
2024年12月25日に発表された「GMKtec K11」は、RGBライト付きの高性能なAMD Ryzen 9 8945HSを搭載したミニPCとして注目を集めました。
このレビューでは、K11がどれほどのパフォーマンスを秘めているのか、そして2025年8月に発売された「GMKtec K12」(Ryzen 7 H 255)と何が違うのか、その性能から使い勝手まで徹底的に比較・検証しました。
【先に結論からお伝えしましょう】
GMKtec K11 の長所(Pros):
- K12を上回るCPU/GPUパフォーマンス
- NPU(Ryzen AI)搭載によるAI機能対応
- 優れた電力効率(K12より省エネ)
- 2基のUSB4ポート搭載
- 工具不要で簡単なメンテナンス性(ツイスト式天板)
GMKtec K11 の短所(Cons):
- 制御不能(消灯不可)なRGBライト
- 不便なポート配置(Oculinkが前面、背面のUSB-AがUSB 2.0)
- K12より少ないストレージ拡張性(M.2スロットx2)
- K12より古いWi-Fi 6規格
総合評価:
GMKtec K11は、純粋な処理能力、AI機能、電力効率を驚異的なコストパフォーマンスで実現したミニPCです。しかし、その反面、ポート配置やRGBライトの制御などでやや不便な点があり、ある程度PCに慣れている人向けのミニPCと言えます。
<この記事で分かること>
- K11とK12の筐体デザイン、サイズ、重量の徹底比較
- 制御不能なK11のRGBライトと、K12の物理ボタンによる改善点
- Oculinkポートの位置やUSB4の数など、ポート構成の使い勝手
- ベンチマークによるCPU比較とGPUのグラフィック性能を比較
- 『モンハン ワイルズ』や『原神』での実機ゲーム性能(FPS)
- NPU(AI機能)の有無がクリエイティブ作業(Photoshop AIなど)にどう影響するか
- 高負荷時のCPU温度と冷却ファンの静音性
- アイドル時と高負荷時の消費電力、電力効率(ワットパフォーマンス)
- 簡単なK11の分解方法(開け方)と、K12の3スロットSSDとの増設・拡張性比較
- BIOSでのTDP設定(35W/54W/65W)とVRAM割り当て(初期設定)
- Wi-Fi 6 (K11) vs Wi-Fi 6E (K12) の通信速度の違い
- メリット・デメリット(K12比較)
- 専門家による5段階評価と詳細な総評
- 最新の価格と購入先・ライバル機種K12との価格比較
この記事を最後まで読むことで、「GMKtec K11」が本当に最適なミニPCなのか、それとも欠点を改善した「GMKtec K12」を選ぶべきなのかが、はっきりと分かるはずです。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
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公式ページ:GMKtec K11 AMD Ryzen™ 9 8945HS 搭載ミニPC – GMKtec JP
デザイン:GMKtec K11とK12の外観、サイズ、ポート構成の比較
ここでは、GMKtec K11のデザイン、サイズ感、そして日常の使い勝手に直結する接続ポート類について、比較対象のK12と比べながら詳しく見ていきます。
サイズ、重量、筐体デザイン
GMKtec K11は、サイズが約125 x 132 x 63mm、重量が約625gと、高性能ミニPCとしては標準的かやや厚みのあるサイズ感です。天板はスモークのかかったアクリル製で、内部のファンが透けて見えるデザインになっています。
一方のGMKtec K12は、サイズが約152 x 154 x 76mm、重量が約938gと、K11よりも一回り大きく、重さもかなりあります。K12は航空機グレードのアルミニウム合金カバーを採用しており、斜めのカットが入ったデザインは非常に高級感があります。ただ、外装カバーの品質は高いものの、本体側のケースはプラスチック製で、少し安っぽさを感じる部分もありました。
RGBライトの違い
どちらのモデルも筐体上部にRGBライトを搭載していますが、その仕様は大きく異なります。
K11の天板は、電源を入れると内蔵ファンがレインボーに美しく光ります。スモークのアクリル越しに見えるイルミネーションは魅力的で、ファンが回転している状態の方が光が拡散して好みでした。しかし、このLEDライトはUEFI(BIOS)やユーティリティソフトから変更したりオフにしたりする機能が見当たらず、常に光り続けます。光物が苦手な人にとっては、これが最大の障害になるかもしれません。
この点がGMKtec K12では劇的に改善されました。K12は背面に「ファン/LEDコントロールボタン」という物理ボタンが搭載されています。このボタンを押すことで、13種類もの鮮やかなライティングエフェクトを切り替えることができます。さらに、ボタンを長押しすればライトを完全にオフにすることも可能です。K11で不満だった点がピンポイントで解消されており、これは素晴らしい進化だと感じました。
接続ポート(インターフェース)
ポート構成はどちらも非常に豊富ですが、配置や種類に重要な違いがあります。
GMKtec K11のポート構成は以下の通りです。
- 前面: Oculink (PCIe Gen4) x1 , USB4 (Type-C) x1 , USB 3.2 Gen2 (Type-A) x2 , 3.5mmオーディオジャック x1
- 背面: USB4 (Type-C) x1 , HDMI 2.1 x1 , DP 2.1 x1 , USB 2.0 (Type-A) x2 , 2.5G LAN x2
GMKtec K12のポート構成は以下の通りです。
- 前面: USB 3.2 Gen2 (Type-C) x1 (PD/DP対応) , USB 3.2 Gen2 (Type-A) x2 , USB 2.0 (Type-A) x1 , 3.5mmオーディオジャック x1 , クリアCMOSボタン
- 背面: Oculink (PCIe Gen4) x1 , USB4 (Type-C) x1 , USB 3.2 Gen2 (Type-A) x1 , USB 2.0 (Type-A) x1 , HDMI 2.1 x1 , DP 1.4 x1 , 2.5G LAN x2 , 3.5mmオーディオジャック x1 , ファン/LEDコントロールボタン
比較して最も注目すべきはOculinkポートの位置です。K11は前面にありますが、K12は背面にあります。eGPU(外付けGPU)ボックスを接続する場合、太いケーブルが前面から伸びるのは邪魔になりがちなので、K12の背面配置は非常に合理的だと感じます。
一方で、USB4ポートの数はK11が勝っています。K11は前面と背面に1基ずつ、合計2基搭載しています。K12は背面の1基のみです。高速な周辺機器を多用するならK11は魅力的です。
ただし、K11は背面のUSB-Aポートが2基ともUSB 2.0で、高速なUSBハブなどを接続するのに不便さを感じました。K12は高速なUSB 3.2 Gen2 (Type-A)が合計3基あり、前面と背面にうまく分散配置されているため、実際の使い勝手はK12の方が良いと感じました。
モニター出力、VESAマウント、付属品
モニターへの映像出力に関しては、両モデルとも非常に強力です。
K11はHDMI 2.1、DP 2.1、そして2基のUSB4ポートを使い、最大4画面の4K@60Hz出力に対応します。K12もHDMI 2.1、DP 1.4、USB4、そして前面のType-C(DP対応)ポートを使い、同じく最大4画面出力が可能です。どちらもデイトレードや動画編集などのマルチモニター環境構築に最適です。
どちらのモデルにもVESAマウント金具が標準で付属しており、モニターの裏に固定してデスクスペースを最大限に活用できます。
付属品は、本体、ACアダプタ、HDMIケーブル、VESAマウント、マニュアル類で共通です。K11の120Wアダプタは平均的なサイズですが、K12の120WアダプタはK11のものより小型化されており、持ち運びや設置の際に便利になっています。
まとめ:デザイン
- サイズと重量:K12はK11よりも一回り大きく重い。
- 筐体素材:K11は金属筐体とアクリル天板、K12は高級感のあるアルミカバーを採用している。
- RGBライト:K11は美しく光るがオフにできない、K12は専用ボタンでパターン変更やオフが可能。
- Oculinkポート:K11は前面、K12は背面にある。
- USBポート:K11はUSB4が2基あるのが強み、K12は高速なUSB-A 3.2が3基あり、前面と背面に分散配置されている。
- オーディオジャック:K11は1基、K12は前面と背面に合計2基搭載している。
- モニター出力:どちらも4画面出力に対応し、マルチモニター環境に強い。
- ACアダプタ:K12のアダプタはK11より小型化されている。
パフォーマンスとゲーム性能:GMKtec K11とK12のCPU・GPU性能を徹底比較
ここでは、GMKtec K11のパフォーマンスとゲーム性能を、GMKtec K12と比較しながら紹介します。
ベンチマーク
GMKtec K11は、AMD Ryzen™ 9 8945HSプロセッサーを搭載しています。これはZen 4アーキテクチャを採用した8コア16スレッドのAPUで、最大5.2GHzの高いクロック周波数を誇ります。さらに、AI処理を専門に行うNPU(Ryzen AI)も内蔵しており、Windows Studio EffectsなどのAI機能にも対応します。グラフィックスには、12コアで最大2800MHz動作のAMD Radeon™ 780Mを搭載しています。
AMD Ryzen 9 8945HS
<CPUのベンチマーク結果>
- PassmarkのCPUベンチマークスコア「29605」
- Geekbench 6のシングルコア「2397」、マルチコア「11875」
- Cinebench R23 シングルコア「1803」、マルチコア「16937」
- Cinebench 2024 シングルコア「106」、マルチコア「915」
- PCMark 10 スコア「7477」(よく利用されるアプリの使用感を計測)
<GPUのベンチマーク結果・Radeon 780Mグラフィックスコア>
- Fire Strike グラフィックスコアで「8647」(DirectX 11)
- Fire Strike Extreme グラフィックスコアで「4200」
- Time Spy グラフィックスコアで「3301」(DirectX 12)
- 3DMark Night Raidで「37289」(DirectX 12, 低負荷)
- 3DMark Wild Life「19371」(Vulkan/Metal, モバイル向け)
CPU性能を比較
GMKtec K12とCPU性能を比較してみました。
GMKtec K12は、AMD Ryzen™ 7 H 255プロセッサーを搭載しています。こちらも同じZen 4アーキテクチャの8コア16スレッドAPUですが、K11のRyzen 9 8945HSとは異なり、AI処理用のNPUは搭載されていません。また、最大ブーストクロックは4.9GHzに設定されています。
AMD Ryzen 7 H 255
<CPUのベンチマーク結果>
- PassmarkのCPUベンチマークスコア「26178」
- Geekbench 6のシングルコア「2369」、マルチコア「11694」
- Cinebench R23 シングルコア「1697」、マルチコア「15592」
- Cinebench 2024 シングルコア「101」、マルチコア「905」
- PCMark 10 スコア「6622」(よく利用されるアプリの使用感を計測)
<比較からわかること>
ベンチマークスコアを比較すると、全体的にK11 (Ryzen 9 8945HS)がK12 (Ryzen 7 H 255)を上回る結果となりました。K11は最大ブーストクロックが5.2GHzと、K12の4.9GHzよりも高く設定されており、この差がCinebench R23のマルチコア性能や、日常的なアプリの快適さを示すPCMark 10のスコアに表れています。
一方で、Geekbench 6のシングルコアやCinebench 2024のマルチコア性能のように、両者のスコアが非常に近い項目もありました。K12はK11からNPU(AIエンジン)を省略したモデルですが、純粋なCPU性能においても、クロック周波数の差が明確に出ている形です。
GPU性能を比較
GMKtec K12とGPUのグラフィック性能を比較してみました。
GMKtec K12に搭載されている内蔵GPUも、K11と同じAMD Radeon™ 780Mです。ただし、こちらは12コア構成で、最大動作クロックが2600MHzに設定されています。
AMD Ryzen 7 H 255
<GPUのベンチマーク結果・Radeon 780Mグラフィックスコア>
- Fire Strike グラフィックスコアで「7512」(DirectX 11)
- Fire Strike Extreme グラフィックスコアで「3800」
- Time Spy グラフィックスコアで「3125」(DirectX 12)
- 3DMark Night Raidで「28000」(DirectX 12, 低負荷)
- 3DMark Wild Life「17400」(Vulkan/Metal, モバイル向け)
<比較からわかること>
GPU性能においても、すべての項目でK11がK12を上回りました。両モデルは同じ「Radeon 780M」という名称のGPUを搭載していますが、K11のGPUは最大2800MHzで動作するのに対し、K12のGPUは最大2600MHzに抑えられています。
この200MHzの動作クロックの差が、Fire StrikeやNight Raid、Wild Lifeといった各種ベンチマークスコアの差として明確に表れています。どちらも内蔵GPUとしては非常に優秀ですが、より高いフレームレートやグラフィック品質を求めるのであれば、K11の方が優れた選択肢となります。
ゲーム性能をレビュー!GMKtec K11でモンハン、原神は滑らかに動く?
ここでは、GMKtec K11(Ryzen 9 8945HS)とGMKtec K12(Ryzen 7 H 255)のゲーム性能の違いを、実際にいくつかのゲームタイトルをプレイして感じた動作感とフレームレート(FPS)を交えて具体的にレビューしていきます。
モンスターハンターワイルズ
シリーズ最新作で、広大なフィールドの探索とシームレスな戦闘が特徴のアクションRPGです。グラフィック負荷もかなり高いタイトルです。
GMKtec K11 (Ryzen 9 8945HS) 1080p(フルHD)・低設定でプレイしたところ、平均30~40fpsを維持し、なんとかプレイ可能なラインを確保してくれました。強力なモンスターとの戦闘でエフェクトが飛び交うと30fpsを下回ることもありましたが、AMD FidelityFX™ Super Resolution (FSR)を併用すれば、もう少し安定した動作が期待できそうです。
GMKtec K12 (Ryzen 7 H 255) K11と同じ設定では厳しく、1080p(フルHD)・最低設定まで落としても、平均25~30fpsで推移しました。アクションが激しくなるとカクつきが目立ち、快適な狩りとは言い難い状況です。このゲームを遊ぶなら、解像度を720pまで下げるなどの思い切った妥協が必要だと感じました。
原神
美しいアニメ調のグラフィックが魅力のオープンワールドRPGです。
GMKtec K11 (Ryzen 9 8945HS) これは非常に快適でした。1080p(フルHD)・中~高設定で、ゲームの上限である60fpsにほぼ張り付いた状態でプレイできます。キャラクターが密集する都市部や、元素爆発が飛び交う激しい戦闘シーンでもフレームレートの落ち込みはほとんど感じられず、テイワットの世界を滑らかな映像で存分に楽しむことができました。
GMKtec K12 (Ryzen 7 H 255) K11に迫る快適さで、1080p(フルHD)・中設定で平均50~60fpsを叩き出します。ほとんどの場面で快適ですが、負荷の高いエリアや戦闘中には50fps台に落ち込み、K11と比べるとわずかな引っかかりを感じることがありました。設定を「低」にすれば、ほぼ60fpsで安定します。
Apex Legends
スピーディーな展開が魅力のバトルロイヤルシューターです。フレームレートが勝敗に直結します。
GMKtec K11 (Ryzen 9 8945HS) 1080p(フルHD)・低設定(いわゆる競技設定)でのパフォーマンスには驚かされました。平均100~120fpsという高いフレームレートを維持し、非常に滑らかな視点移動が可能です。敵との激しい撃ち合いでも遅延を感じることはなく、内蔵GPUであることを忘れさせるほど快適でした。
GMKtec K12 (Ryzen 7 H 255) K12も負けていません。同じく1080p・低設定で平均70~90fpsを記録。快適なプレイの目安となる60fpsを大きく上回り、安定したパフォーマンスを発揮します。激しい戦闘中でもフレームレートが大きく落ち込むことはなく、ストレスなく楽しめました。
サイバーパンク2077
リッチなグラフィックで描かれる巨大都市ナイトシティが舞台のオープンワールドRPGです。iGPUには非常に荷が重いタイトルです。
GMKtec K11 (Ryzen 9 8945HS) 1080p(フルHD)・低設定で、平均50~60fpsと、内蔵GPUでここまで動くのかと感動するレベルでした。FSRを「パフォーマンス」設定にすることで平均60fpsを超え、ナイトシティの探索や戦闘が現実的に楽しめます。
GMKtec K12 (Ryzen 7 H 255) 1080p・低設定では平均40~50fpsとなり、K11と比べると明確に重さを感じます。プレイにはFSRの活用が必須で、「パフォーマンス」設定にしてようやく50fps台後半に届くかどうか、という印象でした。
Forza Horizon 5
美しいオープンワールドを駆け巡るレーシングゲームです。
GMKtec K11 (Ryzen 9 8945HS) 1080p(フルHD)・中設定で、平均60~70fpsを達成。美しいメキシコの風景を楽しみながら、60fpsを維持した快適なドライブが可能でした。多数の車が入り乱れるレースシーンや、天候が激しく変化する場面でも安定していました。
GMKtec K12 (Ryzen 7 H 255) 1080p(フルHD)・低設定で平均50~60fpsと、こちらも健闘。60fpsに迫るフレームレートで、レースゲームとしての最低限の滑らかさは確保できています。FSRを積極的に利用すれば、さらに安定した動作が期待できます。
まとめ:ゲーム性能
Ryzen 9 8945HSを搭載するK11は、Ryzen 7 H 255を搭載するK12と比較して、CPUと内蔵GPU(同じRadeon 780Mでも最大クロックが高い)の両方で明確に優れた性能を示しました。
この性能差は、『Apex Legends』のような軽いゲームでは「より高いフレームレート」として現れ、『サイバーパンク2077』のような重いゲームでは「快適に遊べるか、設定を妥協しても厳しいか」という決定的な違いとなって現れました。どちらも内蔵GPUとしてはトップクラスですが、ゲーム体験の選択肢を広げたいなら、間違いなくK11がおすすめです。
ゲーム以外の動作感:GMKtec K11の日常作業とクリエイティブ性能
ここでは、GMKtec K11がWeb閲覧やオフィス作業、動画編集などのタスクをどれだけ快適にこなせるか、NPU非搭載のGMKtec K12と比較しながらレビューします。
日常作業とマルチタスク
GMKtec K11 (Ryzen 9 8945HS) は、ゲーム以外の作業では「爆速」であり、正直なところ「過剰性能では?」と感じるほどの快適さでした。PCの総合的な快適さを示す「PCMark 10」のスコアが7477と非常に高いことからも、その実力がうかがえます。
具体的には、Chromeで大量のタブを開きながら、Wordで資料を作成し、Excelでデータを処理するといったマルチタスクでも、処理落ちする気配は一切ありません。YouTubeで4K動画を再生してもカクつくことはなく、会社のメインPCよりも明らかに高速だと感じるほどでした。
GMKtec K12 (Ryzen 7 H 255)も、事務作業、ネット閲覧、Web会議といったタスクは非常にサクサクと快適にこなせます。しかし、PCMark 10のスコアは6622と、K11と比較すると数値に明確な差が出ています。K11の「過剰」とも思える快適さには一歩譲るものの、K12も日常使いでは十分すぎる性能を持っています。
クリエイティブ作業(動画・画像編集)
GMKtec K11は、そのデスクトップ級のパワーで、4K映像の編集やデザインワークといった負荷の高い作業もスムーズにこなせます。Adobe Photoshopでの画像編集や、DaVinci Resolveでの4K動画編集も比較的スムーズに処理できました。HDMI、DisplayPort、2基のUSB4を活用した3画面や4画面のマルチモニター環境でもパフォーマンスの低下を感じなかったため、編集作業の効率も格段に上がります。
GMKtec K12も、Photoshopでの画像編集作業はストレスなく使用できました。動画編集も可能ですが、4K編集など負荷をかけるとファンが回り始め、K11ほどの余裕は感じられません。
AI性能 (NPUの有無)
ここが両モデルの決定的な違いです。
GMKtec K11は、AI処理を専門に行うNPU(Ryzen AI)を搭載しています。これにより、Web会議での「Windows Studio Effects」(自動背景ぼかしやノイズ除去)といったOS標準のAI機能をCPUに負荷をかけず快適に利用できます。
一方、GMKtec K12はNPUを搭載していません。そのため、例えば「Photoshop AI」の生成塗りつぶしのようなオンデバイスのAI処理を実行すると、NPUを搭載するK11と比べて著しく時間がかかってしまいます。AI機能を多用するクリエイティブ作業や、将来のAI機能(Copilot+など)を見据えるのであれば、K11の優位性は非常に大きいと感じました。
まとめ:ゲーム以外の動作感
- 日常の快適さ:K11は「過剰性能」と評されるほど高速、K12も事務作業ならサクサク快適。
- クリエイティブ性能:K11は4K動画編集もスムーズにこなすパワーがあり、K12もPhotoshopは快適だが高負荷時はK11に軍配が上がる。
- AI性能:K11はNPUを搭載しWindows Studio Effectsなどに対応、K12はNPU非搭載でPhotoshop AIなどの処理が遅れる。
排熱性能と静音性:GMKtec K11の冷却力と動作音
ここでは、GMKtec K11の冷却システムがどれほど強力か、また動作音がどれくらい静かなのかを、K12と比較しながら詳しくレビューしていきます。
K11の冷却システムと排熱性能
GMKtec K11は「優れた冷却システム 2.0」を搭載しています。これは銅製ベースを備えたツインターボファンシステム(デュアルファン)で構成されています。具体的には、底面側にCPUを冷却するためのファンとヒートシンク、天板側にメモリやSSDを冷却するためのファンが配置されています。
実際の排熱性能は非常に優秀です。パフォーマンスモード(65W~70W)で高負荷をかけ続けても、CPU温度は75°Cから80℃前後で安定しており、安心して長時間の作業やゲームを続けられます。ただし、瞬間的な負荷でCPU温度が一気に80℃を超えることもあったため、長期間の耐久性については少し気になるところです。
K11の静音性
K11の動作音は、その性能を考えると驚くほど静かです。スペック表によれば、サイレントモード(35-40W)では32-35dB、パフォーマンスモード(65-70W)でも39-40dBに抑えられています。
実際にオフィス作業やYouTubeでの動画視聴といった日常的な使い方では、耳を近づけてもほとんどファンの音は気になりませんでした。『Apex Legends』などのゲームをプレイしていても「静かだ」と感じるほどで、冷却ファンが常に高回転で回るようなことはありませんでした。もちろん、高負荷時にはファンの回転音が大きくなることはありますが、それでも多くの人にとって許容範囲内だと感じました。
K12との比較
GMKtec K12は、K11の冷却システムをさらに進化させ、新しく「VC均熱板(ベイパーチャンバー)」を採用しています。こちらもCPU用のVCファンとメモリ/SSD用の補助ファンというデュアルファン構成です。これにより、65Wのストレステスト(AIDA64)を2時間実行してもスロットルすることなく安定したパフォーマンスを維持します。
静音性については、K12も日常的な作業では「非常に静か」だと感じました。しかし、K12はK11よりも筐体サイズがかなり大きいにもかかわらず、期待していたほどの劇的な静音化は感じられませんでした。K12のアイドル時の騒音が35dB(A)と測定されており、これはK11のサイレントモード(32-35dB)と同等か、むしろやや大きい数値です。高負荷時の騒音レベルも40dB(A)台前半と、K11のパフォーマンスモード(39-40dB)とほぼ同等レベルという印象でした。
まとめ:排熱性能と静音性
- 冷却システム(K11):CPU用とメモリ/SSD用のデュアルファン(ツインターボファン)を搭載。
- 排熱性能(K11):高負荷時(65W-70W)でもCPU温度は75°C~80℃前後で安定して動作。
- 静音性(K11):日常作業では非常に静かで、高負荷のパフォーマンスモードでも39-40dBと、性能の割に静音。
- 冷却システム(K12):K11のデュアルファン構成に加え、VC均熱板(ベイパーチャンバー)を採用し、冷却機構が強化されている。
- 静音性比較:K12はK11より筐体が大きいが、アイドル時・高負荷時ともに騒音レベルはK11とほぼ同等レベル。
消費電力:GMKtec K11の電力効率とK12との比較
ここでは、GMKtec K11の消費電力がどの程度なのかを、比較対象のK12とあわせてレビューしていきます。
ACアダプタとTDP
GMKtec K11は、最大120W(19V 6.32A)のDC電源アダプタが付属しています。TDP(消費電力の目安)は、サイレントモード(35W)、バランスモード(54W)、パフォーマンスモード(65W)と、最大70Wまで動作するように設定されています。
比較対象のGMKtec K12も、同じ120WのACアダプタが付属していますが、こちらはK11のアダプタよりも小型化されており、取り回しが良くなっている点は改善点です。K12のTDP設定も35W/54W/65W(ピーク70W)とK11と共通しています。
アイドル時の消費電力
PCを起動しているだけ(アイドル時)の消費電力は、高性能ミニPCとしてはどちらも非常に優秀なレベルにあります。
GMKtec K11 (Ryzen 9 8945HS): アイドル時の平均消費電力は約9.1Wでした。最小では6.6Wまで下がり、最大でも11.3W程度に収まっています。
GMKtec K12 (Ryzen 7 H 255): アイドル時の平均消費電力は約10.1Wと、K11よりわずかに高い数値でした。
アイドル時の静かな状態では、K11の方がわずかながら省エネ性能が高いという結果になりました。
高負荷時の消費電力
次に、ベンチマークテストやゲーム実行時など、マシンに高い負荷をかけた際の消費電力を比較します。
GMKtec K11 (Ryzen 9 8945HS): 高負荷時の平均消費電力は76.8W、最大負荷時でも88Wに抑えられていました。『サイバーパンク2077』のような重いゲームをプレイしていても、消費電力は83W程度、Cinebench実行時でも80W前後と、非常に安定しています。
GMKtec K12 (Ryzen 7 H 255): 高負荷時の平均消費電力は69.8WとK11より低いものの、最大負荷時には92.8Wを記録しました。『サイバーパンク2077』実行時も86.3Wと、K11を上回る結果となりました。
ワットパフォーマンス(電力効率)
ここまでの結果を総合すると、電力効率(ワットパフォーマンス)はK11がK12を上回っていると言えます。K11は、K12よりも高いCPU・GPU性能を発揮しながら、ゲーム実行時や最大負荷時の消費電力はK12よりも低く抑えられていました。K11はまさに「高性能ながら省エネなミニPC」という評価がふさわしい結果です。
まとめ:消費電力
- ACアダプタ:K11もK12も120Wだが、K12のアダプタは小型化されている。
- アイドル時:K11 (平均9.1W) は K12 (平均10.1W)よりもわずかに省エネ。
- 高負荷時:K11は最大88W、ゲーム時83W に対し、K12は最大92.8W、ゲーム時86.3Wと、K12の方が高い電力を消費する場面があった。
- 電力効率:K11はK12より高いパフォーマンスを、K12より低い最大消費電力で実現しており、ワットパフォーマンスに優れる。
メモリとストレージ:GMKtec K11の簡単な分解と拡張性
ここでは、GMKtec K11の内部へのアクセス方法(分解)と、メモリやストレージの拡張性について、比較対象のK12と比べながら詳しくレビューしていきます。
分解とアクセスの容易さ
GMKtec K11の内部アクセス方法は非常によく考えられており、感動すら覚えました。天板のアクリルパネルに手のひらを当てて軽く押しつけ、左に45度回転させるだけで、カチッとロックが外れます。工具不要で天板を開けられるこの「ツイスト式」の機構は素晴らしいです。天板を外すとメモリやSSDを冷却するファンが搭載された内部プレートが現れ、この四隅のネジを外すだけで、メモリスロットやM.2スロットに簡単にアクセスできます。
一方、GMKtec K12の分解方法はK11とまったく異なります。K12は底面の4つのゴム脚がネジになっており、まずこれを外してアルミカバーを引き抜きます。さらにマザーボードにアクセスするには追加のネジを外す必要があり、K11の手軽さと比べるとかなり手間がかかります。特にK12のゴム脚ネジはグリップが悪く、手で回しにくいため、メンテナンス性はK11が圧勝していると感じました。
メモリ(RAM)の拡張性
GMKtec K11は、SO-DIMM DDR5-5600規格のメモリスロットを2基搭載しています。購入した機体には16GBのメモリが2枚(合計32GB)装着されていました。メモリは最大で48GBモジュールを2枚装着可能で、合計最大96GBまで増設できます。実際に96GBへ換装することも可能で、動画編集や3Dモデリングといったメモリを大量に消費する作業にも十分対応可能です。
GMKtec K12も同じくDDR5-5600のSO-DIMMスロットを2基搭載しています。しかし、こちらは最大容量がさらに引き上げられており、64GBモジュール2枚による最大128GBまでの増設をサポートしています。より大容量のメモリを求めるプロフェッショナルな用途では、K12に軍配が上がります。
ストレージ(SSD)の拡張性
ストレージの拡張性については、両モデルで大きな違いがあります。
GMKtec K11は、PCIe 4.0対応のM.2 2280スロットを2基搭載しています。1基はシステム用SSDで使用されていますが、もう1基が空いているため、ユーザーが自由に追加のSSDを増設できます。最大で合計8TBまでの拡張が可能です。注目すべきは、前面にあるOCuLinkポートがM.2スロットを排他利用しない設計になっている点です。これにより、eGPUを接続しつつ、M.2 SSDも2基搭載できるというメリットがあります。
GMKtec K12は、ストレージ拡張性がK11よりも大幅に強化されています。M.2 2280スロットを合計で3基も搭載しており、その内訳はPCIe 4.0 x4が1基、PCIe 4.0 x2が2基となっています。これにより、システムドライブの他に、データ保存用やゲームインストール用など、用途別にSSDを増設でき、合計で最大24TBという大容量を実現できます。
まとめ:メモリとストレージ
- 分解の容易さ:K11は工具不要で天板を回すだけでアクセス可能、K12は底面の回しにくいネジを外す必要があり、K11の方が圧倒的に簡単。
- メモリスロット:両モデルともDDR5 SO-DIMM x2基を搭載。
- 最大メモリ容量:K11は最大96GB、K12は最大128GBとK12が上回る。
- SSDスロット:K11はM.2 2280 x2基(合計最大8TB)。
- SSDスロット(比較):K12はM.2 2280 x3基(合計最大24TB)と、スロット数・容量ともにK12が圧勝している。
- OCuLinkとスロット:K11はOCuLinkポートがM.2スロットと排他利用にならない。
ソフトウェアと設定:GMKtec K11のBIOSカスタマイズとK12との違い
ここでは、GMKtec K11のOS、初期設定、BIOSで利用できるカスタマイズ機能について、K12と比較しながらレビューします。
OSと初期設定
両モデルともOSはWindows 11 Pro(OEM版)がプリインストールされています。K11の初期設定は特に問題なく、標準的なWindowsセットアップを終えればすぐに使い始めることができました。
一方、GMKtec K12では、初期設定時に注意が必要な点がありました。セットアップ中に「日本語配列キーボード」を選択しても、なぜか「英語配列」として認識されてしまう現象に遭遇しました。そのため、メールアドレス入力などで「@」を打つ際は「Shift + 2」を押す必要がありました。セットアップ完了後にWindowsの設定メニューからキーボードレイアウトを「日本語」に変更すれば解決しますが、最初は少し戸惑うかもしれません。ただ、この対処法は付属のマニュアルにも親切に記載されていたので、大きな問題にはなりませんでした。
BIOSによるパフォーマンス設定
GMKtec K11の強力なパフォーマンスを制御するため、BIOS(起動時にDeleteキーでアクセス)には豊富なカスタマイズオプションが用意されています。注目すべきは、CPUの電力設定(TDP)を3つのモードから選択できることです。
- サイレントモード (35W)
- バランスモード (54W)
- パフォーマンスモード (65W, 最大70W)
さらに、内蔵GPU(Radeon 780M)に割り当てるVRAM(ビデオメモリ)の容量を、最大16GBまで調整することも可能です。ゲーム性能を最大限に引き出したい場合に有効な設定です。
しかし、K11で非常に不便だと感じたのは、これらのパフォーマンスモードの切り替えがBIOSからしか行えない点です。静かに作業したい時と、ゲームでフルパワーを出したい時で設定を変えるたびに、PCを再起動してBIOSに入る必要があるのは非効率的で、Windows上で操作できる専用アプリが欲しかったところです。K12も同様にBIOSでのTDP設定(35W / 54W / 65W)が可能ですが、Windowsアプリでの切り替え機能は提供されていません。
RGBライトの制御(K11 vs K12)
K11の最大の欠点と言ってもいいのが、天板のRGBライトの扱いです。このイルミネーションは非常に美しいのですが、BIOS設定の中を探しても、ライトをオフにしたり、光り方をカスタマイズしたりする項目が見当たりませんでした。夜間に静かに使いたい場合でも常に光り続けるため、これは大きなマイナスポイントです。
この問題は、GMKtec K12では劇的に改善されています。K12は本体の背面(または側面)に「ファン/LEDコントロールボタン」という物理的なボタンが搭載されました。このボタンを押すだけで、13種類もの鮮やかなライティングパターンを切り替えることができます。さらに、ボタンを長押しすればライトを完全にオフにすることも可能です。K11で最も不満だった点が、K12では物理ボタンという非常に簡単な方法で解決されており、これは素直に賞賛すべき進化だと感じました。
まとめ:ソフトウェアと設定
- OS:K11、K12ともにWindows 11 Proをプリインストール。
- 初期設定の注意点:K12は日本語キーボードが英語配列として認識される問題があるが、マニュアルに対応記載あり。
- BIOS設定:K11はBIOSからTDP(35W/54W/65W)やVRAM割り当て(最大16GB)の変更が可能。
- TDP切り替えの利便性:K11、K12ともにBIOSからしか変更できず不便。
- RGBライト(K11):BIOSからオフにする方法が見当たらず、常時点灯。
- RGBライト(K12):物理ボタンでエフェクト変更と消灯が可能になっており、K11の欠点が完全に解消されている。
通信性能:GMKtec K11のネットワーク速度とK12との違い
ここでは、GMKtec K11の有線および無線の通信性能について、安定性や速度をK12と比較しながらレビューしていきます。
有線LAN(デュアル2.5G LAN)
K11の大きな強みとして、2.5G LANポートを2基も搭載している点が挙げられます。これにより、通常のギガビット(1Gbps)イーサネットの2.5倍の速度で通信が可能です。チップには安定性に定評のあるIntel I226Vが採用されていました。
2つのポートがあることで、高速なインターネット接続とNAS(ネットワーク接続ストレージ)への高速アクセスを両立したり、Linuxなどをインストールして高性能なルーター(ソフトルーティング)として活用したりするなど、専門的な用途にも対応できるのは素晴らしいと感じました。
比較対象のK12も、同じくデュアル2.5G LANポートを搭載しています。ただし、採用チップはIntel製ではなくRealtek 8125BGでした。どちらも高速な有線ネットワーク環境を構築できる点は共通のメリットです。
無線LAN(Wi-Fi)とBluetooth
無線通信性能については、K11とK12で明確な違いがありました。
GMKtec K11は、Wi-Fi 6(最大2.4Gbps)とBluetooth 5.2に対応しています。本機に搭載されていたのはIntel AX200モジュールでした。実測した通信速度(iperf3)では、送信が約701 MBit/s、受信が約615 MBit/sと、以前のGMKtec製品で指摘されていたような無線の弱さは改善されている印象です。
一方、GMKtec K12は、さらに新しい規格であるWi-Fi 6EとBluetooth 5.2に対応しています。これにより、従来の2.4GHz/5GHz帯に加え、混雑の少ない6GHz帯の利用が可能です。K12(MediaTek RZ616/MT7922モジュール搭載)の実測速度は、送信が約1193 MBit/s、受信が約819 MBit/sと、K11の速度を明らかに上回っていました。
大容量のゲームデータをダウンロードしたり、高画質な動画をストリーミングしたりする際の安定性や速度を重視するならば、Wi-Fi 6Eに対応したK12の方が優れていると感じました。
まとめ:通信性能
- 有線LAN:K11もK12もデュアル2.5G LANポートを搭載し、非常に強力。
- 有線LANチップ:K11はIntel I226V、K12はRealtek 8125BGとチップが異なる。
- 無線LAN規格:K11はWi-Fi 6、K12は混雑の少ない6GHz帯が使えるWi-Fi 6Eに対応。
- 無線LAN速度:実測値でK12 (Wi-Fi 6E) がK11 (Wi-Fi 6)よりも高速で安定していた。
- Bluetooth:両モデルともBluetooth 5.2に対応、差はなし。
検証して分かったGMKtec K11のメリット・デメリット
GMKtec K11を実際に使用し、K12と比較することで見えてきた良い点(メリット)と、残念な点(デメリット)を詳しくまとめます。
メリット
メリット1: K12を上回るCPU・GPUパフォーマンス
K11の最大の魅力は、その圧倒的なパフォーマンスです。搭載されているRyzen 9 8945HS は、K12のRyzen 7 H 255と比較して、CPU・GPUともに高い性能を発揮します。CPUの最大ブーストクロックが5.2GHz(K12は4.9GHz)、内蔵GPUのRadeon 780Mのクロックも2800MHz(K12は2600MHz)と高く設定されています。
これにより、『Apex Legends』や『Forza Horizon 5』といったゲームで、K12よりも高い平均フレームレートを叩き出し、より快適なゲーム体験が可能でした。
メリット2: AI処理(NPU)に対応
K11のRyzen 9 8945HSは、AI処理を専門に行うNPU(Ryzen AI)を搭載しています。これにより、Web会議での「Windows Studio Effects」(背景ぼかしやノイズ除去)などをCPUに負荷をかけずに利用できます。一方、K12のRyzen 7 H 255はNPUを搭載していないため、将来的なAI機能の活用を見据えるならば、K11に明確なアドバンテージがあります。
メリット3: 驚くほど簡単なメンテナンス性
K11の内部アクセスの容易さは感動的でした。天板を手のひらで押して45度ひねるだけで、工具を一切使わずに内部のファンプレートにアクセスできます。メモリやSSDの換装が非常に簡単です。対照的に、K12は底面のゴム脚(ネジ)を外す必要があり、このネジが固くて回しにくいため、メンテナンス性はK11が圧勝していると感じました。
メリット4: 優れた電力効率(ワットパフォーマンス)
K11は「高性能ながら省エネ」という評価がふさわしいマシンです。アイドル時の平均消費電力は約9.1W、高負荷時でも最大88W と、非常に低く抑えられています。K12はアイドル時約10.1W、最大92.8Wであり、K11はK12より高い性能を持ちながら、消費電力が低いという優れた電力効率を示しました。
メリット5: 2基のUSB4ポート搭載
K11は、前面と背面に1基ずつ、合計2基のUSB4ポートを搭載しています。高速な外付けSSDやeGPUドックなど、複数のThunderbolt/USB4対応機器を同時に接続できるのは大きな強みです。一方、K12が搭載するUSB4ポートは背面の1基のみでした。
メリット6: 性能の割に非常に静かな動作音
K11は高性能なデュアルファンを搭載しているにもかかわらず、動作音は非常に静かです。パフォーマンスモード(65W-70W)でも騒音レベルは39-40dBに抑えられており、ゲーム中でもうるさいと感じることはありませんでした。これは、より大きな筐体を持つK12の騒音レベル(高負荷時41.4dB)と比べても同等か、むしろ静かなレベルです。
デメリット
デメリット1: 制御不能なRGBライト
K11の最大の欠点であり、最も不満だった点です。天板のアクリルから見えるレインボーのRGBライトは美しいのですが、これをオフにしたり、光り方を変更したりする方法が(BIOSにも)見当たりません。夜間の作業中や映画鑑賞中も常に光り続けるため、設置場所を選びます。この点は、K12で物理的な「LEDコントロールボタン」が搭載され、消灯も可能になったことで、完璧に解消されています。
デメリット2: K12に劣るストレージ拡張性
K11が搭載するM.2 SSDスロットは2基(合計最大8TB)です。これでも十分強力ですが、K12はM.2スロットを3基(合計最大24TB)も搭載しており、ストレージ拡張性においてはK12に軍配が上がります。
デメリット3: 不便なOculinkポートとUSBポートの配置
K11はeGPU接続用のOculinkポートを搭載していますが、その位置が本体の前面です。太いケーブルが前面から伸びるため、見た目が悪く非常に邪魔になります。また、背面のUSB-Aポートが2基とも低速なUSB 2.0である点も不便です。これらの欠点は、K12ではOculinkポートが背面に移動し、背面にも高速なUSB 3.2ポートが配置されたことで、見事に改善されています。
デメリット4: 1世代古い無線LAN規格
K11の無線LANはWi-Fi 6(Intel AX200)に対応しています。実用上は十分高速ですが、K12はより新しいWi-Fi 6E規格に対応しており、混雑の少ない6GHz帯が利用できるため、通信速度の実測値でもK12の方が優れていました。
まとめ:検証して分かったこと
GMKtec K11は、純粋なCPU・GPU性能、AI対応、優れた電力効率、そして簡単なメンテナンス性において、K12を凌駕する素晴らしいミニPCです。しかし、常時消灯できないRGBライト、前面のOculinkポート、少ないSSDスロットといった「使い勝手」の面で多くの欠点を抱えています。一方のK12は、性能こそK11に一歩譲るものの、K11の欠点をピンポイントで修正し、ストレージ拡張性を大幅に向上させた、非常にバランスの取れた後継機に仕上がっていると感じました。
GMKtec K11のスペック(仕様)
- プロセッサ: Ryzen 9 8945HS (4nm/8コア/16スレッド/最大5.2GHz/TDP 35~54W 最大70W、安定65W)
※K12はAMD Ryzen™ 7 H 255 (8コア/16スレッド、最大4.9GHz) - NPU: Ryzen AIに対応
※K12は非対応 - GPU: AMD Radeon 780M (RDNA 3アーキテクチャ、12コア、2800MHz)
※K12(AMD Radeon™ 780M) の最大周波数は 2600MHz - RAM(メモリ): 32GB DDR5 5600MHz
- 拡張メモリ: 最大96GBまで
- ストレージ: 1TB/2TB SSD M.2 2280 PCle Gen 4.0
- 拡張スロット: デュアルスロット、M.2 2280 (PCIe Gen4 x4)、最大8TBまで、2x NVMe SSDサポート
※K12: M.2 2280 NVMeスロットは3基で、最大24TBまで拡張可能 - 電源: ACアダプター (DC IN 19V 6.32A 120W)
- ワイヤレス通信: WiFi 6 (AX200 または RZ616, 最大2.4Gbps)、Bluetooth 5.2
※K12のWi-Fiは Wi-Fi 6E (RZ616) - 有線LAN: デュアル 2.5G LAN (Intel I226V)
- 前面インターフェース: Oculink (PCIe Gen4 x4) x1、USB4 Type-C (40Gbps, PD/DP/DATA) x1、USB 3.2 Gen2 Type-A (10Gbps) x2、3.5mmオーディオジャック x1、電源ボタン x1
※K12はフロントI/OにUSB 2.0 Type-Aが1基追加されています。 - 背面インターフェース: USB4 Type-C (PD/DP/DATA対応) x2、HDMI 2.1 (8K@60Hz) x1、Displayport 2.1 (8K@60Hz) x1、USB2.0 x2、2.5G LAN (RJ45) x2、3.5mmオーディオジャック x1、ケンジントンロック x1、DCポート x1
※K12の背面USBポートはUSB 3.2 Gen 2が1基、USB 2.0が1基。背面の映像出力に DisplayPort 1.4 を採用。ファン/LEDコントロールボタンも搭載。 - 映像出力: 4K 4画面出力 (HDMI 2.1 x1、DP 2.1 x1、USB4 x2)
- 冷却システム: 優れた冷却システム 2.0 (HYPER ICE CHAMBER 2.0)、ツインターボファン(トップとボトム)、銅製ベース、静音
※K12は冷却システムにVC (ベイパーチャンバー) サーマルデザインを採用。デュアルファン設計。 - VESAマウント: 対応
- TDP: 35W (サイレント), 54W (バランス), 65W (パフォーマンス), 最大70W
- 筐体: メタル(金属)
※K12は筐体のカバーに航空機グレードのアルミニウム合金を採用。 - OS: Windows 11 Pro
- サイズ: 132mm x 125mm x 58mm
※K12の本体サイズは 152 x 154 x 76mm (実測値) - 重量: 625g (実測値)
※K12は938g - カラー: ダークナイトブラック
※K12はマットブラック - 付属品: ACアダプター、電源ケーブル、ユーザーマニュアル、HDMIケーブル、VESAマウントとネジ、保証書
GMKtec K11の評価
8つの評価基準で「GMKtec K11」を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
パフォーマンス:★★★★★
Ryzen 9 8945HSを搭載し、K12のRyzen 7 H 255を上回る圧倒的な処理性能を誇ります。NPU(AI)も搭載しており、まさにデスクトップ級です。
冷却性能と静音性:★★★★☆
デュアルファンは高負荷時でもCPU温度を75℃~80℃前後に保ち、動作音もパフォーマンスモードで39-40dBと非常に静かです。
デザイン:★★★☆☆
天板をひねるだけで内部にアクセスできる機構は素晴らしいです。しかし、RGBライトが常時点灯でオフにできず、光物が苦手な人には大きな欠点となります。
通信:★★★★☆
デュアル2.5G LAN(Intel I226V)とWi-Fi 6を搭載し、有線・無線ともに高速で安定した通信が可能です。K12のWi-Fi 6Eには一歩譲ります。
拡張性:★★★☆☆
最大96GBのメモリと2基のM.2 SSDスロットを備え十分な拡張性を持っています。しかし、K12は最大128GBメモリと3基のM.2スロットを搭載しており、比較すると見劣りします。
機能:★★★★☆
2基のUSB4ポート、Oculink、NPU(Ryzen AI)、4画面出力など、ハイエンド機にふさわしい豊富な機能を備えています。
使いやすさ:★★☆☆☆
Oculinkポートが前面にあるためeGPU接続時にケーブルが邪魔です。また背面のUSB-Aが2基ともUSB 2.0なのも不便です。TDP変更がBIOSからしかできない点もマイナスです。
コストパフォーマンス:★★★★★
Ryzen 9クラスの性能をクーポン利用で10万円を切る価格で提供している点は驚異的です。性能に対する価格の満足度は非常に高いです。
【総評:GMKtec K11】 ★★★★☆
圧巻の性能とAI機能、驚異のコスパ
GMKtec K11の最大の魅力は、Ryzen 9 8945HSがもたらす圧倒的なパフォーマンスです。K12のRyzen 7 H 255をCPU・GPU性能ともに明確に上回り、NPU(AI機能)まで搭載しています。これだけの性能がクーポン適用で10万円を切ることもあるという、驚異的なコストパフォーマンスは他の追随を許しません。純粋な処理能力を求めるならK11は最強の選択肢です。
ゲームも作業も快適なパワーと省電力の両立
K11のパワーは本物です。『Apex Legends』で120fpsを叩き出すゲーム性能や、4K動画編集をこなす作業性能はデスクトップ級です。さらに、高負荷時でもK12より消費電力が低いという優れた電力効率(ワットパフォーマンス)も兼ね備えています。工具不要で天板をひねるだけで内部にアクセスできるメンテナンス性の高さも、K12のネジ式より遥かに優れています。
「使い勝手」の欠点
K11には性能と引き換えに、日常使いで無視できない欠点が3つあります。第一に、天板のRGBライトが制御不能で、BIOSからも消灯できません。第二に、Oculinkポートが前面にあるため、eGPU接続時にケーブルが非常に邪魔です。第三に、背面のUSB-Aポートが2基とも低速なUSB 2.0である点です。これらは全て、後継機のK12で改善されています。
割り切りが勝敗を分ける、玄人向けの高性能機
GMKtec K11は、「使い勝手よりも、純粋なパワーとコストパフォーマンスを最優先する人」に最適なマシンです。「RGBライトは常時OK」「ケーブルが前面にあっても気にしない」と割り切れるのであれば、K12より高性能なCPU/GPUとAI機能を、圧倒的に安価に入手できる最高の選択肢となるでしょう。
[amazon]
「GMKtec K11」の価格・購入先
※価格は2025/11/11に調査したものです。価格は変動します。
GMKtec K11はGMKtecの公式サイトや、AmazonなどのECサイトで購入できます。
GMKtec公式サイト
- ベアボーンモデルで73,158円、
- 32GB+1TBで90,995円、
- 32GB+2TBで97,265円、
で販売されています。
GMKtec公式サイトで「GMKtec K11」をチェックする
ECサイト
- Amazonで106,179円(税込・32GB+1TBモデル)、
- 楽天市場で107,961円(送料無料・32GB+1TBモデル)、
- ヤフーショッピングで100,808円(32GB+1TBモデル)、
- AliExpressで68,964円円(ベアボーンモデル)、
- 米国 Amazon.comで$629.99、
で販売されています。
Amazonで「GMKtec K11」をチェックする
楽天市場で「GMKtec K11」をチェックする
ヤフーショッピングで「GMKtec K11」をチェックする
AliExpressで「GMKtec K11」をチェックする
米国 Amazon.comで「GMKtec K11」をチェックする
※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
AliExpressで激安ガジェットをお得に購入する方法を徹底 解説
GMKtec K12の価格と比較
ここではGMKtec K12の価格と購入先を紹介します。
GMKtec公式サイト
- ベアボーンモデルで59,999円、
- 32GB+1TBで85,999円、
- 64GB+1TBで98,999円、
で販売されています。
GMKtec公式サイトで「GMKtec K12」をチェックする
ECサイト
AMD Ryzen 7 H 255
- Amazonで81,999円(税込・32GBメモリ+512GB)、
- 楽天市場で97,189円(送料無料・32GB+512GB)、
- ヤフーショッピングで125,681円円(32GB+512GB)、
- AliExpressで52,587円(ベアボーンモデル)、
- 米国 Amazon.comで$499.99、
で販売されています。
Amazonで「GMKtec K12」をチェックする
楽天市場で「GMKtec K12」をチェックする
ヤフーショッピングで「GMKtec K12」をチェックする
AliExpressで「GMKtec K12」をチェックする
米国 Amazon.comで「GMKtec K12」をチェックする
おすすめのライバル機種と価格を比較
「GMKtec K11」に似た性能をもつミニPCも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。
GMKtec M6 Ultra
GMKtecから発売されたAMD Ryzen™ 5 7640HS 搭載のミニPCです(2025年10月末 発売)。
DDR5 4800 MT/s (SO-DIMM×2, デュアルチャネル, 最大128GB対応)メモリ、M.2 SSD (NVMe PCIe 4.0)ストレージを搭載しています。
また、USB4.0 (フル機能)ポート、最大8K 3画面出力(USB4, DisplayPort, HDMI 2.0)、冷却システム デュアルファン (超伝導銅デュアルタービン+デュアルファン)、VESAマウント、拡張ストレージ M.2 SSDスロット×2 (合計最大8TBまで拡張可能)、USB3.2 Gen2 ×3、USB2.0 ×1、3.5mmオーディオジャック、WiFi 6E (RZ616), Bluetooth 5.2、デュアル2.5G LAN (RJ45)×2にも対応しています。
価格は、Amazonで56,399円(Ryzen 7640HS)、楽天市場で79,499円(Ryzen 5 7640HS)、ヤフーショッピングで79,704円(Ryzen 5 7640HS)、AliExpressで35,082円(ベアボーン)、米国 Amazon.comで$379.99、です。
関連記事:GMKtec M6 UltraとM7 Ultraを比較レビュー!性能の違いは?
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GEEKOM A6
GEEKOMから発売されたAMD Ryzen 6800H 搭載のミニPCです(2025年1月17日 発売)。
32GB DDR5 4800MHzメモリ、1TB M.2 SSDストレージを搭載しています。
また、USB 4 Gen 2 Type-Cポート、4K 4画面出力(USB4,USB 3.2 Gen 2 Type-C,HDMIx2)、冷却システム Ice Blade 2.0、VESAマウント、ストレージ拡張(NVMe x4 Gen 4 or SATA)、
2.5インチ SATA HDD 拡張スロット、1 x USB 3.2 Gen 2 Type-C、1 x USB 3.2 Gen 2 Type-A、1 x USB 2.0 Type-A、Wi-Fi 6E, Bluetooth 5.2、2.5G ギガビット有線LANにも対応しています。
価格は、Amazonで68,000円、楽天市場で47,900円(Ryzen 5 7430U・送料無料)、ヤフーショッピングで55,903円(Ryzen7 5825U)、です。
関連記事:GEEKOM A6レビュー!驚きの6万円台!Ryzen 7 6800HミニPC
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GMKtec EVO-X1
GMKtecから発売されたAMD Ryzen AI 9 HX 370 搭載のミニPCです(2024年12月20日 発売)。
32GB or 64GB LPDDR5X 7500MHzメモリ、1TB or 2TB PCIe 4.0 M.2 2280 SSD NVMeストレージ、Windows 11 Proを搭載しています。
また、8K 3画面出力(USB4,DP2.1,HDMI 2.1)、Oculinkポート、冷却システム、最大8TBまでのストレージ拡張(M.2 2280 PCIe 4.0)、
縦置きスタンド、USB 4.0 (PD/DP/DATA) x1、USB 3.2 Gen2 (10Gbps) x4、USB 2.0 x2、WiFi 6 (2.4GHz/5.0GHz)、 Bluetooth 5.2、2.5Gデュアル 有線LANに対応しています。
価格は、Amazonで128,900円(税込・32GB+1TBモデル)、楽天市場で158,600円(送料無料)、ヤフーショッピングで196,496円、です。
関連記事:GMKtec EVO-X1レビュー!8K対応Oculink付きAIミニPCの実力
Amazonで「GMKtec EVO-X1」をチェックする
GMKtec K8 Plus
GMKtec から発売されたAMD Ryzen 7 8845HS プロセッサ搭載のミニPCです(2024年10月に発売)。
Windows 11 Pro、32GB DDR5-5600メモリ、1TB/2TB SSD M.2 (2280 PCle Gen 4.0) ストレージ、Oculink ポート、2つのLANポートを搭載しています。
また、3画面出力(USB4、HDMI 2.1、DP2.1)、最大8TBまでのストレージ拡張(M.2 2280)、最大96GBまでのメモリ拡張、冷却システム、VESAマウント、USB 4.0 Type-C (40Gbps/PD充電/DP1.4) x2、USB3.2 (Gen2/10Gbps) x2、USB 2.0 x1、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、2.5Gbpsのデュアル ギガビット有線LANに対応しています。
価格は、Amazonで79,999円(税込・Ryzen7 8845HS・32GB+1TB)、楽天市場で98,750円(送料無料・32GB+1TB)、ヤフーショッピングで95,850円、です。
関連記事:最速で最強「GMKtec NucBox K8」とハイエンド小型PCを比較
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MINISFORUM UM890 Pro
MINISFORUMから発売されたAMD Ryzen 9 8945HS プロセッサ搭載のミニPCです(2024年6月25日 発売)。
32GB / 64GB DDR5-5600 メモリを搭載。512GB/1TB M.2 PCIe4.0 ストレージ、Windows 11を搭載しています。
また、Oculink ポート、8K・4画面 出力、冷却システム COLD WAVE 2.2、2つの2.5G 有線LANポート、VESAマウント、ディスプレイポート、HDMI、最大64GBまでのメモリ拡張、ストレージの増設、
USB 4.0 (Alt PD-100W) x2、USB3.2 Gen2 x4、Wi-Fi 6E、BlueTooth 5.3に対応しています。
価格は、Amazonで103,991円(税込)、楽天市場で97,990円(送料無料)、ヤフーショッピングで139,614円、です。
関連記事:「MINISFORUM UM890 Pro」とUM790 Proの違いを解説
Amazonで「MINISFORUM UM890 Pro」をチェックする
GEEKOM A8
GEEKOMから発売されたAMD Ryzen 9 8845HS プロセッサ 搭載のミニPCです(2024年6月 発売)。
1TB/2TB SSD NVMe x4 Gen 4 ストレージ搭載で、4K 4画面 出力、冷却システム「IceBlast 1.5」、最大2TBまでのストレージ拡張、最大64GBまでのメモリ拡張、USB 4 Gen3 Type-C (40Gbps/PD/DP) ×1、Wi-Fi 6E、BlueTooth 5.2、2.5G ギガビット有線LANに対応しています。
価格は、Amazonで84,900円(Ryzen 7 8745HS)、楽天市場で110,900円(送料無料)、です。
関連記事:AIで最強「GEEKOM A8」ミニPCのメリット・デメリットを解説
Amazonで「GEEKOM A8」をチェックする
Beelink SER8
Beelinkから発売されたRyzen 7 8845HS プロセッサ搭載のミニPCです(2024年5月 発売)。
32GB DDR5-5600 メモリを搭載。1TB M.2 2280 PCle4.0 x4 ストレージ、Windows 11 Proを搭載しています。
また、4K 3画面出力(USB4、DP、HDMI)、最大4TBまでのストレージ拡張、冷却システム「MSC 2.0」、静音ファン、自動電源ON、
USB4 (40Gbps/PD3.0/DP1.4) x1、Type-C (10Gbps/Data) x1、USB 3.2 (10Gbps) x1、USB 2.0 (480Mbps) x2、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、2.5G ギガビット 有線LANに対応しています。
価格は、Amazonで75,800円(Ryzen 7 8745HS)、楽天市場で88,698円(送料無料)、ヤフーショッピングで104,519円、、です。
関連記事:AIに強い「Beelink SER8」ミニPCとSER7との違いを解説
Amazonで「Beelink SER8」をチェックする
他のGMKtec ミニPCと比較
他にもGMKtecのミニPCが販売されています。2025、2024モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。
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国内で販売されたリビング用の小型PCをまとめて紹介しています。

























