「X6」エミュレーター ゲーム機をレビュー! 収録ゲームやプレイの様子

X6 game console top
超激安「X6」エミュレーター ゲーム機をレビューします。対応エミュレーターや収録ゲーム数、スペック、操作性、価格など詳細に紹介しています。

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「X6」携帯ゲーム機とは?

X6 game console 箱

中国で販売されているタテ型の携帯ゲーム機です。主にAliExpressで販売されており、「X6 game console」と検索すると、製品が表示されます。

価格は2024年4月現在、「16~17ドル」程度で、日本円で約2500~2600円ほど。有名な会社が作っている製品ではない、ノーブランドの製品で、いわゆる「チープ」な中華ゲーム機の部類に入ります。同じチープなタテ型ゲーム機には「R36S」などがあり、その数は年々増加傾向にあります。

今回はそうしたチープな中華ゲーム機がどこまで使えるのか、実機を使って検証していきたいと思います。

開封と付属品

X6 game console 開封

今回はAmazonでふつうに5千円以下で「X6 game console」が販売されていたので購入しました(※製品名がYOIQIレトロなハンドヘルドゲームコンソールに変更されていますが中身はX6です)。

発送から製品が届くまでは1週間ほどで、おそらく注文後に海外から取り寄せて発送する並行輸入品だと思います(個人的には別に問題ありません)。

製品到着後、早速箱を開けてみると、本体、Type-Cケーブル映像出力用端子説明書が入っていました。

説明書について

説明書は英語、中国語で書かれており、字がとても小さいです。虫眼鏡でも使わない限り、まともに読めない感じがしました。

ただし、内容は操作ボタンなどの説明や映像出力、トラブルシューティングなどが書かれており、意外としっかりとしています。字が読めればかなり使える代物であるように思います。

外観

X6 game console 上から見た画像

縦型のゲーム機なので、横幅よりも縦幅の方が長くなります。縦の長さは 95 mmで、横の長さは 125 mmです。重さは 156 gで片手でも持ちやすいサイズです。

筐体の素材はプラスチックですが、意外と重厚な感じで、あまり安っぽくは感じません。本体の上部は Type-Cポート、映像出力用端子、USB mini Type-Bポートがあります。USB mini Type-Bの用途は不明ですが、おそらく映像出力時の補助電源用だと思われます。

本体の右側面は音量ボタン(+、-)です。デフォルトでは大音量になっているため、音量を下げておく必要があります。左側面は電源ボタンとリセットボタンです。ともに「長押し」する必要があります。

背面はR1/L1のトリガーボタンがついています。押し心地は「ペコペコ」した感じですが、見た目はなかなかいいです。

X6 game consoleの背面

低価格なゲーム機なのであまり期待はしていませんでしたが、予想外にしっかりとしたデザインで驚きました。不思議と感じる「重厚」な感じはデザインがしっかりとしている上に、フラットな画面や2本のジョイスティックレバーがあるからかもしれません。

スペック

  • ディスプレイ 3.5インチ、解像度640 x 480 ドットのIPSスクリーン
    ※OCAフルフィット
  • プロセッサ ATJ22735 32bit RISC
  • RAM(メモリ)DDR1/DDR2
  • ストレージ 外部のTFカードを利用・最大64GBまで拡張可能
  • バッテリー 2000mAh
  • 駆動時間 6時間
  • ワイヤレス通信 なし
  • インターフェース USB Type-Cポート、USB mini Type-Bポート、TFカードスロット、映像出力用端子
  • スピーカー 2Wスピーカー
  • OS RTO (Linux)
  • サイズ 95 x 125 x 15 mm
  • 重量 156 g
  • カラー ブラック、グリーン、ホワイト

対応エミュレーター

X6 game console エミュレーター

対応エミュレーターは合計で11種類でした。

SFC、MD、NES、MAME、GBA、GBC、CPS、FC、GB、SMC、SMD の合計11種類

SFC・・・スーパーファミコン
MD・・・メガドライブ
NES・・・海外版のファミコン
MAME・・・アーケードゲーム
GBA・・・ゲームボーイ アドバンス
GBC・・・ゲームボーイカラー
CPS・・・カプコン アーケード
FC・・・ファミコン
GB・・・ゲームボーイ
SMC・・・海外のスーパーファミコン
SMD・・・海外のメガドライブ

ネオジオ(NEOGEO)などのゲームが入っていないように見えますが、例えばCPSの中に「aof」(fba)というゲームタイトルがあり、実際にはネオジオの「龍虎の拳」がプレイできるようになっています。

また、MAMEの中に「samsho1」(fba)というファイルがあり、ネオジオの「サムライスピリッツ」(SAMURAI SHODOWN)がプレイできるようになっています。

他にもネオジオのゲームタイトルが多数入っているようです。

日本語のゲームはある?

試しにSFCの中にあるボンバーマン4をプレイしてみましたが、全部「英語」、「中国語」表示になっていました。基本的にゲームは英語なので、ロールプレイングなどのゲームはやりにくいかもしれません。アクションゲームやシューティングゲーム、格闘ゲームなどは操作が簡単なので英語・中国語 表示でも問題ありません。

収録ゲーム数

X6 game console のゲーム

収録ゲーム数は以下のようになっていました。

SFC: 150
MD: 377
NES: 2467
MAME: 97
GBA: 426
GBC: 486
CPS: 19
FC: 1149
GB: 194
SMC: 926
SMD: 29

ファミコンが圧倒的に多く、NESとFCを合わせると合計で「3616」になります。グラディウス、ディグダグ、1943、ダブルドラゴン、ドラゴンボール、スパイダーマン、ボンバーマン、スパルタン X、スカイキッドなど中華ゲーム機ではお馴染みのタイトルも入っていました。

次に多いのはゲームボーイ系です。ゲームボーイアドバンス、ゲームボーイカラー、ゲームボーイの3つのエミュレーターが入っており、合計で「1106」タイトルが入っています。

ゲームボーイアドバンスには、「F-ZERO」(エフゼロ)、「ザ・キング・オブ・ファイターズEX」、「ナムコミュージアム」、「スーパーストリートファイターIIXリバイバル」などが入っていました。

SMCには「ポケモン」が入っていました。

収録ゲーム タイトル  一覧 リスト

YouTubeに収録ゲームタイトル (内蔵ゲーム)をアップしておきました。「X6 game console」の中にどんなゲームが入っているのか気になる人はチェックしてみてください。

リンク先をクリックすると、YouTube動画が開きます。

SFC 収録ゲーム 一覧
MD 収録ゲーム 一覧
NES 収録ゲーム 一覧
MAME 収録ゲーム 一覧
GBA 収録ゲーム 一覧
GBC 収録ゲーム 一覧
CPS 収録ゲーム 一覧
FC 収録ゲーム 一覧
GB 収録ゲーム 一覧
SMC 収録ゲーム 一覧
SMD 収録ゲーム 一覧

ゲームプレイの様子

X6 game console」でプレイした動画を用意しています。自分でプレイした様子を簡単に撮影したものですが、だいたいどのように動作するのかがよく分かると思います。

個人的には、かなり高速に動作するので満足です。自分がよくプレイするゲームも入っており、かなりお買い得であるように感じました。

ゲームの追加はできるか?

本体の右側面 下にあるTFカードスロットを利用すれば可能です。

具体的にはTFカード(microSDカード)を取り出して、アダプターなどを使ってパソコンに接続。任意のフォルダーに吸い出したゲームのROMを追加します。

なお、Type-CポートをPCに挿しても「充電」されるだけで接続できません。

また、ゲームのROMは、ゲーム機に対応したエミュレーターにマッチしたものでなければなりません。

たとえば、ファミコンやメガドライブ、スーパーファミコン、ゲームボーイなどのゲームROMは追加できますが、PSPやN64、DS、ドリームキャスト、PCエンジン、セガサターンなど対応するエミュレーター以外のゲームは追加できません。

ディスプレイの見え方

X6 game console ディスプレイ

画面のサイズは 3.5インチ です。解像度は 640 x 480 ドットで、意外なほどキレイに見えます。発色も良く、クリアな映像なので、ゲームプレイが快適です。

液晶のパネルは「IPS」と書かれています。縦に上下に動かすと、たしかに傾いた状態からでも良く見えます。

しかし、左右に傾けてみると、とたんに見えづらくなります。横に傾けた場合の視野角が狭く、これで「IPS」であるとは言えません。

ただ、普通にゲームをプレイしている限り、あまり「見えづらさ」を感じることはありません。

低価格なゲーム機であることを考えると、これだけクリアに表示できれば十分であるように思います。

なお、画面はOCAフルフィット採用で、本体とパネルとの間に「段差」がありません。これが少し「重厚な」感じを与えているように思います。

操作性

X6 game consoleの操作性

本体には、前面 画面下にジョイスティックが2本、ジョイスティックの下に十字キーABXYボタン、背面にR1/L1 ショルダーボタンが搭載されています。

ジョイスティックは非常に操作しやすく、細かく、微妙な操作も可能でした。シューティングゲームなどは十字キーよりも操作しやすいと感じます。

十字キーは意外と高さがあり、しっかりと押し込める感じがします。そのため、いわゆる「昇竜コマンド」もすんなりと出すことができました。格闘ゲームを快適にプレイできる操作性を持っているといえます。

ABXYボタンはチープな作りですが、とりたてて不便を感じることはありません。普通に押せます。

背面のR1/L1 ショルダーボタンはスカスカした感じであまり心地良くありませんが、ゲームで使うことがほとんどないため、不便を感じません。

ゲームを始めるには?

画面下に「セレクト」、「メニュー」、「スタート」ボタンがあります。また、Aボタンが「決定」、Bボタンが「戻る」です。

以下の流れでゲームをプレイすることができます。

1. 任意の「エミュレーター」を選びます。

2.プレイしたい「ゲームタイトル」を選びます。

3.メニュー画面が表示される→「Restart」を選択します。

4.ゲームタイトルが表示されます。

※ゲームによってはコインを入れる必要があります。コインは「セレクト」ボタンを押すことで追加できます。

セレクトボタンを押したら、「スタートボタン」、もしくはAボタンを押すとゲームが始まります。

ゲームをやめたいときは、「メニュー」ボタンを押し、メニュー画面を表示させて、一番下の「Exit」を選択します。

セーブはできる?

ゲームプレイ中にメニューボタンを押すと、メニュー画面が表示され、「Save Game」(ゲームの保存)を選択できます。

1ゲームにつき、全部で6つまで保存できます。

ゲームを再開するには、ゲームをプレイしているときにメニューボタンを押し、「Load Progress」(保存したデータをロードする)を選択し、保存したデータを選択すればゲームが再開されます。

メニュー画面について

Restart・・・ゲームを始めるときに押す

Load Progress・・・セーブ(保存)したデータを読み込む ※1ゲームにつき6個まで保存可能

Setting・・・「設定」(サウンド出力、キーボード マッピング(ボタン配置のカスタマイズ)、スクリーンサイズ、インフォメーション(バージョン)、リセット デフラグ 設定)

Game Guide・・・ゲームの紹介(データがないときはNo Dataと表示される)

Exit・・・ゲームをやめるときに押す

バッテリーは長持ちするか?

バッテリー容量は2000mAhです。購入後に開封した際にはすでに充電されている状態で、電源ボタン長押しですぐに起動できました。

駆動時間は約 6時間です。

試しに6つほどのゲームを、それぞれ3分ほどプレイしてみたところ、バッテリー残量はほとんど減っていませんでした。

ファミコンやメガドライブなど比較的軽いゲームをプレイしているからかもしれませんが、バッテリーの持ちはかなり良い方だと思います。

よほど連続して長い間プレイしない限り、バッテリー切れを起こすことはなさそうです。

充電について

充電は、本体上部にある Type-Cポート を利用します。

Type-Cケーブルを接続すると、本体の前面 中央部分にあるLEDライトが赤く光り、充電中であることがはっきりと分かるようになっています。

バッテリーは交換できるか?

なお、バッテリーの交換には対応していません。一応、本体の背面パネルは取り外すことはできますが、中身のバッテリーを調達することが日本では難しいため、おすすめはしません。

バッテリーが消耗して使えなくなったら、その時点で新しいゲーム機に買い替える必要が出てきます。中華ゲーム機なので、その辺はしょうがないのかなと思います。

スピーカーの音質

スピーカーは本体の前面、十字キーの右隣にあります。小さな穴が多数空いているのが見える状態です。

ゲームプレイ中のサウンドは、それほど良くありません。たまに音が割れることもあり、聞き苦しいこともあります。

ただし、音量はかなり大きく、「大音量」サウンドであるといっても過言ではありません。

レトロゲームなので音質はあまり気にならないで、とりたてて大きな不満にはなりませんでした。

映像出力できるか?

本体にAV出力端子がついているため、外部のモニターに映像出力できます。付属の映像出力用ケーブルは、黒、赤、黄色の3つに分かれています。

黒い端子を本体の上部の映像出力用端子へ接続し、赤と黄色のケーブルをモニターに接続するようです。

ただし、HDMIポートがないため、HDMI映像出力は利用できません。

感想

X6 game console

5千円以下で販売されているチープな携帯ゲーム機なのであまり期待していませんでしたが、想像をはるかに超えるほど使いやすいゲーム機でした。

まず、比較的軽いゲームであるにせよ、ゲームプレイ中の動作が高速で驚きました。感覚的には以前使っていたPowkiddy「RGB10 MAX」よりも速い感じがします。

また、思っていたよりも操作性が良いことにも驚きました。シューティングゲームはジョイスティックでの操作の方が快適で、微妙な動きもスムーズに操作できる感じです。十字キーは深めで、しっかりと押し込んで操作できます。格闘ゲームでもスムーズに技を出せるので なかなか快適でした。

海外では最近、わずか数十ドル程度のタテ型の携帯ゲーム機が続々と登場していますが、こういうチープなモデルを使うのもなかなかいいなと素直に思います。

もちろん、「Steam Deck」などのポータブルゲーミングPCもいいのですが、高価な反面、気軽に持ち出して遊べないという弱点があります。

チープな携帯ゲーム機は、エミュレーター数が少なかったり、ディスプレイの見え方がイマイチだったりしますが、自分のプレイしたいゲームにぴったり合っていれば、気軽にプレイできて使いやすいです。

今回使った「X6 game console」は自分のプレイしたいゲームがたくさん入っていて大満足です。ファミコンやメガドライブ、ゲームボーイなど、懐かしのレトロゲームを気軽にプレイしたい人にもおすすめです。

「X6 game console」の価格・販売先

価格は、

Amazonで4,850円(税込)、

AliExpressで$16.94 (日本円で約2619円)

米国 Amazon.comで$35.99 (日本円で約5564円)

です。

※Amazonでの製品名は、以下のように変えられていました。参考までに紹介しておきます。

YOIQIレトロなハンドヘルドゲームコンソール、3.5インチハイビジョン画面640*480解像度、ポータブルビデオゲームコンソール、11シミュレータをサポートし、テレビと2人のプレイヤーが接続するハンドヘルドビデオゲームをサポートし、32 Gメモリカードを内蔵 (Black)

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