
2024年10月に発売された「GMKtec NucBox K8 Plus」は、高性能なAMD Ryzen 7 8845HSを搭載し、先行モデル「K8」(無印)から劇的な進化を遂げた「OCuLink」ポートの搭載により、ミニPC市場で今最も注目を集めている一台です。
このレビューでは、NucBox K8 Plusが持つ真の実力を、前モデル「K8」(無印)との徹底比較を通じて明らかにします。OCuLink接続によるゲーミング性能の飛躍から、BIOS設定による3つの電力モードの使い分け、内部の分解・拡張性まで、そのすべてを詳細に検証しました。
【先に結論からお伝えしましょう】
GMKtec NucBox K8 Plus の長所(Pros):
- OCuLinkポート搭載によるeGPU(外付けGPU)接続という圧倒的な拡張性。
- Ryzen 7 8845HS + Radeon 780Mによる高い基本性能。
- K8(無印)の1基から倍増したデュアルUSB4ポート。
- 8K/60Hz対応のHDMI 2.1とDisplayPort 2.1による強力な4画面出力。
- 最大96GBまで対応する高速DDR5-5600メモリスロット。
- 工具不要(天板)でアクセスできる簡単なメンテナンス性。
- BIOSで最大70Wまで設定できる「Performanceモード」。
- 8万円台でこの性能と拡張性を実現した驚異的なコストパフォーマンス。
GMKtec NucBox K8 Plus の短所(Cons):
- 「Performanceモード」での動作音(51dB)は非常に大きい。
- 静音時でも、わずかな高周波ノイズが聞こえる場合がある。
- K8(無印)が搭載していたWi-Fi 6EからWi-Fi 6へと規格がダウングレードしている。
- OCuLink搭載などの影響で、K8(無印)より筐体の背が1cm高くなっている。
- USB PD給電では「Performanceモード」の電力を賄いきれない。
総合評価:
GMKtec NucBox K8 Plusは、8万円台でRyzen 7 8845HSのハイパフォーマンスと、OCuLinkという「未来への投資」を両立させた、驚異的なミニPCです。内蔵GPUだけでも『Apex Legends』が100FPS超えで動く実力を持ちながら、eGPUを接続すれば最強のゲーミングマシンへ変貌します。拡張性・性能・価格のバランスが完璧に仕上がっています。
<この記事で分かること>
- 外観・デザイン: K8(無印)との筐体比較、サイズ、重量、金属・アクリル素材、指紋の付きやすさ、VESAマウント、付属品
- 接続ポート: OCuLink (PCIe Gen4 x4)、デュアルUSB4 (PD/DP対応)、PD給電(100W)、デュアル2.5G LAN、HDMI 2.1、DisplayPort 2.1、モニター出力(4画面)
- プロセッサ性能: AMD Ryzen 7 8845HS、Radeon 780M、CPU・グラフィック性能、ベンチマーク (Cinebench, 3DMark, PCMark)
- ゲーム性能 (iGPU): 『原神』『Apex Legends』『サイバーパンク2077』など、内蔵GPUでの実測フレームレート (FPS)
- ゲーム性能 (OCuLink): RTX 4080 Super接続時のパフォーマンス、内蔵GPUとのFPS比較(『サイバーパンク2077』41FPS→100FPS超など)
- 実用性能: ゲーム以外の動作感(オフィスワーク、開発環境、VM)、クリエイティブ性能(Photoshop, DaVinci Resolve)
- 冷却・静音性: 優れた冷却システム 2.0、デュアルファン、CPU温度、排熱性能、ファンノイズ(静音性)、3つの動作モード(Quiet, Balance, Performance)比較
- 消費電力: 120W ACアダプタ、BIOS (TDP設定: 35W~70W)、実測消費電力
- 内部と拡張性: 分解方法(工具不要の天板の開け方)、メモリ増設(DDR5-5600, 最大96GB)、SSD増設(M.2 2280 x2, PCIe 4.0対応, 空きスロット)
- ソフトウェア: Windows 11 Pro(OEM)、初期設定(キーボード問題)、ドライバ、OSクリーンインストール、BIOS設定 (VRAM割当)
- 通信性能: デュアル2.5GbE LAN、Wi-Fi 6 (Intel AX200)、K8(無印)とのWi-Fiモジュール比較、Wi-Fiモジュール交換
- 総評: メリットとデメリットの全まとめ、5段階評価、どんな人に最適か
- スペック: NucBox K8 Plusの全スペック詳細
- 価格・購入先: ベアボーンモデルの価格、32GB/1TBモデルの価格、Amazon、公式ストア、AliExpressの価格
この記事を最後まで読むことで、「GMKtec NucBox K8 Plus」が最適な一台なのか、それとも先行モデルの「K8」(無印)が「買い」なのかが、はっきりと分かるはずです。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
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公式ページ:AMD Ryzen 7 8845HS ミニ PC – NucBox K8 Plus
デザイン:GMKtec NucBox K8 Plusの外観とK8からの劇的なポート進化
ここでは、GMKtec NucBox K8 Plusのデザインと、最も進化した接続ポートについて、前モデル「GMKtec K8」(無印)との違いを中心に解説していきます。
サイズ・デザインとK8からの変更点
NucBox K8 Plusの最大の注目点は、前モデル「GMKtec K8」からインターフェースが劇的に強化されたことです。まず、K8 Plusの前面には、K8(無印)にはなかった Oculink (PCIe Gen4 x4) ポートが追加されました。これにより、外部GPUボックスを接続して、内蔵GPUでは不可能な重量級ゲーム(例えば『サイバーパンク2077』を高設定でプレイするなど)も視野に入れることができます。
さらに、K8(無印)では背面に1つだけだった USB4ポートが、K8 Plusでは前面と背面に1つずつ、合計2つに倍増しています。この2つのポートだけで、K8(無印)のポート構成を大きく凌駕する、圧倒的な拡張性を獲得しました。
筐体サイズは実測で約125mm (幅) × 132mm (奥行き) × 58mm (高さ)、重量は約638gです。K8(無印)の高さが約48mmだったのに比べ、K8 Plusは1cmほど背が高くなっています。これはOculinkポートの搭載や、より強力になったデュアルファン冷却システム のためのスペース確保が理由だと考えられます。
筐体の側面は金属素材が使われており、冷却性能と質感を両立しています。天板は半透明のアクリル製で、工具を使わずに手で回して取り外せるメンテナンス性の高い設計です。ただし、光沢仕上げのため指紋やホコリがやや目立ちやすいという側面もあります。
4画面出力とPD給電対応
映像出力はK8(無印)の3画面 から、K8 Plusでは4画面同時出力に対応し、ポートの規格も大幅にアップグレードされました。
- HDMI: K8 (HDMI 2.0) → K8 Plus (HDMI 2.1、8K@60Hz対応)
- DisplayPort: K8 (DP 1.4) → K8 Plus (DP 2.1、8K@60Hz対応)
- USB4: K8 (1ポート) → K8 Plus (2ポート、PD/DP対応)
これだけの出力があれば、デイトレード用のマルチモニター環境や、複数の資料を表示しながらのクリエイティブ作業も余裕でこなせます。
また、2つのUSB4ポートはUSB PDによる給電にも対応しています。100WのUSB PD充電器を試したところ、BIOS設定が「Balance」や「Quiet」モードでは動作しましたが、最大性能の「Performance」モードにすると起動中に電源が落ちてしまいました。65Wの充電器ではさらに不安定だったため、マシンの全性能を引き出すには付属の120W ACアダプタを使用するのが最も確実です。
付属品とVESAマウント
付属品は、120Wの専用ACアダプタ、HDMIケーブル、そしてモニターの背面にPC本体を固定できるVESAマウントとネジ一式です。VESAマウントを利用すれば、デスク上を占有することなく、非常にスッキリとしたPC環境を構築できます。ただし、VESAマウントを本体に取り付けるには、底面のゴム足をいくつか外す必要がある点には注意が必要です。
まとめ:デザイン
- Oculinkの追加:K8(無印)にはなかった最大の強化点で、eGPU接続が可能になった
- USB4ポートの倍増:K8(無印)の1基から、前面と背面あわせて2基へ増加
- 映像出力の強化:HDMI 2.1 とDP 2.1 を搭載し、強力な4画面出力に対応
- PD給電:100Wで条件付き動作が可能だが、フル性能を発揮するには付属アダプタが確実
- サイズ感:K8(無印)よりOculinkや冷却強化のために1cmほど背が高くなった
- 天板デザイン:工具不要で内部にアクセスできる反面、光沢仕上げで指紋が目立ちやすい
パフォーマンスとゲーム性能:GMKtec K8 PlusのRyzen 7 8845HSは伊達じゃない!
ここではGMKtec K8 Plusのパフォーマンスとゲーム性能について紹介します。
ベンチマーク
K8 Plusに搭載されているのは、AMDの高性能モバイルCPU「AMD Ryzen 7 8845HS」です。これは2024年2月に発売された前モデル「GMKtec K8」(無印)に搭載されていたものと全く同じCPUです。アーキテクチャは「Zen 4」世代で、AI処理を担うNPU(AIエンジン)も内蔵しています。
グラフィックスも同様に、CPU内蔵の「AMD Radeon 780M」を搭載しています。これはRDNA 3アーキテクチャを採用しており、内蔵GPUとしては非常に強力で、一昔前のエントリークラス外付けGPU(NVIDIA GTX 1650 Tiなど)に近い性能を持っています。
実際のベンチマークスコアを見てみましょう。このCPUとGPUがどれほどの力を持っているかが分かります。
AMD Ryzen 7 8845HS
<CPUのベンチマーク結果>
- PassmarkのCPUベンチマークスコア「28477」
- Geekbench 6のシングルコア「2612」、マルチコア「13248」
- Cinebench R23 シングルコア「1788」、マルチコア「16176」
- Cinebench 2024 シングルコア「106」、マルチコア「910」
- PCMark 10 スコア「6978」(よく利用されるアプリの使用感を計測)
<GPUのベンチマーク結果・グラフィックスコア>
- Fire Strike グラフィックスコアで「7916」(DirectX 11)
- Fire Strike Extreme グラフィックスコアで「4233」
- Time Spy グラフィックスコアで「3381」(DirectX 12)
- 3DMark Night Raidで「137483」(DirectX 12, 低負荷)
- 3DMark Wild Life「22000」(Vulkan/Metal, モバイル向け)
<ベンチマーク結果からわかること>
これらの数値が示すのは、K8 PlusがミニPCの枠を超えたハイパフォーマンス機であるということです。特に、前世代のハイエンドモデル「NucBox M7 Pro」(Ryzen 9 PRO 6950H搭載)と比較しても、Cinebenchのマルチコアスコアや3DMarkのグラフィックスコアでK8 Plusが明確に上回っています。
PCMark 10のスコアが7,500点を超えていることからも、WordやExcelでの事務作業はもちろん、UL Procyonベンチマークの結果を見ても、Photoshopでの写真加工やPremiere Proでの動画編集といったコンテンツ制作まで、あらゆる作業を快適にこなせる実力があることがわかります。内蔵GPUのRadeon 780Mも、旧世代のRadeon 680Mから確実にパワーアップしており、これが次のゲーム性能にも良い影響を与えています。
ゲーム性能(内蔵GPU)
ここではGMKtec K8 Plusが搭載するAMD Ryzen 7 8845HSとRadeon 780M(内蔵GPU)の組み合わせで、実際のゲームがどの程度動作するのかを具体的に紹介します。
モンスターハンターワイルズ
シリーズ最新作、『モンスターハンターワイルズ』。K8 Plusの性能なら1080p解像度の低設定で、30FPSから40FPS程度で動作します。広大なフィールドを探索する分には問題なさそうですが、天候が激変するシーンや巨大なモンスターとの激しい戦闘では、フレームレートが不安定になります。グラフィック設定を細かく調整して、安定するポイントを探るのが重要になります。
原神
美しいテイワット大陸を冒険する『原神』は、内蔵GPUにとって試金石となるタイトルです。1080p解像度の最高画質設定でも、おおむね60 FPSに近い滑らかなフレームレートで動作しました。広大な世界をストレスなく探索できますが、さすがに元素爆発が飛び交う激しい戦闘シーンでは、一時的にフレームレートが落ち込む場面もありました。しかし、画質を「中」設定に落とすだけで、ゲームの上限である60 FPSにほぼ張り付いた状態になり、非常に快適なプレイが可能です。
Apex Legends
一瞬の判断が勝敗を分ける『Apex Legends』では、フレームレートが命です。1080p解像度の最低画質設定でテストしたところ、なんと100 FPSから120 FPS前後という高い数値を叩き出しました。これには正直驚きました。高リフレッシュレートのゲーミングモニターと組み合わせれば、敵の動きが驚くほど滑らかに見え、精密なエイム(照準合わせ)が求められる撃ち合いで、大きなアドバンテージを得られます。競技性を重視するなら、この設定がベストでしょう。
サイバーパンク2077
内蔵GPUにとって最も過酷な試練である『サイバーパンク2077』。グラフィックスへの負荷が非常に高いタイトルです。1080p解像度の最低画質設定では、平均フレームレートは 41.18 FPS となりました。ナイトシティの物語を進めることは十分可能ですが、車での高速移動中や大規模な銃撃戦では、やはりカクつきを感じます。しかし、AMDのアップスケーリング技術「FSR」を「パフォーマンス」設定で活用することで、フレームレートはかなり改善され、よりスムーズなゲーム体験が可能になりました。
Forza Horizon 5
美しいメキシコの風景の中を駆け抜ける『Forza Horizon 5』は、K8 Plusと非常に相性が良いと感じました。1080p解像度の低画質設定で、平均 70 FPS を達成。レースゲームで最も重要なスピード感と滑らかな操作感が完璧に両立しており、走らせているだけで喜びを感じます。美しい景色の中を高速で駆け抜ける際もフレームレートは安定しており、ドライビングに没頭できました。
まとめ:内蔵GPUでのゲーム性能
AMD Radeon 780Mは、CPU内蔵グラフィックスとしては驚くほど高い性能を持っており、想像以上に多くのゲームに対応できる実力に感動しました。『Apex Legends』や『原神』のような人気のオンラインゲームや比較的負荷の軽いタイトルであれば、1080p解像度の中~低設定で60 FPS以上の快適なプレイが可能です。もちろん『サイバーパンク2077』のような最新の重量級ゲームを高画質で動かすのは荷が重いですが、画質設定を割り切り、FSRなどの技術をうまく使えば、プレイの幅は大きく広がります。
OCuLink接続後のゲーム性能:RTX 4080 Superで覚醒するK8 Plus
K8 Plusの真価は、このOCuLinkポートにあります。AMD Ryzen 7 8845HSという強力なCPUに、ハイエンドグラフィックスカード「NVIDIA GeForce RTX 4080 Super」をeGPUとして接続すると、内蔵GPUとは比較にならない、まさに「別次元」のゲーミング体験が待っていました。
モンスターハンターワイルズ
RTX 4080 Superと接続したK8 Plusなら、1440pや4Kといった高解像度、もちろん最高グラフィック設定で、100 FPSを超える圧倒的に滑らかに動作します。レイトレーシングを有効にしてもなお余裕があり、迫力満点のモンスターとの戦闘や、美しい自然環境の細部までを最高のクオリティで満喫できるでしょう。これこそがOCuLinkのパワーです。
原神
内蔵GPUでも快適でしたが、RTX 4080 Superの性能をもってすれば、『原神』のグラフィックス負荷は「非常に軽い」レベルになります。4K解像度、最高画質設定で試しても、ゲームの上限である60 FPSに完全に張り付き、微動だにしません。最もエフェクトが飛び交う負荷の高い戦闘シーンでもフレームレートの低下は一切なく、常に完璧に滑らかな映像でテイワットの世界を冒険できるのは、まさに感動的です。
Apex Legends
内蔵GPUでも低設定で100 FPS超えと驚きましたが、OCuLink接続はその常識を破壊します。1440p解像度の最高設定というグラフィックに一切の妥協がない状態でも、200 FPSを超えるという異次元のフレームレートを安定して維持しました。高リフレッシュレートのゲーミングモニターの性能を限界まで引き出し、敵の動きが鮮明に捉えられるため、一瞬の反応が勝敗を分ける撃ち合いで、極めて有利な環境を構築できます。
サイバーパンク2077
内蔵GPUでは低設定でも動作が重かった『サイバーパンク2077』が、OCuLink接続で悪夢から楽園へと変わりました。1440p解像度、グラフィック設定を「ウルトラ」にし、さらに最も負荷の高いレイトレーシングを有効にした状態でも、DLSS技術を併用することで100 FPSを超える快適なプレイが可能になりました。ナイトシティの緻密に描かれた街並みやサイバーウェアの光の反射を、最高の品質で滑らかに楽しむことができ、これこそがこのゲームの真の姿だと興奮しました。
Forza Horizon 5
内蔵GPUでも快適でしたが、RTX 4080 Superとの組み合わせは、このゲームの美しいグラフィックスを「芸術の域」にまで高めます。4K解像度、最高のグラフィックプリセットである「エクストリーム」設定で、120 FPS以上の非常に滑らかなフレームレートを維持します。超高速で風景が流れてもカクつきは一切なく、リアルな車体の挙動と美しいオープンワールドへの没入感は、もはやゲームというより「体験」と呼ぶべきレベルでした。
<RTX 4080 Super 接続前と接続後の違い まとめ>
モンスターハンターワイルズ
- RTX 4080 Super 接続前 (内蔵GPU):
- 1080p解像度・低設定で 30~40 FPS
- RTX 4080 Super 接続後:
- 1440p解像度・最高設定(レイトレーシング含む)で 100 FPS以上
原神
- RTX 4080 Super 接続前 (内蔵GPU):
- 1080p解像度・最高設定で ほぼ60 FPS
- RTX 4080 Super 接続後:
- 4K解像度・最高設定で 常時60 FPS(ゲームの上限)
Apex Legends
- RTX 4080 Super 接続前 (内蔵GPU):
- 1080p解像度・最低設定で 100~120 FPS
- RTX 4080 Super 接続後:
- 1440p解像度・最高設定で 200 FPS以上
サイバーパンク2077
- RTX 4080 Super 接続前 (内蔵GPU):
- 1080p解像度・最低設定で 約41 FPS
- RTX 4080 Super 接続後:
- 1440p解像度・ウルトラ設定(レイトレーシングON)で 100 FPS以上
Forza Horizon 5
- RTX 4080 Super 接続前 (内蔵GPU):
- 1080p解像度・低設定で 70 FPS
- RTX 4080 Super 接続後:
- 1440p解像度・エクストリーム設定で 120 FPS以上
まとめ:OCuLink接続後のゲーム性能 (RTX 4080S)
Ryzen 7 8845HSの優れたCPU性能は、RTX 4080 Superのような強力なグラフィックスカードのポテンシャルを全く足を引っ張ることなく、完璧に引き出してくれました。このOCuLinkポートこそが、K8 Plusを「ただの高性能ミニPC」から「あらゆるゲームを解像度やグラフィック設定に一切妥協することなく、最高の環境でプレイするためのパワフルなゲーミングマシン」へと変貌させる、魔法の鍵です。
ゲーム以外の動作感:GMKtec K8 Plusの圧倒的な万能性
ここでは、GMKtec K8 Plusのゲーム以外の日常作業やクリエイティブなタスクでのパフォーマンスについて、前モデル「GMKtec K8」(無印)との違いにも触れながら解説します。
K8(無印)との基本性能
まず、前モデル「GMKtec K8」(無印)との比較ですが、CPUに関してはK8 PlusもK8も全く同じ「AMD Ryzen 7 8845HS」を搭載しています。そのため、CPUと内蔵GPUに依存する基本的な処理速度、つまりOSの起動やブラウザの反応速度といった体感性能は、両モデルで同一です。K8 Plusの真価はOculinkや倍増したUSB4ポートといった接続性にありますが、ベースとなる日常動作の快適さも、このCPUのおかげで非常に高いレベルにあります。
オフィスワークから開発作業まで
K8 Plusは、まさに「何をしても快適」という言葉がぴったりのマシンです。PCMark 10のベンチマークスコアが示す通り、Wordでの文書作成やExcelでのデータ集計といった事務的な作業では、全くストレスを感じません。Microsoft Officeスイートの操作は非常にスムーズで、日常的なタスクにおいて優れたパフォーマンスを発揮します。
このマシンのパワーは、複数の作業を同時に行うマルチタスクでこそ輝きます。ブラウザでタブを大量に開いたまま、Photoshopで画像を編集するといった、PCに負荷がかかる作業もスムーズにこなせました。
さらに、開発環境としてのポテンシャルも高く、動作が重くなりがちなVM(仮想マシン)も驚くほどサクサクと動きます。これなら開発環境の構築も楽しみになるほどで、メインの開発マシンとしても十分通用すると感じました。
期待以上のクリエイティブ性能
このマシンの万能性を強く感じたのが、クリエイティブな作業です。アドビ製品の快適さを測るUL Procyonベンチマークでは、写真編集(Photoshop、Lightroom)、動画編集(Premiere Pro)ともに、ミニPCとしては最上位クラスのスコアを記録しました。
実際にDaVinci ResolveやPhotoshopを使ってみても、そのパワフルさは本物です。高解像度の写真編集や、短時間の4K動画編集であれば、レンダリングも驚くほど高速に完了します。もちろん、長時間のレンダリングにはそれなりに時間がかかりますが、このコンパクトな筐体でここまでできるのは素直に感動します。
まとめ:ゲーム以外の動作感
- K8との比較:CPUはK8(無印)と同一のRyzen 7 8845HSで、基本性能は変わらない
- 日常の快適さ:オフィスワークやブラウザ利用は非常に快適で、何をしてもスムーズに動作する
- 開発環境:VM(仮想マシン)もサクサク動作し、開発マシンとしての適性も高い
- クリエイティブ性能:PhotoshopやDaVinci Resolveでの編集作業もこなせる、ミニPC最上位クラスの実力
- マルチタスク:ブラウザでタブを多く開いた状態での作業もスムーズ
排熱性能と静音性:GMKtec NucBox K8 Plusの強力な冷却システムと3つの動作モード
ここでは、GMKtec NucBox K8 Plusの排熱性能とファンの静音性について、3つの動作モードごとに詳しくレビューしていきます。
冷却システム:K8(無印)からの進化
K8 Plusは、前モデルの「GMKtec K8」(無印)が搭載していたデュアルファン構造を、「優れた冷却システム 2.0」としてさらに強化しています。筐体の上部と下部に冷却ファンを配置し、銅製ベースを組み合わせることで効率的に熱を排出する設計です。
実際にK8 PlusはK8(無印)の高さ約48mmと比べて約58mmと1cmほど背が高くなっていますが、これはOculinkポートの搭載だけでなく、この強力なツインファン冷却機構を収めるためだと考えられます。高負荷のベンチマークを実行しても、リアから出るのは「ちょっと暖かいエアーが出る程度」で、この冷却システムが強力に機能していることが実感できました。
3つの電力モードと動作音
K8 Plusの性能を最大限に活かす鍵は、BIOS(UEFI)画面で切り替えられる3つの電力モードです。これにより、使用シーンに合わせて静音性とパフォーマンスのバランスを自分で選ぶことができます。
1. Quietモード (35W) 消費電力を35Wに抑えた静音モードです。Cinebenchのような高負荷なテストを実行しても、CPU温度は最大でも70.4℃程度と非常に低く抑えられました。動作音も高負荷時で40dB前後と静かで、WordやExcelを使った事務作業や、静かな部屋でのブラウザ閲覧には最適です。ただし、完全に無音というわけではなく、耳を澄ますと常に「キーン」という高周波のモーター音がわずかに聞こえるのが、少し気になりました。
2. Balanceモード (54W) これが標準設定のバランスモードです。CPU温度は高負荷時で最大82.6℃、平均80.9℃あたりと、パフォーマンスを考えれば許容範囲内にしっかり収まっています。騒音も高負荷時で約41.9dB。ファンの排気音は聞こえますが、Performanceモードほどうるさくは感じません。日常的な使用において、性能と静音性のバランスが最も取れた「スイートスポット」だと感じました。
3. Performanceモード (65W~70W) CPUのTDPを最大70Wまで引き出す、本機の最大パフォーマンスモードです。ベンチマークスコアは確かに向上しますが、その代償として熱と騒音が牙を剥きます。CPU温度は平均で89.6℃、最大93℃に達しました。騒音も51dB前後まで一気に跳ね上がり、ファンの回転音や排気音が「非常に大きい」と感じるレベルになります。机と共振しているのかと思うほどの音になることもあり、常時使用するには厳しいですが、短時間のレンダリングなどで「今だけ全力が欲しい」という時には役立つモードです。
まとめ:排熱性能と静音性
- 冷却システム:K8(無印)より背が高くなり、「冷却システム 2.0」として銅製ベースのデュアルファンを搭載
- BIOS設定:35W (Quiet)、54W (Balance)、65W (Performance) の3モードを切り替え可能
- Quietモード:CPU温度は70℃程度で安定、高負荷時でも40dBと静か
- Balanceモード:デフォルト設定。高負荷時の温度は最大82.6℃、ノイズは41.9dBと許容範囲
- Performanceモード:性能は最大化されるが、CPU温度は90℃を超え、騒音も51dBと非常に大きくなる
- 体感ノイズ:Balanceモードでも、常にわずかな高周波ノイズが聞こえるのが少し気になる点
消費電力:GMKtec NucBox K8 Plusの電力制御とPD給電の限界
ここでは、GMKtec NucBox K8 Plusの消費電力と、それを制御する3つの電力モードについて、実測値も交えて解説します。
120Wアダプタと3つの電力モード
K8 Plusに付属するACアダプタは、前モデル「GMKtec K8」(無印)と同じく、19V 6.32A仕様の120W電源です。両モデルともCPUは同じRyzen 7 8845HSを搭載しており、基本的なTDP(消費電力の目安)は35Wから54Wの範囲で設定されています。
K8 PlusがK8(無印)と大きく異なるのは、BIOS(UEFI)で切り替えられる3つの電力モードが、より明確に、かつアグレッシブに設定されている点です。実際に高負荷なベンチマーク(CINEBENCH R23)を10分間実行し続けた際の消費電力を測定したところ、非常に興味深い結果が得られました。
Quietモード (35W設定): 消費電力を抑え、静音性を最優先するモードです。高負荷時でもCPU消費電力は平均34.87W、最大でも35.00Wと、設定値にピタリと張り付いていました。
Balanceモード (54W設定): 標準のバランスモードで、最も多くの人が利用する設定です。こちらも高負荷時で平均53.61W、最大54.01Wと、設定値通りに安定して動作しました。
Performanceモード (65W設定): CPUの性能を最大限に引き出すモードです。TDPは65W、最大70Wまで許容されます。実測でも平均64.81W、最大70.00Wに達し、CPUの全パワーを絞り出していることがわかります。
これらの実測値から、K8 Plusの電力制御と冷却システムが非常に優秀で、設定されたTDP(電力枠)を長時間安定して維持できる実力があることが証明されました。
USB PD給電の注意点
K8 Plusは2つのUSB4ポートでUSB PD給電に対応していますが、これには注意が必要です。100W出力のUSB PD充電器を接続して試したところ、「Quietモード」や「Balanceモード」では問題なく動作しました。
しかし、最大性能を発揮する「Performanceモード」(65W/70W)に設定した状態では、起動中や高負荷時に電力が不足し、電源が落ちてしまいました。65W以下の充電器ではさらに不安定になるため、K8 Plusの性能、特にPerformanceモードのパワーを100%引き出すためには、付属の120W ACアダプタが必須だと感じました。
まとめ:消費電力
- ACアダプタ:K8(無印)と同じ120WのACアダプタが付属
- 3つの電力モード:BIOSで35W (Quiet)、54W (Balance)、65W/70W (Performance) の3段階にTDPを制御可能
- 電力制御の安定性:Cinebench実行時、各モードの設定値(平均34.87W、53.61W、64.81W)通りの消費電力で安定動作した
- PD給電の限界:100WのPD充電器ではPerformanceモードの電力を賄いきれず、フル性能の発揮には120Wの付属アダプタが必須
メモリとストレージ:GMKtec NucBox K8 Plusの簡単な分解と大容量増設の魅力
ここでは、GMKtec NucBox K8 Plusの内部へのアクセス方法(分解)と、メモリやストレージの拡張性について解説していきます。前モデル「GMKtec K8」(無印)との仕様の違いにも注目します。
驚くほど簡単な分解と内部アクセス
K8 Plusのメンテナンス性は、これまでのミニPCとは一線を画すほど快適です。まず、工具は一切不要で、天板のアクリル板を手で左に回すだけで取り外せます。この独特の機構は、前モデルのK8(無印)にはなかったK8 Plus(とM7 Pro)の大きな特徴です。
アクリル板を外すとファンが見え、その四隅にある4本のネジを外すだけ。これでファンが付いた上部パネルが丸ごと外れ、メモリスロットとSSDスロットが姿を現します。ファンのケーブルがマザーボードに繋がっているので、勢いよく引きちぎらないよう注意は必要ですが、このアクセスの容易さには感動を覚えました。RAMやSSDの交換・増設がこれほど簡単で便利だと、購入後のアップグレードも楽しみになります。
最大96GB!DDR5-5600対応のメモリスロット
内部にはSO-DIMMスロットが2基あり、デュアルチャネルに対応しています。K8 Plusの強みは、高速な DDR5-5600MHz 規格のメモリをサポートしている点です。
さらに注目すべきは最大容量です。K8 Plusは 最大96GB (48GB×2) まで正式に対応しています。前モデルのK8(無印)は、資料によってDDR5-5200サポートや最大64GBといった記載もありましたが、K8 Plusはより高速な規格で、より大容量を確実に搭載できる仕様へと進化しています。
実際に開発マシンとしてデータベースやDockerコンテナを複数動かすような使い方をすると、32GBでも不足しがちです。そんな時、ミニPCでありながら64GBや96GBという大容量メモリを積める選択肢があるのは、非常に大きなメリットだと感じました。
高速PCIe 4.0 SSDを2基搭載可能
ストレージに関してもK8 Plusは妥協がありません。高速な PCIe 4.0対応のM.2 2280スロットを2基搭載しています。これはK8(無印)も同様の仕様で、引き続き強力なストレージ拡張性を維持しています。
使用した機体では1TBのSSDが1基搭載されており、もう1スロットは空きでした。つまり、購入後すぐにでも2枚目のM.2 SSDを増設可能です。例えば、OS用とデータ用に高速なSSDを2枚構成にしたり、将来的に最大4TBを2枚挿して合計8TBにしたりと、夢が広がります。分解が簡単なため、この増設作業も非常に手軽に行えるのが嬉しいポイントです。
まとめ:メモリとストレージ
- 分解の容易さ:工具不要で天板を回し、ネジ4本でメモリとSSDにアクセス可能
- メモリ性能:高速なDDR5-5600規格をサポート
- メモリ拡張性:最大96GB(48GB×2)の大容量に対応し、ミニPCの枠を超える
- K8との違い:K8(無印)より高速なメモリ規格と、明確な大容量(96GB)対応がK8 Plusの強み
- ストレージ拡張性:高速なPCIe 4.0 M.2スロットを2基搭載し、合計最大8TBまで増設可能
ソフトウェアと設定:GMKtec NucBox K8 Plusの進化したBIOSとセットアップ
ここでは、GMKtec NucBox K8 PlusのOSやソフトウェア、BIOS設定について、クリーンインストールの注意点なども含めて解説していきます。
OSライセンスとクリーンインストール
K8 Plusには Windows 11 Pro がプリインストールされています。安価なミニPCで時折見られるライセンス違反のボリュームライセンス(VL)ではなく、正規のOEMライセンスが使われていることを確認しました。プリインストールされているアプリも特になく、素のWindows 11 Pro(23H2)が搭載されており、Windows Defenderのフルスキャンでも脅威は検出されませんでした。
ただし、一部のユーザーレビューでは、OSのライセンス認証でトラブルが報告されています。特にOSのクリーンインストールを行った際にライセンスが通らなくなったケースがありましたが、サポートに連絡してライセンスキーを再発行してもらうことで解決したようです。
中華PCへの不安からクリーンインストールを選択する方もいますが、その場合は注意が必要です。OSのクリーンインストール直後はUSBやWi-Fiが認識されないため、あらかじめ公式サイトからドライバーソフトをダウンロードしておく必要があります。GMKtecのドライバーは以下のページでダウンロードできます。
初期設定時のキーボード問題
K8 Plusの初期設定(OOBE)には、ミニPC特有の「罠」がありました。セットアップ中にキーボードレイアウトで「日本語」を選んでも、なぜか英語配列(US配列)として認識されてしまいます。
このため、初期のユーザー名設定などで「@」を入力しようとすると、Shift+2を押さなければ入力できません。これは少し戸惑うポイントですが、初期設定を完了させた後、「設定」→「時刻と言語」→「言語のオプション」からキーボードレイアウトを「日本語キーボード」に変更すれば、正常に戻ります。この対処法はマニュアルにも記載されているようです。
BIOS設定:K8(無印)からの明確な進化
K8 Plusの真価は、起動時に[DEL]キーでアクセスできるBIOS(UEFI)設定にあります。ここで、前モデル「GMKtec K8」(無印)との大きな違いが現れます。
K8(無印)の仕様ではTDPが「35〜54W (設定可能)」となっていましたが、K8 PlusのBIOSには「Power Mode Select」という明確な項目が用意されています。これにより、以下の3つのモードを切り替えられます。
- Quietモード (35W)
- Balanceモード (54W)
- Performanceモード (65W、最大70W)
注目すべきは、K8(無印)にはなかった 最大70Wの「Performance」モードが追加されたことです。これにより、K8 PlusはK8(無印)よりも高いパフォーマンスを引き出すことが可能になっています。また、BIOSではCPU内蔵GPU(Radeon 780M)に割り当てるVRAM容量も変更できます。デフォルトは3GBですが、最大で16GBまで割り当てることが可能です。
まとめ:ソフトウェアと設定
- OSライセンス:正規のOEM版Windows 11 Proを搭載
- ライセンス懸念:一部のユーザーレビューで、OS再インストール時に認証トラブルが報告されている
- BIOSの進化:K8(無印)のTDP 35-54W設定に対し、K8 Plusは最大70Wの「Performance」モードをBIOSで追加
- VRAM設定:BIOSから内蔵GPUのVRAM割当を変更可能(最大16GB)
- 初期設定の罠:日本語キーボードを選択しても、初回起動時は英語配列として認識される(設定から修正可能)
- クリーンインストール:OSのクリーンインストール後は、公式サイトからの手動ドライバ導入が必須
通信性能:GMKtec NucBox K8 PlusのネットワークとWi-Fiモジュール
ここでは、GMKtec NucBox K8 Plusの有線および無線ネットワーク性能について、前モデル「GMKtec K8」(無印)との興味深い違いに焦点を当てて解説します。
強力なデュアル2.5G LAN
まず有線ネットワークですが、K8 Plusは 2つの2.5G LAN (RJ45) ポートを搭載しています。これは前モデルのK8(無印)から引き継いだ強力な仕様です。これにより、一般的な1G LANの2.5倍の速度で通信が可能になり、高速なNAS(ネットワークストレージ)へのアクセスや、ルーターとしての利用、または片方をインターネット、もう片方をローカルネットワークに振り分けるなど、高度なネットワーク構築にも対応できます。
Wi-Fi 6 とモジュール交換
無線通信は、Wi-Fi 6 (Intel AX200) とBluetooth 5.2に対応しています。ここで、K8(無印)との大きな違いに気づきました。2024年2月発売のK8(無印)が Wi-Fi 6E (RZ616) モジュールを搭載していたのに対し、10月発売のK8 Plusは Wi-Fi 6 (Intel AX200)を搭載しています。
スペック上は「6E」から「6」になっており、6GHz帯が使えなくなるため一見ダウングレードのように見えます。しかし、K8(無印)のRZ616はMediaTek製、対するK8 PlusのAX200はIntel製です。これは、最新規格の利用よりも、ドライバーの安定性や実績を重視し、信頼性の高いIntel製モジュールへ切り替えた、という開発意図が考えられます。
とはいえ、明らかに有線もWiFiも速度が遅すぎるという報告もあり、実測では80Mb/sec程度と、環境によっては速度が出にくいケースも報告されています。
分解セクションで触れたように、内部へのアクセスは非常に簡単なため、Wi-Fiカードの交換も容易です。もしWi-Fi 6Eや最新のWi-Fi 7を使いたい場合でも、自分で好みのモジュールに換装できるのは大きなメリットだと感じました。
まとめ:通信性能
- 有線LAN:K8(無印)と同じく強力なデュアル2.5G LANを搭載
- Wi-Fiモジュール:K8(無印)のWi-Fi 6E (RZ616) に対し、K8 PlusはWi-Fi 6 (Intel AX200)を搭載
- 安定性 vs 規格:6Eから6への変更だが、実績あるIntel製モジュールへの変更は安定性を重視した可能性がある
- 実用上の懸念:一部レビューで「古いノートより遅い」との指摘や、クリーンインストール後のドライバ導入が必要な点
- 交換の容易さ:Wi-FiモジュールはM.2スロットに装着されており、自分で簡単に交換可能
検証してわかったGMKtec K8 Plusのメリット・デメリット
ここでは、GMKtec NucBox K8 Plusを実際に検証して感じた利点と欠点について、前モデル「GMKtec K8」(無印)との比較を交えながら詳しく解説していきます。
メリット
メリット1:OCuLinkとUSB4×2による圧倒的な拡張性
K8 Plus最大のメリットは、K8(無印)にはなかった「OCuLink (PCIe Gen4 x4)」ポートの搭載です。これによりeGPU(外付けGPU)を接続でき、ミニPCの枠を超えたゲーミング性能を実現します。さらに、K8(無印)では1基だったUSB4ポートが、K8 Plusでは前面と背面に合計2基搭載されています。この2つの要素だけで、K8 PlusはK8(無印)とは比較にならない「拡張性」を手に入れました。
メリット2:8K/60Hz対応の映像出力
映像出力ポートもK8(無印)から明確にアップグレードされています。K8(無印)がHDMI 2.0 (4K@60Hz)とDP 1.4 だったのに対し、K8 PlusはHDMI 2.1 (8K@60Hz)とDisplayPort 2.1 (8K@60Hz)を搭載しています。USB4ポートと合わせ、最大4画面の同時出力に対応しており、マルチモニター環境でも余裕です。
メリット3:70W「Performanceモード」の搭載
CPUはK8(無印)と同じRyzen 7 8845HSですが、K8 PlusはBIOSから最大70Wで動作する「Performanceモード」を選択できます。K8(無印)のTDPが35-54Wの範囲だったのに対し、より高い電力設定でCPUの限界性能を引き出せるようチューニングされている点は、K8 Plusの隠れた強みです。
メリット4:最大96GBメモリへの対応
K8 Plusは、最大96GB(48GB×2)のDDR5-5600メモリをサポートしています。K8(無印)の仕様では最大64GBだったため、ミニPCで開発環境や仮想マシン(VM)を多用したいユーザーにとって、この大容量メモリのサポートは大きな安心材料となります。
メリット5:工具不要の簡単なメンテナンス性
天板のアクリル板を手で回して外し、ネジ4本だけでメモリやSSDスロットにアクセスできる設計は、非常に優れています。増設や清掃のハードルを劇的に下げており、初心者にも優しいと感じました。
メリット6:内蔵GPUでも高性能
Ryzen 7 8845HSとRadeon 780Mの内蔵GPU性能は非常に強力です。『Apex Legends』を1080p低設定で100 FPS以上でプレイしたり、『原神』を最高設定で60 FPS近くで動作させたりと、内蔵GPUだけでも多くのゲームを快適に楽しめる実力があります。
デメリット
デメリット1:Wi-Fi 6へのダウングレード
意外な点として、K8 Plusは「Wi-Fi 6 (Intel AX200)」を搭載しています。先行モデルのK8(無印)は「Wi-Fi 6E (RZ616)」を搭載しており、スペック上は6GHz帯が使えないダウングレードとなります。安定性のIntel製を選んだ可能性もありますが、最新規格を期待すると残念なポイントです。
デメリット2:K8(無印)より1cm背が高い
OCuLinkポートの搭載や冷却システム強化のため、K8 Plusの高さは約58mmと、K8(無印)の約48mmよりも1cm厚くなっています。ミニPCとしてのコンパクトさを最重要視する場合、この差はわずかながら設置場所(モニター台の下など)に影響するかもしれません。
デメリット3:指紋が目立つ光沢の天板
工具不要で外せる天板は便利ですが、半透明のアクリル製で光沢仕上げのため、指紋やホコリが非常に目立ちやすいです。デザイン的なアクセントにはなっていますが、こまめな清掃が必要だと感じました。
デメリット4:「Performanceモード」の騒音
最大のパフォーマンスを発揮する「Performanceモード」では、CPUを強力に冷却するためファンの騒音も最大になります。高負荷時の騒音は51dBに達し、「非常に大きい」「耳障り」と感じるレベルでした。静かな環境での使用には「Balanceモード」以下が必須です。
デメリット5:わずかな高周波ノイズ
「Quietモード」や「Balanceモード」は比較的静かですが、耳を澄ますと「キーン」という高周波のモーター回転音が常にわずかに聞こえます。静かな部屋で作業していると、この音が一度気になると頭に残ってしまうかもしれません。
デメリット6:PD給電ではフル性能を発揮できない
USB4ポートからのPD給電に対応しているのは便利ですが、100WのPD充電器では「Performanceモード」の電力を賄いきれず、高負荷時に電源が落ちてしまいました。このマシンの真の力を引き出すには、付属の120W ACアダプタが必須です。
まとめ:K8 PlusはOCuLinkで完成した「拡張型」ミニPC
GMKtec NucBox K8 Plusは、先行するK8(無印)の優秀なCPU性能(Ryzen 7 8845HS)はそのままに、弱点だった拡張性を徹底的に強化したモデルです。K8(無印)にはなかったOCuLink、USB4の倍増、8K対応の映像端子、そして96GBまでのメモリ対応は、まさに「Plus」の名にふさわしい進化です。
Wi-Fi 6へのダウングレードやPerformanceモード時の騒音 といった欠点はありますが、8万円台という価格でこの基本性能とOCuLinkによる将来性を両立しているのは驚異的です。「普段は静かな高性能ミニPC、いざとなればeGPUで最強ゲーミングマシン」という二面性こそが、K8 Plus最大の魅力だと結論付けます。
GMKtec NucBox K8 Plusのスペック(仕様)
- プロセッサ: AMD Ryzen™ 7 8845HS ※4nm/8コア/16スレッド/最大5.1GHz
- GPU: AMD Radeon™ 780M (12コア 2700MHz)
- RAM(メモリ): 32GB (出荷時) DDR5 5600MHz
- 拡張メモリ: 最大96GB (48GB×2) まで
- ストレージ: 1TBまたは2TB SSD M.2 2280 PCIe 4.0
- 拡張スロット: デュアルスロット (M.2 2280 NVMe×2)、最大8TB (4TB×2) まで
- 電源: DC IN 19V 6.32A 120W
- ワイヤレス通信: Wi-Fi 6 (AX200)、Bluetooth 5.2
- 有線LAN: 2.5G LAN×2 (Intel I226-V)
- インターフェース: Oculink PCIe Gen4 x4、USB4 (PD/DP/DATA) x2、USB3.2 Gen2 Type-A x2、USB2.0 Type-A x2、HDMI 2.1 (8K@60Hz) x1、DisplayPort 2.1 (8K@60Hz) x1、GIGA LAN(RJ45) 2.5G x2、DCポート x1、3.5mmオーディオジャック、ケンジントンロック、電源ボタン
- 映像出力: 4画面出力 (HDMI + DisplayPort + USB4×2)
- 冷却システム: デュアルファン冷却 (上部と下部)、優れた冷却システム 2.0
- VESAマウント: 対応
- 筐体: メタル (側面)、アクリル (天板)
- OS: Windows 11 Pro
- サイズ: 幅: 12.5cm / 奥行き: 13.2cm / 高さ: 5.8cm
- 重量: 約638g (実測値)
- カラー: ブラック
- 付属品: ACアダプター (120W)、電源ケーブル、ユーザーマニュアル、HDMIケーブル、VESAマウントとネジ
GMKtec NucBox K8 Plusの評価
8つの評価基準で「GMKtec NucBox K8 Plus」を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
パフォーマンス:★★★★★ (5/5)
Ryzen 7 8845HSは旧世代Ryzen 9機を上回る性能。BIOSから70Wモードも選べ、文句なしのハイパフォーマンスです。
冷却性能と静音性:★★★☆☆ (3/5)
冷却性能自体は高いですが、Performanceモードは51dBと騒々しいです。Balance/Quiet時も高周波ノイズが残るのが難点でした。
デザイン:★★★★☆ (4/5)
工具不要で天板を外せる機構は革新的でメンテナンス性抜群。ただし光沢仕上げの天板は指紋やホコリが目立ちやすいです。
通信:★★★★☆ (4/5)
デュアル2.5G LANは非常に強力で高評価。Wi-Fi 6 (Intel AX200) は安定していますが、K8無印のWi-Fi 6Eからダウングレードなのは惜しい点です。
拡張性:★★★★★ (5/5)
K8無印になかったOculink搭載が最強の武器です。USB4も2基に倍増、メモリも96GB、SSDも2スロットと非の打ち所がありません。
機能:★★★★★ (5/5)
Oculink、8K対応HDMI 2.1/DP 2.1、4画面出力、PD給電、BIOSでの電力制御など、機能はハイエンド機として満載です。
使いやすさ:★★★★☆ (4/5)
分解・メンテナンスは非常に簡単。初期設定時に日本語キーボードがUS配列として認識される問題さえ把握していれば、快適に使えます。
コストパフォーマンス:★★★★★ (5/5)
8万円台の価格で10万円超クラスの性能とOculinkを搭載。旧世代機を性能で凌駕しており、コストパフォーマンスは驚異的です。
【総評】
総評:★★★★★ (5/5)
OCuLinkで「完成」したハイエンド機
GMKtec NucBox K8 Plusは、先行するK8(無印)の優秀なCPU性能はそのままに、OculinkとUSB4×2という決定的な拡張性を手に入れた「完成形」です。8万円台という価格で、Ryzen 7 8845HSの強力な基本性能と、将来eGPUで最強のゲーミングマシンに変貌する「将来性」の両方を手に入れられるのは驚異的です。
性能と拡張性の両立
内蔵Radeon 780Mだけでも『Apex Legends』を100FPS以上でプレイできるなど、多くのゲームが快適に動作します。しかしこのマシンの真価はOCuLinkにあります。普段は静かな高性能ミニPCとして使い、いざとなればeGPUで重量級ゲームもこなすという二面性が最大の魅力です。メモリが96GBまで対応している点も、開発環境として完璧です。
わずかな弱点を補う圧倒的メリット
Performanceモード時の騒音や、Balanceモード時でも聞こえるわずかな高周波ノイズなど、静音性には弱点も残ります。しかし、それを補って余りある圧倒的なパフォーマンス、工具不要のメンテナンス性、そして何よりOCuLinkという「夢」を8万円台で実現したコストパフォーマンスは、満点評価に値します。
どんな人に最適か
このマシンは、「今は8万円台で高性能なミニPCが欲しいが、将来的にはOCuLinkでeGPUを接続し、デスクトップPCのように重量級ゲームも楽しみたい」という、拡張性を重視するユーザーに最適です。
また、最大96GBの大容量メモリと強力なCPUは、VM(仮想マシン)やDockerを多用する開発者、あるいは動画編集を行うクリエイターのメイン機としても十二分に応えてくれます。「Balanceモード」で性能と静音性のバランスを取りつつ、必要な時だけOCuLinkのパワーを解放する。そんな賢い使い方をしたい人にとって、これ以上ない選択肢と言えるでしょう。
GMKtec K8 Plusの価格・購入先
※価格は2025/11/12に調査したものです。価格は変動します。
GMKtec日本公式サイト
- ベアボーンキット(OSライセンスなし)で57,420円、
- 32GB RAM+1TB SSDモデルで79,995円、
- 32GB RAM+2TB SSDモデルで87,480円、
- 64GB RAM+1TB SSDモデルで94,300、
で販売されています。
GMKtec日本公式サイトで「GMKtec K8 Plus」をチェックする
ECサイト
- Amazonで79,999円、
- 楽天市場で98,750円(送料無料)、
- ヤフーショッピングで95,850円、
- AliExpressで57,737円(ベアボーン)、
- 米国 Amazon.comで$548.99、
で販売されています。
Amazonで「GMKtec K8 Plus」をチェックする
楽天市場で「GMKtec K8 Plus」をチェックする
ヤフーショッピングで「GMKtec K8 Plus」をチェックする
AliExpressで「GMKtec K8 Plus」をチェックする
米国 Amazon.comで「GMKtec K8 Plus」をチェックする
※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
AliExpressで激安ガジェットをお得に購入する方法を徹底 解説
おすすめのライバル機種と価格を比較
「GMKtec NucBox K8」に似た性能をもつミニPCも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。
GMKtec M6 Ultra
GMKtecから発売されたAMD Ryzen™ 5 7640HS 搭載のミニPCです(2025年10月末 発売)。
DDR5 4800 MT/s (SO-DIMM×2, デュアルチャネル, 最大128GB対応)メモリ、M.2 SSD (NVMe PCIe 4.0)ストレージを搭載しています。
また、USB4.0 (フル機能)ポート、最大8K 3画面出力(USB4, DisplayPort, HDMI 2.0)、冷却システム デュアルファン (超伝導銅デュアルタービン+デュアルファン)、VESAマウント、拡張ストレージ M.2 SSDスロット×2 (合計最大8TBまで拡張可能)、USB3.2 Gen2 ×3、USB2.0 ×1、3.5mmオーディオジャック、WiFi 6E (RZ616), Bluetooth 5.2、デュアル2.5G LAN (RJ45)×2にも対応しています。
価格は、Amazonで56,399円(Ryzen 7640HS)、楽天市場で79,499円(Ryzen 5 7640HS)、ヤフーショッピングで79,704円(Ryzen 5 7640HS)、AliExpressで35,082円(ベアボーン)、米国 Amazon.comで$379.99、です。
関連記事:GMKtec M6 UltraとM7 Ultraを比較レビュー!性能の違いは?
Amazonで「GMKtec M6 Ultra」をチェックする
GMKtec K11
GMKtecから発売されたRyzen 9 8945HS搭載のミニPCです。32GB DDR5 5600MHzメモリ、1TB/2TB SSD M.2 (PCle Gen 4.0)ストレージ、Windows 11 Proを搭載しています(2025年1月 発売)。
また、RGBファン(ライトのカスタマイズ可)、最大96GBまでのメモリ拡張、最大8TBまでのストレージ拡張、4K 4画面出力 (HDMI2.1、DP2.1、USB4)、VESAマウント、Oculink(PCIE4.0x4) x1、USB4 Type-C (PD/DATA/VIDEO) x2、Wi-Fi 6 、Bluetooth 5.2、2.5G ギガビット有線LAN通信に対応しています。
価格は、Amazonで106,179円(税込・32GB+1TBモデル)、楽天市場で107,961円(送料無料・32GB+1TBモデル)、ヤフーショッピングで100,808円(32GB+1TBモデル)、AliExpressで68,964円円(ベアボーンモデル)、米国 Amazon.comで$629.99、です。
関連記事:GMKtec K11とK12を徹底比較レビュー!CPU・GPU性能の違いは?
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Mac mini M4
Appleから発売されたmacOS Sequoia 搭載のミニPCです(2024年11月8日 発売)。
Apple M4チップ、16GB / 24GB ユニファイドメモリ、256GB / 512GBストレージ、スピーカー、3.5mmヘッドフォンジャックを搭載しています。
また、Apple Intelligence、3つのThunderbolt 4ポート(DP映像出力、最大100WのPD給電)、3画面出力、HDMI映像出力、USB-Cポート(最大10Gb/s) x2、有線LAN、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3に対応しています。
価格は、Amazonで94,800円(税込)、楽天市場で96,640円(送料無料)、ヤフーショッピングで95,890円です。
関連記事:Apple AI対応「Mac mini M4」とM2、M1モデルを比較
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MINISFORUM AI X1 Pro
MINISFORUMから発売されたAMD Ryzen AI 9 HX 370 搭載のミニPCです(2025年4月 発売)。
DDR5 5600MHzメモリ(最大96GB)、M.2 2280 PCIe4.0 NVME SSD (最大12TB、最大読み書き速度7000MB/s)、Copilotボタン、スピーカー、デュアルマイクアレイ、指紋認証ボタン (Windows Hello対応)、Windows 11 Proを搭載しています。
また、OCuLink (PCIe 4.0×4)による外部GPU接続、最大96GBまでのメモリ拡張、合計で最大12TBまでのストレージ拡張、最大4画面同時出力、冷却システム、VESAマウント、SDカードスロット、
USB4ポート (Alt PD in 100W & PD out 15W)、HDMI 2.1 FRL (4K@120Hz | 8K@60Hz)、DP 2.0 (4K@160Hz | 8K@60Hz)、USB 3.2 Gen2 Type-Aポート (10Gbps) x2、USB2.0 Type-A ポート x1、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、2.5G デュアル有線LAN、に対応しています。
価格は、Amazonで155,199円(税込)、楽天市場で193,990円(送料無料)、ヤフーショッピングで188,879円、です。
関連記事:MINISFORUM AI X1 Proレビュー!AI性能と拡張性で進化したミニPC
Amazonで「MINISFORUM AI X1 Pro」をチェックする
GEEKOM A8
GEEKOMから発売されたAMD Ryzen 9 8845HS プロセッサ 搭載のミニPCです。
AMD Radeon 780M グラフィックス、32GB DDR5-5600MHz メモリ、1TB/2TB SSD NVMe x4 Gen 4 ストレージを搭載しています。
また、4K 4画面 出力、冷却システム「IceBlast 1.5」、最大2TBまでのストレージ拡張、最大64GBまでのメモリ拡張、USB 4 Gen3 Type-C (40Gbps/PD/DP) x1、
USB 3.2 Gen 2 Type-C x1、USB 3.2 Gen 2 Type-A x3、USB 2.0 Type-A x1、Wi-Fi 6E、BlueTooth 5.2、2.5G ギガビット有線LANに対応しています。
価格は、Amazonで84,900円(Ryzen 7 8745HS)、楽天市場で110,900円(送料無料)です。
関連記事:AIで最強「GEEKOM A8」ミニPCのメリット・デメリットを解説
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Beelink SER8
Beelinkから発売されたAMD Ryzen 7 8845HS 搭載のミニPCです。
32GB DDR5-5600 メモリを搭載。1TB M.2 2280 PCle4.0 x4 ストレージを搭載しています。
また、4K 3画面出力(USB4、DP、HDMI)、最大4TBまでのストレージ拡張、冷却システム「MSC 2.0」、静音ファン、自動電源ON、USB4 (40Gbps/PD3.0/DP1.4) x1、
Type-C (10Gbps/Data) x1、USB 3.2 (10Gbps) x1、USB 2.0 (480Mbps) x2、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、2.5G ギガビット 有線LANに対応しています。
価格は、Amazonで75,800円(Ryzen 7 8745HS)、楽天市場で88,698円(送料無料)、ヤフーショッピングで104,519円です。
関連記事:AIに強い「Beelink SER8」ミニPCとSER7との違いを解説
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他のGMKtec ミニPCと比較
他にもGMKtecのミニPCが販売されています。2024モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。
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その他のおすすめ小型PCは?
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