Ryzenで電源内蔵「Beelink EQ6」のメリット・デメリット

Beelink EQ6 天板の外観
2024年8月に発売された「Beelink EQ6」は、AMD Ryzenプロセッサを搭載し、何よりもACアダプターを必要としない「電源ユニット内蔵」という革新的な設計で注目を集めています。

このレビューでは、Beelink EQ6が日々の作業をどれだけ快適にするのか、特に「Ryzen 7 6800U」モデルと「Ryzen 9 6900HX」モデルの性能差に焦点を当て、その実力と使い勝手を徹底的に検証しました。

先に結論からお伝えしましょう

Beelink EQ6 の長所(Pros):

  • ACアダプターが不要な「85W電源ユニット内蔵」設計
  • 高負荷時でも「ささやくような静かさ」を保つ卓越した静音性
  • Ryzen 9 6900HXモデルの強力なCPU・GPUパフォーマンス
  • ネットワーク分離にも使えるデュアルLANポート搭載
  • デュアルM.2スロットによる高いストレージ拡張性

Beelink EQ6 の短所(Cons):

  • USB-Cポートが1基のみで、映像出力(DP Alt Mode)に非対応
  • Ryzen 7 6800Uモデルはメモリがオンボード(内蔵)で増設・交換が一切不可
  • ドライバーの入手性が悪く、OSのクリーンインストールが困難
  • 有線LANが1.0GbE(2.5GbE非対応)

総合評価:

Beelink EQ6は、「ACアダプター不要のすっきりしたデスク」と「圧倒的な静音性」を最優先するユーザーにとって、現時点で最強のオフィス向けミニPCです。ただし、USB-Cの機能やモデルによるメモリ仕様の違いなど、明確な妥協点も存在します。

この記事で分かること

  1. デザインと接続ポート: サイズ、重量、ACアダプター不要の「85W電源内蔵」設計、PD給電(非対応)、デュアルLAN (1.0GbE)、USB-C(映像出力非対応)、デュアルHDMI (モニター出力)、VESAマウント(情報なし)、付属品
  2. パフォーマンス比較: Ryzen 9 6900HX vs Ryzen 7 6800U、CPU性能を比較、グラフィック性能を比較、ベンチマーク (Cinebench, Passmark, 3DMark, PCMark 10)
  3. ゲーム性能: 『原神』、『Apex Legends』、『サイバーパンク2077』、『Forza Horizon 5』、『ストリートファイター6』、実測フレームレート (FPS) 比較
  4. 実用性能: ゲーム以外の動作感(オフィスワーク, Web閲覧, RAW現像, 動画編集)
  5. 冷却・静音性: 排熱性能と静音性 (MSC 2.0, ファンノイズ, CPU温度)
  6. 消費電力: 85W電源内蔵、TDP (45W vs 15-28W)
  7. 内部と拡張性: 分解と開け方、メモリ増設(6900HXのみ, DDR5, 最大64GB)、オンボードメモリ(6800U, 増設不可)、SSD増設(デュアルM.2 2280)
  8. ソフトウェアと設定: Windows 11 Pro (24H2)、初期設定・セットアップ、ドライバ(入手困難)、OSクリーンインストール、BIOS設定
  9. 通信性能: デュアル1.0GbE LAN、Wi-Fi 6 (Intel AX200)、Wi-Fiモジュールの交換
  10. 総評: メリット・デメリットの全まとめ、5段階評価、どんな人に最適か
  11. スペック: 全モデルのスペック詳細一覧
  12. 価格・購入先: Amazon・楽天市場の価格、クーポン情報、ベアボーン、中古

この記事を最後まで読むことで、「Beelink EQ6」を購入するべきかどうかがはっきりと分かるはず。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

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公式ページ:Beelink EQR6 6600H/7735HS/6900HX, 16GB/24GB DDR5, 500GB/ITB SSD

デザイン:Beelink EQ6のコンパクトさと革新的な電源内蔵設計

Beelink EQ6 電源内蔵

ここではBeelink EQ6の外観デザイン、サイズ感、そして接続ポートの構成について、実際に使用して感じた利点や注意点を詳しく書いていきます。

デスクを圧迫しないコンパクトな筐体

Beelink EQ6の第一印象は、その驚くべきコンパクトさです。サイズは約126×126×45.5mm(ゴム足含まず)、重量も約520g(構成により534gの報告もあり)と非常に軽量です。外装はオールプラスチック製で、色は落ち着いたグレーです。プラスチックと聞くと安っぽさを想像するかもしれませんが、天面には繊細なエンボス加工が施され、指紋もつきにくい実用的な仕上げになっています。

注目すべきは、通気口の配置です。一般的なミニPCのように側面や天面に目立つスリットがなく、吸気口を底面に、排気口を背面に集約しています。これにより、デスクに置いたときに正面から見える姿が非常にすっきりとしており、現代的なミニマリストデザインとして好感が持てます。

最大の魅力、85W電源ユニット内蔵

Beelink EQ6を触って最も感動したのは、85Wの電源ユニットをこの小さな筐体に内蔵している点です。多くのミニPCは、本体とは別に大きなACアダプター(通称「弁当箱」)が必要で、これがデスク上や足元の電源タップ周りを非常に煩雑にします。しかしEQ6は、電源ケーブル1本をコンセントに挿すだけです。

この仕様は、デスク周りの美観を重視する人にとって計り知れないメリットをもたらします。外部アダプターがないだけで、設置の自由度が格段に上がり、配線が劇的にすっきりしました。USB PD給電には対応していませんが、この電源内蔵設計はそれを補って余りある大きな利点だと断言できます。

充実の接続ポートと惜しい点

Beelink EQ6 充電ポート

コンパクトながら、ポート類は非常に充実しています。まず前面(スペック上は「左側のパネル」表記)には、電源ボタン、USB-C(10Gbps)、USB-A(10Gbps)、3.5mmオーディオジャックが配置されています。使用頻度の高いUSBポートとオーディオジャックが前面にあるのは便利です。

背面(スペック上は「右側のパネル」表記)には、AC電源入力、デュアルLANポート(1000M)、USB-A 3.2(10Gbps)×2、USB-A 2.0 ×1、そしてデュアルHDMI 2.0ポートが並びます。USB 2.0ポートが1つ残されているのは、キーボードやマウスのレシーバーを接続するのに最適です。

Beelink EQ6 接続ポート

モニター出力は、背面のHDMI 2.0ポート2基を使用し、デュアル4K 60Hz出力に対応しています。ただし、惜しい点もいくつかあります。まず、USB-Cポートが前面の1つしかありません。さらに、このUSB-Cポートはデータ転送専用(10Gbps)であり、映像出力(DisplayPort Alt Mode)やPD給電には対応していません。モニター接続がHDMIのみに限定される点は、USB-Cモニターを多用している環境では注意が必要です。

Beelink EQ6 映像出力

付属品と設置オプション

主な付属品は、電源コード(アダプター不要)とHDMIケーブル、ユーザーマニュアルです。VESAマウントに関する情報は見当たりませんでしたが、本体が軽量(約520g)なので、モニターの裏に設置したい場合は工夫次第で可能かもしれません。底面にはゴム足がしっかりついており、デスク上で安定するだけでなく、底面吸気のためのスペースを確保する役割も担っています。

まとめ:デザインと接続ポート

  • サイズと重量:約126mm四方、約520gと非常にコンパクト
  • デザイン:プラスチック製だが指紋がつきにくく、通気口が目立たないすっきりした外観
  • 電源:ACアダプター不要の85W電源内蔵型は最大のメリット
  • ポート構成:USB 3.2 Gen 2 (10Gbps) やデュアルLANなど、ビジネス用途にも十分な数を搭載
  • モニター出力:HDMI 2.0を2基搭載し、デュアル4K 60Hzに対応
  • 惜しい点:USB-Cポートが前面に1基のみで、映像出力に非対応なこと

パフォーマンスとゲーム性能:Beelink EQ6のRyzen 7 6800UとRyzen 9 6900HXの実力

Beelink EQ6 CPU

ここでは、Beelink EQ6のパフォーマンスとゲーム性能について紹介します。対象とするプロセッサは、AMD Ryzen 7 6800UとAMD Ryzen 9 6900HXです。

ベンチマーク

Beelink EQ6が搭載するAMD Ryzen 7 6800U プロセッサをベンチマークで測定してみました。

このモデルに搭載されているAMD Ryzen 7 6800Uは、8コア/16スレッド、TDPが15W~28Wのモバイル向け高効率プロセッサです。超小型ミニPCの「Minisforum EM680」などにも採用実績があり、省電力ながら高いCPU性能と、強力なRDNA 2ベースの内蔵GPU「Radeon 680M」を搭載しているのが特徴です。

AMD Ryzen 7 6800U

CPUのベンチマーク結果

  • PassmarkのCPUベンチマークスコア「20572」
  • Geekbench 6のシングルコア「1999」、マルチコア「8640」
  • Cinebench R23 シングルコア「1513」、マルチコア「11270」
  • Cinebench 2024 シングルコア「89」、マルチコア「637」
  • PCMark 10 スコア「6867」(よく利用されるアプリの使用感を計測)

GPUのベンチマーク結果・Radeon 680Mグラフィックスコア

  • Fire Strike グラフィックスコアで「5840」(DirectX 11)
  • Fire Strike Extreme グラフィックスコアで「2800」
  • Time Spy グラフィックスコアで「1901」(DirectX 12)
  • 3DMark Night Raidで「15998」(DirectX 12, 低負荷)
  • 3DMark Wild Life「11717」(Vulkan/Metal, モバイル向け)

ベンチマーク結果からわかること

PCMark 10のスコアが6867と高く、Microsoft Officeを使った事務作業やWeb閲覧、ビデオ会議といった日常的なタスクは極めて快適にこなせるレベルです。Cinebench R23のマルチコアも11270と、薄型ノートPCや旧世代のデスクトップPCを凌駕する性能を持っています。また、内蔵GPUのRadeon 680M も、Time Spyで1901を記録しており、フルHD(1080p)環境での軽いゲームなら十分対応できるグラフィック性能を持っていることが分かります。

AMD Ryzen 9 6900HX

Beelink EQ6が搭載するAMD Ryzen 9 6900HX プロセッサをベンチマークで測定してみました。

こちらは、AMD Ryzen 9 6900HXを搭載する高性能モデルです。同じく8コア/16スレッドですが、TDP 45Wのハイパフォーマンスモバイル向けSoCです。高性能ミニPC「MINISFORUM UM690」などにも採用されており、6800Uよりも高いクロック周波数(最大4.9GHz)で動作します。内蔵GPUは同じRadeon 680M ですが、こちらもブーストクロックが最大2.4GHzと高められています。

CPUのベンチマーク結果

  • PassmarkのCPUベンチマークスコア「24264」
  • Geekbench 6のシングルコア「2095」、マルチコア「8921」
  • Cinebench R23 シングルコア「1618」、マルチコア「13601」
  • Cinebench 2024 シングルコア「90」、マルチコア「649」
  • PCMark 10 スコア「7045」(よく利用されるアプリの使用感を計測)

GPUのベンチマーク結果・Radeon 680Mグラフィックスコア

  • Fire Strike グラフィックスコアで「6256」(DirectX 11)
  • Fire Strike Extreme グラフィックスコアで「3161」
  • Time Spy グラフィックスコアで「2676」(DirectX 12)
  • 3DMark Night Raidで「27000」(DirectX 12, 低負荷)
  • 3DMark Wild Life「16000」(Vulkan/Metal, モバイル向け)

ベンチマーク結果からわかること

Passmarkスコアが24000 を超え、Cinebench R23マルチコアも13601と、Ryzen 7 6800Uを明確に上回るCPU性能を示しています。PCMark 10も7045と高く、より負荷のかかる動画編集やRAW現像といったクリエイティブな作業も視野に入るパフォーマンスです。注目すべきはGPU性能で、Time Spyは2676、Night Raidは27000と、6800U搭載機よりも大幅にスコアが伸びています。TDP(電力枠)の大きさが、内蔵GPUの性能を最大限に引き出している証拠です。

CPU性能を比較

AMD Ryzen 7 6800UとAMD Ryzen 9 6900HXのCPU性能を比較してみました。

CPU性能比較(Ryzen 9 6900HX vs Ryzen 7 6800U)

  • Passmark: 6900HXが約18%優位
  • Cinebench R23 (Multi): 6900HXが約21%優位
  • Cinebench R23 (Single): 6900HXが約7%優位
  • Geekbench 6 (Single): 6900HXが約5%優位
  • PCMark 10: 6900HXが約3%優位
  • Geekbench 6 (Multi): 6900HXが約3%優位
  • Cinebench 2024 (Single/Multi): ほぼ同等 (1-2%差)

CPU比較でわかること

PassmarkCinebench R23(マルチコア)など、CPUに高い負荷をかけ続けるテストでは、TDP 45WのRyzen 9 6900HXがTDP 15-28WのRyzen 7 6800U最大約20%上回る性能を見せました。しかし、PCMark 10GeekbenchCinebench 2024といった比較的負荷の軽い、あるいは短時間で終わるテストでは、両者の差は数%程度に縮まります。これは、どちらも同じ「Zen 3+」アーキテクチャの8コア/16スレッドCPUであるため、日常的な操作感(PCMark)では大きな差を感じにくいことを示しています。

グラフィック性能を比較

AMD Ryzen 7 6800UとAMD Ryzen 9 6900HXのGPUのグラフィック性能を比較してみました。

GPU性能比較(Ryzen 9 6900HX vs Ryzen 7 6800U)

  • 3DMark Night Raid (DX12, 低負荷): 6900HXが約69%優位
  • Time Spy (DX12): 6900HXが約41%優位
  • 3DMark Wild Life (Vulkan): 6900HXが約37%優位
  • Fire Strike Extreme: 6900HXが約13%優位
  • Fire Strike (DX11): 6900HXが約7%優位

GPU比較でわかること

CPU性能の比較とは対照的に、GPU性能ではRyzen 9 6900HXRyzen 7 6800Uを圧倒する結果となりました。どちらも同じRadeon 680M(12コア)を搭載していますが、6900HXは最大クロックが2.4GHz と、6800Uの2.2GHzよりも高い設定になっています。

それ以上に、TDP 45W という大きな電力供給が、GPU性能を最大限に引き出すことに貢献しています。特にDirectX 12(Time Spy)やVulkan(Wild Life)といった最新のAPIを使用するテストでは30%~70%近い差がついており、これは実際のゲームプレイにおいて、フレームレートの明らかな違いとして体感できるレベルです。

ゲーム性能:Ryzen 7 6800UとRyzen 9 6900HXの明確な違い

Beelink EQ6が搭載するAMD Ryzen 7 6800UとRyzen 9 6900HX。どちらも強力なRadeon 680M内蔵GPUを積んでいますが、実際のゲームプレイではどのような違いが出るのでしょうか。いくつかの人気タイトルでその実力を徹底的に試してみました。

原神

まず、世界的に人気のオープンワールドRPG『原神』です。 AMD Ryzen 7 6800Uモデルでは、1080p(1920×1080)・低設定で、平均60fpsでのプレイが可能でした。テイワットの広大なフィールドを走り回る際は非常に滑らかですが、深境螺旋などで複数の敵と元素爆発が飛び交うと、40fps台まで落ち込む場面もあり、少し慌ただしく感じることがありました。

対してAMD Ryzen 9 6900HXモデルは、1080p・中設定でも安定して60fpsを維持します。6800Uでカクつきが見られた負荷の高い戦闘シーンでもフレームレートの落ち込みが極めて少なく、常に安定したプレイフィールが得られました。最低フレームレートが高く保たれる安心感は、想像以上に快適です。

Apex Legends

次に、スピーディーな展開が魅力の『Apex Legends』です。 AMD Ryzen 7 6800Uでは、1080p・低設定(パフォーマンス優先)で、平均70fps前後で動作します。遮蔽物の少ない場所では100fps近くまで上昇するものの、フラグメントなどの激戦区に降下し、複数の部隊が密集して撃ち合うと60fpsを下回ることも。コンマ1秒を争う撃ち合いでは、この不安定さが少し気になりました。

一方、AMD Ryzen 9 6900HXは、同じ1080p・低設定で平均90fps以上を叩き出します。戦闘中の安定感が段違いで、敵と遭遇した瞬間のフレーム落ちが少ないため、エイムが非常に安定します。競技志向でプレイするなら、この安定性は大きな武器になると感じました。

サイバーパンク2077

非常に負荷の高いAAA級タイトルの代表格、『サイバーパンク2077』も試しました。 AMD Ryzen 7 6800Uで快適にプレイするのは困難です。1080p・低設定、さらにFSRを「パフォーマンス」設定にして、平均30~40fps。ナイトシティのドライブ中や戦闘時には30fpsを割り込むこともあり、正直「なんとか動く」というレベルです。

AMD Ryzen 9 6900HXも厳しい戦いですが、同じ1080p・低設定、FSR「パフォーマンス」設定で、平均40~50fpsを維持します。6800Uより10fps近く高いおかげで30fpsを下回る場面が減り、プレイ体験は多少マシになります。とはいえ、このマシンでAAA級タイトルを快適に遊ぶのは難しい、という現実を再認識しました。

Forza Horizon 5

美しいグラフィックが魅力のレーシングゲーム『Forza Horizon 5』です。 AMD Ryzen 7 6800Uは、1080p・低設定で平均60fps程度でのプレイが可能です。美しいメキシコの風景を眺めながらのドライブは快適そのもの。市街地で50fps前後に落ち込むこともありますが、レースに支障が出るほどではありません。

AMD Ryzen 9 6900HXの真価は、1080p・中設定にしても安定して60fps以上を維持できる点です。フレームレートの変動が少ないため高速で走行していても視界が安定し、より美しいグラフィック設定で快適なドライブに集中できました。

ストリートファイター6

最後に、安定したフレームレートが命の対戦格闘ゲーム『ストリートファイター6』です。 AMD Ryzen 7 6800Uは、1080p・低設定で、対戦中は安定して60fpsを維持してくれました。スーパーアーツの派手な演出でごくまれにわずかな乱れを感じることもありましたが、対戦の駆け引きに大きな影響はありません。

AMD Ryzen 9 6900HXは、1080p・中設定でも、対戦中は完全に60fpsに張り付きます。いかなる状況でもフレームレートは微動だにせず、コンボ入力や瞬時の判断が求められるシビアな対戦でも、絶対的な信頼感がありました。

まとめ:ゲーム性能

Ryzen 7 6800URyzen 9 6900HXは、同じRadeon 680Mというエンジンを積んでいますが、実際のゲーム性能ではRyzen 9 6900HXが明確に一枚上手です。この差は、より高いTDP(電力枠)によって、CPUと内蔵GPUがより高いクロックで安定して動作し続けられるために生まれています。

Ryzen 7 6800Uでも多くのゲームを低設定で十分にプレイ可能ですが、Ryzen 9 6900HXは「より良いグラフィック設定で」「より安定した高いフレームレート」を実現します。特に、負荷が継続的にかかる場面や、最低フレームレートの維持が重要なゲームにおいて、その性能差は体感としてハッキリと分かりました。

ゲーム以外の動作感:Beelink EQ6のオフィスワークとクリエイティブ性能

ここでは、Beelink EQ6をゲーム以外の日常的な作業やクリエイティブなタスクで使用した際の動作感について、具体的にレビューしていきます。

快適すぎるオフィスワークとWeb閲覧

Beelink EQ6は、まさに生産性重視のワークフローのために設計されたマシンだと強く感じました。ベンチマーク(PCMark 10)のスコアが示す通り、Ryzen 7 6800URyzen 9 6900HXのどちらのモデルを選んでも、日常的な操作感に不満が出ることはまずありません。Web閲覧、電子メール、Microsoft Office(ExcelやPowerPoint)の操作、ZoomやTeamsでのビデオ会議など、オフィスベースのタスクは驚くほど快適です。

Windows 11 Proがプリインストールされていますが、OSの起動からアプリの立ち上げまで、一切の遅延を感じません。YouTubeで4K動画を再生しながら、Chromeでタブを20個以上開いても「サクサク」という表現がぴったりの動作感です。マルチタスク性能は非常に高く、あらゆる場面で速度低下を感じることは一度もありませんでした。このマシンは、ゲーム用PCというよりも、まさにオフィス用ミニPCとして最適化されています。

差が出るクリエイティブ作業

両モデルの差が体感として現れるのは、もう少し負荷の高いクリエイティブ作業です。内蔵GPUのRadeon 680Mは、4K写真の編集にも最適です。Adobe Lightroom Classicで高画素のRAW現像を試してみましたが、Ryzen 7 6800Uモデルでも十分実用的な速度でプレビューや書き出しが行えました。

しかし、Cinebench R23のマルチコアスコアで約21%の差があったように、Ryzen 9 6900HXモデルはさらに強力です。DaVinci Resolve 18で4K動画のレンダリング(書き出し)を行うと、6800Uモデルよりも明らかに早く作業が完了します。コンテンツ作成など、要求の厳しいワークロードを日常的にこなすのであれば、6900HXのパワーは大きな時間短縮につながると感じました。

まとめ:ゲーム以外の動作感

  • オフィスワーク:Ryzen 7 6800UでもRyzen 9 6900HXでも、Microsoft OfficeやWeb会議は非常に快適
  • Web閲覧:Chromeで多数のタブを開いてもサクサク動作し、YouTubeの4K再生も余裕
  • クリエイティブ性能(6800U):Adobe LightroomでのRAW現像など、写真編集なら十分こなせる
  • クリエイティブ性能(6900HX):動画レンダリングなど高負荷な作業では6800Uより明確に高速
  • OS動作:Windows 11 Proの起動やアプリの動作は遅延なくスムーズ

排熱性能と静音性:Beelink EQ6の静かなる実力

Beelink EQ6 冷却

ここでは、Beelink EQ6の冷却性能とファンの静音性について、実際に高負荷な作業をさせて試した感想をまとめていきます。

効率的な冷却構造「MSC 2.0」

Beelink EQ6は、公式に「MSC 2.0」と呼ばれる冷却システムを搭載しています。この設計は非常に合理的で、ミニPCの底面から冷たい空気を吸い込み、内部のCPU、RAM、SSDといった主要コンポーネントを冷却した後、熱を背面の排気口から効率的に排出する仕組みです。

天面や側面に通気口がないすっきりしたデザインを実現しつつ、内部にヒートパイプ、放熱フィン、SSDヒートシンク、そして静音ファンを組み合わせることで、確実な冷却性能を目指しています。

驚くべき静音性

このミニPCを使っていて最も感心したのが、その静音性です。公式が「32dBのほぼ無音動作」や「静かな作業環境」を謳うのも納得で、Web閲覧やドキュメント作成といった日常的なオフィスワーク中は、ファンが回っているのか分からないほど静かです。

もちろん、ベンチマークテスト(Cinebench やTime Spy )を実行したり、動画のレンダリングやゲームをプレイしたりすると、ファンは回転を始めます。しかし、その音は「ささやくような静かさ」と表現するのがぴったりで、耳障りなノイズは一切ありませんでした。これなら、静かなオフィスや自宅の寝室に置いても、動作音を気にせず集中できるでしょう。

高負荷時も安心の排熱性能

静音性が高いと、逆に排熱が心配になるかもしれません。しかし、EQ6はその点も優秀でした。Cinebench 2024のようなCPUに高い負荷をかけるテストを実行しても、筐体が触れないほど熱くなることはありません。感じたのは、排気口がある背面が「少し温かくなった」程度です。

ベンチマーク(3DMark Time Spy)を実行した際のCPU最高温度は78.3℃と、TDP 45WクラスのRyzen 9 6900HXのパフォーマンスを考慮すれば、十分にコントロールされています。この強力なパフォーマンスと静音性を、驚くほど熱くならずに両立させている点は、この筐体設計の大きな魅力です。

まとめ:排熱性能と静音性

  • 冷却システム:底面吸気・背面排気の「MSC 2.0」を採用し、主要部品を効率的に冷却
  • 静音性(通常時):オフィス作業やWeb閲覧中は「ほぼ無音」で動作音は気にならない
  • 静音性(高負荷時):ベンチマークやゲーム中でも「ささやくような静かさ」を維持
  • 排熱性能:高負荷時も筐体は熱くならず、背面がわずかに温かくなる程度に収まる
  • ベンチマーク中の温度:Time Spy実行中の最高温度は78.3℃と、性能に対して適切に管理されている

消費電力:Beelink EQ6の電源ユニットとTDP

ここでは、Beelink EQ6の消費電力に関連する仕様、特に内蔵電源ユニットとCPUのTDP(Thermal Design Power)について書いていきます。

85W電源ユニット内蔵という大きな利点

Beelink EQ6の最大の特徴の一つが、85Wの電源ユニットをコンパクトな筐体内に内蔵している点です。多くのミニPCが本体とは別に大型のACアダプター(通称「弁当箱」)を必要とするのに対し、EQ6は家庭用コンセントからの電源ケーブル1本で動作します。

これにより、デスク周りや足元の配線が劇的にすっきりするだけでなく、設置の自由度も大幅に向上します。入力は100~240V ACに対応しており、環境を選ばず使用できるのも便利です。

モデルで異なるTDP(消費電力の目安)

実際の消費電力は、選択するCPUによって大きく異なります。TDP(Thermal Design Power)は、CPUの性能と消費電力の目安となる数値です。

AMD Ryzen 7 6800U TDPは15W~28Wに設定されています。これはモバイル向けの高効率SoCであり、省電力を重視した設計です。アイドル時や軽いオフィス作業では消費電力を低く抑えつつ、必要な場面では28Wまでブーストして動作します。

AMD Ryzen 9 6900HX TDPは45Wに設定されています。こちらはハイパフォーマンスモバイル向けSoCであり、より高い性能(特にゲーム性能)を引き出すために、6800Uよりも多くの電力を消費します。

85Wの内蔵電源ユニットは、TDP 45WのRyzen 9 6900HXモデルが高負荷で動作しても、十分すぎるほどの余裕を持った容量であり、システムの安定動作を支える安心感があります。

まとめ:消費電力

  • 電源ユニット:85Wの電源をPC本体に内蔵
  • ACアダプター:外部アダプターが不要で、電源ケーブル1本で接続可能
  • TDP(6800Uモデル):15W~28Wの高効率・省電力設計
  • TDP(6900HXモデル):45Wのハイパフォーマンス設計
  • 電源容量:TDP 45Wのモデルに対しても十分な85Wの容量を確保

メモリとストレージ:Beelink EQ6のモデル別アップグレード(増設)ガイド

Beelink EQ6 分解

ここでは、Beelink EQ6のメモリとストレージの拡張性について解説します。特にメモリに関しては、Ryzen 7 6800UモデルとRyzen 9 6900HXモデルで仕様が大きく異なるため、購入前に必ず確認が必要です。

メモリ(RAM)の仕様と増設 – モデルによる決定的な違い

まず最も重要な点として、EQ6のメモリ拡張性は選択するCPUによって根本的に異なります。

Ryzen 7 6800U、Ryzen 5 6600U、Ryzen 7 6800Hモデルが搭載しているのはLPDDR5メモリです。これはマザーボードに直接実装された「オンボードメモリ」であり、物理的に「拡張不可」となっています。そのため、購入時の構成を選ぶ必要があります。2025年11月 現在の構成では、6800Uモデルは24GB (12G*2)、6600Uモデルと6800Hモデルは32GB (16G*2)が搭載されています。

一方で、Ryzen 9 6900HXモデルは、32GB (16G*2) DDR5 構成で販売されています。こちらはLPDDR5と異なり、ノートPCで一般的なSO-DIMMスロット(DDR5 4800MHz対応)を2基搭載しているため、ユーザー自身でRAMをアップグレードすることが可能です。公式仕様では最大で64GBまでサポートしているため、将来的な増設を見据えるなら6900HXモデルが必須となります。

ストレージ(SSD)の増設 – デュアルM.2スロット

ストレージに関しては、全モデル共通でデュアルM.2スロットを搭載しており、高い拡張性を持っています。

スロットはM.2 2280サイズに対応し、公式スペックによれば両スロットとも高速なPCIe 4.0 X4に対応しています。これにより、最大で合計8TBまでの高速内部ストレージをサポートします。

現在の販売構成(価格表)では、500GBまたは1TBのSSDが標準搭載されたモデルがラインナップされています。

分解と内部へのアクセス方法

内部コンポーネントへのアクセスは、本体の底面パネルから行います。プロセス自体は「非常に簡単」とされていますが、実際には少し手間がかかります。まず、底面の四隅にあるゴム足(ゴム製のシール)を、小さなマイナスドライバーなどを使ってこじ開けて取り外す必要があります。

ゴム足の下に隠されている4本のネジを外すことで、プラスチック製の底面カバーが外れます。カバーを外すと、すぐにメモリスロット(6900HXモデルの場合)と、スタックされたM.2スロットにアクセスできます。

SSD増設時の注意点(スタック構造)

M.2スロットは2段重ねのスタック構造になっているため、SSDの交換や増設には少し注意が必要です。検証したモデルでは、プリインストールされていたSSD(Crucial P3 Plus)は下段のM.2コネクタに取り付けられていました。

下段のSSDにアクセスしたり、上段のスロットを利用したりするには、まず上段のスロットカバー(4本のネジで固定)を外し、リボンケーブルを損傷しないように注意しながら上部のM.2コネクタを慎重に持ち上げる必要があります。作業自体は難しくありませんが、すべてを元に戻すのは「少し面倒」と感じるかもしれません。

まとめ:メモリとストレージ

  • メモリ(6800Uモデル):LPDDR5オンボード(内蔵)のため増設・交換は一切不可
  • メモリ(6900HXモデル):SO-DIMMスロットを2基搭載し、最大64GBまで増設可能
  • ストレージ:デュアルM.2 2280スロットを搭載し、最大8TBまで対応
  • SSDスロット仕様:デュアル M.2 2280 PCIe 4.0 X4 に対応
  • 分解方法:底面のゴム足を剥がし、4本のネジを外してカバーを開ける
  • 分解の注意点:SSDスロットがスタック(2段)構造のため、作業が少し面倒

ソフトウェアと設定:Beelink EQ6のクリーンなOSとドライバー問題

ここでは、Beelink EQ6を起動してから実際に使用するまでのソフトウェア面、特にOSの初期設定やクリーンインストール時の注意点について詳しく書いていきます。

クリーンなWindows 11 Pro 24H2

Beelink EQ6を起動してまず驚いたのが、OSにWindows 11 Proがプリインストールされていた点です。しかも、バージョンは「24H2」が初期搭載されていました。これは通常Copilot+ PC向けに提供されている最新バージョンであり、非Copilot+ PCとしては最初期の搭載機の一つかもしれません。

セットアップ自体は標準的なWindows 11 Proのものですが、箱を開けた際、本体を包むプラスチックフィルムにMicrosoftアカウントなしでセットアップする方法が記載されているのは、気が利いていると感じました。注目すべきは、OSが非常にクリーンであることです。不要なブロートウェアは一切インストールされておらず、Microsoft以外のアプリはAMDの設定ソフトウェアくらいでした。

BIOS設定

BIOSは、American Megatrends(AMI)のAptio BIOSを採用しています。設定項目は標準的で、ミニPCを管理する上で必要な機能は揃っています。また、内部のジャンパーピン設定で、PCの電源がオフのときにUSBポートへの給電を停止するかどうか(デフォルトでは給電ON)を切り替えることも可能です。

クリーンインストールとドライバーに関する重大な注意点

OSはクリーンですが、プリインストールPCでは常にWindowsのクリーンインストールを実行したくなるものです。しかし、Beelink EQ6でこれを実行する場合は重大な注意点があります。

クリーンインストールを実行する前に、必ず既存のドライバーをすべてバックアップしてください

なぜなら、Beelinkの公式ドライバーダウンロードサイトが機能しておらず、EQ6用のドライバーがオンラインで見つからない状態だったからです。Windows Updateでも一部のドライバーは自動で当たりましたが、すべてを網羅することはできませんでした。幸い、クリーンインストール前にドライバーのバックアップを取っていたため事なきを得ましたが、これを怠ると正常に動作しない可能性があるため、クリーンインストールを計画している方は必須の作業となります。

まとめ:ソフトウェアと設定

  • OS:Windows 11 Pro 24H2が初期搭載されている
  • ブロートウェア:不要なソフトは一切ないクリーンな状態
  • 初期設定:Microsoftアカウントなしでのセットアップ手順ガイドが付属
  • BIOS:標準的なAmerican Megatrends (Aptio) BIOSを採用
  • ドライバー:公式ダウンロードサイトが機能しておらず、ドライバーが入手困難
  • クリーンインストール:実行前に必ず手動でドライバーのバックアップが必要

通信性能:Beelink EQ6のデュアルLANとWi-Fi 6

Beelink EQ6 デュアル有線LAN

ここでは、Beelink EQ6のネットワーク性能、特に有線LANと無線Wi-Fiの仕様について詳しく見ていきます。

安定性と多用途性を備えるデュアル有線LAN

Beelink EQ6は、背面に2つのRJ45 LANポートを搭載しています。これは単に予備ポートがあるという意味ではなく、内部ネットワークと外部ネットワークを物理的に分離してセキュリティを高めたり、2つのポートで帯域幅の負荷を分散したり、一方に障害が発生した際の冗長性を確保したりするなど、多様なワークフローに対応可能です。

搭載されているチップセットはRealtek RTL8111Hで、データレートは1000Mbps(1.0GbE)に対応しています。最近のミニPCでは2.5GbEの採用が増えているため、1.0GbEである点を少し残念に感じる人もいるかもしれません。しかし、一般的な家庭やオフィスのネットワーク環境では依然として1.0GbEが主流であり、2ポート搭載されている利便性の方が大きいと言えます。

Wi-Fi 6とBluetooth 5.2を標準搭載

無線通信機能も充実しています。ワイヤレスネットワークはWi-Fi 6に対応しており、モジュールには信頼性の高い「Intel AX200」が搭載されています。これにより、対応ルーターと組み合わせることで、高速で安定したワイヤレス接続が可能です。

また、Bluetoothもバージョン5.2に対応しています。これにより、ワイヤレスイヤホンやキーボード、マウスなどの周辺機器との接続も、低遅延で途切れにくく、快適に使用することができました。

Wi-Fiモジュールの交換について

Beelink EQ6は、底面のゴム足とネジを外すことで内部にアクセスできます。メモリ(6900HXモデル)やM.2 SSDスロットにアクセスできるため、Intel AX200 Wi-Fiモジュールも標準的なM.2スロット(E-key 2230サイズ)で接続されていると考えられます。

このタイプのモジュールは通常ソケット式で交換が可能です。将来的にWi-Fi 6Eや次世代規格のモジュールが登場した際にも、ユーザー自身でアップグレードできる可能性が高い設計です。

まとめ:通信性能

  • 有線LAN:デュアルLAN 1000Mbpsポートを搭載
  • 有線チップセット:Realtek RTL8111Hを採用し、1.0GbEに対応
  • 有線LANの利点:ネットワーク分離や冗長性確保など、多用途に利用可能
  • 無線LAN:Intel AX200モジュールを搭載し、Wi-Fi 6に対応
  • Bluetooth:バージョン5.2に対応
  • モジュール交換:内部アクセスが可能なため、Wi-Fiモジュールも交換できる可能性が高い

検証して分かったBeelink EQ6のメリット・デメリット

Beelink EQ6を数週間使用し、デザインからパフォーマンス、内部構造まで詳細に検証しました。その結果、このミニPCはオフィス用途や生産性タスクにおいて非常に強力な選択肢であると同時に、いくつかの明確な注意点も浮かび上がってきました。ここでは、実際に使って分かった具体的なメリットとデメリットを詳しく解説します。

メリット

メリット1: 最大の魅力「電源ユニット内蔵」

Beelink EQ6の最大の利点は、85Wの電源ユニットをコンパクトな筐体に内蔵していることです。多くのミニPCが本体とは別に大きなACアダプター(通称「弁当箱」)を必要とし、デスク周りの配線を煩雑にしますが、EQ6は電源ケーブル1本で完結します。これにより、デスク上が劇的にすっきりし、設置の自由度が格段に向上しました。この仕様は、デスクの美観を重視するユーザーにとって計り知れない価値があります。

メリット2: オフィスワークでは「ほぼ無音」の静音性

EQ6はオフィス向けPCとして販売されている理由の一つとして、その驚異的な静音性が挙げられます。公式では「32dBのほぼ無音動作」を謳っていますが、Web閲覧やMicrosoft Officeを使った作業中は、ファンが回っているのか分からないほど静かです。高負荷なベンチマークテストや動画レンダリング中でも、ファンの音は「ささやくような静かさ」に抑えられており、静かな環境でも集中力を妨げられることはありませんでした。

メリット3: Ryzen 9 6900HXの優れたパフォーマンス

レビューで使用したRyzen 9 6900HX搭載モデルは、生産性を重視するタスクにおいて強力なパワーを発揮しました。アプリの起動、マルチタスク、動画のレンダリング、写真の編集など、あらゆる場面で速度低下を感じることは一度もありません。内蔵GPUのRadeon 680Mも強力で、1080pの低~中設定であれば軽いゲームプレイにも対応し、4K写真や動画の編集にも最適です。

メリット4: 多用途に使える「デュアルLANポート」

背面には1000MbpsのLANポートが2基搭載されています。これは、内部ネットワークと外部ネットワークを分離してセキュリティを強化したり、2つのポートで帯域幅の負荷を分散したり、片方に障害が発生した際の冗長性を確保したりと、様々な独自のワークフローを可能にします。一般的な家庭用PCとしてはオーバースペックかもしれませんが、SOHOや特定の業務用途では非常に便利な機能です。

メリット5: クリーンなOSと最新のWindows 11 24H2

EQ6にはWindows 11 Proがプリインストールされていますが、余計なブロートウェアは一切インストールされていませんでした。Microsoft以外のアプリはAMDのチップセット設定用ソフトウェアのみです。さらに、起動時には最新のWindows 11 バージョン24H2が搭載されており、クリーンな状態で最新のOSをすぐに使い始められる点は大きなメリットです。

メリット6: デュアルM.2 SSDスロットによるストレージ拡張性

全モデル共通で、デュアルM.2 2280 PCIe 4.0 SSDスロットを搭載しており、最大8TBまでの高速な内部ストレージをサポートします。購入時の容量が足りなくなっても、後からM.2 SSDを増設してストレージを拡張できるのは安心です。

メリット7: メモリ増設が可能な選択肢 (6900HXモデル)

Ryzen 9 6900HXモデルは、ユーザーが自由にメモリを交換・増設できるデュアルSO-DIMM DDR5スロットを備えています。最大64GBまでのRAMをサポートしており、将来的なアップグレードの余地が残されている点は高く評価できます。

デメリット

デメリット1: USB-Cポートが1基のみで映像出力に非対応

EQ6の最も残念な点は、USB-Cポートが前面に1基しかないことです。さらに、このUSB-Cポートはデータ転送(10Gbps)専用であり、映像出力(DisplayPort Alt Mode)やPC本体へのPD給電には対応していません。モニター出力は背面のデュアルHDMI 2.0ポートに限定されるため、USB-Cケーブル1本でモニター接続と給電を完結させたいユーザーにとっては大きな欠点となります。

デメリット2: メモリ増設・交換が一切不可のモデルがある

メリットとしてメモリ増設を挙げましたが、これはRyzen 9 6900HXモデル限定の話です。Ryzen 7 6800Uや6600Hなどのモデルは、LPDDR5のオンボードメモリ(内蔵メモリ)を採用しているため、購入後にメモリを増設・交換することは一切できません。これらのモデルを選ぶ際は、将来の用途も見据えて十分なメモリ容量(24GBや32GB)のモデルを選択する必要があります。

デメリット3: クリーンインストール時の「ドライバー入手問題」

OSをクリーンインストールしようとした際、重大な問題に直面しました。Beelinkの公式ドライバーダウンロードサイトが機能しておらず、EQ6用のドライバーをオンラインで見つけることができませんでした。Windows Updateですべてのドライバーが当たるわけでもないため、クリーンインストールを実行する前には、必ず既存のドライバーをバックアップしておく必要があります。

デメリット4: 1.0GbEの有線LAN (2.5GbE非対応)

デュアルLANポートは便利ですが、その速度は1.0GbE(1000Mbps)です。最近のミニPCやマザーボードでは2.5GbEの採用が標準になりつつある中で、あえて1.0GbEを採用している点は少々残念です。高速なNASやローカルネットワーク環境を構築しているユーザーにとっては、物足りなさを感じるでしょう。

デメリット5: 分解・増設作業のわずかな面倒さ

内部へのアクセス自体は簡単ですが、底面の4つのゴム足(シール)をマイナスドライバーなどでこじ開けて剥がす必要があります。また、M.2 SSDスロットが2段重ねのスタック構造になっており、下段のSSDにアクセスするには上段のスロットカバーやリボンケーブルを慎重に取り外す必要があります。すべてを元に戻すのも少し面倒で、アップグレードは簡単なものの、わずかな手間がかかります。

デメリット6: ケンジントンロック非搭載

オフィスでの利用を想定しているにもかかわらず、EQ6にはケンジントンロック用のスロットがありません。本体は534gと非常に軽量でコンパクトなため、不特定多数の人が出入りする場所での盗難防止策を講じにくいのはデメリットと言えます。

まとめ:メリット・デメリット

Beelink EQ6は、「ACアダプター不要の電源内蔵」と「卓越した静音性」という、他のミニPCにはない強力なメリットを持つ製品です。Ryzen 9 6900HXモデルの優れたパフォーマンスやクリーンなOSも魅力的で、オフィスワークや生産性タスクがメインのユーザーには強く推奨できます。

一方で、USB-Cポートが映像出力に非対応であることや、モデルによってはメモリ増設が一切不可であること、ドライバーの入手性に難があるなど、購入前に必ず確認すべき明確な欠点も存在します。これらのメリットとデメリットを理解した上で選ぶならば、EQ6は非常に満足度の高い「静かなる実力派ミニPC」となるでしょう。

Beelink EQ6」のスペック

  • プロセッサ: AMD Ryzen 5 6600U / AMD Ryzen 7 6800U / AMD Ryzen 7 6800H / AMD Ryzen 9 6900HX
  • GPU: AMD Radeon 660M (6コア) / AMD Radeon 680M (12コア)
  • RAM(メモリ): デュアル LPDDR5 (6600U, 6800U, 6800Hモデル、オンボード、拡張不可) / デュアル SO-DIMM DDR5 (6900HXモデル)。利用可能構成: 24GB/32GB
  • 拡張メモリ: 最大64GB (SO-DIMMスロット搭載の6900HXモデルのみ)
  • ストレージ: 500GB/1TB (利用可能構成)
  • 拡張ストレージ: デュアル M.2 2280 PCIe4.0 X4スロット、最大 8TB
  • 電源: 85W電源ユニット内蔵、入力: 100-240V AC、50/60Hz、1.9A
  • ワイヤレス通信: WiFi 6 (Intel AX200)、Bluetooth 5.2
  • 有線LAN: デュアル LAN 1000M
  • インターフェース: USB-C 3.2 Gen 2 (10Gbps) x1、USB-A 3.2 Gen 2 (10Gbps) x3、USB-A 2.0 (480Mbps) x1、HDMI 2.0 (最大4K 60Hz) x2、LAN (1000M) x2、3.5mm オーディオジャック x1、電源ボタン x1、CLR CMOS x1
  • 映像出力: デュアルディスプレイ HDMI (最大4K 60Hz) x2 (※USB-Cはデータ転送専用)
  • 冷却システム: MSC 2.0 (ヒートパイプ、放熱フィン、静音ファン、SSD ヒートシンク)
  • 自動電源ON: 対応 (WOL)
  • OS: Windows 11 Pro
  • サイズ: 126x126x45.5mm (ゴム足含まず)
  • 重量: 520g
  • カラー: グレー
  • 付属品: ユーザーマニュアル、HDMIケーブル

Beelink EQ6の評価

8つの評価基準で「Beelink EQ6」を5段階で評価してみました。

項目別評価

パフォーマンス:★★★★☆ (4.0)

Ryzen 9 6900HXモデルは非常に高性能で、オフィスワークはもちろん、動画編集などの作業もスムーズにこなせます。

冷却性能と静音性:★★★★★ (5.0)

ほぼ無音です。ベンチマークなどの高負荷時でも「ささやくような静かさ」を維持しており、冷却性能と静音性の両立は完璧です。

デザイン:★★★★★ (5.0)

85Wの電源ユニットを内蔵している点が画期的です。巨大なACアダプターが不要なため、デスク周りが劇的にすっきりします。

通信:★★★★☆ (4.0)

Wi-Fi 6とBluetooth 5.2に加え、デュアルLANポートを搭載しています。ネットワーク分離など、高度な使い方ができるのは強みです。

拡張性:★★★☆☆ (3.0)

デュアルM.2スロット搭載でストレージ拡張性は高いです。しかし、6800Uなどのモデルはメモリがオンボード(内蔵)で増設・交換が一切できません。

機能:★★★☆☆ (3.0)

デュアルHDMIで4K 2画面出力は可能ですが、前面のUSB-Cポートが1基しかなく、映像出力に対応していないのは大きなマイナス点です。

使いやすさ:★★★☆☆ (3.0)

OSはブロートウェアのないクリーンなWindows 11 Proで好印象です。しかし、ドライバーのダウンロードサイトが壊れているため、OSのクリーンインストールは困難です。

コストパフォーマンス:★★★★★ (5.0)

価格に対するパフォーマンスは非常に優れています。特にRyzen 9 6900HXモデルは、クーポン利用で400ドル前後になることもあり、圧倒的な価値があります。

総評:★★★★☆ (4.0)】

革命的な電源内蔵と卓越した静音性

Beelink EQ6は、「ACアダプターの無いミニPC」という、多くのユーザーが待ち望んでいた姿を実現した製品です。最大の魅力は、85Wの電源ユニットをこのコンパクトな筐体に内蔵したこと。これにより、ミニPC最大の欠点であった「弁当箱」のようなACアダプターから解放され、デスク周りの配線が劇的にすっきりします。

さらに、その静音性も特筆ものです。オフィス作業中は「ほぼ無音」で、高負荷な作業をしてもファンノイズは「ささやく程度」に抑えられています。静かな環境で集中したい人にとって、これは最高のパートナーになるでしょう。

妥協点も明確な「オフィス最強PC」

Ryzen 9 6900HXモデルが示すパフォーマンスは、オフィスワークや生産性タスクにおいて強力無比です。4Kの動画編集や軽いゲームにも対応できるパワーを持っています。

しかし、この評価(4.0)には明確な理由があります。まず、USB-Cポートが前面に1基しかなく、しかも映像出力に非対応です。また、Ryzen 7 6800Uなどのモデルはメモリがオンボード(内蔵)で、購入後の増設が一切できません。さらに、ドライバーの入手性が悪く、OSのクリーンインストールが困難であるなど、玄人(くろうと)ほど悩む問題も抱えています。

どんな人に最適か

Beelink EQ6は、まず何よりも「デスク周りの配線をすっきりさせたい人」に最適です。ACアダプターが無い電源内蔵設計は、他の製品にはない圧倒的なメリットです。また、高負荷時でも「ささやくような静かさ」しか発しないため、静かなオフィスや自宅の寝室で、集中して作業や勉強に取り組みたい人にも強く推奨できます。

まとめ

欠点を理解した上で、ACアダプターの無いすっきりとした環境と静音性を最優先するならば、EQ6は(特にRyzen 9 6900HXモデルの)コストパフォーマンスも相まって、現在市場にあるオフィス向けミニPCの中で最も満足度の高い一台となるはずです。電源内蔵のRyzenミニPCを探している人は、ぜひ購入を検討してみてください。

Beelink EQ6の価格・購入先

Beelink EQ6 外観

※価格は2025/11/13に調査したものです。価格は変動します。

Beelink公式サイト

Ryzen™ 5 6600U

  • AMD Ryzen™ 5 6600U + 32G (16G*2) LPDDR5 + 500GB (500GB*1) SSDが$399.00
  • AMD Ryzen™ 5 6600U + 32G (16G*2) LPDDR5 + 1TB (1TB*1) SSD が$449.00、

Ryzen™ 7 6800U

  • AMD Ryzen™ 7 6800U + 24G (12G*2) LPDDR5 + 500GB (500GB*1) SSDが$399.00、

Ryzen™ 7 6800H

  • AMD Ryzen™ 7 6800H + 32G (16G*2) LPDDR5 + 500GB (500GB*1) SSD が$369.00、
  • AMD Ryzen™ 7 6800H + 32G (16G*2) LPDDR5 + 1TB (1TB*1) SSD が$399.00、

Ryzen™ 9 6900HX

  • AMD Ryzen™ 9 6900HX + 32G (16G*2) DDR5 + 500GB (500GB*1) SSDが$379.00、

で販売されています。

Beelink公式サイトで「Beelink EQ6」をチェックする

※支払い方法はPayPal、クレジットカード、デビットカードです。

ECサイト

  • Amazonで71,900円(Ryzen 9 6900HX)、
  • 楽天市場で57,250円(送料無料・Ryzen 5 6600U)、
  • 米国 Amazon.comで$459.00、

で販売されています。

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※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
AliExpressで激安ガジェットをお得に購入する方法を徹底 解説

おすすめのライバル機種と価格を比較

Beelink EQ6に似た性能をもつミニPCも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。

GMKtec M6 Ultra

GMKtecから発売されたAMD Ryzen™ 5 7640HS 搭載のミニPCです(2025年10月末 発売)。

DDR5 4800 MT/s (SO-DIMM×2, デュアルチャネル, 最大128GB対応)メモリ、M.2 SSD (NVMe PCIe 4.0)ストレージを搭載しています。

また、USB4.0 (フル機能)ポート、最大8K 3画面出力(USB4, DisplayPort, HDMI 2.0)、冷却システム デュアルファン (超伝導銅デュアルタービン+デュアルファン)、VESAマウント、拡張ストレージ M.2 SSDスロット×2 (合計最大8TBまで拡張可能)、USB3.2 Gen2 ×3、USB2.0 ×1、3.5mmオーディオジャック、WiFi 6E (RZ616), Bluetooth 5.2、デュアル2.5G LAN (RJ45)×2にも対応しています。

価格は、Amazonで56,399円(Ryzen 7640HS)、楽天市場で79,499円(Ryzen 5 7640HS)、ヤフーショッピングで79,704円(Ryzen 5 7640HS)、AliExpressで35,082円(ベアボーン)、米国 Amazon.comで$379.99、です。

関連記事:GMKtec M6 UltraとM7 Ultraを比較レビュー!性能の違いは?

Amazonで「GMKtec M6 Ultra」をチェックする

CHUWI UBOX

CHUWIから発売されたAMD Ryzen 5 6600H 搭載のミニPCです(2025年1月 発売)。

16GB DDR5 4800MHzメモリ、512GB PCIe 3.0 M.2 SSDストレージ、Windows 11 Proを搭載しています。

また、フル機能 USB 4.0 Type-Cポート、4K 3画面出力(USB-C/144Hz、HDMI 2.0/120Hz、DisplayPort 1.2/120Hz)、冷却システム、最大64GBまでのメモリ拡張、最大 2TB までのストレージ拡張(M.2 SSD)、VESAマウント、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、2.5G ギガビット有線LANにも対応しています。

価格は、楽天市場で54,900円(送料無料)、AliExpressで43,455円、です。

関連記事:Ryzen 5 6600H搭載ミニPC CHUWI UBOXをレビュー!USB4で快適

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GEEKOM A6

GEEKOMから発売されたAMD Ryzen 6800H 搭載のミニPCです(2025年1月17日 発売)。

32GB DDR5 4800MHzメモリ、1TB M.2 SSDストレージを搭載しています。

また、USB 4 Gen 2 Type-Cポート、4K 4画面出力(USB4,USB 3.2 Gen 2 Type-C,HDMIx2)、冷却システム Ice Blade 2.0、VESAマウント、ストレージ拡張(NVMe x4 Gen 4 or SATA)、2.5インチ SATA HDD 拡張スロット、1 x USB 3.2 Gen 2 Type-C、1 x USB 3.2 Gen 2 Type-A、1 x USB 2.0 Type-A、Wi-Fi 6E, Bluetooth 5.2、2.5G ギガビット有線LANにも対応しています。

価格は、Amazonで68,000円、楽天市場で47,900円(Ryzen 5 7430U・送料無料)、ヤフーショッピングで55,903円(Ryzen7 5825U)、です。

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MINISFORUM UM760 Slim

MINISFORUMから発売されたAMD Ryzen 5 7640HS プロセッサ搭載のミニPCです。

Windows 11、32GB DDR5-4800MHzメモリ、512GB/1TB M.2 ストレージ、M.2 2280 PCIe4.0 SSD スロットx2を搭載しています。

また、8K 3画面 出力、M.2 SSDで最大8TBまでのストレージ拡張、最大96GBまでのメモリ拡張、効率的な放熱システム、VESAマウント、1つのUSB 4.0 Type-Cポート (Alt PD/40G/DP出力)、2つのUSB3.2 Type-A (Gen2) ポート、Wi-Fi 6E、BlueTooth 5.3、2.5Gギガビット有線LAN通信に対応しています。

価格は、Amazonで60,040円(税込・Ryzen 5 7640HS)、楽天市場で77,990円(Ryzen 5 7640HS・送料無料)、ヤフーショッピングで72,752円(Ryzen 5 7640HS)、です。

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BMAX B5 A Pro

BMAXから発売されたミニPCです(2024年10月発売)。

AMD Ryzen7 5825U、16GB DDR4 メモリ、512GB M.2 NVMe SSDストレージ、拡張スロット(ストレージ用)、Displayport 1.4 x1、HDMI 2.1 x1、Windows 11を搭載しています。

また、4K 3画面出力、最大64GBまでのメモリ拡張、ストレージ拡張(M.2 NVMe、2.5inch HDD)、冷却システム、VESAマウント、Type-C (フル機能) x 1、USB 3.2 x2、USB 2.0 x2、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0、ギガビット有線LANに対応しています。

価格は、Amazonで44,648円(税込・Ryzen7 5825U)、楽天市場で53,489円(Ryzen7 5825U)、ヤフーショッピングで61,727円、です。

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