インテル N150搭載のミニPC「GMKtec NucBox G3 Plus」。「N100よりも性能が高いのに、さらに安くなった」と評判です。
しかし、その一方で「あまりにも安いので危険。やめておけ」という口コミもあり、購入を迷っている人もいるようです。
そこで、今回はその性能をよく知ってもらうため、次の7点を重点的に解説します。
- 外観とデザイン(サイズ・重量)
- 接続ポートと映像出力
- CPUの性能とベンチマーク(ゲーム性能)
- メモリ
- ストレージ
- 通信性能
- 冷却性能と静音性
また、前モデル「GMKtec NucBox G3」との違いも紹介!ベンチマークやゲーム性能(FPS)、メモリやストレージの拡張性、通信性能、冷却性能までを総合的に評価評価していきます。
また、購入する前に知っておきたいデメリットや評価、詳細な価格情報もあるので、ぜひ参考にしてみてください。
「GMKtec NucBox G3 Plus」が発売開始!N150で激安か?
2024年12月、「GMKtec NucBox G3 Plus」が発売されました。インテル N150 プロセッサ搭載で、前モデル「GMKtec NucBox G3」との違いが気になりますね。
「GMKtec NucBox G3 Plus」とは?
「GMKtec NucBox G3 Plus」(ジーエムケーテック ナックボックス ジー3 プラス)は中国のPCメーカーGMKtecから発売された Windows ミニPCです。
プロセッサは第12世代のIntel N150 で、日常的な作業から軽いゲーム、4K動画の再生まで快適にこなせる性能を持っています。
Intel N150は、これまでミニPCにも多く採用されてきたIntel N100 プロセッサの後継モデルで、CPU性能、GPU性能、電力効率がわずかに向上しているといわれています。
性能的にはそれほど大きく変わっていませんが、インテル N100同様に、「コスパの高いミニPC」として販売されていくことになるでしょう。
コンパクトで豊富なインターフェースもあり・通信も速い
「GMKtec NucBox G3 Plus」はプロセッサ性能のほかにも、豊富なインターフェースを備えているというメリットもあります。
高速なUSBポートは全部で4つあり、HDMIポートも2つあります。そのため、複数の周辺機器と接続しつつ、デュアルモニターで快適に作業できます。
もちろん、超高速なWi-Fi 6 対応で、より安定した2.5Gのギガビット有線LANも使えるので、通信も快適です。
手のひらサイズのコンパクトサイズで、4K動画を視聴したり、軽めのPCゲームをプレイしたりすることもできますよ。
それでは早速どんなミニPCなのか、その価格や特徴(メリット)をくわしく見ていきましょう。
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公式サイト:NucBox G3 Plus – Intel N150 プロセッサを搭載した高性能ミニ PC
価格をチェック!ライバル機よりもかなり安いのは本当か?
新モデル「GMKtec NucBox G3 Plus」はAmazonで18,741円(税込・8GB+256GBモデル)で販売されています。
※16GB+1TB SSD モデルは26,244円(税込)で販売中です。
「GMKtec NucBox G3」
一方、前モデル「GMKtec NucBox G3」は21,734円で販売されていました。こちらはインテル N100を搭載したモデルですが、その他のスペックはG3 Plusとほぼ共通しています。
ただし、N100プロセッサはLPDDR5メモリには対応していません。G3 PlusはDDR4メモリを搭載していますが、N150プロセッサのため、より高速なLPDDR5メモリを搭載することが可能です。
「GMKtec NucBox G5」
また、2024年4月に発売された超小型PC「GMKtec NucBox G5」はAmazonクーポン適用で20,480円で発売中です。
こちらはN100以上に性能が高い Intel N97プロセッサを搭載したモデルで、最も小さいデザインを採用しています。超小型サイズながらもType-C (12V/3A・電源用のみ) x1、USB3.2 (5Gbps/S) x3も搭載され、4K 2画面出力(HDMI 2.0 x2)も可能です。
「GMKtec NucBox G2 Plus」
そのほか、新モデルと同じN150搭載の「GMKtec NucBox G2 Plus」がAmazonクーポン適用で22,700円で販売中です。こちらはてのひらに収まる超小型サイズで、12GB DDR5メモリや512GB SSDストレージ、3つのUSB3.2ポート、2つのHDMIポートを搭載し、デュアル有線LANやiFi 6、Bluetooth 5.2に対応しています。
ライバル機は今いくらなのか?
新モデル「GMKtec NucBox G3 Plus」と同じ価格帯のミニPCは今いくらで販売されているのでしょうか?同じくらいの性能のミニPCの価格を調べてみました。
「BMAX B4 Pro (New)」Intel N97搭載
BMAXから発売された第12世代 Intel N97 プロセッサ搭載のミニPC「BMAX B4 Pro (New)」はAmazonクーポン適用で23,799円で販売されていました。
こちらは16GB DDR4 メモリ、512GB SSD ストレージ、USB 3.2 x2、USB 2.0 x2、HDMI 2.0 x2を搭載したモデルです。通信はWi-Fi 5、、Bluetooth 4.2、1Gbpsのギガビット有線LANに対応しています。
「Minisforum UN100P」Intel N100搭載
Minisforumから発売されたIntel N100搭載のミニPC「Minisforum UN100P」はAmazonで29,980円で販売中です。
こちらは16GB DDR4 3200MHzメモリ、256GB M.2 2280 PCIe3.0 SSD、USB-C 3.2 x1、USB-A 3.2 (Gen2) x2、USB-A 3.2 (Gen1) x2を搭載したモデルです。通信はWi-Fi 6、BlueTooth 5.2、2.5G ギガビット有線LANに対応しています。
「Beelink EQ13」 Intel N200搭載
Beelinkから発売されたIntel N200 プロセッサ搭載のミニPC「Beelink EQ13」はAmazonクーポン適用で33,000円で販売中です。
こちらは電源を内蔵したユニークなモデルで、16GB DDR4 3200MHz メモリ、500GB M.2 2280 SATA SSD、Type-C (10Gbps,DP Alt 4K 60Hz) x1、USB 3.2 (10Gbps) x3を搭載しています。通信はデュアル有線LAN、Wi-Fi 6 (intel AX101)、Bluetooth 5.2に対応しています。
「CHUWI HeroBox 2023」 Intel N100搭載
CHUWIから発売されたIntel N100搭載のミニPC「CHUWI HeroBox 2023」はAmazonで18,491円で販売中です。こちらは8GB LPDDR5メモリ、256GB SSD SATAストレージ、Type-C ((PD給電/DP1.4映像出力) ) x1、USB 3.0 x2、USB 2.0 x2を搭載しています。通信はWi-Fi 6、Bluetooth 5.2、ギガビット有線LANに対応しています。
デザインを確認・サイズ、重さは?
新モデル「GMKtec NucBox G3 Plus」はミニマルなデザインを追求した、スタイリッシュなミニPCです。
サイズ114 x 106 x 42 mmの無駄を削ぎ落としたシンプルなフォルムは、オフィスやインテリアにも自然と溶け込みます。
また、重さはわずか約 360 gで移動も簡単です。
カラーはマットな質感のグレーとグリーンの2色展開で、高級感を漂わせながらも、落ち着いた印象を与えます。
上部(天板)
GMKtecのロゴが配置されています。やや大きめですが、シルバー色であまり目立ちません。
側面
通気孔が全面に配置され、熱を排出しやすくなっています。
底面
中央付近に、冷却ファンから送られた熱を排出する通気孔が配置されています。四方にはネジもあり、ここから本体を開けて分解することが可能です。
前モデルと比較
一方、前モデル「GMKtec NucBox G3」は新モデルとほぼ同じサイズで、デザインも大きく変わっていません。
ただし、「GMKtec NucBox G5」、「GMKtec NucBox G2」は超小型サイズのため、新モデル「GMKtec NucBox G3 Plus」よりも小さく、軽くなります。
<サイズ・重量を比較>
- 1.「GMKtec NucBox G3 Plus」・・・114 x 106 x 42 mm / 約 360 g
- 2.「GMKtec NucBox G3」・・・114 x 106 x 42 mm / 約360g
- 3.「GMKtec NucBox G5」・・・ 72 x 72 x 44 mm / 約206g
- 4.「GMKtec NucBox G2」・・・87 x 87 x 41 mm / 約215g
接続ポート映像出力を確認・デュアルモニターは使える?転送速度は?
新モデル「GMKtec NucBox G3 Plus」はコンパクトながら豊富な接続ポートを備え、高い拡張性を誇ります。
4つのUSB 3.2 Gen2ポートは、最大10 Gbpsの高速なデータ転送を実現し、外付けSSDやHDDへのアクセスもスムーズです。
2つのHDMI 2.0ポートは、4K@60Hzの高解像度出力に対応し、デュアルディスプレイ環境を構築することも可能です(4K 2画面出力に対応)。
さらに、2.5G LANポートを搭載し、安定した高速ネットワーク接続を実現。オンラインゲームや動画ストリーミングも快適に楽しめます。
<前面インターフェース>
前面は電源、ボタンと2つのUSB3.2のみを配置し、シンプルな構成です。
<背面インターフェイス>
背面は2つのHDMIポート、2.5G 有線LANポート、2つのUSB 3.2ポート、3.5mmオーディオジャックなどを備え、小型ながらも充実したインターフェースになっています。
前モデルと比較
一方、前モデル「GMKtec NucBox G5」、「GMKtec NucBox G2」は電源用のType-Cポートを搭載し、PD対応のモバイルバッテリーからも給電が可能です。
ただし、3つのUSB3.2 ポートは5Gbpsの転送速度になり、NucBox G3 Plusが搭載するUSB-A 3.2 Gen2 (10Gbps)よりも転送速度が遅くなります。
<USBポートを比較>
- 1.「GMKtec NucBox G3 Plus」・・・USB-A 3.2 Gen2 (10Gbps) x4
- 2.「GMKtec NucBox G3」・・・USB-A 3.2 Gen2 (10Gbps) x4
- 3.「GMKtec NucBox G5」・・・Type-C (12V/3A・電源用のみ) x1、USB3.2 (5Gbps) x3
- 4.「GMKtec NucBox G2」・・・Type-C (12V/3A・電源用のみ) x1、USB3.2 (5Gbps/S) x3
CPU性能を確認・N150で高速?ゲーム性能は?
新モデル「GMKtec NucBox G3 Plus」は、Intel N150プロセッサを搭載。
前世代よりもCPUパフォーマンスが最大18%、GPUパフォーマンスが最大24%向上しています。
また、4コア/4スレッド、最大3.6GHzの動作周波数により、ウェブブラウジング、オフィスソフトの使用、動画視聴など、日常的な作業を快適にこなせます。
さらに、第12世代のIntel UHD Graphicsにより、軽めのゲームも楽しむことができます。TDPは最小で6W、最大25Wと低く、省電力性にも優れているため、静音性も抜群です。
なお、メモリはDDR4-3200の他に、DDR5-4800にも対応しています。
<Intel N150の仕様>
- アーキテクチャ: Alder Lake-N
- プロセス:10nm
- コア数: 4コア (4スレッド)
- ベースクロック: 1.0 GHz
- 最大ターボ周波数: 3.8 GHz
- キャッシュ: 6 MB (L3)
- TDP:最大25W
- 内蔵グラフィックス: Intel UHD Graphics (24 EU)
- メモリ: DDR4-3200、DDR5-4800、LPDDR5-4800
CPUのベンチマーク
PassmarkのCPUベンチマークは約6000 前後を記録しています。
また、Cinebench 2023のマルチコアで2770以上のスコアを記録しています。
<CPUのベンチマーク結果>
- PassmarkのCPUベンチマークスコア 「6000」
- Geekbench 6 シングルコア 「1200」マルチコア 「3000」
- Cinebench 2023 シングルコア 「900」マルチコア 「2770」
- Cinebench 2024 シングルコア 「58」 マルチコア 「183」
インテル N150 性能を比較
性能的にはIntel N97と同じくらいの性能です。
インテルN100やN95よりも性能が高くなります。
Intel Core i3-N305とは約4000のスコア差があります。
<CPUランキング>
※PassmarkのCPUベンチマークで比較したものです。
- Intel Core i3-N305 (MINISFORUM UN305)・・・Passmark:10448
- N150 (GMKtec NucBox G3 Plus)・・・Passmark:6000
- Intel N97 (BMAX B4 Pro (New)/GMKtec NucBox G5)・・・Passmark:5877
- N100 (BMAX B4 Plus/Minisforum UN100P)・・・Passmark:5502
- Intel N95 (Blackview MP80)・・・Passmark:5372
- N200 (Beelink EQ13)・・・Passmark:5145
- Intel N5105 (Beelink U59)・・・Passmark:4053
- Core i3-1000NG4 (BMAX B6 Plus)・・・Passmark:3572
グラフィック性能
3DMark Fire Strike グラフィックスコアで約 1500前後を記録しています。
また、Time Spy グラフィックスコアで400前後を記録しています。
グラフィック性能はあまり高くありませんが、4K 動画の視聴や、高解像度の写真編集、軽めの動画編集 程度なら快適に動作します。
<GPUのベンチマーク結果・グラフィックスコア>
- Fire Strike グラフィックスコアで 「1500」(DirectX 11)
- Fire Strike Extreme グラフィックスコアで 「700」
- Time Spy グラフィックスコアで 「400」(DirectX 12)
- 3DMark Night Raidで 「6000」
- 3DMark Wild Life 「3000」
ゲーム性能
Intel N150は負荷の高いPCゲームには向いていませんが、画質を下げることによって、人気ゲームも快適に動作するようになります。
以下は、Intel N150のベンチマーク結果を参考に、人気のゲームタイトルのフレームレートまとめたものです。
<軽いゲーム (FPS: 60以上)>
- League of Legends (LoL) (100-150 FPS): 世界中で人気のMOBA。チームで協力して敵陣の破壊を目指す。
- Valorant (80-120 FPS): 5対5のタクティカルシューター。銃撃戦と特殊能力を駆使して戦う。
- Counter-Strike: Global Offensive (CS:GO) (70-100 FPS): 対戦型FPSの金字塔。テロリストと対テロリストに分かれて戦う。
- Dota 2 (60-90 FPS): LoLと並ぶ人気MOBA。複雑な戦略とヒーローの個性を活かした対戦が魅力。
- Rocket League (70-100 FPS): 車でサッカーをするユニークなゲーム。爽快感と戦略性が楽しめる。
<中程度の重さ (FPS: 30-60)>
- Overwatch 2 (50-80 FPS): 個性豊かなヒーローで戦うチーム対戦型FPS。
- Apex Legends (40-60 FPS): バトルロイヤル形式のFPS。スピーディーな展開とレジェンドと呼ばれるキャラクターの能力が特徴。
- Fortnite (40-60 FPS): 建築要素を取り入れたバトルロイヤル。自由度の高い戦闘と、定期的なアップデートで常に変化する世界が楽しめる。
- PUBG: BATTLEGROUNDS (30-50 FPS): バトルロイヤルブームの火付け役。リアルな銃撃戦と戦略性が求められる。
- Grand Theft Auto V (GTA V) (30-50 FPS): 広大なオープンワールドで犯罪を楽しむアクションゲーム。
<動かない可能性がある重いゲーム (FPS: 30以下)>
- Cyberpunk 2077 (20-30 FPS): 近未来都市を舞台にしたオープンワールドRPG。緻密な世界観と重厚なストーリーが魅力。
- Red Dead Redemption 2 (20-30 FPS): 西部開拓時代を舞台にしたオープンワールドアクションアドベンチャー。重厚なストーリーと美しいグラフィックが特徴。
- Elden Ring (20-30 FPS): 高難易度アクションRPG。フロムソフトウェア特有の死にゲー要素と、広大なオープンワールドが融合。
- Hogwarts Legacy (20-30 FPS): ハリー・ポッターの世界を舞台にしたオープンワールドRPG。魔法学校での生活や魔法生物との encounters など、ファンタジー要素満載。
メモリを確認・拡張・増設はできるか?
新モデル「GMKtec NucBox G3 Plus」は8GBまたは16GBの大容量DDR4-3200メモリを搭載。
しかもデュアルチャネルに対応しているため、データ転送速度が大幅に向上し、驚くほどスムーズな動作を実現しています。
複数のアプリケーションを同時に開いて作業しても、ストレスを感じることはありません。ウェブブラウジングでたくさんのタブを開いたり、高画質画像を編集したり、動画をストリーミング再生したりと、あらゆる作業を快適にこなせます。
また、メモリは1スロットのみ搭載で、最大32GBまで拡張できます。
DDR4-3200の他に、DDR5-4800にも対応しているため、より高速なストレージに変更することもできます。
なお、DDR5-4800はAmazonで8GBが4000円前後、16GBが7000円前後で販売されています。
<メモリを比較>
- 1.「GMKtec NucBox G3 Plus」・・・8GB/16GB DDR4 3200(最大32GBでDDR5対応)
- 2.「GMKtec NucBox G3」・・・8GB DDR4 3200(最大32GB)
- 3.「GMKtec NucBox G5」・・・12GB LPDDR5 4800 ※増設不可
- 4.「GMKtec NucBox G2」・・・12GB LPDDR5 4800 ※増設不可
ストレージを確認・高速に転送できるか?増設は何TBまで?
新モデル「GMKtec NucBox G3 Plus」は高速なM.2 2280 NVMe SSD (PCIe 3.0) を採用。256GB、512GB、1TB から容量を選べます。
NVMe SSDは、従来のSATA SSDと比べて圧倒的に高速なデータ転送速度(最大 3.5 GB/s)を実現。OSやアプリケーションの起動、ファイルの読み込みや書き込みが、驚くほど速くなります。
また、ストレージ用のスロットがもう一つあり、M.2 2242 PCle SATAで最大2TBまで増設できます。
容量が不足しても、後で付け足せるので安心です。
<ストレージを比較>
- 1.「GMKtec NucBox G3 Plus」・・・256GB、512GB、1TB M.2 2280 NVMe SSD(最大2TBまで増設可)
- 2.「GMKtec NucBox G3」・・・256GB、512GBM.2 2280 NVMe SSD(最大2TBまで増設可)
- 3.「GMKtec NucBox G5」・・・256GB、512GB M.2 2280 SATA SSD(最大2TBまで増設可)
- 4.「GMKtec NucBox G2」・・・512GB、1TB M.2 2280 SATA SSD(最大2TBまで増設可)
通信性能を確認・ストリーミング動画やオンラインゲームは快適か?
新モデル「GMKtec NucBox G3 Plus」はWi-Fi 6 (802.11ax) に対応し、従来のWi-Fi規格よりも高速で安定したワイヤレス通信を実現します。ストリーミング動画やオンラインゲームも、途切れることなく快適に楽しめます。
さらに、Bluetooth 5.2にも対応し、ワイヤレスマウスやキーボード、ヘッドセットなど、様々なデバイスをスムーズに接続できます。
そして、注目すべきは2.5G LANポートの搭載です。1Gのギガビットイーサネットを超える高速な有線ネットワーク接続が可能となり、大容量データの転送やオンラインゲームも、ストレスフリーな環境で楽しめます。
なお、本体内にあるWi-Fi モジュールは交換が可能です。保証対象外ですが、通信性能が万が一良くない場合、新しいWi-Fiモジュールに変更できます。
<通信性能を比較>
- 1.「GMKtec NucBox G3 Plus」・・・Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、2.5G LAN
- 2.「GMKtec NucBox G3」・・・Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、2.5G LAN
- 3.「GMKtec NucBox G5」・・・Wi-Fi 5、Bluetooth 4.2、1G LAN
- 4.「GMKtec NucBox G2」・・・Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、デュアルLAN (1G)
冷却性能を確認・発熱量は?静音で動作するか?
新モデル「GMKtec NucBox G3 Plus」は高性能ファンとヒートシンクを組み合わせた冷却システムを採用し、優れた冷却性能を実現しています。
また、筐体内部のエアフローを最適化することで、熱を効率的に外部へ放出し、高負荷時でも安定した動作を維持します。
そのため、長時間の使用でも、パフォーマンスの低下を心配する必要はありません。
もちろん、ファンが動作していても静音で作業できます。動画編集やゲームなど、負荷の高い作業でも快適です。
発熱量は?
なお、発熱量は、 TDP (Thermal Design Power) で 最低 6Wで、最高で21Wです。10Wに設定することも可能です。
メーカーが TDP をどれに設定するかで、CPU の性能と発熱量が変化します。
TDPを最低の6Wに設定している場合、非常に低い値であり、省電力性に優れていることになります。
ただし、TDP はあくまで設計上の値であり、実際の消費電力や発熱量は、動作状況や環境によって変動します。高負荷時には TDP を超える発熱量になる可能性もあります。
GMKtec NucBox G3 Plus は、この低い TDP に対応した冷却システムを備えているため、発熱を抑え、安定した動作を実現しています。
もし、CPU の温度が気になる場合は、CPU 温度を監視できるツールを利用して確認することをおすすめします。
「GMKtec NucBox G3 Plus」のデメリット
新モデル「GMKtec NucBox G3 Plus」は非常にコスパに優れたミニPCですが、デメリットもあります。購入する前に必ずチェックしておきましょう。
GMKtec NucBox G3 Plusは魅力的なミニPCですが、確かにいくつかのデメリットも存在します。
主なデメリットは以下の通りです。
Type-Cポートがない
近年、Type-Cポートは周辺機器との接続や充電など、幅広い用途で使われています。GMKtec NucBox G3 PlusにはType-Cポートが搭載されていないため、Type-C対応の周辺機器を利用する場合は変換アダプタが必要になります。
メモリを最大64GBまで拡張できない
「GMKtec NucBox G3 Plus」はメモリ用のスロットが1つまでしかないめ、最大32GBまでの拡張となります。2スロットがないため、最大64GBまで拡張できません。
3画面に出力できない
「GMKtec NucBox G3 Plus」はHDMIポートは2つ搭載されていますが、同時に出力できるのは2画面までになります。3画面以上の出力には対応していないので、複数のディスプレイで作業したい場合は、注意が必要です。
USB PDに対応していない
「GMKtec NucBox G3 Plus」はUSB PD (Power Delivery) に対応していないため、USB Type-Cポートからの充電や給電ができません。ACアダプタを使用して電源を供給する必要があります。
「GMKtec NucBox G3 Plus」のスペック
- プロセッサ 第12世代 (Alder Lake) Intel N150
※10nm/4コア/4スレッド/最大3.8GHz/TDP 6W - GPU Intel UHD Graphics 12世代
- RAM(メモリ)8GB/16GB DDR4 3200 MT/s、SO-DIMM x1
- 拡張メモリ 最大32GBまで
- ストレージ 256GB/512GB/1TB M.2 2280 NVMe (PCIe 3.0)
- 拡張ストレージ M.2 2242 PCle SATAで最大2TBまで増設可能
- 電源 ACアダプター(DC 12V/4A)
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2
- 有線LAN 2.5G・ギガビット有線LAN
- インターフェース USB-A 3.2 Gen2 x4、HDMI (4K@60Hz) x2、有線LAN端子(RJ45,2.5G) x1、3.5mm ヘッドフォンジャック x1、電源ボタン、DCポート(12V/3A)、セキュリティロック
- 映像出力 4K 2画面出力、HDMI ( 4K@60Hz ) x2
- 冷却システム 冷却ファン、冷却通気口、静音
- 消費電力 TDP 6W
- VESAマウント 対応(ネジも付属)
- OS Windows 11 Pro (インストール済み) ※Linuxをサポート
- サイズ 114 x 106 x 42 mm
- 重量 約 360 g
- カラー グレー、グリーン
- 付属品 電源アダプター x1、HDMIケーブル x1、日本語取扱説明書 x1、VESAマウント(ネジ付き)
「GMKtec NucBox G3 Plus」の評価
7つの基準で「GMKtec NucBox G3 Plus」を5段階で評価してみました。
- パフォーマンス:★★★
- 映像出力:★★★
- デザイン:★★★
- 通信:★★★★
- 機能(拡張性):★★★
- 使いやすさ:★★★
- 価格:★★★★★
<総合評価>
GMKtecから発売されたエントリー向けのミニPCです。
2023年10月に発売された「GMKtec NucBox G3」の後継モデルで、
プロセッサをインテル N100からN150に変更しています。
インテル N100のミニPCよりいいのか?
「GMKtec NucBox G3」はインテル N100プロセッサを搭載した前モデル「GMKtec NucBox G3」よりもプロセッサ性能が高くお買い得です。
ただし、プロセッサ性能が大幅に向上したわけではありません。
CPUやグラフィック性能はわずかに上がっただけで、体感レベルではそれほど大きな違いを感じません。
したがって、何が何でもN150の方がいいとはいいきれません。
価格が安ければインテル N100 プロセッサの方がお得かもしれないので、価格差をよく確かめた方がいいでしょう。
なお、現在、ミニPC市場はN100プロセッサからN150プロセッサへと移行を開始しています。
そのため、これまでN100が搭載されていたモデルがリニューアルモデルとしてN150が搭載されるようになります。
実際、「GMKtec NucBox G3」もリニューアルされてG3 Plusモデルになり、「GMKtec NucBox G2」もG2 Plusにモデルチェンジしています。
プロセッサ性能が変わっただけですが、価格が据え置きになったり、逆に安くなったりするので、
N150搭載モデルのミニPCは比較的 コスパが高く、お買い得であるといえます。
「GMKtec NucBox G3 Plus」に最適な人は?
ズバリ、できるだけ安く、実用的に使えるミニPCを探している人に最適です。
エントリーモデルとはいえ、第6世代のCore i5以上の性能があるので、
わざわざ「中古」モデルを探す必要が全くありません。
サクッと買える低価格で、仕事にもフル活用できる性能のミニPCが買えるので、
このチャンスを逃す手はないといえます。
また、低消費電力で動作するため、動画視聴用やサーバー用のミニPCを探している人にもおすすめです。
インテル N150を搭載したミニPCはコスパが高いうえに、電気代まで節約できるので、非常にお買い得なミニPCです。
「GMKtec NucBox G3 Plus」の価格・購入先
GMKtec公式サイト
- ベアボーンモデルで19,351円、
- 8GB+256GBモデルで24,574円、
- 16GB+512GBGBモデルで27,646円、
- 16GB+1TBモデルで35,326円、
で販売されています。
GMKtec公式サイトで「GMKtec NucBox G3 Plus」をチェックする
※支払い方法はクレジットカード、PayPalです。
ECサイト
- Amazonで18,741円(税込)、
- 楽天市場で27,100円(送料無料)、
- AliExpressで21,943円、
- 米国 Amazon.comで$159.95、
で販売されています。
Amazonで「GMKtec NucBox G3 Plus」をチェックする
楽天市場で「GMKtec NucBox G3 Plus」をチェックする
ヤフーショッピングで「GMKtec NucBox G3」をチェックする
AliExpressで「GMKtec NucBox G3 Plus」をチェックする
米国 Amazon.comで「GMKtec NucBox G3 Plus」をチェックする
※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
AliExpressで激安ガジェットをお得に購入する方法を徹底 解説
おすすめの類似製品を紹介
「GMKtec NucBox G3 Plus」に似た性能をもつミニPCも販売されています。
「BMAX B4 Pro (New)」
BMAXから発売された第12世代 Intel N97 プロセッサ搭載のミニPCです。
Windows 11、16GB DDR4 メモリ、512GB SSD ストレージ、M.2拡張スロットを搭載しています。
また、4K 2画面出力(HDMI 2.0 x2)、ストレージ拡張(M.2 SATA 2280 x1)、Linux Ubuntuとのデュアルブート、VESAマウント、ファンレス設計、USB 3.2 x2、USB 2.0 x2、1Gbpsのギガビット有線LAN、Wi-Fi 5、Bluetooth 4.2に対応しています。
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関連記事:N97の「BMAX B4 Pro」とB4 Plus、B6 Plusを比較
「Minisforum UN100P」
Minisforumから発売されたIntel N100搭載のミニPCです。
16GB DDR4 3200MHzメモリ、256GB M.2 2280 PCIe3.0 SSD、TF カードスロット、2.5インチ SATA HDDスロット (SATA 3.0 6.0Gb/s)、HDMI x2、3.5mmコンボジャック搭載で、
4K 3画面出力、PD給電、冷却ファン、VESAマウント、
USB-C 3.2 x1、USB-A 3.2 (Gen2) x2、USB-A 3.2 (Gen1) x2、2.5G ギガビット有線LAN、Wi-Fi 6、BlueTooth 5.2に対応しています。
価格は、Amazonで29,980円(税込)、楽天市場で34,980円(送料無料)、MINISFORUM公式サイトで27,190円、米国 Amazon.comで$159.99、です。
関連記事:パワフルで安い「Minisforum UN100L」N100と低価格ミニPCを比較
「Beelink EQ13」
Beelinkから発売されたIntel N200 プロセッサ搭載のミニPCです。16GB DDR4 3200MHz メモリ、500GB M.2 2280 SATA SSD PCle 3.0 ストレージ、2つのHDMI ポート搭載で、
4K 3画面出力、冷却システム MSC2.0、埃の侵入を防ぐフィルター(底面)、最大4TBまでのストレージ拡張、Type-C (10Gbps,DP Alt 4K 60Hz) x1、USB 3.2 (10Gbps) x3、デュアル有線LAN、Wi-Fi 6 (intel AX101)、Bluetooth 5.2に対応しています。
価格は、Amazonで46,800円(税込・13,800円 OFFクーポン付き)、楽天市場で34,290円、ヤフーショッピングで38,444円、AliExpressで28,097円、米国 Amazon.comで$289.00 です。
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「CHUWI HeroBox 2023」
CHUWIから発売されたIntel N100搭載のミニPCです(2023年8月に発売)。
8GB LPDDR5メモリ、256GB SSD SATAストレージ、Micro SD カードスロット、Windows 11を搭載しています。
また、4K 2画面出力(Type-C、HDMI)、VGAポート、2.5インチHDD/SSDでのストレージ拡張、VESAマウント、冷却システム、Type-C ((PD給電/DP1.4映像出力) ) x1、USB 3.0 x2、USB 2.0 x2、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、ギガビット有線LAN通信に対応しています。
価格は、Amazonで18,491円、楽天市場で22,600円(送料無料)、ヤフーショッピングで32,475円、AliExpressで22,318円、米国 Amazon.comで$169.99($20 OFFクーポン付き)、です。
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