インテル N150を搭載したミニPC「MINISFORUM UN150P」。早くも「性能もデザインも良くて、コスパも高い」と評判です。
MINISFORUMからはすでにインテルN100を搭載した「UN100L」や「UN100P」が発売され、その高い完成度から人気モデルになっています。
今回発売された「MINISFORUM UN150P」はそれらのモデルを強化し、より使いやすくした注目のモデルです。
特に、シルバーカラーの洗練されたデザインに、Type-Cポートなど豊富なインターフェースを搭載した点は大きなメリットです。
Wi-Fi 6や2.5Gのギガビット有線LAN通信に対応するなど、通信性能も高いものがあります。
今回の記事ではそんな魅力ある「MINISFORUM UN150P」を徹底解剖するべく、以下の7点を重点的に解説します。
- 外観・デザイン
- 接続ポート(映像出力)
- プロセッサ(ベンチマーク・ゲーム性能)
- 冷却性能
- メモリ
- ストレージ
- 通信性能
また、前モデル「MINISFORUM UN100L」との違いも紹介!インテルN150のベンチマークやゲーム性能(FPS)、購入する前に知っておきたいデメリットや評価、詳細な価格情報もあるので、ぜひ参考にしてみてください。
「MINISFORUM UN150P」が発売!N150搭載で2万円台!
2025年1月21日、「MINISFORUM UN150P」が発売されました(※2025年2月5日に出荷予定)。2万円台のコスパのいいモデルのようです。前モデルの「MINISFORUM UN100L」との違いも気になりますね。
「MINISFORUM UN150P」とは?
中国のミニPCメーカーMINISFORUMが発売した第12世代 インテル N150プロセッサ搭載のミニPCです。OSはWindows 11(プリインストール済)です。
インテル N150はインテル N100 プロセッサの後継モデルで、CPU性能で約2~3%、グラフィックス性能が約10%向上しています。
N100から劇的に性能が向上したわけではありませんが、現在、N100搭載のミニPCと同じくらいの価格で販売されているため、非常にお買い得です。
メモリはDDR5に対応!
また、メモリがDDR4だけでなく、DDR5に対応しており、自分で交換させてアップグレードできるというメリットがあります。
「MINISFORUM UN150P」の場合は16GB DDR4 3200MHz メモリ(25.6GB/s)を搭載しているので、これをDDR5規格のメモリ(38.4GB/s)に変更し、転送速度を約1.5倍に向上させることができます。
省電力で電気代もお得!
しかも、N100と同様にTDP 6Wと非常に低消費電力で駆動できます。長時間作業していても一般的なデスクトップPCよりも電気代を節約できるので、便利です。
4K 3画面出力で作業効率アップ!
「MINISFORUM UN150P」はインターフェースが豊富で映像出力用のHDMI 2.1ポートを2つ搭載。USB 3.2 Gen1 Type-C ポートと組み合わせると、合計で3つのモニターに同時に映像出力できます。画質は4Kに対応しているため、グラフィック作業に最適。
例えば、 1つの画面で「Adobe Photoshop」で画像編集、もう1つの画面で「Adobe Illustrator」でイラスト作成、残りの画面で参考資料を表示するというふうに、複数のソフトを同時に使いながら、スムーズに作業を進められます。
高速通信でストレスフリー!
また、通信性能も優れており、高速かつ安定した2.5Gのギガビット有線LAN通信に対応。M.2のWi-Fiモジュールカード搭載で、Wi-Fi 6やBlueTooth 5.2も利用できるため、オンラインゲームや動画配信、「Zoom」や「Microsoft Teams」などのWeb会議なども快適に利用できます。
拡張性も抜群!
そのほかにも、2.5インチHDD/SSDでストレージを拡張・増設できたり、豊富なUSBポートが使えたり、VESAマウントでモニターの背面に設置できるなど、魅力的な要素が満載です。
ゲームもプレイ可能!
もちろん、N150搭載なのでPCゲームもプレイできますよ。負荷の高いPCゲームには不向きですが、画質を落とせば「原神」や「Apex Legends」、「Overwatch 2」なども動作します。
それでは早速どんなミニPCなのか、もっとくわしくその価格や特徴(メリット)を見ていきましょう。
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公式ページ:Minisforum UN100L|UN100P|UN150PミニPC‐Intel® N100・Intel® N150
価格をチェック!他メーカーのミニPCよりも安いのか?
「MINISFORUM UN150P」はMINISFORUMの公式 日本ストアで16GB+256GBモデルが28,980円、16GB+512GBGBモデルが28,980円、で販売されています。また、Amazonでも、クーポン適用で16GB+256GBモデルが実質29144円、512GBモデルが実質31,574円で販売中です。N150搭載のミニPCの中で2万円台という価格は比較的安い方です。
「MINISFORUM UN100P」
MINISFORUMからはIntel N100搭載の「MINISFORUM UN100P」も販売されています。価格はAmazonクーポン適用で、16GB+256GBモデルが28,524円、16GB+512GBモデルが実質30,764円です。
インターフェースは「MINISFORUM UN150P」と共通しており、USB-C 3.2 x1、USB-A 3.2 (Gen1) x2、USB-A 3.2 (Gen2) x2 ポートなどを搭載。他に16GB DDR4 3200MHzメモリ、256GB M.2 2280 PCIe3.0 SSD搭載で、Wi-Fi 6、BlueTooth 5.2、2.5G ギガビット有線LANに対応しています。
「GMKtec NucBox G3 Plus」
GMKtecから発売されたインテル N150搭載のミニPC「GMKtec NucBox G3 Plus」はAmazonクーポン適用で実質19,599円で販売中です。
こちらは8GB/16GB DDR4 3200 メモリ、256GB/512GB/1TB M.2 2280 NVMeストレージ搭載で、4K 2画面出力(HDMI x2)、最大32GBまでのメモリ拡張、M.2 2242 PCle SATAで最大2TBまでのストレージ拡張、冷却システム、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2などに対応しています。
「Beelink EQ13」
Beelinkから2024年6月に発売された「Beelink EQ13」は32,800円(16GB+500GBモデル)で販売中です。
こちらはIntel N200 プロセッサを搭載したモデルです。N150にはないNPUも搭載されており、簡易なAI処理を通常のPCよりも快適に行うことができるというメリットがあります。
もちろん、電源内蔵なので持ち運びも便利です。他に16GB DDR4 3200MHz メモリ、500GB M.2 2280 SATA SSD、Type-C (10Gbps,DP Alt 4K 60Hz) x1、USB 3.2 (10Gbps) x3を搭載しています。通信はデュアル有線LAN、Wi-Fi 6 (intel AX101)、Bluetooth 5.2に対応しています。
「BMAX B4 Pro (New)」
BMAXから2024年9月に発売された第12世代 Intel N97 プロセッサ搭載のミニPC「BMAX B4 Pro (New)」はAmazonクーポン適用で実質23,899円で販売中です。
こちらはインテル N100よりも性能が高く、N150とそれほど大きく変わらない性能でお買い得です。
スペックは16GB DDR4 メモリ、512GB SSD ストレージ、USB 3.2 x2、USB 2.0 x2、HDMI 2.0 x2搭載で、Wi-Fi 5、Bluetooth 4.2、1Gbpsのギガビット有線LANに対応しています。
外観:ミニマルで洗練されたデザイン・シルバーカラーで美しさアップ!
「MINISFORUM UN150P」は無駄を削ぎ落としたシンプルで洗練されたデザインが魅力のミニPCです。CNC加工が施されたメタル筐体は、高級感と堅牢性を兼ね備えています。シルバーのカラーリングは、どんなインテリアにも馴染みやすく、スタイリッシュな空間を演出します。
リビングをスマートに
特筆すべきはそのコンパクトさ。わずか127.5 x 112.4 x 40 mmというサイズは、手のひらに収まるほど。場所を選ばず設置できるため、デスクトップはもちろん、リビングや寝室など、あらゆるシーンで活躍します。
例えば、リビングのテレビにUN150Pを接続すれば、NetflixやAmazon Prime Videoなどの動画配信サービスを大画面で楽しむことができます。4K出力に対応しているので、高画質の映像を楽しむことができます。
デスクスペースを有効活用
さらに、VESAマウントに対応している点も大きな魅力です。付属のブラケットを使用することで、モニターやテレビの裏側に取り付けることが可能。デスクスペースを有効活用できるだけでなく、配線もスッキリとまとめることができます。
寝室にUN150Pを設置すれば、寝る前にベッドでYouTubeを視聴したり、電子書籍を読んだりすることができます。コンパクトで静音性も高いため、快適な睡眠を妨げることはありません。
前モデルと比較
UN100L/UN100Dより大きい: UN150Pは、UN100LおよびUN100Dと比較して、奥行きと幅が大きいです。
UN100Pと同じサイズ: UN150Pは、UN100Pと全く同じサイズです。
一般的に筐体が大きいほど、内部の熱を逃がしやすくなるため、安定した動作に繋がりやすくなります。ただし、筐体が大きい分、設置スペースをより多く必要とします。
<サイズを比較>
- 1.「MINISFORUM UN150P」・・・127.5 × 112.4 × 40 mm
- 2.「MINISFORUM UN100L」・・・115 × 110 × 46 mm
- 3.「MINISFORUM UN100P」・・・127.5 × 112.4 × 40mm
- 4.「MINISFORUM UN100D」・・・115 × 110 × 46 mm
接続ポート:豊富なインターフェースで作業しやすい
MINISFORUM UN150Pは、コンパクトなボディに多彩な接続ポートを備え、あらゆるニーズに対応できる拡張性を備えています。
多彩な接続ポートで可能性が広がる
前面には、高速データ転送とデバイス充電を同時に行えるUSB 3.2 Gen1 Type-Cポートを搭載。例えば、最新のスマートフォンを接続して高速充電しながら、データのバックアップを取ることができます。
さらに、2つのUSB-A 3.2 (Gen1)ポートと3.5mmコンボジャックを備え、周辺機器との接続もスムーズです。マウスやキーボード、ヘッドセットなどを接続して、快適な作業環境を構築できます。
<前面のポート>
- USB 3.2 Gen1 Type-C (データ転送、DisplayPort出力、PD給電対応) x1:高速データ転送、映像出力、そしてパソコンへの電力供給が可能な多機能ポートです。外付けディスプレイへの接続や、対応するデバイスへの充電に利用できます。
- USB-A 3.2 Gen1 x2:マウス、キーボード、外付けストレージなど、様々なUSBデバイスを接続できます。Gen1は5Gbpsのデータ転送速度に対応しています。
- 3.5mmコンボジャック x1:ヘッドセットやヘッドホンを接続するためのオーディオ入出力端子です。
スムーズなデータ転送を実現
側面には、microSDカードを挿入できるTFカードスロットを搭載。スマートフォンやカメラで撮影した写真や動画を、手軽にパソコンに取り込むことができます。microSDカードは、コンパクトで持ち運びにも便利なので、データの保存や共有に最適です。
例えば、microSDカードに音楽や動画を保存しておけば、UN150Pをポータブルメディアプレーヤーとして使用することもできます。また、旅行先で撮影した写真や動画を、ホテルに戻ってすぐにUN150Pに転送し、大画面で楽しむことも可能です。
<側面のポート>
- TFカードスロット:microSDカードを挿入して、データの読み書きを行うことができます。写真や動画などのデータを手軽に保存・共有できます。
- ケンジントンロック:セキュリティワイヤーを取り付けて、パソコンの盗難を防止するためのスロットです。
3画面出力で生産性向上
背面には、さらに高速なデータ転送が可能なUSB-A 3.2 (Gen2)ポートを2つ搭載。大容量データの転送もスムーズに行えます。例えば、高画質の動画ファイルを編集する場合でも、ストレスなく作業を進めることができます。
そして、注目すべきは4K出力に対応したHDMI 2.1ポートを2つ備えている点。2台の外部ディスプレイに接続し、広大な作業スペースを確保できます。
さらに、USB-Cポートも4K出力に対応しており、最大3画面出力によるマルチタスク環境を構築可能です。例えば、1つの画面でタイムラインを表示し、別の画面でプレビューを確認し、さらに別の画面で素材を管理する、といった使い方ができます。動画編集ソフトの操作画面を広く使うことができるため、より快適に作業を進めることができます。
<背面のポート>
- USB-A 3.2 Gen2 x2:Gen2は10Gbpsのデータ転送速度に対応しており、Gen1よりも高速なデータ転送が可能です。外付けSSDなどの高速なデータ転送が必要なデバイスに最適です。
- HDMI 2.1 x2:4K解像度、60Hzのリフレッシュレートで、高精細な映像を出力できるポートです。複数のディスプレイを接続して、マルチディスプレイ環境を構築できます。
- RJ45 2500Mイーサネットポート x1:有線LANに接続するためのポートです。2500Mbpsの高速通信に対応しており、安定したネットワーク接続を実現します。
- DCポート(12V):電源アダプターを接続するためのポートです。
<映像出力>
- 最大3画面出力に対応し、4K解像度60Hzで出力可能です。
- HDMI 2.1 TMDS (4K@60Hz) x2:背面にある2つのHDMIポートから、それぞれ4K解像度、60Hzの映像を出力できます。
- USB-C (4K@60Hz)x1:前面にあるUSB Type-Cポートからも、4K解像度、60Hzの映像を出力できます。
プロセッサ:インテル N150が実現する快適なパフォーマンス
MINISFORUM UN150Pは、最新のインテル第12世代 Alder Lake プロセッサ N150 を搭載し、優れたパフォーマンスと省電力性を両立しています。
最新CPUで日常的なタスクを快適に
4コア4スレッド、最大3.8GHzの処理能力は、ウェブブラウジング、オフィス作業、動画視聴など、日常的なタスクを軽快にこなせるパワーを備えています。例えば、Edgeで複数のタブを開きながら、Excelでデータ分析を行い、PowerPointでプレゼン資料を作成する、といった作業もスムーズに実行できます。
省電力性能で環境にも配慮
10nmプロセス技術により、高いパフォーマンスを維持しながらも、TDPわずか6Wという低消費電力を実現。優れた省エネ性能を発揮します。長時間使用しても電気代を気にせず、環境にも優しいミニPCです。
高精細な映像処理もスムーズに
内蔵グラフィックスには、Intel UHD Graphics 12世代を採用。高精細な画像処理や動画再生をスムーズに行えます。例えば、Netflixで4K動画を視聴したり、Canvaで高画質画像を編集したりする際にも、快適な動作を実現します。
ベンチマーク
Passmarkのスコアが6000ということで、エントリークラスのCPUとしてはまずまずの性能を持っていると言えます。日常的な作業、例えばウェブブラウジング、オフィスソフトの使用、動画視聴などには十分な性能です。ただし、高負荷なゲームや高度な動画編集などには力不足です。
また、Intel N150は、前世代のIntel N100と比較して、CPU性能が約10%、GPU性能が約30%向上しています。
AMDのRyzen 3 7320Cなど、同価格帯の競合CPUと比較すると、シングルコア性能ではやや劣りますが、マルチコア性能では勝る部分もあります。
<CPUのベンチマーク結果・Intel N150>
- PassmarkのCPUベンチマークスコア 「6000」
- Geekbench 6 シングルコア 「1200」マルチコア 「3000」
- Cinebench 2023 シングルコア 「900」マルチコア 「2770」
- Cinebench 2024 シングルコア 「60」 マルチコア 「180」
シングルコア性能
Geekbench 6のシングルコアスコアは1200と、比較的高い数値を示しています。これは、1つのコアで処理を行うタスク、例えばウェブブラウジングやオフィスソフトの使用などにおいて、快適な動作が期待できることを意味します。
Cinebenchのシングルコアスコアも、2023で900、2024で60と、まずまずの数値です。
マルチコア性能
Geekbench 6のマルチコアスコアは3000、Cinebench 2023では2770、Cinebench 2024では180となっています。これらの数値は、複数のコアで処理を行うタスク、例えば動画エンコードや画像編集などにおいて、ある程度の性能を発揮できることを示しています。
ただし、コア数が4つと少ないため、マルチコア性能を重視する用途にはあまり向いていません。
まとめ
Intel N150は、エントリークラスのCPUとして、日常的な作業には十分な性能を持っています。シングルコア性能は比較的高いですが、マルチコア性能はコア数が少ないため限られています。高負荷なゲームや高度な動画編集には不向きですが、ウェブブラウジング、オフィスソフトの使用、動画視聴などには快適に利用できます。
Intel N150性能を比較
第12世代Alder Lake-N(N100など)と、第13世代Raptor Lake-N(N150、N200)の間には、Passmarkスコアで約10%程度の性能向上が見られます。これは、プロセスルールが同じIntel 7でも、アーキテクチャの改良や動作クロックの向上によって性能が向上していることを示しています。
また、N150は、N100、N97、N95といった他のNシリーズCPUと比較して、Passmarkスコアで5〜10%程度高い性能を示しています。
<CPUランキング>
※PassmarkのCPUベンチマークで比較したものです。
- Intel Core i3-N305 (MINISFORUM UN305)・・・Passmark:10448
- N150 (MINISFORUM UN150P/Beelink EQ14/GMKtec NucBox G3 Plus)・・・Passmark:6000
- Intel N97 (BMAX B4 Pro (New)/GMKtec NucBox G5)・・・Passmark:5877
- N100 (BMAX B4 Plus/Minisforum UN100P)・・・Passmark:5502
- Intel N95 (Blackview MP80)・・・Passmark:5372
- N200 (Beelink EQ13)・・・Passmark:5145
- Intel N5105 (Beelink U59)・・・Passmark:4053
- Core i3-1000NG4 (BMAX B6 Plus)・・・Passmark:3572
<CPUのベンチマーク結果から分かること>
N200はN150よりもスコアが低く、PassmarkスコアだけではN150の方が高性能に見えます。しかし、N200はGPU性能が強化されているため、グラフィックス処理を重視する場合はN200の方が適している可能性があります。
Core i3-N305は、Passmarkスコアで10000を超えており、N150と比較して約70%も高い性能を示しています。また、第10世代のCore i3-1000NG4は、Passmarkスコアが3572と、N150の半分以下の性能となっています。
まとめ
Passmarkスコアを見る限り、N150はエントリークラスのCPUとして十分な性能を持っており、前世代のNシリーズCPUよりも性能が向上していることが分かります。ただし、Core i3シリーズと比較すると性能差は大きく、用途によってはCore i3シリーズの方が適している場合があります。
それぞれのCPUの特性を理解し、用途に合わせて適切なCPUを選択することが重要です。
グラフィック性能
エントリークラスのGPUとしては、まずまずの性能です。軽い3Dゲームや、ブラウジング、動画視聴などには問題なく対応できます。高解像度や高画質設定でのゲームプレイには向きません。
<GPUのベンチマーク結果・第12世代Intel UHD Graphics グラフィックスコア>
- Fire Strike グラフィックスコアで 「1500」(DirectX 11)
- Fire Strike Extreme グラフィックスコアで 「700」
- Time Spy グラフィックスコアで 「400」(DirectX 12)
- 3DMark Night Raidで 「6000」
- 3DMark Wild Life 「3000」
<GPUのベンチマーク結果から分かること>
DirectX 11性能
Fire Strikeのグラフィックスコアは1500で、Fire Strike Extremeでは700です。これらのスコアは、DirectX 11を使用したゲームにおいて、比較的低い画質設定であれば、ある程度快適にプレイできることを示唆しています。最新のAAAタイトルや、高画質設定でのゲームプレイには力不足です。
DirectX 12性能
Time Spyのグラフィックスコアは400です。DirectX 12を使用したゲームでは、DirectX 11と比較して性能が低下する傾向があります。低解像度、低画質設定でなければ、快適なゲームプレイは難しいでしょう。
軽量なゲーム性能
3DMark Night Raidのスコアは6000、Wild Lifeは3000です。これらのベンチマークは、比較的軽量なゲームの性能を測定するものです。比較的新しい軽量なゲームであれば、ある程度快適にプレイできる可能性があります。
まとめ
Intel N150の内蔵グラフィックスは、エントリークラスのGPUとして、日常的な用途には十分な性能を持っています。ただし、高負荷なゲームには不向きです。軽い3Dゲームや、ブラウジング、動画視聴などには問題なく対応できます。
ゲーム性能
Intel N150プロセッサと第12世代Intel UHD Graphicsを搭載したMINISFORUM UN150Pは、軽量なゲームであればプレイ可能です。ただし、最新のAAAタイトルを高い設定でプレイするのは難しいでしょう。以下に、具体的なゲームタイトルとFPSを記載します。
<中程度のゲームタイトルのFPS>
- 原神: 最低設定で30FPS程度。広大なオープンワールドを冒険するアクションRPG。
- タワーオブファンタシー: 最低設定で30FPS程度。アニメ調のグラフィックが特徴のオープンワールドRPG。
- 鳴潮 (Wuthering Waves): 最低設定で30FPS程度。近未来的な世界観のアクションRPG。
- 崩壊:スターレイル: 最低設定で30FPS程度。miHoYoが開発したスペースファンタジーRPG。
- PUBG MOBILE: 最低設定で30FPS程度。バトルロイヤルゲームの火付け役となったモバイル版PUBG。
- Fortnite: 最低設定で30FPS程度。建築要素を取り入れた人気バトルロイヤルゲーム。
- Apex Legends Mobile: 最低設定で30FPS程度。ヒーローシューター要素を取り入れた人気バトルロイヤルゲームのモバイル版。
- Call of Duty: Mobile: 最低設定で30FPS程度。CoDシリーズのモバイル版。様々なゲームモードを搭載しています。
- 荒野行動: 最低設定で30FPS程度。バトルロイヤル形式のTPS。
<重いゲームタイトルのFPS> ※動作しない可能性が高いもの
- パルワールド: 最低設定で動作する可能性はあるが、快適なプレイは難しい。ポケモンのようなモンスターを捕まえて戦うオープンワールドRPG。
- サイバーパンク2077: 最低設定でも動作が厳しい。近未来都市を舞台にしたオープンワールドRPG。
- エルデンリング: 最低設定でも動作が厳しい。高難易度のアクションRPGとして知られる。
- アーマード・コアVI: 最低設定でも動作が厳しい。メカアクションゲームの金字塔。
<軽いゲームタイトルのFPS>
- Minecraft: 低設定で60FPS以上。ブロックを積み上げて自由に世界を創造できるサンドボックスゲーム。
- League of Legends (LoL): 低設定で60FPS以上。低スペックPCでも快適にプレイできるMOBAの代表作。
- Valorant: 低設定で60FPS以上。Riot Gamesが開発した人気FPS。軽快な動作が特徴。
冷却性能:静音で高いクーリング力を発揮!
MINISFORUM UN150Pは、優れた冷却システムを採用し、高いパフォーマンスを維持しながらも静かな動作を実現しています。
高負荷時でも安定動作
筐体内部には、大型のヒートシンクと冷却ファンを搭載。効率的に熱を放散することで、プロセッサを常に最適な温度に保ちます。例えば、長時間ゲームをプレイしたり、動画編集ソフトで高画質動画をレンダリングしたりする場合でも、安定した動作を維持し、パフォーマンスの低下を防ぎます。
静音設計で集中しやすい環境を
静音性にも配慮した設計が施されています。冷却ファンは、低回転で動作するよう調整されており、静音性は、図書館で利用できるレベルで、静かな環境で快適に作業できます。
メモリ:16GB DDR4で軽快に動作!DDR5に交換も可
MINISFORUM UN150Pは、16GB DDR4 3200MHzメモリを搭載し、スムーズな動作を実現しています。ウェブブラウジング、オフィス作業、動画視聴など、様々なタスクを快適にこなすことができます。
余裕のメモリ容量で快適な動作
16GBの大容量メモリを搭載しているので、複数のアプリケーションを同時に開いても、動作が重くなることはありません。例えば、Chromeで複数のタブを開きながら、Wordでレポートを作成し、Photoshopで画像編集を行う、といった作業もスムーズにこなせます。
動画編集も快適に
動画編集ソフト「Filmora」で4K動画を編集する場合でも、メモリ不足によるカクつきや処理落ちを心配する必要はありません。16GBメモリが軽快な編集作業を支えます。
将来的にも安心のアップグレード対応
特筆すべきは、メモリの交換が可能という点です。Intel N150プロセッサを搭載しているため、DDR5メモリに交換することで、さらに高速な処理能力を手に入れることができます。将来的なアップグレードにも対応できる柔軟性を備えています。
DDR5メモリはDDR4メモリよりも高速なデータ転送速度を持つため、アプリケーションの起動やファイルの読み込みなどが速くなります。
例えば、大容量のエクセルファイルを開く際や、大量の写真データを扱う際にも、より快適な動作が期待できます。また、複数のアプリケーションを同時に実行しても、快適に動作するようになります。
ただし、メモリスロットは1つしかないため、増設はできません。最大容量は16GBとなります。メモリ交換を行う際は、UN150Pに対応するDDR5メモリを用意する必要があります。
前モデルと比較
UN150PとUN100PはDDR4 3200MHzを採用:DDR4は現在主流のメモリ規格で、比較的安価で入手しやすいのがメリットです。3200MHzはDDR4の中でも高速な部類に入り、スムーズな動作が期待できます。
UN100LとUN100DはLPDDR5を採用:LPDDR5は省電力性に優れたメモリ規格で、主にモバイル機器で採用されています。DDR4よりも高速で、消費電力が少ないのが特徴です。
UN150PとUN100Pはメモリ増設可能:スロットにメモリを増設することで、将来的にメモリ容量を増やすことができます。ただし、最大容量は16GBまでです。
<メモリを比較>
- 1.「MINISFORUM UN150P」・・・16GB DDR4 3200MHz(最大16GB)
- 2.「MINISFORUM UN100L」・・・16GB LPDDR5(オンボード・最大16GB)
- 3.「MINISFORUM UN100P」・・・16GB DDR4 3200MHz(最大16GB)
- 4.「MINISFORUM UN100D」・・・16GB LPDDR5(オンボード・最大16GB)
UN100LとUN100Dはオンボードメモリ:オンボードメモリはマザーボードに直接実装されているため、増設や交換ができません。購入時に必要な容量を選択する必要があります。
性能面では、LPDDR5を採用したUN100LとUN100Dが有利と考えられます。LPDDR5はDDR4よりも高速で、消費電力が少ないため、より快適な動作と省電力化が期待できます。
ストレージ:余裕の大容量で快適なデータ管理・拡張性も高い
MINISFORUM UN150Pは、高速なPCIe3.0 SSDを採用し、快適なデータアクセスを実現しています。256GBまたは512GBの大容量ストレージを選択可能で、OSやアプリケーション、写真、動画など、大量のデータを保存できます。
高速なSSDで快適なデータアクセス
OSやアプリケーションをSSDにインストールすることで、Windowsの起動やアプリケーションの立ち上げが高速になります。例えば、Photoshopのような重いアプリケーションでも、ストレスなく起動して作業に取り掛かれます。
大容量ストレージでデータ保存も安心
512GB SSDを選択すれば、高画質の写真や動画を大量に保存しても、容量不足を心配する必要はありません。旅行の思い出や、お子様の成長記録などを、安心して保存できます。
M.2 SSDと2.5インチ SATA HDDでさらに容量アップ
ストレージ容量を拡張したい場合は、M.2 SSDで最大1TBまで拡張できます。
さらに2.5インチ SATA HDDスロットも利用できます。大容量HDDを増設することで、容量不足の心配なく、大切なデータを保管できます。例えば、過去に撮影した写真や動画をアーカイブとして保存しておくのに便利です。
TFカードで手軽にデータ転送
側面にはTFカードスロットも備えています。スマートフォンやデジタルカメラで撮影した写真や動画を、手軽にパソコンに取り込むことができます。例えば、旅行先で撮影した写真や動画を、すぐにパソコンで編集したり、家族や友人に共有したりできます。
外付けHDDにも対応
USBポートに外付けHDDを接続すれば、さらにストレージ容量を拡張できます。大容量の動画ファイルを保存したり、バックアップを作成したりするのに便利です。
前モデルと比較
UN150P、UN100P、UN100DはPCIe3.0に対応:PCIe3.0は、M.2 SSDのデータ転送速度を最大限に引き出すことができる規格です。高速なデータアクセスが必要な作業に適しています。
UN100LはPCIe3.0×1に対応:PCIe3.0×1は、PCIe3.0の半分の帯域幅しか持っていません。そのため、データ転送速度はUN150P、UN100P、UN100Dよりも遅くなります。
UN100DはPCIe3.0×2に対応:PCIe3.0×2は、PCIe3.0の2倍の帯域幅を持っています。そのため、データ転送速度はUN150P、UN100P、UN100Lよりも高速です。
<ストレージを比較>
- 1.「MINISFORUM UN150P」・・・256GB or 512GB M.2 SSD(2.5インチHDD拡張)PCIe3.0
- 2.「MINISFORUM UN100L」・・・256GB or 512GB M.2 SSD(2.5インチHDD拡張)PCIe3.0×1
- 3.「MINISFORUM UN100P」・・・256GB or 512GB M.2 SSD(2.5インチHDD拡張)PCIe3.0
- 4.「MINISFORUM UN100D」・・・256GB or 512GB M.2 SSD(2.5インチHDD拡張)PCIe3.0×2
通信性能:高速でストレスフリーのネット環境を構築!作業もはかどる
MINISFORUM UN150Pは、高速な通信性能を備え、快適なインターネット環境を提供します。
Wi-Fi 6で高速・安定したワイヤレス通信
最新のWi-Fi 6に対応し、従来のWi-Fi規格よりも高速で安定した通信を実現しています。YouTubeで4K動画を視聴したり、オンラインゲーム「フォートナイト」をプレイしたりする場合でも、途切れることなくスムーズに楽しめます。
Bluetooth 5.2で快適な操作環境
Bluetooth 5.2にも対応しており、ワイヤレスマウスやキーボード、ヘッドセットなどを接続して、快適な操作環境を構築できます。
例えば、LogicoolのMX Master 3SマウスやMX Keysキーボードを接続すれば、快適な操作性を実現できます。
また、新しいオーディオ技術 LE Audioにも対応。従来よりも高音質・低遅延で、かつ省電力なオーディオ伝送が可能になり、複数のオーディオデバイスに同時に音声を送信することも可能になりました。
2500Mbpsの高速有線LAN
2500Mbpsの高速通信に対応した有線LANポートを搭載しています。大容量データのダウンロードやアップロードもストレスなく行えます。例えば、Steamからゲームをダウンロードしたり、Google Driveに大容量のファイルをアップロードしたりする際にも、高速な通信速度で快適に作業できます。
オンライン会議やテレワークも快適に
安定したネットワーク接続が必要なオンライン会議でも、快適な通信環境を提供します。ZoomやMicrosoft Teamsを使ったビデオ会議でも、映像や音声が途切れることなく、スムーズにコミュニケーションを取ることができます。もちろん、高速な通信性能と安定した接続性により、テレワークにも最適。自宅にいながら、オフィスにいる時と同じように快適に仕事ができます。
前モデルと比較
<Wi-Fi>
UN150PとUN100PはWi-Fi 6に対応: Wi-Fi 6は最新のWi-Fi規格で、高速な通信速度と安定した接続が特徴です。多くのデバイスが接続されている環境でも、快適にインターネットを利用できます。
UN100LとUN100DはWi-Fi 5に対応: Wi-Fi 5は一つ前の世代のWi-Fi規格です。Wi-Fi 6よりも通信速度は遅くなりますが、一般的なインターネット利用には十分な性能です。
<Bluetooth>
UN150PとUN100PはBluetooth 5.2に対応: Bluetooth 5.2は最新のBluetooth規格で、低消費電力と安定した接続が特徴です。ワイヤレスイヤホンやキーボードなどの周辺機器を接続する際に便利です。
UN100LとUN100DはBluetooth 5.1に対応: Bluetooth 5.1は一つ前の世代のBluetooth規格です。Bluetooth 5.2よりも消費電力は高くなりますが、一般的な周辺機器の接続には問題ありません。
<有線LAN>
UN150P、UN100P、UN100Dは2.5G LANに対応: 2.5G LANは、高速な有線インターネット接続を可能にする規格です。1Gbpsの従来のLANよりも高速なデータ転送速度を実現します。
UN100Lは1G LANに対応: 1G LANは、一般的な有線インターネット接続規格です。2.5G LANよりも通信速度は遅くなりますが、通常のインターネット利用には十分な性能です。
<通信性能を比較>
- 1.「MINISFORUM UN150P」・・・Wi-Fi 6、BlueTooth 5.2、2.5G LAN
- 2.「MINISFORUM UN100L」・・・Wi-Fi 5、BlueTooth 5.1、1G LAN
- 3.「MINISFORUM UN100P」・・・Wi-Fi 6、BlueTooth 5.2、2.5G LAN
- 4.「MINISFORUM UN100D」・・・Wi-Fi 5、BlueTooth 5.1、2.5G LAN
総合的に見ると、UN150PとUN100Pが最も優れた通信性能を持っています。最新のWi-Fi 6とBluetooth 5.2、そして高速な2.5G LANに対応しているため、快適なインターネット環境を構築できます。
UN100DはWi-FiがWi-Fi 5である点が少し残念ですが、2.5G LANに対応しているため、有線接続で高速なインターネットを利用できます。
UN100LはWi-Fi 5、Bluetooth 5.1、1G LANと、通信性能は他の3モデルに劣ります。しかし、一般的なインターネット利用には問題ないレベルです。
用途に合わせて、必要な通信性能を持つモデルを選ぶことが重要です。例えば、高速なインターネット接続が必要な場合は、UN150PまたはUN100Pが適しています。一方、通信速度よりも価格を重視する場合は、UN100Lでも十分です。
「MINISFORUM UN150P」のデメリット
MINISFORUM UN150Pは魅力的なミニPCですが、いくつかのデメリットも存在します。購入を検討する際は、これらの点も考慮する必要があります。
1.グラフィック性能がIntel N200より低い
Intel N150に内蔵されているIntel UHD Graphicsは、N200に内蔵されているものよりも性能が若干劣ります。そのため、グラフィック性能を重視する用途にはあまり向いていません。
2.メモリスロットが1つしかない
UN150Pのメモリスロットは1つしかなく、最大16GBまでしか搭載できません。将来的にメモリを増設したい場合は、対応していないため注意が必要です。
3.ストレージのスロットが1つしかない
M.2 SSDのスロットは1つしかありません。2.5インチ SATA HDDを増設することはできますが、高速なNVMe SSDを複数枚搭載することはできません。
4.有線LAN端子が1つしかない
UN150Pには有線LAN端子は1つしかありません。複数のネットワークに接続する必要がある場合は、USB LANアダプターなどを利用する必要があります。
5.電源を内蔵していない
ACアダプターを使用する外部電源方式を採用しています。そのため、電源ユニットが場所をとるというデメリットがあります。
6.USB4やThunderboltに対応していない
UN150PはUSB4やThunderboltに対応していないため、高速なデータ転送や、複数の高解像度ディスプレイへの出力、eGPUの接続などはできません。
これらのデメリットを踏まえ、自身の用途に合致するかをよく検討してから購入することをおすすめします。
「MINISFORUM UN150P」のスペック
- モデル UN150P
- プロセッサ 第12世代 (Alder Lake) Intel N150
※10nm/4コア/4スレッド/最大3.8GHz/TDP 6W - GPU Intel UHD Graphics 12世代
- RAM(メモリ) 16GB DDR4 3200MHz (※最大16GBまで、スロット1つ)
- ストレージ 256GB or 512GB M.2 2280 PCIe3.0 SSD x1
- 拡張ストレージ M.2 SSDで最大1TBまで、2.5インチ SATA HDD Slot x1 (SATA 3.0 6.0Gb/s)、TF カート スロット x1
- 電源 DC 12V(電源アダプター含み)
- ワイヤレス通信 M.2 2230 WIFI サポート (Wi-Fi 6,BlueTooth 5.2)
- 有線LAN 2500Mbps LAN
- 前面インターフェース USB 3.2 Gen1 Type-C (Data DP & PD OUT PUT) x1、USB-A 3.2 (Gen1) x2、3.5mmコンボジャック x1、電源ボタン、リセットボタン (Clear CMOS)、TFカードスロット(側面)
- 背面前面インターフェース USB-A 3.2 (Gen2) x2、HDMI 2.1 x2、RJ45 2500Mイーサネットポート x1、DCポート(12V)、ケンジントンロック(側面)
- 映像出力 4K 3画面出力、HDMI 2.1 TMDS (4K@60Hz) x2、USB-C (4K@60Hz)x1
- オーディオ出力 HDMI x1/DisplayPortx1/ 3.5mmコンボジャック x1
- 冷却ファン 搭載・静音
- VESAマウント 対応・ブランケット付属
- 筐体 メタル(金属)、CNC加工
- OS Windows 11
- サイズ 127.5 x 112.4 x 40 mm
- 重量 不明
- カラー シルバー
- 付属品 1 x 電源アダプター(丸形コネクタ)、1 x HDMI ケーブル、1 x 取り付けブラケット、4 x 取り付けネジ、1 x 取扱説明書(日本語対応)
「MINISFORUM UN150P」の評価
7つの基準で「MINISFORUM UN150P」を5段階で評価してみました。
- パフォーマンス:★★★
- 映像出力:★★★★
- デザイン:★★★★
- 通信:★★★★
- 機能(拡張性):★★★
- 使いやすさ:★★★★
- 価格:★★★★
<総合評価>
MINISFORUMから発売されたIntel N150搭載のミニPCです。
2023年12月に発売された「Minisforum UN100L」から性能が向上しています。
具体的にはCPU、Wi-Fi、有線LAN、Bluetooth、HDMIの規格が強化され、デザインも一新されました。
特にCPUがN100からN150に変更されたことは大きな違いです。また、映像出力端子はHDMIポートが2つになり、Displayportは搭載されなくなりました。
デザイン面ではグレーからシルバーになり、よりインテリアに馴染みやすいカラーに変更されています。
「Beelink EQ14」の方がいいのか?
Beelink EQ14は、N150搭載のミニPCでもっとも性能が高いモデルです。特に標準で500GB M.2ストレージを搭載し、最大2TBまでのストレージを拡張できる点は大きなメリットです。
ただし、有線LANが1G LAN対応となり、UN150Pの2.5G LANよりも通信速度が遅くなります。性能が高くなる分、価格が高くなるので、コスパ重視の人には向きません。
全体的な性能は「Beelink EQ14」の方が高いものの、価格と性能のバランスでは「MINISFORUM UN150P」の方が優れているといえます。
「GMKtec G3 Plus」の方がいいのか?
GMKtec G3 PlusはN150搭載のミニPCの中で最もコスパの高いモデルです。
メモリ容量が8GBと少なめですが、最大32Gまで拡張できるなど、UN150Pにはないメリットもあります。また、ストレージもM.2 SSDで最大2TBまで増設でき、拡張性が優れています。
ただし、2.5インチHDD/SSDでは増設できません。また、映像出力に対応したType-Cポートがないなど、性能面でUN150Pに劣る面もあります。
コスパ重視の人には向いていますが、長期間使うミニPCとしてはやや物足りなさを感じるかもしれません。
「MINISFORUM UN150P」に最適な人は?
ズバリ、N150搭載で、性能と価格のバランスに優れたモデルを探している人に最適です。
上で述べた通り、UN150Pは、性能が高い「Beelink EQ14」やコスパ重視の「GMKtec G3 Plus」よりも、価格と性能のバランスが良く、
長期間使うミニPCとして最適な性能を備えています。
また、映像出力に対応したType-Cポートなど豊富なインターフェースを備えており、使いやすさも抜群です。
2.5Gの有線LANに対応するなど、通信性能も高いものもあり、仕事用のミニPCとしても十分に使える性能です。
4K 3画面出力にも対応しているため、3つのモニターで作業したい人にもおすすめです。
「MINISFORUM UN150P」の価格・購入先
※2月5日に出荷予定
MINISFORUM JPストア
- 16GB+256GBモデルが28,980円、
- 16GB+512GBGBモデルが28,980円、
で販売されています。
MINISFORUM JPストアで「MINISFORUM UN150P」をチェックする
ECサイト
Amazonで35,980円(税込・6836 OFFクーポン付きで実質29144円・16GB+256GBモデル/ 512GBモデルは38,980円、7406 OFFクーポン付きで実質31,574円)、
で販売されています。
Amazonで「MINISFORUM UN150P」をチェックする
楽天市場で「MINISFORUM UN150P」をチェックする
ヤフーショッピングで「MINISFORUM UN」をチェックする
AliExpressで「MINISFORUM UN150P」をチェックする
米国 Amazon.comで「MINISFORUM UN150P」をチェックする
おすすめの類似製品を紹介
「MINISFORUM UN150P」に似た性能をもつミニPCも販売されています。
「Beelink EQ14」
Beelinkから発売されたインテルN150搭載のミニPCです(2024年12月発売)。
16GB DDR4 3200 メモリ、500GB M.2 2280 PCIe 3.0 x 4 ストレージを搭載しています。
また、電源ユニット(内蔵)、 4K 3画面出力、冷却システム MSC2.0、最大4TBまでのストレージ拡張、VESAマウント、Type-C (10Gbps,DP Alt 4K 60Hz) x1、USB 3.2 (10Gbps) x 3、USB 2.0 (480Mbps) x1、Wi-Fi 6 、Bluetooth 5.2、デュアル有線LAN通信に対応しています。
価格は、Amazonで32,800円(税込・5000円 OFFクーポン付き)、ヤフーショッピングで50,630円、AliExpressで35,898円、米国 Amazon.comで$259.00、です。
関連記事:Beelink EQ14レビュー!電源内蔵でN150搭載ミニPCは買いなのか?
「GMKtec NucBox G3 Plus」
GMKtecから発売されたインテル N150搭載のミニPCです(2024年12月 発売)。
8GB/16GB DDR4 3200 メモリ、256GB/512GB/1TB M.2 2280 NVMeストレージを搭載しています。
また、4K 2画面出力(HDMI x2)、最大32GBまでのメモリ拡張、M.2 2242 PCle SATAで最大2TBまでのストレージ拡張、冷却システム、VESAマウント、USB-A 3.2 Gen2 x4、HDMI (4K@60Hz) x2、有線LAN端子(RJ45,2.5G) x1、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2にも対応しています。
価格は、Amazonで25,999円(税込・6400円OFFクーポン付きで実質19,599円)、楽天市場で23,500円(送料無料)、ヤフーショッピングで24,168円、AliExpressで21,314円、米国 Amazon.comで$138.99 ($10 OFFクーポン付き)、です。
関連記事:N150は快適だった!ミニPC GMKtec NucBox G3 Plusを徹底レビュー!
「Beelink EQ13」
Beelinkから発売されたIntel N200 プロセッサ搭載のミニPCです。16GB DDR4 3200MHz メモリ、500GB M.2 2280 SATA SSD PCle 3.0 ストレージ、2つのHDMI ポート搭載で、
4K 3画面出力、冷却システム MSC2.0、埃の侵入を防ぐフィルター(底面)、最大4TBまでのストレージ拡張、Type-C (10Gbps,DP Alt 4K 60Hz) x1、USB 3.2 (10Gbps) x3、デュアル有線LAN、Wi-Fi 6 (intel AX101)、Bluetooth 5.2に対応しています。
価格は、Amazonで32,800円(税込・16GB+500GB)、楽天市場で34,070円、ヤフーショッピングで38,444円、AliExpressで29,447円 (16GB+500GB)です。
関連記事:ミニPC「Beelink EQ13」アダプター不要のメリット・デメリット
「BMAX B4 Pro (New)」
BMAXから発売された第12世代 Intel N97 プロセッサ搭載のミニPCです。
Windows 11、16GB DDR4 メモリ、512GB SSD ストレージ、M.2拡張スロットを搭載しています。
また、4K 2画面出力(HDMI 2.0 x2)、ストレージ拡張(M.2 SATA 2280 x1)、Linux Ubuntuとのデュアルブート、VESAマウント、ファンレス設計、USB 3.2 x2、USB 2.0 x2、1Gbpsのギガビット有線LAN、Wi-Fi 5、Bluetooth 4.2に対応しています。
価格は、Amazonで29,999円(税込・6100 OFFクーポン付きで実質23,899円)、楽天市場で35,870円(送料無料)、米国 Amazon.comで$199.99、です。
関連記事:N97の「BMAX B4 Pro」とB4 Plus、B6 Plusを比較
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