Nothing Phone (3a) Lite徹底レビュー!3aとの違いと欠点

Nothing Phone (3a) Lite 外観
2026年1月15日に発売されるNothing Phone (3a) Liteは、Nothing特有の透明デザインと日本市場向けの機能(FeliCa)で注目を集めるスマートフォンです。

このレビューでは、上位モデルである「Nothing Phone (3a)」と比較してどこが変わり、どのようなメリット・デメリットがあるのか、実機を使って徹底的に検証しました。

先に結論からお伝えしましょう

Nothing Phone (3a) Lite の長所(Pros):

  • Nothing特有の透明デザインと愛らしいGlyphライト
  • 物理ボタン「Essential Key」による直感的なAI連携
  • 実使用で約15時間の強力なバッテリー持ち
  • 日本独自機能(おサイフケータイ)への対応
  • microSDカード最大2TB対応(Phone (3a) は非対応)

Nothing Phone (3a) Lite の短所(Cons):

  • モノラルスピーカー仕様(動画視聴時の臨場感に欠ける)
  • 望遠レンズ非搭載(マクロカメラ採用のため遠景ズームに弱い)
  • 防塵防水性能がIP54(3aのIP64より低い)
  • ワイヤレス充電非対応

総合評価:

Nothing Phone (3a) Liteは洗練された透明なデザイン、長時間のバッテリー持ち、そして日本独自の機能である「おサイフケータイ(FeliCa)」に対応した「Nothingらしさ」の結晶のようなスマートフォンです。特にDimensity 7300 Pro 5Gによる省電力で高いパフォーマンス、物理ボタン「Essential Key」とAIハブ機能「Essential Space」の連携による機能性は強力な武器です。スピーカーがモノラル仕様である点、望遠レンズ非搭載でズーム撮影に強くないなどのデメリットはありますが、実用性を重視するユーザーにとって価格以上の満足感を得られる一台です。

この記事でわかること

  1. デザインと耐久性: 透明デザイン、軽量化、楽天モバイル限定カラー、Glyphライト、IP54、純正ケース、付属品
  2. ディスプレイ: AMOLED、120Hzリフレッシュレート、輝度3000ニト、画面内指紋認証
  3. パフォーマンス: MediaTek Dimensity 7300 Pro 5G、RAMブースター、メモリ容量、RAMブースト、ストレージ、
  4. ベンチマーク: Antutuスコア(V10、V11)、CPU性能比較(ランキング)
  5. 動作感: ゲーム、原神、スターレイル、フレームレート(fps)、動画編集、画像編集、発熱制御
  6. カメラ性能: 50MPメインカメラ、マクロ撮影、TrueLens Engine 4 センサー、超広角、実写テスト(日中、夜間)
  7. オーディオ性能: モノラルスピーカー、ハイレゾ、Bluetooth 5.4、音質、コーデック
  8. バッテリー: 5000mAh、駆動時間、33W急速充電、リバース充電
  9. AI機能: Essential Key、Essential Space、ChatGPT統合、AI壁紙
  10. 通信性能: 5G、Wi-Fi 6、日本のバンド、デュアルSIM、eSIM、通話品質、
  11. OSと機能: Nothing OS 3.5、おサイフケータイ(FeliCa)、アップデート保証、生体認証
  12. 比較Nothing Phone (3a)CMF Phone 2 Pro、違い
  13. スペック:仕様詳細(対応バンド)、CMF Phone 2 Proとの違い
  14. 評価:5段階評価、総評、最適なユーザー、メリット・デメリット
  15. 価格:購入先、Nothing公式、Amazon、楽天市場、ヤフーショッピング、楽天モバイル、最安値、安く買う方法

この記事を最後まで読むことで、「Nothing Phone (3a) Lite」を購入するべきかどうかがはっきりと分かるはず。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

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公式サイト:Phone (3a) Lite | Nothing | JP

このページ内の目次

デザインと耐久性:Nothing Phone (3a) Liteの透明美と実用性をチェック

Nothing Phone (3a) Lite ホワイト 背面の外観

ここではNothing Phone (3a) Liteの外観の魅力、持ちやすさ、そして独自機能であるEssential KeyやGlyphライトの実用性について、上位モデルのPhone (3a)と比較しながら書いていきます。

無骨さと美しさが同居する透明デザイン

箱から取り出した瞬間、Nothing製品特有の「中身が見える」ワクワク感に包まれました。背面には高品質な強化ガラス(パンダガラス)が採用されており、プラスチックのような安っぽさは微塵もありません。透明なパネル越しに見えるネジやリボンケーブルのような意匠は、まるで精密な時計の裏蓋を覗き込んでいるような所有欲を満たしてくれる感覚があります。

側面はマット仕上げのフラットなフレームで、指紋が付きにくく、サラサラとした手触りが心地よいです。ガラスの冷んやりとした質感と、工業製品的な無骨なデザインが見事に融合しており、デスクに置いているだけで絵になるスマートフォンだと感じました。

【比較検証】サイズ感と限定カラーの魅力

Nothing Phone (3a) Lite 背面と側面

実際に手に持ってみて驚いたのはその軽さです。Phone (3a) Liteの重量は約199gで、上位モデルのPhone (3a)の208gと比較すると約9g軽量化されています。数字上はわずかな差ですが、長時間片手でブラウジングをしていると、この軽さが手首への負担軽減につながっていると実感しました。

サイズは高さ164mm、幅78mmと、Phone (3a)(高さ163.5mm、幅77.5mm)に比べてわずかに大きく幅広ですが、厚さは8.3mmと薄く、フラットなエッジのおかげでしっかりとホールドできます。

カラーバリエーションはブラック、ホワイトに加え、楽天モバイル限定の「レッド」が存在します。Phone (3a)には「ブルー」がありましたが、このレッドは非常に鮮烈でエネルギーを感じる色合いです。透明パネルの下から覗く赤色は、他にはない個性を放っており、ケースで隠すのがもったいないと感じるほどでした。

さりげなく主張するGlyphライト

Nothing Phone (3a) Lite 背面のGlyphライト

Nothing Phoneの代名詞とも言える背面のLED「Glyphライト」ですが、Phone (3a) Liteではその仕様が大きく異なります。Phone (3a)がカメラ周りに3本のライン状のライトを配置していたのに対し、Liteは右下にドット状のライトが1つ配置されているだけです。

一見すると寂しく感じるかもしれませんが、実際に使ってみると、この控えめな光り方が実に愛らしいのです。通知が来たときやタイマー作動時にポツンと光る様子は、派手すぎず、日常に馴染む「慎ましさ」があります。Flip to Glyph機能を使えば、伏せて置いたときに光で通知を知らせてくれる便利さは健在で、機能性とデザインのバランスが良い落とし所だと感じました。

思考を逃さないEssential Key

Nothing Phone (3a) Liteの側面、Essential Key

本体右側面、電源ボタンの下には、新たに「Essential Key」という物理ボタンが搭載されています。これはPhone (3a)にはない、Lite(およびCMF Phone 2 Proなどの新世代)特有の装備です。

実際に使ってみて便利だったのは、Web閲覧中に「これいいな」と思った瞬間にこのキーを押すだけで、スクリーンショットと同時に「Essential Space」へ情報をストックできる点です。長押しでボイスメモも起動できるため、歩きながらふと思いついたアイデアを声で残すといった使い方がスムーズに行えます。ロック解除の手間なく直感的に記録できるため、単なるスマホ以上の「デジタル手帳」のような感覚で使えました。

接続ポートと嬉しいSDカード対応

Nothing Phone (3a) Liteの接続ポート

底面にはUSB Type-Cポートが中央に配置されており、その右側にスピーカー、左側にSIMスロットがあります。注意点として、Phone (3a)がステレオスピーカーだったのに対し、Liteはモノラルスピーカーとなっています。横持ちで動画を見る際、手でスピーカーを塞がないように少し気をつける必要がありました。

しかし、それを補って余りあるメリットが「microSDカードスロット」の搭載です。Phone (3a)はSDカード非対応でしたが、Liteは最大2TBまでの拡張が可能です。写真や動画を大量に保存する私にとって、ストレージ容量を気にせず使える安心感は何物にも代えがたいメリットでした。ちなみにイヤホンジャックは非搭載です。

Nothing Phone (3a) LiteのSDカード

日常使いに十分な耐久性

耐久性に関しては、IP54の防塵防滴性能を備えています。Phone (3a)のIP64に比べると防塵性能が少し劣りますが、日常的な水しぶきや少々の雨なら問題ないレベルです。背面ガラスの強度もしっかりしており、よほどラフに扱わない限りは安心して使えそうです。

付属品と純正ケース

パッケージには、本体のデザインを損なわないクリアケースが標準で付属しています。また、画面には最初からスクリーンプロテクターが貼り付けられており、購入してすぐに使い始められる配慮が嬉しいポイントです。充電器は同梱されていませんが、透明なパーツがあしらわれたNothingらしいUSB-Cケーブルが付属しており、充電中も世界観を楽しめます。

Essential Keyでできること

  • 画面キャプチャの保存:ボタンを1回押すだけで、表示されている画面の内容を即座にキャプチャして保存。
  • 音声メモの録音:ボタンを長押しすることで、思いついたアイデアやインスピレーションを自分の声で録音。
  • Essential Spaceへのアクセス:ボタン2回押しで、保存したコンテンツを管理・整理する「Essential Space」アプリを起動。
  • AIによる整理と提案:保存した画像や音声をAIが自動的に整理し、内要約やアクションプラン、提案などを作成して一覧表示。
  • 注釈や情報の追加:保存したスクリーンショットに対して、テキストやボイスノートを追加して補足情報を残す。

まとめ:デザインと耐久性

  • 透明デザイン:内部のネジやパーツが見える独自の美学、パンダガラスによる高い質感。
  • サイズ・重量:Phone (3a)より約9g軽い199gで、長時間使用でも疲れにくい。
  • カラー:楽天モバイル限定の「レッド」は個性的で所有欲を満たす色合い。
  • Glyphライト:ドット状の1灯のみだが、控えめで愛着が湧く実用的な通知ライト。
  • Essential Key:ワンタッチでスクショやボイスメモが可能、アイデアを即座に保存できる物理ボタン。
  • 接続ポート:Type-Cは底面中央、スピーカーは右側のモノラル仕様。
  • SDカード:Phone (3a)にはないmicroSDスロット搭載で、最大2TBまで拡張可能。
  • 耐久性:IP54の防塵防滴、日常使いには十分だが3aより防塵性能はやや低い。
  • 付属品:クリアケースと保護フィルムが付属し、追加購入なしで保護可能。

ディスプレイ:Nothing Phone (3a) Liteの鮮やかな大画面を体験

Nothing Phone (3a) Liteのディスプレイ。画面に自然の風景。

ここでは、Nothing Phone (3a) Liteのディスプレイ性能について、実際に使用して感じた視認性の高さや操作感を、上位モデルであるPhone (3a)と比較しながら詳しくレビューしていきます。

色彩が溢れ出すAMOLEDの没入感

画面を点灯させた瞬間、目に飛び込んでくる色彩の豊かさに驚かされました。搭載されているのはフレキシブルAMOLED(有機EL)パネルで、10億7000万色という膨大な色数を扱えるため、写真や動画のグラデーションが非常に滑らかです。黒の締まり具合も有機ELならではの深みがあり、コントラスト比100万対1というスペック通りのメリハリを感じました。

ベゼルは四辺がほぼ均等な幅でデザインされており、本体の「パンダガラス」と相まって、画面だけが浮かんでいるような没入感があります。エントリーモデルにありがちな「下顎(画面下部のベゼル)が太い」という野暮ったさは一切なく、デザインとの統合性は非常に高いレベルにあると感じました。

【比較検証】上位モデルに肉薄するサイズと解像度

Nothing Phone (3a) Liteのディスプレイ。画面に白鳥。

ディスプレイサイズは6.77インチと大型で、実はこれ、上位モデルであるNothing Phone (3a)と同じサイズです。「Lite」という名称から小型化やスペックダウンを想像していましたが、良い意味で裏切られました。解像度については、Liteが「1084 x 2392」、Phone (3a)が「1080 x 2392」と仕様上ごくわずかな違いがありますが、肉眼で見分けられる差ではありません。

アスペクト比も縦長で持ちやすく、ウェブサイトやSNSのタイムラインを一度に多く表示できるため、情報収集の効率が良いと感じました。安価なモデルでありながら、兄貴分であるPhone (3a)とほぼ同等の表示領域と精細さを確保している点は、コストパフォーマンスの面で非常に大きなメリットです。

直射日光下でもくっきり見える輝度と滑らかさ

Nothing Phone (3a) Liteのディスプレイ。屋外の直射日光下。

屋外で使用した際、その画面の明るさに感動しました。ピーク輝度は3000ニト、高輝度モード(HBM)で1300ニトに達し、真夏の直射日光下でも地図アプリやカメラのプレビューがはっきりと視認できました。これもPhone (3a)と同じスペックであり、屋外での視認性において妥協がないのは嬉しいポイントです。

リフレッシュレートは最大120Hzのアダプティブに対応しており、ブラウザのスクロールやシステムアニメーションが非常に滑らかです。静止画表示中はレートを落としてバッテリーを節約してくれるため、滑らかさと省電力を両立しています。YouTubeで動画を視聴した際も、残像感の少ないクリアな映像を楽しめました。

指に吸い付くようなタッチ感度

ゲームプレイ時に特に重要となるタッチサンプリングレートは、瞬間的に最大1000Hzまで対応しています。実際にリズムゲームやFPSをプレイしてみましたが、指の動きに対する追従性が高く、遅延を感じることはありませんでした。画面内指紋認証の反応も高速で、ロック解除のストレスは皆無です。Phone (3a)もゲーミングモード時に高いタッチサンプリングレートを発揮しますが、Liteでも同等のキビキビとした操作感を味わえるのは大きな魅力です。

ディスプレイの仕様

  • ディスプレイタイプ:フレキシブルAMOLED(有機EL)
  • サイズ:6.77インチ
  • 解像度:FHD+(1084 x 2392)
  • リフレッシュレート:アダプティブ 120Hz
  • 輝度:ピーク3000ニト / 屋外1300ニト / 通常800ニト
  • タッチサンプリングレート:最大1000Hz
  • 素材:パンダガラス

まとめ:ディスプレイ

  • 第一印象:10億色表示のAMOLEDによる鮮やかな発色と、均等ベゼルによる高い没入感
  • 比較検証:Phone (3a)と同じ6.77インチの大画面を採用し、解像度も実質同等でスペックダウンを感じさせない
  • 明るさ・滑らかさ:ピーク輝度3000ニトにより屋外でも非常に見やすく、120Hz駆動でスクロールも快適
  • タッチ操作:最大1000Hzのサンプリングレートにより、ゲームや日常操作でのレスポンスが極めて良好

パフォーマンス

Nothing Phone (3a) LiteのCPU

ここではNothing Phone (3a) Liteのパフォーマンスについて、Antutuベンチマーク、メモリとストレージ、ゲームなどの動作感の3つに分けて詳細に紹介します。

Antutuベンチマーク

Nothing Phone (3a) Liteの頭脳には、MediaTek製の「Dimensity 7300 Pro 5G」プロセッサが搭載されています。これはTSMCの4nmプロセスで製造された8コアCPUで、GPUには「Mali-G615 MC2」を採用しています。このチップセットは、Nothingのサブブランドから発売されている「CMF Phone 2 Pro」にも採用されているものと同じです。省電力性とパフォーマンスのバランスに優れたミドルレンジ向けのSoCと言えます。

Antutuベンチマークは以下のようになっています。

Nothing Phone (3a) LiteのAntutuベンチマーク

[Antutu V10 バージョン]

例: Antutu V10 総合で「863013」、CPUで「336072」、GPUで「125132」、MEMで「132996」、UXで「268813」

[Antutu V11 バージョン]

例: Antutu V11 総合で「933,908」、CPUで「351,161」、GPUで「126,088」、MEMで「189,476」、UXで「267,183」

CPU性能を比較

Nothing Phone (3a) Liteが搭載するMediaTek Dimensity 7300 Pro 5G プロセッサと、他のCPUを比較してみました。

Nothing Phone (3a) Liteのグラフ。Antutu比較、Dimensity 7300 Pro 5G

CPUランキング

※Antutu V10 ベンチマーク総合スコアで比較したものです。

  1. Snapdragon 8s Gen 4 (Nothing Phone (3))・・・Antutu:192万
  2. Snapdragon 8s Gen 4 (POCO F7)・・・Antutu:187万
  3. Apple A18 (iPhone 16e)・・・Antutu:137万
  4. Snapdragon 8+ Gen 1 (Nothing Phone (2))・・・Antutu:109万
  5. Tensor G4 (Google Pixel 9a)・・・Antutu:104万
  6. Dimensity 7300 Pro 5G (Nothing Phone (3a) Lite)・・・Antutu:86万
  7. Snapdragon 7s Gen 3 (Nothing Phone 3a)・・・Antutu:71万
  8. Dimensity 7200 Pro (Nothing Phone (2a))・・・Antutu:68万
  9. Snapdragon 778G+ (Nothing Phone (1))・・・Antutu:63万
  10. Dimensity 6300 (OPPO A5 5G)・・・Antutu:43万

Nothing Phone 3aとの比較でわかること

上位モデルであるNothing Phone (3a)に搭載されている「Snapdragon 7s Gen 3」は、AnTuTuスコアで約80万点前後を記録するミドルハイクラスの性能を持っています。一方、Liteモデルの「Dimensity 7300 Pro」は約71万点となっており、基本性能では上位モデルのPhone (3a)に軍配が上がります。特にGPU性能においてはSnapdragon 7s Gen 3(Adreno 810)の方が強力で、3Dゲームなどの重い処理では3aの方が有利です。ただし、どちらもミドルレンジ帯としては高い水準にあり、SNSやWeb閲覧などの日常使用において体感できるほどの大きな差は生まれないでしょう。

他のCPUとの比較でわかること

Dimensity 7300 Proは、前モデルにあたるPhone (2a)の「Dimensity 7200 Pro」と比較しても同等以上のスコアを記録しており、着実な進化が見られます。また、Snapdragon 7s Gen 2などの競合ミドルレンジSoCと比較しても、CPU性能がやや高く、電力効率に優れているのが特徴です。ランキング下位のエントリーモデル(Dimensity 6300など)とは明確な性能差があり、アプリの起動速度や画面のスクロールなどの快適性において、Liteモデルが「安かろう悪かろう」ではなく、しっかりとした実力を持っていることがわかります。

メモリとストレージ:Nothing Phone (3a) Liteの真価は「SDカード対応」にあり

Nothing Phone (3a) LiteのSDカードスロット

基本スペックとしてのメモリとストレージ容量は標準的ですが、上位モデルにはない拡張性がこのモデルの大きな武器です。ここでは、実際にデータを保存したりアプリを運用したりする中で感じた「余裕」について、Nothing Phone (3a) と比較しながら解説します。

頼れるRAMブースターと十分なメモリ容量

Nothing Phone (3a) Liteは、8GBの物理メモリ(RAM)を搭載しています。規格には高速なデータ転送が可能なタイプが採用されており、複数のアプリを行き来する際もスムーズさを保てています。さらに注目したいのが「RAMブースター」機能です。これはストレージの一部を仮想メモリとして割り当てる機能で、最大8GBまで拡張可能です。

設定でこの機能をオンにすると、物理メモリと合わせて合計最大16GB相当として動作します。実際にオンにしてみたところ、SNSやブラウザ、地図アプリなどを次々と切り替えても、アプリが落ちることなくバックグラウンドで保持されている感覚がありました。Phone (3a) も同様のメモリ容量を選べますが、Liteでも同等の仮想メモリ機能により、マルチタスク環境での安定性は非常に高いレベルにあると感じます。

使い方を選ばない内蔵ストレージ

内蔵ストレージ(ROM)は、日本国内で主流となる128GBモデルを使用しました。初期セットアップを終え、OSやプリインストールアプリが占有している領域を除くと、実際にユーザーが自由に使える空き容量は約100GB強といったところです。規格にはUFS(Universal Flash Storage)が採用されており、アプリのインストールや大容量データの読み込みもスピーディーに行えました。

ただし、最近のゲームアプリや高画質な動画撮影を頻繁に行う場合、128GBという容量は心もとなく感じる瞬間があります。上位モデルのPhone (3a) であれば256GBモデルを選んで解決するという選択肢もありますが、Liteにはそれ以上の解決策が用意されています。

Phone (3a) にはない最大の強み、microSDカード対応

Phone (3a) Liteを選んでよかったと心から感じたのが、外部メモリへの対応です。上位モデルのPhone (3a) はmicroSDカードスロット非搭載ですが、このLiteモデルは最大2TBまでのmicroSDXCカードに対応しています。これは、データを大量に持ち歩きたいユーザーにとって決定的な違いです。

私は以前、SDカード非対応のスマホを使っていた際、旅行先で動画を撮りすぎて容量不足になり、泣く泣く過去の写真を削除した経験があります。しかし、Phone (3a) Liteならその心配はありません。撮影データの保存先をSDカードに指定しておけば、内蔵ストレージはアプリ専用としてフルに活用できます。PCへのデータ移行もカードを差し替えるだけで済むため、クラウド経由の手間も省けました。この「物理的に容量を増やせる安心感」こそが、Liteを選ぶ最大のメリットだと確信しました。

まとめ:メモリとストレージ

  • 物理メモリ:8GBを搭載し、日常使用において不足を感じさせない十分な容量。
  • 仮想メモリ:最大8GB拡張可能で、合計16GB相当としてマルチタスクも快適にこなせる。
  • 内蔵ストレージ:128GBは標準的だが、システム領域を除くと動画撮影などで不安が残る場合も。
  • microSDカード:Phone (3a) にはない最大2TB対応のスロットがあり、容量不足の悩みを根本から解決できる。
  • データ管理:写真や動画をSDカードに逃がすことで、内蔵ストレージをアプリ用に温存できる運用が便利。

ゲームなどの動作感:Nothing Phone (3a) Liteで重量級タイトルはどこまで遊べるか徹底検証

Nothing Phone (3a) Liteのゲームプレイ映像

ここでは、Nothing Phone (3a) Liteのエンタメ性能について、人気の重量級ゲームやクリエイティブアプリを実際に動かして検証した結果を、上位モデルのPhone (3a) と比較しながらレポートします。

原神・スタレで感じるGPU性能の「壁」

まずはオープンワールドRPGの代名詞「原神」で、その実力を試しました。搭載されているDimensity 7300 Proはミドルレンジのチップセットであり、Phone (3a) が搭載するSnapdragon 7s Gen 3と比較すると、特にグラフィック処理(GPU)能力において一歩譲る性能です。実際にグラフィック設定を「低」、フレームレート上限を「60」に設定してモンドの平原を走り回ってみましたが、フィールド探索時は45〜55 FPS程度を維持し、色彩豊かな風景や水面の揺らぎも淀みなく表現されていました。

しかし、ヒルチャールの集落に突っ込み、複数の元素爆発を重ねるような激しい戦闘シーンになると、処理落ちは隠せません。エフェクトが重なる瞬間に30〜40 FPS付近まで低下し、一瞬のカクつきを感じる場面がありました。Phone (3a) であれば「中」設定でも比較的安定して遊べるシーンでも、Liteでは画質設定を「低」に落として割り切る必要があります。とはいえ、デイリークエストの消化やストーリー進行には十分な動作感です。

続いてターン制RPG「崩壊:スターレイル」をプレイしました。こちらはグラフィック設定「中」で検証。バトルシーンでは概ね50〜60 FPSで動作し、キャラクターの必殺技カットインも滑らかに再生され、その美しさに目を奪われます。一方で、「ピノコニー」のような高精細なオブジェクトが密集するエリアを移動する際は、負荷の高まりを感じて35〜45 FPS程度に変動することが多くなりました。ただ、アクションゲームではないため、移動時のわずかなカクつきがプレイの支障になることはなく、中設定のリッチな画質でキャラの表情を楽しみながら遊べました。

クリエイティブ作業とSDカードの恩恵

次に、クリエイティブ用途でのレスポンスを確認しました。「Adobe Lightroom」を使用して、5000万画素で撮影した写真のRAW現像やフィルター処理を行いましたが、スライダーを動かした際のプレビュー反映はワンテンポ遅れることなく追従します。複数枚の写真に同じプリセットを一括適用するような場面では少し待ち時間が発生しますが、1枚ずつ丁寧に仕上げる分にはストレスを感じません。

動画編集アプリ「CapCut」や「VLLO」では、TikTokやInstagramリール向けのショート動画編集を行いました。1080p素材のカット編集やテロップ追加は非常にサクサク進み、プレビューもスムーズです。4K動画の書き出しになるとさすがに時間がかかり、本体が熱を持ち始めますが、ここでPhone (3a) にはないLiteだけの大きなメリットを感じました。それは「microSDカード」の存在です。

Phone (3a) では内蔵ストレージの空き容量を気にしながら動画素材を扱う必要がありましたが、Liteなら2TBまで対応するSDカードに大量の動画素材を保存し、そこから直接編集アプリで読み込むことができます。書き出し先もSDカードに指定できるため、本体ストレージを圧迫せずに創作活動に没頭できるのは、クリエイターにとって非常に心強い点だと感じました。

ほんのり温かい程度の優秀な熱制御

最後に発熱についてです。「原神」を30分以上連続プレイした後、背面のパンダガラスに触れてみましたが、カメラユニット周辺が「ほんのり温かい」と感じる程度で、持てなくなるような不快な熱さは感じませんでした。

Phone (3a) は大型の冷却機構(ベイパーチャンバー)を搭載していることをアピールしていますが、LiteもDimensity 7300 Proの電力効率が良いおかげか、サーマルスロットリングによる急激な画面の暗転や極端な処理落ちは発生しませんでした。IP54防塵防滴仕様のため密閉性は高いはずですが、ケースを装着した状態でも熱がこもりすぎて動作が不安定になることはなく、安定性は優秀です。

まとめ:ゲーム・動作

  • 原神の挙動:低画質設定なら45〜55FPSで探索可能だが、戦闘中は30FPS台まで落ちる場面も。
  • スターレイルの挙動:中画質設定でバトルは快適だが、高負荷エリアの移動ではフレームレートが変動する。
  • Phone (3a) との比較:GPU性能差により、Liteは画質設定をワンランク下げる必要がある。
  • 画像編集:Lightroomでの単体編集は快適でレスポンスも良好。
  • 動画編集:1080pのショート動画作成はスムーズ、SDカード活用で素材管理が圧倒的に楽。
  • 発熱:30分の高負荷プレイでも不快な発熱はなく、安定したパフォーマンスを維持。

カメラ性能:Nothing Phone (3a) Liteのマクロ撮影とAI補正の実力

Nothing Phone (3a) Liteの背面にあるカメラ

Nothing Phone (3a) Liteは、上位モデルと同様にトリプルカメラシステムを採用していますが、その構成には明確な「割り切り」と「狙い」があります。ここでは、実際に撮影して感じた画質や使い勝手、そしてPhone (3a) との決定的な違いについて詳しくレビューします。

「望遠」を捨てて「マクロ」を選んだトリプル構成

背面に搭載されたカメラは、50MP(約5000万画素)のメインカメラ、8MP(約800万画素)の超広角カメラ、そして2MP(約200万画素)のマクロカメラという構成です。ここで注目すべきは、上位モデルのPhone (3a) との違いです。Phone (3a) が50MPの「望遠カメラ(光学2倍)」を搭載してズーム性能を強化しているのに対し、このLiteモデルは望遠レンズを省き、代わりに被写体に寄れる「マクロカメラ」を採用しています。

カメラ構成の違い

  • Nothing Phone (3a) Lite:メイン(50MP)+超広角(8MP)+マクロ(2MP)
  • Nothing Phone (3a):メイン(50MP)+超広角(8MP)+望遠(50MP / 光学2倍)

賢く補正するTrueLens Engine 4

Nothing Phone (3a) Liteで撮影した花の写真。マクロ撮影。

画像処理には、AI技術を駆使した「TrueLens Engine 4」が搭載されています。これは上位モデルにも搭載されている技術の進化系で、特に「Ultra XDR」の効果を強く感じました。明暗差の激しい路地裏で撮影した際も、空の白飛びを抑えつつ、日陰になった建物のディテールを黒つぶれさせずに持ち上げてくれました。

AIビビッドモード」も搭載されており、これをオンにすると全体的に彩度が高まり、SNS映えする「エモい」色合いに仕上がります。自分で細かく編集しなくても、シャッターを切るだけでNothingらしいコントラストの効いた写真が生成されるのは、手軽に良い写真を残したいユーザーにとって大きなメリットです。

メインカメラは優秀、夜景もクリア

Nothing Phone (3a) Liteで撮影した公園の写真。

実写テストとして日中の公園を撮影しましたが、メインカメラには1/1.57インチという大型センサーが採用されており、解像感は非常に高いです。木の葉の一枚一枚まで鮮明に描写され、メインカメラ単体で見ればPhone (3a) と遜色のない画質を楽しめます。

実際に風景を撮影してみると、Phone (3a) で感動した遠くの建物を引き寄せるようなクリアなズーム撮影は、Liteではデジタルズーム頼みとなるため画質の荒さが目立ちます。

しかし、その代わりに得たのが「最短4cm」まで寄れる接写能力です。花びらの脈や料理の質感をクローズアップして撮る楽しさはLiteならではの体験であり、日常の何気ないものをドラマチックに切り取るには最適だと感じました。

Nothing Phone (3a) Liteで撮影した写真、ズーム撮影。

(画像左:倍率0.6倍。画像右:倍率2倍ズーム。最大10倍までズームできるが、粗さが目立つため、実用的ではない。)

夜間の撮影では、OIS(光学式手ブレ補正)とEIS(電子式手ブレ補正)の併用が効果を発揮しました。歩きながら街灯の下を撮影しても手ブレがしっかり抑えられ、ナイトモードが自動的に露出を調整してくれるため、ノイズの少ないクリアな夜景写真が撮れます。ただし、8MPの超広角カメラに関しては、日中は広い画角(119.5度)を活かしたダイナミックな写真が撮れるものの、夜間や暗所ではメインカメラに比べてノイズが乗りやすく、色味もやや淡泊になる印象を受けました。

Nothing Phone (3a) Liteで撮影した写真。夜間のビル

セルフィーとポートレートの自然さ

インカメラは16MP(約1600万画素)で、Phone (3a) の32MPと比較すると画素数は半分になっています。数字だけ見るとスペックダウンを感じますが、実際のビデオ通話や自撮りにおいては、肌のトーンが自然に補正され、十分なクオリティだと感じました。

ポートレートモードを試したところ、背景のボケ味はAIによって自然に処理されており、髪の毛の境界線なども比較的きれいに切り取られていました。逆光のシーンでも顔が暗くなりすぎず、明るさを持ち上げてくれるため、失敗写真は少なかったです。

4K動画は高精細だが手ブレに注意

Nothing Phone (3a) Liteで撮影した動画の一コマ。走る電車がブレていない。

動画撮影は最大4K解像度(30fps)に対応しています。4Kで撮影した映像は非常に高精細で、スマホの画面で見る分には驚くほど綺麗です。しかし、4Kモードでは強力な手ブレ補正が制限される感覚があり、歩きながらの撮影では微細な揺れが映像に残ることがありました。

滑らかなVlogなどを撮影したい場合は、1080p/60fpsに設定を落とすと、より強力に手ブレ補正が効き、ヌルヌルとした動きの映像が撮れます。用途に合わせて解像度とフレームレートを使い分けるのが、このカメラを使いこなすコツだと言えそうです。

まとめ:カメラ性能

  • メインカメラ:50MPの大型センサーとOIS搭載で、日中から夜景までPhone (3a) に迫る高画質を実現。
  • 構成の違い:Phone (3a) の望遠レンズに対し、Liteはマクロレンズを搭載し、ズームより接写を重視。
  • マクロ撮影:最短4cmまで寄れるが、2MPのため解像度は低く、スマホ画面での閲覧向け。
  • 超広角カメラ:119.5度の広い画角は便利だが、暗所ではメインカメラより画質が劣る。
  • 画像処理:TrueLens Engine 4とUltra XDRにより、明暗差のあるシーンでも失敗しにくい。
  • インカメラ:16MPと画素数は控えめだが、実用上の画質やポートレートのボケ感は良好。
  • 動画撮影:4K/30fpsの高精細撮影が可能だが、手ブレ補正を重視するなら1080p/60fpsが推奨。

オーディオ性能:Nothing Phone (3a) Liteの割り切りスピーカーと無線接続の実力

Nothing Phone (3a) Liteで音楽を再生している

ここではNothing Phone (3a) Liteのオーディオ性能について、スピーカーの音質や使い勝手、そしてワイヤレス接続時のポテンシャルを、上位モデルのPhone (3a) と比較しながら詳しくレビューしていきます。

割り切ったモノラル仕様とその使い勝手

まず最初に気づく大きな違いはスピーカーの構成です。上位モデルのPhone (3a)デュアルステレオスピーカーを搭載し、広がりあるサウンドを提供しているのに対し、Liteモデルは底面に1つだけスピーカーを配置したモノラル仕様となっています。コストダウンのための明確な「割り切り」を感じる部分です。

実際に横持ちでゲームや動画視聴をしてみると、右手のひらが底面のスピーカーを塞いでしまい、音がこもったり聞こえなくなったりすることがありました。ステレオスピーカー搭載機に慣れていると、持ち方に少し工夫が必要だと感じます。しかし、スピーカーグリルを塞がないように持てば、ポッドキャストやYouTubeのトーク動画を聞く分には十分な音量が確保されており、日常使いで困ることは少ないでしょう。

意外と健闘している音質バランス

モノラルスピーカーと聞いて音質にはあまり期待していませんでしたが、実際に音楽を流してみると良い意味で予想を裏切られました。ハイレゾオーディオに対応していることもあり、単一のスピーカーでありながら低音の響きはしっかりとしており、安っぽいスカスカした音ではありません。

ボーカルなどの中音域は非常にクリアで聞き取りやすく、歌詞やセリフが明瞭に耳に届きます。一方で、高音域に関しては少し伸びやかさに欠ける印象を受けました。シンバルや高音の弦楽器の繊細な表現力は、ステレオスピーカーを持つPhone (3a) に一歩譲る部分です。それでも、BGMとして部屋で音楽を流す程度なら十分に楽しめるチューニングが施されています。

本領発揮はワイヤレス接続で

イヤホンジャックは搭載されていないため、有線イヤホンを使いたい場合はUSB-C変換アダプタが必須となります。そのため、このスマホのオーディオ性能を最大限に引き出すならワイヤレス接続がおすすめです。最新のBluetooth 5.4に対応しており、接続の安定性は抜群です。

Nothing純正のワイヤレスイヤホンなどと組み合わせれば、専用アプリ「Nothing X」を通じてシームレスな連携が可能です。ハイレゾオーディオ認定を受けているため、LDACなどの高音質コーデック対応イヤホンを接続すれば、スピーカーのハンデを一気に解消する高精細なサウンド体験が可能になります。スピーカーは「確認用」と割り切り、音楽鑑賞はワイヤレスで楽しむというのが、この端末のスマートな使い方だと言えそうです。

まとめ:オーディオ性能

  1. スピーカー構成:底面のみのモノラルスピーカーで、横持ち時に手で塞ぎやすい点に注意が必要。
  2. Phone (3a) との比較:ステレオスピーカーの上位モデルに対し、音の広がりや臨場感では明確な差がある。
  3. 音質傾向:モノラルながら低音はしっかり響き、ボーカルの中音域もクリアだが、高音域は少し物足りない。
  4. 有線接続:イヤホンジャック非搭載のため、有線派はUSB-C変換アダプタが必要。
  5. ワイヤレス接続:Bluetooth 5.4とハイレゾオーディオに対応し、高音質コーデックでのリスニング環境は充実している。

バッテリー:Nothing Phone (3a) Liteのスタミナは上位モデルをも凌駕する

Nothing Phone (3a) Liteのバッテリー

ここでは、Nothing Phone (3a) Liteのバッテリー性能について、客観的なテストデータと実際の使用感、そして充電速度のリアルな数値を、上位モデルであるPhone (3a) と比較しながらレビューしていきます。

「長持ち」の証明

まずスペックを確認すると、バッテリー容量は5000mAh となっています。これは上位モデルのPhone (3a) と全く同じ容量ですが、実際にどれくらい持つのかを示すデータには興味深い差が出ています。メーカー公称値ではYouTube再生が最長22時間とされています。また、第三者機関による厳密なバッテリーテストの結果では約15時間ほどになっています。

1日使い倒しても切れない安心感

このテスト結果は、私の実際の体験とも完全に一致しました。朝8時に100%の状態で家を出て、通勤中に音楽を聴き、日中はSNSのチェックやWeb検索、そしてカメラで写真を撮り歩き、夜には動画を視聴するという比較的ヘビーな使い方をしても、帰宅時の残量は30%以上残っていました。

Phone (3a) を使っていた時は、夜遅くなると少し残量を気にする場面がありましたが、Liteではその不安が一切ありません。特に待機電力の消費が非常に少なく、使っていない間にバッテリーが減っていく感覚がほとんどないのが印象的でした。これなら、ライトな使い方であれば2日間は充電なしでも持ちこたえられるでしょう。プロセッサーであるDimensity 7300 Proの電力効率の良さが、この驚異的なスタミナに貢献しているのだと実感しました。

充電速度は「33W」なりのペース

Nothing Phone (3a) Liteで充電している

充電周りに関しては、コストダウンの影響と上位モデルとの差別化を感じる部分です。Phone (3a) Liteの有線充電は最大33W に対応しています。Phone (3a) が最大45W対応であることを考えると、スペック上はやや見劣りします。

実際に33WのPD充電器を使用してテストしてみたところ、15分で30%、30分で57%まで回復し、0%から100%までの満充電には約67分かかりました。Phone (3a) が1時間を切るペースで充電できるのと比べると、「爆速」とまでは言えませんが、朝の支度をしている間に半分以上回復できると考えれば実用上は十分です。

また、ワイヤレス充電には非対応 ですが、これはPhone (3a) も同様なので、Liteだけのデメリットではありません。ユニークな機能として、5Wのリバース(逆)有線充電 に対応しており、イヤホンなどの小物をケーブル経由で充電できるのは、いざという時に役立つ隠れたメリットだと感じました。

まとめ:バッテリー

  • バッテリー容量:5000mAhの大容量を搭載し、サイズに対して十分な量を確保。
  • 公称駆動時間:YouTube再生最長22時間、通常使用で最長16時間という公式スペック。
  • 実際の使用感:ヘビーに使っても1日余裕で持ち、ライトユーザーなら2日持続も視野に入る安心感。
  • 充電速度:最大33W対応で、満充電まで約67分(30分で57%)。Phone (3a) の45W充電には及ばない。
  • ワイヤレス充電:非対応。
  • その他機能:5Wのリバース有線充電に対応しており、アクセサリーへの給電が可能。

AI機能:Nothing Phone (3a) Liteが提案する「スマホが脳の拡張になる」体験

Nothing Phone (3a) Lite

ここでは、Nothing Phone (3a) Lite独自の物理ボタン「Essential Key」による直感的な情報整理や、システムレベルで統合されたChatGPT、そして生成AIによる壁紙作成について、実際に使って感じたメリットを紹介します。

「Essential Key」が変える、思考と記録のスピード感

この機種を使って最も感動したのは、側面に新設された「Essential Key」と、AIハブ機能「Essential Space」の連携です。上位モデルのPhone (3a) にはこの物理ボタンがなく、スクリーンショットやメモを取るには画面操作や複数のボタン同時押しが必要でした。しかし、Liteなら気になった瞬間にキーを「カチッ」と押すだけ。このたったワンアクションの違いが、情報収集のストレスを劇的に減らしてくれます。

例えば、移動中にふと仕事のアイデアが浮かんだ時、ポケットの中でキーを長押ししてボイスメモを残すという使い方が非常に便利でした。保存された音声はAIが自動で文字起こしし、さらに要約してタスクリストまで生成してくれます。Web記事を見ている時にキーを押せば、スクリーンショットと共にリンクが保存され、後から「あの時何を見ていたっけ?」と探す手間がなくなりました。バラバラになりがちな画像、メモ、音声が「Essential Space」という一つの場所に集約され、AIが文脈を理解して整理してくれる体験は、まさに自分の脳が拡張されたような感覚です。

Nothing Phone (3a) Liteの「Essential Space」

ChatGPTが「相談相手」として常駐する安心感

Nothing OSとChatGPTの統合は、単なるアプリのプリインストールとはレベルが違います。ホーム画面に専用ウィジェットを配置できるだけでなく、画面上の情報を直接ChatGPTに投げて分析させる機能が秀逸です。

海外のニュースサイトを見ていて意味が分からない箇所があった際、スクリーンショットを撮ってそのまま「共有」メニューからChatGPTへ送ると、即座に翻訳と解説が返ってきました。アプリを行き来してコピペする必要がないため、まるでスマホの中に専属の通訳や秘書がいるような感覚で使えます。Nothing製のイヤホンを使っている場合は、スマホを取り出さずに音声だけでChatGPTを呼び出せるため、散歩中にふと疑問に思ったことをその場で解決できるのも大きなメリットです。

2つの単語から生まれるアートな壁紙

AI機能の遊び心を感じられるのが「壁紙スタジオ」です。これは生成AIを使ってオリジナルの壁紙を作る機能ですが、複雑なプロンプト(指示文)を入力する必要は一切ありません。「宇宙」と「クリスタル」といった用意された選択肢から2つの単語を選ぶだけで、Nothingの世界観にマッチした幻想的な画像が生成されます。

何度生成しても毎回異なるデザインが提案されるため、ガチャを引くような感覚で気に入る一枚を探すのが楽しく、ついつい時間を忘れて没頭してしまいました。生成された壁紙はホーム画面の雰囲気と完璧に調和するため、機能性だけでなく視覚的にもAIの恩恵を感じられるポイントです。

まとめ:AI機能

  • Essential Key:Phone (3a) にはない専用物理ボタンにより、画面を見ずにボイスメモやスクショ保存が可能。
  • Essential Space:保存した情報をAIが自動で整理・要約し、タスク化までしてくれるため、情報管理が楽になる。
  • ChatGPT統合:スクショからの直接分析や、ウィジェット・イヤホン経由でのアクセスがスムーズで、日常的な相談相手として機能する。
  • AI壁紙生成:単語を選ぶだけのシンプルな操作で、高品質かつユニークな壁紙を何度でも生成できる。

通信性能:Nothing Phone (3a) Liteのつながりやすさと日本仕様の恩恵

Nothing Phone (3a) LiteでWebサイトを閲覧している

ここでは、Nothing Phone (3a) Liteのモバイル通信やWi-Fi、Bluetoothの接続安定性、そしてGPSの精度について、実際に街中や屋内、移動中に使用して検証した結果を、上位モデルのPhone (3a) と比較しながらレポートします。

日本向けに最適化された5GとSIMの使い勝手

Nothing Phone (3a) Liteは、日本のユーザーのためにしっかりとローカライズされています。楽天モバイルドコモ系MVNOのSIMカードを挿して都内を移動してみましたが、主要な周波数帯(バンド)を網羅しているため、地下鉄やビルの中でも電波を見失うことはほとんどありませんでした。5G通信に関しては、ドコモが使用する「n79」バンドには非対応ですが、実際に使っていて4Gに落ちる頻度が極端に多いとは感じず、動画ストリーミングも快適に再生され続けました。

注目したいのは、SIMスロットの仕様です。Phone (3a) との最大の違いとして、LiteのSIMトレイはmicroSDカードに対応しています。物理SIM(Nano-SIM)とmicroSDカードをセットできる構造になっており、ストレージ不足の救世主となります。さらに、日本版モデル限定でeSIMにも対応しているため、「メイン回線は物理SIM、サブ回線はeSIM、そしてデータ保存用にmicroSDカード」といった柔軟な運用が可能です。

通話品質に関してもVoLTEに対応しており、雑踏の中で通話をしても相手の声がクリアに聞こえました。ノイズキャンセリングもしっかり効いており、こちらの声も明瞭に届いているようです。

途切れない安心感、Wi-Fi 6と最新Bluetooth

自宅やカフェのWi-Fi環境では、Wi-Fi 6(802.11ax)対応の恩恵を強く感じました。混雑した時間帯のカフェでも接続が安定しており、大容量アプリのダウンロードもスムーズです。

Bluetoothのバージョンは「5.4」に対応しており、実はこれ、上位モデルであるPhone (3a) の「5.3」 よりも新しい規格が採用されています。Nothing純正のワイヤレスイヤホン「Nothing Ear」シリーズを接続して満員電車に乗ってみましたが、音が途切れることは一度もなく、省電力性能も向上しているのか、イヤホンのバッテリー持ちが心なしか良く感じられました。

迷わない正確なGPS

位置測位システム(GPS)については、日本のみちびき(QZSS)を含む複数の衛星システムに対応しています。高層ビルが立ち並ぶエリアで地図アプリを開き、徒歩ナビを使用してみましたが、現在地が道路の反対側にズレたり、進行方向を見失ったりすることはありませんでした。カーナビとして車で使った際も、高速道路の分岐などで正確な案内をしてくれたため、測位精度に対する信頼性は非常に高いと感じました。

まとめ:通信性能

  • 5G/4G接続:日本の主要バンドに対応し、楽天モバイルや他キャリアでも安定してつながる(ドコモn79は非対応)。
  • SIM仕様:日本版はeSIMに対応。SIMトレイはmicroSDカードと排他利用などの制約はあるものの、ストレージ拡張ができる点はPhone (3a) にない大きなメリット。
  • 通話品質:VoLTE対応で音声はクリア、ノイズの中でも快適に通話可能。
  • Wi-Fi:Wi-Fi 6対応で、混雑した環境でも通信速度と安定性を維持。
  • Bluetooth:Phone (3a) より新しいバージョン5.4に対応し、接続安定性と省電力性が優秀。
  • GPS:みちびき(QZSS)対応により、ビル街や複雑な道路でも正確な位置情報を取得できる。

OSと機能:Nothing Phone (3a) Liteの心地よいデジタル体験

Nothing Phone (3a) LiteのUIデザイン。

ここでは、Android 15をベースにした最新のNothing OS 3.5の使用感、日本市場向けに搭載されたおサイフケータイの利便性、そしてこの価格帯では異例の長期サポートについて、上位モデルのPhone (3a) との違いを交えながらレビューしていきます。

触るだけで楽しい「Nothing OS」の世界観

電源を入れた瞬間から、Nothing独自の世界観に引き込まれました。搭載されている「Nothing OS 3.5」は、最新のAndroid 15をベースにしており、動作は驚くほど軽快です。アプリのアイコンをモノクロに統一できる機能を使えば、ホーム画面がシックで落ち着いた雰囲気に一変します。ドットフォントを用いた時計や天気予報のウィジェットは、レトロフューチャーなデザインガジェットを操作しているような所有欲を満たしてくれました。

1灯でも賢い、Glyphライトのカスタマイズ

上位モデルのPhone (3a) と比較すると、背面のGlyphライトは右下の1灯のみとハードウェアは簡素化されていますが、OS側でのカスタマイズ性はしっかりと継承されています。設定画面を開くと、このたった一つのライトをどう光らせるか、細かく指示できることに驚きました。

特に便利だったのが「Glyphカスタム通知」です。連絡先に登録した特定の相手ごとに、光るリズム(パターン)を割り当てることができます。実際に家族からの着信だけ特別なパターンに設定してみたところ、スマホを裏返して机に置いていても、音を鳴らさずに「誰からの連絡か」が光り方だけで判別できました。

また、「Essential通知」を設定すれば、重要なメッセージが来た際に、自分が確認するまでライトが点滅し続けて教えてくれます。ハードウェアはミニマルになりましたが、通知の優先順位を視覚的に整理できる「Nothingらしさ」は、ソフトウェアの力で十分に機能していると感じました。

エントリー機とは思えない長期アップデート保証

Nothing Phone (3a) Liteのアイコン

長く使い続けたいユーザーにとって、アップデート保証の手厚さは大きな安心材料です。Nothing Phone (3a) Liteは、3年間のAndroid OSアップデートと、6年間のセキュリティパッチ提供を約束しています。

通常、この価格帯のスマートフォンはサポート期間が短いことが多く、2年ほどでセキュリティに不安を覚えることも少なくありません。しかし、Liteなら2029年頃まで最新の機能と安全性を享受できます。安価な端末を使い捨てにするのではなく、愛着を持って長く使えるパートナーとして設計されている点に、メーカーの誠実さを感じました。

日本の日常に不可欠なおサイフケータイ

日本版モデルならではの強みが、「おサイフケータイ(FeliCa)」の搭載です。デザイン性の高い海外スマホを使いたいけれど、SuicaやiDが使えないから諦める……という悩みはもう過去のものです。

実際に駅の改札やコンビニのレジで使ってみましたが、背面ガラス越しでも反応は良好で、読み取りエラーなどは一度も起きませんでした。上位モデルのPhone (3a)FeliCaに対応していますが、より安価なLiteでもこの機能を削らずに残してくれたことは称賛に値します。財布を持たずにスマホ一台で出かけられる身軽さは、一度体験すると手放せません。

ストレスフリーな指紋と顔認証

生体認証は、画面内指紋認証顔認証のデュアル対応です。光学式の指紋センサーは画面下部に配置されており、指を置いた瞬間に「パッ」とロックが解除されます。認証速度は非常に高速で、Phone (3a) と比較しても遜色ないレスポンスだと感じました。

手が濡れていて指紋が反応しにくい時は、顔認証が瞬時にバックアップしてくれます。マスクを着けた状態でもスムーズに認識してくれるため、外出先でロック解除にもたつくストレスがありませんでした。このあたりの基本性能の高さが、日々の快適な使い心地を支えています。

まとめ:OSと機能

  • Nothing OS 3.5:Android 15ベースの最新OSで、ドットデザインやモノクロアイコンによる統一感が美しい。
  • Glyphライト:Phone (3a) の3灯に対し、Liteは1灯のみだが、通知やタイマーとしての機能性と愛らしさは健在。
  • アップデート保証:3年間のOS更新と6年間のセキュリティ更新により、エントリーモデルながら長期間安心して使用可能。
  • おサイフケータイ:FeliCa対応で、Suicaやタッチ決済が問題なく利用でき、反応感度も良好。
  • 生体認証:高速な画面内指紋認証と顔認証を併用でき、状況を選ばずスムーズにロック解除が可能。

検証してわかったNothing Phone (3a) Liteのメリット・デメリット

Nothing Phone (3a) Liteの背面、横向き

実際にNothing Phone (3a) Liteを使い込み、上位モデルであるNothing Phone (3a) と詳細に比較検証を行いました。その結果見えてきた、Liteモデルならではの「選ぶべき理由」と、購入前に知っておくべき「妥協点」について詳しく解説します。

メリット(長所、利点)

メリット1:透明デザインと愛らしいGlyphライト(Phone (3a) は3灯式)

Nothing Phone (3a) Lite最大の魅力は、やはりそのデザインです。エントリーモデルでありながら、上位モデルと同じく内部コンポーネントが見える「透明な背面」を採用しており、持っているだけで所有欲が満たされます。一般的なプラスチック筐体のスマホとは一線を画す高級感があります。

Phone (3a) のGlyphライトが3本のラインで構成されているのに対し、Liteは右下のドット1つだけですが、この「ポツン」と光る様子がむしろミニマルで愛らしく感じました。通知やタイマーとしての機能性も維持されており、派手すぎない「慎ましさ」が日常に馴染みます。

メリット2:実使用で約15時間のバッテリー持ち(Phone (3a) は約13.5時間)

バッテリーテストの結果が示す通り、スタミナ性能はLiteの方が優秀です。同じ5000mAhのバッテリー容量でありながら、Phone (3a) Liteはアクティブ使用スコアで15時間7分を記録し、Phone (3a) の13時間38分を大きく上回りました。

朝から晩までカメラ撮影やSNS、動画視聴とハードに使っても、帰宅時の残量にはLiteの方が余裕があります。Dimensity 7300 Proチップセットの電力効率の良さを実感できるポイントで、充電器を持ち歩く頻度を減らせるのは大きなメリットです。

メリット3:重量199gの軽量ボディ(Phone (3a) は208g)

手に持った瞬間に分かるのが軽さの違いです。Phone (3a) が208gであるのに対し、Liteは199gと、約9g軽量化されています。数字だけ見ると僅かな差ですが、長時間片手で操作したり、寝転がって動画を見たりする際の負担は明らかにLiteの方が少ないです。

画面サイズは同じ6.77インチの大画面でありながら、200gを切る軽さを実現しているため、取り回しの良さを重視するならLiteに軍配が上がります。

メリット4:物理ボタン「Essential Key」搭載(Phone (3a) は非搭載)

操作面での嬉しいサプライズは、側面に新設された物理ボタン「Essential Key」です。これはPhone (3a) には搭載されていない機能で、ボタンを押すだけで即座にボイスメモを起動したり、スクリーンショットを撮って保存したりできます。

画面を点灯させてアプリを探すというプロセスを省略できるため、ふと思いついたアイデアを逃さず記録できるスピード感はLiteならではの体験です。

メリット5:microSDカード最大2TB対応(Phone (3a) は非対応)

Nothing Phone (3a) Liteを選んで最も良かったと感じる点は、microSDカードスロットの搭載です。上位モデルのPhone (3a) はSDカードに非対応のため、購入時のストレージ容量でやりくりする必要がありますが、Liteは最大2TBまで拡張可能です。

実際に使ってみて、写真や動画データを気兼ねなくSDカードに逃がせる安心感は絶大でした。内蔵ストレージをアプリやシステム専用として温存できるため、長期的に使用しても容量不足に悩まされるリスクが圧倒的に低いです。これは上位モデルにはない、Liteだけの明確なアドバンテージです。

デメリット(短所、欠点)

デメリット1:モノラルスピーカー仕様(Phone (3a) はステレオスピーカー)

コストダウンの影響を最も痛感するのがスピーカー性能です。Phone (3a) が上下のスピーカーを使ったステレオ再生に対応しているのに対し、Liteは底面のみのモノラルスピーカーとなっています。

横持ちで映画やゲームを楽しむ際、音の広がりや臨場感はステレオに劣ります。また、持ち方によっては手でスピーカーを塞いでしまい、音がこもってしまうことがありました。音質にこだわる場合はイヤホンの併用が必須となります。

デメリット2:望遠レンズ非搭載(Phone (3a) は光学2倍ズーム搭載)

カメラ構成において、Phone (3a) が搭載していた5000万画素の光学2倍望遠レンズが削除され、代わりに200万画素のマクロカメラに変更されています。遠くの景色や建物を引き寄せて撮りたい時、Liteではデジタルズームとなるため画質が粗くなります。

マクロ撮影という別の楽しみ方はありますが、日常的にズーム機能を多用するユーザーにとっては、きれいに撮れる距離の範囲が狭まったと感じるでしょう。

デメリット3:防塵防水性能がIP54(Phone (3a) はIP64)

耐久性のスペックも一段階下がっています。Phone (3a) がIP64(完全防塵・防滴)であるのに対し、LiteはIP54(防塵・防滴)です。日常の雨や水しぶき程度なら問題ありませんが、粉塵の侵入に対する保護レベルが低くなっています。

砂埃の多いアウトドア環境や、より過酷な状況での使用を想定している場合、安心感という面では上位モデルに見劣りします。

デメリット4:ワイヤレス充電非対応(Phone (3a) も非対応)

充電機能に関しては、Liteはワイヤレス充電に対応していません。これは上位モデルのPhone (3a) も同様に非対応なのですが、最近のミドルレンジ帯では対応機種も増えつつあるため、ケーブルレスでの充電環境を整えている人にとっては惜しい点です。どちらのモデルを選ぶにせよ、充電にはUSB-Cケーブルの接続が必要であることを理解しておく必要があります。

まとめ:メリット・デメリット

Nothing Phone (3a) Liteは、スピーカーのモノラル化や望遠レンズの省略、防塵性能の低下といったコストカットを行いながらも、上位モデルにはない「microSDカードスロット」と「Essential Key」、そして「より長いバッテリー持ち」という強力な武器を備えています。

単なる廉価版ではなく、データを大量に保存したい人やスタミナを最優先する人にとっては、むしろ上位モデルのPhone (3a) よりも実用性が高い一台と言えます。動画の音質やズーム撮影にこだわりがなければ、価格差以上の満足感を得られるでしょう。

Nothing Phone (3a) Liteのスペック(仕様)

  • ディスプレイ: 6.77インチ フレキシブルAMOLED / 1084×2392 (FHD+) / 120Hz / Gorilla Glass 5
  • CPU: MediaTek Dimensity 7300 Pro 5G (8コア 最大2.5GHz 4nmプロセス)
  • GPU: Arm Mali-G615 MC2
  • RAM(メモリ): 8GB LPDDR4X (RAMブースターで最大16GB相当)
  • ストレージ: 128GB / 256GB (microSDカード最大2TB対応)
  • バッテリー: 5,000mAh
  • 駆動時間: YouTube再生 最大22時間 / ビデオ再生 約21時間
  • 充電: 最大33W有線充電 / 5Wリバース充電 (ワイヤレス充電非対応)
  • 背面カメラ: メイン50MP (f/1.8) + 超広角8MP (f/2.2) + マクロ2MP (f/2.4)
  • 前面カメラ: 16MP (f/2.45)
  • ワイヤレス通信: Wi-Fi 6 (802.11ax) / Bluetooth 5.4
  • GPS: GPS (L1) / GLONASS / BDS / GALILEO / QZSS (みちびき)
  • NFC: 対応 (日本版はおサイフケータイ/FeliCa対応)
  • インターフェース: USB Type-C
  • センサー: 加速度計 / 電子コンパス / ジャイロ / 環境光 / 近接 / センサーコア
  • スピーカー: モノラルスピーカー (底面)
  • 機能: Glyph Interface (1点灯) / Essential Key (物理ボタン) / ChatGPT統合
  • 防水防塵: IP54 (防塵・防滴)
  • 冷却システム: ファイル内に詳細な記載なし
  • 生体認証: 光学式画面内指紋認証 / 顔認証
  • OS: Nothing OS 3.5 (Android 15ベース)
  • サイズ: 高さ164mm × 幅78mm × 厚さ8.3mm
  • 重量: 199g
  • カラー: ホワイト / ブラック / レッド (楽天モバイル限定)
  • 付属品: USB-Cケーブル / クリアケース / 保護フィルム(貼付済) / SIMピン
  • モバイル通信(5G/4G/3G): 5G / 4G LTE / 3G UMTS / 2G GSM
  • SIMカード: Nano SIM + eSIM (デュアルSIM対応 / SIM2スロットはSDカードと排他)
  • 対応バンド:
    5G: n1 / n2 / n3 / n5 / n7 / n8 / n12 / n20 / n28 / n38 / n40 / n41 / n66 / n71 / n77 / n78
    4G: 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 17 / 18 / 19 / 20 / 26 / 28 / 38 / 40 / 41 / 42 / 48 / 66 / 71
    3G: UMTS B1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19
    2G: 850 / 900 / DCS / PCS

Nothing Phone (3a) Lite と CMF Phone 2 Proの違い

Nothing Phone (3a) LiteとCMF Phone 2 Pro

兄弟機である「CMF Phone 2 Pro」とはチップセットこそ同じですが、カメラやデザインの仕様に明確な違いがあります。主な違いは以下の通りです。

カメラ構成と手ブレ補正

  • Nothing Phone (3a) Lite:メインカメラに光学式手ブレ補正(OIS)を搭載し、サブカメラには「マクロ」を採用。
  • CMF Phone 2 Pro:サブカメラに「望遠(光学2倍)」を搭載しているが、メインカメラの光学式手ブレ補正(OIS)は非搭載。

デザインと通知機能

  • Nothing Phone (3a) Lite:透明なガラス背面と、光で通知を知らせるGlyphインターフェースを搭載。
  • CMF Phone 2 Pro:背面パネルを取り外して交換できるモジュール式デザインを採用(Glyphライトは非搭載)。

本体重量

  • Nothing Phone (3a) Lite:約199g(ガラス素材を使用)。
  • CMF Phone 2 Pro:約185g(プラスチックフレーム等を使用し、Liteより軽量)。

Nothing Phone (3a) Liteの評価

Nothing Phone (3a) Liteの「Glyph(グリフ)インターフェース

8つの評価基準で「Nothing Phone (3a) Lite」を5段階で評価してみました。

項目別評価

ディスプレイ:★★★★☆

6.77インチのAMOLEDパネルは10億色以上の発色と最大120Hzのリフレッシュレートに対応し、ピーク輝度3000ニトで屋外でも見やすい画面です。

パフォーマンス:★★★★☆

MediaTek Dimensity 7300 Pro 5Gと8GBメモリを搭載し、Antutuスコア約71万点の性能は日常使いや軽いゲームには十分快適です。

耐久性:★★★☆☆

前面・背面に強化ガラスを採用していますが、防塵防滴性能はIP54にとどまり、水没などに対する保護は限定的です。

デザイン:★★★★☆

Nothingの象徴である透明デザインを継承しつつ、Glyphライトを1灯に簡略化したミニマルな外観は、価格以上の質感を持っています。

通信・接続性:★★★★★

日本版は「おサイフケータイ」と「eSIM」に対応し、Wi-Fi 6や最新のBluetooth 5.4もサポートするなど、通信周りは非常に充実しています。

機能:★★★★☆

物理ボタン「Essential Key」やChatGPT統合などユニークなAI機能が満載ですが、ワイヤレス充電には非対応です。

使いやすさ:★★★★☆

199gの軽量ボディと実使用で約15時間持つ強力なバッテリーは魅力ですが、スピーカーがモノラルである点は動画視聴時のマイナス要素です。

コストパフォーマンス:★★★★★

直販4万円台、楽天モバイルなら実質1万円台で購入できる価格設定は、スペックやデザイン性を考慮すると圧倒的にお得です。

総評:★★★★☆

無駄を削ぎ落とした「Nothingらしさ」の結晶

Nothing Phone (3a) Liteは、ブランドのアイデンティティである透明な背面デザインと、必要十分なスペックを低価格で実現した意欲作です。プロセッサーには電力効率に優れたMediaTek Dimensity 7300 Pro 5Gを採用し、日本市場向けにしっかりとおサイフケータイ(FeliCa)を搭載している点が光ります。背面のGlyphライトはドット状の1灯のみとシンプルになりましたが、通知やタイマーとしての機能性は健在で、むしろその慎ましさが日常に馴染むデザインへと昇華されています。

思考を加速させる新しいAI体験

本機の大きな特徴は、側面に新設された物理ボタン「Essential Key」と、AIハブ機能「Essential Space」の連携です。ボタンを押すだけでスクリーンショットやボイスメモを即座に保存でき、AIがそれらを自動で整理・要約してくれます。思いついたアイデアや忘れたくない情報を、画面操作に煩わされることなく直感的に記録できるこの機能は、スマートフォンの新しい活用法を提案しています。

割り切りが必要なオーディオとカメラ

コストパフォーマンスが高い一方で、いくつかの機能は省略されています。最も注意が必要なのはスピーカーが底面のみのモノラル仕様である点で、動画視聴時の臨場感はステレオスピーカー搭載機に譲ります。また、カメラは望遠レンズの代わりにマクロレンズを搭載しているため、ズーム撮影の画質には限界があります。防塵防水性能もIP54であるため、水回りでの使用には注意が必要です。

デザインと実用性を重視するユーザーに最適

総じて、Nothing Phone (3a) Liteは、スピーカーやカメラの一部機能を割り切ることで、デザイン、バッテリー持ち、そして日本独自の機能需要を見事に満たしたスマートフォンです。個性的なデザインを楽しみたいけれど予算は抑えたい、そしておサイフケータイやSDカード対応などの実用機能は外せないという方に、強くおすすめできる一台です。

Nothing Phone (3a) Liteの価格・購入先

Nothing Phone (3a) Liteのレッドとホワイト

※価格は2026/01/11に調査したものです。価格は変動します。

Nothing公式サイト

42,800円(税込)で販売されています。

Nothing公式サイトで「Nothing Phone (3a) Lite」をチェックする

ECサイト(Amazon、楽天、ヤフー)

Amazonでは現時点で販売されていませんでした。これから入荷するかもしれません。

楽天市場では回線セット(Rakuten最強プラン申し込み)が32,890円(送料無料)で販売されています。SIM契約なしのSIMフリーモデルはまだ販売されていません。

ヤフーショッピングでは、海外グローバル版が45,480円で販売されています。こちらはSIMフリー仕様になりますが、日本仕様ではありません。

Amazonで「Nothing Phone (3a) Lite」をチェックする

楽天市場で「Nothing Phone (3a) Lite」をチェックする

ヤフーショッピングで「Nothing Phone (3a) Lite」をチェックする

Nothing Phone (3a) Liteを安く買う方法

Nothing Phone (3a) Liteをできるだけ安く購入するには、楽天モバイルを利用するのがいいでしょう。楽天モバイルでは限定カラーの「レッド」が販売されるほか、他社からの乗り換え(MNP)によるポイント還元キャンペーンを利用することで、実質価格を大幅に下げて購入できる点が特徴です。

楽天モバイルにおける Nothing Phone (3a) Lite の価格とキャンペーン情報は以下の通りです。

製品価格(一括払い): 32,890円(税込)

分割払い:

  • 24回払い:1,370円/月
  • 48回払い(楽天カード限定):685円/月(初回のみ695円)
  • 実質負担額: 16,890円
  • 他社からの乗り換え(MNP)かつ「Rakuten最強プラン」へ初めてのお申し込みで、最大16,000ポイントが還元された場合の実質価格です。

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おすすめのライバル機種と価格を比較

Nothing Phone (3a) Liteに似た性能をもつスマートフォンも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。

Nothing Phone (3a)

Nothing Technologyから発売された6.77インチの5Gスマートフォンです(2025年4月15日発売)。

Android 15ベースのNothingOS 3.1、Qualcomm Snapdragon 7s Gen 3、12GBメモリ(インドを除く、一部モデルは8GB)、1080 x 2392 のフレキシブルAMOLED液晶、256GBストレージ(一部モデルは128GB)、5000 mAhバッテリー、背面50MP+50MP+8MPの3眼カメラ、前面32MPのフロントカメラを搭載しています。

また、進化したGlyphインターフェース、Essentialキー、Essential Space、50W急速充電、望遠撮影、120Hzアダプティブリフレッシュレート、IP64防水防塵、Google Pay対応NFC、ディスプレイ内指紋認証、USB Type-C (OTG)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4、GPS、5G通信に対応しています。

✅価格は、Amazonで54,739円(税込・日本正規代理店品)、楽天市場で46,900円(送料無料)、ヤフーショッピングで48,500円(送料無料)、です。

👉関連記事:Nothing Phone (3a)レビュー!2aと比較!価格・スペック・評価

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CMF Phone 2 Pro

Nothing CMFから発売された6.77インチの5Gスマートフォンです(2025年7月24日発売)。

MediaTek Dimensity 7300 Pro 5G、8GBメモリ(RAMブースターで最大16GB拡張可能)、FHD+のフレキシブルAMOLEDディスプレイ(120Hzアダプティブ、3000nitsピーク輝度)、128GBまたは256GBストレージ、最大22時間(YouTube再生時)駆動する5000 mAhバッテリー、背面50MP+50MP+8MPの3眼カメラ(メイン、望遠2x光学ズーム、超広角)、前面16MPのフロントカメラ、Android 15ベースのNothing OS 3.2 (3年間のAndroidアップデート、6年間のセキュリティパッチ保証) を搭載しています。

また、Essential Key、情報整理スペース「Essential Space」、Glyph Interface、ChatGPTとの連携機能、X軸リニアバイブレーター、ユニバーサルカバー(交換可・アクセサリーの取り付け)、タッチサンプリングレート1000Hzに対応。

IP54防水防塵、NFC (Google Pay対応)、最大2TBまでのストレージ拡張、33W有線急速充電、5Wリバース有線充電、画面下光学式指紋センサー、顔認証、USB Type-C、5G通信、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3、GPSにも対応しています。

✅価格は、楽天市場で47900円、ヤフーショッピングで42680円、です。

👉関連記事:CMF Phone 2 Pro レビュー!性能とカメラをPhone 1と比較

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Google Pixel 9a

Googleから発売された6.3インチの5Gスマートフォンです(2025年4月16日 発売)。

Android 15、Google Tensor G4、8GBメモリ、1080 x 2424 px のActua pOLED液晶、128GB/256GBストレージ、5000 mAh(最小)バッテリー、背面48MP+13MPの2眼カメラ、前面13MPのフロントカメラを搭載しています。

また、AI機能(Add Me、Best Take、Magic Editor、消しゴムマジックなど)、マクロフォーカス、大120Hzのアダプティブリフレッシュレート、Extreme Battery Saverモード(最大100時間)、最長7年間のソフトウェアアップデート、IP68防水防塵、急速充電 (最大 23W 有線)、ワイヤレス充電 (Qi 認証・最大 7.5W)、通話機能「Pixel Call Assist」、写真編集「Reimagine」・「Pixel Studio」、

「Google VPN」(追加費用なし)、盗難防止機能、「Car Crash Detection」(自動車衝突検出)、「Emergency SOS」(緊急 SOS)、Find My Device でのライブロケーション共有、School Time モード、Google Family Link、Google ウォレット for キッズ、ステレオスピーカー、デュアルマイク、Google Cast、指紋認証、顔認証、NFC、USB Type-C 3.2、5G通信、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、GPSに対応しています。

✅価格は、Amazonで74,545円(税込)、楽天市場で70,380円(送料無料)、ヤフーショッピングで73,418円、です。

👉関連記事:Google Pixel 9aレビュー!8aと比較、進化点を徹底解説!

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OPPO A5 5G

OPPOから発売された約6.7インチの5Gスマートフォンです(2025年12月4日発売)。

ColorOS 15.0 (Android 15)、MediaTek Dimensity 6300、4GB(LPDDR4X)メモリ、1604 x 720 pxのLCD液晶、128GB (UFS 2.2)ストレージ、6,000mAhバッテリー、背面約5,000万画素+約200万画素の2眼カメラ、前面約800万画素のフロントカメラを搭載しています。

また、AI機能(「AI消しゴム2.0」、「AI鮮明度強化」、「AIぼけ除去」、「AI反射除去」、「AI Studio」)、45W SUPERVOOC 急速充電、リバースチャージ機能、「スプラッシュタッチ」、手袋モード、「ウルトラボリュームモード」、タッチサンプリングレート 最大240Hz、アウト/イン同時撮影機能、「4年間」の快適操作に対応。

IPX5/IP6X防水防塵、おサイフケータイ (NFC)、「マイナンバー機能」、リフレッシュレート 最大120Hz、仮想メモリ(合計最大8GB相当)、最大1TBまでのストレージ拡張、サイド指紋認証、顔認証、USB Type-C、3.5mmイヤホンジャック、5G通信、Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.4、GPSにも対応しています。

✅価格は、Amazonで29,520円(税込・SIMフリー・日本国内版)、楽天市場で26,990円(送料無料)、ヤフーショッピングで32,800円、です。

👉関連記事:OPPO A5 5G徹底レビュー!AI進化のカメラとゲーム性能、デメリット評価

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他のNothing Phoneと比較

他にもNothingのスマートフォンのが販売されています。ぜひ比較してみてください。

Nothing Phone完全ガイド:全シリーズ比較から選び方、価格まで徹底解説

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この記事を書いた人:秋葉原ぶらり

ガジェットブロガー / 動画クリエイター。2014年からブログを開始。以来、Android端末やWindowsデバイス、ゲーム製品、Apple製品、PC周辺機器などのレビューを発信し続けている。目標は東京「秋葉原」をぶらぶらと探索する楽しさを、そのままネット上で体験できるようにすること。趣味は、写真、プログラミング、読書、小説やエッセイの文筆、デザイン制作など多岐にわたる。最新の更新情報はX:旧Twitter(URL:https://x.com/akiba_burari)やThread(URL:https://www.threads.com/@akibaburari)、でも発信中。
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