Beelink EQ14レビュー!電源内蔵でN150搭載ミニPCは買いなのか?

Beelink EQ14 top
電源内蔵でN150搭載のミニPC「Beelink EQ14」。早くも「N150で最も使いやすいミニPCだ!」と評判です。

しかし、その一方で「もっと安いミニPCはたくさんあるから、やめておけ」という口コミもあり、購入を迷っている人も多くいるようです。

そこで今回はその性能や魅力をよく知ってもらうために、次の7点を重点的に解説します。

  1. 外観・デザイン(サイズ・重量
  2. 接続ポート(映像出力)
  3. プロセッサ性能(ベンチマーク、ゲーム性能、冷却)
  4. メモリ
  5. ストレージ
  6. 通信性能
  7. 機能(Intel Unisonアプリ)

また、同じN150搭載の「GMKtec NucBox G3 Plus」との違いも紹介!ベンチマークやゲーム性能(FPS)、メモリやストレージの拡張性、通信性能、冷却性能までを総合的に評価していきます。

また、購入する前に知っておきたいデメリットや評価、おすすめの類似製品もあるので、ぜひ参考にしてみてください。

「Beelink EQ14」がセール中!N150搭載で電源内蔵タイプのミニPC

Beelink EQ14 手で持つ

Amazonで「Beelink EQ14」がセール販売中です。通常価格の3万円台から2万円台に。電源内蔵でケーブル一本で使える便利なミニPCです。前モデル「Beelink EQ13」や「Beelink EQ12」との違いも気になりますね。

「Beelink EQ14」とは?

Beelink EQ14」(ビーリンク イーキュー14)は中国のPCメーカー Beelinkから発売されたインテル N150プロセッサ搭載のWindows ミニPCです。

インテル N150プロセッサは、インテル N100の後継となるプロセッサで、主にグラフィック性能が強化され、DDR5メモリもサポートされています。

CPU性能はわずかに向上しているだけですが、インテル N100と同様に比較的 パワフルに動作し、わずか6WのTDP(熱設計電力)で非常に低消費電力で動作します。

電源内蔵でType-Cポート付き・最大3画面の映像出力も

また、他の前モデル「Beelink EQ13」や「Beelink EQ12」と同様に電源を内蔵している点も大きな特徴です。

接続は電源ケーブルをコンセントにつなぐだけ。本体にはDCジャックではなく、AC電源ケーブルのプラグを差し込む専用の「電源コネクタ」が搭載されています。

ACアダプターが不要になるため、その分軽くなり、外出先への持ち運びにも便利です。

また、前面にはスマホやタブレットに接続できるType-Cポートも搭載されています。このポートは最大10Gbpsの高速データ転送が可能で、

外付けSSDなどのストレージを接続すると、高速にデータをやり取りできます。

また、DisplayPort Alt Modeに対応しており、Type-C to DisplayPortケーブルを利用することで、外部ディスプレイに4K 60Hzの映像を出力できます。

Beelink EQ14」の場合はHDMI 2.0ポートも2つ搭載しているので、最大3画面のマルチディスプレイ環境を構築することも可能です。

もちろん、原神タワーオブファンタシーリーグ・オブ・レジェンドなどの人気PCゲームもプレイできますよ。

それでは早速どんなミニPCなのか、もっとくわしくその価格や特徴(メリット)を見ていきましょう。

この製品の購入はこちら→ Amazon リンクAliExpress リンク

公式サイト:Beelink | MINI PC

価格をチェック!他メーカーのミニPCよりも安いのか?

Beelink EQ14 付属品

新モデル「Beelink EQ14」はAmazonクーポン適用で27,800円で販売されています。海外ストアのAliExpressでは35,898円で販売されているので、日本のAmazonの方がかなり安いことになります。

「Beelink EQ13」 Intel N200搭載

一方、2024年6月に発売された「Beelink EQ13」はAmazonクーポン適用で33,000円で販売中です。

こちらはIntel N200 プロセッサを搭載したモデルです。N150にはないNPUも搭載されており、簡易なAI処理を通常のPCよりも快適に行うことができるというメリットがあります。

もちろん、電源内蔵なので持ち運びも便利です。他に16GB DDR4 3200MHz メモリ、500GB M.2 2280 SATA SSD、Type-C (10Gbps,DP Alt 4K 60Hz) x1、USB 3.2 (10Gbps) x3を搭載しています。通信はデュアル有線LAN、Wi-Fi 6 (intel AX101)、Bluetooth 5.2に対応しています。

「GMKtec NucBox G3 Plus」

N150を搭載したミニPCで人気が高い「GMKtec NucBox G3 Plus」はAmazonクーポン適用で19200円で販売中です。

Beelink EQ14」よりも8600円も安くなりますが、こちらは電源を内蔵していません。そのため、起動の際には常にACアダプターを必要とします。他にも映像出力や有線LANなどで違いがあり、使い勝手が大きく異なるので、購入する前にはやはり「Beelink EQ14」と比較した方がいいでしょう。

スペックは8GB/16GB DDR4 3200 メモリ、256GB/512GB/1TB M.2 2280 NVMeストレージ搭載で、4K 2画面出力(HDMI x2)、最大32GBまでのメモリ拡張、M.2 2242 PCle SATAで最大2TBまでのストレージ拡張、冷却システム、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2などに対応しています。

「BMAX B4 Pro (New)」Intel N97搭載

BMAXから発売された第12世代 Intel N97 プロセッサ搭載のミニPC「BMAX B4 Pro (New)」は23,499円で販売されていました。

こちらも新モデル「Beelink EQ14」よりも安い価格です。インテル N97の性能も比較的高く、N150とそれほど大きく変わらないので、かなりお買い得な製品です。

スペックは16GB DDR4 メモリ、512GB SSD ストレージ、USB 3.2 x2、USB 2.0 x2、HDMI 2.0 x2搭載で、Wi-Fi 5、Bluetooth 4.2、1Gbpsのギガビット有線LANに対応しています。

「Minisforum UN100P」Intel N100搭載

Minisforumから発売されたIntel N100搭載のミニPC「Minisforum UN100P」はAmazonで30,764円で販売中です。

こちらは「Beelink EQ14」よりも高い価格ですが、高品質で絶対の安心ブランドで、2.5インチのSATA HDD/SSDで拡張できるというメリットがあります。

また、前面にUSB-C 3.2 x1ポート、USB-A 3.2 (Gen1) x2、背面にUSB-A 3.2 (Gen2) x2ポートを搭載するなど、インターフェースも充実。拡張性の高さではバツグンの性能を誇っています。

他に16GB DDR4 3200MHzメモリ、256GB M.2 2280 PCIe3.0 SSDを搭載し、Wi-Fi 6、BlueTooth 5.2、2.5G ギガビット有線LANに対応しています。

外観・デザインを確認・高級感はある?重さは?

Beelink EQ14 デザイン

新モデル「Beelink EQ14」は手のひらに収まるほどのコンパクトなミニPCでありながら、そのデザインは細部までこだわり抜かれています。高品質素材を採用した筐体は、シンプルながらも洗練された印象を与え、どんなインテリアにも自然と溶け込みます。

特に目を引くのは、レーザー加工が施されたトップパネルです。精密な加工技術によって生み出された繊細な模様は、光の加減によってネイビーブルー カラーの表情を変え、上品なアクセントを加えています。

Beelink EQ14 天板

また、ユニボディ構造を採用することで、継ぎ目のない美しいフォルムを実現。無駄を削ぎ落としたミニマルなデザインは、デスク上に置いても圧迫感を与えません。

サイズは約126 x 126 x 39 mmで、ちょうど小物を収納するためのボックスほどの大きさです。重さは約500gほどで、他の部屋への移動も簡単です。

側面は通気口がない、フラットなデザインを採用しています。

底面には吸気口が設けられています。効率的な冷却システムにより、安定した動作と静音性を両立。長時間の使用でも快適に作業できます。また、その周辺には4つのネジがあり、ここから分解して内部にアクセスできるようになっています。

「GMKtec NucBox G3 Plus」と比較

GMKtec NucBox G3 Plus」とは重さが大きく違っています。「Beelink EQ14」は電源を内蔵しているため、重さが500g程度になるのに対し、「GMKtec NucBox G3 Plus」は約 360 gになります。

ただし、NucBox G3 Plusは外出先に持ち出す場合はACアダプターもいっしょに持ち歩くことになります。合計すると、結局、「Beelink EQ14」と一緒になり、荷物の少なさは「Beelink EQ14」の方が有利です。

サイズ・重量を比較

  • 1.「Beelink EQ14」・・・約126 x 126 x 39 mm / 約500g
  • 2.「Beelink EQ13」・・・約126 × 126 × 39 mm / 約500g
  • 3.「Beelink EQ12」・・・約123.9×112×38.9mm / 約506g
  • 4.「GMKtec NucBox G3 Plus」・・・114 x 106 x 42 mm / 約 360 g

接続ポートを確認・Type-Cは使える?映像出力は?

Beelink EQ14 前面ポート

新モデル「Beelink EQ14」は手のひらサイズのコンパクトなボディに、驚くほど充実した接続ポートを備えています。まるで小さな体に秘められた無限の可能性を象徴するかのようです。

まず目を引くのは、前面に配置されたUSB 3.2 Gen2 Type-Cポート。最大10Gbpsの高速データ転送に対応し、外付けSSDやスマートフォンとの接続もスムーズです。さらに、DP Altモードに対応しているため、4K 60Hzの高精細な映像出力も可能です(※PD充電には対応していません。)。

前面にはこの他に、1つのUSB 3.2ポート (10Gbps) 、ヘッドフォンジャック、電源ボタン、電源表示ライトが配置されています。

Beelink EQ14 背面ポート

背面には、さらに2つのUSB 3.2 Gen2 Type-AポートとUSB 2.0 (480Mbps) ポートをを搭載。周辺機器を豊富に接続し、EQ14をハブとして活用できます。もちろん、高速なデータ転送により、大容量ファイルのやり取りもストレスフリーです。

ネットワーク接続も充実しており、ギガビットイーサネットに対応したLANポート2つ備えています。1Gbpsの安定した有線ネットワーク接続により、オンラインゲームや動画ストリーミングも快適に楽しめます。

映像出力は?

Beelink EQ14 映像出力

映像出力は、4K 60Hzに対応したHDMI 2.0ポートを2つ搭載しています。HDMI 2.0ポートは4K解像度で60HzのリフレッシュレートHDR、そしてより広範囲の色域をサポートするなど、HDMI 1.4よりも多くの帯域幅と機能を利用できます。

また、前面のType-Cポートと組み合わせて、3つのモニターに4K画質で同時に出力できます(4K 3画面出力)。複数モニターを活用することで、複雑な作業も効率よく進められます。

「GMKtec NucBox G3 Plus」と比較

GMKtec NucBox G3 Plus」は4つのUSB-A 3.2 Gen2ポートを搭載していますが、Type-Cポートを搭載していません。そのため、映像出力も2画面(HDMI x2)までになります。

USBポートと映像出力を比較

  • 1.「Beelink EQ14」・・・Type-C x1、USB 3.2 x 3、USB 2.0 x1、4K 3画面出力
  • 2.「Beelink EQ13」・・・Type-C x1、USB 3.2 x 3、USB 2.0 x1、4K 3画面出力
  • 3.「Beelink EQ12」・・・Type-C x1、USB 3.2 x 3、USB 2.0 x1、4K 3画面出力
  • 4.「GMKtec NucBox G3 Plus」・・・USB-A 3.2 Gen2 x4、4K 2画面出力

プロセッサ性能を確認・Intel N150で十分か?ゲームはできるか?

Beelink EQ14 CPU

Beelink EQ14」は、その小さな筐体に、驚くべき処理能力を秘めています。

第12世代 (Alder Lake) Intel N150プロセッサは、10nmプロセス技術で製造され、4コア4スレッドで動作し、最大3.8GHzまでクロックアップが可能です。

そのため、ウェブブラウジング、オフィス作業、動画視聴など、日常的なタスクを快適にこなせるだけでなく、フォトショップイラストレーターなどのグラフィックソフトや軽めの動画編集、軽めのPCゲーム、プログラミングなど、より負荷の高い作業にも対応できます。

また、TDPわずか6W(最大で25W)という低消費電力設計により、発熱を抑えながら高いパフォーマンスを実現します。電気代節約にもなるので、長時間の作業にも最適です。

CPUのベンチマークは?

具体的なベンチマーク結果を見ると、Passmarkのスコアは6000と、一般的な用途としては十分な数値です。Geekbench 6のシングルコアスコアは1200、マルチコアスコアは3000と、日常的な作業に問題ない性能を示しています。Cinebenchの結果からは、3Dレンダリングなどの重い処理には時間がかかる可能性が示唆されます。

総合的に見ると、EQ14は、高負荷な作業には向いていませんが、日常的な用途であれば十分な性能を持つCPUを搭載していると言えます。

CPUのベンチマーク結果

  • PassmarkのCPUベンチマークスコア 「6000」
  • Geekbench 6 シングルコア 「1200」マルチコア 「3000」
  • Cinebench 2023 シングルコア 「900」マルチコア 「2643」
  • Cinebench 2024 シングルコア 「58」 マルチコア 「183」

Intel N150性能を比較

Passmarkスコアは6000 で、これはN100やN95といった他のNシリーズCPUよりも高いスコアです。特に、N100と比較すると約10%N95と比較すると約12%高い性能を示しています。

しかし、Intel Core i3-N305と比較すると、約74%低いスコア となっています。i3-N305はPassmarkスコアが10000を超えており、N150との性能差は大きいです。

これらのことから、N150はエントリークラスのCPUとしては十分な性能を持っていると言えるでしょう。ただし、より高い処理能力を求める場合は、i3-N305のような上位モデルを選択する必要があるでしょう。

CPUランキング

※PassmarkのCPUベンチマークで比較したものです。

  1. Intel Core i3-N305 (MINISFORUM UN305)・・・Passmark:10448
  2. N150 (Beelink EQ14/GMKtec NucBox G3 Plus)・・・Passmark:6000
  3. Intel N97 (BMAX B4 Pro (New)/GMKtec NucBox G5)・・・Passmark:5877
  4. N100 (BMAX B4 Plus/Minisforum UN100P)・・・Passmark:5502
  5. Intel N95 (Blackview MP80)・・・Passmark:5372
  6. N200 (Beelink EQ13)・・・Passmark:5145
  7. Intel N5105 (Beelink U59)・・・Passmark:4053
  8. Core i3-1000NG4 (BMAX B6 Plus)・・・Passmark:3572

グラフィック性能

Beelink EQ14 ベンチマーク

内蔵グラフィックスには、Intel UHD Graphics 12世代を採用。4K解像度の出力に対応し、鮮明で美しい映像を楽しむことができます。動画鑑賞はもちろん、カジュアルなゲームも楽しめます。

GPUベンチマーク結果の詳細を見ると、DirectX 11のゲームの方が、DirectX 12のゲームよりも比較的高いスコアが出ています。そのため、DirectX 11で開発されたゲームの方が、EQ14ではより快適にプレイできる可能性があります。

総合的に見ると、EQ14のGPUは、最新ゲームを最高設定でプレイするといった用途には向きませんが、日常的な利用や軽めの3Dゲームであれば十分に対応できる性能を備えています。

GPUのベンチマーク結果・グラフィックスコア

  • Fire Strike グラフィックスコアで 「1500」(DirectX 11)
  • Fire Strike Extreme グラフィックスコアで 「700」
  • Time Spy グラフィックスコアで 「476」(DirectX 12)
  • 3DMark Night Raidで 「6000」
  • 3DMark Wild Life 「3000」

ゲーム性能

Intel N150は、内蔵グラフィックス Intel UHD Graphics 12世代 を搭載したCPUで、ゲーム用途としてはエントリークラスの性能です。最新のAAAタイトルを高い設定でプレイするのは難しいですが、軽めのゲームや、少し前のタイトルであれば、設定を調整することでプレイ可能です。

以下に、具体的なゲームタイトルと推定FPSを記載します。

各ゲームタイトルのFPS

  • 原神 (オープンワールドアクションRPG): 20-30 FPS (最低設定、720p)広大なオープンワールドを探索し、元素を駆使したアクションで敵と戦うRPG。美しいグラフィックと個性豊かなキャラクターが魅力。
  • タワーオブファンタジー (オープンワールドMMORPG): 25-35 FPS (最低設定、720p)アニメ風のグラフィックで描かれた広大な世界を冒険するMMORPG。自由度の高いキャラメイクや、多彩な武器を駆使したバトルが楽しめる。
  • 鳴潮 (Wuthering Waves) (オープンワールドアクションRPG): 30-40 FPS (最低設定、720p)スタイリッシュなアクションと、終末世界を舞台にした重厚なストーリーが特徴のアクションRPG。高いアクション性と、探索要素が魅力。
  • Overwatch 2 (50-80 FPS): 個性豊かなヒーローで戦うチーム対戦型FPS。
  • Apex Legends (40-60 FPS): バトルロイヤル形式のFPS。スピーディーな展開とレジェンドと呼ばれるキャラクターの能力が特徴。
  • Fortnite (40-60 FPS): 建築要素を取り入れたバトルロイヤル。自由度の高い戦闘と、定期的なアップデートで常に変化する世界が楽しめる。
  • PUBG: BATTLEGROUNDS (30-50 FPS): バトルロイヤルブームの火付け役。リアルな銃撃戦と戦略性が求められる。
  • Grand Theft Auto V (GTA V) (30-50 FPS): 広大なオープンワールドで犯罪を楽しむアクションゲーム。

発熱量は? 冷却性能は高い?

EQ14に搭載されているIntel N150プロセッサは、TDP (Thermal Design Power) がわずか6W(最大25W)と非常に低消費電力です。そのため、発熱量も少なく抑えられています。一般的な使い方であれば、本体が過度に熱くなることはあまりないでしょう。

また、EQ14は、効率的な冷却システムを備えています。筐体内部には、静音ファン、ヒートシンク、ヒートフィン、ヒートパイプが搭載されています。これらの冷却機構が連携して効果的に熱を放散し、安定した動作を維持します。

具体的には、CPUから発生した熱はヒートパイプによってヒートシンクに伝導され、ヒートシンクで冷却された後、ファンによって外部へ排出されます。底面には吸気口が設けられており、新鮮な空気を効率的に取り込むことができます。

そのほか、EQ14は、静音性にも配慮した設計となっています。高負荷時でもファンの回転数は比較的低く抑えられ、静かな環境で使用できます。図書館や寝室など、静かな場所でも安心して使用できるでしょう。

メモリを確認・容量は足りてる?拡張は?

Beelink EQ14 メモリ

新モデル「Beelink EQ14」はコンパクトなボディながら、パワフルなパフォーマンスを発揮する秘訣が隠されています。それは、16GB DDR4 3200MHzの高速メモリを搭載している点です。

この大容量メモリは、複数のアプリケーションを同時に開いてもスムーズな動作を実現します。

たとえば、ブラウザで数十のタブを開きながら、同時にワードプロセッサやスプレッドシート、音楽や動画を流して作業してもスムーズに動作。Adobe IllustratorAdobe Photoshop のようなデザインソフトウェアでも遅延なくスムーズに動作します。

また、3200MHzという高速な動作クロックは、ゲームや動画編集、3DモデリングやCG制作のデーターでも迅速に読み書きできます。

例えば、原神タワーオブファンタシーなどの大規模なオープンワールドやエフェクトの多いシーンなどメモリの読み書きが多く発生するシーンでもパフォーマンスを落とさずに再生できます。

メモリの拡張はできるか?

DDR4-3200MHz SO-DIMMスロットを1つ搭載しており、最大16GBのメモリに対応しています。

新モデル「Beelink EQ14」の場合は最初から16GB搭載されているため、メモリを拡張をする必要はなく、デフォルトの状態でもスムーズに作業できます。

なお、インテルN150対応のため、DDR4-3200の他に、

  • DDR5-4800
  • LPDDR5-4800

にも対応しています。換装してより転送速度のメモリに交換することが可能です。

メモリを比較

  • 1.「Beelink EQ14」・・・16GB DDR4 3200(最大16GB)
  • 2.「Beelink EQ13」・・・16GB DDR4 3200(最大16GB)
  • 3.「Beelink EQ12」・・・8GB/16GB DDR5 4800 (最大16GB)
  • 4.「GMKtec NucBox G3 Plus」・・・8GB/16GB DDR4 3200(最大32GB)

ストレージを確認・拡張スロットは?増設は何GBまで?

Beelink EQ14 ストレージ

新モデル「Beelink EQ14」は500GB M.2 2280 PCIe 3.0 x4 SSDを搭載しています。このSSDは、従来のHDDに比べて圧倒的に高速なデータ読み書き速度を実現します。

OSの起動、アプリケーションの読み込み、ファイルの転送など、あらゆる操作が瞬時に行われます。まるで、図書館の膨大な蔵書から、目的の本を一瞬で見つけ出すかのような速さです。

PCIe 3.0 x4インターフェースは、最大4GB/sの帯域幅を提供し、SSDの性能を最大限に引き出します。大容量ファイルの転送もスムーズに行え、ストレスを感じさせません。

さらに、EQ14はストレージの拡張性にも優れ、2つのM.2 2280スロットを搭載しています。

このうちの1つはPCIe 3.0 x4に対応しており、NVMe SSDを搭載可能です。最大容量は2TBです。

また、もう1つはPCIe 3.0 x4 または SATA3に対応しており、NVMe SSDまたはSATA SSDを搭載可能です。最大容量は2TBです。

2つのSSDを搭載することで、合計で4TBまでのストレージを利用できます。

ストレージを比較

  • 1.「Beelink EQ14」・・・500GB M.2 2280 PCIe 3.0 x 4 (最大4TB)
  • 2.「Beelink EQ13」・・・500GB M.2 2280 PCIe 3.0 x 4 (最大4TB)
  • 3.「Beelink EQ12」・・・M.2 2280スロット × 1(最大2TB)、2.5 SATA HDD/SSD × 1(最大2TB)
  • 4.「GMKtec NucBox G3 Plus」・・・・・・256GB、512GB、1TB M.2 2280 NVMe SSD(最大4TB)

通信性能を確認・超高速か?2つのLANポートは使える?

Beelink EQ14 モジュール

新モデル「Beelink EQ14」はワイヤレス通信では、最新のWi-Fi 6 (Intel AX101)を搭載。従来のWi-Fi規格に比べて、より高速なデータ転送と安定した接続を実現し、動画ストリーミングやオンラインゲームも、途切れることなく快適に楽しめます。

さらに、Bluetooth 5.2にも対応。ワイヤレスマウス、キーボード、ヘッドホンなど、複数のデバイスでの同時接続でもスムーズに接続できます。また、ハイレゾオーディオ規格のLE Audioによる高音質な音楽再生や、左右のイヤフォンにそれぞれ独立したオーディオストリームを送信できるマルチストリームオーディオも利用できます。

Beelink EQ14 有線LAN

そのほか、有線LANは、なんとデュアル1000Mbpsに対応。2つのLANポートを同時に使用することで、さらに安定したネットワーク接続を構築できます。大容量データの転送や、安定した通信が求められるオンラインゲームでも途切れることなく通信できるので便利です。

なお、Wi-Fi モジュール (Intel AX101)を採用しているため、通信状態が悪くなった際に、新しいモジュールと交換することが可能です。

「GMKtec NucBox G3 Plus」と比較

GMKtec NucBox G3 Plus」はLANポートが1つしかないため、EQ14のようにLANポートを2つ使用することはできません。しかし、通信速度は2.5Gbpsで、EQ14の1Gbpsよりも高速な通信が利用できます。

通信性能を比較

  • 1.「Beelink EQ14」・・・Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、デュアルLAN(1Gbps)
  • 2.「Beelink EQ13」・・・Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、デュアルLAN(1Gbps)
  • 3.「Beelink EQ12」・・・Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、デュアルLAN(2.5Gbps)
  • 4.「GMKtec NucBox G3 Plus」・・・Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、LAN(2.5Gbps)

機能を確認・Intel Unisonアプリとは?

新モデル「Beelink EQ14」は単なるミニPCではありません。Intel Unisonアプリを通じて、あなたのデジタルライフをシームレスにつなぐ、魔法のようなデバイスです。

EQ14に搭載されたIntel Unisonアプリは、PCとスマートフォンやタブレットを連携させ、まるで魔法の鏡のようにスマートフォンの写真や動画を、EQ14の大画面で楽しむことができます。ケーブルを繋いだり、クラウドサービスにアップロードしたりする必要はありません。

また、EQ14の画面をスマートフォンやタブレットに拡張することができます。プレゼンテーション資料を別の画面に表示したり、動画を見ながら別の作業をしたりと、マルチタスクがさらに効率的になります。

そのほか、EQ14からスマートフォンにかかってきた電話に出たり、SMSを送受信したりすることができます。PC側のキーボードを使って、スマホでより快適にメッセージをやり取りすることも可能です。

スマホの通知をPCで受信できるか?

スマートフォンの通知をEQ14で確認し、管理することができます。重要なメッセージを見逃すことなく、集中力を維持できます。

Intel Unisonアプリのできること

  1. PCとスマホ/タブレット間の連携: Android / iOS 両方のデバイスに対応しています。
  2. ファイル転送: スマホやタブレットからPCへ、またはその逆方向へのファイル転送が可能です。
  3. 画面拡張: タブレットをPCのセカンドディスプレイとして使用できます。
  4. 電話の発着信: PCからスマホの電話をかけたり、受けたりすることができます。
  5. SMSの送受信: PCからSMSメッセージを送受信できます。
  6. 通知の管理: スマホやタブレットの通知をPCで確認し、管理できます。
  7. 写真閲覧: スマホやタブレットの写真をPCで閲覧できます。

なお、Unison は、Intel の特定の CPU や Wi-Fi/Bluetooth チップセットとの組み合わせで動作するように設計されているため、すべての PC で互換性があるわけではありません。

Beelink EQ14のデメリット

Beelink EQ14 縦

Beelink EQ14は優れたミニPCですが、デメリットもあります。購入する前に必ず確認しておきましょう。

1.本体が約500gでやや重い

Beelink EQ14」の重量は約500gと、ミニPCとしてはやや重めです。持ち運びを頻繁に行う場合は、負担に感じるかもしれません。

2.メモリのスロットが1つしかない

Beelink EQ14」のメモリのスロットは1つしかなく、最大16GBまでしか増設できません。将来的にメモリを増設して性能を向上させたい場合は、注意が必要です。

3.2.5インチのHDD/SSDで拡張できない

Beelink EQ14」はM.2 SSDによるストレージ拡張は可能ですが、2.5インチのHDD/SSDを増設することはできません。大容量のストレージが必要な場合は、外付けHDD/SSDを利用する必要があります。

4.有線LANの速度が2.5Gに対応していない

Beelink EQ14」の有線LANはギガビットイーサネットに対応していますが、2.5Gや10Gなどの高速規格には対応していません。超高速なネットワーク環境が必要な場合は、物足りなさを感じるかもしれません。

「Beelink EQ14」のスペック

  • プロセッサ 第12世代 (Alder Lake) Intel N150
    ※10nm/4コア/4スレッド/最大3.8GHz/TDP 6W
  • GPU Intel UHD Graphics 12世代
  • RAM(メモリ) 16GB DDR4 3200MHz ※最大16GB
  • ストレージ 500GB M.2 2280 PCIe 3.0 x 4 (NVMe/SATA III SSD, Max 2TB)
  • 拡張ストレージ 1スロットあたり最大 2TB(合計4TB)、M.2 2280 PCIe 3.0 x 1 (NVMe SSD)
  • 電源 電源ケーブルのみ(電源供給ユニット内蔵)、入力:100V ~ 240V (50/60Hz,1.9A)、出力:12V/4A
  • ワイヤレス通信 Wi-Fi 6 (intel AX101)、Bluetooth 5.2 (ATX101)
  • 有線LAN デュアル 1000Mbps
  • インターフェース Type-C (10Gbps,DP Alt 4K 60Hz) x1、USB 3.2 (10Gbps) x 3、、USB 2.0 (480Mbps) x1、1Gbps Ethernet x 2、HDMI 2.0 (4K 60Hz) x 2、オーディオジャック、ACポート(電源ケーブル用)、電源ボタン、CLR CMOS、電源表示ライト
  • 映像出力 4K 3画面出力に対応
  • 動画再生 8K/60fps
  • 冷却システム MSC2.0、冷却ファン、ヒートシンク、20W TDP、80度以下、静音
  • 防塵設計 底部に新しいフィルターを設置、埃の侵入・蓄積を防ぐ
  • 自動電源ON 対応
  • VESA 対応(※マウントキットは別売・75mm x 75mm)
  • 筐体 ユニボディ、トップパネルとサイドパネルに通気口なし、底面にフィルター
  • OS Windows 11 Pro プリインストール
  • サイズ 約126 x 126 x 39 mm
  • 重量 約500g
  • カラー ネイビーブルー
  • 付属品 ユーザーマニュアル、HDMIケーブル(100cm)、電源ケーブル

「Beelink EQ14」の評価

Beelink EQ14 電源内蔵

7つの基準で「Beelink EQ14」を5段階で評価してみました。

  • パフォーマンス:★★★
  • 映像出力:★★★★
  • デザイン:★★★★
  • 通信:★★★★
  • 機能(拡張性):★★★
  • 使いやすさ:★★★★
  • 価格:★★★

総合評価

Beelinkから発売されたインテル N150搭載のミニPCです。電源内蔵で、低価格ながらも比較的パワフルに動作し、Type-Cポートやデュアル有線LAN通信にも対応しています。

「GMKtec NucBox G3 Plus」の方がいいのか?

同じインテルN150搭載の「GMKtec NucBox G3 Plus」も販売されていますが、インターフェース(接続ポート)が大きく違っています。

Beelink EQ14」はUSB 3.2 x 3、USB 2.0 x1の他に映像出力に対応したType-C ポートも搭載しています。

一方、「GMKtec NucBox G3 Plus」はUSB-A 3.2 Gen2 x4のみで、Type-Cポートがありません。

この違いは映像出力にも影響を及ぼしています。

EQ14はType-CとHDMIを組み合わせて3画面出力が可能であるのに対し、Type-Cがない「GMKtec NucBox G3 Plus」は2画面までの出力になります。

他にもEQ14デュアル有線LAN(1Gbps)であるのに対し、「GMKtec NucBox G3 Plus」がシングルの有線LAN(2.5Gbps)であること、

EQ14電源内蔵(やや重い)であるのに対し、「GMKtec NucBox G3 Plus」が電源を内蔵していない(本体が軽い)、という違いもあります。

性能的には電源内蔵の「Beelink EQ14」の方が有利ですが、価格は「GMKtec NucBox G3 Plus」の方が安いです。

インターフェースや通信性能、電源内蔵などのメリットが不要であるのなら、価格の安い「GMKtec NucBox G3 Plus」を選んでもいいでしょう。

「Beelink EQ14」に最適な人は?

ズバリ、持ち運びにも便利で、仕事に使えるコスパの高いミニPCを探している人に最適です。

ACアダプターが不要なので、やはり持ち運びが便利です。電源ケーブル一本で起動できるので、頻繁に場所を変えて使用したい人にも最適です。

また、他のミニPCと比べて、やはりインターフェイスが充実しており、3つのモニターを同時に使える点も便利です。

残念ながらAI用のNPUは搭載されていませんが、Intel Unisonアプリに対応し、強力なスマホ連携機能を利用できる点も魅力的です。

価格は少々高めですが、冷却システムの性能もしっかりとしており、

インテル N150の性能をフルに引き出せるミニPCとしてもおすすめできます。

通常価格は3万円台なので、2万円台になっていたら即「買い」です。

[amzon]

「Beelink EQ14」の価格・販売先

Beelink EQ14 正面

Beelink EQ14はAmazonなどのECサイトで購入できます。

ECサイト

Amazonで32,800円(税込・5000円 OFFクーポン付き)、

ヤフーショッピングで50,630円、

AliExpressで35,898円、

米国 Amazon.comで$259.00、

で販売されています。

Amazonで「Beelink EQ14」をチェックする

楽天市場で「Beelink EQ14」をチェックする

ヤフーショッピングで「Beelink EQ14」をチェックする

AliExpressで「Beelink EQ14」をチェックする

米国 Amazon.comで「Beelink EQ14」をチェックする

 

おすすめの類似製品を紹介

Beelink EQ14」に似た性能をもつミニPCも販売されています。

「GMKtec NucBox G3 Plus」

GMKtecから発売されたインテル N150搭載のミニPCです(2024年12月 発売)。

8GB/16GB DDR4 3200 メモリ、256GB/512GB/1TB M.2 2280 NVMeストレージを搭載しています。

また、4K 2画面出力(HDMI x2)、最大32GBまでのメモリ拡張、M.2 2242 PCle SATAで最大2TBまでのストレージ拡張、冷却システム、VESAマウント、USB-A 3.2 Gen2 x4、HDMI (4K@60Hz) x2、有線LAN端子(RJ45,2.5G) x1、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2にも対応しています。

価格は、Amazonで25,600円(税込・6400円OFFクーポン付き)、楽天市場で27,100円(送料無料)、AliExpressで24,037円、米国 Amazon.comで$179.98 ($20 OFFクーポン付き)、です。

関連記事:N150は快適だった!ミニPC GMKtec NucBox G3 Plusを徹底レビュー!

「Beelink EQ13」

Beelinkから発売されたIntel N200 プロセッサ搭載のミニPCです。16GB DDR4 3200MHz メモリ、500GB M.2 2280 SATA SSD PCle 3.0 ストレージ、2つのHDMI ポート搭載で、

4K 3画面出力、冷却システム MSC2.0、埃の侵入を防ぐフィルター(底面)、最大4TBまでのストレージ拡張、Type-C (10Gbps,DP Alt 4K 60Hz) x1、USB 3.2 (10Gbps) x3、デュアル有線LAN、Wi-Fi 6 (intel AX101)、Bluetooth 5.2に対応しています。

価格は、Amazonで46,800円(税込・13,800円 OFFクーポン付き)、楽天市場で34,290円、ヤフーショッピングで38,444円、AliExpressで38,462円 です。

関連記事:ミニPC「Beelink EQ13」アダプター不要のメリット・デメリット

「BMAX B4 Pro (New)」

BMAXから発売された第12世代 Intel N97 プロセッサ搭載のミニPCです。

Windows 11、16GB DDR4 メモリ、512GB SSD ストレージ、M.2拡張スロットを搭載しています。

また、4K 2画面出力(HDMI 2.0 x2)、ストレージ拡張(M.2 SATA 2280 x1)、Linux Ubuntuとのデュアルブート、VESAマウント、ファンレス設計、USB 3.2 x2、USB 2.0 x2、1Gbpsのギガビット有線LAN、Wi-Fi 5、Bluetooth 4.2に対応しています。

価格は、Amazonで23,499円(税込)、AliExpressで30,447円、米国 Amazon.comで$199.99 ($40 OFFクーポン付き)、です。

関連記事:N97の「BMAX B4 Pro」とB4 Plus、B6 Plusを比較

「Minisforum UN100P」

Minisforumから発売されたIntel N100搭載のミニPCです。

16GB DDR4 3200MHzメモリ、256GB M.2 2280 PCIe3.0 SSD、TF カードスロット、2.5インチ SATA HDDスロット (SATA 3.0 6.0Gb/s)、HDMI x2、3.5mmコンボジャック搭載で、

4K 3画面出力、PD給電、冷却ファン、VESAマウント、

USB-C 3.2 x1、USB-A 3.2 (Gen2) x2、USB-A 3.2 (Gen1) x2、2.5G ギガビット有線LAN、Wi-Fi 6、BlueTooth 5.2に対応しています。

価格は、Amazonで37,980円(税込・7216円OFFクーポン付き)、楽天市場で34,980円(送料無料)、ヤフーショッピングで41,063円(送料無料)、MINISFORUM公式サイトで27,190円、米国 Amazon.comで$159.99、です。

関連記事:パワフルで安い「Minisforum UN100L」N100と低価格ミニPCを比較

他のBeelinkミニPCと比較

他にもBeelinkのミニPCが販売されています。2024年モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。

BeelinkのミニPCがコスパ高すぎで大人気に!最新 機種 まとめ

その他のおすすめ小型PCは?

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