圧倒コスパ「GMKtec NucBox M6」ミニPCの性能を調べてみた

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ミニPC「GMKtec NucBox M6」(Ryzen 5 6600H)の性能を徹底 解説!ベンチマークやゲーミング性能、前モデルとの違い、できること、詳細な価格情報も掲載しています。

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「GMKtec NucBox M6」が発売開始!

2024年5月21日、中国のPCメーカー GMKtec(ジーエムケーテック)から新製品「NucBox M6」(ナックボックス エム6)が発売されました。

AMD Ryzen 5 6600H を搭載したWindows ミニPCです。

GMKtecからは2023年12月にRyzen 7 5700Uを搭載した「NucBox M5」が発売され、

高性能でありながらも、圧倒的なコストパフォーマンスを持つ Ryzen ミニPCとして評判になりました。

新モデルはその性能を受け継ぎつつ、さらに高性能に進化し、より使いやすいミニPCになっているようです。

もちろん、Wi-FI 6Eの超高速通信や冷却システムも利用できますよ。

それでは早速どんなミニPCなのか、詳しく見ていきましょう。

Ryzen 5 6600Hの性能

Ryzen 5 6600H

新モデル「NucBox M6」は、Zen 3+ アーキテクチャを採用したAMD Ryzen 5 6600H プロセッサを搭載しています。

6nmプロセスで製造された6コア、12スレッド、最大4.5GHzで駆動するCPUで、TDP(CPUの発熱量と消費電力の目安は 45Wになります。

Zen 3+ アーキテクチャは、新しい適応型電力管理機能と電力を節約する新しいディープスリープ状態に対応し、前世代のAMD Ryzenプロセッサーと比較して、ビデオ会議で使用する電力を最大30%削減できるという特徴があります。

そのほか、DDR5 メモリ、PCIe 4.0 規格 および USB4 ポート 、バックグラウンドノイズをフィルタリングするAIノイズキャンセル、Wi-Fi 6E 通信に対応しています。

ベンチマークを比較

新モデル「NucBox M6」が搭載するRyzen 5 6600H プロセッサはPassmarkのCPUベンチマークで「16792」を記録しています。

Geekbench 6によるベンチマークでは、シングルコアで「1799」、マルチコアで「7374」を記録しています。

他のCPUと比較

Ryzen 7 7735HS・・・Passmark:24225

Ryzen 7 5800H・・・Passmark:21080

Core i9-11900H・・・Passmark:20647

Ryzen 5 6600H・・・Passmark:16792

Ryzen 7 5700U・・・Passmark:15857

Intel N97・・・Passmark:5877

Intel N100・・・Passmark:5553

Ryzen 3 3200U・・・Passmark:3819

5万円前後のコスパの高いミニPCの中では比較的 高いスコアです。同じAMDのRyzen 7 5700U プロセッサとは同じくらいのスコアで、Intel N100 プロセッサの約3倍 高い スコアになっています。

グラフィック性能

Radeon 660M

CPU内蔵のGPUは、RDNA 2 アーキテクチャ ベースのRadeon 660M 1900 MHz で、前世代と比べて最大 2倍のグラフィックス性能を備え、ほとんどの PCゲームをフルHDでスムーズにプレイできます。

また、新しい統合ディスプレイ エンジンを搭載し、超高解像度と高いリフレッシュ レートを実現し、競合製品と比較して AAA ゲームを最大 70% 高速にプレイできます。

そのほか、Dynamic HDR ディスプレイをサポートし、AMD FreeSync テクノロジーによるスムーズなゲームプレイにも対応しています。

GPUのベンチマーク

Radeon 660Mは、3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアで約「6000」前後を記録しています。

他のGPUと比較

Radeon 780M・・・3DMark Fire Strike:約 8000 前後

GTX 1050・・・3DMark Fire Strike:約 7300 前後

Radeon 660M・・・3DMark Fire Strike:約 6000 前後

GTX 950・・・3DMark Fire Strike:約 6000 前後

Radeon Vega 8・・・3DMark Fire Strike:約 3000 前後

グラフィックスコアは、GTX 1050には及ばないものの、その差は約1300で、かなり近いスコアになっており、性能的に大きな差がないことが分かります。

前世代のRadeon Vega 8と比べると、2倍高いスコアで、グラフィック性能が比較的 高いことが分かります。

ゲーミング性能

GTX 1050に近い性能のため、ゲーミング性能もほぼ同じになります。

原神 Genshin Impact・・・30-40 FPS

CS:FPS・・・120-150 FPS

LOL・・・130-170 FPS

DESTINY 2・・・55-65 FPS

PUBG・・・80-100 FPS

DOTA2・・・110-120 FPS

人気ゲーム「原神」は画質「低」で30-40 FPS 前後で動作します。画質を中に設定すると、25 FPS程度になりますが、ある程度 快適にプレイできます。

対応ソフト・アプリ

新モデル「NucBox M6」はAdobeのフォトショップ(Photoshop)での画像編集、イラストレーター(Illustrator)によるグラフィック制作、ライトルーム(Lightroom)の写真編集、プレミア ラッシュ(Premiere Rush)による映像制作に対応しています。

また、動画制作では豪Blackmagic Designが開発した高機能な動画編集ソフト「DaVinci Resolve(ダビンチ・リゾルブ)」、

サイバーリンクが開発した動画編集ソフト「PowerDirector」を利用できます。

そのほか、3Dのグラフィック制作として、ルクシオンが開発する3Dレンダリング・アニメーションソフトウエア「Keyshot 11」、

グラフィック ソフトウェア会社 OTOY Inc. によって開発されたレンダリングソフト「Octane Render」、

ドイツのMAXON Computer社によるアニメーション、シミュレーションソフト「Cinema 4D」、

オープンソースの統合型3DCGソフト「Blender」が快適に使えるようになっています。

生成AIサービスは使えるか?

生成AIサービスは有料のものを含めて、ChatGPT、Stable Diffusion(ステーブル ディフュージョン)、Adobe Firefly(アドビ ファイアフライ)、Google Gemini(ジェミニ)Microsoft Copilot(コパイロット)、Meta Llama (ラマ)3など主要なサービスを利用できます。

DDR5-4800メモリを採用

DDR5-4800

新モデル「NucBox M6」はDDR5-4800規格のメモリを16GB/32GB 搭載しています。

2つのSO-DIMM搭載で最大64GBまで拡張できます。

前モデルはDDR4-3200M規格のメモリを16GB搭載していました。

前モデルと比較

新モデル「NucBox M6」・・・16GB/32GB DDR5 4800MT/s

前モデル「NucBox M5」・・・16GB DDR4 3200MT/s

LPDDR5規格はLPDDR4規格と比べて 転送速度が2倍高速で、動作がよりスムーズになります。

規格別のメモリ転送速度の違い

1.LPDDR4・・・最大3.2Gbps、

2.LPDDR4X・・・最大4.266Gps

3.LPDDR5・・・最大6.4Gbps

PCIe 4.0のM.2 ストレージを搭載

PCIe 4.0のM.2 ストレージ

新モデル「NucBox M6」はPCIe 4.0接続の512GB/1TB M.2 NVMeストレージを搭載しています。

また、PCIe 3.0PCIe 4.0の両方に対応した拡張スロット(M.2 2280)を搭載し、最大4TBまで 増設することもできます。

前モデルはPCIe 3.0接続の512GB M.2 NVMe ストレージを搭載し、PCIe 3.0で最大2TBまで拡張できました。

PCIe(PCI-Expressの略)は主にシリアルインタフェースと呼ばれ、ストレージなどと接続して高速転送が可能です。

前モデルと比較

新モデル「NucBox M6」・・・512GB/1TB M.2 NVMe (PCIe 4.0 M.2 2280)/ 最大4TB

前モデル「NucBox M5」・・・512GB M.2 NVMe (PCIe 3.0 M.2 2280)/ 最大2TB

転送速度の違い

1.PCIe 3.0・・・8GT/s

2.PCIe 4.0・・・16GT/s

3.PCIe 5.0・・・32GT/s

PCIe 4.0はPCIe 3.0の2倍高速な転送が利用できます。

USB 4.0 ポートを追加

USB 4.0 ポート

新モデル「NucBox M6」では新たにUSB 4.0 Type-C ポートが追加されました。このポートでは40Gbpsの高速転送、PD給電、最大8Kの映像出力が利用できます。

前モデルはUSB 3.2 Gen 2ポートを搭載し、10Gbpsの高速転送、PD給電、4K 映像出力が利用できました。

映像出力はHDMI 2.0 (4096×2160@60Hz)、USB 4.0 (DP1.4)、Displayport (4K@60Hz)を利用し、4K 3画面出力が利用できます。

前モデルと比較

新モデル「NucBox M6」・・・USB 4.0 (DP/PD/DATA) x1、USB3.2 Gen2 x2、USB 3.2 x1、USB 2.0 x1

前モデル「NucBox M5」・・・USB 3.2 Gen 2 (DP/PD/DATA※最大10Gbps) x1、USB3.2 Gen1 x2、USB 2.0 x1

小型軽量デザイン・VESA 対応

新モデル「NucBox M6」はサイズ 12.8 x 12.7 x 4.8 cm、重量 528gで、カラーは グレー を用意しています。

前モデルはサイズ 12.8 x 12.7 x 4.7 cm、重量 528 gで、パステル グリーン、スペースブルー、ライトブルーの3色を用意していました。

前モデルと比較

新モデル「NucBox M6」・・・サイズ 12.8 x 12.7 x 4.8 cm、重量 528g、グレー

前モデル「NucBox M5」・・・サイズ 12.8 x 12.7 x 4.7 cm、重量 528 g、グリーン、スペースブルー、ライトブルー

新モデルと前モデルのサイズ、重量はほとんど変わっていません。新モデルはまだカラーが一色しかありませんが、後で新色が追加される可能性があります。

VESAマウントに対応か?

新モデルは前モデルと同様にVESAマウントに対応し、モニターの背面に設置できます。

GMKtekのミニPCは安全か?

GMKtekのミニPCは安全なのか不安に思う人もいるかもしれません。しかし、そのような不安は一切不要です。

厳しい品質テストを課して製造されたGMKtekのミニPCは耐久性が高く頑丈で、万が一のトラブルでも、1年間のメーカー保証で製品の交換にも応じてくれます。

もちろん、バックドアなどの心配は不要です。天板をツールレスで取り外して分解もでき、BIOSの設定もF7を押し続けるだけで簡単にできます。

公式ページ: AMD Ryzen 5 6600U ミニ PC–NucBox M6

スペック

付属品

  • プロセッサ AMD Ryzen 5 6600H
    ※6nm/6コア/12スレッド/最大4.5GHz/TDP 45W
  • GPU Radeon 660M 1900 MHz
  • RAM(メモリ) 16GB/32GB DDR5 4800MT/s
  • 拡張メモリ 最大64GB (SO-DIMM x2)
  • ストレージ 512GB/1TB M.2 NVMe (PCIe 4.0 M.2 2280)
  • 拡張ストレージ 最大4TBまで (PCIe 3.0 or PCIe 4.0 M.2 2280スロット)
  • 電源 ACアダプター(19V/3.42A)
  • カメラ なし
  • ワイヤレス通信 Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2
  • 有線LAN 2.5G ギガビット有線LAN x2
  • インターフェース USB 4.0 Type-C (DP/PD/DATA) x1、USB3.2 Gen2 x2、USB 3.2 x1、USB 2.0 x1、HDMI 2.0 x1、Displayport 1.4 x1、2.5G 有線LAN(RJ45) x2、ヘッドホンジャック x1、電源ボタン、DCポート、ケンジントンロック
  • 映像出力 4K 3画面出力、HDMI 2.0 (4096×2160@60Hz)、USB 4.0 (DP1.4)、Displayport (4K@60Hz)
  • 冷却システム アクティブ放熱システム、ツイン ターボファン、ヒートパイプ、静音
  • VESAマウント 対応
  • 筐体 メタル(金属)、CNC加工
  • OS Window 11 Pro (インストール済み)、Linux をサポート
  • サイズ 12.8 x 12.7 x 4.8 cm
  • 重量 528g
  • カラー グレー
  • 付属品 VESA ブラケット x1、ねじキット x1、電源アダプター (19V/6.32A) x1、HDMIケーブル x1、ユーザーマニュアル(説明書) x1

価格・販売先

GMKtec NucBox M6 本体

GMKtec公式サイト

16GB+512GBモデルが68,757円(17,189 OFF クーポン付き)、ベアボーン モデルが53,130円(15,626円 OFFクーポン付き)で販売されています。

GMKtec公式サイトで「NucBox M6」をチェックする

ECサイト

Amazonで66,985円(税込・10,000円 OFFクーポン付き・16GB+1TBモデル)、

AliExpressで16GB+512GBモデルが49,362円、ベアボーンモデルが41,400円(送料無料)、

米国 Amazon.comで$469.88 ($105 OFFクーポン付き)、

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AliExpressで激安ガジェットをお得に購入する方法を徹底 解説

 

類似製品の紹介

GMKtec NucBox M6」に似た性能を持つミニPCも販売されています。

「MinisForum UM773 Lite」

MinisForumから発売されたRyzen 7 7735HS 搭載のミニPCです。USB 4.0ポート搭載で、8K 3画面出力、冷却システム、VESAマウントに対応しています。

価格は、Amazonで73,584円(税込・32GB+1TB)、楽天市場で84,528円円(税込・送料無料)、日本MinisForum公式サイトで67,980円(16GB+512GB)、AliExpressで75,798円(32GB+1TB/ベアボーンモデルは49,684円)、米国 Amazon.comで$455.00(32GB+1TB/ベアボーンモデルは$299.99)、です。

関連記事:「MinisForum UM773 Lite」超パワフル級か? 人気のRyzen ミニPCと徹底 比較!

「Beelink SER5 MAX」

Beelinkから発売されたRyzen 7 5800H搭載のミニPCです。2.5インチ拡張ベイ、Type-Cポート搭載で、4K 3画面出力、Wi-Fi 6、冷却システムに対応しています。

価格は、Amazonで63,800円(税込・16GB+500GBモデル)、楽天市場で53,004円(送料無料・16GB+500GBモデル)、ヤフーショッピングで67,538円、Beelink公式サイトで$369.00 (16GB+500GBモデル)、AliExpressで51,338円(16GB+500GB)、米国 Amazon.comで$367.20、です。

関連記事:「Beelink SER5 MAX」速くて安い? コスパの高いRyzenミニPCと徹底 比較!

「AYANEO AM01」

AYANEOから発売されたRyzen 3 3200U/Ryzen 7 5700U搭載のミニPCです。5つのUSBポート搭載で、4K 2画面出力、Wi-Fi 6、AYA Space、放熱システムを搭載しています。

価格は、Amazonで55,877円(Ryzen 7 5700U・16GB+500GB)、楽天市場で39,206円(送料無料・Ryzen 3 3200U)、ヤフーショッピングで54,394円(Ryzen 7 5700U・16GB+500GB)、AliExpressで53,303円(ryzen 7 5700u/ryzen 3 3200uモデルは40,546円)です。

関連記事:「AYANEO AM01」でレトロブーム復活か? ゲーム用ミニPCと徹底 比較!

他のGMKtec NucBox ミニPCと比較

他にもGMKtec NucBox ミニPCが販売されています。最新のインテル Core プロセッサやAMD Ryzen プロセッサを搭載したモデルも続々と入荷中です。ぜひ比較してみてください。

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