBモデルが用意され、規格もUFS 2.2。
  • ストレージ拡張性:AQUOS sense9の最大1TBから、AQUOS sense10では最大2TBのmicroSDカードに対応し大幅に進化。

ゲーム性能:原神などの人気タイトルで動作を検証

AQUOS sense10で原神をプレイしている

AQUOS sense10が搭載するQualcomm Snapdragon 7s Gen 3が、実際のゲームプレイでどれほどのパフォーマンスを発揮するのか、いくつかの人気タイトルで試してみました。前モデルAQUOS sense9(Snapdragon 7s Gen 2)からGPU性能が約40%向上したとされていますが、その実力を見ていきましょう。

原神

まず、高いグラフィック性能を要求される『原神』です。AQUOS sense9ではデフォルト画質が「低」でしたが、AQUOS sense10では「中」設定がデフォルトとなっており、まずここで性能の向上を感じました。実際に画質設定を「中」にしてテイワット大陸を探索してみると、平均して30〜40FPSを維持し、非常にスムーズです。

元素爆発が飛び交う激しい戦闘シーンではフレームレートがやや落ち込むこともありますが、sense9で感じたような大きなカクつきは減少し、十分にプレイ可能な範囲に収まっています。最高画質+60FPS設定も試しましたが、さすがに重く平均35FPS程度まで落ち込むため、快適さを求めるなら「中」設定がベストバランスだと感じました。

鳴潮 (Wuthering Waves)

次に、高速な戦闘アクションが魅力の『鳴潮』です。これも『原神』同様に負荷の高いゲームですが、画質設定を「中」にすることで平均30FPSでのプレイが可能でした。sense9では「中」設定でも厳しい場面がありましたが、sense10ではキャラクターが入り乱れる高負荷な戦闘でも、以前より安定して動作します。もちろん、戦闘時の快適性を最優先するなら画質を「低」に設定するのが賢明で、フレームレートの落ち込みを抑え、よりスムーズなアクションを楽しめました。

崩壊:スターレイル

壮大な宇宙を舞台にしたターン制RPG『崩壊:スターレイル』も試しました。これはターン制バトルであるため、アクションゲームほどのシビアなフレームレートは要求されません。画質設定「中」、フレームレート「60」でプレイしたところ、フィールドの移動中や戦闘シーンで40〜50FPSを安定して維持してくれました。派手な必殺技の演出では一時的にフレームレートが落ち込むこともありますが、ゲームの性質上、操作に影響はなく、美しいグラフィックを十分に楽しむことができました。

フォートナイト

世界的な人気を誇るバトルロイヤルTPS『フォートナイト』では、フレームレートの安定性が重要です。グラフィック設定を「中」か「パフォーマンスモード」にすることで、60FPSを目指してプレイすることができました。建築や戦闘が激しくなるゲーム終盤では40〜50FPSに低下することもありましたが、序盤のアイテム収集や移動はスムーズに行えます。競技性を重視するなら、すべての設定を低くすることで、より安定したフレームレートを確保するのが良いでしょう。

Call of Duty: Warzone Mobile

リアルな戦場を体験できる『Call of Duty: Warzone Mobile』も、モバイル版とはいえ高いグラフィック性能を要求します。画質設定を「中」にすることで、30〜40FPSでのプレイが可能でした。近距離での撃ち合いなど、素早い反応が求められる場面では、設定を「低」に調整することでフレームレートの安定性が向上し、敵にエイムを合わせやすくなる感覚がありました。

まとめ:ゲーム性能

AQUOS sense10 ゲーム性能とフレームワークのグラフ。

AQUOS sense10が搭載するSnapdragon 7s Gen 3は、多くの3Dゲームにおいて、画質設定を「中」または「低」に調整することで快適にプレイできるパフォーマンスを発揮します。AQUOS sense9と比較して、ゲームのデフォルト設定が上がったり、フレームレートが安定しやすくなったりと、確実な進化を感じ取ることができました。最新の高負荷なゲームを最高設定で楽しむには力不足ですが、カジュアルに幅広いゲームを楽しみたいユーザーにとって、十分満足できる性能を持ったスマートフォンです。

カメラ性能:AQUOS sense10 AIと新センサーが拓く撮影体験

AQUOS sense10の背面にあるカメラ

ここでは、AQUOS sense10のカメラ性能について、AQUOS sense9から進化したハードウェア、AI機能、そして実際の撮影体験を詳しくレビューしていきます。

カメラハードウェアと画質エンジン「ProPix」

AQUOS sense10のカメラ構成は、標準カメラが有効画素数約5,030万画素(F値1.9、1/1.55インチ大型センサー、光学式手ブレ補正(OIS)対応)、超広角カメラが有効画素数約5,030万画素(F値2.2、1/2.5インチセンサー)、インカメラが約3,200万画素となっています。このハードウェア構成は、実はAQUOS sense9とスペック上はほぼ同一です。

しかし、AQUOS sense10の写真はsense9から確実に進化しています。その秘密は、上位モデルAQUOS R10譲りの技術を投入し、大幅に進化した画質エンジン「ProPix」にあります。特にナイトモードやHDR撮影において、sense9の2倍以上の情報量で合成処理を行うようになり、ズーム時や暗所でのディテール表現とノイズ低減能力が格段に向上しました。

AIが撮影をアシストする新機能

AQUOS sense10のAIカメラ機能。影を除去と「ショーケースモード」

(左の写真:食べ物の影を除去している。右の写真:「ショーケースモード」でガラス越しの反射・映り込みを軽減している。)

AQUOS sense10の最大の進化点は、AQUOS sense9にはなかった強力なAIカメラ機能の搭載です。

まず「影を自動除去」機能。カフェで料理を撮影する際、今までは自分の手やスマートフォンの影が映り込まないよう角度を工夫する必要がありましたが、sense10ではAIが影を認識して自動で消去してくれます。実際に試したところ、不自然さも少なく、照明を気にせず構図に集中できるのは大きな喜びでした。また、書類を撮影する際の「テキストの影除去」も、台形補正と合わせて機能し、スキャンしたかのように読みやすく保存できました。

もう一つの新機能が「ショーケースモード」です。これはガラス越しの撮影で、悩みの種だった反射や映り込みをAIが軽減してくれる機能です。sense9では諦めていた、ショーウィンドウに並んだケーキや水族館の水槽なども、sense10では自分の姿や照明の反射が抑えられ、被写体をクリアに撮影できました。

撮影の幅を広げる多彩なモード

AQUOS sense10は、AQUOS sense9にはなかった(または進化した)撮影モードを搭載し、撮影の楽しさが大きく向上しています。

AQUOS sense10のオートマクロ機能

オートマクロ機能: AQUOS sense9同様に超広角カメラを使用したオートマクロ機能に対応しており、被写体にグッと寄るだけで自動でマクロモードに切り替わります。sense9よりもオートフォーカス(AF)が高速化している印象で、花のしべや水滴の質感まで素早くピントを合わせて捉えることができました。

11種類の「PHOTO STYLE フィルター」: AQUOS sense9では「ナチュラル」と「ダイナミック」といった画質切り替えがメインでしたが、AQUOS sense10ではプロ監修の11種類ものフィルターが新たに追加されました。特に「夕映え」フィルターがお気に入りで、何気ない午後の景色が、まるで映画のワンシーンのようなドラマチックなマジックアワーの写真に仕上がります。「平成POP」や「昭和レトロ」といったユニークなフィルターもあり、カメラを触る楽しさが格段に増えました。

AQUOS sense10の「PHOTO STYLE フィルター」

ポートレートモード: 背景をぼかすポートレートモードも進化しています。AQUOS sense9では1倍画角(標準)での撮影のみでしたが、AQUOS sense10ではデジタルズームによる2倍画角での撮影にも対応しました。これにより、被写体と適度な距離感を保ちながら、より自然な圧縮効果で背景をぼかした、本格的なポートレート撮影が可能になりました。

実際の撮影体験:シーン別レビュー

AQUOS sense9と比較して、実際の写りはどう変わったのか。様々なシーンで撮影してみました。

AQUOS sense10で撮影した写真。日中の明るいシーン。

日中の明るいシーン: 日中の撮影では、sense10はsense9に比べて、よりくっきり、コントラストがやや高めの鮮やかな画質になる傾向がありました。sense9の柔らかく自然な仕上がりも良かったですが、sense10は「ProPix」エンジンの進化により解像感が向上し、特にズーム(2倍程度)を使った際のディテールがよりシャープに感じられました。

室内のシーン:(料理・人物) 室内での撮影は、AI機能の恩恵を最も感じたシーンです。カフェでのランチ撮影では、sense9では気になっていた照明による影が「影除去」機能で自然に消え、料理の色味がより鮮やかに(美味しそうに)撮れました。人物撮影でも、sense9より肌の質感がなめらかに、かつ髪の毛のディテールはしっかり残すようになり、画質エンジンの進化を感じ取れました。

AQUOS sense10で撮影した写真。夜間の暗いシーン

夜間(暗いシーン): 夜景撮影は、AQUOS sense10がsense9から最も進化した点です。sense9も1/1.55インチの大型センサーのおかげで明るく撮れましたが、sense10は進化した「ProPix」の力で、さらに上のステージに到達したと感じます。sense9では暗部に残りやすかったノイズが明らかに減少し、建物のディテールや空の階調がより豊かに再現されるようになりました。

動画撮影性能

動画性能についても、標準カメラは光学式手ブレ補正(OIS)と電子式手ブレ補正(EIS)のハイブリッドで、強力に手ブレを抑え込みます。1/1.55インチの大型センサーは暗所での動画撮影にも強く、sense9よりもノイズの少ないクリアな映像を記録できました。

また、AQUOS sense9では撮影開始後に標準と広角のレンズを切り替えることができませんでしたが、AQUOS sense10では動画撮影中でもシームレスにズームアウトして広角に切り替えられるようになり、使い勝手が大幅に向上しました。

AQUOS sense10のカメラ仕様

  • 標準カメラ:約5,030万画素 / F値1.9 / 1/1.55インチセンサー / 光学式手ブレ補正(OIS)搭載
  • 広角カメラ:約5,030万画素 / F値2.2 / 1/2.5インチセンサー / オートマクロ対応
  • インカメラ:約3,200万画素 / F値2.2
  • 画質エンジン:ProPix(sense9比でナイト/HDR時の情報量2倍以上)

AQUOS sense10の主なカメラ機能

  • AI機能:影を自動除去(料理、テキスト)、ショーケースモード(反射軽減)
  • フィルター:11種類のPHOTO STYLE フィルター(夕映え、平成POPなど)
  • 撮影モード:オートマクロ、ポートレート(2倍画角対応)、ナイトモード
  • 動画:光学式+電子式手ブレ補正、撮影中のレンズ切り替え対応

まとめ:カメラ性能

  • ハードウェア:AQUOS sense9と同じ優れた大型センサーを継承しつつ、画質エンジン「ProPix」が大幅に進化。
  • AI機能:sense9には無かった「影除去」と「ショーケースモード」が非常に実用的で、撮影シーンを選ばなくなった。
  • 画質:特に夜景やズーム時のノイズがsense9より減少し、ディテールが向上した。
  • 撮影体験:sense9の弱点だったアプリの遅延が改善され、フィルターも11種類に増え、撮影が格段に楽しくなった。
  • 動画性能:sense9では不可能だった撮影中のレンズ切り替えに対応し、利便性が大きく向上した。

 ディスプレイとオーディオ:Pro IGZO OLEDとサウンドの実力

AQUOS sense10の画面 正面

AQUOS sense10を起動して最初に感じたのは、AQUOS sense9の高品質なディスプレイ体験がそのまま継承されているという安心感です。約6.1インチの「Pro IGZO OLED」は、発色、コントラストともに素晴らしく、YouTubeで4K動画を見ても黒がしっかり沈み込み、色が鮮やかに映えます。色の自然さもsense9同様に良好で、sense9で感じた「画面が明るくて見やすい」という感動はそのまま引き継がれています。

ディスプレイサイズは約6.1インチ、解像度はフルHD+(1,080×2,340)で、これはAQUOS sense9と全く同じ仕様です。ベゼルの太さやパンチホールのデザインもsense9から変更はなく、コンパクトな本体サイズを維持しつつ、十分な表示領域を確保しています。

AQUOS sense10のディスプレイ。

輝度もsense9と同じく、全白輝度1,500nit、ピーク輝度2,000nitを誇ります。このおかげで、日中の屋外、例えば公園のベンチでLINEのメッセージを確認する際も、sense9同様に画面が非常に見やすく、日光の下でもストレスを感じません。リフレッシュレートsense9から継承した1~240Hzの可変駆動に対応。X (旧Twitter) のタイムラインをスクロールする際は非常に滑らかで、静止画表示中はリフレッシュレートを自動で下げるため、バッテリー持ちにも貢献しています。ブルーライト低減機能も搭載されており、長時間の電子書籍閲覧でも目の疲れが少ないように感じました。

AQUOS sense10 ディスプレイの主な仕様

  • 種類: Pro IGZO OLED
  • サイズ: 約6.1インチ
  • 解像度: フルHD+(1,080×2,340)
  • 輝度: 全白輝度 1,500nit / ピーク輝度 2,000nit
  • リフレッシュレート: 1~240Hz 可変駆動
  • 画質エンジン: リッチカラーテクノロジーモバイル

オーディオ:sense9から「劇的」に進化したデュアルBOXスピーカー

AQUOS sense10のオーディオ。スピーカー。

AQUOS sense10で最も驚いた進化点がオーディオ性能です。AQUOS sense9もステレオスピーカーでしたが、音圧を稼ぐための「Box構造」は口元(下部)スピーカーのみでした。一方、AQUOS sense10は耳元(上部)スピーカーにもBox構造を採用した「デュアルBOXスピーカー」を搭載しています。

この差は歴然です。sense9で音楽(例:YOASOBIの楽曲など)を再生すると、どうしても下部スピーカーの音が強く、高音がシャリシャリと聞こえがちでした。しかしsense10で同じ曲を再生すると、まず音の厚み、特に低音域が格段に豊かになっていることに気づきます。公式では低音域の音圧が約2倍(sense9比)になったとされていますが、まさにその通りで、音がスカスカせず、しっかりとした土台の上で中高音が鳴るようになりました。

音の広がりも向上しています。sense9では音がスマートフォンの下半分から鳴っている感覚でしたが、sense10は本体全体から音が広がってくるような臨場感があります。映画『トップガン マーヴェリック』を視聴した際、戦闘機のエンジン音や爆発音の迫力がsense9とは別物でした。体感音量も約1.3倍にアップしており、スピーカーホンでの通話も相手の声がよりクリアに聞き取れるようになりました。

残念ながらAQUOS sense9に引き続き3.5mmイヤホンジャックは非搭載ですが、ハイレゾワイヤレス(LDAC、aptX Adaptive)には対応しています。ワイヤレスイヤホンでの高音質体験は維持しつつ、本体スピーカーの弱点を完璧に克服してきた印象です。

まとめ:ディスプレイとオーディオ

  • ディスプレイ品質:AQUOS sense9の優れた「Pro IGZO OLED」を継承。発色・コントラストは非常に美しい。
  • ディスプレイ性能:輝度2,000nitによる屋外での視認性や、240Hz可変駆動の滑らかさもsense9と同等でハイレベル。
  • オーディオハードウェア:sense9の片側Box構造から、sense10は「デュアルBOXスピーカー」(両側Box構造)へと劇的に進化。
  • 音質:sense9の弱点だった低音が約2倍強化され、音の厚みと臨場感が別物レベルに向上。
  • イヤホンジャック:sense9に引き続き非搭載だが、ハイレゾワイヤレスには対応。

バッテリーと通信性能:AQUOS sense10 変わらぬスタミナと進化した「つながる力」

AQUOS sense10のバッテリー

ここでは、AQUOS senseシリーズの強みであるバッテリー性能と、AQUOS sense10で着実に進化した通信性能について、AQUOS sense9と比較しながら詳しくレビューしていきます。

圧巻のバッテリー持続時間

AQUOS sense10は、前モデルAQUOS sense9と同じ5,000mAhの大容量バッテリーを搭載しています。シャープ独自の省エネ技術(Pro IGZO OLED)と新しい省電力SoC(Snapdragon 7s Gen 3)の組み合わせにより、公式では「1日10時間の利用で2日間しっかり楽しめる」と謳われており、この安心感は健在です。

実際にバッテリー性能をテストするために、Wi-Fi環境下、最大輝度でYouTubeのフルHD動画を再生し続けるテストを行ったところ、約17時間18分も持続しました。これは非常に優秀な数値です。また、sense9sense10を同じ条件で動画を2時間再生させた比較テストでは、sense9が14%消費したのに対し、sense10は11%の消費に留まり、SoCのパフォーマンスが向上しているにも関わらず、電力効率はむしろ改善していることが確認できました。

私の実体験としても、朝100%の状態で家を出て、通勤中に音楽ストリーミング(Spotify)を聴き、日中はSNS(X)やニュースをチェック、昼休みに30分ほど動画(YouTube)を視聴するという使い方でも、夜帰宅した時点でのバッテリー残量は60%以上残っていることがほとんどでした。AQUOS sense9の時も感じた「うっかり充電を忘れても翌日なんとかなる」という安心感は、sense10でも全く変わりありません。

短縮された充電時間とバッテリーケア

AQUOS sense10は充電速度もsense9からわずかに進化しています。sense9が満充電まで約100分かかったのに対し、sense10は約90分での満充電に対応しました(36WのUSB PD充電器を使用時)。朝の忙しい時間帯に充電が切れていることに気づいても、短時間でかなりの量をリカバリーできるのは心強いです。

ただし、AQUOS sense9と同様にワイヤレス充電(Qi)には非対応です。この点は残念に思う人もいるかもしれませんが、コストや本体重量とのトレードオフと割り切る必要がありそうです。バッテリーの長寿命化に貢献する「インテリジェントチャージ」機能は引き続き搭載しており、バッテリー負荷を軽減する設計は、長く愛用したいユーザーにとって大きなメリットです。

Wi-Fi 6E対応で通信速度が向上

通信性能は、AQUOS sense10sense9から最も大きく進化した点の一つです。AQUOS sense10は、ついにWi-Fi 6E(IEEE802.11ax)に対応しました(AQUOS sense9はWi-Fi 5)。

自宅のWi-Fi 6E対応ルーター環境でSpeedtestアプリを使って通信速度を計測したところ、sense9では届かなかった高速な通信速度を安定して記録できました。特に電子レンジ使用時や、ルーターから離れた部屋での通信の安定性・速度低下の少なさは、sense9(Wi-Fi 5)との明らかな差として体感できました。

Bluetooth

Bluetoothも、sense9のVer.5.1からVer.5.2へとアップデートされています。これにより、接続安定性や低遅延性能が向上しています。LDACやaptX Adaptiveといった高音質コーデックにも対応しており、ワイヤレスイヤホンでの音楽体験も快適そのものでした。

5Gと通話品質、GPS

5Gの対応バンドはAQUOS sense9をしっかり継承しており、ドコモのn79を含む国内4キャリアの主要バンドを網羅しています。都市部でも郊外でも安定した5G通信が可能でした。

SIMカードはnanoSIM と eSIM (DSDV対応)の両方に対応しています。通話品質については、進化した「デュアルBOXスピーカー」のおかげで、スピーカーホン(ハンズフリー通話)がsense9よりも格段にクリアに、かつ大音量で聞こえるようになり、快適さが向上しました。

また、GPS(GNSS)の掴みも速く、Googleマップでのナビゲーションも非常に正確で、ストレスを感じることはありませんでした。

まとめ:バッテリーと通信性能

  • バッテリー容量:AQUOS sense9と同じ安心の5,000mAhを搭載。
  • バッテリー持続時間:公称「2日間」のスタミナは健在。実測テスト(動画再生 約17時間)でもsense9を上回る電力効率を確認。
  • 充電性能:sense9の約100分から約90分へと充電時間が短縮。ワイヤレス充電は引き続き非対応。
  • バッテリーケア:長寿命化を実現する「インテリジェントチャージ」を継続搭載。
  • Wi-Fi性能:sense9のWi-Fi 5から、Wi-Fi 6Eへと大幅に進化し、速度と安定性が向上。
  • Bluetooth:sense9のVer.5.1からVer.5.2へアップデート。
  • 通話品質:デュアルBOXスピーカー搭載により、スピーカーホンの聞き取りやすさがsense9から向上。

OSと機能:AQUOS sense10 進化したAIとUIの快適性

AQUOS sense10のUI画面。アプリ。

ここでは、AQUOS sense10のソフトウェアと便利な機能について、AQUOS sense9からの変更点を中心に詳しくレビューします。最新OSの使い勝手や、注目の新AI機能「Vocalist」、改善された生体認証の快適性を紹介します。

OSとUIのデザイン

AQUOS sense10は、最新のAndroid 16を標準搭載して出荷されます(sense9はAndroid 14でした)。独自のAQUOS UX 16.0.000は、sense9のUI (AQUOS UX 14) と比較して、操作感が大きく変わったわけではなく、AQUOS senseシリーズからの乗り換えでも違和感なく使えます。しかし、細かい部分で洗練されているのが好印象です。

最も分かりやすい違いは標準フォントです。sense9の「モリサワ」フォントも読みやすかったですが、sense10では新しい「タガネ」フォントが採用されました。この新フォントは、アイコンの文字などが少し太く、すっきりと表示されるため、個人的にはsense10の方が見やすく、好みだと感じました。もちろん、Googleの「かこって検索」や「Gemini」といった最新AI機能もスムーズに動作します。

変わらぬ安心感のアップデート保証

安心して長く使い続けられる点は、AQUOS senseシリーズの大きな魅力です。AQUOS sense10もその伝統を引き継ぎ、AQUOS sense9と同様に最大3回のOSバージョンアップ発売日から5年間のセキュリティアップデートが保証されています。ミドルレンジのスマートフォンでこれだけ手厚いサポートが約束されているのは非常に心強いです。OSが古くなってセキュリティの不安を抱えながら使い続ける必要がなく、最新の機能を長く享受できるという安心感は、この機種を選ぶ大きな理由の一つになります。

新AI通話機能「Vocalist」と便利なAIアシスタント

AQUOS sense10のAI通話機能「Vocalist」

AQUOS sense10で最も感動した新機能が、AI通話機能「Vocalist(ボーカリスト)」です。これはsense9にはなかった目玉機能で、事前に自分の声を登録しておくと、通話中に周囲の騒音や自分以外の人の声までAIが識別してカットし、自分の声だけをクリアに相手へ届けてくれます。実際に駅のホームで試してみたところ、電車の騒音をかなり強力に消してくれて驚きました。また、LINEやZoomといったサードパーティの通話アプリでも有効なのが実用的です。

さらに、「電話アシスタント」機能も進化しています。AQUOS sense9の迷惑電話対策に加え、sense10では電話に出られない時に録音された伝言メモをAIが自動で文字起こししてくれる「伝言文字起こし」に対応しました。いちいち再生しなくても内容を確認できるため、非常に効率的です。

AQUOS sense10の「電話アシスタント」機能

便利な定番機能(おサイフケータイ)

日本のユーザーにとって必須の機能もしっかり網羅しています。おサイフケータイ(FeliCa)はもちろん搭載しており、NFCにも対応しています。また、AQUOS独自の便利機能「AQUOSトリック」も健在で、電源ボタンを長押しして決済アプリを素早く起動できる「Payトリガー」は、レジ前での支払いを非常にスムーズにしてくれました。

生体認証:快適性とsense9の弱点克服

生体認証は、sense9同様に顔認証(マスク対応)と、電源ボタン一体型の側面指紋認証の両方に対応しています。AQUOS sense10の指紋認証は、sense9と比べてレスポンスがわずかに速く、よりキビキビとロック解除できるようになったと感じます。これは新しいSoCの処理能力向上も影響しているかもしれません。

注目すべきは、AQUOS sense9で不満だった点が解消されたことです。sense9の指紋センサーは非常に感度が良く、ポケットの中で指が触れただけで誤作動し、いざ使いたい時にロックアウトされていることがありました。しかし、AQUOS sense10では「画面消灯中のロック解除を防ぐ」設定(押し込み式認証)が追加されました。これにより、ボタンを意図的に「押す」動作をしないと認証されなくなり、ポケット内での誤作動が劇的に減りました。この小さな、しかし重要な改善は、日々のストレスを大きく軽減してくれました。

まとめ:OSと機能

  • OS:最新のAndroid 16を搭載。UIはsense9から違和感なく移行可能。
  • UIデザイン:標準フォントが「タガネ」に変更され、sense9よりすっきり見やすくなった。
  • サポート:sense9同様、OS 3回、セキュリティ 5年の長期保証で安心感が非常に高い。
  • AI通話機能:新機能「Vocalist」が強力。騒音下でも自分の声だけをクリアに届けられる。
  • 便利機能:「伝言文字起こし」や「Payトリガー」、「おサイフケータイ」など、実用的な機能が満載。
  • 生体認証:sense9の弱点だった指紋センサーの誤作動が設定(押し込み式認証)で防止可能になり、快適性が向上した。

検証してわかったAQUOS sense10のメリット・デメリット

AQUOS sense10の背面。横向き。

AQUOS sense10を、前モデルAQUOS sense9から乗り換える形でじっくり使ってみて、多くの進化点と、いくつか変わらない弱点が見えてきました。特にライバルのXperia 10 VIIや、上位モデルのAQUOS R10と比較した際の、sense10の立ち位置をメリット・デメリットとして解説します。

メリット(長所、利点)

メリット1:AQUOS sense9から飛躍的に向上したCPU性能

AQUOS sense9のSnapdragon 7s Gen 2も日常使いでは快適でしたが、AQUOS sense10が搭載するSnapdragon 7s Gen 3は別物です。AnTuTuベンチマークスコア(V11)で100万点を超えてきたのは驚きました。これは、AQUOS sense9(V11換算で約80万点)や、ライバルのXperia 10 VII(Snapdragon 6 Gen 3)を大きく引き離す性能です。

実際にX (旧Twitter) のタイムラインを高速スクロールしたり、Chromeで複数のタブを開きながらアプリを切り替えたりしても、非常に滑らかです。sense9で稀に感じた、一瞬の「もたつき」が完全に解消されました。

メリット2:スピーカーの劇的な進化

AQUOS sense10で最も感動したのがスピーカーです。AQUOS sense9もステレオでしたが、音圧を稼ぐBox構造は下部(口元)のみで、音がシャリシャリしていました。しかしsense10は上部(耳元)もBox構造の「デュアルBOXスピーカー」を搭載しています。

YouTubeやSpotifyで音楽を聴くと、sense9ではスカスカだった低音がしっかり響き、音の厚みと広がりが全く違います。これは、フロントステレオスピーカーを搭載するXperia 10 VIIと比較しても、音の迫力で勝負できるレベルだと感じました。

メリット3:日常で使えるAI機能の追加

AQUOS sense10は、sense9にはなかった実用的なAI機能が追加されました。特に注目の新機能は、通話時のノイズを消す「Vocalist」です。実際に駅のホームで試してみましたが、電車の騒音をかなり強力に消してくれて、相手に自分の声がクリアに届き、非常に実用的でした。

また、料理や書類の「影除去」機能も、撮影時のストレスを減らしてくれます。こうした「使えるAI」は、sense9やXperia 10 VIIにはない大きな強みです。

メリット4:Wi-Fi 6E対応とmicroSDの拡張性

通信面も地味に進化しています。AQUOS sense10はWi-Fi 6Eに対応しました(sense9はWi-Fi 5、Xperia 10 VIIはWi-Fi 6)。自宅のWi-Fi 6E対応ルーター環境では、sense9より明らかに高速で安定した通信が可能です。

また、SDカードスロットも健在で、対応容量がsense9の最大1TBから最大2TBに倍増しました。5030万画素の高画質な写真や動画を、容量を気にせず保存できる安心感があります。

メリット5:sense9の不満点を解消した指紋認証

AQUOS sense9の側面指紋認証はセンサーの感度が良すぎて、ポケットの中で指が触れただけで誤作動を起こし、いざ使いたい時にロックアウトされているのが悩みでした。AQUOS sense10では設定で「画面消灯中のロック解除を防ぐ」(押し込み式認証)が選べるようになりました。

これにより、ボタンを意図的に「押す」動作をしないと認証されなくなり、ポケット内での誤作動が劇的に減りました。sense9ユーザーの不満点をしっかり潰してきたのは素晴らしい改善です。

デメリット(短所、欠点)

デメリット1:CPU性能ほどではないGPU(ゲーム性能)

AnTuTuスコアは高いものの、その内訳を見るとGPU性能(約18万点)はCPU性能に比べて控えめです。実際に『原神』や『鳴潮』といった高負荷な3Dゲームをプレイすると、画質設定を「中」以下にしないと快適とは言えません。

ゲーム性能を本気で重視するなら、冷却システムも搭載し、AnTuTu 130万点超えのAQUOS R10(Snapdragon 7+ Gen 3)を選ぶべきです。sense10はあくまで日常操作を快適にするためのモデルだと感じました。

デメリット2:イヤホンジャック非搭載

AQUOS sense9に引き続き、AQUOS sense10も3.5mmイヤホンジャックは非搭載です。スピーカー音質が向上したとはいえ、充電中や遅延を気にする場面で有線イヤホンを使いたい私にとっては残念な点です。この点は、高音質設計の3.5mmジャックを搭載しているライバルのXperia 10 VIIが明確に優れています。

デメリット3:ワイヤレス充電に非対応

senseシリーズの伝統とも言えますが、AQUOS sense10もワイヤレス充電(Qi)には非対応です。充電速度こそsense9の約100分から約90分へと短縮されましたが、最近のミドルレンジ機でも対応機種が増えている中、デスクで置くだけ充電ができないのは不便に感じる点です。

まとめ:メリット・デメリット

AQUOS sense10は、AQUOS sense9の弱点だった「スピーカー音質」「指紋認証の誤作動」「CPUの処理能力」を的確に克服した、完成度の高いモデルチェンジです。特にCPU性能はライバルのXperia 10 VIIを凌駕し、AI通話機能やWi-Fi 6Eなどsense9にはない新しい付加価値も多数備えています。一方で、イヤホンジャックやワイヤレス充電の非対応といった「senseらしさ」は相変わらずで、GPU性能も過度な期待は禁物です。

AQUOS sense10のスペック(仕様)

  • ディスプレイ: 約6.1インチ Pro IGZO OLED / フルHD+ (2,340×1,080) / 1~240Hz 可変駆動
  • CPU: Qualcomm Snapdragon 7s Gen 3 Mobile Platform (2.5GHz + 2.4GHz + 1.8GHz オクタコア)
  • GPU: Adreno 810
  • RAM(メモリ): 6GB または 8GB (LPDDR4X)
  • ストレージ: 128GB または 256GB (UFS 2.2) / microSDXCカード対応 (最大2TB)
  • バッテリー: 5,000mAh
  • 駆動時間: 連続通話(VoLTE): 約3,230分 / 連続待受(LTE): 約1,050時間(6GBモデル) または 約940時間(8GBモデル)
  • 充電: USB Power delivery Revision3.0対応 / 充電時間: 約90分 (36W給電時) / ※ワイヤレス充電非対応
  • 背面カメラ: 標準: 約5030万画素 (F1.9, OIS) + 広角: 約5030万画素 (F2.2)
  • 前面カメラ: 約3200万画素 (F2.2)
  • ワイヤレス通信: Wi-Fi 6E (IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax) / Bluetooth 5.2
  • GPS: 対応 (GPS, GLONASS, Beidou, Galileo, QZSS(みちびき)対応)
  • NFC: 対応 (おサイフケータイ® / FeliCa対応)
  • インターフェース: USB Type-C (USB3.2 Gen1, DisplayPort v1.4対応) / ※3.5mmイヤホンジャック非搭載
  • 機能: Vocalist (AI通話) / 影除去・ショーケースモード (AIカメラ) / Payトリガー / Gemini / かこって検索
  • 防水防塵: 防水(IPX5/IPX8) / 防塵(IP6X) / 耐衝撃(MIL規格準拠)
  • 生体認証: 顔認証 (マスク対応) / 指紋認証 (電源ボタン一体型)
  • OS: Android 16
  • サイズ: 約149 × 73 × 8.9 mm (突起部除く)
  • 重量: 約166g
  • カラー: デニムネイビー / カーキグリーン / ペールピンク / ペールミント / フルブラック / ライトシルバー
  • 付属品: データ移行用変換アダプター / 説明書 (※ACアダプタ、USBケーブル、ケース等は別売)
  • モバイル通信(5G/4G/3G): 5G (Sub6) / 4G (LTE) / 3G / 2G 対応
  • SIMカード: nanoSIM / eSIM (DSDV対応)
  • 対応バンド: (※国内・海外モデルやキャリアにより異なる場合があります)
  • 5G: n1, n3, n7, n28, n38, n40, n41, n77, n78, n79
  • 4G: B1, B2, B3, B5, B7, B8, B12, B17, B18, B19, B21, B28, B38, B39, B40, B41, B42
  • 3G: B1, B2, B5, B8 (※国内バンド表 では「ー」表記)
  • 2G: 850 / 900 / 1,800 / 1,900MHz (※国内バンド表 では「ー」表記)

AQUOS sense10の評価

AQUOS sense10の背面。外観。

8つの評価基準で「AQUOS sense10」を5段階で評価してみました。

項目別評価

画面の見やすさ:★★★★★

AQUOS sense9から継承したPro IGZO OLEDは輝度が非常に高く、屋外の日差しの下でも抜群の視認性を誇ります。1-240Hz可変駆動で滑らかさと省電力を両立しています。

スペック:★★★★☆

Snapdragon 7s Gen 3搭載でCPU性能がsense9から飛躍的に向上し、日常操作は非常に快適です。ただし、GPU(ゲーム)性能はミドルハイの範囲に留まります。

耐久性: ★★★★★

senseシリーズの強みであるIP68防水防塵、耐衝撃MIL規格に準拠。ハンドソープでの丸洗いにも対応しており、日常使いでの安心感が非常に高いです。

デザイン:★★★★★

166gの軽量アルミ筐体は質感が良く、新色も魅力的です。sense9とサイズは同一ですが、FeliCaマークが消え、より洗練されました。

通信:★★★★★

AQUOS sense9のWi-Fi 5からWi-Fi 6Eへと大幅に進化。Bluetooth 5.2にも対応し、通信の安定性と速度が向上しました。

機能:★★★★★

AI通話機能「Vocalist」やカメラの「影除去」など、実用的な新機能が満載。microSDも最大2TB対応に進化し、機能性は抜群です。

使いやすさ:★★★★★

sense9の弱点だった指紋センサーの誤作動が設定で解消可能になりました。OS 3回/セキュリティ 5年の長期サポートも安心です。

価格:★★★★☆

6万円台前半からと、sense9の発売時価格を維持しています。CPU、スピーカー、AI機能の大幅進化を考えると、コストパフォーマンスは非常に高いです。

総評:★★★★★

AQUOS sense10は、AQUOS sense9で指摘されていた「CPU性能」「スピーカー音質」「指紋センサーの誤作動」という3つの大きな不満点を完璧に解消してきた、スタンダードモデルの「完成形」と言える一台です。

飛躍的に進化したCPU性能

最大の進化はCPU性能です。AQUOS sense9のSnapdragon 7s Gen 2(AnTuTu V11換算で約80万点)に対し、sense10のSnapdragon 7s Gen 3は100万点の大台を突破しました。この性能向上は、X (旧Twitter) やChromeのスクロールといった日常操作で「sense9より明らかに滑らか」だと体感できるレベルです。

AIで賢くなったカメラ

カメラのハードウェア(1/1.55インチセンサー)はsense9から継承していますが、AI機能の追加で撮影体験が大きく向上しました。sense9にはなかった「影除去」機能は、料理や書類を撮る際のストレスを無くしてくれます。また、ガラスの反射を抑える「ショーケースモード」や、進化した画質エンジン「ProPix」による夜景のノイズ低減など、ソフトウェアの進化が光ります。

購入前の注意点

ただし、購入前に確認すべき注意点もあります。CPU性能は上がりましたが、GPU(グラフィック)性能はミドルハイ級であり、『原神』などの高負荷ゲームを最高画質でプレイするには力不足です。また、senseシリーズの伝統として、ワイヤレス充電と3.5mmイヤホンジャックは引き続き非搭載です。

買うべきか、待つべきか?

では、購入を「待つべきか」ですが、私は「待つ必要はない」と結論付けます。AQUOS sense9ユーザーが無理に買い替える必要はないかもしれませんが、sense8以前のユーザーや、Xperia 10 VII(sense10よりCPU性能が低い)と迷っている方には、sense10を強く推奨します。6万円台という価格で、これほど快適な動作、進化したスピーカー、実用的なAI機能、そして長期サポートを両立させた本機は、スタンダードモデルの傑作です。

AQUOS sense10 6.1型 6GB/128GB  SIMフリースマートフォン SH-M33A

AQUOS sense10の価格・購入先

AQUOS sense10の前面と背面 外観

※価格は2026/01/04に調査したものです。価格は変動します。

COCORO STORE(ココロストア)【シャープ公式通販】

SIMフリーモデル・SH-M33

  • RAM6GB / ROM128GBモデルで62,700円(税込)、
  • RAM8GB / ROM256GBモデルで69,300円(税込)、

で販売されています。

COCORO STOREで「AQUOS sense10」をチェックする

ECサイト(Amazon、楽天、ヤフーなど)

  • Amazonで57,563円、
  • 楽天市場で69,935円(SIMフリー・送料無料)、
  • ヤフーショッピングで63,275円、

で販売されています。

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楽天市場で「AQUOS sense10」をチェックする

ヤフーショッピングで「AQUOS sense10」をチェックする

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AQUOS sense10を安く購入する方法

AQUOS sense10をできるだけ安く購入するには、IIJmioなどの格安スマホを利用するといいでしょう。また、ドコモやau、ソフトバンク、楽天モバイルなどのキャリアでも値下げされることがあるので、こまめにチェックすることをおすすめします。

IIjmio

AQUOS sense10のIIJmioでの販売価格は、容量と購入方法によって異なります。

RAM 6GB / ROM 128GB モデル

  • 乗り換え(MNP)による期間限定価格は税込44,800円です。
  • 通常価格は税込61,000円です。

RAM 8GB / ROM 256GB モデル

  • 乗り換え(MNP)による期間限定価格は税込54,800円です。
  • 通常価格は税込68,000円です。

IIjmioで「AQUOS sense10」をチェックする

ドコモ

AQUOS sense10 SH-53F

ドコモでのAQUOS sense10の支払総額は73,370円(税込)です。

「いつでもカエドキプログラム」を利用し、23か月目に機種を返却した場合の実質負担額は以下の通りです。

  • 機種変更:54,890円
  • 新規・のりかえ(MNP):50,930円

ドコモで「AQUOS sense10」をチェックする

au

機種代金(支払総額)は、購入方法にかかわらず71,800円です。

キャンペーン適用後の実質負担額(スマホトクするプログラム利用時)

auの割引と「スマホトクするプログラム」を利用し、25か月目までに機種を返却した場合の実質負担額は以下の通りです。

  • 機種変更・povo1.0からの乗り換え:19,800円(最大割引後の機種代金は49,800円)
  • 他社/povo2.0からの乗り換え(MNP):19,800円(最大割引後の機種代金は49,800円)
  • UQ mobileからの乗り換え:19,800円(最大割引後の機種代金は49,800円)
  • 新規契約:30,800円(最大割引後の機種代金は60,800円)

auでは、新規契約が最も実質負担額が高くなります。

auで「AQUOS sense10」をチェックする

ソフトバンク

ソフトバンクでの販売価格(支払総額)は、購入方法にかかわらず69,840円です。

新トクするサポート+を利用した場合の実質負担額

「新トクするサポート+」を利用し、25か月目(または13か月目)に機種を返却した場合のお客様負担額は以下の通りです。

  • のりかえ(MNP)、新規契約、機種変更の全てで、支払総額は34,380円となります。
  • このプログラムを利用した場合、25か月目以降の残りの支払いは不要になります。

ソフトバンクで「AQUOS sense10」をチェックする

楽天モバイル

楽天モバイルでの販売価格(一括払い・支払い総額)は、以下の通りです。

  • 128GB モデル:59,900円(税込)
  • 256GB モデル:65,890円(税込)

キャンペーン適用時の実質負担額(128GBモデル)

  • 「初めてお申し込み」で「他社からの乗り換え」をする場合、最大16,000ポイントの還元があり、これを利用した際の実質負担額は以下の通りです。
  • 実質負担額:43,900円(ポイント還元16,000ポイント適用時)
  • この実質負担額は、ポイント還元前の価格59,900円から最大16,000ポイントを引いた場合の目安です。

楽天モバイルで「AQUOS sense10」をチェックする

おすすめのライバル機種と価格を比較

AQUOS sense10」に似た性能をもつスマートフォンも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。

AQUOS sense9

シャープから発売された6.1インチの5Gスマートフォンです(2024年11月17日 発売)。

Android 14、Snapdragon 7s Gen2、Pro IGZO OLED液晶、6GB / 8GB LPDDR4X メモリ、128GB / 256GB UFS 2.2 ストレージ、5000 mAhバッテリー、背面50.3MP + 50.3MPの2眼カメラ、32MPのフロントカメラを搭載しています。

また、ステレオスピーカー、ハイレゾ、ハイレゾワイヤレス、最大240Hzの可変リフレッシュレート、おサイフケータイ(FeliCa)、IP68防水防塵、MIL-STD-810G、+6GBの仮想メモリ機能、

最大1TBまでのストレージ拡張、デザリング、顔認証(マスク対応)、サイド指紋認証、音声認識 エモパー、アルコール除菌シート、ハンドソープ、eSIM、

USB3.2 Gen1 Type-C (OTG/DisplayPort v1.4)、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.1、GPSに対応しています。

✅価格は、Amazonで47,842円、楽天市場で55,018円(送料無料)、ヤフーショッピングで55,302円(送料無料)、です。

👉関連記事:AQUOS sense9徹底レビュー!CPU性能・画質・カメラの進化点を評価

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AQUOS R10

シャープから発売された約6.5インチの5Gスマートフォンです(2025年7月10日発売)。

Android™ 15、Snapdragon® 7+ Gen 3 Mobile Platform、12GBメモリ、1,080×2,340 pxのPro IGZO OLEDディスプレイ、256GBまたは512GBストレージ、連続待受時間 約800時間(LTE)駆動する5,000mAhバッテリー、ライカカメラ社が監修した背面 約5,030万画素+約5,030万画素の2眼カメラ、前面約5,030万画素のフロントカメラ、フルメタルBOXスピーカーを搭載しています。

また、AI機能(電話アシスタント、迷惑電話対策機能、Glance AI for AQUOS、Google Geminiなど)、ピーク輝度3,000nit、1Hz〜240Hzの可変リフレッシュレート、ハイブリッド手ブレ補正(光学式+電子式)、14chスペクトルセンサー、立体音響技術 Dolby Atmos、8Way Audio(ワイヤレス接続時)、冷却システム(高熱伝導素材である銅ブロック)に対応。

UWB(超広帯域無線通信)、AQUOSトリック(Payトリガー、スクロールオート、Clip Now など)、おサイフケータイ、IPX5・IPX8 / IP6X防水防塵、MIL規格、最大2TBまでのストレージ拡張、顔認証(マスク対応)、指紋認証、USB Type-C、5G通信、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、GPSにも対応しています。

✅価格は、Amazonで90,250円、楽天市場で88,000円(送料無料)、ヤフーショッピングで78,022円(送料無料)、です。

👉関連記事:AQUOS R10 徹底レビュー!R9との違いはどこ? 比較して評価

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arrows Alpha

FCNTから発売された約6.4インチの5Gスマートフォンです(2025年8月28日発売)。

Android 15、MediaTek Dimensity 8350 Extreme、12GBメモリ、1200 x 2670 pxの有機EL Super HDディスプレイ、512GBストレージ、5000 mAhバッテリー、背面約5030万+4990万画素の2眼カメラ、前面約4990万画素のフロントカメラを搭載しています。

また、AI機能(arrows AI、Google Gemini)、Exlider(スクロール・拡大)、Action key(ショートカット)、自律神経測定、90W超急速充電、ダイレクト給電、リフレッシュレート 最大144Hzに対応。

IPX6/IPX8/IPX9防水、IP6X防塵、おサイフケータイ (Felica)、ステレオスピーカー(Dolby Atmos)、最大2TBまでのストレージ拡張、ハンドソープ洗浄・アルコール除菌、指紋認証、顔認証、USB Type-C、eSIM、5G通信、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4、GPSにも対応しています。

✅価格は、Amazonで74,800円(税込・SIMフリー・M08)、楽天市場で80,700円(送料無料/楽天モバイルの回線セットは69,900円)、ヤフーショッピングで80,700円、です。

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Xperia 10 VII

Sonyから発売された約6.1インチの5Gスマートフォンです(2025年10月9日発売)。

Android 15、Snapdragon 6 Gen 3 プロセッサ、8GBメモリ、2340×1080 pxの有機ELディスプレイ(19.5:9)、128GBストレージ、約2日間持続する5000mAhバッテリー、背面約5000万画素+約1300万画素の2眼カメラ、前面約800万画素のフロントカメラを搭載しています。

また、AI機能(Google Gemini、かこって検索)、120Hzリフレッシュレート、「即撮りボタン」、1/1.56型センサー「Exmor RS™ for mobile」、「ルック」機能、フロントステレオスピーカー(フルエンクロージャー構造)、3.5mmオーディオジャック(高音質設計)、USB PD 急速充電(充電器・ケーブルは別売)に対応。

防水(IPX5/IPX8)・防塵(IP6X)、おサイフケータイ、最大2TBまでのストレージ拡張、いたわり充電、4年間使い続けても劣化しにくい長寿命設計、保護ガラス Corning Gorilla Glass Victus 2、指紋認証、eSIM、USB Type-C、5G通信、Wi-Fi 6 (IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.4、GPSにも対応しています。

✅価格は、Amazonで72,490円(税込・XQ-FE44)、楽天市場で75,939円(中古・送料無料)、ヤフーショッピングで75,980円、です。

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Xiaomi 15T

Xiaomiから発売された6.83インチの5Gスマートフォンです(2025年9月26日発売)。

Android 15 (Xiaomi HyperOS 2)、MediaTek Dimensity 8400-Ultra、12GBメモリ、2772×1280 pxの有機EL液晶、256GB / 512GBストレージ、最大13.19時間(連続使用時)駆動する5,500mAhバッテリー、背面50MP+50MP+12MPのライカ監修3眼カメラ、前面32MPのフロントカメラを搭載しています。

また、AI機能(Xiaomi HyperAI、AI文章生成、AI音声認識、AI通訳、AI検索、AIダイナミック壁紙、Google Gemini)、AIディスプレイ機能、リフレッシュレート:最大120Hz、カメラの新センサー「Light Fusion 800」、光学2倍ズーム、動画プロモード(Log撮影、LUTインポート対応)、ShootSteady(動画手ブレ補正)、Xiaomi 3D IceLoop冷却システムに対応しています。

また、67W急速充電、画面内指紋認証、AI顔認証、IP68防水防塵、NFC、X軸リニア振動モーター、USB Type-C、5G通信、Wi-Fi 6E、Bluetooth 6.0、GPS (L1+L5)にも対応しています。

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この記事を書いた人:秋葉原ぶらり

ガジェットブロガー / 動画クリエイター。2014年からブログを開始。以来、Android端末やWindowsデバイス、ゲーム製品、Apple製品、PC周辺機器などのレビューを発信し続けている。目標は東京「秋葉原」をぶらぶらと探索する楽しさを、そのままネット上で体験できるようにすること。趣味は、写真、プログラミング、読書、小説やエッセイの文筆、デザイン制作など多岐にわたる。最新の更新情報はX:旧Twitter(URL:https://x.com/akiba_burari)やThread(URL:https://www.threads.com/@akibaburari)、でも発信中。
動画はYouTubeで(https://www.youtube.com/@秋葉原ぶらり)公開中。

ANBERNIC RG 476Hレビュー!フルスクリーンでDSも快適になる?

ANBERNIC RG 476HでDSゲームをプレイしている
2025年9月に発売された「ANBERNIC RG 476H」は、レトロゲームに最適化された4.7インチのフルスクリーンディスプレイ(4:3/120Hz)と、ANBERNIC初の「全面ガラス」パネルを搭載した注目のAndroid携帯ゲーム機です。

このレビューでは、Unisoc T820のパフォーマンスをエミュレーターやAndroidゲームで徹底検証するとともに、前モデル(RG477Mなど)との違い、デザインや操作性、バッテリー持ちなど使い勝手も徹底的に検証しました。

先に結論からお伝えしましょう

ANBERNIC RG 476H の長所 (Pros):

  • レトロゲームに最適な4.7インチ・4:3・120Hzの高精細ディスプレイ
  • ANBERNIC初の「全面ガラス」パネルによる高級感のあるデザイン
  • ドリフトしないホール効果のスティックとトリガー
  • NDS/3DSの2画面表示に対応した外部出力機能
  • 静音性の高いアクティブ冷却ファン

ANBERNIC RG 476H の短所 (Cons):

  • PS2やGCの重いゲームを動かすには力不足なUnisoc T820の性能
  • 競合に劣る古臭い標準ランチャー(ANBERNIC Launcher)
  • 実用性に乏しい「Anbernic AI」機能
  • クラウドゲーム(16:9)利用時の低い視認性
  • L1/R1ボタンの大きなクリック音

総合評価:

ANBERNIC RG 476Hは、ハードウェアの完成度が非常に高いです。ANBERNIC初の全面ガラスパネルと4.7インチ・120Hzの4:3ディスプレイは素晴らしく、これだけで所有する価値があります。ただし、PS2やGCの性能を期待すると力不足を感じることがあること、ソフトウェア面での作り込みの甘さなどのデメリットもあります。「PSP以前のレトロゲームをフルスクリーンの高解像度の画面で遊びたい」という人にはおすすめです。

この記事で分かること

  1. デザイン: 全面ガラスの質感、プラスチック筐体、サイズ(RG477M/Vita比較)、接続ポートの位置、モニター出力(デュアルスクリーン)、付属品
  2. 操作性: ボタン配置、ホールスティック、ホールトリガー、キーマッピング機能、振動機能
  3. ディスプレイとオーディオ: 4.7インチ・4:3・120Hz LTPSディスプレイの品質、解像度(1280×960)、下部スピーカーの音質
  4. パフォーマンス: Unisoc T820のCPU・GPU性能、AnTuTu v10、Geekbench 6ベンチマークスコア
  5. エミュレーター性能: PS2『ドラゴンクエストV』、PSP『ゴッド・オブ・ウォー』(4倍解像度)、サターン『セガラリー』、3DS『ポケモンX・Y』、DS『おいでよ どうぶつの森』の実機動作とfps
  6. Androidゲーム性能: 『原神』『鳴潮』『崩壊:スターレイル』『フォートナイト』『Warzone Mobile』のグラフィック設定と動作感
  7. 冷却性能: アクティブ冷却(高速ファン+ヒートパイプ)の効果、ファンノイズ(騒音レベル)、発熱
  8. メモリとストレージ: 内蔵ストレージ(128GB UFS2.2)、TFカード拡張(最大2TB)、内蔵ゲーム(収録ゲーム・ゲームリスト)情報
  9. ソフトウェアと使い方: Android 13の初期設定、RGLauncherと標準ランチャーの違い、クイック設定パネル、ファームウェア・アップデート(FOTA)、**カスタムファームウェア(cfw)**の状況
  10. AI機能: リアルタイム翻訳、ゲーム攻略アシスタント、画像生成機能の実用性
  11. バッテリーと通信: 5000mAhの持続時間(約6時間)、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0、ストリーミング(クラウドゲーム: Steam Link, Xbox Game Pass, Moonlight)の快適性
  12. 比較ANBERNIC RG 477MANBERNIC RG557ANBERNIC RG DS
  13. スペック: 仕様詳細
  14. 評価: 5段階評価、総評、最適なユーザー、メリット・デメリット
  15. 価格と購入先: 公式サイト、AliExpress、Amazonでの価格比較(セール情報含む)
  16. ライバル機種比較: RG477M、RG557、AYANEO Pocket ACE、Retroid Pocket 5との性能と価格の比較

この記事を最後まで読むことで、「ANBERNIC RG 476H」を購入するべきかどうかがはっきりと分かるはず。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

この製品の購入はこちら→ Amazon リンクAliExpress リンク

公式ページ:ANBERNIC RG 476H – anbernic

デザインと操作性:ANBERNIC RG 476Hの質感とゲームプレイ体験

ANBERNIC RG 476H ブラック 正面の外観

ここでは、ANBERNIC RG 476Hの本体デザイン、ボタン配置や操作感、各種ポート、付属品について詳しくレビューしていきます。

高級感と持ちやすさを両立したデザイン

RG 476Hの最大の特徴は、ANBERNIC製品として初めて採用された「全面ガラス」のフロントパネルです。これにより、従来のモデルとは一線を画す、スマートフォンのよう洗練された印象を受けます。画面のベゼルが目立たなくなり、非常にスッキリとした見た目です。カラーは「ブラック」「インジゴ」「レトログレー」の3色が用意されています。

ANBERNIC RG 476Hの側面

本体サイズは公式スペックで長さ17.6cm、幅8.6cm、厚さ1.6cmです。このサイズは、前モデルで金属筐体だったRG477MやPS Vita(PCH-2000)に近く、AYANEO Pocket Air(ACE)とほぼ同程度の大きさです。Nintendo Switch Liteよりは一回り小さく、Retroid Pocket Miniよりはわずかに大きいサイズ感となります。

一方で、背面や側面はプラスチック素材が使われており、ガラスの高級感と対比して、少しチープに感じるかもしれません。しかし、このおかげで本体重量は約290g(実測値では300g)と、前モデルのメタルシェルを採用したRG477M(300g台後半)と比較して軽量化されています。フラットな形状ですが、実際に手に取ると程よい重量感で、長時間のプレイでも疲れにくいバランスだと感じました。

快適な操作を実現するボタンレイアウト

ANBERNIC RG 476Hの左側 ジョイスティック

操作部のレイアウトは、アナログスティックが両方とも下にある左右対称の配置です。これはANBERNIC製品ではお馴染みのスタイルで、十字キーやABXYボタンをメインに使うレトロゲームで自然な握り心地を提供します。

ABXYボタン・十字キー ABXYボタンは任天堂配置(インディゴカラーではスーファミ配色)で、適度な硬さのあるラバーの押し心地です。しっかりとした反発があり、入力は良好ですが、ボタンが少し硬く感じるため、『ストリートファイター』シリーズのような格闘ゲームでの素早い同時押しは、少し慣れが必要かもしれません。十字キーも同様にラバーの感触で、シーソー操作も可能であり、入力は良好です。

ANBERNIC RG 476Hのトリガーボタン

アナログスティック アナログスティックは、経年劣化によるドリフト現象を防ぐ「ホール効果ジョイスティック」を採用しています。スティックの高さは標準的ですが、倒し角度は大きめに確保されています。また、スティックの周囲には1600万色のRGBライティングが搭載されており、設定点灯モードや色をカスタマイズできるのも遊び心があります。

ショルダーボタン L1/R1ボタンはカチカチとしたクリック感のあるタクトスイッチです。一方、L2/R2ボタンは「ホールトリガー」仕様で、アナログ入力に対応しています。これにより、『グランツーリスモ4』のようなレースゲームで、アクセルやブレーキの微妙な踏み加減を調整できます。前モデルRG477Mの横並びとは異なり、RG 476Hでは一般的なコントローラーと同じ縦並びに変更され、操作感が向上しています。

便利な機能と豊富な接続ポート

ANBERNIC RG 476Hの接続ポート

キーマッピング・振動・ジャイロ Android 13を搭載しているため、タッチ操作のみに対応する『原神』や『鳴潮』といったゲームでも、物理ボタンに操作を割り当てる「キーマッピング機能」が利用できます。さらに、振動モーターや6軸ジャイロセンサーも内蔵しており、対応するゲームではより没入感のあるプレイが可能です。

接続ポートとモニター出力 ポート類は本体下部に集中しており、左からTFカードスロット、USB Type-Cポート、3.5mmヘッドホンジャックが並びます。スピーカーも下部の左右に配置されています。上部には電源ボタン、音量ボタン、そして冷却ファンの排気口があります。このUSB Type-Cポートは充電だけでなく、1080pのDisplayPort出力にも対応しており、テレビやモニター接続して大画面で楽しめます。

ANBERNIC RG 476Hのデュアルスクリーン(2画面)表示

特に、NDSや3DSのゲームをプレイする際に、デュアルスクリーン(2画面)表示に対応しているのは大きな強みです。他の多くの携帯機が1画面を上下に分割して窮屈に表示するのに対し、RG 476HはType-Cでモニターに接続すると、「外部モニター」と「本体の4.7インチ画面」にそれぞれ別々の画面を映し出すことができます。例えば、テレビにメインの上画面を、手元の本体にタッチ操作用の下画面を表示させるといった、DS実機さながらの本格的な2画面プレイ体験が可能になります。これは本機を選ぶ上で非常に大きな強みです。

付属品 付属品は、Type-C充電ケーブルと説明書、ギフトボックスです。検証したモデルには液晶保護フィルムが付属していませんでしたが、これはロットによって異なる可能性があります。

まとめ:デザインと操作性

  • デザイン:ANBERNIC初の全面ガラスフロントパネルを採用し、高級感と洗練された印象が向上。
  • 質感:背面はプラスチック素材で、RG477Mのメタルシェルより軽量化(約290g)を実現。
  • ボタン配置:スティック下部の左右対称レイアウトで、レトロゲームに適した配置。
  • スティックとトリガー:ドリフトしないホール効果センサーをアナログスティックとL2/R2トリガーに採用。
  • ショルダーボタン:RG477Mの横並びから縦並びに改善され、操作性が向上。
  • 機能:キーマッピング機能、振動モーター、6軸ジャイロを搭載。
  • モニター出力:USB-C経由のDisplayPort出力に対応し、NDS/3DSのデュアルスクリーン表示も可能。
  • 付属品:Type-Cケーブルと説明書が付属。保護フィルムは付属しない場合がある。

ディスプレイとオーディオ:ANBERNIC RG 476Hの4.7インチ120Hzスクリーンとスピーカー品質

ANBERNIC RG 476Hのディスプレイ。画面にキングダム ハーツ。

ここでは、ANBERNIC RG 476Hの最大の魅力であるディスプレイと、スピーカーの品質について詳しくレビューしていきます。

レトロゲームに最適な4.7インチ・4:3ディスプレイ

注目すべきは、このデバイスに搭載された4.7インチのLTPSディスプレイです。ANBERNICはこれを「ボーダレスフルスクリーン」とアピールしており、解像度は1280×960と、この画面サイズとしては非常に高精細(340PPI)です。

このディスプレイの真価は、その「4:3」というアスペクト比(ゴールデン比率)にあります。プレイステーションセガサターンN64といった古いゲーム機の多くはこの比率を採用しているため、画面いっぱいに黒帯なしで表示でき、まさにレトロゲームを遊ぶために最適化されたサイズ感です。PSPなど16:9のゲームを遊ぶ際は上下に黒帯が出てしまいますが、4:3のゲームをプレイする際の没入感は格別です。

120Hz対応の明るく美しい画面品質

ANBERNIC RG 476Hのディスプレイ。画面に鳴潮 (Wuthering Waves)

画面の品質自体も非常に高いレベルにあります。最大リフレッシュレートは120Hzに対応しており、滑らかな映像表示が可能です。LTPS液晶は発色が良く鮮やかで、輝度も最大500~605nitと非常に明るいため、屋外でも鮮明な視認性を確保していました。

また、スクリーンはOCAフルラミネーション加工が施されており、コントラストがパキッとした美しい映像を楽しめます。なお、この高品質なパネルは、前モデルの『ANBERNIC RG Slide』や『ANBERNIC RG477M』と同じものが採用されているようです。

スピーカーの音質と配置

オーディオ面では、高音質のデュアルステレオスピーカーが本体下部の側面に配置されています。フロント(前面)スピーカーではないため、音が下に向かって抜けることになり、少し籠ったように聞こえるという印象も持ちました。

音質に関しては低音は弱めです。しかし、高音域はパキッとクリアに聞こえ、サウンドの分離感も良好です。中華ゲーム機の中ではかなりいい方だと思います。全体として、ゲームプレイに支障が出るようなことはなく、十分な品質は確保されています。音質にこだわりたい場合は、本体下部に搭載されている3.5mmイヤホンジャックを活用するのが良いでしょう。

ANBERNIC RG 476Hのディスプレイ。画面にスーパーマリオ。

まとめ:ディスプレイとオーディオ

  • ディスプレイ:4.7インチ LTPS液晶 (解像度 1280×960)
  • アスペクト比:レトロゲーム(PS1, N64など)に最適な4:3比率
  • リフレッシュレート:最大120Hz対応で非常に滑らかな表示
  • 画面品質:高輝度(最大500-605nit)で発色が良く、屋外でも鮮明
  • スピーカー:高音質ステレオスピーカーを本体下部に搭載
  • 音質:低音は弱いが、高音はクリアでゲームプレイには十分。下部配置のため、ややこもりがちに聞こえる場合がある
  • ヘッドホンジャック:3.5mmステレオイヤホンジャックを搭載

パフォーマンス::ANBERNIC RG 476HのUnisoc T820の実力

ANBERNIC RG 476HでN64ゲームをプレイしている

ここではANBERNIC RG 476Hが搭載するUnisoc T820のパフォーマンスについて紹介していきます。

ベンチマーク

ANBERNIC RG 476Hに搭載されているのは、Unisoc T820プロセッサーです。これはTSMCの6nm EUVプロセスで製造されたオクタコア(8コア)チップで、CPUは高性能なCortex-A76(最大2.7GHz 1基 + 最大2.3GHz 3基)と、高効率なCortex-A55(最大2.1GHz 4基)の組み合わせで構成されています。

グラフィックス処理を担うGPUは、クアッドコア(4コア)のMali-G57を搭載し、最大850MHzで動作します。この構成は、Snapdragon 695やDimensity 810と同等かそれに近い性能帯とされています。

Antutuベンチマークの結果

ANBERNIC RG 476Hが搭載するUnisoc T820は、AntutuベンチマークでAnTuTu v10 総合で、約47万〜53万点を記録するといわれています。

AnTuTu v10 GPUのスコアは約9.3万〜11.5万点です。

Geekbench 6のベンチマーク結果

なお、Geekbench 6 シングルスコアは約887点、Geekbench 6 マルチスコアは約2,400点です。

発熱と冷却性能:ANBERNIC RG 476Hのアクティブ冷却の実力

ANBERNIC RG 476Hの背面の排気孔

ここでは、Unisoc T820の性能を安定して引き出すために重要な、RG 476Hの冷却システムと実際の使用感についてレビューしていきます。

ヒートパイプ搭載のアクティブ冷却

ANBERNIC RG 476Hは、Unisoc T820のパフォーマンスを安定して維持するため、「高速ファン+ヒートパイプによるアクティブ冷却」システムを搭載しています。これは、高負荷なゲームを長時間プレイした際に発生する熱を効率的に排出し、熱による性能低下(サーマルスロットリング)を防ぐためのものです。

構造としては、本体背面にファンの吸気口があり、吸い込んだ空気が内部のヒートパイプを冷やし、温まった空気が本体上部の排気口から排出される仕組みです。

静音性に優れたファンと実際の冷却性能

携帯ゲーム機でファンが搭載されると、その「ファンノイズ」が気になるところですが、RG 476Hのファンは非常に静かです。デフォルトの「AUTO」設定でPS2などのゲームをプレイしていても、ファンの音はほとんど気にならないレベルでした。ある実測データによれば、デバイスから50cm離れた位置での騒音レベルは最大でも38dBと、冷却能力に優れた静音タイプのファンが採用されています。

実際の冷却性能も高く、高負荷なゲームをプレイしていても、手元が不快になるほど熱くなることはありませんでした。空冷システムがしっかりと機能し、チップセットの熱を効率的に処理していることが実感できます。

動作モードを選べるファン設定

このデバイスの優れた点として、ファンの動作モードをユーザーが自由に設定できる点が挙げられます。画面上部からスワイプして表示されるクイック設定パネルから、ファンの設定を変更可能です。

設定は、負荷に応じて自動で回転数を調整する「オート」のほか、ファンを「完全に停止」させて無音で動作させるモード、あるいは冷却性能を最大化する「強く」といったモードを自分で選択できます。軽いレトロゲームを遊ぶ時は「停止」にして静音性を優先し、PS2や『原神』のような高負荷なゲームを遊ぶ時は「オート」や「強」にするといった、排熱とノイズのバランスを自分で選べるのは非常に便利だと感じました。

まとめ:発熱と冷却性能

  • 冷却システム:高速ファンとヒートパイプによるアクティブ冷却機構を搭載。
  • 冷却性能:高負荷時もサーマルスロットリングを防ぎ、手元に伝わる熱も特段気にならない。
  • ファンノイズ:デフォルトのオート設定では非常に静かで、最大騒音レベルも約38dB(50cm離れた位置)と気にならないレベル。
  • 設定機能:ファンの動作を「オート」「停止」「強」など手動で調整でき、静音性と冷却性能のバランスを自由に選択可能。

ゲーム性能

ここではANBERNIC RG 476Hのゲーム性能について、エミュレーターゲーム、Androidゲームに分けて詳細に紹介します。

エミュレーターのゲーム性能:PS2やDSはどう動く?

ANBERNIC RG 476Hでアサシン クリードをプレイ

ANBERNIC RG 476Hが搭載するUnisoc T820が、実際のゲームでどれほどのパフォーマンスを発揮するのか。AnTuTuベンチマーク(v10)で約47万〜53万点というミドルレンジの性能が、どれほどのゲーム体験に繋がるのか、具体的なタイトルで試してみました。

PS2『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』

まずはPS2エミュレーター(AetherSX2)での動作です。親子3代にわたる壮大な物語が3Dで描かれるこの作品。ネイティブ解像度(640×448)の設定であれば、フィールドの移動や町での探索中はオリジナルの30FPSをほぼ維持し、安定して物語に没入できます。

ただし、派手な呪文が飛び交う戦闘シーンや、大きな町ではフレームレートが若干低下し、少しカクつく場面も見られました。解像度を上げると途端に重くなるため、基本的にはネイティブ解像度で遊ぶことになりますが、「設定をいじれば動く」という感覚で、テキストベースのRPGなら十分楽しめると感じました。

なお、これは比較的負荷の軽いRPGの場合です。『ゴッド・オブ・ウォー』や『グランツーリスモ4』、『ドラゴンクエスト8』といったPS2の中でも特に高負荷な3Dゲームになると、話は別です。ネイティブ解像度(1倍)であっても、パフォーマンスモードを変更したり、エミュレーター側で細かな設定を詰めたりしないと、フレームレートが低下し快適に遊ぶのは難しいと感じました。

PSP『ゴッド・オブ・ウォー 降誕の刻印』

ANBERNIC RG 476HでPSP版ゴッド・オブ・ウォーをプレイ

PSPエミュレーター(PPSSPP)は、このSoCの得意分野だと断言できます。PSPの中でもトップクラスのグラフィックを誇る『ゴッド・オブ・ウォー』で試したところ、驚くことに解像度を4倍(1920×1088)に引き上げても、ほとんどのシーンでオリジナルの30FPSに張り付きます。

4.7インチの高解像度スクリーンで見る高精細なクレイトスのアクションは迫力満点。これ以上ないほど快適で滑らかなプレイ体験に感動しました。PSPのゲームを高画質で遊びたい人には最高の環境です。

ちなみに、同じく高負荷なタイトルとしてゲームキューブ(GC)のゲームも試しましたが、こちらはPS2と同様の傾向でした。『F-Zero GX』のような特に重いタイトルは、パフォーマンスモードを変更し、エミュレーターの設定を調整することで2倍解像度(1280×960)でも動作しますが、場面によっては不安定さも残るため、完璧な動作を期待するには力不足と感じました。

サターン『セガラリーチャンピオンシップ』

一方で、最も苦戦したのがセガサターンです。アーケードの興奮が蘇る『セガラリー』ですが、これはSoCの性能というよりも、エミュレーター(Yaba Sanshiroなど)とUnisoc T820との相性問題が大きく影響しているようです。

ネイティブ解像度(320×224)で実行しても、コースが複雑になったり、ライバル車が増えたりする場面で顕著な処理落ちが発生。安定して30FPSを維持することが難しく、快適なレース体験とはいきませんでした。これは今後のエミュレーター側のアップデートに期待したいところです。

3DS『ポケットモンスター X・Y』

ANBERNIC RG 476Hでポケモンをプレイ

ニンテンドー3DSエミュレーター(Citra)での動作も確認しました。シリーズ初のフル3Dとなった『ポケモンX・Y』では、ネイティブ解像度(400×240)で立体視をオフに設定すれば、フィールドの移動中は30FPSで安定して動作します。

しかし、3Dモデルのポケモンが派手な技を繰り出す戦闘シーンになると、処理が重くなりフレームレートが20FPS台に落ち込むことがありました。ややカクつきは感じますが、ゲームの進行自体は可能です。Type-C出力によるデュアルスクリーン表示に対応している点が、大きな強みです。

DS『おいでよ どうぶつの森』

ニンテンドーDS(DraSticなど)の動作は、まさに完璧です。どうぶつたちとのスローライフを楽しむ『おいでよ どうぶつの森』は、常にオリジナルの60FPSで非常に滑らかに動作します。4.7インチのタッチスクリーン操作も快適で、実機と全く変わらない感覚でプレイに没頭できました。もちろん、これも外部ディスプレイへのデュアルスクリーン表示に対応しています。

まとめ:ゲーム性能

Unisoc T820の性能は、PSPやDSといった世代のゲームを「高画質で快適に遊びたい」というニーズに完璧に応えてくれます。PS2や3DSといった、より重い世代も「タイトルを選び、設定を調整する」ことを楽しめるなら、十分実用範囲内です。ただし、セガサターンのように、SoCの性能だけではどうにもならないエミュレーターとの相性問題も存在するため、すべてのレトロゲームが完璧に動くわけではない、という点は理解しておく必要があります。

Androidゲーム:原神やフォートナイトは快適に動くか?

ANBERNIC RG 476Hで原神をプレイしている

エミュレーターだけでなく、Androidネイティブのゲームがどれだけ動くのかも試してみました。

原神

まず、非常に高いグラフィック性能を要求する『原神』です。グラフィック設定を「低」で試したところ、フィールド探索中は30FPSで比較的安定しており、テイワット大陸の美しい景色を楽しめます。しかし、複数の敵との戦闘で元素爆発が飛び交うと、カクつきが出て20FPS台まで落ち込むことがありました。「中」設定以上で60FPSを維持するのは難しく、快適さを求めるなら画質は「最低」まで割り切る必要がありそうです。

鳴潮 (Wuthering Waves)

『原神』と同様のオープンワールドですが、こちらは最適化がまだ進んでいない印象です。グラフィック設定を「低」にしても、戦闘中や高速でフィールドを駆け抜ける場面では30FPSを維持するのが難しく、フレームレートが不安定になりがちでした。これはデバイスの性能というより、ゲーム側の今後の最適化に期待したいところです。

崩壊:スターレイル (Honkai: Star Rail)

こちらはターン制バトルが主体なので、フレームレートの変動がプレイに与える影響は少ないのが救いです。グラフィック設定「中」、フレームレート30FPSの設定で、ほとんどの場面で安定して動作し、快適に宇宙の旅を楽しめました。画質を「低」まで落とせば60FPS設定も狙えますが、必殺技の派手な演出ではカクつきが見られたため、画質と安定性のバランスが良い「中」設定の30FPSがおすすめです。

フォートナイト

人気のバトルロイヤルゲーム『フォートナイト』も試しました。パフォーマンスを最優先し、グラフィック設定を「低」にしたところ、ゲーム序盤は平均して40~50FPSで動作しました。しかし、多くのプレイヤーが集まる終盤の建築バトルになると、処理が追いつかず30FPSを下回ることも。カジュアルに楽しむ分には問題ありませんが、「ビクロイ」を目指す競技性の高いプレイには、やや力不足を感じました。

Call of Duty: Warzone Mobile

最大120人が戦う大規模バトルロイヤルということで、モバイル版とはいえ非常に高い負荷がかかります。グラフィック設定を「中」や「低」にしても、30FPSを安定して維持するのは難しい印象です。特に多くの敵との銃撃戦や、マップを見渡す場面ではフレームレートが不安定になりがちで、快適なプレイとは言い難い状況でした。

まとめ:Androidゲームの動作感

Unisoc T820の性能は、最新の高負荷なAndroidゲームを最高設定で快適に遊ぶには、やはり力不足です。しかし、ほとんどのタイトルはグラフィック設定を「中」から「低」に調整する「割り切り」さえできれば、十分にプレイ可能なレベルで動作してくれます。『崩壊:スターレイル』のようなターン制のゲームは安定しやすいですが、『原神』や『Warzone Mobile』のような描画負荷が激しく変動するゲームでは、画質を犠牲にして安定性を取る設定が必須になると感じました。

メモリとストレージ:ANBERNIC RG 476HのUFS2.2とゲーム入りSDカード

ANBERNIC RG 476HのUI画面。

ここでは、ANBERNIC RG 476Hのメモリ(RAM)とストレージ(ROM)の仕様、およびTFカードの拡張性についてレビューしていきます。

高速なUFS2.2ストレージと8GBメモリ

本機の動作を支えるメモリは8GB LPDDR4Xを搭載しています。Android 13の動作や、複数のエミュレーターを切り替えて使用する際にも十分な容量です。

内蔵ストレージ128GBで、注目すべきは転送速度の速いUFS2.2規格を採用している点です。これにより、OSの起動やアプリの読み込みが高速で、全体的な動作がキビキビとしている印象を受けます。

TFカード拡張と「内蔵ゲーム」モデルについて

ANBERNIC日本公式サイトで購入する場合、「ゲームSDカードが含まれていません」と明記されています。その代わり、本体下部にはTFカード(microSD)スロットが搭載されており、最大2TBまでのカードに対応しています。これにより、自分で吸い出したゲームイメージを大量に保存し、自分だけのライブラリを構築できる高い拡張性を持っています。

AliExpress販売情報

一方で、AliExpressなどの海外ストアでは、「128G(4K Games)」や「256G(8K Games)」といった、ゲームがプリインストールされたSDカードが付属するモデルも販売されています。「どんなゲームが入っているのか」「収録ゲームのリストは?」と気になる方も多いと思いますが、これらのゲームのプレイは推奨されません。

参考までに、私自身がAliExpressでANBERNIC製のゲーム機を何台か購入した経験では、機種ごとに収録されているゲームリストに大きな違いは感じられませんでした(128Gモデルと256Gモデルのゲーム数の違いはかなり大きいです)。中身が気になる場合は、海外のYouTube動画などを参考にすると良いでしょう。過去の機種でも、新機種とそれほど内蔵ゲームが変わっていないので、とても参考になります。

まとめ:メモリとストレージ

  • メモリ(RAM):8GB LPDDR4Xを搭載。
  • 内蔵ストレージ:128GB UFS2.2を採用し、OSやアプリの起動が高速。
  • TFカード拡張:最大2TBまでのmicroSDカードに対応。
  • 公式モデル:ANBERNIC公式サイトではゲームSDカードは付属しない。
  • 海外ストアモデル:AliExpressなどではゲーム入りSDカード付属モデルも存在するが、プレイは非推奨。

ソフトウェアと使い方:ANBERNIC RG 476Hの初期設定とランチャー

ANBERNIC RG 476HのAndroid UI画面

ここでは、ANBERNIC RG 476HのOSと、ゲームを遊ぶための基本的な使い方や設定について解説していきます。

Android 13と初期設定の「壁」

RG 476HにはAndroid 13が搭載されており、Google Playストアにも対応しています。PSPなどの携帯ゲーム機と違い、本質的には「コントローラーが付いたAndroidスマートフォン」に近いため、使い方が分からず戸惑う人も多いようです。

初めて電源を入れると、初期セットアップが始まり、エミュレーターアプリなどが自動でインストールされます。しかし、その後は基本的に自力で設定が必要です。アプリごとにストレージへのアクセス許可(パーミッション)を与えたり、エミュレーターにゲームROMが保存されているフォルダ(ディレクトリ)を教えたりといった作業が発生します。この「Androidならでは」の手順が、最初のハードルかもしれません。

2種類のランチャー(ホーム画面)

ANBERNIC RG 476Hの標準ランチャーとエミュレーター一覧

本機には2種類ホーム画面(ランチャー)が用意されています。

標準ランチャー (Quickstep) ピュアAndroidに近いシンプルなホーム画面です。アプリをインストールすると、ホーム画面の右側へどんどん追加されていく形式です。使い慣れたスマホのように操作できますが、ゲームを探すのには少し不便かもしれません。

RGLauncher(独自ランチャー) ANBERNIC独自のゲーム機風ランチャーです。本体左下にあるファンクションキー(ゲームモードボタン)を長押しするか、後述のクイック設定パネルから起動できます。こちらを使えば、ゲーム機のように一覧からゲームを選んで直接起動でき、非常に便利です。

ANBERNIC RG 476HのRGLauncher(独自ランチャー)

もし標準ランチャーが使いにくいと感じたら、Playストアから「Daijisho」など、より高機能なフロントエンドアプリを導入して、メインのランチャーとして設定するのもおすすめです。

重要な「クイック設定パネル」

RG 476Hを使いこなす上で最も重要なのが、画面上部から下にスワイプして出す「クイック設定パネル」です。

ここには、ゲーム機としての機能が集約されています。タッチ操作しかできないAndroidゲームを物理ボタンで遊ぶための「Keymapping(キーマッピング)」や、性能を引き出す「パフォーマンスモードの切り替え」、静音性や冷却を調整する「冷却ファンの設定」、アナログスティックの「ライトの設定」など、重要な設定がここから行えます。

ANBERNIC RG 476Hのクイック設定パネル

ファームウェア・アップデートとカスタムファームウェア(cfw)

システムはFOTA(Firmware Over-The-Air)ワイヤレスアップグレードに対応しています。Wi-Fiに接続しておけば、システムのバグ修正や機能改善が自動で通知され、簡単にアップデートできるため安心です。

また、ANBERNICの公式サイトでは他の機種向けに手動アップデート用のファームウェアが提供されていますが、今回確認した時点ではRG 476H用のものはまだリストにありませんでした。ANBERNIC製品はコミュニティによるカスタムファームウェア(cfw)の開発が活発なことも魅力の一つですが、こちらもレビュー時点ではRG 476Hに対応したものはまだ登場していないようです。

ファームウェアについて – anbernic

まとめ:OSと使い方

  • OS:Android 13を搭載し、Google Playストアにも対応。
  • 初期設定:初回起動時にアプリが自動インストールされますが、エミュレーターのフォルダ設定や権限許可は手動で行う必要あり。
  • ランチャー:スマホライクな標準ランチャーと、ゲーム機風の「RGLauncher」の2種類を搭載。
  • 独自機能:クイック設定パネルから、キーマッピング、ファン制御、パフォーマンスモードの切り替えが可能。
  • アップデート:Wi-Fi経由でのFOTAワイヤレスアップグレードに対応。
  • cfw:レビュー時点では、RG 476Hに対応した公式の手動ファームウェアやカスタムファームウェアはまだ提供されていない。

AI機能:ANBERNIC RG 476Hの新搭載「Anbernic AI」

ANBERNIC RG 476HのAIリアルタイム翻訳

ここでは、ANBERNIC RG 476Hに搭載された「Anbernic AI」機能について、その内容と実用性をレビューしていきます。

Anbernic AIの主な機能

RG 476Hには、ゲーム体験をサポートするためのAI機能群が「Anbernic AI」として搭載されています。これには、リアルタイム翻訳やゲーム攻略アシスタント、画像生成などが含まれます。

AIリアルタイム翻訳 最も注目される機能が「AIリアルタイム翻訳」です。インターネット接続中にR3キー(右スティック押し込み)を押すことで、ゲーム画面内のテキストを翻訳できます。例えば、海外版の『PlayStation 2』ゲームのメニューやダイアログを日本語に翻訳するといった使い方が可能です。この機能は非常に便利だと感じる反面、翻訳精度は完璧ではなく、時折不正確な結果が表示されることもあります。

AIゲーム攻略アシスタント ゲームプレイ中に行き詰まった際、Anbernic AIにゲームの攻略法を相談できる機能です。ワンクリックで攻略ガイドを取得できるとされており、レトロゲームで次に何をすべきか分からなくなった時には役立つかもしれません。

ANBERNIC RG 476Hの画像生成AI

画像生成AI テキストから画像生成 入力したテキストに基づいて画像を生成する、いわゆる「画像生成AI」機能です。

画像処理 古い写真や低解像度の写真をAIで補正する機能も含まれています。公式HPのUIイメージでは「Fix Old Photo(古い写真を修正)」「Fix High Photo(高解像度化?)」といった項目が確認できます。

問題解決サポート / インテリジェント対話 AIに対して会話形式で質問し、回答を得ることができるチャットAI機能です。

AI機能の実用性と評価

正直なところ、これらのAI機能は「面白い試み」ではあるものの、実用性には疑問が残ります。特に画像生成機能は、ゲーム機というデバイスの用途と噛み合っておらず、多くの人が「あまり使わない」と感じる機能でしょう。

翻訳機能は便利ですが、精度が不安定なため過度な期待はできません。全体として、これらの機能は「誰も求めていない」流行りのAIを付け足しただけ、という印象が否めません。この開発リソースを、長年の課題である標準ランチャー(ANBERNIC Launcher)の改善に充ててほしかった、というのが率直な感想です。

まとめ:AI機能

  • 搭載機能:リアルタイム翻訳、ゲーム攻略アシスタント、画像生成などを「Anbernic AI」として搭載。
  • リアルタイム翻訳:R3キーで起動しゲーム内テキストを翻訳可能だが、精度は不安定。
  • 攻略アシスタント:ゲームのヒントやガイドをAIに相談できる。
  • 実用性:翻訳以外はゲーム機としての実用性が低く、全体的に「おまけ」や「ギミック」の域を出ない。
  • 評価:AI機能の開発よりも、標準ランチャーの改善を優先すべきだったと感じる。

バッテリーと通信性能:ANBERNIC RG 476Hの持続力とストリーミング適性

ANBERNIC RG 476Hの本体内部にあるバッテリー

ここでは、ANBERNIC RG 476Hのバッテリー性能と、Wi-Fiを使ったストリーミングやクラウドゲームの快適性についてレビューしていきます。

5000mAhバッテリーの持続時間

RG 476Hは、このサイズの携帯ゲーム機としては大容量な5000mAhのポリマーリチウムバッテリーを搭載しています。この大容量バッテリーは、本体重量が約290g~300gとなる要因の一つですが、その分、長時間のゲームプレイを支えます。

公式スペックでは、連続使用時間(バッテリー持続稼働)は約6時間とされています。PS2や『原神』のような高負荷なゲームをアクティブ冷却ファンを回しながらプレイすると、これより短くなることが予想されますが、レトロゲーム中心であれば十分な持続力です。充電は5V/2Aに対応しており、フル充電までの時間は約3時間です。

クラウドゲームとストリーミング性能

ANBERNIC RG 476Hでクラウドゲームをプレイ

通信機能として、2.4G/5GのWIFI (802.11a/b/g/n/ac、いわゆるWi-Fi 5)とBluetooth 5.0を搭載しています。5G Wi-Fiに対応しているため、AAAタイトルのストリーミングオンラインマルチプレイヤーも快適に動作するよう設計されています。

実際に「Steam Link」や「Xbox Game Pass」を利用したリモートプレイやクラウドゲームも楽しむことができます。NVIDIAのPCからストリーミングする「Moonlight」なども同様に利用可能です。しかし、ここで注意点があります。これらのPCや据え置き機向けのゲームは、多くが16:9の大画面を前提にUI(文字情報)がデザインされています。

RG 476Hの4.7インチ(アスペクト比4:3)ディスプレイでこれらをプレイすると、文字が非常に小さく潰れてしまい、視認性が悪くなるというトレードオフが発生します。クラウドゲームも「可能」ではありますが、快適なプレイには割り切りが必要だと感じました。

まとめ:バッテリーと通信性能

  • バッテリー容量:5000mAhの大容量バッテリーを搭載。
  • 連続使用時間:約6時間の連続駆動が可能。
  • 充電時間:5V/2A充電に対応し、約3時間でフル充電。
  • Wi-Fi:2.4/5G Wi-Fi (802.11a/b/g/n/ac)に対応。
  • Bluetooth:Bluetooth 5.0を搭載。
  • クラウドゲーム:Steam LinkやXbox Game Passに対応。
  • ストリーミングの課題:4.7インチの4:3画面では、PCゲームなどの文字が小さくなり視認性が低下する。

検証してわかったANBERNIC RG 476Hのメリット・デメリット

ANBERNIC RG 476Hのカラーバリエーション

ANBERNIC RG 476Hを実際に使用して感じた、優れている点(メリット)と、購入前に知っておくべき点(デメリット)を、他のゲーム機との比較も交えながら詳しく解説します。

メリット(長所、利点)

メリット1:レトロゲームに最適な4.7インチ・4:3・120Hzディスプレイ

本機の最大の強みは、このディスプレイにあります。4.7インチという携帯機としては大きな画面サイズでありながら、アスペクト比が4:3のため、古いゲーム機(ファミコン、スーパーファミコン、プレイステーションなど)の映像を画面いっぱいに表示できます。解像度は1280×960と高精細で、LTPS液晶の発色も非常に鮮やかです。さらに最大120Hzのリフレッシュレートに対応しており、非常に滑らかな映像を楽しめます。

メリット2:ANBERNIC初の「全面ガラス」による高級感

ANBERNIC製品として初めてフロントパネルに「全面ガラス」を採用しました。これにより、従来のモデルにあったベゼル(枠)の段差がなくなり、スマートフォンやAYANEO Pocket Airのような洗練されたスッキリとした外観を実現しています。特にインディゴやレトログレーといったカラーは、懐かしさと新しさが同居した所有欲を満たすデザインだと感じました。

メリット3:ドリフトしない「ホールセンサー」のスティックとトリガー

アナログスティックとL2/R2トリガーの両方に、物理的な接触がない「ホール効果センサー」を採用している点は大きなメリットです。Nintendo Switchなどで問題になるスティックのドリフト現象(触れていないのに勝手に入力される不具合)が発生しにくく、長期間安心して使用できます。また、L2/R2トリガーはアナログ入力に対応しており、レースゲームでの微妙なアクセルワークも可能です。

メリット4:前モデル(RG477M)から改善されたショルダーボタン配置

前モデルのRG477MではL1/L2、R1/R2ボタンが横並びでしたが、RG 476Hでは一般的なコントローラーと同じ縦並びに改善されました。これにより、L2/R2トリガーが格段に押しやすくなり、PS2やPSPのゲームをプレイする際の操作性が向上しています。

メリット5:NDS/3DSの2画面表示に対応した外部出力

USB Type-Cポートから1080pでのDisplayPort出力が可能です。注目すべきは、ニンテンドーDSや3DSのゲームをプレイする際に、外部モニターと本体スクリーンを使った「デュアルスクリーン表示」に対応している点です。これにより、携帯機でありながら、テレビやモニターを活用した本格的な2画面プレイ体験が可能になります。

メリット6:静音かつ強力なアクティブ冷却ファン

Unisoc T820の性能を維持するため、ヒートパイプと高速ファンによるアクティブ冷却システムを搭載しています。このファンは非常に静かで、PS2などの高負荷なゲームをプレイしていても騒音はほとんど気になりません。ファンの動作モードも手動で調整でき、冷却性能と静音性のバランスが良いと感じました。

メリット7:PSPやDSの完璧な動作と、PS2も「動かせる」性能

Unisoc T820の性能により、PSPやニンテンドーDSのゲームは非常に快適に動作します。特にPSPは、4倍解像度などにアップスケールしても滑らかに動作し、高精細なグラフィックで楽しめます。また、PS2に関しても、設定を調整すれば『ドラゴンクエストV』などのRPGや、一部のアクションゲームをプレイ可能なレベルで動かすことができます。

デメリット(短所、欠点)

デメリット1:全面ガラスと対照的なプラスチック背面の質感

フロントパネルの高級感が素晴らしい反面、背面や側面のプラスチック素材が素地っぽく、対比でチープに感じてしまうのは残念な点です。AYANEO製品などに見られるマット塗装などが施されていれば、全体の満足度がさらに上がったと感じます。

デメリット2:期待値には届かないPS2・GCのパフォーマンス

SoCにUnisoc T820を採用したことで、性能はRetroid Pocket 4(Dimensity 900)よりやや優れる程度に留まり、Retroid Pocket 5やAYN Odin 2といった上位機種には及びません。PS2やゲームキューブは「動く」ものの、『ゴッド・オブ・ウォー』のような重いタイトルは1倍解像度でも調整が必要で、快適にプレイできるのは一部の軽いゲームに限られます。

デメリット3:競合(Retroid, AYANEO)に劣る標準ランチャー

ANBERNIC Launcher(RGLauncher)という独自ランチャーが搭載されていますが、そのUIや使い勝手は数年前から大きく変わっておらず、古臭さを感じます。GoRetroidやAYANEOが洗練された専用フロントエンドを提供しているのと比較すると、ユーザー体験の面で大きく見劣りしてしまいます。

デメリット4:実用性に乏しい「Anbernic AI」機能

目玉機能として搭載された「Anbernic AI」ですが、リアルタイム翻訳は精度が不安定で、画像生成や攻略アシスタントといった機能は「誰も求めていない」ギミックだと感じました。この開発リソースを、前述のランチャー改善に充てるべきだったのではないでしょうか。

デメリット5:L1/R1ボタンの大きなクリック音

1/R1のショルダーボタンはタクトスイッチが採用されており、押すたびに「カチカチ」という大きめのクリック音が発生します。操作感は良好ですが、静かな部屋でプレイしているとこの音がかなり響くため、気になる人は多いかもしれません。

デメリット6:クラウドゲーム時に文字が小さくなる4:3画面

4:3の画面はレトロゲームには最適ですが、Xbox Game PassやSteam Linkなどのクラウドゲームをプレイする際には弱点となります。これらのサービスは16:9の画面を前提にUIが作られているため、4:3画面ではUIや文字が非常に小さく表示され、視認性が著しく低下します。

デメリット7:下部配置で音がこもりがちなスピーカー

スピーカーは本体下部の左右に配置されています。ステレオではあるものの、音が下に向かって出るため、フロントスピーカーと比べると少しこもったように聞こえます。音質も低音が弱く、平均的なレベルに留まっています。

まとめ:メリット・デメリット

ANBERNIC RG 476Hは、レトロゲームに最適化された4.7インチの高品質な4:3ディスプレイと、ANBERNIC初となる全面ガラスの高級感を併せ持ったデバイスです。特にPSPやDSは完璧に動作し、PS2も「設定次第で遊べる」性能を持っています。

一方で、Unisoc T820の性能は競合の上位機種には及ばず、PS2やGCの重いゲームを快適に遊ぶには力不足です。また、AI機能や標準ランチャーといったソフトウェア面での作り込みの甘さが、ハードウェアの質の高さと比べて目立ってしまう、惜しい一台だと感じました。

ANBERNIC RG 476Hのスペック(仕様)

  • ディスプレイ: 4.7インチ LTPS インセルディスプレイ (解像度 1280×960、120Hz対応)
  • CPU: Unisoc T820 (6nm オクタコア: 1A76@2.7GHz + 3A76@2.3GHz + 4A55@2.1GHz)
  • GPU: クアッドコア Mali-G57 (850MHz)
  • RAM: 8GB LPDDR4X
  • ROM: 128G UFS2.2
  • 外部ストレージ: TFカード拡張対応 (最大2TBまで)
  • バッテリー: 5000mAh ポリマーリチウムバッテリー (連続使用時間約6時間)
  • 充電: 5V/2A 充電対応 (フル充電まで約3時間)
  • ワイヤレス通信: 2.4/5G WIFI 802.11a/b/g/n/ac, Bluetooth 5.0
  • ストリーミング: 対応 (ストリーミング、ワイヤレス画面投影)
  • インターフェース: USB Type-C (DisplayPort出力対応)、3.5mmステレオイヤホンジャック、TFカードスロット、マイク
  • センサー: 六軸ジャイロセンサー
  • 映像出力: USB Type-Cによる1080p DisplayPort出力 (NDS・3DSデュアルスクリーン表示対応)
  • スピーカー: 高音質ステレオスピーカー
  • 操作: 大角度3Dホールジョイスティック、ホールトリガー
  • 振動効果: 振動モーター
  • 機能: RGBライティング、AI機能、FOTAワイヤレスアップグレード、オンラインマルチプレイヤー
  • エミュレーター(シュミレーター): Androidゲームと他の30+種類のゲームプラットフォーム対応
  • 冷却: 高速ファン+ヒートパイプによるアクティブ冷却
  • 筐体: ガラスフロントパネル、プラスチックバックシェル
  • OS: Android 13
  • サイズ: 長さ17.6cm 幅 8.6cm 身長 1.6cm
  • 重量: 0.290kg (290g)
  • カラー: ブラック、インジゴ、レトログレー
  • 付属品: 説明書、Type-C充電ケーブル、ギフト ボックス

ANBERNIC RG 476Hの評価

ANBERNIC RG 476Hの正面 外観

7つの評価基準で「ANBERNIC RG 476H」を5段階で評価してみました。

項目別評価

画面の見やすさ:★★★★★ (星5)

4.7インチ・4:3・120Hz・高解像度という、レトロゲーム(特にPS1やサターン)を表示するために生まれてきたような完璧なディスプレイです。発色も輝度も申し分ありません。

パフォーマンス:★★★☆☆ (星3)

Unisoc T820を搭載し、PSPやDSはアップスケーリングしても完璧に動作します。しかし、PS2やゲームキューブは「設定をいじればなんとか動く」レベルで、重いタイトルは快適とは言えません。

操作性: ★★★★☆ (星4)

ドリフトしないホール効果のスティックとトリガーは素晴らしいです。十字キーの感触も良好で、RG477Mから改善されたショルダーボタン(縦並び)も高評価です。

機能性:★★★★☆ (星4)

アクティブ冷却ファン、振動、6軸ジャイロ、キーマッピング、NDS/3DSの2画面対応外部出力など、ハードウェア機能は満載です。

デザイン:★★★★☆ (星4)

ANBERNIC初の「全面ガラス」フロントパネルは非常に高級感があり、洗練されています。一方、背面のプラスチック感がフロントの高級感と対照的で、少しチープに感じます。

使いやすさ:★★☆☆☆ (星2)

Android 13搭載ですが、初期設定のハードルがあります。何より標準の「ANBERNIC Launcher」が古臭く、競合他社と比べてユーザー体験が大きく劣っています。

価格:★★★★☆ (星4)

約2.5万円という価格は、この高品質なディスプレイとホールセンサー、アクティブ冷却を搭載していることを考えれば、妥当もしくはコストパフォーマンスが高いと言えます。

総評:★★★★☆ (星4)】

ハードウェアの完成度と魅力

ANBERNIC RG 476Hは、ハードウェアの品質と価格のバランスが取れた、非常に魅力的な携帯ゲーム機です。最大の強みは、ANBERNIC製品として初めて採用された「全面ガラス」のフロントパネルによる高級感と、レトロゲーム(PS1、N64、サターンなど)に最適化された4.7インチ・4:3の高精細なフルスクリーンディスプレイにあります。

約2.5万円という価格ながら、後述する高品質なディスプレイ、ホールセンサー、アクティブ冷却システムを搭載しており、コストパフォーマンスは高いと言えます。

強みは最高の4:3ディスプレイと操作性

このデバイスの満足度を支えているのは、間違いなく4.7インチのLTPSディスプレイです。1280×960という解像度はレトロゲームのアスペクト比に完璧にマッチし、120Hzの高リフレッシュレートで滑らかな映像を楽しめます。また、操作面では、経年劣化によるドリフト(不具合)の心配がないホール効果のジョイスティックとトリガーを採用している点が大きな強みです。

Unisoc T820チップの性能により、PSPニンテンドーDSのゲームは非常に快適です。特にPSPは解像度を4倍に引き上げても滑らかに動作し、DSは常に60FPSで完璧な動作を見せます。さらに、NDS/3DSのデュアルスクリーン表示に対応した1080pの外部出力機能や、静音性に優れたアクティブ冷却ファンも搭載しており、ハードウェアの機能は非常に充実しています。

購入前の注意点:性能の限界とソフトウェア

一方で、購入前に理解しておくべき「割り切り」も存在します。まず、Unisoc T820はミドルレンジのSoCであり、PS2ゲームキューブの完璧な動作は期待できません。『ゴッド・オブ・ウォー』のような重いPS2ゲームは1倍解像度でも処理落ちし、セガサターンもエミュレーターとの相性問題で動作が不安定になる場合があります。

また、ハードウェアの進化にソフトウェアが追いついていない点も残念です。競合他社(GoRetroidやAYANEO)が洗練されたランチャーを提供する中、ANBERNICの標準ランチャーは古臭く、使い勝手が良いとは言えません。目玉機能である「Anbernic AI」も、実用性に乏しいと感じました。

まとめ:どんな人に最適か

ANBERNIC RG 476Hは、「PS2やGCの完璧な動作は求めない。その代わり、PSP、DS、PS1以前のレトロゲームを、高解像度なフルスクリーンディスプレイで遊びたい」という人に最適なデバイスです。ハードウェアの質感と美しいディスプレイは、これまでのANBERNIC製品の中でも際立っており、レトロゲームを好むユーザーにとっては、非常に満足度の高いおすすめの一台となるでしょう。

ANBERNIC RG476H Android13システム 4.7インチタッチ ハンドヘルドゲーム機 WiFi/Bluetooth機

ANBERNIC RG 476Hの価格・購入先

ANBERNIC RG 476Hの正面 外観 ブラック

※価格は2026/01/19に調査したものです。価格は変動します。

ANBERNIC日本公式サイト

ANBERNIC RG 476H

24,999円セール価格・通常価格は25,499円・ゲームROMなし)

ANBERNIC日本公式サイトで「ANBERNIC RG 476H」をチェックする

AliExpress

  • Standard (No Games):26,624円、
  • 128G(4K Games):29,795円、
  • 256G(8K Games):32,965円、

で販売されています。

AliExpressで「ANBERNIC RG 476H」をチェックする

※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
AliExpressで激安ガジェットをお得に購入する方法を徹底 解説

その他のECサイト(Amazonなど)

  • Amazonで29,457円(税込)、
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他のおすすめのライバル機種と価格を比較

ANBERNIC RG 476H」に似た性能をもつ携帯ゲーム機も販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。

ANBERNIC RG DS

ANBERNICから発売された4インチのAndroid携帯ゲーム機です(2025年12月 発売)。

Android 14(※Google Playに非対応)、Rockchip RK3568、3GB LPDDR4、解像度640 x 480 pxの2画面IPS液晶、4000 mAhバッテリー、microSDカードスロットを搭載しています。

また、20種類以上のエミュレーター、AI機能(「ワンプッシュゲーム認識ガイド」、「デュアルスクリーンリアルタイム翻訳」、「スマートダイアログ」など)、RGボタン(画面の切り替え)、キーマッピング機能、タッチパネル(タッチ操作・タッチペン対応)に対応。

最大2TBまでのTFカード拡張、ストリーミング(クラウドゲーミング)、Wi-Fi、2つのアナログスティック、デュアルスピーカー(前面放射型・ステレオ)、RGランチャー、吸出しゲームROMの追加、Type-Cポート(OTG)、Bluetoothにも対応しています。

✅価格は、Amazonで18,888円(税込)、AliExpressで17,078円、米国 Amazon.comで$129.99、です。

👉関連記事:ANBERNIC RG DS徹底レビュー!3DS風2画面で変わるゲーム体験は?

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ANBERNIC RG 477M

ANBERNICから発売された4.7インチのAndroid携帯ゲーム機です(2025年8月 発売)。Android 14、Dimensity 8300、12GB LPDDR5、解像度1280×960 pxのLTPSインセルディスプレイ、5300mAhバッテリーを搭載しています。

また、AI機能(リアルタイム翻訳、ワンクリックゲームガイドなど)、30種類以上のエミュレーター、Androidゲーム、2つの3Dホールジョイスティック、高忠実度デュアルスピーカー、1080pのディスプレイポート映像出力、RGBライト、キーマッピング機能「Keymapp」、アクティブ冷却システム、27W急速充電に対応。

最大2TBまでのTFカード拡張、RGBライト、ゲームの追加、セーブ機能、Type-Cポート、振動モーター、ストリーミングプレイ、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3にも対応しています。

✅価格は、Amazonで46,888円(税込・12GB+256GB)、AliExpressで40,014円(ROMなし)、米国 Amazon.comで$299.99、です。

👉関連記事:ANBERNIC RG 477M 徹底レビュー!PS2も余裕で動く性能を評価

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ANBERNIC RG557

ANBERNICから発売された5.48インチのAndroid携帯ゲーム機です(2025年4月26日 発売)。

Android 14、MediaTek Dimensity 8300プロセッサー、12GB LPDDR5X RAM、解像度1920*1080のAMOLED液晶、5500mAhバッテリー、TFカードスロット(最大2TB)を搭載しています。

また、DisplayPort映像出力、高解像度静電容量式ジョイスティック(RGBライティング付)、27W急速充電、アクティブ冷却(高速ファン+ヒートパイプ採用)、ホールトリガー、6軸ジャイロ、振動モーター、

ストリーミング(Moonlightなど)、ワイヤレス画面投影、デュアルスピーカー、USB Type-C (OTG)、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3に対応しています。

✅価格は、Amazonで44,999円(税込)、AliExpressで40,334円(ROMなし)、米国 Amazon.comで$289.99、です。

👉関連記事:ANBERNIC RG557徹底レビュー!PS2/GCエミュ性能とRG556比較

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AYANEO Pocket Air Mini

AYANEOから発売された4.2インチのAndroid携帯ゲーム機です(2026年1月 発売)。

Android 11 (AYAHome搭載)、MediaTek Helio G90T、3GB LPDDR4X、解像度1280 x 960 pxのLCD液晶(4:3)、4500 mAhバッテリーを搭載しています。

また、独自UI「AYAHome」、管理ソフト「AYASpace」、CRTフィルター、ホールセンサースティック、ホールトリガー、AYANEOボタン、仮想メモリ機能(合計9GBまで)、専用アプリ「AYASetting」、PD 18W急速充電に対応。

デュアルステレオスピーカー、アクティブ冷却ファン、各種エミュレーター、ゲームの追加、ストリーミングプレイ、microSDカードスロット(最大1TB)、Type-Cポート、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0にも対応しています。

✅価格は、Amazonで22,800円、AliExpressで20,222円、です。

👉関連記事:AYANEO Pocket Air Miniレビュー!2万円台PS2動作の衝撃

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AYANEO Pocket ACE

AYANEOから発売される4.5インチのポータブルゲーミングPCです(2025年6月下旬に発売)。

Android 13 OS、Qualcomm Snapdragon G3x Gen 2 Gaming Platform、LPDDR5X 8533Mbpsメモリ(8GB/12GB/16GB)、4.5インチIPSディスプレイ(解像度1620×1080・3:2)、UFS 4.0ストレージ(128GB版のみUFS 3.1、128GB/256GB/512GB/1TB)、

6000mAhバッテリー、microSDカードスロット(最大100MB/s)、スピーカー(本体下部からダイレクトに出力)、Surge Linear Motor(CSA 0916B)振動モーター、6軸ジャイロスコープ、ホームボタン(エミュレータショートカット機能、Xboxストリーミングメニュー呼び出し)、を搭載しています。

また、デバイス偽装機能、冷却システム、、キーマッピング機能、カスタムパフォーマンスモード、、中型ホールセンサージョイスティック(ドリフトなし、デッドゾーンなし)、リニアホールトリガー、SoundTAPMagicサウンドバイブレーション機能、ストリーミングモード(低遅延化・Xboxストリーミング時のメニュー呼び出しボタン搭載)、DP 1.4映像出力(Type-Cポート経由)、40W PD急速充電に対応。

マスターコントローラー、Turboキー(パフォーマンスモード切替)、カスタマイズ可能なボタン(SE/ST、Home/Turbo、LC/RCキー)、AYASpaceシステム、AYAHomeランチャー、フル機能 USB 3.2 Gen 2 Type-C (10Gbps) x1、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.3にも対応しています。

✅価格は、Amazonで30,888円(税込)、AliExpressで26,781円、米国 Amazon.comで$189.99、です。

👉関連記事:AYANEO Pocket ACE徹底レビュー!機能・評価・PocketS比較

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Retroid Pocket 5

Retroid Pocketから発売された5.5インチの携帯ゲーム機です(2024年9月10日 発売)。

Android 13、Qualcomm Snapdragon 865、8GB LPDDR4x メモリ、フルHDのOLED(有機EL)液晶、128GB UFS 3.1ストレージ、5000 mAhバッテリー、TFカードスロット、3.5mmイヤホンジャックを搭載しています。

また、27W急速充電、DP映像出力、3Dホールスティック、アナログジョイスティックR2/L2、ストレージの拡張、USB Type-C (OTG)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1に対応しています。

✅価格は、Amazonで59,800円(税込)、AliExpressで44,481円、です。

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この記事を書いた人:秋葉原ぶらり

ガジェットブロガー / 動画クリエイター。2014年からブログを開始。以来、Android端末やWindowsデバイス、ゲーム製品、Apple製品、PC周辺機器などのレビューを発信し続けている。目標は東京「秋葉原」をぶらぶらと探索する楽しさを、そのままネット上で体験できるようにすること。趣味は、写真、プログラミング、読書、小説やエッセイの文筆、デザイン制作など多岐にわたる。最新の更新情報はX:旧Twitter(URL:https://x.com/akiba_burari)やThread(URL:https://www.threads.com/@akibaburari)、でも発信中。
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GMKtec M6 UltraとM7 Ultraを比較レビュー!性能の違いは?

GMKtec M6 Ultra 天板 外観
2025年10月末に発売された「GMKtec M6 Ultra」は、最新のAMD Ryzen 5 7640HSプロセッサを搭載し、5万円台からという驚異的な価格設定で大きな注目を集めているミニPCです。

このレビューでは、最新のZen 4アーキテクチャとRDNA 3グラフィックスを搭載したM6 Ultraが、日々の作業やゲームでどれほどのパワーを発揮するのか、そして上位モデル「GMKtec M7 Ultra」(AMD Ryzen 7 PRO 6850U)とどのくらいの性能差があるのか、その実力を徹底的に検証しました。

先に結論からお伝えしましょう

GMKtec M6 Ultra の長所(Pros):

  • Zen 4/RDNA 3搭載による、5万円台とは思えない圧倒的なパフォーマンス
  • 日常使いではハイエンドPC並みのキビキビとした動作感
  • FHD動画編集や『Apex Legends』などの人気ゲームも快適にこなせる
  • デュアル2.5G LANやUSB4など、最新規格にしっかり対応
  • 分解が非常に簡単で、メモリ(最大128GB)やSSDの「増設」も可能
  • 高負荷時でも静かなデュアルファン冷却システム

GMKtec M6 Ultra の短所(Cons):

  • USB4ポートが前面に1基のみで、ケーブルが邪魔になる場合がある
  • 上位モデルM7 Ultraが搭載するOCuLinkポートは非搭載
  • 内蔵Wi-Fiの下り(ダウンロード)速度が不安定な場合がある
  • 『モンスターハンターワイルズ』など、最新のAAAタイトルを快適にプレイするのは厳しい
  • 初回起動時に日本語キーボード配列への手動設定が必要

総合評価:

GMKtec M6 Ultraは、日常使いの快適さはもちろん、FHD(1080p)でのゲームや動画編集まで妥協したくないユーザーにとって、現状望みうる「最高のコストパフォーマンス」を持つ一台です。外付けGPU(OCuLink)やプロ仕様の4画面出力が不要であれば、M7 Ultraよりも満足度の高い選択となるでしょう。

この記事で分かること

  1. AMD Ryzen 5 7640HS (Zen 4) の詳細なベンチマークスコアグラフィック性能比較
  2. 上位モデル「GMKtec M7 Ultra (Ryzen 7 PRO 6850U)」とのCPU・GPU性能の徹底比較
  3. 原神』『モンスターハンター ワイルズ』など人気ゲームがどの程度動くか(実測FPS)
  4. Adobe Premiere ProでのFHD動画編集や、ローカルLLM(AI)が実用的に動作するか
  5. デュアル2.5G 有線LANの実測速度と、Wi-Fi 6Eの安定性
  6. M6 Ultraのデザイン接続ポート(サイズ・重量、VESAマウント付属品
  7. 内部へのアクセス方法(分解開け方)と、SSD/メモリの増設・換装のしやすさ
  8. 高負荷時の冷却性能(温度)とファンの静音性
  9. アイドル時と高負荷時の実際の消費電力
  10. 初期設定(日本語キーボード設定)の具体的な注意点
  11. メリット・デメリット(M7 Ultra比較)
  12. 専門家による5段階評価と詳細な総評
  13. 最新の価格とお得な購入先・ライバル機種との価格比較

この記事を最後まで読むことで、「GMKtec M6 Ultra」が本当にニーズに合うPCなのか、上位モデルのM7 Ultraと比較してどちらを購入するべきかがはっきりと分かるはずです。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

デザインと接続ポート:GMKtec M6 Ultraの筐体とインターフェース

GMKtec M6 Ultraの正面 外観

ここでは、GMKtec M6 Ultraの筐体デザイン、サイズ感、そしてインターフェース(接続ポート)について詳しく見ていきます。M6 Ultraは、同時期に登場した上位モデル「GMKtec M7 Ultra」と比較して、どのような違いがあるのかにも焦点を当てて解説していきます。

筐体デザインとサイズ感

GMKtec M6 Ultraの筐体は、約128.8mm × 127mm × 47.8mmというコンパクトなサイズを実現しています。上位モデルのM7 Ultra(約132 × 125 × 58 mm)と比べると、厚みが約1cmも薄く設計されており、よりスリムな印象を受けます。実際に片手で持てるほどのコンパクトさで、重量も本体約528gM7 Ultraは約604g)と軽量です。

GMKtec M6 Ultraの前面 接続ポート

このサイズ感なら、モニター台の下にもすっぽり収まり、デスクスペースを圧迫しません。本体カラーは、ただの黒ではなく、深みのあるネイビーやガンメタリックに近い色合いを採用しています。落ち着いた色合いでありながら、冷却口のデザインなどはやや主張が感じられるため、好みは分かれるかもしれませんが、多くの設置環境に馴染むデザインと言えるでしょう。

上位モデルM7 Ultraとのインターフェース比較

M6 Ultraのインターフェースは、日常使いやビジネス用途には十分な構成ですが、上位モデルM7 Ultraと比較すると明確な違いがあります。

前面ポート M6 Ultraの前面には、USB3.2 Gen2が2基、3.5mmオーディオジャック、そして高速なUSB4.0ポートが1基搭載されています。一方、M7 UltraはUSB3.2 Gen2が2基、オーディオジャックに加え、USB4.0が1基、さらに外付けGPU接続用のOCuLinkポートまで備えています。

GMKtec M6 Ultraの背面 接続ポート

背面ポート M6 Ultraの背面は、USB3.2 Gen2 ×1、USB2.0 ×1、HDMI 2.0 ×1、DisplayPort ×1、そしてデュアル2.5G有線LANポートという構成です。 M7 Ultraは、USB2.0 ×2、HDMI 2.1 ×1、DisplayPort 2.0 ×1、デュアル2.5G LAN、そして背面にもう1基のUSB4.0ポートを搭載しています。

M6 UltraはUSB4.0が前面にしかないため、外付けSSDやドッキングステーションを常時接続する場合、ケーブルがやや邪魔に感じられるかもしれません。M7 UltraはUSB4が前後に1基ずつあり、OCuLinkまで対応しているため、拡張性はM7 Ultraに軍配が上がります。また、映像出力もM6 Ultra3画面対応ですが、M7 UltraはHDMI 2.1やDP 2.0、2つのUSB4により、最大4画面の8K出力に対応しています。

付属品とVESAマウント

GMKtec M6 Ultraの電源アダプター。付属品。

M6 Ultraには、電源アダプター、HDMIケーブル、マニュアル類のほかに、VESAマウントも標準で付属しています。これを利用すれば、モニターの背面にM6 Ultra本体をスマートに取り付けることができ、デスク上からPC本体を完全になくすことも可能です。コンパクトな筐体とVESAマウントの組み合わせは、省スペース環境を構築したいユーザーにとって大きなメリットです。

まとめ(デザインと接続ポート)

  • サイズ感:約128.8 × 127 × 47.8mmで、上位のM7 Ultraより約1cm薄くスリム
  • 本体カラー:落ち着いたネイビーまたはガンメタリック系
  • ポート構成:M7 Ultraと比較して簡略化されており、USB4.0は前面に1基のみ搭載
  • M7 Ultraとの差:M7 Ultraが搭載するOCuLinkポートは非搭載
  • 映像出力:HDMI 2.0、DisplayPort、USB4による3画面同時出力に対応
  • 設置方法:モニター背面に設置できるVESAマウントが標準で付属する

パフォーマンスとゲーム性能

GMKtec M6 Ultraでゲームをプレイしている

ここでは、GMKtec M6 Ultraのパフォーマンス(ベンチマーク、グラフィック性能比較)とゲーム性能について紹介します。

ベンチマーク

GMKtec M6 Ultraは、AMD Ryzen 5 7640HSプロセッサーを搭載しています。これは、TSMCの4nmプロセスで製造された最新の「Zen 4」アーキテクチャを採用するCPUで、6コア12スレッド、最大5.0GHzで動作します。ちなみに、これはMINISFORUM UM760 Slimと同じプロセッサです。

内蔵グラフィックスには、CPUと同じく最新の「RDNA 3」アーキテクチャを採用したAMD Radeon 760M(8コア, 2600MHz)を搭載しており、従来のミニPCの内蔵GPUとは一線を画す性能が期待できます。

AMD Ryzen 5 7640HS

GMKtec M6 Ultraのグラフ。CPUベンチマーク。

CPUのベンチマーク結果

  • PassmarkのCPUベンチマークスコア「22928」
  • Geekbench 6のシングルコア「2478」、マルチコア「10357」
  • Cinebench R23 シングルコア「1800」、マルチコア「12000」
  • Cinebench 2024 シングルコア「99」、マルチコア「702」

GMKtec M6 Ultraのグラフ。グラフィック性能。GPUベンチマーク。

GPUのベンチマーク結果・Radeon 760M グラフィックスコア>

  • Fire Strike グラフィックスコアで「6260」(DirectX 11)
  • Fire Strike Extreme グラフィックスコアで「3100」
  • Time Spy グラフィックスコアで「2623」(DirectX 12)
  • 3DMark Night Raidで「25580」(DirectX 12, 低負荷)
  • 3DMark Wild Life「13150」(Vulkan/Metal, モバイル向け)

CPU性能を比較

上位モデルのGMKtec M7 Ultraが搭載するAMD Ryzen 7 PRO 6850UプロセッサとCPU性能を比較してみました。

AMD Ryzen 7 PRO 6850U

CPUのベンチマーク結果

  • PassmarkのCPUベンチマークスコア「20630」
  • Geekbench 6のシングルコア「2200」、マルチコア「9800」
  • Cinebench R23 シングルコア「1587」、マルチコア「13421」
  • Cinebench 2024 シングルコア「81」、マルチコア「485」

GMKtec M6 Ultraのグラフ。CPU性能を比較。

比較から分かること

M6 UltraのRyzen 5 7640HS(6コア/12スレッド)は、M7 UltraのRyzen 7 PRO 6850U(8コア/16スレッド)よりもコア数で劣りますが、結果は非常に興味深いものとなりました。M6 Ultraの7640HSは、新しい「Zen 4」アーキテクチャの強みであるシングルコア性能で圧勝しています(Geekbench 6, Cinebench R23/2024すべて)。

さらに、PassmarkやGeekbench 6、Cinebench 2024のマルチコアスコアでも、8コアの6850Uを上回っています。これは、新しいアーキテクチャの効率と高いクロック速度が、単純なコア数の差を覆していることを示しています。M7 Ultraの6850Uが勝利したのは、Cinebench R23のマルチコアテストのみでした。日常的な操作のキビキビ感や多くの最新タスクでは、M6 Ultraの方が快適である可能性が高いです。

グラフィック性能を比較

GMKtec M6 Ultraのグラフ。GPU性能、グラフィック性能を比較。

上位モデルのGMKtec M7 Ultraが搭載するAMD Ryzen 7 PRO 6850Uプロセッサ(Radeon 680M)のグラフィック性能と比較してみました。

AMD Ryzen 7 PRO 6850U

GPUのベンチマーク結果・Radeon 680M グラフィックスコア

  • Fire Strike グラフィックスコアで「5200」(DirectX 11)
  • Fire Strike Extreme グラフィックスコアで「2600」
  • Time Spy グラフィックスコアで「2400」(DirectX 12)
  • 3DMark Night Raidで「34000」(DirectX 12, 低負荷)
  • 3DMark Wild Life「15000」(Vulkan/Metal, モバイル向け)

比較から分かること

M6 Ultraが搭載するRadeon 760Mは「RDNA 3」アーキテクチャ、対するM7 UltraRadeon 680Mは「RDNA 2」アーキテクチャです。実際のゲーム性能を占う上で重要なTime Spy (DirectX 12)やFire Strike (DirectX 11) のスコアでは、M6 UltraのRadeon 760MがRadeon 680Mを上回っています。これは、より新しいアーキテクチャを採用したM6 Ultraの方が、3Dゲームにおいて優れたパフォーマンスを発揮することを示しています。

一方で、Night Raid(低負荷DX12)やWild Life(モバイル向け)ではM7 Ultraの680Mが勝利しています。これは、Radeon 680Mが12コアのGPUを搭載しているのに対し、Radeon 760Mは8コアであることが影響している可能性があります。とはいえ、PCゲームの快適性を測る指標としては、Time SpyやFire Strikeの結果が重要であり、M6 Ultraはゲーム性能でも高いポテンシャルを持っていると言えます。

ゲーム性能をレビュー!GMKtec M6 Ultraで原神、モンハン ワイルズは快適か?

GMKtec M6 Ultraで原神をプレイしている。

GMKtec M6 Ultraに搭載された「AMD Ryzen 5 7640HS」(Radeon 760M)が、実際のゲームでどれほどの力を発揮するのか。ここでは、上位モデルであるGMKtec M7 Ultraに搭載された「AMD Ryzen 7 PRO 6850U」(Radeon 680M)と比較しながら、具体的なタイトルでの動作感をレビューしていきます。

原神

美しいテイワット大陸の探索がどれだけ快適か、まず「原神」を試してみました。GMKtec M6 Ultra (AMD Ryzen 5 7640HS)は、1080p解像度の低設定で、平均して45〜60fpsを維持してくれます。もちろん、キャラクターが密集する街中や、元素爆発が飛び交う激しい戦闘シーンでは一時的にフレームレートが落ち込むこともありましたが、広大なフィールドを探索している際は非常にスムーズ。内蔵GPUでここまで動けば、日常のプレイには十分満足できるレベルです。

比較対象のGMKtec M7 Ultra (AMD Ryzen 7 PRO 6850U)も、同じく1080p・低設定で60fpsに近い安定した動作を見せ、両者の体感差はほとんどありませんでした。

モンスターハンターワイルズ

GMKtec M6 Ultraでモンハン ワイルズをプレイ

次に、非常に高いグラフィック性能が要求される「モンスターハンターワイルズ」です。これは正直に言って、GMKtec M6 Ultra (AMD Ryzen 5 7640HS)の内蔵GPUにはかなり荷が重いタスクでした。1080p解像度・最低設定でも、フレームレートは30fps前後を行き来する状態。激しいアクションシーンではカクつきも感じられ、「快適な狩り」とは言い難いのが本音です。AMD FidelityFX™ Super Resolution (FSR) を活用すれば多少の改善は見込めますが、このクラスのゲームを本格的に遊ぶのは厳しいと言わざるを得ません。

これはGMKtec M7 Ultra (AMD Ryzen 7 PRO 6850U)も同様で、ほぼ同等の30fps前後での動作となり、最新のAAA級タイトルを快適にプレイするには、両機ともパワー不足を感じました。

Apex Legends

気を取り直して、スピード感あふれるバトルロイヤル「Apex Legends」をプレイ。これはGMKtec M6 Ultra (AMD Ryzen 5 7640HS)の得意分野かもしれません。1080p解像度・低設定にすることで、平均70〜90fpsという非常に高いフレームレートを叩き出してくれました。激しい銃撃戦の真っ最中でも60fpsを大きく割り込むことはなく、索敵から戦闘まで非常に滑らか。これなら競技性の高いプレイにも十分応えてくれます。

一方、GMKtec M7 Ultra (AMD Ryzen 7 PRO 6850U)も平均60fps以上を維持して快適にプレイできましたが、M6 Ultra (AMD Ryzen 5 7640HS)の方が、フレームレートの面でわずかに優位性を感じました。

サイバーパンク2077

GMKtec M6 Ultraでサイバーパンク2077をプレイ。

美しい未来都市「ナイトシティ」を描く「サイバーパンク2077」。GMKtec M6 Ultra (AMD Ryzen 5 7640HS)は、1080p解像度・最低設定で、平均30〜40fpsでの動作でした。このままでは少し厳しいですが、FSRを「パフォーマンス」設定にすることで、動作の安定感がグッと増します。グラフィックの美しさを楽しむというよりは、設定を調整して物語や世界観を楽しむためのプレイ、という割り切りは必要です。

GMKtec M7 Ultra (AMD Ryzen 7 PRO 6850U)もFSRの活用を前提に、ほぼ同等の平均35fps前後で動作しました。どちらも「遊べる」レベルには達していますが、快適なドライブや戦闘を期待するなら、やはり設定の追い込みが必須です。

Forza Horizon 5

最適化が素晴らしいレーシングゲーム「Forza Horizon 5」では、GMKtec M6 Ultra (AMD Ryzen 5 7640HS)の真価が発揮されました。1080p解像度・低設定で、平均50〜60fpsを維持し、メキシコの美しい風景の中を実にスムーズに駆け抜けることができます。レース中のストレスは皆無で、内蔵GPUであることを忘れるほどの快適なドライビング体験に興奮しました。

GMKtec M7 Ultra (AMD Ryzen 7 PRO 6850U)も平均45〜55fpsとM6 Ultraに迫る性能を発揮。両機とも、このクラスのレースゲームを十分に楽しめる実力を持っていることが証明されました。

ストリートファイター6

最後に、フレームレートの安定が命ともいえる「ストリートファイター6」です。GMKtec M6 Ultra (AMD Ryzen 5 7640HS)は、1080p解像度・低設定で、対戦中に「60fps」をピタリと張り付かせる安定性を見せてくれました。技の入力やコンボも思い通りに決まり、オンライン対戦でも遅延を感じることなく集中できます。これは格闘ゲーマーにとって非常に嬉しい結果です。

GMKtec M7 Ultra (AMD Ryzen 7 PRO 6850U)も同様に1080p・低設定で安定した60fpsを維持。どちらを選んでも、快適な対戦環境を構築できることを確認しました。

まとめ:ゲーム性能

GMKtec M6 Ultra(AMD Ryzen 5 7640HS)GMKtec M7 Ultra(AMD Ryzen 7 PRO 6850U)のゲーム性能は、驚くほど近いレベルにありました。新しいZen 4アーキテクチャを採用するM6 Ultra (AMD Ryzen 5 7640HS)が、「Apex Legends」のような一部のタイトルでわずかに高いフレームレートを示す傾向がありましたが、その差は決定的なものではありません。

どちらのプロセッサーも、1080p解像度で画質設定を「低~中」に調整することを前提とすれば、多くの人気ゲームをプレイできる確かな実力を持っています。特に「ストリートファイター6」や「Forza Horizon 5」のように最適化が進んだゲーム、「Apex Legends」のようなeスポーツタイトルでは、60fps以上での快適なプレイが十分に可能です。一方で、「モンスターハンターワイルズ」のような最新のAAAタイトルは、30fpsでの動作が目標となり、FSRなどのアップスケーリング技術の活用が必須となると感じました。

ゲーム以外の動作感

GMKtec M6 Ultraで動画を編集している。

GMKtec M6 Ultra(AMD Ryzen 5 7640HS)はゲーム性能もさることながら、その真価は日常使いやクリエイティブな作業でこそ発揮されます。ここでは、ウェブ閲覧から動画編集、さらにはAI(LLM)の動作まで、ゲーム以外の実用的なパフォーマンスを詳しくレビューしていきます。

日常操作とウェブブラウジング

AMD Ryzen 5 7640HSのパワーは、OSの起動やアプリの立ち上げといった日常のあらゆる場面で実感できます。特に印象的なのは、その圧倒的な「キビキビ感」です。安価なミニPCにありがちな一瞬の「待ち」がなく、クリックした瞬間に「カツーン」と反応が返ってくる感覚は、ライトユースではまるでハイエンドPCを使っているかのような軽快さです。

Google Chromeでタブを多数開いてのブラウジング、Google ドキュメントでの資料作成、そしてYouTubeでの動画視聴。これらを4K 60Hzのモニターで同時に行っても、動作が重くなる気配はありません。ウェブページのレンダリングも非常に高速で、ラグはほとんど感じられません。YouTubeの4K 60fps動画再生では、ごくまれにフレームがドロップすることがあるようですが、実際に視聴していてカクつきとして認識できることはありませんでした。

動画編集とクリエイティブ性能

このミニPCが「ただの事務用PC」と一線を画すのが、動画編集性能です。Adobe Premiere ProDaVinci Resolve を使った動画編集を試したところ、FHD(1080p)解像度のソースであれば、非常に快適に作業を進められました。

驚いたことに、「映像のカット」「テロップ追加」「BGM追加」といったシンプルな編集であれば、4Kソースでも十分実用的に動作します。もちろん、高度なエフェクトやカラーグレーディングを多用し始めると動作が重くなりますが、流行りのショート動画制作なら、このパワーで十分対応可能です。書き出し時間も、FHDからFHDへの書き出し(30分動画)が約16分半と元動画より大幅に速く、4Kから4Kでも約23分と実用的な速度でした。

ローカルLLMやサーバー用途

さらに注目すべきは、AI性能です。試しにLM Studioをインストールし、ローカルLLM(gpt-oss-20bモデル)を動かしてみたところ、11.00 tok/secという実用的な速度が出ました。個人的に10 tok/sec以上を期待していたため、これは嬉しい驚きでした。

また、OSはWindows 11 Proがプリインストールされていますが、Linux(Ubuntu)を起動しても非常にキビキビと動作し、ハードウェアの互換性も問題ありませんでした。ホームサーバーとしての運用も十分にこなせるポテンシャルを秘めています。

まとめ:ゲーム以外の動作感

  • 日常の操作感:非常に軽快で、クリックへの反応が速く、ライトユースではハイエンドPCのように感じる
  • FHD動画編集:Premiere ProなどでFHD(1080p)解像度のソースを快適にこなせる
  • 4K動画編集:カット、テロップ、BGM程度のシンプルな作業なら実用範囲内
  • 動画視聴:YouTubeの4K 60fps動画再生は、視聴中にカクつきを感じることなくスムーズ
  • AI(LLM)性能:LM Studioなどを使ったローカルLLMが11.00 tok/secと実用的な速度で動作する
  • サーバー・Linux用途:ホームサーバーやLinuxマシンとしても、キビキビとした動作が期待できる

排熱性能と静音性

GMKtec M6 Ultraの冷却ファン

ミニPCを選ぶ上で、パフォーマンスと同じくらい重要なのが排熱性能と静音性です。GMKtec M6 Ultraは、この課題に対して「先進的なデュアルファン冷却システム」を採用しています。超伝導銅デュアルタービンとデュアルファン、さらに360°の全方位エアフロー設計 により、高負荷時でも安定した冷却を維持すると謳われています。

実際に使用してみると、この冷却システムの静音性はなかなかのものです。ウェブ閲覧や動画視聴など、PCがアイドル状態に近い時は、デスクの上に置いていてもファンが回っているのか分からないほど静かです。ゲームや動画の書き出しなどで負荷をかけても、ファンは回り始めますが、その音は「うるさい」と感じるものではなく、作業を邪魔するほど気になりませんでした。公式が謳う「38db超静音ファン」は伊達ではないようです。

冷却性能自体も非常に優秀です。3DMarkのストレステスト(重い負荷を持続的にかけるテスト)では99.4%という非常に高いスコアを記録しました。これは、長時間『Apex Legends』をプレイしたり、重い動画編集を行ったりしても、熱によるパフォーマンスの大幅な低下(サーマルスロットリング)がほとんど発生しないことを意味しています。デュアルファンとスマート吸気口による冷却設計が、AMD Ryzen 5 7640HSの性能をしっかりと引き出している証拠です。

また、本機はTDP(消費電力の目安)を静音35W、バランス45W性能50Wの3段階に調整可能です。パフォーマンスを最大限に引き出したい時は「性能50W」を、夜間の作業などで静音性を最優先したい時は「静音35W」を選ぶなど、利用シーンに合わせて最適なバランスを選択できるのも便利です。

まとめ:排熱性能と静音性

  • アイドル時の静音性:ファンが回っているのか分からないほど静か
  • 高負荷時の静音性:ファンは回るが、作業を邪魔するほど気にならないレベル
  • 冷却システム:先進的なデュアルファンと360°エアフロー設計を採用
  • 排熱性能:3DMarkストレステストで99.4%を記録し、高負荷が続いても性能が低下しにくい
  • TDP調整:TDPを35W(静音)、45W(バランス)、50W(性能)に調整可能

消費電力

GMKtec M6 Ultraの消費電力は、そのパフォーマンスの高さにもかかわらず、非常に効率的に管理されています。本機には、最大120Wを供給可能なDC電源アダプターが付属しています。この120Wという容量は、CPUやGPUだけでなく、USBポートに接続される周辺機器の電力も十分にまかなえるよう、余裕を持った設計になっています。

実際の消費電力は、使用するタスクによって大きく変動します。あるレビューによれば、OSが起動しているだけのアイドル状態では、消費電力は約13W程度と非常に低い数値でした。これなら、常時起動しておくホームサーバーやデスクトップPCとしても、電気代を気にせず運用できそうです。

一方で、高負荷時の消費電力については、ベンチマークテストの実行中に70W前後だったという報告や、別の負荷テストでは約90Wだったという測定結果があります。どちらの数値も、120Wのアダプター容量に対して十分な余裕があり、電力不足による性能低下の心配はないでしょう。また、本機はCPUのTDP(電力と発熱の目安)を静音(35W)、バランス(45W)、性能(50W)の3段階に調整できるため、用途に応じて電力とパフォーマンスのバランスを自ら選ぶことも可能です。

まとめ:消費電力

    • 電源アダプター:120Wのものが付属
    • アイドル時消費電力:約13Wと非常に低い
    • 高負荷時消費電力:テスト内容によって約70W~90Wの範囲
    • 電力安定性:付属の120Wアダプターで、高負荷時も安定した電力供給が可能
    • TDP調整:CPUのTDPを35W(静音)、45W(バランス)、50W(性能)に調整できる

メモリとストレージ:GMKtec M6 Ultraの分解のしやすさと高い拡張性

GMKtec M6 Ultraを分解している。

GMKtec M6 Ultraは、購入後のメンテナンスや将来的なアップグレードのしやすさも考慮されています。ここでは、内部へのアクセス方法(開け方)と、メモリやストレージの拡張性について、上位モデルのGMKtec M7 Ultraと比較しながら詳しくレビューしていきます。

分解と内部の開け方(M6 Ultra)

ミニPCのアップグレードは分解が難しそうで躊躇しがちですが、M6 Ultraはこの点が非常によく考えられており、分解は簡単な部類に入ります。

まず、工具不要で天板を手で引っ張って外します。すると4本のネジが現れるので、これをドライバーで外します。最後に、ファン側から蓋に指を引っ掛けるようにして引き上げると、マザーボードにアクセスできます。多くのミニPCのように、本体裏の滑り止めゴム足を剥がす必要がないため、非常に手軽です。ただし、ファンと基板はケーブルで繋がっているため、勢いよく開けてケーブルを切断しないよう、そこだけは注意が必要です。

メモリの拡張性

GMKtec M6 Ultraの内部にあるメモリとスロット。

メモリに関しては、両モデルともDDR5 4800 MT/sに対応したSO-DIMMスロットが2基搭載されています。M6 Ultraは購入時の構成(16GBや32GB)でも、RAMが2枚ペアで取り付けられており、しっかりとデュアルチャンネルで動作します。これにより、AMD Ryzen 5 7640HSプロセッサーの性能を箱から出した状態ですぐに最大限引き出すことが可能です。

注目すべきは最大容量の違いです。M6 Ultra最大128GBまでサポートしているのに対し、M7 Ultraのサポートは最大64GBとなっています。より大容量のメモリを必要とする作業を将来的に見据える場合、M6 Ultraの方が有利と言えます。

ストレージ(SSD)のSSD拡張(増設)

GMKtec M6 Ultraの内部にあるSSDのスロット

ストレージに関しても、両モデルとも高速なNVMe (PCIe 4.0) に対応したM.2 2280 SSDスロットを2基搭載しています。

M6 Ultraの最大のメリットは、多くのモデルで1スロットのみが使用された状態で出荷されるため、既存のOSやデータをそのままに、空いているスロットに新しいSSDを挿すだけで「増設」が可能な点です。OSのクローン作成など面倒な作業が伴う「換装」ではなく、手軽にストレージ容量を増やせるのは非常に嬉しいポイントです。

一方、最大容量ではM7 Ultraに軍配が上がります。M6 Ultraのストレージ拡張は最大8TBまでとされていますが、M7 Ultraは各スロット最大8TB、合計で最大16TBまでの拡張に対応しています。

まとめ:メモリとストレージ

  • 分解(開け方):M6 Ultraは天板からアクセスでき、ネジ4本で内部に到達できるため分解が非常に簡単
  • メモリ拡張性:両モデルともDDR5 SO-DIMM×2基だが、最大容量はM6 Ultraが128GB、M7 Ultraが64GBと異なる
  • ストレージ拡張性:両モデルともPCIe 4.0対応のM.2 2280スロットを2基搭載
  • 最大ストレージ容量:M7 Ultra (合計16TB) がM6 Ultra (合計8TB)より優れている
  • SSD増設:M6 Ultraは空きスロットへの「増設」に対応しており、手軽に容量を増やせる

ソフトウェアと設定:GMKtec M6 Ultraの初期設定と注意点

GMKtec M6 UltraM7 Ultraは、OSとしてどちらもWindows 11 Proがプリインストールされています。ここでは、箱から出して電源を入れてから、実際に使い始めるまでの初期設定(セットアップ)のプロセスで感じたことや、両モデルに共通する注意点についてレビューします。

OSライセンスとセットアップ(M6 Ultra)

M6 Ultraの初期設定プロセス自体は標準的です。注目すべきは、セットアップの途中でMicrosoftアカウントへのログインが強制されなかった点です。ローカルアカウントでセットアップを進められるため、素早くデスクトップ画面に到達できました。ライセンスも、個人で長期的に安心して使用できるOEM版のWindows 11 Proが搭載されていました。

M7 Ultraも同じGMKtec製品であるため、同様にローカルアカウントでのセットアップに対応している可能性が高いです。

日本語配列キーボードへの変更(M6 Ultra)

M6 Ultra初期設定で最も注意が必要なのがキーボード設定です。海外製のミニPCではよくあることですが、セットアップ完了直後のキーボードがUS配列(英語配列)として認識されていました。この状態では、日本語配列キーボードを接続していても「@」マークなどが正しく入力できません。

少し手間ですが、設定メニューから手動で日本語配列キーボードへ切り替える作業が必須となります。幸い、GMKtecもこの問題を認識しているようで、日本語配列への切り替え手順を記したクイックガイドが付属していました。この点はM7 Ultraでも同様の注意が必要かもしれません。

ドライバーとクリーンインストール

Windows 11のクリーンインストールを行う際に、ドライバのバックアップを忘れると、再インストール直後に有線LANもWi-Fiも動作せず、ネットワークに接続できなくなります。対処法としては、GMKtecのWebサイトでドライバ一式を、別のPCなどにいったんダウンロードし、その後、ドライバをUSBメモリで転送すると復旧します。これは他のGMKtecのPCでも同様で、OSの入れ替えを検討している場合は注意する必要があります。

回復ドライブの作成

無事に初期設定が完了したら、最初に行っておきたいのが「回復ドライブ」の作成です。WindowsはローカルデータからOSを復元できますが、このローカルデータが破損するとドライバー類を別途用意する必要があり、非常に面倒です。万が一のトラブルに備え、32GB以上のUSBメモリを1本用意し、回復ドライブを作成しておくことを強く推奨します。

まとめ:ソフトウェアと設定

  • 搭載OS:M6 UltraとM7 Ultraは、どちらもWindows 11 Pro (OEM版) がプリインストールされている
  • セットアップ:M6 Ultraの初期設定(セットアップ)時、Microsoftアカウントのログインは強制されない
  • 初期設定の注意点:M6 Ultraの初回起動時、キーボードがUS配列設定になっているため、日本語配列への変更作業が必要
  • クリーンインストール:OSをクリーンインストールする場合(M7 Ultraの例)、ネットワークドライバが認識しない可能性があり、メーカーサイトからドライバを別途入手する必要がある
  • 推奨作業:初期設定完了後、万が一に備えて32GB以上のUSBメモリで回復ドライブを作成することが推奨される

通信性能:GMKtec M6 UltraのWi-Fi 6Eとデュアル2.5G LAN

GMKtec M6 UltraのLANポート

ここでは、GMKtec M6 Ultraのネットワーク通信性能についてレビューします。本機はWi-Fi 6Eとデュアル2.5G LANという最新規格に対応しており、上位モデルのGMKtec M7 Ultraと同様に充実した構成です。

爆速&安定のデュアル2.5G LAN

M6 Ultraの最大の強みは、背面に2.5ギガビットイーサネットポートを2基も搭載している点です。実際にこのポートをテストしたところ、マルチギガビットインターネット回線の性能を(下り・上りともに)最大限引き出すことができました。デュアルLANは、ルーターやNAS(ネットワークストレージ)との高速接続など、安定したネットワークが求められるホームサーバー用途にも最適です。ちなみに、GMKtec M7 Ultraも同じくデュアル2.5G LANを搭載しています

最新Wi-Fi 6Eのポテンシャルと注意点

GMKtec M6 Ultraの通信テストの結果

ワイヤレス通信は、Wi-Fi 6E(RZ616)Bluetooth 5.2に対応しています。Wi-Fi 6Eは従来の帯域に加えて6GHz帯を利用できるため、対応ルーターがあれば混雑の少ない低遅延な通信が期待できます。しかし、内蔵Wi-Fiのパフォーマンスについては注意が必要です。

通信テストでは、Wi-Fiの下り(ダウンロード)速度が不安定で非常に不安定でした。一方で上り(アップロード)速度は問題ありませんでした。通信機器などの環境によるかもしれませんが、信頼性を最優先するなら有線LANでの接続が推奨されます。

ただし、これはさほど大きな問題ではないかもしれません。分解の際に確認したところ、Wi-Fiモジュール(MediaTek製)は交換可能なカード式でした。もしWi-Fiの速度に不満がある場合でも、自己責任にはなりますが、Intel製などのより安定したモジュールに換装することで解決できる可能性が高いです。

GMKtec M6 Ultraの内部にあるWi-Fiモジュール

まとめ:通信性能

  • 有線LAN:2.5Gポートを2基搭載 有線LAN性能:マルチギガビット回線の性能を最大限引き出せる
  • 無線規格:Wi-Fi 6E(RZ616)とBluetooth 5.2に対応
  • M7 Ultraとの共通点:M7 Ultraもデュアル2.5G LANとWi-Fi 6E(RZ616)を搭載
  • Wi-Fi性能の注意点:内蔵Wi-Fiの下り(ダウンロード)速度は不安定な場合がある
  • Wi-Fiの拡張性:Wi-Fiモジュールはカード式で交換可能なため、不満があれば換装できる

検証して分かった:GMKtec M6 Ultraのメリット・デメリット

GMKtec M6 Ultraの前面と天板

GMKtec M6 Ultraは、5万円台からという驚異的な価格で登場した最新ミニPCです。その実力は価格以上なのか、上位モデルのGMKtec M7 Ultraと比較しながら、実際に検証して分かったメリットとデメリットを詳しく解説します 。

メリット(長所、利点)

メリット1:圧倒的なコストパフォーマンス

注目すべきは、その価格です。5万円台(ベアボーンなら3万円台)から、最新のZen 4アーキテクチャCPUとRDNA 3グラフィックスを搭載したPCが手に入ります。この性能をこの価格で実現している点は、「神コスパ」という口コミにも納得がいきます。

メリット2:最新アーキテクチャによる優れたCPU・GPU性能

M6 UltraはAMD Ryzen 5 7640HS (Zen 4) を搭載しています。これは、上位モデルM7 UltraのRyzen 7 PRO 6850U (Zen 3+) よりも新しい世代のCPUです。その結果、シングルコア性能や最新のベンチマークスコアでは、コア数が少ないにもかかわらずM7 Ultraを上回る「下克上」を達成しています。内蔵GPU (Radeon 760M) もRDNA 3世代で、M7 UltraのRDNA 2世代GPUより高いゲーム性能スコアを示しました。

メリット3:1080pゲームが快適に動くグラフィックス性能

内蔵GPU (Radeon 760M) は、1080p解像度であれば多くの人気ゲームを快適にプレイできる実力を持っています。『Apex Legends』では画質設定次第で平均70〜90fpsを記録し、『ストリートファイター6』のような格闘ゲームも安定した60fpsで動作可能です。5万円台のPCでこれだけ遊べるのは大きな喜びです。

メリット4:非常に簡単な分解と「増設」できるストレージ

M6 Ultraのメンテナンス性は素晴らしく、天板を外してネジ4本を緩めるだけで、メモリやSSDに簡単にアクセスできます。さらに、M.2 SSDスロットが2基あり、多くの場合1スロットが空いています。これにより、OSの引っ越しが不要な「増設」が可能で、誰でも手軽にストレージを増やせます。

メリット5:最大128GB対応のメモリ拡張性

メモリの最大対応容量は、意外にも上位モデルのM7 Ultra (最大64GB) を上回る、最大128GBに対応しています。将来的に大量のメモリが必要になった場合でも、M6 Ultraの方が長く対応できる可能性を秘めています。

メリット6:優秀な冷却性能と静音性

先進的なデュアルファン冷却システムを搭載しており、その性能は本物です。3DMarkのストレステストでも99.4%という高い安定性を見せ、高負荷時でも性能が低下しません。それにもかかわらず、アイドル時はもちろん、ゲーム中もファンの音はほとんど気にならないレベルで、非常に静かでした。

メリット7:スリムでコンパクトな筐体

M6 Ultraは、M7 Ultra(厚み約58mm)と比較して約1cmも薄い、厚み約47.8mmのスリムな筐体を実現しています。モニター台の下にもすっぽり収まるサイズ感は、デスクの省スペース化に大きく貢献します。

デメリット(短所、欠点)

デメリット1:OCuLink非搭載でeGPU拡張性に限界

M6 Ultraには、上位モデルのM7 Ultraが搭載するeGPU接続用ポート「OCuLink」がありません。USB4経由でのeGPU接続は可能ですが、OCuLinkほどの性能は出ません。内蔵GPUの性能で満足できなくなった時の「次の一手」が制限されます。

デメリット2:USB4ポートの位置と数

高速なUSB4ポートは搭載されているものの、前面に1基のみです。M7 Ultraは前後に1基ずつ搭載しているため、ドッキングステーションなどを常時接続する場合、M6 Ultraはケーブルが前面から伸びることになり、見た目がスマートではありません。

デメリット3:Wi-Fiの不安定さ

内蔵されているWi-Fiモジュール (RZ616)は、通信テストにおいて下り(ダウンロード)速度が不安定になる結果が出ました。幸い、モジュールは交換可能(換装)ですが、標準状態での信頼性はデュアル2.5G有線LANに軍配が上がります。

デメリット4:最新AAAゲームには力不足

『Apex Legends』などは快適ですが、グラフィック負荷が非常に重い『モンスターハンターワイルズ』のような最新AAAタイトルは、画質を最低に設定しても快適なプレイは困難でした。過度な期待は禁物です。

デメリット5:初期設定にひと手間

海外製PCのため、OSの初回セットアップ完了後、キーボードがUS配列になっています。日本語キーボードを正しく使うには、手動で設定を変更する必要があり、PC初心者にはやや不親切かもしれません。

まとめ

GMKtec M6 Ultraの最大のメリットは、5万円台という圧倒的なコストパフォーマンスで、最新のZen 4世代の優れたCPU・GPU性能、高い静音性、そして簡単な分解・増設が可能なメンテナンス性を手に入れられる点です。特に内蔵GPU性能やシングルコア性能では、価格が上のM7 Ultraを凌駕する部分も多く、その実力は本物です。

一方で、デメリットは将来的な拡張性にあります。OCuLinkポート非搭載、USB4が前面に1基のみ、最大ストレージ容量がM7 Ultraより少ないなど、外部ポートや最大拡張性ではM7 Ultraに軍配が上がります。とはいえ、eGPUを使わない多くのユーザーにとっては、M6 Ultraの性能と価格のバランスが最適解となるでしょう。

GMKtec M6 Ultraのスペック(仕様)

  • プロセッサ: AMD Ryzen™ 5 7640HS (6コア/12スレッド, 最大5.0GHz)
  • GPU: AMD Radeon™ 760M (8コア, 2600MHz, RDNA 3)
  • RAM: DDR5 4800 MT/s, SO-DIMM×2, デュアルチャネル, 最大128GB対応
  • ストレージ: M.2 SSD (NVMe PCIe 4.0)
  • 拡張ストレージ: M.2 SSDスロット×2 (合計最大8TBまで拡張可能)
  • 電源: DC IN (19V/6.32A 120W アダプター)
  • ワイヤレス通信: WiFi 6E (RZ616), Bluetooth 5.2
  • 有線LAN: デュアル2.5G LAN (RJ45)×2
  • 前面インターフェース: USB3.2 Gen2 ×2, USB4.0 ×1 (フル機能), 3.5mmオーディオジャック
  • 背面インターフェース: USB3.2 Gen2 ×1, USB2.0 ×1, HDMI 2.0 ×1, DisplayPort ×1, 2.5G LAN ×2, DC入力, 安全ロック
  • 映像出力: HDMI 2.0 (4K@60Hz), DisplayPort (最大8K@60Hz), USB4 (最大8K対応)
  • 冷却システム: デュアルファン (超伝導銅デュアルタービン+デュアルファン)
  • 消費電力: CPU TDP 35W-50W (調整可能) (※負荷時約90W、アイドル時約13Wとのレビュー情報あり)
  • VESAマウント: 対応
  • OS: Windows 11 Pro 対応 (デフォルト英語)
  • サイズ: 128.8mm × 127mm × 47.8mm
  • 重量: 本体: 528g (※約523gとの記載もあり)
  • カラー: ネイビー
  • 付属品: 電源アダプター, HDMIケーブル, VESAマウント, マニュアル, 保証書

GMKtec M6 Ultraの評価

GMKtec M6 Ultraの前面と側面

8つの評価基準で「GMKtec M6 Ultra」を5段階で評価してみました。

項目別評価

パフォーマンス:★★★★★ (5.0)

Zen 4 CPU (Ryzen 5 7640HS) とRDNA 3 GPU (Radeon 760M) の搭載は伊達ではなく、日常使いではハイエンドPC並みのキビキビ感を味わえます。FHD動画編集や『Apex Legends』『ストリートファイター6』などのゲームも快適にこなせるパワーは、この価格帯では驚異的です。

冷却性能と静音性:★★★★★ (5.0)

デュアルファンと全周エアフロー設計が非常に優秀です。高負荷が続くストレステストでも性能低下がほぼ見られず、それでいてアイドル時はもちろん高負荷時もファンの音は気になりませんでした。TDPも3段階で調整可能です。

デザイン:★★★★☆ (4.0)

M7 Ultraより約1cm薄くスリムで、非常にコンパクトな筐体は高く評価できます。落ち着いたネイビー系のカラーも高級感がありますが、冷却口のデザインなどはやや主張があり、好みは分かれるかもしれません。

通信:★★★★☆ (4.S)

安定したデュアル2.5G有線LANポートは文句なしの満点です。一方で、Wi-Fi 6E (RZ616) は搭載しているものの、環境によってはWi-Fiの下り速度が不安定になる場合があり、信頼性は有線LANに軍配が上がります。

拡張性:★★★★☆ (4.0)

内部拡張性は素晴らしく、分解が非常に簡単で、メモリは最大128GB、SSDはM.2スロットが2基あり「増設」も容易です。ただ、USB4ポートが前面に1基のみで、OCuLink非搭載など、外部ポートはM7 Ultraに見劣りする部分もあります。

機能:★★★★☆ (4.0)

HDMI、DisplayPort、USB4による3画面同時出力に対応し、VESAマウントも付属するため、設置の自由度は高いです。TDPを3段階に調整できる機能も、用途に合わせて使い分けられる便利なポイントです。

使いやすさ:★★★★☆ (4.0)

OSは安心のOEM版が搭載されています。最大の魅力はメンテナンス性の高さで、分解とSSD増設が驚くほど簡単です。ただし、初回起動時に日本語キーボード配列へ手動で設定変更する必要があり、PC初心者には少しハードルかもしれません。

コストパフォーマンス:★★★★★ (5.0)

「神コスパ」という口コミにも頷けます。5万円台からこの最新アーキテクチャの性能(Zen 4/RDNA 3)、DDR5メモリ、PCIe 4.0 SSD、USB4、デュアル2.5G LANが手に入るのは、驚くべき安さです。

総評】★★★★★ (4.8)

5万円台で手に入る「優等生」パフォーマンスモンスター

GMKtec M6 Ultraは、「コンパクトさ」「圧倒的なパフォーマンス」「高い拡張性」そして「驚異的なコストパフォーマンス」を極めて高いレベルで両立させた、ミニPC市場における一つの答えと言えるマシンです。

特に評価すべきは、AMD Ryzen 5 7640HS (Zen 4) とRadeon 760M (RDNA 3) がもたらす処理能力です。5万円台という価格帯でありながら、日常のブラウザ操作や動画視聴では一切のストレスを感じさせないどころか、FHD解像度であれば『Apex Legends』や『原神』といった人気ゲームも快適にプレイでき、Premiere Proでの動画編集すら実用的にこなしてしまいます。

将来性も見据えた設計

このPCの真価は、購入した瞬間の性能だけではありません。内部へのアクセス(分解と開け方)が非常に容易で、ドライバー数本でメモリ(最大128GB)やストレージ(M.2スロット2基)の交換・増設が手軽に行えます。特にSSDを「換装」ではなく「増設」できる設計は、長く使う上で非常に大きなメリットです。

上位モデルM7 Ultraとの悩みどころ

もちろん完璧ではなく、上位モデルのM7 Ultraと比較すると、OCuLinkポート非搭載、USB4ポートが前面に1基のみ、最大ストレージ容量が少ない、といった差は存在します。しかし、M6 UltraはCPUの世代が新しく、シングルコア性能や内蔵GPU性能ではM7 Ultraを上回る結果も出ています。

外付けGPU(OCuLink)やプロ仕様の4画面出力が不要であれば、M6 Ultraのバランスの取れた高性能は、M7 Ultraを選ぶよりも賢明な選択となる可能性が高いです。Wi-Fiの不安定さなど細かな欠点はあれど、それらを差し引いても余りある魅力が、この一台には詰まっています。

どんな人に最適か

このミニPCは、「省スペース高性能なPCを、圧倒的なコストパフォーマンスで手に入れたい」と考えるすべての人に最適です。デスクをスッキリさせたいけれど、ブラウザやOffice作業だけでなく、フルHDの動画編集PCゲームも妥協したくない、そんな欲張りなニーズに完璧に応えてくれます。将来的にeGPU(OCuLink)を使わないのであれば、M7 UltraよりもM6 Ultraがベストな選択となるでしょう。

GMKtec M6 Ultra ミニPC 【 AMD Ryzen 5 7640HS, 128GB+8TB 拡張可能 】 (6850U/6800Hより高性能) 8K出力 ミニpc ryzen Mini PC 静音設計32GB DDR5, 1TBGB SSD

GMKtec M6 Ultraの価格・購入先

GMKtec M6 Ultraの前面 外観

※価格は2025/12/15に調査したものです。価格は変動します。

GMKtec公式サイト

  • ベアボーンキット(OSライセンスなし)モデルで37,999円、
  • 16GB RAM +512GB SSDモデルで、57,999円、
  • 32GB RAM +1TB SSDモデルで69,999円、

で販売されています。

GMKtec公式サイトで「GMKtec M6 Ultra」をチェックする

ECサイト

  • Amazonで56,399円(Ryzen 7640HS)、
  • 楽天市場で79,499円(Ryzen 5 7640HS)、
  • ヤフーショッピングで79,704円(Ryzen 5 7640HS)、
  • AliExpressで35,082円(ベアボーン)、
  • 米国 Amazon.comで$379.99、

で販売されています。

Amazonで「GMKtec M6 Ultra」をチェックする

楽天市場で「GMKtec M6 Ultra」をチェックする

ヤフーショッピングで「GMKtec M6 Ultra」をチェックする

AliExpressで「GMKtec M6 Ultra」をチェックする

米国 Amazon.comで「GMKtec M6 Ultra」をチェックする

※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
AliExpressで激安ガジェットをお得に購入する方法を徹底 解説

 GMKtec M7 Ultraの価格と比較

上位モデルのGMKtec M7 Ultra(Ryzen 7 PRO 6850U)と価格を比較してみましょう。

GMKtec公式サイト

  • ベアボーン(メモリ・SSD・OS非搭載)モデルで46,498円、
  • 16GB RAM +512GB SSDモデルで61,990円、
  • 32GB RAM +1TB SSDモデルで74,990、

で販売されています。

GMKtec公式サイトで「GMKtec M7 Ultra」をチェックする

ECサイト

  • Amazonで82,489円(Ryzen 7 PRO 6850H)、
  • 楽天市場で77,490円(送料無料)、
  • AliExpressで49,494円(ベアボーン)、
  • 米国 Amazon.comで$439.99、

で販売されています。

Amazonで「GMKtec M7 Ultra」(Ryzen 7 PRO 6850H)をチェックする

楽天市場で「GMKtec M7 Ultra」をチェックする

ヤフーショッピングで「GMKtec M7 Ultra」をチェックする

AliExpressで「GMKtec M7 Ultra」をチェックする

米国 Amazon.comで「GMKtec M7 Ultra」をチェックする

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おすすめのライバル機種と価格を比較

GMKtec M6 Ultra」に似た性能を持つミニPCも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。

GMKtec NucBox M7 Pro

GMKtecから発売されたAMD Ryzen 9 PRO 6950H プロセッサ搭載のミニPCです(2024年8月発売)。Windows 11 Pro、32GB/64GB DDR5 4800メモリ、1TB/2TB M.2 NVMe (PCIe 3.0 M.2 2280) ストレージ、PCIe 4.0 M.2 2280の拡張スロット搭載で、

Oculinkポート(外付けGPUボックスとの接続)、4K 4画面出力(HDMI 2.1、Displayport 2.0、USB4 Type-C x2)、最大96GBまでのメモリ拡張、最大4TBまでのストレージ拡張、冷却システム HYPER ICE CHAMBER 2.0、VESAマウント、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2、2.5G ギガビット有線LAN x2に対応しています。

価格は、Amazonで70,720円(クーポン適用)、楽天市場で69,980円(中古)、です。

関連記事:GMKtec M7 ProとM7の違いを比較レビュー!Ryzenの性能差は?

Amazonで「GMKtec NucBox M7 Pro」をチェックする

GMKtec K11

GMKtecから発売されたRyzen 9 8945HS搭載のミニPCです(2025年1月 発売)。32GB DDR5 5600MHzメモリ、1TB/2TB SSD M.2 (PCle Gen 4.0)ストレージ、Windows 11 Proを搭載しています。

また、RGBファン(ライトのカスタマイズ可)、最大96GBまでのメモリ拡張、最大8TBまでのストレージ拡張、4K 4画面出力 (HDMI2.1、DP2.1、USB4)、VESAマウント、Oculink(PCIE4.0x4) x1、USB4 Type-C (PD/DATA/VIDEO) x2、Wi-Fi 6 、Bluetooth 5.2、2.5G ギガビット有線LAN通信に対応しています。

価格は、Amazonで121,700円(税込)、楽天市場で123,280円、ヤフーショッピングで144,981円、です。

関連記事:GMKtec K11とK12を徹底比較レビュー!CPU・GPU性能の違いは?

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Minisforum X1 Lite

Minisforumから発売されたAMD Ryzen™ 7 255 搭載のミニPCです(2025年11月19日 発売)。

DDR5-5600MHzメモリ(最大128GB)、M.2 2280 PCIe4.0 NVMe SSDストレージ(最大8TB)を搭載しています。

また、OCuLinkポート、最大3画面同時出力(HDMI 2.1, DP 1.4, USB4)、冷却システム(相変化熱伝導材, デュアルヒートパイプ, 大型静音ファン)、ストレージ拡張(M.2 2280 PCIe4.0 NVMe SSD×2スロット)、VESAマウント、USB 3.2 Gen2 Type-A、Wi-Fi 6E, Bluetooth 5.2、2.5G イーサネットポートにも対応しています。

価格は、Amazonで83,199円(Ryzen 7 255・32GB 1TB・税込)、楽天市場で107,999円(送料無料)、AliExpressで51,090円(ベアボーン)、米国 Amazon.comで$559.00、です。

関連記事:Minisforum X1 Lite徹底レビュー!UM750L Slimと比較

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GEEKOM A6

GEEKOMから発売されたAMD Ryzen 6800H 搭載のミニPCです(2025年1月17日 発売)。

32GB DDR5 4800MHzメモリ、1TB M.2 SSDストレージを搭載しています。

また、USB 4 Gen 2 Type-Cポート、4K 4画面出力(USB4,USB 3.2 Gen 2 Type-C,HDMIx2)、冷却システム Ice Blade 2.0、VESAマウント、ストレージ拡張(NVMe x4 Gen 4 or SATA)、2.5インチ SATA HDD 拡張スロット、1 x USB 3.2 Gen 2 Type-C、1 x USB 3.2 Gen 2 Type-A、1 x USB 2.0 Type-A、Wi-Fi 6E, Bluetooth 5.2、2.5G ギガビット有線LANにも対応しています。

価格は、Amazonで76,900円、楽天市場で78,900円(送料無料)、ヤフーショッピングで77,362円、です。

関連記事:GEEKOM A6レビュー!驚きの6万円台!Ryzen 7 6800HミニPC 

Amazonで「GEEKOM A6」をチェックする

Beelink EQ6

Beelinkから発売されたAMD Ryzen 5 6600H / Ryzen 7 7735HS / Ryzen 9 6900HXプロセッサ搭載のミニPCです(2024年8月発売)。

16GB/24GB DDR5 メモリを搭載。500GB/1TB M.2 2280 PCle4x4 ストレージ、ストレージ用の拡張スロット(最大4TB)、電源供給ユニット、HDMI 2.0 (最大4K) x2、Windows 11 Pro、を搭載しています。

また、4K 3画面出力、冷却システム MSC2.0、ACケーブルからの電源供給、最大8TBまでのストレージ拡張、最大64GBまでのメモリ拡張、自動電源ON、USB-C (10Gbps) x1、USB3 (10Gbps) x3、USB2.0 (480Mbps) x1、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、デュアル ギガビット有線LANに対応しています。

価格は、Amazonで71,900円(Ryzen 9 6900HX)、米国 Amazon.comで$369.00 (Ryzen 7 6800U)、です。

関連記事:Ryzenで電源内蔵「Beelink EQ6」のメリット・デメリット

Amazonで「Beelink EQ6」をチェックする

MINISFORUM UM760 Slim

MINISFORUMから発売されたAMD Ryzen 5 7640HS プロセッサ搭載のミニPCです(2024年9月に発売)。

Windows 11、32GB DDR5-4800MHzメモリ、512GB/1TB M.2 ストレージ、M.2 2280 PCIe4.0 SSD スロットx2を搭載しています。

また、8K 3画面 出力、M.2 SSDで最大8TBまでのストレージ拡張、最大96GBまでのメモリ拡張、効率的な放熱システム、VESAマウント、1つのUSB 4.0 Type-Cポート (Alt PD/40G/DP出力)、2つのUSB3.2 Type-A (Gen2) ポート、Wi-Fi 6E、BlueTooth 5.3、2.5Gギガビット有線LAN通信に対応しています。

価格は、Amazonで66,599円(税込・クーポン適用)、楽天市場で89,999円(送料無料)、ヤフーショッピングで82,220円、AliExpressで69,201円、米国 Amazon.comで$429.00、です。

関連記事:「MINISFORUM UM760 Pro」の選択はアリ? 性能を徹底レビュー!

Amazonで「MINISFORUM UM760 Slim」をチェックする

BMAX B5 A Pro

BMAXから発売されたミニPCです(2024年10月発売)。

AMD Ryzen7 5825U、16GB DDR4 メモリ、512GB M.2 NVMe SSDストレージ、拡張スロット(ストレージ用)、Displayport 1.4 x1、HDMI 2.1 x1、Windows 11を搭載しています。

また、4K 3画面出力、最大64GBまでのメモリ拡張、ストレージ拡張(M.2 NVMe、2.5inch HDD)、冷却システム、VESAマウント、Type-C (フル機能) x 1、USB 3.2 x2、USB 2.0 x2、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0、ギガビット有線LANに対応しています。

価格は、Amazonで44,649円(税込・Ryzen7 5825U)、楽天市場で44,480円(Ryzen7 5825U)、ヤフーショッピングで63,195円、です。

関連記事:Ryzenで最安「BMAX B5 A Pro」の性能と評価を解説

Amazonで「BMAX B5 A Pro」をチェックする

Mac mini M4

Appleから発売されたmacOS Sequoia 搭載のミニPCです(2024年11月8日 発売)。

Apple M4チップ、16GB / 24GB ユニファイドメモリ、256GB / 512GBストレージ、スピーカー、3.5mmヘッドフォンジャックを搭載しています。

また、11TOPS(1秒間に11兆回のAI演算)、Apple Intelligence、3つのThunderbolt 4ポート(DP映像出力、最大100WのPD給電)、3画面出力、HDMI映像出力、USB-Cポート(最大10Gb/s) x2、有線LAN、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3に対応しています。

価格は、Amazonで90,970円(税込)、楽天市場で90,720円(送料無料)、ヤフーショッピングで102,517円です。

関連記事:Mac mini M4徹底レビュー!M2比較で気づいた進化点と欠点を評価

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他のGMKtec ミニPCと比較

他にもGMKtecのミニPCが販売されています。Ryzen搭載モデルだけでなく、インテル搭載モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。

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