Intel N150ミニPCはこう選べば正解!2025最新の性能・価格を比較

Intel N150 ミニPC top
「仕事で使えるミニPCが欲しいけれど、価格が高くて手が出ない・・・」

そんな人に朗報です!実はIntel N150のミニPCがあれば、Webでの調べものやOfficeでの文書作成、軽めの動画編集までラクラクとこなせるんです。

しかも、価格は2万円~3万円ほどとかなりのお手頃。大型のデスクトップPCと比べて半分以下の価格で購入できるので、とってもお買い得!

もちろん、ちょっと疲れたときに動画を観たり、軽めのPCゲームで楽しむこともできますよ。

Intel N150プロセッサは、日常的なタスクをこなすのに十分な性能があり、幅広い用途で使えるのが魅力です。

今回の記事ではそんな魅力あるIntel N150プロセッサを搭載したミニPCをまとめてご紹介!

各モデルの特徴やスペック、価格などの違いを比較することで、最適な一台を見つけられるようにお手伝いします。

この記事で分かること

  1. Intel N150とは?
  2. おすすめのN150 ミニPCを紹介
  3. N150 ミニPCの選び方
  4. N150プロセッサ 性能を比較
  5. N150のグラフィック性能を比較
  6. N150に冷却システムは必要か?
  7. N150 ミニPC 購入時の注意点

各モデルの紹介でリンクがあるものは、そこからさらにくわしい性能や価格などが分かるようになっているので、ぜひ活用して、自分にぴったりのN150ミニPCをみつけてみてください。

このページ内の目次

Intel N150とは? 日常使いに最適な省電力プロセッサ

BMAX-B4-Turbo_02

Intel N150は、2023年1月に発表された、省電力性に優れたプロセッサです。ノートパソコンやミニPCなどの小型デバイス向けに設計されており、Webブラウジング、Officeソフトの利用、動画視聴といった日常的なタスクを快適にこなすことができます。

Alder Lakeアーキテクチャを採用

このプロセッサは、第12世代 Intel Coreプロセッサ(開発コードネーム:Alder Lake)のアーキテクチャをベースにした「Alder Lake-N」のリフレッシュ版で、Twin Lake世代に属します。前世代のN100と比較して、クロック周波数が向上し、内蔵グラフィックス(iGPU)の性能も強化されています。

※第12世代のAlder Lake-Nのリフレッシュ版であるため、「第13世代」ではありません。

低消費電力で長時間駆動

具体的なメリットとしては、優れた省電力性能と低価格が挙げられます。消費電力が抑えられているため、バッテリー駆動時間の延長に貢献し、電気料金の節約にもつながります。また、価格が比較的安価なため、コストパフォーマンスに優れたPCを構築することができます。

TDPは6WでCPUの発熱量が少ないのが特徴です。

Intel N150の主な用途

Intel N150は、主にライトユーザー、オフィス用途、家庭用などをターゲットとしています。高負荷なゲームやクリエイティブな作業には向きませんが、日常的なタスクを快適にこなしたいというユーザーにとっては、魅力的な選択肢となるでしょう。

N150の具体的な用途

  • Webブラウジング: インターネットを快適に閲覧
  • オフィスソフトの利用: Word、Excelなどのオフィスソフトをスムーズに操作。複数のモニターを使った作業も快適です。
  • 動画視聴: 高画質動画をストレスなく視聴。4K画質でもスムーズに再生できます。
  • 動画編集: PowerDirectorなどの動画編集ソフトで簡単な動画編集が可能です。
  • 画像編集: Affinity Photo、GIMPなどの画像編集ソフトで写真編集や画像作成が可能です。
  • 軽めのPCゲーム:原神、タワーオブファンタシーなど多数のPCゲームが動作します(負荷の高いPCゲームは動作しません)。

おすすめのN150 ミニPCを紹介

ここではおすすめのN150 ミニPCを紹介します。リンクがあるものはさらにくわしい性能や価格などが分かるようになっているので、ぜひチェックしてみてください。

「GMKtec NucBox G9」NASとしても使える大容量ストレージ搭載モデル

GMKtec NucBox G9

GMKtec NucBox G9は、中国のPCメーカーGMKtecから2025年1月に発売された、Intel N150を搭載したミニPCです。このミニPCは、「高性能 4ベイ ミニ PC」、「ソフト ルーター」、「NAS」の3役をこなすことができます。

また、最大の特徴は、4つのM.2 NVMeスロットを搭載し、PCとして使用する場合には最大16TB、NASとして使用する場合には最大32TBもの大容量ストレージを構築できることです。このため、動画編集や高画質な画像ファイルを扱う作業、あるいはPCのバックアップ用として、容量不足の心配なく使用できます。

関連記事:驚異の32TB!GMKtec NucBox G9のNAS性能を徹底レビュー

スペック

  • メモリ: 12GB LPDDR5 4800 MT/s
  • ストレージ: 64GB eMMC、M.2 2280 NVMe PCIe 3.0 (最大16TB)
  • 映像出力: 4K 3画面出力 (USB Type-C、HDMI 2.0 x2)
  • サイズ: 125 x 113 x 49 mm
  • 価格: 32,341円~ (M.2ストレージ容量により異なる)
  • その他: 4つのM.2 NVMeスロットを搭載し、最大32TBのストレージを構築可能。 RAID 0対応。 Windows 11 ProとLinuxのデュアルブートに対応

Amazonで「GMKtec NucBox G9」をチェックする

AliExpressで「GMKtec NucBox G9」をチェックする

米国 Amazon.comで「GMKtec NucBox G9」をチェックする

「MINISFORUM UN150P」スタイリッシュで性能と価格のバランスに優れたモデル

MINISFORUM UN150P

MINISFORUM UN150Pは、最新のIntel N150プロセッサを搭載した、コンパクトで高性能なミニPCです。省電力性に優れ、静音性も高いので、オフィスや自宅での使用に最適です。4Kトリプルディスプレイ出力や2.5G LAN、Wi-Fi 6に対応し、様々な用途に対応できます。VESAマウントでモニター裏に設置できるので、デスクスペースを有効活用できます。

関連記事:「MINISFORUM UN150P」レビュー!【N150】で進化した定番ミニPCの実力は?

スペック

  • メモリ: 16GB DDR4 3200MHz(最大16GB)
  • ストレージ:256GB or 512GB M.2 2280 PCIe3.0 SSD x1
  • 映像出力:4K 3画面出力、HDMI 2.1 TMDS (4K@60Hz) x2、USB-C (4K@60Hz)x1
  • サイズ:127.5 x 112.4 x 40 mm
  • 価格: 31,574円
  • その他:2.5インチHDD/SSDでストレージを拡張・増設に対応

Amazonで「MINISFORUM UN150P」をチェックする

「Beelink EQ14」最も高性能で堅実な完成度

Beelink EQ14

Beelink EQ14は、電源内蔵でコンパクトながらパワフルなIntel N150プロセッサを搭載したミニPCです。デュアルLANやデュアルHDMIなど豊富なインターフェースを備え、4Kトリプルディスプレイ出力にも対応しています。Wi-Fi 6やBluetooth 5.2にも対応し、快適なネットワーク環境を実現します。省スペースで高性能なPCをお探しの方におすすめです。

関連記事:Beelink EQ14レビュー!電源内蔵でN150搭載ミニPCは買いなのか?

スペック

  • メモリ:16GB DDR4 3200MHz(最大16GB)
  • ストレージ:500GB M.2 2280 PCIe 3.0 x 4 (最大2TB)
  • 映像出力:4K 3画面出力、Type-C 1、HDMI 2.0 x 2
  • サイズ: 約126 x 126 x 39 mm
  • 価格:27,800円
  • その他:電源供給ユニット内蔵

Amazonで「Beelink EQ14」をチェックする

「GMKtec NucBox G3 Plus」驚きのコスパで性能にも優れたミニPC

GMKtec NucBox G3 Plus

GMKtec NucBox G3 Plusは、最新のIntel N150プロセッサ搭載で、わずか2万円台から購入できる高コスパなミニPCです。4K出力や高速な2.5G LAN、Wi-Fi 6にも対応し、動画視聴から事務作業まで幅広く活躍します。コンパクトで場所を取らないので、リビングや寝室など、どこでも快適に使える一台です。

関連記事:N150は快適だった!ミニPC GMKtec NucBox G3 Plusを徹底レビュー!

スペック

  • メモリ:8GB/16GB DDR4 3200(最大32GB)
  • ストレージ:256GB/512GB/1TB M.2 2280 NVMe (PCIe 3.0)
  • 映像出力:4K 2画面出力、HDMI ( 4K@60Hz ) x2
  • サイズ:114 x 106 x 42 mm
  • 価格:26,242円(16GB+1TB SSD)
  • その他:冷却ファンあり、VESAマウント 対応

Amazonで「GMKtec NucBox G3 Plus」をチェックする

「GMKtec NucBox G2 Plus」超小型がN150で復活!ミニでパワフル

GMKtec-NucBox-G2-Plus

GMKtec NucBox G2 Plusは、超小型サイズのミニPCです。最新のIntel N150プロセッサ搭載で、動画視聴やウェブブラウジングはもちろん、オフィス作業も快適にこなせます。コンパクトな設計で場所を取らず、静音性にも優れているので、どんな場所でも活躍します。4K出力や高速な2.5G LAN、Wi-Fi 6にも対応しています。

スペック

  • メモリ: 12GB LPDDR5
  • ストレージ: 512GB M.2 2280 NVMe (PCIe 3.0)
  • 映像出力: 4K 3画面出力、HDMI ( 4K@60Hz ) x1, Mini DisplayPort x1
  • サイズ: 62 x 62 x 42 mm
  • 価格:22,421円
  • その他: 冷却ファンあり、VESAマウント対応、Wi-Fi 6, Bluetooth 5.2, 2.5ギガビットLANポート

Amazonで「GMKtec NucBox G2 Plus」をチェックする

「BMAX B4 Turbo」仕事もエンタメも一台でこなせるミニPC!

BMAX-B4-Turbo

BMAX B4 Turboは、最新のIntel N150プロセッサ、16GBメモリ、512GB SSDを備えた、高性能でコンパクトなミニPCです。4K@60Hz出力対応のHDMI 2.1を2ポート搭載し、デュアルディスプレイ環境を構築可能。さらに、高速Wi-Fi 5とBluetooth 5.0で快適な接続を実現します。コンパクトなサイズで場所を取らず、どこにでも設置できます。

スペック

  • メモリ: 16GB DDR4 2666MHz
  • ストレージ: 512GB SSD M.2 2280 SATA (AHCI)
  • 映像出力: 4K 2画面出力、HDMI 2.1 x2
  • サイズ: 125 x 112 x 44 mm
  • 価格:24,172円
  • その他:冷却ファンあり、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0

Amazonで「BMAX B4 Turbo」をチェックする

「NiPoGi E2」コンパクトでパワフルなミニPCを驚きの価格で!

NiPoGi-E2

NiPoGi E2は、最新のAlder Lake-N150プロセッサを搭載した、高性能でコンパクトなミニPCです。8GBメモリと256GB SSDを搭載し、ビジネスシーンからエンターテイメントまで幅広く活躍できます。4K@60Hz対応のHDMIとDPでデュアルディスプレイ出力も可能です。

さらに、2.4G/5G Wi-Fi、Bluetooth 4.2、ギガビットイーサネットに対応し、安定した高速通信を実現します。コンパクトで軽量なので、持ち運びにも便利です。

スペック

  • メモリ:8GB DDR4 (最大16GB)
  • ストレージ:256GB M.2 2280 SATA SSD (最大2TB)
  • 映像出力:HDMI 2.0 x1, DisplayPort 1.4 x1 (4K@60Hz, 2画面同時出力)
  • サイズ: 100 x 100 x 36 mm
  • 価格:20,880円(8GB+256GB SSD)
  • その他:Wi-Fi 5、Bluetooth 4.2、1G LAN、自動電源オン対応

Amazonで「NiPoGi E2」をチェックする

「ACEMAGIC Vista Mini V1」セキュリティも安心!ビジネスに最適なミニPC!

ACEMAGIC-Vista-Mini-V1

ACEMAGIC Vista Mini V1は、最新のIntel N150プロセッサを搭載した、高性能でコンパクトなミニPCです。8GBメモリと256GB SSDを搭載し、スムーズなマルチタスク処理を実現します。4K@60Hz対応のHDMIとDisplayPortでデュアルディスプレイ出力も可能です。

高速なWi-Fi、Bluetooth 4.2、ギガビットイーサネットに対応し、安定したネットワーク環境を提供します。コンパクトで軽量なデザインは、省スペースに貢献します。さらに、TPM 2.0チップによるセキュリティ強化など、ビジネスユースにも最適な機能を備えています。

スペック

  • メモリ:8GB or 16GB DDR4 (最大16GB)
  • ストレージ:256GB or 512GB SSD (最大2TB)
  • 映像出力:HDMI 2.0 x1, DisplayPort 1.4 x1 (4K@60Hz, 2画面同時出力)
  • サイズ: 100 x 100 x 33 mm
  • 価格: 16,880円(8GB+256GB SSD)
  • その他:Wi-Fi 5、Bluetooth 4.2、高速で静音な冷却ファン、TPM 2.0チップ、VESAマウント

Amazonで「ACEMAGIC Vista Mini V1」をチェックする

N150ミニPCの選び方 考慮すべきポイントとは?

GMKtec-NucBox-G2-Plus_03

N150ミニPCを選ぶ際には、CPU以外の要素も重要です。用途や予算に合わせて、最適な一台を選びましょう。

快適な動作を実現するメモリとストレージ

例えば、原神などのゲームをプレイしたい、またはAdobe Premiere Proで動画編集をしたいと考えている場合、メモリは16GBを選ぶと良いでしょう。Minecraftのような比較的軽いゲームであれば、8GBでも問題なく動作するでしょう。ストレージは、SSDが高速でおすすめです。容量は256GBあれば十分ですが、Steamでたくさんのゲームをダウンロードしたり、Google Driveに動画や写真をバックアップする場合は512GB以上を選びましょう。

設置場所や好みに合わせたサイズとデザイン

例えば、リビングのテレビに接続して使う場合は、「GMKtec NucBox G3 Plus」のようなコンパクトなモデルが良いでしょう。寝室に置く場合は、「MINISFORUM UN150P」のようなスタイリッシュなデザインのモデルもおすすめです。インターフェースも重要で、USBポートやHDMIポートの数や種類を確認しましょう。例えば、複数の外部ディスプレイを接続したい場合は、HDMIポートが2つ以上あるモデルを選びましょう。

将来の拡張性を考慮

メモリやストレージを後から増設・換装できるモデルであれば、長く使い続けられます。例えば、Beelink SER6 Proは、M.2 SSDスロットと2.5インチSATA HDD/SSDスロットを備えており、ストレージを簡単に増設できます。

予算に合わせた価格帯

N150ミニPCは、2万円台のエントリーモデルから3万円以上の高性能モデルまで様々な価格帯で販売されています。予算に合わせて選びましょう。例えば、Beelink EQ14は3万円台で購入できる高性能モデルです。

OSの種類

OSも重要です。Windowsが一般的ですが、パソコンメーカーがPCにプリインストールして販売する「OEM版」と、企業や組織が、複数のパソコンにWindowsをインストールするために使用する「ボリュームライセンス版」があります。「OEM版」は一般的に最も安価なライセンスで、パソコンメーカーによるサポートを受けられます。主に個人ユーザーや小規模事業者向けです。一方、ボリュームライセンス版は一般的にOEM版よりも高価で、Microsoftから直接サポートを受けられます。こちらは企業、教育機関、官公庁など、多くのパソコンを管理する組織に向いています。

用途に合わせた選び方

用途に合わせた選び方も重要です。NetflixやYouTubeで動画視聴やブラウジングがメインであれば、エントリーモデルでも十分です。League of Legendsのような軽いゲームをプレイしたい場合は、メモリ容量が多いモデルや拡張性の高い高性能なモデルを選びましょう。

これらの要素を総合的に考慮して、自分にぴったりのN150ミニPCを選びましょう。

N150プロセッサのCPU性能を比較

passmark-benchmark N150

Intel N150 プロセッサをPassmakのCPUベンチマークで比較してみました。

<CPUランキング>

※PassmarkのCPUベンチマークで比較したものです。

  • 1.Intel Core i3-N305・・・Passmark:10448
  • 2.Intel N150・・・Passmark:6000
  • 3.Intel N97・・・Passmark:5877
  • 4.Intel N100・・・Passmark:5502
  • 5.Intel N95・・・Passmark:5372
  • 6.Intel N200・・・Passmark:5145
  • 7.Intel N5095・・・Passmark:4076
  • 8.Intel N5105・・・Passmark:4053

<比較から分かること>

Nシリーズの中では高性能

N150は、N97、N100、N95、N200といった他のNシリーズプロセッサと比較して、Passmarkスコアが最も高くなっています。これは、N150がNシリーズの中で比較的高い処理能力を持っていることを示唆しています。

Core i3-N305には及ばない

Core i3-N305と比較すると、N150のPassmarkスコアは約半分です。Core i3-N305はより高性能なプロセッサであり、より demanding なタスクに適しています。

N5095/N5105より高性能

N150は、旧世代のN5095やN5105よりも高いPassmarkスコアを示しています。これは、アーキテクチャの改良などにより性能が向上していることを示しています。

これらのデータから、N150は、日常的なタスク、例えばウェブブラウジング、オフィス作業、動画視聴などには十分な性能を持つプロセッサであると考えられます。 しかし、高負荷なゲームや動画編集などには、Core i3-N305のようなより高性能なプロセッサの方が適しています。

他のベンチマークでより詳細なデータを確認

上のベンチマークはCPUの総合的な性能を評価するPassmarkスコアに基づいたものであり、より詳細な性能を把握するためには他のベンチマーク結果も必要になります。

例えば以下のようなベンチマーク結果が最低限 必要です。

  • Geekbench 6・・・様々なタスクをテストしてパソコン全体の性能をスコア化し、異なるOSやデバイス間でも比較できます。CPUのシングルコア、マルチコアのスコアが重要です。
  • Cinebench 2023・・・3DCG のレンダリング速度で CPU 性能を測り、特に 3DCG 制作や動画編集など CPU に負荷がかかる作業の性能評価に役立ちます。シングルコア、マルチコアのスコアが重要です。

各ミニPCの紹介でリンクがあるものは詳細なベンチマーク結果が確認できるので、気になる人は確認してみてください。

N150のグラフィック性能を比較

Intel N150 プロセッサのグラフィック性能をFire Strike のグラフィックスコアで比較してみました。

GPUランキング

※Fire Strike のグラフィックスコアで比較したものです。

  • 1.Intel N150・・・Fire Strike:1500
  • 2.Intel N97・・・Fire Strike:1500
  • 3.Intel N200・・・Fire Strike:1400
  • 4.Intel N100・・・Fire Strike:1300
  • 5.Intel N95・・・Fire Strike:1100

<比較から分かること>

N100 からの性能向上

インテル N150は、前世代のN100と比べてFire Strikeスコアが向上しています。これは、N150のグラフィックス最大動的周波数が1GHzに向上したことに起因すると考えられます。

N97と同等の性能

インテル N150は、N97と同等のFire Strikeスコアを示しています。N97も最大1GHzのグラフィックス周波数を持つため、両者のグラフィック性能はほぼ同等であると考えられます。

N200 よりも高い性能

N150は、上位モデルであるN200よりも高いFire Strikeスコアを記録しています。これは意外な結果ですが、Fire Strikeは総合的なグラフィック性能を測定するベンチマークであるため、N150が特定の処理でN200よりも優れている可能性を示唆しています。

※Intel N200にはNPUが搭載されており、画像の分類、物体検出、ノイズ除去など、AIを活用した処理を高速に実行できまます。

エントリーレベルの性能

Fire Strikeスコア1500は、エントリーレベルのグラフィック性能を示しています。最新のゲームを高画質・高フレームレートでプレイすることは難しいですが、軽いゲームや動画視聴、一般的なデスクワークであれば問題なくこなせる性能です。

他のベンチマークでより詳細なグラフィックスコアを確認

上のベンチマークは3DMarkベンチマークソフトのテスト結果である「Fire Strike」のスコアのみで計測したものです。より正確なグラフィック性能を把握するためには他のグラフィックスコアも必要です。

Fire Strike・・・ゲーミングPC向けのDirectX 11ベンチマークテストです。高性能なゲーミングPCのグラフィックス性能を評価するために設計されており、複雑なゲームシーンのレンダリングや物理シミュレーションなどを実行することで、GPUの性能を総合的に測定します。

例えば、以下のベンチマーク結果が必要です。

  • Time Spy グラフィックスコア・・・DirectX 12に対応したゲーミングPC向けのベンチマークテストで、比較的高性能なGPUを対象としています。最新のゲームをプレイするのに必要なGPU性能を評価する際に役立ちます。
  • 3DMark Night Raid・・・内蔵グラフィックスやモバイルGPU向けのベンチマークテストで、ノートPCやタブレットに搭載されている、比較的低性能なGPUを対象としています。日常的な作業や軽めのゲームをプレイするのに必要なGPU性能を評価する際に役立ちます。
  • 3DMark Wild Life・・・スマートフォン、タブレット、ノートPCなど、様々なデバイスのGPU性能を測定できるベンチマークテストです。Vulkan API を使用したクロスプラットフォーム対応のテストであるため、異なるデバイス間でGPU性能を比較することができます。

各ミニPCの紹介でリンクがあるものは詳細なベンチマーク結果が確認できるので、気になる人は確認してみてください。

N150に冷却システムは必要か?

Intel N150プロセッサは、TDP(熱設計電力)が6Wと非常に低い省電力プロセッサです。そのため、発熱量も少なく、多くの場合、大掛かりな冷却システムは必要ありません

ただし、N150を搭載するデバイスの筐体の設計や用途によっては、冷却システムが必要となるケースもあります。

例えば、小型の場合、筐体が小さく排熱が難しいため、ファンレスでの運用はあまり望ましくありません。また、高負荷な処理を長時間行う場合も、適切な冷却システムがないと、プロセッサの温度が上昇し、パフォーマンスの低下やシステムの不安定化に繋がる可能性があります。

ただし、冷却システムを搭載することで、静音性が損なわれたりするなどデメリットも生じます。どちらがいいかはメリット、デメリットをよく比較してから決めましょう。

冷却システム搭載ミニPC (ファン付き)

メリット

  1. 高い処理能力: 高性能なCPUを搭載できるため、動画編集やゲームなど、負荷の高い処理にも対応できます。
  2. 安定性: 冷却性能が高いため、長時間の高負荷動作でも安定して動作します。
  3. 拡張性: 冷却性能に余裕があるため、将来的なCPU換装やメモリの増設など、拡張性が高い場合があります。

デメリット

  1. 騒音: ファンが回転するため、動作音が発生します。静かな環境では気になる場合があります。
  2. 消費電力: ファンを駆動するための電力が必要となるため、消費電力が高くなる傾向があります。
  3. 故障リスク: ファンは可動部品であるため、経年劣化による故障のリスクがあります。
  4. 価格: 一般的に、ファンレス仕様よりも価格が高くなる傾向があります。

ファンレス仕様ミニPC

メリット

  • 静音性: ファンレスのため、動作音が非常に静かです。寝室や図書館など、静かな環境での使用に最適です。
  • 省電力: ファンを駆動する必要がないため、消費電力が低く、省エネに貢献します。
  • 耐久性: 可動部品が少ないため、故障リスクが低く、長期間安定して使用できます。

デメリット

  • 処理能力の制限: 発熱を抑えるため、CPUの性能が制限される場合があります。高負荷な処理には不向きです。
  • 排熱設計の重要性: 筐体の設計によっては、熱がこもりやすく、性能低下や不安定動作に繋がる可能性があります。
  • 拡張性の制限: 冷却性能に限りがあるため、CPU換装やメモリの増設などが制限される場合があります。

どちらを選ぶべきか?

どちらのタイプのミニPCを選ぶかは、用途や使用環境によって異なります。

静音性を重視する場合や、Webブラウジング、文書作成など、負荷の低い処理が中心であれば、ファンレス仕様がおすすめです。動画編集やゲームなど、高負荷な処理を行う場合は、冷却システム搭載ミニPCがおすすめです。

N150 ミニPC 購入時の注意点

GMKtec-NucBox-G2-Plus_04

Intel N150搭載ミニPCは、低価格ながら普段使いに十分な性能を持つ魅力的な製品ですが、購入前にいくつかの注意点を押さえておく必要があります。

メモリとストレージ

まず、メモリとストレージの容量を確認しましょう。N150はエントリーレベルのCPUですが、メモリ容量が不足すると動作が重くなる可能性があります。8GB以上のメモリを搭載したモデルを選ぶのがおすすめです。また、ストレージはSSDを選ぶようにしましょう。SSDはHDDよりも高速で、OSの起動やアプリケーションの読み込みが速くなります。容量は用途に合わせて選びますが、最低でも256GBは欲しいところです。

インターフェース

次に、インターフェースをチェックしましょう。必要なUSBポートの数や種類、ディスプレイ出力の種類(HDMI、DisplayPortなど)、有線LANの有無などを確認し、自分の使用環境に合致しているか確認しましょう。特に、USB-CポートPower Deliveryに対応しているか、映像出力に対応しているかなど、詳細な仕様を確認することが重要です。

冷却性能

冷却性能も重要な要素です。N150は低発熱とはいえ、高負荷時に熱がこもるとパフォーマンスが低下する可能性があります。筐体の設計や冷却システムをよく確認しましょう。ファンレスモデルを選ぶ場合は、筐体の素材や構造、ヒートシンクの大きさなどに注目し、十分な排熱性能を備えているか確認することが大切です。

無線LANと有線LAN

無線LANの規格も確認しておきましょう。高速なWi-Fi 6に対応しているモデルを選ぶことで、快適なインターネット接続を実現できます。Bluetoothのバージョンも確認しておくと、周辺機器との接続がスムーズになります。

また、より安定した有線LANは1Gbpsのものと2.5Gbpsの2種類があります。2.5Gbpsの方がより高速な通信が利用できるので、必ずチェックしておきましょう。

電源

電源にも注意が必要です。ACアダプタが付属するタイプと、電源内蔵タイプがあります。電源内蔵タイプは、ACアダプタが不要でコンセント周りがスッキリしますが、その分本体が大きくなる傾向があります。また、ACアダプタの出力やプラグの形状も確認しておきましょう。

OS

OSが「OEM版」か、「ボリュームライセンス版」かを確認しましょう。個人向けならOEM版、会社(企業、団体など)で使用するなら「ボリュームライセンス版」がおすすめです。

メーカーサポート

メーカーのサポート体制も重要なポイントです。信頼できるメーカーの製品を選び、保証期間やサポート内容を確認しておきましょう。日本語でのサポート対応や、国内での修理対応が可能かどうかなども確認しておくと安心です。

価格と性能

最後に、価格と性能のバランスを考慮しましょう。N150搭載ミニPCは、低価格帯の製品が多いですが、価格だけで判断せず、必要な性能を備えているか、信頼できるメーカーの製品かなどを総合的に判断することが大切です。

これらの注意点を参考に、自分にぴったりのN150搭載ミニPCを見つけてください。

まとめ:低価格なIntel N150搭載ミニPCをフル活用しよう!

いかがだったでしょうか?

自分にぴったりのN150 ミニPCは見つけられましたか?

この記事では、Intel N150プロセッサを搭載したミニPCについて、その特徴や魅力、選び方のポイントなどを解説しました。

N150は、低価格ながら普段使いに十分な性能を持つプロセッサです。Webブラウジングやオフィスソフトの利用、動画視聴はもちろん、軽い動画編集やPCゲームも楽しむことができます。

また、Webカメラやスピーカーなどを用意すれば、Zoomなどのビデオ通話も快適にこなせます。

N150のミニPCがあれば、たいていのことがこなせるため、幅広い用途でフル活用できるでしょう。

もちろん、省電力性に優れているため、電気代を抑えたい方にもおすすめです。小型で省スペースなので、リビングや寝室などで使いたい人にも最適です。

あなたはN150ミニPCを使ってどんなことがしたいですか?

使い方は人それぞれで、可能性も無限大です。ぜひN150ミニPCを使って、新しいことにどんどんチャレンジしてみてください。

この記事が、あなたのミニPC選びの参考になれば幸いです。

N150搭載のノートPCも発売中!

Intel N150プロセッサを搭載したノートパソコンも販売されています。価格はIntel Core iプロセッサを搭載したものよりも安く、買い求めやすいのが特徴です。

2025年3月からは10.51インチのUMPC「TENKU MOBILE S10+」も販売されています。ぜひチェックしてみてください。

TENKU MOBILE S10+

TENKUから発売された10.51インチのモバイルノートPC/UMPCです(2025年3月13日発売)。

インテル プロセッサー N150 (4コア/4スレッド、最大 3.6GHz)、16GB LPDDR5 4800 MHz メモリ、WUXGA (1920x 1200) 16:10のIPS液晶(10点マルチタッチ)、1TB SSD ストレージ、約 8時間駆動する28.88Wh バッテリー、2.0MPのフロントカメラ、Windows 11 Homeを搭載しています。

また、2in1 Yogaモード(タブレットモード)、45W PD急速充電、ステレオスピーカー、冷却システム、フルサイズ日本語キーボード、大型ガラス製タッチパッド、2つのUSB 3.1 Type-C ポート (フル機能)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、に対応しています。

関連記事:TENKU MOBILE S10+レビュー!MiniBook X N100と徹底比較

Intel N100 ミニPCと比較

Intel N100搭載のミニPCも多数販売されています。N150と性能があまり変わらないので、価格が安ければあえてIntel N100のミニPCを選ぶという手もあります。こちらの記事で、ほぼ全機種の詳細な性能や価格などが分かるようになっているので、ぜひ比較してみてください。

ミニPCはインテル N100 搭載モデルを選べ! 2024 最新機種と選び方

その他のおすすめ小型PCは?

その他のおすすめ小型PCは以下のページにまとめてあります。ぜひ比較してみてください。

激安で買える海外製の小型PC 最新 機種 ラインナップ まとめ

海外製の小型PCをまとめて紹介しています。

リビングにふさわしい超小型デスクトップPC まとめ

国内で販売されたリビング用の小型PCをまとめて紹介しています。