AMD Ryzen RX7600M XTを搭載した外付けGPUボックス「GMKtec AD-GP1」。「豊富な接続ポート付きでコスパも高い」と評判です。
グラフィックボードを搭載した外付けGPUボックスは「MINISFORUM MGA1」や「ONEXGPU 2」、「ONEXGPU」も販売されており、徐々に人気が高まっています。
その秘密はノートPCやミニPCなどに接続して、簡単にグラフィック性能を上げられることにあります。
例えば、せっかく購入したポータブルゲーミングPCの性能が足りなくてプレイできなかったゲームも、「GMKtec AD-GP1」を接続すれば、簡単にプレイ可能!
動画編集や3DCG制作など、グラフィック性能が求められる作業も、外付けGPUボックスがあれば、ノートPCでサクサクこなせます。
今回の記事ではそんな魅力あふれる外付けGPUボックス「GMKtec AD-GP1」を徹底解剖するべく、以下の8点を重点的に解説します。
- 外観・デザイン
- 接続ポート(Oculink)
- Ryzen RX7600M XTの性能
- ベンチマーク(+AMD Ryzen7 6800U/+Core i7-1360P)
- ゲーム性能
- 映像出力
- 冷却システム
- 対応OS(ドライバー)
また、「MINISFORUM MGA1」との違いも紹介!AMD Ryzen RX7600M XTのベンチマークやゲーム性能、購入する前に知っておきたいデメリットや評価、詳細な価格情報もあるので、ぜひ参考にしてみてください。
「GMKtec AD-GP1」がついに発売!ノートPCで驚愕のグラフィック性能を実現!
2025年2月、待ちに待った「GMKtec AD-GP1」がついに発売されました! AMD Radeon 7600M XTを搭載したこの外付けGPUドッキングステーションは、なんと約6~7万円台という驚きの価格で登場です。 コスパ抜群の本製品の魅力を、早速チェックしていきましょう。
ノートPCの限界を超える!
「GMKtec AD-GP1」は、外部グラフィックスカードを接続することで、ノートパソコンでも高画質のゲームやグラフィック処理を可能にする革新的な製品です。 複数のディスプレイ出力に対応し、最大4K 120Hzまたは8K 60Hzの高解像度・高リフレッシュレートを実現。 ノートPCの性能を限界まで引き出し、デスクトップPC並みのパフォーマンスを発揮します。
豊富な接続性で可能性を最大限に!
「GMKtec AD-GP1」は、6つのポートを搭載し、様々なデバイスとの接続を可能にします。 DP 2.0 x2、HDMI 2.1 x2、Oculink入力x1、USB-C入力x1、DC入力x1、USB4.0x1を備え、外部グラフィックスカードの性能を最大限に引き出すことができます。 また、USB4.0ポートによる100Wまでの外部電源供給と、240Wの電源にも対応しており、安定した動作を保証します。
高速データ転送と安定した電力供給
Oculinkポートによる高速データ転送と安定した電力供給をサポートしている点も大きな魅力です。 大容量のデータを高速で転送し、安定した電力供給により、高負荷な処理でもスムーズな動作を実現します。
効率的な冷却システムで常にクールに
大型ヒートシンクと冷却ファンによる効率的な冷却システムを搭載し、安定した動作を保証します。 高負荷な処理が長時間続いても、常にクールな状態を保ち、パフォーマンスの低下を防ぎます。
その他の特徴
そのほか、「GMKtec AD-GP1」は、PCの最大解像度、リフレッシュレートをそのまま利用できるほか、LinuxやMac OSでも使用可能など、お買い得な要素が満載です。
どうやら「GMKtec AD-GP1」は、ノートパソコンのグラフィック性能を向上させたいと考えているユーザーにとって、まさに夢のような製品のようですね。
早速、どんな外付けGPUドッキングステーションなのか、もっとくわしくその価格や特徴(メリット)を見ていきましょう。
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公式ページ:AMD Radeon 7600M XT– AD-GP1 外部 GPU ドッキング ステーション
価格をチェック!他メーカーの外付けGPUボックスよりも安いのか?
「GMKtec AD-GP1」はGMKtec公式サイトで69,632円(日本向けモデル)で販売されています。また、日本のAmazonでは23000 OFFのクーポンを適用することで、実質76,999円で購入できます。他メーカーからもいくつかグラフィックボードを内蔵した外付けGPUが販売されていますが、その中で最も安い価格で非常にお買い得です。
「ONEXGPU 2」
2025年1月10日に発売された「ONEXGPU 2」はAmazonで149,800円(税込)で販売中です。こちらはAMD Radeon RX 7800Mを搭載した外付けGPUボックスです。小型軽量で、持ち運びに便利なため、外出先でも高性能なグラフィックス性能を必要とするゲームやクリエイティブな作業を行うことができます。
インターフェースはThunderbolt 4を採用し、幅広いデバイスとの互換性を備えています。また、NVMe SSDを増設できるスロットを搭載しており、ストレージ容量を拡張することも可能です。高性能ながらコンパクトで、様々な用途に活用できる外付けGPUボックスです。
「MINISFORUM MGA1」
2023年7月12日に発売された「MINISFORUM MGA1」はAmazonで94,980円(税込)で販売中です。こちらはAMD Radeon RX 7600M XTを搭載し、OCuLink接続で最大40Gbpsの帯域幅を実現しています。これにより、対応するミニPCのグラフィックス性能を大幅に向上させることができます。小型で場所を取らず、デスクトップPC並みのゲーム体験やクリエイティブな作業を可能にします。
One-Netbook「ONEXGPU」
2024年3月末に発売されたOne-Netbook「ONEXGPU」はAmazonで104,800円で販売中です。こちらはノートパソコンやミニPCなどのグラフィックス性能を向上させることができる外付けGPUボックスです。高性能なRadeon RX 7600M XTグラフィックスカードを搭載し、OCuLink接続またはThunderbolt 4接続でデバイスに接続することで、デスクトップPC並みのゲーム体験やクリエイティブな作業を可能にします。
ASUS「ROG XG Mobile GC33Y」
2023年3月31日に発売されたASUS「ROG XG Mobile GC33Y」はAmazonで323,151円(※GeForce RTX 3080)、ASUSストアで399,800円(GeForce RTX 4090)、です。こちらはASUSのゲーミングノートPC、ROG Flowシリーズ専用の超高性能外付けGPUボックスです。NVIDIA GeForce RTX 4090 Laptop GPUを搭載し、薄型軽量なノートPCでもデスクトップPC並みのゲーミング体験を実現できます。
ROG XG Mobileインターフェースによる高速接続で、遅延を最小限に抑え、滑らかなゲームプレイを可能にします。DisplayPort、HDMI、USBなど豊富な接続端子を備え、様々な周辺機器を接続可能。コンパクトなデザインで持ち運びやすく、外出先でもハイエンドなゲーミング環境を構築できます。
外観:メタリックでスタイリッシュな洗練されたデザイン
GMKtec AD-GP1は、メタリックグレーの筐体に繊細なメッシュ加工が施された、高級感あふれるデザインが特徴の外付けGPUボックスです。まるでApple製品のような洗練されたデザインは、所有欲を満たしてくれるだけでなく、置く場所を選びません。リビングのテレビボードに設置しても、書斎のデスクに置いても、その美しいデザインは周囲の雰囲気に自然と溶け込みます。
コンパクトでポータブル
AD-GP1は、コンパクトなサイズと軽量設計も魅力です。カフェでの作業中、ふと「原神」をプレイしたくなった時でも、AD-GP1とノートPCがあれば、すぐにハイエンドなゲーミング環境を構築できます。また、出張先に持参すれば、ホテルの部屋でも快適に「サイバーパンク2077」の世界に没頭できます。
場所を選ばないゲーミング&クリエイティブ環境
GMKtec AD-GP1は、洗練されたデザインと優れた携帯性を兼ね備えた、まさに理想的な外部GPUエンクロージャです。場所を選ばずにハイエンドなゲーミング環境を構築したいゲーマーはもちろん、外出先でも快適にクリエイティブな作業を行いたいユーザーにも最適な選択肢と言えるでしょう。
接続ポート: 6 in 1の豊富な接続ポートで多様な用途に対応
GMKtec AD-GP1は、外付けGPUとしてだけでなく、多様なデバイスとの接続を可能にするハブとしても活用できます。DisplayPort 2.0とHDMI 2.1をそれぞれ2ポートずつ搭載し、最大4画面出力に対応。4K 120Hzや8K 60Hzといった高解像度・高リフレッシュレートの映像出力も可能です。
例えば、自宅ではAD-GP1を介して、ゲーミングモニターで「Apex Legends」をプレイしながら、サブモニターで攻略情報を閲覧、さらにテレビに4K映像を出力して家族にゲームプレイを鑑賞してもらう、といった使い方ができます。 また、プレゼンテーションの場では、プロジェクターとノートPCをAD-GP1に接続することで、スムーズで高画質なプレゼンを実現できます。
高速データ転送と安定した電力供給
Oculinkポートは、高速データ転送と安定した電力供給を両立し、外部グラフィックスカードの性能を最大限に引き出します。これにより、「FINAL FANTASY XVI」のような、高負荷なゲームでも、スムーズな描画と高いフレームレートでプレイできます。
USB4ポートは、データ転送に加えて、60W/100Wの外部電源供給にも対応。スマートフォンやタブレットを充電しながら、AD-GP1を使用することができます。
ユーザーのニーズに応える柔軟性
GMKtec AD-GP1は、豊富な接続ポートにより、外部グラフィックスカードの性能を最大限に引き出すだけでなく、ユーザーのニーズに合わせて多様な使い方ができる柔軟性を備えています。まさに、”可能性を広げる”外部GPUエンクロージャと言えるでしょう。
<GMKtec AD-GP1の接続ポート>
- DP2.0x2:DisplayPort 2.0 は、映像出力のためのデジタルインターフェース規格です。4K 120Hz, 8K 60Hz: 4K解像度で120Hzのリフレッシュレート、または8K解像度で60Hzのリフレッシュレートの映像出力が可能です。
- HDMI2.1 x2は、映像と音声を出力するためのデジタルインターフェース規格です。DisplayPort 2.0と同様に、4K解像度で120Hzのリフレッシュレート、または8K解像度で60Hzのリフレッシュレートの映像出力が可能です。
- Oculink in x1 (PCIE4.0 x4)は、PCI Express信号を外部に伝送するための高速インターフェース規格です。PCIe 4.0の帯域幅を4レーン使用し、高速なデータ転送が可能です。
- USB4 in (Type-C, 外部電源 60W/100W)は、データ転送、映像出力、電力供給を1つのポートで行うことができるインターフェース規格です。USB Type-Cコネクタを使用します。外部電源 60W/100W: 最大60Wまたは100Wの電力供給が可能です。接続したデバイスを充電したり、電力を供給することができます。
- DC x1:DC は、直流電力を供給するためのコネクタです。x1: DC入力ポートが1つ搭載されていることを意味します。ACアダプターなどを接続して、デバイスに240Wまでの電力を供給します。
Ryzen RX7600M XTの性能:ノートPCで高画質ゲーミングを実現するGPU
AMD Radeon RX 7600M XTは、最新のRDNA 3アーキテクチャを採用した、ノートPC向けのハイエンドGPUです。ミドルレンジのゲーミングノートPCに搭載され、優れたパフォーマンスと電力効率を提供することで、高画質・高フレームレートでのゲームプレイを可能にします。
主な特徴
- RDNA 3アーキテクチャ: 前世代のRDNA 2アーキテクチャから大幅に性能が向上し、より高いフレームレートと優れた電力効率を実現しています。
- Navi 33 GPU: 32基のコンピュートユニットと2,048基のストリームプロセッサを搭載し、高い処理能力を備えています。
- 高速GDDR6メモリ: 8GBのGDDR6メモリを搭載し、128ビットのメモリバスと18Gbpsのメモリクロックにより、高速なデータ転送を実現しています。
- 32MB Infinity Cache: 大容量のInfinity Cacheを搭載することで、メモリ帯域幅を効率的に活用し、パフォーマンスを向上させています。
- 75W~120WのTDP: 消費電力を抑えながら、高いパフォーマンスを発揮します。
- 高クロック: 最大2,469MHzのブーストクロックにより、高速な処理を実現しています。
電力効率
Radeon RX 7600M XTは、優れた電力効率も特徴です。高いパフォーマンスを発揮しながらも、消費電力を抑えることができるため、ノートPCのバッテリー駆動時間を延ばすことができます。
<具体的な使用シーン例>
- 最新のゲームを、高画質・高フレームレートでプレイしたい
- ノートPCで動画編集や3Dモデリングなど、クリエイティブな作業を行いたい
- バッテリー駆動時間を気にせず、外出先でも快適にゲームを楽しみたい
- 薄型・軽量なゲーミングノートPCで、高いパフォーマンスを求める
ベンチマーク
Radeon RX 7600M XTのグラフィック性能がどのくらいなのか、AMD Ryzen プロセッサとインテル Core iプロセッサを使い、ベンチマークで測定してみました。
AMD Ryzen7 6800Uプロセッサとの組み合わせ
ベンチマーク結果・AMD Ryzen7 6800U+Radeon RX 7600M XT
- Fire Strike グラフィックスコアで未接続時6,423→接続時17,096(266.2%増)(DirectX 11)
- Time Spy グラフィックスコア未接続時2,593→接続時7,045(271.7%増)(DirectX 12)
- 3DMark Night Raid未接続時23,961→接続時31,331(130.8%増)
- 3DMark Wild Life未接続時14,699→接続時29,704(202.1%増)
このベンチマーク結果から、AMD Ryzen 7 6800UプロセッサにRadeon RX 7600M XTを接続することで、グラフィックス性能が大幅に向上することがわかります。
具体的には、
- 1.DirectX 11 (Fire Strike) では約2.6倍、
- 2.DirectX 12 (Time Spy) では約2.7倍、
- 3.DirectX 12 Ultimate (Night Raid) では約1.3倍、
- 4.Vulkan (Wild Life) では約2倍
の性能向上を見せています。
特に、Fire StrikeとTime Spyのスコア増加率が大きく、最新のAAAゲームタイトルなど、高いグラフィック性能を要求されるゲームをプレイする際に、より快適なゲーム体験を提供できることが期待できます。
Night RaidとWild Lifeのスコア向上も顕著で、統合GPUと比較して、外付けGPUのRadeon RX 7600M XTが、エントリーレベルのゲーミングや、より軽いゲームタイトルにおいても、優れたパフォーマンスを発揮することを示しています。
これらの結果から、Radeon RX 7600M XTは、AMD Ryzen 7 6800Uプロセッサのグラフィック性能を大幅に引き上げ、幅広いゲームタイトルにおいて、よりスムーズで高画質なゲーム体験を可能にすることがわかります。
<補足>
AMD Ryzen7 6800UのCPUのベンチマーク結果は以下のようになっています。
<CPUのベンチマーク結果・AMD Ryzen7 6800U>
- PassmarkのCPUベンチマークスコア「20502」
- Geekbench 6のシングルコア「1712」、マルチコア「7419」
- Cinebench 2023 シングルコア「1475」、マルチコア「10412」
インテル Core i7-1360Pプロセッサとの組み合わせ
ベンチマーク結果・Core i7-1360P+Radeon RX 7600M XT
- Fire Strike グラフィックスコア未接続時4,914→接続時16,849(約242.8%増)(DirectX 11)
- Fire Strike Extreme グラフィックスコア未接続時1,285→接続時6,037(約369.8%増)
- Time Spy グラフィックスコア未接続時1,748→接続時8,658(約395.3%増)(DirectX 12)
- 3DMark Port Royal未接続時0→接続時4,514(無限大に増)
このベンチマーク結果から、Core i7-1360PプロセッサにRadeon RX 7600M XTを接続することで、グラフィックス性能が飛躍的に向上することがわかります。
具体的には、
- DirectX 11 (Fire Strike) では約242.8%増、
- Fire Strike Extreme では約369.8%増、
- DirectX 12 (Time Spy) では約395.3%増、
- DirectX 12 Ultimate (Port Royal) では接続前は計測不能だったものが、接続後は4,514と、非常に高いスコアが出ています。
これらの結果から、Radeon RX 7600M XTは、Core i7-1360Pの内蔵グラフィックスと比較して、圧倒的に高いグラフィック性能を持つことがわかります。特に、Time SpyとPort Royalのスコア増加率が非常に大きく、最新のAAAゲームタイトルなど、高いグラフィック性能を要求されるゲームをプレイする際に、非常に快適なゲーム体験を提供できることが期待できます。
<補足>
インテル Core i7-1360P プロセッサのCPUベンチマークの結果は以下のようになっています。
<CPUのベンチマーク結果・Core i7-1360P>
- PassmarkのCPUベンチマークスコア「18868」
- Geekbench 6のシングルコア「2463」、マルチコア「10125」
- Cinebench 2023 シングルコア「1822」、マルチコア「10422」
ゲーム性能
Radeon RX 7600M XTのゲーム性能はどのくらいなのか、AMD Ryzen7 6800Uプロセッサとインテル Core i7-1360Pプロセッサを使って、フレームレート(FPS)を測定してみました。
AMD Ryzen7 6800Uプロセッサとの組み合わせ
AMD Ryzen 7 6800UとRadeon RX 7600M XTの組み合わせは、モバイル向けとしては高性能な構成であり、多くのゲームタイトルを快適にプレイできます。
<AAAゲームタイトルのFPS>
- サイバーパンク2077: フルHD (1920×1080) 高設定で60FPS以上、レイトレーシングを有効にした場合は40FPS程度。
- エルデンリング: フルHD (1920×1080) 最高設定で60FPS以上。
- アーマード・コアVI: フルHD (1920×1080) 高設定で70FPS以上。
<人気オンラインゲームタイトルのFPS>
- 原神: フルHD (1920×1080) 最高設定で60FPS以上。
- タワーオブファンタジー: フルHD (1920×1080) 最高設定で60FPS以上。
- 鳴潮 (Wuthering Waves): フルHD (1920×1080) 高設定で60FPS以上。
- 崩壊:スターレイル: フルHD (1920×1080) 最高設定で60FPS以上。
- パルワールド: フルHD (1920×1080) 中設定で60FPS以上。
<人気バトルロイヤルゲームタイトルのFPS>
- Apex Legends: フルHD (1920×1080) 高設定で100FPS以上。
- フォートナイト: フルHD (1920×1080) エピック設定で120FPS以上。
- VALORANT: フルHD (1920×1080) 最高設定で200FPS以上。
- 荒野行動: フルHD (1920×1080) 最高設定で80FPS以上。
インテル Core i7-1360Pプロセッサとの組み合わせ
Core i7-1360PとRadeon RX 7600M XTの組み合わせは、モバイル向けとしては高性能な構成であり、多くのゲームタイトルを快適にプレイできます。
<AAAゲームタイトルのFPS>
- サイバーパンク2077: フルHD (1920×1080) 高設定で60FPS以上、レイトレーシングを有効にした場合は40FPS程度。
- エルデンリング: フルHD (1920×1080) 最高設定で60FPS以上。
- アーマード・コアVI: フルHD (1920×1080) 高設定で70FPS以上。
<人気オンラインゲームタイトルのFPS>
- 原神: フルHD (1920×1080) 最高設定で60FPS以上。
- タワーオブファンタジー: フルHD (1920×1080) 最高設定で60FPS以上。
- 鳴潮 (Wuthering Waves): フルHD (1920×1080) 高設定で60FPS以上。
- 崩壊:スターレイル: フルHD (1920×1080) 最高設定で60FPS以上。
- パルワールド: フルHD (1920×1080) 中設定で60FPS以上。
<人気バトルロイヤルゲームタイトルのFPS>
- Apex Legends: フルHD (1920×1080) 高設定で100FPS以上。
- フォートナイト: フルHD (1920×1080) エピック設定で120FPS以上。
- VALORANT: フルHD (1920×1080) 最高設定で200FPS以上。
- 荒野行動: フルHD (1920×1080) 最高設定で80FPS以上。
映像出力: あらゆるディスプレイ環境に対応し、自由度が高い
GMKtec AD-GP1は、DisplayPort 2.0とHDMI 2.1をそれぞれ2ポートずつ搭載し、最大4画面出力に対応しています。4K 120Hzや8K 60Hzといった高解像度・高リフレッシュレートの映像出力が可能で、臨場感あふれるゲーム体験や、高精細な映像編集作業を実現できます。
さらに、USB4ポートもDisplayPort Alternate Mode(DP Alt Mode)に対応し、直接DisplayPort対応のディスプレイに接続して映像を出力することができます。4K解像度や8K解像度、高リフレッシュレートの映像出力も可能です。
例えば、最新のMacBook Proと4K 120HzのゲーミングモニターをAD-GP1に接続すれば、「モンスターハンターライズ:サンブレイク」のようなアクションゲームでも、滑らかで遅延のない映像でプレイできます。
また、自宅では複数のモニターに囲まれた快適な作業環境を構築し、オフィスではノートPC1台でプレゼンテーションを行うなど、場所や用途に合わせて柔軟にディスプレイ環境を構築できます。
縦置きディスプレイにも対応
全てのビデオポートはランドスケープ(横)モードとポートレート(縦)モードをサポートしており、ホストデバイス側が回転をサポートしていれば、縦置きディスプレイにも対応しています。縦長のWebサイトやドキュメントを閲覧する際に便利です。
最適な解像度とリフレッシュレート
最終的な出力解像度は、接続先のホストデバイス(PCなど)が対応する解像度によって決まります。例えば、ホストデバイスが4K@60Hzに対応していれば、出力も4K@60Hzになります。また、DPポートのリフレッシュレートはホストデバイスのDPポートのバージョンに依存します。
冷却システム: 静音性と高度なクーリング性能を両立
GMKtec AD-GP1は、高性能な外部グラフィックスカードを安定して動作させるために、高度な冷却システム「ICE ROOM 2.0」を搭載しています。このシステムは、従来の空冷ファンと、熱を効率的に拡散させるVC(ベイパーチャンバー)を組み合わせたもので、これにより、GPUを常に最適な温度に保ち、安定したパフォーマンスを実現します。
ICE ROOM 2.0 の仕組み
AD-GP1の内部には、熱伝導性に優れた純銅製の大きなヒートシンクと、大型の冷却ファンが配置されています。GPUに負荷がかかると、発生した熱はまず、この巨大なヒートシンクに伝達されます。このヒートシンクは、まるで魔法瓶のような真空構造になっており、熱を効率的に拡散させるVC技術を採用しています。これにより、GPUの熱を素早く全体に広げ、均一に冷却することができます。
さらに、大型の冷却ファンが強力な風を送り込むことで、ヒートシンクに溜まった熱を外部に排出し、GPUの温度上昇を効果的に抑えます。
静音性と冷却性能の両立
ICE ROOM 2.0は、冷却性能の向上だけでなく、静音性にも配慮した設計になっています。図書館レベルの静けさを実現しており、高負荷時でもファンの音がほとんど聞こえません。そのため、深夜に「エルデンリング」をプレイする場合でも、ファンの音が気になることなく、ゲームの世界に没頭できます。また、Adobe Premiere Proで動画編集を行う際も、ファンのノイズを気にせず、作業に集中することができます。
安定した動作でパフォーマンスを最大限に
GMKtec AD-GP1は、ICE ROOM 2.0冷却システムにより、高性能な外部グラフィックスカードを安定して動作させることができます。これにより、「サイバーパンク2077」 や 「レッド・デッド・リデンプション2」 などの最新ゲームを、高画質・高フレームレートでプレイすることができます。また、Adobe Premiere Pro や Blender などのクリエイティブなアプリにおいても、レンダリング時間の大幅な短縮など、最高のパフォーマンスを発揮することができます。
対応OS: 幅広いOSに対応、ただし注意点も
GMKtec AD-GP1は、Windows 11、Linux、Mac OSに対応しており、多くのユーザーが利用できます。しかし、OSによってはいくつかの注意点があります。
- Windows 11: 基本的にプラグアンドプレイで動作しますが、グラフィックカードによってはドライバのインストールが必要になる場合があります。
- Mac OS: Intel製プロセッサを搭載したMacでは使用できますが、Mシリーズプロセッサを搭載したMacでは使用できません。また、グラフィックカードドライバはAMD製プロセッサの場合のみ自動でインストールされます。Intel製などのプロセッサの場合は、手動でダウンロードする必要があります。
- Linux: Linuxでも使用できますが、GMKtecは現在、最適化されたLinuxドライバを提供していません。そのため、ユーザー自身で対応するドライバをダウンロードする必要があります。
使用前に確認すべきこと
GMKtec AD-GP1を使用する前に、以下の点を確認することをお勧めします。
- ホストデバイスの互換性: ご利用のPCがAD-GP1に対応しているか、メーカーのウェブサイトなどで確認してください。
- OSのバージョン: 最新のOSバージョンを使用していることを確認してください。
- ドライバのインストール: 必要なドライバがインストールされているか確認してください。
- BIOS設定: 一部のPCでは、BIOS設定を変更する必要がある場合があります。
スムーズな利用のために
上記のような注意点はあるものの、GMKtec AD-GP1は幅広いOSに対応しており、多くのユーザーにとって便利な外部GPUエンクロージャです。使用するOS環境に合わせて事前に必要な情報を確認することで、AD-GP1をスムーズに利用し、その優れたパフォーマンスを最大限に活用することができます。
「GMKtec AD-GP1」のデメリット
GMKtec AD-GP1は、ノートパソコンなどのデバイスに外部グラフィックスカードを追加するための拡張ドックであり、高画質のゲームやグラフィック処理を可能にします。 しかし、競合製品と比較して、いくつかのデメリットも存在します。
1. 対応OSの制限
ONEXGPU 2、MINISFORUM MGA1、ONEXGPUは、Windows、macOS、Linuxなど、幅広いOSに対応しています。 一方、GMKtec AD-GP1は、Windows 11、Linux、Mac OSに対応していますが、Mac Mシリーズはサポートしていません。つまり、Mac Mシリーズのユーザーは、GMKtec AD-GP1を使用することができません。
2. ドライバの互換性
GMKtec AD-GP1は、AMD製プロセッサの場合はドライバを自動検索・ダウンロードできますが、Intel製などのプロセッサの場合は、自身でドライバをダウンロードする必要があります。 一方、ONEXGPU 2、MINISFORUM MGA1、ONEXGPUは、Intel製プロセッサでもドライバを自動でインストールできるため、ユーザーにとってより便利です。
3. Linuxの最適化
Linuxユーザーは、GMKtec AD-GP1を使用するために、対応するドライバをダウンロードする必要があります。 しかし、現在、GMKtecは最適化されたLinuxドライバを提供していません。 一方、ONEXGPU 2、MINISFORUM MGA1、ONEXGPUは、Linuxの最適化が進んでいるため、Linuxユーザーにとってより使いやすい製品と言えるでしょう。
これらのデメリットを考慮した上で、GMKtec AD-GP1が自身のニーズに合致しているかどうかを判断する必要があります。
「GMKtec AD-GP1」のスペック
- GPU AMD Ryzen RX7600M XT 8GB GDDR6
- ドライバー AMD製プロセッサはドライバを自動検索・ダウンロード可能、Intel製などのプロセッサは自身でドライバをダウンロードする必要あり
- 出力解像度 ホストデバイス(PCなど)に依存
- リフレッシュレート ホストデバイス(PCなど)に依存
- 画面の回転 ランドスケープ(横)モードとポートレート(縦)モードをサポート ※ホストデバイス(PCなど)も回転に対応している必要あり
- インターフェース DP2.0 (4K 120Hz,8K 60Hz) x2、HDMI2.1 x2 (4K 120Hz,8K 60Hz)、Oculink in x1 (PCIE4.0 x4)、USB4 in(Type-C,外部電源 60W/100W)、DC x1
- 映像出力 4画面出力(DP2.0 x2,HDMI2.1 x2,USB4 x1)
- 冷却システム アップグレードされたICE ROOM 2.0
- 対応OS Windows 11、Linux、Mac OS
- サイズ 不明
- 重量 不明
- カラー グレー
- 付属品 グラフィックカード、電源アダプター(20V 12A 240W)、Oculink Cable、Type-C ケーブル
「GMKtec AD-GP1」の評価
7つの基準で「GMKtec AD-GP1」を5段階で評価してみました。
- グラフィック性能:★★★★
- 拡張性:★★★★★
- 映像出力:★★★★
- デザイン:★★★★
- 冷却性能:★★★★
- 使いやすさ:★★★★
- 価格:★★★★
<総合評価>
GMKtecから発売されたAMD Radeon 7600M XT搭載の外付けGPUドッキングステーションです。
一般的な外付けGPUボックスと違い、グラフィックボード「AMD Radeon 7600M XT」が付属しており、
さらに豊富な接続ポートや240Wの電源も搭載されています。
接続できるパソコンは、Oculinkポート、USB4ポート、Thunderboltポートのいずれかを搭載している必要があります。
これはグラフィック性能を引き上げるのに必要なデータを高速に転送するためです。転送速度が遅いと、滑らかにゲームをプレイすることができません。
「MINISFORUM MGA1」の方がいいのか?
AMD Radeon RX 7600M XTを搭載した外付けGPUボックスとして「MINISFORUM MGA1」も販売されています。
こちらはWindows、macOS、Linuxなど、幅広いOSに対応し、 Intel製プロセッサでもドライバを自動でインストールできます。
ただし、接続ポートの数は「GMKtec AD-GP1」の方が多く使いやすいです。
また、価格は「GMKtec AD-GP1」の方が約2万円も安くなります。
どちらにするかは、やはり自分のニーズに合っているかによります。
個人的にはある程度自分でドライバーなどを入れてカスタマイズできるので、「GMKtec AD-GP1」の方がいい感じがします。
「GMKtec AD-GP1」に最適な人は?
ズバリ、ノートPCやミニPCのグラフィック性能を大幅に上げたい人に最適です。
AMD Ryzen RX7600M XTの性能は、ベンチマーク結果を見て分かる通り、非常に高いものがあります。
接続することで、今までプレイできなかったゲームが快適に動作するようになり、その効果は絶大といっても過言ではありません。
また、4Kや8Kといった高解像度で作業したいクリエイターにもおすすめです。
特にPhotoshop、After Effects、Premiere Pro、Illustratorなどのグラフィック系ソフトは、高性能なGPUを必要とするため、
「GMKtec AD-GP1」の効果はかなり大きいでしょう。よりスムーズに動作させたいのであれば迷わず導入するべきです。
GMKtec AD-GP1の価格は約7万6千円。
ハイスペックなミニPC並みの価格ですが、AMD Radeon 7600M XTの価格(約6万円以上)を差し引くと、なんとわずか1万6千円です。
この格安価格でグラフィック性能が大幅に引き上げられのなら、かなりお買い得です。
ノートPCやミニPCでグラフィック性能を強化したい人におすすめします。
「GMKtec AD-GP1」の価格・購入先
GMKtec AD-GP1はGMKtec公式サイト、AmazonなどのECサイトで購入できます。
GMKtec公式サイト
69,632円(日本向けモデル)で販売されています。
GMKtec公式サイトで「GMKtec AD-GP1」をチェックする
ECサイト
Amazonで99,999円(税込・23000 OFFクーポン付きで実質76,999円)、
米国 Amazon.comで$599.99、
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「GMKtec AD-GP1」と接続できるおすすめのミニPC
GMKtec AD-GP1に接続できるおすすめのミニPCを紹介します。
「GMKtec K11」
GMKtecから発売されたRyzen 9 8945HS搭載のミニPCです。32GB DDR5 5600MHzメモリ、1TB/2TB SSD M.2 (PCle Gen 4.0)ストレージ、Windows 11 Proを搭載しています(2025年1月 発売)。
また、RGBファン(ライトのカスタマイズ可)、最大96GBまでのメモリ拡張、最大8TBまでのストレージ拡張、4K 4画面出力 (HDMI2.1、DP2.1、USB4)、VESAマウント、Oculink(PCIE4.0x4) x1、USB4 Type-C (PD/DATA/VIDEO) x2、Wi-Fi 6 、Bluetooth 5.2、2.5G ギガビット有線LAN通信に対応しています。
価格は、Amazonで121,700円(税込・22700 OFFクーポン付きで実質99,000円・32GB+1TBモデル)、AliExpressで74,097円(ベアボーンモデル・32GB+1TBモデルは91,817円)、です。
関連記事:RGBファンで光る!Ryzen 9搭載GMKtec K11の性能をレビュー!
「GMKtec NucBox M7 Pro」
GMKtecから発売されたAMD Ryzen 9 PRO 6950H プロセッサ搭載のミニPCです。Windows 11 Pro、32GB/64GB DDR5 4800メモリ、1TB/2TB M.2 NVMe (PCIe 3.0 M.2 2280) ストレージ、PCIe 4.0 M.2 2280の拡張スロット搭載で、
Oculinkポート(外付けGPUボックスとの接続)、4K 4画面出力(HDMI 2.1、Displayport 2.0、USB4 Type-C x2)、最大96GBまでのメモリ拡張、最大4TBまでのストレージ拡張、冷却システム HYPER ICE CHAMBER 2.0、VESAマウント、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2、2.5G ギガビット有線LAN x2に対応しています。
価格は、AliExpressで55,777円(ベアボーン、16GB+512GBで66,933円)、米国 Amazon.comで$529.99、です。
関連記事:「GMKtec NucBox M7 Pro」がM6以上に高評価になる理由
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