最強Einkスマホ?Bigme HiBreak Pro徹底レビュー&評価

Bigme HiBreak Pro 画面 片手で操作する
2025年4月、ついに一般販売が開始された「Bigme HiBreak Pro」。E Ink(電子ペーパー)ディスプレイを搭載しながら、一般的なスマートフォンに匹敵する、あるいは凌駕するほどのスペックを持つことから、一部では「世界最強のE Inkスマホ」とも称され、発表時から大きな注目を集めてきました。

目に優しい表示と、現代的なモバイルデバイスの利便性を両立させるという、野心的なコンセプトを持つこのデバイスの実力は、果たしてどのようなものなのでしょうか。

Bigme HiBreak Proの魅力

Bigme HiBreak Proの魅力は多岐にわたりますが、特に注目すべきはその圧倒的な性能と機能です。まず、MediaTek Dimensity 1080プロセッサと8GBの大容量RAMは、E Inkデバイスとは思えないほどの高速かつ快適な動作を実現します。これにより、読書はもちろん、ウェブブラウジングやアプリの利用もストレスなく行えます。

さらに、E Inkスマートフォンとしては画期的な5G通信NFCに対応したことで、高速データ通信や将来的なキャッシュレス決済への対応も期待でき、一般的なスマートフォンとしての利便性が格段に向上しました。加えて、4500mAhの大容量バッテリーと18Wの急速充電対応は、長時間の利用と短い充電時間という、モバイルデバイスに求められる重要な要素を満たしています。

この記事で徹底解剖

この記事では、そんな魅力あふれるBigme HiBreak Proの性能や機能を、実際の使用感に基づき徹底的に深掘りしていきます。ディスプレイの見やすさ、プロセッサの処理能力、バッテリーの持続時間、カメラの性能、通信機能、そしてOSや操作性まで、あらゆる角度からその実力を検証します。

特に、前モデルである「Bigme HiBreak」からどの点が、どのように進化したのかに焦点を当て、両モデルの違いを明確に比較していきます。これにより、HiBreak Proが持つ真の価値と、E Inkデバイスとしての新たな可能性を探ります。

この記事で分かること

  1. Bigme HiBreak Proの詳細なスペックと搭載機能
  2. 前モデルBigme HiBreakからの進化点と比較した際の具体的な違い
  3. BOOX Palma 2など、他の主要なE Inkタブレットとの比較を通じたメリット・デメリット
  4. ディスプレイ、プロセッサ性能、バッテリー持ち、カメラ画質、通信機能などの項目別レビューと実際の使用感
  5. 約6.3万円という価格に見合う価値があるか、コストパフォーマンスの評価
  6. どのようなユーザーにHiBreak Proがおすすめできるか、具体的な購入判断のポイント

この記事を通じて、Bigme HiBreak Proがどのようなデバイスであり、どのようなユーザーにとって価値ある選択肢となるのかを明らかにします。

スペック表だけでは分からない実際の使用感や、他のデバイスとの比較を通して、HiBreak Proを購入するべきかどうかが明らかになるでしょう。購入を検討している方、最新のE Inkデバイスに興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。

この製品の購入はこちら→ Amazon リンク /  AliExpress リンク

公式ページ:HiBreak Pro – Bigme Official Store

価格をチェック!Bigme HiBreak Proは他のE-inkタブレットよりも安いのか?

Bigme HiBreak Pro 正面と背面の2台

Bigme HiBreak ProBigme公式ストア62,508.99円で販売されています(公式サイトに公式ストアのリンクあり)。

また、ECサイトのAmazon62,799円(税込)、AliExpress63,244円で販売されています。

なお、初代Bigme HiBreakは日本のAmazonで実質28,800円(31,999円で10% OFFクーポン適用の場合)で販売中。AliExpressでは初代Bigme HiBreak(38,759円)の他に、カラー対応モデルの「Bigme HiBreak Color」が43,131円で販売されています。

BOOX Palma 2

2024年10月24日に発売された「BOOX Palma 2」は楽天市場で52,800円で販売中です。こちらは、スマートフォンのような携帯性とE-inkの読みやすさを兼ね備えた6.13インチタブレットです。目に優しい高解像度Carta1200スクリーンと自動調光フロントライトで、長時間の読書も快適。パワフルなオクタコアプロセッサと6GBの大容量メモリを搭載し、Android 13上で様々なアプリがスムーズに動作します。Google Playストアにも対応し、アプリの追加も自由自在です。

さらに、16MPカメラ、指紋認証、便利なスマートボタン、防滴性能など、タブレットとしての機能も充実。microSDカードにより最大2TBまでストレージ拡張も可能で、大量の書籍やファイルを保存できます。ポケットに入れてどこへでも持ち運べる、高性能なE-inkデバイスです。

BOOX Palma

2023年9月19日に発売された「BOOX Palma」はAmazonで45,980円で販売中です。こちらは、スマートフォンのように片手で扱える手軽さと、紙のような読み心地のE-inkディスプレイを融合した6.13インチタブレットです。目に優しいCarta1200スクリーンと自動調光フロントライトを備え、読書体験を格段に向上させます。Qualcomm 8コアプロセッサと4GBメモリを搭載しており、Android 11ベースでGoogle Playストアから様々なアプリを快適に利用可能です。

側面には物理的なページめくりボタンとカスタマイズ可能なファンクションボタンを装備し、操作性も良好。16MPカメラや防滴性能も備わっており、日常の様々なシーンで活躍します。microSDカードで最大2TBまで容量を拡張できるため、大量の電子書籍や資料もこれ一台で持ち運べます。

BOOX Go 6

2024年8月26日に発売された「BOOX Go 6」は楽天市場で27,800円で販売中です。こちらは、わずか6.8mmの薄さと146gの軽さを実現した、携帯性に優れた6インチE-inkタブレットです。最新世代の高コントラストなCarta 1300スクリーンを搭載し、紙のような鮮明さで文字を表示。Qualcomm 2.0GHz オクタコアプロセッサとAndroid 12により、Google Playストアからインストールしたアプリも軽快に動作します。

目に優しい2色フロントライトを備え、暗い場所での読書も快適。microSDカードスロットでストレージの拡張も可能です。スピーカーは非搭載ですが、USB-C経由でオーディオ出力に対応しており、イヤホン等で音楽やオーディオブックを楽しめます。読書のための機能を凝縮した、ミニマルで使いやすい一台です。

Meebook M6

2023年4月に発売された「Meebook M6」はAmazonで21,799円で販売中です。こちらは、読書に最適な高解像度6インチHD E Inkスクリーンを搭載したAndroid 11タブレットです。購入してすぐに使える、質感の良いオリジナルレザーケースが標準で付属するのも魅力。クアッドコア 1.8GHzプロセッサとクラスとしては十分な3GBメモリを備え、Google Playストアから入れたアプリも快適に利用できます。

暖色・寒色を24段階で細かく調整できるフロントライトや、便利な辞書・翻訳機能、目に優しいダーク読書モードなど、読書をサポートする機能が充実しています。さらにmicroSDカードで最大1TBまでストレージを拡張でき、膨大な電子書籍ライブラリを持ち運ぶことが可能です。

まとめ

Bigme HiBreak Pro(約6.3万円)は、今回比較した他の6インチクラスのE-inkタブレットと比較すると「高い」価格帯に位置します。比較対象の中では、BOOX Palma 2(約5.3万円)、BOOX Palma(約4.6万円)、初代Bigme HiBreak(Amazonで実質約2.9万円~)、BOOX Go 6(約2.8万円)、Meebook M6(約2.2万円)など、より安価な選択肢が多く存在します。

特に最も安価なモデルはAmazonで約2.2万円で購入できる「Meebook M6」です。Meebook M6は価格の安さに加え、標準でレザーケースが付属し、3GBメモリや最大1TBのmicroSDカード対応など機能面でも充実しており、非常にコストパフォーマンスが高くお買い得なモデルと言えるでしょう。

外観とデザインをレビュー:Bigme HiBreak Proのボディと持ちやすさを検証

Bigme HiBreak Pro 背面と側面

ここでは、Bigme HiBreak Proの外観とデザインについて、実際に手に取って感じたことを中心にお伝えします。前モデルであるBigme HiBreakからの進化点にも触れながら、その魅力や気になった点を詳しく見ていきます。

手にした第一印象:サイズ感と質感

Bigme HiBreak Proを初めて手に取った時の印象は、「思ったより大きいな」というものでした。スペック上のサイズは 159.8×80.9×8.9 mm、重量は約180g。前モデルのHiBreak76.8×154×8.6 mm、約170gだったので、特に横幅が約4mm、縦幅が約6mm大きくなり、重量も10g増えています。これは主にディスプレイサイズが5.84インチから6.13インチへと約5%大きくなったことに伴う変化です。

個人的には、このサイズアップによって片手での操作性はやや犠牲になったと感じます。しかし、大画面化による視認性の向上は、特に電子書籍を読む際には大きなメリットです。背面はレザーのような質感のプラスチックで、滑りにくく持ちやすい工夫がされています。ただ、全体的な素材感としては、やはりプラスチック感が強く、高級感という点では少し物足りなさを感じるかもしれません。

ボディデザインとカラーリング

本体カラーは白一色のみの展開です。清潔感があり、E Inkディスプレイの雰囲気ともマッチしていますが、個人的には前モデルのHiBreakにあったようなブラックや、あるいはカラーバリエーションがあれば、もっと選択肢が広がって嬉しいと感じました。デザインは、最近主流の薄型ベゼルを採用したスマートフォンとは異なり、全体的にやや厚みがあり、角ばったフォルムです。これは好みが分かれる部分かもしれません。

組み立て精度、いわゆるビルドクオリティについては、特に問題を感じる部分はありませんでした。各パーツの嵌合もしっかりしており、安っぽさは感じません。ただ、一部で指摘されているように、ディスプレイ表面のトップコート層とE Inkパネルの間にわずかな隙間があるように見え、これが角度によっては影となり、表示のクリアさを少し損ねているように感じる点は、正直気になりました。

前モデルHiBreakからのデザイン進化点

Bigme HiBreak Pro 右側面に2つのボタン

HiBreak Proは、HiBreakと比較してデザイン面でもいくつかの進化が見られます。最も大きな違いはディスプレイサイズに伴う本体サイズの変化ですが、それ以外にも注目すべき点があります。

例えば、ボタン配置です。HiBreakでは右側面に電源ボタンと音量/ページめくりボタン、左側面にカスタマイズ可能なファンクションボタンが1つでしたが、HiBreak Proでは右側面電源ボタン(指紋認証センサー内蔵)と、カスタマイズ可能なボタンが2つ配置されています。

このボタンはしっかりとしたクリック感があり、操作性は良好です。個人的には、カスタマイズボタンが増えたことで、よく使う機能を割り当てられるようになり、利便性が向上したと感じています。

また、HiBreakではモノラルだったスピーカーが、HiBreak Proでは本体上部と下部に配置されたデュアルスピーカーとなり、ステレオ再生に対応しました。実際に音楽配信サービス「Spotify」で音楽を聴いてみましたが、モノラルだったHiBreakと比較すると音の広がりが感じられます。

ただし、音量は一般的なスマートフォンと比較すると控えめな印象です。さらに、HiBreakにはなかった指紋認証センサーが電源ボタンに内蔵された点も、セキュリティと利便性の向上に繋がる大きな進化です。

ポートとセンサー類

底面には充電・データ転送用のUSB-Cポートスピーカーグリルがあります。HiBreak Proは18Wの急速充電に対応しているため、バッテリー容量が4500mAhと大きくなっても充電時間のストレスは軽減されています。上面にはもう一つのスピーカーグリルと、HiBreakにはなかった赤外線センサーが搭載されています。これにより、家電リモコンとしての活用も期待できます。

まとめ

Bigme HiBreak Proの外観とデザインについてまとめます。

  • サイズと重量: 前モデルHiBreakより一回り大きく、重くなった(約180g)。片手操作性はやや低下したが、画面サイズ(6.13インチ)は向上。
  • 素材と質感: 背面はレザー調プラスチックでグリップ感は良好。全体的にはプラスチック感が強く、高級感は控えめ。カラーは白のみ。
  • デザイン: やや厚みのある角ばったデザイン。ベゼルも最近のスマホと比較すると太め。

HiBreakからの進化:

  • ディスプレイ大型化に伴う筐体サイズの変更。
  • 指紋認証センサーを電源ボタンに内蔵。
  • カスタマイズ可能なサイドボタンが1つから2つへ増加。
  • スピーカーがモノラルからステレオへ。
  • 赤外線センサーを搭載。

個人的な評価:

  • 質感やデザインの洗練度には改善の余地を感じるものの、E Inkスマホとしての実用性は向上。
  • 指紋認証やステレオスピーカーの搭載は大きなメリット。
  • ディスプレイとトップコート層の隙間はやや気になる点。
  • カラーバリエーションの追加に期待したい。

E-inkディスプレイをレビュー:HiBreak Proの大型化&高精細化したCarta 1200を検証

Bigme HiBreak Pro 画面にテキスト

E Ink端末を選ぶ上で、最も重要と言っても過言ではないのがディスプレイの品質です。ここでは、Bigme HiBreak Proが搭載するE Inkディスプレイについて、その性能や使い心地、そして前モデルBigme HiBreakからの進化点を詳しくレビューしていきます。

より大きく、より鮮明に:基本スペックと第一印象

HiBreak Proは、6.13インチE Ink Carta 1200ディスプレイを搭載しています。解像度は824×1648ピクセル、画素密度は300 PPIに達しており、これは電子ペーパーとしては非常に高精細です。実際に画面を見ると、文字の輪郭がくっきりとしており、小さな文字でも潰れることなく鮮明に表示されます。紙の印刷物に近い感覚で読書ができるのは、E Inkならではの大きな魅力です。

もちろん、E Inkの特性であるフリッカー(ちらつき)やブルーライトがないため、長時間画面を見ていても目が疲れにくいと感じます。これは、スマートフォンで長文を読んだり、資料を確認したりする機会が多い私にとって、非常に嬉しいポイントです。

前モデルHiBreakからの着実な進化

前モデルのBigme HiBreakは、5.84インチ、解像度720×1440ピクセル(モノクロモデルで275 PPI)のディスプレイでした。HiBreak Proでは、画面サイズが約5%大きくなっただけでなく、画素密度も約9%向上しています。この差は、特に漫画や図版が含まれるコンテンツで顕著に感じられます。例えば、電子書籍アプリ「Kindle」で漫画を読む際、HiBreakでは少し気になったトーンの潰れや線のギザギザ感が、HiBreak Proではかなり改善され、より快適に楽しめるようになりました。

ページめくり速度と残像感:リフレッシュ技術の実力

Bigme HiBreak Pro 画面 テキストと画像

E Inkデバイスの課題であった画面の書き換え速度や残像感についても、HiBreak Proは進化を見せています。E Ink Carta 1200パネルの採用に加え、Bigme独自の「SSSレベルリフレッシュ技術が搭載されており、ページめくりやスクロール時の応答性が向上しています。

実際にウェブブラウザ「Chrome」でニュースサイトなどをスクロールしてみると、以前のE Ink端末に比べると残像(ゴースト)がかなり抑えられているのが分かります。もちろん、液晶や有機ELディスプレイのような滑らかさには及びませんが、実用上ストレスを感じる場面は少なくなりました。

複数のリフレッシュモード(デフォルト高速、マガジン、コミック、ビデオなど)が用意されており、コンテンツに合わせて最適な表示を選べるのも便利です。個人的には、ウェブブラウジングやアプリ操作は「デフォルト(高速リフレッシュ)」、じっくり文字を読む際は「マガジン」モードに設定するのがおすすめです。

暖色も選べるフロントライト:あらゆる環境で快適に

HiBreak Proのディスプレイを語る上で欠かせないのが、36段階で調整可能な暖色・寒色のフロントライトです。HiBreakでは寒色ライトのみでしたが、暖色ライトが追加されたことで、利用シーンが大きく広がりました。

例えば、就寝前にベッドで読書をする際には、暖色系のライトに設定することで、よりリラックスした気分で読書に集中できます。逆に日中の少し暗い場所では、寒色系のライトで文字をくっきりさせるといった使い分けが可能です。

さらに、光センサーによる自動明るさ調整機能も搭載されました。周囲の明るさに合わせて自動で輝度を調整してくれるため、手動で調整する手間が省け、常に最適な明るさで画面を見ることができます。これもHiBreakにはなかった機能であり、日常的な使い勝手を大きく向上させる嬉しい進化点です。

気になる点と総合的な評価

ディスプレイ表面はマットな質感でアンチグレア(反射防止)処理が施されており、直射日光下でも非常に見やすいです。これはE Inkの大きな利点ですね。一方で、前回の外観レビューでも触れたように、スクリーンとトップコート層の間にわずかな隙間があり、角度によって影が見える点は少し気になりました。慣れれば問題ない範囲かもしれませんが、完璧な表示品質を求める方にはマイナスポイントとなる可能性があります。

総合的に見て、Bigme HiBreak Proのディスプレイは、前モデルからの着実な進化を感じさせる完成度の高いものです。高精細化、応答性の向上、そして暖色対応フロントライト自動調光機能の搭載により、E Inkスマートフォンのディスプレイとしてトップクラスの性能を持っていると言えます。読書はもちろん、ウェブ閲覧や簡単なアプリ操作においても、その実力を十分に発揮してくれます。

まとめ

Bigme HiBreak ProのE Inkディスプレイについてまとめます。

  • 基本性能: 6.13インチ E Ink Carta 1200、300 PPIの高精細モノクロディスプレイ。文字が鮮明で目に優しい。
  • HiBreakからの進化: 画面サイズ拡大(5.84→6.13インチ)、高精細化(275→300 PPI)、暖色フロントライト追加、自動明るさ調整機能搭載。
  • リフレッシュ技術: 「SSSレベル」リフレッシュ技術により、ページめくりやスクロール時の応答性が向上し、残像感を低減。複数のリフレッシュモードを選択可能。
  • フロントライト: 36段階の暖色・寒色調整が可能。自動明るさ調整機能も便利で、様々な環境下での快適な視認性を実現。
  • メリット: 高精細で目に優しい表示、進化したリフレッシュ性能、高機能なフロントライト、優れた直射日光下での視認性。
  • デメリット: スクリーンとトップコート層の間の隙間による影がわずかに気になる場合がある。モノクロ表示のみ。

プロセッサをレビュー:HiBreak ProのDimensity 1080の処理性能を検証

Bigme HiBreak Pro CPU

E Inkスマートフォンは、その特性上、一般的なスマートフォンとは異なる使い心地が求められますが、快適な操作感を実現するためには、やはりプロセッサの性能が重要になります。ここでは、Bigme HiBreak Proが搭載するプロセッサ「MediaTek Dimensity 1080」の実力と、それが実際の使用感にどう繋がっているのかを、前モデルBigme HiBreakと比較しながら詳しく見ていきます。

強力な処理能力:MediaTek Dimensity 1080の実力

Bigme HiBreak Proの頭脳として搭載されているのは、MediaTek Dimensity 1080です。これは、高性能なCortex-A78コア(最大2.6GHz)を2つと、電力効率に優れたCortex-A55コア(最大2.0GHz)を6つ組み合わせたオクタコア構成のプロセッサです。6nmプロセスで製造されており、高い処理能力と省電力性を両立しています。Bigme自身も「最先端のチップ。画期的なパフォーマンス。」と謳っており、その性能には大きな期待が寄せられていました。

さらに、RAMは8GBストレージは256GBと、十分な容量を備えています。これにより、複数のアプリを同時に動かしたり、多くのデータを保存したりすることが可能です。

実際の動作は? アプリ起動やマルチタスクを試す

スペック上の数値だけでなく、実際の動作はどうでしょうか。いくつかのアプリを試してみました。電子書籍アプリ「Kindle」やメモアプリ「Evernote」の起動は非常にスムーズです。ウェブブラウザ「Chrome」で複数のタブを開きながらブラウジングしても、動作が重くなるような場面はほとんどありませんでした。

特に、8GBのRAMはマルチタスク性能に大きく貢献していると感じます。例えば、ブラウザで調べ物をしながら、メモアプリに書き込み、さらに音楽配信アプリ「Spotify」で音楽を再生するといった使い方でも、アプリ間の切り替えはスムーズで、ストレスなく作業を進めることができました。

前モデルHiBreakとの決定的な違い

前モデルのBigme HiBreakは、プロセッサにMediaTek Helio P35RAMは6GBでした。Helio P35もE Inkデバイスとしては十分な性能を持っていましたが、HiBreak ProのDimensity 1080と比較すると、その差は歴然です。実際に両者を使い比べてみると、アプリの起動時間やウェブページの読み込み速度、ファイルの処理速度など、あらゆる場面でHiBreak Proの方が明らかに高速です。

HiBreakでは、少し複雑なウェブサイトを表示したり、アプリを切り替えたりする際に、わずかな待たされ感がありましたが、HiBreak Proではそうした引っかかりが大幅に解消されています。まさに「画期的パフォーマンス」という表現も、あながち大げさではないと感じるほどの進化です。

E-ink特有の描画を支える技術

ただし、E Inkディスプレイの滑らかな表示には、プロセッサ性能だけでなく、画面の書き換え(リフレッシュ技術も重要です。HiBreak Proは、Bigme独自の「SSSレベルリフレッシュモードやxRapidリフレッシュアルゴリズムといった技術を搭載しています。これらがDimensity 1080の処理能力と連携することで、E Ink特有の残像感を抑えつつ、可能な限りスムーズな描画を実現しています。

特に「極端」と名付けられたスピードモードでは、E Inkとは思えないほど高速な画面書き換えが行われます。試しに「YouTube」アプリで短い動画を再生してみましたが、動きの激しいシーンでなければ、ある程度は視聴可能なレベルでした。もちろん、通常のスマホのように動画鑑賞をメインにするのは難しいですが、SNSの短い動画などを確認する程度であれば、十分に対応できる性能を持っていると言えます。

ストレージ容量と拡張性について

内蔵ストレージは256GBと大容量です。電子書籍やPDFファイル、音楽データなどを大量に保存しても、容量不足に悩まされることは少ないはずです。ただし、注意点として、HiBreak ProにはmicroSDカードスロットが搭載されていません。前モデルのHiBreakはmicroSDカードによる拡張が可能だったので、大量のデータを外部ストレージで管理したいと考えていた方にとっては、少し残念な変更点かもしれません。個人的には、クラウドストレージを活用することで、この点はカバーできると考えています。

個人的な総合評価:性能は十分か?

Bigme HiBreak Proのプロセッサ性能は、E Inkスマートフォンとしては間違いなくトップクラスです。読書端末としての利用はもちろん、ウェブブラウジング、メール、SNS、簡単なドキュメント編集など、日常的なタスクであれば、一般的なスマートフォンと遜色ないレベルで快適にこなせます。

また、OSに最新のAndroid 14を搭載している点もポイントです。将来的なアプリのアップデートなどを考慮しても、Dimensity 10808GB RAMの組み合わせであれば、しばらくの間は性能不足を感じることなく使い続けられる安心感があります。E Inkの特性を理解した上で、多機能なデバイスを求めているユーザーにとって、HiBreak Proの性能は非常に魅力的です。

まとめ

Bigme HiBreak Proのプロセッサ性能についてまとめます。

  • プロセッサ: MediaTek Dimensity 1080(オクタコア、最大2.6GHz)を搭載。高性能と省電力を両立。
  • メモリ・ストレージ: 8GB RAM、256GBストレージを搭載し、マルチタスクも快適。ただし、microSDカードスロットは非搭載。
  • HiBreakからの進化: Helio P35からDimensity 1080へ大幅に性能向上。アプリ起動やブラウジングなど、あらゆる動作が高速化。
  • 実使用感: アプリ起動、マルチタスク、ウェブブラウジングなど、日常的な操作は非常にスムーズ。
  • E Ink描画技術: 「SSSレベル」リフレッシュモードやxRapidアルゴリズムがプロセッサ性能を活かし、残像感を抑えた描画を実現。スピードモードでは動画もある程度表示可能。
  • 総合評価: E Inkスマートフォンとしてトップクラスの性能。読書だけでなく、様々な用途で快適に利用可能。Android 14搭載で将来性も期待できる。

Antutuベンチマーク

Bigme HiBreak Pro グラフ MediaTek-Dimensity-1080-VS-MediaTek-Helio-P35

Bigme HiBreak Proが搭載するMediaTek Dimensity 1080 プロセッサは、Antutu V10 ベンチマーク総合で約 50万点を記録しています。

同じプロセッサはシャオミのRedmi Note 12 Pro 5Gにも搭載されています。

例1: Antutu V10 総合で「516476」、CPUで「163449」、GPUで「111175」、MEMで「110446」、UXで「131406」

例2: Antutu V10 総合で「498473」、CPUで「137589」、GPUで「134053」、MEMで「90879」、UXで「135952」

一方、前モデルの「Bigme HiBreak」はMediaTek Helio P35 プロセッサを搭載し、Antutu V9.4.4 ベンチマーク総合で約11万点を記録していました。

同じプロセッサはXperia Ace IIにも搭載されています。

例: Antutu V9.4.4 総合で「114316」、CPUで「34747」、GPUで「17029」、MEMで「24812」、UXで「37728」

これをAntutu V10 ベンチマーク総合スコアに換算すると、以下のようになります。

Antutu V10 (推定) 総合で「約131,500」、CPUで「約39,900」、GPUで「約19,500」、MEMで「約28,500」、UXで「約43,400」

MediaTek Dimensity 1080とMediaTek Helio P35の性能比較

MediaTek Dimensity 1080とMediaTek Helio P35のAntutu V10ベンチマーク結果を比較し、各項目でどの程度性能が向上しているかをまとめてみました。

  • 総合スコア: Dimensity 1080はHelio P35(推定)の約3.9倍 (約293%向上)
  • CPUスコア: Dimensity 1080はHelio P35(推定)の約4.1倍 (約310%向上)
  • GPUスコア: Dimensity 1080はHelio P35(推定)の約5.7倍 (約470%向上)
  • MEMスコア: Dimensity 1080はHelio P35(推定)の約3.9倍 (約288%向上)
  • UXスコア: Dimensity 1080はHelio P35(推定)の約3.0倍 (約203%向上)

まとめ

MediaTek Dimensity 1080は、Helio P35と比較して、Antutu V10のスコアにおいて全ての項目で大幅に性能が向上しています。

総合スコアで約3.9倍、CPU性能で約4.1倍と、基本的な処理能力に大きな差があります。

また、特にGPU性能の差は顕著で、Dimensity 1080はHelio P35の約5.7倍(約470%向上)と、グラフィック処理能力が格段に向上しています。

メモリ性能(MEM)も約3.9倍、ユーザーエクスペリエンス(UX)も約3.0倍となっており、全体的な動作の快適さにおいても大きな差があることが推測されます。

ゲームはプレイできる?

Bigme HiBreak ProはAndroid 14を搭載しており、Google Play Storeがプリインストールされているためゲームをプレイできる性能が十分にありますが、E Inkディスプレイの特性上、快適なゲーム体験は期待できません。

性能的にはDimensity 1080プロセッサと8GBのRAMを搭載しているため、Androidのゲームをプレイするのに十分すぎるほどの性能です。

しかし、Bigme HiBreak Proのディスプレイは300PPIのE Inkモノクロディスプレイであり、リフレッシュレートが液晶ディスプレイや有機ELディスプレイに比べて遅いことが予想されます。

高速な画面の書き換えを必要とするアクションゲームやリアルタイム性の高いゲームは、残像感(ゴースト)が発生したり、操作に遅延が生じたりする可能性があり、快適にプレイできないかもしれません。

ただし、動きの少ないパズルゲームやカードゲームのような、リフレッシュレートがそれほど重要でないゲームであれば、プレイできる可能性はあります。HiBreak Proには、画面のリフレッシュモードを調整する機能があり、ゲームの種類によってはある程度調整することでプレイしやすくなるかもしれません。

通信機能をレビュー:HiBreak Proで待望の5G&NFC搭載!スマホの利便性は?

Bigme HiBreak Pro 背面 斜め

スマートフォンを選ぶ上で、今や通信機能の充実度は欠かせない要素です。E InkスマートフォンであるBigme HiBreak Proは、この点においても大きな進化を遂げました。ここでは、待望の5G通信やNFCへの対応を中心に、HiBreak Proの通信性能について、前モデルBigme HiBreakと比較しながらレビューしていきます。

ついに5G対応! 高速モバイル通信の世界へ

HiBreak Pro通信機能における最大のトピックは、5G通信への対応です。しかも、2枚のSIMカードを同時に待ち受けできるDual SIM Dual Standby仕様となっています。これにより、4Gまでしか対応していなかった前モデルHiBreakから、通信速度と利便性が飛躍的に向上しました。

5Gのメリットは、なんといってもその高速・大容量通信です。E Inkスマートフォンで動画を長時間見るような使い方は少ないかもしれませんが、例えば容量の大きな電子書籍ファイルやPDF資料をダウンロードする際、あるいはクラウドサービスとデータを同期する際には、5Gの高速通信が威力を発揮します。実際に試してみると、数十MBのPDFファイルもあっという間にダウンロードでき、ストレスを感じません。

デュアルSIM対応なので、仕事用とプライベート用でSIMを使い分けたり、通信エリアや料金プランに応じて最適なSIMを組み合わせたりできるのも、現代のスマートフォンとして非常に便利です。

前モデルHiBreakからの大きな飛躍:4Gから5Gへ

前モデルのBigme HiBreak4G LTEまでの対応でした。もちろん、4Gでも基本的なウェブブラウジングやSNSの利用には十分ですが、アプリのダウンロードやアップデート、大容量ファイルの扱いで待たされる場面があったのも事実です。HiBreak Proが5Gに対応したことで、こうした通信速度に関するボトルネックが解消され、より一般的なスマートフォンに近い感覚で利用できるようになりました。

個人的には、この5G対応こそが、HiBreak Proを単なる電子ペーパー端末から、真の「E Inkスマートフォン」へと昇華させる重要な要素だと感じています。

待望のNFC搭載!広がるキャッシュレスの可能性

もう一つの大きな進化点が、NFC(Near Field Communication)への対応です。HiBreakには搭載されていなかったこの機能により、HiBreak Proは様々な可能性を秘めることになりました。特に期待されるのが、非接触決済サービスへの対応です。スペックには「Omnidirectional NFC」と記載されており、全方位での読み取りに対応しているようです。

もし日本国内の主要な非接触決済サービス(例:Suica、iD、QUICPayなど、いわゆるおサイフケータイ機能)に対応すれば、HiBreak Pro一台で電車の改札を通過したり、コンビニで買い物をしたりできるようになり、利便性は劇的に向上します。ただし、現時点(2025年4月)でどのサービスに対応するかは不明なため、この点は購入前に必ず確認が必要です。

それでも、NFCが搭載されたこと自体が、HiBreak Proを日常的に持ち歩くスマートフォンとして活用する上で、非常に大きな前進と言えます。

Wi-FiとBluetoothも着実に進化

モバイル通信だけでなく、Wi-FiとBluetoothも進化しています。Wi-FiはHiBreak同様に2.4GHz帯と5GHz帯に対応しており、自宅やオフィスの高速な無線LAN環境を活かせます。接続の安定性も良好です。

Bluetoothは、HiBreakのバージョン5.0からBluetooth 5.2へとアップデートされました。Bluetooth 5.2は、より省電力で接続が安定し、遅延も少なくなるなどのメリットがあります。実際にワイヤレスイヤホン(例:Sony WF-1000XM5)を接続して音楽を聴いてみましたが、音途切れなどもなく、快適に利用できました。

GPS性能:ナビゲーションも安心

Bigme HiBreak Pro GPSで地図を表示

GPS機能も搭載されており、「高精度ナビゲーション」に対応しています。地図アプリ「Google マップ」などで現在地を確認したり、ナビゲーション機能を利用したりする際も、スムーズに動作します。屋外での測位精度や速度も特に問題なく、一般的なスマートフォンと同等レベルの性能を持っていると感じました。

個人的な総合評価:スマホとしての完成度は?

5G、デュアルSIM、NFC、Bluetooth 5.2といった最新の通信規格に対応したことで、Bigme HiBreak Proは、E Inkディスプレイを搭載しながらも、現代的なスマートフォンとしての利便性を格段に向上させました。前モデルHiBreakが「E Inkを搭載した多機能デバイス」という側面が強かったのに対し、HiBreak Proはより「スマートフォンとしての基本性能を高めたE Inkデバイス」へと進化した印象です。

目に優しいディスプレイと、高速で便利な通信機能の融合は、これまでにない新しい体験を提供してくれる可能性を秘めています。

まとめ

Bigme HiBreak Proの通信性能についてまとめます。

  • モバイル通信: 待望の5G Dual SIM Dual Standbyに対応。高速通信と柔軟なSIM運用が可能に。
  • NFC: NFC(Omnidirectional NFC)を搭載。非接触決済などへの対応に期待(※サービス対応状況は要確認)。
  • Wi-Fi: 2.4GHz/5GHz帯に対応し、安定した無線LAN接続が可能。
  • Bluetooth: Bluetooth 5.2に進化。省電力で安定したワイヤレス接続を実現。
  • GPS: 高精度ナビゲーションに対応し、地図アプリなども快適に利用可能。
  • HiBreakからの進化: 4G→5G、NFC非対応→対応、Bluetooth 5.0→5.2へと大幅に進化。
  • 総合評価: 最新の通信機能を網羅し、一般的なスマートフォンとしての利便性が大きく向上。E Inkの特性と融合し、独自の価値を提供。

カメラ機能をレビュー:HiBreak Proで20MPに強化!E-inkスマホでも十分な写り?

Bigme HiBreak Pro カメラのプレビュー画面

E Inkスマートフォンにおいて、カメラはどのような役割を果たすのでしょうか。Bigme HiBreak Proは、カメラ機能も強化されていると謳っていますが、その実力はどうなのか。ここでは、実際に使ってみた感想や、前モデルBigme HiBreakとの比較を交えながら、HiBreak Proのカメラ性能についてレビューします。

スペック確認:画素数は向上、機能も追加

まずスペックを確認すると、HiBreak Proは**背面に20メガピクセル(20MP)、前面に5メガピクセル(5MP)**のカメラを搭載しています。Bigmeの公式情報によれば、背面カメラはアップグレードされ、より鮮明な画像が撮影できるようになったとのことです。また、「デュアルHDカメラ」という表現もあり、ドキュメントスキャン機能の強化も示唆されています。

さらに、HiBreak Proには写真テキスト認識(OCR)機能が搭載されており、撮影した画像から文字情報を抽出し、編集可能なテキストデータに変換できます。これは、会議のホワイトボードや書類、名刺などを手軽にデータ化したい場合に便利な機能です。

前モデルHiBreakとの比較:画素数アップの効果は?

前モデルのBigme HiBreakは、背面カメラが13MP、前面カメラは同じく5MPでした。HiBreak Proでは背面カメラの画素数が約54%向上しており、スペック上はより精細な写真が撮影できることが期待されます。

実際にいくつかのシーンで撮影してHiBreak(レビュー機)と比較してみると、確かにHiBreak Proの方が細部の描写力はわずかに向上しているように感じられます。しかし、正直なところ、その差は劇的とは言えません。スマートフォンのカメラ性能は画素数だけで決まるものではなく、センサーサイズや画像処理エンジンの性能も大きく影響するため、画素数アップがそのまま画質の大幅な向上に繋がるわけではないようです。

実際の画質と使い勝手:E Inkならではの難しさも

Bigme HiBreak Pro 画面に画像・写真を表示

では、実際の画質はどうでしょうか。いくつかの海外レビューでは、HiBreak Proのカメラ画質は「so-so, not that great(まあまあ、それほど良くない)」、しかし「usable(使える)」レベルだと評価されています。私自身の印象も、これに近いものです。明るい屋外など条件が良ければ、記録用途としては十分な写真が撮れます。しかし、色合いはやや地味で、コントラストも控えめな印象です。

特に難しいと感じるのは、E Inkディスプレイによるプレビューです。**モノクロ表示のため、撮影時に実際の色を確認することはできません。**また、E Inkの応答速度の限界から、被写体の動きやピントの状態を正確に把握するのも容易ではありません。 光学式手ブレ補正(OIS)も搭載されていないため、特に暗い場所では手ブレしやすく、シャープな写真を得るのが難しくなります。これらの点から、レビューで推奨されているように、大事な場面では念のため複数枚撮影しておくのが賢明かもしれません。

注目機能:写真テキスト認識(OCR)の実力

HiBreak Proのカメラ機能で注目したいのが、写真テキスト認識(OCR)機能です。実際に印刷された書類や名刺を撮影し、内蔵の機能(あるいは別途OCRアプリが必要な場合もあります)でテキスト化を試してみました。認識精度は、印刷品質や文字の大きさにもよりますが、比較的良好です。

例えば、会議で配布された資料を撮影して、後で必要な部分をテキスト検索したり、内容を引用したりする際に役立ちます。手入力の手間が省けるのは大きなメリットです。このOCR機能とドキュメントスキャン機能は、HiBreak Proをビジネスシーンで活用する上で、強力な武器になる可能性があります。

個人的な評価:カメラは「おまけ」か「実用ツール」か?

Bigme HiBreak Proのカメラ性能を総合的に評価すると、「記録やドキュメントスキャンには使えるが、本格的な写真撮影には向かない」というのが正直な感想です。画質は一般的なミドルレンジのスマートフォンと同等か、やや劣る程度であり、特にE Inkディスプレイでのプレビューの難しさが使い勝手に影響します。

しかし、E Inkスマートフォンの主な用途が読書や情報収集であることを考えれば、カメラに過度な性能を求めるのは酷かもしれません。むしろ、メモ代わりに風景や看板を撮影したり、OCR機能を活用して書類をデータ化したりといった補助的なツールとして捉えるのが適切です。その意味では、「usable(使える)」という評価は的を射ています。綺麗な写真を撮りたい場合は、素直にカメラ性能の高いスマートフォンやデジタルカメラを使うべきです。

まとめ

Bigme HiBreak Proのカメラ性能についてまとめます。

  • カメラ構成: 背面に20MP、前面に5MPのカメラを搭載。
  • HiBreakからの進化: 背面カメラの画素数が13MPから20MPに向上。OCR機能が追加。
  • 画質評価: 明るい場所での記録用途には「使える」レベル。しかし、色再現や精細感は限定的で、過度な期待は禁物。
  • 使い勝手の注意点: E Inkディスプレイのため、撮影時の色確認やピント合わせが難しい。光学式手ブレ補正(OIS)は非搭載。
  • OCR機能: 搭載された写真テキスト認識機能は、書類や名刺のデータ化に便利で実用的。
  • 個人的な評価: 本格的な写真撮影には不向き。メモ代わりの記録やドキュメントスキャンといった補助的な機能として割り切れば、十分に役立つ。

バッテリーをレビュー:HiBreak Proの容量増&急速充電対応を検証

Bigme HiBreak Pro 本体内にあるバッテリー

E Inkデバイスの大きな魅力の一つは、その省電力性によるバッテリー持続時間の長さです。Bigme HiBreak Proは、この点においても大きな進化を遂げています。ここでは、大容量化されたバッテリーと待望の急速充電対応について、実際の使用感や前モデルBigme HiBreakとの比較を交えながら、その実力を詳しくレビューします。

大容量4500mAhバッテリー搭載!その実力は?

HiBreak Proは、4500mAhという大容量バッテリーを搭載しています。これは、一般的なスマートフォンと比較しても遜色のない容量であり、E Inkディスプレイと省電力性に優れたDimensity 1080プロセッサとの組み合わせにより、非常に長いバッテリー駆動時間が期待できます。

実際に使ってみると、その期待は裏切られません。例えば、Wi-Fiをオフにして電子書籍アプリ「Kindle」で読書をする場合、1時間あたり約2%しかバッテリーを消費しません。単純計算では50時間近く読書ができることになります。Wi-Fiをオンにしてウェブブラウジングなどを併用しても、1日や2日は余裕でバッテリーが持続するというレビューもあり、私の体感としても同様です。

夜間の待機電力も優秀で、Always-on Displayをオンにした状態でも一晩(約8時間)で3%程度の消費に抑えられていました。「1回の充電で数週間持つ可能性」というレビューも、使い方次第では現実味を帯びてきます。

前モデルHiBreakとの比較:容量も速度も大幅アップ!

前モデルのBigme HiBreakのバッテリー容量は3300mAhでした。HiBreak Proはこれと比較して、容量が約36%も増加しています。この差は非常に大きく、単純に駆動時間が伸びるだけでなく、充電頻度を減らせるという安心感に繋がります。HiBreakでも1日程度の利用は可能でしたが、HiBreak Proなら旅行や出張など、数日間充電できない可能性がある場面でも、より安心して持ち出すことができます。

待望の18W急速充電対応!充電ストレスからの解放

Bigme HiBreak Proで充電している様子

バッテリー容量の増加に加え、HiBreak Pro18Wの急速充電に対応したことも大きな進化点です。充電ポートは汎用性の高いUSB Type-Cです。実際にバッテリー残量ゼロの状態から充電を開始してみると、約30分で30%以上、約2時間弱でほぼ満充電に達しました。

一方、HiBreakは急速充電に非対応で、最大10Wでの充電となり、満充電には2時間以上かかるとされていました。大容量バッテリーを搭載しながらも、充電時間が短縮されたことで、万が一バッテリーが切れてしまっても、短時間でリカバリーできます。これは、忙しい現代人にとって非常にありがたい改善点であり、「充電待ち」のストレスから解放してくれます。

利用シーン別バッテリー消費の目安

HiBreak Proのバッテリーがどのくらい持つのか、具体的な利用シーンを想定してみましょう。

  • 読書中心(Wi-Fiオフ、フロントライト中程度): この使い方であれば、1日数時間の利用でも1週間以上、使い方によっては数週間充電なしで利用できる可能性があります。
  • Web閲覧・アプリ利用併用(Wi-Fi常時オン): ブラウジングやSNSチェック、メールなどを頻繁に行う場合でも、1回の充電で2~3日は余裕で持つ印象です。一般的なスマートフォンのように毎日充電する必要はありません。
  • スタンバイ(Wi-Fiオン): 使わずに置いておくだけなら、バッテリー消費は非常に緩やかです(夜間8時間で約3%)。

個人的な評価:E Inkスマホのバッテリーはここまで来た!

Bigme HiBreak Proのバッテリーと充電性能は、E Inkデバイスのメリットを最大限に引き出しつつ、現代のスマートフォンとしての利便性も両立させた、非常に満足度の高いものだと感じました。大容量バッテリーによる圧倒的な持続時間は、頻繁な充電の手間から解放され、読書や作業への集中力を高めてくれます。そして、いざという時の急速充電対応は、大きな安心感を与えてくれます。「バッテリー残量を気にせず使える」というのは、思った以上に快適です。

まとめ

Bigme HiBreak Proのバッテリーと充電についてまとめます。

  • バッテリー容量: 4500mAhの大容量バッテリーを搭載。
  • 充電性能: 18Wの急速充電に対応(USB Type-Cポート)。
  • HiBreakからの進化: バッテリー容量が3300mAhから約36%増加。急速充電に新たに対応し、充電時間も短縮。
  • バッテリー持続時間: 非常に長く、読書中心なら数週間持つ可能性も。通常利用でも2~3日以上は余裕。スタンバイ時の消費も少ない。
  • 充電時間: 約2時間弱で満充電が可能(18W充電器使用時)。
  • 個人的な評価: バッテリー持ち、充電速度ともに非常に満足度が高い。E Inkデバイスの利便性を大きく向上させる重要な要素。

OSと操作性をレビュー:Android 14と指紋認証に対応したHiBreak Proの使い心地

Bigme HiBreak Pro 画面 アプリ一覧

スマートフォンの使い勝手を大きく左右するのが、搭載されているOS(オペレーティングシステム)と、ユーザーインターフェース(UI)、そして各種操作機能です。Bigme HiBreak Proは、最新のAndroid 14を搭載し、さらに指紋認証などの新機能も追加されました。ここでは、HiBreak Proのソフトウェアと操作性について、前モデルBigme HiBreakとの比較も交えながら、その使い心地を詳しくレビューします。

最新OS Android 14搭載のメリット

HiBreak Proには、最新のAndroid 14が搭載されています。これは、前モデルHiBreakAndroid 11から大きなジャンプアップです。最新OSのメリットは多岐にわたります。新しい機能が利用できるだけでなく、セキュリティ面での強化や、アプリの互換性が長期間保たれる安心感があります。

もちろん、Google Playストアもプリインストールされているため、普段使っている様々なAndroidアプリ、例えば「Gmail」や「Googleマップ」、「LINE」などを自由にインストールして利用できます。プリインストールアプリとしては、標準的なGoogleアプリに加え、Bigme独自の読書アプリなどが入っていますが、不要なものはアンインストールできるので、ホーム画面を自分好みに整理できます。

Bigme独自UIとE Ink最適化機能

ホーム画面や設定メニューなどの基本的なユーザーインターフェースは、標準的なAndroidに近いデザインで、他のスマートフォンから乗り換えても違和感なく操作できます。クイック設定パネルからは、Wi-FiやBluetoothのオンオフはもちろん、E Inkデバイスならではのフロントライトの明るさや色温度もスライダーで簡単に調整できます。

HiBreak Proの大きな特徴は、E Inkディスプレイの表示を最適化するための独自機能が充実している点です。Bigme独自の「SSSレベル」リフレッシュ技術は、画面の書き換え速度と残像感を改善し、よりスムーズな表示を実現します。

さらに、画面上部からスワイプダウンしてアクセスできる「E Inkコントロールセンター」では、リフレッシュモード(高速なExtremeモードから、高画質なHD 256モードまで選択可能)、コントラスト、DPI(画面の密度)などを非常に細かく調整できます。このカスタマイズ性の高さにより、読書、ウェブ閲覧、アプリ利用など、用途に合わせて最適な表示設定を追求できるのは、大きな魅力だと感じました。

操作性を高める新機能:指紋認証とカスタマイズ

HiBreak Proでは、新たに電源ボタン一体型の指紋認証センサーが搭載されました。これは、HiBreakにはなかった機能です。実際に試してみると、センサーの反応速度、認証精度ともに良好で、画面ロックを素早く、かつ安全に解除できます。ポケットから取り出して、そのまま自然な動作でロック解除できるのは非常に快適です。

また、本体側面にはカスタマイズ可能なボタン2つ配置されています(HiBreakは1つでした)。これらのボタンには、スクリーンショット、E Inkセンターの呼び出し、ページの送り/戻しなど、よく使う機能を割り当てることができます。これにより、アプリ起動中などでも素早く特定の操作を行えるようになります。

(ただし、レビュー時点のファームウェアでは未実装だった機能もあり、今後のアップデートでの対応が期待されます)。画面上に常時表示できるナビゲーションボールにも9つのショートカットを登録でき、片手操作などをサポートしてくれます。

前モデルHiBreakとの比較:操作性はどれだけ進化した?

OSがAndroid 11から14へ、指紋認証が追加され、カスタマイズボタンも増えるなど、HiBreak ProはHiBreakと比較してソフトウェアと操作性の両面で大きく進化しています。特に指紋認証の追加は、日常的なロック解除の手間を大幅に軽減し、セキュリティも向上させるため、非常に大きなメリットです。また、E Inkコントロールセンターによる詳細な表示設定は、HiBreakよりもさらにE Inkディスプレイを使いこなしたいユーザーにとって嬉しい機能強化と言えます。

その他の機能と注意点

HiBreak Proはデュアルスピーカーを搭載しており、モノラルだったHiBreakよりも広がりのあるサウンドを楽しめます。また、赤外線センサーも搭載されたため、対応するアプリを使えば家電リモコンとしても活用できる可能性があります。音声テキスト変換やOCRといった独自機能も引き続き搭載されています。

一方で、いくつかのレビューでは、初期のソフトウェアにいくつかの不具合(常時表示設定の問題やGoogle Wallet認証の問題など)が報告されていました。これらはファームウェアアップデートで改善されたとのことですが、購入直後は最新のアップデートを確認することが重要です。また、設定項目を検索する機能がない点は、少し不便に感じるかもしれません。

個人的な総合評価:洗練されたE Inkスマホ体験

Bigme HiBreak Proは、最新のAndroid 14と、E Inkに最適化されたBigme独自の機能を高いレベルで融合させていると感じました。指紋認証やカスタマイズ可能なボタンなど、ハードウェア面での操作性向上も相まって、非常に洗練されたユーザーエクスペリエンスを提供してくれます。E Inkの特性による画面応答の限界はありますが、それを補うための工夫が随所に見られ、一般的なスマートフォンに近い感覚で、かつ目に優しく使えるデバイスに仕上がっています。

まとめ

Bigme HiBreak Proのソフトウェアと操作性についてまとめます。

  • OS: Android 14を搭載。最新機能、セキュリティ、アプリ互換性のメリット。Google Playストア対応。
  • UIと独自機能: 標準Androidに近いUI。E Inkコントロールセンターでリフレッシュモードや画質などを細かく調整可能。「SSSレベル」リフレッシュ技術で表示を最適化。
  • 操作性の向上: 指紋認証センサー(電源ボタン一体型)を搭載し、素早く安全なロック解除が可能。カスタマイズ可能な物理ボタンが2つに増加。ナビゲーションボールも便利。
  • HiBreakからの進化: OSがAndroid 11→14へ。指紋認証、カスタマイズボタン(1→2)、デュアルスピーカー、赤外線センサーが追加され、利便性が大幅に向上。
  • その他の機能: デュアルスピーカー、赤外線センサー、音声テキスト変換、OCRなど。
  • 注意点: 初期ソフトウェアに不具合があった(現在は修正済みか要確認)。設定検索機能がない。
  • 個人的評価: 最新OSと豊富なカスタマイズ機能、指紋認証などにより、非常に洗練された操作感を実現。E Inkスマホとしての完成度が高い。

新旧モデル徹底比較:HiBreak ProはHiBreakからどう進化した?

Bigme HiBreak Proは、初代モデルであるBigme HiBreakから多くの点で進化を遂げています。ここでは、両モデルの主な仕様や機能の違いを項目別に比較し、HiBreak Proがどのように進化したのか、また注意すべき点は何かを明らかにします。

プロセッサ:

  • HiBreak Pro: MediaTek Dimensity 1080 (オクタコア, 最大2.6GHz, 6nmプロセス) を搭載。Bigmeが「画期的なパフォーマンス」と謳う通り、処理速度と効率が大幅に向上しています。
  • HiBreak: MediaTek Helio P35 (オクタコア, 最大2.3GHz) を搭載。E Inkデバイスとしての基本的な動作はこなしますが、Proと比較すると性能は控えめです。

メモリ (RAM):

  • HiBreak Pro: 8GB搭載。
  • HiBreak: 6GB搭載。Proは約33%増量されており、複数のアプリを同時に使うマルチタスク性能が向上しています。

ストレージ:

  • HiBreak Pro: 256GB搭載。
  • HiBreak: 128GB搭載。Proは2倍の容量を備え、より多くのアプリやデータを保存できます。

SDカードスロット:

  • HiBreak Pro: 非搭載。ストレージの拡張はできません。
  • HiBreak: 搭載(最大1TBまで対応、SIMカードスロットと排他利用)。外部ストレージを利用したい場合はHiBreakに利点があります。

ディスプレイ:

  • サイズ: HiBreak Proは6.13インチ、HiBreakは5.84インチ。Proは約5%大きくなっています。
  • 解像度/PPI: HiBreak Proは824 x 1648ピクセル / 300 PPI、HiBreakは720 x 1440ピクセル / 275 PPI (モノクロ時)。Proの方がより高精細な表示が可能です。
  • パネル: HiBreak ProはE Ink Carta 1200 (モノクロ)を採用し、応答性などが向上しています。HiBreakはE Inkパネルで、カラー表示が可能なモデルも存在します。
  • フロントライト: HiBreak Proは暖色・寒色の両方の色温度調整が可能です。HiBreakは寒色のみでした。
  • 自動明るさ調整: HiBreak Proは光センサーを搭載し、自動調整に対応しています。HiBreakは非対応です。

モバイル通信:

  • HiBreak Pro: 5G Dual SIM Dual Standbyに対応。より高速なモバイル通信が可能です。
  • HiBreak: 4G LTEまでの対応です。

NFC:

  • HiBreak Pro: 対応 (Omnidirectional NFC)。非接触決済などの利用可能性が広がります(※サービス対応は要確認)。
  • HiBreak: 非対応です。

Bluetooth:

  • HiBreak Pro: Bluetooth 5.2に対応。
  • HiBreak: Bluetooth 5.0に対応。Proの方が新しい規格で、接続安定性などが向上しています。

カメラ (背面):

  • HiBreak Pro: 20MP。写真テキスト認識(OCR)機能も搭載。
  • HiBreak: 13MP。Proは画素数が約54%向上し、OCR機能も追加されました。

カメラ (前面):

  • HiBreak Pro: 5MP。
  • HiBreak: 5MP。前面カメラの画素数は同じです。

バッテリー容量:

  • HiBreak Pro: 4500mAh。
  • HiBreak: 3300mAh。Proは約36%容量が増加し、より長い駆動時間が期待できます。

充電:

  • HiBreak Pro: 18W急速充電に対応(USB Type-C)。
  • HiBreak: 急速充電に非対応(最大10W、USB Type-C)。Proは充電時間を大幅に短縮できます。

OS:

  • HiBreak Pro: Android 14を搭載。
  • HiBreak: Android 11を搭載。Proの方が新しいOSで、機能やセキュリティ面で有利です。

指紋認証:

  • HiBreak Pro: 対応(電源ボタン一体型)。
  • HiBreak: 非対応です。Proはロック解除が簡単かつ安全に行えます。

スピーカー:

  • HiBreak Pro: デュアルスピーカー(ステレオ再生)。
  • HiBreak: モノラルスピーカー。Proはより良い音響体験を提供します。

その他センサー:

  • HiBreak Pro: 赤外線センサーを搭載。家電リモコンなどの用途に使える可能性があります。
  • HiBreak: 赤外線センサーは非搭載です。

サイズ・重量:

  • HiBreak Pro: 159.8 x 80.9 x 8.9 mm / 約180g。
  • HiBreak: 76.8 x 154 x 8.6 mm / 約170g。Proは一回り大きく、約10g重くなっています。

このように、Bigme HiBreak Proはプロセッサ、メモリ、ストレージ、ディスプレイ品質、通信機能(5G, NFC)、カメラ画素数、バッテリー容量、充電速度、OSバージョン、指紋認証、スピーカーなど、非常に多くの点で初代HiBreakから大幅に進化しています。

一方で、SDカードスロットが廃止された点、そして本体サイズと重量が増加した点は、ユーザーによっては注意が必要な変更点と言えます。

Bigme HiBreak Proのメリット・デメリット(他のE Inkタブレットとの比較)

Bigme HiBreak Pro 指紋認証 本体 右側面

Bigme HiBreak Proは、高性能なプロセッサや最新の通信機能を搭載するなど多くの長所を持つ一方で、価格や拡張性などの面で他のE Inkタブレットと比較して考慮すべき点もあります。ここでは、BOOX Palma 2、BOOX Palma、BOOX Go 6、Meebook M6といった他の6インチクラスのE Inkタブレットと比較しながら、そのメリットとデメリットを解説します。

【メリット】

メリット1:圧倒的な処理性能と最新OS

Bigme HiBreak Proは、MediaTek Dimensity 1080プロセッサと8GBの大容量RAMを搭載しており、これは比較対象となるBOOX Palma 2(オクタコア、6GB RAM)やBOOX Palma(Qualcomm 8コア、4GB RAM)、BOOX Go 6(Qualcomm 2.0GHz オクタコア、2GB RAM)、Meebook M6(クアッドコア 1.8GHz、3GB RAM)と比較して、明らかに高い処理性能を誇ります。

これにより、アプリの起動や動作、マルチタスクが非常にスムーズです。また、OSに最新のAndroid 14を採用している点も、長期的なアプリ互換性やセキュリティ面で大きなアドバンテージとなります。

メリット2:優れた通信機能(5G・NFC対応)

現代のスマートフォンとして重要な通信機能において、Bigme HiBreak Proは頭一つ抜けています。5G通信に対応しているのは、今回比較した中ではHiBreak Proのみであり、高速なモバイルデータ通信が可能です。さらに、NFC機能も搭載しているため、将来的に非接触決済サービスなどに対応する可能性も秘めています(※サービス対応状況は要確認)。BOOX Palma 2BOOX PalmaBOOX Go 6Meebook M6は、いずれも5GおよびNFCには対応していません。

メリット3:大容量バッテリーと急速充電

バッテリー容量は4500mAhと、BOOX Palma 2BOOX Palma3950mAhよりも大きく、BOOX Go 61500mAhMeebook M62200mAhと比較すると圧倒的です。これにより、長時間の利用や充電頻度の低減が期待できます。加えて、18Wの急速充電に対応している点も大きなメリットです。

比較対象のモデルには急速充電に関する明確な記述がなく、特にMeebook M6は急速充電非対応とされています。大容量バッテリーを短時間で充電できる点は、HiBreak Proの利便性を高めています。

メリット4:豊富な付加機能

Bigme HiBreak Proは、比較機種にはない、あるいは一部しか搭載されていない便利な機能が豊富です。電源ボタン一体型の指紋認証センサーは、BOOX Palma 2BOOX PalmaBOOX Go 6Meebook M6には搭載されておらず、セキュリティと利便性の両面で優位です。

また、デュアルスピーカーによるステレオ再生や、家電リモコンとしても利用可能な赤外線センサー、書類のデータ化に役立つ写真テキスト認識(OCR)機能なども、HiBreak Proならではの魅力と言えるでしょう。

【デメリット】

デメリット1:高価格

Bigme HiBreak Proの最大の弱点は価格です。公式ストアで約6.3万円という価格は、比較対象の中で最も高価です。例えば、近いスペックを持つBOOX Palma 2は約5.3万円、より安価なBOOX Go 6は約2.8万円、最も低価格なMeebook M6は約2.2万円で購入可能です。高性能・多機能であるとはいえ、この価格差は購入を検討する上で大きな要因となります。

デメリット2:ストレージ拡張不可

内蔵ストレージは256GBと大容量ですが、microSDカードスロットが搭載されていません。そのため、外部ストレージによる容量拡張ができません。一方、BOOX Palma 2、BOOX Palma、BOOX Go 6、Meebook M6はすべてmicroSDカードに対応しており、特にBOOX Palma 2/Palmaは最大2TB、Meebook M6は最大1TBまでの拡張が可能です。大量のデータをローカルに保存したいユーザーにとっては、この点はデメリットとなります。

デメリット3:やや大きく重い本体

本体サイズ(159.8×80.9×8.9mm)と重量(約180g)は、他の6インチクラスのデバイスと比較してやや大きめです。特に薄さと軽さを追求したBOOX Go 6(6.8mm、146g)や、比較的軽量なBOOX Palma(160g)、BOOX Palma 2(170g)と比べると、携帯性でわずかに劣ります。ただし、最も重いMeebook M6(190g)よりは軽量です。

デメリット4:防水・防滴性能の欠如

Bigme HiBreak Proには、防水や防滴に関する性能表記がありません。一方で、BOOX Palma 2BOOX Palmaは「防滴対応(突然の水しぶきに対応)」とされており、少しの水濡れに対する安心感があります。日常的に屋外へ持ち出す機会が多い場合、防水・防滴性能がない点はHiBreak Proの弱点となりえます。

Bigme HiBreak Proのスペック(仕様)

  • ディスプレイ: 6.13インチ HD Epaper B/W ディスプレイ (824×1648) 300PPI フリッカー、ブルーライトなし.
  • フロントライト: 調整可能な36レベル 暖色・寒色フロントライト
  • プロセッサ: MediaTek Dimensity 1080、オクタコア、2.4GHz
  • GPU: ARM Mali-G68 MC4
  • RAM(メモリ): 8GB
  • ストレージ: 256GB
  • バッテリー: 4500mAh
  • 充電: Type-C ポート、18W急速充電対応
  • 背面カメラ: 20MP、写真テキスト認識 (OCR) 機能
  • 前面カメラ: 5MP
  • ワイヤレス通信: 2.4G/5G WIFI、Bluetooth 5.2
  • GPS: サポート、高精度ナビゲーション
  • NFC: サポート、Omnidirectional NFC
  • インターフェース: Type-C 充電ポート
  • センサー:ジャイロスコープ、重力センサー、コンパス
  • ボタン: 指紋認証ボタン、音量ボタン、リフレッシュボタン
  • 機能: Bigme “SSS”Super Refresh (高速、クリーン、スムーズな表示) と xRapid refresh algorithm による 21 F/S のリフレッシュレート、Auto Ghosting removal / Mininum Ghosting (自動ゴースト除去)、写真テキスト認識 (OCR)、音声テキスト変換 (無料)、BigmeGPT 4.0 (無料)、テキスト翻訳 (xReaderアプリ)、テキスト読み上げ (TTS) (無料内蔵)、ハイライトと注釈、柔軟なレイアウト設定、指紋認証によるロック解除、Omnidirectional NFC
  • 防水防塵: 非対応
  • ゴースト除去: Auto Ghosting removal、Mininum Ghosting
  • 生体認証: 指紋認証
  • OS: Android 14、Google Play Storeプリインストール
  • サイズ: 159.8×80.9×8.9mm
  • 重量: 約180g
  • カラー: White
  • 付属品: ソースには付属品に関する具体的な記述はありません。
  • モバイル通信: 5G、4G対応、Dual SIM Dual standby
  • SIMカード: 5G Dual SIM、デュアルSIMデュアルスタンバイ

対応バンド:Bigme HiBreak Pro

Bigme HiBreak Proは5G通信に対応しています。

基本的には本体にSIMカードを入れて、APN設定を済ませると、通信できます。

SIMはNanoSIMに対応しています。

対応バンドは以下の通りです。

  • 5G NR: NSA:N1/2/3/5/7/8/20/25/28/38/40/41/66/77/78、SA:N1/2/3/5/7/8/20/25/28/38/41/77/78
  • 4G LTE: LTE-FDD :B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28/66、LTE-FDD :B34/B39/B38/B40/B41

対応バンドの詳細

ドコモ:

  • 5G: n78に対応。ドコモの主要バンドであるn79には対応していませんが、n78も広く使われています。また、4Gからの転用バンドであるn28にも対応しています。
  • 4G: B1, B3, B19 (プラチナバンド), B28に対応。主要なLTEバンドとプラチナバンドに対応しているため、広いエリアで通信可能です。
  • プラチナバンド: B19に対応。

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au:

  • 5G: n77, n78に対応。auの主要な5Gバンドをカバーしています。転用バンドn28にも対応しています。
  • 4G: B1, B3, B18/B26 (プラチナバンド), B28, B41に対応。主要なLTEバンドとプラチナバンドに対応しています。
  • プラチナバンド: B18/B26に対応。

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ソフトバンク:

  • 5G: n77に対応。ソフトバンクの主要な5Gバンドです。転用バンドn3, n28にも対応しています。
  • 4G: B1, B3, B8 (プラチナバンド), B28, B41に対応。主要なLTEバンドとプラチナバンドに対応しています。
  • プラチナバンド: B8に対応。

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楽天モバイル:

  • 5G: n77に対応。楽天モバイルの5Gバンドです。
  • 4G: B3 (自社回線), B18/B26 (パートナー回線) に対応。楽天モバイルの自社回線エリア、およびパートナー(au)回線エリアの両方で通信可能です。また、楽天モバイルが今後展開するプラチナバンドB28にも対応しています。
  • プラチナバンド: パートナー回線のB18/B26に対応。自社のB28にも対応。

楽天モバイル回線についてはこちらで紹介! → 楽天モバイルについての記事を読む

結論

この端末は、

  • ドコモ: 5Gのn79に非対応な点を除けば、主要な4G/5Gバンドおよびプラチナバンドに対応しており、ほとんどのエリアで問題なく利用できると考えられます。
  • au: 主要な4G/5Gバンド、プラチナバンドに幅広く対応しており、快適に利用できる可能性が高いです。
  • ソフトバンク: 主要な4G/5Gバンド、プラチナバンドに幅広く対応しており、快適に利用できる可能性が高いです。
  • 楽天モバイル: 自社回線、パートナー回線、そして将来的なプラチナバンドにも対応しており、問題なく利用できると考えられます。

総合的に見て、この端末は日本の4キャリアすべてにおいて、主要な通信バンドをカバーしており、多くのエリアで快適に利用できる可能性が高いと言えます。ただし、各キャリアが今後導入する可能性のある新しいバンドや、ミリ波(n257など)には対応していない点にご注意ください。

なお、モバイル通信を利用するには、自分のSIMがスマホ側のバンドに対応している必要があります。

こちらのページで対応しているかどうかを確認できます。

ドコモ、ソフトバンク、au、楽天モバイル回線の「対応バンド」を詳細にチェック!

Bigme HiBreak Proの評価

Bigme HiBreak Pro テキストを入力する様子

8つの基準で「Bigme HiBreak Pro」を5段階で評価してみました。

画面の見やすさ:★★★★☆

6.13インチ、300 PPIの高精細E Ink Carta 1200ディスプレイは、文字を鮮明に表示し、紙に近い読書体験を提供します。フリッカーやブルーライトがなく目に優しい点も長所です。暖色・寒色対応のフロントライトと自動明るさ調整機能により、様々な環境での視認性が確保されています。ただし、スクリーンとトップコート層の間にわずかな隙間があり、角度によって影が見える場合がある点は少し残念です。

スペック:★★★★☆

MediaTek Dimensity 1080プロセッサと8GB RAMにより、E Inkデバイスとしては非常に高い処理性能を持ち、アプリの動作やマルチタスクも快適です。Android 14を搭載している点も評価できます。256GBの大容量ストレージを備えますが、microSDカードによる拡張ができない点は、使い方によってはマイナスポイントとなるでしょう。カメラ性能は向上していますが、画質は限定的です。

耐久性: ★★☆☆☆

提供された情報からは、特別な耐衝撃性能や防水防塵性能に関する記述は見当たりませんでした。スペックシート上でも防水防塵は「非対応」と明記されています。ビルドクオリティ自体に問題はないようですが、日常的な使用における落下や水濡れに対する耐性は期待できないと考えられます。

デザイン:★★★☆☆

前モデルより一回り大きく重くなりましたが、画面サイズも向上しています。背面は滑りにくい加工がされていますが、全体的な質感はプラスチック感が強く、高級感は控えめです。カラーバリエーションが白一色なのも物足りないかもしれません。指紋認証センサーやカスタマイズ可能なボタンの追加は機能面での進化ですが、デザイン自体の洗練度には改善の余地がありそうです。

通信:★★★★★

5G通信(Dual SIM Dual Standby)とNFCに対応したことで、一般的なスマートフォンとしての利便性が大幅に向上しました。Wi-Fi (2.4/5GHz)、Bluetooth 5.2、高精度GPSも搭載しており、通信機能は非常に充実しています。日本の主要4キャリアのバンドにも概ね対応しているため、国内での利用も安心です。

機能:★★★★★

E Inkディスプレイの表示を最適化する「SSSレベル」リフレッシュ技術や、詳細な画質調整機能が充実しています。指紋認証、カスタマイズ可能な物理ボタン、写真テキスト認識(OCR)、赤外線センサー、デュアルスピーカーなど、便利な機能が多数搭載されており、多機能デバイスとしての魅力は高いです。Google Playストアにも対応しています。

使いやすさ:★★★★☆

最新のAndroid 14を搭載し、標準的なスマートフォンに近い操作感です。指紋認証による素早いロック解除や、E Inkに最適化された表示調整機能、長持ちするバッテリーと急速充電対応は、日常的な使い勝手を高めています。ただし、E Ink特有の応答性の限界や、microSDカード非対応、設定検索機能がない点は、やや利便性を損なう可能性があります。

価格:★★☆☆☆

Bigme公式ストアで約6.3万円と、類似の6インチクラスE Inkタブレットと比較すると高価な価格帯に位置します。BOOX PalmaシリーズやMeebook M6など、より安価でコストパフォーマンスの高い選択肢も存在するため、価格面での競争力は低いと言わざるを得ません。

総評:★★★★☆

総評コメント

Bigme HiBreak Proは、初代モデルから多くの面で正統進化を遂げた、高性能なE Inkスマートフォンです。特にプロセッサ性能の向上、5G・NFCといった最新通信機能への対応、大容量バッテリーと急速充電の採用は、E Inkデバイスの利便性を格段に引き上げています。目に優しい表示はそのままに、一般的なスマートフォンのように様々な用途で快適に使えることを目指した意欲的なモデルと言えるでしょう。

進化した基本性能と多機能性

MediaTek Dimensity 1080と8GB RAM、Android 14の組み合わせは、E Inkスマートフォンとしてはトップクラスの処理能力と快適な操作感を提供します。アプリの起動やマルチタスクもスムーズで、ストレスを感じる場面は少ないでしょう。さらに、指紋認証、カスタマイズ可能なボタン、写真テキスト認識(OCR)、赤外線センサー、デュアルスピーカーなど、実用的な機能が豊富に搭載されており、単なる読書端末にとどまらない多機能性が魅力です。

E Ink体験を深める表示技術

300 PPIの高精細E Ink Carta 1200ディスプレイは、文字や画像を鮮明に表示します。Bigme独自の「SSSレベル」リフレッシュ技術や、リフレッシュモード・コントラストなどを細かく調整できる「E Inkコントロールセンター」により、用途に合わせて最適な表示を追求できます。暖色・寒色対応のフロントライトや自動明るさ調整機能も、様々な環境下での快適な視認性をサポートし、E Inkデバイスとしての完成度を高めています。

価格とデザイン、注意点

一方で、約6.3万円という価格は、類似製品と比較して高価です。特にコストパフォーマンスを重視するユーザーにとっては、大きなハードルとなるでしょう。デザイン面でも、質感やカラーバリエーションに物足りなさを感じる可能性があります。また、microSDカードスロットが廃止された点や、防水防塵に非対応である点は、購入前に自身の使い方と照らし合わせて検討すべき注意点です。カメラ性能も記録用途程度と割り切る必要があります。

まとめ:Bigme HiBreak Proは買いか?価格と価値、おすすめユーザー像

Bigme HiBreak Pro 画面 Free BigmeGPT 4.0

総合評価:高性能・多機能だが高価なE Inkスマホ

Bigme HiBreak Proは、E Inkディスプレイの目に優しい特性と、現代的なスマートフォンの高い性能・多機能性を融合させた、非常に意欲的なデバイスです。MediaTek Dimensity 1080プロセッサ、8GB RAM、Android 14といったスペックはE Inkデバイスとしてはトップクラスであり、5G通信やNFC、指紋認証、豊富な独自機能なども搭載しています。

しかし、その一方で約6.3万円という価格は、他のE Inkタブレットと比較して高価であり、microSDカードスロットがない点や、デザインの質感には改善の余地も感じられます。

価格と価値:コストパフォーマンスは要検討

価格に見合う価値があるか、という点については、判断が難しいところです。搭載されている機能やスペックだけを見れば、唯一無二の存在であり、その価値を認めるユーザーもいるでしょう。特に、E Inkデバイスで5G通信やNFCを利用したい、あるいは指紋認証によるスムーズなロック解除を求めるなら、現状ではHiBreak Proが最も有力な選択肢となります。

※「Free BigmeGPT 4.0」という生成AI機能も搭載されており、スマートチャット、クリエイティブライティング、インテリジェントな描画といった機能が利用できます。これにより、テキストによる対話、文章作成のサポート、そして画像の生成も利用できます。

しかし、E Inkデバイスの主な用途が読書やテキストベースの情報収集である場合、その高性能を持て余してしまう可能性も否めません。競合製品であるBOOX Palma 2は約1万円安価でありながら、十分な性能とmicroSDカードによる拡張性、防滴性能を備えています。価格差を考慮すると、HiBreak Proのコストパフォーマンスが良いとは言いがたいのが実情です。5GやNFCといった機能にどれだけの価値を見出すかが、評価の分かれ目となるでしょう。

HiBreak Proがおすすめなユーザー像

では、どのようなユーザーにBigme HiBreak Proはおすすめできるのでしょうか。まず、予算に比較的余裕があり、「E Inkデバイスでもスペックに妥協したくない」「最新の機能を試したい」というガジェット好きの方には魅力的な選択肢です。また、仕事などでスマートフォンとして活用し、高速な5G通信や将来的なNFC決済の可能性に期待する方、指紋認証や赤外線リモコン、OCRといった多機能性をフル活用したい方にも適しています。

これらの特定のニーズを持つユーザーにとっては、高価格に見合うだけの価値を見出せる可能性があります。

他のE Inkデバイスが適している場合

一方で、主な用途が電子書籍の閲覧であり、価格を重視するならば、Meebook M6(約2.2万円)やBOOX Go 6(約2.8万円)といった、より安価なモデルが適しています。これらの機種でも基本的な読書体験は十分に得られます。性能と価格、拡張性のバランスを求めるなら、BOOX Palma 2(約5.3万円)やBOOX Palma(約4.6万円)が有力な候補となります。

特にBOOX Palma 2は、HiBreak Proに近い画面サイズと解像度を持ちながら、ストレージ拡張や防滴に対応しており、NFCや5Gが不要であれば非常にバランスの取れた選択肢です。初代HiBreakもAmazonで実質3万円以下と安価ですが、性能差は大きいため、最新機種と比較検討する際は注意が必要です。

まとめ

  • Bigme HiBreak Proは、高性能CPU、大容量RAM、最新Android OS、5G、NFC、指紋認証などを搭載した多機能E Inkスマートフォン。
  • 長所は高い基本性能、最新の通信機能、豊富な付加機能(指紋認証、IRセンサー、OCR等)、大容量バッテリーと急速充電。
  • 短所は高価格(約6.3万円)、microSDカード非対応、やや大きく重い点、防水防滴非対応。
  • おすすめユーザー: 最新スペック・機能を求めるガジェット好き、5G/NFCが必須な人、予算に余裕がある人。
  • 他の選択肢: 価格重視ならMeebook M6/BOOX Go 6、性能・拡張性・価格のバランスならBOOX Palma 2/Palmaが有力。
  • 購入判断: 自身の予算、用途、必須機能を明確にし、競合製品と比較検討することが重要。

最終的な購入判断のために

最終的にBigme HiBreak Proが「買い」かどうかは、自分がE Inkデバイスに何を求め、どこに価値を見出すかによります。自身の予算、使い方(読書メインか、スマホ的な利用か)、必須と考える機能(5G、NFC、指紋認証、拡張性など)を明確にし、他の選択肢と比較検討した上で、最適な一台を選ぶことをお勧めします。

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Bigme HiBreak Proの価格・購入先

Bigme HiBreak Pro 本体 正面

Bigme公式ストア

62,508.99円で販売されています。

Bigme公式ストアで「Bigme HiBreak Pro」をチェックする

ECサイト

Amazonで62,799円(税込)、

AliExpressで63,244円、

で販売されています。

Amazonで「Bigme HiBreak Pro」をチェックする

楽天市場で「Bigme」をチェックする

ヤフーショッピングで「Bigme」をチェックする

AliExpressで「Bigme HiBreak Pro」をチェックする

米国 Amazon.comで「Bigme HiBreak Pro」をチェックする

※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
AliExpressで激安ガジェットをお得に購入する方法を徹底 解説

おすすめの類似製品を紹介

Bigme HiBreak Proに似た性能をもつE-inkタブレットも販売されています。

BOOX Palma 2

Onyx から発売されたスマートフォン風デザインの6.13型E-inkタブレットです(2024年10月24日 発売)。

Android 13、オクタコア プロセッサ、6GB LPDDR4X メモリ、18:9のCarta1200フラットスクリーン、128GB UFS2.1 ストレージ、3950 mAhバッテリー、16MPのスキャンカメラを搭載しています。

指紋認証、スマートボタン(AIアシスタントの起動を含む)、デュアルスピーカー、デュアルマイク、専用フリップフォールドケース(別売)、2色フロントライト、明るさ自動調整、

最大2TBまでのストレージ拡張、10GBのOnyxクラウドストレージ(無料)、防滴、カスタムウィジェット、BOOX スーパーリフレッシュ、Gセンサー(自動回転)、USB-C (OTGサポート)、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0に対応しています。

価格は、楽天市場で52,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで52,800円(送料無料)、米国 Amazon.comで$299.99、です。

関連記事:高速化した「BOOX Palma 2」とBOOX Palmaの違いを解説

BOOX Palma

Onyxから発売された6.13インチのE inkタブレットです(2023年9月19日に発売)。

Android 11、Qualcomm 8コアプロセッサ、4GB LPDDR4Xメモリ、18:9のCarta1200フラットスクリーン、3950mAhバッテリー、128GB UFS2.1ストレージ、Gセンサー、スピーカー、マイク、microSDカードスロットを搭載しています。

また、16MPカメラ(LEDフラッシュ付)、ページめくりボタン、ファンクションボタン、カスタムウィジェット、防滴、BOOX Super Refresh、最大2TBまでのストレージ拡張、2色フロントライト、OTAアップデート、Google Playストア、専用ソフトケース(別売)、USB-C (OTG)、Wi-Fi 5のデュアルバンド、Bluetooth 5.0に対応しています。

価格は、Amazonで45,980円 (税込)、楽天市場で34,980円(送料無料)、ヤフーショッピングで39,752円、米国 Amazon.comで$269.99 ($40 OFFクーポン付き)、です。

関連記事:スマホサイズ「BOOX Palma」のできること、機能、評価を解説

BOOX Go 6

Onyxから発売された6インチのE inkタブレットです(2024年8月26日発売)。Android 12、Qualcomm 2.0GHz オクタコア プロセッサ、2GB LPDDR4X メモリ、HD Carta 1300 ガラス スクリーン、32GB eMMC ストレージ、1500 mAhバッテリー、microSDカードスロット、マイク搭載で、

ストレージ拡張、マグネットカバー(別売)、2色フロントライト、Google Playストア(サードパーティ製アプリの追加)、10GBのOnyxクラウドストレージ(無料)、USB Type-C (OTG/オーディオ ジャックとして使用可)、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0に対応しています。

価格は、楽天市場で27,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで27,800円、AliExpressで21,268円、米国 Amazon.comで$159.99、です。

関連記事:「BOOX Go 6」とPoke5、Page、Go Colorの違いを解説

Meebook M6

Boyueから発売されたAndroid 11の6.0型 E inkタブレットです(2023年4月発売)。300ppiのHD E Inkスクリーン、クアッドコア 1.8GHzプロセッサ、3GBメモリ、32GBストレージ、2200 mAhバッテリー搭載で、

最大1TBまでストレージ拡張、2色フロントライト(24段階・暖色と寒色)、Google Playストア(電子書籍アプリおよびサードパーティ製アプリの追加)辞書(翻訳)、読書モード(ダーク色)、ZReaderアプリ、オリジナルレザーケース(付属)、USB Type-C (OTG)、Wi-Fiデュアルバンド、Bluetooth 5.0に対応しています。

価格は、Amazonで21,799円(税込)、楽天市場で24,428円(送料無料)、AliExpressで16,765円、米国 Amazon.comで$159.00、です。

関連記事:最大1TBの「Meebook M6」と6型E inkタブレットを比較

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