nubia Pad Pro徹底レビュー!Astraと何が違う?性能・機能を比較

nubia Pad Pro 本体 縦向き 外観
2025年9月に発売された「nubia Pad Pro」は、ハイエンドプロセッサー「Snapdragon 8 Gen 3」を搭載し、ゲームからビジネスまでこなせるその高い万能性で注目を集めています。

このレビューでは、nubia Pad Proが日々のデジタルライフをどれだけ豊かにするのか、そして最強のライバルであるゲーミングタブレット「REDMAGIC Astra」とどう違うのか、その性能と使い勝手を徹底的に比較・検証しました。

先に結論からお伝えしましょう

nubia Pad Pro の長所(Pros):

  • Snapdragon 8 Gen 3搭載によるトップクラスの性能
  • 10,100mAh大容量バッテリーによる圧倒的な持続時間
  • 2.8K・144Hz対応の大型高精細ディスプレイ
  • PCライクに使える有線外部映像出力と、臨場感あふれる4スピーカー
  • 性能と機能に見合わないほどの優れたコストパフォーマンス

nubia Pad Pro の短所(Cons):

  • 充電器やスクリーンプロテクターが別売り
  • 防水防塵性能がなく、microSDカードによるストレージ拡張が不可
  • ディスプレイが有機EL(OLED)ではなく液晶
  • UIがタブレットに最適化されていない部分がある

総合評価:

nubia Pad Proは、最新ゲームからビジネス利用までこなせるハイエンドな性能を、洗練されたデザインと優れたコストパフォーマンスで実現した、非常にバランスの取れた万能型タブレットです。特に、派手なデザインを好まず、一つのデバイスであらゆるシーンに対応したいと考えるユーザーに強くおすすめできます。

この記事で分かること

  1. nubia Pad Proの洗練されたデザインと、ひんやりとした金属ボディの質感
  2. ライバル機「REDMAGIC Astra」との詳細なサイズ・重量の比較
  3. 2.8K液晶ディスプレイの実際の見え方と、有機EL(OLED)との違い
  4. Snapdragon 8 Gen 3の処理性能と、各種ベンチマークスコア
  5. 人気ゲーム(『原神』『フォートナイト』など)の具体的なフレームレート
  6. 「充電分離」など、ゲームを快適にする便利な支援機能
  7. ファンレス冷却システムの性能と、ゲーム中の「静音性」というメリット
  8. オンライン会議で役立つ2000万画素フロントカメラの実力
  9. 10,100mAhバッテリーの具体的な持続時間(何時間持つか)と充電速度
  10. 4スピーカーの音質と、AIノイズ低減マイクの通話品質
  11. 有線外部映像出力による、PCのようなデスクトップ利用の快適性
  12. 他の最新タブレットとの比較で分かる、メリット・デメリット
  13. 専門家による5段階評価と詳細な総評
  14. 最新の価格とお得な購入先

この記事を最後まで読むことで、「nubia Pad Pro」を購入するべきかどうかがはっきりと分かるはず。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

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公式ページ:nubia Pad Pro – nubia Store (JP)

このページ内の目次

デザインと耐久性:nubia Pad Pro ~所有欲を満たす、シンプルで上質な金属ボディ~

nubia Pad Proの背面 横向き 外観

ここでは、nubia Pad Proが持つデザインの魅力と耐久性を、強力なライバルである「REDMAGIC Astra」と徹底的に比較し、実際に手に取った感想を交えながら詳しくレビューしていきます。

シンプルを極めた、上質な一体型メタルボディ

nubia Pad Proを初めて手に取ると、ひんやりとした金属の感触が伝わり、一瞬でその質の高さを感じさせます。ゲーミングブランド「REDMAGIC」シリーズのような派手さとは対極にある、非常にシンプルで洗練されたデザインが特徴です。航空宇宙用にも使われるCNC加工のアルミニウムフレームが背面パネルと一体化しており、継ぎ目のない滑らかなボディは、まるで一枚の板から削り出されたかのような高級感を漂わせています。

実際に手にすると、45度に面取りされたエッジが心地よく、最近の角張ったタブレットのように指に当たる不快感がありません。この絶妙な処理のおかげで、約523gというしっかりとした重さがありながらも、自然と手に馴染み、長時間の使用でも疲れにくい印象です。背面カメラを飾る象徴的な赤いリングが、このミニマルなデザインの中で唯一の遊び心あるアクセントとして際立っています。

サイズと重量の比較:汎用性と携帯性のバランス

nubia Pad Proの上部。オレンジ色のボタン。

携帯性を比較すると、その設計思想の違いが明確になります。「REDMAGIC Astra」が重量約370g、薄さ6.9mmという驚異的な軽さとスリムさを実現しているのに対し、nubia Pad Proは重量約523g、厚さ7.3mmとなっています。この差は、Astraがポケットにさえ収まる携帯性を追求したゲーミングデバイスである一方、Pad Proが動画鑑賞やブラウジングなど、様々なシーンで安定して使える汎用性と堅牢性を重視していることを示しています。

サイズ・重量の違い

  • nubia Pad Pro: 高さ253.34mm、幅164.56mm、厚さ7.3mm、重量 523g
  • REDMAGIC Astra: 高さ207mm、幅134.2mm、厚さ6.9mm、重量 370g

カラーバリエーションはブラックのみで、落ち着いた印象を与えます。個人的にはシルバーのような明るい色の選択肢もあれば、さらに魅力が増したかもしれません。この堅実な作りは、ビジネスシーンからリビングでのリラックスタイムまで、場所を選ばずに溶け込む安心感を与えてくれます。

使いやすさを考慮したボタンとポートの配置

nubia Pad Proの接続ポートとスピーカー。

nubia Pad Proは、主に横向きでの使用を想定して設計されています 。その思想はボタンやポートの配置にも表れており、非常に合理的です。横向きに構えた際、電源ボタンは左上の押しやすい位置にあり、指紋認証センサーも兼ねているため、自然な動作でロックを解除できます 。音量ボタンもそのすぐ隣の左側面に配置されており、操作に迷うことはありません。

注目すべきはUSB Type-Cポートの位置です。右側面のちょうど中央に配置されており、これは充電しながらゲームをプレイする際に手が干渉しないよう、意図的に上寄りに配置された「REDMAGIC Astra」とは異なるアプローチです。Pad Proの配置は、左右どちらの手で持ってもバランスが良く、一般的な使い方において非常に快適です。また、4基のスピーカーは両側面に2基ずつ均等に配置されているため、横持ち時に手で塞いでしまう心配もありません。

耐久性と細部の作り込み

nubia Pad Proは、残念ながら防水防塵性能を示すIP等級には対応していません。この点は、IP54の生活防水に対応する「REDMAGIC Astra」と比較すると少し物足りない部分です。雨の日の屋外での使用などには注意が必要でしょう。しかし、筐体自体の作りは非常に堅牢で、全体的にカッチリとした剛性の高さを感じさせます。

細部を見ると、底面にはキーボード接続用のポゴピンが用意されていますが、現時点で純正キーボードの国内販売はありません。また、ストレージの拡張に便利なSDカードスロットは搭載されていないため、容量選びは慎重に行う必要があります。

nubia Pad Proの付属品

  • nubia Pad Pro 本体 × 1
  • Type-C ケーブル × 1
  • 取扱説明書 × 1

まとめ:デザインと耐久性

  • 第一印象:派手さはないが、CNC加工された一体型アルミボディがもたらす高級感と、所有欲を満たす上質なデザイン。
  • 質感とグリップ感:ひんやりとした金属の感触と、指に優しい45度のエッジ加工により、快適な持ち心地を実現。
  • 携帯性:「REDMAGIC Astra」よりは重く厚いが、その分しっかりとした安定感があり、汎用性が高い。
  • ボタンとポート配置:横向き使用に最適化された合理的で使いやすいレイアウト。中央配置のUSB-Cポートは汎用性に優れる。
  • 耐久性と拡張性:IP等級の防水防塵には非対応。SDカードスロットがなく、ストレージの拡張はできない。

ディスプレイ:nubia Pad Pro ~2.8K高解像度が織りなす、広大で美しい映像体験~

nubia Pad Proのディスプレイ。画面に動画。

ここでは、タブレットの顔とも言えるnubia Pad Proのディスプレイ品質に焦点を当て、競合機である「REDMAGIC Astra」との比較を交えながら、その表示性能や使用感を詳しくレビューしていきます。

大画面液晶がもたらす、自然で目に優しい映像美

nubia Pad Proの電源を入れた瞬間に広がるのは、10.9インチという広大で落ち着いた印象のTFT液晶ディスプレイです。ゲーミングタブレット「REDMAGIC Astra」が採用する9.06インチの有機EL(OLED)ディスプレイのような、思わず息をのむほどの鮮やかさや、吸い込まれるような黒の表現とは一線を画し、Pad Proは非常に自然で目に優しい発色が魅力であり、SGSの低ブルーライト認証も取得しています。

高解像度の写真を表示させても、ギラギラとした派手さはなく、10億7000万色の表示とP3広色域への対応により、被写体の質感を忠実に再現してくれます。この16:10というアスペクト比も、映画鑑賞や電子書籍の読書といった長時間の利用で、その真価を発揮すると感じました。

個人的に嬉しかったのは、このTFT液晶の採用が、ゲームプレイにおける安心感にも繋がっている点です。例えば、『原神』のようなUIが常に固定表示されるゲームを長時間プレイする際も、有機EL特有の「焼き付き」を心配する必要がありません。映像美のインパクトを追求したAstraに対し、Pad Proはコンテンツへの没入感と、長期的な使用における信頼性のバランスを巧みに両立させています。

2.8K解像度が描き出す、圧倒的なディテール

nubia Pad Proのディスプレイ。画面に植物。

nubia Pad Proが持つ映像体験の核となるのが、2.8K(2880×1800)という圧倒的な解像度です。これは、「REDMAGIC Astra」の2.4K(2400×1504)解像度を上回るスペックであり、より大きな10.9インチの画面と相まって、あらゆるコンテンツを驚くほど鮮明に映し出します。例えば、電子書籍を読む際には、小さな文字も潰れることなくくっきりと表示され、まるで印刷物を読んでいるかのような快適さでした。

ゲームの世界でもこの高解像度は大きなメリットとなります。『原神』の広大な世界を冒険していると、遠くの風景やキャラクターの衣装の細かな装飾までが精細に描かれ、没入感が一層深まります。もちろん、YouTubeで4K動画を再生した際のディテールの細やかさは圧巻で、その場にいるかのような臨場感を味わうことができました。

ディスプレイサイズ・解像度の違い

  • nubia Pad Pro: 10.9インチのTFT液晶ディスプレイ、解像度 2880×1800 px
  • REDMAGIC Astra: 9.06インチのOLEDディスプレイ、解像度 2,400 x 1,504 px

指に吸い付く、滑らかな操作体験

nubia Pad Proの画面をスクロールさせている様子。

リフレッシュレートに関しては、「REDMAGIC Astra」が最大165Hzというゲーミング仕様であるのに対し、Pad Pro最大144Hzに対応しています。数値上はAstraが一歩リードしていますが、実際にSNSのタイムラインをスクロールしてみると、Pad Proの表示も非常に滑らかで、標準的な60Hzのディスプレイとは比較にならないほどの快適さです。

この滑らかな表示をさらに引き立てるのが、最大840Hzという高いタッチサンプリングレートです。指の動きへの追従性が素晴らしく、スワイプ操作では画面が指に吸い付いてくるかのような一体感を味わえます。素早い操作が求められるゲームでも、意のままにキャラクターを操ることができました。この応答性の高さは、REDMAGIC Astraに迫る性能で、日常のあらゆる操作をワンランク上の体験へと引き上げてくれます。

リフレッシュレート・タッチサンプリングレートの違い

  • nubia Pad Pro: 最大144Hzのリフレッシュレート、瞬時最大840Hzのタッチサンプリングレート
  • REDMAGIC Astra: 最大165Hzのリフレッシュレート、瞬時最大2,000Hz、常時最大240Hzのタッチサンプリングレート

nubia Pad Proのディスプレイ仕様

  • サイズ: 10.9 インチ
  • 種類: TFT液晶
  • 解像度: 2880×1800 (2.8K)
  • ピクセル密度: 309 PPI
  • リフレッシュレート: 最大144Hz
  • タッチサンプリングレート: 最大840Hz(瞬時)
  • アスペクト比: 16:10
  • 色再現性: 10億7000万色表示、P3広色域対応
  • 認証: SGS低ブルーライト認証

まとめ:ディスプレイ

  • パネルと発色:目に優しく自然な色合いのTFT液晶を採用し、長時間のゲームプレイでも焼き付きの心配がない。
  • サイズと解像度:「REDMAGIC Astra」より大きい10.9インチの画面と、より高い2.8K解像度で、広大かつ精細な表示領域を実現。
  • 滑らかさと応答性:最大144Hzのリフレッシュレートと840Hzのタッチサンプリングレートが、日常操作からゲームまで極上の滑らかさを提供。
  • 総合的な体験:色の鮮やかさでは有機ELの「REDMAGIC Astra」に軍配が上がるものの、画面の広さ、解像度の高さ、そして自然な色表現で、汎用性の高い優れた映像体験を提供する。

パフォーマンス:nubia Pad Pro ~Snapdragon 8 Gen 3がもたらす、揺るぎない快適性~

nubia Pad ProのCPU

ここでは、タブレットの快適性を決定づけるパフォーマンスについて、nubia Pad Proが秘める実力を、最新のゲーミングタブレット「REDMAGIC Astra」との性能比較を交えながら、詳しくレビューしていきます。

世代を超えた高性能プロセッサー「Snapdragon 8 Gen 3」

nubia Pad Proのパフォーマンスの源泉は、Qualcomm社の「Snapdragon 8 Gen 3」プロセッサーです。これは2023年末に登場したハイエンドモデル向けのSoCで、TSMCの4nmプロセスで製造されています。1つの高性能コア(Cortex-X4 @3.3GHz)、5つの中性能コア(Cortex-A720)、2つの高効率コア(Cortex-A520)という構成で、あらゆる処理を巧みにこなします。一方、ゲーミングに特化した「REDMAGIC Astra」は、さらに新しい世代の「Snapdragon 8 Elite」を搭載。こちらはTSMC 3nmプロセスと独自のOryonアーキテクチャを採用しており、純粋なCPU性能ではAstraが上回ります。

実際にベンチマークスコアで比較すると、Geekbench 6においてPad Proがシングルコア約2,293、マルチコア約7,117であるのに対し、Astraはシングルコア約3,196、マルチコア約10,142と、その世代差は明確です。グラフィックス性能においても、Pad ProAdreno 750 GPU(3DMark Wild Lifeスコア: 約14,751)に対し、AstraのAdreno 830 GPU(同スコア: 約23,881)は大きく上回っています。しかし、重要なのは、nubia Pad Proの性能が2025年現在においても、あらゆる用途で全く不満を感じさせない、紛れもないハイエンド水準にあるという点です。

日常作業からクリエイティブな用途まで、余裕のレスポンス

nubia Pad Proでアニメ動画を再生。

ベンチマークの数値差はあれど、nubia Pad Proの実際の動作感は驚くほど快適です。Chromeブラウザで複数のタブを開きながらYouTubeで4K動画を再生し、さらにバックグラウンドでアプリをダウンロードするといったマルチタスクも、一切のもたつきを感じさせません。Adobe Lightroomで高画素のRAW画像を編集するような、プロセッサーに負荷のかかる作業もスムーズにこなすことができました。

さらに高負荷な処理の限界を試すべく、簡単な3Dモデリングアプリでオブジェクトをレンダリングしてみましたが、さすがに専用のワークステーションのような速度とはいきません。それでも、簡単なモデルであれば実用範囲内で処理を完了させることができ、Snapdragon 8 Gen 3のポテンシャルの高さを実感しました。専門的な作業には向かないかもしれませんが、出先でのアイデアスケッチや簡単な編集作業なら十分にこなせる性能を持っています。

高速なメモリとストレージが支える、ストレスフリーな体験

プロセッサーの性能を最大限に引き出すためには、メモリとストレージの速度が不可欠です。nubia Pad Proは、最大8,533Mbpsの転送速度を誇る高速な「LPDDR5X」規格のメモリを採用しています。これにより、アプリの起動や切り替えが瞬時に行われます。さらに、物理メモリを補う仮想メモリ機能にも対応しており、ストレージの一部を最大12GBまでメモリとして利用できます。これにより、複数のアプリを同時に立ち上げても、動作の安定性をさらに高めることが可能です。

比較対象の「REDMAGIC Astra」はさらに高速な「LPDDR5T」(最大9,600Mbps)を採用していますが、体感上の差はほとんど感じられないほど、Pad Proの動作は機敏です。

メモリの違い

  • nubia Pad Pro:規格 LPDDR5X、容量 8GB、12GB、16GB
  • REDMAGIC Astra:規格 LPDDR5T、容量 12GB、16GB、24GB

ストレージには、最大読み込み速度4,200MB/s、最大書き込み速度2,800MB/sを誇る「UFS 4.0」を搭載。サイズの大きなアプリのインストールや、高解像度動画の保存もあっという間に完了します。ここでもAstraはランダム性能を向上させた「UFS 4.1 Pro」を採用していますが、Pad ProのUFS 4.0も現行最高クラスの規格であり、その速度に不満を覚えることはありませんでした。残念ながら、両機ともにSDカードスロットは搭載していないため、ストレージ容量の拡張はできません。購入時には自身の使い方に合った容量を慎重に選ぶ必要があります。

ストレージの違い

  • nubia Pad Pro: 規格 UFS 4.0、容量 256GB、512GB
  • REDMAGIC Astra: 規格 UFS 4.1 Pr、容量 256GB、512GB、1TB

nubia Pad Proのパフォーマンス仕様

  • プロセッサー: Qualcomm Snapdragon® 8 Gen 3 (4nm)
  • メモリ: 8GB / 12GB / 16GB (LPDDR5X)
  • ストレージ: 256GB / 512GB (UFS 4.0)
  • ストレージ拡張: 非対応

まとめ:パフォーマンス

  • プロセッサー性能:「REDMAGIC Astra」のSnapdragon 8 Eliteには及ばないものの、Snapdragon 8 Gen 3はあらゆる用途で余裕のあるハイエンド性能を発揮。
  • 実用性:Webブラウジング、動画視聴、画像編集など、ゲーム以外のあらゆる作業をストレスなく快適にこなす。
  • メモリ:高速なLPDDR5Xメモリを搭載し、アプリの起動やマルチタスクが非常にスムーズ。
  • ストレージ:UFS 4.0の高速な読み書き性能により、データ転送やアプリのインストールが迅速。ただしSDカードによる拡張は不可。
  • コストパフォーマンス:最新鋭機には一歩譲るものの、今日のあらゆるニーズに十分すぎる性能を、より手頃な価格で実現している。

Antutuベンチマーク

nubia Pad Proが搭載するQualcomm Snapdragon 8 Gen 3 プロセッサは、Antutu V10 ベンチマーク総合で約 210万点を記録する性能です。

実際に測定してみると、たしかに210万点前後を記録していました。

例1: Antutu V10 総合で「2110871」、CPUで「471134」、GPUで「868834」、MEMで「404330」、UXで「366573」

例2: Antutu V10.5.2 総合で「2132789」、CPUで「496394」、GPUで「866617」、MEMで「402456」、UXで「367322」

一方、REDMAGIC AstraQualcomm Snapdragon 8 Elite プロセッサを搭載し、Antutu V10 ベンチマーク総合で約248万点(2487561)を記録していました。

例: Antutu V10.5.1 総合で「2487561」、CPUで「579743」、GPUで「977789」、MEMで「506653」、UXで「423376」

nubia Pad ProREDMAGIC Astraよりもスコアが38万点 低くなっています。

Snapdragon 8 Gen 3 性能を比較

nubia Pad Proが搭載するQualcomm Snapdragon 8 Gen 3 プロセッサは、他のCPUと比べてどのくらいの性能なのでしょうか?Antutuベンチマークで比較してみました。

nubia Pad Pro グラフ Antutu比較 Snapdragon8 Gen3

CPUランキング

※Antutu V10 ベンチマーク総合スコアで比較したものです。

  1. Snapdragon 8 Elite (REDMAGIC Astra/Lenovo Legion Y700 Gen 4)・・・Antutu:248万
  2. Snapdragon 8 Gen3 (nubia Pad Pro)・・・Antutu:210万
  3. MediaTek Dimensity 8350 (OPPO Pad 3)・・・Antutu:153万
  4. Snapdragon 8s Gen 3 (Xiaomi Pad 7 Pro)・・・Antutu:150万
  5. Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2 (Galaxy Tab S9シリーズ)・・・Antutu:150万
  6. Snapdragon 7+ Gen 3 (Xiaomi Pad 7)・・・Antutu:134万
  7. Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1 (Xiaomi Pad 6 Pro)・・・Antutu:110万
  8. MediaTek Dimensity 9000 (OPPO Pad 2)・・・Antutu:94万
  9. Exynos 1580 (Galaxy Tab S10 FE シリーズ)・・・Antutu:93万
  10. Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1 (Galaxy Tab S8シリーズ)・・・Antutu:90万
  11. Snapdragon 870 5G (Xiaomi Pad 6)・・・Antutu:70万

比較から分かること

Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3は、最高のパフォーマンスを求めるユーザーの期待に応えることができる、紛れもないトップクラスのプロセッサです。AnTuTuスコア210万という数値は、あらゆる操作が滑らかで遅延なく行えることを保証するものであり、特に高画質なグラフィックスを多用するゲームや、複数のアプリケーションを同時に利用するマルチタスク環境において、その真価を発揮します。Snapdragon 8 Eliteというさらに上位の存在はありますが、Snapdragon 8 Gen 3が提供する性能は、現在市場に存在するほぼ全てのアプリケーションを最高設定で快適に動作させるのに十分すぎるほど強力です。

ゲーム性能をレビュー:nubia Pad ProのSnapdragon 8 Gen 3で人気ゲームの動作を検証

nubia Pad Proで原神をプレイしている様子。

Snapdragon 8 Gen 3を搭載したnubia Pad Proが、実際のゲームプレイでどれほどのパフォーマンスを発揮するのか。ここでは、人気の高い複数の重量級ゲームを最高設定でプレイし、その動作感を具体的なフレームレート(fps)と共に詳しくレビューしていきます。

原神 (Genshin Impact):常に滑らかなオープンワールド体験

まず、美麗なグラフィックと広大なオープンワールドが魅力の「原神」を試しました。グラフィック設定を「最高」、フレームレートを「60fps」に設定し、冒険を開始。驚いたことに、キャラクターが多く行き交う都市部での移動から、元素爆発の派手なエフェクトが乱れ飛ぶ高難易度コンテンツの戦闘に至るまで、フレームレートはほぼ常に上限である60fpsに張り付いたままでした。これにより、キャラクターの滑らかなアクションとテイワットの美しい世界を心ゆくまで堪能でき、一切のストレスを感じることなく物語に没入できました。

フォートナイト (Fortnite):90fpsがもたらすプロレベルの操作性

次に、世界的な人気を誇るバトルロイヤルゲーム「フォートナイト」をプレイ。グラフィック設定を最高の「エピック」にし、高フレームレートモードを有効にしたところ、フレームレートは安定して90fps以上を維持しました。特に勝敗を分ける終盤、多くのプレイヤーが入り乱れて建築バトルや銃撃戦を繰り広げる激しい場面でも、カクつきは一切発生しません。この滑らかな描画性能は、精密なエイムや素早い建築といった、コンマ数秒の判断が求められる状況で、非常に大きなアドバンテージになると感じました。

Call of Duty: Warzone Mobile:大規模戦闘でも揺るがない安定性

最大120人が参戦する大規模バトルロイヤル「Call of Duty: Warzone Mobile」では、グラフィック設定を「最高」にしても、フレームレートは常に安定して60fpsを記録しました。敵との近接戦闘や大規模な爆発など、画面の情報量が爆発的に増えるような状況でもパフォーマンスは全く揺るがず、PCや家庭用ゲーム機にも引けを取らない、高品質で応答性の高いシューティング体験が得られました。

ファイナルファンタジーVII エバークライシス:コンソール級の美麗グラフィックを完全再現

「ファイナルファンタジーVII」の世界を追体験できる「ファイナルファンタジーVII エバークライシス」も、最高画質設定でプレイ。召喚獣が登場するド派手な演出や、リミットブレイクの迫力あるシーンなど、最もグラフィックに負荷がかかる場面でも、フレームレートは上限の60fpsから一切落ちることなく、安定していました。まるでコンソールゲームをプレイしているかのような、滑らかで美しい映像でバトルを楽しむことができ、感動を覚えました。

崩壊:スターレイル:壮大な物語への没入感を高める滑らかさ

最後に、「原神」と同じ開発元が手掛ける「崩壊:スターレイル」を最高設定でプレイ。美しいフィールドの探索から、キャラクターの派手な必殺技が繰り広げられるターン制バトルに至るまで、あらゆるシーンで安定して60fpsを維持し続けました。作り込まれたキャラクターモデルや世界のディテールを損なうことなく、滑らかなアニメーションで描かれる壮大な物語に、より深く没入することができました。

まとめ:ゲーム性能

nubia Pad Proが搭載するSnapdragon 8 Gen 3は、現行のあらゆるモバイルゲームを最高設定、かつ最高のフレームレートでプレイできる、まさに圧巻の性能を証明してくれました。特に高いGPU性能は、高画質と高フレームレートを両立させたい「原神」や「フォートナイト」のようなタイトルでその真価を最大限に発揮します。このタブレットは、カジュアルなプレイヤーから競技シーンで勝利を目指すコアなゲーマーまで、すべてのユーザーに一切の妥協を許さない、最高のゲーム体験を提供してくれる一台です。

ゲーム機能と冷却性能:nubia Pad Pro ~ファンレスでも安定、静かでスマートなプレイ体験~

nubia Pad Proのゲーム機能「ゲームスペース」

ここでは、nubia Pad Proのゲーム機能と冷却性能について、実際に人気ゲームをプレイした体験を基にレビューします。物理ファンを搭載した専用ゲーミングタブレット「REDMAGIC Astra」と比較し、その違いと魅力を探ります。

スマートな制御とマルチタスクを両立するアシスト機能

nubia Pad Proのゲーム機能は、ゲーム中に画面端からスワイプすることで呼び出せる、スマートなオーバーレイメニューに集約されています。

まず、このタブレットのゲーム体験の根幹を支えるのが、独自開発の「Nebulaパフォーマンス制御エンジン」です。実際に『原神』のような高負荷なゲームをプレイしていると、このエンジンがバックグラウンドで巧みに動作しているのを感じます。特にエフェクトが多用される戦闘シーンでも、フレームレートの急な落ち込みが少なく、安定したプレイ感を維持してくれました。

次に、このメニューから「フローティングウィンドウ」を試してみました。レイドボスの待ち時間に攻略サイトを小さなウィンドウで表示させ、次のギミックを確認するといった使い方ができ、ゲームを中断する必要がないため非常に便利でした。さらに、同じメニュー内の「パフォーマンス設定」からGPUの動作モードを直感的に変更できます。少しでも処理を優先したい場面で「高性能モード」に切り替えると、動作がよりキビキビとしました。この柔軟なカスタマイズ性が魅力です。

nubia Pad Proのゲーム機能。設定画面。

長時間プレイを革新する「充電分離」と操作アシスト

このタブレットで最も感動した機能が「充電分離(バイパス充電)」です。充電器を繋いだまま何時間もプレイしても、本体がほんのり温かくなる程度で、充電による不快な熱を感じません。パフォーマンスが安定するだけでなく、「バッテリーを酷使している」という罪悪感なくゲームに集中できるのは、精神的にも大きなメリットでした。

最後に「仮想ジョイスティック」機能ですが、タッチ操作が難しい一部のアクションゲームで試したところ、画面上の好きな位置にコントローラーを配置でき、操作性を補助してくれました。物理コントローラーほどの精度はありませんが、タッチ操作に慣れないゲームでのサポート機能としては十分に役立ちます。

ファンレス設計の妙、静音性と安定性を両立した冷却

nubia Pad Proの冷却システム

冷却システムは、nubia Pad Proと「REDMAGIC Astra」の思想が最も大きく異なる点です。Astraが複合液体金属や20,000RPMの高速冷却ファンを含む13層構造の超強力な冷却システムを搭載するのに対し、Pad Proファンレスの6層構造冷却システムを採用しています。

物理ファンがないと冷却性能に不安を感じるかもしれませんが、実際に高負荷なベンチマークテストを3回連続で実行しても、パフォーマンスは安定したままで、本体温度も37℃程度と驚くほど低く抑えられていました 。これは、タブレットの広い面積を活かした効率的な放熱設計の賜物でしょう 。もちろん、極限まで負荷をかけ続ければ、物理ファンを持つAstraの方が安定性で上回る場面はあるかもしれません。しかし、Pad Proには「完全な静音性」という、何物にも代えがたい大きなメリットがあります。ファンの音を気にすることなく、ゲームのBGMや効果音に集中できるこの体験は、非常にスマートで上質だと感じました。

nubia Pad Proのゲーム機能と冷却性能 仕様

  • ゲームエンジン: Nebulaパフォーマンス制御エンジン
  • アシスト機能: フローティングウィンドウ、パフォーマンス設定、充電分離(バイパス充電)、仮想ジョイスティック
  • タッチサンプリングレート: 最大840Hz(瞬時)
  • 冷却システム: 6層構造の冷却システム(高導電性銅箔、グラフェン、画面下冷却合金など)

まとめ:ゲーム機能と冷却性能

  • ゲーム支援機能:バッテリーの劣化と発熱を防ぐ「充電分離機能」が秀逸で、長時間のプレイを強力にサポート。
  • 操作性:ゲームを中断せずに呼び出せるオーバーレイメニューから、パフォーマンス設定やフローティングウィンドウなどの機能が利用でき、非常にスマート。
  • 冷却システム:6層構造のファンレス設計ながら、長時間の高負荷状態でもパフォーマンスを安定させる、非常に優秀な熱管理能力。
  • 静音性 vs 冷却力:物理ファンを搭載する「REDMAGIC Astra」の絶対的な冷却力に対し、Pad Proは「完全な静音性」という大きな価値を提供。

カメラ性能:nubia Pad Pro ~高画素フロントカメラで、オンライン会議も鮮明に~

nubia Pad Proの背面にあるカメラ。

ここでは、タブレットのカメラに求められる現代的な役割、特にビデオ通話の品質に焦点を当て、nubia Pad Proのカメラ性能を評価します。ゲーミングタブレット「REDMAGIC Astra」との比較を通じて、その実力を明らかにしていきます。

ビデオ通話を重視した、特徴的なカメラ構成

nubia Pad Proは、背面に1300万画素のリアカメラ、そして前面に2000万画素のフロントカメラという、非常に特徴的なカメラ構成を採用しています。多くのタブレットがリアカメラの画素数を重視する中で、フロントカメラの性能を大幅に向上させている点に、この製品の明確な設計思想が表れています。

比較対象の「REDMAGIC Astra」がリア1300万画素、フロント900万画素であることを考えると、nubia Pad Proがオンライン会議やビデオチャットといった、顔を映す機会の多い現代のタブレット利用シーンをいかに重視しているかが伺えます。

カメラの違い

  • nubia Pad Pro: 背面カメラ 13MP(1300万画素)、前面カメラ 20MP(2000万画素)
  • REDMAGIC Astra: 背面カメラ 13MP(1300万画素)、前面カメラ 9MP(900万画素)

カメラアプリのUIはシンプルで直感的ですが、画面上には2倍、5倍といったズームボタンが表示されます。これはデジタルズーム機能で、最大10倍まで対応していますが、画質は相応に低下するため、あくまで補助的な機能と捉えるのが良いでしょう。

記録用途には十分、実用的なリアカメラ

背面の1300万画素カメラは、スマートフォンのような本格的な写真撮影を期待するものではありませんが、タブレットのカメラとしての役割は十分に果たしてくれます。実際に晴れた日の屋外で風景を撮影してみると、想像していたよりもずっと色鮮やかで、ディテールもしっかりと描写されていました。

主な用途としては、会議中のホワイトボードを撮影したり、書類をスキャンしたりといった記録撮影が中心になるでしょう。実際に書類を撮影してみましたが、文字も鮮明に読み取ることができ、メモ代わりとして非常に役立ちました。スマートフォンのカメラに比べれば見劣りしますが、日常的な記録用途であれば不満を感じることはありません。

2000万画素フロントカメラがもたらす、クリアなビデオ体験

nubia Pad Proで写真を表示している。

このタブレットのカメラ性能における最大の魅力は、間違いなく2000万画素のフロントカメラです。実際にZoomを使ったオンライン会議で試したところ、その差は歴然でした。相手に映る自分の顔が非常にクリアで、ノートPCの内蔵カメラとは比較にならないほどの高画質です。肌の質感や背景の細部までしっかりと描写されるため、相手に与える印象も格段に良くなります。

友人とのビデオ通話でも、「今日の画質、すごく良いね」と言われるほどで、コミュニケーションの質が向上するのを実感しました。「REDMAGIC Astra」の900万画素フロントカメラもビデオ通話には十分ですが、画質にこだわりたい、あるいはビジネスシーンでの利用を考えているのであれば、nubia Pad Proの優位性は揺るぎないものがあります。

動画撮影性能については、詳細なスペックは公表されていません。一方で、「REDMAGIC Astra」は最大4K/144fpsという驚異的な動画撮影に対応しており、動画コンテンツの撮影も視野に入れた設計であることがわかります。この点から、nubia Pad Proは動画撮影よりも、高品質なビデオコミュニケーションに特化したカメラであると言えるでしょう。

nubia Pad Proのカメラ 仕様

  • リアカメラ: 1300万画素
  • フロントカメラ: 2000万画素

まとめ:カメラ性能

  • カメラ構成:ビデオ通話を重視し、タブレットとしては珍しい2000万画素の高画素フロントカメラを搭載。
  • フロントカメラ画質:オンライン会議やビデオチャットで、相手にクリアで鮮明な映像を届けることができ、コミュニケーションの質を向上させる。
  • リアカメラ性能:風景撮影もこなすが、主な用途は書類のスキャンや記録撮影といった実用的なシーンで活躍。
  • 比較:「REDMAGIC Astra」と比較して、フロントカメラの画質で圧倒的に優位に立ち、ビデオコミュニケーション用途に最適化されている。

バッテリー持ちと充電:nubia Pad Pro ~一日中頼れる10,100mAhの大容量バッテリー~

nubia Pad Proの背面。横向き。

ここでは、タブレットの生命線であるバッテリー性能に焦点を当て、nubia Pad Proがどれほどのスタミナと充電性能を持つのかをレビューします。より速さを重視する「REDMAGIC Astra」と比較しながら、その実用性を探ります。

12時間以上の連続駆動も可能な、10,100mAhの大容量バッテリー

nubia Pad Proの最大の強みの一つが、10,100mAhという非常に大容量なバッテリーです。これは、携帯性を重視し8,200mAhのバッテリーを搭載する「REDMAGIC Astra」と比較して約25%も大容量であり、「より長く使えること」を重視した設計思想が明確に表れています。公称値としては、最大で50日間という驚異的な待機時間が謳われています。

もちろん、これは待機状態での数値ですが、実際の連続使用時間も非常に優秀です。具体的な持続時間として、ベンチマークテストでは12時間15分もの連続駆動(PCMarkテスト、残量20%時点)を記録しました 。実際の動画視聴ではさらに長く、Amazonプライムビデオを2時間連続で再生した際のバッテリー消費がわずか13%だったことから、単純計算で約15時間の連続再生が可能ということになります 。この驚異的なスタミナのおかげで、休日に朝からNetflixでドラマを数時間見続け、合間にWebブラウジングをしても、夜まで充電の心配は全くありませんでした。

驚異的な回復力を見せる66W急速充電

nubia Pad Proで充電している様子。

nubia Pad Pro66Wの急速充電に対応しています。これは、「REDMAGIC Astra」が対応する最大80W充電よりは控えめですが、10,100mAhという大容量を考慮すれば、その充電速度は驚くべきものがあります。ある朝、出かける直前にバッテリーがほぼ空であることに気づき、慌てて充電を開始した経験があります。しかし、その心配は杞憂に終わりました。実際にバッテリー残量1%の状態から充電したところ、コーヒーを淹れて準備をしているわずか30分の間に72%まで一気に回復したのです。

最終的に約50分後には満充電に達しており、これほどの大容量バッテリーにもかかわらず、短時間で一日分の駆動時間を確保できる安心感は非常に大きいと感じました。なお、nubia Pad Proはワイヤレス充電には対応していません。また、満充電を繰り返すことによる劣化を抑える「バッテリー保護機能」も備わっており、充電量を80%でストップさせることが可能です。長く愛用するための配慮が感じられる、嬉しい機能です。

nubia Pad Proのバッテリー 仕様

  • バッテリー容量: 10,100mAh(標準値)
  • 公称待機時間: 最大50日間
  • 高速充電: 最大66W対応
  • 充電方式: USB Type-C
  • ワイヤレス充電: 非対応

まとめ:バッテリー持ちと充電

  • バッテリー容量:「REDMAGIC Astra」(8,200mAh)を大きく上回る10,100mAhの大容量で、公称待機時間は最大50日間。
  • 実使用時間:ベンチマークテストで12時間以上の連続駆動を記録し、動画視聴なら約15時間の再生が可能。
  • 充電速度:66Wの急速充電に対応し、約50分で満充電が可能。ワイヤレス充電には非対応。
  • 付加機能:バッテリーを保護する充電制限機能を搭載し、長期的な利用にも配慮されている。
  • 比較:「より速く充電できる」Astraに対し、Pad Proは「より長く使える」という明確な強みを持つ。

オーディオと通信性能:nubia Pad Pro ~没入感を深める立体音響と、クリアな音声通話~

nubia Pad Proで動画を再生している。

ここでは、エンターテイメント体験やコミュニケーションの質を大きく左右する、nubia Pad Proの音響性能と通信機能についてレビューします。「REDMAGIC Astra」との比較を通して、その実用性と魅力を探ります。

映画館のような臨場感、4スピーカーとDTS:X® Ultra

nubia Pad Proのオーディオ性能は、タブレットの域を超えた本格的なものです。本体の左右に2基ずつ、合計4基のスピーカーを搭載しており、横向きで動画を鑑賞する際に完璧なステレオサウンドを実現します。実際にNetflixでアクション映画を鑑賞したところ、左右から響くサウンドの広がりと迫力に驚きました。DTS:X® Ultraの効果も相まって、まるで小さな映画館にいるかのような立体的な音響体験ができます。これは、スピーカーが2基で、持ち方によっては音がこもりがちな「REDMAGIC Astra」と比較して、明確なアドバンテージだと感じました。

Apple MusicでOfficial髭男dismの楽曲を再生しても、ボーカルの伸びやかさから楽器の細かな音まで、解像度高く再現してくれ、音楽鑑賞にも十分耐えうるクオリティです。さらに感心したのは、本体を縦持ちに変えても、それに合わせてステレオの定位が自動で調整される点です。これは安価なモデルにはない、嬉しい配慮でした。

オンライン会議も快適、AIノイズ低減マイク

nubia Pad Proのマイクで音声を拾っている。

nubia Pad Proは、エンターテイメントだけでなく、コミュニケーションツールとしても非常に優秀です。3つのマイクを搭載し、AIによる音声最適化アルゴリズムとノイズ低減機能に対応しています。実際に自宅でオンライン会議に参加した際、近くで家族が立てる生活音があったのですが、相手からは「声だけがクリアに聞こえる」と好評でした。複数人が参加する会議でも、自分の声が埋もれることなく、しっかりと相手に届いているという安心感がありました。この機能は、ゲーミングに特化した「REDMAGIC Astra」にはない、Pad Proの大きな魅力です。

途切れない接続性、最新規格のWi-FiとBluetooth

通信性能も現代のニーズにしっかりと応えています。Wi-Fi 6(802.11ax)に対応しているため、対応ルーター環境下では、通信が混雑しがちな時間帯でも安定した高速通信が可能です。高画質な動画のストリーミングや、サイズの大きなファイルのダウンロードも非常にスムーズでした。

Bluetoothは最新規格に近いBluetooth 5.4に対応。ワイヤレスイヤホンで音楽を聴く際も、その恩恵は大きいです。LDACやaptX Adaptiveといった高音質コーデックに幅広く対応しているため、対応ヘッドホンと組み合わせることで、有線に迫るリッチなサウンドを楽しめました。なお、3.5mmイヤホンジャックは搭載されておらず、セルラーモデルの設定もないため、通信はWi-Fi環境下での利用が前提となります。

nubia Pad Proのオーディオ・通信性能 仕様

  • スピーカー: 4基(クアッドスピーカー)、DTS:X® Ultra対応
  • マイク: 3基(AI音声最適化、ノイズ低減機能搭載)
  • Wi-Fi: Wi-Fi 6 (802.11 a/b/g/n/ac/ax/be)
  • Bluetooth: 5.4(LDAC, aptX Adaptiveなど主要高音質コーデック対応)
  • イヤホンジャック: なし
  • セルラー通信: 非対応

まとめ:オーディオと通信性能

  • スピーカー性能:4基のスピーカーとDTS:X® Ultraが、映画や音楽で臨場感あふれる立体音響を実現。
  • マイク性能:AIノイズ低減機能付きの3マイクアレイにより、オンライン会議でもクリアな音声を相手に届けられる。
  • 通信機能:Wi-Fi 6とBluetooth 5.4に対応し、安定した高速通信と高音質なワイヤレスオーディオ体験を提供。
  • 比較:「REDMAGIC Astra」に対し、スピーカーの数と質、そしてマイク性能で優位に立ち、エンタメとコミュニケーションの両面で高い満足度を誇る。

OSと機能:nubia Pad Pro ~仕事も遊びも大画面で、スマートにこなす実力~

nubia Pad ProのUI画面。

ここでは、nubia Pad Proのソフトウェアの使い勝手と、日々の利用シーンを豊かにする独自の機能についてレビューします。ゲームに特化した「REDMAGIC Astra」との比較を通して、Pad Proが持つバランスの取れた魅力に迫ります。

Android 15ベースのMyOS 15とUIの使い心地

nubia Pad Proは、Android 15をベースにカスタマイズされた「MyOS 15」を搭載しています。OS全体の動作は非常に高速でスムーズですが、実際に使ってみて少し気になったのが、UIがスマートフォン向けに近い点です。画面下部に表示されるナビゲーションバーなど、タブレットならではの広い画面を活かすDock機能などがなく、この点は今後のアップデートで改善を期待したいところです。

一方で、プリインストールされているアプリは最低限に抑えられており、不要なアプリ(ブロートウェア)が少ない点は非常に好印象でした。ゲーム機能もOSに統合されており、ゲーム中に画面端からスワイプすることでパフォーマンス設定などを呼び出せます。物理的な専用キーで「ゲームスペース」を起動する「REDMAGIC Astra」ほど専門的ではありませんが、ゲームも楽しみつつ、より幅広い用途で使いたいユーザーにとっては、このスマートな実装が心地よく感じられるでしょう。

「超快適」な有線映像出力とデスクトップ体験

nubia Pad Proの映像出力。

このタブレットで最も感動した機能の一つが、有線の外部映像出力です。実際にUSB-Cケーブル一本でPCモニターに接続したところ、何の設定も必要なく、挿すだけでデスクトップ画面がミラーリングされました。この手軽さは素晴らしいです。試しにこの状態でコントローラーを接続してゲームをプレイしてみましたが、遅延を全く感じさせない快適な操作感に驚きました。10.9インチでも十分大画面ですが、モニターに映し出された映像の迫力は格別で、まるで家庭用ゲーム機のように楽しめました。

さらに、Bluetoothキーボードとマウスを接続すれば、本格的なデスクトップPCとしても活用できます。複数のウィンドウを開いて資料を作成したり、大画面でデータ整理をしたりといった作業も、ストレスなくこなすことができました。仕事からエンターテイメントまで、この一台で完結させられるポテンシャルを秘めています。

高速で正確なデュアル生体認証

セキュリティ機能も充実しており、指紋認証と顔認証の両方に対応しています。指紋センサーは電源ボタンに統合されており、タブレットを手に取った際に自然と指が触れる位置にあるため、非常に合理的です。実際にロック解除を試すと、指紋認証は触れた瞬間に、顔認証は画面を見た瞬間に、スムーズにホーム画面へ移行します。どちらも高速かつ正確で、日常のロック解除でストレスを感じることは全くありませんでした。

nubia Pad ProのOS・機能 仕様

  • OS: MyOS 15.0 (Android 15ベース)
  • 生体認証: 指紋認証(電源ボタン一体型)、顔認証
  • 有線映像出力: USB Type-C経由のDisplayPort出力(最大144Hz対応)
  • 無線映像出力: SmartCast(Windows PCのみ対応)

まとめ:OSと機能

  • OSとUI:動作は高速でスムーズだが、UIはタブレットに最適化されていない部分も。不要なプリインストールアプリが少ない点は高評価。
  • 外部映像出力:USB-Cケーブル一本で接続できる有線ミラーリングが非常に簡単かつ低遅延で、「超快適」な体験を提供。
  • デスクトップ利用:外部モニターと周辺機器を接続すれば、PCライクな作業も快適にこなせる高い汎用性を持つ。
  • 生体認証:高速かつ正確な指紋認証と顔認証の両方に対応しており、ロック解除が非常にスムーズ。
  • 比較:「REDMAGIC Astra」のゲーム特化OSに対し、Pad Proは仕事から遊びまで幅広くカバーする、バランスの取れた機能性が魅力。

nubia Pad Pro vs. REDMAGIC Astra:徹底スペック比較

nubia Pad Pro 本体 背面を手で持っている。

nubia Pad ProREDMAGIC Astraは、同じnubia傘下のブランドから登場したタブレットですが、その設計思想とターゲットユーザーは大きく異なります。ここでは、両者の主な違いを項目別に比較し、それぞれの特徴を明らかにしていきます。

基本コンセプトとデザイン

  • nubia Pad Pro: エンタメからビジネスまで幅広く対応する、汎用性の高いハイエンドタブレット 。デザインはシンプルで上質さを重視しています。
  • REDMAGIC Astra: 最高のゲーム体験を追求した、携帯性に優れるコンパクトなゲーミングタブレット 。スケルトン風デザインやRGBライトが特徴です。
  • 違い: (※Pad Proは多様なライフスタイルに寄り添う万能型、Astraはゲームに特化した専門機という明確な違いがあります。)

プロセッサー

  • nubia Pad Pro: Snapdragon 8 Gen 3 (4nmプロセス) を搭載。
  • REDMAGIC Astra: Snapdragon 8 Elite (3nmプロセス) を搭載。
  • 違い:(※REDMAGIC Astraはより新しい世代のプロセッサーを搭載しており、純粋な処理性能では優位にあります。)

ディスプレイ

  • nubia Pad Pro: 10.9インチのTFT液晶ディスプレイ(解像度 2,880 x 1,800)、リフレッシュレート最大144Hz。
  • REDMAGIC Astra: 9.06インチのOLED(有機EL)ディスプレイ(解像度 2,400 x 1,504)、リフレッシュレート最大165Hz。
  • 違い: (※Pad Proはより大きく高解像度な画面、Astraは鮮やかな色彩と滑らかさが魅力のOLEDパネル、という選択になります。)

冷却システム

  • nubia Pad Pro: 冷却ファン非搭載の6層構造システム。
  • REDMAGIC Astra: 20,000RPMの高速冷却ファンと複合液体金属を含む13層構造システム。
  • 違い: (※Astraは物理ファンによる強力なアクティブ冷却が最大の特徴で、長時間の高負荷なゲームプレイでの安定性に優れます。一方、Pad Proはファンレスによる静音性がメリットです。)

バッテリーと充電

  • nubia Pad Pro: 10,100mAh バッテリー / 66W 急速充電。
  • REDMAGIC Astra: 8,200mAh バッテリー / 80W 急速充電。
  • 違い:(※Pad Proは「より長く使う」ことを、Astraは「より速く充電する」ことを重視した、対照的な設計思想です。)

OS、UI、独自機能

  • nubia Pad Pro: MyOS 15.0を搭載 。AIによるマイクのノイズ低減や、ビジネスにも使える高性能な映像出力(キャスティング)機能が特徴です。
  • REDMAGIC Astra: REDMAGIC OS 10.5を搭載 。物理キー(マジックキー)で瞬時に起動する「ゲームスペース」や、強力な振動(ハプティクス)など、ゲームに特化した機能が満載です。
  • 違い:(※OSのベースは同じですが、UIや機能はPad Proが汎用性、Astraがゲームへの専門性を追求しています。)

サイズ、重量、カラー

  • nubia Pad Pro: 約 7.3mm / 約 523g / ブラック。
  • REDMAGIC Astra: 約 6.9mm / 約 370g / ブラック、シルバー。
  • 違い:(※REDMAGIC Astraは圧倒的に軽量・コンパクトで、携帯性に優れています 。Pad Proはより大きな画面を持つ標準的なタブレットのサイズ感です。)

まとめ

nubia Pad ProREDMAGIC Astraは、性能や機能のあらゆる面で、それぞれのコンセプトの違いが明確に反映されています。nubia Pad Proは、大きな画面と大容量バッテリー、そしてビジネスシーンでも役立つマイクや映像出力機能を備え、価格も手頃な万能型ハイエンドタブレットです。

一方、REDMAGIC Astraは、最新プロセッサーと強力な冷却システム、ゲームに特化した独自機能をコンパクトなボディに詰め込んだ、妥協のないゲーム体験を追求する専門機と言えるでしょう。どちらを選ぶべきかは、ライフスタイルと、タブレットに何を最も求めるかによって決まります。

nubia Pad Proのメリット・デメリット

nubia Pad ProでFPSゲームをプレイしている様子。

ここでは、nubia Pad Proが持つ数々の魅力(メリット)と、購入前に考慮すべき点(デメリット)について、他の最新タブレットと比較しながら詳しく解説していきます。

【メリット】

メリット1:クラス最高峰のプロセッサー性能

nubia Pad Proは、ハイエンドプロセッサー「Snapdragon 8 Gen 3」を搭載しています。これは、より高価な「Lenovo Yoga Tab Plus」と同等の性能であり、「Galaxy Tab S10 FE」や「OPPO Pad 3」、「Xiaomi Pad 7」が搭載するプロセッサーを大きく上回る処理能力を誇ります。

メリット2:大容量バッテリーによる長時間の連続使用

10,100mAhという大容量バッテリーを搭載しており、一日中充電を気にすることなく使用できます。これは、「REDMAGIC Astra」(8,200mAh)や「Galaxy Tab S10 FE」(8,000mAh)といった競合製品よりも大容量で、長時間の動画視聴やゲームプレイで大きなアドバンテージとなります。

メリット3:高品質なビデオ通話を実現するフロントカメラ

前面に2000万画素という、タブレットとしては非常に高画素なカメラを搭載しています。これは、「REDMAGIC Astra」(9MP)や「Galaxy Tab S10 FE」(12MP)など、比較対象のどのタブレットよりも優れており、オンライン会議やビデオチャットで非常にクリアな映像を相手に届けられます。

メリット4:没入感の高いクアッドスピーカー

本体に4基のスピーカーを搭載し、DTS:X® Ultraによる立体音響に対応しています。これにより、映画や音楽、ゲームにおいて臨場感あふれるサウンド体験が可能です。「REDMAGIC Astra」や「Galaxy Tab S10 FE」のデュアルスピーカーと比べて、音の広がりと迫力で勝っています。

メリット5:圧倒的なコストパフォーマンス

これだけのハイエンドな性能と機能を持ちながら、69,800円からという価格は驚異的です。同じプロセッサーを搭載する「Lenovo Yoga Tab Plus」よりも安価であり、同価格帯のタブレットと比較して、頭一つ抜けた性能を手に入れることができます。

【デメリット】

デメリット1:microSDカード非対応による拡張性の低さ

nubia Pad Proは、microSDカードスロットを搭載していないため、後からストレージ容量を増やすことができません。最大2TBのmicroSDカードに対応する「Galaxy Tab S10 FE」と比較すると、写真や動画を大量に保存したいユーザーにとっては大きな弱点となります。

デメリット2:防水防塵性能の欠如

防水防塵性能を示すIP等級に対応していません。お風呂やキッチン、屋外など、水しぶきやホコリが気になる場所で使いたい場合には注意が必要です。IP54に対応する「REDMAGIC Astra」や、IP68という高い防水防塵性能を持つ「Galaxy Tab S10 FE」と比べると、耐久性の面で見劣りします。

デメリット3:有機ELではない液晶ディスプレイ

ディスプレイにはTFT液晶パネルが採用されています。2.8Kと高解像度で非常に美しいですが、「REDMAGIC Astra」が採用する有機EL(OLED)ディスプレイのような、吸い込まれるような黒の表現や、鮮烈な色彩は得られません。映像美に最もこだわるユーザーにとっては、選択を迷うポイントになるでしょう。

デメリット4:タブレットに最適化されていないUI

OSはAndroid 15ベースのMyOS 15を搭載していますが、そのUIはスマートフォンライクで、タブレットの広い画面を活かすためのDock機能などがありません。操作自体はスムーズですが、より効率的な操作性を求めるユーザーには、少し物足りなく感じられる可能性があります。

デメリット5:付属品の少なさ(充電器が別売り)

製品の箱には充電器が同梱されておらず、66Wの急速充電性能を最大限に活かすには、対応する充電器を別途購入する必要があります。これは「REDMAGIC Astra」や「OPPO Pad 3」も同様ですが、追加の出費が必要になる点は購入前に考慮すべきです。

nubia Pad Proのスペック(仕様)一覧

  • ディスプレイ: 10.9インチ TFT液晶、2880×1800解像度、144Hz、P3広色域
  • プロセッサ: Qualcomm Snapdragon® 8 Gen 3
  • GPU: Adreno 750
  • RAM(メモリ): 8GB, 12GB, 16GB (LPDDR5X)
  • ストレージ: 256GB, 512GB (UFS 4.0)
  • バッテリー: 10,100mAh
  • 駆動時間: 最大連続待機時間50日間(特定のテスト条件下)
  • 充電: 66W高速充電、充電分離(バイパス充電)機能対応
  • 背面カメラ: 13MP
  • 前面カメラ: 20MP
  • ワイヤレス通信: Wi-Fi 6 (802.11a/b/g/n/ac/ax/be), Bluetooth 5.4
  • インターフェース: USB Type-C (USB 3.2、OTG対応)
  • センサー: 重力センサー, ジャイロセンサー
  • 映像出力: DisplayPort出力対応 (有線/無線キャスティング)
  • スピーカー: 4基 (クアッドスピーカー)
  • オーディオ: DTS:X® Ultra 対応
  • マイク: 3マイクアレイ (AI音声最適化、ノイズ低減機能)
  • 機能: Nebulaパフォーマンス制御エンジン, 6層冷却システム, 840Hzタッチサンプリングレート
  • 生体認証: 指紋認証、顔認証
  • 筐体: 一体型金属ボディ (CNC加工アルミニウムフレーム)
  • OS: MyOS 15.0 (Android 15)
  • サイズ: 約253.34 x 164.56 x 7.3 mm
  • 重量: 約523g
  • カラー: ブラック
  • 付属品: Type-C ケーブル, 取扱説明書

nubia Pad Proの評価

nubia Pad Proの画面。縦向きで置かれている。

8つの基準で「nubia Pad Pro」を5段階で評価してみました。

項目別評価

画面の見やすさ:★★★★☆

2.8Kの高解像度と144Hzのリフレッシュレートは、映像コンテンツやWebサイトを驚くほど精細かつ滑らかに表示します。TFT液晶のため、有機ELのような鮮烈さはありませんが、自然な発色で長時間の利用でも目が疲れにくい点が魅力です。

スペック:★★★★★

Snapdragon 8 Gen 3を搭載し、2025年時点でもあらゆるアプリやゲームを最高設定で快適に動作させる、紛れもないハイエンド性能を誇ります。LPDDR5XメモリとUFS 4.0ストレージの組み合わせも、その高速な動作を力強く支えています。

デザイン:★★★★★

CNC加工された一体型のアルミニウムボディは、シンプルながら非常に高級感があります。薄型で、エッジの処理も丁寧なため、手に持った時の満足感は非常に高いです。派手さはありませんが、所有欲を満たしてくれる洗練されたデザインです。

耐久性: ★★★☆☆

アルミニウムフレームによる筐体の剛性は高く、しっかりとした作りを感じさせます。しかし、防水防塵性能を示すIP等級に対応していない点は、屋外などでの利用シーンを考えると、少し物足りなさを感じます。

通信:★★★★☆

最新規格のWi-Fi 6やBluetooth 5.4に対応し、高速で安定した通信が可能です。LDACなどの高音質コーデックもサポートしており、ワイヤレス環境も万全です。ただし、セルラーモデルがないため、星を一つ減らしました。

機能:★★★★★

特に有線の外部映像出力機能が秀逸で、遅延なく大画面でゲームや作業ができます。オンライン会議で威力を発揮するAIノイズ低減マイクなど、エンタメからビジネスまで幅広くカバーする気の利いた機能が満載です。

使いやすさ:★★★★☆

高速で正確な指紋・顔認証に対応しており、ロック解除は非常にスムーズです。OSの動作も軽快ですが、UIがタブレットに完全には最適化されていない点が少しだけ気になりました。

価格:★★★★★

Snapdragon 8 Gen 3を搭載したハイエンドタブレットが69,800円から購入できるというのは、驚異的なコストパフォーマンスです。同価格帯の製品と比較しても、その性能は頭一つ抜けています。

総評:★★★★★

最高のゲーム体験と、日常を豊かにする万能性を両立した一台

nubia Pad Proは、「ハイエンドなAndroidタブレットが欲しいけれど、ゲーミングデバイスのような派手なデザインは避けたい」というユーザーにとって、まさに完璧な選択肢と言えるでしょう。Snapdragon 8 Gen 3がもたらす圧倒的なパフォーマンスは、最新の重量級ゲームを最高設定で快適にプレイできるだけでなく、動画編集のようなクリエイティブな作業までスムーズにこなします。

エンタメと仕事の質を高める、気の利いた機能群

このタブレットの真価は、単なる高性能に留まりません。4基のスピーカーが奏でる立体音響は映画や音楽への没入感を深め、AIノイズ低減機能付きのマイクはオンライン会議の質を格段に向上させます。さらに、USB-Cケーブル一本でPCモニターに接続し、映像出力すれば、遅延のない大画面でゲームを楽しんだり、PCライクな作業環境を構築したりすることも可能です。これらの機能は、日常のあらゆるシーンをより豊かで快適なものにしてくれます。

圧倒的なコストパフォーマンス

これだけの性能と機能を持ちながら、価格は69,800円からという、驚異的なコストパフォーマンスを実現しています。一般的なタブレットとは一線を画す性能を持ちながら、専門的なゲーミングタブレットよりも汎用性が高く、価格も手頃。nubia Pad Proは、エンターテイメント、クリエイティブ、ビジネスのすべてを高次元で満たしてくれる、2025年9月におけるAndroidタブレットの新たな指標となる一台です。

購入前の注意点

購入を検討する上で、いくつか注意すべき点があります。まず、製品には充電器やスクリーンプロテクターが同梱されていないため、66Wの急速充電性能を最大限に活かすには、対応する充電器を別途用意する必要があります。また、microSDカードによるストレージの拡張には対応しておらず、防水防塵性能を示すIP等級もありません。ソフトウェア面では、OSのUIがタブレットに完全には最適化されていない点や、Netflixの高画質再生(Widevine L1)が今後のアップデート対応予定である点も、事前に把握しておくと良いでしょう。

どんな人に最適か

以上の点を踏まえると、このタブレットは最先端の性能を求めつつも、それを日々の多彩なシーンでスマートに活用したいと考える方に最適です。一つのデバイスで質の高いエンターテイメントとPCライクな作業環境の両方を実現し、洗練されたデザインを好むのであれば、現在最も有力な選択肢の一つとなるでしょう。

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nubia Pad Proの価格・購入先

nubia Pad Pro 本体 前面と背面

※2025年9月2日より先行予約販売を開始。9月9日(火)から正式に販売を開始します。

※価格は2025/09/04に調査したものです。価格は変動します。

nubia ストア

8GB + 256GBモデル
通常価格:69,800円(税込)、
先行予約販売中クーポン併用価格:64,800円(税込)、

12GB + 256GBモデル
通常価格:79,800円(税込)、
先行予約販売中クーポン併用価格:74,800円(税込)、

16GB + 512GB
通常価格:92,800円(税込)、
先行予約販売中クーポン併用価格:87,800円(税込)、

で販売されています。

nubia ストアで「nubia Pad Pro」をチェックする

ECサイト

AliExpressで85,936円、

で販売されています。

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おすすめのライバル機種と価格を比較

nubia Pad Proに似た性能をもつタブレットも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。

REDMAGIC Astra

REDMAGICから発売された9.06インチのタブレットです(2025年7月 発売)。

REDMAGIC OS 10.5 (Android 15.0ベース) 、Qualcomm Snapdragon 8 Elite、12GB / 16GB / 24GB LPDDR5T メモリ、OLEDディスプレイ、256GB / 512GB / 1TB UFS 4.1 Proストレージ、8,200mAhバッテリー、背面13MPカメラ、前面9MPカメラ、デュアルX軸リニアモーター (4Dバイブレーション)を搭載しています。

また、「マジックキー」、「RGBライト」、「ゲームスペース」、PAD ICE-X 冷却システム、80W 高速充電、充電分離機能(バイパス充電)、「Google Gemini AI」、リフレッシュレート: 最大165Hz、タッチサンプリングレート: 瞬時最大2,000Hz、常時最大240Hz、に対応。

DP映像出力、デュアルスピーカー、DTS:X Ultraサウンドシステム、指紋認証、顔認証、IP54防水防塵、USB Type-C (USB 3.2 Gen 2) x1、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4にも対応しています。

価格は、楽天市場で87,799円(送料無料)、ヤフーショッピングで87,799円(送料無料)、米国 Amazon.comで$799.00、です。

関連記事:REDMAGIC Astra徹底レビュー!驚異のゲーミング性能をNovaと比較

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Galaxy Tab S10 FE / S10 FE+

Samsungから発売されたタブレットです(2025年4月18日 発売)。

約10.9インチ(FE)、約13.1インチのLCDディスプレイ(FE+)、Exynos 1580 オクタコアプロセッサ、8GBメモリ、128GBストレージ、8000mAh(FE)または10090mAh(FE+)バッテリー、背面約1300万画素広角カメラ、前面約1200万画素超広角カメラ、Android 15(2032年4月末までの長期サポート)を搭載しています。

また、Galaxy AI機能(「かこって検索」や「AI消しゴム」など)、付属のSペンでの操作(Bluetooth非対応)、リフレッシュレート最大90Hz、最大45Wの急速充電(USB PD)、最大2TBまでのmicroSDカードによるストレージ拡張、IP68等級の防水防塵(本体・Sペン)に対応しています。

さらに、デュアルスピーカー、電源ボタン一体型指紋認証、Book Cover Keyboard(AIキー搭載モデルあり・別売)、USB 2.0 Type-C (OTG)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3に対応しています。

価格は、Amazonで75,438円(税込・FEモデル)、楽天市場で83,410円(送料無料)、ヤフーショッピングで84,990円、AliExpressで62,048円、米国 Amazon.comで$429.99、です。

関連記事:Galaxy Tab S10 FE徹底レビュー!S9 FEからの進化点とAI機能

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OPPO Pad 3 Matte Display Edition

OPPOから発売された約11.6インチのタブレットです(2025年6月26日 発売)。

MediaTek Dimensity 8350、8GB LPDDR5X メモリ、約11.6インチ LCD (LTPS)、256GB UFS 4.0 ストレージ、9520 mAhバッテリー、背面約800万画素カメラ、前面約800万画素カメラを搭載しています。

また、「AI機能 (ドキュメント要約・翻訳、写真編集など)」、O+ Connect、マルチウィンドウビュー、67W SUPERVOOC™フラッシュチャージ対応、クアッドスピーカー、Holo Audio、OPPO Pencil 2 (別売り)、OPPO Pad 3 Smart Keyboard (別売り)、USB Type-C、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4に対応しています。

価格は、Amazonで67,830円、楽天市場で79,800円(送料無料)、です。

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Lenovo Yoga Tab Plus

Lenovoから発売された12.7インチのタブレットです(2025年1月 発売)。

Android 14(2回のメジャー OS アップグレード)、Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3、16GB LPDDR5X メモリ、3K液晶(2944 x 1840)、256 GB UFS 4.0ストレージ、10200 mAhバッテリー、背面13MP + 2MP の2眼カメラ、前面13MP フロントカメラを搭載しています。

また、Lenovo AI Now、共有機能(クロスコントロール、共有ハブ、デバイス連携)、Harman Kardonの6つのスピーカー、ドルビー・アトモス、デュアルマイク、DP映像出力、Miracast、144Hzのリフレッシュレート、45W急速充電、Lenovo Tab Pen Pro(付属)、専用のキーボードパック(別売)、USB 3.2 Type-C ポート、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4に対応しています。

価格は、Amazonで89,980円(税込)、楽天市場で94,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで94,800円、です。

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Xiaomi Pad 7

Xiaomiから発売された11.2インチのタブレットです(2025年3月13日 発売)。

Xiaomi HyperOS 2(Android 15ベース)、Snapdragon 7+ Gen 3 Mobile Platform、8GB LPDDR5X メモリ、3.2Kの11.2インチ 液晶(3200×2136)、128GB/256GB UFS 3.1/4.0ストレージ、8850 mAhバッテリー、背面1300万画素カメラ、前面800万画素カメラを搭載しています。

また、Xiaomi HyperAI(AI音声/アート/電卓/文章生成)、Google Gemini連携、Xiaomi HyperConnect、ワークステーションモード、最大144Hz 可変リフレッシュレート、45W ターボチャージ、クアッドスピーカー(200%音量アップ)、Dolby Atmosサウンド、Miracast対応映像出力、

Xiaomi フォーカスペン対応 (低遅延, 8192段階筆圧感知, 別売)、Xiaomi Pad 7/7 Pro フォーカスキーボード対応 (フローティング, ヒンジ, 無段階調整, バックライト, タッチパッド, 別売)、USB Type-C 3.2 Gen 1、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.4、に対応しています。

価格は、Amazonで49,980円(税込)、楽天市場で49,980円(送料無料)、ヤフーショッピングで54,980円、AliExpressで48,699円、米国 Amazon.comで$387.00、です。

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