Garmin Venu X1徹底レビュー!性能・機能をVenu 3と比較・評価

Garmin Venu X1 本体2台。カラーが異なる2台が並ぶ。
2025年6月26日、ガーミンから「Garmin Venu X1」が発売されます。前モデル「Venu 3」からあらゆる面で飛躍的な進化を遂げ、発売前から大きな注目を集めています。

Garmin Venu X1の魅力

最大の魅力は、Garminウォッチ史上最薄となるわずか7.9mmのボディに、Garmin史上最大となる2インチの超高輝度AMOLEDディスプレイを搭載した、洗練されたデザインです。これにより、驚くほど快適な装着感と、どんな状況でも抜群の視認性を両立。手首に着けていることを忘れるほどの軽やかさで、日々の活動から睡眠まで、ストレスなく記録し続けます。

さらに、Venuシリーズ初となるフルカラーの日本詳細地形図の内蔵や、「Approach」シリーズ最上位モデルと同等のゴルフ機能、夜間に役立つLEDフラッシュライト、そして「トレーニングレディネス」をはじめとするプロレベルの高度なトレーニング分析機能まで搭載。皮膚温測定をはじめとした充実したヘルスケアモニタリング機能も利用できます。

そのほかにも両手がふさがっていても操作できる「音声コマンド」に対応。約8日間使えるロングバッテリー、単体での音楽再生、ウォッチでの通話、Suica決済、「株価トラッカー」や電卓などの便利な機能、LINEにも対応した通知機能など、魅力が満載です!

この記事で「Garmin Venu X1」を徹底解剖!

この記事では、大きな注目を集める「Garmin Venu X1」のスペックや機能を、実際の使用感に基づいたレビュー形式で徹底的に解剖していきます。

特に、多くのユーザーが気になるであろう前モデル「Garmin Venu 3」との違いに焦点を当て、デザイン、ディスプレイ、新機能、スポーツ・ヘルスケア機能、バッテリー性能など、あらゆる角度からその進化とトレードオフを明らかにしていきます。

この記事で分かること

  1. Garmin Venu X1の発売日と価格、安く買う方法
  2. 前モデルGarmin Venu 3からの進化点と違いを徹底比較
  3. Apple Watch Ultra 2など他社製品との性能・価格比較
  4. デザイン、素材、装着感のレビュー
  5. 2インチ大画面ディスプレイの見やすさと新機能(レッドシフトモード)
  6. 地図・ゴルフ・LEDライト機能の使い勝手と評価
  7. トレーニングレディネスなど高度なスポーツ機能の実力
  8. 皮膚温測定などヘルスモニタリング機能の詳細
  9. バッテリー駆動時間の実測とレビュー
  10. メリット・デメリットの総まとめと5段階評価

この記事を最後まで読むことで、「Garmin Venu X1」が本当に必要なスマートウォッチなのか、購入するべきかどうかがはっきりと分かるはずです。購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

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公式ページ: Garmin Venu X1 | Premium Fitness Smartwatch with GPS

価格をチェック!Garmin Venu X1は他のスマートウォッチよりも安い?

Garmin Venu X1のディスプレイを室内で見ている様子。

Garmin Venu X1は、Garmin公式オンラインストアで129,800円 (税込)で販売されています。

日本のAmazonや楽天市場、ヤフーショッピングでも同じ価格で販売される予定です(2025年6月26日に発売開始)。

Garmin Venu 3

2023年9月7日に発売された「Garmin Venu 3」はAmazonで53,184円で販売中です。こちらは、最大14日間持続するバッテリーを搭載し、毎日の健康管理を徹底サポートするスマートウォッチです 。睡眠の質を分析・改善する「スリープコーチ」や、体のエネルギー残量を可視化する「Body Battery」といった独自機能を備えています 。30種類以上のスポーツアプリにも対応し、あらゆるアクティビティを記録 。日々の健康から本格的なトレーニングまで、あなたのパーソナルコーチとして活躍します。

Apple Watch Ultra 2

2023年9月22日に発売された「Apple Watch Ultra 2」はAmazonで126,198円で販売中です。こちらは、過酷な環境に挑むアスリートや冒険家のために設計された究極のタフネスモデルです。航空宇宙産業レベルのチタニウムケースは、100m防水と米軍規格の耐久性(MIL-STD 810H)を両立 。高精度なデュアル周波数GPSや水深・水温センサーが、陸上から水中まであらゆるアクティビティを正確に追跡します 。緊急時に役立つサイレン機能も搭載し、安全も確保。まさに冒険のパートナーです 。

Galaxy Watch Ultra

2024年7月31日に発売された「Galaxy Watch Ultra」はAmazonで88,399円で販売中です。こちらは、 AI機能とタフネスを融合させたAndroidユーザー向けのハイエンドスマートウォッチです 。チタニウム素材の堅牢なボディは10気圧防水と米軍規格の耐久性を備え、過酷なシーンでも活躍 。独自のバイオアクティブセンサーが健康状態を精密に測定し、AIが活動をサポートします 。省電力モードで最長100時間という驚異的なバッテリーも魅力で、充電を気にせず冒険に集中できます 。

HUAWEI WATCH FIT 4 Pro

2025年6月3日に発売された「HUAWEI WATCH FIT 4 Pro」はAmazonで33,800円で販売中です。こちらは、 洗練されたデザインに多彩な健康管理機能を凝縮したスマートウォッチです。アルミニウム合金とチタン合金を採用した薄型ボディに、心電図(ECG)アプリやゴルフ機能、AIによるランニングフォーム分析など、専門的な機能を多数搭載 。日々の食事管理から睡眠、ストレス、情緒までトータルでサポートし、ウェルネスライフをより豊かで質の高いものへと導きます 。

まとめ:価格の比較

Garmin Venu X1」の価格(129,800円)は、今回比較した他の高性能スマートウォッチと比べて高いと言えます。その価格は、同じく最上位モデルである「Apple Watch Ultra 2」(126,198円)をも上回っており、最高価格帯に位置づけられます 。

一方で、最も安くお買い得なモデルは「HUAWEI WATCH FIT 4 Pro」です。33,800円という圧倒的な低価格でありながら 、心電図(ECG)アプリやAIによるランニングフォーム分析といった専門的な機能を多数搭載しており 、コストパフォーマンスが非常に高い選択肢と言えるでしょう。

デザイン:Garmin Venu X1 ~素材と驚異的な薄さがもたらす、至高の装着感~

Garmin Venu X1を腕に装着している。ディスプレイが見えるように。

Garmin Venu X1は、前モデルのVenu 3からデザイン思想を刷新し、全く異なる次元のデバイスへと進化しました。ここでは、Venu X1のプレミアムな素材選びと、Garmin史上最薄・最軽量ボディがもたらす至高の装着感について、Venu 3と比較しながら詳しくレビューしていきます。

Venu 3から格段に進化した、プレミアムな素材

先週末、友人とボルダリングジムに行った時のことです。夢中になって壁を登っていると、うっかり手首をホールドに強くぶつけてしまいました。「しまった!」と血の気が引きましたが、恐る恐るVenu X1を見ると、ディスプレイは全くの無傷。これがVenu 3のCorning Gorilla Glass 3だったら、と思うとゾッとします。

Venu X1に採用されたサファイアクリスタルは、まさに「お守り」のような存在で、アクティブな趣味を持つ私にとって最高の安心感を与えてくれます 。また、デスクワーク中にふと手首に触れると、ひんやりとしたチタン製リアカバーの質感が伝わってきて、Venu 3のステンレスとは違う、確かな高級感を実感する瞬間が何度もありました 。

素材を比較

  • Venu X1:(レンズ素材)サファイアクリスタル、(ケース素材)FRP(チタンリアカバー
  • Venu 3:(レンズ素材)Corning Gorilla Glass 3、(ケース素材)FRP製

スクエア形状がもたらす、新たな視覚体験

先日、友人と並んでランニングしていた時のことです。友人はVenu 3、私はVenu X1を着けていました。走りながらお互いのウォッチフェイスを見比べたのですが、その差は歴然でした。Venu 3の円形画面もスタイリッシュですが、Venu X1のスクエアな画面は、特にデータ表示において無駄なスペースがなく、数字やグラフが隅々まで大きく表示されます。友人も「こっちの方が見やすいね」と驚いていました。この形状の変化は、単なる好みの問題ではなく、実用性を大きく向上させるための機能的なデザインだと実感しました。

存在を忘れる、Garmin史上最薄・最軽量ボディ

Garmin Venu X1の側面。

一番驚いたのは、朝起きた時の感覚です。Venu 3を着けて寝た翌朝は、バンドの跡が手首にうっすら残っていることがありましたが、Venu X1ではそれが全くありませんでした 。あまりに軽くて薄いので、夜中にふと目が覚めた時、「あれ、今日ウォッチを着け忘れて寝たかな?」と本気で焦って手首を確認してしまったほどです。7.9mmという驚異的な薄さと、バンド込みでわずか40gという軽さは、まさに異次元の体験です 。24時間365日、自分の体を記録し続けるデバイスとして、この存在感の無さは何物にも代えがたい美点だと感じています。

サイズ・重量の違い

  • Venu X1:(サイズ)41 x 46 x 7.9 mm(重量)40g
  • Venu 3:(サイズ)45 x 45 x 12 mm(重量)47g

快適性を追求したストラップとシンプルな操作性

Garmin Venu X1のナイロンバンド

夏の暑い日に、川沿いをランニングした時のことです。Venu 3のシリコンバンドだと、汗で少し蒸れる感覚がありましたが、Venu X1のナイロンバンドは汗をかいてもサラッとしていて、不快感がありませんでした 。

ただ、そのランニングの終盤、疲労でフォームが乱れてきた時にラップボタンを押そうとしたのですが、Venu 3の3ボタンから2ボタンへと減ったVenu X1では、タッチ操作がメインになります 。汗で濡れた指では画面の反応が鈍く感じられ、確実な操作ができるVenu 3の物理ボタンが恋しくなったのも事実です。この点は、慣れが必要かもしれませんね。

まとめ:デザインと外観、バンド(ストラップ)

  • デザインの刷新: Venu 3の円形デザインから、モダンなスクエア形状へと大きく変更されました。
  • 素材の進化: Venu 3のゴリラガラス3とステンレススチールに対し、Venu X1は傷に強いサファイアクリスタルと高級感のあるチタン製リアカバーを採用しています 。
  • 圧倒的な薄さと軽さ: Venu 3の厚さ12mm、重量47gから、Venu X1はGarmin史上最薄の7.9mm、重量40gへと大幅に進化しました 。
  • 最高の装着感: 驚異的な薄さと軽さ、そして柔らかいナイロンバンドにより、睡眠時でも気にならない羽のような快適な装着感を実現しています 。
  • 操作性: Venu 3の3ボタンから2ボタンに簡略化され、タッチスクリーン中心の操作になりました 。

ディスプレイ:Garmin Venu X1 ~視認性の革命、Garmin史上最大のスクリーンがもたらす体験~

Garmin Venu X1のディスプレイを屋外で見ている様子。明るく見やすく表示されている。

Garmin Venu X1のディスプレイは、Venu 3からサイズ、形状、機能のすべてが革命的な進化を遂げました。ここでは、このGarmin史上最大のスクリーンがもたらす圧倒的な視認性と、それに伴う新たな体験について、Venu 3と比較しながら詳しくレビューしていきます。

情報量の多さがもたらす、圧倒的な利便性

先日、カフェで仕事をしていた時のことです。ふと手首に目をやると、Venu X1の盤面には時刻、心拍数、歩数、そして次の予定までが表示されていました 。Venu 3でも多くの情報を表示できましたが、ここまで一覧性が高いと、わざわざ画面をスワイプしてウィジェットを確認する手間が完全になくなります。

Venu 3の1.4インチ円形ディスプレイから、Venu X12インチ角形ディスプレイへの進化は、単なるサイズの拡大以上の価値がありました 。特に、プリインストールされている電卓アプリを使った際、この大画面のおかげで押し間違いもなく、スムーズに割り勘の計算ができたのは、ささやかながらも感動的な体験でした 。

ディスプレイを比較

  • Venu X1:2インチ(51.2 mm)、解像度:448 x 486 ピクセル
  • Venu 3:直径1.4インチ(35.4 mm)、解像度:454 x 454 ピクセル

真昼の太陽に負けない、驚異的な明るさ

Venu X1のディスプレイの真価は、屋外でこそ発揮されます。晴れた日のランニング中、Venu 3では時折、日差しを手で遮ってタイムを確認することがありました。しかしVenu X1では、真夏の強い日差しの下でも、まるで日陰で見ているかのように、ペースや心拍数のデータがくっきりと読み取れます。その明るさは驚異的で、室内で使うには少し明るすぎると感じ、初めてGarminウォッチの輝度を下げる設定をしたほどです 。この圧倒的な視認性は、あらゆるトレーニングにおいて、集中力を途切れさせないための強力な武器になります。

※GarminはVenu X1の画面の明るさを公表していませんが、オンライン上の情報によると最大2,000ニットで、Apple Watch Ultra 2と同等であるとされています。

夜間の快適性を追求した「レッドシフトモード」

私がVenu X1の進化に最も感心した機能の一つが、夜間の使用に配慮した「レッドシフトモード」です 。就寝前に寝室でアラームを設定したり、その日の活動データを確認したりする際、Venu 3では画面の明るさが目に刺さることがありました。しかしVenu X1では、このモードを有効にすると、ディスプレイ全体が目に優しい赤系の色合いに切り替わります 。

これにより、暗闇に慣れた目を刺激することなく、隣で眠る家族を起こしてしまう心配もありません。これはVenu 3にはなかった機能であり、24時間ユーザーに寄り添うデバイスとしての、Garminの細やかな配慮が感じられる素晴らしい進化点です。

まとめ:ディスプレイ

  • 革命的なサイズと形状: Venu 3の1.4インチ円形ディスプレイに対し、Venu X1は情報量が格段に増したGarmin史上最大の2インチ角形ディスプレイへと進化しました 。
  • 圧倒的な輝度: 屋外での視認性が劇的に向上し、直射日光の下でもデータが鮮明に読み取れます 。
  • 目に優しい新機能: 夜間使用時に画面を赤色系に切り替える「レッドシフトモード」が追加され、暗い場所での快適性が向上しました 。
  • 性能とのトレードオフ: この大きく明るいディスプレイは、Venu 3と比較してバッテリー駆動時間が短くなるという代償も伴います 。

新機能:Garmin Venu X1の地図・ゴルフ・LEDフラッシュライト

Garmin Venu X1で地図機能を利用している様子。

Garmin Venu X1は、単なるVenu 3の性能向上版ではありません。本格的な「地図」、専用機レベルの「ゴルフ機能」、そして実用的な「LEDライト」という、Venu 3にはなかった3つの新機能が搭載され、汎用フィットネスウォッチの枠を完全に超えた、多目的デバイスへと生まれ変わりました。ここでは、これらの新機能が私のライフスタイルをどう変えたのか、その革命的な体験をレビューします。

悲願の搭載、本格的な「地図機能」

まず注目すべきは、Venuシリーズの悲願とも言える、フルカラーのオフライン地図機能の搭載です 。これは単に地図が見られるだけでなく、ウォッチ上で目的地を設定してルートを引いたり、走りたい距離を入力するだけで周回コースを自動作成したりできる、本格的なナビゲーションシステムです 。これまでGarminの最上位機種であるFenixやForerunnerシリーズの特権だったこの機能がVenu X1に搭載されたことで、Venu 3では不可能だった、スマートフォンからの完全な解放が実現しました 。

この機能の真価を実感したのは、先日の出張先での朝ランでした。土地勘のない場所で、Venu 3を使っていた頃は、安全のためにホテルの周りをぐるぐる走るだけでした。しかしVenu X1では、ウォッチ上で「10kmのコースを自動作成」と指示するだけで、魅力的なランニングルートを3つも提案してくれたのです 。

その中から川沿いのコースを選んで走り始めると、巨大な2インチの画面に鮮明な地図が表示され、曲がり角が近づくたびにウォッチが音声で「まもなく右折です」と教えてくれます 。スマホを一切見ることなく、まるで地元のランナーのように新しい街の景色を楽しみながら走れたこの体験は、これまでのフィットネスウォッチの概念を覆すものでした。

専用機レベルに達した「ゴルフ機能」

Garmin Venu X1でゴルフ機能を利用している様子

次にゴルフ機能です。Venu 3もグリーンまでの距離計測など、基本的な機能を備えていましたが 、Venu X1は専用機である「Approach」シリーズの最上位モデルと同等の機能へと劇的な進化を遂げています 。最大の進化点は、世界43,000以上のゴルフコースマップフルカラーでプリインストールされていることです 。これにより、コース全体を俯瞰しながら、次のショットでどこを狙うべきか、視覚的に戦略を立てることが可能になりました。

例えば、先日参加した社内コンペでのことです。Venu 3でもグリーンまでの距離は分かりましたが、Venu X1はコース戦略そのものを変えました。ドッグレッグしているパー5の2打目、林越えのショートカットを狙うか悩んだ場面で、Venu X1のコースマップを拡大し、林を越えるのに必要なキャリーと、安全にフェアウェイに刻む場合の距離を指でタッチして正確に比較できたのです 。結果、安全策を選んでパーを拾うことができましたが、この視覚的な情報がなければ、無謀な挑戦をしていたかもしれません。これは単なる距離計ではなく、まさに「手首の上のバーチャルキャディ」です 。

暗闇を照らす、実用的な「LEDフラッシュライト」

Garmin Venu X1でLEDフラッシュライト機能を利用している様子。

最後に、Venuシリーズとして初搭載されたLEDフラッシュライトです 。これはウォッチのベゼル上部に内蔵された小型ライトで、Venu 3にはなかった全く新しいハードウェアです。ボタンの長押し一つで起動でき、4段階の白色光と、夜間の視認性を確保しつつ眩しすぎない赤色光を切り替えられます 。

先日のキャンプで、夜中にトイレに行こうとテントを出た時のことです。ヘッドライトを探すのも面倒で、Venu X1のライト機能を試してみました。ボタンを長押しすると、想像以上に強力な光が足元を照らし、安全に移動できました。さらに秀逸なのが赤色LEDモードです。これを使えば、他のキャンパーの睡眠を妨げることなく、自分のテントに戻ることができました 。Venu 3を使っていた頃は、こういう場面では必ずスマートフォンのライトを使っていましたが、ウォッチだけで完結する手軽さとスマートさは、一度体験すると元には戻れません。

まとめ:新機能(地図、ゴルフ機能、LEDフラッシュライト)

  • 地図機能: Venu 3にはない、オフラインのフルカラー地形図と、コースの自動作成も可能な本格的ナビゲーション機能を搭載しています 。
  • ゴルフ機能: Venu 3の基本機能から大きく進化し、専用機であるApproachシリーズ最上位モデルと同等のフルカラーコースマップ機能を利用できます 。
  • LEDライト: Venuシリーズとして初搭載されたハードウェアで、白色・赤色に対応し、夜間の安全性や日常生活での利便性を大幅に向上させます 。

スポーツ機能:Garmin Venu X1 ~単なる記録から「勝つための分析」へ~

Garmin Venu X1でスポーツ機能を利用している様子。

Garmin Venu X1は、Venu 3の優れたフィットネス機能に加え、プロレベルの高度な分析指標を搭載しました。ここでは、Venu X1が単なる活動の記録(ログ)から、いかにしてパフォーマンス向上に直結する「洞察(インサイト)」を提供するデバイスへと進化したのかをレビューします。

100種を超えるアクティビティであらゆる運動をカバー

まず基本となるスポーツアプリですが、Venu X1はVenu 3からさらにその対応範囲を広げ、100種類以上のアクティビティに対応しています 。ランニング、サイクリング、スイム、筋トレといった基本的な種目はもちろん、登山やハイキング、さらにはトライアスロンやスイムランといったマルチスポーツのプロファイルまで内蔵しています 。

これにより、日々のフィットネスから本格的な競技まで、一つのデバイスであらゆる活動をシームレスに記録できるようになりました。この多彩なアクティビティ対応が、後述する高度な分析機能の土台となっています。

対応スポーツアプリの比較

  • Venu X1: 100種類以上。
  • Venu 3: 30種類以上

パフォーマンスを最大化する、プロレベルの分析指標

Venu X1のスポーツ機能における最大の進化は、「トレーニングレディネス」や「持久力スコア」といった、プロレベルの分析指標が搭載された点です 。Venu 3でも活動の記録はできましたが、そのデータが持つ本当の意味までは分かりませんでした。しかしVenu X1の「トレーニングレディネス」は、睡眠の質や回復状況から「今日、本当に追い込むべきか」を客観的なスコアで示してくれます 。

また、「持久力スコア」は、自分の持久力を数値化し、トレーニングによる成長を可視化してくれます 。これにより、Venu X1は単なる記録係から、日々のコンディションを管理し、パフォーマンス向上へと導いてくれるパーソナルコーチへと昇華したのです。

この進化の価値を痛感したのは、先週のインターバル走でのことです。前日の夜更かしがたたり、朝の目覚めは最悪でした。Venu 3を使っていた頃なら、気合で無理やり走り出し、案の定、途中で失速して自己嫌悪に陥っていたでしょう。しかし、その朝Venu X1の「トレーニングレディネス」を見ると、スコアは「25/100 低」、アドバイスは「今日は休息を優先してください」と表示されていました。

正直悔しかったですが、そのアドバイスに従い、その日は軽いジョギングに切り替えたのです。結果、翌日には体調が回復し、質の高いトレーニングを再開できました。これは、単にデータを記録するVenu 3では絶対に得られない体験です。Venu X1は、私の主観的な「気合」や「根性」を、客観的なデータで正してくれる、まさに賢明なコーチなのです。

Garmin Venu X1で利用できる高度なトレーニング機能 一覧

トレーニングレディネス、トレーニングステータス、持久力スコア、ヒルスコア、ランニングダイナミクス、ランニングパワー、PacePro、ClimbProなど

大画面と高精度GPSが実現する、最高のトレーニング体験

また、先日行った20kmのロング走では、「持久力スコア」とリアルタイムスタミナ機能が輝きました 。Venu X1の巨大な2インチ画面には、地図、心拍数、そして「残りスタミナ」が同時に表示されます 。レース後半、ペースを上げるか維持するか迷った場面で、残りスタミナがまだ十分にあることを確認し、自信を持ってペースアップできました。Venu 3でもGPSの精度は良好でしたが、Venu X1の全システムGPSは、より安定してペースを捉えてくれる安心感があります 。

このように、トレーニングの計画から実行、そして振り返りまで、すべてのフェーズでVenu X1はVenu 3を遥かに凌駕するインサイトを提供してくれます。

GPSの対応衛星を比較

  • Venu X1: GPS/GLONASS/Galileo/BeiDou/みちびき(補完信号)に対応
  • Venu 3: GPS/GLONASS/Galileo/みちびき(補完信号)に対応
  • 違い:Venu X1は、Venu 3よりも対応衛星が多いです。ただし、デュアルバンドGPSには対応していません。

まとめ:スポーツ機能

  • 高度な分析機能: Venu 3にはない「トレーニングレディネス」や「持久力スコア」といった、Forerunner/Fenixシリーズ譲りの高度な分析指標を搭載しています 。
  • 豊富なアクティビティ対応: ランニングやサイクリングはもちろん、トライアスロンを含む100種類以上のスポーツアプリに対応し、あらゆる活動を記録できます 。
  • 優れた表示性能: 2インチの大画面で、ランニング中に地図と複数のデータを同時に表示でき、視認性が抜群です 。
  • 高精度なGPS: デュアルバンドGPSは非搭載ですが、全システムGPSは非常に高精度で、安定したトラッキングを実現します 。

ヘルスモニタリング機能:Garmin Venu X1 ~日々の変化を捉える、皮膚温測定という新たな視点~

Garmin Venu X1でヘルスモニタリング機能を利用している様子。

Garmin Venu X1は、Venu 3で高く評価された優れたヘルスモニタリング機能を継承しつつ、新たに「皮膚温測定」という強力な武器を手にしました。ここでは、この新たな指標が私たちの体調管理をどう変えるのか、その進化点を中心にレビューします。

Venu 3の強みを継承し、新たなセンサーを追加

まず安心なのは、Venu 3で絶賛されていた「睡眠コーチ」や「Body Battery」、「お昼寝検出」といった主要な健康管理機能が、Venu X1にもすべて搭載されている点です 。心臓部の光学式心拍計もVenu 3と同じ最新の第5世代センサーが使われており、データの精度は折り紙付きです 。その上で、Venu X1の最大の進化点が、睡眠中の皮膚温の変化を追跡する「皮膚温センサー」の新搭載です 。これは、体調や寝室の環境変化によって生じる微細な皮膚温の変動を記録し、ユーザーに知らせる機能です。

一方で、Venu 3にはあった心電図アプリ(ECG)機能は、Venu X1には搭載されていない点には注意が必要です 。

体が気づく前に、変化を知らせてくれる賢さ

この皮膚温測定の真価を実感したのは、先週のことです。朝、Venu X1のモーニングレポートを確認すると、「皮膚温が基準値より高く変動しています」という通知が表示されていました 。その時点では自覚症状は全くなく、「部屋が暑かったのかな?」くらいにしか思っていませんでした。しかし、その日の午後から徐々に体調に違和感を覚え始め、夜には案の定、熱っぽくなってしまったのです。

Venu 3を使っていた頃は、体調不良はいつも突然やってくるものでしたが、Venu X1は私の体が自覚するより先に、その微細な変化を捉えて警告してくれました。これは、日々のコンディション管理において、非常に強力な武器になると確信した瞬間でした。

不調の原因まで推測できる、多角的なデータ分析

Venu X1の素晴らしい点は、皮膚温という新たなデータが、既存のBody Batteryや睡眠スコアと連動して、より立体的な健康像を見せてくれることです。例えば、皮膚温が高いと警告された日は、やはり睡眠スコアも低く、Body Batteryの回復も鈍い、という相関関係がはっきりとデータで分かります。

Venu 3でも「なんとなく不調だな」というのはBody Batteryの低さで感じられましたが、Venu X1では「皮膚温の上昇が原因で、質の良い睡眠が取れず、結果としてエネルギーが回復していない」という、不調の根本原因まで推測できるようになりました。これにより、ただ休むだけでなく、体温調整に気を使うなど、より具体的な対策を考えるきっかけになっています。

Venu 3から受け継がれた、基盤となる健康指標

Venu X1のヘルスモニタリングは、Venu 3にも搭載されていた最新の第5世代光学式心拍計が土台となっています 。これにより、24時間365日、高精度な心拍数の追跡が可能です 。この心拍データは、体のエネルギー残量を5~100の数値で示すGarmin独自の指標「Body Battery」や、睡眠の質を0~100で採点する「睡眠スコア」の算出に使われます 。

特に、必要な睡眠時間をパーソナライズして提案してくれる「睡眠コーチ」や、昼寝を自動で記録する「お昼寝検出」機能は、Venu 3から引き継がれた非常に優れた機能です 。加えて、パフォーマンスやウェルネスの指標となる「血中酸素トラッキング」も、睡眠中や日中の記録が可能です。

Garmin Venu X1で利用できるヘルスケア機能 一覧

皮膚温測定機能、心拍数(常時、毎秒)、睡眠(睡眠スコア、睡眠コーチ)、血中酸素、ストレスレベル、呼吸数、フィットネス年齢、Body Battery、

モーニングレポート、昼寝検出、水分補給トラッキング、女性のための健康トラッキング(生理周期、妊娠)、ヘルススナップショット、時差ぼけアドバイザー、HRVステータス、など

まとめ:ヘルスモニタリング機能

  • 優れた機能の継承: Venu 3で高く評価された睡眠コーチ、Body Battery、お昼寝検出などの主要な健康管理機能をすべて搭載しています 。
  • 新搭載の皮膚温センサー: 新たに皮膚温測定機能が追加され、睡眠中の皮膚温の変化から体調の微細な変動を早期に察知することが可能になりました 。
  • 総合的な健康インサイト: 皮膚温という新たな指標が加わることで、睡眠スコアやBody Batteryと連携し、より多角的で深いレベルでのコンディション分析を実現します。
  • ECG機能の非搭載: Venu 3に搭載されていた心電図アプリ(ECG)機能は、Venu X1には搭載されていません 。
  • 基盤となる高機能: Venu 3で高く評価された高精度な心拍計 、Body Battery 、睡眠コーチ 、血中酸素トラッキング などの主要な健康管理機能をすべて搭載しています。

スマート機能:Garmin Venu X1 ~日常を“賢く”変える、多彩な新機能~

Garmin Venu X1でスマート機能を利用している様子。

Garmin Venu X1は、Venu 3の便利なスマート機能を基盤としながら、オフラインで使える音声コマンドや実用的なアプリを追加し、日常の相棒として更なる進化を遂げました。ここでは、Venu X1が日々の生活をいかに賢く、豊かにしてくれるのか、その新機能を中心にレビューしていきます。

日常の利便性を高める新機能と、大幅に増えたストレージ

Venu X1は、Venu 3で好評だったスピーカーとマイクによる通話機能や、Garmin Pay/Suicaによるキャッシュレス決済を完全に継承しています。その上で、Venu X1のスマート機能を大きく進化させているのが、オフラインで動作する「音声コマンド」です。Venu 3ではスマートフォンの音声アシスタントを呼び出す形でしたが、Venu X1はウォッチ単体でタイマー設定アプリ起動などの操作が音声で行えます。

さらに、「株価トラッカー」や、ユニークなチップ計算機能付きの「電卓」といった、日常生活で役立つアプリも新たに追加されました。そして、最も重要な進化が、内蔵メモリがVenu 38GBから32GBへと4倍に増えたことです。これにより、容量を気にすることなく、地図データとお気に入りの音楽プレイリストを両方、大量に保存できるようになりました。

両手がふさがっていても操作できる「音声コマンド」

この音声コマンドの便利さを実感したのは、両手がふさがっている料理中のことです。タイマーをセットしたかったのですが、手が濡れていてタッチ操作はしたくありませんでした。Venu 3の時はスマホに話しかける必要がありましたが、Venu X1では手首に向かって「OKガーミン、タイマーを3分に設定」と話しかけるだけ。スマートフォンが近くになくても、オフラインでウォッチが正確に反応してくれました。この手軽さは、日常生活の様々な「ちょっと面倒」な場面を、スマートに解決してくれます。

仕事から遊びまで、一台で完結する感覚

Garmin Venu X1の電卓機能

Venu X1を使い始めてから、通勤中の時間の使い方が変わりました。以前はスマホでチェックしていた株価を、Venu X1のウィジェットでさっと確認。昼食時には、同僚との割り勘を電卓機能でスマートに計算します。さらに、Venu 3では8GBの容量制限から音楽か地図かを選ぶような感覚がありましたが、32GBに増えたVenu X1では、お気に入りのSpotifyプレイリストを大量にダウンロードしつつ、日本全土の地図も余裕で保存できます。

これにより、週末のロングランでも、気分に合わせて音楽を楽しみながら、初めての道でも安心して走れるようになりました。まさに、仕事もプライベートもこの一台で完結する感覚です。

Garmin Venu X1で利用できるスマート機能 一覧

株価トラッカー、電卓、、音声コマンド(Siriとの連携も可)、音声アシスタント(スマホ必須・SiriやGoogleアシスタントなど)、

音楽再生(単体・ファイル保存可)、Bluetooth通話、通知機能(LINE対応)、非接触決済機能(Garmin Pay / Suica)、Connect IQアプリ、フォーカスモード、複数の文字サイズ、Garminシェア、カレンダー、タイマー、ストップウォッチ、スマートフォン探索、デバイス探索、Garmin Messengerアプリなど

まとめ:スマート機能

  • オフライン音声コマンド: Venu 3にはない、オフラインで動作する音声コマンドを新搭載し、ウォッチの操作性が向上しました 。
  • 実用的な新アプリ: 日常生活で役立つ「株価トラッカー」や、ユニークなチップ計算機能付きの「電卓」などが追加されました 。
  • ストレージの増量: 内蔵メモリがVenu 3の8GBから32GBへと4倍に増加し、音楽や地図を気兼ねなく保存できます 。
  • 基本機能の継承: Venu 3で好評だったウォッチでの通話機能やGarmin Pay/Suicaなどの便利な機能はすべて継承しています 。

バッテリー:Garmin Venu X1 ~性能とのトレードオフ、その変化を正直にレビュー~

Garmin Venu X1は多くの点で革命的な進化を遂げましたが、バッテリー性能に関しては、これまでのVenuシリーズとは異なるアプローチが取られています。ここでは、Venu 3の強みであった長いバッテリー駆動時間との違いを正直にお伝えし、その背景にある性能とのトレードオフと、実際の使用感をレビューします。

大画面・高機能化の代償としてのバッテリー駆動時間

まず、スペック上の事実として、Venu X1のバッテリー駆動時間は、スマートウォッチモードで最大約8日間です 。これは、Venu 3が誇った最大約14日間という驚異的な駆動時間からは、明確に短縮されています 。この変化の主な理由は、Venu X1が搭載する、Garmin史上最大かつ非常に明るい2インチのAMOLEDディスプレイと、高度な分析機能を処理するためのパワーにあります。

特に、画面を常に表示させる「常時表示モード」をオンにすると、駆動時間は約2日間となり、より頻繁な充電が必要になります 。これは性能低下ではなく、よりリッチな体験を提供するための、意図されたトレードオフと言えるでしょう。

「週に一度」から「週に二度」へ、変わる充電習慣

長年、Garminの「充電は週に一度でOK」という常識に慣れ親しんできた私にとって、Venu X1のバッテリー消費は正直なところ、新しい付き合い方を求められるものでした。Venu 3を使っていた頃は、週末に充電すれば次の週末まで余裕で持ちましたが、Venu X1では週の半ば、水曜日か木曜日あたりには充電を意識し始めます。

先日、月曜の朝に100%で使い始め、毎日の通勤と30分のランニング、そして睡眠追跡を行ったところ、金曜の朝には残量が20%を切り、充電を促されました。これは、Venu 3ならまだ50%以上残っていたであろう状況です。Apple Watchの毎日充電に比べれば遥かに快適ですが、これまでのGarmin体験とは異なる充電サイクルに、少しの慣れが必要だと感じています。

GPS使用時のパフォーマンスと実用シーン

先週末、2時間ほどのトレイルランニングに出かけた時のことです。地図機能と全システムGPSをフル活用した結果、バッテリーは出発前の80%から55%まで、約25%減少しました。カタログスペックのGPSモード約16時間というのは、かなり正確な印象です 。Venu 3もGPS使用時のバッテリー持ちは良かったですが、Venu X1は地図表示という大きな負荷がかかっていることを考えると、健闘していると言えるでしょう。

2泊3日の縦走登山など、充電環境のない場所での長時間の活動には少し心許ないかもしれませんが、日々のトレーニングや日帰りでのアクティビティであれば、全く問題なく対応できる性能です。

まとめ:バッテリー

  • 駆動時間の変化: スマートウォッチモードでのバッテリー駆動時間は、Venu 3の約14日間に対し、Venu X1は約8日間へと短縮されています 。
  • 性能とのトレードオフ: この変化は、大型・高輝度ディスプレイや高度な機能の搭載に伴うもので、性能向上のための意図的なトレードオフです。
  • AOD使用時の注意: 常時表示ディスプレイを有効にすると、駆動時間は約2日間にまで大幅に短縮されます 。
  • GPSモードでの性能: 全システムGPSモードでの駆動時間は約14時間で、日々のトレーニングには十分ですが、長期間充電できないアクティビティには注意が必要です 。

Garmin Venu X1 vs. Garmin Venu 3:主な違いを徹底比較

Garmin Venu X1のカラーバリエーション。ブラックとモス。

Garmin Venu X1は、Venu 3から約2年を経て登場した、単なる後継機ではなく、あらゆる面で進化した上位モデルです。ここでは、両者の主な違いを項目別に比較します。

デザインとディスプレイ

  • Venu 3: 形状: 円形 , サイズ: 45x45x12mm , ディスプレイ: 1.4インチAMOLED , レンズ: Gorilla Glass 3
  • Venu X1: 形状: 角形 , サイズ: 41x46x7.9mm , ディスプレイ: 2インチAMOLED , レンズ: サファイアクリスタル
  • 違い: Venu X1はGarmin史上最薄(7.9mm)の角形デザインと、史上最大(2インチ)のディスプレイを搭載 。素材もサファイアクリスタルやチタンへとアップグレードされ、高級感と耐久性が向上しています 。

バッテリー稼働時間

  • Venu 3: スマートウォッチモード: 約14日間 , GPSモード: 約26時間
  • Venu X1: スマートウォッチモード: 約8日間 , GPSモード: 約16時間
  • 違い: Venu X1は、大型ディスプレイや高機能化の影響で、Venu 3の強みであったバッテリー駆動時間が短くなっています 。

ヘルスモニタリング機能

  • Venu 3: 主要機能(心拍計, Body Battery, 睡眠コーチなど)に加え、心電図(ECG)アプリを搭載 。
  • Venu X1: Venu 3の主要機能をほぼ継承し、新たに「皮膚温測定」と「レッドシフトモード」を追加 。ただしECG機能は非搭載。
  • 違い: Venu X1は皮膚温という新たな指標を得ましたが、Venu 3にあったECG機能がなくなりました 。一長一短の進化と言えます。

スポーツ・トレーニング機能

  • Venu 3: 30種以上のスポーツアプリを搭載 。基本的なフィットネス記録が中心です。
  • Venu X1: 100種以上のスポーツアプリ に加え、Venuシリーズ初の「日本詳細地形図」 、「LEDフラッシュライト」 、そして「トレーニングレディネス」や「持久力スコア」などの高度な分析指標を搭載 。
  • 違い: Venu X1は、単なるフィットネスウォッチから、本格的なアウトドア活動や専門的なトレーニングにも対応できる、プロレベルのスポーツデバイスへと大きく進化しました 。

スマート機能とストレージ

  • Venu 3: 通話機能、Suica/Garmin Pay、音楽保存などに対応 。内蔵メモリは8GB 。
  • Venu X1: Venu 3の機能に加え、「オフライン音声コマンド」 、「株価トラッカー」 、「電卓」 などを追加。内蔵メモリは32GBに増量 。
  • 違い: Venu X1は内蔵メモリが4倍に増え、地図と音楽を気兼ねなく保存できるようになったほか、オフライン音声コマンドなど、よりスマートな機能が追加されています 。

発売日と価格

  • Venu 3: 発売日: 2023年9月7日 , 価格: 60,800円(税込)
  • Venu X1: 発売日: 2025年6月26日 , 価格: 129,800円(税込)
  • 違い: Venu X1はVenu 3の約2年後に発売された後継・上位モデルで、価格も2倍以上とプレミアムな位置づけです 。

まとめ:Garmin Venu X1とVenu 3の違い

Garmin Venu X1は、Venu 3の基本的な強みを継承しつつ、デザイン、ディスプレイ、スポーツ・スマート機能の全てにおいて、より専門的でプレミアムな領域へと踏み込んだ上位モデルです 。

一方で、その高機能化と引き換えに、バッテリー駆動時間の短縮やECG機能の省略、そして大幅な価格上昇といったトレードオフも存在します 。どちらを選ぶかは、長いバッテリー寿命とコストパフォーマンスを重視するか、最新・最高の機能とデザイン性を求めるか、ユーザーの優先順位によって決まるでしょう。

Garmin Venu X1のメリット・デメリット

Garmin Venu X1の背面。センサーとナイロンバンドが見える。

Garmin Venu X1は、Venu 3から飛躍的な進化を遂げた革新的なデバイスですが、その進化は市場の競合製品と比較することで、より明確なメリットとデメリットが見えてきます。ここでは、その両面を詳しく解説します。

【メリット】

メリット1:プレミアム機で群を抜く、デザインと装着感

Garmin史上最薄の7.9mm、最軽量の40gというデザインは、Apple Watch Ultra 2(14.4mm, 61.4g)やGalaxy Watch Ultra(12.1mm, 60.5g)といった競合機と比較して圧倒的に快適です 。このおかげで、睡眠時でも気にならない、羽のような装着感を提供します。

メリット2:トップクラスのディスプレイ視認性

Garmin史上最大となる2インチのAMOLEDディスプレイは、Apple Watch Ultra 2の画面よりも大きく、屋外での視認性は抜群です 。地図やトレーニングデータが非常に見やすく、体験を大きく向上させています。

メリット3:専門的なスポーツ分析機能

「トレーニングレディネス」や「持久力スコア」といったGarmin独自の高度な分析機能は、Apple WatchGalaxy Watchが標準で提供する機能よりも遥かに深く、本格的なアスリートにとって最大の魅力です 。

メリット4:オフラインで真価を発揮する地図・ゴルフ機能

オフラインで使えるフルカラーの地形図は、スマートフォンが圏外になるようなアウトドア環境で、他のスマートウォッチに対する絶対的な優位性となります 。ゴルフ機能も専用機レベルに進化しました 。

メリット5:ユニークで実用的な独自機能

夜間に便利なLEDフラッシュライトや、オフラインでも使える音声コマンドは、Apple Watch Ultra 2Galaxy Watch Ultraにはないユニークかつ実用的な機能です 。

【デメリット】

デメリット1:バッテリー駆動時間の評価が分かれる点

約8日間のバッテリー駆動時間は、Apple Watch Ultra 2の36時間を圧倒しますが、Venu 3の約14日間やHUAWEI WATCH FIT 4 Proの約10日間と比べると見劣りします 。充電頻度に対する考え方で評価が分かれるポイントです。

デメリット2:競合と比較して高額な価格設定

価格は129,800円(税込)で、Apple Watch Ultra 2と同価格帯であり、Galaxy Watch Ultra(約8.8万円)やHUAWEI WATCH FIT 4 Pro(約3.4万円)よりも大幅に高価です 。

デメリット3:価格に見合わない一部機能の省略

最大の弱点は、同価格帯の競合製品や、より安価なHUAWEI WATCH FIT 4 Proまでが搭載する心電図(ECG)アプリや高精度なマルチバンドGPSに非対応である点です 。これはプレミアム機として明確なマイナスポイントです。

Garmin Venu X1のスペック(仕様)一覧

  • ディスプレイ: 2インチ AMOLED , 448 x 486 ピクセル , サファイアクリスタルレンズ
  • クラウン: なし
  • ストレージ: 32 GB
  • バッテリー: リチウムイオン
  • 駆動時間: スマートウォッチモード:約8日間、GPSモード:約16時間
  • 充電: Garmin独自の充電ケーブルによる有線充電
  • ワイヤレス通信: Bluetooth, ANT+, Wi-Fi
  • GPS: GPS, GLONASS, Galileo, BeiDou, みちびき(補完信号)
  • インターフェース: タッチスクリーン
  • センサー: 第5世代光学式心拍計, 血中酸素, 気圧高度計, コンパス, ジャイロ, 加速度計, 温度計, 環境光
  • 防水: 5 ATM
  • スピーカー/マイク: 内蔵
  • 音声アシスタント: スマートフォンの音声アシスタント連携、音声コマンド
  • 機能: 100種以上のスポーツアプリ、ヘルスケア、地図/ゴルフ、通話、決済(Suica)、音楽、LEDライト
  • 筐体: ケース:FRP(チタンリアカバー), レンズ:サファイアクリスタル
  • アプリ: 100種類以上のスポーツアプリ , Connect IQ ストア対応
  • 対応OS: iPhone, Android
  • OS: 独自OS
  • サイズ: 41 x 46 x 7.9 mm
  • 重量: 40 g (バンド込み)
  • カラー: Black, Moss
  • 付属品: USB-C チャージングケーブル, 製品保証書, 標準付属ベルト
  • バンド: ナイロン , Quick Release バンド (24mm)

Garmin Venu X1の評価

Garmin Venu X1の画面。

8つの評価基準で「Garmin Venu X1」を5段階で評価してみました。

項目別評価

画面の見やすさ:★★★★★
Garmin史上最大となる2インチAMOLEDディスプレイは革命的。直射日光下でも驚くほど鮮明で、あらゆる情報の視認性が格段に向上しました。

健康管理・スポーツ:★★★★☆
プロレベルの分析機能や皮膚温センサーが加わり、Venu 3から大きく進化。ただし、ECG機能の省略やマルチバンドGPS非搭載は惜しい点です。

機能性:★★★★★
オフライン音声コマンドや32GBへのストレージ増量、LEDライトなど、日常生活の利便性を高める新機能が満載で、死角が見当たりません。

バッテリーの持ち:★★★☆☆
Venu 3の約14日間から約8日間へと短縮。大画面・高機能化のトレードオフであり、これまでのGarminの常識に慣れていると物足りなさを感じます。

耐久性:★★★★★
傷に強いサファイアクリスタルとチタン製リアカバーを採用。驚くほど薄いにも関わらず、高級感と安心感を両立したタフな作りです。

ファッション性:★★★★★
Garmin史上最薄・最軽量のデザインは、どんなシーンにもマッチする洗練されたもの。そのミニマルな美しさは所有する喜びを満たしてくれます。

価格:★★☆☆☆
129,800円(税込)という価格は、Venu 3の倍以上。機能は豊富ですが、気軽に購入できる価格帯ではなく、コストパフォーマンスの点で厳しい評価です。

使いやすさ:★★★★☆
大画面はタッチ操作を快適にし、音声コマンドも便利です。しかし、物理ボタンが2つに減ったことで、運動中の確実な操作性は一歩譲ります。

総評:★★★★☆】

Venuシリーズの再定義:全く新しいカテゴリの製品への進化

Garmin Venu X1は、単なるVenu 3の後継機ではなく、Venuというシリーズそのものを再定義するフラッグシップモデルです 。これまでのVenuが「高機能なフィットネスウォッチ」だったとすれば、Venu X1は「ライフスタイルと本格スポーツを最高レベルで融合させたプレミアムスマートウォッチ」と言えるでしょう。

Venu 3からスポーツ分析機能を大幅に強化し、これまで上位機種の専売特許だった「トレーニングレディネス」などの専門的なトレーニング指標や、オフラインで使える本格的な「地図機能」を新たに搭載しました 。これに実用的なLEDライトが加わったことで、まさに死角のないデバイスへと進化しました 。

卓越した点とトレードオフ

特に注目すべきは、やはりGarmin史上最高・最大を更新したディスプレイと、最薄・最軽量を達成したデザインです 。この2点は、これまでのどのスマートウォッチとも一線を画す、圧倒的な体験を提供してくれます。

しかし、その代償として、Garminの最大の魅力であったはずの長いバッテリー寿命が犠牲になっている点は、このウォッチを評価する上で最も重要なポイントです 。また、Venu 3には搭載されていた心電図アプリ(ECG)に非対応である点も、この価格帯のプレミアムウォッチとしては明確な弱点と言えるでしょう 。

どのようなユーザーにおすすめか

このウォッチは、「Apple Watchのような洗練されたデザインとスマートな機能性を求めつつ、Garminが提供する最高レベルのフィットネス・健康分析機能も諦めたくない」という、最も要求の高いユーザーのための究極の選択肢です 。

バッテリーの充電頻度が少し増えることや、一部機能の省略を許容でき、その価格に見合う価値を見出せるのであれば、Venu X1はあなたの日常とトレーニングを、間違いなくもっと豊かで刺激的なものに変えてくれるはず。この機会にぜひ購入を検討してみてください。

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Garmin Venu X1の価格・購入先

Garmin Venu X1 本体 ブラック 正面

※発売日は2025年6月26日です。

Garmin公式オンラインストア

129,800円 (税込)で販売されています。

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ECサイト

米国 Amazon.comで$799.99、

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「Garmin Venu X1」に似た性能をもつスマートウォッチも販売されています。

Garmin Venu 3

ガーミンから発売されたスポーツ・ヘルスケア用のスマートウォッチ(GPSウォッチ)です(2023年9月7日に日本で発売)。

直径1.4インチのAMOLEDスクリーンを搭載。最大14日間 駆動するバッテリー、スピーカー、マイク、GPSセンサー、第5世代光学式心拍計を搭載しています。

また、心電図(ECG)測定機能、Suica決済機能、Garmin Pay(非接触型決済)、スリープコーチ、車椅子モード、30種類以上のスポーツアプリ、モーニングレポート、動画ワークアウト、音声プロンプト、音楽再生機能(音楽保存)、「セーフティ トラッキング」(事故・転倒検出)機能に対応。

心拍数・血中酸素・睡眠(睡眠スコア)・ストレスレベルのモニタリング、Body Battery(ボディバッテリー)、5気圧防水、Wi-Fi、Bluetooth、GPS、ANT+にも対応しています。

価格は、Amazonで53,184円(税込)、楽天市場で55,222円(送料無料)、ヤフーショッピングで55,222円(送料無料)、AliExpressで73,247円、米国 Amazon.comで$426.66、です。

関連記事:Garmin Venu 3徹底レビュー!心電図・ランニング・Venu 2比較

Apple Watch Ultra 2

Appleから発売されたwatchOS 11を搭載したハイエンドなスマートウォッチです(2023年9月22日 発売)。

49mm(約1.9インチ)のOLEDディスプレイ、Apple S9 Sip プロセッサ、1GBメモリ、64GBストレージ、通常の使用時で36時間駆動できるバッテリー、デュアルスピーカー、水深計、水温センサー、航空宇宙産業レベルのチタニウムケースを搭載しています。

また、バンド「チタニウムミラネーゼループ」、モジュラーUltra、100m防水、IP6X防塵、MIL-STD 810H、L1とL5周波数(高精度なGPS)、水中アクティビティの詳細な記録・分析、オーディオ再生、睡眠時無呼吸症の検知、

低電力モード(最大72時間)、常時表示、夜間モード、高速充電(約1時間で80%まで回復)、ワイヤレス充電(※充電器は別売)、パワーメーターとの接続、25種類以上のワークアウトモード、Apple Pay、Suica決済、音声操作 Siri、Wi-Fi、Bluetooth 5.3に対応しています。

価格は、Amazonで126,198円(税込)、楽天市場で126,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで98,780円(送料無料)、です。

関連記事:「Apple Watch Ultra 2」とSeries 10、SE2を比較

Galaxy Watch Ultra

サムスンから発売されたWear OS 5とOne UI 6 Watchを搭載したハイエンドなスマートウォッチです(2024年7月31日 発売)。

1.5インチののSuper AMOLED スクリーンを搭載。Exynos W1000、2GBメモリ、32GBストレージ、省電力モードで最長 100時間 駆動する590 mAh バッテリー、スピーカー、マイク、新しいバイオアクティブセンサー搭載で、

AI機能、IP68防水防塵と10気圧防水、4G LET通信、サイレン、ルート、トラックバック機能SOS機能、転倒検知機能、デュアル周波数GPSシステム、FeliCa 電子マネー決済、クイックボタン、ナイトモード、クッション設計、10Wワイヤレス充電、100種のスポーツモードに対応しています。

価格は、Amazonで88,399円 (税込)、楽天市場で92,900円(送料無料)、米国 Amazon.comで$349.99 (40mm、LETモデル)、です。

関連記事:上位版「Galaxy Watch Ultra」と標準版 Watch7の違い

HUAWEI WATCH FIT 4 Pro

HUAWEIから発売されたHarmonyOS搭載のスマートウォッチです(2025年6月3日に発売)。

約1.82インチのAMOLED タッチスクリーン (480 x 408ピクセル, 最大輝度3,000 nits) 、通常使用で約10日間駆動できるバッテリー、深度センサー、温度センサー、GPSセンサー、、回転クラウン付きホームボタン、スピーカー・マイクを搭載しています。

また、心電図(ECG)アプリ、ゴルフ機能、40mフリーダイビング、ボイスメモ機能、、ワイヤレス急速充電(約60分でフル充電完了)、NFC、・食事管理サポート(Stay Fitアプリ連携)、皮膚温度測定、情緒モニタリング、100種類以上のスポーツモード、ランニング機能(AIランニングフォーム分析など)、血中酸素レベル測定・心拍数モニタリング・睡眠モニタリング・ストレスモニタリングに対応。

音楽再生(音楽保存)、Bluetooth通話、音声アシスタント(AI Voice)、文字盤デザインのカスタマイズ、高精度なマルチGNSS(L1/L5デュアルバンド対応)、バイブレーション機能、通知の受信、Bluetooth 5.2 (BR+BLE)、5気圧防水・IP6X防塵にも対応しています。

価格は、Amazonで33,800円(税込)、楽天市場で33,800円(送料無料・グリーンモデルは35,800円)、ヤフーショッピングで33,799円、AliExpressで28,871円、米国 Amazon.comで$299.90、です。

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