2025年8月1日に発売される「Galaxy Watch8」および「Galaxy Watch8 Classic」は、前モデルからデザインを一新し、革新的なAI機能と飛躍的に向上した性能を搭載した、次世代のスマートウォッチです 。
このレビューでは、Galaxy Watch8シリーズが日々の生活やトレーニングをどれだけ豊かにするのか、前モデル「Galaxy Watch7」やライバル製品と徹底的に比較・検証しました。
【先に結論からお伝えしましょう】
Galaxy Watch8 (Classic) の長所 (Pros):
- Classicモデルに復活した「回転ベゼル」による、他のどの製品にもない直感的で快適な操作性 。
- 最大3,000nitを誇るディスプレイは、真夏の屋外でも驚くほど鮮明で見やすい 。
- 世界初搭載の「Google Gemini」により、複数のアプリをまたぐ複雑なタスクも音声だけで実行できる 。
- Classicモデルは常時表示オンでも約2日間持続する、飛躍的に進化したバッテリー性能を誇る 。
- 世界初の「抗酸化指数」測定など、日々の健康管理をより深くするユニークな機能を搭載 。
Galaxy Watch8 (Classic) の短所 (Cons):
- 標準モデルのバッテリー性能は、前モデルからの着実な改善に留まる 。
- 心電図や血圧測定など、一部の高度な機能はGalaxyスマートフォンが必須となる 。
- 最高峰の性能を持つ一方で、競合製品と比較して高価な価格設定 。
- 急速充電の性能は、Google Pixel Watch 3などライバル製品に一歩及ばない 。
総合評価:
Galaxy Watch8シリーズは、Androidユーザーが体験できる最高峰のスマートウォッチです。特に、操作性とバッテリー性能を妥協したくないなら「Classic」モデル、軽快さと最新機能を求めるなら標準モデルが最適で、日々の生活をより深く、スマートに管理したいすべての人におすすめできます。
<この記事で分かること>
- Galaxy Watch7から進化した新しい「クッションデザイン」と快適な装着感
- Classicモデルで復活した「回転ベゼル」の圧倒的な操作性
- 最大3,000nitを誇るディスプレイの屋外での見やすさと色彩表現
- 世界初搭載「Google Gemini」で、具体的に何ができるのか
- 世界初の「抗酸化指数」など、新しいヘルスケア機能の実力と使い勝手
- AIを活用した「ランニングコーチ」によるパーソナルなトレーニング体験
- 標準モデルとClassicモデルで大きく異なるバッテリー性能の徹底比較
- FeliCa(Suica等)によるキャッシュレス決済や通知機能の利便性
- Apple WatchやPixel Watchなど、主要ライバル製品とのメリット・デメリット比較
- 各販売キャリアやECサイトごとの詳しい価格情報
- 項目別の詳細な5段階評価とその理由
- あなたに最適なモデルはどれか?購入前に知っておくべき注意点
この記事を最後まで読むことで、Galaxy Watch8シリーズを購入するべきかどうかがはっきりと分かるはずです。購入で悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
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公式ページ: Galaxy Watch8(ギャラクシーウォッチ8)Bluetooth, 44 mm Silver | Samsung Japan 公式
Galaxy Watch8 Classic(ギャラクシーウォッチ8クラシック)Bluetooth, 46 mm Black | Samsung Japan 公式
デザインと操作性:Galaxy Watch8 (Classic) ~見た目と使い心地の劇的な進化~
ここでは、Galaxy Watch8シリーズのデザインと操作性が、前モデルのGalaxy Watch7からどのように進化したのか、実際に使って感じた感動やメリットを交えながら詳しくレビューしていきます。特にGalaxy Watch8 Classicで復活した「回転ベゼル」の魅力は必見です。
見た目も着け心地も一新。洗練された「クッションデザイン」
Galaxy Watch8を手にして最初に感じたのは、その快適な装着感でした。前モデルのGalaxy Watch7も円形の「フローティングデザイン」で洗練されていましたが、Watch8シリーズで採用された「クッションデザイン」は、手首への収まりが全く違います 。丸みを帯びた四角形のフォルムは、単に見た目が新しくなっただけでなく、手首へのフィット感を高め、センサーの精度向上にも貢献しているとのことです 。
実際に、Galaxy Watch7と比較して約11%も薄くなった8.6mmのスリムなボディは、まさに「Galaxy Watch史上最薄」という言葉通り 。以前、Galaxy Watch7では睡眠時に背面のセンサーの突起が少し気になっていたのですが、Watch8ではその感覚が全くなく、着けていることを忘れてしまうほどでした 。これなら、24時間着けっぱなしで健康管理をしたいというニーズにも完璧に応えてくれます。素材も、Watch8は軽やかな「アーマーアルミニウム」、Classicは高級感漂う「ステンレススチール」と、好みに合わせて選べるのが嬉しいポイントです 。
サイズと重量:モデルごとの個性と選び方
Galaxy Watch8シリーズは、サイズと重量においても各モデルの個性が際立っています。スタンダードなGalaxy Watch8は、40mm(30.1g)と44mm(33.8g)の2サイズ展開です 。特筆すべきはその薄さで、両サイズともに厚さはわずか8.6mm 。前モデルのGalaxy Watch7が9.7mmだったことを考えると 、この約1mmの差は装着感に大きな違いを生み出しており、一日中着けていても全く負担になりませんでした。
<サイズの違い>
- Galaxy Watch8:44mm: 46.0×43.7×8.6mm / 40mm: 42.7×40.4×8.6mm
※Classic:46.0×46.4×10.6mm (46mmモデル) - Galaxy Watch7:44mm:44.4 x 44.4 x 9.7 mm / 40mm:40.4 x 40.4 x 9.7 mm
一方で、Galaxy Watch8 Classicは46mmのワンサイズで、重量は63.5gとずっしりとした重みがあります 。これはスタンダードモデルの約2倍の重さですが、決してマイナスな点ではありません。むしろ、ステンレススチール素材と相まって、高級な機械式腕時計のような確かな存在感を放っています。実際に腕に着けてみると、この重厚感が所有欲を満たしてくれ、スーツスタイルなどフォーマルな場面で特に映えました。軽快さを求めるならWatch8、伝統的な腕時計の風格を求めるならWatch8 Classicと、ライフスタイルに合わせて明確に選べるのが良い点だと感じます。
<重量の違い>
- Galaxy Watch8:44mm: 33.8g / 40mm: 30.1g (ストラップ除く)
※Classic:63.5g (ストラップ除く) - Galaxy Watch7:40mm:28.8g / 44mm:33.8 g
ライフスタイルで選べるカラーバリエーション
Galaxy Watch8シリーズは、モデルによってカラーバリエーションのコンセプトが明確に異なります。自分のスタイルや利用シーンに合わせて選べるのが大きな魅力です。
スタンダードモデルの「Galaxy Watch8」は、グラファイトとシルバーの2色展開です 。どちらも洗練されたミニマルな色合いで、日常のどんな服装にも自然に溶け込みます。私が試したシルバーは、ワークアウトウェアから普段着まで合わせやすく、シーンを選ばない万能性を感じました。
一方、「Galaxy Watch8 Classic」は、時代を超えて愛されるブラックとホワイトの2色が用意されています 。重厚感のあるブラックはフォーマルな場面で手元をぐっと引き締め、フレッシュなホワイトはモダンでクリーンな印象を与えてくれます 。週末のカジュアルな服装にホワイトモデルを合わせたところ、それだけで全体のコーディネートが格上げされたように感じました。
待望の復活!直感操作が心地よい「回転ベゼル」と「クイックボタン」
Galaxy Watch8 Classicを操作して、思わず「これだ!」と声が出たのが、物理的な「回転ベゼル」の復活です 。Galaxy Watch7にも画面の縁をなぞる「タッチベゼル」はありましたが、やはり物理的なベゼルをカチカチと回す操作感は格別。Spotifyで再生リストをスクロールしたり、LINEの通知を次々に確認したりする際の、指が画面を覆い隠すことのない直感的な操作は、一度体験すると手放せなくなります 。
さらに、新たに追加された「クイックボタン」も非常に便利です 。私はよくランニングをするのですが、走り出す前にグローブを着けた手でも、このボタン一つでワークアウトアプリをサッと起動できました。このボタンは「Galaxy Wearable」アプリで好きな機能に割り当てられるので、自分の使い方に合わせてカスタマイズできるのも魅力です 。この回転ベゼルとクイックボタンの組み合わせは、まさに「クラシック」の名にふさわしい、完成された操作性だと感じました。
バンド交換は新システムへ。スタイルとフィット感の両立
バンドの交換システムも「ダイナミックラグシステム」という新しい方式に変わりました 。Galaxy Watch7では一般的な20mm幅のバンドが使えたため、サードパーティ製の選択肢が豊富という利点がありましたが、この新システムはそれを上回る快適さでした 。ボタン一つでカチッと簡単に取り外しができるので、朝の通勤時はレザー調のバンド、ジムではスポーツバンド、といったように、シーンに合わせて気軽にスタイルを変えられます 。
特にGalaxy Watch8 Classicに付属するハイブリッドバンドは秀逸で、外側は高級感のあるレザー調、肌に触れる内側は汗に強いシリコン製になっています 。これにより、フォーマルな服装にも合わせやすいデザインでありながら、ワークアウトで汗をかいても快適な着け心地を維持できました。ただし、従来のバンドとの互換性はないため、過去の資産を活かしたいと考えている人は注意が必要です 。
多彩なバンドで楽しむ、自分だけのスタイル
Galaxy Watch8シリーズの魅力は、その日の気分や服装に合わせてスタイルを自由に変えられる多彩なバンドにもあります。両モデルとも製品ボックスにバンドが一つ同梱されていますが、その種類や別売りのオプションが異なります。
Galaxy Watch8(スタンダードモデル)には、アクティブなシーンに最適なシリコン製の「Sport Band」が同梱されています 。別売りオプションとして、より柔らかな着け心地の「Fabric Band」も用意されており、カラーもピンクやミントなどポップな色が揃っているため、ファッションのアクセントとしても楽しめます 。
一方、Galaxy Watch8 Classicには、より高級感のある「Hybrid Band」が同梱されています 。このバンドは、外側が上品な合成皮革、内側が汗に強いシリコンという二重構造になっており、フォーマルな場面でもワークアウトでもシーンを選ばずに使えるのが非常に便利でした 。さらに別売りで「Sport Band」や「Fabric Band」、「Athleisure Band」といったプレミアムなバンドも用意されており、トープやキャメルといった落ち着いた色合いも選べるため、より自分らしいカスタマイズが可能です 。
<Galaxy Watch8 (Classic) の付属品>
- バンド(ストラップ)
- マグネット式充電パッド付きUSB-Cケーブル
- 保証情報が記載された小冊子
- (※電源アダプターは同梱されていません )
まとめ:デザインと操作性
- デザイン:Galaxy Watch7から大きく進化した「クッションデザイン」は、約11%の薄型化と相まって、睡眠中も気にならない史上最高の快適性を実現しています 。
- 素材:Watch8の軽量なアーマーアルミニウムと、Classicの高級感あふれるステンレススチールは、ライフスタイルや好みに合わせて選べる魅力的な選択肢です 。
- サイズと重量:日常使いで軽快なWatch8(40/44mm)と、伝統的な腕時計のような重厚感を持つWatch8 Classic(46mm)から、ライフスタイルに合わせて選べます 。
- カラー:Watch8はモダンな「グラファイト/シルバー」、Classicは時代を超越した「ブラック/ホワイト」と、モデルごとに異なる魅力的なカラーが用意されています 。
- 操作性(Classic):物理的な「回転ベゼル」の復活は素晴らしく、カチカチとした感触とともに直感的で確実な操作が可能で、他のスマートウォッチの追随を許しません 。
- バンド:「Sport Band」や「Hybrid Band」など、利用シーンに合わせて選べる多彩な公式バンドが用意されており、自分だけのスタイルを表現できます 。
- バンド交換:新しい「ダイナミックラグシステム」はバンド交換を非常に簡単にしますが、従来の20mmバンドとの互換性はない点に注意が必要です 。
ディスプレイ:Galaxy Watch8 (Classic) ~太陽の下でも、もう迷わない~
ここでは、Galaxy Watch8シリーズのディスプレイが、前モデルのGalaxy Watch7と比べてどれほど進化したのか、その圧倒的な見やすさと、日々の生活を彩るウォッチフェイスの魅力について、実際の体験を基にレビューしていきます。
太陽の下でも鮮明に。シリーズ史上最高の3,000nitsディスプレイ
スマートウォッチの長年の悩み、それは「日中の屋外での見づらさ」でした。前モデルのGalaxy Watch7も、輝度の自動調整機能のおかげで屋外での視認性は良好でしたが、Galaxy Watch8は、そのレベルを遥かに超えてきました。その秘密は、最大3,000nitsという圧倒的なピーク輝度にあります。
この進化の恩恵を最も感じたのは、晴れた日の昼間にランニングへ出かけた時です。以前、Galaxy Watch7でペースや心拍数を確認する際は、一瞬立ち止まって手で影を作ったり、画面に顔を近づけたりする必要がありました。しかし、Galaxy Watch8では、走りながら手首をチラッと見るだけで、全ての情報がまるで室内にいるかのようにクリアに目に飛び込んできたのです。この体験は、まさに感動的で、日差しの強い場所でのアクティビティが、これほどストレスフリーになるのかと驚かされました。
鮮やかな発色とクリアな文字。情報が際立つ視認性
Galaxy Watch8シリーズが搭載するSuper AMOLED(有機EL)ディスプレイは、その圧倒的な明るさだけでなく、色の表現力も素晴らしいの一言です。前モデルのGalaxy Watch7もカラフルで見やすい画面でしたが 、Watch8ではその美しさがさらに際立ちます。ワークアウト中に表示される心拍数ゾーンのグラフは、赤や緑の色彩が非常に鮮やかで、視覚的に自分の運動強度を瞬時に把握するのに役立ちました。
文字やグラフの鮮明さも特筆すべき点です。高解像度ディスプレイのおかげで、LINEやGmailの通知も、小さな文字までくっきりと表示され、ストレスなく読むことができます。また、輝度の自動調整機能も非常に優秀で、明るい屋外から薄暗い室内へ移動した際も、瞬時に最適な明るさに調整してくれました。Galaxy Watch7でもこの機能は便利でしたが 、Watch8のより高いピーク輝度は、調整可能な範囲を広げ、どんな状況下でも最高の視認性を確保してくれるという絶対的な安心感を与えてくれます。
傷への強さも継承。安心のサファイアクリスタル
ディスプレイの美しさを長く保つ上で、明るさと同じくらい重要なのが傷への強さです。その点、Galaxy Watch8シリーズは、高級腕時計にも採用される「サファイアクリスタルガラス」を前モデルのGalaxy Watch7から引き続き採用しており、安心感があります 。
これは単なるスペック上の言葉ではなく、日々の生活での安心感に直結します。実際にレビュー期間中、うっかりデスクの角や壁に手首をぶつけてしまうことが何度かありましたが、ヒヤッとしながら確認してもディスプレイには一切傷が見当たりませんでした。このタフさがあるからこそ、満員電車での通勤から、ジムでのトレーニングまで、画面を気にすることなくアクティブに使い倒せるのだと実感しました。素材の変更はありませんが、この堅牢性を引き継いでくれたのは、非常に嬉しいポイントです。
モデルごとに最適化された画面サイズと形状
Galaxy Watch8シリーズは、モデルごとにディスプレイのサイズや形状が巧みに設計されています。スタンダードなWatch8の44mmモデルはWatch7と同じく1.47インチの大画面で情報を一度に多く表示でき、40mmモデルは1.31インチから1.34インチとわずかに大型化したもののコンパクトさを保っています。
特徴的なのは、ガラスがケースから少し盛り上がったデザインになっている点。最初は傷がつかないか少し心配でしたが、使ってみると画面の端をスワイプする操作が非常にしやすく、隆起したデザインの意図に納得しました。
一方、Galaxy Watch8 Classicのディスプレイは1.34インチ。前モデルのGalaxy Watch6 Classicが1.5インチだったことを考えると少し小さくなっていますが、これは全く気になりませんでした。なぜなら、象徴的な「回転ベゼル」が物理的にディスプレイを保護してくれますし、何より3,000nitsの圧倒的な明るさが、画面サイズ以上の見やすさを提供してくれるからです。
自分らしさを表現する、多彩なウォッチフェイス
毎日の気分や服装に合わせて時計の「顔」を変えられるのは、スマートウォッチの大きな楽しみの一つです。Galaxy Watch8のウォッチフェイスは、その種類が豊富でカスタマイズ性も非常に高いと感じました。ポップでカラフルなデザインから、クラシックなアナログ時計風のデザインまで、選ぶのに迷ってしまうほどです。
私が特に気に入っているのは、ウォッチフェイスのコンプリケーション(情報表示部分)を細かく設定できる点です。例えば、仕事の日は「次の予定」「天気」「バッテリー残量」を表示する実用的なデザインに、休日は「歩数計」「心拍数」「Spotifyのショートカット」を配置したアクティブなデザインに、といった具合に「Galaxy Wearable」アプリから簡単に変更できます。背景や針の色まで自分好みに変えられるので、まさに自分だけのオリジナルウォッチを作り上げる感覚で、毎日愛着が湧いてきます。
<Galaxy Watch8 (Classic)のディスプレイ仕様>
- 種類: Super AMOLED(有機EL)
- 素材: サファイアクリスタルガラス
- 輝度: 最大3,000nits
- Galaxy Watch8:
- 44mmモデル: 約1.47インチ (480×480)
- 40mmモデル: 約1.34インチ (438×438)
- Galaxy Watch8 Classic:
- 46mmモデル: 約1.34インチ (438×438)
まとめ:ディスプレイ
- 明るさ:最大3,000nitsの輝度は圧巻で、真夏の屋外でも驚くほど見やすいです。
- 視認性:鮮やかなSuper AMOLEDと輝度の自動調整により、文字もグラフも常にクリアで、Galaxy Watch7から格段に向上しました。
- 耐久性:Galaxy Watch7から引き続き採用されているサファイアクリスタルガラスのおかげで、日常使いでの傷の心配が少なく安心です 。
- 画面サイズ:Classicは若干小さくなりましたが、それを補って余りある明るさとベゼルによる保護が魅力です。
- ウォッチフェイス:豊富でカスタマイズ性も高く、気分や服装に合わせて自分だけの時計にできます。
AI機能とUI:Galaxy Watch8 (Classic) ~手首から始まる、未来の操作体験~
ここでは、Galaxy Watch8シリーズに搭載された革新的なAI機能と、より洗練されたユーザーインターフェース(UI)が、私たちの日常をどのように変えるのか、前モデルのGalaxy Watch7との比較を交えながら、その魅力を詳しくレビューしていきます。
新しいOne UI 8 Watch:情報が整理され、操作がより快適に
Galaxy Watch7のUIも、その滑らかな「ヌルヌルサクサク」の操作感で十分に快適でしたが、Galaxy Watch8に搭載された「One UI 8 Watch」は、情報の見せ方とアクセス性を新たなレベルへと引き上げています。
特に感動したのは、新機能の「マルチインフォタイル」です。Watch7では、歩数や睡眠スコア、カレンダーなどを確認するために、タイルを何度も左右にスワイプする必要がありました。しかしWatch8では、これらの複数の情報を一つのタイルに集約し、縦スクロールでまとめて確認できるのです。これにより、手首を一度傾けるだけで、一日の活動状況が一目瞭ोज़然となり、情報確認の効率が劇的に向上しました。
さらに、画面下部に常時表示される「Now Bar」も非常に便利です。例えば、Spotifyで音楽を再生しながらタイマーをセットすると、Now Barに両方のアイコンが表示され、タップするだけで瞬時にアプリを切り替えられます。これは、Watch7のUIにはなかった機能で、複数の作業を同時に行う際のストレスを大きく軽減してくれました。
手首の上の有能な秘書、Google Gemini
Galaxy Watch8シリーズの真価は、そのUIの使いやすさと、世界で初めて標準搭載されたAIアシスタント「Google Gemini」の融合にあります。Galaxy Watch7のAI機能も便利でしたが、Geminiはもはや単なるアシスタントではなく、「手首の上の有能な秘書」と呼ぶべき存在です。
日常のタスクをハンズフリーで
最も基本的な使い方から、その賢さには驚かされます。料理中に両手が小麦粉で汚れている時、「OK Google、15分のタイマーをセットして」と話しかけるだけで、瞬時にタイマーが作動します。手が離せない状況で、これは本当に助かりました。また、週末の予定を立てている時に「この辺りでおすすめのレコード店は?」と尋ねると、私が知らなかったお店のリストを即座に提示してくれました。Galaxy Watch7でもタイマー設定などはできましたが、Geminiの応答の自然さと得られる情報の質は、明らかに一段上のレベルにあります。
魔法のような連携プレー。複数のアプリを声一つで操る
Geminiが「秘書」であると実感したのは、複数のアプリをまたいでタスクを実行してくれた時です。友人と会う約束をしていた日、私はWatch8に向かってこう話しかけました。「OK Google、近くのカフェを探して、友人に『ここで会おう』とメッセージを送って」。するとGeminiは、まず地図アプリでカフェの候補をいくつか提示し、私が一つを選ぶと、その場所の情報を含んだメッセージを自動で作成してくれたのです。この一連の流れが声だけで完結する体験は、まさに魔法のようでした。これは、単一の命令しか実行できなかったGalaxy Watch7のAIとは次元の違う芸当です。
ワークアウトも、メールチェックも。声で始めるスマートな習慣
日々の習慣も、Geminiとの連携でよりスムーズになります。ランニングに出かける際、これまでは画面を操作してワークアウトアプリを起動していましたが、Watch8では「OK Google、30分間のランニングを開始して」と言うだけで、Samsung Healthがすぐに計測を始めてくれます。この一手間がなくなるだけで、運動を始めるハードルがぐっと下がりました。
また、ビジネスシーンでもその能力を発揮します。重要な会議の前に、長いメールの内容を思い出す必要があった際、「最新のメールを要約して」と頼むと、要点を簡潔にまとめて画面に表示してくれました。この要約をそのまま同僚にメッセージで送るよう指示することも可能です。移動中や外出先で、スマートフォンを取り出すことなく情報処理ができるこの機能は、もはや手放せないと感じています。
<Galaxy Watch8 (Classic)のGeminiでできること>
- 質問するだけで、さまざまな回答やアイデアを提案してくれます 。
- 「近くのカフェを探して友人にメッセージを送る」といった、複数のアプリをまたぐ複雑なタスクを声だけで実行できます 。
- カレンダー、リマインダー、タイマーといった基本的なアプリをハンズフリーで操作できます 。
- 「30分間のランニングを始めて」と話すだけで、Samsung Healthのワークアウト計測を自動で開始できます 。
- 受信したメールの検索や、その内容の要約を音声で指示できます 。
- 駐車した場所やロッカーの番号など、忘れたくない情報を覚えておくように頼むことも可能です 。
まとめ:AI機能とUI
- UIの進化:新しい「One UI 8 Watch」は、マルチインフォタイルやNow Barにより、Galaxy Watch7に比べて情報へのアクセス性が飛躍的に向上し、操作がより直感的になりました。
- AIアシスタント:世界初搭載の「Google Gemini」は、単なる音声操作を超え、アプリを横断する複雑なタスクも実行できる、まさに「手首の秘書」と呼べる存在です。
- 連携のスムーズさ:洗練されたUIと高度なAIがシームレスに連携することで、これまでのスマートウォッチでは考えられなかった革新的な操作体験が生まれています。
- 比較:Galaxy Watch7のシンプルなAI機能やUIも快適でしたが、Galaxy Watch8はAIの知能とUIの効率性において、全く新しい次元に到達しています。
ヘルスケア機能:Galaxy Watch8 (Classic) ~毎日の健康管理を、もっと深く、パーソナルに~
ここでは、Galaxy Watch8シリーズが搭載する先進的なヘルスケア機能について、その魅力と実用性をレビューします。前モデルのGalaxy Watch7から引き継がれた優れた機能に加え、世界初の新機能が私たちの健康意識をどう変えるのか、実際の体験を交えながら探っていきます。
日々の食生活を見直すきっかけに。世界初の「抗酸化指数」測定
Galaxy Watch8を手にして最も未来を感じたのが、世界で初めて搭載された「抗酸化指数」の測定機能です。これまで専門的な検査でしか知ることのできなかった、食生活のバランスを示す指標を手首の上で測れるというのですから、期待せずにはいられませんでした。測定は簡単で、ウォッチを腕から外して背面のセンサーに親指を数秒間あてるだけ。すると、現在の私の抗酸化レベルが数値で示されました。
初めての測定後、アプリは「今日は柿を1個食べてみましょう」という具体的なアドバイスをくれました。しかし、面白いことに、ベリー類や緑茶など抗酸化作用のあるとされる食事を意識して摂った翌日に再度測定すると、スコアが下がってしまうことも。日によって結果にばらつきがあり、その日の体調にも左右されるようで、まだ発展途上の機能という印象は否めません。それでも、自分の食生活が即座に数値としてフィードバックされる体験は非常に新鮮で、「次の食事は野菜を増やそう」と自然に意識が向かう、これまでにない健康管理のきっかけを与えてくれました。
睡眠中の健康を可視化。「血管負荷」と「就寝時刻のガイダンス」
Galaxy Watch8のヘルスケアは、私たちが眠っている間も進化を続けます。特に、睡眠の質をより深く理解するための新機能には驚かされました。
まず試してみたのが、新機能の「血管負荷」モニタリングです。最初の3日間は、私の体に合わせて静かに基準値を測定。4日目の朝、わくわくしながらSamsung Healthアプリを開くと、私の血管負荷は「安定」と表示されており、まずは一安心。アドバイスとして「十分な睡眠と運動、心臓に良い食事」といった一般的な内容が表示されましたが 、自分の心血管の状態が具体的な指標として可視化されるのは新しい体験でした。
ただ、ある夜は寝返りが多かったのか「データ不足」と表示されることもあり、完璧な安定性には今後の改善を期待したいところです 。それでも、Galaxy Watch7の睡眠トラッキングから一歩進んだ、長期的な健康意識を高めてくれる機能だと感じました。
次に、「就寝時刻のガイダンス」機能を有効にしてみました。すると数日後、AIは私の睡眠パターンから「今夜は23時~23時30分の間に就寝しましょう」と提案してくれました。正直なところ、仕事の都合で帰宅時間がバラバラになりがちな私は、つい夜更かしをしてしまうのが悩みでしたが、毎日同じ時間帯に通知が来ることで、自然と「そろそろ休む時間だな」と意識するようになりました。続けていくうちに、朝の目覚めが驚くほどスッキリするように。日中のエナジースコアも安定して高得点を記録するようになり、自分の体が整っていくのを実感できました。これは単なる通知ではなく、乱れた生活リズムを整えてくれる、まさにパーソナルな健康コーチでした。
より深く自分を理解する。進化した基本ヘルスケア
もちろん、Galaxy Watch7で好評だった基本的なヘルスケア機能も健在です。睡眠段階や血中酸素レベル、皮膚温度などを詳細に記録する睡眠トラッキングは、相変わらず高精度。自分の睡眠タイプを8種類の動物に例えてくれる機能も、楽しみながら睡眠改善に取り組むモチベーションになります。
さらに、指二本をボタンにあてるだけで体脂肪率や筋肉量を測定できる「体組成測定」は、日々のトレーニングの成果を体重以外の指標で確認するのに非常に役立ちました。リアルタイムでストレスレベルを通知してくれたり、ガイド付きの呼吸法でリラックスを促してくれたりする機能も、忙しい毎日の中で自分の心身と向き合う大切な時間を与えてくれます。これらの機能が、新しい抗酸化指数や血管負荷といった指標と組み合わさることで、Galaxy Watch8は、これまでにない多角的な視点から私たちの健康を見守ってくれるデバイスに進化したと実感しました。
<Galaxy Watch8 (Classic)の主なヘルスケア機能>
- 抗酸化指数測定: ウェアラブルデバイスとして世界で初めて、食生活のバランスを示す抗酸化レベルを測定。
- 血管負荷モニタリング: 睡眠中の血管系へのストレスを継続的に追跡し、心血管の健康状態を評価。
- 就寝時刻のガイダンス: AIがユーザーの睡眠データを分析し、最適な就寝時刻を提案。
- 睡眠トラッキング: 睡眠段階、血中酸素レベル、皮膚温度、いびきなどを詳細に記録し、睡眠の質を分析。
- 体組成測定: 体脂肪率、骨格筋量、体内水分量などをいつでも手軽に測定。
- ストレス測定: ストレスレベルをリアルタイムで追跡し、高いレベルを検知すると呼吸法などを提案。
まとめ:ヘルスケア機能
- 革新性:世界初の「抗酸化指数」測定は、日々の食生活と健康状態のつながりを可視化する画期的な機能です。
- 深化:「血管負荷」や「就寝時刻のガイダンス」といった新機能が加わり、Galaxy Watch7よりもさらに深く、プロアクティブな健康管理が可能になりました。
- 実用性:一部の機能にはまだ発展途上の側面もありますが、日々の健康意識を高めるきっかけとしては非常に有効です。
- 継続性:精度の高い睡眠トラッキングや体組成測定など、Galaxy Watch7で評価の高かった機能は引き続き搭載されており、総合的な健康管理ツールとして非常に高い完成度を誇ります。
スポーツ機能:Galaxy Watch8 (Classic) ~AIコーチと走る、新しいトレーニング体験~
ここでは、Galaxy Watch8シリーズがフィットネス愛好家にとってどれほど魅力的なデバイスであるかをレビューします。特に、AIを活用してパーソナライズされたトレーニングを提供する「ランニングコーチ」機能と、その土台となる高精度なGPS性能が、前モデルのGalaxy Watch7からどう進化したのか、実際のランニング体験を交えながら詳しく解説していきます。
100種類以上の種目に対応。日々の活動から本格的なトレーニングまで
Galaxy Watch8は前モデルのGalaxy Watch7が誇った「100種類以上のワークアウト記録」という強みをしっかりと受け継いでいます 。実際に使ってみて、その対応種目の多さには改めて感心しました。日常的なウォーキングやランニングはもちろん、ジムでの筋力トレーニング、週末のハイキング、さらにはヨガやゴルフ、水泳といった専門的な種目まで、専用のモードが用意されています 。
単に時間を記録するだけでなく、例えばランニングではケイデンス(歩数/分)や上下動といったフォームに関する詳細な指標まで確認できます 。ここまで細かく分析できるので、自分の活動をただ記録するだけでなく、質を高めていきたいという思いに応えてくれる懐の深さを感じました。
パーソナルAIコーチと共に走る。「ランニングコーチ」機能
Galaxy Watch8のスポーツ機能で、私が最も感動したのは新しく搭載された「ランニングコーチ」です。Galaxy Watch7にも100種類以上の豊富なワークアウトモードはありましたが、Watch8のコーチングは全くの別次元でした。
最初に、現在の走力を測定するための12分間の評価テストを受けるように促されます。正直、全力で12分間走るのはかなりきつかったですが、その結果に基づいて私のフィットネスレベルが「レベル3」と判定され、パーソナライズされた4週間のトレーニングプランが自動で作成されたのには驚きました。単に記録するだけでなく、明確な目標と道筋を示してくれるのです。
実際にプランに沿って走ってみると、ウォッチから「ペースを維持しましょう」「順調です」といった音声フィードバックが定期的に聞こえてきます。正直、一部の応援メッセージは定型的に感じられましたが、自分一人ではつい甘えが出てしまう場面で、この声が背中を押してくれました。おかげで、これまで挑戦したことのなかったペースでのインターバル走にも取り組むことができ、トレーニングの質が明らかに向上したのを実感しました。これは、Galaxy Watch7にはなかった、まさにパーソナルコーチと二人三脚で成長していくような新しい体験でした。
都会のビル群でも迷わない。高精度デュアルバンドGPS
AIコーチの的確な指示も、正確なデータがあってこそ。その点、Galaxy Watch8は、Galaxy Watch7で高く評価されていた高精度なデュアルバンドGPS(L1+L5)を引き続き搭載しており、絶大な安心感があります 。
ランニングコーチの評価テストでは、あえて高層ビルが立ち並ぶ街の中心部をルートに選びました。ここは、一昔前のGPSウォッチなら測位が乱れてしまうような場所です。しかし、ランニングを終えてSamsung Healthアプリで記録されたルートマップを確認して、私は思わず唸りました。GPSの軌跡は、私が走った歩道の位置まで正確に地図上にトレースしており、ビルによるGPSの乱れは全く見られません。このレベルの精度があるからこそ、AIコーチが示すペースも、ウォッチが記録する距離も、心から信頼できるのです。
トレーニングを支える便利な機能と操作性
トレーニング中の細やかな使い勝手も、見事に作り込まれています。寒い朝にランニンググローブを着けたままでも、Galaxy Watch8 Classicの「クイックボタン」を押すだけで、即座にワークアウトを開始できました 。また、ジムで筋トレを始める際には「OK Google、筋力トレーニングを開始して」と話しかけるだけ。スマートフォンを取り出す必要すらありません。
そして、何よりトレーニング中のモチベーションを支えてくれたのが、最大3,000nitsを誇る圧倒的に明るいディスプレイです 。真夏の強い日差しの下でも、心拍数ゾーンを示すカラフルなグラフやペース表示が驚くほどクリアに見えました。Galaxy Watch7も屋外での視認性は良好でしたが、Watch8のこの見やすさは、どんな環境でもトレーニングに集中させてくれる、大きなアドバンテージだと感じました。
<Galaxy Watch8 (Classic)の主なスポーツ機能>
- AIランニングコーチ: 12分間の評価テストに基づき、個人のレベルに合わせたパーソナライズされたトレーニングプランをAIが自動作成し、音声ガイダンスでサポート 。
- 高精度デュアルバンドGPS: L1とL5の周波数帯を利用し、高層ビル街などでも正確な位置、距離、ペースを記録 。
- パーソナライズされた心拍数ゾーン: ユーザーの心肺能力に合わせて心拍数ゾーンを自動で設定し、効果的なトレーニングをサポート 。
- 100種類以上のエクササイズ記録: ランニングやサイクリングはもちろん、多様なスポーツやトレーニングに対応 。
- 音声コマンドによるワークアウト開始: Google Geminiに話しかけるだけで、目的のワークアウトをハンズフリーで開始可能 。
まとめ:スポーツ機能
- AIコーチ:個人のレベルに合わせた本格的なトレーニングプランを提供し、モチベーションの維持とパフォーマンス向上に大きく貢献します。
- GPS精度:Galaxy Watch7から継承した高精度デュアルバンドGPSは、都市部でのランニングでも信頼性が非常に高く、トレーニングデータの正確性を担保しています。
- 操作性:クイックボタンや音声コマンドにより、どんな状況でもスムーズにワークアウトを開始でき、トレーニングに集中できます。
- 視認性:屋外での視認性が劇的に向上したディスプレイのおかげで、日差しの強い環境でもストレスなくデータを確認できます。
- 比較:豊富な運動記録機能を持っていたGalaxy Watch7に対し、Galaxy Watch8は「AIコーチ」という強力な付加価値を得て、より専門的でパーソナルなトレーニングパートナーへと進化を遂げました。
バッテリー性能:Galaxy Watch8 (Classic) ~Classicモデルで劇的に進化したスタミナ~
ここでは、スマートウォッチ選びで最も重要な要素の一つであるバッテリー性能について、Galaxy Watch8シリーズの実力をレビューします。前モデルのGalaxy Watch7からの進化はもちろん、特にGalaxy Watch8 Classicが私の予想を遥かに超える驚きのスタミナを見せてくれました。その体験を詳しくお伝えします。
日常使いの安心感が増した「Galaxy Watch8」
スタンダードモデルの「Galaxy Watch8」は、公式スペックでは常時表示(AOD)オフ時で最大40時間、オン時で最大30時間と、前モデルのGalaxy Watch7と同じ駆動時間が公表されています 。しかし、内部的にはバッテリー容量が44mmモデルで425mAhから435mAhへ 、40mmモデルでは300mAhから325mAhへと、着実に増量されています 。
この差が、実際の使い勝手に確かな進化をもたらしていました。Galaxy Watch7を使っていた時は、AODをオンにしていると一日が終わる頃にはバッテリー残量が心許なくなりがちでした 。しかしGalaxy Watch8では、AODをオンにし、睡眠トラッキングや日中の通知確認といった通常の使い方で、安定して約26時間バッテリーが持続しました 。これは、24時間を超えるのがやっとだったGalaxy Watch7と比べて大きな違いです 。
毎日の充電が基本であることに変わりはありませんが、「昨夜、充電し忘れた!」という朝でも慌てる必要がないという精神的な余裕が生まれたのは、非常に大きなメリットだと感じました。
予想を裏切る長寿命。「Galaxy Watch8 Classic」の驚くべき実力
Galaxy Watch8 Classicも、公式スペック上の駆動時間はスタンダードモデルと同じで、常時表示(AOD)オフ時で最大40時間、オン時では最大30時間とされています 。しかし、この公式スペックは、私が実際に体験したClassicの驚異的なスタミナを全く反映していませんでした。
AODを常にオンにし、日中のワークアウトから夜間の睡眠までフルにトラッキングしたにもかかわらず、なんと約49時間、つまり丸二日間も充電なしで使えたのです 。これは、私の使い方では毎日充電が必要だったGalaxy Watch7やスタンダードなWatch8とは比較にならないほどの長寿命です 。これにより、充電は「毎日の義務」から「2日に1回の作業」へと変わり、スマートウォッチとの付き合い方が根本から変わりました 。
週末の短い旅行なら、充電器を持たずに出かけられるほどの安心感。この圧倒的なスタミナは、比較的小さめの画面と大容量バッテリーの組み合わせによるものと考えられ、Classicモデルを選ぶ最大の理由になると断言できます 。
変わらぬ手軽さ。スピーディーなワイヤレス充電
充電方法は、両モデルともに従来通り、背面にマグネットでピタッとくっつく専用のワイヤレス充電器を使用します 。空の状態からフル充電までは約1時間半と、Galaxy Watch7から大きく変わってはいません 。もちろん、もっと速ければ嬉しいですが、特に2日に1回の充電で済むClassicモデルでは、この充電速度で全く不満はありませんでした。朝の支度中に少し充電するだけでも、その日一日を乗り切るのに十分な電力を確保できる手軽さは健在です。
<Galaxy Watch8 (Classic)のバッテリー仕様>
- バッテリー容量:
- Galaxy Watch8 (44mm): 435mAh
- Galaxy Watch8 (40mm): 325mAh
- Galaxy Watch8 Classic (46mm): 445mAh
- 公式駆動時間:
- 常時表示(AOD)オフ時: 最大40時間
- 常時表示(AOD)オン時: 最大30時間
- 充電方式: WPCベースのワイヤレス急速充電
まとめ:バッテリー性能
- Galaxy Watch8:Galaxy Watch7から着実に進化し、AODオンでも丸一日は余裕で持つ安心感を獲得しました。
- Galaxy Watch8 Classic:公式スペックを遥かに超え、AODオンでも約2日間持続する驚異的なスタミナを実現。充電の頻度が半減します。
- 充電:約1時間半でフル充電可能なワイヤレス充電は手軽で、Classicモデルの長いバッテリー持ちと相まって非常に快適です。
- 比較:日常的な安心感を求めるならWatch8、充電の手間を最小限にしたいなら、圧倒的なバッテリー性能を誇るWatch8 Classicが最適な選択肢です。
便利な機能と耐久性:Galaxy Watch8 (Classic) ~スマートさとタフさを両立した日常のパートナー~
ここでは、Galaxy Watch8シリーズが、日々の生活をいかに便利でスマートにしてくれるか、その実用的な機能と、アクティブな毎日を支えるタフな耐久性に焦点を当ててレビューします。財布いらずの決済機能から、進化した通知、そして万が一に備えるセーフティ機能や物理的な頑丈さまで、前モデルのGalaxy Watch7との比較を交えながら、その魅力を詳しくお伝えします。
もう財布は要らない?手首で完結するキャッシュレス決済
Galaxy Watch7で初めてFeliCaが搭載された時、その便利さに感動しましたが、Galaxy Watch8シリーズはその快適な体験をしっかりと受け継いでいます。Suica、iD、QUICPayに対応しているため、もはやスマートフォンすら取り出す必要がありません。
実際に、朝の通勤時に急いでいる際、改札で手首をかざすだけでスムーズに通過できた時の身軽さは、一度味わうと手放せなくなります。昼食時のコンビニでの買い物も、レジ前で財布やスマホを探す手間なく、スマートに支払いが完了します。Galaxy Watch7から続くこの機能は、特に日本でのキャッシュレス生活において、今や必須と言えるほどの利便性を提供してくれています。
必要な情報を見逃さない。進化した通知機能
日々の通知管理も、Galaxy Watch8の新しいUIによって、より快適になりました。前モデルのGalaxy Watch7でもLINEなどの通知確認はできましたが、メッセージが連続すると少し見づらく感じることがありました。しかし、Watch8では同じアプリからの通知が自動でグループ化されるため、通知画面が非常にすっきりと整理されます。
例えば、LINEのグループチャットで会話が盛り上がっている時でも、一つの通知にまとめられているため、他の重要な通知を見逃すことがありませんでした。これは細かな改善点ですが、情報が溢れる現代において、情報の優先順位をつけやすくしてくれる、非常に気の利いた進化だと感じました。
音楽もアプリもたっぷり保存。Classicモデルの圧倒的な大容量ストレージ
スマートウォッチを、よりスマートフォンに近いデバイスとして活用したい私にとって、ストレージ容量は重要な選択基準です。スタンダードなGalaxy Watch8は、Galaxy Watch7と同じ32GBのストレージを搭載しており、日常使いのアプリやランニング用の音楽プレイリストを保存するには十分な容量です。
しかし、真の魅力を感じたのは、64GBという大容量ストレージを備えたGalaxy Watch8 Classicでした。これはまさに圧巻です。私は出張や旅行が多く、オフラインで音楽を聴く機会が多いのですが、Spotifyからお気に入りのプレイリストを数多くダウンロードしても、容量を全く気にする必要がありませんでした。これから登場するであろう、AIを活用した新しいアプリを試すための余裕も十分にあります。ウォッチ単体で多くのことを完結させたいヘビーユーザーにとって、この倍増したストレージは、Classicモデルを選ぶ非常に大きな決め手になるでしょう。
万が一の時も安心。心強いセーフティ機能
便利な機能だけでなく、いざという時のためのセーフティ機能が搭載されている点も、Galaxy Watch8シリーズの大きな魅力です。幸い、レビュー期間中にこの機能のお世話になることはありませんでしたが、Galaxy Watch7から引き続き搭載されている「転倒検知」と「SOS機能」は、自分自身だけでなく、家族に持たせる上でも大きな安心感につながります 。
激しい運動中の転倒はもちろん、日常の歩行中のつまずきなどを検知すると、ウォッチが安否確認の画面を表示し、必要に応じて登録した緊急連絡先に自動で通報してくれます 。また、身の危険を感じた時には、ホームボタンを5回連続で押すことで、手動でSOSを発信することも可能です 。スマートウォッチは日々の活動を豊かにするだけでなく、命を守るお守りのような存在にもなり得ると、改めて実感させられました。
アクティブな毎日を支える、タフな耐久性能
スマートな機能だけでなく、物理的な頑丈さもGalaxy Watch8シリーズの頼もしい点です。Galaxy Watch7から引き続き、IP68の防塵防水性能と5気圧(50メートル)防水、さらに米国国防総省の調達基準である「MIL-STD-810H」に準拠した高い耐久性を備えています 。
これは、単なるスペックの羅列ではありません。実際に、ランニング中に突然の雨に降られたり、ジムで汗を流したり、プールで泳いだりする場面でも、全く故障を心配する必要がありませんでした。また、MIL規格準拠という安心感は、日常生活での不意な衝撃や、アウトドア活動での多少ラフな扱いにも耐えうるだろうという信頼につながります。もちろん、あらゆる過酷な状況を保証するものではありませんが、アクティブなライフスタイルを送る上で、これ以上ない心強いパートナーだと感じました 。
<Galaxy Watch8 (Classic)の主な便利機能と耐久性>
- FeliCaによるタッチ決済: Suica、iD、QUICPayに対応し、ウォッチだけで改札の通過や買い物が可能。
- 進化した通知機能: 同じアプリからの通知をグループ化し、視認性が向上。
- 大容量ストレージ: Watch8は32GB、Watch8 Classicは倍増の64GBを搭載し、音楽やアプリを大量に保存可能。
- 音楽のオフライン再生: Spotifyなどのアプリから音楽をウォッチに直接ダウンロードし、スマホなしで楽しめる。
- 転倒検知/SOS機能: 万が一の転倒時や緊急時に、登録した連絡先へ自動で通知・発信。
- 高い耐久性: 5気圧防水・IP68防塵防水に加え、MIL-STD-810Hに準拠し、アクティブなシーンでも安心して使用可能 。
まとめ:便利な機能と耐久性
- 決済機能:Galaxy Watch7から継承したFeliCa対応は、日本の生活に欠かせない最高の利便性を提供します。
- 通知機能:通知のグループ化により、Galaxy Watch7よりも情報が整理され、見やすさが向上しました。
- ストレージ:スタンダードなWatch8は32GBですが、Classicモデルの64GBという大容量は、音楽やアプリを多用するユーザーにとって圧倒的なアドバンテージです。
- 耐久性:防水・防塵に加え、MIL規格に準拠したタフなボディは、アクティブなシーンでも安心して使えます 。
- 比較:決済の利便性はWatch7と同等に素晴らしいですが、通知の見やすさ、Classicモデルのストレージ容量、そして変わらぬ堅牢性において、Watch8は日々のパートナーとしての信頼性をさらに高めています。
Galaxy Watch8 (Classic)とGalaxy Watch7の主な違い
Galaxy Watch8シリーズは、前モデルのGalaxy Watch7から多くの点で進化を遂げています。デザインの刷新やAI機能の強化はもちろん、特にGalaxy Watch8 Classicではバッテリー性能が飛躍的に向上しました。ここでは、両モデルの主な違いを項目別に詳しく比較し、その進化のポイントを解説します。
デザインと素材
- Galaxy Watch7: 伝統的な円形・フローティングデザイン、厚さ9.7mm、アーマーアルミニウム製。
- Galaxy Watch8シリーズ: 新しい「クッションデザイン」、厚さ8.6mm(約11%薄型化)。Watch8はアーマーアルミニウム、Watch8 Classicはステンレススチール製で回転ベゼルとクイックボタンを搭載。
- 違い:(※デザインコンセプトが刷新され、より薄く快適な装着感を実現。特にClassicモデルは回転ベゼルの復活で操作性と高級感が大きく向上しました。)
ディスプレイ
- Galaxy Watch7: Super AMOLEDディスプレイ搭載。
- Galaxy Watch8シリーズ: 最大3,000nitsの高輝度ディスプレイを搭載。
- 違い:(※ディスプレイの最大輝度が大幅に向上し、日差しの強い屋外での視認性が劇的に改善されました。これはアクティブなシーンで大きなメリットです。)
プロセッサとストレージ
- Galaxy Watch7: Exynos W1000プロセッサ、2GB RAM、32GBストレージ。
- Galaxy Watch8: Exynos W1000プロセッサ、2GB RAM、32GBストレージ。
- Galaxy Watch8 Classic: Exynos W1000プロセッサ、2GB RAM、64GBストレージ。
- 違い:(※プロセッサは共通ですが、Galaxy Watch8 Classicはストレージが64GBに倍増。音楽やアプリをより多く保存したいユーザーには大きな魅力です。)
バッテリー寿命
- Galaxy Watch7 (44mm): 425mAhバッテリー。AODオン時で最大30時間(実使用では1日強との報告多数)。
- Galaxy Watch8 (44mm): 435mAhバッテリー。AODオン時で最大30時間(実使用では着実な改善)。
- Galaxy Watch8 Classic (46mm): 445mAhバッテリー。AODオン時で最大30時間(実使用では約49時間との報告あり)。
- 違い:(※Classicモデルのバッテリー性能が飛躍的に向上。公称値は同じでも、実際の使用では充電頻度が半分になるほどの大きな進化です。)
ヘルスケア機能
- Galaxy Watch7: エナジースコア、AGEs指数、睡眠コーチングなど高度な機能を搭載。
- Galaxy Watch8シリーズ: Watch7の機能に加え、「就寝時刻のガイダンス」「血管負荷」「抗酸化指数」「強化されたランニングコーチ」を新たに搭載。
- 違い:(※世界初の抗酸化指数測定など、より深く、プロアクティブな健康管理をサポートする独自機能が追加されました。)
AI機能
- Galaxy Watch7: AIによるメッセージ返信の提案機能など。
- Galaxy Watch8シリーズ: Google Geminiを標準搭載。アプリを横断する複雑なタスクも音声で実行可能。
- 違い:(※AIアシスタントがGeminiに進化し、単なる音声操作から「有能な秘書」レベルへと、機能性が全く新しい次元に到達しました。)
ユーザーインターフェース(UI)
- Galaxy Watch7: One UI 6 Watchを搭載。
- Galaxy Watch8シリーズ: One UI 8 Watchを搭載。「マルチインフォタイル」や「Now Bar」などの新機能で情報へのアクセス性が向上。
- 違い:(※UIがより洗練され、一目で多くの情報を確認できるようになったことで、日常の操作がさらに快適になりました。)
発売日と価格
- Galaxy Watch7: 2024年7月31日発売。44mm Bluetoothモデルで62,700円。
- Galaxy Watch8シリーズ: 2025年8月1日発売。Galaxy Watch8 44mmが58,500円から、Galaxy Watch8 Classic 46mmが77,400円から(いずれも割引適用後価格)。
- 違い:(※Galaxy Watch8は発売時の価格がGalaxy Watch7よりも若干抑えられており、より手に取りやすくなっています。)
まとめ:Galaxy Watch8 (Classic)とGalaxy Watch7の違い
Galaxy Watch8シリーズは、Galaxy Watch7の優れた基盤の上に、多くの革新的な進化を遂げた、まさに次世代のスマートウォッチです。デザインはより薄く快適になり、ディスプレイはどんな環境でも見やすく、AI機能はこれまでの常識を覆すほどの知能を備えました。
特にGalaxy Watch8 Classicモデルは、象徴的な回転ベゼルの復活に加え、多くのユーザーが待ち望んでいたバッテリー性能の大幅な向上を実現しており、非常に完成度の高いデバイスに仕上がっています。Galaxy Watch7も依然として高性能なスマートウォッチですが、より深い健康管理や最先端のAI体験、そして何よりもバッテリーの心配から解放されたいと考えるなら、Galaxy Watch8シリーズは間違いなく魅力的な選択肢となるでしょう。
Galaxy Watch8 (Classic)のメリット・デメリット
Galaxy Watch8シリーズは、2025年のスマートウォッチ市場において最高峰の性能を誇るデバイスの一つです。しかし、その強みはどこにあり、またライバル製品と比較した際の弱点はどこにあるのでしょうか。前モデルのGalaxy Watch7や、Google Pixel Watch 3、Apple Watch Series 10などの競合製品と比較しながら、そのメリットとデメリットを詳しく解説します。
【メリット】
メリット1:Classicモデルの回転ベゼルによる直感的な操作性
Galaxy Watch8 Classicに搭載されている物理的な回転ベゼルは、他のどのスマートウォッチにもない最大級の魅力です。Apple Watch Series 10やGoogle Pixel Watch 3のクラウン操作とは一線を画し、画面に触れることなく、カチカチと回すだけで直感的に情報をスクロールできる操作性は唯一無二です。
メリット2:屋外でも見やすい3,000nitの圧倒的なディスプレイ輝度
最大3,000nitを誇るディスプレイの明るさは、HUAWEI WATCH 5と並び市場最高クラスです。最大2,000nitのGoogle Pixel Watch 3やApple Watch Series 10と比較してもその差は明らかで、日差しの強い屋外での視認性は抜群です。
メリット3:Google Gemini搭載による高度なAIアシスタント機能
世界で初めてGoogle Geminiを標準搭載したことで、AIアシスタントの能力が飛躍的に向上しました。「カフェを探して友人にメッセージを送る」といった、複数のアプリをまたぐ複雑な指示を音声だけで実行できる能力は、他のスマートウォッチの追随を許しません。
メリット4:世界初の抗酸化指数など革新的な健康管理機能
Galaxy Watch8シリーズは、世界で初めて「抗酸化指数」の測定機能を搭載しました。これは、日々の食生活を数値で可視化するという、他のどのスマートウォッチにもない革新的なアプローチです。
メリット5:音楽やアプリを多く保存できる大容量ストレージ(Classic)
Galaxy Watch8 Classicは、Apple Watch Series 10と並ぶ64GBの大容量ストレージを搭載しています。これは、32GBのGalaxy Watch7やGoogle Pixel Watch 3の2倍にあたり、大量の音楽やアプリを保存したいユーザーにとっては大きなアドバンテージです。
【デメリット】
デメリット1:一部モデルで課題の残るバッテリー性能
Classicモデルのバッテリー性能はGalaxy Watch7から劇的に向上しましたが、Amazfit Balance 2の最大21日間や、HUAWEI WATCH 5の約4.5日間という駆動時間には遠く及びません。特に標準モデルは、依然として毎日に近い充電が必要です。
デメリット2:競合製品と比較して高価な価格設定
最高峰の性能を持つ一方で、価格も市場で最も高価なクラスに属します。機能性に優れたAmazfit Balance 2やGoogle Pixel Watch 3がより手頃な価格で提供されていることを考えると、コストパフォーマンスを重視するユーザーにとっては大きな障壁となります。
デメリット3:一部機能がGalaxyスマホに限定される
心電図や血圧測定といった一部の高度なヘルスケア機能は、Galaxyスマートフォンと連携しなければ使用できません。Google Pixel Watch 3がAndroid全般で全機能を使えるのに対し、これは大きな制約であり、Galaxyユーザー以外には大きなデメリットです。
デメリット4:Pixel Watch 3などと比べて充電速度が遅い
フル充電に約1時間半かかる充電速度は、急速充電を強みとするGoogle Pixel Watch 3(約60分で100%)やApple Watch Series 10(約30分で80%)と比較すると見劣りします。バッテリー持ちが改善されたとはいえ、充電の待ち時間は少し長く感じられます。
Galaxy Watch8 (Classic)のスペック(仕様)一覧
- ディスプレイ: 44mm: 1.47インチ Super AMOLED (480×480) / 40mm: 1.34インチ Super AMOLED (438×438)
※Classic:1.34インチ Super AMOLED (438×438) - クラウン: ホームボタン、戻るボタン
※Classic:回転ベゼル、クイックボタン - プロセッサ: Exynos W1000 (5コア, 3nm)
- RAM(メモリ): 2GB
- ストレージ: 32GB
※Classic:64GB - バッテリー: 44mm: 435mAh / 40mm: 325mAh
※Classic:445mAh - 駆動時間: 最大30時間 (常時表示オン) / 最大40時間 (常時表示オフ)
※Classic:最大30時間 (常時表示オン) - 充電: ワイヤレス充電
- ワイヤレス通信: Bluetooth 5.3, Wi-Fi 4, NFC, FeliCa
- GPS: デュアルGPS (L1+L5)
- インターフェース: One UI 8 Watch
- センサー: 加速度、気圧、生体電気インピーダンス、電気心拍、ジャイロ、地磁気、赤外線温度、照度、光学式心拍
- 防水: 5ATM + IP68
- モーター: 情報なし
- スピーカー/マイク: 内臓
- 音声アシスタント: Google Gemini
- 機能: エナジースコア、就寝時刻ガイダンス、血管負荷測定、抗酸化指数測定など
- 筐体: アーマーアルミニウム
※Classic:ステンレススチール - アプリ: Samsung Health、Galaxy Wearableなど
- 対応OS: Android 12以上
- OS: Wear OS 6.0
- サイズ: 44mm: 46.0×43.7×8.6mm / 40mm: 42.7×40.4×8.6mm
※Classic:46.0×46.4×10.6mm (46mmモデル) - 重量: 44mm: 33.8g / 40mm: 30.1g (ストラップ除く)
※Classic:63.5g (ストラップ除く) - カラー: グラファイト、シルバー
※Classic:ブラック、ホワイト - 付属品: ワイヤレス充電器
- バンド: Sport Band、Fabric Bandなど
※Classic:Hybrid Band、Sport Bandなど
Galaxy Watch8 (Classic)の評価
8つの評価基準で「Galaxy Watch8 (Classic)」を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
画面の見やすさ:★★★★★(5/5)
最大3,000nitsの輝度は圧巻の一言。真夏の炎天下でも、まるで室内にいるかのように文字盤や通知がくっきりと見えました。
健康管理・スポーツ:★★★★☆(4/5)
世界初の抗酸化指数測定など意欲的な新機能は素晴らしいですが、一部データの安定性に課題も。AIランニングコーチは非常に優秀です。
機能性:★★★★★(5/5)
Google Geminiの搭載は革命的で、複数のアプリをまたぐ複雑な指示も音声だけで完結します。FeliCa決済も引き続き便利です。
バッテリーの持ち:★★★★☆(4/5)
Classicモデルは常時表示でも約2日間持続し、前モデルから劇的に進化。ただし、標準モデルは着実な改善に留まります。
耐久性:★★★★★(5/5)
サファイアクリスタルガラスに加え、防水・防塵・耐衝撃性能も最高クラス。アクティブなシーンでも安心して使えます。
ファッション性:★★★★★(5/5)
洗練されたクッションデザインと、Classicモデルの高級感は所有欲を満たします。多彩なバンドで個性も表現できます。
価格:★★★☆☆(3/5)
最高峰の性能ですが、価格もプレミアム。特にClassicモデルは、購入に少し勇気が必要な価格帯です。
使いやすさ:★★★★★(5/5)
Classicモデルの物理的な回転ベゼルによる操作は、他のどのスマートウォッチよりも直感的で快適。UIも洗練されています。
総評:★★★★★(5/5)
デザインと操作性の完成形
Galaxy Watch8シリーズは、前モデルからデザインを大きく刷新し、特に装着感において大きな進化を遂げました。シリーズ史上最も薄くなったボディは、24時間着けていても全く気にならないほどの快適さを提供します。
そして特に注目すべきは、Galaxy Watch8 Classicで復活した物理的な「回転ベゼル」です。カチカチと心地よいフィードバックと共に、画面に触れることなくアプリや通知をスムーズに操作できるこの体験は、他のどのスマートウォッチも到達できていない「機能美」の極みと言えるでしょう。デザインの美しさと操作の快適さが見事に融合し、一つの完成形に達したと感じました。
AIと共に進化する、未来のスマートウォッチ体験
本シリーズのもう一つの核は、世界で初めて標準搭載された「Google Gemini」です。これは単なる音声アシスタントではありません。「友人にメールの要約を送って」といった、複数のアプリを横断するような複雑なタスクを、声一つで実行できる「手首の上の秘書」です。この体験は、スマートウォッチの役割そのものを変えてしまうほどのインパクトがありました。
新しくなった「One UI 8 Watch」も、マルチインフォタイルなどの機能で情報へのアクセス性を高めており、高度なAIと洗練されたUIが一体となることで、これまでにないスマートでシームレスな操作感を実現しています。
モデルで大きく異なるバッテリー性能
ユーザーが最も気にするバッテリー性能は、モデルによって評価が大きく分かれます。標準のGalaxy Watch8は、前モデルから着実に進化し、丸一日は安心して使えるバッテリー性能を確保しています。
しかし、もっと驚くべきことはGalaxy Watch8 Classicの方にありました。常時表示をオンにしたままでも、約2日間持続する圧倒的なスタミナは、これまでGalaxy Watchシリーズの弱点とされてきたバッテリーの不安を完全に払拭しました。これにより、充電は「毎日の義務」から解放され、週末の短い旅行なら充電器なしで出かけられるほどの自由を手に入れることができます。
購入前の注意点
購入を検討する上で、いくつか注意点があります 。まず、心電図や血圧測定といった一部の高度な健康機能は、Galaxyスマートフォンとの連携が必須です 。また、バンド交換が容易な新システムは魅力的ですが、従来のバンドとの互換性はないため、過去の資産は活かせません 。世界初の抗酸化指数など、一部の新機能はまだ発展途上な面がある点も理解しておくと良いでしょう 。
どんな人に最適か
ではいったいどんな人にGalaxy Watch8 (Classic)が最適であるといえるのでしょうか?Classicモデルは、最高の操作性と高級感を求め、何よりも充電の頻度から解放されたい人に最適です。一方、スタンダードモデルは、最新のAIヘルスケア機能を、より軽快でミニマルなデザインで楽しみたい人に向いています。どちらのモデルも、日々の健康管理をより深く行い、生活をスマートにしたいと考えるAndroidユーザーにとって、これ以上ないパートナーとなるでしょう。
まとめ
Galaxy Watch8シリーズ、特にClassicモデルは、2025年におけるAndroidスマートウォッチの一つの到達点と言える製品です。価格は決して安価ではありませんが、その対価として得られる、完成されたデザインと操作性、革新的なAI機能、そしてClassicモデルの驚異的なバッテリー性能は、何物にも代えがたい価値があります。日々の生活をより豊かに、そしてスマートにしたいと考えるユーザーはぜひ購入を検討してみてください。
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Galaxy Watch8 (Classic)の価格・購入先
※発売日は2025年8月1日です。現在、予約販売が開始されています。
※価格は2025/7/29に調査したものです。
サムスン オンラインショップ
【Galaxy Watch8】
- Bluetooth, 40 mmモデルが53,500円:(割引前価格: 57,900円)、
- Bluetooth, 44 mmモデルが58,500円:(割引前価格: 62,900円)、
で販売されています。
サムスン オンラインショップで「Galaxy Watch8」をチェックする
【Galaxy Watch8 Classic】
Bluetooth, 46 mmモデルが77,400円(割引前価格 : 82,900円)で販売されています。
サムスン オンラインショップで「Galaxy Watch8 Classic」をチェックする
ドコモ オンラインショップ
【Galaxy Watch8】
79,970円(支払総額/現金販売価格)で販売されています。
ドコモで「Galaxy Watch8」をチェックする
【Galaxy Watch8 Classic】
99,000円(支払総額/現金販売価格)で販売されています。
ドコモで「Galaxy Watch8 Classic」をチェックする
ソフトバンク
【Galaxy Watch8】
- 40mm 総額74,880円(新トクするサポート適用で21,600円)、
- 44mm 総額79,920円(新トクするサポート適用で26,640円)、
で販売されています。
ソフトバンクで「Galaxy Watch8」をチェックする
ECサイト
- Amazonで53,123円(40mmモデル/44mmモデルは58,119円・Classicモデルは76,896円・税込)、
- 楽天市場で53,500~58,500円(Classicモデルは77,400円)、
- 米国 Amazon.comで$349.99、
で販売されています。
Amazonで「Galaxy Watch8」をチェックする
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AliExpressで「Galaxy Watch8」をチェックする
米国 Amazon.comで「Galaxy Watch8」をチェックする
おすすめのライバル機種と価格を比較
Galaxy Watch8 (Classic)に似た性能をもつスマートウォッチも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。
Galaxy Watch7
サムスンから発売されたWear OS 5 + One UI 6を搭載したスマートウォッチです(2024年7月31日 発売)。
1.31/1.47インチSuper AMOLED スクリーン、Exynos W1000、2GBメモリ、32GBストレージ、最大40時間 駆動する300 mAh / 425 mAhバッテリー搭載で、AI機能、Felica(電子マネー決済)、バイオアクティブセンサーによる高精度な測定、IP68防水防塵、5気圧防水、MIL-STD-810H、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.3、GPSにも対応しています。
価格は、Amazonで52,722円(44mm・SM-L310NZSJXJP)、楽天市場で46,980~49,980円(送料無料)、ヤフーショッピングで41,980円、AliExpressで21,085円、米国 Amazon.comで$239.00、です。
関連記事:Galaxy Watch7 徹底レビュー|Watch6との違いと進化点を評価
Amazonで「Galaxy Watch7」をチェックする
Google Pixel Watch 3
Googleから発売されたWear OS 5.0搭載のスマートウォッチです(2024年9月10日発売)。
Qualcomm SW5100、2GB メモリ、1.6/1.7インチのActua液晶、32 GB eMMCストレージ、 307 mAh / 420 mAh バッテリー、スピーカー、マイク搭載で、
高度なランニング機能、Suica決済、音楽再生、Bluetooth通話、4G通信(LETモデルのみ)、「朝のブリーフィング」機能、Googleサービスの連携、最大輝度 2000 ニト、カスタム 3D Corning Gorilla Glass 5、安全確認機能、40種類以上のスポーツモード、自動検出、エナジースコア、有酸素運動負荷、バッテリー セーバーモード(最長36時間)、5気圧防水、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3、GPSに対応しています。
価格は、Amazonで50,500円(税込)、楽天市場で44,800円(未開封品)、ヤフーショッピングで52,800円、です。
関連記事:Pixel Watch 3徹底レビュー!できること・評価・進化点を比較解説
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Amazfit Balance 2
Amazfitから発売されたZepp OS 5搭載のスマートウォッチです(2025年6月24日に発売)。
1.5インチのHD AMOLED タッチスクリーン、標準使用で最大21日間駆動できるバッテリー、32GBストレージ、デュアルスピーカー、高性能マイク、BioTracker™ PPGセンサーを搭載しています。
また、ゴルフ機能、ダイビング機能、、10気圧防水、MIL規格準拠(6項目)、170種類以上のスポーツモード、AI機能(Zepp Flow™、Zepp Coach™)、BioChargeスコア(エネルギー残量)、レディネススコア(回復度)、表面温度測定、心拍変動 (HRV) 測定、ワンタップ測定に対応。
音声メモ録音 & AI議事録、音楽再生(単体・ストレージ)、Bluetooth通話、デュアルバンド6衛星測位(GPS)、オフラインの等高線マップナビゲーション機能、ミニアプリの追加、にも対応しています。
価格は、Amazonで43,890円(税込)、楽天市場で43,890円(送料無料)、ヤフーショッピングで43,890円、米国 Amazon.comで$299.99、です。
関連記事:Amazfit Balance 2徹底レビュー!初代モデルとの違いを比較・評価
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HUAWEI WATCH 5
ファーウェイから発売されたハイエンドなスマートウォッチです(2025年6月3日に発売)。
1.38インチ/1.5インチ LTPO 2.0 AMOLEDカラースクリーン(解像度466×466ピクセル, 最大輝度3000nit)
46mmモデル標準モード通常使用で約4.5日間、42mmモデル標準モード通常使用で約3日間駆動できるバッテリー、光学式心拍センサー 6.0を搭載しています。
また、HUAWEI X-TAP技術を活用したヘルスケアチェック、ヘルスケアチェック機能「Health Glance」、高性能NPUを活用したスマートジェスチャー操作、心電図(ECG)・心拍数・睡眠・血中酸素(10秒)・ストレス・体温のモニタリング、情緒モニタリング機能、100種類以上のワークアウトモード、ゴルフナビ機能、カラーマップナビゲーションに対応。
5気圧防水(IP69準拠、水深40mまでのフリーダイビングに対応)、ワイヤレス急速充電(約15分の充電で約1日使用可能)、、音楽ファイルの保存と再生、ウォッチフェイスのカスタマイズ、HUAWEI Healthアプリ、アプリ追加(HUAWEI AppGallery)、Wi-Fi 6、eSIMによるBluetooth通話、L1+L5デュアルバンド対応マルチGNSS(GPSセンサー内蔵)、などにも対応しています。
価格は、Amazonで65,085円(税込・ブラックモデル・パープル、ベージュは69,800円)、楽天市場で64,800円~(送料無料)、ヤフーショッピングで64,800円、AliExpressで60,456円、米国 Amazon.comで$559.00、です。
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Apple Watch Series 10
Appleから発売されたwatchOS 11搭載のスマートウォッチです(2024年9月20日 発売)。
厚さ9.7 mmのアルミニウム / チタニウムケース、42mm / 46mmの Retina(広角OLED)ディスプレイ、Apple S10 Sip デュアルコア プロセッサ、1GBメモリ、64GB ストレージ、通常使用時で最大18時間 駆動できるバッテリー、水深計、水温センサーを搭載しています。
また、オーディオ再生(音楽再生)、「潮位アプリ」、ダブルタップのジェスチャーの操作、睡眠時無呼吸症の検知、水中アクティビティの詳細な測定、Siri音声操作、Apple Pay、Suica決済、心電図の測定、高速充電(約30分で80%まで回復)、ワイヤレス充電(※充電器は別売)、50m防水、IP6X等級の防塵、緊急SOS、、衝突事故検出、転倒検出、Wi-Fi 4( 802.11n)、Bluetooth 5.3、GPS、4G通信(※セルラーモデルのみ)に対応しています。
価格は、楽天市場で59,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで60,996円、です。
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他のサムスン スマートウォッチと比較
他にもサムスンのスマートウォッチが販売されています。2024年モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。
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