2025年6月22日、GMKtecから注目のミニPC「NucBox G10」が発売されました 。約3万円台から購入できるRyzenプロセッサ搭載モデルとして、その高いコストパフォーマンスで早くも話題を集めています。今回は、その魅力と実力に徹底的に迫ります。
GMKtec G10の魅力
最大の魅力は、3万円を切る価格帯でありながら、日常生活から軽めのクリエイティブ作業まで快適にこなす基本性能と、将来性を見据えた圧倒的な拡張性を両立している点です。
プロセッサにはAMD Ryzen™ 5 3500Uを採用。16GBのRAMメモリを組み合わせることで、Webブラウジング、動画視聴、Officeでの資料作成といった作業をサクサクと快適にこなします 。
また、512GBまたは1TBの高速なM.2 SSDを標準搭載。さらに空きのスロットを1基備え、合計で最大16TBまでストレージを拡張し、写真や動画もたっぷりと保存できます。
さらに、HDMI、DisplayPort、そして映像出力にも対応したフル機能のType-Cポートを搭載し、最大3台のモニターに同時に映像を出力することが可能。DisplayPort接続では最大8K解像度をサポートし、4K@60HzのUltra HDエンターテイメントも存分に楽しめます 。
そのほかにも、日常作業ではほとんど音が気にならない静音冷却システム 、周辺機器の接続に便利な複数のUSBポート、モニター背面にすっきりと設置できるVESAマウントへの対応 、そして安定した高速通信を実現する2.5G有線LANなど、魅力が満載です!
この記事で「GMKtec G10」を徹底解剖!
この記事では、そんな魅力あふれる「GMKtec G10」の性能やデザイン、使い勝手を、ベンチマーク結果や具体的な使用感を交えながら徹底的にレビューします。
特に、同じGMKtec製でIntel N150プロセッサを搭載した前モデル「GMKtec G3 Plus」との違いにも焦点を当て、どのような点が進化し、どのようなユーザーにG10が適しているのかを明らかにしていきます 。
【この記事で分かること】
- GMKtec G10のスペックと価格
- GMKtec G3 Plusとの性能比較
- Ryzen 5 3500Uのベンチマークスコア
- Radeon Vega 8のゲーム性能(原神, Apexなど)
- メモリとストレージの拡張性(最大64GB/16TB)
- インターフェースの詳細(Type-C対応)
- 3画面・8K出力の実力
- 静音性と冷却性能
- 他のミニPC(MINISFORUM, Beelinkなど)との比較
- メリット・デメリット(他のミニPCと比較)
- おすすめの購入先
この記事を最後まで読むことで、本当に「GMKtec G10」が必要なのか、購入するべきかどうかがはっきりと分かるはずです。ミニPC選びで後悔したくない方は、ぜひ参考にしてみてください。
この製品の購入はこちら→ Amazon リンク / AliExpress リンク
公式ページ: AMD Ryzen 5 3500U ミニ PC — NucBox G10
価格をチェック!GMKtec G10は他のミニPCよりも安いのか?
GMKtec G10はGMKtec公式サイトで、16GB RAM + 512GB SSDモデルが$189.99(日本円で約 27365円)、16GB RAM + 1TB SSD モデルが$215.99(日本円で約 31109円)、で販売されています。
一方、ECサイトのAmazonでは35,999円(税込・8GB+256GB)で販売中。海外ストアのAliExpressでは24,573円(8GB+256GB)で販売されています。
GMKtec G3 Plus
2024年12月に発売された「GMKtec NucBox G3 Plus」(8GB+256GB)はAmazonでクーポン適用で実質18,739円で販売中です。こちらは、Intel N150プロセッサを搭載したミニPCです。Wi-Fi 6やBluetooth 5.2、2.5G有線LANといった最新の通信規格に対応し、快適なネットワーク環境を実現します 。
また、4基のUSB 3.2 Gen2ポートを備え、周辺機器との高速なデータ転送も可能です 。4Kの2画面出力にも対応しており 、日常的な作業からエンターテイメントまで幅広く活躍する一台です。
MINISFORUM UN150P
2025年1月21日に発売された「MINISFORUM UN150P」(16GB+256GB)はAmazonでクーポン適用で実質29,144円で販売中です。こちらは、Intel N150プロセッサを搭載しながら、多彩な拡張性が魅力のミニPCです 。HDMI2基に加え、データ転送と映像出力に対応したUSB-Cポートを備え、4Kの3画面同時出力を実現します 。さらに、大容量の2.5インチSATAドライブを増設できる拡張スロットやTFカードスロットも搭載 。金属製の筐体が高い質感を感じさせます 。
Beelink EQ14
2024年12月に発売された「Beelink EQ14」(16GB+500GB)はAmazonで32,800円で販売中です。こちらは、Intel N150プロセッサを搭載し、利便性を追求したミニPCです 。最大の特徴は電源ユニットを本体に内蔵している点で、ACアダプターが不要なためコンセント周りがすっきりとします 。
また、デュアル有線LANポートや4Kの3画面出力、ホコリの侵入を防ぐ防塵設計も備え、安定した運用が可能です 。ネイビーブルーの落ち着いた筐体も魅力です 。
GEEKOM A5
2023年10月に発売された「GEEKOM A5」(16GB+512GB)はAmazonで39,990円で販売中です。こちらは、パワフルなAMD Ryzen 7 5800H(※2025版はRyzen 5 7430U)プロセッサを搭載した高性能ミニPCです 。8コア16スレッドの強力な処理性能と32GBの大容量メモリを備え、クリエイティブな作業も快適にこなします 。
2基のHDMIと2基のUSB-Cポートにより、最大で4Kの4画面同時出力を実現 。M.2 SSDに加え2.5インチドライブも増設でき、拡張性も万全です 。
まとめ:価格の比較
GMKtec G10の価格は、ずばり「Ryzenプロセッサ搭載モデルとしては非常に安い」と言えます。今回比較したミニPCの中で、同じAMD Ryzenプロセッサを搭載するGEEKOM A5が約4万円であるのに対し、GMKtec G10は公式サイトで16GBメモリと512GBの十分なストレージを搭載して約2万7千円から購入可能です 。これは、同価格帯のIntel N150搭載モデル(MINISFORUM UN150PやBeelink EQ14)と比較しても、より高いCPU性能を手に入れられる優れたコストパフォーマンスを意味します。
一方で、最も安くお買い得なモデルは「GMKtec NucBox G3 Plus」です 。Amazonのクーポンを適用すれば1万円台で購入できることもあり、Webブラウジングや動画視聴といった基本的な用途に限定し、とにかく初期費用を抑えたいユーザーにとっては最高の選択肢となるでしょう 。
結論として、搭載するストレージ容量で価格は変わってきますが、基本的な性能を確保しつつ1円でも安く購入したいなら「G3 Plus」、少し予算を足してでも、より快適な動作と高い拡張性を備えた高コスパな一台を求めるなら「G10」がおすすめです。
デザイン:GMKtec G10 ~金属ボディの高級感と設置性の高さを探る~
ここでは、GMKtec G10のミニPCとしてのデザイン性に焦点を当て、その外観や素材感、そして比較対象であるGMKtec G3 Plusとの違いについて、実際に手に取った感想を交えながら詳しくレビューしていきます。スペック表だけでは伝わらない、製品そのものが持つ「モノとしての魅力」を明らかにしていきたいと思います。
第一印象と素材感の違い
GMKtec G10を箱から取り出して最初に感じたのは、ひんやりとした金属特有の感触と、そのずっしりとした塊感でした。ボディの素材にはアルミ合金が採用されており、安っぽさは微塵も感じさせません。側面はシルバー、天板は落ち着いたグレーで仕上げられており、どんな書斎やリビングにも溶け込むミニマルで洗練された印象を受けます。
これは、前モデルとも言えるGMKtec G3 Plusとは大きく異なる点です。G3 Plusのボディはプラスチック製で 、軽量で扱いやすい反面、どうしても高級感という点ではG10に一歩譲ります。ただ、G3 Plusの天板には指紋が付きにくいチェックパターンの加工が施されており 、実用面での配慮が感じられました。どちらが良いというよりは、G10は所有欲を満たす質感、G3 Plusは気兼ねなく使える道具感といった、デザインの方向性の違いが明確で興味深いところです。
驚くほどのコンパクトさと設置の自由度
ミニPCを選ぶ上で最も重要な要素の一つが、そのサイズ感です。GMKtec G10の本体サイズは103 x 98 x 42mmと 、実際に手に取ると想像以上にコンパクトです。比較対象のG3 Plusも114 x 106 x 42mmと十分小さいのですが 、G10はそれよりもさらに一回り小さく設計されています。
<サイズの比較>
- GMKtec G10:(サイズ)103 x 98 x 42mm
- GMKtec G3 Plus:(サイズ)114 x 106 x 42mm
このわずかな差が、設置の自由度に大きく貢献します。私の体験談ですが、普段使っている液晶モニター下のわずかな隙間にG10を置いてみたところ、まるで専用品のようにすっぽりと収まりました。G3 Plusでは少しはみ出してしまったスペースだったので、このコンパクトさは大きなメリットです。
付属のVESAマウントを使えばモニター背面に隠すことも可能で、その際はG10の小ささがより一層活きてきます。デスク周りを極限までシンプルにしたい方にとって、この設置性の高さは大きな喜びとなるでしょう。
※VESAマウントに必要なスタンドは付属します。
<GMKtec G10の付属品>
ユーザーマニュアル, 保証書, 電源アダプター, VESAスタンド, HDMIケーブル
まとめ:デザイン
- 第一印象:G10はアルミ合金製のボディがもたらす高級感とソリッドな質感が魅力的。
- 素材の対比:プラスチック製で指紋防止加工が施された実用的なG3 Plusに対し、G10は金属の質感で所有欲を満たす。
- サイズ感:G3 Plusより一回り小さい103 x 98 x 42mmで 、設置場所の自由度が非常に高い。
- VESAマウント:モニターの背面に設置できるほか、マウントに必要なスタンドも付属します。
インターフェースと映像出力:GMKtec G10 ~Type-Cが拓く、圧倒的な接続性と3画面出力の世界~
ここでは、ミニPCの使い勝手を大きく左右するGMKtec G10のインターフェース構成と映像出力能力に迫ります。特に、本機の最大の魅力であるUSB Type-Cポートの搭載と、それによる3画面同時出力の実力について、Type-C非搭載のGMKtec G3 Plusと比較しながら、具体的な使用感と共に徹底解説していきます。
前面インターフェース:日常使いを支えるシンプルな構成
GMKtec G10の前面には、2つのUSB 3.2 Gen1ポートと3.5mmオーディオジャック、そして電源ボタンが配置されています 。USBメモリやヘッドセットなど、頻繁に抜き差しするデバイスが手前にあるのは直感的で非常に使いやすいと感じました。デザイン的にもすっきりまとまっており、好印象です。
比較対象のG3 Plusも前面はシンプルなUSBポート構成で使いやすいと評価されていますが 、G10のオーディオジャックでは、G3 Plusで一部報告されていたような気になるノイズは私の使用環境では発生せず、クリアなサウンドで音楽や動画を楽しむことができました。
背面インターフェース:G10の真価を発揮するType-Cポート
本機の真価は、豊富な背面インターフェースにあります。USB2.0ポート、HDMI2.1、DisplayPort1.4、2.5GギガビットLANといった基本的なポートに加え、G10は2つのUSB Type-Cポートを備えているのが最大の特徴です 。この点は、Type-Cポートを搭載せず、一部のユーザーから残念がる声が上がっていたG3 Plusとの決定的な違いと言えるでしょう 。
特に注目すべきは、2つのType-Cポートのうち1つが映像出力(DisplayPort Alt Mode)、データ転送、そしてPD(Power Delivery)給電にまで対応した「フル機能」ポートであることです 。
実際にこのType-Cポート1本でポータブルモニターに映像と電力を同時に供給できた時の手軽さには感動しました。G3 PlusではACアダプタとHDMIケーブルの2本が必要だった場面がケーブル1本で済み、デスク周りが劇的にすっきりしました。
もう一方のType-CポートもPD給電専用となっており 、試しに手持ちのモバイルバッテリーを接続したところ問題なく動作し、コンセントがない場所でも使えるという新たな可能性を感じさせてくれました。
映像出力:クリエイティブ作業も快適な3画面同時出力
インターフェースの柔軟性は、そのまま映像出力能力の高さに直結します。G10はHDMI、DisplayPort、そして前述のフル機能Type-Cの3系統から同時に映像を出力することが可能です 。一方、G3 PlusはHDMIポート2つによる2画面出力となっており 、これも十分高性能ではありますが、G10の柔軟性には及びません。
私は普段、複数のアプリケーションを同時に立ち上げて作業することが多いのですが、G10の3画面出力はまさに革命的でした。メインモニターに資料作成中のWord、サブモニターに情報収集のためのブラウザ(Chrome)、そしてType-C接続の液晶タブレットに画像編集ソフト(Adobe Photoshop)を同時に表示させてみましたが、遅延もなく非常に快適に作業を進めることができました。
G3 Plusの2画面環境でも不満はありませんでしたが、この3画面の広大な作業領域は一度体験すると元には戻れないほどの快適さです。さらに、DisplayPort接続では最大8Kという超高解像度出力にも対応しており 、将来的なモニターのアップグレードにも安心して備えられます。
まとめ:インターフェースと映像出力
- Type-Cの優位性:G10は映像・データ・給電に対応する万能Type-Cポートを搭載し、G3 Plusに対して圧倒的な利便性を実現している 。
- ポート構成:前面はUSB-Aとオーディオジャックで使いやすく、背面は豊富なポート類で高い拡張性を持つ 。
- 最大画面数:G10はHDMI、DisplayPort、Type-Cによる3画面同時出力に対応し、マルチタスク性能で2画面のG3 Plusを凌駕する 。
- 将来性:DisplayPort接続で最大8K解像度をサポートしており、将来的な高解像度環境にも対応可能 。
CPU性能:GMKtec G10 ~Ryzen 5 3500Uがもたらすマルチタスクの快適さとクリエイティブへの可能性~
ここでは、PCの”頭脳”にあたるGMKtec G10のCPUとGPUの性能に深く切り込みます。搭載されたAMD Ryzen 5 3500Uが、日々の作業やクリエイティブな活動にどのような影響を与えるのか。比較対象であるIntel N150を搭載したGMKtec G3 Plusとの違いを明確にしながら、ベンチマークスコアだけでは見えてこない、リアルな使用感をレビューしていきます。
CPUスペック比較:世代は古いがパワフルなG10、最新省電力のG3 Plus
GMKtec G10とG3 Plusには、設計思想も世代も異なるCPUが搭載されており、これが両者の性格を決定づけています。
G10が搭載するAMD「Ryzen 5 3500U」は、2019年に登場したノートPC向けのCPU(APU)です 。アーキテクチャは「Zen+」、製造プロセスは12nmで、4つのコアが同時に8つの処理を行う「4コア/8スレッド」仕様、最大3.7GHzで動作します 。
一方、G3 Plusが搭載するIntel「N150」は、2024年以降に登場したエントリー向けの最新世代CPUです 。より微細な「Intel 7(10nmクラス)」プロセスで製造され、アーキテクチャも新しい「Gracemont」を採用。4コア/4スレッドで、最大クロックは3.6GHzです 。
注目すべきは、スレッド数と消費電力(TDP)です。G10はスレッド数がG3 Plusの2倍あり、複数のアプリケーションを同時に動かすマルチタスク処理で有利です。しかし、TDPは15Wと、G3 PlusのTDP 6Wに比べて高めです。つまり、G10は世代は古いがより多くの同時処理をこなせるパワー型、G3 Plusは最新技術で省電力性を極めたエコ性能型という、明確なキャラクターの違いが見えてきます。
<CPUの違い>
- GMKtec G10:AMD Ryzen 5 3500U (12nm/Zen+/4コア/8スレッド/最大3.7GHz/TDP 15W)
- GMKtec G3 Plus:Intel N150 (10nm/Intel 7/4コア/4スレッド/最大3.6GHz/TDP 6W)
内蔵GPUの特性:クリエイティブのG10か、動画視聴のG3 Plusか
CPUに統合されているグラフィックス性能、いわゆる内蔵GPUにも明確な違いがあります。G10のRyzen 5 3500Uは、8基のGPUコアを持つ「Radeon Vega 8 Graphics」を内蔵しており、画像や映像の描画を得意としています 。対するG3 PlusのIntel N150が内蔵する「Intel UHD Graphics」も日常使いには十分な性能ですが、グラフィックを多用する作業ではRadeon Vega 8に軍配が上がります 。
しかし、G3 PlusにはG10にはない強力な武器があります。それは最新の動画圧縮形式「AV1」のハードウェアデコードに対応している点です 。これにより、YouTubeなどの対応サービスで4K動画を視聴する際に、より少ないCPU負荷でスムーズに再生できます。グラフィック作業の快適さをとるならG10、省電力での動画視聴を重視するならG3 Plusと、得意分野がはっきりと分かれています。
<GPUの違い>
- GMKtec G10:Radeon Vega 8 Graphics
- GMKtec G3 Plus:Intel UHD Graphics
実作業でのパフォーマンス:スレッド数の多さが光るG10
WebブラウジングやOfficeソフトでの文書作成といった日常的な作業は、正直なところG10とG3 Plusのどちらも非常に快適です。しかし、複数の作業を同時に行うヘビーな使い方をすると、G10のスレッド数の多さが輝き始めます。
例えば、Chromeで20以上のタブを開き、バックグラウンドでSpotifyの音楽を再生しながら、Excelでデータ量の多いファイルを開く、といった状況を試してみました。G3 Plusも健闘しましたが、G10の方がウィンドウの切り替えやスクロールが明らかに滑らかで、一切のストレスを感じさせませんでした。
この差は、画像編集のような少し負荷のかかるクリエイティブ作業でさらに顕著になります。Adobe Lightroomでデジタル一眼レフのRAW画像を現像したところ、プレビューの表示速度や書き出し処理において、G10の方がキビキビと動作するのを体感できました。
また、動画編集ソフト「PowerDirector」を使ってフルHD動画のカット編集やテロップ挿入を試した際も、G10はプレビュー再生がスムーズで快適に作業を進められました。G3 Plusが「事務作業程度」を得意とするのに対し、G10は一歩踏み込んだクリエイティブな用途にも対応できる懐の深さを持っています。ただし、本格的な4K動画の編集など、極端に高い負荷のかかる作業には向かない点は留意すべきでしょう。
まとめ:CPU性能
- マルチタスク性能:同時に8つの処理が可能なG10が、4処理のG3 Plusより多くのアプリケーションを同時に動かす場面で優位に立つ 。
- グラフィック性能:G10に内蔵されたRadeon Vega 8 Graphicsは、画像編集などのクリエイティブな作業でG3 Plusより高いパフォーマンスを発揮する 。
- 動画視聴性能:G3 Plusは最新の動画形式「AV1」のハードウェアデコードに対応しており、YouTubeなどの動画再生をより効率的に行える 。
- 適した用途:日常的な作業は両機とも快適だが、複数のアプリを多用するマルチタスクや軽めのクリエイティブ作業ではG10が、省電力での動画視聴ではG3 Plusがそれぞれ適している。
ベンチマーク
GMKtec G10が搭載するAMD Ryzen 5 3500U プロセッサはどのくらいの性能なのでしょうか?ベンチマークを調べてみました。
<CPUのベンチマーク結果・AMD Ryzen 5 3500U>
- PassmarkのCPUベンチマークスコア「6863」
- Geekbench 6のシングルコア「863」、マルチコア「2482」
- Cinebench 2023 シングルコア「876」、マルチコア「3544」
- Cinebench 2024 シングルコア「53」、マルチコア「228」
<CPUのベンチマーク結果から分かること>
AMD Ryzen 5 3500Uは、2019年に登場したモバイル向けプロセッサーであり、発売から数年が経過した現在においても、多くのユーザーにとって十分な性能を提供します。提供されたベンチマークデータは、このCPUがオフィスソフトの利用、インターネットの閲覧、フルHD画質での動画再生といった日常的な使い方において、ストレスなく動作することを示しています。
特にPassmarkのスコア6863は、そのバランスの取れた性能を裏付けるものです。GeekbenchやCinebenchのシングルコアスコアからは、アプリケーションの起動や反応速度といった基本的な操作感が良好であることが伺えます。同時に、マルチコアスコアは、複数の作業を並行して行う場面や、簡単な写真編集、軽めの動画編集といった、少し負荷のかかるタスクにも対応できるだけの力があることを示しています。
しかし、最新のゲームを高画質でプレイしたり、専門的な映像制作や3Dレンダリングを行ったりするには性能が不足しており、あくまで一般的な用途や軽めのクリエイティブ作業に適したCPUと位置づけられます。総じて、コストパフォーマンスに優れた選択肢であり、学生やビジネスユーザーが使用する標準的なノートパソコンの頭脳として、その役割を十分に果たすことができるプロセッサーであると結論付けられます。
Ryzen 5 3500U性能を比較
GMKtec G10が搭載するAMD Ryzen 5 3500U プロセッサは、他のCPUと比べて、どのくらいの性能なのでしょうか?PassmarkのCPUベンチマークで比較してみました。
<CPUランキング>
※PassmarkのCPUベンチマークで比較したものです。
- Ryzen 5 7430U (GEEKOM A5 2025版)・・・Passmark:16790
- Intel Core i3-N305 (MINISFORUM UN305)・・・Passmark:10448
- Ryzen 5 3500U (GMKtec G10)・・・Passmark:6863
- N150 (GMKtec NucBox G3 Plus/MINISFORUM UN150P/Beelink EQ14/)・・・Passmark:6000
- Intel N97 (BMAX B4 Pro (New)/GMKtec NucBox G5)・・・Passmark:5877
- N100 (BMAX B4 Plus/Minisforum UN100P)・・・Passmark:5502
- Intel N95 (Blackview MP80)・・・Passmark:5372
- N200 (Beelink EQ13)・・・Passmark:5145
- Intel N5105 (Beelink U59)・・・Passmark:4053
- Core i3-1000NG4 (BMAX B6 Plus)・・・Passmark:3572
<CPU性能の比較から分かること>
AMD Ryzen 5 3500Uは、登場から時間は経過しているものの、依然としてエントリークラスのCPU群を明確に上回る実用的な性能を維持しているCPUであると結論付けられます。最上位の最新CPUには性能で譲るものの、基本的なPC利用において「安価だが性能面で妥協が必要」なレベルのCPU(N100など)と、「快適な操作性を提供する」レベルのCPUとの間に位置する、コストパフォーマンスの優れた選択肢と言えます。
グラフィック性能
Ryzen 5 3500Uが内蔵するRadeon Vega 8 Graphicsのグラフィック性能はどのくらいなのでしょうか?ベンチマークで調べてみました。
<GPUのベンチマーク結果・Ryzen 5 3500U内蔵のRadeon Vega 8 Graphicsのグラフィックスコア>
- Fire Strike グラフィックスコアで「2026」(DirectX 11)
- Fire Strike Extreme グラフィックスコアで「920」
- Time Spy グラフィックスコアで「849」(DirectX 12)
- 3DMark Night Raidで「9100」(DirectX 12, 低負荷)
- 3DMark Wild Life「5500」(Vulkan/Metal, モバイル向け)
<GPUのベンチマーク結果から分かること>
AMD Ryzen 5 3500Uに統合されたRadeon Vega 8 Graphicsのグラフィックス性能は、一言で言えば「日常使いと軽量なゲームに特化した能力」です。Fire Strikeのスコアが示すように、数世代前のゲームや現在人気の軽量なeスポーツタイトルであれば、画質を妥協することでプレイの道が開けます。
しかし、本格的なゲーミングPCに搭載されるディスクリートGPU(dGPU)とは根本的に性能が異なり、Time Spyのスコアが証明するように、グラフィカルに美麗で重厚な最新のゲームをプレイすることは想定されていません。このGPUの真価は、むしろNight Raidのスコアに表れています。つまり、ウェブブラウジング、高画質な動画のストリーミング再生、オフィスソフトの利用といった日常的なタスクを快適にこなしつつ、ちょっとした息抜きに軽いゲームを楽しむ、といった使い方に最適なバランスを提供することです。
また、Wild Lifeのスコアは、モバイルデバイスで培われた技術との親和性も示しており、省電力が求められるノートパソコンの環境下で、効率的にグラフィックス処理を行う能力があることを裏付けています。したがって、このGPUを搭載したノートパソコンは、ゲーム専用機としてではなく、学業や仕事、エンターテイメント鑑賞といった多目的な用途でPCを利用するユーザーにとって、コストと性能のバランスが取れた賢明な選択肢となるでしょう。
ゲーム性能
Ryzen 5 3500UとRadeon Vega 8 Graphicsのゲーム性能について、具体的なゲームタイトルとフレームレート(FPS)を交えて説明します。
原神 (Genshin Impact)
広大なオープンワールドを探索するアクションRPGです。モバイルゲームがベースのため、比較的低スペックでも動作します。
1080p(1920×1080)解像度で全てのグラフィック設定を「最低」にした場合、平均して30 FPS前後で動作します。戦闘シーンやキャラクターの多い街(璃月港など)では20 FPS台に落ち込む場面もありますが、フィールド探索中はより高いフレームレートで遊べます。カクつきを減らし、より安定した動作を求めるなら、解像度を720p(1280×720)に下げることで、常時30 FPS以上を維持しやすくなり、プレイの快適性が向上します。
Apex Legends
3人1組で戦う、非常にスピーディーな展開が特徴のバトルロイヤル系ファーストパーソン・シューター(FPS)です。
このゲームで対戦に臨むには、720p(1280×720)解像度と、可能な限りのグラフィック設定を「低」または「無効」にする必要があります。この設定で、平均40~50 FPSでの動作が見込めます。ただし、これは遮蔽物の多い場所での数値であり、広大な屋外や複数の部隊が入り乱れる激しい銃撃戦では、30 FPS台まで低下します。競技性の高いゲームであるため、フレームレートの低下は不利に直結しますが、カジュアルに楽しむ分にはプレイ可能な範囲です。
ストリートファイター6 (Street Fighter 6)
美麗なグラフィックスが特徴の最新の対戦型格闘ゲームです。ゲームの内部ロジックが60 FPSで固定されているため、この数値を下回るとゲームがスローモーションになります。
残念ながら、このゲームを正常にプレイすることは極めて困難です。720p解像度、すべての設定を最低にし、内部解像度をさらに下げても、対戦中のフレームレートは20~30 FPSにとどまります。これはスローモーション状態であり、技の入力やコンボが成立しないため、対戦ゲームとしては機能しません。このタイトルを遊ぶには、より高性能なグラフィックス機能が必須です。
ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S (Definitive Edition)
広大な世界を冒険する、国民的コマンドバトルRPGです。アクション性が低いため、フレームレートの変動がプレイ体験に与える影響は比較的小さいです。
1080p解像度で、グラフィック設定を「低」にすることで、平均して30~40 FPSでの安定した動作が可能です。戦闘はターン制のため、フレームレートが多少上下しても問題なく楽しめます。美しい世界観をじっくりと味わうプレイスタイルであれば、このハードウェアでも満足のいく体験が得られます。
Minecraft (マインクラフト) Java版
ブロックで構成された世界で自由に創造や冒険が楽しめるサンドボックスゲームです。
1080p解像度、標準設定で平均50~60 FPSでのプレイが可能です。ただし、描画距離を伸ばしたり、多くの動物やモンスター(MOB)がいる場所ではフレームレートが低下します。より快適なプレイを求めるなら、パフォーマンスを向上させるMODである「Sodium」や「OptiFine」を導入することが強く推奨されます。 これらを導入すると、同じ設定でもフレームレートが大幅に向上し、常に60 FPS以上を維持してスムーズに遊ぶことができます。
GRID: Autosport
リアルさとアーケードのバランスが取れた、2014年発売のレーシングゲームです。発売から時間が経っており、最適化が進んでいます。
1080p解像度、グラフィック設定を「中」にしても、安定して60 FPSを維持できます。レースゲームで重要となる滑らかな動きとレスポンスが確保できるため、非常に快適なプレイが可能です。古い世代のゲームであれば、このように高品質な設定でも十分に動作させられる好例です。
まとめ:ゲーム性能
AMD Ryzen 5 3500UとRadeon Vega 8 Graphicsの組み合わせは、「古い世代のゲームや要求スペックの低いインディーゲーム、eスポーツタイトルであれば、設定を調整することで快適にプレイ可能」な性能です。
『ストリートファイター6』のような最新のAAA級タイトルを動かす力はありませんが、『マインクラフト』や『ドラゴンクエストXI S』のように、幅広い層に人気のゲームや、最適化された過去の名作を楽しむには十分な能力を持っています。プレイしたいゲームに合わせて解像度や画質を適切に設定する知識があれば、様々なゲーム体験が得られるでしょう。
メモリとストレージ:GMKtec G10 ~デュアルチャネル&最大16TBが拓く、圧倒的な将来性~
ここでは、ミニPCを長く快適に使い続けるための重要な要素である、メモリとストレージの性能と拡張性に焦点を当てていきます。GMKtec G10が秘める圧倒的なキャパシティと、比較対象のGMKtec G3 Plusとの間に存在する決定的な違いを、具体的なスペックと将来のアップグレードの可能性という観点から詳しく解説します。
メモリ:デュアルチャネルがもたらす快適さと最大64GBの安心感
GMKtec G10は、メモリの拡張性においてG3 Plusを圧倒しています。本体内部にはノートPC用メモリ(DDR4 SO-DIMM)のスロットが2基用意されており、メモリを2枚搭載することでデータの転送速度が向上する「デュアルチャネル」で動作します(※転送速度は2400MT/s)。これにより、アプリケーションの起動やデータの読み込みが一層スムーズになります。標準で16GBのメモリが搭載されていますが、将来的に最大64GBまで増設できるという、ミニPCとしては驚異的なキャパシティを持っています 。
一方、GMKtec G3 Plusのメモリスロットは1基のみで、最大容量も32GBまでとなっています 。実際にG10を使用してみると、標準の16GBでもブラウザのタブを大量に開いたり、複数のソフトを同時に起動したりしても動作が重くなることはありませんでした。しかし、将来的に仮想環境を構築したり、より負荷の高いクリエイティブ作業に挑戦したくなった際にも、最大64GBまで増設できるという安心感は非常に大きいです。これはスロットが1つしかないG3 Plusでは得られない、G10ならではの大きなアドバンテージだと感じました。
ストレージ:速度と容量を両立するデュアルNVMeスロット
ストレージの拡張性においても、G10はG3 Plusに大きな差をつけています。G10の内部には、高速なデータ転送が可能な「M.2 2280 PCIe 3.0 x4」規格のSSDスロットが2基も搭載されています 。この規格は、理論上最大で約3.94GB/sという非常に高速なデータ転送を可能にし 、一般的なSATA接続のSSDよりも数倍高速です。
これにより、OSやアプリケーションをインストールするシステム用SSDと、写真や動画などのデータを保存するデータ用SSDを、どちらも高速なNVMe SSDで構築するという贅沢な構成が可能です。
さらに驚くべきは、その最大容量です。G10は2つのスロット合計で最大16TBものストレージを内蔵できます 。これに対し、G3 PlusもM.2スロットを2基備えていますが、そのうち1つは低速なSATA規格に限定され、増設可能な最大容量も合計2TBまでです 。
私は仕事で高画質の写真や動画を扱うため、ストレージ容量は常に重要視しています。G10なら、外付けドライブに頼ることなく、本体だけで大容量かつ高速なストレージ環境を完結させられるため、デスク周りをスマートに保ちたい自分にとって、この上ない魅力と感じました。
まとめ:メモリとストレージ
- メモリスロット:G10は2基搭載で高速なデュアルチャネルに対応、G3 Plusは1基のみのシングルチャネル構成。
- 最大メモリ容量:G10は最大64GBと圧倒的なキャパシティを誇り、G3 Plusの最大32GBに2倍の差をつける。
- ストレージ構成:G10は高速なPCIe 3.0 x4規格のNVMe SSDスロットを2基搭載、G3 PlusはPCIeとSATAの混合構成。
- 最大ストレージ容量:G10は最大16TBという破格の拡張性を実現しており、大容量データを扱うユーザーにとって非常に魅力的。
静音性と冷却性能:GMKtec G10 ~静かなる実力者、その実力やいかに~
ここでは、ミニPCを選ぶ上で多くの人が気にする「静音性」と「冷却性能」について、GMKtec G10の実力を探っていきます。特に、驚くほど静かだと評価されているGMKtec G3 Plusと比較しながら、日常的な作業から負荷のかかる作業まで、どのようなシーンで快適に使えるのかを、私の実体験を交えてレビューします。
日常作業では存在を忘れるほどの静けさ
まず結論から言うと、WebブラウジングやMicrosoft Officeでの資料作成、YouTubeでの動画視聴といった日常的な作業において、G10は驚くほど静かです。ファンが回っているのかどうか耳を澄まさないとわからないレベルで、その静音性の高さには正直驚きました。公式スペックでは、G10の騒音レベルは35dBとされています 。これは、静かな環境での人の呼吸音(約30dB)とほとんど変わらないレベルです 。
この静音性は、比較対象であるG3 Plusと甲乙つけがたいものがあります。G3 Plusもまた、高負荷時ですら36.9dB前後と、多くのレビューで「ほぼ無音」と評されるほどの静けさを誇ります。実際に書斎で両方のPCを使ってみましたが、メールチェックやブログ執筆などの軽作業中には、どちらのPCが動いているのか意識することはありませんでした。寝室や静かなオフィスなど、音に気を使う環境で使うPCとして、どちらも間違いなく最適な選択肢と言えるでしょう。
高負荷時の挙動と冷却思想の違い
両者の性格の違いが現れるのは、CPUに高い負荷がかかった時です。私が動画編集ソフト「PowerDirector」でフルHD動画の書き出し作業を始めたところ、G10の冷却ファンは「サー」という音を立てて回転数を上げ始めました。決して耳障りな高音ではありませんが、静かな部屋ではファンが仕事をしているのがはっきりと分かります。これは、CPUを確実に冷却し、性能を維持するための正常な動作です。
一方で、G3 Plusは同様の負荷をかけても、ファンの音はほとんど大きくなりませんでした。この点はG3 Plusの特筆すべき長所で、常に静かな環境を維持したいユーザーにとっては大きな魅力です。ただし、G3 Plusは一部のユーザーから長時間の負荷によるSSDの熱を懸念する声も上がっており、より安定した運用を求めてヒートシンクを追加するなどの工夫も見られます。
ここから、G10は「熱を検知したらファンでしっかり排熱する」という堅実な冷却思想、G3 Plusは「極限まで静音性を保ちつつ冷却する」という思想の違いがうかがえます。どちらの冷却システムもCPUの性能を十分に引き出せており、通常の使用で熱による性能低下を感じることはありませんでした。
まとめ:静音性と冷却性能
- 通常利用時の静音性:G10、G3 Plusともに非常に静かで、オフィスや寝室での利用に全く問題ないレベル。
- 高負荷時のファンノイズ:G10は負荷に応じてファンの回転音が聞こえるようになるが、G3 Plusは高負荷時でも驚くほど静かな状態を維持する。
- 冷却性能:両モデルともCPUを効果的に冷却し、パフォーマンスを安定して発揮できるが、そのアプローチに違いがある。
- 総合的な評価:どちらも静音性に優れたミニPCだが、常に高い負荷をかけ続ける作業を行い、かつ絶対的な静けさを求めるならG3 Plusに、より反応の良い冷却システムを好むならG10に軍配が上がる。
通信性能:GMKtec G10 ~安定の有線、世代が分かれる無線環境~
ここでは、PCの快適さを根底から支える通信性能に注目します。GMKtec G10の有線LANおよび無線LAN、Bluetoothの能力を、より新しい規格を採用しているGMKtec G3 Plusと比較しながら、実際の使用感に基づいて詳しくレビューしていきます。ネットワーク環境によって、どちらのモデルがより適しているのかが明確になるはずです。
有線LAN:どちらも高速な2.5G対応で文句なし
まず有線LAN接続については、G10とG3 Plusの間に性能差はありません。両モデルとも、標準的な1ギガビットLANを上回る、高速な2.5ギガビットイーサネットに対応したポートを1基搭載しています 。これにより、対応するルーターやNAS(ネットワーク接続ストレージ)があれば、大容量のデータ転送やストリーミングでその真価を発揮します。
実際に我が家の2.5G対応ネットワーク環境に接続し、NASから数十GBある動画ファイルを転送してみたところ、従来の1G環境とは比較にならないほどの速さで完了し、非常に快適でした。4K動画のストリーミング再生はもちろん、将来的に8Kコンテンツが主流になったとしても安心して利用できる性能です。有線接続をメインに考えているユーザーにとっては、どちらのモデルを選んでも満足できるでしょう。
無線LANとBluetooth:世代の違いが利便性を分ける
一方、無線通信の規格には明確な世代の違いが見られます。G10はWi-Fi 5(最大866.7Mbps)とBluetooth 5.0を搭載しているのに対し、G3 Plusはより新しい規格であるWi-Fi 6とBluetooth 5.2に対応しています 。
正直なところ、G10が最新のWi-Fi 6に対応していない点には、最初にスペックを確認した際に少し驚きました。とはいえ、実際に使ってみると、Wi-Fi 5でも日常的な利用で不満を感じるシーンはほとんどありませんでした。
YouTubeの4K動画も途切れることなく安定して再生できましたし、Zoomを使ったWeb会議もスムーズに行えました。Bluetooth 5.0についても、手持ちのワイヤレスヘッドホン(SONY WH-1000XM4)やマウスとの接続は瞬時に完了し、音楽鑑賞中に音が途切れるようなこともありませんでした 。
しかし、多くのデバイスが接続された混雑した無線LAN環境、例えば集合住宅などでは、通信の安定性や速度でWi-Fi 6が有利になります。最新のスマートフォンやノートPCなど、すでにWi-Fi 6対応機器で揃えているユーザーにとっては、G3 Plusの方がよりその恩恵を受けられるでしょう。無線環境の快適性や将来性をより重視するのであれば、新しい規格に対応しているG3 Plusが魅力的な選択肢となります。
※GMKtec G10のWi-Fi モジュールは交換できます。
まとめ:通信性能
- 有線LAN:G10、G3 Plusともに高速な2.5ギガビットイーサネットに対応しており、性能に差はない 。
- 無線LAN:G3 Plusが対応するWi-Fi 6は、G10のWi-Fi 5に比べて混雑した環境での安定性や速度に優れる新しい規格である 。
- Bluetooth:G3 Plusが対応するBluetooth 5.2は、G10のBluetooth 5.0よりも接続の安定性や効率が向上した新しい規格である 。
- 推奨ユーザー:有線接続がメインであればどちらのモデルでも快適だが、最新の無線環境を最大限に活かしたい、あるいは将来性を重視するならG3 Plusが適している。
GMKtec G10とGMKtec G3 Plusの主な違い
ここでは、GMKtecのミニPC「G10」と「G3 Plus」の主なスペックを比較し、それぞれのモデルがどのような特徴を持つのかを解説します。
プロセッサ (CPU)
- G10: AMD Ryzen™ 5 3500U (4コア/8スレッド, 最大3.7GHz, TDP 25W)
- G3 Plus: Intel N150 (4コア/4スレッド, 最大3.8GHz, TDP 6W)
- 違い:G10はスレッド数が多いため、複数のアプリケーションを同時に動かすマルチタスク性能で有利です 。一方、G3 PlusはTDP(消費電力の目安)が非常に低く、省電力性に優れています 。
グラフィックプロセッサ (GPU)
- G10: Radeon™ Vega 8 グラフィックス (1200 MHz)
- G3 Plus: Intel UHD Graphics 12世代
- 違い:G10のGPUは軽めのゲームやグラフィック作業でG3 Plusより高い性能を発揮します 。しかし、G3 PlusのGPUは最新の動画形式「AV1」のハードウェアデコードに対応しており、YouTubeなどの動画視聴でより効率的です 。
メモリ (RAM)
- G10: スロット2基、最大64GBまで拡張可能 (DDR4-2400)
- G3 Plus: スロット1基、最大32GBまで拡張可能 (DDR4-3200)
- 違い:G10は拡張できる最大容量が2倍で、メモリを2枚搭載する「デュアルチャネル」による性能向上が見込めます 。G3 Plusは拡張性に劣るものの、より高速なメモリ規格を採用しています 。
ストレージ
- G10: M.2 PCIe3.0x4 スロット x 2 (合計最大16TBまで)
- G3 Plus: M.2 NVMe スロット x 1 + M.2 SATA スロット x 1 (合計最大2TBまで)
- 違い:G10は高速なNVMe規格のSSDを2枚搭載でき、最大容量も圧倒的に大きいため、ストレージの速度と容量の両方で優れています 。
ネットワーク
- G10: WiFi 5, Bluetooth 5.0, 2.5G LAN
- G3 Plus: Wi-Fi 6, Bluetooth 5.2, 2.5G LAN
- 違い:有線LANの性能は同じですが、無線通信はG3 Plusの方がより新しい規格に対応しており、混雑した環境での安定性や速度で有利です 。
外部ポート
- G10: USB-A x3 (USB 3.2 Gen1 x2, USB 2.0 x1) , Type-C x2 (うち1つはフル機能) , HDMI x1 , DisplayPort x1
- G3 Plus: USB-A x4 (すべてUSB 3.2 Gen2) , HDMI x2 , Type-Cポートなし
- 違い:G10は映像出力や給電も可能な万能のType-Cポートを備えているのが最大の強みです 。G3 PlusはUSB-Aポートの数が多く、規格も高速ですが、Type-Cには対応していません 。
映像出力
- G10: HDMI, DisplayPort, Type-Cによる3画面出力、最大8K対応
- G3 Plus: HDMI x2による2画面出力
- 違い:G10はより多くのモニターに接続でき、最大解像度も高いため、マルチモニター環境を重視するユーザーに適しています 。
本体サイズ
- G10: 103 × 98 × 42 mm
- G3 Plus: 114 × 106 × 42 mm
- 違い:G10の方が一回りコンパクトな設計になっています 。
価格(公式サイト参考)
- G10 (16GB+512GB): $189.99
- G3 Plus (16GB+512GB): $155.99
- 違い:同程度のメモリ・ストレージ構成で比較した場合、G3 Plusの方が価格が安く設定されています 。
まとめ:GMKtec G10とG3 Plusの違い
GMKtec G10とG3 Plusは、同じメーカーのミニPCでありながら、明確な個性を持っています。G10は、8スレッドCPUによるマルチタスク性能、圧倒的なメモリ・ストレージの拡張性、そしてType-Cポートを含む3画面出力といった「パワーと将来性」に強みがあります。
一方、G3 Plusは、新しい世代の省電力CPU、最新の無線規格(Wi-Fi 6)、そしてより手頃な価格設定といった「モダンさとコストパフォーマンス」が魅力です。どちらのモデルを選ぶべきかは、ユーザーが何を最も重視するかによって決まると言えるでしょう。
GMKtec G10のメリット・デメリット
GMKtec G10は、優れたコストパフォーマンスを誇るミニPCですが、他の最新モデルと比較することで、その長所と短所がより明確になります。ここでは、具体的な機種と比較しながら、G10のメリットとデメリットを解説していきます。
【メリット】
メリット1:優れたマルチタスク性能
G10に搭載されているRyzen 5 3500Uは4コア8スレッドで動作するため、複数のアプリケーションを同時に利用する際の処理能力に優れています。これは、同じ価格帯のGMKtec G3 Plus やMINISFORUM UN150P 、Beelink EQ14 に搭載されているIntel N150プロセッサ(4コア4スレッド) と比較して明確なアドバンテージです。
メリット2:圧倒的なメモリとストレージの拡張性
メモリは最大64GB、ストレージは2基のM.2スロット合計で最大16TBまで拡張可能です。これは、メモリが最大32GB、ストレージ増設がSATA経由となる
GMKtec G3 Plus や、メモリが最大16GBのMINISFORUM UN150P 、Beelink EQ14 と比べて、将来性において圧倒的に優位です。
メリット3:豊富なインターフェースと3画面出力
映像出力・データ転送・給電に対応したフル機能のUSB Type-Cポートを備え、HDMI、DisplayPortと合わせて3画面への同時出力が可能です。Type-Cポートを持たないGMKtec G3 Plus と比べて利便性が高く、MINISFORUM UN150P やBeelink EQ14 と同等の画面数を確保しつつ、多彩なポート構成を実現しています。
メリット4:価格以上の高級感あるデザイン
筐体に金属素材を使用しており、同価格帯のミニPCの中でも特に高級感があります。プラスチック筐体のGMKtec G3 Plus と比較すると、その質感の差は明らかで、所有する満足感が高いと言えるでしょう。
【デメリット】
デメリット1:世代の古いCPUとGPU
Ryzen 5 3500Uは数世代前のプロセッサであり、最新の動画圧縮形式「AV1」のハードウェアデコードに対応していません。Intel N150を搭載する他のミニPCはAV1に対応しており、YouTubeなどの動画視聴においては、より効率的な再生が可能です。
デメリット2:最新ではない無線通信規格
無線通信はWi-Fi 5とBluetooth 5.0に対応しています。これは、GMKtec G3 Plus 、MINISFORUM UN150P 、Beelink EQ14 、GEEKOM A5 など、比較対象の全てのモデルが採用している新しい規格のWi-Fi 6やBluetooth 5.2 に比べて見劣りする点です。
デメリット3:ストレージ拡張の種類が限定的
高速なM.2 SSDを2基搭載できる一方で、より安価で大容量な2.5インチSATA HDD/SSDを内蔵するスロットがありません。この点は、2.5インチSATA拡張スロットを持つMINISFORUM UN150P やGEEKOM A5 に比べて柔軟性で劣ります。
デメリット4:カードリーダー非搭載
本体にSDカードやmicroSD(TF)カードリーダーが搭載されていません。デジタルカメラからの写真取り込みなどが多いユーザーにとっては、TFカードスロットを持つMINISFORUM UN150P や、SDカードリーダーを持つGEEKOM A5 の方が便利に使える場面があるでしょう。
GMKtec G10のスペック(仕様)一覧
- モデル: NucBox G10
- プロセッサ: AMD Ryzen 5 3500U (4コア/8スレッド、最大3.7GHz)
- GPU: Radeon Vega 8 Graphics (1200 MHz)
- RAM: 16GB DDR4-2400 (最大64GBまで拡張可能)
- ストレージ: 512GBまたは1TB M.2 2280 PCIe3.0x4 SSD
- 拡張ストレージ: M.2 2280スロットx2 (合計最大16TBまで拡張可能)
- 電源: Type-C PD (19V/3.42A)
- ワイヤレス通信: Wi-Fi 5 (866.7Mbps), Bluetooth 5.0
- 有線LAN: 2.5ギガビットイーサネット
- 前面インターフェース: USB3.2 Gen1 x2, 3.5mmオーディオジャック, 電源ボタン
- 背面インターフェース: USB2.0 x1, Type-C (DP/DATA/PD), Type-C (PDのみ), HDMI2.1, DisplayPort1.4, 2.5G LAN, Kensington Lock
- 映像出力: HDMI, DisplayPort, Type-Cによるトリプルディスプレイ対応 (最大4K@60Hz)
- 冷却システム: 静音冷却ファン (騒音レベル35db)
- 消費電力: CPUのTDPは25W
- VESAマウント: 対応 (VESAスタンド付属)
- OS: Windows 11 Pro
- サイズ: 103 x 98 x 42 mm
- 重量: 非公開
- カラー: シルバー
- 付属品: ユーザーマニュアル, 保証書, 電源アダプター, VESAスタンド, HDMIケーブル
GMKtec G10の評価
7つの基準で「GMKtec G10」を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
スペック: ★★★☆☆
CPUは数世代前ながら8スレッドで健闘するものの、最新世代と比べると見劣りします。日常使いには十分以上の性能ですが、最先端とは言えません。
デザイン: ★★★★☆
この価格帯では珍しいアルミ合金製のボディは高級感があり、所有欲を満たしてくれます。コンパクトで設置場所を選ばない点も高く評価できます。
通信: ★★★☆☆
高速な2.5G有線LANは魅力的ですが、最新のWi-Fi 6に非対応な点が大きなマイナスポイントです。無線環境を重視するユーザーには物足りません。
機能(拡張性): ★★★★★
最大64GBのメモリ、2基の高速NVMeスロットによる最大16TBのストレージ、3画面出力対応など、ミニPCとして破格の拡張性を誇ります。
冷却性能: ★★★★☆
日常作業では非常に静かですが、高負荷時にはファンの音が聞こえてきます。ただし、冷却はしっかり機能しており、性能低下の心配はありません。
使いやすさ: ★★★★☆
映像出力や給電もこなす万能Type-Cポートの存在が、使い勝手を大きく向上させています。ポートの配置も適切で、ストレスなく使用できます。
価格: ★★★★★
これだけの拡張性と性能を考えると、コストパフォーマンスは驚異的です。2万円台から購入できる価格設定は、最大の魅力と言えるでしょう。
総評: ★★★★☆
価格を超えた拡張性と質感が魅力の優等生
GMKtec G10は、単なる「格安ミニPC」という言葉では片付けられない、非常に優れた資質を持った一台です。注目すべきはその圧倒的な拡張性。最大64GBまで増設可能なデュアルチャネル対応のメモリスロットや、2基の高速なNVMe SSDスロットは、この価格帯の製品としてはまさに破格の仕様です。将来的なアップグレードを見据え、長く使える「母艦」としてのポテンシャルを秘めています。
また、手に取った瞬間にわかるアルミ合金製のボディの質感の高さも、所有する喜びを感じさせてくれます。同価格帯の製品の多くがプラスチック筐体である中、この堅牢で高級感のあるデザインはG10を際立たせる大きな魅力です。
豊富なインターフェースが拓く、高い利便性
G10の魅力は内部の拡張性だけではありません。映像出力、データ転送、給電の全てを1本でこなせる万能のUSB Type-Cポートを備えている点は、大きなアドバンテージです。
比較対象のG3 Plusには搭載されていないこのポートのおかげで、ケーブル1本でポータブルモニターに接続するなど、スマートな環境を簡単に構築できます。HDMI、DisplayPortと合わせ、合計3画面への同時出力が可能な点も、生産性を重視するユーザーにとっては非常に魅力的です。
割り切りが必要な点と、それを上回る個性
もちろん、この価格を実現するためにトレードオフとなっている部分も存在します。CPUは数世代前のRyzen 5 3500Uであり、最新のプロセッサーと比べれば性能や省電力性で見劣りします。また、無線LANがWi-Fi 5に留まっている点も、最新のネットワーク環境を構築しているユーザーにとっては残念なポイントかもしれません。
しかし、このCPUは4コア8スレッドで動作するため、比較対象のGMKtec G3 Plusに搭載されているIntel N150(4コア4スレッド)のような最新エントリーCPUと比較して、より多くの作業を同時にこなすマルチタスク性能では有利に働きます。軽めのクリエイティブ作業や、多くのアプリケーションを同時に立ち上げる使い方では、その恩恵を十分に感じることができるでしょう。
どのようなユーザーにおすすめか
結論として、GMKtec G10は「低価格でも、性能や拡張性で妥協したくない」、「Intel N150よりも性能の高いPCが欲しい」という、堅実で賢い選択をするユーザーに最適な一台です。日々のWeb閲覧やOffice作業を快適にこなす基本性能の高さはもちろん、複数のアプリを同時に使うリモートワークでもスムーズに動作します。そして、将来メモリやストレージが足りなくなった時にも、簡単な増設で対応できる「懐の深さ」も併せ持っています。
G10は、そんな欲張りなニーズに最高のコストパフォーマンスで応えてくれるPCです。この機会にぜひ購入を検討してみてください。
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おすすめの類似製品を紹介
「GMKtec G10」に似た性能をもつミニPCも販売されています。
GMKtec NucBox G3 Plus
GMKtecから発売されたインテル N150搭載のミニPCです(2024年12月 発売)。
8GB/16GB DDR4 3200 メモリ、256GB/512GB/1TB M.2 2280 NVMeストレージを搭載しています。
また、4K 2画面出力(HDMI x2)、最大32GBまでのメモリ拡張、M.2 2242 PCle SATAで最大2TBまでのストレージ拡張、冷却システム、VESAマウント、USB-A 3.2 Gen2 x4、HDMI (4K@60Hz) x2、有線LAN端子(RJ45,2.5G) x1、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2にも対応しています。
価格は、Amazonで24,363円(5624円 OFFクーポン適用で実質18,739円・8GB+256GB・税込)、楽天市場で22,050円(送料無料)、ヤフーショッピングで26,400円、AliExpressで20,536円、米国 Amazon.comで$138.99、です。
関連記事:N150は快適だった!ミニPC GMKtec NucBox G3 Plusを徹底レビュー!
MINISFORUM UN150P
MINISFORUMから発売されたIntel N150搭載のミニPCです(2025年1月21日 発売)。
16GB DDR4 3200MHzメモリ、256GB or 512GB M.2 2280 PCIe3.0 SSDストレージを搭載しています。
また、2.5インチ SATA HDD 拡張スロット、最大1TBまでのM.2ストレージ拡張、TF カードスロット、USB 3.2 Gen1 Type-Cポート(Data DP & PD OUT PUT)、4K 3画面出力(HDMI 2.1 TMDS (4K@60Hz) x2、USB-C (4K@60Hz)x1)、冷却ファン、VESAマウント、Wi-Fi 6、BlueTooth 5.2、2.5G 有線LANに対応しています。
価格は、Amazonで35,980円(税込・6836円 OFFクーポン付きで実質29,144円・16GB+256GBモデル)、楽天市場で35,980円(送料無料)、米国 Amazon.comで$175.99、です。
関連記事:「MINISFORUM UN150P」レビュー!【N150】で進化した定番ミニPCの実力は?
Beelink EQ14
Beelinkから発売されたインテルN150搭載のミニPCです(2024年12月発売)。
16GB DDR4 3200 メモリ、500GB M.2 2280 PCIe 3.0 x 4 ストレージを搭載しています。
また、電源ユニット(内蔵)、 4K 3画面出力、冷却システム MSC2.0、最大4TBまでのストレージ拡張、VESAマウント、Type-C (10Gbps,DP Alt 4K 60Hz) x1、USB 3.2 (10Gbps) x 3、USB 2.0 (480Mbps) x1、Wi-Fi 6 、Bluetooth 5.2、デュアル有線LAN通信に対応しています。
価格は、Amazonで32,800円(税込)、楽天市場で38,698円(送料無料)、ヤフーショッピングで50,630円、AliExpressで26,471円、米国 Amazon.comで$189.00、です。
関連記事:Beelink EQ14レビュー!電源内蔵でN150搭載ミニPCは買いなのか?
GEEKOM A5
GEEKOMから発売されたAMD Ryzen 7 5800H(※2025版はRyzen 5 7430U) プロセッサ搭載のミニPCです(2023年10月発売)。
32GB DDR4メモリ、512GB M.2 SSDストレージ、Windows 11 Proを搭載しています。
また、4K 4画面出力(HDMI、Type-C)、冷却システム、VESAマウント、M.2での拡張(最大2TBまで)、2.5インチ SATA HDD/SSDでの拡張(最大2TBまで)、最大64GBまでのメモリ拡張、USB 3.2 Gen 2 Type-C x2、USB 3.2 Gen 2 Type-A x3、USB 2.0 Type-A x1、2.5G ギガビット有線LAN通信、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2に対応しています。
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関連記事:GEEKOM A5レビュー!Ryzen 7 5800Hのベンチマークとゲーム性能も公開
他のGMKtec NucBox ミニPCと比較
他にもGMKtec NucBox ミニPCが販売されています。2025、2024年モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。
GMKtec NucBox ミニPCのコスパがヤバすぎた! 最新 機種を比較
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