
2026年1月8日に発売された「POCO M8 5G」は3万円台という手頃な価格ながら、ハイエンドなスマホに匹敵する明るく美しい有機ELディスプレイと最新のAI機能を兼ね備えたモデルとして注目を集めています。
このレビューでは、POCO M8 5Gが前モデル「POCO M7 Pro 5G」からどのように進化し、何が違うのか、その実力と使い勝手を徹底的に比較・検証しました。
【先に結論からお伝えしましょう】
POCO M8 5G の長所(Pros):
- ピーク輝度3200nitsの3Dカーブ有機ELによる圧倒的な没入感
- 5520mAhの長寿命バッテリーと高速な充電、便利な18Wリバース充電
- システム統合されたGoogle Geminiと「かこって検索」によるAI体験
- Snapdragon 6 Gen 3搭載で「原神」などのゲームも遊べる処理性能
- IP66防水防塵と濡れた手でも操作できるWet Touch 2.0
- 最大4世代のOS更新と6年間のセキュリティ保証
POCO M8 5G の短所(Cons):
- おサイフケータイ(FeliCa)やeSIM、ワイヤレス充電には非対応
- 超広角カメラと光学手ブレ補正(OIS)が廃止されている
- 充電器(ACアダプタ)が同梱されていない
- 3.5mmイヤホンジャックが廃止された
総合評価:
POCO M8 5Gは、圧倒的な映像美を誇る有機ELディスプレイと、驚異的なバッテリー持ち、そして最新AI機能を3万円台に凝縮したコスパに優れる一台です。おサイフケータイやeSIM、カメラの手ブレ補正(OIS)が非対応という明確な弱点はありますが、「見る楽しさ」とAIの「賢さ」を最優先するユーザーにとっては、これ以上ない満足度を提供する一台になります。また、IP66防水防塵など優れた耐久性と最大4世代のOSメジャーアップデート(Android 19まで予定)など長期のサポート期間が約束されており、長く安心して使いたいというユーザーにもおすすめできます。
<この記事でわかること>
- デザインと耐久性: 3Dカーブデザイン、薄型軽量ボディ、IP66防水防塵、Wet Touch 2.0、耐久テスト、ケース、付属品
- ディスプレイ: 3Dカーブ有機EL、ピーク輝度3200nits、120Hz、TÜV認証、PWM調光、視認性
- ベンチマーク: Snapdragon 6 Gen 3、Antutuスコア、CPU性能比較(ランキング)、Poco M8 Pro
- ゲームなどの動作感: メモリ、ストレージ、原神、崩壊:スターレイル、フレームレート、発熱、冷却システム、ゲームターボ
- カメラ性能: 50MP Light Fusion 400、AI消しゴム、AIポートレート、動画撮影(4K)、レトロフィルム
- オーディオ性能: デュアルスピーカー、300%ボリュームブースト、Dolby Atmos、ハイレゾ、イヤホンジャック廃止
- バッテリー: 5520mAh、45W急速充電、リバース充電、電池持ち検証、充電器別売り
- AI機能: Google Gemini、かこって検索、画像生成、リアルタイム対話、アプリ連携
- 通信性能: 5G、プラチナバンド、物理SIM、eSIM非対応、楽天モバイル、Wi-Fi 5、NFC
- OSと機能: HyperOS 2、4世代OSアップデート保証、おサイフケータイ(FeliCa)非対応、画面内指紋認証、顔認証、赤外線リモコン、
- 比較:POCO M7 Pro 5G、POCO X7 Pro、POCO F7、REDMI 15 5G
- スペック:仕様詳細
- 評価:5段階評価、総評、最適なユーザー、メリット・デメリット
- 価格:購入先、シャオミ公式、Amazon、楽天市場、中古、最安値、キャンペーン(21日までの購入が対象)
この記事を最後まで読むことで、「POCO M8 5G」を購入するべきかどうかがはっきりと分かるはず。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
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公式ページ:POCO M8 5G – Xiaomi 公式(日本)
POCO M8 5g | Xiaomi 日本 | すべての仕様と機能
デザインと耐久性:POCO M8 5Gの極薄ボディと実用的なタフネス
ここでは、POCO M8 5Gの外観デザイン、持ちやすさ、そして前モデルからの進化点である耐久性について詳しく書いていきます。
洗練された曲線美と手になじむ質感
箱から取り出して最初に目に入ったのは、その独特な背面デザインです。私が手にした「シルバー」は、カーボン調のストライプが施されたツートンカラーで、光の当たり方によって表情を変えるスタイリッシュな印象を受けました。背面パネル自体は樹脂製ですが、決して安っぽさはなく、むしろ指紋が目立ちにくいマットな処理と光沢のあるラインの組み合わせが、所有する喜びを刺激してくれます。
形状は、ディスプレイと背面の両サイドが湾曲した「3Dカーブデザイン」を採用しており、手に持った瞬間、手のひらに吸い付くようなフィット感に驚きました。角ばったデザインが多かった最近のエントリーモデルとは一線を画す、洗練された流線型です。カメラユニットは10円玉2枚分ほどの厚みがあり、存在感を主張していますが、このカーブデザインのおかげで全体的にスッキリと見えます。
【比較検証】薄さと軽さがもたらす衝撃
前モデルである「POCO M7 Pro 5G」と比較して、最も進化を感じたのはその「サイズ」と「重量」です。
- POCO M8 5G:高さ164mm × 幅75.42mm × 厚さ7.35mm、重量178g
- POCO M7 Pro 5G:高さ162.4mm × 幅75.7mm × 厚さ7.99mm、重量190g
数値で見るとM8 5Gの方が背は高くなっていますが、注目すべきはその薄さと軽さです。厚みは約0.64mm薄くなり、重量は12gも軽量化されています。実際にM7 Pro 5Gと持ち比べてみると、その差は歴然でした。M7 Pro 5Gはずっしりとした塊感があるのに対し、M8 5Gは「板」を持っているかのような軽快さがあります。
長時間、片手で電子書籍アプリ「Kindle」で読書をしたり、寝転がって「YouTube」で動画を観たりする際、この12gの差が手首への負担を大きく軽減してくれるのを実感しました。
カラーバリエーションについては、M7 Pro 5Gが「グリーン、シルバー、パープル」だったのに対し、M8 5Gは「ブラック、グリーン、シルバー」に変更されています。個人的には、ブラックが追加されたことで、ビジネスシーンでも使いやすくなったと感じました。
廃止されたイヤホンジャックとポート配置
インターフェース類は、使い勝手を左右する重要なポイントです。本体右側面には音量ボタンと電源ボタンがあり、親指が自然に届く位置に配置されています。本体下部にはUSB Type-Cポート、スピーカー、マイク、そしてSIMスロットが集約されています。ここで重要なのが、SIMスロットはnanoSIMが2枚入る仕様ですが、片方はmicroSDカードとの排他利用になっている点です。最大1TBまでストレージを拡張できる安心感は、写真や動画をたくさん撮る私にとって非常に大きなメリットでした。
しかし、前モデルからの大きな変更点として、3.5mmイヤホンジャックが廃止されています。M7 Pro 5Gでは本体上部にジャックがあり、有線イヤホンで音ゲーを楽しむユーザーには重宝されていましたが、M8 5GではType-C変換かワイヤレスイヤホンが必須となります。スピーカーは本体上部と下部に配置されたデュアルスピーカー仕様で、横持ちでゲームをする際も音が広がりやすい配置になっています。
日常のトラブルに強い耐久性とWet Touch
耐久性に関しては、カタログスペック以上の安心感を覚えました。M7 Pro 5Gの防塵防滴性能は「IP64(飛沫への保護)」でしたが、POCO M8 5Gは「IP66(強力な噴流水への保護)」へと等級がアップしています。完全に水没させることはできませんが、急なゲリラ豪雨や、キッチンでの水はね程度なら気兼ねなく使えます。
また、落下試験を含む「50以上の厳格な品質テスト」や極端な温度変化に耐える「耐温度衝撃試験」もクリアしており、日々のラフな使用や長期的な摩耗にも耐えうるよう設計されている点も安心です。
さらに感動したのは「Wet Touch Technology 2.0」です。画面に水滴がついた状態でも誤タッチが少なく、スムーズに操作できす。これまでのスマホでは、濡れた手で触ると画面が暴走することがありましたが、M8 5Gではそのストレスが大幅に軽減されています。
付属品とケースの惜しい点
付属品については、画面保護フィルムが最初から貼られており、すぐに使い始められるのが親切です。付属のソフトケースは、カメラ部分もしっかり保護してくれる作りですが、色が「ブラック(不透明)」である点には少し戸惑いました。せっかくの美しい背面のストライプデザインが、ケースをつけると完全に見えなくなってしまいます。デザインを楽しみたい場合は、別途クリアケースを購入する必要があるでしょう。
また、グローバル版とは異なり、日本版には充電器(ACアダプタ)が付属していません。45Wの急速充電をフルに活かすためには、対応する充電器を自分で用意する必要がある点には注意が必要です。
<POCO M8 5Gの属品 一覧>
- スマートフォン本体
- USB Type-C ケーブル(試供品)
- SIM 取り出し用ピン(試供品)
- ソフトケース(試供品)
- 画面保護シート(試供品・貼付済み)
- クイックスタートガイド / 保証に関するお知らせ
まとめ:デザインと耐久性
- 第一印象:3Dカーブデザインと背面のストライプ加工により、価格以上の高級感と洗練された印象を感じる。
- サイズと重量:前モデルPOCO M7 Pro 5Gと比較して約12g軽量化され、厚さも7.35mmと極薄になり、携帯性が劇的に向上した。
- カラー展開:M7 Pro 5Gにあったパープルが廃止され、代わりにブラックが追加されたことで、より幅広い層が選びやすくなった。
- インターフェース:microSDカードスロットは維持されているが、3.5mmイヤホンジャックが廃止された点は、有線派にはデメリットとなる。
- 耐久性:IP64からIP66へ防塵防滴性能が強化され、Wet Touch Technology 2.0により濡れた手での操作性が向上した。
- 付属品:充電器が別売りである点と、付属ケースが不透明で本体デザインを隠してしまう点は惜しい。
ディスプレイ:POCO M8 5Gの鮮烈な輝きと没入感
POCO M8 5Gのディスプレイは、3万円台という価格帯の常識を覆すほどの品質を誇ります。ここでは、前モデルからの進化点や実際の視認性、操作感について詳しく解説していきます。
圧倒的な没入感を生むFlow AMOLED
電源を入れて最初に目を奪われたのは、ディスプレイの縁(ベゼル)の驚くべき細さと、有機EL(AMOLED)特有の深みのある黒色です。POCO M8 5Gが採用している「Flow AMOLED」ディスプレイは、画面占有率が約92%にも達しており、まるで映像だけを手に持っているかのような錯覚を覚えました。3Dカーブを描くエッジ部分は、側面のフレームへと滑らかに繋がり、映像が端末の端から溢れ出すような没入感を演出しています。
発色は非常に鮮やかで、デフォルト設定の「鮮やか」モードでは、写真や動画の色がポップに強調され、見ていて楽しい画作りです。YouTubeで4K HDRの風景動画を再生してみると、空の青さや木々の緑が瑞々しく表現され、色の階調も滑らかでした。視野角も広く、斜めから覗き込んでも色味の変化が少ないため、友人と一緒に画面を覗き込むようなシーンでも快適に使えます。
【比較検証】大型化と曲面化による進化と変化
前モデル「POCO M7 Pro 5G」と今回の「POCO M8 5G」のディスプレイ仕様における主な違いは以下の通りです。
- POCO M8 5G:6.77インチ、解像度:2392 × 1080の3Dカーブ
- POCO M7 Pro 5G:6.67インチ、解像度:2400 × 1080のフラット
サイズはM7 Pro 5Gの6.67インチから、M8 5Gでは6.77インチへとわずかに大型化しました。解像度はM7 Pro 5G(2400 × 1080)に対し、M8 5G(2392 × 1080)と、数値上は縦のピクセル数がごくわずかに減っていますが、実使用で解像感の低下を感じることは全くありません。形状に関しては、M7 Pro 5Gが実用的な「フラットディスプレイ」だったのに対し、M8 5Gは高級感のある「3Dカーブディスプレイ」へ変更されています。
真夏の太陽にも負けない3200nitsの輝度
屋外での視認性は、劇的に向上しました。M7 Pro 5Gのピーク輝度2100nitsも十分優秀でしたが、POCO M8 5Gはそれを大きく上回るピーク輝度3200nitsを実現しています。
実際に晴天の昼下がり、直射日光が降り注ぐ公園で撮影した写真のプレビューを確認する際も、手で影を作る必要がありません。この明るさは、ハイエンドモデルに匹敵するレベルであり、アウトドア派の方には大きなメリットとなるでしょう。
快適なタッチ感度と120Hzの滑らかさ
リフレッシュレートは最大120Hzに対応しており、SNSのタイムラインやWebサイトのスクロールは非常に滑らかで、文字の残像も気になりません。また、インスタントタッチサンプリングレートは、M7 Pro 5Gの2160Hzから2560Hzへと強化され、FPSゲームで照準を合わせる際、指の微細な動きに対して視点が遅れることなくピタッと追従してくれます。一瞬の反応速度が勝敗を分けるシーンでも、自分の操作がダイレクトに伝わる感覚があり、前モデル以上に「勝てる」ディスプレイだと感じました。
フラッグシップ級の調光技術と目に優しいアイケア認証
目の負担軽減にも注力しており、暗所では「3840Hz PWM調光(80nits以下)」、明所では「DC調光」と自動で切り替わる技術で、不快なチラつき(フリッカー)を極限まで抑えています。
さらに、TÜV Rheinlandの「低ブルーライト(ハードウェア方式)」など3つの認証を取得。画面の色味を黄色く変えることなく、有害な光だけをハードウェアレベルでカットしてくれるため、長時間の動画視聴でも目が疲れにくいと感じました。
<POCO M8 5G ディスプレイ仕様>
- ディスプレイタイプ:6.77インチ Flow 有機EL (AMOLED)
- 解像度:2392 × 1080 (FHD+)
- リフレッシュレート:最大 120Hz
- タッチサンプリングレート:240Hz (インスタント最大 2560Hz)
- ピーク輝度:3200nits
- 機能:3840Hz PWM調光
まとめ:ディスプレイ
- 第一印象:極細ベゼルと3Dカーブによる圧倒的な没入感と、有機ELならではの鮮やかな発色が魅力。
- サイズと形状:前モデルから0.1インチ大型化し、フラットからカーブ形状に変更されたことで高級感が増した。
- 輝度:ピーク輝度3200nitsは強烈で、直射日光下でも視認性が損なわれず、ハイエンド機並みの明るさを実現している。
- 操作性:最大120Hzの滑らかさと、向上したタッチサンプリングレートでレスポンスが非常に良好。
- アイケア:3840Hz PWM調光とTÜV認証のブルーライト低減技術により、色味を損なわず目の疲れを抑える。
ベンチマーク:POCO M8 5G搭載Snapdragon 6 Gen 3の実力を検証
POCO M8 5Gには、Qualcomm製の最新ミッドレンジチップ「Snapdragon 6 Gen 3」が搭載されています。このチップは、フラッグシップモデルと同様の4nmプロセスで製造されており、高い処理能力と優れた省電力性を両立しているのが特徴です。CPUは高性能な「Cortex-A78」コアを4つ、省電力な「Cortex-A55」コアを4つ組み合わせたオクタコア構成で、アプリの起動やマルチタスクをスムーズに処理します。また、GPUには「Adreno 710」を採用しており、日常的な描画処理から軽い3Dゲームまで快適にこなせるグラフィック性能を備えています。
Antutuベンチマークは以下のようになっています。
[Antutuバージョン 11]
例1: Antutu V11.0.8 総合で「854014」、CPUで「296685」、GPUで「128298」、MEMで「185921」、UXで「243110」
例2: Antutu V11.0.8 総合で「871265」、CPUで「310486」、GPUで「127392」、MEMで「192041」、UXで「241346」
総合スコアは約85~87万点、CPU性能は約29~31万点、GPU性能は約12万点になります。
なお、Antutu V10 に換算すると、総合スコアは約64万点になります。
CPU性能比較
POCO M8 5Gが搭載するQualcomm Snapdragon 6 Gen 3 プロセッサと、他のCPUを比較してみました。
<CPU ランキング>
※Antutu V10 ベンチマーク総合スコアで比較したものです。
- Snapdragon 8 Elite (POCO F7 Ultra)・・・Antutu:240万
- Snapdragon 8 Gen 3 (POCO F7 Pro)・・・Antutu:200万
- Dimensity 8400 Ultra (POCO X7 Pro)・・・Antutu:156万
- Snapdragon 7s Gen 4 (POCO M8 Pro)・・・Antutu:87万
- Dimensity 7300-Ultra (Redmi Note 14 Pro 5G)・・・Antutu:67万
- Snapdragon 6 Gen 3 (POCO M8 5G)・・・Antutu:64万
- MediaTek Dimensity 7060 (moto g66j 5G)・・・Antutu:50万
- MediaTek Dimensity 7025 (POCO M7 Pro 5G)・・・Antutu:48万
- Snapdragon 6s Gen 3 (REDMI 15 5G)・・・Antutu:46万
- MediaTek Helio G99-Ultra (POCO M6 Pro)・・・Antutu:42万
<POCO M7 Pro 5G比較でわかること>
前モデルであるPOCO M7 Pro 5G(Dimensity 7025)のスコアが約48万点であるのに対し、今回のPOCO M8 5Gは約64万点を記録しました。この差は約16万点にも及び、性能比で言えば約1.3倍以上のスコアアップを果たしています。通常、同シリーズの後継機では微増にとどまることも多い中、これだけの性能向上は明確な進化と言えます。エントリークラスの枠を超え、ミドルレンジの中位クラスへと確実にランクアップしており、基本性能の底上げが数値にもはっきりと表れています。
<他のCPU比較からわかること>
ランキングを見ると、POCO M8 5Gは「Redmi Note 14 Pro 5G」(約67万点)という上位グレードの機種に肉薄するスコアを出していることがわかります。一方で、価格帯の近い他社のエントリーモデルや下位の「REDMI 15 5G」(約46万点)とは15万点以上の大差をつけており、同価格帯のスマートフォンの中では頭一つ抜けた性能を持っていると言えます。上位のXシリーズやFシリーズには及びませんが、コストパフォーマンスという観点では非常に優秀な立ち位置にあることが確認できます。
ゲームなどの動作感:メモリ・ストレージと冷却性能まで
ここでは、POCO M8 5Gのメモリやストレージの仕様、そして実際のゲームプレイにおける動作感と発熱について、前モデルとの比較を交えながら詳しくレビューしていきます。
8GBメモリと仮想機能でマルチタスクも軽快
まずメモリ(RAM)周りですが、8GBのLPDDR4Xメモリを搭載しており、この価格帯としては標準的かつ十分な容量です。さらに、ストレージの一部をメモリとして転用する「仮想メモリ」機能も備わっています。
実際に、メッセージアプリの「LINE」で返信をしつつ、裏で「YouTube」を再生し、さらにブラウザで調べ物をする、といったマルチタスクを行ってみました。アプリの切り替えはスムーズで、再読み込み(リロード)が発生して待たされるようなストレスはほとんど感じません。このあたりは、SoCの処理能力向上も寄与しているようで、日常使いにおいてメモリ不足を感じる場面は皆無でした。
大容量256GBストレージとM7 Proとの比較
ストレージ(ROM)は256GB(UFS 2.2)の大容量を搭載しています。前モデルの「POCO M7 Pro 5G」も同じく8GB/256GB(UFS 2.2)という構成でしたので、スペック上の数字や規格に大きな変化はありません。しかし、3万円台のエントリークラスで128GBではなく256GBが標準搭載されている点は、アプリや写真データが増えがちな現代において非常に大きなメリットです。
また、最大1TBのmicroSDカードにも対応しています。ただし、SIMスロットは「nanoSIM 2枚」か「nanoSIM 1枚 + microSDカード」の排他利用となる点には注意が必要です。私は写真をSDカードに逃がして本体ストレージをゲーム用に空ける運用をしていますが、読み書きの速度も実用的で、大量の画像表示でもたつくことはありませんでした。
人気ゲームのプレイフィールとフレームレート検証
実際に重量級ゲーム2タイトルで挙動を確認しました。
原神 グラフィック設定を「低」にした場合、平原での移動や探索時には40fpsから50fpsの間で動作します。しかし、敵が多数出現する乱戦時や、エフェクトが派手な元素爆発を発動した際には30fps付近まで低下することがありました。特に、オブジェクト密度が高いスメールの森林地帯や、描画負荷の大きいフォンテーヌの水中エリアではフレームレートの変動が顕著です。「中」設定以上に上げると、スマートフォンの発熱による処理能力制限がかかりやすくなり、カクつきが発生して安定したプレイが難しくなるため、快適さを優先するなら低設定での運用が適していると感じました。
崩壊:スターレイル グラフィック設定を「低」に設定すると、マップ内の移動や通常のバトルシーンにおいて、50fpsから60fpsに近い滑らかな挙動を維持します。アクションゲームとは異なり、操作の遅延がゲームプレイに直結しにくい性質がありますが、キャラクターの必殺技など豪華なカットイン演出が入る瞬間には一時的に40fps程度まで落ち込みます。「中」設定でのプレイも可能ですが、その場合は平均40fps前後となり、ピノコニーのような視覚効果が多用されるエリアでは負荷が増大して動作が重くなる傾向がありました。長時間の安定性を重視し、ストレスなく物語を楽しむには低設定をベースに調整するのが望ましいでしょう。
ゲームターボモードによる操作性の向上
POCO M8 5Gには、ゲーム性能を最適化する「ゲームターボモード」が搭載されており、これをオンにすることで瞬間タッチサンプリングレートが最大2560Hzまで引き上げられます。
原神ではフレームレートが低下しがちな乱戦時でも、タッチ操作のレスポンス自体は非常に鋭いままでした。敵の攻撃を避けるための回避行動や、素早いキャラクター切り替えが遅れることなく入力できるため、画面の見た目以上に操作フィールは快適です。
発熱と冷却性能の実態
ゲームプレイ時の発熱についても確認しました。「原神」を30分ほど連続プレイしたところ、カメラ横のSoC付近を中心に本体背面が温かくなりましたが、「熱くて持てない」というレベルには達しませんでした。これは、発熱を抑えやすい4nmプロセスのチップセットを採用している恩恵でしょう。
ただし、上位モデルに搭載されるようなベイパーチャンバーなどの強力な冷却システムは搭載されていません。そのため、長時間高負荷が続くと熱を逃がしきれず、サーマルスロットリング(熱による性能抑制)が働き、フレームレートが若干低下する挙動が見られました。長時間のプレイでは、ケースを外すなど物理的な熱対策をする必要があります。
まとめ:ゲームなどの動作感
- メモリとマルチタスク:8GBメモリと仮想メモリ機能により、LINEやSNSの切り替えなど日常的なマルチタスクは非常に軽快。
- ストレージ:前モデル同様の256GB(UFS 2.2)を確保し、microSDカード(最大1TB)での拡張も可能で容量不足の心配が少ない。
- SoCの進化:Snapdragon 6 Gen 3への変更とゲームターボモードにより、タッチ操作のレスポンスが向上している。
- ゲーム動作(原神):低設定なら40~50fpsで遊べるが、乱戦時は30fps付近まで低下するため、割り切りが必要。
- ゲーム動作(スターレイル):低設定なら50~60fpsで比較的滑らかに動作するが、演出時には40fps程度まで落ち込む。
- 発熱と冷却:4nmプロセスの恩恵で発熱はマイルドだが、長時間高負荷をかけると性能制限がかかる場合がある(※冷却システムなし)。
カメラ性能:POCO M8 5GのLight FusionセンサーとAI機能の実力
(画像上:リビングにあるダイニングライトを撮影。ライトの質感、光の明暗が見事に再現されている。)
POCO M8 5Gのカメラは、一見すると背面の大きなレンズユニットが目を引きますが、その実力はどうなのでしょうか。ここでは、進化したセンサーの描写力や、楽しいAI機能、そして動画撮影の実用性について、前モデルと比較しながらレビューしていきます。
50MP Light Fusionセンサーが魅せる日中と夜景の描写力
背面のカメラユニットは非常に存在感がありますが、構成としては5,000万画素のメインカメラと200万画素の深度センサーというシンプルなデュアル構成です。超広角カメラや望遠レンズは搭載されていないため、撮影のバリエーションという意味では「実質シングルカメラ」に近い運用になります。ここは、OIS(光学式手ブレ補正)を搭載していた前モデル「POCO M7 Pro 5G」と比較すると、スペックダウンを感じるポイントかもしれません。
(画像上:夜間の建物を撮影。かなり暗いシーンでも明るく雰囲気のある写真に仕上がっている。)
しかし、実際に撮影してみると、Xiaomi独自の「Light Fusion 400」センサー(1/2.88インチ)とf/1.8の明るいレンズの組み合わせが良い仕事をしてくれます。日中の風景撮影では、空の青や木々の緑が鮮やかに描写され、解像感も十分です。夜景モードを使えば、街灯の光も白飛びせずに綺麗に収まりました。OISがないため夜間の手ブレには注意が必要ですが、センサーの素性が良いためか、しっかりと構えればノイズの少ないクリアな写真が撮れます。
2000万画素の高精細セルフィーとAIポートレートの自然な補正
インカメラには2,000万画素(f/2.2)の高画素センサーが採用されています。注目したいのは「AI強化ポートレート鮮明化」機能です。友人と一緒に自撮りをした際、自動で顔を認識して肌の質感を自然に補正してくれました。塗り絵のような不自然な加工ではなく、ディテールを残しつつ明るく見せてくれるため、SNSにそのままアップできるクオリティです。背景のボケ味もソフトウェア処理ながら自然で、被写体がくっきりと浮かび上がります。
レトロフィルムとDynamic Shotsで日常をエモーショナルに
(画像上:何気ない花の写真でもレトロなフィルター効果で見栄えのいい写真に仕上がる。)
撮影の楽しさを広げてくれるのが「レトロフィルムカメラ」機能です。ワンタップでフィルム写真のようなノスタルジックな色合いに変更でき、何気ない街角の風景も雰囲気のある1枚に変わります。
また、「Dynamic Shots 2.0」を使えば、シャッターを押す前後の数秒間を動画のように記録できます。ペットのふとした仕草や、子供が笑った瞬間など、静止画だけでは伝えきれない「空気感」を残せるのが気に入りました。
映り込みも不要物も指先一つで消せるAI編集の実用性
撮影後の編集機能も充実しています。特に便利だったのが「AI消しゴム」です。観光地で写真を撮った際、背景に写り込んでしまった通行人を指でなぞるだけで、違和感なく消去できました。処理にはインターネット接続が必要ですが、PCソフトを使わずにスマホだけで完結するのは非常に楽です。
また、「AI反射除去」は、カフェの窓越しに外の景色を撮る時や、ショーケース内の展示物を撮る時に活躍します。ガラスの映り込みをスマートに低減してくれるので、撮影の失敗が減りました。
高精細4K撮影の進化と手ブレ補正の課題
動画性能に関しては、前モデルからの明確な進化点があります。POCO M8 5Gは「4K 30fps」での撮影に対応しました。POCO M7 Pro 5GではフルHD(1080p)止まりだった解像度が4倍になり、大型テレビで見ても耐えうる高精細な映像が残せます。
実際に子供が遊んでいる様子を4Kで撮影してみましたが、髪の毛の質感や服の模様までくっきりと記録されていました。ただし、前述の通りOIS(光学式手ブレ補正)が非搭載であるため、歩きながらの撮影では画面の揺れ(ジッター)が気になります。定点撮影や、あまり動かないシーンでの撮影に向いていると感じました。
まとめ:カメラ性能
- センサーとレンズ:Light Fusion 400センサーとf/1.8レンズにより、日中や夜景でも鮮やかでノイズの少ない写真が撮れる。
- 前モデルとの比較(写真):POCO M7 Pro 5Gに搭載されていたOIS(光学式手ブレ補正)が削除され、超広角カメラもないため、撮影の安定性と画角のバリエーションでは劣る。
- ポートレート:2,000万画素のインカメラとAI補正により、自然で高精細なセルフィーが撮影可能。
- クリエイティブ機能:レトロフィルムフィルターやDynamic Shots 2.0により、手軽に雰囲気のある写真や動く写真が楽しめる。
- AI編集機能:AI消しゴムやAI反射除去により、不要な写り込みを撮影後に簡単に修正できる(要ネット接続)。
- 前モデルとの比較(動画):4K 30fps撮影に対応し、M7 Pro 5Gよりも高解像度な記録が可能になったが、手ブレ補正が弱いため歩き撮りには不向き。
オーディオ性能:POCO M8 5Gの300%大音量スピーカーと惜しまれる廃止点
ここでは、POCO M8 5Gのエンターテインメント体験を支えるオーディオ性能について、独自のボリュームブースト機能や音質、そして前モデルからの変更点であるイヤホンジャックの有無を中心にレビューしていきます。
300%ブーストの衝撃とDolby Atmosの没入感
POCO M8 5Gのオーディオ面で最も驚かされたのは、最大300%まで音量を上げられる「ボリュームブースト機能」です。本体には上部と下部にそれぞれスピーカーを配置したデュアルスピーカー(ステレオ)が採用されており、横持ちで動画を見る際のステレオ感はしっかり確保されています。
実際にこのブースト機能を試してみると、単に音が割れるような無理やりな増幅ではなく、屋外の騒がしい環境や、換気扇が回っているキッチンでも、YouTubeの話し声やポッドキャストの内容がはっきりと聞き取れる実用的な大音量でした。また、立体音響技術である「Dolby Atmos」にも対応しており、Netflixで映画を鑑賞した際には、音が左右だけでなく包み込むように広がり、スマホ単体とは思えない臨場感を楽しめました。
中高音寄りのクリアな音質と低音の軽さ
音質についてさらに詳細に聴き込んでみると、全体的には「ボーカル重視」のチューニングだと感じます。中音域から高音域にかけての解像度は高く、女性ボーカルの楽曲やアニメのセリフは非常にクリアで明瞭に聞こえます。ニュースやラジオアプリの音声も聞き取りやすいため、動画視聴や情報収集には最適です。
一方で、低音域に関しては少し軽さを感じました。ロックやEDMのようなバスドラムやベースラインが重要な楽曲を最大音量で再生すると、迫力はあるものの、音の厚みが物足りず、少しシャリついた印象を受けます。また、300%の最大音量時には、本体の背面パネルが振動(共振)して指に伝わってくるため、手で持って音楽を聴く場合は音量を少し絞った方が快適でした。
ハイレゾワイヤレス対応とイヤホンジャックの廃止
ワイヤレス再生においては、Bluetooth 5.1に対応し、ハイレゾオーディオワイヤレスの認証も取得しています。実際にLDAC対応のワイヤレスイヤホンを接続して音楽を聴いてみましたが、接続は安定しており、有線に迫る高音質で楽曲のディテールまで楽しむことができました。Snapdragon 6 Gen 3を搭載しているため、対応機器であればaptX系のコーデックも利用でき、遅延の少ない環境を構築できます。
しかし、ここで前モデル「POCO M7 Pro 5G」との決定的な違いに触れなければなりません。M7 Pro 5Gには搭載されていた3.5mmイヤホンジャックが、POCO M8 5Gでは廃止されています。愛用していた有線イヤホンを充電しながら使うことができず、変換アダプタを用意するか、ワイヤレスイヤホンへ完全に移行する必要があります。音ゲーマーや、有線派のユーザーにとっては、この変更は少々残念なポイントと言えるでしょう。
まとめ:オーディオ性能
- スピーカー構成:本体上下に配置されたデュアルスピーカー(ステレオ)により、広がりのあるサウンドを実現。
- 音量機能:最大300%のボリュームブースト機能は、屋外や騒音下でも音がはっきりと聞こえる強力な武器となる。
- 音質傾向:中高音域がクリアでボーカルやセリフが聞き取りやすい反面、低音域はやや軽く、最大音量時は背面の振動が気になる。
- 音響技術:Dolby Atmosとハイレゾオーディオに対応しており、映画視聴時の没入感は高い。
- ワイヤレス品質:LDACなどの高音質コーデックに対応し、安定したワイヤレスリスニングが可能。
- 前モデルとの比較:POCO M7 Pro 5Gにはあった3.5mmイヤホンジャックが廃止されたため、有線イヤホンの利用には変換アダプタが必要。
バッテリー持ちと充電:POCO M8 5Gの驚異的なスタミナと急速充電
ここでは、POCO M8 5Gの最大の武器とも言えるバッテリー性能について、容量や実際の持続時間、そして充電周りの使い勝手を前モデルと比較しながら詳しくレビューしていきます。
クラス最大級の5520mAhと圧倒的なバッテリー持ち
POCO M8 5Gは、本体の薄型化(7.35mm)に成功していながら、バッテリー容量は5520mAhへと増量されました。前モデルのPOCO M7 Pro 5Gが5110mAhだったため、約410mAhの容量アップとなります。
この増量の恩恵は、バッテリーテストの結果にも顕著に表れています。定番のバッテリーベンチマークソフト「PCMark Work 3.0」のテスト結果では約20時間10分という驚異的な数値を記録しています。一般的なスマートフォンのスコアが12時間〜15時間程度、前モデルのM7 Pro 5Gが約11時間20分であったことを考えると、このスコアがいかに突出しているかがわかります。
【実使用検証】ヘビーに使っても1日では使い切れない
実際に私の普段の使い方でバッテリー持ちを検証してみました。
- 朝8時(100%):通勤中にSpotifyで音楽を1時間再生、ニュースアプリを閲覧。
- 昼12時(92%):休憩中にYouTube動画を30分視聴、SNSをチェック。
- 夕方18時(75%):帰宅中に原神を30分プレイ、カメラで数枚撮影。
- 夜22時(58%):自宅でブラウジングや電子書籍。
- 就寝時(50%以上):まだ半分残っています。
正直なところ、ゲームを含めたこれだけのヘビーユースで、寝る前に50%も残っている機種は今までほとんど経験がありません。動画視聴やSNS中心のライトな使い方であれば、充電なしで2日間は余裕で持ちこたえます。旅行や出張の際も、モバイルバッテリーを持ち歩く必要性を感じないレベルの安心感がありました。
45W急速充電と便利なリバース充電、注意すべき付属品
充電に関しては、最大45Wの急速充電に対応しています。バッテリー残量が0%の状態から充電を開始したところ、約30分で50%付近まで回復し、満充電までは約70分程度でした。朝の支度をしている間に、1日分使えるだけの電力をサクッとチャージできるのは非常に便利です。
また、ユニークな機能として18Wの有線リバース充電に対応しています。これはPOCO M8 5Gをモバイルバッテリー代わりにして、他のスマホやワイヤレスイヤホンを充電できる機能です。実際に友人のiPhoneの充電が切れそうな時に、Type-C to Lightningケーブルで接続して救助することができ、非常に感謝されました。
ただし、一点だけ注意が必要です。POCO M7 Pro 5Gには充電器(ACアダプタ)が付属していましたが、POCO M8 5G(日本版)には充電器が同梱されていません。45Wの高速充電をフルに活用するためには、対応するPD充電器を別途用意する必要があります。
まとめ:バッテリー
- バッテリー容量:前モデルから増量された5520mAhの大容量バッテリーを搭載。
- 持続時間:PCMarkで約20時間10分を記録し、前モデル(約11時間20分)から劇的に向上した。
- 実使用感:ヘビーユースでも1日で使い切るのが難しいほどのスタミナがあり、2日持ちも現実的。
- 耐久性:1600回の充放電サイクル後も80%の容量を維持する長寿命設計。
- 充電速度:45W急速充電に対応し、約30分で50%まで回復可能。
- 機能:18Wのリバース充電に対応しており、緊急時にモバイルバッテリーとして使える。
- 付属品:日本版には充電器が付属しないため、別途用意が必要(M7 Proとの違い)。
- ワイヤレス充電:非対応。
AI機能:POCO M8 5Gで加速する思考と検索の新しい体験
ここではPOCO M8 5GのAI機能について紹介します。具体的には日常のアシスタントとしてどれほど使えるのか、そして前モデルから何が変わったのかを体験ベースで紹介します。
アプリを切り替えない「Geminiオーバーレイ」と対話する「Gemini Live」
電源ボタンを長押しするだけで、即座に「Gemini」が起動する体験は非常にスムーズです。これまでのGoogleアシスタントとは異なり、「Geminiオーバーレイ」として画面上にポップアップ表示されるため、現在開いているアプリを閉じる必要がありません。例えば、ブラウザで調べ物をしている最中に「この内容を要約して」と頼んだり、SNSを見ながら「返信の案を考えて」と相談したりといった操作が、アプリの切り替えなしで完結します。
さらに進化したのが「Gemini Live」によるリアルタイム対話です。実際に料理をしながらハンズフリーで献立の相談をしてみましたが、こちらの発言に対して非常に自然な間合いで応答してくれます。途中で「やっぱりトマトはやめて」と話を遮って条件を変えても、AIは混乱することなく文脈を理解して修正案を出してくれました。まるで友人と電話で話しているような感覚です。
また、言葉だけでなく「画像生成」機能も優秀で、「近未来的な東京の風景」とテキストで入力するだけで、驚くほど高品質な画像を数秒で作り出してくれました。前モデル「POCO M7 Pro 5G」でもGeminiアプリ自体は利用できましたが、あくまで「アプリの一つ」という位置付けでした。M8 5Gではシステムレベルで統合されており、呼び出しの速さと対話の自然さが段違いです。
Googleアプリとの深い連携で「私専用」のアシスタントに
Geminiの真価は、普段使っているGoogle製アプリとの連携(拡張機能)で発揮されます。Googleマップ、カレンダー、Keep、Tasksなどと紐づけることで、個人的なタスク処理能力が格段に向上しました。
例えば、「来週の火曜日に空いている時間で、近くの静かなカフェで作業したい」と投げかけると、カレンダーの予定を確認しつつ、Googleマップから条件に合うカフェをピックアップして提案してくれます。これまではカレンダーアプリを開いて空きを確認し、マップアプリに切り替えて検索するという手順が必要でしたが、それがワンストップで完了するのは感動的です。
比較対象のM7 Pro 5Gは、AI機能といっても「AI消しゴム」や「AIボケ」といった画像編集機能が中心でしたが、M8 5Gは生活全般をサポートする「秘書」のような存在へと進化しています。
「かこって検索」による爆速リサーチ体験
もう一つ、手放せなくなった機能が「かこって検索(Circle to Search)」です。ホームボタン(またはナビゲーションバー)を長押しし、画面上の気になった部分を指で丸く囲むだけで検索が始まります。
YouTubeでレビュー動画を見ている時に、「デスクに置いてあるこの小物はなんだろう?」と気になり、動画を一時停止してそのアイテムを丸で囲んでみました。すると、即座に製品名とショッピングサイトのリンクが表示され、情報の特定が瞬時に完了しました。
また、海外のニュースサイトを見ていて分からない単語があった際も、なぞるだけで翻訳が表示されます。アプリを切り替えて画像検索をしたり、テキストをコピーして翻訳アプリにペーストしたりする手間が一切なくなりました。この直感的な検索機能はM7 Pro 5Gには搭載されていなかったものであり、情報収集のスピード感を根本から変える大きなメリットだと感じました。
【最新ニュース】Gmailや写真を記憶する「Personal Intelligence」
ここで、将来実装が期待される最新技術を紹介します。2026年1月15日、Googleは新機能「Personal Intelligence」を発表しました。
これはGeminiがユーザーの「Gmail」や「Googleフォト」を横断的に記憶・分析する機能です。例えば「タイヤを買い替えたい」と相談すると、過去のキャンプ写真から悪路走行を検知し、メールの整備履歴と照らし合わせて「耐久性の高いこのタイヤがおすすめ」と提案してくれるようになります。現在は米国の一部でベータ版が始まったばかりですが、将来的にPOCO M8 5Gに実装されれば、真のパーソナル秘書へと進化するでしょう。
まとめ:AI機能
- Geminiオーバーレイ:電源ボタン長押しで他のアプリ使用中でも即座に呼び出せ、アプリ切り替えの手間が省ける。
- Gemini Live:話を遮っても文脈を理解する自然なリアルタイム対話が可能で、ブレインストーミングや相談に最適。
- 画像生成:テキスト入力だけで高品質な画像を生成でき、クリエイティブな用途にも対応する。
- アプリ連携:Googleマップやカレンダーと連携し、個人のスケジュールや位置情報を踏まえた具体的な提案が可能。
- かこって検索:画面上のテキストや画像を囲むだけで即座に検索・翻訳ができ、情報収集の効率が劇的に向上した。
- 前モデルとの比較:M7 Pro 5Gは画像編集(AI消しゴム等)が中心だったが、M8 5Gはシステム統合されたGeminiとかこって検索により、アシスタント機能が大幅に強化されている。
- 将来の拡張性: Gmailや写真と連携する「Personal Intelligence」の実装が期待され、長く使える楽しみがある。
通信性能:POCO M8 5Gの日本バンド最適化とSIMの使い勝手
ここではPOCO M8 5Gの通信性能について紹介します。具体的には対応するバンドや実際の電波の入り具合、SIMの仕様、ナビゲーションの精度について、前モデルと比較しながらレビューしていきます。
5Gの快適さと惜しまれるeSIM非対応
まずはモバイル通信についてです。POCO M8 5Gは、ドコモのB19、auのB18/26、ソフトバンクのB8といった主要なプラチナバンドを網羅しており、楽天モバイルを含む国内4キャリアの回線に対応しています。
実際にドコモ回線のSIMカードを入れて地下鉄やビル街で使ってみましたが、アンテナピクトが不安定になることはなく、Snapdragon 6 Gen 3のモデム性能のおかげか、5Gエリアでの通信速度も非常に高速で安定していました。Webページの読み込みやSNSの画像表示も一瞬で、ストレスを感じることはありません。
SIMスロットに関しては、本体底面にある穴に付属のSIMピンを押し込んでトレイを引き出すタイプです。構造は「nanoSIM 2枚」または「nanoSIM 1枚 + microSDカード」の排他利用となるハイブリッドスロットを採用しています。ここは前モデル「POCO M7 Pro 5G」と同様の仕様ですが、デュアルSIMで使いつつストレージも拡張したいという欲張りな運用ができない点は少し悩みどころです。
また、最も注意すべき点はeSIMに非対応であることです。最近はオンラインで即日開通できるeSIMが便利ですが、POCO M8 5Gでは物理SIMカードを用意する必要があります。比較対象のM7 Pro 5GもeSIM非対応でしたので、この点における進化が見送られたのは、楽天モバイルなどをサブ回線として手軽に追加したいユーザーにとっては惜しいポイントと言えるでしょう。通話品質に関しては、デュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)に対応しており、クリアで聞き取りやすい音声を維持できています。
安定したWi-Fi接続とBluetoothの挙動
自宅やカフェでのWi-Fi接続については、Wi-Fi 5(802.11ac)に対応しています。最新のWi-Fi 6ではありませんが、4K動画のストリーミング再生やアプリのダウンロードで速度不足を感じることはありませんでした。ルーターから離れた部屋でも接続が途切れることはなく、安定性は十分です。
Bluetoothに関しては、バージョン 5.1に対応しています。実はスペック上、前モデルのM7 Pro 5G(Bluetooth 5.3)からバージョンが下がっているのですが、実際にワイヤレスイヤホンを接続して満員電車に乗ってみても、音飛びや接続切れは発生しませんでした。数値上のダウンはありますが、体感的な接続安定性に差は感じられません。
ナビもゲームも正確なGPS
位置情報の精度も検証しました。GPS、GLONASS、Galileoなど複数の衛星測位システムに対応しており、Googleマップでのナビゲーションも非常に正確です。複雑な交差点でも現在地を見失うことなく、スムーズに案内してくれました。
まとめ:通信性能
- 対応バンド:ドコモ、au、ソフトバンクのプラチナバンドに完全対応し、日本国内での繋がりやすさは抜群。
- SIMスロット:nanoSIM×2またはnanoSIM+microSDのハイブリッド仕様で、物理SIMのみ対応(eSIM非対応)。
- 前モデルとの比較:M7 Pro 5Gと同様にeSIMやおサイフケータイには非対応のまま据え置きとなっている。
- Bluetooth:スペック上はM7 Pro 5G(Ver 5.3)より低いVer 5.1だが、接続の安定性に実用上の問題はない。
- GPS精度:複数の衛星測位に対応し、地図アプリや位置情報ゲームでもズレの少ない正確な測位が可能。
OSと機能:POCO M8 5GのHyperOS 2と長期保証の安心感
ここでは、POCO M8 5Gのシステム体験やセキュリティ、そして日本市場で気になる決済機能について、実際に使ってみた感触を交えて解説していきます。
HyperOS 2の洗練されたUIと悩ましいプリインストールアプリ
OSは最新のAndroid 15をベースにした「Xiaomi HyperOS 2」を搭載しており、全体的なアイコンデザインやコントロールセンターの見た目は非常にモダンで洗練されています。POCO専用ランチャーのおかげで、アプリドロワーの自動分類も見やすく、カスタマイズ性は高いと感じました。
ただ、セットアップ直後に気になったのが、大量にプリインストールされたアプリ(ブロートウェア)の存在です。ホーム画面を埋め尽くすゲームやツール系アプリの一部は、頻繁に通知を送ってくるため少々煩わしく感じました。不要なものはすぐに削除しましたが、初期状態のスッキリさを求める人には少し手間に感じるポイントです。
フラッグシップ並みの4世代アップデート保証
この端末を選んでよかったと心から思えるのが、圧倒的なアップデート保証期間です。POCO M8 5Gは、最大4世代のOSメジャーアップデート(Android 19まで予定)と、6年間のセキュリティパッチ提供が約束されています。3万円台の機種でこれほど手厚いサポートがあるのは異例中の異例です。前モデルのPOCO M7 Pro 5Gも比較的長いサポートが魅力でしたが、M8 5Gはそれをさらに確固たるものにしており、一度買えば長く使い続けられるという「真のコスパ」を実現しています。
キャッシュレス派には痛いおサイフケータイ非対応
決済機能については、注意が必要なポイントです。NFC(Type-A/B)は搭載されているため、コンビニなどで「Visaのタッチ決済」を利用することは可能です。実際にローソンでクレジットカードのタッチ決済を試しましたが、問題なく支払いが完了しました。しかし、日本のユーザーにとって重要な「おサイフケータイ(FeliCa)」には非対応です。駅の改札をスマホで通りたい、モバイルSuicaやiDを使いたいという場合には、これ一台で完結できないのが前モデルから続く最大の弱点と言えます。
ハイエンドの風格漂う画面内指紋認証・AI顔認証も利用可
セキュリティ面では、この価格帯のエントリーモデルとしては珍しい「画面内指紋認証」センサーを搭載しています。以前の安いモデルによくあった側面指紋認証ではなく、画面の下部をタッチして解除するタイプです。センサーの位置も自然で、親指を置くと一瞬でロックが解除されます。光学式ですが反応速度は十分に速く、失敗することはほとんどありませんでした。併用しているAI顔認証も優秀で、スマホを持ち上げた瞬間にホーム画面が開くスムーズさは快適そのものです。
便利な赤外線リモコン
Xiaomi端末の隠れた名機能「IRブラスター(赤外線通信)」もしっかり搭載されています。リビングでテレビのリモコンが見当たらない時、とっさにスマホのプリインストールアプリ「Miリモート」で電源をオンにできた時は、その便利さを再認識しました。エアコンや照明など、幅広い家電に対応しているため、これ一台あれば生活が少しスマートになります。
まとめ:OSと機能
- OSとUI:Android 15ベースのHyperOS 2は洗練されているが、初期状態のブロートウェア(不要アプリ)の多さが難点。
- アップデート保証:最大4世代のOS更新と6年間のセキュリティパッチが保証され、長く安心して使える。
- 決済機能:NFCによるタッチ決済は可能だが、FeliCa(おサイフケータイ)非対応は前モデル同様のデメリット。
- 生体認証:エントリー帯では珍しい画面内指紋認証を搭載し、AI顔認証とともに高速なロック解除を実現。
- 独自機能:IRブラスターでテレビやエアコンなどの家電操作が可能であり、リモコンが見当たらない時などに重宝する。
検証してわかったPOCO M8 5Gのメリット・デメリット
POCO M8 5Gを実際にメイン端末として使用し、様々なシーンで検証を行った結果、前モデルから劇的に進化した部分と、コストカットのために割り切られた部分が明確に見えてきました。ここでは、前モデル「POCO M7 Pro 5G」との比較を中心に、購入前に知っておくべきメリットとデメリットを包み隠さず解説します。
メリット(長所、利点)
メリット1:ピーク輝度3200nitsの明るさと3Dカーブ有機ELによる高い没入感:(M7 Proは2100nits/フラット)
ディスプレイの進化は一目瞭然です。M7 Pro 5Gの最大輝度2100nitsも十分明るかったのですが、POCO M8 5Gはハイエンド機に匹敵する3200nitsに達しており、真夏の直射日光下でも画面が白むことなく、マップや写真がくっきりと見えます。
また、形状がフラットから3Dカーブディスプレイに変更され、ベゼル(縁)が極限まで細くなったことで、映像が宙に浮いているような没入感を味わえました。。有機EL(AMOLED)ならではの引き締まった「完全な黒」と、鮮やかな発色が素晴らしいです。
メリット2:5520mAhの驚異的なバッテリー持ち・急速充電&リバース充電にも対応(M7 Proは5110mAh/リバース充電なし)
バッテリー持ちは「驚異的」の一言に尽きます。M7 Pro 5Gの5110mAhから5520mAhへと容量が増えたことに加え、電力効率の良いSnapdragon 6 Gen 3を採用したことで、実使用時間が大幅に伸びました。
朝から晩までゲームや動画視聴をハードにこなしても、就寝時にまだ50%近く残っていることもあり、モバイルバッテリーを持ち歩く習慣がなくなるほどの安心感があります。もし充電が必要になっても、45W急速充電でリカバリーが早いため、バッテリー周りのストレスは皆無でした。本機をモバイルバッテリー代わりにしてワイヤレスイヤホンなどを充電できる「18Wリバース充電」に対応している点も便利です。
メリット3:AI機能:システム統合されたGeminiとかこって検索(M7 Proは非対応)
M7 Pro 5Gでは単なるアプリの一つだったAI機能が、M8 5Gではシステムレベルで統合されています。電源ボタンの長押しで即座に「Gemini」を呼び出し、アプリを開いたまま調べ物ができるのは非常に快適です。
特に「かこって検索」の利便性は抜群で、動画内の気になったアイテムを指で囲むだけで検索できる体験は、一度使うと手放せません。情報収集のスピードが格段に上がり、スマホが単なる道具から「優秀なアシスタント」に進化したと実感できました。
メリット4:処理性能:Snapdragon 6 Gen 3によるゲーム動作の向上(M7 ProはDimensity 7025)
SoCがMediaTek製からQualcomm製に変更されたことで、ゲームアプリの互換性と安定性が向上しました。Antutuスコア等の数値上の向上だけでなく、実際に「原神」などをプレイした際のタッチ感度や発熱の制御が改善されています。独自のゲームターボモードによるタッチサンプリングレートの向上(最大2560Hz)も効いており、アクションゲームでの指の追従性が良く、M7 Pro 5Gよりも意図した通りの操作ができると感じました。
メリット5:耐久性:IP66防水防塵とWet Touch 2.0(M7 ProはIP64/旧Wet Touch)
耐久性能も地味ながら確実に進化しています。防塵防滴等級がIP64からIP66に引き上げられ、より強い水流にも耐えられるようになりました。
また、雨の日に屋外で操作した際、「Wet Touch Technology 2.0」の恩恵を強く感じました。画面に水滴がついていても誤タップが起きにくく、スムーズにマップ操作ができた点は、実用面での大きなメリットです。
メリット6:長期サポート:最大4世代OS更新+6年セキュリティ(異例の長期保証)
3万円台のスマートフォンとしては異例とも言える、手厚いアップデート保証が付帯します。「最大4世代のOSメジャーアップデート(Android 19まで予定)」と「6年間のセキュリティパッチ提供」が約束されており、一度購入すれば長期間にわたって最新の機能と安全性を享受できます。
メリット7:ハイエンド機のような画面内指紋認証(M7 Proは側面指紋認証)
エントリー~ミドルクラスではコスト削減のために「側面指紋認証(電源ボタン一体型)」が採用されることが一般的ですが、POCO M8 5Gは上位モデルと同じ「画面内指紋認証」を搭載しています。
画面の下部に親指を置くだけでロックが解除される動作は先進感があり、デスクに置いたままでも持ち上げずにロック解除できる点が非常に便利でした。光学式ですが反応速度は十分に速く、AI顔認証と組み合わせることで、ストレスのないセキュリティ環境が整っています。
デメリット(短所、欠点)
デメリット1:利便性機能:おサイフケータイ、eSIM、ワイヤレス充電は非対応(M7 Proも同様に非対応)
ここは進化してほしかったポイントですが、M7 Pro 5Gと同様に「おサイフケータイ(FeliCa)」には対応していません。Visaのタッチ決済は利用できますが、SuicaやiDなどが使えないため、メイン機として使うには財布を持ち歩く必要があります。
デメリット2:通信機能:eSIMに非対応、物理SIMのみの運用(競合他社は対応増加中)
通信契約の自由度に関わる部分ですが、M7 Pro 5Gと同様に「eSIM」には非対応です。最近はオンラインで即時発行できるeSIMが普及しており、海外旅行時やサブ回線の追加に便利なのですが、本機では物理SIMカードを用意しなければなりません。楽天モバイルなどをサブで手軽に使いたいユーザーにとっては不便な仕様です。
デメリット3:カメラ構成:超広角カメラと光学手ブレ補正(OIS)が非搭載(M7 Proは両方搭載)
カメラに関しては明確なコストダウンが見られます。M7 Pro 5Gには搭載されていた「超広角カメラ」が廃止されたため、広大な風景や集合写真を広く撮ることができません。
さらに痛手なのが「光学式手ブレ補正(OIS)」の廃止です。メインカメラの画質自体は良いのですが、歩きながら動画を撮る際や、暗い場所でサッと撮影する際には手ブレが発生しやすく、撮影の慎重さが求められるようになりました。撮影のバリエーションと手軽さは前モデルの方が上です。
デメリット4:付属品:充電器(ACアダプタ)が同梱されていない(M7 Proは同梱)
購入して箱を開けた瞬間に気づく違いですが、日本版のPOCO M8 5Gには充電器(ACアダプタ)が入っていません。M7 Pro 5Gはオールインワンパッケージでしたが、今回は別売りです。
本機のメリットである45W急速充電を活かすには、対応する充電器を自分で持っているか、別途購入する必要があります。初めてスマホを買う人や、古い充電器しか持っていない人にとっては追加出費となります。
デメリット5:充電機能:ワイヤレス充電(Qi)に非対応(便利機能の欠如)
バッテリー容量は増えましたが、「ワイヤレス充電」には対応していません。デスクに置くだけで充電できる手軽さはなく、必ずケーブルを挿す必要があります。同価格帯の一部競合機種では対応しているものもあるため、機能面での見劣りを感じる部分です。
デメリット6:オーディオ端子:3.5mmイヤホンジャックの廃止(M7 Proは搭載)
有線イヤホン愛用者には残念な知らせですが、M7 Pro 5Gにはあった3.5mmイヤホンジャックが、M8 5Gでは完全に廃止されました。
音ゲーを遅延なくプレイしたい場合や、充電しながら有線イヤホンを使いたい場合には、USB Type-C変換アダプタが必須となります。ワイヤレス全盛とはいえ、選択肢が減ってしまったのはデメリットと言わざるを得ません。
検証結果まとめ:メリット・デメリット
POCO M8 5Gは、3200nitsの有機ELや圧倒的なスタミナ、最新AI機能など、エンタメ性能はハイエンド級です。一方で、おサイフケータイやeSIM、カメラの手ブレ補正(OIS)が非対応という明確な弱点もあります。
「決済機能やカメラの多様性より、画面の美しさとバッテリー持ちを最優先する」という方には、最高のコスパを発揮する一台となるでしょう。
POCO M8 5Gのスペック(仕様)
- ディスプレイ: 6.67インチ 3Dカーブ有機EL (AMOLED), 120Hz, ピーク輝度3200nits
- CPU: Qualcomm Snapdragon 6 Gen 3 (4nmプロセス, オクタコア)
- GPU: Qualcomm Adreno 710
- RAM(メモリ): 8GB LPDDR4X (仮想メモリ拡張対応)
- ストレージ: 256GB UFS 2.2 (microSDカード最大1TB対応/SIM2と排他)
- バッテリー: 5520mAh (typ)
- 充電: 最大45W急速充電, 18W有線リバース充電 (ワイヤレス充電非対応)
- 背面カメラ: メイン5000万画素 (Light Fusion 400, f/1.8) + 深度200万画素
- 前面カメラ: 2000万画素 (f/2.2)
- ワイヤレス通信: Wi-Fi 5 (802.11a/b/g/n/ac), Bluetooth 5.1
- GPS: GPS, GLONASS, Galileo, Beidou, QZSS (みちびき)
- NFC: 対応 (Visaタッチ決済等は可, FeliCa/おサイフケータイ非対応)
- インターフェース: USB Type-C (3.5mmイヤホンジャック非搭載)
- センサー: 加速度, ジャイロ, 電子コンパス, 近接, 環境光, IRブラスター
- スピーカー: デュアルステレオスピーカー (Dolby Atmos, ハイレゾ認証)
- 機能: Google Geminiシステム統合, かこって検索, Wet Touch 2.0
- 防水防塵: IP66 (耐水・防塵)
- 冷却システム: なし
- 生体認証: 画面内指紋認証, AI顔認証
- OS: Xiaomi HyperOS 2 (Android 15ベース)
- サイズ: 高さ 164mm x 幅 75.42mm x 厚さ 7.35mm
- 重量: 178g
- カラー: ブラック, シルバー, グリーン
- 付属品: SIM取り出しピン, クイックガイド (充電器・ケーブルは同梱なし)
- モバイル通信(5G/4G/3G): 5G Sub6, 4G LTE, 3G W-CDMA, 2G GSM
- SIMカード: nanoSIMスロット × 2 (デュアルSIM対応, eSIM非対応)
- 対応バンド: (※日本の主要プラチナバンドに対応)
5G: n1/3/28/41/77/78 等 (国内キャリアの主要周波数に対応)
4G: B1/3/8/18/19/26/28/41/42 等 (ドコモB19, au B18/26, SB B8対応)
3G: B1/6/8/19 等
2G: 850/900/1800/1900 MHz
POCO M8 5Gの評価
8つの評価基準で「POCO M8 5G」を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
ディスプレイ:★★★★★ ピーク輝度3200nitsを誇る3Dカーブ有機ELは、屋外での視認性も没入感もフラッグシップ級。TÜV認証のアイケア技術も優秀です。
パフォーマンス:★★★★☆ Snapdragon 6 Gen 3とゲームターボモード(タッチサンプリング2560Hz)の組み合わせにより、アクションゲームも快適に動作します。
耐久性:★★★★★ IP66への等級アップに加え、USBポート抜挿3万回などの厳格なテストをクリア。濡れた手で操作できるWet Touch 2.0も実用的です。
デザイン:★★★★☆ 7.35mmの薄型ボディと3Dカーブ形状が高級感を演出。エントリーモデルとは思えない洗練された持ち心地を実現しています。
通信・接続性:★★★☆☆ 日本のプラチナバンドを網羅していますが、eSIMとおサイフケータイ(FeliCa)に非対応な点は、日本市場では大きなマイナス要因です。
機能:★★★☆☆ 画面内指紋認証やGeminiのシステム統合は素晴らしいですが、ワイヤレス充電、光学手ブレ補正(OIS)、超広角カメラの廃止は痛手です。
使いやすさ:★★★★☆ 最大4世代のOS更新と6年間のセキュリティ保証は異例の手厚さ。初期アプリ(ブロートウェア)の多さだけが少し面倒です。
コストパフォーマンス:★★★★☆ カメラや決済機能を割り切れるなら、この画面品質とバッテリー性能は破格。一点豪華主義的な高コスパモデルです。
総評:★★★★☆
圧倒的な映像美とスタミナ性能
POCO M8 5Gの最大の魅力は、何と言ってもそのディスプレイとバッテリー性能です。ハイエンド機に匹敵する3200nitsの明るさと、3Dカーブ有機ELによる没入感は、動画視聴やゲーム体験をワンランク上のものにしてくれます。
加えて、5520mAhの大容量バッテリーと省電力なSoCの組み合わせにより、ヘビーに使っても余裕で1日持つスタミナを実現しています。モバイルバッテリーを持ち歩く必要がなくなり、いざという時はリバース充電で友人のスマホを救える点も頼もしい限りです。
さらに、4年間のOSアップデートと6年間のセキュリティパッチ提供という長期のアップデート保証が約束されていおり、安心感もあります。
思考と写真を磨き上げるAI機能
システムに統合された「Google Gemini」や「かこって検索」は、知りたい情報を瞬時に引き出し、日々の生活をスマートにサポートしてくれます。このAI技術はカメラ体験も大きく向上させており、特に「AI強化ポートレート鮮明化」機能は、人物をより自然かつクリアに写し出します。さらに撮影後も強力な「AI編集機能」が活躍し、映り込んだ不要な物を消去したり、背景を加工したりといった高度な補正が指先一つで完結する点は、本機を選ぶ大きなメリットです。
割り切りが必要な機能とデメリット
一方で、購入のハードルとなるデメリットも明確です。日本市場で需要の高い「おサイフケータイ(FeliCa)」と「eSIM」には対応していません。また、カメラ構成では「超広角カメラ」と「光学手ブレ補正(OIS)」が廃止されているため、広角撮影や歩き撮りには不向きです。さらに、充電器が同梱されていない点も含め、これらの機能省略を許容できるかどうかが判断の分かれ目となります。
エンタメとAIを重視する人におすすめ
POCO M8 5Gは、没入感の高い有機ELディスプレイで、動画やゲームなどのエンタメを存分に楽しみたい人に最適です。また、日常の情報収集にAIを活用したり、賢いカメラ機能を使って手軽に綺麗な写真を撮りたいという方にも、間違いなくおすすめできる一台です。
3万円台という価格ながらも、「見る楽しさ」と賢い「AI機能」、そして「長く使える安心感」を高いレベルで融合させたこの一台はこれ以上ないほど満足度の高い選択肢になるはずです。
Xiaomi POCO M8 5G 8GB+256GB 日本語版 Simフリー スマートフォン 6.77″ 120Hz有機EL(AMOLED)デイスプレイ Snapdragon 6 Gen 3
POCO M8 5Gの価格・購入先
※価格は2026/01/15に調査したものです。価格は変動します。
※1月21日(水)までの期間中に購入すると、スマートバンド「Xiaomi Band 9 Active」がプレゼントされるキャンペーンも実施されています。ぜひ利用してみてください。※Amazonでの購入もキャンペーンの対象となります
シャオミ オンラインストア
SIMフリー・8GB+256GB
36,980円(税込)で販売されています。
シャオミ オンラインストアで「POCO M8 5G」をチェックする
ECサイト(Amazon、楽天、ヤフーなど)
- Amazonで36,980円(税込)、
- 楽天市場で36,980円(送料無料)、
- AliExpressで41,307円、
で販売されています。
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おすすめのライバル機種と価格を比較
「POCO M8 5G」に似た性能をもつスマートフォンも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。
POCO M7 Pro 5G
Xiaomi傘下のPOCOブランドから発売された6.67インチの5Gスマートフォンです(2025年4月3日発売)。
Xiaomi HyperOS 1.0 (Android 14ベース)、MediaTek Dimensity 7025-Ultra、8GBメモリ(最大16GB相当に拡張可能)、2400 x 1080 pxの有機EL (AMOLED)ディスプレイ(最大120Hzリフレッシュレート)、256GBストレージ、5110mAhバッテリー、背面50MP(OIS)+2MPの2眼カメラ、前面20MPのフロントカメラを搭載しています。
また、AI機能(消しゴムなど)、45Wターボチャージ、IP64防塵防滴、microSDカードによるストレージ拡張、NFC(Felicaは非対応)、赤外線ブラスター、画面内指紋センサー、AI顔認証、ステレオデュアルスピーカー(Dolby Atmos対応)、3.5mmヘッドホンジャック、USB Type-C、5G通信、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.3、GPSに対応しています。
✅価格は、Amazonで29,682円、楽天市場で31,000円(送料無料)、ヤフーショッピングで28,644円、です。
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POCO X7 Pro
シャオミ傘下のPOCOから発売された6.67インチの5Gスマートフォンです(2025年1月10日発売)。
Android 15ベースのHyperOS 2、Mediatek Dimensity 8400 Ultra、8GB / 12GB LPDDR5Xメモリ、1.5KのAMOLED液晶、256GB / 512GB UFS 4.0、6000 mAh、背面50MP+8MPの2眼カメラ、前面20MPのフロントカメラを搭載しています。
また、IP68防水防塵、リフレッシュレート 120Hz、タッチサンプリングレート 480Hz、冷却システム、X軸リニアモーター、赤外線ブラスター、画面内指紋認証、AI顔認証、Dolby Atmos、ハイレゾオーディオ、ハイレゾオーディオワイヤレス、FC/Google Pay、USB 2.0 Type-C (OTG)、Wi-Fi 6、Bluetooth 6.0、GPSに対応しています。
✅価格は、Amazonで49,200円(税込)、楽天市場で49,980円(送料無料)、ヤフーショッピングで55,830円、で販売されています。
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POCO F7
POCOから発売された6.83インチの5Gスマートフォンです(2025年7月8日発売)。
Android 15ベースのXiaomi HyperOS 2、Snapdragon 8s Gen 4、12GBメモリ、2772 x 1280 pxの有機ELディスプレイ、256GB / 512GBストレージ、16時間以上(継続使用時)駆動する6500 mAhバッテリー、背面約5000万画素+約800万画素の2眼カメラ、前面約2000万画素のフロントカメラを搭載しています。
また、AI機能(AI反射除去、AIビューティーモード、AI消しゴムPro、AIライティング、AI音声認識、AI通訳、AI検索、Gemini連携)、ゲーム機能(WildBoost Optimization 4.0、ゲームオーディオ、ゲームターボ)、IP68防水防塵、冷却システム「6000mm² 3DデュアルチャネルIceLoopシステム」に対応。
リフレッシュレート 最大120Hz、タッチサンプリングレート 最大480Hz(瞬間最大2560Hz)、ウェットタッチディスプレイ2.0、TÜV Rheinland認証ブルーライト低減、、90Wハイパーチャージ、22.5Wリバース充電、画面内指紋認証、AI顔認証、USB Type-C、NFC、5G通信、Wi-Fi 7、Bluetooth 6.0、GPSにも対応しています。
✅価格は、Amazonで54,980円、楽天市場で54,980円(送料無料)、ヤフーショッピングで54,980円、です。
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REDMI 15 5G
Xiaomiから発売された6.9インチの5Gスマートフォンです(2025年12月19日発売)。
Xiaomi HyperOS 2 (Android 15ベース)、Qualcomm Snapdragon 6s Gen 3、4GB/8GBメモリ、2340 x 1080 pxのFHD+ 液晶(最大144Hz)、128GB/256GBストレージ、7000 mAhバッテリー、背面5000万画素メイン+補助レンズの2眼カメラ、前面800万画素のフロントカメラを搭載しています。
また、33W急速充電、18Wリバース充電、リフレッシュレート最大144Hz、IP64防水防塵、モノラルスピーカー(200%音量アップ、Dolby Atmos対応)、AI機能(Gemini オーバーレイ、Google Gemini連携、「かこって検索」、自動ナイトモード、AI消しゴム(8GBモデルのみ)、AIスカイ)に対応。
おサイフケータイ (FeliCa)、ウェットタッチテクノロジー2.0、ストレージ拡張(最大2TB)、メモリ拡張、赤外線ブラスター、側面指紋認証、AI顔認証、USB Type-C、eSIM、5G通信、Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz+5GHz)、Bluetooth 5.1、GPSにも対応しています。
✅価格は、Amazonで36,980円(税込)、楽天市場で31,980円(送料無料)、ヤフーショッピングで36,980円(送料無料)です。
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moto g66j 5G
Motorolaから発売された約6.7インチの5Gスマートフォンです(2025年7月10日発売)。
Android 15、MediaTek Dimensity 7060、8GBメモリ(RAMブーストにより最大24GBまで拡張可能)、2,400 x 1,080 pxのLCD、128GBストレージ、5200 mAhバッテリー、背面約5,000万画素+約800万画素の2眼カメラ、前面約3,200万画素のフロントカメラを搭載しています。
また、IP68・IP69/MIL-STD-810H防水防塵、おサイフケータイ®、最大2TBまでのストレージ拡張、指紋認証、顔認証、USB Type-C、5G通信、Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz+5GHz)、Bluetooth® 5.3、GPSに対応しています。
✅価格は、Amazonで28,073円(税込)、楽天市場で34,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで34,800円、です。
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他のPOCOスマホと比較
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この記事を書いた人:秋葉原ぶらり
ガジェットブロガー / 動画クリエイター。2014年からブログを開始。以来、Android端末やWindowsデバイス、ゲーム製品、Apple製品、PC周辺機器などのレビューを発信し続けている。目標は東京「秋葉原」をぶらぶらと探索する楽しさを、そのままネット上で体験できるようにすること。趣味は、写真、プログラミング、読書、小説やエッセイの文筆、デザイン制作など多岐にわたる。最新の更新情報はX:旧Twitter(URL:https://x.com/akiba_burari)やThread(URL:https://www.threads.com/@akibaburari)、でも発信中。
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