ソーラーパネルを「口コミ」や「ランキング」で選んでいる人はいませんか? もしそうしていたら非常に危険です。なぜならそうした選び方は「大災害が立て続けに起きて生じた、切羽詰まった状況」を想定していないからです。
南海トラフのような大災害で役立つのは、ポータブル電源と連携できる、大型のソーラーパネルです。今回はそれを大災害で生き抜く道具と位置づけ、従来とは異なる独自の「選び方」を紹介します。
また、大災害後でも安心して使用できる、おすすめのモデルも紹介!各モデルのスペックや機能、価格などのもあるので、ぜひ参考にしてみてください。
大災害で電気が使えなくなる現実
突然ですが、もしも南海トラフのような大災害が起こったらどうしますか?
それも1回でなく、少しの間隔を空けて2度、3度、4度と立て続けに連続して大災害が起こったら?
確実に言えることは地震の影響で電柱が倒れ、「停電」が起こることです。
電気が使えないと、当然ながらスマホやタブレットなどに充電することができず、いずれ使い物にならなくなります。
そしてその結果、「災害に関する重要な情報」を得ることができなくなります。
さらに南海トラフ級の大災害が起こった場合、一般市民だけでなく、「政府」も対応に追われ、混乱します。
もちろん1回だけの大災害なら対応できますが、複数回立て続けに起こった場合は大混乱し、機能しなくなるでしょう。
大災害が複数回立て続けに起こることなんて誰も想定していないのです。
そしてそれはつまり、「大災害が起こっても日本政府がなんとかしてくれる」といった甘い見立ては何の役にも立たないということです。
生き残るために必要なものは?
こうした大混乱の中で、生き残るためには、まず失った「電力」を確保することです。
そのためにポータブル電源は大いに役立つことでしょう。しかし、ポータブル電源のバッテリーにも限りがあります。
そして、そこで必要になるのが繰り返し充電できる「ソーラーパネル」です。
ソーラー充電器の選び方が激変・これまでの方法は全く通じない
ソーラーパネルはこれまでも多くの製品が販売されてきました。アウトドア・レジャー用として使える大型タイプのもの、持ち歩きに適した小型タイプのものなど、
みなさんも一度は目にしたことはあると思います。
しかし、気をつけなkればならないのは、「従来と同じようにソーラーパネルを選んではいけない」ということです。
なぜなら、これまでのソーラーパネル選びは、大災害が立て続けに起こるような「切羽詰まった状況」を前提としていないからです。
それらの多くはアウトドアなどのレジャー用では最適な選び方であったかもしれませんが、
大災害が起こった後に「必要なこと」を全く考慮していません。
もちろん、すでに購入した製品が何の役に立たなくなるというわけではありませんが、
これを機に、「大災害後の混乱した状況の中で生き抜くため」に、新たにソーラーパネルを選ぶことをおすすめします。
大災害を前提としたソーラーパネルの選び方
大災害を前提としたソーラーパネル、充電器の選び方を紹介します。間違ってもアウトドア、レジャー用を選ばないようにしてください。
小型ソーラー充電器だけでは足りない・ポータブル電源と連携できるものが必要
自宅に小型ソーラー充電器があるからといって安心してはいけません。
少し考えば分かりますが、小型ソーラー充電器があっても、多少スマホやタブレットにちょっぴり充電できる程度です。
これなら停電で失った電力を回復したとはいえません。そこで必要になるのが100W以上の出力が可能なソーラーパネルです。
価格も2~3万円で手が届かないほど高額なわけではなく、ポータブル電源への充電にも対応しています。
ポータブル電源が繰り返し使えるようになると、家庭用のコンセントや車のシガーソケットを使った家電製品も継続して利用できるようになります。
口コミ、ランキングよりも信頼のブランドで選ぶべき
よくソーラーパネルをおすすめするサイトで、「口コミ情報」や「ランキング」を掲載していることがあります。
それらはたしかに無数にあるソーラーパネルから最適なものを選ぶのには便利でしょう。
しかし、大災害が起こった後の切羽詰まった状況でソーラーパネルを使うとしたら、どうでしょうか?
多くの「口コミ」情報は平和なレジャーを楽しむことを前提としてレビューしていませんか?
また、多くの「ランキング」は単に「売れている」といった結果だけで順位を決めていませんか?
もしそうだとしたら、あなた自身が大混乱の状態からなんとか生き残るためには何の役にも立たないでしょう。
なぜなら、あなたに必要なのは、「切羽詰まった状態で本当に役立つ」情報であり、
「生き残るのに役立つ」ソーラーパネルだからです。
そのような過酷な状況下では、高品質で性能、耐久性が高く、故障のリスクも少ない製品が必要です。
そしてそのためにも長年安定して実績を積み上げてきた信頼できるブランドの製品を選び必要があります。
ソーラーパネルで信頼できるブランドは?
ソーラーパネルは日本製のものだけが信頼できるわけではありません。
「絶対日本製を選ぶべき」という主張はまさに「井の中の蛙」で、グローバルな視野のない、幼稚な考えです。
そうではなく、製品の性能をまず自分で調べ、信頼できるものなのか、自分自身の目で見極める必要があります。
参考までに自分が信頼できると認めたブランドの例を紹介します。
例:Anker、Jackery、EcoFlow、Bigblue、BLUETTI、BougeRV
これだけを選ぶのではなく、これを参考にいろいろな製品を自分の目で調べてみてください。
発電効率よりも複数枚持ちが有利
よくソーラーパネルの選び方で「発電効率」が高いものを選んだ方がいいという主張があります。
たしかに太陽エネルギーをより多く変換できた方が便利に使えます。
しかし、ちょっと考えてみてください。
大災害の混乱した状況下で、発電効率が25%のものと、23%のものに大きな違いがありますか?
はっきり言って、そのどちらであろうと、あなたが生き残るためには関係のない情報です。
仮に発電効率が良くないものであっても、全く使えないよりはあった方がマシです。
また、すでにご存じかもしれませんが、信頼できるブランドで選べば、発電効率などわずかな差しかありません。
そんなものにこだわるのなら、たいした発電効率が良くないものであっても、
複数枚のソーラーパネルを持っていた方がよっぽど役に立ちます。
もちろん、信頼できるブランドのものを複数枚用意しなさいと言っているわけではありません。
しっかりとした製品のものを1つは持っておき、それ以外に安くても使えそうなものを揃えていた方が役立つという意味です。
特に家族がいて、複数人で使う場合はブランドを問わず、ソーラーパネルの数をできるだけ増やしておいた方がいいでしょう。
2025年7月までに揃えたい おすすめ ソーラーパネル
期限を2025年7月までにし、余裕を持ってソーラーパネルを選びましょう。
これだけの時間があれば、生き残るために必要なものをじっくりと選ぶことができるはず。
決して慌てずに冷静に製品を選び出しましょう。
以下は自分で購入するものとしてリストアップしたものです。参考にしてください。
Anker Solix PS100 Portable Solar Panel
Anker(アンカー)から発売された最大100Wのソーラー充電器です。
従来モデルAnker 625 Solar Panelと同出力ながらも約12%の軽量化と約10%の省サイズ化を実現しています。
また、IP67の防水防塵に対応し、屋外での使用も可能。
本体にキックスタンドを搭載し、4段階の角度調整にも対応しています。
そのほか、Ankerのポータブル電源と連携が可能。
対応モデルにはAnker Solix C1000 / C800 Plus / C800 / F3800 / 767 / 757 / 535 / 522 / 521 などがあります。
<スペック・仕様>
発電性能:最大100W
防水防塵:IP67レベル
サイズ:格納時:約60.8 x 55.7 x 4.6cm ( 縦 x 横 x 厚み ) / 展開時:約60.8 x 112.0 x 3.0cm ( 縦 x 横 x 厚み )
重量:約4.6kg
特徴・機能:4段階の角度調整・Ankerのポータブル電源に最適
参考価格:34,900円(※Anker 521 Portable Power Stationとのセット製品は約52,990円)
公式ページ:Anker Solix PS100 Portable Solar Panel | ソーラーパネルの製品情報 – Anker Japan 公式オンラインストア
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Jackery SolarSaga 100Wソーラーパネル
Jackeryから発売される最大100Wのソーラーパネルです。
優れた性能を備えた効率的な住宅用ソーラーパネルを使用することで、24%という変換効率を実現しています。
また、ソーラーパネルには、耐熱・耐食などに優れた特殊フッ素樹脂コーティングETFEを採用。
IP65の防水防塵に対応し、屋外でも使用できます。
そのほか、折りたたみ式を採用し、コンパクトに折りたたむことが可能。
重さ約4.2kgで、緊急時の持ち出しにも対応しています。
<スペック・仕様>
発電性能:最大100W
防水防塵:IP65
サイズ:収納サイズ 610 x 535 x 35 mm、展開サイズ 1220 x 535 20 mm
重量:約4.2kg
特徴・機能:USB出力端子最大3Aの高出力、DC出力ポート(18V/5.5A*8mm)とUSB出力ポート装備、Jackery ポータブル電源(DC出力対応)の全シリーズに対応
参考価格:34,800 (税込) ※2024年10月中旬に発送予定
公式ページ:Jackery SolarSaga 100Wソーラーパネル|高変換効率・防水・防塵 – Jackery Japan
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EcoFlow 110Wソーラーパネル
EcoFlowから発売された最大110Wのソーラーパネルです。
電効率が21%~23%の高効率な単結晶シリコンセルと、防水・防塵に対応した高耐久素材を採用しています。
また、並列接続でソーラーパネルを連結することが可能。
110Wソーラーパネル3枚を使用した場合、EFDELTA ポータブル電源を約5~10 時間でフルチャージできます。
そのほか、本体にキックスタンドを搭載し、180度までの角度調整が可能。
MC4からXT60へのケーブルを使用すると、EFDELTAおよびRIVERシリーズのポータブル電源を充電できます。
なお、製品いは便利なソーラーパネル専用バッグが付属します。
<スペック・仕様>
発電性能:最大110W
防水防塵:対応(詳細不明)
サイズ:(展開時)42.0 x 178.5 x 2.5 cm、(折り畳み時)42.0 x 48.0 x 2.5 cm
重量:6kg(チャージャー部分4kg)
特徴・機能:キックスタンド(180度までの角度調整)、ソーラーパネルの連携(複数枚に拡張)
参考価格:33,000円(税込)
公式ページ:110Wソーラーパネル | EcoFlow Japanポータブル電源
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BigBlue Solarpowa 100 ETFE ソーラーパネル (B418)
BigBlueから発売された最大100W(19.8V/5.05A)のソーラーパネルです。
最新型の高機能フッ素樹脂ETFE素材を採用し、IP65 防水規格 にも対応しています。
製品には22%の超高い変換率を実現する単結晶シリコンで作られたソーラーパネルを2枚 採用。
市販のほとんどのポータブル電源に対応し、屋外や自宅の庭やベランダで活用できます。
そのほか、約3.7キロの軽量 設計を採用。
持ち運びが便利な一体型ハンドルと自立可能なキックスタンドも搭載されています。
<スペック・仕様>
発電性能:最大100W(19.8V/5.05A)
防水防塵:IP65
サイズ:展開時)1080 x 633 x 5 mm、(折り畳み時)633 x 540 x 17 mm
重量:約3.7 kg
特徴・機能:19.8V/5.05A 出力、ETFE素材採用、IP65 防水規格、22%高変換率、持ちやすいハンドルかつ簡単に設置可能
参考価格:12,980円(税込)
公式ページ:BigBlue Solarpowa 100 ETFE ソーラーパネル (B418) – Bigblue.jp
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BLUETTI PV120 ソーラーパネル
BLUETTI(ブルーティ)から発売された最大120Wのソーラーパネルです。
効率的な単結晶セルパネルで太陽光の転換率 23.4%を達成し、直列・並列つなぎで数枚を組み合わせて使用できます。
パネルには耐熱・耐食などに長けた透過率の高いETFE素材を採用。
MC4コネクタコード付属で市販の多くのポータブル電源へ接続し、充電することもできます。
そのほか、収納型スタンド搭載で、3つのスタンドを広げるだけですぐに設置することが可能。
付属のスタンドは、太陽に向けて角度を調整できます。
<スペック・仕様>
発電性能:最大120W
防水防塵:なし
サイズ:(展開時):53.3 × 165.2cm、(収納時):53.3 × 47cm
重量:5.7 kg
特徴・機能:高い転換効率、最新型ETFE素材採用、折り畳み式、ポータブル電源への接続、簡単設置、MC4ケーブル
参考価格:26,800円
公式ページ:BLUETTI ソーラーパネルPV120|120W ソーラーチャージャー高効率 折り畳み 太陽光発電 ブルーティ
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BougeRV 100W 折りたたみ太陽光パネル
BougeRVから発売された最大100Wのソーラーパネルです。
MC4出力ポートを採用して、通常のDCポートより2倍以上の電力を出力できます。
また、ソーラーパネルを数枚 組み合わせた並列 つなぎが利用可能。
23%高交換効率の9BB電池セルを採用し、通常の5BBセルの太陽光パネル(15%)より倍以上高い発電効果を発揮します。
そのほか、IP67防水防塵に対応し、屋外でも使用可能。
本体は折り畳み式でコンパクトに収納できるほか、45度までの角度調整にも対応しています。
<スペック・仕様>
発電性能:最大100W
防水防塵:IP67
サイズ:(展開時)1082×655×35 mm、(折り畳み時)538×655×63 mm
重量:4.59Kg
特徴・機能:MC4出力ポート、9BB電池セル(23%高交換効率)、折り畳み、角度調整(45度まで)、優しい耐候性(適用温度マイナス40度から85度)
参考価格:29,980円 (税込)
公式ページ:BougeRV 100W 折りたたみ太陽光パネル – JP.BougeRV.com
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ポータブル電源で電気を貯めよう!
ソーラーパネルだけあっても、電気を貯めておくことはできません。
しかし、ポータブル電源があれば、晴れた日に集めた電気をそっくりそのまま貯めておくことができます。
今回紹介した製品はソーラーパネルの出力端子「MC4コネクタ」が搭載されています。
このコネクタを利用してソーラーパネルをポータブル電源につなぐことで、
電気を貯めておくことができます。
ポータブル電源についてはこちらの記事でまとめてあります。
ぜひ参考にしてみてください。
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