
2025年9月26日に発売された「Lenovo Idea Tab Plus」は、3万円台後半という手頃な価格ながら、鮮やかな2.5Kディスプレイとクアッドスピーカー、さらにスタイラスペンまで標準付属した、コストパフォーマンス抜群のAndroidタブレットです。
このレビューでは、上位モデル「Lenovo Idea Tab Pro」との詳細な比較を交えながら、実際の使い心地やゲーム性能、そしてペン入力の実力などを徹底検証しました。
【先に結論からお伝えしましょう】
Lenovo Idea Tab Plus の長所(Pros):
- 圧倒的なコスパ: Proより約1.5万円安く、ペンも付属するお得感
- スタミナ抜群: 省電力設計でProを超える長時間バッテリー駆動(実測約15時間)
- エンタメ性能: 2.5K液晶とDolby Atmos対応クアッドスピーカーの没入感
- 拡張性: 専用キーボード(別売)は充電不要&日本語配列で使いやすい
- 最新OS: Android 15を初期搭載し、長期アップデートも保証
Lenovo Idea Tab Plus の短所(Cons):
- ゲーム性能: 重い3Dゲーム(原神など)には不向き
- 映像出力なし: USB-CポートがUSB 2.0でモニター出力非対応
- 通信速度: Wi-Fi 5止まりで大容量ダウンロードはProに劣る
- 指紋認証なし: 生体認証は顔認証のみ
総合評価:
Lenovo Idea Tab Plusは、映画やYouTubeを楽しんだり、雑誌を読んだりといった「趣味」と、授業のノート取りやレポート作成などの「学び」の両方にぴったりな、誰にでもおすすめできる高コスパタブレットです。標準付属のペン「Lenovo Tab Pen」や別売のキーボード「Folio Keyboard」に加え、PCと連携するSmart Connectを駆使すれば、想像以上に効率を高めることもできるでしょう。
重いゲームや映像出力を利用しないのであれば、上位機のProに見劣りしない満足感が得られ、特にバッテリー持ちと価格を重視するユーザーにとっては、Pro以上に賢い選択肢となります。
<この記事でわかること>
- デザインと耐久性: メタルボディの質感、サイズ・重量比較、IP52防滴防塵(防水)、カラーバリエーション、純正ケース「Folio Case」、付属品
- ディスプレイ: 12.1インチ IPS液晶、2.5K解像度、90Hzリフレッシュレート、DCI-P3 96%色域、最大800nits輝度
- パフォーマンス: MediaTek Dimensity 6400、処理性能、発熱対策、メモリ(LPDDR4X)、ストレージ(UFS 2.2)
- ベンチマーク: Antutuスコア計測、CPU性能比較、ミドルレンジ性能、Idea Tab Proとのスコア差
- アプリの動作感: マルチタスク(画面分割)、Office、動画編集(CapCut)、画像編集(Lightroom)、レスポンス
- ゲーム性能: 『原神』『崩壊:スターレイル』『PUBG MOBILE』『フォートナイト』『アスファルト』などの実測フレームレート、画質設定、プレイ感
- ペンとキーボード: Lenovo Tab Pen(標準付属)、Folio Keyboard(別売)、書き心地、イラスト、お絵描き、日本語配列
- AI機能: Lenovo AI Notes(文章生成・要約)、MyScript Calculator、Google Gemini、かこって検索
- オーディオとカメラ性能: Dolby Atmos、クアッドスピーカー、音質、画質、書類スキャン、マイク性能、リモートワーク
- バッテリー: 10200mAh大容量、電池持ち、45W急速充電、充電中の発熱
- 通信性能: Wi-Fi 5(ac)、GPS搭載によるカーナビ利用、Bluetooth 5.2、テザリング
- OSと機能: Android 15(ZUI)、Smart Connect(PC連携)、アップデート保証、セキュリティ、PC保護
- 比較: Lenovo Idea Tab Pro、Lenovo Yoga Tab、Galaxy Tab A11+、REDMI Pad 2 Proとの違い
- スペック: 仕様詳細、メモリ・ストレージ規格、サイズ、重量、インターフェース
- 評価: 5段階評価、総評、メリット・デメリット、最適なユーザー
- 価格: 購入先、レノボ公式サイト、Amazon、楽天市場、ヤフーショッピング、中古相場
この記事を最後まで読むことで、「Lenovo Idea Tab Plus」を購入するべきか、それとも上位版の「Pro」を選ぶべきかがはっきりと分かるはず。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
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公式ページ:Idea Tab Plus | 12.1型 AI 搭載のスリムなタブレット | レノボ・ ジャパン
デザインと耐久性:Lenovo Idea Tab Plusのメタルボディと携帯性
ここではLenovo Idea Tab Plusのデザイン、質感、そして耐久性について書いていきます。
手に馴染む上質なメタルボディの質感
実際に手に取った瞬間、この価格帯のタブレットとは思えないしっかりとした剛性に驚きました。筐体はマットな仕上げのメタル素材で作られており、ひんやりとした金属の感触が高級感を漂わせます。指紋が目立ちにくいサラサラとした手触りは、長時間持っていても不快感がありません。
個人的に気に入ったのは、ディスプレイとボディの間に安価な製品に見られるような樹脂の緩衝材(プラスチックの縁)がないことです。ガラスとメタルがシームレスに繋がる「バスタブ構造」のような作りになっており、継ぎ目がないため手当たりが非常に滑らかです。ベゼル幅は約7mmと均等で、画面への没入感を高める現代的なデザインだと感じました。
兄弟機「Pro」とのサイズ・重量・カラー比較
サイズと重量に関しては、上位モデルである「Lenovo Idea Tab Pro」との違いが顕著に現れるポイントです。本機(Plus)のサイズは約278.8×181.1×6.3mmで、重量は約530gです。対してProモデルは約291.8×189.1×6.9mm、約620gと一回り大きく、重さも90gほど増加します。
実際に両方を想定して持ち比べてみると、Plusの530gは片手で支えて動画を見る際にも許容範囲内ですが、Proの620gはずっしりと重みを感じ、基本的にはスタンド利用がメインになると感じました。薄さもPlusの方が0.6mm薄く、バッグの隙間にスッと入る携帯性の良さは本機に分があります。
カラーバリエーションについても大きな違いがあります。Proは落ち着いた「ルナグレー」一色のみですが、Plusは「ルナグレー」「クラウドグレー」「サンドローズ」の3色展開です。特にサンドローズは淡いピンク系の色合いで、ガジェット特有の無機質な感じを和らげてくれるため、リビングに置いてもインテリアに馴染みやすいと感じました。
接続ポートとボタン配置の実用性
インターフェース類は、横向き(ランドスケープ)で使用することを前提に配置されています。カメラは上部ベゼルの中央にあり、Web会議などで自然な目線になります。ボタン類は、本体上部の左側に音量ボタン、左側面に電源ボタンがあります。
スピーカーは左右に2基ずつ、合計4基のクアッドスピーカーが配置されています。横持ちした際に手がスピーカーを塞がないか心配でしたが、配置が絶妙で、音が手のひらで反響してむしろ広がりのあるサウンドを楽しめました。
充電ポートは右側面にUSB Type-Cポートがありますが、ここはProとの決定的な違いがあります。ProはUSB 3.2 Gen 2で映像出力(DP-Out)に対応していますが、PlusはUSB 2.0で映像出力には対応していません。外部モニターに映して作業したいと考えている方は注意が必要です。
また、上部にはmicroSDカードスロットがあり、最大2TBまでストレージを拡張できるのは、動画データを大量に持ち歩きたい私にとって嬉しいポイントでした。
日常使いに安心な防滴防塵性能
耐久性については、IP52等級の防塵防滴(防水)性能を備えています。これは「塵埃の侵入を制限し、垂直より15度以内の落下水滴によって有害な影響を受けない」というレベルです。
完全防水ではないため、お風呂に沈めるような使い方はできませんが、キッチンでレシピを見ながら料理をする際の水はねや、小雨が降る屋外で少し操作する程度なら問題なく耐えられます。実際にキッチンカウンターに置いて動画を見ながら洗い物をしましたが、多少水滴が飛んでもサッと拭き取れば良いという安心感は、日常使いのタブレットとして非常に重要だと感じました。
充実の付属品とペンの仕様差
付属品は非常に充実しており、購入してすぐにフル活用できるパッケージになっています。箱の中にはマニュアル類、ACアダプター、USBケーブル、カードスロットピンに加え、スタイラスペン「Lenovo Tab Pen」が標準で同梱されています。
ここでもProとの違いがあります。Proに付属する「Lenovo Tab Pen Plus」はUSB-C充電式ですが、Plusに付属するペンは「単6電池(AAAA)」を使用するタイプです。電池交換の手間はありますが、充電切れを気にせず電池を入れ替えればすぐに使えるメリットもあります。専用のFolio CaseやKeyboardは別売りですが、ペンが最初から付いてくるのは、お絵描きやメモを試してみたいユーザーにとって大きなコストメリットだと言えます。
純正のケース
別売りの純正ケース類も魅力的です。「Folio Case」はマグネットで背面に吸着し、ハンズフリーで視聴できるスタンド機能に加え、ペンを収納するホルダーも備えています。
まとめ:デザインと耐久性
- 第一印象:メタル素材とマット仕上げによる高級感があり、継ぎ目のない構造が手によく馴染む
- サイズと重量:Idea Tab Proより約90g軽い約530gで、厚さも6.3mmと薄く携帯性に優れる
- カラー:Proは1色のみだが、Plusはルナグレー、クラウドグレー、サンドローズの3色から選べる
- ポート配置:USB Type-Cは映像出力非対応(Proは対応)、最大2TB対応のSDカードスロットを搭載
- 耐久性:IP52の防塵防滴に対応しており、キッチンなどの水回りでも安心して使用可能
- 付属品:充電アダプターに加え、単6電池式のスタイラスペンが標準付属しておりコスパが高い
- ケース:別売りのFolio Caseはスタンドやペン収納に対応
ディスプレイ:Lenovo Idea Tab Plusの色鮮やかな画面と視認性
ここではLenovo Idea Tab Plusのディスプレイ性能と、実際に映像やテキストを表示させて感じた視認性の良さについて書いていきます。
鮮やかな発色と目に優しいIPSパネル
電源を入れて画面が点灯した瞬間、その発色の良さに目を奪われました。搭載されているのは12.1インチのIPS液晶パネルで、視野角が広く、斜めから覗き込んでも色の変化が少ないのが特徴です。個人的に感動したのは色の再現性です。96% DCI-P3という広色域をカバーしているため、YouTubeで旅のVlog動画を見た際、空の青さや木々の緑が非常に鮮やかに、かつ自然に映し出されました。
OLED(有機EL)のような完全な黒ではありませんが、コントラスト比も十分に高く、IPSパネル特有の落ち着いた自然な色味は、長時間見ていても目が疲れにくいと感じました。また、画面のちらつき(フリッカー)の原因となるPWM調光を使用していない点も、電子書籍をじっくり読む私のようなユーザーには嬉しいポイントです。
兄弟機「Pro」とのサイズ・解像度比較
上位モデルである「Lenovo Idea Tab Pro」と比較すると、ディスプレイの仕様には明確なグレード差があります。本機(Plus)は12.1インチで解像度は2.5K(2560×1600ドット)です。一方、Proモデルは一回り大きい12.7インチで、解像度も3K(2944×1840ドット)とさらに高精細になっています。
実際に使い比べてみると、Proの12.7インチは雑誌を見開きで読む際や、画面分割で2つのアプリを並べた時の情報量に余裕を感じます。しかし、Plusの12.1インチも狭いとは全く感じません。アスペクト比は16:10で、動画視聴時の黒帯も適度な範囲に収まり、Webブラウジングでも縦方向の情報がしっかり表示されます。画素密度も十分に高いため、文字のドット感(粗さ)は全く気にならず、電子コミックの細かなセリフもくっきりと読み取ることができました。
滑らかさと明るさの違い
リフレッシュレートと輝度についても違いがあります。Plusは最大90Hzのリフレッシュレートに対応しており、Webサイトのスクロールやシステムのアニメーションは十分に滑らかです。しかし、Proモデルは最大144Hzに対応しているため、より高速なゲームや素早いスクロール操作ではProの方が「ヌルヌル」とした滑らかさを感じます。とはいえ、動画視聴がメインであれば90Hzで不満を感じることはありませんでした。
輝度に関しては、Plusには「高輝度モード」があり、最大800nits(標準600nits)まで明るくなります。実際に晴れた日のカフェのテラス席で電子書籍を読んでみましたが、画面が暗くて見えないというストレスはなく、屋外での視認性は非常に優秀でした。HDRコンテンツの表示にも対応しているため、Netflixなどで対応作品を見ると、輝度のダイナミックレンジが活かされた美しい映像を楽しめます。
ストレスのないタッチ応答性
タッチ感度については、指に吸い付くような反応で非常に快適です。スワイプやタップの取りこぼしもなく、ブラウザの拡大縮小もスムーズに行えました。付属のスタイラスペンを使った手書き入力でも、遅延は少なく、ペン先の追従性は良好です。Proのような超高速レスポンスとまではいきませんが、イラスト制作やノート取りといった一般的な用途でストレスを感じることはないでしょう。
<ディスプレイの仕様>
- サイズ: 12.1インチ
- 解像度: 2560×1600ドット (2.5K)
- パネル種類: IPS液晶
- リフレッシュレート: 90Hz
- 色域: 96% DCI-P3
- 輝度: 600nits (標準) / 800nits (HBM)
- その他: TUVラインランド認証(目に優しいディスプレイ)
まとめ:ディスプレイ
- 第一印象:IPS液晶の発色が自然で美しく、DCI-P3 96%の広色域により動画視聴の満足度が高い
- サイズと解像度:Pro(12.7インチ 3K)には及ばないが、Plus(12.1インチ 2.5K)も十分高精細で文字が見やすい
- リフレッシュレート:Proの144Hzに対しPlusは90Hzだが、日常使いや動画視聴では滑らかさに不満はない
- 輝度:最大800nitsの高輝度モードにより、屋外でも画面がくっきりと見え、HDRコンテンツも楽しめる
- 目の疲れにくさ:PWM調光を使用していないためちらつきが少なく、長時間の読書でも目が疲れにくい
- タッチ感度:指やペンの反応は良好で、ブラウジングやメモ取りなどの操作にストレスを感じない
パフォーマンス
ここではLenovo Idea Tab Plusのパフォーマンスについて、Antutuベンチマーク、アプリの動作感、メモリとストレージの3つに分けて紹介します。
Antutuベンチマーク
本機には、MediaTek製の「Dimensity 6400」というプロセッサーが搭載されています。これは6nmプロセスで製造された8つのコア(オクタコア)を持つチップセットで、グラフィック処理を行うGPUには「Arm Mali-G57 MC2」が採用されています。位置づけとしてはミドルレンジの下位にあたり、ウェブ閲覧や動画再生といった基本的なタスクを省電力かつスムーズにこなすことに重点を置いた仕様です。
Antutuベンチマークは以下のようになっています。
[Antutu バージョン 10]
例: Antutu V10.3.9 総合で「412620」、CPUで「122683」、GPUで「65911」、MEMで「107123」、UXで「116903」
総合スコアは約41万点、CPU性能は約12万点、GPU性能は約6万5千点になります。
CPU性能比較
Lenovo Idea Tab Plusが搭載するMediaTek Dimensity 6400の性能を、他のCPUと比較してみました。
<CPUランキング>
※Antutu V10 ベンチマーク総合スコアで比較したものです。
- MediaTek Dimensity 8300 (Lenovo Idea Tab Pro)・・・Antutu:117万
- Exynos 1580 (Galaxy Tab S10 FE シリーズ)・・・Antutu:93万
- Qualcomm Snapdragon 7s Gen 4 (REDMI Pad 2 Pro)・・・Antutu:90万
- Snapdragon 870 5G (Xiaomi Pad 6)・・・Antutu:70万
- MediaTek MT8775 (Galaxy Tab A11+)・・・Antutu:68万
- Snapdragon 7s Gen 2 (Redmi Pad Pro/POCO Pad)・・・Antutu:62万
- Exynos 1380 (Galaxy Tab S10 Lite)・・・Antutu:58万
- MediaTek Dimensity 6400 (Lenovo Idea Tab Plus)・・・Antutu:41万
- Dimensity 6300 (Lenovo Idea Tab)・・・Antutu:41万
- MediaTek Helio G100-Ultra (Redmi Pad 2)・・・Antutu:40万
<Lenovo Idea Tab Pro比較から分かること>
上位モデルの「Lenovo Idea Tab Pro」と比較すると、スコアには約3倍もの圧倒的な開きがあります。Proが搭載するDimensity 8300は117万点を超えるハイエンド級の処理能力を持っており、原神などの重い3Dゲームや動画編集も快適にこなせます。
対して、約41万点のIdea Tab Plusは、そうした高負荷な作業には不向きであり、あくまで動画視聴やブラウジング、電子書籍といった「コンテンツ消費」に特化した性能であると言えます。同じ「Idea Tab」シリーズでも、中身の性能と得意分野は全く別物であると理解しておいた方が良いでしょう。
<その他の機種との比較から分かること>
他のタブレットと比較すると、本機の性能は「Dimensity 6300」を搭載した「Lenovo Idea Tab」や、「Helio G100-Ultra」を搭載した「Redmi Pad 2」といった機種とほぼ同等の水準です。
「Snapdragon 870」を搭載する「Xiaomi Pad 6」や、「Snapdragon 7s Gen 2」を搭載する「Redmi Pad Pro」などのミドルハイクラスのタブレットには及びませんが、エントリークラスよりは確実に高い処理能力を持っています。最新の3Dゲームを最高画質で楽しむには力不足ですが、価格を抑えつつ日常使いに困らない性能を確保した、コストパフォーマンス重視の選択肢であることが分かります。
アプリの動作感:Lenovo Idea Tab Plusの日常使いと編集作業の限界
ここでは、Lenovo Idea Tab Plusを実際に使用して感じたマルチタスク性能や、画像・動画編集時の挙動、そして気になる発熱について書いていきます。
マルチタスク:大画面を活かした「ながら作業」の快適さ
12.1インチという広大な画面サイズは、やはり画面分割(スプリットスクリーン)でその真価を発揮します。実際に左側にYouTubeで動画を流しながら、右側でブラウザを開いて調べ物をしたり、Googleマップを表示させてみました。動画を見ながらの「ながら作業」でも、Dimensity 6400プロセッサと8GBのメモリのおかげで、ブラウザのスクロールにカクつきを感じることはほとんどありませんでした。90Hzのリフレッシュレートも維持されており、エントリークラスのタブレットのような引っ掛かりを感じないのは好印象です。
また、ビジネスや学習に欠かせない「Microsoft Office」の動作も非常に軽快です。Wordでレポートを作成したり、PowerPointのスライドを修正したりしてみましたが、文字入力の遅延やスクロールのもたつきは感じられません。12.1インチの大画面はA4書類を読みやすいサイズで表示できるため、視認性も抜群です。Excelで膨大なデータを扱うような重い処理でない限り、別売りのキーボードと組み合わせて、外出先での「サブPC」として十分に実務をこなせるポテンシャルを持っています。
画像・動画編集:クリエイティブ作業の実用性
画像編集については、ディスプレイの発色が非常に良いため、写真のチェックや軽い加工には最適だと感じました。96% DCI-P3の色域カバー率は伊達ではなく、Lightroomで写真を表示した際の色味は非常に正確です。付属のペンを使ってLightroomのスライダーを調整したり、Canvaでサムネイルを作成したりする作業はスムーズに行えました。ただし、高画質な写真を書き出す際の時間は、Proに比べるとワンテンポ待たされる感覚があります。
動画編集に関しては、CapCutを使用してフルHD動画のカット編集を行ってみました。1080pの素材を並べてプレビューする分にはスムーズに動きますが、エフェクトやテロップを多重に重ねると、プレビュー再生時に若干のカクつきが発生します。特に4K動画の編集は、SoCの性能的にも荷が重く、書き出し時間も長くなるため実用的とは言えません。Proであれば4K動画の編集もこなせるパワーがありますが、PlusはあくまでフルHDまでの「Vlog編集」や「SNS用動画作成」に留めておくのが無難です。
発熱とサーマルスロットリング:驚くべき安定性
長時間使用して最も驚いたのは、発熱の少なさです。高負荷なベンチマークテストや3Dゲームを1時間ほど連続で動作させても、背面の温度は人肌程度にしか上がらず、不快な熱さを感じることは全くありませんでした。具体的には、最大負荷時でも表面温度は32℃程度に収まっており、非常に優秀な熱管理がされています。
このため、長時間連続で使用しても「サーマルスロットリング」による急激な輝度低下やカクつきは発生しませんでした。Proモデルは高性能ゆえに高負荷時の熱処理が課題になることがありますが、Plusはそもそも発熱しにくい省電力なチップセットを採用しているため、夏場や長時間の使用でもパフォーマンスが安定している点は、ライトユーザーにとって大きなメリットだと言えます。
まとめ:アプリの動作感
- マルチタスク:12.1インチでの2画面分割はYouTubeとブラウザの同時利用に最適で、動作も90Hzで滑らか
- メモリ管理:8GB RAMで日常利用は快適だが、Proに比べるとアプリの再読み込み頻度はやや高い
- 画像編集:DCI-P3 96%の広色域ディスプレイにより、正確な色確認とライトな写真加工が可能
- 動画編集:CapCut等でのフルHD編集は実用的だが、4K編集や書き出し速度はProに大きく劣る
- 発熱:高負荷時でも最大32℃程度と非常に低温で、長時間使用しても熱による性能低下がほぼない
メモリとストレージ:Lenovo Idea Tab Plusの十分な容量と拡張性
ここでは、Lenovo Idea Tab Plusのメモリとストレージ性能、そしてProモデルとの規格の違いがもたらす体験差について書いていきます。
必要十分な8GBメモリとProモデルとの規格差
本機は8GBのメモリ(RAM)を搭載しており、規格にはLPDDR4Xが採用されています。高解像度ディスプレイを搭載しているためメモリ消費が心配でしたが、日常的なマルチタスクであればタスクキル(アプリの強制終了)に悩まされることも少なく、安定したタスク保持力を発揮しています。
しかし、上位モデルである「Lenovo Idea Tab Pro」と比較すると、規格の差による「キビキビ感」の違いは否めません。Proモデルは最新規格のLPDDR5Xを採用しているため、アプリを切り替えた瞬間の再描画や立ち上がりが明らかに高速です。
OSの設定から仮想メモリ(RAM拡張)機能を使えばストレージの一部をメモリとして割り当てられますが、物理メモリの速度差を埋めるほどではないため、あくまで補助的な機能と捉えておくのが良いでしょう。
ストレージ速度とmicroSDカードによる拡張性
ストレージ(ROM)は128GBまたは256GBから選択でき、規格はUFS 2.2を採用しています。アプリのインストールや写真の読み込み速度は標準的で、ストレスを感じるほどではありません。初期状態でのシステム占有量はそれなりにありますが、私が使用した256GBモデルでは約238GBの空き容量が確保されており、アプリやデータを保存する余裕は十分にありました。
ここでもProモデルとの違いは明確です。Proは非常に高速なUFS 4.0規格のストレージを搭載しているため、原神のような大容量ゲームのロード時間や、数GB単位のファイルコピー速度において圧倒的な速さを見せつけます。PlusのUFS 2.2は、ゲームのロードで数秒長く待たされる場面がありますが、動画視聴や読書といった用途ではその差を感じにくいのも事実です。
また、本機は最大2TBまでのmicroSDカードに対応しています。AmazonプライムビデオやNetflixの映画を大量にダウンロードしてオフラインで見たい私にとって、安価なSDカードで容量を底上げできるのは大きなメリットです。内部ストレージの速度にこだわらないデータ保存先として、SDカードスロットは非常に重宝しました。
まとめ:メモリとストレージ
- メモリ容量:8GB LPDDR4Xを搭載しており、ブラウジングや動画視聴のマルチタスクなら十分な保持力がある
- Proとのメモリ比較:ProのLPDDR5Xに比べると、アプリ切り替え時のレスポンスや瞬発力で劣る
- ストレージ規格:UFS 2.2を採用。日常使いには問題ないが、ProのUFS 4.0に比べるとゲームのロード時間は長い
- 拡張性:最大2TBのmicroSDカードに対応しており、動画や電子書籍の保存先として柔軟に運用可能
ゲーム性能をレビュー!人気タイトルの動作を検証
ここでは、Lenovo Idea Tab Plusに搭載されているMediaTek Dimensity 6400プロセッサが、実際のゲームプレイでどこまで通用するのかを検証していきます。人気タイトルを実際にプレイし、フレームレート(FPS)の変化や挙動を具体的にチェックしました。
フォートナイト
素材を集めて建造物を作りながら最後の1人を目指して戦う、クラフト要素が融合した独自のバトルロイヤルゲーム『フォートナイト』を検証しました。
画質設定を「低」、3D解像度を75%程度に調整したところ、予想以上に快適に動作しました。待機島やバスからの降下直後は読み込みで一瞬フレームレートが落ちますが、地上に降りて探索や戦闘を開始してからは概ね30FPS前後で安定しています。
モバイル版の中でも重いタイトルですが、複雑な建築を高速で行うような競技レベルのプレイでない限り、カジュアルに遊ぶ分には大きなカクつきや遅延に悩まされることはありませんでした。このクラスのタブレットとしては十分に健闘しており、エンジョイ勢なら問題なく楽しめるレベルです。
原神
まずは重量級タイトルの代名詞である、オープンワールドRPG『原神』です。広大なテイワット大陸を冒険する本作ですが、画質設定を「最低」または「低」まで落とすことで、ようやくプレイアブルな状態になります。
フィールドを探索している間は30〜40FPS程度で推移し、意外と動ける印象を受けました。しかし、複数の敵に元素スキルを連発してエフェクトが重なる戦闘シーンや、オブジェクトが密集する都市部に入ると負荷が一気に高まり、30FPSを割り込んでカクつきを感じる場面が見受けられます。特に最新エリアでの探索は負荷が大きいため、快適さを優先するなら解像度設定も下げて、本体への負担を極力減らす工夫が必要です。
PUBG MOBILE
100人で生き残りをかけるバトロワ『PUBG MOBILE』では、画質設定の調整が勝敗を分けます。クオリティを「スムーズ」、フレーム設定を「ウルトラ(上限40FPS)」に設定したところ、ほぼ40FPS付近に張り付いて安定動作しました。
多くのプレイヤーが集まる激戦区へのパラシュート降下時や、車両を使って高速でマップを移動する際にはわずかなフレーム低下を感じますが、肝心の撃ち合いにおけるレスポンスは良好です。画質を欲張ると本体の発熱により動作が不安定になるリスクがあるため、安定してドン勝を狙いたいなら、迷わず低画質設定を選ぶのが最適解だと感じました。
崩壊:スターレイル
続いて、スペースファンタジーRPG『崩壊:スターレイル』をプレイしました。こちらはターン制コマンドバトルのため、アクションゲームほどフレームレートの低下が致命的になりにくいのが救いです。
グラフィック設定を「低」にした状態では、フィールド移動や会話パートで30〜45FPSを維持し、比較的スムーズに物語を進めることができます。ただし、見どころである必殺技の派手なカットイン演出が入る瞬間は処理が重くなるようで、25FPS前後まで瞬間的に落ち込むことがありました。最高画質でのプレイはハードウェアの限界を超えてしまいますが、設定を落としてストーリーや戦略バトルを楽しむ分には、大きな支障なく遊べるレベルです。
アスファルト:Legends Unite
最後に、爽快感あふれるレースゲーム『アスファルト:Legends Unite』です。スピード感が命のこのタイトルでは、「パフォーマンス優先」の設定にすることで45〜60FPSを出せました。
直線のコースを爆走している時は非常に滑らかですが、ニトロを使って急加速した際のブラー効果や、ライバル車と激しくぶつかり合うクラッシュシーンなどの高負荷な場面では、50FPS前後を行ったり来たりする動きになります。とはいえ、操作に対する反応は悪くなく、中程度の負荷であれば十分にレースの臨場感を味わえます。ただし、最高画質ではフレームレートが著しく低下して操作感も重くなるため、競技的なプレイをするなら設定の妥協は必須です。
まとめ:ゲーム性能
Lenovo Idea Tab Plusに搭載されているMediaTek Dimensity 6400は、Antutuスコア約41万点という数値が示す通り、普段使いやカジュアルなゲームプレイに焦点を当てたミドルレンジの性能です。
今回検証したように、『原神』や『崩壊:スターレイル』のような高負荷な3Dタイトルを高画質で楽しむにはパワー不足ですが、画質設定を「低」に落とすことを前提とすればプレイ可能です。また、『フォートナイト』『PUBG MOBILE』や『アスファルト:Legends Unite』であれば、設定次第で実用的なフレームレートを確保して快適に遊ぶことができます。本格的なゲーミングタブレットとしては厳しいものの、設定を調整して楽しむライトな用途であれば、十分に役割を果たしてくれるプロセッサだと言えます。
ペンとキーボード:Lenovo Idea Tab Plusの入力体験と純正アクセサリ
ここでは、Lenovo Idea Tab Plusに標準付属するスタイラスペンと、別売りの専用キーボードを使った実際の入力体験について書いていきます。
「書く」楽しさを広げる標準付属のLenovo Tab Pen
本機の大きな魅力は、追加費用なしでスタイラスペン「Lenovo Tab Pen」が同梱されている点です。単なるオマケではなく、4096段階の筆圧感知に加え、傾き検知(チルトサポート)にも対応した本格的な仕様です。実際に定番のイラストアプリ「CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)」をインストールして、キャラクターのラフ画を描いてみました。
描き心地は驚くほど自然です。ペンを寝かせて鉛筆ツールを使うと、傾き検知が反応して広い面で塗ることができ、筆圧の強弱による線の入り抜きもしっかり表現されました。90Hzのリフレッシュレートのおかげで、素早いストロークでも遅延(レイテンシ)はほとんど気にならず、ペン先にインクがついてくる感覚で描画できます。また、画面に手をベタリと置いても誤作動しないパームリジェクションが正確に機能するため、紙に描くときと同じリラックスした姿勢で長時間のお絵描きに没頭できました。
上位モデル「Lenovo Idea Tab Pro」との違い
ただし、上位モデルである「Lenovo Idea Tab Pro」との仕様差は知っておくべきでしょう。Proに付属する「Lenovo Tab Pen Plus」はUSB-Cポートでの充電式ですが、本機付属の標準ペンは「単6電池(AAAA)」を使用する乾電池式です。180時間以上の長時間駆動が可能とはいえ、単6電池はコンビニ等で入手しにくいため、Amazonなどで予備を確保しておく必要があります。もし充電式の利便性や、置き忘れ防止のアラート機能が必要な場合は、別売りの「Lenovo Tab Pen Plus」を購入して使うことも可能です。
手軽にPCライクに使えるFolio Keyboard
別売りの「Folio Keyboard」は、本体底面のスマートコネクタ(Pogoピン)に磁力でカチッと装着するだけで使用できます。Bluetoothのペアリング設定や充電が一切不要なのは、使いたい時にすぐ使えるという意味で非常にストレスフリーでした。キー配列は日本語(JIS)に対応しており、キーストロークもしっかりあるため、長文のメール作成やレポート執筆も快適にこなせます。
ここでもProモデル用のキーボードと比較すると、機能面に違いがあります。Pro用のキーボードパックにはマウス操作ができるトラックパッドが搭載されていますが、本機(Plus)用のFolio Keyboardにはタッチパッドが搭載されていません。カーソル操作をするには画面を直接タッチするか、別途Bluetoothマウスを用意する必要があります。それでも、この薄さと軽さでPCライクな文字入力環境をどこへでも持ち運べるメリットは非常に大きいと感じました。
まとめ:ペンとキーボード
- 標準ペン:単6電池式の「Lenovo Tab Pen」が付属し、追加出費なしで手書き入力を始められる
- ペンの比較:Pro付属の「Pen Plus」は充電式だが、本機付属ペンは電池交換式で入手性に注意が必要
- 書き心地:4096段階の筆圧感知と傾き検知に対応しており、メモや「かこって検索」の操作が快適
- キーボード接続:スマートコネクタによる磁気接続で、充電やペアリング設定が不要
- キーボード比較:日本語配列で打ちやすいが、Pro用と異なりタッチパッドは搭載されていない
AI機能:Lenovo Idea Tab Plusが学習と作業を加速させる
ここでは、Lenovo Idea Tab Plusに搭載された多彩なAI機能と、それらが日々の学習やデスクワークをどう変えるかについて書いていきます。
生成AIが執筆をサポートする「Lenovo AI Notes」
実際に使ってみて、単なるメモアプリの枠を超えていると感じたのが「Lenovo AI Notes」です。これは初稿の作成から内容の整理までをAIが強力に支援してくれる機能で、執筆作業の効率が劇的に変わりました。
例えば、レポートやブログのアイデア出しに行き詰まった際、「続きを書く」機能を使うと、AIが文脈を読み取って次の文章を提案してくれるため、思考を止めずに書き続けることができます。また、講義中に急いで取った箇条書きの断片的なメモも、「思考の整理(リライト)」機能を使えば、適切な言葉遣いの整った文章へ瞬時に変換してくれました。さらに、数ページにわたる長文の資料も「要約」機能で要点を短くまとめられるため、学習フロー全体の集中力を途切れさせない頼もしいパートナーだと感じました。
直感的な計算体験「MyScript Calculator」
標準付属のペン「Lenovo Tab Pen」との相性が抜群だったのが、手書き計算アプリ「MyScript Calculator」です。画面に数式を手書きするだけで、即座に認識して答えを出してくれるこの機能は、キーボードで入力しにくい分数やルートを含む計算で威力を発揮します。
4096段階の筆圧感知に対応したペンのおかげで、細かい数字の書き込みもスムーズです。まるで紙の計算用紙がそのまま電卓になったような感覚で、学習時の補助ツールとして手放せなくなりました。
ノート取りを極める「Squid Premium」特典
本機には、高機能ノートアプリ「Squid」のPremium版が3ヶ月間無料で付属しています。実際にPDFの資料を読み込み、付属ペンで直接注釈を書き込んでみましたが、ペンの遅延(レイテンシ)を感じさせない滑らかな書き心地でした。
Proモデルのような144Hzの超高速描画ではありませんが、90Hzのリフレッシュレートでもペンの追従性は良好です。授業のレジュメにマーカーを引いたり、図解を書き足したりする作業において、ストレスを感じることはありませんでした。
検索の新常識「Google Gemini & かこって検索」
最後に、Androidタブレットの標準機能として定着しつつあるGoogleのAI機能についてです。電源ボタンを長押しするだけでAIアシスタント「Gemini」が起動し、分からないことをすぐに相談できます。
また、ホームボタンを長押しして起動する「かこって検索」は、YouTubeで動画を見ている最中に気になったアイテムを、指やペンで丸く囲むだけで即座に検索結果が表示されます。アプリを切り替えることなくシームレスに検索できるこの機能は、一度使うと戻れないほどの便利さです。Proモデルでも同様に使えますが、Plusでも動作は軽快で、情報収集のスピードが格段に上がりました。
まとめ:AI機能
- Lenovo AI Notes:「続きを書く」「リライト」「要約」などの機能で、執筆や学習のフローを効率化
- MyScript Calculator:手書きの数式を即座に認識・計算し、付属ペンとの組み合わせで学習効率が向上
- Squid Premium:3ヶ月の無料特典により、PDFへの注釈や高機能なノート作成をすぐに体験可能
- かこって検索:動画や画像の気になった部分をペンで囲むだけで、アプリを移動せずに検索可能
オーディオとカメラ性能:Lenovo Idea Tab Plusの臨場感と実用性
ここでは、Lenovo Idea Tab Plusのエンターテインメント体験を左右するオーディオ性能と、日常の記録やリモートワークで役立つカメラ性能について書いていきます。
迫力のDolby AtmosサウンドとJBL搭載プロモデルとの違い
動画視聴をメインの用途として考えている私にとって、このタブレットのオーディオ性能は期待以上のものでした。本体の左右に合計4つのスピーカー(クアッドスピーカー)を搭載しており、Dolby Atmosに対応しています。実際に映画のアクションシーンを再生してみると、音が左右から広がりを持って飛び込んでくるため、ステレオ感と臨場感は抜群です。最大音量は約84dBまで出せるため、リビングで少し離れた場所に置いてもセリフが埋もれることはありませんでした。
音質に関しては、中高音域が非常にクリアで、ボーカルの声が前に出てくる印象です。低音もしっかりと鳴りますが、ドンシャリというよりは聞き疲れしないバランスの良いチューニングだと感じました。ただし、上位モデルである「Lenovo Idea Tab Pro」と比較すると、あちらはオーディオブランド「JBL」がチューニングしたスピーカーを搭載しています。
聴き比べると、Proの方が低音の厚みや音の解像感が一枚上手だと感じますが、Plusも価格を考えれば十分に満足できる「良い音」を鳴らしてくれます。なお、3.5mmイヤホンジャックは非搭載ですが、Bluetooth 5.2に対応しており、LDACやaptX HDといった高音質コーデックもサポートしているため、ワイヤレスイヤホンでも高音質な音楽体験が可能でした。
書類スキャンに便利な13MPカメラとビデオ通話の実力
カメラ性能については、背面に1300万画素(13MP)のオートフォーカス対応カメラ、前面に800万画素(8MP)のカメラを搭載しています。このスペックは実は上位機のProと同様の構成です。背面の13MPカメラは、風景写真を綺麗に撮るというよりは、配布されたプリントやホワイトボードの文字を「スキャン」する用途で非常に役立ちました。オートフォーカスがしっかり働くため、文字潰れのない鮮明な記録が残せます。
前面の8MPカメラは、画面の短い辺(縦持ち時の上部)ではなく、横持ちした際のベゼル(枠)中央部分に配置されています。これにより、ビデオ通話をする際に目線が自然になり、相手に違和感を与えません。画質も明るく、室内の照明下でもノイズが少ないため、自分の表情をクリアに伝えることができました。
リモートワークとオンライン学習での快適性
実際にZoomを使用したオンラインミーティングで本機の前面カメラを使ってみましたが、画質は非常に鮮明でした。800万画素の解像度はビデオ通話には十分すぎるほどで、PCの内蔵ウェブカメラ(多くが200万画素程度)と比べると、肌の質感や表情がはっきりと相手に伝わります。室内灯の下でも極端に暗くなることはなく、ノイズも抑えられているため、ビジネスシーンでも失礼のない映像品質を確保できました。
また、カメラの位置が横持ち時のベゼル(枠)中央部分に配置されている点も高評価です。iPadなどの縦持ち前提のタブレットを横にして使うと目線がズレてしまいがちですが、本機は正面を見れば自然とカメラ目線になるため、対面で話しているような自然なやり取りが可能です。マイクの集音性も良く、クリアな映像と音声でスムーズなコミュニケーションが取れました。
まとめ:オーディオとカメラ性能
- オーディオ性能:Dolby Atmos対応のクアッドスピーカーにより、立体的で広がりのあるサウンドを楽しめる。
- Proとの音質比較:JBLスピーカー搭載のProには及ばないものの、最大84dBの音量とバランスの良い音質で動画視聴に最適。
- 接続性:イヤホンジャックはないが、LDACやaptX HDなどの高音質Bluetoothコーデックに対応している。
- カメラ仕様:背面13MP、前面8MPを搭載し、画素数スペックは上位機のProと同等である。
- スキャン性能:背面のオートフォーカス対応カメラは、書類やメモのデジタル化に実用的
- ビデオ通話画質:前面の800万画素カメラはPCよりも鮮明で、横持ち時に目線が自然になる配置がリモートワークに最適
バッテリー持ちと充電:Lenovo Idea Tab Plusの長時間駆動と快適な急速充電
ここではLenovo Idea Tab Plusのバッテリー性能と、日常使いでの持ち、そして充電周りの仕様について書いていきます。
10,200mAhの大容量と省電力性能
本機は、このクラスのタブレットとしては非常に大きい10,200mAh(ミリアンペア時)の大容量バッテリーを搭載しています。公称のバッテリー駆動時間は、YouTubeストリーミング再生で最大13時間とされており、長時間のエンタメ視聴を強く意識した設計です。
比較対象の上位モデル「Lenovo Idea Tab Pro」も同じく10,200mAhのバッテリーを積んでいますが、あちらは公称駆動時間が約11時間となっています。同じ容量でありながらPlusの方が長く持つ理由は、Proが高性能なSoCと高リフレッシュレートの画面で電力を消費するのに対し、Plusは省電力なDimensity 6400プロセッサを採用しているためだと考えられます。実際のバッテリーテスト(Wi-Fiウェブサーフィン)の結果でも約15時間という驚異的な記録が出ており、スタミナに関してはProモデルを上回る実力を持っています。
1日中使い倒せる安心感:実体験レビュー
実際に朝から持ち出して、カフェでの作業や移動中の動画視聴にガッツリ使ってみました。輝度を少し高めに設定してNetflixで映画を2本(約4時間)観て、その後ブラウジングや電子書籍の読書を断続的に行いましたが、夕方になってもバッテリー残量はまだ40%近く残っていました。
「今日は充電器を忘れたかも」と焦る場面でも、この粘り強さには何度も助けられました。スリープ時の待機電力の消費も非常に少なく、数日間放置していてもバッテリーがほとんど減っていないのには驚きました。高負荷なゲームを連続プレイしない限り、1日で使い切るのは難しいほどのタフネスぶりです。
45W急速充電と充電ポートの仕様
充電に関しては、最大45Wの急速充電に対応しています。完全にバッテリーが切れた状態から満充電までにかかる時間は約86分(約1時間半)で、10,000mAh超えの容量を考えると非常に高速です。ちょっとした隙間時間にプラグを挿しておくだけで、数時間分使えるだけの電力が回復するのは非常に便利でした。
充電ポートは右側面に配置されていますが、規格はUSB 2.0 Type-Cです。ProモデルがUSB 3.2 Gen 2を採用しているのと比べるとデータ転送速度は遅いため、PCへの大容量ファイル転送には向きません。また、ワイヤレス充電には対応していませんが、急速充電中に本体背面がほんのりと温かくなる程度で、不快な発熱を感じることはありませんでした。
まとめ:バッテリー持ちと充電
- バッテリー容量:10,200mAhの大容量を搭載し、Proモデルと同じ容量ながら駆動時間で上回る
- 公称駆動時間:YouTubeストリーミングで最大13時間、Wi-Fiウェブサーフィン等のテストでは約15時間を記録
- 実使用感:動画視聴やブラウジングを一日中行っても余裕があり、スリープ時の消費も非常に少ない
- 充電速度:最大45Wの急速充電に対応しており、約86分でフル充電が可能
- 充電ポート:USB Type-C 2.0を採用しており、Pro(USB 3.2)に比べてデータ転送速度は遅い
- ワイヤレス充電:非対応だが、有線充電時の発熱は適切に抑えられている
通信性能:Lenovo Idea Tab PlusのWi-Fi速度と意外なGPS搭載
ここでは、Lenovo Idea Tab Plusの通信環境と、実際に屋外や自宅で使用して感じた接続の安定性について書いていきます。
日本国内版はWi-Fi専用モデルのみ
まず最初に理解しておくべき重要な点は、日本国内で販売されているLenovo Idea Tab Plusは「Wi-Fi専用モデル」であるということです。海外ではSIMカードを挿入できる5G対応モデルも存在しますが、日本版にはSIMカードスロットが搭載されていません。そのため、通勤電車の中やカフェといったWi-Fiのない環境で通信するには、スマートフォンのテザリング機能やポケットWi-Fiが必須となります。
実際に外出先へ持ち出してみましたが、単体で通信できない点はやはり少し手間に感じました。常にスマホのバッテリー残量を気にする必要があるため、どこでも単体で通信できるセルラーモデルの手軽さには及びません。
Wi-Fi 5でも動画視聴は快適、ただしProとの差は歴然
自宅での通信性能についてですが、本機はWi-Fi 5(IEEE 802.11ac)規格に対応しています。最新規格ではありませんが、12.1インチの大画面でYouTubeの4K動画を再生したり、Netflixを高画質でストリーミングしたりする分には、途切れることなくスムーズに再生できました。日常的なブラウジングやSNSの閲覧で「遅い」と感じることはまずありません。
しかし、上位モデルである「Lenovo Idea Tab Pro」と比較すると、スペックの差は明らかです。Proモデルは最新のWi-Fi 7(IEEE 802.11be)に対応しており、対応ルーター環境下での通信速度は桁違いです。例えば、数GBある重いゲームアプリをダウンロードする際、Proがあっという間に終わるのに対し、Plus(Wi-Fi 5)はそれなりの待ち時間が発生します。大容量データのやり取りを頻繁に行うのであれば、この規格差は無視できないポイントになるでしょう。
Bluetooth 5.2による安定した接続
周辺機器との接続にはBluetooth 5.2が採用されています。実際にワイヤレスイヤホンやマウスを接続して使用してみましたが、ペアリングはスムーズで、使用中に接続がプツプツと切れるような不安定さは感じませんでした。ProモデルはBluetooth 5.4に対応していますが、マウスやキーボードを繋ぐといった一般的な用途において、PlusのBluetooth 5.2で遅延や接続不良に悩まされることはありませんでした。
Wi-Fiモデルには珍しいGPS搭載のメリット
本機の大きなメリットとして挙げられるのが、Wi-FiモデルでありながらGPSを搭載している点です。一般的にWi-Fi専用のタブレットはGPSを省略し、Wi-Fiの電波から大まかな位置を割り出す方式をとることが多いのですが、本機は衛星からの信号を直接受信できます。
実際にテザリングで通信しながらGoogleマップを開き、車でナビ代わりに使ってみましたが、自車位置の追従性は非常に正確でした。12.1インチの巨大な画面で見る地図は圧巻で、複雑な交差点や細い路地も一目で把握できます。Proモデルは屋内の利用を重視しているためか、GPS搭載に関する訴求が弱いですが、Plusはアウトドアや車載用途でも活躍できるポテンシャルを秘めていると感じました。
まとめ:通信性能
- モバイル通信:日本国内版はWi-Fi専用モデルであり、5GやLTE通信には非対応(SIMスロットなし)
- 屋外利用:外出先で通信するにはスマートフォンのテザリングやモバイルルーターが必須
- Wi-Fi規格:Wi-Fi 5(ac)対応で動画視聴は快適だが、Wi-Fi 7対応のProに比べると大容量DL速度は劣る
- Bluetooth:バージョン5.2に対応しており、マウスやイヤホンの接続安定性は良好
- GPS機能:Wi-FiモデルながらGPSを内蔵しており、地図アプリでの正確な測位や大画面ナビが可能
OSと機能:Lenovo Idea Tab Plusの最新Android 15とシームレスな連携機能
ここでは、Lenovo Idea Tab Plusに搭載された最新のOSと、PCやスマートフォンとの連携で作業効率を飛躍的に高める「Smart Connect」機能について書いていきます。
Android 15搭載と大画面に最適化されたUI
まず驚かされたのは、この価格帯のモデルでありながら、最新の「Android 15」が初期搭載されている点です。実は上位モデルである「Lenovo Idea Tab Pro」は、発売時期の関係もあり「Android 14」搭載となっているため、OSのバージョンに関しては弟分である本機(Plus)の方が新しいという逆転現象が起きています。
最新OSならではの滑らかな挙動に加え、Lenovo独自の「ZUI」も12.1インチの大画面に合わせてしっかりと最適化されています。
画面下部に表示されるタスクバーからアプリをドラッグ&ドロップするだけで、瞬時に画面分割(スプリットスクリーン)やフローティングウィンドウを起動できるため、PCライクなマルチタスク操作が直感的に行えました。大画面を余すことなく活用できるUI設計は、動画を見ながらメモを取るといった学習用途でも非常に扱いやすいと感じます。
2029年までの長期アップデート保証
長く使い続けたいユーザーにとって、アップデート保証の手厚さは大きな安心材料です。本機は、発売時のAndroid 15から「Android 17」まで計2回のOSアップグレードが約束されています。さらに、セキュリティパッチの提供は「2029年までの4年間」保証されており、学生が卒業するまでの期間や、家庭での長期利用においても、システムを安全な状態に保ちながら使い倒せる点が大きなメリットです。
Smart Connectによるデバイス連携の極み
Lenovoが力を入れている「Smart Connect」機能は、タブレット単体の枠を超えた使い勝手を提供してくれます。実際にPC(Windows)やスマートフォン(Motoシリーズ)と連携させてみましたが、以下の機能がケーブルレスでスムーズに行えることに感動しました。
- ファイルのドラッグ&ドロップ: タブレットで撮影した写真や保存したドキュメントを、PCの画面へドラッグするだけで瞬時に移動できます。サイズ制限や画質劣化がないため、クラウドを経由するよりも手軽で高速です。
- PCのウェブカメラ化: タブレットの高画質なカメラをPCのWebカメラとして利用できるため、オンライン会議の映像品質を簡単に向上させられます。
- アプリの共有: スマホのアプリをタブレットの大画面に表示して操作したり、続きをPCで行ったりといったシームレスな体験が可能です。
- ワイヤレスマウスでの制御: 1つのマウスでPC、スマホ、タブレットのカーソルを横断的に操作でき、デスク周りが非常にスッキリします。
タップするだけでPCを保護するセキュリティと生体認証
セキュリティ面でユニークかつ便利だと感じたのが、「PCの保護(クイックロック)」機能です。Smart Connectで連携している際、タブレット上の南京錠アイコンをタップするだけで、離れた場所にあるPCを即座にロックできます。カフェなどで少し席を立つ際、わざわざPCを操作しなくても手元のタブレットでセキュリティを確保できるのは、リモートワークや外出先での作業において非常に実用的でした。
生体認証については、フロントカメラによる「2D顔認証」に対応しています。認証速度はスムーズで、画面を持ち上げると同時にロックが解除されるためストレスはありません。ただし、Proモデルを含め、このシリーズには指紋センサーが搭載されていません。マスク着用時や暗い部屋では顔認証が通りにくい場合があり、その際はPINコード入力が必要になるため、指紋認証に慣れている方はこの点だけ留意しておく必要があります。
まとめ:OSと機能
- OSバージョン:上位機のPro(Android 14)よりも新しい「Android 15」を初期搭載している
- UIデザイン:12.1インチに最適化されたZUIにより、タスクバーを使った画面分割などのマルチタスクが快適
- アップデート保証:Android 17までのOS更新と、2029年までの4年間のセキュリティパッチが保証されており長く使える
- Smart Connect:PCやスマホ間で、ファイル移動、カメラ共有、マウス共有などがケーブルレスでシームレスに行える
- PC連携セキュリティ:タブレットのアイコンをタップするだけで連携中のPCをロックできる機能が便利
- 生体認証:顔認証には対応しているが、指紋センサーは非搭載のため、シーンによってはPIN入力が必要になる
検証してわかったLenovo Idea Tab Plusのメリット・デメリット
Lenovo Idea Tab Plusを実際に使用し、上位モデルである「Lenovo Idea Tab Pro」と比較しながら、その実力を徹底的に検証しました。3万円台後半から購入できるこのタブレットは、エンターテインメント性能に特化したコストパフォーマンスの高さが魅力ですが、一方で価格なりの妥協点も明確に存在します。ここでは、実際に使って感じたメリットとデメリットを包み隠さず紹介します。
メリット(長所、利点)
メリット1:圧倒的なコストパフォーマンス(Proより約1.5万円安価)
最大の魅力はやはり価格です。Lenovo Idea Tab Plusは8GB+128GBモデルで約39,820円から購入可能です。対して上位機のIdea Tab Proは52,580円と、約1万3千円から1万5千円ほどの価格差があります。
プロセッサの性能差はあるものの、筐体の質感はメタル素材で高級感があり、決して安っぽさを感じさせません。動画視聴や電子書籍、ブラウジングといった日常的な用途であれば、ProでなくともPlusで十分に満足できる体験が得られるため、予算を抑えたいユーザーにとって非常に魅力的な選択肢となります。
メリット2:屋外でも見やすい高輝度ディスプレイ(最大800nits)
ディスプレイの視認性は期待以上でした。通常時で600nits、高輝度モードでは最大800nitsまで明るくなるため、晴れた屋外のベンチで電子書籍を読む際も画面が暗くて見えにくいということがありません。
Idea Tab Proは3K解像度・144Hzとスペック上は上ですが、Plusの2.5K解像度・90Hzも十分に高精細で滑らかです。特に96% DCI-P3の広色域に対応しているため、映画やアニメの色鮮やかな映像美を楽しむ分には、Proと比べても遜色ない満足度が得られます。
メリット3:スタミナ抜群のバッテリー持ち(Proよりも長時間駆動)
バッテリー持ちに関しては、上位機のProを凌駕するメリットがあります。両機種とも同じ10,200mAhの大容量バッテリーを搭載していますが、Plusは省電力なDimensity 6400プロセッサを採用しているため、消費電力が穏やかです。
公称値ではYouTubeストリーミング再生で最大13時間、実際のWi-Fiブラウジングテストでは約15時間を記録しており、Proの約13時間を上回る結果が出ています。充電器を持ち歩かずとも1日中使い倒せる安心感は、Plusならではの強みです。
メリット4:Wi-FiモデルなのにGPSを搭載している
通常、Wi-Fi専用のタブレットはGPS機能が省略されることが多いですが、Idea Tab PlusにはGPSがしっかりと内蔵されています。これにより、スマートフォンのテザリングと組み合わせれば、Googleマップなどの地図アプリで正確な現在地を表示でき、大画面のカーナビ代わりとして使用することが可能です。Proモデルではあまり強調されていない機能ですが、アウトドアや車載用途を考えているユーザーにとっては見逃せないメリットと言えます。
メリット5:スタイラスペンが標準付属ですぐに使える
追加費用なしでスタイラスペン「Lenovo Tab Pen」が付属してくる点も大きなメリットです。4096段階の筆圧感知に対応しており、手書きメモや「かこって検索」といったAI機能を箱から出してすぐに体験できます。
Proモデルにもペンは付属しますが、こちらは電池式、あちらは充電式という違いはあれど、「ペン入力」というタブレットならではの体験をエントリーモデルでも妥協なく提供している点は、Lenovoの良心を感じるポイントです。
メリット6:最新のAndroid 15を初期搭載(ProはAndroid 14)
意外な逆転現象ですが、OSのバージョンはPlusの方が新しいです。Idea Tab ProがAndroid 14を搭載しているのに対し、Idea Tab Plusは最新のAndroid 15を初期搭載しています。
さらに、Android 17までのOSアップグレードと2029年までのセキュリティパッチが保証されており、ソフトウェアの寿命という点では、発売時期の関係でPlusの方が長く最新の機能を享受できる可能性があります。
メリット7:充電・設定不要の専用キーボード(JIS配列)が優秀
別売りの「Folio Keyboard」は、本体側面の端子(Pogoピン・スマートコネクタ)で磁石のように吸着するだけで即使えます。Bluetoothキーボードのような面倒なペアリング設定や、キーボード自体の充電管理が一切不要なのは非常に快適です。
しかも、海外メーカー製タブレットには珍しく、しっかりとした「日本語配列(JIS)」になっています。エンターキーの大きさや記号の配置に戸惑うことなく、普段使っているPCと同じ感覚でタイピングできました。Pro用のキーボードと違ってタッチパッドこそありませんが、遅延ゼロで安定した入力環境が手に入る点は、仕事やレポート作成に使うユーザーにとって代えがたいメリットです。
デメリット(短所、欠点)
デメリット1:重い3Dゲームには不向き(Proは快適)
ゲーム性能に関しては、明確な割り切りが必要です。搭載しているMediaTek Dimensity 6400は、Antutuスコア約41万点のエントリー~ミドルレンジの性能です。
「原神」や「崩壊:スターレイル」のような高負荷な3Dゲームをプレイする場合、画質を最低まで下げてもフレームレートが安定しない場面があります。対してProモデルはAntutu 117万点超えのDimensity 8300を搭載しており、これらのゲームも快適に動作します。ゲームをメインの用途とするなら、迷わずProを選ぶべきです。
デメリット2:USB Type-Cが映像出力に非対応(Proは対応)
機能面で最も大きな差を感じたのがUSBポートの仕様です。Idea Tab PlusのUSB Type-CポートはUSB 2.0規格であり、外部モニターへの映像出力(DisplayPort Alt Mode)には対応していません。
一方、Idea Tab ProはUSB 3.2 Gen 2に対応しており、ケーブル1本で外部モニターに映像を出力してPCのように使うことができます。タブレットをサブPCとしてデスクトップ環境に組み込みたいと考えている場合、Plusではその使い方ができない点に注意が必要です。
デメリット3:Wi-Fi 5止まりで大容量通信が遅い(ProはWi-Fi 6E/7対応)
通信速度にもグレードの差があります。Idea Tab PlusはWi-Fi 5(802.11ac)までの対応となっており、最新の高速通信規格には対応していません。
ProモデルはWi-Fi 7(802.11be)やWi-Fi 6Eに対応しているため、対応ルーター環境下でのダウンロード速度には雲泥の差が出ます。大容量の映画データやゲームアプリを頻繁にダウンロードする場合、Plusでは待ち時間が長くなることを覚悟する必要があります。
デメリット4:付属ペンが乾電池式で交換が手間(Proは充電式)
標準付属の「Lenovo Tab Pen」は、単6電池(AAAA)を使用する乾電池式です。充電を待つ必要がないというメリットはありますが、単6電池は一般的な店舗では入手しづらく、ランニングコストもかかります。
Proに付属する「Lenovo Tab Pen Plus」はUSB-C充電式で、タブレットとケーブルを共有できるため管理が楽です。頻繁にペンを使うユーザーにとって、電池交換の手間は地味ながらストレスになる要素です。
デメリット5:指紋認証センサーが非対応
セキュリティ面では、顔認証には対応しているものの、指紋認証センサーが搭載されていません。
カメラを使った簡易的な顔認証(2D)のため、部屋が暗い場合やマスクを着用している状態ではロック解除に失敗することがあります。パスコードを入力する手間が発生するため、電源ボタン一体型の指紋センサーがあればより快適だったと感じます。
デメリット6:ストレージ速度がUFS 2.2で読み込みが遅め(ProはUFS 4.0)
ストレージの規格はUFS 2.2です。これは一昔前の規格であり、Proモデルが採用している最新かつ爆速のUFS 4.0と比較すると、読み書きの速度に大きな差があります。
アプリの起動やゲームのロード時間、システム全体のキビキビとした挙動において、Proを使った後にPlusを使うとワンテンポ待たされる感覚があります。日常使いでは気にならないレベルですが、性能重視のユーザーにはボトルネックとなる部分です。
まとめ:検証してわかったLenovo Idea Tab Plusのメリット・デメリット
検証の結果、Lenovo Idea Tab Plusは「動画視聴」「電子書籍」「ブラウジング」といったコンテンツ消費においては、上位機のProに匹敵する満足度を提供してくれることがわかりました。特に美しいディスプレイ、迫力のスピーカー、長持ちするバッテリーは、3万円台のタブレットとしては破格の性能です。
一方で、ゲーム性能や映像出力、Wi-Fi速度といった「プラスアルファ」の機能は、コストダウンのために明確に削られています。クリエイティブな作業や重いゲームをこなしたいなら迷わずProを選ぶべきですが、リビングでリラックスして使うエンタメ端末としてなら、Plusは非常に賢い選択肢になると言えるでしょう。
Lenovo Idea Tab Plusのスペック(仕様)
- ディスプレイ: 12.1型ワイドIPSパネル (2560×1600), 90Hz, DCI-P3 96%, 最大800nits
- プロセッサ: MediaTek Dimensity 6400 (オクタコア / 6nmプロセス)
- GPU: Arm Mali-G57 MC2
- RAM(メモリ): 8GB (LPDDR4X)
- ストレージ: 128GB / 256GB (UFS 2.2) ※microSDカード最大2TB対応
- バッテリー: 10,200mAh (リチウムイオンポリマーバッテリー)
- 駆動時間: ストリーミング動画再生 最大13時間 / Web閲覧 最大15時間
- 充電: 45W急速充電対応 (約86分で満充電)
- 背面カメラ: 1300万画素 (オートフォーカス対応)
- 前面カメラ: 800万画素 (パンフォーカス)
- ワイヤレス通信: Wi-Fi 5 (802.11a/b/g/n/ac), Bluetooth 5.2, GPS/GLONASS/Galileo
- インターフェース: USB 2.0 Type-C, microSDカードスロット, スマートコネクタ(Pogoピン)
- センサー: 加速度センサー, 光センサー, ジャイロセンサー, デジタルコンパス, GPS
- 映像出力: 非対応
- スピーカー: クアッドスピーカー (4基), Dolby Atmos対応
- オーディオ: ハイレゾオーディオ (ワイヤレス)
- マイク: デュアルマイク (2基)
- スタイラスペン: Lenovo Tab Pen (同梱 / 4096段階筆圧 / 単6電池式)
- キーボード: Folio Keyboard (別売 / 日本語配列 / スマートコネクタ接続)
- 機能: Smart Connect, 画面分割, フローティングウィンドウ, PC保護(クイックロック)
- アプリ: Lenovo AI Notes, MyScript Calculator, Squid (3ヶ月無料), Google Kids Space
- セキュリティ: 2029年までのセキュリティパッチ提供 (4年間)
- 生体認証: 顔認証 (2D) ※指紋認証は非搭載
- 筐体: メタルユニボディ, IP52防滴防塵
- OS: Android 15 (Android 17までOSアップグレード保証)
- サイズ: 約 278.8 x 181.1 x 6.3 mm
- 重量: 約 530g
- カラー: ルナグレー, クラウドグレー, サンドローズ
- 付属品: マニュアル類, ACアダプター, USBケーブル, カードスロットピン, Lenovo Tab Pen
Lenovo Idea Tab Plusの評価
9つの評価基準で「Lenovo Idea Tab Plus」を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
画面の見やすさ:★★★★☆
2.5K解像度のIPS液晶は非常に高精細で、最大800nitsの輝度は屋外でも快適です。90Hzは十分滑らかですが、Proの144Hzには及びません。
スペック:★★★☆☆
Antutu約41万点のDimensity 6400は動画やブラウジングには最適ですが、3Dゲームには力不足を感じるため平均的な評価です。
デザイン:★★★★★
メタルユニボディの質感は価格以上で、Proより薄く軽い筐体は持ち運びに最適です。カラーバリエーションが選べる点も魅力です。
耐久性:★★★★☆
IP52の防塵防滴に対応しており、キッチンなどの水回りでも気兼ねなく使えます。日常使いには十分なタフさを持っています。
通信:★★★☆☆
Wi-FiモデルながらGPS搭載は便利ですが、Wi-Fi 5止まりである点と、SIMフリーモデル(LTE)の選択肢がない点が惜しまれます。
機能:★★★★☆
最新のAndroid 15を初期搭載し、PC連携のSmart Connectやクアッドスピーカーなど、実用的な機能が充実しています。指紋認証がないのが唯一の弱点です。
拡張性(周辺機器):★★★★★
スタイラスペンが標準付属し、専用キーボード(別売)が充電不要で使える点は非常に優秀です。最大2TBのmicroSD対応も高評価です。
使いやすさ:★★★★☆
大画面でのマルチタスクや動画視聴は非常に快適です。顔認証もスムーズですが、暗所でのロック解除にパスコードが必要になる場面があります。
価格:★★★★★
3万円台後半でペンが付属し、これだけの画面と音質が手に入るコストパフォーマンスは圧倒的です。Proより約1.5万円安いのは大きな武器です。
総評:★★★★☆
Proモデルをも凌ぐバッテリーとコストパフォーマンス
Lenovo Idea Tab Plusの最大の魅力は、上位モデルであるProと比較しても明確な強みを持っている点です。特にバッテリー持ちに関しては、省電力なプロセッサのおかげで、同じ容量を積みながらPro以上の長時間駆動(実測約15時間)を実現しています。
また、価格面でもProより約1.5万円安く購入できるにもかかわらず、筐体の質感やスピーカーの迫力は決して劣っていません。さらに、OSがPro(Android 14)よりも新しいAndroid 15を初期搭載している点も、長く使う上で有利なポイントです。「性能はそこそこでいいから、安くて長く使える良いタブレットが欲しい」というニーズに完璧に応えてくれます。
「書く・打つ」を低コストで実現する拡張性の高さ
この価格帯でスタイラスペン「Lenovo Tab Pen」が標準付属しているのは驚異的です。追加投資なしで手書きメモや「かこって検索」などのAI機能を使い始められるのは、学生やライトユーザーにとって非常に大きなメリットです。
別売りの「Folio Keyboard」も、面倒なペアリングや充電が不要で、カチッと装着するだけでPCライクな入力環境が整います。日本語配列に対応しており、レポート作成やメール返信も快適にこなせるため、コンテンツ消費だけでなく「生産性ツール」としても十分に活躍できるポテンシャルを秘めています。
さらに、このペン、キーボードと、PCやスマートフォンと連携する「Smart Connect」機能を組み合わせるとさらに強力なツールになります。ケーブルレスでファイルをドラッグ&ドロップしたり、タブレットをPCのサブモニターのように扱ったりできるため、作業効率が格段に向上します。その便利さは一度使ったら手放せなくなるほどです。
購入前に知っておくべき性能の限界と注意点
購入を検討する際、いくつか妥協しなければならない点があります。まず、重い3Dゲーム(原神など)を快適に遊びたいなら、本機ではなく迷わずProモデルを選ぶべきです。また、USBポートがUSB 2.0のため外部モニターへの映像出力ができず、Wi-Fiも最新規格ではありません。
加えて、付属のペンが乾電池式(単6電池)であることや、指紋認証センサーが非搭載であることなど、コストカットの影響がハードウェアの一部に見られます。これらの制限が自分の用途に影響しないか、事前に確認しておくことが重要です。
最適なユーザー:エンタメと学習を両立させたい人に
結論として、Lenovo Idea Tab Plusは「動画視聴、電子書籍、ブラウジングを大画面で楽しみたい」というエンタメ重視の人や、「授業のノート取りやレポート作成に使いたい」という学生に最適なタブレットです。
ハイエンドな処理能力は必要ないけれど、画面の綺麗さや音の良さ、そしてバッテリー持ちにはこだわりたい。そんなユーザーにとって、これほどバランスが良く、お財布に優しい選択肢は他にありません。初めてのタブレットとしても、自信を持っておすすめできる一台です。
Lenovo Idea Tab Plusの価格・購入先
※価格は2025/12/30に調査したものです。価格は変動します。
レノボ公式サイト
- 8GB RAM + 128GB ストレージモデルが39,820円、
- 8GB RAM + 256GB ストレージモデルが43,780円、
で販売されています。
レノボ公式サイトで「Lenovo Idea Tab Plus」をチェックする
ECサイト(Amazon、楽天、ヤフーなど)
- Amazonで39,820円(税込)、
- 楽天市場で41,800円(送料無料)、
- ヤフーショッピングで41,800円(送料無料)、
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おすすめのライバル機種と価格を比較
「Lenovo Idea Tab Plus」に似た性能をもつタブレットも販売されています。ぜひ比較してみてください。
Lenovo Idea Tab Pro
Lenovoから発売された12.7インチのタブレットです(2025年1月 日本発売)。
Android 14(2回のOSメジャーアップグレード)、MediaTek Dimensity 8300、8GB LPDDR5X メモリ、2944 x 1840 ドットのディスプレイ、256 GB UFS 4.0ストレージ、10200 mAhバッテリー、microSDメディアカードリーダー、背面13MPのメインカメラ、前面8MPのフロントカメラを搭載しています。
また、DP映像出力、4つのJBLスピーカー、Dolby Atmos、Lenovo Tab Pen Plus(付属)、Google GeminiのAI機能(かこって検索、翻訳)、「Easy Jot」、読み上げモード、Lenovo TurboSystem、Lenovo Smart Connect、キーボードパック(別売)、フォリオケース(別売)、USB 3.2 Type-Cポート(DP映像出力に対応)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3に対応しています。
価格は、Amazonで51,919円(税込)、楽天市場で53,780円(送料無料)、ヤフーショッピングで57,800円(送料無料)、レノボ公式サイトで51,480円(税込・送料無料)です。
関連記事:Lenovo Idea Tab Pro レビュー!AI機能付き12.7タブレット
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Lenovo Yoga Tab
Lenovoから発売された11.1インチのタブレットです(2025年9月 発売)。
Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3、12GB LPDDR5X メモリ、3.2K LTPS液晶、256GB UFS 4.0ストレージ、8860mAhバッテリー、背面13MP+2MPカメラ、前面13MPカメラを搭載しています。
また、AIで最大4K解像度までアップスケーリングする技術「Lenovo AI SuperRes (AISR)」、AI機能「Lenovo AI Now」、正確なスペクトル・色調整を行う「PureSight Pro」アルゴリズム、専用ペン「Lenovo Tab Pen Pro」(付属)、専用キーボード「Lenovo Yoga Tab Keyboard Pack」(別売)、「Smart Connect」、「手書きフィードバック」に対応。
DP映像出力、最大144Hzリフレッシュレート、顔認証、IP53防水防塵、Corning Gorilla Glass 7i、68W 急速充電、4スピーカー、Dolby Atmos、USB 3.2 Gen 2 Type-C (DP-Out対応)、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4にも対応しています。
価格は、Amazonで63,800円、楽天市場で66,980円(送料無料)、ヤフーショッピングで66,980円、レノボ公式サイトで63,800円(税込・送料無料)、です。
関連記事:Lenovo Yoga Tab徹底レビュー!実はPlus版より優秀?欠点もあり
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Galaxy Tab A11+
Samsungから発売された11インチのタブレットです(2025年11月28日 発売)。
Android 16(One UI 8.0)、MediaTek MT8775、6GBメモリ、1920 x 1200 (WUXGA) TFT液晶(最大90Hz)、128GBストレージ、7,040mAhバッテリー、背面約800万画素(AF対応)カメラ、前面約500万画素カメラを搭載しています。
また、Samsung DeX、3画面分割のマルチウィンドウ、AI機能「Gemini」(サイドボタンから起動)、「かこって検索」、セキュリティ機能「Samsung Knox」、「Auto Blocker」、最大25W 超急速充電、クアッドスピーカー(Dolby Atmos対応)に対応。
リフレッシュレート 最大90Hz、Galaxyデバイス間での連携機能、Smart Switchによる簡単なデータ移行、RAM Plus(仮想メモリ)、顔認証、MicroSDカードによるストレージ拡張(最大2TB)、3.5mmステレオイヤホンジャック、USB 2.0 (Type-C)、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.3、GPS、5G(※5Gモデルのみ)にも対応しています。
価格は、Amazonで37,618円(税込・Wi-Fi版)、楽天市場で37,620円(送料無料・Wi-Fi版)、ヤフーショッピングで39,600円(5G版)、です。
関連記事:Galaxy Tab A11+を徹底レビュー!A9+からの進化点と欠点は?
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REDMI Pad 2 Pro
シャオミから発売された12.1インチのタブレットです(2025年9月26日 発売)。
Xiaomi HyperOS 2(Android 15ベース)、Qualcomm Snapdragon® 7s Gen 4 モバイルプラットフォーム、6GB または 8GB LPDDR4X メモリ、2.5K クリスタルクリアディスプレイ(※マットガラスもあり)、128GB または 256GB UFS 2.2ストレージ、12000mAhバッテリー、背面800万画素カメラ、前面800万画素カメラを搭載しています。
また、連携機能(Home screen+、共有クリップボード、通話同期、ネットワーク同期)、33W急速充電、最大27Wの有線リバース充電、ウェットタッチテクノロジー、Redmi スマートペン(別売)、REDMI Pad 2 Pro キーボード(別売)に対応。
クアッドスピーカー、Dolby Atmos®対応、顔認証、最大2TBまでのストレージ拡張、TÜV Rheinlandによる各種アイケア認証、USB Type-C (USB 2.0)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4、5G通信(※対応モデルのみ)にも対応しています。
価格は、Amazonで34,980円(Wi-Fi・6GB+128GB・税込)、楽天市場で39,980円(送料無料)、ヤフーショッピングで46,979円です。
関連記事:REDMI Pad 2 Pro 徹底レビュー!新CPUで進化?先代と比較・評価
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他のレノボ タブレットと比較
他にもレノボのタブレットが販売されています。2025、2024モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。
Lenovoタブレットが新モデル登場で再び人気! 全機種を比較
その他のおすすめAndroidタブレットは?
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この記事を書いた人:秋葉原ぶらり
ガジェットブロガー / 動画クリエイター。2014年からブログを開始。以来、Android端末やWindowsデバイス、ゲーム製品、Apple製品、PC周辺機器などのレビューを発信し続けている。目標は東京「秋葉原」をぶらぶらと探索する楽しさを、そのままネット上で体験できるようにすること。趣味は、写真、プログラミング、読書、小説やエッセイの文筆、デザイン制作など多岐にわたる。最新の更新情報はX:旧Twitter(URL:https://x.com/akiba_burari)やThread(URL:https://www.threads.com/@akibaburari)、でも発信中。
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