「GMKtec NucBox M7 Pro」がM6以上に高評価になる理由

GMKtec NucBox M7 Pro top
Ryzen 9 PRO 6950H搭載のミニPC「GMKtec NucBox M7 Pro」。早くも「Oculink 付きでコスパも高い」と評判です。しかし、その一方で「どのくらいの性能が発揮できるのか分からない」という人も多くいるようです。

そこで今回はその性能がよく分かるように、次の7点を重点的に解説します。

  1. プロセッサCPU
  2. メモリ
  3. ストレージ
  4. 接続端子
  5. 映像出力
  6. デザインサイズ重量
  7. 冷却システム

また、前モデル「GMKtec NucBox M6」との違いも紹介!ベンチマークやゲーム性能、引き継いだメリット、

購入する前に知っておきたいデメリットや評価、詳細な価格情報も掲載しているので、ぜひ参考にしてみてください。

このページ内の目次

「GMKtec NucBox M7 Pro」が発売開始!

2024年8月23日、中国のPCメーカー GMKtec(ジーエムケーテック)の新製品「NucBox M7 Pro」(ナックボックス エム7 プロ)が発売されました(AliExpressで発売中です)。

AMD Ryzen 9 PRO 6950H プロセッサを搭載したWindows ミニPCです。

GMKtecからは2024年5月にAMD Ryzen 5 6600H 搭載の「NucBox M6」(ナックボックス エム6)が発売されています。

このミニPCは「パワフルでPCゲームも動く!」、「高性能なのに価格が安い」と評判で、ロングセラーになっています。

新モデルはその性能を強化しつつ、新たに外付けGPUと接続できるOculinkポートを搭載したことで話題になっています。

もちろん、バックドアなしの高品質な設計で、天板から分解も簡単。起動時にF7キーを押してBIOS設定もできます。

それでは早速、どんなミニPCなのか、その特徴(メリット)を詳しく見ていきましょう。

この製品の購入はこちら→ Amazon リンクAliExpress リンク

公式ページ:AMD Ryzen 9 PRO 6950H ミニ PC – NucBox M7 Pro

M6との違い1:AMD Ryzen 9 PRO 6950H プロセッサでパワフルに動作する

GMKtec NucBox M7 Pro CPU

新モデル「GMKtec NucBox M7 Pro」はAMD Ryzen 9 PRO 6950H プロセッサを搭載しています。

このプロセッサは6nmプロセスで製造された8コア、16スレッド、最大4.5GHzの「Zen 3+」CPUを搭載し、パワフルに動作します。

内蔵のGPUはAMD Radeon 680M グラフィックスで、ほぼすべての PC ゲームを 1080p でスムーズにプレイできます。

一方、前モデル「GMKtec NucBox M6」はAMD Ryzen 5 6600H プロセッサを搭載していました。

内蔵のGPUはRDNA 2 アーキテクチャ ベースのRadeon 660M 1900 MHz で、

ほとんどの PCゲームをフルHDでスムーズにプレイできました。

ベンチマーク

GMKtec NucBox M7 Pro ゲーム

GMKtec NucBox M7 Proが搭載するAMD Ryzen 9 PRO 6950H のCPU性能はどのくらいなのでしょうか?ベンチマークで測定してみました。

CPUのベンチマーク結果・ Ryzen 9 PRO 6950H

  • PassmarkのCPUベンチマークで「22447」
  • Geekbench 6のシングルコア「1821」、マルチコア「8754」
  • Cinebench R23 シングルコア「1662」、マルチコア「14670」

ベンチマーク結果から分かること

Passmarkのスコアは、CPUの総合的な性能を測る指標で、22447というスコアは上位に位置します。これは、前世代のRyzen 9 5900HXよりも高く、Intel Core i7-1260Pと同等レベルです。つまり、最新のゲームやクリエイティブな作業にも十分に対応できる性能を持っていると言えます。

Geekbench 6は、CPUのシングルコア性能とマルチコア性能を測定するベンチマークです。シングルコアのスコア1821は、ウェブブラウジングやオフィスソフトの利用など、日常的なタスクを快適にこなせる性能を示しています。マルチコアのスコア8754は、動画編集や3Dレンダリングなど、複数の処理を同時に行う作業に強いことを示しています。

Cinebench R23は、CPUのレンダリング性能を測定するベンチマークです。シングルコア性能もマルチコア性能も高いスコアが出ています。特に、マルチコア性能は14670と高く、多くのコアを効率的に活用できることを示しています。これは、動画編集や3Dレンダリングなどの負荷の高い作業を高速に処理できることを意味します。

これらのベンチマークスコアから、Ryzen 9 PRO 6950Hは、高性能なモバイルCPUであり、日常的なタスクから負荷の高い作業まで幅広く対応できることが分かります。ビジネス用途にも最適化されており、セキュリティ機能や管理機能が強化されている点も特徴です。

Ryzen 9 PRO 6950H 性能を比較

他のCPUを搭載するミニPC 10機種とPassmarkのCPUベンチマークで比較すると、

AMD Ryzen 9 PRO 6950H プロセッサは 6番目に高いスコアを記録していました。

  • 1.AMD Ryzen 9 8845HS (GEEKOM A8)・・・Passmark:29381
  • 2.Ryzen 9 8945HS (MINISFORUM UM890 Pro)・・・Passmark:29246
  • 3.Ryzen 7 7840HS (Beelink SER7/MINISFORUM UM780 XTX)・・・Passmark:29937
  • 4.Ryzen 7 8845HS (GEEKOM A8/Beelink SER8/GMKtec NucBox K8)・・・Passmark:28708
  • 5.Ryzen 7 7735HS (MinisForum UM773/GMKtec NucBox K5)・・・Passmark:24225
  • 6.Ryzen 9 PRO 6950H (GMKtec NucBox M7 Pro)・・・Passmark:22447
  • 7.Ryzen 7 5800H (GEEKOM A5/Beelink SER5 MAX)・・・Passmark:21080
  • 8.Core i9-11900H (Minisforum MS-01)・・・Passmark:20647
  • 9.Core i5 11400H (Blackview MP200)・・・Passmark:15904
  • 10.Ryzen 5 6600H (NucBox M6)・・・Passmark:16792

比較から分かること

上位CPUとの比較:

Ryzen 9 8845HS (29381), Ryzen 9 8945HS (29246), Ryzen 7 7840HS (29937), Ryzen 7 8845HS (28708) は、いずれもRyzen 9 PRO 6950Hより高いスコアを出しています。
これらのCPUは、より新しい世代 (Ryzen 7000シリーズ、Ryzen 8000シリーズ) のCPUであり、アーキテクチャや製造プロセスが進化しているため、性能が高いと考えられます。

下位CPUとの比較:

Ryzen 7 7735HS (24225) は、Ryzen 9 PRO 6950Hより少し低いスコアです。
Ryzen 7 5800H (21080), Core i9-11900H (20647), Core i5 11400H (15904), Ryzen 5 6600H (16792) は、Ryzen 9 PRO 6950Hよりかなり低いスコアです。
これらのCPUは、Ryzen 9 PRO 6950Hより古い世代のCPUであるか、下位モデルであるため、性能が低いと考えられます。

結論:

Ryzen 9 PRO 6950Hは、最新のCPUと比べると性能は劣りますが、それでも十分に高性能なCPUであり、多くの用途で快適に利用できます。 特に、ビジネス用途でセキュリティや管理機能を重視する場合や、内蔵グラフィックスの性能を重視する場合は、Ryzen 9 PRO 6950Hは魅力的な選択肢となるでしょう。

グラフィック性能

AMD Ryzen 9 PRO 6950Hプロセッサが内蔵するRadeon 680Mはどのくらいのグラフィック性能なのでしょうか?ベンチマークで測定してみました。

GPUのベンチマーク結果・Radeon 680Mグラフィックスコア

Fire Strike グラフィックスコアで「5828」

Time Spy グラフィックスコアで「2739」

ベンチマーク結果から分かること

Fire Strike は、3DMarkのDirectX 11ベースのベンチマークテストです。Radeon 680Mは、グラフィックスコア 5828 を記録しており、これはエントリークラスのディスクリートGPU(外付けグラフィックスカード)に匹敵する性能です。例えば、NVIDIA GeForce MX450 よりも高いスコアです。

Time Spy は、3DMarkのDirectX 12ベースのベンチマークテストです。Time Spy グラフィックスコア 2739 は、DirectX 12のゲームにおいても、高い性能を発揮できることを示しています。このスコアは、NVIDIA GeForce GTX 1050 Mobileに近い値です。

これらの結果から、Radeon 680Mは、以下のような用途に適していると言えます。

  • PCゲーム: 比較的軽い3Dゲームであれば、設定を調整することで快適にプレイできるでしょう。例えば、フォートナイト、Apex Legends、Valorantなどは、中程度の画質設定でプレイ可能です。より重いゲームでも、画質設定を下げることで、プレイできる可能性があります。
  • 動画再生: 高画質動画の再生もスムーズに行えます。
  • 画像編集、動画編集: 簡単な画像編集や動画編集であれば、問題なくこなせるでしょう。
  • マルチディスプレイ: 複数のディスプレイを接続して、作業効率を向上させることができます。

ゲーム性能

AMD Ryzen 9 PRO 6950HRadeon 680Mの組み合わせは、モバイル向けとしてはかなり高いゲーム性能を期待できますね。ご提示いただいたベンチマーク結果とゲームのFPSを参考に、 人気ゲームタイトルがどの程度のフレームレートで動作するか、可能な限り多くのタイトルを挙げて説明してみます。

FFXIVベンチマーク結果を踏まえて

  • ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ: FHD解像度、高品質(デスクトップPC)設定で「快適」判定が出ていることから、実際のプレイでも60 FPS以上を安定して出せる可能性が高いです。
  • ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー: FHD解像度、高品質(デスクトップPC)設定で約4000というスコアが出ていることから、こちらも非常に快適にプレイできるでしょう。60 FPSを大きく超え、100 FPS近くまで期待できる可能性があります。

その他の人気ゲームタイトルのFPS

  • 原神 (Genshin Impact): 中設定で50 FPSという結果が出ているので、設定を少し下げれば60 FPSも狙えるでしょう。ただし、人が多い場所やエフェクトが多い場面ではフレームレートが低下する可能性があります。
  • エルデンリング (ELDEN RING): 中設定で40~50 FPS程度。場所や状況によっては、30 FPSを下回る可能性もあります。
  • サイバーパンク2077 (Cyberpunk 2077): 低~中設定で30~40 FPS程度。レイトレーシングなどの高画質設定は厳しいでしょう。
  • グランド・セフト・オートV (Grand Theft Auto V) : 77 FPSが出ていることから、高設定でも快適にプレイできるでしょう。
  • フォートナイト (Fortnite): 111 FPSが出ているので、高設定でも快適にプレイできます。
  • Apex Legends: 中設定で60 FPS程度。激しい戦闘シーンでは、フレームレートが低下する可能性があります。
  • VALORANT: 高設定で100 FPS以上。競技性の高いゲームなので、安定した高フレームレートでプレイできるのは大きなメリットです。
  • League of Legends (LoL): 高設定で60 FPS以上。
  • RUST: 30 FPSという結果から、設定をかなり下げる必要があるでしょう。快適にプレイするのは難しいかもしれません。
  • Rocket League: 110 FPSと高いフレームレートが出ているので、非常に快適にプレイできるでしょう。
  • Forza Horizon 5: 88 FPSが出ているので、高設定でも快適にプレイできるでしょう。
  • Tony Hawk’s Pro Skater 1+2: 78 FPSが出ているので、高設定でも快適にプレイできるでしょう。
  • Counter-Strike 2: 140 FPSと高いフレームレートが出ているので、非常に快適にプレイできるでしょう。
  • DOTA 2: 76 FPSが出ているので、高設定でも快適にプレイできるでしょう。
  • Diablo IV: 37 FPSという結果から、設定を調整する必要があるでしょう。
  • Stardew Valley: 87 FPSと高いフレームレートが出ているので、非常に快適にプレイできるでしょう。
  • Crab Game: 84 FPSと高いフレームレートが出ているので、非常に快適にプレイできるでしょう。

対応ソフト・アプリ

新モデル「GMKtec NucBox M7 Pro」はAdobeのフォトショップ(Photoshop)での画像編集、イラストレーター(Illustrator)によるグラフィック制作、ライトルーム(Lightroom)の写真編集、プレミア ラッシュ(Premiere Rush)による映像制作に対応しています。

また、動画制作では豪Blackmagic Designが開発した高機能な動画編集ソフト「DaVinci Resolve(ダビンチ・リゾルブ)」、

サイバーリンクが開発した動画編集ソフト「PowerDirector」を利用できます。

そのほか、3Dのグラフィック制作として、ルクシオンが開発する3Dレンダリング・アニメーションソフトウエア「Keyshot 11」、

グラフィック ソフトウェア会社 OTOY Inc. によって開発されたレンダリングソフト「Octane Render」、

ドイツのMAXON Computer社によるアニメーション、シミュレーションソフト「Cinema 4D」、

オープンソースの統合型3DCGソフト「Blender」が快適に使えるようになっています。

生成AIサービス

生成AIサービスは有料のものを含めて、ChatGPT、Stable Diffusion(ステーブル ディフュージョン)、Adobe Firefly(アドビ ファイアフライ)、Google Gemini(ジェミニ)Microsoft Copilot(コパイロット)、Meta Llama (ラマ)3など主要なサービスを利用できます。

M6との違い2:32GB/64GB DDR5 4800 メモリでスムーズに動作できる

GMKtec NucBox M7 Pro メモリ

新モデル「GMKtec NucBox M7 Pro」は32GB/64GB DDR5 4800 メモリを搭載しています。

転送速度は4800 MT/s で帯域幅は 58.12 GB/s です。DDR4-3200 の 37.81 GB/s と比べると 54% 増加しています。

また、2つのSO-DIMMスロットを搭載し、最大96GBまでメモリを拡張・増設できます。

一方、前モデル「GMKtec NucBox M6」は16GB/32GB DDR5-4800 メモリを搭載していました。

新モデルはメモリの容量が約2倍に増加し、よりスムーズに動作できるようになっています。

M6との違い3:1TB/2TB M.2 NVMe ストレージで最大4TBも利用できる

GMKtec NucBox M7 Pro ストレージ

新モデル「GMKtec NucBox M7 Pro」は1TB/2TB M.2 NVMe (PCIe 3.0 M.2 2280)ストレージを搭載しています。

PCIe 3.0 の転送速度は 8GT/s です。

また、PCIe 4.0 M.2 2280の拡張スロットも搭載し、合計で最大4TBまでストレージ容量を増設できます。

一方、前モデル「GMKtec NucBox M6」はPCIe 3.0接続の512GB/1TB M.2 NVMeストレージを搭載していました。

新モデルはストレージの容量が2倍に増え、より多くのデータを保存できるように改善されています。

M6との違い4:USB 4とUSB 2.0は2ポートに変更・ 2つのUSB3.2 Gen2も利用できる

GMKtec NucBox M7 Pro ポート

新モデル「GMKtec NucBox M7 Pro」は2つのUSB 4.0 Type-C ポートと2つのUSB3.2 Gen2ポート、2つのUSB 2.0ポートを搭載しています。

USB 4.0 Type-C ポートは40Gbpsの高速転送、DP映像出力、PD給電に対応しています。

転送速度はUSB3.2 Gen2で10Gb/s、USB 2.0ポートで最大480Mbpsになります。

一方、前モデル「GMKtec NucBox M6」はUSB 4.0 Type-C (DP/PD/DATA) x1、USB3.2 Gen2 x2、USB 3.2 x1、USB 2.0 x1を搭載していました。

新モデルはUSB 4.0 Type-C ポートとUSB 2.0ポートの数が1つ増えています。

その代わりに前モデルにあったUSB 3.2 ポートがなくなっています。

Oculink ポートを利用できる

新モデル「GMKtec NucBox M7 Pro」は新たにOCulink ポートが搭載されています。

このポートは最大64Gbpsの高速転送が可能で、外付けGPUと接続することで、ゲームなどのグラフィックもスムーズに再生できます。

なお、外付けGPUにはONEX GPUGPD G1のほかに、ドッキングステーションMinisforumDEG1」があります。

この「DEG1」は一万円ほどの価格で購入できるようになっており、他の外付けGPUよりも安く手に入れられます。

M6との違い5:HDMI 2.1で8K映像出力・4K4画面出力も利用できる

GMKtec NucBox M7 Pro 映像出力

新モデル「GMKtec NucBox M7 Pro」はHDMI 2.1 ポートを1つ搭載し、8K/60Hzの映像出力を利用できます。

また、4K@60Hz 映像出力に対応したDisplayport 2.0 ポートを1つ搭載。

2つのUSB4 Type-C (DP1.4)ポートと組み合わせて、最大4つのモニターに映像出力できます。

一方、前モデル「GMKtec NucBox M6」はHDMI 2.0 (4096×2160@60Hz)、USB 4.0 (DP1.4)、Displayport (4K@60Hz)を搭載し、

4K 3画面出力に対応していました。

新モデルは前モデルよりも同時に映像出力できる数が3つから4つに増え、より効率的に作業できるようになっています。

M6との違い6:スタイリッシュな小型ボディで省スペースで使用できる

GMKtec NucBox M7 Pro 小型

新モデル「GMKtec NucBox M7 Pro」はメタルボディのスタイリッシュなデザインになっています。

サイズは12.7 x 13.2 x 5.8 cmの小型サイズで、省スペースで利用できます。

また、カラーはグレー(天板はブラック)を採用しています。

一方、前モデル「GMKtec NucBox M6」はサイズ 12.8 x 12.7 x 4.8 cm、重量 528gでした。

新モデルは横幅が0.5cm大きくなり、厚さも1cm厚くなっています。

M6との違い7:新しい冷却システム「HYPER ICE CHAMBER 2.0」で高熱化を防げる

冷却システム

新モデル「GMKtec NucBox M7 Pro」は新しい冷却システム「HYPER ICE CHAMBER 2.0」を搭載しています。

このシステムでは、ヒートパイプで本体内の熱を循環させ、強力なファンで熱を放出するアクティブ冷却方式が採用されています。

新モデルは前モデル「GMKtec NucBox M6」よりも冷却性能が増したことで、より安定して動作できるようになっています。

「GMKtec NucBox M6」から引き継いだメリット

新モデル「GMKtec NucBox M7 Pro」が前モデル「GMKtec NucBox M6」から引き継いだメリットを紹介します。

メリット1:Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2、2.5G デュアル有線LAN通信 対応で快適に通信できる

新モデル「GMKtec NucBox M7 Pro」は前モデルと同様にWi-Fi 6E、Bluetooth 5.2、2.5G デュアル有線LAN通信に対応しています。

Wi-Fi 6EはWi-Fi 6の拡張版で、2.4GHz帯・5GHz帯・6GHz帯の3つの帯域が利用できます。

Bluetooth 5.2はワイヤレスのキーボード、マウス、ゲームパッド、ヘッドホン、イヤホンの接続をサポートします。

また、2.5Gに対応したギガビット有線LANポートを2つ搭載し、

異なるIPアドレスを設定することで、サーバーへ快適にアクセスできます。

メリット2:VESAマウントに対応・モニターの背面に設置できる

新モデル「GMKtec NucBox M7 Pro」は前モデルと同様にVESAマウントに対応し、モニターの背面に設置できます。

「GMKtec NucBox M7 Pro」のデメリット

GMKtec NucBox M7 Pro」のデメリットを紹介します。

デメリット1:2.5インチのHDD/SSDを内蔵できない

新モデル「GMKtec NucBox M7 Pro」は安価な2.5インチのHDD/SSDを内蔵することができません。

コストが低い2.5インチHDD/SSDで増設できないので不便です。

デメリット2:ACアダプターが必ず必要になる

新モデル「GMKtec NucBox M7 Pro」は電源としてACアダプターが必ず必要になります。

持ち運びの際に本体以外にもACアダプターを持ち歩かなければならないので不便です。

デメリット3:グラフィックボードを内蔵できない

新モデル「GMKtec NucBox M7 Pro」はミニサイズのため、グラフィックボードを内蔵することはできません。

外付けのGPUボックスは利用できます。

「GMKtec NucBox M7 Pro」のスペック

  • プロセッサ AMD Ryzen 9 PRO 6950H
    ※6nm/8コア/16スレッド/最大4.5GHz/TDP 45W
  • GPU Radeon 680M
  • RAM(メモリ) 32GB/64GB DDR5 4800MT/s
  • 拡張メモリ 最大96GB (SO-DIMM x2)
  • ストレージ 1TB/2TB M.2 NVMe (PCIe 3.0 M.2 2280)
  • 拡張ストレージ 最大4TBまで (PCIe 3.0 or PCIe 4.0 M.2 2280スロット)
  • 電源 ACアダプター(19V/3.42A)
  • カメラ なし
  • ワイヤレス通信 Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2
  • 有線LAN 2.5G ギガビット有線LAN x2
  • インターフェース USB 4.0 Type-C (DP/PD/DATA) x2、USB3.2 Gen2 x2、USB 2.0 x2、HDMI 2.1 x1、Displayport 2.0 x1、Oculink x1、2.5G 有線LAN(RJ45) x2、ヘッドホンジャック x1、電源ボタン、DCポート、ケンジントンロック
  • 映像出力 4K 4画面出力、HDMI 2.1 (8K/60Hz) x1、USB4 Type-C (DP1.4) x2、Displayport 2.0 (4K@60Hz) x1
  • 冷却システム HYPER ICE CHAMBER 2.0、アクティブ放熱システム、ツイン ターボファン、ヒートパイプ、静音
  • VESAマウント 対応
  • 筐体 メタル(金属)、CNC加工
  • OS Window 11 Pro (インストール済み)、Linux をサポート
  • サイズ 12.7 x 13.2 x 5.8 cm
  • 重量 不明
  • カラー グレー(天板はブラック)
  • 付属品 VESA マウントとねじキット x1、電源アダプター (19V/6.32A)とケーブル x1、HDMIケーブル x1、ユーザーマニュアル(説明書) x1

「GMKtec NucBox M7 Pro」のグラフィック性能を上げる方法

GMKtec NucBox M7 ProにはOculinkポートと2つのUSB 4.0ポートがあるため、外付けGPUボックスと接続して、グラフィック性能を大幅に引き上げることができます。

GMKtecからは2025年2月にAMD Ryzen RX7600M XT搭載の外付けGPUボックス「GMKtec AD-GP1」が発売され、

簡単にグラフィック性能を引き上げられるようになっています。

こちらの記事で詳細に紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

関連記事:GMKtec AD-GP1をレビュー!Radeon RX 7600M XTでゲーム体験が激変?

「GMKtec NucBox M7 Pro」の評価

GMKtec NucBox M7 Pro 付属品

6つの基準で「GMKtec NucBox M7 Pro」を5段階で評価してみました。

  • スペック:★★★★
  • デザイン:★★★
  • 通信:★★★★
  • 機能:★★★
  • 使いやすさ:★★★★
  • 価格:★★★★

総合評価

2024年5月に発売された「NucBox M6」の後継モデルになります。

プロセッサやメモリ、ストレージなどを強化しつつ、新たにOculink ポートも搭載しています。

プロセッサはAMD Ryzen 5 6600H からAMD Ryzen 9 PRO 6950Hに変更され、

MinisForum UM773 Lite」が搭載するRyzen 7 7735HSに近い性能を発揮できるようになっています。

内蔵のGPUはRadeon 680M で、人気のPCゲームもプレイできるほどパワフルに動作します。

また、メモリ容量ストレージ容量は前モデルから2倍多く増強されています。

メモリは最大96GBまで、ストレージは最大4TBまで拡張・増設できるというメリットもあり、

前モデル以上に使いやすいミニPCになっています。

そして、注目はなんといってもOculink ポートです。

最近は約1万円ほどで外付けGPUとして使えるデバイスも登場し、

Oculink ポートで接続することで簡単にグラフィック性能を上げることができるようになっています。

ミニPCはグラフィック性能が低いという定説はもう完全になくなったといえます。

GMKtec NucBox M7 Pro」の発売時の価格は、32GB+1TBで90,648円、64GB+2TBで108,193円です。

OSやメモリ、ストレージがないベアボーンモデルが70,178円なので、すでにパーツを持っている人はそちらを選んだ方がお買い得です。

Ryzen 9 PRO 6950H プロセッサを搭載したコスパの高いミニPCを探している人におすすめです。

「GMKtec NucBox M7 Pro」の価格・販売先

GMKtec NucBox M7 Pro 正面

GMKtec公式サイト

※8月下旬に出荷

  • ベアボーンで70,178円、
  • 32GB+1TBで90,648円、
  • 64GB+2TBで108,193円、

で販売されています。

GMKtec公式サイトで「GMKtec NucBox M7 Pro」をチェックする

ECサイト

  • Amazonで62,682円、
  • 楽天市場で83,580円(送料無料)、
  • AliExpressで58,663円(ベアボーン、16GB+512GBで71,014円)、

で販売されています。

Amazonで「GMKtec NucBox M7 Pro」をチェックする

楽天市場で「GMKtec NucBox M7 Pro」をチェックする

ヤフーショッピングで「GMKtec NucBox M7 Pro」をチェックする

AliExpressで「GMKtec NucBox M7 Pro」をチェックする

米国 Amazon.comで「GMKtec NucBox M7 Pro」をチェックする

※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
AliExpressで激安ガジェットをお得に購入する方法を徹底 解説

 

 

おすすめの類似製品を紹介

GMKtec NucBox M7 Pro」に似た性能をもつミニPCも販売されています。

「GEEKOM A6」

GEEKOMから発売されたAMD Ryzen 6800H 搭載のミニPCです(2025年1月17日 発売)。

32GB DDR5 4800MHzメモリ、1TB M.2 SSDストレージを搭載しています。

また、USB 4 Gen 2 Type-Cポート、4K 4画面出力(USB4,USB 3.2 Gen 2 Type-C,HDMIx2)、冷却システム Ice Blade 2.0、VESAマウント、ストレージ拡張(NVMe x4 Gen 4 or SATA)、2.5インチ SATA HDD 拡張スロット、1 x USB 3.2 Gen 2 Type-C、1 x USB 3.2 Gen 2 Type-A、1 x USB 2.0 Type-A、Wi-Fi 6E, Bluetooth 5.2、2.5G ギガビット有線LANにも対応しています。

価格は、Amazonで68,000円、楽天市場で115,900円(送料無料)、米国 Amazon.comで$499.00 ($50 OFFクーポン付き)、です。

関連記事:GEEKOM A6レビュー!驚きの6万円台!Ryzen 7 6800HミニPC

「MinisForum UM773 Lite」

MinisForumから発売されたAMD Ryzen 7 7735HS 搭載のミニPCです。Windows 11 Pro、16GB/32GB/64GB DDR5メモリ、512GB/1TB M.2 SSDストレージ搭載で、

8K 3画面出力、USB 4.0ポート(8K映像出力、5V/3A電源出力)、最大64GBまでのメモリ拡張、2.5インチSATA HDD/SSDストレージ拡張、HDMI映像出力、VESAマウント、冷却システム、USB 3.2 Gen2 Type-A x2、USB 2.0 Type-A (Gen2) x2、Wi-Fi、Bluetooth、ギガビット有線LAN通信に対応しています。

価格は、Amazonで89,980円 (税込・17096円 OFFクーポン付き)、楽天市場で84,980~89,980円(送料無料)、AliExpressで42,606円(ベアボーン)、米国 Amazon.comで$279.92(ベアボーン)、です。

関連記事:「MinisForum UM773 Lite」超パワフル級か? 人気のRyzen ミニPCと徹底 比較!

「Beelink SER6 Max」

Beelinkから発売されたAMD Ryzen 7 7735HS搭載のミニPCです。Windows 11 Pro、Radeon 680M グラフィックス、32GB DDR5メモリ、500GB/1TB M.2 SSDストレージ搭載で、

4K 4画面出力 (HDMI+DisplayPort+USB4 x2)、最大64GBまでのメモリ拡張、ストレージ拡張(M.2 SSD PCIe 4.0)、冷却システム、自動電源ON、静音動作、VESAマウント、USB4 (40Gbps、PD3.0、DP1.4) x2、Type-C x1、USB3.2 x1、USB2.0 x2、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、2.5Gギガビット有線LAN通信に対応しています。

価格は、Amazonで77,800円、楽天市場で92,739円(送料無料)、ヤフーショッピングで102,444円、米国 Amazon.comで$459.00、です。

関連記事:「Beelink SER6 Max」驚きのコスパ? 超高速な人気ミニPCと徹底 比較!

「GEEKOM A5」

GEEKOMから発売されたAMD Ryzen 7 5800H 搭載のミニPCです。Windows 11 Pro、32GB DDR4メモリ、512GB M.2 SSDストレージ搭載で、

4K 4画面出力(HDMI、Type-C)、冷却システム、VESAマウント、M.2での拡張(最大2TBまで)、2.5インチ SATA HDD/SSDでの拡張(最大2TBまで)、最大64GBまでのメモリ拡張、USB 3.2 Gen 2 Type-C x2、USB 3.2 Gen 2 Type-A x3、USB 2.0 Type-A x1、2.5G ギガビット有線LAN通信、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2に対応しています。

価格は、Amazonで60,000円(税込)、楽天市場で71,236円(送料無料)、米国 Amazon.comで$399.00 (日本円で約62369円) です。

関連記事:「GEEKOM A5」オシャレな限定品? 格安コスパのRyzenミニPCと徹底 比較!

「Blackview MP100」

Blackviewから発売されたRyzen 7 5700U 搭載のミニPCです。32GB メモリ、1TB M.2 ストレージ搭載で、RGBライト、4K 3画面出力、冷却システム、VESAマウント、VESAマウントに対応しています。

価格は、AliExpressで43,681円(16GB+512GBモデル)です。

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