Ryzen 9 8945HS搭載のミニPC「GMKtec K11」。早くも「RGBファンやOculink付きなのにコスパもいい!」と評判です。
GMKtecといえばすでにRyzen 7 8845HS搭載の「K8 Plus」が発売され、その高い性能ゆえに爆発的な人気製品になっています。
今回発売された「GMKtec K11」はその後継モデルで、「K8 Plus」の良さを受け継ぎつつ、さらにパワーアップさせた注目のミニPCです。
「K8 Plus」で好評だったデザインや接続ポートはもちろんそのまま利用でき、Ryzen 9 8945HSプロセッサ採用でさらに魅力的な進化を遂げています。
では、具体的にどのような点が進化したのでしょうか?
本記事では、以下の7点を重点的に解説し、「GMKtec K11」の魅力を深掘りしています。
- 外観・デザイン
- 接続ポート
- プロセッサ(ベンチマーク・ゲーム性能)
- 冷却性能(発熱量)
- メモリ
- ストレージ
- 通信性能
また、前モデル「GMKtec K8 Plus」との違いも紹介!Ryzen 9 8945HSのベンチマークやゲーム性能、デザインや拡張性・増設、通信性能にいたるまで、GMKtec K11の魅力を徹底的に解剖しますので、ぜひ最後までご覧ください。
ミニPCの購入を検討している方、特に高性能なモデルをお探しの方は必見です!
「GMKtec K11」が発売開始!AI対応で光る演出も
2025年1月、「GMKtec K11」が発売されました。Ryzen 9 8945HSを搭載したハイエンドなモデルですが、10万円以下で購入できるコスパの高い製品です。前モデル「GMKtec K8 Plus」との違いも気になりますね。
「GMKtec K11」とは?
「ジーエムケーテック ケー11」はGMKtec社から発売されたAMD Ryzen 9 8945HS プロセッサ搭載のWindows ミニPCです。
Ryzen 9 8945HS プロセッサはZen 4アーキテクチャ採用のノートPC向けプロセッサで、AMDのAI処理エンジン「AMD Ryzen AI」も採用。
1秒間に16兆回 の演算処理能力を持つ「16 TOPS」に対応し、AI処理を高速化できるというメリットがあります。
また、CPU内蔵のGPUにAMD Radeon 780M統合グラフィックスを採用。NVIDIA GeForce GTX 1650 (Laptop)と同等の性能を発揮し、
フォートナイトやApex Legends、原神などの人気PCゲームもプレイできます。
RGBファンで光る演出
「GMKtec K11」は上部ガラスカバーの下にRGBファンが配置されています。このファンは、RGBライトの色や発光パターンを好みに合わせてカスタマイズできるようになっています。。
ゲーミングPCのように派手な演出をするものではありませんが、他メーカーのミニPCとは大きく異なるデザインで、独自の個性を放っています。
Oculinkポート搭載・4K 4画面出力も利用できる
インターフェースにはOculinkポートを搭載し、外付けのGPUボックスと接続して高速転送できます。また、前面と背面に1つずつUSB4ポートを搭載。
8K出力が可能なHDMI 2.1やDisplayport 2.1と組わせて、4K画質で4画面に同時に出力することもできます。
性能面ではDDR5 5600MHzメモリやPCle Gen 4.0接続のM.2 SSDストレージを採用し、高速な処理が可能です。
もちろん、メモリやストレージの拡張・増設もできますよ。
それでは早速どんなミニPCなのか、その価格や特徴(メリット)をくわしく見ていきましょう。
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公式ページ:AMD Ryzen™ 9 8945HS — NucBox K11
価格をチェック!他メーカーのミニPCよりも安いのか?
「GMKtec K11」はAmazonクーポン適用で実質99,000円(32GB+1TBモデル)で販売されています。Ryzen 9 8945HSで、メモリやストレージもついて10万円をきっていることから、非常に高いコストパフォーマンスを実現しているといえます。
しかもRGBファンで光る演出も。Ryzen 9シリーズを採用したミニPCを探しているのであれば、価格が比較的安く、非常に魅力的な製品です。
「GMKtec K8 Plus」
GMKtecから2024年10月に発売された「NucBox K8 Plus」はAmazonクーポン適用で90,840円(32GB+2TB)で販売されています。AMD Ryzen7 8845HSプロセッサを搭載した高性能ミニPCです。32GBメモリと1TB SSDにより快適な動作を実現します。複数ディスプレイ出力に対応し、手頃な価格も魅力です。
「MINISFORUM UM890 Pro」
MINISFORUMから2024年6月25日に発売された「MINISFORUM UM890 Pro」はAmazonクーポン適用で実質127,964円で販売中です。Ryzen 9 8945HSプロセッサを搭載し、処理能力でK8 Plusを上回ります。32GBメモリと1TB SSD、豊富なインターフェースを備え、トリプルディスプレイ出力にも対応します。
「GEEKOM A8」
GEEKOMから2024年6月に発売された「GEEKOM A8」はAmazonで113,900円(32GB+2TB)で販売中です。AMD Ryzen 9 8945HSプロセッサを搭載したバランスの取れた性能のミニPCです。32GBメモリと1TB SSD、コンパクトな筐体と4K出力対応が特徴です。
「Beelink SER8」
Beelinkから2024年5月に発売された「Beelink SER8」はAmazonクーポン適用で実質98800円(32GB+1TB)で販売中です。Ryzen 7 8845HSプロセッサを搭載し、32GBメモリと500GB SSDによりスムーズな動作を実現します。豊富な接続端子とトリプルディスプレイ出力を備えています。
外観・デザイン:ガラスカバーで洗練された印象・RGBで光る演出も
「GMKtec K11」は、127 x 132 x 58.42 mmというコンパクトなサイズと、わずか598gという軽さを実現したミニPCです。前モデル「GMKtec K8 Plus」とほぼ同じサイズで、片手で楽に持ち運ぶことができるほどコンパクトです。筐体にはCNC加工が施されたメタル素材が採用されており、堅牢性と高級感を両立しています。カラーは、深みのあるダークナイトブラック。マットな質感と滑らかな曲線が、洗練された印象を与えます。
ガラスカバーとRGBライト
本体の上部にはガラスカバー(※取り外して分解が可能)が採用されており、その下にRGBライトを搭載したファンが配置されています。このファンは、システムの負荷状況に応じて色を変え、まるで呼吸しているかのような神秘的な光を放ちます。低負荷時は落ち着いた青色に、高負荷時は燃えるような赤色に変化するなど、視覚的にシステムの状態を把握することができます。
また、RGBライトは、専用ソフトウェアで色や発光パターンをカスタマイズすることが可能です。ゲーミングPCのように派手な演出はできませんが、自分だけのオリジナルのライティングを楽しむことは可能です。
VESAマウントに対応
VESAマウントに対応しているため、モニター裏に設置してデスクスペースを有効活用することもできます。省スペースで済むののでとても便利です。
前モデルと比較
前モデルの「GMKtec K8 Plus」は同じブラックで本体サイズ(サイズ: 13.2 x 12.5 x 5.8 cm)も似ています。ただし、「GMKtec K11」のようにRGBライトで光る演出効果はありません。
「GMKtec K11」はK8 Plusの上位モデルとして、ワンランク上にデザインされています。
接続ポート:あらゆるニーズに対応!Oculinkや2つのUSB4もあり!
「GMKtec K11」は小型ながら豊富なインターフェースを備えています。
前面には、高速データ転送と外部GPU接続を可能にするOculinkポート(PCIe 4.0 x4)を搭載。さらに、USB4 Type-Cポート、USB3.2ポート、3.5mmオーディオジャックを備え、様々なデバイスを接続できます。
また、背面には、USB2.0ポート、HDMI 2.1ポート、Displayport 2.1ポート、ギガビットLANポート x2、USB4 Type-Cポート、ケンジントンロック、DCポートを配置。最大8K@60Hzの超高解像度出力に対応し、驚異的な映像体験を提供します。
Oculinkポート
Oculinkポートを使えば、外部GPUを接続してグラフィック性能を大幅に向上させることができます。例えば、MINISFORUM MGA1などを接続することで、ゲーミングPC並みのグラフィック性能を実現し、サイバーパンク2077 や Forza Horizon 5 といった最新ゲームを、高画質・高フレームレートで快適にプレイできるようになります。
2つのUSB4ポート
また、USB4 Type-Cポートは、最大40Gbpsの高速データ転送と最大100WのPD充電に対応。外部ディスプレイへの映像出力も可能です。前面と背面にそれぞれ1つずつ配置され、どちらからでも快適に使用できるようになっています。
HDMI 2.1ポート
テレビやゲーム機などで広く使われている、最新のHDMI規格に対応したポートです。最大48Gbpsの帯域幅を誇り、4K解像度で120Hzのリフレッシュレート、あるいは8K解像度で60Hzのリフレッシュレートの映像出力に対応します。さらに、10K解像度の出力も可能です。
HDMI 2.1は、Dynamic HDRやeARCといった機能にも対応しています。Dynamic HDRは、シーンごとにHDRの輝度やコントラストを最適化する技術で、よりリアルな映像表現を可能にします。eARCは、高音質オーディオの伝送を可能にする機能で、最新のサラウンドサウンドフォーマットを楽しむことができます。
Displayport 2.1ポート
主にPCやモニターで採用されている、最新のDisplayPort規格に対応したポートです。HDMI 2.1を大きく上回る最大80Gbpsの帯域幅を持ち、16K解像度で60Hzのリフレッシュレート、あるいは8K解像度で120Hzのリフレッシュレートの映像出力に対応します。
DisplayPort 2.1は、DSC (Display Stream Compression) と呼ばれる、映像データを圧縮して伝送する技術に対応しています。これにより、高解像度・高リフレッシュレートの映像を、画質を劣化させることなく効率的に伝送することができます。
また、DisplayPort 2.1は、マルチストリームトランスポート (MST) にも対応しています。MSTは、1つのDisplayPortポートから複数のディスプレイに映像を出力する技術です。
前モデルと比較
「GMKtec K8 Plus」とは全く同じ接続ポートを採用しており、違いがありません。
プロセッサ性能:Ryzen 9 8945HSの驚異的な性能をベンチマークで徹底解剖!
「GMKtec K11」はAMD Ryzen 9 8945HSプロセッサを搭載した、驚異的なパフォーマンスを発揮するミニPCです。
最新の5nmプロセス技術を採用したRyzen 9 8945HSは、8コア16スレッド、最大5.2GHzという高クロック動作を実現。TDPは45Wと低く抑えられており、高性能と省電力を両立しています。
ベンチマーク
Cinebench R23のベンチマークテストでは、マルチコアで「15020」を記録。また、Geekbench 6のマルチコアでも「11581」を記録しており、マルチコア性能は非常に高いといえます。複数の処理を同時に行う必要がある作業に最適です。また、シングルコア性能も高く、一般的な作業も快適に行うことができます。
<CPUのベンチマーク結果・Ryzen 9 8945H>
- PassmarkのCPUベンチマークで「30325」
- Geekbench 6のシングルコア「2376」、マルチコア「11581」
- Cinebench R23 シングルコア「1770」、マルチコア「15020」
- Cinebench 2024 シングルコア「102」、マルチコア「930」
全体的に、他のCPUと比較して、非常に高いスコアです。
これらのデータから、Ryzen 9 8945Hは、ゲーム、動画編集、3Dレンダリングなど、高い処理能力を必要とする作業に最適なCPUであると言えます。
Ryzen 9 8945HS性能を比較
Ryzen 9 8945HSのPassmarkスコア30325は、下のCPUランキングの中で2番目に高い数値で、非常に高い処理能力を持つCPUであることを示しています。
また、Ryzen 9 8945HSは、7940HSと比較してわずかにスコアが低いものの、ほぼ同等の処理能力を持つと考えられます。
前世代のRyzen 7 7840HS (Passmarkスコア: 29937) と比較すると、Ryzen 9 8945HSは約1.3%の性能向上を示しています。これは、アーキテクチャの進化や動作クロックの向上などによるものと考えられます。
IntelのCore i9-13900H (Passmarkスコア: 29694) と比較すると、Ryzen 9 8945HSは約2.1%高いスコアを記録しています。これは、Ryzen 9 8945HSがIntelのハイエンドCPUに対しても優れた性能を発揮することを示しています。
<CPUランキング>
※PassmarkのCPUランキングで比較したものです。
- Ryzen 9 7940HS (GEEKOM A7 / MINISFORUM UM790 Pro)・・・Passmark:30504
- AMD Ryzen 9 8945HS (GMKtec K11/MINISFORUM UM890 Pro/GEEKOM A8)・・・Passmark:30325
- Ryzen 7 7840HS (Beelink SER7/MINISFORUM UM780 XTX)・・・Passmark:29937
- Core i9-13900H (Minisforum MS-01)・・・Passmark:29694
- Ryzen 7 8845HS (GMKtec NucBox K8/Beelink SER8)・・・Passmark:28708
- Core Ultra 9 185H (Minisforum AtomMan X7 Ti)・・・Pssmark:28465
- Core i9-12900H (GEEKOM XT12 Pro)・・・Passmark:28206
- Ryzen 7 7735HS (GMKtec NucBox K5)・・・Passmark:24225
- Core Ultra 5 125H (GMKtec NucBox K9)・・・Pssmark:22418
- Ryzen 7 5800H (Beelink SER5 MAX)・・・Passmark:21080
グラフィック性能
内蔵GPUのAMD Radeon 780Mは、RDNA 3アーキテクチャを採用し、12コア、2800MHzで動作します。
GPUのベンチマーク結果は、DirectX 11ベースのFire Strike グラフィックスコアで「7780」、DirectX 12ベースのTime Spy グラフィックスコアで「2799」を記録。
3DMark Night RaidとWild Lifeは高いスコアを出しており、統合GPUの中では優れた性能を持っていることが分かります。
<GPUのベンチマーク結果・AMD Radeon 780M>
- Fire Strike グラフィックスコアで「7780」
- Fire Strike Extreme グラフィックスコアで「3860」
- Time Spy グラフィックスコアで「2799」
- 3DMark Night Raidで「31166」
- 3DMark Wild Life「18849」
Radeon 780Mのスコアは、これらのテストにおいていずれもミドルレンジのスコアと言えます。最新のAAAゲームを最高設定で快適にプレイするのは難しいかもしれませんが、画質設定を調整することで十分プレイ可能なレベルです。
ゲーム性能
Ryzen 9 8945H+AMD Radeon 780Mは、最新のゲームを快適にプレイできるだけの性能を持っています。
具体的なゲームタイトルとFPSは以下の通りです。
<オープンワールドRPGゲームタイトルのFPS>
- 原神: オープンワールド型のアクションRPG。美しいグラフィックで広大な世界を冒険できます。FPSは70~80程度で、非常に滑らかに動作します。
- タワーオブファンタジー: オープンワールド型のアクションRPG。アニメ調のグラフィックで、爽快なアクションが楽しめます。FPSは60~70程度で、快適にプレイできます。
- 鳴潮 (Wuthering Waves): オープンワールド型のアクションRPG。ダークな世界観とスタイリッシュなアクションが特徴です。FPSは50~60程度で、十分にプレイ可能です。
- パルワールド: オープンワールド型ポケモン風サンドボックスゲーム。様々なモンスターを捕まえたり、育てたり、戦わせたりすることができます。FPSは60~70程度で、快適にプレイできます。
- サイバーパンク2077: オープンワールド型のアクションRPG。近未来都市を舞台に、様々なミッションをこなしていきます。FPSは50~60程度で、設定を調整すれば快適にプレイできます。
- エルデンリング: オープンワールド型のアクションRPG。高難易度のアクションで、やりごたえのあるゲームです。FPSは50~60程度で、設定を調整すれば快適にプレイできます。
- Horizon Forbidden West: オープンワールド型アクションRPG。機械獣が闊歩する世界を冒険します。FPSは50~60程度で、設定を調整すれば快適にプレイできます。
<人気オンラインゲームタイトルのFPS>
- フォートナイト: バトルロイヤルTPS。最大100人のプレイヤーが最後の1人になるまで戦います。FPSは70~80程度で、非常に滑らかに動作します。
- Apex Legends: バトルロイヤルFPS。3人1組のチームで戦い、最後の1チームを目指します。FPSは60~70程度で、快適にプレイできます。
- PUBG: バトルロイヤルTPS。最大100人のプレイヤーが最後の1人になるまで戦います。FPSは50~60程度で、設定を調整すれば快適にプレイできます。
<その他のゲームタイトルのFPS>
- アーマード・コアVI: メカアクションゲーム。自分の機体をカスタマイズして、様々なミッションに挑戦します。FPSは60~70程度で、快適にプレイできます。
- グランド・セフト・オートV: オープンワールド型クライムアクション。広大な都市を舞台に、様々な犯罪に手を染めることができます。FPSは60~70程度で、快適にプレイできます。
- レッド・デッド・リデンプション2: オープンワールド型クライムアクション。西部開拓時代を舞台に、無法者として生き抜きます。FPSは50~60程度で、設定を調整すれば快適にプレイできます。
発熱量は?
「GMKtec K11」の発熱量は、Ryzen 9 8945HSのTDPが35-70Wであることから、最大で70Wとなります。
軽い作業 (ウェブブラウジング、文書作成など) では、TDPは35Wに近くなり、重い作業 (ゲーム、動画編集など) では、TDPは70Wに近づき、発熱量も多くなります。
冷却性能:HYPER ICE CHAMBER 2.0で高熱化をブロック!
「GMKtec K11」は小型PCでありながら、高性能なRyzen 9 8945HSプロセッサを搭載しているため、効率的な冷却システムが重要となります。そのために、「HYPER ICE CHAMBER 2.0」と呼ばれる冷却システムを採用し、以下の要素で構成されています。
- 大型冷却ファン(トップとボトム): 筐体の上部と下部に大型の冷却ファンを搭載することで、PC内部の熱を効率的に外部へ排出します。2つのファンがそれぞれ吸気と排気を担当することで、エアフローを最適化し、冷却効果を高めています。
- 銅製ベース: CPUと接触する部分に銅製のベースを採用しています。銅は熱伝導率が高いため、CPUの熱を効率的にヒートシンクに伝達し、放熱を促進します。
- 静音設計: 高性能な冷却システムでありながら、静音性にも配慮した設計になっています。ファンの回転数を最適化することで、冷却性能と静音性を両立させています。
これらの要素により、GMKtec K11は、高負荷時でも安定した動作を維持し、過度な発熱を抑えることが期待できます。
メモリ:32GB DDR5で超高速!サクサク動いて作業がはかどる!
「GMKtec K11」は、32GB DDR5 5600MHzの大容量・高速メモリを搭載しています。
最新のDDR5メモリは、従来のDDR4メモリと比べてデータ転送速度が大幅に向上しており、アプリケーションの起動やデータの読み込みが高速になります。5600MHzという高速な動作クロックにより、システム全体のレスポンスが向上し、操作も快適です。
また、32GBという大容量メモリは、複数のアプリケーションを同時に起動したり、大規模なデータを扱う作業でも快適に動作することを可能にします。
例えば、Google Chromeで複数のタブを開きながら、Adobe Photoshopで画像編集を行い、Zoomでビデオ会議に参加し、さらにMicrosoft Excelで巨大なスプレッドシートを処理する場合でも、スムーズに動作します。
動画編集ソフトのAdobe Premiere Proで4K動画を編集する場合や、Blenderで複雑な3DCGモデルを作成する場合、ゲームタイトルのサイバーパンク2077やエルデンリングを高画質でプレイする場合など、メモリ容量を多く必要とする用途にも最適です。32GBのメモリがあれば、これらの作業をストレスなく行うことができます。
増設できるか?
さらに、GMKtec NucBox K11は、2つのメモリスロットを搭載し、合計で最大96GBまでメモリを増設することができます。将来的にメモリ容量が不足した場合でも、増設によって対応できるため、長く安心して使用できます。
前モデルと比較
「GMKtec K8 Plus」も32GB DDR5 5600MHzメモリ搭載で、合計で最大96GBまで増設できます。メモリに関しては全く同じで違いがありません。
ストレージ:PCIe Gen 4.0 SSDの超高速SSDで快適動作!増設も可能!
「GMKtec K11」は高速なPCIe Gen 4.0 SSDを搭載し、快適なデータアクセスを実現しています。
1TBまたは2TBの大容量SSDは、OSやアプリケーションはもちろん、大量の写真、動画、音楽などを保存するのに十分なスペースを提供します。PCIe Gen 4.0インターフェースにより、従来のSATA SSDと比べてデータ転送速度が飛躍的に向上。OSの起動、アプリケーションの読み込み、データの転送などが高速に行えます。
どのくらい高速か?
高速なストレージは、あらゆる作業を快適にします。例えば、Windows 11の起動は数秒で完了し、Call of Duty: Modern Warfare IIのような大容量のゲームデータも高速にロードできます。Adobe Premiere Proで4K動画を編集する際も、素材の読み込みや書き出し、プレビュー再生などがスムーズに行え、ストレスなく作業できます。 また、Photoshop での巨大な画像ファイルの読み込みや保存、Lightroomでの大量の写真データの現像処理なども高速化され、作業効率が大幅に向上します。
増設は?
さらに、GMKtec K11は、デュアルM.2スロットを搭載しています。最大8TBまでストレージを拡張できるため、将来的にストレージ容量が不足した場合でも安心です。2つのNVMe SSDをRAID構成にすることで、さらに高速なデータアクセスやデータの冗長化も可能です。
前モデルと比較
「GMKtec K8 Plus」とは全く同じストレージで、増設できる容量も同じです。ストレージに関しては違いがありません。
通信性能:Wi-Fi 6とデュアル2.5G LANで死角なし!
「GMKtec K11」は、高速なWi-Fi 6とデュアル2.5G LANポートを搭載し、快適なネットワーク環境を利用できます。
Wi-Fi 6 (AX200)に対応し、最大2.4Gbpsの高速通信を実現。従来のWi-Fi 5と比べて通信速度が大幅に向上し、安定性も高まっています。NetflixやAmazon Prime Videoでの4K動画ストリーミングも、フォートナイトやApex Legendsといったオンラインゲームも、ZoomやGoogle Meetを使ったビデオ会議も、途切れることなく快適に楽しめます。
デュアル2.5G 有線LAN
さらに、デュアル2.5G LANポート (Intel I226V) を搭載。一般的なギガビットLANよりも高速な通信が可能です。SynologyやQNAP製のNASなどのネットワーク機器との接続や、安定したネットワーク環境の構築に役立ちます。大容量の動画ファイルやゲームデータの転送、ValorantやLeague of Legendsのような低遅延が求められるオンラインゲームにも最適です。
前モデルと比較
「GMKtec K8 Plus」も WiFi 6 (AX200, 最大2.4Gbps)、Bluetooth 5.2、デュアル2.5G 有線LANに対応しています。通信性能で違いはありません。
「GMKtec K11」のデメリット
「GMKtec K11」は高性能なミニPCですが、デメリットがあります。購入する前に必ず確認しておきましょう。
1. 電源ユニットを内蔵していない
「GMKtec K11」は、ACアダプタを使用する外部電源方式を採用しています。そのため、電源ユニットが別途必要となり、デスク周りのスペースを多少取ってしまう可能性があります。 また、ACアダプタを持ち運ぶ必要があるため、携帯性という面ではやや不利です。
2. 2.5インチHDD/SSDでストレージを増設できない
「GMKtec K11」は、M.2スロットによるストレージ拡張に対応していますが、2.5インチHDD/SSDは搭載できません。そのため、大容量のHDDを利用してストレージ容量を増やしたい場合は、外付けHDDを接続する必要があります。
3. カラーバリエーションが少ない
GMKtec K11は、ダークナイトブラックの1色のみの展開です。他のカラーバリエーションがないため、筐体の色にこだわりがあるユーザーにとっては選択肢が限られます。
「GMKtec K11」のスペック
- プロセッサ Ryzen 9 8945HS
※5nm/8コア/16スレッド/最大5.2GHz/TDP45W - GPU AMD Radeon 780M (RDNA 3アーキテクチャ、12コア、2800MHz)
- RAM(メモリ)32GB DDR5 5600MHz
- 拡張メモリ 最大96GBまで
- ストレージ 1TB/2TB SSD M.2 2280 PCle Gen 4.0
- 拡張スロット デュアルスロット、M.2 2280、最大8TBまで、2x NVMe SSDサポート
- 電源 ACアダプター
- ワイヤレス通信 WiFi 6 (AX200, 最大2.4Gbps)、Bluetooth 5.2
- 有線LAN デュアル 2.5G LAN (Intel I226V)
- 前面インターフェース Oculink(PCIE4.0x4) x1、USB4 Type-C (PD/DATA/VIDEO) x1、USB3.2 Gen2 (10Gbps) x2、、3.5mmオーディオジャック、電源ボタン
- 背面インターフェース USB2.0 x2、HDMI 2.1 (8K@60Hz) x1、Displayport 2.1 (8K@60Hz) x1、GIGA LAN(RJ45) x2、USB4 Type-C (PD/DATA/VIDEO) x1、ケンジントンロック、DCポート x1、
- 映像出力 4K 4画面出力 (HDMI2.1、DP2.1、USB4)
- 冷却システム HYPER ICE CHAMBER 2.0、大型冷却ファン(トップとボトム)、銅製ベース、静音
- VESAマウント 対応
- TDP: 35-70W
- 筐体 メタル(金属)、CNC加工
- OS Windows 11 Pro
- サイズ 127 x 132 x 58.42 mm
- 重量 598g
- カラー ダークナイトブラック
- 付属品 ACアダプター、電源ケーブル、ユーザーマニュアル、HDMIケーブル、VESAマウントとネジ
「GMKtec K11」の評価
GMKtecから発売されたRyzen 9 8945HS搭載のミニPCです。
「16 TOPS」の高いAI処理能力やAMD Radeon 780Mによる高いグラフィック性能も備えています。
「GMKtec K8 Plus」の方がお買い得か?
「GMKtec K8 Plus」との大きな違いは2点です。
1つはプロセッサで、もう一つはRGBファン(ライト)の有無です。
プロセッサに関してはK8 PlusがRyzen 7 8845HS 搭載で、K11のRyzen 9 8945HSの方が性能が高くなります。
ただし、ベンチマークではあまり大きな差はありません。少しでも性能が高い方がよければK11のRyzen 9 8945HSの方を選択するべきですが、
価格を抑えたければ、K8 PlusのRyzen 7 8845HSでもいいでしょう。こちらでもかなり性能が高く、高いパフォーマンスが発揮できます。
ただし、もう一つの大きな違いである「RGBファン(ライト)」の有無は大きな違いです。
「GMKtec K8 Plus」にはRGBライトがないため、ライトをカスタマイズして楽しむという使い方ができません。
また、ガラスカバーを採用した「GMKtec K11」の方がデザインが良く、高級感があるのも事実です。
この2つの点を考慮してどちらにするかを決めた方がいいでしょう。
「GMKtec K11」に最適な人は?
ズバリ、パワフルに動作しつつ、豊富なポートを備えているミニPCを探している人に最適です。
「MINISFORUM UM890 Pro」と違い、Oculinkポートを搭載し、外付けGPUボックスと接続できる点が大きな魅力です。
また、映像出力はHDMI2.1に加えて、Displayport 2.1も採用し、どちらでも8K映像出力が可能になっています。
その他にも前面と背面の両方にUSB4.0ポートを搭載するなど、利便性の高いポートを備えており、
他のミニPC以上に便利に活用できそうです。
コンパクトなサイズで設置場所に困らず、PCゲームもある程度快適にプレイできるので、
自分の部屋やOfficeで使うミニPCを探している人にもおすすめです。
「GMKtec K11」の価格・購入先
GMKtec K11はGMKtecの公式サイトや、AmazonなどのECサイトで購入できます。
GMKtec公式サイト
- ベアボーンモデルで75,794円、
- 32GB+1TBで94,743円、
- 32GB+2TBで102,639、
で販売されています。
GMKtec公式サイトで「GMKtec K11」をチェックする
ECサイト
Amazonで121,700円(税込・22700 OFFクーポン付きで実質99,000円・32GB+1TBモデル)、
AliExpressで74,097円(ベアボーンモデル・32GB+1TBモデルは91,817円)、
米国 Amazon.comで$799.99 ($200 OFFクーポン付き)、
で販売されています。
Amazonで「GMKtec K11」をチェックする
楽天市場で「GMKtec K11」をチェックする
ヤフーショッピングで「GMKtec K11」をチェックする
AliExpressで「GMKtec K11」をチェックする
米国 Amazon.comで「GMKtec K11」をチェックする
おすすめの類似製品を紹介
「GMKtec K11」に似た性能をもつミニPCも販売されています。
「GMKtec NucBox K8 Plus」
GMKtec から発売されたAMD Ryzen 7 8845HS プロセッサ搭載のミニPCです(2024年10月に発売)。
Windows 11 Pro、32GB DDR5-5600メモリ、1TB/2TB SSD M.2 (2280 PCle Gen 4.0) ストレージ、Oculink ポート、2つのLANポートを搭載しています。
また、3画面出力(USB4、HDMI 2.1、DP2.1)、最大8TBまでのストレージ拡張(M.2 2280)、最大96GBまでのメモリ拡張、冷却システム、VESAマウント、USB 4.0 Type-C (40Gbps/PD充電/DP1.4) x2、USB3.2 (Gen2/10Gbps) x2、USB 2.0 x1、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、2.5Gbpsのデュアル ギガビット有線LANに対応しています。
価格は、Amazonで98,840円(税込・8000円OFFクーポン付き・Ryzen7 8845HS・32GB+2TB)、楽天市場で99,999円(送料無料・32GB+1TB)、AliExpressで57,312円(※ベアボーンモデル)、米国 Amazon.comで$619.98、です。
関連記事:最速で最強「GMKtec NucBox K8」とハイエンド小型PCを比較
「MINISFORUM UM890 Pro」
MINISFORUMから発売されたAMD Ryzen 9 8945HS プロセッサ搭載のミニPCです(2024年6月25日 発売)。
32GB / 64GB DDR5-5600 メモリを搭載。512GB/1TB M.2 PCIe4.0 ストレージ、Windows 11を搭載しています。
また、Oculink ポート、8K・4画面 出力、冷却システム COLD WAVE 2.2、2つの2.5G 有線LANポート、VESAマウント、ディスプレイポート、HDMI、最大64GBまでのメモリ拡張、ストレージの増設、
USB 4.0 (Alt PD-100W) x2、USB3.2 Gen2 x4、Wi-Fi 6E、BlueTooth 5.3に対応しています。
価格は、Amazonで157,980円(税込・30016 OFFクーポン付きで実質127,964円・ベアボーンモデルで98,133円)、楽天市場で138,980円(送料無料)、AliExpressで70,060円(ベアボーン)、米国 Amazon.comで$479.50、です。
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「GEEKOM A8」
GEEKOMから発売されたAMD Ryzen 9 8845HS プロセッサ 搭載のミニPCです(2024年6月 発売)。
1TB/2TB SSD NVMe x4 Gen 4 ストレージ搭載で、4K 4画面 出力、冷却システム「IceBlast 1.5」、最大2TBまでのストレージ拡張、最大64GBまでのメモリ拡張、USB 4 Gen3 Type-C (40Gbps/PD/DP) ×1、Wi-Fi 6E、BlueTooth 5.2、2.5G ギガビット有線LANに対応しています。
価格は、Amazonで113,900円(Ryzen 9 8945HS・32GB+2TB)、楽天市場で112,500円(送料無料)、ヤフーショッピングで135,946円(送料800円)、米国 Amazon.comで$799.00($70 OFFクーポン付き)です。
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「Beelink SER8」
Beelinkから発売されたRyzen 7 8845HS プロセッサ搭載のミニPCです(2024年5月 発売)。
32GB DDR5-5600 メモリを搭載。1TB M.2 2280 PCle4.0 x4 ストレージ、Windows 11 Proを搭載しています。
また、4K 3画面出力(USB4、DP、HDMI)、最大4TBまでのストレージ拡張、冷却システム「MSC 2.0」、静音ファン、自動電源ON、
USB4 (40Gbps/PD3.0/DP1.4) x1、Type-C (10Gbps/Data) x1、USB 3.2 (10Gbps) x1、USB 2.0 (480Mbps) x2、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、2.5G ギガビット 有線LANに対応しています。
価格は、Amazonで123,800円(25000 OFFクーポン付きで実質98800円・32GB+1TB)、楽天市場で106,212円(送料無料)、ヤフーショッピングで112,970円、AliExpressで94,878円、米国 Amazon.comで $599.00、です。
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他のGMKtec ミニPCと比較
他にもGMKtecのミニPCが販売されています。2024モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。
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