
2023年5月に発売された「Huawei Watch Ultimate」は、ジルコニウムベースのリキッドメタルやサファイアガラスといった最高級の素材をまとった、ファーウェイのフラッグシップスマートウォッチとして注目を集めています。
このレビューでは、HUAWEI WATCH Ultimateが従来のスマートウォッチと一線を画す「究極」のデバイスなのか、それとも日常使いには不向きなオーバースペックなモデルなのか、実際に登山や日常シーンで使用して感じたパフォーマンスと使い勝手を徹底的に検証しました。
【先に結論からお伝えしましょう】
Huawei Watch Ultimate の長所(Pros):
- ジルコニウム、セラミック、サファイアガラスを採用した圧倒的な高級感と堅牢性
- 通常使用で約14日間、ヘビーユースでも約8日間という驚異的なバッテリー持続力
- 水深100mに対応する本格的なダイブコンピューター機能
- 傾斜補正や3Dコース表示に対応した高機能なゴルフモード
- 1.5インチLTPO AMOLEDディスプレイの抜群の視認性(最大1000nit)
- デュアルバンドGNSSとルートバック機能を備えたエクスペディションモード
Huawei Watch Ultimate の短所(Cons):
- Apple PayやGoogle Payなどのタッチ決済機能に一切対応していない
- LTEモデルが存在せず、スマートフォンなしでの単体利用ができない
- 本体が約76gと重くゴツいため、睡眠トラッキングなどの24時間装着には不向き
- 発売時13万円を超える非常に高額な価格設定
総合評価:
Huawei Watch Ultimateは、日常の利便性(特にタッチ決済)を犠牲にして、圧倒的なバッテリー、究極の堅牢性、そしてプロレベルの専門機能(ダイビング、ゴルフ、登山)に特化したデバイスです。一般的なスマートウォッチではなく、「高級腕時計」や「プロフェッショナルギア」を求める人にとっては唯一無二の選択肢となります。
<この記事で分かること>
- 実際に検証してわかった「Huawei Watch Ultimate」の具体的なメリットとデメリット
- ジルコニウム筐体やチタンベルトがもたらす本物の高級感とデザイン
- 1泊2日の登山でも余裕だった、通常14日間のバッテリー持続時間の実力
- 水深100m防水とダイブコンピューター機能の詳細
- 傾斜補正や3Dコース表示に対応したゴルフ機能の使い勝手
- 登山で活躍する「エクスペディションモード」とGPSの精度
- 睡眠、心拍数、ECGを含む詳細なヘルスケア機能
- 通知、Bluetooth通話、タッチ決済の可否などスマート機能の制限
- ディスプレイサイズや重量、素材などの詳細なスペック一覧
- 実際に使ったユーザーのリアルな口コミ・評判まとめ
- 専門家による5段階評価と詳細な総評
- 最新の価格と安く買うための購入先情報
この記事を最後まで読むことで、「Huawei Watch Ultimate」を購入するべきかどうかがはっきりと分かるはずです。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
この製品の購入はこちら→ Amazon リンク
公式ページ: HUAWEI WATCH Ultimate – HUAWEI 日本
検証してわかった「Huawei Watch Ultimate」の魅力(メリット)
ここでは、Huawei Watch Ultimateを実際に使用して感じた、他のスマートウォッチを凌駕するほどの具体的な魅力(メリット)について詳しく書いていきます。
息をのむほどの高級感と堅牢性
まず手に取って感じるのは、その圧倒的なまでの高級感です。筐体にはスマートウォッチとして初めてジルコニウムベースのリキッドメタルが採用されており、ベゼルとリアケースはセラミック、ディスプレイはサファイアガラスで覆われています。これまでのスマートウォッチにありがちだった「オモチャっぽさ」は一切なく、その質感はオメガやタグ・ホイヤーといった高級ダイバーズウォッチに迫るものがあります。
付属のチタン合金ベルトに付け替えれば、その雰囲気はさらに高まります。重厚感がありながらも装着感は良好で、ビジネスシーンでスーツと合わせても全く違和感がありません。これ見よがしなガジェット感がないため、重要な会議や会食の場でも自信を持って身につけられるのは、大きなメリットだと感じました。
あらゆる環境で信頼できるディスプレイ品質
1.5インチのLTPO AMOLED(有機EL)ディスプレイは、表示品質においても期待を裏切りません。解像度が高く(466×466ピクセル)、最大1000nitという非常に高い輝度を誇ります。このおかげで、日差しの強いゴルフコース上でも、コースマップやグリーンまでの距離を瞬時に、クリアに確認することができました。逆に、夜間のキャンプや登山の「エクスペディションモード」では、目に優しいナイトモード表示に切り替わり、暗闇でも眩しすぎず情報を把握できます。
「毎日充電」の常識を覆すバッテリー性能
Apple Watchなどが毎日の充電を必要とするのに対し、このモデルはバッテリー持続時間の概念を根本から変えてくれます。通常使用で約14日間、GPSや各種センサーをフル活用するヘビーユースでも約8日間という驚異的なスタミナを誇ります。実際に1泊2日の登山(雲取山)で、往復16時間以上GPSを作動させる登山モードを使用しましたが、下山後のバッテリー残量はまだ66%もありました。1週間程度の旅行や出張なら、充電器を持ち歩く必要すらないという安心感は、何物にも代えがたい喜びです。
プロの領域に踏み込んだ専門的な機能
本製品の真価は、その専門的なアクティビティ機能にあります。特に水深100mの防水性能 とダイビング規格EN13319認証は伊達ではなく、本格的なダイブコンピューター機能を内蔵しています。減圧症予防の警告や詳細なログ計測など、趣味の領域を超えた安全管理が可能です。
ゴルフ機能も同様に強力です。アップデートにより、日本のほぼ全てのコース(2300以上)に対応し、3Dコース表示や高低差を考慮した「傾斜補正表示」まで備えています。これはもはや、ゴルフ専用機を腕に着けている感覚に近いものがあります。
アウトドア活動での絶対的な信頼感
登山やトレイルランニングでは、新搭載の「エクスペディションモード」が非常に役立ちました。デュアルバンド5システムGNSSによる測位は非常に正確で、ルートを外れた際に警告してくれる「ルートバック機能」は、道に迷うかもしれないという不安を劇的に軽減してくれます。また、従来のファーウェイウォッチ(HUAWEI WATCH GT 3 Proなど)では固定されていたランニング中のデータ表示を、自分好みに自由にカスタマイズできるようになった点も、地味ながら大きな進化だと感じました。
まとめ:メリット
- ジルコニウムベースのリキッドメタルやセラミックを採用し、高級腕時計(オメガ、タグ・ホイヤーなど)に匹敵する圧倒的な高級感と堅牢性を実現している。
- 1.5インチのLTPO AMOLEDは最大1000nitと非常に明るく、日差しの強い屋外(ゴルフ)でも夜間の登山でも視認性が抜群に良い。
- 通常使用で約14日間、ヘビーユースでも約8日間という驚異的なバッテリー持続時間を誇り、1泊2日の登山(GPS常時使用)でも66%の残量を維持した。
- 水深100m防水とダイビング規格認証を備え、本格的なダイブコンピューターとして機能する。
- 傾斜補正に対応したゴルフ機能や、正確なGPSとルートバック機能を備えたエクスペディションモードなど、専門的なスポーツ機能が充実している。
- 従来のモデル(GT 3 Proなど)と異なり、ランニング中のデータ表示を自由にカスタマイズ可能になった。
検証してわかった「Huawei Watch Ultimate」の欠点(デメリット)
ここでは、Huawei Watch Ultimateを実際に使用して感じた、その卓越した魅力の裏に隠れた、購入前に考慮すべきいくつかの欠点(デメリット)について詳しく書いていきます。
スマートウォッチとしての機能制限
最大の弱点であり、日常使いで最も不便を感じたのは、スマート機能の制限です。Apple Watch UltraやGalaxy Watchといった競合ハイエンドモデルが備える「タッチ決済」に一切対応していません。ランニングの帰りにコンビニでドリンクを買うといった、スマートウォッチならではの便利な体験ができないのは、致命的とさえ感じました。
また、LTE(モバイルデータ通信)モデルが存在しない点も大きなマイナスです。これにより、ランニングやウォーキング中にスマートフォンを家に置いていくという使い方ができません。音楽をストリーミング(Spotifyなど)したり、地図(Petal Maps)を使ったりする際も、常にスマートフォンとのBluetooth接続が必須となるため、せっかくのGPS機能が活かしきれていない印象を受けます。
日常使いには大きすぎるサイズと重量
本機は高級腕時計のような重厚感を備えていますが、それは同時に日常使いでの扱いにくさにも繋がっています。本体重量がベルトなしで約76g、サイズも48.5mmと、かなりの存在感があります。日中の装着はまだしも、せっかく高性能な睡眠トラッキング(HUAWEI TruSleep 3.0)を搭載しているにもかかわらず、このゴツさと重さが気になって快適に眠ることはできませんでした。睡眠の質を本気で改善したいと考えている人には、正直お勧めできません。
多くの人にはオーバースペックな機能
注目すべきは、本機の最大の売りである「水深100mダイビング対応」機能が、どれだけの人に必要かという点です。確かに技術的には素晴らしいのですが、本格的なダイビングを趣味にしているユーザーは非常に限られています。ほとんどのユーザーにとっては全く使うことのないオーバースペックな機能であり、そのために高額なコストを支払っていると考えると、コストパフォーマンスが良いとは言えません。
機能に見合っているとは言えない価格設定
そして最終的に、これらすべての欠点を考慮すると、発売時135,080円(税込)という価格設定は、やはり高すぎると感じざるを得ません。タッチ決済やLTE機能が省かれているにもかかわらず、競合の最上位モデル(Apple Watch Ultraなど)と同等かそれ以上の価格であることに、強い割高感を感じました。
まとめ:デメリット
- Apple PayやGoogle Payなどのタッチ決済機能に一切対応していない。
- LTE(モバイルデータ通信)モデルがなく、スマートフォンなしでの単体利用(音楽ストリーミングなど)ができない。
- 本体が約76gと重く、サイズも大きいため、睡眠トラッキングなどの24時間装着には不向きである。
- 水深100mダイビング機能は、ほとんどのユーザーにとってオーバースペックであり、コストパフォーマンスを悪化させる要因となっている。
- 機能が制限されているにもかかわらず、発売時価格が13万円を超える非常に高額な設定である。
Huawei Watch Ultimateの口コミ・評判 まとめ
ここでは、Huawei Watch Ultimateを実際に使用したユーザーから寄せられた、デザイン、機能性、バッテリーなどに関する具体的な口コミ・評判を項目別にまとめて紹介していきます。
デザインと耐久性
- ジルコニウムベースのリキッドメタル、セラミック、サファイアガラスといった素材により、質感と高級感が非常に高い。
- オメガやタグホイヤーといった高級ダイバーズウォッチと比較されるほどのデザイン。
- チタン合金ベルトはビジネスシーンやスーツにもよく合う。
- 筐体は非常に堅牢で、耐摩耗性や耐腐食性に優れ、過酷な使用にも耐える。
- サイズは48.5mmと大きくゴツいため、人によっては不便に感じる。
- 睡眠時に装着するにはゴツさや重量感が気になる。
- 付属のラバーベルト(水素化ニトリルゴム)は着け心地が良く、交換すると重さが軽減される。
ディスプレイと操作性
- 1.5インチLTPO AMOLEDディスプレイは高解像度で輝度が高く、直射日光下でも非常に見やすい。
- サファイアガラスの表面は汚れや指紋が付きにくい。
- タッチ操作やリューズのスクロールは滑らかで、操作性は良好。
- ウォッチフェイスはHUAWEI Healthアプリのストアから膨大なデザインを選べる。
- デフォルトのウォッチフェイスは安っぽく見えるものもあり、好みの無料フェイスを見つけるのに少し手間がかかる。
- 有料ウォッチフェイスの購入にはコツが必要。
スポーツ機能
- アップデートで追加されたゴルフ機能は、3Dコース表示や傾斜補正、スコア入力に対応し、ゴルフ専用機並みに高性能。
- 水深100m防水とダイビング規格(EN13319)に対応し、本格的なダイブコンピューターとして機能する。
- ダイビング機能は非常に専門的で、ほとんどのユーザーにはオーバースペックである。
- 新搭載の「エクスペディションモード」は、登山やハイキング時にGPSウェイポイントを設定したり、ルートバック機能を使ったりするのに便利。
- デュアルバンド5システムGNSSによる測位は非常に正確。
- ランニング中のデータ表示項目を自由にカスタマイズ可能になった。
ヘルスケア機能
- 心拍数、血中酸素レベル、ストレス、体温、睡眠(HUAWEI TruSleep 3.0)といった基本的な健康指標を24時間高精度で測定できる。
- 睡眠の質をスコア化し、アドバイスを提供してくれる。
- 本体が大きく重いため、睡眠トラッキングのための就寝時装着は不快に感じる。
- 心電図(ECG)や動脈硬化のリスク評価といった高度な測定も可能。
- Apple Watchにあるような「転倒通報機能」は搭載されていない。
バッテリー持ちと充電
- 通常使用で最大14日間、ヘビーユースでも最大8日間と、バッテリーの持ちが非常に良い。
- GPSを長時間使用する登山(1泊2日)でも余裕がある。
- AOD(常時表示)をオンにすると、持続時間は約半分(4~7日程度)に減少する。
- ワイヤレス急速充電に対応しており、約60分でフル充電が完了する。
- バッテリー交換はできないが、充電の仕方を工夫すれば長く使える。
スマート機能
- 最大の欠点として、タッチ決済(NFC決済)機能が一切搭載されていないのが不便。
- LTEモデルが存在せず、常にスマートフォンとのBluetooth接続が必要。
- スマートフォンなしでは音楽ストリーミング(Spotifyなど)や地図のナビゲーションが利用できない。
- Bluetooth通話はスピーカー音質もクリアで実用的。
- 通知の確認はできるが、返信は定型文のみに限られる。
- ワークアウト中の音声ガイドが、デフォルトで時計本体のスピーカーから大音量で再生される。
OSとアプリ
- iOSとAndroidの両方のスマートフォンに対応している。
- OSはHarmonyOS 3.0を搭載し、操作感は従来のGTシリーズと大きく変わらない。
- 専用アプリ「HUAWEI Health」は、データ管理やグラフ表示が非常に見やすく優秀。
- サードパーティ製アプリの追加はAppGalleryから行うが、その数は限定的。
- マップはGoogleマップ非対応で、独自の「Petal Maps」を使用する。
- 一部の機能はHuawei製スマートフォン(EMUI)でないと利用できない制限がある。
Huawei Watch Ultimateのスポーツ・ヘルスケア機能一覧
ここでは、Huawei Watch Ultimateに搭載されている多岐にわたるスポーツ機能と、日常生活をサポートする高度なヘルスケア機能について、項目別に一覧で紹介していきます。
スポーツ機能
ダイビングモード
- 10 ATM防水性能(ISO 22810:2010準拠)
- ダイビング技術標準規格(EN13319)に準拠し、最大水深100mのダイビングに対応
- ダイビングモード(レクリエーショナル、テクニカル、スキューバ、フリーダイビング)をサポート
- ダイブコンピューター(DC)機能内蔵
- Bühlmann減圧アルゴリズム(ZHL-16C)を採用
- オーバースピード上昇、減圧停止、ガス切り替えなど20カテゴリ以上のリマインダー機能
- 水中での安全確保のための内蔵ブザーによるアラート
- ダイビング後の飛行機利用禁止時間を提案
ゴルフ機能
- 全世界15,000以上(日本国内2300以上)のコースデータベースを搭載
- グリーンの傾斜や方向もわかる新しい3Dコース表示
- グリーンまでの距離(手前/中心/奥)を表示
- 高低差を考慮して打つべき距離を計算する「傾斜補正表示」
- おすすめのクラブを提案
- 便利なデジタルスコアカード(ストローク、パット数、フェアウェイキープ率など)
- ドライビングレンジモード(スイングテンポ、スピードなどをリアルタイム測定)
- テクノクラフト社「スイング分析」アプリとの連携(アップデート対応)
- エクスペディション(探検)モード
- デュアルバンド5システムGNSS(GPS, GLONASS, Galileo, Beidou, QZSS)による正確な測位
- オフライン等高線マップのサポート
- ルート上にポイント(マーカー)設定が可能
- 道に迷った際に元の道に戻るための「ルートバックナビゲーション」
- 薄暗い環境でも視認しやすいDIMモード(ナイトモード)
ワークアウトモード
- 20種類以上のプロスポーツモード(登山、スキー、トレイルランニングなど)
- 100種類以上の基本的なカスタムワークアウトモード
- 6種類のワークアウトを自動識別(屋外ウォーキング、エリプティカルなど)
- HUAWEI TruSport(ランニング能力指数、トレーニング負荷、回復時間、最大酸素摂取量など)
- ワークアウト中のフルカラーマップ表示(等高線マップ対応)
ヘルスケア機能
- 24時間 心拍数モニタリング
- HUAWEI TruSeen 5.0+テクノロジー(8つの光電センサー、2つの光源)
- 激しい運動中の測定精度が向上
- 心拍数異常(高すぎる/低すぎる)の警告
- 水泳時の心拍計測に対応
- 24時間 血中酸素レベル(SpO2)モニタリング
- 安静時の血中酸素レベルを自動検出
- 低酸素レベルを検出した場合のアラート
- 睡眠モニタリング
- HUAWEI TruSleep 3.0アルゴリズム
- 主要な睡眠状態の特定、睡眠品質スコアの提供
- 快適な睡眠のためのパーソナルアドバイス
- 呼吸乱れ検知機能
- その他の健康管理機能
- 心電図(ECG)測定
- 動脈硬化リスクの評価
- 24時間 ストレスモニタリング
- 体表面温度測定
- 情緒測定(専用アプリ)
- 呼吸エクササイズ
- 活動量データ(歩数、消費カロリー、距離)の記録
- 生理周期カレンダー
- Health Clovers(健康的な生活習慣のタスク管理)
Huawei Watch Ultimateのスマート機能一覧
ここでは、Huawei Watch Ultimateが日常生活でどれほど便利に使えるか、そのスマート機能(通知、決済、GPSなど)を一覧で紹介していきます。
通知機能
- スマート通知の受信(着信、メッセージ、メール、カレンダー、SNSアプリ)
- 着信の応答および拒否
- あらかじめ設定された定型文でのクイック返信
- 通話履歴の表示
通話機能
- マイクとスピーカーを内蔵
- スマートフォンとBluetooth接続しての通話(発信・受信)に対応
測位(GPS)機能
- デュアルバンド5システムGNSSに対応し、高精度な測位が可能
- 対応システム:GPS、GLONASS、Galileo、Beidou、QZSS
- Huawei独自の「Petal Maps」サービスに対応(Googleマップには非対応)
音楽機能
- スマートフォンの音楽再生操作
- ウォッチ本体への音楽保存および再生(Androidスマートフォンのみ対応)
決済・接続性
- NFCに対応
- Google Wallet(Google Pay)やApple Payには非対応で、非接触決済オプションは利用できない。
- Bluetooth 5.2(BR, BLE)に対応
- LTE(モバイルデータ通信)オプションはなく、インターネット接続にはスマートフォンが必要
音声アシスタント
HuaweiのAIアシスタントに対応(Huawei製スマートフォン(EMUI)との接続時のみ利用可能)
対応OS
- Android 8.0 以上
- iOS 13.0 以上
その他のアシスタント機能
- スマートフォン探索
- アラーム設定
- 懐中電灯
- 天気情報
- 悪天候の警告
- ムーンフェイズ、潮の満ち引き、日の出・日の入りの表示
- ストップウォッチ
- リモートシャッター(EMUI 8.1以降またはiOS 9.0以降のデバイスが必要)
Huawei Watch Ultimateのスペック
- ディスプレイ: 1.5インチLTPO AMOLEDカラースクリーン , 解像度 466 × 466ピクセル , PPI 311
- 材質 (グリーン): ダイアル: サファイアガラス , ベゼル: ナノクリスタルセラミック , フロントケース: ジルコニウムベースのリキッドメタル , リアケース: ナノクリスタルセラミック
- 材質 (ブルー): ダイアル: サファイアガラス , ベゼル: ナノクリスタルセラミック , フロントケース: ジルコニウムベースのリキッドメタル , リアケース: ナノクリスタルセラミック
- バッテリー: 530 mAh
- 駆動時間: 通常使用: 約14日 , ヘビーユース: 約8日
- 充電: ワイヤレス充電 , DC 5V – 9V/2A (約60分でフル充電)
- ワイヤレス通信: Bluetooth 2.4 GHz、BT5.2(BR,BLE)
- GPS: デュアルバンド5システムGNSS (GPS / GLONASS / Galileo / Beidou / QZSS )
- NFC: 対応
- ボタン: 3ボタン: アシストボタン、回転式リューズ、ファンクションボタン
- 充電端子: ワイヤレス充電
- センサー: 加速度センサー, ジャイロセンサー, 磁気センサー, 光学式心拍センサー, 気圧センサー, 温度センサー, 深度センサー, 環境光センサー
- スピーカー: 対応
- マイク: 対応
- 防水: 10 ATMの防水性能
- 動作環境: -20℃-+45℃
- ベルト (グリーン): チタニウムベルト (2色織りベルトとグリーンの水素化ニトリルゴムが付属)
- ベルト (ブルー): チタニウムベルト (ブルーの水素化ニトリルゴムが付属)
- 手首サイズ: 140-210 mm
- 対応OS: Android 8.0 以上 , iOS 13.0 以上
- OS: HarmonyOS
- サイズ: 約48.5 mm × 約48.5 mm × 約13 mm
- 重量: 約76 g(ベルト含まず)
- カラー: グリーン, ブルー
- 付属品: 充電クレードル付きUSBケーブル× 1 , クイックスタートガイド & 保障とアフターサービスのご案内 × 1
Huawei Watch Ultimateの評価
8つの評価基準で「Huawei Watch Ultimate」を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
画面の見やすさ:★★★★★
1.5インチのLTPO AMOLEDはサファイアガラスで保護され、最大1000nitと非常に明るく、日差しの強い屋外でも抜群の視認性を誇ります。
健康管理・スポーツ:★★★★★
水深100m対応のダイブコンピューターや、傾斜補正対応のゴルフ機能、エクスペディションモードなど、プロの領域に踏み込んだ機能が満載です。
機能性:★★☆☆☆
Bluetooth通話や通知など基本は押さえていますが、この価格帯でタッチ決済機能が一切なく、LTEモデルも存在しないのは大きな弱点です。
バッテリーの持ち:★★★★★
通常使用で約14日、ヘビーユースでも約8日と、他を圧倒するバッテリー性能を誇り、数日間の旅行や登山でも充電の心配がありません。
耐久性:★★★★★
ジルコニウムベースのリキッドメタル、セラミック、サファイアガラスという最高級の素材を使用しており、耐摩耗性・耐腐食性は非常に高いです。
ファッション性:★★★★★
高級機械式腕時計(オメガやタグホイヤーなど)に匹敵する重厚感と質感があり、ビジネスシーンやフォーマルな場でも見劣りしません。
価格:★☆☆☆☆
発売時価格135,080円は非常に高価です。機能(特にスマート機能)を考えると、コストパフォーマンスが良いとは言えません。
使いやすさ:★★★☆☆
OSの動作は滑らかですが、本体が76gと重くゴツいため、就寝時の睡眠トラッキングなど24時間装着し続けるには快適とは言えません。
【総評:★★★★☆】
妥協なき「素材」と「専門性」への投資
Huawei Watch Ultimateは、一般的なスマートウォッチの尺度で測るべき製品ではありません。これは「スマートウォッチの形をしたプロフェッショナルギア」であり、「高級腕時計」です。ジルコニウムベースのリキッドメタルやサファイアガラスといった素材に一切の妥協はなく、その質感と堅牢性は、所有する喜びを強く満たしてくれます。
特定分野で輝く「究極」の機能
本機の真価は、水深100mに対応するダイブコンピューターや、傾斜補正まで行うゴルフ機能といった、非常に専門的なスポーツ機能にあります。デュアルバンドGNSSを備えたエクスペディションモードや、14日間の圧倒的なバッテリー持続時間も、本格的なアウトドア活動における絶対的な信頼感につながります。これらは「Apple Watch Ultra」や「Galaxy Watch」が提供する日常の延長線上にはない、プロフェッショナルな領域です。
日常の「利便性」とのトレードオフ
しかし、その専門性と引き換えに、日常の利便性は大きく損なわれています。最大の欠点は、タッチ決済機能が一切ないことです。また、LTEモデルが存在しないため、常にスマートフォンを持ち歩く必要があります。この価格帯でありながら、ランニング帰りに時計だけで買い物ができないのは、スマートウォッチとして致命的な欠点と言わざるを得ません。
結論:誰のためのウォッチか
結論として、これは万人向けの製品ではありません。タッチ決済やアプリの拡張性を求める人には不向きです。しかし、本格的なダイビングや登山、ゴルフを楽しみ、かつビジネスシーンでも通用する高級感を求める人にとっては、唯一無二の選択肢となります。日常の利便性よりも、圧倒的なバッテリー、究極の堅牢性、そして専門的なツールとしての性能を最優先するユーザーのための、非常に尖ったデバイスです。
Huawei Watch Ultimateの価格・購入先
※価格は2025/11/04に調査したものです。価格は変動します。
ECサイト
- Amazonで81,636円(税込)、
- 楽天市場で109,480円(送料無料)、
- ヤフーショッピングで109,480円、
で販売されています。
Amazonで「Huawei Watch Ultimate」をチェックする
楽天市場で「Huawei Watch Ultimate」をチェックする
ヤフーショッピングで「Huawei Watch Ultimate」をチェックする
おすすめのライバル機種と価格を比較
「Huawei Watch Ultimate」と似た性能をもつスマートウォッチも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。
HUAWEI WATCH 5
ファーウェイから発売されたハイエンドなスマートウォッチです(2025年6月3日に発売)。
1.38インチ/1.5インチ LTPO 2.0 AMOLEDカラースクリーン(解像度466×466ピクセル, 最大輝度3000nit)
46mmモデル標準モード通常使用で約4.5日間、42mmモデル標準モード通常使用で約3日間駆動できるバッテリー、光学式心拍センサー 6.0を搭載しています。
また、HUAWEI X-TAP技術を活用したヘルスケアチェック、ヘルスケアチェック機能「Health Glance」、高性能NPUを活用したスマートジェスチャー操作、心電図(ECG)・心拍数・睡眠・血中酸素(10秒)・ストレス・体温のモニタリング、情緒モニタリング機能、100種類以上のワークアウトモード、ゴルフナビ機能、カラーマップナビゲーションに対応。
5気圧防水(IP69準拠、水深40mまでのフリーダイビングに対応)、ワイヤレス急速充電(約15分の充電で約1日使用可能)、、音楽ファイルの保存と再生、ウォッチフェイスのカスタマイズ、HUAWEI Healthアプリ、アプリ追加(HUAWEI AppGallery)、Wi-Fi 6、eSIMによるBluetooth通話、L1+L5デュアルバンド対応マルチGNSS(GPSセンサー内蔵)、などにも対応しています。
価格は、Amazonで64,800円(税込・ブラックモデル・パープル、ベージュは69,800円)、楽天市場で64,800円~(送料無料)、です。
関連記事:HUAWEI WATCH 5徹底レビュー!WATCH 4と機能・健康管理を比較
Amazonで「HUAWEI WATCH 5」をチェックする
他のHUAWEI スマートウォッチと比較
他にもHUAWEIのスマートウォッチが販売されています。2024モデルもあるのでぜひ比較してみてください。
Huaweiスマートウォッチは性能よし! 新型 Band 全機種を比較
その他のおすすめスマートウォッチは?
その他のおすすめスマートウォッチは以下のページにまとめてあります。ぜひ比較してみてください。
スマートウォッチに新モデル続々! 最新の全機種 ラインナップ まとめ
最新のスマートウォッチをまとめて紹介しています。
スポーツ&健康管理に使えるスマートバンド 最新 ラインナップ 機種 まとめ
最新のリストバンド(活動量計)をまとめて紹介しています。
アウトドアで使えるタフなスマートウォッチ 全機種 ラインナップを比較
アウトドアで使えるタフスマートウォッチをまとめて紹介しています。















