3万円台で購入できるRyzen7 5825U搭載のミニPC「GMKtec NucBox M5 Plus」。早くも「動画編集やPCゲームにも使えて便利そう」と評判です。
しかし、その一方で「あまりにも安いので何か不安。もっと有名なものの方が良いのでは?」という口コミもあり、購入を迷っている人も多くいるようです。
そこで今回は、その性能をよく知ってもらうために、次の6点を重点的に解説します。
- 外観・デザイン(接続ポート、サイズ・重量)
- プロセッサ性能(ベンチマーク、ゲーム性能)
- メモリ
- ストレージ
- 通信性能
- 映像出力
また、前モデル「GMKtec NucBox M5」、「GMKtec NucBox M6」「GMKtec NucBox M7 Pro」との違いも分かるように紹介!
ベンチマークやゲーム性能、拡張性(増設)、通信性能、デザインにいたるまで総合的に評価してきます。
そのほか、購入する前に知っておきたいデメリットや評価、詳細な価格情報もあるので、ぜひ参考にしてみてください。
「GMKtec NucBox M5 Plus」が激安特価で発売中!性能も高い?
ミニPC「GMKtec NucBox M5 Plus」が3万円台で発売中されています。2024年9月に発売されて以降、人気モデルになっていますね。前モデル「GMKtec NucBox M5」(2023)との違いも気になります。
「GMKtec NucBox M5 Plus」とは?
「GMKtec NucBox M5 Plus」(ジーエムケーテック ナックボックス エム5 プラス)は中国のPCメーカーGMKtecから発売されたWindows ミニPCです。
プロセッサはAMD Ryzen7 5825Uで、これが意外とパワフルです。PassmarkのCPUベンチマークは約1万8千点を超えており、インテル N100のおよそ3倍以上のスコアを記録。
動画編集や高解像度の画像編集もサクサク動くので、動作が遅くてイライラすることもありません。
もちろん、Webサイトの読み込みやOfficeアプリも高速で、調べものや文書作成もスムーズに。
省電力性も高いので、長時間の作業に使う仕事用のPCとしてもピッタリです。
拡張性が高く、通信性能も高い
「GMKtec NucBox M5 Plus」のもう一つの魅力は低価格ながらも拡張性が高いことです。メモリは2スロットあり、合計で最大64GBまで拡張できます。また、ストレージも2スロットあり、合計で最大4TBまで拡張できます。
もちろん、USBポートも豊富に搭載されており、周辺機器との接続もバッチリ。HDMI 2.0ポートやDisplayport 1.4もあるので、デュアルモニターやトリプルモニターで作業できます。
通信面では超高速なWi-Fi 6E対応で、オンラインゲームや他のゲーム機と連携したストリーミングプレイ(リモートプレイ)でもストレスが全くなし。
より安定した通信が利用できる2.5G ギガビット有線LAN通信にも対応しているので、安心して大容量データの転送も利用できます。
これだけの高い拡張性や通信性能をもちつつ、3万円台で購入できるのは驚きですね!
それでは早速どんなミニPCなのか、その価格や特徴(メリット)をもっと深堀りして調べてみましょう!
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公式ページ:AMD Ryzen 7 5825U ミニ PC – NucBox M5 Plus
価格をチェック!他メーカーのミニPCを抑えて最安なのか?
「GMKtec NucBox M5 Plus」はAmazonで38,995円(16GB+512GB)で販売されています。セール価格なので一時的に安くなっているかもしれませんが、かなり安い価格です。ちなみに、32GB+1TBモデルは49,350円(税込)で販売されていました。
「GMKtec NucBox M6」
一方、Ryzen 5 6600H搭載のミニPC「GMKtec NucBox M6」はAmazonクーポン適用で45,880円で発売中です。
こちらは16GB/32GB DDR5 4800メモリ、512GB/1TB M.2 NVMe (PCIe 4.0 M.2 2280)、USB 4.0 Type-C (DP/PD/DATA)を搭載したモデルです。
4K 3画面出力やWi-Fi 6E、Bluetooth 5.2、2.5G ギガビット有線LAN通信にも対応しています。「GMKtec NucBox M5 Plus」よりも少し性能が高く、USB 4.0ポートで外付けGPUと接続できるのが魅力です。
他メーカーのミニPCは今いくらなのか?
「GMKtec NucBox M5 Plus」と同じAMD Ryzen7 5825Uプロセッサを搭載したミニPCはいくらで販売されているのでしょうか?似た性能をもつミニPCも含めて価格を調べてみました。
「BMAX B5 A Pro」
Ryzen7 5825Uプロセッサ搭載の低価格なモデルとしては「BMAX B5 A Pro」も人気です。価格はAmazonで38,999円(税込・16GB+512GB)で、「GMKtec NucBox M5 Plus」とほぼ同じ価格になります。
こちらは16GB DDR4 メモリ、512GB M.2 NVMe SSDストレージ、Type-C (フル機能)を搭載したモデルです。「GMKtec NucBox M6」と同じくUSB 3.2 x2、USB 2.0 x2ポートもあるので周辺機器との接続もスムーズに行えます。
「Beelink EQ5」
Ryzen7 5825Uプロセッサ搭載の「Beelink EQ5」(16GB+500GB)はAmazonクーポン適用で44,800円で販売中です。
こちらは他のミニPCとは違い、電源内蔵でACアダプター不要で利用できるモデルです。
他に16GB/32GB DDR4 (最大64GB)メモリ、500GB/1TB M.2 PCIe 3.0 SSD、HDMI 2.0 x2 (4K@60Hz)を搭載しています。
USB 3.2 (10Gpbs) x3、USB 2.0 x1もあるので拡張性も良さそうです。通信面ではWi-Fi 6、Bluetooth5.2の他にデュアル有線LAN通信(1Gbps)も利用できます。
「MINISFORUM UM760 Slim」
MINISFORUMから発売されたAMD Ryzen 5 7640HS プロセッサ搭載のミニPC「MINISFORUM UM760 Slim」はAmazonで55,184円(税込・16GB+1TBモデル)で発売中です。
こちらは32GB DDR5-4800MHzメモリ、512GB/1TB M.2 ストレージ、USB 4.0 Type-Cポート (Alt PD/40G/DP出力) を搭載したモデルです。
8K 3画面 出力、M.2 SSDで最大8TBまでのストレージ拡張、最大96GBまでのメモリ拡張にも対応しているので、「GMKtec NucBox M5 Plus」よりもスペックが少し高めになります。
「CHUWI LarkBox S」
CHUWIから発売された第12世代 Intel Core i3-1220P 搭載のミニPC「CHUWI LarkBox S」はヤフーショッピングで45,900円、CHUWI JPストアで45,900円(税込)、AliExpressで46,705円 (16GB+512GB)で発売されました。
第12世代 Intel Core i3-1220PプロセッサはAMD Ryzen7 5825Uプロセッサよりも性能が少し低くなりますが、それほど大きな差はなく同じようなパフォーマンスを発揮します。
そのほか、16GB DDR4 3200MHzメモリ、512GB PCIe 3.0 SSD ストレージ搭載で、RGBライト、4K 3画面出力、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.1、1Gbpsのギガビット有線LAN通信に対応しています。
外観・デザインを確認・サイズや重さは?接続ポートは?
新モデル「GMKtec NucBox M5 plus」は手のひらサイズのコンパクトな筐体に、洗練されたデザインが魅力です。
マットな質感のアルミニウム合金を採用したボディは、高級感と耐久性を兼ね備えています。
サイズは 12.8 x 12.7 x 4.7 cmで、ちょうどA5サイズの書籍やノートと同じくらいです。
重量は約528gで別の部屋への移動も簡単です。
カラーバリエーションは落ち着いた色合いのブラックと爽やかでフレッシュなブルーの2色展開です。
どちらのカラーリングもオフィスやインテリアにも自然と溶け込む親しみやすいデザインです。
天板はフラットな形状で中央にGMKtecのロゴが配置され、右上にプRyzenロセッサの小さなロゴも配置されています。
側面は左右ともに熱を排出するための通気孔が全面的に配置されています。
底面の中央には熱を排出するための通気孔があります。その周辺には4つのネジが配置され、ここから分解できるようになっています。
接続ポート
前面には、電源ボタンとType-Cポート、USB 3.2ポートが配置され、シンプルながらも機能的なデザインです。
背面には、HDMIポート、DisplayPort、2つのLANポート、2つのUSB2.0ポートなど、豊富なインターフェースを備え、様々な機器とスムーズに接続できます。
VESAマウントに対応
「GMKtec NucBox M5 Plus」はVESAマウントに対応し、ディスプレイ背面に設置することができます。
また、NucBox M5 Plusには、VESAマウント用のブラケットとネジが付属しています。ブラケットをNucBox M5 Plus本体にねじ止めし、ディスプレイのVESAマウント穴にブラケットを取り付けることで設置が可能になります。
<サイズ・重量を比較>
- 1.「GMKtec NucBox M5 plus」・・・12.8 x 12.7 x 4.7 cm / 約528g
- 2.「GMKtec NucBox M5」・・・12.8 x 12.7 x 4.7 cm / 約528g
- 3.「GMKtec NucBox M6」・・・12.8 x 12.7 x 4.8 cm / 528g
- 4.「GMKtec NucBox M7 Pro」・・・12.7 x 13.2 x 5.8 cm / 約 636g
プロセッサ性能を確認・動画編集やゲームはできる?
新モデル「GMKtec NucBox M5 plus」はAMD Ryzen 7 5825Uプロセッサを搭載し、優れたパフォーマンスを発揮します。8コア16スレッド、最大4.5GHzの高速処理能力により、動画編集、画像処理、3Dレンダリングなど、負荷の高い作業もスムーズにこなせます。
また、Zen 3アーキテクチャを採用することで、高性能と低消費電力を両立しています。TDP (Thermal Design Power) はわずか15Wです。TDPは、CPUが消費する最大熱設計電力(発熱量の目安)のことで、この低いTDPにより、NucBox M5 Plusは、高いパフォーマンスを維持しながら、消費電力を抑えることができます。
CPUのベンチマークは?
PassMarkのベンチマークスコアは約1万8千で、前世代モデルと比較して大幅に向上しています。また、Geekbench 6のマルチコアで約6300点、Cinebench R23のマルチコアで1万点を越えるなど、低価格ながらも高いスコアを記録しています。
<CPUのベンチマークの測定結果 一覧>
- PassmarkのCPUベンチマークで「18346」
- Geekbench 6のシングルコア「1730」、マルチコア「6348」
- Cinebench R23 シングルコア「1467」、マルチコア「10788」
前モデルと比較
前モデル「GMKtec NucBox M5」はRyzen 7 5700Uプロセッサ搭載で、PassmarkのCPUベンチマークで約1万5千点を記録していました。新モデル「GMKtec NucBox M5 plus」は約3000点多いスコアを記録しているため、性能が向上しているといえます。
<GMKtecのミニPCをPassmarのCPUベンチマークで比較>
- 1.「GMKtec NucBox M5 plus」・・・18346(Ryzen 7 5825U)
- 2.「GMKtec NucBox M5」・・・15846(Ryzen 7 5700U)
- 3.「GMKtec NucBox M6」・・・16792(Ryzen 5 6600H)
- 4.「GMKtec NucBox M7 Pro」・・・22447(Ryzen 9 PRO 6950H)
Ryzen 7 5825U 性能を比較
性能的には第11世代のインテル Core i5 11400H (Blackview MP200)よりも少し高い性能を発揮します。
Core i3-1220P (CHUWI LarkBox S)よりも約4千ほどスコアが高くなり、
低価格なミニPCに多く搭載されているインテルN100の約3倍以上高いスコアになります。
<CPUランキング>
※PassmarkのCPUベンチマークで比較したものです。
- Core i9-11900H (Minisforum MS-01)・・・Passmark:20647
- Ryzen 5 6600H (Beelink EQ6/NucBox M6)・・・Passmark:18798
- ★ Ryzen7 5825U (GMKtec NucBox M5 plus/BMAX B5 A Pro)・・・Passmark:18346
- Core i5 11400H (Blackview MP200)・・・Passmark:15904
- Ryzen 7 5700U (Blackview MP100)・・・Passmark:15850
- Core i3-1220P (CHUWI LarkBox S)・・・Passmark:14524
- Intel Core i7-1255U (BMAX B8 Pro)・・・Passmark:13607
- Core i7-11390H (BMAX B7 Power)・・・Passmark:9943
- Intel N97 (GMKtec NucBox G5)・・・Passmark:5877
- Intel N100 (BMAX B4 Plus/CHUWI LarkBox X)・・・Passmark:5553
グラフィック性能
内蔵のGPUはRadeon Graphics (Vega 8) で、軽めのPCゲームや動画編集、3Dモデリング・レンダリングなどでも快適に動作します。
3DMark Fire Strikeのグラフィックスコアは約3700を記録しています。また、Time Spyのグラフィックスコアでは1100点を超えています。
<GPUのベンチマーク結果・グラフィックスコア 一覧>
- Fire Strike グラフィックスコアで「3720」
- Time Spy グラフィックスコアで「1109」
- 3DMark Night Raidで「14998」
- 3DMark Wild Life「7799」
ゲーム性能
AMD Ryzen 7 5825Uは、統合グラフィックスとしては比較的高い性能を持つため、多くのゲームをプレイすることができます。ただし、最新のAAAタイトルを最高画質でプレイするには、やや力不足です。画質を下げることによって多くの人気ゲームが動作します。
具体的なゲームタイトルとフレームレートは以下の通りです。
<中程度のゲームのFPS>
- 原神: アニメ調の美しいオープンワールドを冒険する、アクションRPG。低設定で60 FPS。
- タワーオブファンタジー: アニメ調のグラフィックが特徴的な、オープンワールドRPG。低設定で50 FPS。
- フォートナイト Fortnite: 建築要素を組み合わせたバトルロイヤルゲーム。中設定で60 FPS以上。
- Apex Legends: 個性豊かなレジェンドを操作して戦う、バトルロイヤルシューター。低設定で60 FPS。
- オーバーウォッチ2 Overwatch 2: 個性的なヒーローを操作して戦う、チーム対戦型アクションシューター。低設定で75 FPS。
- GTA V: 広大なオープンワールドで、犯罪やカーチェイスなどを楽しめるアクションアドベンチャー。中設定で60 FPS。
- Rainbow Six Siege: 対テロ特殊部隊を題材とした、リアルな戦術シューター。低設定で90 FPS。
<軽いゲームのFPS>
- マインクラフト Minecraft: ブロックを積み重ねて自由に世界を創造するサンドボックスゲーム。低設定で60 FPS以上。
- League of Legends: 5対5のチームで対戦する、世界的人気を誇るMOBA。中設定で100 FPS以上。
- Valorant: 銃撃戦で競い合う、戦略性の高いタクティカルシューター。低設定で144 FPS以上。
- Rocket League: 車でサッカーをする、ユニークなスポーツゲーム。高設定で120 FPS以上。
- Among Us: 宇宙船を舞台に、クルーとインポスターに分かれて戦う人狼系ゲーム。60 FPS以上。
<動作が厳しい重いゲームのFPS>
- Cyberpunk 2077: 近未来都市を舞台にした、オープンワールドRPG。低設定で30 FPS。
- Red Dead Redemption 2: 西部開拓時代を舞台にした、オープンワールドアクションアドベンチャー。低設定で30 FPS。
- God of War: 北欧神話を舞台にした、壮大なアクションアドベンチャー。低設定で40 FPS。
- Elden Ring: 高難易度で知られる、ダークファンタジーアクションRPG。低設定で45 FPS。
- Microsoft Flight Simulator: リアルなフライトシミュレーションを楽しめる、本格的なフライトシミュレーター。低設定で30 FPS。
発熱量は多い?冷却性能は高い?
結論から言うと、NucBox M5 Plusの発熱量は一般的なミニPCと同程度で、冷却性能は十分に確保されています。ただし、高負荷な作業を長時間続けると、本体温度が上昇することがあります。
発熱量について
NucBox M5 Plusは、AMD Ryzen 7 5825Uプロセッサを搭載しており、TDP(熱設計電力)は15Wです。これは、一般的なミニPCと同程度の消費電力であり、発熱量も同程度と考えられます。
冷却性能について
NucBox M5 Plusは、CPUクーラーに銅製のヒートシンクとファンを搭載しており、効率的に熱を放散することができます。また、筐体全体がアルミ合金製で、これも放熱に貢献しています。
ただし、高負荷な作業を長時間続けると、本体温度が上昇することがあります。これは、CPUの処理能力が高く、発熱量が多くなるためです。
メモリを確認・何GBまで拡張できるのか?
新モデル「GMKtec NucBox M5 plus」はクリエイティブな作業にも十分に対応できるパワフルなミニPCです。
その秘密は、高速なDDR4-3200メモリを標準で16GB/32GB搭載していることにあります。8GB/16GB ×2のデュアルチャネル構成により、データ転送速度が向上し、スムーズな動作を実現します。
例えば、PhotoshopやIllustratorなどのAdobe製品、Adobe Premiere Pro、DaVinci Resolveなどのビデオ編集ソフト、AutoCADなどの設計ソフトも遅延することなくスムーズに動作します。
また、Blender、Cinema 4D、Autodesk Mayaなどの3Dモデリング・レンダリングソフトなど、メモリを多く消費するアプリケーションも快適に動作します。
もちろん、仮想マシン(VMware、VirtualBox)を複数台起動する場合でも、16GB/32GBのメモリ容量があれば余裕を持って対応できます。
メモリの拡張・増設は?
2つのSODIMMスロットを搭載しており、最大64GBまでメモリを増設することが可能です。 将来的にさらにメモリを必要とするような作業が生じた場合でも、対応できるので安心です。
前モデルと比較
前モデル「GMKtec NucBox M6」や「GMKtec NucBox M7 Pro」はより高速なメモリ規格「DDR5 4800」を採用しています。
「DDR5 4800」は転送速度や最大容量がDDR4 3200よりも優れています。
<DDR4 3200とDDR5 4800の違い>
- DDR4 3200: データ転送速度は最大3200MT/s。1枚あたり最大32GBまで。
- DDR5 4800: データ転送速度は最大4800MT/s1枚あたり最大64GBまで。
そのため、よりメモリの性能が高いPCを求めるなら、前モデル「GMKtec NucBox M6」や「GMKtec NucBox M7 Pro」の方が最適です。
<メモリを比較>
- 1.「GMKtec NucBox M5 plus」・・・16GB / 32GB DDR4 3200(最大64G)
- 2.「GMKtec NucBox M5」・・・16GB DDR4 3200(最大64GB)
- 3.「GMKtec NucBox M6」・・・16GB/32GB DDR5 4800(最大64GB)
- 4.「GMKtec NucBox M7 Pro」・・・32GB/64GB DDR5 4800(最大96GB)
ストレージを確認・容量は?読み込みは高速か?
新モデル「GMKtec NucBox M5 plus」はPCIe 3.0 x4接続のNVMe SSDを搭載し、高速なデータアクセスを実現しています。標準で512GB/1TBの大容量SSDを搭載しているので、OSやアプリケーションはもちろん、写真、動画、音楽など、大量のデータを保存できます。
また、高速な転送速度のSSDにより、Windowsの起動やアプリケーションの読み込みが高速化され、ストレスを全く感じさせません。
もちろん、動画、画像、圧縮ファイルなどなどの大容量のファイルの読み書きもあっという間に完了。
Cyberpunk 2077、Final Fantasy XIVなどゲームのロード時間やマップの切り替え速度、Adobe Premiere Pro、Final Cut Proなどの高解像度動画の編集やレンダリングも高速に処理できます。
ストレージの拡張・増設は?
2280サイズのM.2 SSDに換装可能なのに加えて、空きM.2スロット (2242サイズ) を利用して、SSDを合計で最大4TBまで増設できます。将来的に容量不足になってもすぐに対処できるので安心です。
前モデルと比較
前モデル「GMKtec NucBox M5」は512GB M.2 NVMe (PCIe 3.0 M.2 2280)ストレージ搭載で、最大2TBまで搭載できました。
新モデルと比べると、選択できるストレージの量や拡張できる容量が約半分になります。
また、「GMKtec NucBox M6」や「GMKtec NucBox M7 Pro」はより高速なストレージ規格「PCIe 4.0」を採用しています。
<転送速度の違い>
- 1.PCIe 3.0: 最大転送速度は約 3,500 MB/s(4レーン使用時)。
- 2.PCIe 4.0: 最大転送速度は約 7,000 MB/s(4レーン使用時)。
PCIe 4.0はPCIe 3.0の倍の速度をだせるため、新モデルよりも高速に処理できます。
<ストレージを比較>
- 1.「GMKtec NucBox M5 plus」・・・512GB / 1TB M.2 NVMe (PCIe 3.0 M.2 2280)、最大4TB
- 2.「GMKtec NucBox M5」・・・512GB M.2 NVMe (PCIe 3.0 M.2 2280)、最大2TB
- 3.「GMKtec NucBox M6」・・・512GB/1TB M.2 NVMe (PCIe 4.0 M.2 2280)、最大4TB
- 4.「GMKtec NucBox M7 Pro」・・・1TB/2TB M.2 NVMe (PCIe 3.0 M.2 2280)、最大4TB
通信性能を確認・オンライン会議やゲームは快適にできるか?
新モデル「GMKtec NucBox M5 plus」は高速なネットワーク通信を可能にする充実した機能を搭載しています。
超高速Wi-Fi 6Eに対応
最新のWi-Fi 6Eにも対応し、高速かつ安定したワイヤレス通信で、オンライン会議やビデオ通話、オンラインゲームなども、途切れることなく快適に行えます。
また、Wi-Fi 6の高速通信と低遅延の特性は、VR/ARコンテンツのストリーミングにも最適です。VRヘッドセットをワイヤレスで接続し、高画質で滑らかなVR/AR体験を楽しむことができます。
2.5Gbpsのデュアル有線LANに対応
2.5GbpsのLANポートを2つ搭載しており、NASなどのネットワーク機器への接続に最適です。ギガビットLANの2.5倍の速度で、大容量ファイルの転送やバックアップもスムーズに行えます。
例えば、高画質の写真や動画ファイルをNASに保存したり、バックアップを取ったりする際にも、ストレスなく高速に処理できます。
Bluetooth 5.2による複数デバイス接続・LE Audioなどに対応
Bluetooth 5.2にも対応しており、ワイヤレスイヤホンやキーボード、マウスなどの複数デバイスへの同時接続も可能です。
また、LE Audioによる低遅延で高音質な音楽再生やオーディオのストリーミングが可能です。aptX Adaptiveなどの高音質オーディオコーデックにも対応しています。
※Wi-Fiモジュール搭載のため、通信性能に異常が生じた際は新しいものに交換できます。
<通信性能を比較>
- 1.「GMKtec NucBox M5 plus」・・・Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2、デュアル2.5G有線LAN
- 2.「GMKtec NucBox M5」・・・Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2、デュアル2.5G有線LAN
- 3.「GMKtec NucBox M6」・・・Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2、デュアル2.5G有線LAN
- 4.「GMKtec NucBox M7 Pro」・・・Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2、デュアル2.5G有線LAN
映像出力を確認・何台まで出力できる?解像度は?
新モデル「GMKtec NucBox M5 plus」は多様な映像出力ポートを搭載し、ゲーム、ビデオ編集、VR、3Dレンダリング、ストリーミング、マルチディスプレイ環境など、様々な用途で快適に映像を再生できるようになっています。
具体的には4K@60Hz出力に対応したHDMI 2.0ポート、DisplayPort 1.4、フル機能のUSB Type-Cポートを搭載し、最大3画面の同時出力が可能です。4K解像度の広大なデスクトップ領域は、複数のアプリケーションを同時に表示したり、高解像度の画像や動画を編集したりする際に、作業効率を大幅に向上させます。
PCゲームに活用して楽しむ
AMD Ryzen 7 5825Uに内蔵されているRadeon Graphicsは、軽めのゲームであれば快適にプレイできます。3画面出力でゲームの世界に没頭したり、大画面ディスプレイに接続して迫力のあるゲーム体験を楽しむことも可能です。
ビデオ編集をスムーズに
Radeon Graphicsは、動画編集ソフトを利用する際、ハードウェアエンコードを支援し、レンダリング時間を短縮できます。Premiere ProやDaVinci Resolveなどのソフトを使って、4K動画をスムーズに編集することが可能です。
VRの世界へ
VRヘッドセットを接続し、仮想現実の世界を体験することも可能です。4K解像度出力に対応しているので、高精細で臨場感あふれるVR体験を実現できます。
3Dレンダリングを高速化
BlenderやCinema 4Dなどの3Dレンダリングソフトを使用する際にも、Radeon Graphicsがその威力を発揮します。複雑な3Dモデルのレンダリングも、スムーズに行うことができます。
ストリーミング配信も快適に
3画面出力機能を活用すれば、ゲーム配信やライブ配信など、ストリーミング配信を効率的に行うことができます。例えば、ゲーム画面、チャット画面、配信ソフトの操作画面をそれぞれ別のディスプレイに表示することで、スムーズな配信が可能です。
マルチディスプレイ環境で生産性向上
複数のディスプレイを接続することで、作業効率を飛躍的に向上させることができます。例えば、プログラミングではコードエディタ、ブラウザ、ドキュメントをそれぞれ別の画面に表示したり、ビデオ編集ではタイムライン、プレビュー画面、エフェクト操作画面を分けて表示したりすることができます。
「GMKtec NucBox M5 Plus」のデメリット
「GMKtec NucBox M5 Plus」は非常にコスパに優れるミニPCですが、デメリットもあります。購入する前に必ず確認しておきましょう。
USB4.0ポートがない
「GMKtec NucBox M5 Plus」は高速データ転送や映像出力に有利なUSB4.0ポートが搭載されていません。
OCuLinkポートがない
「GMKtec NucBox M5 Plus」は外部グラフィックカードを接続できるOCuLinkポートがないため、グラフィック性能を強化することができません。
2.5インチHDD/SSDで拡張できない
「GMKtec NucBox M5 Plus」は2.5インチベイがないため、大容量のHDD/SSDを追加してストレージ容量を増やすことができません。
電源を内蔵していない
「GMKtec NucBox M5 Plus」はACアダプタが別途必要となるため、持ち運びの際にやや不便です。
グラフィックボードを内蔵できない
「GMKtec NucBox M5 Plus」のCPU内蔵のRadeon Graphics (Vega 8) は、最新ゲームや高負荷なグラフィック処理には不向きです。グラフィックボードを使って性能を引き上げたいところですが、スペックに限りがあるミニPCなので、それを内蔵することができません。
「GMKtec NucBox M5 Plus」のスペック
- プロセッサ AMD Ryzen7 5825U
※7nm/8コア/16スレッド/最大4.5GHz/TDP 15W - GPU Radeon RX Vega 8 (Ryzen 4000)
- RAM(メモリ) 16GB / 32GB DDR4 3200MT/s
- 拡張メモリ 最大64GB (SO-DIMM x2)
- ストレージ 512GB / 1TB M.2 NVMe (PCIe 3.0 M.2 2280)
- 拡張ストレージ 最大4TBまで (PCIe 3.0 M.2 2280スロット)
- 電源 ACアダプター(19V/3.42A)
- カメラ なし
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2
- 有線LAN 2.5G ギガビット有線LANに対応
- インターフェース USB-C (DP/PD/DATA) x1、USB3.2 Gen1 x2、USB 2.0 x2、HDMI 2.0 x1、Displayport 1.4 x1、2.5G 有線LAN(RJ45) x2、ヘッドホンジャック x1、電源ボタン、DCポート、ケンジントンロック
- 映像出力 4K 3画面出力に対応、HDMI 2.0 (4096×2160@60Hz)、USB-C (DP1.4)、Displayport 1.4
- 冷却システム アクティブ放熱システム、ツイン ターボファン、ヒートパイプ、静音
- VESAマウント 対応
- 筐体 メタル(金属)、CNC加工
- OS Window 11 Pro (インストール済み)、Linux をサポート
- サイズ 12.8 x 12.7 x 4.7 cm
- 重量 約528g
- カラー ブラック、ブルー
- 付属品 HDMIケーブル x1、電源ケーブル x1、保証カード x1、電源アダプター x1、VESAスタンド x1、取り扱い説明書 x1、ネジセット x1
「GMKtec NucBox M5 Plus」の評価
7つの基準で「GMKtec NucBox M5 Plus」を5段階で評価してみました。
- 映像出力:★★★★
- スペック:★★★
- デザイン:★★★
- 通信:★★★★
- 機能(拡張性):★★★★
- 使いやすさ:★★★★
- 価格:★★★★
<総合評価>
GMKtecから発売されたRyzen7 5825Uプロセッサ搭載のミニPCです。
豊富なポートを搭載し、優れた拡張性と通信性能を備えています。
「BMAX B5 A Pro」の方がいいのか?
同じプロセッサを搭載した「BMAX B5 A Pro」とはスペックが非常に似ています。
強いて違いを挙げると、「GMKtec NucBox M5 Plus」の方は16GB+512GBの他に、32GB+1TBモデルも用意しています。
また、「BMAX B5 A Pro」がBluetooth 5.0対応であるのに対し、「GMKtec NucBox M5 Plus」はBluetooth5.2に対応。
「GMKtec NucBox M5 Plus」は2.5Gの有線LAN端子を2つ持っているという違いもあります。
そのほか、細かい部分では、「GMKtec NucBox M5 Plus」の方はVESAマウントのスタンドやネジまで付属するのに対し、
「BMAX B5 A Pro」は付属しないという違いもあります。
総合的に見ると、「GMKtec NucBox M5 Plus」の方が性能がわずかに高く、お買い得ですが、タイミングによっては「BMAX B5 A Pro」の方が安いときもあります。
価格をこまめにチェックして、最終的には性能とのバランスを見てどちらにするかを決めましょう。
「GMKtec NucBox M5 Plus」に最適な人は?
ズバリ、パワフルでコスパの高いミニPCを探している人に最適です。
インテルN100やN97、N150では物足りなく、ある程度PCゲームや動画編集もこなせる性能をもつ低価格なミニPCを探している人に最適です。
内蔵のGPUの性能がインテルN100よりも圧倒的に高いため、
Adobe Photoshop / Adobe Illustratorを使ってグラフィックの作業をしたり、Blender、Cinema 4D、Autodesk Maya などの3Dモデリング・レンダリングソフトを使ったりするのにも最適です。
もちろん、Adobe Premiere Pro、DaVinci Resolveなどの動画編集もこなせる性能があるので、趣味はもちろん、仕事用のPCとしても最適です。
(まとめ)
プロレベルの負荷の高い作業を行うには不向きですが、一般の人が趣味や仕事で使うのなら、十分な性能で、きっと満足することは間違いありません。
安いときを見計らってタイミングよく購入することをおすすめします。
「GMKtec NucBox M5 Plus」の価格・販売先
「GMKtec NucBox M5 Plus」はGMKtec公式サイト、もしくはAmazonなどのECサイトで購入できます。
GMKtec公式サイト
- ベアボーンモデルで35,395円、
- 16GB+512GBモデルで43,090円、
- 32GB+1TBモデルで50,785円、
で販売されています。
GMKtec公式サイトで「GMKtec NucBox M5 Plus」をチェックする
※支払い方法はクレジットカード、PayPalです。
ECサイト
Amazonで38,995円(16GB+512GB)、
楽天市場で56,860円(送料無料)、
AliExpressで40,817円(ベアボーンモデル)、
米国 Amazon.comで $319.96(32GB+1TBモデル)、
で販売されています。
Amazonで「GMKtec NucBox M5 Plus」をチェックする
楽天市場で「GMKtec NucBox M5 Plus」をチェックする
ヤフーショッピングで「GMKtec NucBox M5 Plus」をチェックする
AliExpressで「GMKtec NucBox M5 Plus」をチェックする
米国 Amazon.comで「GMKtec NucBox M5 Plus」をチェックする
おすすめの類似製品を紹介
「GMKtec NucBox M5 Plus」に似た性能をもつミニPCも販売されています。
「BMAX B5 A Pro」
BMAXから発売された電源内蔵のWindowsミニPCです(2024年10月発売)。
AMD Ryzen7 5825U、16GB DDR4 メモリ、512GB M.2 NVMe SSDストレージ、拡張スロット(ストレージ用)、Displayport 1.4 x1、HDMI 2.1 x1、Windows 11を搭載しています。
また、4K 3画面出力、最大64GBまでのメモリ拡張、ストレージ拡張(M.2 NVMe、2.5inch HDD)、冷却システム、VESAマウント、Type-C (フル機能) x 1、USB 3.2 x2、USB 2.0 x2、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0、ギガビット有線LANに対応しています。
価格は、Amazonで38,999円(税込・16GB+512GB)、楽天市場で47,197円(送料無料)、ヤフーショッピングで78,868円、米国 Amazon.comで$329.99($60 OFFクーポン付き)です。
関連記事:Ryzenで最安「BMAX B5 A Pro」の性能と評価を解説
「Beelink EQ6」
Beelinkから発売されたAMD Ryzen 5 6600H / Ryzen 7 7735HS / Ryzen 9 6900HXプロセッサ搭載のミニPCです。Windows 11 Pro、16GB/24GB DDR5 メモリを搭載。500GB/1TB M.2 2280 PCle4x4 ストレージ、ストレージ用の拡張スロット(最大4TB)、電源供給ユニット、HDMI 2.0 (最大4K) x2搭載で、
4K 3画面出力、冷却システム MSC2.0、ACケーブルからの電源供給、最大8TBまでのストレージ拡張、最大64GBまでのメモリ拡張、自動電源ON、USB-C (10Gbps) x1、USB3 (10Gbps) x3、USB2.0 (480Mbps) x1、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、デュアル ギガビット有線LANに対応しています。
価格は、Amazonで68,900円(税込・Ryzen 7 7735HS+24GB+500GB)、米国 Amazon.comで$349.00 (Ryzen 5 6600H+16GB+500GB)、です。
関連記事:Ryzenで電源内蔵「Beelink EQ6」のメリット・デメリット
「MINISFORUM UM760 Slim」
MINISFORUMから発売されたAMD Ryzen 5 7640HS プロセッサ搭載のミニPCです。
Windows 11、32GB DDR5-4800MHzメモリ、512GB/1TB M.2 ストレージ、M.2 2280 PCIe4.0 SSD スロットx2を搭載しています。
また、8K 3画面 出力、M.2 SSDで最大8TBまでのストレージ拡張、最大96GBまでのメモリ拡張、効率的な放熱システム、VESAマウント、1つのUSB 4.0 Type-Cポート (Alt PD/40G/DP出力) 、2つのUSB3.2 Type-A (Gen2) ポート、Wi-Fi 6E、BlueTooth 5.3、2.5Gギガビット有線LAN通信に対応しています。
価格は、Amazonで55,184円(税込・16GB+1TBモデル)、楽天市場で68,980円(送料無料)、ヤフーショッピングで69,124円、AliExpressで50,954円、米国 Amazon.comで$319.00、です。
関連記事:「MINISFORUM UM760 Pro」の選択はアリか? 注目の高性能ミニPCと徹底 比較!
「CHUWI LarkBox S」
CHUWIから発売された第12世代 Intel Core i3-1220P 搭載のミニPCです(2024年10月 発売)。
Windows 11 Home、16GB DDR4 3200MHzメモリ、512GB PCIe 3.0 SSD ストレージ、SO-DIMM スロットを搭載しています。
また、RGBライト、4K 3画面出力、最大64GBまでのメモリ拡張、冷却システム、最大 1TB までのストレージ拡張、VESAマウント、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.1、1Gbpsのギガビット有線LAN通信に対応しています。
価格は、ヤフーショッピングで45,900円、CHUWI JPストアで45,900円(税込)、AliExpressで46,705円 (16GB+512GB)です。
関連記事:「CHUWI LarkBox S」とLarkBox X、HeroBoxを比較
他のGMKtec NucBox ミニPCと比較
他にもGMKtec NucBox ミニPCが販売されています。2024年モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。
GMKtec NucBox ミニPCのコスパがヤバすぎた! 最新 機種を比較
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