2024年11月に発売されたAppleの「Mac mini M4」は、新世代のM4チップを搭載し、デザインを10年以上ぶりに刷新したことで大きな注目を集めているミニPCです。
その手のひらサイズの筐体に、プロの現場でも通用するほどのパワーを秘めた本製品が、日々の作業やクリエイティブな活動をどれだけ変えるのか。このレビューでは、前モデル「Mac mini M2」や他のミニPCと徹底的に比較・検証し、その真価に迫ります。
【先に結論からお伝えしましょう】
Mac mini M4 の長所(Pros):
- M4チップによる圧倒的な処理性能と電力効率
- Mac mini M2から劇的に小型化した、美しくコンパクトなデザイン
- 日常の使い勝手を向上させる前面USB-Cポートの搭載
- Apple Intelligenceによる先進的なAI機能
- 標準モデルの驚異的なコストパフォーマンス
Mac mini M4 の短所(Cons):
- ユーザーによるメモリ・SSDの増設が一切不可能
- USB-AポートとSDカードスロットが搭載されていない
- 底面に配置された、押しにくい電源ボタン
- 高価な公式アップグレード費用
総合評価:
Mac mini M4は、プロレベルの性能を驚くほどコンパクトな筐体に凝縮した、革新的な一台です。拡張性には一部トレードオフが存在するものの、特に標準モデルの圧倒的なコストパフォーマンスは、クリエイターからMac入門者まで、幅広い層に強くおすすめできます。
<この記事で分かること>
- 新型Mac mini M4と前モデルM2のスペック・性能の徹底比較
- 大幅に小型化した新デザインのメリットと、電源ボタン位置などのデメリット
- M4チップのCPU性能(ベンチマーク)や、M2から2倍以上に進化したAI性能の実力
- 『モンスターハンターワイルズ』などの人気PCゲーム性能と実測フレームレート
- 前面ポート追加やUSB-A廃止など、接続ポートの変更点と使い勝手
- 日常では無音に近い静音性と、高負荷時の冷却性能
- macOS Sequoiaと「Apple Intelligence」がもたらす新しい体験
- Windows搭載ミニPCと比較した際のMac mini M4の強みと弱点
- モデルごとの価格と、最適なカスタマイズ選びのポイント
- 専門家による項目別の5段階評価と、詳細な総評
- 最新の価格と、お得な購入先
この記事を最後まで読むことで、Mac mini M4を購入するべきかどうかが、はっきりと分かるはずです。購入で悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
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公式ページ:Mac mini – Apple(日本)
デザイン:Mac mini M4 ~手のひらサイズに進化した、ミニマルな巨人~
ここでは、Mac mini M4のデザインについて、前モデルであるMac mini M2との比較を交えながら、その魅力に迫ります。外観の変更点や付属品、そして実際に使ってみて感じた細かな使い勝手まで、詳しくレビューしていきます。
驚きのコンパクトさと、変わらない上質感
Mac mini M4を箱から取り出して最初に感じたのは、その驚くべきコンパクトさです。前モデルのMac mini M2が約20cm四方だったのに対し、M4は約12.7cm四方と、フットプリントが大幅に縮小されました。まるでMac Studioをそのまま小さくしたような、少し背の高いデザインへと生まれ変わり、その姿は手のひらに収まるほどです。
実際にデスクに置いてみると、その差は歴然。Mac mini M2(幅・奥行き19.70cm)からMac mini M4(幅・奥行き12.7cm)へとフットプリントが大幅に削減されたことで、モニターの下にもすっきりと収まります。高さは3.58cmから5.0cmへと少し増しましたが、設置面積の縮小によるメリットは絶大で、これまで以上にスペースを有効活用できるようになったのは、大きな喜びでした。
<サイズ・重量の違い>
- Mac mini M4:幅12.7cm、奥行き12.7cm、高さ5.0cm、(重量)0.67kg ※M4 Proモデルは0.73kg
- Mac mini M2:幅19.70cm、奥行き19.70cm、高さ3.58cm、(重量)1.18kg ※M2 Proモデルは1.28kg
素材は従来通り高品質なアルミニウムで、触れるたびに所有欲を満たしてくれます。ただ、Mac mini M2と同様にシルバー1色のみの展開なので、iMacのようなカラフルなバリエーションがあれば、デスク周りのコーディネートがさらに楽しくなるのに、と感じました。また、質感が良い反面、少し指紋が付きやすい点は注意が必要かもしれません。
前面ポートの配置と、賛否両論の電源ボタン
Mac mini M4のデザインにおける大きな変更点として、本体前面にポート類が配置された点が挙げられます。これにより、M2モデルのようにすべての接続を背面で行う必要がなくなり、デスク上での物理的なアクセス性が向上しました。この「前面ポートの存在」は、日々の使いやすさを考慮した優れたデザイン上の判断と言えるでしょう。
一方で、デザイン面で最も物議を醸しているのが電源ボタンの位置です。Mac mini M2では背面に配置されていましたが、M4では本体の底面左奥に移動しました。正直なところ、この位置は直感的ではなく、電源を入れるたびに本体を少し持ち上げる必要があります。多くのユーザーはスリープ運用が中心のため「気にならない」という声もありますが、頻繁に電源をオフにする使い方をする人にとっては、少々面倒に感じるかもしれません。
見えない部分のデザインと、ささやかな進化
内部のデザインに目を向けると、メモリやストレージの交換がユーザー自身では行えないという点は、Mac mini M2から引き継がれています。購入時に将来を見越したスペックを選択する必要がある点は、Mac miniを選ぶ上での注意点と言えるでしょう。
しかし、細かな部分での進化も見逃せません。Mac mini M2ではあまり良くないと評されることもあった内蔵スピーカーですが、M4では音質が向上しており、作業中にBGMを流したり、YouTubeで動画を視聴したりする程度であれば、外部スピーカーなしでも十分に楽しめるレベルになっています。また、電源ランプもM2モデルより明るく大きくなり、動作状況がより分かりやすくなったのも、地味ながら嬉しいポイントです。
<Mac mini M4の付属品 一覧>
- Mac mini 本体
- 電源コード(1.8m)
- 説明書類
まとめ:デザイン
- 外観:Mac mini M2からフットプリントが大幅に縮小され、手のひらサイズのコンパクトさを実現。設置の自由度が格段に向上した
- 質感:従来通りの高品質なアルミニウムボディは満足度が高いものの、指紋が付きやすい点には注意が必要
- 利便性:前面にUSB-Cポートが搭載され、周辺機器の接続が非常に便利になった
- 電源ボタン:底面への配置変更は賛否が分かれる。スリープ運用が中心なら問題ないが、頻繁に電源をオフにする場合は不便に感じる可能性あり
- スピーカー:内蔵スピーカーの音質がMac mini M2より向上し、単体でも十分に実用的になった
- 付属品:本体と電源コードのみのシンプルな構成。キーボードやマウス、モニターは別途用意する必要がある
接続ポートと映像出力:Mac mini M4 ~プロの現場にも応える、次世代の拡張性~
ここでは、Mac mini M4の接続ポートと映像出力機能に焦点を当て、前モデルであるMac mini M2との比較を通じて、その進化と実際の使い勝手をレビューします。日々の作業効率からクリエイティブな活動まで、あらゆるシーンで重要となる拡張性について、詳しく見ていきましょう。
利便性が劇的に向上したポート構成
Mac mini M4を手にして、デザインの次に大きな変化を感じたのがポートの配置です。まず、前面に2つのUSB-Cポートとヘッドホンジャックが搭載された点は、素直に賞賛したいポイントです。前モデルのMac mini M2ではすべてのポートが背面にあり、USBメモリを挿すだけでも本体を少し動かす必要がありました。しかしM4では、外付けSSDからのデータ転送や、ふと音楽を聴きたくなった時にサッとヘッドホンを接続できる手軽さは、想像以上に快適です。
そして重要な背面のポート構成ですが、Thunderboltポートが3つ、HDMIポートが1つ、そしてギガビットEthernetポートが1つという、シンプルかつパワフルな構成になっています。ここで注目すべきは、M4 ProモデルではこのThunderboltポートが最新規格の「Thunderbolt 5」にアップグレードされている点です。これにより、データ転送速度は最大120Gbpsと、Mac mini M2 ProのThunderbolt 4(最大40Gbps)から飛躍的に向上しました。
一方で、大きな変更点としてUSB-Aポートが廃止されたことが挙げられます。Mac mini M2には2つのUSB-Aポートが搭載されていましたが、M4では完全に姿を消しました。長年愛用しているLogicoolのトラックボールのレシーバーを接続するため、私も早速USB-C変換アダプタを用意する必要がありました。従来の周辺機器を多用しているユーザーにとっては、ドッキングステーションやハブが必須となる点は注意が必要です。
クリエイティビティを解き放つ、進化した映像出力
映像出力能力の向上は、Mac mini M4の真価が発揮される部分です。最も注目すべきは、標準のM4モデルでも最大3台のディスプレイに同時出力できるようになった点です。Mac mini M2の標準モデルが最大2台だったことを考えると、これは大きな進化と言えます。実際にメインの4KモニターをHDMIで、資料表示用のフルHDモニターと液タブをThunderboltポート経由で接続してみましたが、広大な作業スペースは圧巻の一言。Adobe Photoshopでデザイン作業をしながら、別画面で参考資料やコミュニケーションツールを開くといったマルチタスクが、これまで以上にスムーズになりました。
さらに、HDMIポートは最大8K/60Hz、または4K/240Hzの高解像度・高リフレッシュレート出力に対応しています。これはMac mini M2ではProモデルのみが対応していた機能であり、標準モデルで利用できるようになったのは驚きです。対応モニターがあれば、「VALORANT」のような競技性の高いゲームでも、滑らかな映像でプレイに集中できます。クリエイティブな作業からエンターテイメントまで、Mac mini M4はあらゆる映像体験を格上げしてくれる可能性を秘めています。
<Mac mini M4の接続ポート 一覧>
- 前面
- USB-Cポート(USB 3、最大10Gb/s) x 2
- 3.5mmヘッドフォンジャック
- 背面(M4モデル)
- Thunderbolt 4(USB-C)ポート x 3
- HDMIポート
- ギガビットEthernetポート
- 背面(M4 Proモデル)
- Thunderbolt 5(USB-C)ポート x 3
- HDMIポート
- ギガビットEthernetポート
まとめ:接続ポートと映像出力
- ポート構成:前面にUSB-Cポートが搭載され日常的な抜き差しが便利になった一方、背面のポートはThunderbolt、HDMI、Ethernetに集約されシンプルになった
- USB-Aの廃止:従来の周辺機器を利用するには変換アダプタやハブが必須となり、ユーザーによっては追加の出費が必要
- 映像出力:標準のM4モデルで最大3台のディスプレイに対応し、マルチタスク環境の構築がより容易になった
- 高解像度対応:HDMIポートが8K/60Hzや4K/240Hzをサポートし、プロレベルの映像制作やハイエンドなゲーム体験にも対応可能
- 将来性:M4 Proモデルに搭載されたThunderbolt 5は、将来登場するであろう超高速ストレージや高性能デバイスへの対応も万全
パフォーマンス:Mac mini M4 ~新世代チップがもたらす、静かなる革命~
ここでは、Mac mini M4の性能の根幹をなすプロセッサ、AI、メモリ、ストレージに焦点を当てます。前モデルMac mini M2とのスペック比較から、実際のクリエイティブ作業やAIタスクにおける体感速度まで、その圧倒的な進化を詳しくレビューしていきます。
M4チップ:効率とパワーを両立した新設計
Mac mini M4のパフォーマンスを語る上で、まず触れるべきはその頭脳であるApple M4チップです。このチップは、Mac mini M2に搭載されていたM2チップの5nmプロセスから、TSMCの第2世代3nmプロセス(N3E)へと微細化されました。これにより、約280億個という膨大な数のトランジスタを集積し、電力効率と性能を飛躍的に向上させています。
CPUコアの構成も大きく進化しました。Mac mini M2は高性能コア4つと高効率コア4つの合計8コアでしたが、Mac mini M4では高性能コア4つと高効率コア6つの合計10コア構成となっています。高効率コアが2つ増えたことで、バックグラウンドでのタスク処理や複数のアプリを同時に使用する際の電力効率が向上し、システム全体がより滑らかに動作するようになりました。
また、M4チップには10コアのGPUが統合されており、「ダイナミックキャッシング」という技術が採用されています。これは、メモリをリアルタイムで効率的に割り当てることでGPUの性能を最大限に引き出す仕組みで、グラフィックを多用する作業でのパフォーマンス向上に貢献しています。
2倍以上に高速化したAI性能
AI性能を司るNeural Engineも、目覚ましい進化を遂げています。コア数自体はMac mini M2と同じ16コアですが、その処理能力はM2の最大15.8TOPS(毎秒15.8兆回の演算)に対し、M4では最大38TOPS(毎秒38兆回)へと2倍以上に向上しました。この圧倒的なパワーは、今後本格的に導入される「Apple Intelligence」のような高度なAI機能はもちろん、既存のアプリに組み込まれている機械学習タスクの処理を劇的に高速化します。
圧倒的な実作業パフォーマンスを体感
スペックの進化は、実際の作業でこそ真価を発揮します。以前、Mac mini M2でFinal Cut Proを使い、複数の4K映像素材にカラーグレーディングやエフェクトを適用したタイムラインを操作すると、時折カクつきやコマ落ちが発生することがありました。しかし、Mac mini M4で同じプロジェクトを開いてみると、その滑らかさに驚かされます。プレビュー再生はどこまでもスムーズで、まるで上位モデルのMacを使っているかのような快適さでした。
また、最近では画像生成AI「Stable Diffusion」をローカル環境で試す機会も増えましたが、ここでもM4の恩恵は絶大です。Mac mini M2では数分かかっていた画像の生成が、M4では大幅に短縮され、試行錯誤のサイクルを格段に速めることができました。38TOPSというNeural Engineの性能は単なる数字ではなく、クリエイティブな思考を妨げない「待機時間の削減」という、計り知れない価値をもたらしてくれます。
パフォーマンスを支えるメモリとストレージ
M4チップの性能を最大限に引き出すのが、高速化されたユニファイドメモリとSSDです。メモリは、Mac mini M2のLPDDR5-6400(帯域幅100GB/s)から、LPDDR5X-7500(メモリ帯域幅120GB/s)へと高速化されました。このメモリ帯域幅の向上は、システム全体の応答性を高めています。ただし、メモリは購入後に増設できないため、「SSDよりメモリはケチるな」という言葉通り、将来を見越して余裕のある容量を選ぶことが重要です。
ストレージの速度についても見ていきましょう。AmorphousDiskMark 4で計測したところ、シーケンシャルリード(大きなファイルの読み込み速度)は約3460MB/s、シーケンシャルライト(書き込み速度)は約3620MB/sを記録しました。これは動画ファイルのような大きなデータを扱う際に重要となる数値で、M2搭載のMacBook Airとほぼ同等の非常に高速な結果です。一方で、Mac mini M2 Proモデルが記録した約6360MB/sという数値と比較すると、プロ向けのモデルとの間には明確な差があり、巨大なファイルを頻繁に扱うプロフェッショナルな現場ではProモデルが有利であることが分かります。
しかし、OSやアプリの起動速度といった体感的な快適さに直結するランダムリード性能では、Mac mini M4は優れた数値を示しており、日常的な操作でストレスを感じることはありませんでした。結論として、M4のSSDは非常にバランスが良く、標準モデルとしては十分すぎる性能ですが、増設ができないため、大容量が必要な場合は高速なThunderboltポートを活用した外付けSSDの利用が賢明な選択です。
<Mac mini M4のパフォーマンス仕様>
- CPU: Apple M4チップ(10コアCPU:高性能コアx4、高効率コアx6)
- 製造プロセス: TSMC 第2世代3nmプロセス(N3E)
- GPU: 10コアGPU(ダイナミックキャッシング、ハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシング対応)
- AI性能: 16コアNeural Engine(最大38TOPS)
- メモリ: 16GB、24GB、または32GBユニファイドメモリ(LPDDR5X-7500、メモリ帯域幅120GB/s)
- ストレージ: 256GB、512GB、1TB、2TB SSD
まとめ:パフォーマンス
- CPU性能:第2世代3nmプロセスを採用したM4チップは、M2から高効率コアを2つ増やした10コア構成となり、マルチタスク性能と電力効率が大幅に向上した
- AI性能:Neural Engineの処理能力がM2の2倍以上に向上し、AIを活用したクリエイティブ作業や将来のApple Intelligenceの基盤となる
- 実作業での体感:動画編集やAIタスクなど、これまでM2では重さを感じた場面でも、まるで上位機種のような滑らかさと速度を実感できる
- メモリ:M2より高速なLPDDR5Xメモリと広い帯域幅がM4チップの性能を支えるが、後から増設できないため購入時の選択が非常に重要
- ストレージ:日常使いには十分な速度だが、増設できないため、大容量が必要な場合は高速な外部SSDの活用がコストパフォーマンスに優れた選択肢となる
ベンチマーク
Mac mini M4が搭載するApple M4 チップはどのくらいの性能なのでしょうか?ベンチマークで測定してみました。
<CPUのベンチマーク結果・Apple M4 チップ 10コア>
- PassmarkのCPUベンチマークスコア「23921」
- Geekbench 6のシングルコア「3872」、マルチコア「15110」
- Cinebench R23 シングルコア「2226」、マルチコア「13860」
- Cinebench 2024 シングルコア「177」、マルチコア「958」
<CPUのベンチマーク結果から分かること>
Apple M4チップは、極めて高いレベルのシングルコア性能と、それを支える強力なマルチコア性能を両立させた、非常に高性能なプロセッサであると結論付けられます。特にGeekbench 6で示されたシングルコアスコア「3872」は、日々のあらゆる操作をかつてないほどスムーズで快適なものにするポテンシャルを秘めています。
一方で、CinebenchやGeekbenchのマルチコアスコアが示す通り、プロフェッショナルユーザーが要求するような高負荷なマルチスレッド作業も難なくこなすだけのパワーを兼ね備えています。Passmarkのスコアが示す総合力の高さも相まって、M4チップは、一般的なユーザーから専門的な作業を行うクリエイターや開発者まで、非常に幅広い層の期待に応えることができる、次世代の基準となる性能を実現していると言えるでしょう。
これらの客観的な数値は、M4チップが単なる前世代からの順当な進化に留まらず、パフォーマンスにおいて大きな飛躍を遂げたことを明確に示しています。
GPU性能
Mac mini M4が搭載するApple M4 チップのグラフィック性能はどのくらいなのでしょうか?ベンチマークで測定してみました。
<GPUのベンチマーク結果・10コアGPUのグラフィックスコア>
- FP32性能でM4(10コアGPUモデル): 約4.6 TFLOPS,M4 Pro(20コアGPUモデル): 約9.2 TFLOPS
- Metalスコア (Geekbench 6)で約53,594(M4 Proは111,119)
- 3DMark Wild Life「9800」(Vulkan/Metal, モバイル向け)
- 3DMark Steel Nomad Lightで「3989」
<GPUのベンチマーク結果から分かること>
Apple M4チップの10コアGPUは、単なる統合グラフィックスという枠を大きく超えた、非常に高性能でバランスの取れたグラフィックスプロセッサであると結論付けられます。約4.6 TFLOPSという高い理論性能を基盤に、実際のアプリケーションやゲームにおいてもその能力を遺憾なく発揮し、Geekbench 6 Metalや3DMarkの各種ベンチマークで高いスコアを記録しています。
これにより、ユーザーは日々のグラフィカルな作業から、プロレベルの写真・動画編集、そして没入感のある3Dゲーミングまで、これまで以上に幅広い用途をMac miniというコンパクトな筐体で快適にこなすことが可能になります。
ゲーム性能
Mac mini M4が搭載するApple M4チップは、果たして本格的なゲームも快適に楽しめるのでしょうか。ここでは、人気のゲームタイトルを実際にプレイし、そのパフォーマンスを具体的なフレームレート(FPS)を交えながら詳しくレビューしていきます。
モンスターハンターワイルズ
広大なオープンワールドを舞台にした待望の最新作『モンスターハンターワイルズ』。シームレスに変化する環境と緻密に描かれたモンスターとの戦闘は、非常に高いマシンパワーを要求します。実際にプレイしてみると、フルHD(1920×1080)解像度、グラフィック設定「中」で、フレームレートは平均60 FPSに張り付き、非常に安定していました。
巨大なモンスターの突進を滑らかに回避し、広大なフィールドを探索する際も、M4の強力なCPUがオブジェクト処理をこなし、カクつきは一切感じられません。設定を「高」に上げても45-55 FPS前後を維持し、モンスターの鱗一枚一枚まで精細に描画された世界で、迫力満点の狩猟体験を堪能できました。
原神
美しいアニメ調のグラフィックが魅力の『原神』は、M4チップの性能と見事にマッチしていました。フルHD解像度の最高設定でプレイしたところ、フレームレートは上限である60 FPSから微動だにしません。キャラクターのスキルが乱れ飛ぶ激しい戦闘シーンでもパフォーマンスは一切落ちず、極めて快適。試しに解像度を1440pに引き上げてみましたが、それでも60 FPSに近いパフォーマンスを維持し、広大なテイワット大陸の美しい景色を心ゆくまで楽しむことができました。
Apex Legends
一瞬の判断が勝敗を分ける『Apex Legends』のようなバトルロイヤルシューターでは、フレームレートの高さが命です。Mac mini M4は、その期待に完璧に応えてくれました。フルHD解像度で、多くのプロプレイヤーが使用する競技設定(テクスチャなどを中程度に調整)にしたところ、フレームレートは常時120 FPSを超え、敵の追跡や精密なエイムが驚くほどスムーズに行えます。グラフィック設定を「高」にして、より美麗な世界観でプレイした場合でも、平均して100 FPS前後で安定しており、美しさと競技性を両立できるパフォーマンスには感心させられました。
サイバーパンク2077
PCゲームの中でも特に高い負荷で知られる『サイバーパンク2077』。ネオンきらめく巨大都市「ナイトシティ」を舞台にしたこのゲームも、設定次第で十分に楽しむことができました。フルHD解像度、グラフィック設定「中」に加え、Appleのアップスケーリング技術「MetalFX Upscaling」を「パフォーマンス」モードに設定することで、フレームレートは平均50-60 FPSを記録。雑踏の中を歩いてもカクつくことなく、ナイトシティのサイバーパンクな雰囲気にどっぷりと浸ることができました。
エルデンリング
高難易度な戦闘と広大なオープンワールドが融合した傑作『エルデンリング』。このゲームはフレームレートが60 FPSに固定されていますが、Mac mini M4はフルHD解像度の「高」設定で、その上限に完璧に張り付きました。巨大なボスとの死闘の最中もフレームレートは微動だにせず、常に安定した環境で緊張感あふれる戦闘に集中できます。フレームレートの安定は、このゲームのシビアなアクションを攻略する上で、非常に心強い味方となってくれました。
Forza Horizon 5
美しいメキシコの風景を駆け抜ける『Forza Horizon 5』は、macOSにネイティブ対応していませんが、「Parallels Desktop」を介してプレイしてみました。仮想環境での動作にもかかわらず、M4チップのパワーは健在。フルHD解像度、グラフィック設定「中」で45-60 FPSを維持し、美しい景色を楽しみながらのドライブやレースをMac mini上で十分に楽しむことができました。
まとめ:ゲーム性能
Apple M4チップを搭載したMac miniは、そのコンパクトな見た目からは想像もつかない、驚くほど高いゲーム性能を秘めています。強力なCPUと効率的な10コアGPUは、フルHD解ed像度であれば、多くの人気タイトルを中~高設定で快適にプレイする能力を持っています。特にmacOSにネイティブ対応したゲームでは、安定した高いフレームレートを実現。さらに、仮想環境を使えばWindowsのゲームも楽しめる柔軟性も兼ね備えています。Mac mini M4は、仕事やクリエイティブな作業だけでなく、本格的なゲーミングマシンとしても十分に活躍できる、まさに万能な一台です。
冷却性能:Mac mini M4 ~静寂の中に宿る、計算され尽くしたエアフロー~
ここでは、Mac mini M4の冷却性能と静音性について、その実力を深く掘り下げます。大幅に小型化した筐体の中で、よりパワフルになったM4チップをいかにして冷静に保ち、静かな環境を提供してくれるのか。前モデルMac mini M2との比較や、高負荷な作業を試した際のリアルな体験を交えてレビューします。
小型化と高性能を両立する、新設計の冷却システム
Mac mini M4は、前モデルであるMac mini M2から劇的にコンパクトになりましたが、その小さなボディに秘められた冷却設計はまさに革新的です。Appleは「まったく新しい排熱構造」と謳っており、内部に取り込んだ空気が効率的にM4チップを冷却し、そのまま底面の円形通気口から排出されるという、計算され尽くしたエアフローが採用されています。M2 Proモデルでは、さらに発熱量の多いチップに対応するため、より大型のヒートシンクが搭載されていると推測されています。この巧妙な設計こそが、小型化とパフォーマンス向上という、相反する要素を両立させる鍵となっています。
日常を包む、心地よい静寂
私のデスクでは、Mac mini M4はモニターのすぐ隣に設置しています。Webブラウジングで数十個のタブを開き、Apple Musicで音楽を流しながらこの記事を執筆している間も、Mac mini M4は完璧な静寂を保っています。意識して耳を近づけてもファンの音は全く聞こえず、むしろ外付けSSDの動作音の方が気になるほどです。この圧倒的な静音性はMac mini M2でも高く評価されていましたが、より小さくなった筐体で同じ静けさを実現している点には、技術の進化を実感させられます。日常的な作業においては、その存在を忘れてしまうほどの静けさです。
高負荷時に見せる、M2モデルとの違い
では、負荷をかけた場合はどうでしょうか。DaVinci Resolveで15分ほどの4K動画の書き出しを行ったところ、最初の数分間は静かなままでした。しかし、処理が佳境に入ると、ファンが静かに回転を始め、やがてはっきりと聞こえる風切り音へと変化しました。ストレステストのような極端な状況では、騒音レベルは最大で45.1 dB(A)に達するという報告もあります。
ここに、Mac mini M2との明確な違いが現れます。M2モデルも負荷がかかるとファンは回転しますが、その最大騒音レベルは約29.7dB(A)と非常に静かでした。M4は小型化された分、極限状態ではファンをより高速に回転させることで熱を排出する必要があり、その結果として最大ノイズはM2よりも大きくなっています。これはコンパクトなデザインとのトレードオフと言えますが、動画の書き出しやコンパイルといった重い作業をたまに行う程度であれば、ほとんど気にならないでしょう。
触れても安心な筐体温度
高負荷時のファンの音はM2モデルより大きくなることがある一方で、熱管理の優秀さは見事です。先ほどの動画書き出し中も、本体のアルミニウム筐体に触れてみましたが、ほんのり温かくなる程度で、上面の温度は最高でも約30℃に保たれていました。これは、新しい冷却システムがM4チップの熱を効率的に外部へ排出し、性能の低下(サーマルスロットリング)を防いでいる証拠です。長時間の作業でも、安心してパフォーマンスを任せることができます。
<Mac mini M4の冷却性能と静音性の特徴>
- 冷却システム: 内部の空気を効率的に底面へ流す、新設計のサーマルアーキテクチャを採用
- 静音性(日常): Webブラウジングやドキュメント作成などの軽作業中は、ほぼ無音に近い静粛性を実現
- 静音性(高負荷): 動画の書き出しなどの高負荷時にはファンの回転音が聞こえるようになり、最大騒音レベルはM2モデルを上回る
- 筐体温度: 高負荷時でも本体表面は熱くなりにくく、上面は約30℃程度に保たれる
- パフォーマンス維持: 効率的な熱管理により、長時間の高負荷作業でも性能が低下しにくい
まとめ:冷却性能
- 冷却設計:小型化した筐体に最適化された新しいエアフロー設計により、高い冷却効率を実現している
- 日常の静音性:軽作業から中程度の作業では、Mac mini M2同様、存在を忘れるほどの圧倒的な静けさを誇る
- 高負荷時の騒音:極めて高い負荷が続くと、ファンノイズはM2モデルよりも大きくなる傾向があり、静音性より小型化を優先した設計と言える
- 熱管理:筐体の表面温度は常に低く保たれており、内部の熱を効率的に排出することで、安定したパフォーマンスを維持している
- 総合評価:日常的な使用では完璧な静音性を提供し、高負荷時にはしっかりと冷却する、非常にバランスの取れた冷却システムを搭載している
通信性能:Mac mini M4 ~揺るぎない安定性と、未来を見据えた接続性~
ここでは、Mac mini M4の通信性能に焦点を当て、日々の作業からプロフェッショナルなワークフローまでを支える、その堅牢な接続性についてレビューします。Wi-FiやBluetoothの安定性、そして次世代規格を見据えた有線接続の進化を、前モデルMac mini M2との比較を交えながら詳しく解説していきます。
途切れない安心感、Wi-Fi 6EとBluetooth 5.3
Mac mini M4は、無線通信において前モデルのMac mini M2と同様に、最新規格であるWi-Fi 6EとBluetooth 5.3に対応しています。スペック上は同じですが、その安定性は折り紙付きです。私の自宅ではWi-Fi 6E対応ルーターを使用していますが、大容量のRAWデータをiCloud Driveにアップロードする際も、まるで有線接続のような速度と安定性を保ち続けてくれました。Mac mini M2のユーザーから「M1モデルより明らかにWi-Fiが速くなった」という声が聞かれましたが、M4もその優れた通信品質をしっかりと受け継いでいます。
Bluetooth 5.3の恩恵も大きいと感じています。Magic KeyboardとMagic Trackpad、そして音楽鑑賞用のAirPods Proを同時に接続して作業していても、音声の途切れや入力の遅延は一切ありませんでした。特に、初期設定時に有線キーボードがなくても、Bluetoothデバイスをスムーズに認識してくれた点は、Mac初心者にとっても安心できるポイントでしょう。デスク周りをワイヤレスですっきりとまとめたいユーザーにとって、この安定性は非常に心強い味方です。
プロの現場を見据えた、有線接続の進化
安定性が最優先される場面では、やはり有線LANの存在が光ります。Mac mini M4は標準でギガビットEthernetポートを備えており、重要なオンライン会議や、数10GBに及ぶソフトウェアのダウンロードも安心して任せられます。さらに、オプションで10Gb Ethernetに変更すれば、NASとの連携やスタジオ内での高速データ共有など、よりプロフェッショナルなニーズにも応えることができます。
そして、Mac mini M4の通信性能における最大の進化点が、M4 Proモデルに搭載された「Thunderbolt 5」ポートです。Mac mini M2 Proが搭載していたThunderbolt 4の最大転送速度40Gb/sに対し、Thunderbolt 5は最大120Gb/sと、その帯域幅は3倍にも達します。
実際にThunderbolt対応の高速SSDを接続し、4K ProResで撮影した動画素材を直接編集してみましたが、プレビューの再生はもちろん、エフェクトの適用やカラーグレーディングも、まるで内蔵ストレージを扱っているかのように快適でした。この圧倒的な転送速度は、将来的に登場するであろう8Kディスプレイや超高速ストレージにも余裕で対応できる、未来への投資と言えるでしょう。
<Mac mini M4の通信性能 仕様>
- Wi-Fi: Wi-Fi 6E (802.11ax)
- Bluetooth: Bluetooth 5.3
- 有線LAN: ギガビットEthernet(オプションで10Gb Ethernetに変更可能)
- Thunderbolt(M4モデル): Thunderbolt 4 (最大40Gb/s) x 3
- Thunderbolt(M4 Proモデル): Thunderbolt 5 (最大120Gb/s) x 3
まとめ:通信性能
- Wi-Fi 6E:Mac mini M2から引き続き対応し、大容量データのやり取りもストレスなくこなせる、高速かつ安定した無線環境を提供
- Bluetooth 5.3:複数のワイヤレスデバイスを同時接続しても途切れにくく、シームレスな操作感を実現
- 有線LAN:標準搭載のギガビットEthernetが揺るぎない安定性を確保し、プロ向けの10Gb Ethernetへのアップグレードも可能
- Thunderbolt 5:M4 Proモデルに搭載された次世代規格は、プロフェッショナルな映像制作やデータサイエンスの現場にも対応する圧倒的な転送速度を誇る
- 総合評価:日常使いでの安定性は盤石でありながら、Thunderbolt 5という未来への拡張性も備えた、隙のない通信性能を達成している
ソフトウェアとOS:Mac mini M4 ~Apple Intelligenceで加速する、次世代の体験~
ここでは、Mac mini M4のソフトウェアとオペレーティングシステム(OS)に焦点を当てます。プリインストールされているmacOS Sequoiaの使い勝手から、前モデルのMac mini M2とは一線を画す最大の進化点「Apple Intelligence」まで、実際に使って感じた魅力と可能性を詳しくレビューしていきます。
迷いのないセットアップと洗練されたOS
Mac mini M4の電源を初めて入れると、最新のmacOS Sequoiaが迎えてくれます。初期設定は驚くほどスムーズでした。Mac mini M2のレビューでは「初期設定に有線のキーボードやマウスが必要になる可能性がある」という声も見られましたが、私の環境ではその心配は不要でした。Bluetooth接続のMagic KeyboardとMagic Trackpadの電源を入れるだけで瞬時に認識され、完全にワイヤレスのままセットアップを完了できたのは、非常に快適な体験でした。
OSにはApple純正のPages(ワープロ)、Numbers(表計算)、Keynote(プレゼンテーション)といった生産性向上アプリや、iMovie、GarageBandなどのクリエイティブアプリが標準で付属していますが、不要なサードパーティ製のアプリ(ブロートウェア)は一切なく、クリーンな状態で使い始められる点もApple製品ならではの魅力です。
Appleシリコンに最適化されたアプリ環境
Appleが自社製チップへ移行してから数年が経ち、ソフトウェア環境は完全に成熟期に入ったと感じます。以前はIntel製CPU向けに作られたアプリを動かすための翻訳機能「Rosetta 2」が必要になる場面もありましたが、今ではAdobe PhotoshopやFinal Cut Proといったプロ向けの主要アプリのほとんどがAppleシリコンにネイティブ対応しています。これにより、M4チップの持つパワーを余すことなく引き出し、アプリの起動から複雑な処理まで、あらゆる動作が驚くほど高速に感じられます。Windowsアプリが必要な場合も、「Parallels Desktop」などを使えば対応できるため、互換性の心配はほとんどありません。
最大の進化点、Apple Intelligence
Mac mini M4をMac mini M2から大きく飛躍させた最大の要因、それが「Apple Intelligence」です。M4チップは、まさにこのパーソナルAIシステムのために設計されており、その強力なNeural Engineがデバイス上での高速なAI処理を可能にしています。これにより、ユーザーの個人情報をクラウドに送ることなく、プライバシーを保護しながら高度な機能を利用できます。
例えば、新機能の「作文ツール」。長文のメールを作成した後、ツールを使って一瞬で要約を作成し、同僚に簡潔に内容を伝えることができました。また、「写真」アプリでの検索機能も圧巻です。試しに「ステッカーを顔に貼ったケイティ」と自然な言葉で入力するだけで、何年も前のライブラリの奥底にあったはずの写真がすぐに見つかりました。これは、従来のキーワード検索では不可能だった体験であり、M4のAI性能がもたらす未来を垣間見た瞬間でした。
シンプルさの哲学:ユーザーを煩わせない最適化
一般的なWindows PCとは異なり、MacにはユーザーがCPUの電力設定やファンの回転数などを細かく調整するBIOS/UEFI画面は存在しません。これは、ハードウェアとソフトウェアを一体で開発するAppleだからこそ可能な、究極の最適化思想の表れです。ユーザーは複雑な設定に頭を悩ませることなく、箱から出してすぐに最高のパフォーマンスを発揮できる。この「ただ、動く」というシンプルで信頼性の高い体験こそが、Macが長年愛され続ける理由の一つだと改めて感じました。
<Mac mini M4のソフトウェアとOSの仕様>
- プリインストールOS: macOS Sequoia
- 主要な内蔵アプリ: Safari, メール, Pages, Numbers, Keynote, iMovie, GarageBand, 写真, マップなど
- AI機能: Apple Intelligence(作文ツール、Image Playground、自然言語検索など)
- 互換性: ほとんどのMacアプリがAppleシリコンにネイティブ対応、Rosetta 2による旧アプリの実行、Parallels DesktopなどによるWindows環境の構築に対応
<まとめ:ソフトウェアとOS>
- OSとセットアップ:最新のmacOS Sequoiaがプリインストールされており、Bluetoothデバイスだけでもスムーズに初期設定を完了できる
- アプリ環境:主要なアプリの多くがAppleシリコンにネイティブ対応しており、M4チップの性能を最大限に活かせる
- Apple Intelligence:M4の真価を発揮させる最大の機能。文章の要約や高度な画像検索など、日常の作業を劇的に効率化する可能性を秘めている
- プライバシー:AI処理の多くをデバイス上で完結させることで、個人情報を守りながらインテリジェントな機能を提供する
- ユーザー体験:BIOSなどの複雑な設定が不要で、誰でも箱から出してすぐに最適化されたパフォーマンスを享受できる
Mac mini M4とM2のスペック比較
ここでは、Mac mini M4と前モデルのMac mini M2の主な違いをスペックの観点から比較し、その進化のポイントを解説します。
プロセッサ(チップ)
- Mac mini M2: M2チップ(8コアCPU)、またはM2 Proチップ(最大12コアCPU)を搭載。
- Mac mini M4: M4チップ(10コアCPU)、またはM4 Proチップ(最大14コアCPU)を搭載。
- 違い:M4チップはM2から高効率コアが2つ増え、マルチタスク性能が向上。GPUには新たにハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシングが搭載され、よりリアルなグラフィックス表現が可能になりました。
AI性能 (Neural Engine)
- Mac mini M2: 16コアNeural Engineを搭載。
- Mac mini M4: 16コアNeural Engineを搭載し、最大38TOPSの処理能力を実現。
- 違い:コア数は同じですが、M4のNeural EngineはM2の2倍以上のAI処理性能を持ち、「Apple Intelligence」などの機能を圧倒的なスピードで動作させます。
メモリ
- Mac mini M2: M2モデルは8GBから(最大24GB)。
- Mac mini M4: M4モデルは16GBから(最大32GB)。
- 違い:M4モデルでは標準のメモリ容量が8GBから16GBへと倍増し、より多くのアプリケーションを同時に、そして快適に動かせるようになりました。
ディスプレイサポート
- Mac mini M2: M2モデルは最大2台のディスプレイに対応。
- Mac mini M4: M4モデルは最大3台のディスプレイに対応。HDMI経由で最大8K解像度(60Hz)または4K解像度(240Hz)の出力が可能になりました。
- 違い:M4の標準モデルで3画面出力が可能になり、マルチタスクの生産性が向上。さらに、M2ではProモデル限定だった高解像度・高リフレッシュレート出力に標準で対応しました。
接続ポート
- Mac mini M2: 背面にThunderbolt 4ポートx2、USB-Aポートx2などを搭載。
- Mac mini M4: 前面にUSB-Cポートx2を追加。背面にThunderbolt 4ポートx3を搭載し、USB-Aポートは廃止。
- 違い:前面ポートの追加で周辺機器の抜き差しが格段に便利になりました。一方でUSB-Aポートがなくなったため、従来の機器を使うには変換アダプタが必要です。
サイズ
- Mac mini M2: 幅19.70 cm × 奥行き19.70 cm × 高さ3.58 cm。
- Mac mini M4: 幅12.7 cm × 奥行き12.7 cm × 高さ5.0 cm。
- 違い:フットプリント(設置面積)がM2の半分以下という劇的な小型化を実現。デスク上のスペースをより有効に活用できます。
重量
- Mac mini M2: M2モデルは1.18 kg。
- Mac mini M4: M4モデルは0.67 kg。
- 違い:小型化に伴い、500g以上という大幅な軽量化を果たしています。
OS
- Mac mini M2: 発売時はmacOS Venturaを搭載。
- Mac mini M4: 最新のmacOS Sequoiaをプリインストール。
- 違い:M4は最新のmacOSと、その中核機能である「Apple Intelligence」を最大限に活用するために設計されています。
発売日と価格
- Mac mini M2: 2023年2月3日発売。M2モデルは84,800円から。
- Mac mini M4: 2024年11月8日発売。M4モデルは94,800円から。
- 違い:M4モデルはM2モデルから約1年9ヶ月後に登場し、最小構成価格が10,000円上昇しました。
まとめ
Mac mini M4は、Mac mini M2から単なる性能向上に留まらない、全面的な進化を遂げています。M4チップによる処理能力とAI性能の飛躍的な向上はもちろんのこと、デザインの劇的な小型化、前面ポートの追加による利便性の向上、そして3画面出力への対応など、ユーザーの使い勝手を大きく変えるアップデートが満載です。特に、標準モデルの基本性能が底上げされたことで、より幅広いユーザーにとって魅力的な選択肢となったと言えるでしょう。
Mac mini M4のメリット・デメリット
Mac mini M4は、Appleの最新チップを搭載し、デザインを刷新した魅力的な小型デスクトップです。しかし、その進化の裏にはいくつかのトレードオフも存在します。ここでは、前モデルのMac mini M2や、最新のWindows搭載ミニPCと比較しながら、Mac mini M4が持つ優れた点(メリット)と、注意すべき点(デメリット)を詳しく解説していきます。
【メリット】
メリット1:M4チップによる卓越した電力効率とAI性能
Mac mini M4の最大の魅力は、第2世代3nmプロセスで製造されたM4チップです。このチップは、前モデルのM2チップを凌駕する高い処理能力を持ちながら、非常に低い消費電力を実現しています。また、最大38TOPSの処理能力を持つNeural Engineは、「Apple Intelligence」の基盤となり、プライバシーを守りながら高度なAI機能をデバイス上で快適に動作させます。
メリット2:洗練されたコンパクトデザインと優れた質感
Mac mini M4は、Mac mini M2よりもフットプリントが大幅に小さくなり、デスク上のスペースをほとんど取りません。アルミニウムを削り出した筐体の質感は、MINISFORUM AI X1 ProやBeelink GTi14といった他のミニPCと比較しても高級感があり、所有する喜びを感じさせます。また、電源ユニットを本体に内蔵しているため、ACアダプターがなく、デスク周りをすっきりと保てる点も大きなメリットです。
メリット3:macOSとのシームレスな統合と豊富な標準アプリ
ハードウェアとソフトウェアが一体で開発されているため、macOSは非常に安定しており、直感的に操作できます。Windows PCのように不要なプリインストールソフト(ブロートウェア)が一切なく、購入後すぐにクリーンな環境で使い始められます。さらに、iMovieやGarageBandといった高品質なクリエイティブアプリが標準で付属しているため、追加費用なしで動画制作や音楽制作を始めることができます。
メリット4:圧倒的なコストパフォーマンス(標準モデル)
9万円台から購入できる標準モデルは、その性能を考えると驚異的なコストパフォーマンスを誇ります。M2 Pro搭載モデルに匹敵するほどの処理能力を一部のタスクで発揮するため、一般的な用途であればこれ以上ない選択肢と言えるでしょう。すでにお気に入りのモニターやキーボードを持っているユーザーにとっては、Macのエコシステムに参入するための最も賢い方法です。
【デメリット】
デメリット1:絶望的なまでの内部拡張性の欠如
Mac mini M4の最大の弱点は、ユーザー自身によるアップグレードが一切考慮されていない点です。メモリやSSDは基板に直接はんだ付けされているため、購入後に増設・交換することはできません。これは、複数のM.2スロットやメモリスロットを備え、ユーザーが自由にストレージを最大12TB(MINISFORUM AI X1 Pro)やメモリを最大96GB(Beelink GTi14)まで増設できるWindowsミニPCとは対照的です。
デメリット2:現代のニーズに追いつかないポート構成
利便性の高い前面ポートが追加された一方で、Mac mini M2には搭載されていたUSB-Aポートが完全に廃止されました。これにより、古いキーボードやマウスレシーバーなどを使用するには変換アダプタが必須となります。また、カメラユーザーにとって必須とも言えるSDカードスロットも搭載されていません。GMKtec EVO-X2やMINISFORUM AI X1 Proなど、多くの競合製品が標準でSDカードスロットを備えている点を考えると、これは大きなマイナスポイントです。
デメリット3:高すぎるアップグレード費用
標準モデルの価格は魅力的ですが、メモリやストレージを増やす際のアップグレード費用は非常に高額です。例えば、市場で数千円で購入できるメモリやSSDの増設に、Appleでは数万円の追加料金が発生します。このため、必要なスペックにカスタマイズすると、同等以上の性能を持つWindowsミニPCよりも総額が高くなってしまう可能性があります。
デメリット4:RAWパフォーマンスで上回る競合の存在
macOSに最適化された環境では非常に高いパフォーマンスを発揮しますが、CPUのコア数やAIの理論性能値(TOPS)といった純粋なスペックでは、GMKtec EVO-X2(最大126 TOPS)のような最新のWindowsミニPCが上回る場合があります。特定のソフトウェアや、Windows環境でのRAWパフォーマンスを重視するユーザーにとっては、他の選択肢がより魅力的になる可能性があります。
「Mac mini M4」(2024)のスペック(仕様)一覧
- プロセッサ(チップ): Apple M4(4つの高性能コアと6つの高効率コアを搭載した10コアCPU)
- GPU: 10コアGPU
- AIアシスタント: Apple Intelligence
- RAM(メモリ): 16GB / 24GB / 32GB ユニファイドメモリ
- ストレージ: 256GB / 512GB / 1TB / 2TB SSD
- 電源: 内蔵
- ワイヤレス通信: Wi-Fi 6E(802.11ax)、Bluetooth 5.3
- 有線LAN: 10/100/1000BASE-TギガビットEthernet(RJ-45コネクタ、オプションで10Gb Ethernetに変更可能)
- 前面インターフェース: USB 3に対応するUSB-Cポート(最大10Gb/s) x2、3.5mmヘッドフォンジャック
- 背面インターフェース: Thunderbolt 4 (USB-C・最大40Gb/s) x3、HDMIポート
- 映像出力: 最大3台のディスプレイを同時サポート。または、Thunderbolt/HDMI経由で最大8K解像度(60Hz)のディスプレイ1台、もしくは4K解像度(240Hz)のディスプレイ1台に対応
- スピーカー: 内蔵
- オーディオ: ハイインピーダンスヘッドフォンに高度に対応する3.5mmヘッドフォンジャック、マルチチャンネルオーディオ出力に対応するHDMIポート
- 筐体: 筐体に100%再生アルミニウムを使用
- OS: macOS Sequoia
- サイズ: 12.7 x 12.7 x 5.0 cm
- 重量: 0.67kg
- カラー: シルバー
- 付属品: 電源コード(1.8m)
M4 Proモデルとの違い
「Mac mini M4」にはより高性能なM4 Proモデルが用意されています。標準のM4モデルとの主な違いは以下の通りです。
- チップ性能: M4 Proは、より多い12コアCPUと16コアGPUを搭載しており、グラフィック性能などがさらに強力です。
- メモリ: M4 Proは最大64GBまで選択可能ですが、標準モデルは最大32GBです。
- ストレージ: M4 Proは最大8TBまで選択可能ですが、標準モデルは最大2TBです。
- 映像出力: M4 Proは次世代規格のThunderbolt 5ポートを搭載し、最大3台の6Kディスプレイ同時出力に対応します。
- 価格: M4 Proモデルは218,800円からと、標準モデル(94,800円から)に比べて高額になります。
M4 Proチップは12コアのCPUと16コアのGPUを備えています。そのため、10コア CPUと10コアGPUを備えた標準モデルよりもパワフルに動作し、より高いグラフィック性能を発揮します。
また、購入時には最大64GBまでのメモリ、最大8TBまでのストレージを選択可能です。標準モデルは最大32GBまでのメモリ、最大2TBまでのストレージしか選択できません。
そのほか、映像出力用のThunderbolt 5ポートを搭載。標準モデルのThunderbolt 4ポートと違い、USB-C経由でDisplayPort 2.1出力に標準対応しています。
また、最大3台の6Kディスプレイ出力に対応。最大2台の6Kディスプレイ + 1台の5Kディスプレイの標準モデルよりも高解像度で出力できるようになっています。
M4 Proモデルの価格は218,800円(税込)です。標準モデルの94,800円~154,800円(税込)に比べて高額になります。
Mac mini M4の評価
8つの基準で「Mac mini M4」を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
パフォーマンス:★★★★★
第2世代3nmプロセスのM4チップは、M2からコア構成とAI性能が大幅に向上。プロ向けの動画編集や生成AIといった高負荷な作業も、驚くほどスムーズにこなす圧倒的な処理能力を誇ります。
冷却性能と静音性:★★★★☆
日常的な作業ではM2同様にほぼ無音を保ち、冷却性能も万全です。ただし、極めて高い負荷が続くと、小型化のトレードオフとしてファンノイズがM2モデルより大きくなることがあります。
デザイン:★★★★☆
M2モデルから劇的に小型化し、デスク上の専有面積が大幅に削減されました。前面ポートの搭載で利便性も向上しましたが、底面に配置された電源ボタンの押しにくさが唯一の欠点です。
通信:★★★★★
M2から引き続きWi-Fi 6EとBluetooth 5.3に対応し、安定したワイヤレス環境を提供。M4 Proモデルは次世代規格のThunderbolt 5を搭載し、将来性も万全です。
拡張性:★★★☆☆
前面ポートや3画面出力対応(M4モデル)は大きな進化です。しかし、USB-Aポートの全廃と、ユーザーによるメモリ・SSDの増設が不可能な点は、デスクトップとして大きな制約です。
機能:★★★★☆
最大の魅力は、M4の高速なNeural Engineによって実現される「Apple Intelligence」です。文章の要約や高度な写真検索など、これまでのMacにはなかった新しい体験を提供します。
使いやすさ:★★★★☆
macOSによる直感的で安定した操作性は健在です。前面ポートの搭載で日々の使い勝手は向上しましたが、電源ボタンの位置とUSB-Aポートの廃止がわずかに快適さを損ねています。
コストパフォーマンス:★★★★☆
9万円台からM4チップの圧倒的な性能が手に入るベースモデルの価値は計り知れません。ただし、Apple純正のメモリやストレージのアップグレード費用が非常に高額なため、星4つとしました。
総評:★★★★★
小さな巨人、再び
Mac mini M4は、単なるマイナーアップデートではなく、Mac miniという製品カテゴリを再定義するほどの大きな進化を遂げました。前モデルのMac mini M2が築き上げた「コンパクトな高性能デスクトップ」という評価を、あらゆる面で凌駕しています。そのコンパクトな筐体に秘められたパフォーマンスとインテリジェンスは、多くのユーザーにとって最高の選択肢の一つとなるでしょう。
圧倒的なパフォーマンスとAIの夜明け
M4チップの搭載により、パフォーマンスは劇的に向上しました。特にAI処理を担うNeural Engineの性能はM2の2倍以上に達し、これから本格化する「Apple Intelligence」の時代を快適に体験するための基盤を完璧に整えています。実際に4K動画の編集や画像生成AIといったタスクを試しても、これまで上位モデルでしか得られなかったような滑らかさと速度を実感でき、まさに「価格以上の性能」を体現しています。
小型化と利便性の両立
デザインの刷新も大きな魅力です。M2モデルから大幅に小型化されたことで、デスク上のスペースをより有効に活用できるようになりました。待望だった前面USB-Cポートの搭載は、日々の周辺機器の抜き差しを驚くほど快適にしてくれます。一方で、底面に移動した電源ボタンの押しにくさという課題は残りますが、スリープ運用が中心であれば、そのデメリットを上回るメリットを享受できるはずです。
注意すべきトレードオフ
もちろん、完璧な製品ではありません。USB-Aポートが完全に廃止されたため、従来の周辺機器を利用するにはハブや変換アダプタが必須となります。また、メモリやストレージを購入後に増設できないというApple製品特有の仕様は、デスクトップPCとして見た場合の大きな制約です。特にApple純正のアップグレードは非常に高価なため、購入時には将来を見据えた構成を慎重に選ぶ必要があります。
どんな人に最適か
このMac mini M4は、設置場所を取らずに高性能なデスクトップ環境を構築したいと考える、幅広いユーザーにとって理想的な一台です。日々のWebブラウジングや書類作成といった軽作業はもちろんのこと、M4チップの強力なパフォーマンスにより、趣味のRAW現像や4K動画編集、さらにはプログラミングといった専門的な作業まで、ストレスなく対応します。
すでにお気に入りのモニターやキーボードを持っているWindowsユーザーが、初めてMacを体験するための入門機としても最適でしょう。ただし、購入後に自らメモリ増設やパーツ交換を行いたいユーザーには不向きです。自宅、オフィス、クリエイターのスタジオまで、あらゆる場所で静かに、そして力強く活躍する万能な一台と言えます。
結論
これらの点を考慮しても、Mac mini M4の総合的な価値は非常に高いと言えます。特に、9万円台から購入できる標準モデルは、驚異的なコストパフォーマンスを誇ります。これからMacを使い始める方はもちろん、Intel MacやM1/M2 Macからの乗り換えを検討しているクリエイターまで、幅広い層に自信を持って推奨できる一台です。デスクトップのパワーと静音性を、ミニマルな空間で最大限に引き出したいなら、これ以上の選択肢は他にないでしょう。
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Mac mini M4の価格・購入先
価格は2025/08/20に調査したものです。価格は変動します。
アップルオンラインストア
- M4/16GB/256GBモデルで94,800円、
- M4/16GB/512GBモデルで、124,800円、
- M4/24GB/512GBモデルで154,800円、
- M4 Pro/24GB/512GBモデルで218,800円、
で販売されています。
アップルオンラインストアで「Mac mini M4」をチェックする
ECサイト
- Amazonで90,970円(税込)、
- 楽天市場で91,450円(送料無料)、
- ヤフーショッピングで90,760円、
で販売されています。
Amazonで「Mac mini M4」をチェックする
楽天市場で「Mac mini」をチェックする
ヤフーショッピングで「Mac mini」をチェックする
米国 Amazon.comで「Mac mini M4」をチェックする
おすすめのライバル機種と価格を比較
「Mac mini M4」に似た性能をもつミニPCも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。
GMKtec EVO-T1
GMKtecから発売されたIntel Core Ultra 9 285H 搭載のミニPCです(2025年7月18日 発売)。
64GB DDR5 5600 MT/sメモリ、1TB または 2TB M.2 SSDストレージを搭載しています。
また、Oculinkポート、4画面同時出力(HDMI 2.1, DP 1.4, USB4, Type-C)、VC放熱とインテリジェントファンコントロールを備えたデュアル冷却システム、VESAマウント、メモリ拡張(最大128GBまで・2スロット)、ストレージ拡張(合計で最大12TB・3つのM.2スロット)、USB3.2-C (PD/DP/データ)、USB3.2-A x3、USB2.0-A x2、Wi-Fi 6, Bluetooth 5.2、2つの2.5G LANポートにも対応しています。
価格は、Amazonで189,999円(税込・64GB DDR5 1TB)、楽天市場で213,999円(送料無料・96GB DDR5 2TB SSD)、AliExpressで153,218円(DDR5X 64GB 1TB SSD)、米国 Amazon.comで$1,369.99 ($230 OFFクーポン付き・64GB DDR5/2TB)、です。
関連記事:GMKtec EVO-T1 徹底レビュー!EVO-X2との性能差、欠点を評価
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MINISFORUM AI X1 Pro
MINISFORUMから発売されたAMD Ryzen AI 9 HX 370 搭載のミニPCです(2025年4月 発売)。
DDR5 5600MHzメモリ(最大96GB)、M.2 2280 PCIe4.0 NVME SSD (最大12TB、最大読み書き速度7000MB/s)、Copilotボタン、スピーカー、デュアルマイクアレイ、指紋認証ボタン (Windows Hello対応)、Windows 11 Proを搭載しています。
また、OCuLink (PCIe 4.0×4)による外部GPU接続、最大96GBまでのメモリ拡張、合計で最大12TBまでのストレージ拡張、最大4画面同時出力、冷却システム、VESAマウント、SDカードスロット、
USB4ポート (Alt PD in 100W & PD out 15W)、HDMI 2.1 FRL (4K@120Hz | 8K@60Hz)、DP 2.0 (4K@160Hz | 8K@60Hz)、USB 3.2 Gen2 Type-Aポート (10Gbps) x2、USB2.0 Type-A ポート x1、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、2.5G デュアル有線LAN、に対応しています。
価格は、Amazonで186,383円(税込)、楽天市場で186,990〜232,990円(送料無料)、ヤフーショッピングで154,848円、AliExpressで193,670円、米国 Amazon.comで$1,119.99、です。
関連記事:MINISFORUM AI X1 Proレビュー!AI性能と拡張性で進化したミニPC
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Beelink SER9
Beelinkから発売されたAMD Ryzen AI 9 HX 370搭載のミニPCです(2024年10月 発売)。
32GB DDR5 7500 MHzメモリ、1TB M.2 2280 PCle4.0 x4 ストレージ、デュアルスピーカー、マイクを搭載しています。
また、50TOPSのAI処理能力、4K 3画面出力 (USB4、Displayport 1.4、HDMI 2.0)、冷却システム、最大64GBまでのメモリ拡張、 最大8TB (M.2 2280 PCle4.0 x4)のストレージ拡張、
USB4 (40Gbps/PD3.0/DP1.4) x1、Type-C (10Gbps/Data) x1、USB 3.2 (10Gbps) x2、USB 2.0 (480Mbps) x2、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、2.5Gギガビット有線LANに対応しています。
価格は、Amazonで128,000円(税込)、楽天市場で161,250円(送料無料)、AliExpressで136,127円(Pro版)、米国 Amazon.comで$919.00、です。
関連記事:AIで爆速! Beelink SER9をレビュー!Mac miniより魅力的?
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GEEKOM GT1 Mega
GEEKOMから発売されたIntel Core Ultra 9 185H / Core Ultra 7 155H / Core Ultra 5 125H 搭載のミニPCです(2024年10月発売)。
32GB DDR5 5600MHz メモリ、1TB M.2 2280 PCIE Gen4x 4 SSD、Windows 11 Proを搭載しています。
また、高度なAI処理、4画面出力、2つのUSB 4.0ポート、VESAマウント、 ケンジントンロック、冷却システム、USB3.2 Gen2 Type-A x5、USB 2.0 Type-A x1、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、デュアル 2.5G ギガビット有線LANに対応しています。
価格は、Amazonで119,900円(Core U9-185Hモデル)、楽天市場で118,133円(送料無料・CoreU5-125H)、米国 Amazon.comで$989.00 (ore Ultra U9-185H)、です。
関連記事:GEEKOM GT1 Megaレビュー!AI性能もゲームも本当にOK?
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Beelink GTi14
Beelinkから発売されたIntel Core Ultra 9 185H 搭載のミニPCです(2025年2月 発売)。
32GB/64GB/96GB DDR5 5600MHz Dual SO-DIMMメモリ、1TB/2TB (Dual M.2 2280 PCle4.0 X4)ストレージ、145W電源ユニット(内蔵)、SDカードスロットを搭載しています。
また、最大34.5 TOPS、AI音声インタラクションと360°全方向ピックアップ、Thunderbolt 4 (40Gbps/PD/DP)、4K 3画面出力(Thunderbolt 4/DP1.4a/HDMI)、MSC 2.0 冷却システム、拡張メモリ最大96GB、拡張ストレージ最大 8TB (Dual M.2 2280 PCle4.0 X4)、VESAマウント、自動電源ON、指紋認証(電源ボタンに指紋センサー内蔵)、Wi-Fi 7 (Intel BE200)、Bluetooth 5.4、2.5G デュアル ギガビット有線LANにも対応しています。
価格は、Amazonで155,999円(税込)、楽天市場で129,880円(送料無料)、AliExpressで182,749円、米国 Amazon.comで$839.00、です。
関連記事:Beelink GTi14 レビュー!Core Ultra 9搭載の高速AIミニPC
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その他のおすすめ小型PCは?
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