2025年9月26日に発売された「Xiaomi 15T」は、ミドルレンジの価格帯に、ハイエンドに迫る性能とライカ監修カメラを搭載した、今最も注目すべきコストパフォーマンスに優れたスマートフォンです。
このレビューでは、Xiaomi 15Tが私たちの日常やクリエイティブな活動をどれだけ豊かにしてくれるのか、前モデル「Xiaomi 14T」からどのように進化したのか、そして購入前に知っておくべき重要な注意点は何かを、実機を使って徹底的に検証しました。
【先に結論からお伝えしましょう】
Xiaomi 15T の長所 (Pros):
- ハイエンドに迫る圧倒的な処理性能 (Dimensity 8400-Ultra)
- 価格破壊とも言える、ライカ監修の高画質カメラ
- 屋外でも見やすい、明るく美しい大画面有機ELディスプレイ
- Tシリーズ史上最大容量の5,500mAhバッテリーによる安心の電池持ち
- 独自技術による安定した通信性能と、最新のBluetooth 6.0対応
- 戦略的な価格設定による、卓越したコストパフォーマンス
Xiaomi 15T の短所 (Cons):
- 最大の弱点である「おサイフケータイ(FeliCa)」非対応
- ワイヤレス充電に非対応
- microSDカードスロットが非搭載
- サイドフレームが樹脂製で、質感が価格相応
- 望遠カメラの性能が競合ハイエンド機に及ばない
総合評価:
Xiaomi 15Tは、「おサイフケータイを使わない」と割り切れるユーザーにとって、最高のコストパフォーマンスを誇る一台です。価格を抑えつつも、最新ゲームや動画編集を快適にこなし、美しい写真を撮影したいという欲張りな要求に、これ以上なく応えてくれるスマートフォンと言えるでしょう。
<この記事で分かること>
- Xiaomi 15T(Pro)と前モデルXiaomi 14Tのスペックと性能の進化点
- 洗練されたデザインと、向上した耐久性の詳細
- 大型化したディスプレイの見やすさと、賢いAIディスプレイ機能
- Dimensity 8400-Ultraの処理性能と、発熱・冷却性能
- Antutuベンチマークスコアで見る、競合モデルとの性能比較
- 『原神』や『フォートナイト』など人気ゲームの動作検証
- Xiaomi HyperAIとGoogle Geminiを統合したAI機能の使い勝手
- 新センサー「Light Fusion 800」を搭載したライカ監修カメラの実力
- Tシリーズ史上最大5,500mAhバッテリーの実際の電池持ちと充電速度
- Bluetooth 6.0や独自チューナーによる通信性能の向上
- 最新OS「Xiaomi HyperOS 2」のUIデザインと便利な機能
- ライバル機種とのメリット・デメリット比較
- 専門家による5段階評価と詳細な総評
- 最新の価格とお得な購入先・他機種との価格比較
この記事を最後まで読むことで、Xiaomi 15Tを購入するべきかどうかがはっきりと分かるはずです。購入を迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
この製品の購入はこちら→ Amazon リンク / AliExpress リンク
公式ページ:Xiaomi 15T – 仕様・価格 | Xiaomi 日本公式サイト
デザインと耐久性:Xiaomi 15T ~洗練された薄さと向上したタフネス~
ここでは、Xiaomi 15Tのデザインと耐久性について、前モデルXiaomi 14Tとの比較を交えながら、実際に手に取った感想をレビューしていきます。
洗練されたフラットデザインと質感
Xiaomi 15Tを初めて手に取ったとき、そのミニマルで洗練されたデザインに感心しました。Proモデルと並べても見分けがつかないほどそっくりで、全体的にフラットで角の丸い形状は、最近のスマートフォンのトレンドを押さえています。私が試したローズゴールドは、光の加減で落ち着いた茶色にも見える上品な色合いで、男女問わず持ちやすい印象です。背面に大きく配置された正方形のカメラユニットは存在感があり、この端末がカメラ性能に力を入れていることを物語っています。少し出っ張りはありますが、デスクに置いたときに気になるほどではありませんでした。
より薄く、軽くなったボディ
前モデルのXiaomi 14T(ガラスモデル)が厚さ7.80mm、重さ195gだったのに対し、Xiaomi 15Tは厚さ7.50mm、重さ194gと、さらに薄く、軽くなりました。わずか0.3mmの差ですが、この薄さが長時間の使用時に手への負担を和らげてくれます。実際に通勤電車の中でニュースアプリ「SmartNews」を読んだり、SNSをチェックしたりする際に、その持ちやすさを実感しました。ただし、横幅が78.0mmと大画面なので、手が小さい方には片手での操作は少し難しく感じるかもしれません。
質感で選ぶならProモデルも選択肢に
Xiaomi 15Tと前モデルXiaomi 14Tの大きな違いの一つが、サイドフレームの素材です。Xiaomi 14Tがアルミニウムを採用していたのに対し、Xiaomi 15Tは樹脂フレームとなっています。これにより軽量化が図られていますが、金属ならではのひんやりとした高級感を求めるユーザーにとっては、少し物足りなく感じるかもしれません。実際に「原神」のような高負荷のゲームを長時間プレイした際には、樹脂フレームのおかげで金属ほど熱を感じにくいというメリットもありました。より高い所有満足度や質感を重視するなら、アルミフレームを採用したProモデルを検討するのも良いでしょう。
安心感を高める耐久性の向上
耐久面では着実な進化を遂げています。防水・防塵性能は同じIP68等級ですが、対応する水深がXiaomi 14Tの2mから3mへと向上しました。これにより、キッチンなどの水回りや、突然の雨の中でもより安心して使えるようになりました。ディスプレイにはCorning® Gorilla® Glass 7iが採用され、耐擦傷性もアップしており、保護フィルムなしでも使えそうな安心感があります。
接続ポートとボタンの配置
ボタン類は本体右側面に集約されており、操作性は良好です。底面にはUSB Type-Cポート、SIMカードスロット、スピーカーが配置されています。ステレオスピーカーのもう片方は、上部の受話口部分にあります。便利な赤外線ブラスターも上部に搭載されており、テレビやエアコンのリモコンとして活用できます。ただし、3.5mmイヤホンジャックやmicroSDカードスロットは搭載されていないため、ストレージ容量(256GBまたは512GB)は購入時に慎重に選ぶ必要があります。
<Xiaomi 15Tの付属品>
- スマートフォン本体
- ACアダプタ(試供品)
- USB Type-Cケーブル(試供品)
- SIM取り出し用ピン(試供品)
- ソフトケース(試供品)
- 画面保護シート(試供品・貼付済)
まとめ:デザインと耐久性
- 第一印象:Proモデルと見分けがつかないほど洗練されたフラットデザインだが、樹脂フレームには好みが分かれる
- 携帯性:前モデルXiaomi 14Tより0.3mm薄く、1g軽くなり、長時間の使用でも疲れにくい
- 耐久性:防水性能が水深3mに向上し、Gorilla Glass 7iで傷にも強くなった
- 素材:軽量化に貢献する樹脂フレームを採用、高級感を求めるならアルミフレームのProモデルが選択肢になる
- ポート類:USB-Cポートは底面に配置、microSDカードスロットは非搭載のためストレージ選びは重要
ディスプレイ:Xiaomi 15T ~没入感を高める大画面と賢いAI体験~
ここでは、Xiaomi 15Tのディスプレイについて、前モデルXiaomi 14Tとの比較を交えながら、その進化した表示性能やAI機能がもたらす体験をレビューしていきます。
息をのむ大画面と、スリムベゼルが織りなす没入感
Xiaomi 15Tの電源を初めて入れたとき、まずその画面の大きさと美しさに心を奪われました。6.83インチの有機EL(AMOLED)ディスプレイは、黒の表現が非常に深く、Netflixで映画『ブライト』を鑑賞した際には、暗いシーンでも俳優の表情や背景のディテールまでくっきりと描き出され、その世界に引き込まれるような感覚を覚えました。発色も自然で、鮮やかでありながら目に優しく、長時間の視聴でも疲れを感じにくいのが印象的です。何より、前モデルXiaomi 14Tと比較してベゼルが13%も狭くなったことで、まるで画面だけがそこにあるかのような、圧倒的な没入感を実現しています。
画面サイズの大型化と解像度の進化
ディスプレイサイズは、Xiaomi 14Tの6.67インチから6.83インチへと大型化しました。数値の上ではわずかな差ですが、解像度も2712×1220ピクセルから2772×1280ピクセルへと向上しており、ピクセル密度は446ppiから447ppiへと微増しています。この高精細化と狭額縁デザインの相乗効果で、ウェブブラウジングや電子書籍を読む際にも、より多くの情報を一度に表示でき、非常に快適でした。画面がフラットなので、端の歪みなどを気にすることなくコンテンツに集中できる点も、個人的には高く評価したいポイントです。
日常使いでは十分なリフレッシュレートと驚異的な明るさ
注目すべきは、リフレッシュレートがXiaomi 14Tの最大144Hzから120Hzに変更された点です。競技性の高いゲーム、例えば「PUBG Mobile」などをプレイするユーザーにとってはProモデルの144Hzが魅力的かもしれませんが、SNSのスクロールや一般的なアプリ操作において、その差を体感することはほとんどありませんでした。
むしろ、ピーク輝度が3200nitsと非常に明るいため、晴れた日の屋外でも画面が驚くほど見やすく、写真撮影の際に構図を確認するのが非常に楽になったことの恩恵の方が大きいと感じました。また、最大3,840HzのPWM調光に対応しており、画面のちらつきに敏感な私でも、暗い場所で輝度を下げて使用した際に目の疲れを感じにくかったです。
AIがもたらす、かつてないスマートな表示体験
Xiaomi 15Tは、単に美しいだけのディスプレイではありません。「AIディスプレイ」機能が、私たちの使い方を学習し、より快適な視聴体験を提供してくれます。特に便利だと感じたのが、顔の向きを検知して画面の回転を自動で調整する「スマート画面回転」です。ベッドに寝転がりながらスマートフォンを操作していると、意図せず画面が回転してしまうことがよくありましたが、この機能のおかげでストレスなくコンテンツを楽しめるようになりました。他にも、周囲の光に合わせて色温度を調整する機能など、インテリジェントな配慮が随所に感じられます。
<Xiaomi 15TのAIディスプレイ機能 一覧>
- スマートロック検出:使用状況を監視し、人がいないと自動で画面をロック
- スマート画面回転:顔の向きを検知して画面の回転を自動調整
- スマートAOD:ユーザーの顔を検出すると常時オンディスプレイが自動起動
- ウェットタッチテクノロジー:手が濡れている時などでもタッチ精度を向上
<Xiaomi 15Tのディスプレイ仕様>
- ディスプレイサイズ:6.83インチ
- 種類:有機EL(AMOLED)
- 解像度:2772×1280、447ppi
- リフレッシュレート:最大120Hz
- タッチサンプリングレート:最大480Hz(ゲームターボモード時:最大2,560Hz)
- ピーク輝度:3200nits(25%の表示領域をカバー)
- その他:Corning® Gorilla® Glass® 7i、HDR10+、Dolby Vision®、3,840Hz PWM調光
まとめ:ディスプレイ
- 第一印象:ベゼルが極めて薄く、6.83インチ有機ELの大画面は圧倒的な没入感を生み出す
- 表示性能:前モデルXiaomi 14Tより大型化・高解像度化し、ピーク輝度3200nitsで屋外の視認性も抜群
- 応答性:リフレッシュレートは120Hzに変更されたが、日常使いや多くのゲームで快適な操作感を提供
- 特殊機能:顔の向きを検知する「スマート画面回転」など、AIによるインテリジェントな機能が使いやすさを向上させる
- 実際の使用感:映画鑑賞からゲームまで、あらゆるコンテンツを最高の画質と没入感で楽しむことができた
パフォーマンス:Xiaomi 15T ~日常を加速させる、次世代チップの実力~
ここでは、Xiaomi 15Tのパフォーマンスについて、中核をなすプロセッサの進化や、発熱、メモリ、ストレージの性能を、前モデルXiaomi 14Tと比較しながら、実際の使用感とともにお届けします。
より賢く、より力強くなったプロセッサ
Xiaomi 15Tの性能向上を語る上で欠かせないのが、プロセッサの進化です。本機には、TSMCの4nmプロセスで製造されたMediaTek Dimensity 8400-Ultraが搭載されています。前モデルXiaomi 14Tが搭載していたDimensity 8300-Ultraが性能コアと効率コアを組み合わせた構成だったのに対し、8400-Ultraは8コアすべてが新世代の高性能コア「Arm Cortex-A725」で構成される「オールビッグコア設計」へと進化しました。これにより、特に複数のアプリを同時に動かす際の処理能力が大きく向上しています。
グラフィックス性能を担うGPUも、Xiaomi 14Tの「Mali-G615」から新世代の「Mali-G720」へとアップグレードされました。この進化はベンチマークスコアにも明確に表れており、Geekbench 6のマルチコアスコアはXiaomi 14Tの約4,400点から約4,500点へと向上。3DMark Wild Life Extremeのスコアも約3,000点から約3,900点へと飛躍しており、グラフィック処理能力が大幅に強化されていることがわかります。
さらに上の性能を求めるユーザー向けには、Proモデルに搭載されている、より強力な「MediaTek Dimensity 9400+」という選択肢も用意されています。
クリエイティブ作業も快適にこなす、驚異の処理能力
スペックの向上は日常のあらゆる場面で快適さとして体感できましたが、特に私が感動したのは画像・動画編集といった負荷の高い作業でのパフォーマンスです。先日、趣味のカメラで撮影したRAW画像を「Adobe Lightroom」で現像してみたのですが、大量の写真を読み込んでもプレビューの表示が遅れることなく、パラメータを調整するスライダーの反応も非常になめらかでした。
さらに驚いたのが、動画編集アプリ「CapCut」での4K動画編集です。複数の動画クリップにエフェクトやテロップを重ねる複雑な編集でも、プレビューがカクつくことなくスムーズに再生され、最終的な書き出し(レンダリング)時間も、以前使っていたスマートフォンとは比べ物にならないほど短縮されました。このサクサクとした動作感は、まさにクリエイター向けのハイエンドモデルに迫る体験であり、Dimensity 8400-Ultraの真価を実感した瞬間でした。
長時間利用でも安心の発熱と冷却システム
パフォーマンスが向上すると気になるのが発熱ですが、Xiaomi 15Tはその点でも進化しています。新搭載の「Xiaomi 3D IceLoopシステム」は、前モデルの冷却システムをさらに強化したものです。実際に、「原神」などの負荷の高いゲームをプレイしたり、高画質な動画をストリーミング再生し続けたりしても、本体はほんのり温かくなる程度で、不快な熱を持つことはありませんでした。これなら、長時間のナビゲーションや動画視聴でも、パフォーマンスの低下や本体の熱さを気にすることなく安心して使えそうです。
高速なメモリとストレージ、ただし拡張性は注意
アプリの起動やデータの読み書き速度に直結するストレージには、Xiaomi 14Tの「UFS 4.0」から、さらに応答性が向上した「UFS 4.1」が採用されています。UFS 4.1は、データの入出力をより効率的に管理する「MCQ(マルチサーキュラーキュー)」技術に対応しており、アプリの起動時間が短縮されたように感じます。
RAMも最大8533Mbpsの高速な「LPDDR5X」を12GB搭載しており、マルチタスク時の安定性に貢献しています。さらに、Xiaomi 15TはXiaomi HyperOSの標準機能である「メモリ拡張」に対応しており、ストレージの空き容量を仮想メモリとして利用できます。
ただし、両モデルともにmicroSDカードスロットは搭載していないため、写真や動画を多く保存する方は、購入時に256GBか512GBのストレージ容量を慎重に選ぶ必要があります。
<Xiaomi 15Tのパフォーマンス仕様>
- プロセッサ:MediaTek Dimensity 8400-Ultra
- CPU:Arm Cortex-A725 ×8コア(最大3.25GHz)
- GPU:Mali-G720
- 製造プロセス:TSMC 4nm
- RAM(メモリ):12GB LPDDR5X
- ストレージ:256GB / 512GB UFS 4.1
- 冷却システム:Xiaomi 3D IceLoopシステム
まとめ:パフォーマンス
- プロセッサ:高性能なCortex-A725を8コア搭載するDimensity 8400-Ultraに進化し、日常操作からマルチタスクまで極めて快適
- 実際の使用感:アプリの切り替えやSNSのスクロールなど、あらゆる場面でカクつきのない滑らかな動作を体感できた
- 発熱と冷却:進化した「3D IceLoopシステム」により、高負荷時でも発熱が効果的に抑制され、パフォーマンスの安定性が高い
- メモリとストレージ:高速なLPDDR5Xメモリと応答性に優れたUFS 4.1ストレージを搭載、ただしmicroSDカードには非対応
Antutuベンチマーク
Xiaomi 15Tが搭載するMediaTek Dimensity 8400-Ultra プロセッサは、Antutu V10 ベンチマーク総合で約160万点以上を記録するといわれています。
実際に測定してみると164万点で、たしかに160万点以上を記録していました。
例1: Antutu V10.5.2 総合で「1640674」、CPUで「360723」、GPUで「586676」、MEMで「389210」、UXで「304065」
例2: Antutu V11.0.2-OB2 総合で「1858793」、CPUで「590735」、GPUで「570794」、MEMで「275642」、UXで「421622」
一方、前モデルの「Xiaomi 14T」はMediaTek Dimensity 8300-Ultra プロセッサを搭載し、Antutu V10 ベンチマーク総合で約 135万点を記録していました。
例: Antutu V10 総合で「1351392」、CPUで「278150」、GPUで「526726」、MEMで「309549」、UXで「236967」
Xiaomi 15Tは前モデルの「Xiaomi 14T」よりもスコアが29万点高くなっています。
なお、上位モデル「Xiaomi 15T Pro」はMediaTek Dimensity 9400+ プロセッサを搭載し、Antutu V10 ベンチマーク総合で約218万点を記録しています。
例: Antutu V10.5.2 総合で「2188538」、CPUで「429975」、GPUで「961934」、MEMで「432058」、UXで「364571」
Dimensity 8400-Ultra 性能を比較
Xiaomi 15Tが搭載するMediaTek Dimensity 8400-Ultra プロセッサは、他のCPUと比べて、どのくらいの性能なのでしょうか?Antutuベンチマークで比較してみました。
<CPUランキング>
※Antutuベンチマーク総合スコアで比較したものです。
- Snapdragon 8 Elite (Xiaomi 15)・・・Antutu:250万
- Apple A19 (iPhone 17)・・・Antutu:220万
- MediaTek Dimensity 9400+ (Xiaomi 15 Pro)・・・Antutu:218万
- Qualcomm Snapdragon 8 Elite for Galaxy (Galaxy S25)・・・Antutu:210万
- Snapdragon 8s Gen 4 (Nothing Phone (3))・・・Antutu:192万
- MediaTek Dimensity 8400-Ultra (Xiaomi 15T)・・・Antutu:164万
- Apple A18 Bionic (iPhone 16)・・・Antutu:150万
- Dimensity 8300-Ultra (Xiaomi 14T)・・・Antutu: 135万
- Snapdragon 7+ Gen 3 (AQUOS R10)・・・Antutu:133万
- Tensor G5 (Google Pixel 10)・・・Antutu: 120万
<比較から分かること>
MediaTek Dimensity 8400-Ultraは、Antutuスコア164万点という数値が示す通り、最上位のフラッグシップには一歩譲るものの、それに次ぐ準ハイエンド、あるいはサブフラッグシップと呼ぶにふさわしい卓越した性能を持つプロセッサです。
前世代機であるXiaomi 14Tに搭載されたDimensity 8300-Ultra(135万点)と比較すると、スコアが約29万点も向上しており、世代間の性能が飛躍的に進化していることが分かります。このスコアの向上は、より複雑なアプリケーションの実行、高画質ゲームのプレイ、マルチタスク処理など、あらゆる場面でユーザー体験の向上に直結します。
ゲーム性能:Xiaomi 15TのDimensity 8400-Ultraで人気タイトルの動作を検証
Xiaomi 15Tに搭載されたMediaTek Dimensity 8400-Ultraは、果たしてゲーマーを満足させられる実力を持っているのでしょうか。人気のゲームタイトルを実際にプレイし、そのパフォーマンスを徹底的にレビューします。
原神:最高画質でも安定した冒険を
まず試したのは、美しいオープンワールドが魅力の『原神』です。グラフィック設定を「最高」、フレームレートを「60fps」にしてプレイしたところ、広大なフィールドを駆け巡る探索や、敵との戦闘は驚くほど滑らかでした。フレームレートはほぼ常に60fpsを維持しており、テイワット大陸の壮大な景色に思わず見とれてしまうほどです。キャラクターが入り乱れ、派手な元素爆発が飛び交う高負荷な戦闘シーンでは、瞬間的に50fps台に落ち込むこともありましたが、操作に支障をきたすようなカクつきは一切なく、快適そのものでした。
崩壊:スターレイル:銀河を巡る旅に最高の没入感を
次にプレイしたのは、美麗なグラフィックで宇宙を旅する『崩壊:スターレイル』です。グラフィックを「最高」、フレームレートを「60fps」に設定しても、パフォーマンスは微塵も揺るぎません。キャラクターが歩き回る探索パートはもちろん、ド派手な必殺技が繰り広げられる戦闘シーンでも、フレームレートは常に60fpsに張り付いていました。ロード時間も非常に短く、マップ間の移動で待たされるストレスも皆無。壮大な銀河の物語に、心ゆくまで没入することができました。
フォートナイト:90fpsで勝利を引き寄せる
競技性の高いバトルロイヤルゲーム『フォートナイト』では、高いフレームレートが勝敗を分けます。Xiaomi 15Tは、その要求に完璧に応えてくれました。グラフィックを「最高」に設定した上で、フレームレートを「90fps」に設定してプレイ。敵との激しい撃ち合いや、複雑な建築バトルといった最も負荷のかかる場面でも、フレームレートは安定して80fps以上を維持し、非常に滑らかな視点移動を実現してくれました。これなら、勝利を目指すシビアな戦いでも有利に立ち回れるはずです。
Call of Duty: Warzone Mobile:大規模バトルでも揺るがない安定感
最大120人が参戦する本格バトルロイヤル『Call of Duty: Warzone Mobile』も、Xiaomi 15Tなら最高の環境で楽しめます。グラフィック設定を「最高」にしても、フレームレートは安定して60fps近くをキープ。広大なマップを高速で移動しながら複数の敵部隊と交戦するような、極めて負荷の高い状況でもパフォーマンスは安定しており、遅延のないスムーズな操作感で、本格的な銃撃戦に没頭できました。
ファイナルファンタジーVII エバークライシス:物語の世界を最高の画質で
懐かしの物語を美しい3Dグラフィックで追体験できる『ファイナルファンタジーVII エバークライシス』も試してみました。結果は言うまでもなく、グラフィックとフレームレートを最高設定にしても、常に上限である60フレームレートで完璧に動作します。バトル中の美麗なエフェクトや、細部まで作り込まれたキャラクターたちが、一切の遅延なく滑らかに描画され、感動的な物語を最高のビジュアルで楽しむことができました。
まとめ:ゲーム性能
MediaTek Dimensity 8400-Ultraは、GPUスコアが示す通り、あらゆるゲームを最高設定で快適にプレイできる、まさにゲーマーにとって理想的なプロセッサです。『原神』のような重量級タイトルから、『フォートナイト』のような競技性の高いゲームまで、ジャンルを問わず最高の体験を提供してくれます。この価格帯でこれほどのゲーム性能を手に入れられるのは、驚き以外の何物でもありません。
AI機能:Xiaomi 15T ~日常を効率化する賢い相棒~
ここでは、Xiaomi 15Tに搭載されたAI機能の進化に焦点を当て、Xiaomi独自の「Xiaomi HyperAI」とGoogleの最新AI「Gemini」が、私たちの日常をどのように変えてくれるのか、前モデルXiaomi 14Tとの比較を交えながら、実際の使用感をレビューしていきます。
日常作業を効率化するXiaomi HyperAI
Xiaomi 15Tは、前モデルであるXiaomi 14Tから引き続き、強力なAIアシスタント機能を搭載しています。特に私が感動したのは「AI音声認識」の精度です。前モデルのXiaomi 14Tでも「レコーダー」アプリの文字起こし性能には驚かされましたが、15Tでもその実力は健在。先日、オンラインでのインタビューを録音し、後からテキストで確認したのですが、専門用語が飛び交う内容だったにもかかわらず、ほぼ正確に文字起こしされており、議事録作成の手間が大幅に削減できました。
また、「AI文章生成」機能は、「メモ」アプリで下書きした文章の要約や校正を瞬時に行ってくれます。ブログ記事の構成を考えている際、箇条書きにしたアイデアを元に自然な文章を生成してくれたり、より伝わりやすい表現を提案してくれたりするなど、思考を整理する上で非常に役立ちました。これらの機能はXiaomi 14Tから大きく変わったという印象はありませんが、元々高かった完成度がさらに磨かれ、より実用的なツールへと進化していると感じます。
言葉の壁を越えるAI通訳と、創造性を刺激する機能
海外の方とコミュニケーションを取る機会がある私にとって、「AI通訳」機能は欠かせません。試しに、観光地で道を尋ねられたという想定で英語と日本語の会話をしてみましたが、翻訳の精度と速度は非常に高く、タイムラグをほとんど感じさせません。これなら、海外旅行先でのレストランの予約や、オンラインミーティングでも安心して活用できそうです。Xiaomi 14Tの時点でも実用的なレベルでしたが、15Tではさらに自然な会話の流れをサポートしてくれる印象を受けました。
さらに、壁紙を自分好みに生成できる「AIダイナミック壁紙」も面白い機能です。簡単なキーワードを入力するだけで、世界に一つだけのオリジナル壁紙を作成してくれます。気分転換に壁紙を変えるのが好きな私にとって、創造性をくすぐられる楽しい機能でした。これらのXiaomi独自のAI機能は、私たちの日常をよりスムーズでクリエイティブなものにしてくれます。
Google Geminiとの連携で広がる可能性
Xiaomi 15Tは、Xiaomi独自のAI機能に加えて、Googleの最新AI「Gemini」と「かこって検索」にも対応しています。特に注目すべきは、電源ボタンの長押しでGeminiをすぐに呼び出せる点です。例えば、SNSで見かけた素敵なインテリアの写真を「かこって検索」で調べ、そのままGeminiに「この写真の雰囲気に合う照明を提案して」と対話形式で質問するなど、シームレスな情報収集が可能になりました。
Xiaomi 14Tもこれらの機能に対応していましたが、15TではOSレベルでの統合がさらに進み、より直感的に使えるようになっています。最新のAIトレンドをいち早く、そして手軽に体験できるのは、このスマートフォンの大きな魅力と言えるでしょう。
<Xiaomi 15TのAI機能 一覧>
- Xiaomi HyperAI
- AI文章生成:メモアプリでの要約、校正、翻訳など
- AI音声認識:高精度な文字起こし機能
- AI通訳:リアルタイムでの対面・通話翻訳
- AI検索:AIによるクリエイティブな画像編集など
- AIダイナミック壁紙:キーワードから壁紙を自動生成
- Google AI
- Google Gemini:高度な対話型AIアシスタント
- かこって検索:画面上の気になったものを囲って検索
まとめ:AI機能
- Xiaomi独自のAI:Xiaomi 14Tで実証済みの高精度な文字起こしや通訳機能を継承し、ビジネスや学習シーンでの実用性が非常に高い
- Google AIとの連携:「かこって検索」や「Gemini」といった最新AI機能がOSに統合され、よりシームレスで先進的な体験が可能になった
- 前モデルからの進化:機能自体に大きな変更はないものの、各機能の完成度が高まり、より洗練されたアシスタントへと進化している
- 総合評価:日常を効率化する実用的な機能と、創造性を刺激する最新AIが融合し、価格以上の価値を提供する賢い一台
カメラ性能:Xiaomi 15T ~新センサーで描く、ライカの世界~
ここでは、Xiaomi 15Tのカメラ性能に焦点を当て、ライカと共同開発したその描写力がいかに進化したのかをレビューします。新開発のイメージセンサーを中心に、前モデルXiaomi 14Tとの比較や、実際の作例を交えながらその実力に迫ります。
カメラ構成の進化と新センサー「Light Fusion 800」
Xiaomi 15Tは、前モデルXiaomi 14Tと同様に、ライカと共同開発した5,000万画素のメインカメラ、5,000万画素の望遠カメラ、そして1200万画素の超広角カメラという3眼構成を継承しています。しかし、その中身は大きく進化しました。最も注目すべきは、メインカメラに新開発のイメージセンサー「Light Fusion 800」が搭載された点です。Xiaomi 14Tに搭載されていた「ソニーIMX906」から刷新され、ダイナミックレンジが向上。これにより、明暗差の大きいシーンでも、より豊かで自然な階調表現が可能になりました。
望遠カメラは、Xiaomi 14Tの50mm相当(光学2倍)から46mm相当(光学2倍)へと焦点距離がわずかに変更されています。より自然な画角となり、特にポートレート撮影で被写体との距離感が掴みやすくなった印象です。一方で、カメラ性能を最優先するユーザーにとって、Proモデルに搭載されている「5倍ペリスコープ望遠」は大きな魅力でしょう。遠くの被写体を圧倒的なクオリティで引き寄せたい場合は、Proモデルが最適な選択肢となります。
ライカの世界観を手軽に再現する多彩な機能
Xiaomi 15Tのカメラの魅力は、ハードウェアだけではありません。ライカならではの写真表現を手軽に楽しめるソフトウェア機能が充実しています。撮影時には、深みのある自然な色合いを再現する「Leica Authentic Look」と、鮮やかで現代的な写りの「Leica Vibrant Look」という2つの写真スタイルを切り替えることができます。
さらに、被写体を自動で追尾する「Xiaomi ProFocus」や、ワンタップでプロのような構図を提案してくれる「マスターレンズシステム」など、撮影をサポートする機能も満載です。ロック画面からカメラを高速起動できる機能もあり、シャッターチャンスを逃しません。
ライカカメラの撮影体験~光と影も忠実に映し出す実力~
新センサー「Light Fusion 800」の実力は、実際の撮影シーンでこそ輝きます。先日、夕暮れ時の街を散歩しながら撮影したのですが、建物の影になっている部分から、夕焼けで明るく照らされた空のグラデーションまで、黒つぶれや白飛びをすることなく、目で見たままの光景を驚くほど忠実に記録してくれました。これは、Xiaomi 14Tでも感じられた夜景の美しさを、さらに一段高いレベルへと引き上げたと言えるでしょう。
料理の写真を撮るときは「Leica Vibrant Look」で彩り豊かに、歴史的な建物を撮るときは「Leica Authentic Look」で深みのある表現にするなど、被写体によってスタイルを使い分けるのが非常に楽しかったです。ポートレート撮影では、46mmという画角が被写体との程よい距離感を生み出し、自然な表情を切り取ることができました。ただし、Xiaomi 14T同様に専用のマクロレンズは搭載されておらず、花や小物にぐっと寄った撮影には少し物足りなさを感じました。
クリエイティブな表現を可能にする動画撮影機能
動画撮影機能も強化されています。メインカメラでは最大4K 60fpsでの滑らかな映像を記録でき、光学式手ブレ補正(OIS)のおかげで、歩きながらの撮影でも安定した映像が得られます。プロモードでは、映画のような色味で記録できる「Log撮影」に対応し、後から「LUT」を適用して自分好みのカラーグレーディングを楽しむことも可能です。この機能がすべての背面カメラで利用できるようになったのは、Xiaomi 14Tからの大きな進化点です。より高度な映像制作を求めるならProモデル限定の4K 120fps撮影が魅力的ですが、日常の記録やSNS投稿用のVlog撮影には十分すぎる性能を備えています。
<Xiaomi 15Tのカメラ仕様>
- リアカメラ
- メインカメラ:5,000万画素、Light Fusion 800イメージセンサー、F値1.7、光学式手ブレ補正(OIS)
- 望遠カメラ:5,000万画素、F値1.9(46mm相当 光学2倍)
- 超広角カメラ:1,200万画素、F値2.2(15mm相当)
- フロントカメラ
- 3,200万画素、F値2.2
- Xiaomi 15Tのカメラ機能
- ライカSummilux光学レンズ
- 2種類のライカ写真スタイル(Leica Authentic Look、Leica Vibrant Look)
- Xiaomi ProFocus(モーショントラッキングフォーカスなど)
- マスターレンズシステム(23mm、35mm、46mm、75mm)
- ライカストリートフォトモード
- 動画プロモード(Log撮影、LUTインポート対応)
- ShootSteady(動画手ブレ補正)
まとめ:カメラ性能
- ハードウェアの進化:メインカメラに新センサー「Light Fusion 800」を搭載し、特に明暗差の大きいシーンでの描写力が向上
- 撮影体験:ライカ監修の2つの写真スタイルを使い分けることで、日常の風景がアーティスティックな作品に変わる楽しさがある
- 画質評価:新センサーと優れたソフトウェア処理により、白飛びや黒つぶれの少ない、階調豊かで美しい写真を手軽に撮影できる
- 望遠性能の比較:ポートレートに最適な46mm望遠を搭載、ただし長距離のズーム性能を最優先するならProモデルの5倍ペリスコープ望遠が最適
バッテリー持ちと充電:Xiaomi 15T ~シリーズ史上最大のスタミナで、一日を遊び尽くす~
ここでは、Xiaomi 15Tのバッテリー性能と充電速度についてレビューします。Tシリーズ史上最大となったバッテリー容量が、実際の使用シーンでどのような安心感をもたらすのか、前モデルXiaomi 14Tとの比較を交えながら、私の体験をもとにお伝えします。
1日中頼れる、Tシリーズ史上最大の5,500mAhバッテリー
Xiaomi 15Tのバッテリーは、前モデルXiaomi 14Tの5,000mAhから10%増となる5,500mAhへと、Tシリーズ史上最大の容量に進化しました。メーカーの公称値では、最大13.19時間の連続使用が可能とされており、客観的なPCMarkテストで14時間超のスコアを記録しました。
この向上したスタミナは、実際の使用シーンでこそ真価を発揮します。先日、朝から晩まで外出する機会があり、カメラで写真を撮り、移動中は「Google Maps」でナビを使い、休憩中には「YouTube」で動画を1時間ほど視聴しましたが、夜帰宅した時点でもバッテリーはまだ30%以上残っていました。Xiaomi 14Tでは夕方には充電を意識し始めることがありましたが、15Tではその心配がなくなりました。控えめな使い方なら2日間持つという評価にも頷ける、頼もしいバッテリー持ちです。
効率の上がった67W急速充電
充電速度は、Xiaomi 14Tと同じ67Wの「ハイパーチャージ」に対応しており、約50分で100%まで充電が完了します。充電時間は前モデルと変わりませんが、バッテリー容量が10%も増えていることを考えると、充電効率は実質的に向上していると言えるでしょう。朝の忙しい時間帯でも、身支度をしているわずかな時間で十分な量を充電できるのは非常に便利です。実際にバッテリー残量が20%の状態から充電を開始したところ、30分後には70%近くまで回復しており、その速さには改めて感心させられました。
ワイヤレス充電は非対応、Proモデルとの選択ポイント
注意点として、Xiaomi 15Tはワイヤレス充電には対応していません。普段から充電パッドを使っている方にとっては、少し不便に感じるかもしれません。充電の利便性をさらに高めたい、あるいはワイヤレス充電が必須という方には、90Wの超急速充電とワイヤレス充電に対応したProモデルが魅力的な選択肢となります。この点は、自身の充電スタイルに合わせてモデルを選ぶ際の重要な判断材料になるでしょう。
長く安心して使えるバッテリー寿命
大容量で急速充電に対応しているだけでなく、バッテリーの長寿命化にも配慮されています。「Xiaomi Surgeバッテリー管理システム」を搭載し、1,600回の充電サイクルを繰り返しても、バッテリー容量の80%以上を維持できるとされています。これにより、数年間にわたってパフォーマンスの低下を気にすることなく、安心して使い続けることができます。
<Xiaomi 15Tのバッテリー・充電 仕様>
- バッテリー容量:5,500mAh(標準値)
- 急速充電:67Wハイパーチャージ対応(約50分で100%)
- 充電ポート:USB Type-C
- ワイヤレス充電:非対応
- バッテリー寿命:1,600回の充電サイクル後も80%以上の容量を維持
まとめ:バッテリー持ちと充電
- バッテリー容量:Xiaomi 14Tの5,000mAhから10%増の5,500mAhとなり、Tシリーズ史上最大のスタミナを実現
- バッテリー持続時間:カメラや動画視聴を多用する日でも、夜まで安心して使える十分なバッテリー持ちを体感できた
- 充電速度:67Wの急速充電に対応し、大容量ながら約50分でフル充電が可能、充電効率は前モデルより向上している
- ワイヤレス充電:非対応であり、より高速な充電やワイヤレス充電を求める場合はProモデルが選択肢となる
オーディオと通信性能:Xiaomi 15T ~最新規格と独自技術で、途切れない接続体験を~
ここでは、Xiaomi 15Tのオーディオ品質と、日々の使い心地を左右する通信性能についてレビューします。最新のBluetooth規格への対応や、接続安定性を高める独自技術など、前モデルXiaomi 14Tからの進化点を、実際の体験を交えて解説します。
日常のエンタメを彩るオーディオ性能
Xiaomi 15Tは、Dolby Atmosに対応したデュアルステレオスピーカーを搭載しています。全体的な音のバランスは取れており、高音はクリアで、繊細な音もしっかりと表現してくれます。しかし、低音の迫力は少し物足りなさを感じました。Daft Punkのようなエレクトロニックミュージックを再生すると、身体に響くような深みのある重低音は控えめで、全体的に軽やかな印象です。
ボーカルや中音域は明瞭ですが、楽曲によっては少し後ろに下がって聴こえることがあり、もう少し前面に出てきてほしいと感じる場面もありました。総じて、ニュースやトーク中心の「YouTube」動画を視聴するには十分すぎるほど明瞭ですが、映画の迫力ある効果音や音楽の重低音を重視するユーザーには、少し物足りなく感じるかもしれません。
Bluetooth 6.0がもたらす、人混みでも途切れない音楽体験
これまでのスマートフォンでは、多くの人が行き交う駅のホームでワイヤレスイヤホンを使うと、音が途切れてしまうのが悩みの種でした。しかし、Xiaomi 15Tではそのストレスから解放されました。Xiaomi 14TのBluetooth 5.4から最新規格の6.0へと進化したおかげで、接続の安定性が格段に向上しています。実際に、ソニーの「WH-1000XM5」で音楽を聴きながら改札を抜け、混雑する電車に乗りましたが、一度も音が途切れることはなく、お気に入りのプレイリストに没頭できました。この安定感は、日常の小さな満足度を大きく高めてくれます。
独自技術が生む、いかなる場所でも「繋がる」安心感
自宅のWi-Fiには、どうしても電波が弱くなる「死角」があり、そこで動画を見ようとすると読み込みが止まってしまうことがありました。Xiaomi 15Tでは、その問題も解消されました。新たに搭載された独自開発の「Xiaomi Surge T1Sチューナー」がWi-Fi信号を最適化してくれるおかげで、家中どこでも途切れることなく快適に動画を楽しめています。
さらに心強いのが、圏外でも繋がる「Xiaomiオフライン通信」機能です。まだ対応機種同士という制約はありますが、登山やキャンプが趣味の私にとって、万が一の際の連絡手段が確保できるというのは、これ以上ないほどの安心材料です。まさに「お守り」のような存在です。
正確で素早いGPS性能
GPSの性能も非常に優秀です。高精度なデュアルバンドGPS(L1+L5)に対応しており、おそらく「Xiaomi Surge T1Sチューナー」の恩恵もあってか、測位は非常に高速かつ正確です。「Google Maps」をナビとして使って高層ビルが立ち並ぶ都市部を運転した際も、自車位置がずれることなく、スムーズな案内を受けることができました。日々の移動から初めての場所への訪問まで、安心して任せられるナビゲーション性能です。
<Xiaomi 15Tのオーディオ・通信 仕様>
- オーディオ:デュアルスピーカー、Dolby Atmos®、ハイレゾ & ハイレゾワイヤレスサポート
- ワイヤレス通信:Wi-Fi 6E、Bluetooth 6.0
- SIM:デュアルSIM(nano SIM + nano SIM、またはnano SIM + eSIM、またはeSIM + eSIM)
- 測位システム:GPS (L1+L5)、Galileo (E1 + E5a)、GLONASS、Beidou、QZSS、NavIC対応
- 独自技術:Xiaomi Surge T1Sチューナー、Xiaomiオフライン通信
まとめ:オーディオと通信性能
- オーディオ性能:Dolby Atmos対応のステレオスピーカーはクリアで音量も十分だが、低音の迫力は価格相応
- Bluetooth:最新規格のBluetooth 6.0に進化し、対応機器との接続安定性が向上
- 接続安定性:独自開発の「Xiaomi Surge T1Sチューナー」搭載により、Wi-Fiやモバイル通信が人混みでも途切れにくくなった
- 独自機能:圏外でも通話可能な「Xiaomiオフライン通信」を新たに搭載し、万が一の備えとして安心感が増した
- GPS性能:高精度なデュアルバンドGPSと独自チューナーにより、都市部でも正確な位置情報を素早く測位できる
OSと機能:Xiaomi 15T ~洗練されたOSと、一つの大きな決断~
ここでは、Xiaomi 15Tの中核であるOS「Xiaomi HyperOS 2」の使い勝手やサポート期間、そして私たちの日常を豊かにする便利な機能についてレビューします。特に、前モデルXiaomi 14Tから加えられた一つの重大な変更点にも触れていきます。
透明感と滑らかさを追求したUIデザイン
Xiaomi 15Tには、Android 15をベースとした最新の「Xiaomi HyperOS 2」が搭載されています。このOSは「Liquid Glass」という新たなデザイン哲学を取り入れ、UI全体にガラスのような透明感と奥行きを与えています。実際に操作してみると、システムフォントの「MiSans Global」は非常に視認性が高く、フラットで統一感のあるアイコンデザインと相まって、洗練された印象を受けました。
特にアプリを開いたり閉じたりする際のアニメーションは、物理演算に基づいているため非常に滑らかで、指の動きに吸い付くような感覚は使っていて心地よいものでした。iPhoneとAndroidの良いところを合わせたような直感的な使い心地は、初めてXiaomiのスマートフォンに触れる人でもすぐに馴染めるでしょう。
長期的なアップデート保証と、購入前の注意点
注目すべきはソフトウェアのサポート期間です。Xiaomi 14Tの5年間から延長され、6年間のセキュリティアップデートが提供される点は、長く安心して使えるという点で大きな魅力です。ただし、初期設定時にはいくつか不要に感じるアプリ(ブロートウェア)がインストールされている点は少し気になりました。幸い、ほとんどは簡単に整理できますが、もう少しシンプルな状態から始められると嬉しいところです。
便利な機能と、購入前に知るべき重要な変更点
Xiaomi 15Tには、私たちの生活を便利にする機能が満載です。特に、エアコンやテレビを操作できる「赤外線ブラスター」は、リモコンを探す手間が省けて非常に重宝しました。また、タイピングや通知の際に心地よいフィードバックを返してくれる「X軸リニアモーター」も、スマートフォンの質感を高めています。しかし、ここでXiaomi 14Tからの最も重要な変更点に触れなければなりません。
Xiaomi 15Tの標準モデルは、日本の多くのユーザーにとって必須とも言える「おサイフケータイ(FeliCa)」に非対応となりました。Xiaomi 14Tでは対応していただけに、これは非常に大きな決断です。キャッシュレス決済を多用する方は、おサイフケータイに対応したProモデルを検討する必要があります。
高速でストレスフリーな生体認証
生体認証は、画面内指紋認証と顔認証の両方に対応しており、どちらも高速でストレスなく利用できました。顔認証は照明が十分な場所では一瞬でロック解除でき非常に快適です。指紋センサーの精度も高く、多少指が濡れていても問題なく認証してくれます。ただ、センサーの位置が画面の少し下の方にあるため、片手でスマートフォンを持っている際には、もう少し上に配置されていると、より自然に指を置けるように感じました。セキュリティを最優先するなら指紋認証、手軽さを求めるなら顔認証と、シーンに応じて使い分けるのが良いでしょう。
<Xiaomi 15TのOS・機能 仕様>
- OS: Android 15 (Xiaomi HyperOS 2)
- ソフトウェアサポート: 4年間のOSアップデート、6年間のセキュリティパッチ
- 生体認証: 画面内指紋認証、AI顔認証
- FeliCa / おサイフケータイ: 非対応(Proモデルは対応)
- NFC: 対応
- 便利機能: 赤外線ブラスター、X軸リニア振動モーター
- セキュリティ: 独立したセキュリティチップ
まとめ:OSと機能
- OSとUI:直感的で使いやすいXiaomi HyperOS 2を搭載し、iPhoneとAndroid双方からの乗り換えでも馴染みやすい
- サポート期間:6年間のセキュリティアップデートが保証され、前モデルより長く安心して利用できるようになった
- おサイフケータイ:Xiaomi 14Tとは異なり標準モデルは非対応、キャッシュレス決済を多用するユーザーはProモデルの選択が必須
- 便利な機能:リモコンとして使える赤外線ブラスターなど、Xiaomiならではの便利な機能は引き続き搭載
- 生体認証:高速かつ正確な画面内指紋認証と顔認証を搭載し、ストレスのないロック解除が可能
Xiaomi 15T と Xiaomi 14Tの違い
ここでは、Xiaomi 15Tと前モデルXiaomi 14Tのスペックを比較し、どのような進化を遂げたのか、また購入を検討する上で注意すべき点は何かを詳しく解説していきます。
OSとサポート期間
- Xiaomi 15T: Android 15ベースのXiaomi HyperOS 2
- Xiaomi 14T: Android 14ベースのXiaomi HyperOS
- 違い: Xiaomi 15Tはより新しいOSを搭載しており、UI/UXの改善や新機能が期待できます。また、セキュリティアップデートの保証期間もXiaomi 15Tの方が長くなる見込みで、より長く安心して使用できます。
プロセッサ(CPU)
- Xiaomi 15T: MediaTek Dimensity 8400-Ultra
- Xiaomi 14T: MediaTek Dimensity 8300-Ultra
- 違い: プロセッサが新しい世代に進化し、AnTuTuスコアで約10万点の向上を果たしています。特にGPU性能が強化されており、グラフィック処理がより快適になりました。
ストレージ
- Xiaomi 15T: UFS 4.1
- Xiaomi 14T: UFS 4.0
- 違い: 規格がUFS 4.1に進化したことで、アプリの起動やデータの読み込みといった日常的な操作の応答性がさらに向上しています。
ディスプレイ
- Xiaomi 15T: 6.83インチ / 最大120Hz / ピーク輝度3200nits
- Xiaomi 14T: 6.67インチ / 最大144Hz / ピーク輝度4000nits
- 違い: Xiaomi 15Tは画面が大型化し、ベゼルが狭くなったことで没入感が増しています。一方で、リフレッシュレートとピーク輝度はXiaomi 14Tの方がスペック上は高い数値となっています。
カメラ(メインセンサー)
- Xiaomi 15T: Light Fusion 800
- Xiaomi 14T: ソニーIMX906
- 違い: Xiaomi 15Tは新開発のイメージセンサーを搭載。ダイナミックレンジが向上し、明暗差の大きい場面での表現力が豊かになりました。
バッテリー容量
- Xiaomi 15T: 5,500mAh
- Xiaomi 14T: 5,000mAh
- 違い: バッテリー容量が10%増加し、Tシリーズ史上最大となりました。これにより、実際の使用におけるバッテリー持続時間が向上しています。
サイズと重量
- Xiaomi 15T: 厚さ7.50mm / 重量194g
- Xiaomi 14T: 厚さ7.80mm / 重量195g (ガラスモデル)
- 違い: バッテリー容量が増加したにもかかわらず、より薄く、軽くなりました。携帯性が向上しています。
耐久性(防水)
- Xiaomi 15T: IP68(水深3mで30分)
- Xiaomi 14T: IP68(水深2mで30分)
- 違い: 同じIP68等級ですが、Xiaomi 15Tはより深い水深に耐えられるようになり、防水性能が強化されています。
Bluetooth
- Xiaomi 15T: Bluetooth 6.0
- Xiaomi 14T: Bluetooth 5.4
- 違い: 最新規格に対応したことで、対応機器との接続安定性が向上し、低遅延化が期待できます。
日本向け機能(おサイフケータイ)
- Xiaomi 15T: 非対応
- Xiaomi 14T: 対応
- 違い: 日本市場において最も重要な違いの一つです。Xiaomi 15Tの標準モデルではおサイフケータイ機能が省略されており、利用するにはProモデルを選択する必要があります。
カラーバリエーション
- Xiaomi 15T: ローズゴールド / グレー / ブラック
- Xiaomi 14T: レモングリーン / チタングレー / チタンブルー
- 違い: カラーラインナップが一新され、より落ち着いたシックな印象になりました。
まとめ
Xiaomi 15Tは、プロセッサの性能向上、バッテリー容量の増加、カメラセンサーの刷新など、多くの面でXiaomi 14Tから着実な進化を遂げています。特に、より薄く軽くなったにも関わらずスタミナが増し、通信性能も強化されるなど、日常的な使い勝手が大きく向上している点が魅力です。
しかし、その一方で、日本のユーザーにとって極めて重要な「おサイフケータイ」機能が非対応になったという点は、購入を検討する上で最大の注意点と言えるでしょう。この一点が、多くのユーザーにとってXiaomi 15TとProモデル、あるいは他のスマートフォンを比較する際の大きな分かれ道となりそうです。
Xiaomi 15Tのメリット・デメリット
「Xiaomi 15T」は、驚異的なコストパフォーマンスを誇る一方で、日本のユーザーにとって見過ごせない妥協点も抱えています。ここでは、前モデルや競合スマートフォンと比較しながら、その長所と弱点を詳しく解説していきます。
【メリット】
メリット1:圧倒的なコストパフォーマンス
Xiaomi 15T最大の魅力は、その価格からは考えられないほどの高いスペックです。ハイエンド機に迫る性能を持つ「Dimensity 8400-Ultra」や、高速なメモリ・ストレージを搭載しながら、価格は『iPhone 17』や『Google Pixel 10』といった10万円を超えるモデルの半額近くに抑えられています。前モデル『Xiaomi 14T』の強みであったコストパフォーマンスを、さらに進化させた一台と言えるでしょう。
メリット2:価格破壊のライカ監修カメラ
通常はハイエンドモデルにのみ搭載される、ライカが監修したカメラを手頃な価格で体験できる点も大きなメリットです。新開発の「Light Fusion 800」イメージセンサーは、難しい光の条件下でも美しい写真を生み出します。『Xiaomi 15』や『AQUOS R10』といったライカカメラ搭載機は高価ですが、Xiaomi 15Tは、写真にこだわりたいユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢となります。
メリット3:フラッグシップ級の明るく美しいディスプレイ
6.83インチの有機ELディスプレイは、競合と比較してもトップクラスの品質を誇ります。特に最大3200nitsというピーク輝度は、『Xiaomi 15』と同等であり、晴れた日の屋外でも画面が驚くほど見やすいです。ベゼル(画面の縁)も極めて細く、動画やゲームへの没入感は、『iPhone 17』や『Google Pixel 10』といった高価なモデルに引けを取りません。
メリット4:独自技術による安定した通信性能
最新のBluetooth 6.0への対応に加え、Xiaomi 15Tは接続安定性を高める独自技術を搭載しています。新開発の「Xiaomi Surge T1Sチューナー」は、人混みなど電波が混雑する場所でもWi-Fiやモバイル通信を安定させます。また、圏外でも通話できる「Xiaomiオフライン通信」は、『Google Pixel 10』などにはないユニークな機能であり、万が一の際の安心感を与えてくれます。
【デメリット】
デメリット1:最大の弱点、「おサイフケータイ」非対応
Xiaomi 15Tが抱える最大の弱点は、「おサイフケータイ(FeliCa)」に非対応であることです。前モデルの『Xiaomi 14T』が対応していただけに、これは日本のユーザーにとって非常に重要な機能の削除と言えます。SuicaやPASMO、各種電子マネーをスマートフォンで利用している場合、この一点だけで選択肢から外れてしまう可能性があります。『iPhone 17』や『Google Pixel 10』など、競合機のほとんどが対応している中で、この決断は大きな妥協点です。
デメリット2:コストカットが招いた妥協点(素材・ワイヤレス充電・SDカード)
価格を抑えるため、いくつかの点でコストカットが見られます。サイドフレームが樹脂製である点は、『Xiaomi 14T Pro』や『Xiaomi 15』のアルミフレームと比べると質感が劣ります。また、『Nothing Phone (3)』や『Google Pixel 10』などが対応するワイヤレス充電機能も搭載されていません。さらに、『AQUOS R10』のようにSDカードスロットによるストレージ拡張もできないため、購入時に容量を慎重に選ぶ必要があります。
デメリット3:競合に劣る望遠カメラ性能
Xiaomi 15Tの望遠カメラは光学2倍であり、ポートレート撮影などでは活躍しますが、遠くの被写体を撮影する性能では競合に一歩譲ります。『Google Pixel 10』は光学5倍ズーム、『Nothing Phone (3)』はペリスコープ望遠レンズを搭載しており、より本格的なズーム撮影が可能です。運動会やイベントなどで被写体を大きく撮影したい場合には、力不足を感じるかもしれません。
Xiaomi 15T / 15T Proのスペック(仕様)一覧
- ディスプレイ: 6.83インチ有機EL (2772×1280)、リフレッシュレート最大120Hz
※Pro版はリフレッシュレート最大144Hz - CPU: MediaTek Dimensity 8400-Ultra
※Pro版はMediaTek Dimensity 9400+ - GPU: Mali-G720
- RAM(メモリ): 12GB (LPDDR5X)
- ストレージ: 256GB / 512GB (UFS 4.1)
- バッテリー: 5,500mAh
- 駆動時間: 最大13.19時間の連続使用が可能
- 充電: 67W急速充電 (約50分で100%)、PD3.0/PD2.0対応
※Pro版は90W有線急速充電、ワイヤレス充電対応 - 背面カメラ: ライカ監修3眼 (50MPメイン OIS + 50MP望遠 + 12MP超広角)
※Pro版は望遠カメラが2倍ではなく5倍ペリスコープになっている。 - 前面カメラ: 32MP
- ワイヤレス通信: Wi-Fi 6E、Bluetooth 6.0
- GPS: GPS (L1+L5)、GLONASS、Galileo、Beidou、QZSS、NavIC対応
- NFC: 対応 (おサイフケータイ非対応)
※Pro版はおサイフケータイに対応 - インターフェース: USB Type-C
- センサー: 近接、環境光、加速度計、ジャイロ、電子コンパス、赤外線、フリッカー、色温度
- 振動モーター: X軸リニア振動モーター
- 防水防塵: IP68
- 冷却システム: Xiaomi 3D IceLoopシステム
- 生体認証: 画面内指紋認証、AI顔認証
- 筐体: 樹脂フレーム
※Pro版はアルミフレーム - OS: Android 15 (Xiaomi HyperOS 2)
- サイズ: 約163.2 x 78.0 x 7.50 mm
- 重量: 194g
※Pro版は約210g - カラー: ローズゴールド、グレー、ブラック
※Pro版はモカゴールド、グレー、ブラック - 付属品: ACアダプタ、USB-Cケーブル、SIMピン、ソフトケース、保護シート(貼付済)
- モバイル通信(5G/4G/3G): 5G通信対応
- SIMカード: nanoSIM/eSIMのデュアルSIM対応
対応バンド:Xiaomi 15T
Xiaomi 15Tは5G通信に対応しています。
基本的には本体にSIMカードを入れて、APN設定を済ませると、通信できます。
SIMはNanoSIMと物理的なカードを必要としないeSIMに対応しています。
対応バンドは以下の通りです。
- 5G: n1/2/3/5/7/8/12/20/25/26/28/38/40/41/48/66/71/75/77/78
- 4G: FDD-LTE: 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28/32/66/71 | TDD-LTE: 38/39/40/41/42/48
- 3G: B1/2/4/5/6/8/19
- 2G: 850 / 900 / 1,800 / 1,900MHz
対応バンドの詳細
ドコモ回線
- 5G: n78に対応しています。ただし、ドコモのもう一つの主要バンドであるn79には対応していません。
- 4G: B1/3/19/28/42に対応しており、主要なバンドをカバーしています。
- プラチナバンド: B19に対応しています。
au回線
- 5G: n28/41/77/78に対応しており、auの主要な5Gバンドを網羅しています。
- 4G: B1/3/18(B26含む)/28/41に対応しており、問題なく利用できます。
- プラチナバンド: B18/B26に対応しています。
- 3G: auの3Gサービスは2022年3月31日に終了しています。
ソフトバンク回線
- 5G: n3/28/77/78に対応しており、主要なバンドで利用可能です。
- 4G: B1/3/8/28/41/42に対応しており、主要なバンドをカバーしています。
- プラチナバンド: B8に対応しています。
- 3G: ソフトバンクの3Gサービスは2024年4月15日に石川県以外で終了し、石川県でも同年7月31日に終了しました。
楽天モバイル回線
- 5G: n77に対応しています。
- 4G: 自社回線のB3と、パートナー回線(au)のB18(B26含む)に対応しています。
- プラチナバンド: 楽天モバイルに割り当てられたプラチナバンドのn28に対応しているため、将来的にエリアが拡大した際にも対応できる可能性が高いです。
- 3G: 楽天モバイルは3Gサービスを提供していません。
結論
この端末(Xiaomi 15T)は、バンド情報に基づくと、
- ドコモ、au、ソフトバンクの主要な4G/5Gバンドに広く対応しており、それぞれのプラチナバンドもカバーしています。ただし、ドコモの5Gバンドn79には非対応な点に注意が必要です。
- 楽天モバイルについては、自社回線およびパートナー回線の主要な4G/5Gバンドに対応しており、将来的なプラチナバンドにも対応可能です。
- 3Gについては、ドコモでは2026年3月31日まで利用可能ですが、auとソフトバンクではすでにサービスが終了しています。
総合的に見て、この端末は日本の4キャリアで問題なく利用できる可能性が高いと言えます。
Xiaomi 15Tの評価
8つの評価基準で「Xiaomi 15T」を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
画面の見やすさ:★★★★★
6.83インチと大型化した有機ELは非常に明るく高精細。スリムになったベゼルと相まって、動画やゲームへの没入感は素晴らしいの一言です。
スペック:★★★★☆
Dimensity 8400-Ultraは、ハイエンド機に迫る非常に高い処理性能を誇ります。日常使いはもちろん、あらゆるアプリが快適に動作します。
耐久性: ★★★★☆
防水性能が水深3mに向上し、画面ガラスも強化されました。ただ、フレームが樹脂製になった点は、前モデルのアルミと比べると少し気になります。
デザイン:★★★★☆
前モデルより薄く洗練されたフラットデザインは、Proモデルと見間違うほどの高級感があります。樹脂フレームの質感が許容できれば満足度は高いです。
通信:★★★★★
最新のBluetooth 6.0に加え、接続安定性を高める独自チューナーを搭載。圏外でも通話できる新機能など、通信周りの進化は目覚ましいです。
機能:★★☆☆☆
リモコンになる赤外線ブラスターは便利ですが、前モデルと違い「おサイフケータイ」に非対応になった点が、日本の利用者にとって非常に大きなマイナスです。
使いやすさ:★★★☆☆
OSの動作は軽快で、生体認証も高速です。しかし、本体が大型化したことと、日本で多用されるおサイフケータイ機能が使えない点が快適さを損ねています。
価格:★★★★★
これだけの高性能なスペックとライカ監修カメラを搭載しながら、驚くほど戦略的な価格設定です。コストパフォーマンスは他の追随を許しません。
【総評】:★★★★☆
ハイエンド機でも圧倒的なコストパフォーマンス
Xiaomi 15Tは、まさに「価格破壊」とも言えるスマートフォンです。ハイエンド機に迫る性能を持つ「Dimensity 8400-Ultra」プロセッサ、日中の屋外でも驚くほど見やすい大画面ディスプレイ、そしてあのライカが監修したカメラを、信じられないほどの低価格で手に入れることができます。ゲームや動画編集といった負荷の高い作業も難なくこなし、あらゆる動作が驚くほど滑らかです。性能と価格のバランスだけを見れば、間違いなく市場で最高の選択肢の一つと言えるでしょう。
ライカ監修カメラがもたらす撮影の楽しさ
この価格帯でライカと共同開発したカメラを体験できるのは、Xiaomi 15Tの最大の魅力です。新開発の「Light Fusion 800」イメージセンサーは、特に夕暮れ時のような明暗差の大きいシーンで真価を発揮し、豊かな階調表現で美しい写真を生み出します。また、被写体に応じて「Leica Authentic」と「Leica Vibrant」という2つの写真スタイルを使い分けることで、日常の何気ない風景が作品のような一枚に変わり、写真を撮ることそのものが楽しくなりました。
購入前に知るべき、一つの大きな妥協点
しかし、この圧倒的なコストパフォーマンスを実現するために、Xiaomiが下した一つの大きな決断を理解しておく必要があります。それは、前モデルのXiaomi 14Tでは対応していた「おサイフケータイ(FeliCa)」が、この標準モデルでは非対応になったという点です。これは、日常的にスマートフォンで電車に乗ったり、買い物をしたりする日本の多くのユーザーにとって、購入をためらう最大の理由になり得ます。また、サイドフレームが樹脂製に変更された点も、質感にこだわるユーザーにとっては妥協点となるかもしれません。
どんな人におすすめか
結論として、Xiaomi 15Tは「おサイフケータイ機能は使わない」と割り切れるユーザーにとって、最高のコストパフォーマンスを誇る一台です。スマートフォンの性能を最大限に引き出して、ゲームやクリエイティブな作業をとことん楽しみたい、しかし予算は抑えたい。そんなわがままな要求に、これ以上なく応えてくれるスマートフォンです。一方で、少しでもおサイフケータイ機能を使う可能性がある方は、Proモデルを検討することをおすすめします。
Xiaomi 15T / 15T Proの価格・購入先
※価格は2025/10/04に調査したものです。価格は変動します。
Xiaomi公式サイト(mi.com)
<Xiaomi 15T>
- 12GB+256GBモデル:64,800円(税込)
- 12GB+512GBモデル:69,980円(税込)
<Xiaomi 15T Pro>
- 12GB+256GBモデル:109,800円(税込)
- 12GB+512GBモデル:119,800円(税込)
- 12GB+1TBモデル:129,800円(税込)
で販売されています。
Xiaomi公式サイトで「Xiaomi 15T」をチェックする
Xiaomi公式サイトで「Xiaomi 15T Pro」をチェックする
ECサイト
- Amazonで69,980円(税込・15Tモデル・Pro版は109,980円)、
- 楽天市場で64,980円(送料無料・15T)、
- ヤフーショッピングで109,980円(Pro版)、
- AliExpressで94,428円(15T・グローバル版)、
で販売されています。
Amazonで「Xiaomi 15T」をチェックする
楽天市場で「Xiaomi 15T」をチェックする
ヤフーショッピングで「Xiaomi 15T」をチェックする
AliExpressで「Xiaomi 15T」をチェックする
米国 Amazon.comで「Xiaomi 15T」をチェックする
※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
AliExpressで激安ガジェットをお得に購入する方法を徹底 解説

おすすめのライバル機種と価格を比較
「Xiaomi 15T」に似た性能をもつスマートフォンも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。
Xiaomi 14T Pro
シャオミから発売された6.7インチの5Gスマートフォンです(2024年11月下旬発売)。
Android 14ベースのXiaomi HyperOS、MediaTek Dimensity 9300+、12GB LPDDR5X メモリ、1.5KのAMOLED液晶、128GB / 256GB UFS4.0 ストレージ、5000mAhバッテリー、背面50MP + 50MP + 12MPの3眼カメラ、前面32MPのフロントカメラを搭載しています。
また、AI機能(Advanced AI、Google Gemini)、120Wハイパーチャージ、10Wワイヤレスチャージ、ステレオスピーカー、IP68防水防塵、冷却システム、リフレッシュレート 最大144Hz、タッチサンプリングレート 最大 480Hz、NFC、おサイフケータイ(Felica)、X軸リニア振動モーター、画面内指紋認証、AI顔認証、USB Type-C 2.0 (OTG)、5G通信、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.4、GPSに対応しています。
価格は、Amazonで99,818円前後(12GB+256GBモデル)、楽天市場で85,310円(割引クーポン適用時、12GB+256GBモデル)、ヤフーショッピングで約79,635円〜89,533円(ポイント還元含む。12GB+256GB チタングレー等)、AliExpressで115,247円(セール時で約88,000円)、米国 Amazon.comで648.99ドル〜734ドル程度、です。
関連記事:ライカで進化「Xiaomi 14T」シリーズと13T Proを比較
Amazonで「Xiaomi 14T Pro」をチェックする
Xiaomi 15
Xiaomiから発売された6.36インチのスマートフォンです(2025年4月1日発売)。
Xiaomi HyperOS 2(Android 15ベース)、Snapdragon 8 Elite Mobile Platform、12GB LPDDR5Xメモリ、2670 x 1200 pxのCrystalRes有機EL (1~120Hz, 最大3200nits)、256GB/512GB UFS 4.0ストレージ、最大25時間駆動する5240 mAhバッテリー、背面50MPトリプル (広角ライカSummilux, 望遠, 超広角)カメラ、前面32MPのフロントカメラを搭載しています。
また、AI機能(AI文章作成、AI音声認識、AI通訳、AIダイナミック壁紙)、Google Gemini連携(かこって検索など)、
1~120Hzの「可変リフレッシュレート」、60mm相当の望遠撮影、10cmまで寄れるマクロ撮影、8K動画撮影(24/30fps)、IP68防水防塵、90Wハイパーチャージ (有線)、ワイヤレス充電、Xiaomi Wing型IceLoopシステム(冷却システム)、X軸リニア振動モーター、超音波画面内指紋センサー、AI顔認証、「Xiaomiシールドガラス」、「高強度アルミニウム合金フレーム」、USB Type-C (OTG)、5G通信、Wi-Fi 7、Bluetooth 6.0、NFC、GPS (L1+L5)に対応しています。
価格は、Amazonで90,570円(税込)、楽天市場で109,800円~118,380円(送料無料)、ヤフーショッピングで99,630円~123,000円、AliExpressで87,479円、です。
関連記事:Xiaomi 15 徹底レビュー!14T比較で判明した長所と短所は?
Amazonで「Xiaomi 15」をチェックする
iPhone 17
Appleから発売された6.3インチの5Gスマートフォンです(2025年9月19日発売)。
iOS 26、Apple A19チップ、8GBメモリ、ProMotionテクノロジー搭載Super Retina XDRディスプレイ、256GBまたは512GBストレージ、最大30時間(ビデオ再生時)駆動するリチャージャブルリチウムイオンバッテリー、背面48MP+48MPの2眼カメラ、前面18MP(センターフレーム)のフロントカメラを搭載しています。
また、AI機能「Apple Intelligence」(作文ツール、ビジュアルインテリジェンス、ライブ翻訳、クリーンアップなど)、ProMotion(最大120Hz)、高速充電(有線40W、ワイヤレス最大25W)、「アクションボタン」、「Dynamic Island」、安全機能(衛星経由の緊急SOS、衝突事故の検知)に対応。
電話アシスタント(着信スクリーニング、保留アシスト)、空間オーディオ、ドルビーアトモス、「Liquid Glass」、IP68防水防塵、おサイフケータイ (FeliCa)、顔認証(Face ID)、USB-Cコネクタ、デュアルeSIM、5G通信、Wi-Fi 7、Bluetooth 6、高精度2周波GPSにも対応しています。
価格は、Amazon.co.jpで129,800円、楽天市場で146,800円、ヤフーショッピングで256GB、米国 Amazon.comで799ドル(約121,200円)、です。
関連記事:iPhone 17 徹底レビュー!Proに近づいた性能と先代比較で実力を検証
Amazonで「iPhone 17」をチェックする
Google Pixel 10
Googleから発売された6.3インチの5Gスマートフォンです(2025年8月28日発売)。
Android 16、Google Tensor G5、12GBメモリ、1,080 x 2,424 pxのActuaディスプレイ (OLED)、128GB / 256GBストレージ、通常使用で30時間以上駆動する4970 mAhバッテリー、背面48MP+13MP+10.8MPの3眼カメラ、前面10.5MPのフロントカメラを搭載しています。
また、AI機能(「マジックサジェスト」、「マイボイス通訳」、「Daily Hub 」、「かこって検索」、「カメラコーチ」など)、光学5倍ズーム、4K動画撮影、手ブレ補正(光学式+電子式)、最大30分で55%の急速充電、Qi2認証ワイヤレス充電「Google Pixelsnap」に対応。
IP68防水防塵、おサイフケータイ、NFC、指紋認証、顔認証、USB Type-C 3.2、5G通信、Wi-Fi 6E (802.11ax)、Bluetooth v6、GPSにも対応しています。
価格は、Amazon.co.jpで117,567円~、楽天市場で117,567円~(送料無料)、ヤフーショッピングで117,567円~122,800円、です。
関連記事:Google Pixel 10 徹底レビュー!Pixel 9からの進化点と欠点
Amazonで「Google Pixel 10」をチェックする
Nothing Phone (3)
Nothingから発売された6.77インチの5Gスマートフォンです(2025年8月28日発売)。
Nothing OS 3.5 (Android 15ベース)、Qualcomm Snapdragon 8s Gen 4、12GB / 16GBメモリ、1260 x 2800 pxのフレキシブルAMOLED、256GB / 512GBストレージ、5150 mAhバッテリー、背面50MP+50MP+50MPの3眼カメラ、前面50MPのフロントカメラを搭載しています。
また、「Glyph Matrix」、「Glyphトイ」、「Essential Key」、AI連携(Google Gemini、ChatGPT統合機能)、1000Hzのタッチサンプリングレート、IP68防水防塵、おサイフケータイ®に対応。
65Wの高速充電、15Wのワイヤレス充電、5Wのリバースワイヤレス充電、30〜120Hzのアダプティブリフレッシュレート、画面内指紋認証、USB-C、5G通信、Wi-Fi 7、Bluetooth 6.0、GPSにも対応しています。
価格は、楽天市場で119,900円(税込)、AliExpressで103,571円、です。
関連記事:Nothing Phone (3)レビュー!先代との比較で見えた利点と欠点は?
Amazonで「Nothing Phone (3)」をチェックする
AQUOS R10
シャープから発売された約6.5インチの5Gスマートフォンです(2025年7月10日発売)。
Android™ 15、Snapdragon® 7+ Gen 3 Mobile Platform、12GBメモリ、1,080×2,340 pxのPro IGZO OLEDディスプレイ、256GBまたは512GBストレージ、連続待受時間 約800時間(LTE)駆動する5,000mAhバッテリー、ライカカメラ社が監修した背面 約5,030万画素+約5,030万画素の2眼カメラ、前面約5,030万画素のフロントカメラ、フルメタルBOXスピーカーを搭載しています。
また、AI機能(電話アシスタント、迷惑電話対策機能、Glance AI for AQUOS、Google Geminiなど)、ピーク輝度3,000nit、1Hz〜240Hzの可変リフレッシュレート、ハイブリッド手ブレ補正(光学式+電子式)、14chスペクトルセンサー、立体音響技術 Dolby Atmos、8Way Audio(ワイヤレス接続時)、冷却システム(高熱伝導素材である銅ブロック)に対応。
UWB(超広帯域無線通信)、AQUOSトリック(Payトリガー、スクロールオート、Clip Now など)、おサイフケータイ、IPX5・IPX8 / IP6X防水防塵、MIL規格、最大2TBまでのストレージ拡張、顔認証(マスク対応)、指紋認証、USB Type-C、5G通信、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、GPSにも対応しています。
価格は、Amazon.co.jpで約99,709円、楽天市場で109,780円(送料無料)、ヤフーショッピングで99,709円(送料無料)、COCORO STORE(ココロストア)で99,770円~、です。
関連記事:AQUOS R10 徹底レビュー!R9との違いはどこ? 比較して評価
Amazonで「AQUOS R10」をチェックする
他のシャオミ スマホと比較
他にもシャオミのスマートフォンが販売されています。2025、2024モデルもあるのでぜひ比較してみてください。
シャオミ スマホに新モデル続々 最新の全機種 ラインナップ まとめ
その他のおすすめAndroidスマホは?
その他のおすすめAndroidスマホは以下のページにまとめてあります。ぜひ比較してみてください。
5万円前後のハイスペックなAndroidスマホをまとめて紹介しています。
注文殺到で売れまくり! 3万円台で買えるハイスペックスマホ まとめ
3万円台のハイスペックなAndroidスマホをまとめて紹介しています。
2万円台で買えるリッチなスマホ おすすめの全機種 ラインナップ 一覧
2万円前後のAndroidスマホをまとめて紹介しています。
超ハイスペックなスマホをまとめて紹介しています。