2019年7月24日に発売された「Kindle Oasis(第10世代)」のスペック、機能・できること、性能、価格を紹介します。
※2022年11月30日、10.2型「Kindle Scribe」が発売されます。
※2022年10月12日、6型「Kindle 2022」(第11世代)が発売されます。
「Kindle Oasis(第10世代)」の特徴
「Kindle Oasis(第10世代)」はE Ink液晶を搭載した7.0型の電子書籍リーダー。厚さ8.4mmの防水対応ボディに色調調節ライトを備えた7.0インチのE Ink液晶を搭載。8GB / 32GBストレージ、最大6週間利用できるバッテリーを備えるほか、Wi-Fi通信、クラウド保存、辞書機能、ウィキペディア検索、Whispersync機能、IPX8等級の防水にも対応している。
「Kindle Oasis(第10世代)」のスペック
- ディスプレイ 7インチ、解像度 300ppiのE Inkスクリーン(16階調グレースケール)
- フロントライト 内蔵・色調調整に対応
- RAM(メモリ) 4GB
- ストレージ 8GB / 32GB
※Amazon のコンテンツはすべて無料でクラウド上に保存可能 - バッテリー駆動時間 1回の充電で最大6週間
- 充電 microUSB、時間:約3時間
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 802.11b/g/n
- インターフェース microUSB (OTG)、ページめくりボタン
- 防水 IPX8等級の防水
※最深2メートルの真水に最大60分間耐えられる - スピーカー なし・利用できません
- オプション Kindle Oasis 第10世代用Amazon純正 レザーカバー (ブラック)
- 筐体 アルミ合金
- サイズ 141(幅)×159(高さ)×3.4~8.4(奥行)mm
- 重量 188g
- カラー ブラック
- 付属品 USB 2.0充電ケーブル、スタートガイド
- 対応ファイルフォーマット Kindleフォーマット8(AZW3)、Kindle(AZW)、TXT、PDF、保護されていないMOBI、PRCに対応。HTML、DOC、DOCX、JPEG、GIF、PNG、PMPは変換して対応する。
- 4Gモデル あり
- 発売日 2019年7月
「Kindle Oasis(第10世代)」の性能
「Kindle Oasis(第10世代)」の性能について紹介します。
ディスプレイ性能
「Kindle Oasis(第10世代)」のディスプレイは7インチ、解像度 300ppiのE Ink液晶(16階調グレースケール)を搭載。新たに搭載した色調調節ライトにより、周囲の明るさに応じ、画面の色調を明るいホワイトから暖かみのあるアンバーに調整できる。また、日の出や日の入りの時刻に合わせ、暖かみのある色調やクールな色調などに自動で色調を変えることも可能。場所の明るさや暗さに関わらず、さまざまな環境で快適に利用できる。
なお、「Kobo Forma」のディスプレイは8インチ、解像度1920×1440ドット(300ppi)のCarta E Ink HDタッチスクリーン液晶で、フロントライト技術「ComfortLight PRO」で最適な明るさと色合いに調整できた。
ストレージの性能
「Kindle Oasis(第10世代)」のストレージ容量は8GB、もしくは 32GB。Amazon のコンテンツはすべて無料でクラウド上に保存できる。
なお、「Kobo Forma」のストレージ容量は32GB。クラウド保存にも対応。小説などテキスト形式の書籍が約28000冊分、またはコミック約700冊分を保存できた。
バッテリーの性能
「Kindle Oasis(第10世代)」は1回の充電で最大6週間利用可能 (明るさ設定13、ワイヤレス接続オフで1日30分使用した場合)。充電時間は約3時間 (5W USB充電アダプタ使用、またはPCからUSBケーブル経由で充電した場合)となっている。
なお、「Kobo Forma」のバッテリー駆動時間は一回の充電で 数週間ほどだった。
対応ファイルフォーマットについて
「Kindle Oasis(第10世代)」の対応ファイルフォーマットはKindleフォーマット8(AZW3)、Kindle(AZW)、TXT、PDF、保護されていないMOBI、PRCに対応。HTML、DOC、DOCX、JPEG、GIF、PNG、PMPは変換して対応する。
機能について
「Kindle Oasis(第10世代)」は、文字のサイズや太さの調節、辞書やウィキペディア検索も利用可能。Whispersync機能で、Kindle OasisやKindleアプリなど、どの端末でも続きをすぐ読むことができる。
通信性能について
「Kindle Oasis(第10世代)」はWi-Fi 802.11b/g/nに対応。最新のベストセラーやコミックなど、70万冊以上の和書を含む700万冊以上の本をKindleストアからダウンロードして楽しめる(※有料サービス)。プライム会員は、追加料金なしで数百冊の対象タイトルが読み放題 (Prime Reading)に。「Kindle Unlimited」サービスに加入することで、120万冊以上の本・マンガ・雑誌・洋書を読み放題で利用できる。
筐体・防水性能について
「Kindle Oasis(第10世代)」はIPX8等級の防水に対応。最深2メートルの真水に最大60分間浸しても使用でき、プール、お風呂、ビーチなどでも安心して利用できる。また、人間工学に基づいて設計されたグリップや物理的なページめくりボタンも備えている。
サイズや重さ、色について
「Kindle Oasis(第10世代)」のサイズは141(幅)×159(高さ)×3.4~8.4(奥行)mm。重量は188g。カラーはブラックを用意する。なお、製品にはUSB 2.0充電ケーブル、スタートガイドが付属する。
なお、「Kobo Forma」のサイズは177.7(幅)×160.0(高さ)×4.2~8.5(奥行)mmで、重量は197gだった。
「Kindle Oasis(第10世代)」と「Kobo Forma」を比較
「Kindle Oasis(第10世代)」は、楽天の 「Kobo Forma」とどのように違っているだろうか? スペックや機能を比較しながら、その違いを明らかにしてみよう。
最適な色相に自動で調整できる
「Kindle Oasis」(第10世代)は、第9世代モデルと同様に7インチのEink液晶を搭載。解像度は1,264×1,680ドット(300ppi)と変わりないが、新たに「色調調節ライト」を搭載し、暖かみのある色調やクールな色調などに自動調整できるようになった。
一方、 「Kobo Forma」は「Kindle Oasis」(第10世代)よりも1インチ大きい8インチの解像度1920×1440ドット(300ppi)のCarta E Ink HDタッチスクリーン液晶を搭載。フロントライト技術「ComfortLight PRO」により、昼間の読書に適した明るい白色の昼光色から就寝前の読書に適したオレンジ色の電球色まで調整できるが、「Kindle Oasis」(第10世代)のように「自動」で調整できるわけではなく、手動で調整する必要がある。
横向き・見開き表示で読書が快適!
「Kindle Oasis」(第10世代)は第9世代モデルと同様に横向き・見開き表示にも対応している。コミックの見開き表示はもちろん、横向きでのテキスト表示も可能で、より広々とした画面で読書できるようになっている。ただし、一度 横向きに変更すると、ホーム画面も横向きになってしまうというデメリットもある。「Kobo Forma」はコミックの見開き表示に対応しているが、テキストコンテンツは行間や余白を調整できず、快適に読書できない。
物理ボタンでページめくりが快適!
「Kindle Oasis」(第10世代)は従来モデルと同様に物理的なページめくりボタンが搭載されており、しっかりとした押し心地でページをめくることができる。他のKindle端末には物理ボタンが搭載されていないため、「Kindle Oasis」のようにスムーズにページめくりをすることができない。
一方、「Kobo Forma」もディスプレイ下に物理ボタンを搭載。指1本でパラパラとページをめくるような読み返し・読み飛ばし操作ができる「高速ページめくり」機能を搭載し、「Kindle Oasis」(第10世代)よりもすばやくページをめくることができるようになっている。
防水性能は互角
「Kindle Oasis」(第10世代)は第9世代モデルと同様にIPX8等級の防水に対応。最深2メートルの真水に最大60分間耐えられるため、お風呂でも使用できる。一方、「Kobo Forma」もIPX8等級の防水に対応しており、同様の防水性を発揮する。なお、両機種とも物理ボタンを搭載しているため、濡れた手でもスムーズにページをめくれる。楽天の「Kobo Aura H2O Edition 2」はIPX8等級の防水に対応しているものの、物理ボタンがないため、濡れた手でスムーズにページをめくることができない。
最上位モデルで動作が高速!
「Kindle Oasis」(第10世代)は、第9世代モデルと同様に非常にキビキビと動作し、他のKindle端末よりも快適に読書できるようになる。一方、楽天の最上位モデル「Kobo Forma」も高速に動作するが、ボタンを押してから反応するまでにやや時間がかかり、「Kindle Oasis」よりもわずかに劣る。
「Kindle Oasis」(第10世代)は現在 日本で発売されている電子書籍リーダーの中で最も高速であり、その点で他の電子書籍リーダーを大きく上回る性能を持っているといえる。
「Kindle Oasis」(第10世代)は買うべきか?
「Kindle Oasis」(第10世代)は本当に買うべき電子書籍リーダーなのだろうか? 楽天「Kobo Forma」、Koboシリーズ、他のAmazon Kindleシリーズ、海外製のEinkタブレットを参考にしながらその是非を検討してみよう。
最高の読書体験をする上で欠かせないツールに
すでに述べたように、「Kindle Oasis」(第10世代)は新たに「色調調節ライト」を搭載しており、第9世代モデルよりも画面がより見やすくなっている。防水性能、物理ボタンによるページめくり、横向き・見開き表示などの性能は第9世代モデルから変わっていないが、第10世代「Kindle Paperwhite」やフロントライト付きの「Kindle 2019」(第10世代)などからの乗り換えなら、十分に購入する価値がある。
「Kindle Oasis」(第10世代)は現在 日本で販売されている電子書籍リーダーの中で最も高速であり、そういう意味では最高の読書体験をする上で欠かせないツールの一つになりつつある。
大型液晶の楽天Koboも魅力的
ただし、購入する前には最近の電子書籍リーダーの現状については知っておいた方がいいだろう。8インチの「Kobo Forma」、7.8型の「Kobo Aura ONE」「Kobo Aura ONE コミックEdition」、6.8インチの「Kobo Aura H2O Edition 2」などを販売しており、Kindleシリーズよりも大きな液晶ディスプレイの電子書籍リーダーで勝負しようとしている。今後は8インチ以上の9インチ、10.1インチモデルが販売されても全然おかしくはない。
海外製のEink液晶を搭載したAndroidタブレットも続々
一方、海外ではEink液晶を搭載したAndroidタブレットにも続々と新モデルが登場しており、非常に高い注目を集めている。Android6.0搭載で筆圧4096段階で手書き入力にも対応した10.3型Einkタブレット「Boox Note Plus / Pro」、Android6.0を搭載した7.8型のEinkタブレット「BOOX Nova/Pro」、「Likebook Mars」、Android6.0を搭載した6型のEinkタブレット「Boox Poke Pro」は日本でも人気があり、売り切れることもしばしばある。
動作的にはAndroidタブレットのようにサクサク動作するわけではないが、新聞系のアプリが使えるなどのメリットもあり、Kindleにはない使い方ができるのが大きなメリットだ。最近では筆圧対応の手書き入力を備えたモデルが登場するなど独自の進化を見せており、新たな製品も続々と登場してきそうだ。
携帯性・軽さ・動作スピード重視なら「Kindle Oasis」(第10世代)がベスト
電子書籍リーダー市場を総括すると、ゆるやかながらも「ディスプレイの大型化」が始まっており、6〜7インチサイズのKindle端末を販売するAmazonはやや遅れをとっている感がある。今後は低価格で大型のEink液晶を搭載した電子書籍リーダーが続々と登場することだろう。
しかし、現時点において「Kindle Oasis」(第10世代)は、最高の電子書籍リーダーであることは間違いない。「携帯性・軽さ・動作スピード」を重視するなら、「Kindle Oasis」(第10世代)を選ぶのがベストだ。
「Kindle Oasis(第10世代)」の販売・購入先
「Kindle Oasis」(第10世代)は、
Amazonで31,980円~、
楽天市場で23,800円(税込・送料無料)、
ヤフーショッピングで23,221 円(税込・送料無料)、
米国 Amazon.comで $125.56 (日本円で約17,771円)、
で販売されています。
※発売時の価格:ストレージ容量に応じ、8GBモデルと32GBモデルを用意。8GBモデルは、広告表示あり・Wi-Fi対応が2万9980円、広告表示なし・Wi-Fi対応が3万1980円。32GBモデルは、広告表示あり・Wi-Fi対応が3万2980円、広告表示なし・Wi-Fi対応が3万4980円、広告表示なし・Wi-Fiと4G対応が4万980円。
Amazonで「Kindle Oasis」(第10世代)をチェックする
楽天市場で「Kindle Oasis」(第10世代)をチェックする
ヤフーショッピングで「Kindle Oasis」(第10世代)をチェックする
米国 Amazon.comで「Kindle Oasis」(第10世代)をチェックする
他のE inkタブレットと比較する
リンク先からさらに詳しいスペック情報やベンチマーク、性能、価格などが分かるようになっています。
★「Meebook M7」(6.8インチ・ページめくりボタン)
★「BOOX Page」(7インチ・ページめくりボタン)
★「Kobo Libra 2」(7インチ・ページめくりボタン)
★「BOOX Leaf2」(7インチ・ページめくりボタン)
★「Kindle Scribe」(10.2インチ・手書き機能)
★「Kindle 2022」(第11世代・6インチ)
「Boox Nova3」(Android 10・7.8インチ)
「Boox Nova3 Color」(カラー表示・7.8インチ)
「Kobo Sage」(8インチ)
「Meebook P78 PRO」(7.8インチ)
他のAmazon Kindle端末と比較
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