「Boox Note Plus / Pro」レビュー以上の快適Einkタブレット

AmazonでAndroid6.0を搭載した10.3型のEinkタブレット「Boox Note Plus / Pro」が販売されている。筆圧4096段階で手書き入力できるEinkタブレットとして注目の製品。フロントライトを搭載した6インチの「Boox Poke Pro」、7.8インチの「Boox Nova」も発売される。

「Boox Note Plus」はどんなタブレットなの?

Boox Note Plus」はAndroid 6.0を搭載した10.3インチのEinkタブレットだ。他社の電子書籍リーダーよりも液晶サイズが大きい分、A5サイズの書籍と同等のサイズで読書することができる。液晶解像度は1872×1404ピクセルのCarta+ Eink液晶を採用し、スムーズにページ遷移することが可能。4096段階の筆圧検知に対応したワコム製スタイラスペンも付属し、快適にメモやイラスト制作することもできる。

また、Android 6.0を搭載しているため、電子書籍アプリや新聞アプリなどさまざまなアプリが利用可能。QRコードを利用してPCやスマートフォンからデータを転送することもできる。そのほか、ハイライトや辞書、注釈などの機能が利用可能。画面分割機能を利用し、片面にコンテンツを表示しながら、もう片方の空白ページにメモやイラストを描くこともできる。

スペックを強化した「BOOX Note Pro」も発売中!

なお、現在ではスペックを強化した「BOOX Note Pro」も発売中。こちらはメモリが2GBから4GBに、ストレージ容量が32GBから64GBに増強。フロントライトも搭載されて使い勝手も向上した。基本的なスペックは「Boox Note Plus」と同じで変更されていない。

その他にもAndroid6.0を搭載した6インチのEinkタブレット「BOOX Poke Pro」、Android6.0を搭載した7.8インチのEinkタブレット「BOOX Nova / Pro」も販売されている。価格は「Boox Note Plus」よりも安くなるので、いろいろと比較・検討してみよう。

筆圧4096段階で手書き入力できる10.3型Einkタブレット「Boox Note Plus / Pro」

Boox Note Plus / Pro」はAndroid6.0を搭載した10.3型のEinkタブレット。厚さ6.8mmのフラットなボディに1.6GHzクアッドコアCPUと2/4GB RAMを搭載。解像度1872×1404ピクセルのCarta+ Eink液晶、大容量4100mAhバッテリー、32GB/64 ストレージを備えるほか、筆圧4096段階の手書き入力にも対応する。

公式製品紹介ページはこちら
https://onyxboox.com/boox_noteplus

ディスプレイはどうなってる?

ディスプレイは10.3インチ、解像度1872×1404ピクセルのCarta+ Eink液晶を搭載。シャープで鮮明な16色グレーススケールのタッチ対応の液晶で、直射日光の下でも快適に読書できる。また、従来のNoteからフラットパネルに変更。ベゼルのひっかかりをなくし、スタイラスペンでより快適に手書き入力できるようになっている。画面サイズは157×210mmで、紙の本のA5サイズとほぼ同サイズ。拡大やスクロールすることなく、快適に読書できる。

プロセッサやメモリーはどうなってる?

プロセッサは1.6GHzクアッドコア 、RAM(メモリ)は2GB を搭載。クアッドコアプロセッサのため、同時に複数のアプリを実行でき、右上隅をシングルタップすると、実行中のすべてのアプリが表示される。

なお、「Boox Note Pro」はメモリ4GB を搭載している。

バッテリーやストレージはどうなってる?

バッテリーは4100mAh 。通常使用で2週間以上充電なしで使用できる。ストレージ容量は32GB。外部ストレージは非対応で、拡張することはできない。

なお、「Boox Note Pro」は64GBストレージを搭載している。

通信やインターフェースはどうなってる?

通信はWi-Fi + Bluetoth 4.1をサポート。インターフェースはUSB Type-C、マイク・スピーカー(※イヤホンジャックなし)。

ボディはどうなってる?

ボディは厚さ6.8mm、重さ360gの薄型軽量デザインを採用。物理ボタンとしてバックボタンと電源ボタンを備えている。

手書き入力はできるの?

付属のワコム製スタイラスペンにより、手書き入力が可能。スタイラスペンは電磁誘導方式で、4096段階の筆圧検知に対応する。4096レベルの圧力感度により、細かな線も正確に描くことが可能。いつでもどこでも紙に書くのと同じようにスムーズにアイデアを書き留めることができる。

どんな機能が使えるの?

QRコードによるPCやスマートフォンからの簡単データ転送にも対応。スマートフォンやタブレットなどからPDFファイルなどのデータ転送が行える。また、ハイライト、しおり、注釈、辞書などの機能も利用可能。PDFファイルへ直接手書き入力、ピンチズーム(フォントサイズを2本の指先で画面のズームを自由に調整)、コントラストの調整、画面分割(片面にコンテンツを表示し、もう片方の空白ページにメモやイラストを描ける)などの機能も利用できる。

対応ファイル形式は?

対応するドキュメントファイルの形式はPDF、EPUB、TXT、DJVU、HTML、RTF、FB2、DOC、MOBI、CHM 。
対応する画像ファイルのフォーマット形式はPNG、JPG、TIFF、BMP。対応するオーディオファイルの形式はWAV、MP3。
DRM(デジタル著作権管理)もサポートする。

OSやバージョンはどうなってる?

OSはAndroid6.0を搭載。さまざまなアプリをインストールすることが可能(アップデート必要)。ファームウェアのバージョンは2.0を採用。ホーム画面の表示が一新されるとともに基本的な動作速度がアップ。アプリ別にリフレッシュ回数やA2モード(高速化モード)の利用ができるようになったほか、背景の色反転、残像の発生を抑えるRegal技術の利用などの項目をアプリ別に調整可能できるようになっている。

サイズや重さ、色はどうなってる?

サイズは約249.5×177.8×6.8mmで、重量は360g。カラーはブラックをラインナップする。

「Boox Note Plus / Pro」のスペック  一覧

  • ディスプレイは10.3インチ、解像度1872×1404ピクセルのCarta+ Eink液晶
  • ※Boox Note Proはフロントライト付き
    ※227 PPI / A5サイズ / 静電容量方式タッチ / フラッシュガラスベース / 耐スクラッチ性 / グレアフリー / フロントライト無し
  • プロセッサは1.6GHzクアッドコア
  • RAMは 2GB LPDDR3
  • ※Boox Note Proは4GB
  • ストレージ容量は32GB
  • ※Boox Note Proは64GB
  • バッテリーは4100mAh
  • 通信はWi-Fi + Bluetoth 4.1
  • インターフェースはUSB Type-C、マイク・スピーカー(※イヤホンジャックなし)
  • 手書き入力 対応 ワコム製スタイラスペンが付属
  • OSはAndroid6.0

「Boox Note Plus / Pro」の魅力

「Boox Note Plus」にはどんな魅力があるのだろうか?スペックや機能、前モデル「BOOX Note」、「BOOX Max2」、そしてソニーのデジタルペーパー、「dpt-rp1」と比較しながら、その実力と魅力についてせまってみたい。

自炊PDFを拡大せずに読書できる

「Boox Note Plus」の液晶は10.3インチで画面が非常に見やすい。6インチサイズの電子書籍リーダーと比べると、約4インチの差となり、書籍の見え方が全く違っている。通常の6型電子書籍リーダーは画面が小さいために自炊PDFファイルを拡大する必要が出てくる。

それに対し、「Boox Note Plus」は拡大することなく、A5サイズの書籍をラクラクと読むことができる。この威力が発揮されるのは文庫本の自炊PDFファイルを読むとき。小さな活字も大きく表示されるため、読書が非常に快適になる。もちろん、Eink液晶のために、通常のAndroidタブレットより目の負担が格段に少ない。長時間読書するときは、10.3型のEink液晶に限る。

筆圧4096段階で手書き入力できる

「Boox Note Plus」は筆圧4096段階の手書き入力に対応している。ワコム製の電磁誘導方式を採用しているため、書き味は抜群。電子書籍リーダーとしてだけでなく、イラスト制作用のペンタブレットとしても十分活用できる。

13.3インチの「BOOX Max2」は画面がより広く手書きしやすいが、筆圧2048段階までの対応なのでイラスト制作には向かない。また、前モデルの「BOOX Note」は筆圧4096段階に対応するものの、ディスプレイのベゼル部分に出っ張りがある。「Boox Note Plus」のベゼル部分は出っ張りのないフラットな形状になっているため、より手書き入力しやすくなっている。

Androidアプリが使える

「Boox Note Plus」はAndroid6.0を搭載しているため、アプリを自由に追加できる。Einkタブレットなので、通常のAndroidタブレットのように俊敏に動作しないが、Amazon Kindleと同じような感覚で読書する分には問題ない。特に新聞アプリとの相性は抜群によく、契約さえしておけば毎朝新しい新聞ニュースを電子書籍リーダーで快適に読むことができる。

もちろん、TwitterやFacebookアプリも快適に使用できる。Google Keep、Evernoteなどと組み合わせて使えば、情報をより活用できるようになるだろう。この点はソニーのデジタルペーパー「dpt-rp1」にはない大きなメリットである。なお、Google Playストアを利用しなくても、Androidアプリはダウンロードできる。セキュリティの高いことで評価の高いAPKPure公式サイト(https://apkpure.com/jp/)を利用することをおすすめする。

読書しながらメモできる

「Boox Note Plus」の最大のメリットは読書しながらメモできる点にあるだろう。これはもちろんたんにPDFファイルに手書きメモを書き込めるという意味ではなく、「画面分割」機能が使えるという意味である。例えば、片側にPDF文書を表示し、もう一方に空白ページを表示させる。すると、片側のPDF文書を読みながら、その情報を図示して分かりやすくまとめたり、気がついたことを思う存分書き込むことができる。

この機能は、レポートを書く大学生や論文を書く学者、毎日のように記事を書くライターに非常に大きな恩恵をもたらすに違いない。「Boox Note Plus」を持っているかどうかで、日々の成果は大きく変わってくる。

薄型軽量で携帯しやすい

「Boox Note Plus」は厚さ6.8mm、重さ360gの薄型軽量デザインを採用しているため、毎日カバンの中に入れて持ち歩いても苦に感じることがない。一方、10インチサイズのAndroidタブレットは厚さは約8mm前後になっており、重さは500g前後になることが多い。

薄型化されているものが多くなっているものの、毎日持ち歩くにはやや重く携帯しづらい。「Boox Note Plus」は非常に薄いためにバッグの中から取り出しやすく、電車の中でも読みやすい。Eink液晶のためにバッテリー切れの心配もなく、気軽に取り出してすぐ読めるのがいい。

「BOOX Note Pro」の価格は?

BOOX Note Pro」は、

Amazonで68,904円、

楽天市場で54,800円〜 (税込・中古美品)、

ヤフーショッピングで54,800円〜 (税込)、

で販売されています。

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