Core i3-1220P 搭載のミニPC「CHUWI LarkBox S」。早くも「ゲーミングPCっぽいRGBライト付きでコスパもいい」と評判です。しかし、その一方で、「他のモデルとの違いが分からない」という人も多くいるようです。
そこで今回は「LarkBox X 2023」、「HeroBox 2023」など他のモデルとの違いがよく分かるように、次の7点を重点的に解説します。
- デザイン(サイズ・重量・RGBライト・VESA)
- 接続ポート(前面、背面)
- 映像出力(4K 3画面・144Hz)
- メモリ(増設)
- ストレージ(増設)
- 冷却システム
- プロセッサ(CPU)
また、ベンチマークやゲーム性能も紹介!メリットやスペック、購入する前に知っておきたいデメリットや評価、詳細な価格情報、おすすめの類似製品もあるので、ぜひ参考にしてみてください。
CHUWI LarkBox S が発売開始!
2024年10月、AliExpressで中国の電子ハイテク企業 CHUWI(ツーウェイ)の新製品「LarkBox S」(ラークボックス エス)が発売されました。
第12世代 インテル Core i3-1220P プロセッサを搭載したWindows ミニPCです。
CHUWIからは2023年6月上旬に「LarkBox X 2023」が発売されています。
このミニPCは「Intel N100搭載でコスパがいい」、「予想よりも排熱性能が高く安定して動作する」と評判でした。
新モデルは5万円以下に価格を抑えつつ、パワフルなプロセッサを搭載し、
RGBライト付きの新しいデザインが採用されていることで話題になっています。
もちろん、メモリやストレージの増設もできますよ。
それでは早速どんなミニPCなのか、その価格や特徴(メリット)をくわしく見ていきましょう。
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公式ページ:CHUWI LarkBox S
価格をチェック!他の格安Ryzen ミニPCよりもお買い得なのか?
新モデル「CHUWI LarkBox S」のくわしい特徴(メリット)を見ていく前に、関連した製品の価格を全体的に抑えておきましょう。
まず、新モデル「CHUWI LarkBox S」はAliExpressで46,862円 (16GB+512GB)で販売されています。
一方、インテルN100搭載の「LarkBox X 2023」はAmazonで24,144円、「HeroBox 2023」は19,465円(タイムセール価格)と、
新モデルよりも2万円以上安い価格で販売されています。
また、他メーカーでは、AMD Ryzen7 5825U搭載の「BMAX B5 A Pro」がAmazonのクーポン適用で40,295円とかなり安く販売されています。
そのほか、Intel N200搭載の「Beelink EQ13」がクーポン適用で35,800円が販売中。
Ryzen 5 6600H搭載の「GMKtec NucBox M6」が42,664円(税込・タイムセール価格)、Ryzen 5 6600H搭載の「Beelink EQ6」が45,220円で販売されています。
5万円以下のミニPCは大半がAMD Ryzen プロセッサを搭載しており、安いもので4万円ぐらいになるようです。新モデルとの差は7千円です。
果たしてインテル Core i3-1220P プロセッサを搭載した新モデル「CHUWI LarkBox S」は、4万円台のRyzen ミニPCよりもお買い得なのでしょうか?
くわしい特徴(メリット)をみていきましょう。
デザインを確認・コンパクトでRGBライト付き?
新モデル「CHUWI LarkBox S」は従来モデルからデザインを一新し、
天板の刻印にサイバーな雰囲気を醸し出すデザインを採用しています。
また、ゲーミングPCのようなRGBライトを搭載。
RGBライトはカスタマイズ可能で、BIOS設定からOFFにすることもできます。
サイズは118 x 118 x 41.3 mmで、
「LarkBox X 2023」や「HeroBox 2023」よりも小さく、非常にコンパクト。
アルミニウム合金製で高級感もあります。
重量は約 478 gで「HeroBox 2023」(505 g)よりも軽くなっています。
カラーはグレーのみを用意しています。
そのほか、VESAマウントに対応し、モニターの背面に設置することが可能。マウントに必要なネジも付属します。
<サイズ・重量を比較>
- 1.「CHUWI LarkBox S」・・・118 x 118 x 41.3 mm / 478 g
- 2.「LarkBox X 2023」・・・127 × 127 × 49 mm / 400 g
- 3.「HeroBox 2023」・・・187.6 x 138.3 x 37.3 mm / 505g
- 4.「CoreBox 5th」・・・173 × 158 × 73 mm / 930g
接続ポートを確認・フル機能のType-Cはある?
新モデル「CHUWI LarkBox S」は豊富な接続端子を搭載しています。
まず、前面にはフル機能 Type-C ポート、USB 3.2 Gen 1 Type-C ポート、そして2つのUSB 3.2 Gen 1 Type-A ポートが搭載されています。
フル機能 Type-C ポートは4K 映像出力(144Hz)、PD給電、高速データ転送に対応しています。
また、USB 3.2 Gen 1 Type-C ポートとUSB 3.2 Gen 1 Type-A ポートは最大5 Gbpsの高速転送が可能です。
前面だけで4つのUSBポートを利用できるため、周辺機器との接続もスムーズにできそうです。
前面にはそのほかに3.5mm オーディオジャックと電源ボタンも搭載されています。
背面には、HDMI 2.0 ポートとHDMI 1.4 ポート、2つのUSB 2.0 Type-A ポートと有線LAN端子が配置されています。
HDMI 2.0はHDMI 1.4に比べて帯域幅が大きく、4K映像をより滑らかに再生できます。
また、HDMI 2.0は10ビット/12ビットの色深度に対応しており、より豊かな色彩表現が可能です。
背面にはそのほかに電源用のDC 入力ジャックも搭載されています。
USB端子は前面と背面を合わせて合計で6つ搭載されています。
合計5つのUSBポートをもつ「LarkBox X 2023」、「CHUWI HeroBox 2023」よりも多く、快適に使用できます。
<USBポートを比較>
- 1.「CHUWI LarkBox S」・・・フル機能 Type-C ポート x1、USB 3.2 Gen 1 Type-C ポート x1、USB 3.2 Gen 1 Type-A ポート x2、USB 2.0 Type-A ポート x2
- 2.「LarkBox X 2023」・・・フル機能USB Type-C、USB-A 3.1 ×4
- 3.「CHUWI HeroBox 2023」・・・フル機能Type-C x1、USB 3.0 x2、USB 2.0 x2
- 4.「CHUWI CoreBox 5th」・・・Type-C ×1(前面、データのみ)、USB 3.0 Type-A ×2(前面)、USB 3.0 Type-A ×4 (後面)
プロセッサ性能を確認・インテル Core i3-1220Pの実力は?
新モデル「CHUWI LarkBox S」は第12世代でAlder Lakeアーキテクチャを採用したインテル Core i3-1220P プロセッサを搭載しています。
このプロセッサはインテルが2021年に発表した第12世代Coreプロセッサーのモバイル向けモデルの一つで、
省電力でパワフルに動作するという特徴を持っています。
具体的には、10nmプロセスで製造された10コア、12スレッド、最大4.4GHz駆動のCPUを搭載し、
動画編集やゲームなど、高い処理能力が求められるタスクでも快適に動作します。
ベンチマークは?
インテル Core i3-1220Pの性能は具体的にどのくらいなのでしょうか?ベンチマークで測定してみました。
<CPUのベンチマーク結果 一覧>
- PassmarkのCPUベンチマークで「14524」
- Geekbench 6のシングルコア「2102」、マルチコア「6894」
- Cinebench R23 シングルコア「1525」、マルチコア「7453」
- Cinebench 2024 シングルコア「1212」、マルチコア「1511」
ベンチマーク結果から分かること
Passmark
PassmarkのCPUベンチマークでは「14524」というスコアが出ています。Passmarkは、CPUの総合的な性能を測るのに適しており、このスコアからCore i3-1220Pが一定のパフォーマンスを持つCPUであることが分かります。
Geekbench 6
Geekbench 6のシングルコアスコアは「2102」、マルチコアスコアは「6894」です。Geekbenchは、CPUのシングルコア性能とマルチコア性能を個別に評価するのに役立ちます。このスコアから、Core i3-1220Pはマルチコア性能に優れていることが示唆されます。
Cinebench R23
「Cinebench R23」のシングルコアスコアは「1525」、マルチコアスコアは「7453」です。Cinebenchは、3Dグラフィックスのレンダリング性能を測るベンチマークで、特にマルチコア性能が重要になります。このスコアからも、Core i3-1220Pのマルチコア性能の高さが分かります。
Cinebench 2024
「Cinebench 2024」のシングルコアスコアは「1212」、マルチコアスコアは「1511」です。Cinebench 2024は、より新しいバージョンのベンチマークで、Core i3-1220Pのマルチコア性能が一定のレベルにあることを示しています。
まとめ
これらのベンチマークスコアを総合的に見ると、インテル Core i3-1220Pは、マルチコア性能に優れたCPUであることが言えます。シングルコア性能も一定のレベルにあり、日常的なタスクやビジネス用途、軽めのゲームなどであれば、十分に快適に動作するでしょう。ただし、Core i3シリーズであるため、Core i5やCore i7などの上位モデルと比較すると、処理能力は劣る可能性があります。
また、AdobeのPhotoshop、Illustratorなどのグラフィックソフト、Lightroomなどの写真編集ソフトも快適に動作します。動画編集ソフト「PowerDirector」やオープンソースの統合型3DCGソフト「Blender」も動作し、ChatGPT、Stable Diffusionなどの生成AIサービスにも利用可能です。
ただし、Core i3シリーズであるため、Core i5やCore i7などの上位モデルと比較すると、処理能力は劣る可能性があります。
Core i3-1220P 性能を比較
インテル Core i3-1220P プロセッサを他のCPUと比べてみました。
<CPUランキング>
※PassmarkのCPUベンチマークで比較したものです。
- 1.Core i5-13500H (CHUWI CoreBox 5th)・・・Passmark:22722
- 2.Core i9-11900H (Minisforum MS-01)・・・Passmark:20647
- 3.Ryzen 5 6600H (Beelink EQ6/NucBox M6)・・・Passmark:18798
- 4.Ryzen7 5825U (BMAX B5 A Pro)・・・Passmark:18346
- 5.Core i5 11400H (Blackview MP200)・・・Passmark:15904
- 6.Ryzen 7 5700U (Blackview MP100)・・・Passmark:15850
- 7.Core i3-1220P (CHUWI LarkBox S)・・・Passmark:14524
- 8.Core i7-1255U (BMAX B8 Pro)・・・Passmark:13607
- 9.Core i7-11390H (BMAX B7 Power)・・・Passmark:9943
- 10.Intel N97 (GMKtec NucBox G5)・・・Passmark:5877
- 11.Intel N100 (CHUWI LarkBox X/CHUWI HeroBox 2023/BMAX B4 Plus)・・・Passmark:5553
- 12.Ryzen 3 3200U (AYANEO AM01)・・・Passmark:3819
- 13.Core i3-1000NG4 (BMAX B6 Plus)・・・Passmark:3554
<比較から分かること>
Core i3-1220PのPassmarkスコアは「14524」であり、比較対象の中で7番目に位置しています。
上位のCPU
上位には、Core i5-13500H、Core i9-11900H、Ryzen 5 6600H、Ryzen7 5825U、Core i5 11400H、Ryzen 7 5700Uなどがランクインしており、これらのCPUはCore i3-1220Pよりも高い性能を持つことが分かります。
下位のCPU
下位には、Core i7-1255U、Core i7-11390H、Intel N97、Intel N100などが位置しており、Core i3-1220PはこれらのCPUよりも高い性能を持っていると言えます。
まとめ
Core i3-1220Pは、比較対象のCPUの中では中程度の性能を持つCPUであることが分かります。Passmarkのスコアからは、Core i5やRyzen 5などの上位モデルには及ばないものの、Core i7-1255Uなどの一部のCPUよりも高い性能を持っていることが示されています。
この結果から、Core i3-1220Pは、日常的なタスクやビジネス用途、軽めのゲームなどであれば、十分に快適に動作するCPUであると言えるでしょう。
グラフィック性能
Core i3-1220Pが内蔵する第12世代のインテル UHD グラフィックスのグラフィック性能はどのくらいなのでしょうか?ベンチマークで測定してみました。
<GPUのベンチマーク結果・インテル UHD グラフィックスのグラフィックスコア>
- Fire Strike グラフィックスコアで「2947」(DirectX 11)
- Time Spy グラフィックスコアで「1000」(DirectX 12)
- 3DMark Night Raidで「12256」
- 3DMark Wild Life「7126」
<GPUのベンチマーク結果から分かること>
Fire Strike (DirectX 11)
Fire Strikeは、DirectX 11の環境でのグラフィックス性能を測るベンチマークです。Core i3-1220Pのスコアは「2947」であり、これはエントリーレベルのグラフィックボードと同程度の性能です。
Time Spy (DirectX 12)
Time Spyは、DirectX 12の環境でのグラフィックス性能を測るベンチマークです。Core i3-1220Pのスコアは「1000」であり、DirectX 12の性能はDirectX 11に比べて低いことが分かります。
3DMark Night Raid
Night Raidは、内蔵グラフィックス向けのベンチマークで、Core i3-1220Pのスコアは「12256」です。このスコアは、内蔵グラフィックスとしては比較的高い方であり、軽めのゲームであれば快適にプレイできる可能性があります。
3DMark Wild Life
Wild Lifeは、モバイルデバイス向けのベンチマークですが、Core i3-1220Pのスコアは「7126」です。このスコアは、モバイルゲームであれば十分にプレイできるレベルであることを示しています。
まとめ
Core i3-1220Pの内蔵グラフィック性能は、エントリーレベルのグラフィックボードと同程度であり、DirectX 11のゲームであればある程度プレイできます。DirectX 12のゲームは、DirectX 11に比べて性能が低くなります。Night RaidやWild Lifeのスコアからは、軽めのゲームやモバイルゲームであれば快適にプレイできる可能性があります。
ただし、Core i3-1220Pはあくまで内蔵グラフィックスであり、本格的なゲーミングには向いていません。より高いグラフィックス性能を求める場合は、別途グラフィックボードを搭載する必要があります。
ゲーム性能
ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシーのベンチマークは、FHD解像度で高品質(デスクトップPC)設定で「1428」を記録しています。ゲームプレイは可能ですが、全体的に動作が重く、グラフィック設定の調整が必要なレベルです。
したがって、比較的負荷の軽いPCゲームが動作します。
原神は画質を低にすることで50 FPSでプレイ可能です。リーグ・オブ・レジェンド(71 FPS)は非常に快適にプレイできますが、エーペックスレジェンズ(24 FPS)はかなり厳しいです。サイバーパンク2077やエルデンリングなどの高負荷なゲームには向いていないので注意してください。
各ゲームタイトルの平均フレームレートは以下の通りです。
<各ゲームタイトルのFPS>
- 原神 (Genshin Impact): 50 FPS。オープンワールドで美しいグラフィックが特徴の原神ですが、50 FPS とやや低め。設定を調整すれば、もう少しフレームレートを上げられるかもしれません。
- Valorant: 82 FPS。競技性の高いFPSであるValorantでは、高いフレームレートが求められます。82 FPS であれば、快適にプレイできるでしょう。
- リーグ・オブ・レジェンド (League of Legends): 71 FPS。MOBAの定番であるLoLでは、71 FPS であれば、 team fightでも問題なくプレイできます。
- GTA V: 40 FPS。自由度の高いオープンワールドゲームであるGTA Vは、比較的重いゲームです。40 FPS だと、少しカクつくように感じるかもしれません。
- エーペックスレジェンズ (Apex Legends): 24 FPS。これはかなり低い数値です。Apex Legends は動きが激しいFPSなので、最低でも60 FPS は欲しいところです。設定を見直すか、PCのスペックアップを検討しましょう。
- DotA 2: 82 FPS。Valorant と同じく、82 FPS であれば快適にプレイできます。
- Fall Guys: 53 FPS。カジュアルな対戦ゲームである Fall Guys は、53 FPS でも問題なく楽しめます。
- フォートナイト(Fortnit): 50 FPS。建築要素のあるフォートナイトでは、快適にプレイするためにもう少しフレームレートが欲しいところです。
- CS:GO: 53 FPS。Valorant よりも軽いCS:GOですが、それでも53 FPS は少し低めです。
- Minecraft Java: 114 FPS。サンドボックスゲームの Minecraft は、比較的軽いゲームです。Java版は特に軽く、114 FPS と高い数値が出ています。
- PUBG: 31 FPS。広大なマップが特徴のPUBGですが、31 FPS はかなり低いです。プレイに支障が出る可能性があります。
- World of Tanks: 102 FPS。戦車戦を楽しむ World of Tanks は、102 FPS と高い数値が出ています。
- スカイリム(Skyrim): 42 FPS。MODを入れて遊ぶことも多い Skyrim ですが、42 FPS だと少しカクつくかもしれません。
メモリを確認・容量は?拡張はできるか?
新モデル「CHUWI LarkBox S」は16GB DDR4 3200MHz メモリを搭載しています。
このメモリは25.6GB/sで転送が可能で、スムーズにデータをやり取りできます。
また、2つのSO-DIMM スロットを搭載し、最大64GBまでメモリを拡張・増設することもできます。
一方、前モデル「LarkBox X 2023」と「HeroBox 2023」はオンボード仕様のメモリを採用しているため、
メモリを拡張・増設することができませんでした。
「CoreBox 5th」は16GB DDR5 メモリ搭載で、最大64GBまでメモリを拡張・増設できます。
<メモリを比較>
- 1.「CHUWI LarkBox S」・・・16GB DDR4 (最大64GB)
- 2.「LarkBox X 2023」・・・12GB LPDDR5 (拡張不可)
- 3.「HeroBox 2023」・・・8GB LPDDR5(拡張不可)
- 4.「CoreBox 5th」・・・16GB DDR5(最大64GB)
ストレージを確認・増設できるか?
新モデル「CHUWI LarkBox S」はPCIe 3.0接続の512GB SSD ストレージを搭載しています。
PCIe 3.0 は 8GT/s の転送が可能です。
また、ストレージ用の拡張スロットを搭載し、M.2 2280 PCIe 3.0 SSDで、
最大 1TB までストレージ容量を拡張・増設できます。
一方、前モデル「LarkBox X 2023」は512GB PCIe SSDストレージ搭載で、
交換することで、2280 SATA3/PCIe/Gen3でストレージを増設できました。
「CHUWI HeroBox 2023」は256GB SSD SATAストレージ搭載で、
2.5インチのSSD/HDDで増設できます。
「CHUWI CoreBox 5th」は512G SSD搭載で、
M.2 2280 SSDで最大1TBまで増設できました。
<ストレージを比較>
- 1.「CHUWI LarkBox S」・・・512GB PCIe 3.0 SSD(最大1TB)
- 2.「LarkBox X 2023」・・・512GB PCIe SSD(増設に対応)
- 3.「CHUWI HeroBox 2023」・・・256GB SSD SATA(増設に対応)
- 4.「CHUWI CoreBox 5th」・・・ 512G SSD (増設に対応)
接続出力を確認・4K 3画面出力に対応か?
新モデル「CHUWI LarkBox S」は4K 3画面出力に対応し、4K画質で3つのモニターに同時に映像出力できます。
利用するポートはフル機能のUSB-C (144Hz)、HDMI 2.0 (60Hz)、HDMI 1.4 (30Hz)です。
このうち、フル機能のUSB-Cが最大リフレッシュレート 144Hzに対応し、ゲームや動画の激しいシーンでより滑らかな映像を再生できます。
一方、前モデル「LarkBox X 2023」も4K 3画面出力(USB-C、HDMI 2.0、HDMI 1.4)に対応していました。
「HeroBox 2023」は4K 3画面出力には対応せず、4K 2画面出力(Type-C、HDMI 2.0)のみ対応しています。
「CoreBox 5th」最も多い4K 4画面出力(Displayport ×2、HDMI 2.0 ×2)に対応しています。
<映像出力を比較>
- 1.「CHUWI LarkBox S」・・・4K 3画面出力(USB-C、HDMI 2.0、HDMI 1.4)
- 2.「LarkBox X 2023」・・・4K 3画面出力(Type-C、HDMI、Displayport)
- 3.「HeroBox 2023」・・・4K 2画面出力(Type-C、HDMI 2.0)
- 4.「CoreBox 5th」・・・4K 4画面出力(Displayport ×2、HDMI 2.0 ×2)
冷却システム搭載を確認
新モデル「CHUWI LarkBox S」はアクティブ冷却システムに対応しています。
本体には高効率なアクティブ冷却ファンを搭載し、熱を効率よく循環させることが可能。
側面にある2つの冷却用通気口から循環させた熱を効率よく排出できるようになっています。
また、最大 28W TDPで安定して動作。冷却ファンがまわっていても静音で動作します。
一方、前モデル「LarkBox X 2023」はファンレス設計で冷却システムは搭載していませんでした。
「CHUWI HeroBox 2023」と「CHUWI CoreBox 5th」は冷却システムを搭載しています。
<冷却システムの対応を比較>
- 1.「CHUWI LarkBox S」・・・冷却システムに対応(28W TDP)
- 2.「LarkBox X 2023」・・・ファンレス設計(6W TDP)
- 3.「HeroBox 2023」・・・冷却システムに対応(13W TDP)
- 4.「CoreBox 5th」・・・冷却システムに対応(65W TDP)
「CHUWI LarkBox S」のデメリット
「CHUWI LarkBox S」のデメリットを紹介します。
デメリット1:電源ユニットを内蔵していない
「CHUWI LarkBox S」は電源ユニットを内蔵していないため、持ち運ぶ際に必ず電源アダプターも持ち歩かなければなりません。
一方、「Beelink EQ13」や「Beelink EQ6」は電源ユニットを内蔵しているため、電源アダプター不要で使用できます。
デメリット2:2.5インチのHDD/SSDで増設できない
「CHUWI LarkBox S」はM.2 SSDストレージで増設可能ですが、安価な2.5インチのHDD/SSDで増設することはできません。
一方、「CHUWI HeroBox 2023」は拡張スロット搭載で、2.5インチのHDD/SSDで増設できます。
デメリット3:Wi-Fi 6に対応していない
「CHUWI LarkBox S」はWi-Fi 5には対応していますが、Wi-Fi 5と比べて最大通信速度が約1.4倍に向上したWi-Fi 6には対応していません。
一方、「LarkBox X 2023」、「HeroBox 2023」、「CoreBox 5th」はWi-FI 6に対応しています。
「CHUWI LarkBox S」のスペック
- プロセッサ 第12世代 Intel Core i3-1220P
※10nm/10コア/12スレッド/12MBキャッシュ/最大4.4GHz - GPU Intel UHD Graphics
- RAM(メモリ) 16GB DDR4 3200MHz
- 拡張メモリ 最大64GBまで(デュアルチャネル SO-DIMM スロット)
- ストレージ 512GB PCIe 3.0 SSD
- 拡張ストレージ 最大 1TB まで(1x M.2 2280 PCIe 3.0 SSD スロット)
- 電源 90W 電源アダプター、19V/4.74A
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 5 (802.11 a/b/g/n/ac 2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 5.1
- 有線LAN 1000Mbpsをサポート
- インターフェース フル機能 Type-C ポート x1、USB 3.2 Gen 1 Type-C ポート x1、USB 3.2 Gen 1 Type-A ポート x2、USB 2.0 Type-A ポート x2、HDMI 2.0 ポート x1、HDMI 1.4 ポート x1、1000Mbps LAN ジャック x1、3.5mm オーディオジャック x1、DC 入力ジャック x1
- 映像出力 4K 3画面出力、USB-C (144Hz)、HDMI 2.0 (60Hz)、HDMI 1.4 (30Hz)
- 冷却システム 2つの冷却用通気口、高効率アクティブ冷却ファン、最大 28W TDP、静音
- VESAマウント 対応
- RGBライト 対応(BIOS 設定でOFFにすることが可能)
- 筐体の材質 アルミニウム合金
- OS Windows 11 Home
- サイズ 118 x 118 x 41.3 mm
- 重量 約 478 g
- カラー グレー
- 付属品 1x VESA マウント、6x ネジ、1x 電源アダプタ、1x ユーザーマニュアル、1x 保証書、1x 検査レポート
「CHUWI LarkBox S」の評価
7つの基準で「CHUWI LarkBox S」を5段階で評価してみました。
- スペック:★★★★
- デザイン:★★★★★
- 通信:★★★
- 機能(拡張性):★★★★
- 冷却性能:★★★★
- 使いやすさ:★★★★
- 価格:★★★★
<総合評価>
CHUWIから発売されたインテル Core i3-1220P プロセッサ搭載のミニPCです。
価格を5万円以下に抑えつつ、2023年6月に発売された「LarkBox X 2023」よりも性能を大幅に向上させています。
注目すべき点は「プロセッサ性能」、「拡張性」、「デザイン」の3点です。
プロセッサ性能に関しては、PassmarkのCPUベンチマークで、
インテルN100プロセッサよりも約3倍高いスコアになります。
グラフィックスコアはFire Strike で約3千とそれほど高くはありませんが、
動画編集や軽めのPCゲームをプレイする分には全く問題ないレベルです。
ChatGPT、Stable Diffusion、Adobe Fireflyなどの生成AIサービスや
Adobeのフォトショップやイラストレーターのグラフィック制作、ライトルームの写真編集などにも使えるので、
仕事にも趣味にも使える性能を持っているといえます。
拡張性に関してはメモリの増設、ストレージの増設に対応しています。
メモリは最大64GBまで増設が可能で、負荷の高いグラフィック作業で役立ちそうです。
ストレージは最大1TBで、大量の動画ファイルを保存するのに十分な容量です。
デザインに関しては従来のシンプルなデザインから、近未来的でサイバーチックなデザインに変更されました。
RDBライトもついているため、まるでゲーミングPCのように見えます。
また、従来機種よりも小型化しており、携帯性も良くなっています。
電源ユニットは内蔵していませんが、VESAマウントでモニターの背面に設置できるなど、利便性も高いといえます。
(まとめ)
新モデル「CHUWI LarkBox S」は5万円以下の低価格ながらも、
動画編集や軽めのPCゲームを利用できるほどパワフルに動作するという特徴があります。
また、メモリやストレージの増設に対応していることも大きなメリットです。
RGBライトを備えたサーバーチックなデザインで、高級感もあるのでコスパは高いといえるでしょう。
5万円台でコスパの高いインテルのミニPCを探している人におすすめします。
「CHUWI LarkBox S」の価格・購入先
CHUWI JPストア
45,900円で販売されています。
CHUWI JPストアで「CHUWI LarkBox S」をチェックする
ECサイト
- Amazonで43,900円(税込)、
- 楽天市場で43,900円(送料無料・クーポンLBXS11利用で40,392円)、
- ヤフーショッピングで45,900円、
- AliExpressで44,678円 (16GB+512GB)、
で販売されています。
Amazonで「CHUWI LarkBox S」をチェックする
楽天市場で「CHUWI LarkBox」をチェックする
ヤフーショッピングで「CHUWI LarkBox」をチェックする
AliExpressで「CHUWI LarkBox S」をチェックする
米国 Amazon.comで「CHUWI LarkBox S」をチェックする
※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
AliExpressで激安ガジェットをお得に購入する方法を徹底 解説

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「CHUWI LarkBox S」に似た性能をもつミニPCも販売されています。
「CHUWI UBOX」
CHUWIから発売されたAMD Ryzen 5 6600H 搭載のミニPCです(2025年1月 発売)。
16GB DDR5 4800MHzメモリ、512GB PCIe 3.0 M.2 SSDストレージ、Windows 11 Proを搭載しています。
また、フル機能 USB 4.0 Type-Cポート、4K 3画面出力(USB-C/144Hz、HDMI 2.0/120Hz、DisplayPort 1.2/120Hz)、冷却システム、最大64GBまでのメモリ拡張、最大 2TB までのストレージ拡張(M.2 SSD)、VESAマウント、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、2.5G ギガビット有線LANにも対応しています。
価格は、楽天市場で54,900円(送料無料)、AliExpressで49,315円、です。
関連記事:Ryzen 5 6600H搭載ミニPC CHUWI UBOXをレビュー!USB4で快適
「GMKtec NucBox M5 Plus」
GMKtecから発売されたAMD Ryzen7 5825U搭載のミニPCです。
16GB/32GB DDR4 3200メモリ、512GB / 1TB M.2 NVMe (PCIe 3.0 M.2 2280)ストレージを搭載しています。
また、4K 3画面出力(USB-C、HDMI、DP)、最大最大64GBまでのメモリ拡張、最大4TBまでのストレージ拡張、VESAマウント、冷却システム、USB-C (DP/PD/DATA) x1、USB3.2 Gen1 x2、USB 2.0 x2、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2、2.5Gのデュアル有線LAN通信に対応しています。
価格は、Amazonで38,995円(16GB+512GB)、楽天市場で56,860円(送料無料)、AliExpressで40,817円(ベアボーンモデル)、米国 Amazon.comで $319.96(32GB+1TBモデル)、です。
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「Retro Mini PC AM02」
AYANAEOから発売されたAMD Ryzen 7 8845HS搭載のミニPCです(2024年11月2日 日本で発売)。
32 GB DDR5-5600 メモリ、1 TB M.2 2280 NVMe PCIe 4.0×4 ストレージ、Windows 11 Home (64 bit)を搭載しています。
また、3画面出力(USB4 x1、Displayport 1.4 x1、HDMI 2.0 x1)、冷却システム、最大64GBまでのメモリ拡張、
M.2 2280 PCle 4.0 で最大8TBまでのストレージ拡張、VESA マウント、USB4 x1、USB 3.2 Gen2 Type-A x2、USB 2.0 Type-A x2、USB-C給電端子 x1、デュアル有線LAN(1G LAN x1、2.5G LAN x1)、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2に対応しています。
価格は、11万5350円(税込み)です。
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「BMAX B5 A Pro」
BMAXから発売されたミニPCです(2024年10月発売)。
AMD Ryzen7 5825U、16GB DDR4 メモリ、512GB M.2 NVMe SSDストレージ、拡張スロット(ストレージ用)、Displayport 1.4 x1、HDMI 2.1 x1、Windows 11を搭載しています。
また、4K 3画面出力、最大64GBまでのメモリ拡張、ストレージ拡張(M.2 NVMe、2.5inch HDD)、冷却システム、VESAマウント、Type-C (フル機能) x 1、USB 3.2 x2、USB 2.0 x2、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0、ギガビット有線LANに対応しています。
価格は、Amazonで38,999円(税込・16GB+512GB)、楽天市場で47,197円(送料無料)、ヤフーショッピングで78,868円、米国 Amazon.comで$329.99($60 OFFクーポン付き)、です。
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「Beelink EQ13」
Beelinkから発売されたIntel N200 プロセッサ搭載のミニPCです。16GB DDR4 3200MHz メモリ、500GB M.2 2280 SATA SSD PCle 3.0 ストレージ、2つのHDMI ポート搭載で、
4K 3画面出力、冷却システム MSC2.0、埃の侵入を防ぐフィルター(底面)、最大4TBまでのストレージ拡張、Type-C (10Gbps,DP Alt 4K 60Hz) x1、USB 3.2 (10Gbps) x3、デュアル有線LAN、Wi-Fi 6 (intel AX101)、Bluetooth 5.2に対応しています。
価格は、Amazonで39,800円(税込・4000円OFFクーポン付き)、楽天市場で45,290円(送料無料)、ヤフーショッピングで51,244円、AliExpressで35,734円、米国 Amazon.comで$299.00 です。
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「GMKtec NucBox M6」
GMKtecから発売されたAMD Ryzen 5 6600H プロセッサ搭載のミニPCです(2024年5月21日 発売)。Window 11 Pro、16GB/32GB DDR5-4800 メモリ、512GB/1TB M.2 NVMe (PCIe 4.0 M.2 2280) ストレージ、M.2の拡張スロット (PCIe 3.0 or PCIe 4.0 M.2 2280)を搭載しています。
また、4K 3画面出力(HDMI、USB4.0、DP)、最大4TBまでのストレージ拡張、冷却システム、VESAマウント、最大64GBまでのメモリ拡張、2.5G デュアル ギガビット有線LAN、USB 4.0 Type-C (DP/PD/DATA) x1、USB3.2 Gen2 x2、USB 3.2 x1、USB 2.0 x1、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2に対応しています。
価格は、Amazonで42,664円(税込・タイムセール価格)、楽天市場で59,880円(送料無料・16GB+512GB)、ヤフーショッピングで58,383円、AliExpressで54,854円、米国 Amazon.comで$399.99 ($100 OFFクーポン付き)です。
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「Beelink EQ6」
Beelinkから発売されたAMD Ryzen 5 6600H / Ryzen 7 7735HS / Ryzen 9 6900HXプロセッサ搭載のミニPCです。Windows 11 Pro、16GB/24GB DDR5 メモリを搭載。500GB/1TB M.2 2280 PCle4x4 ストレージ、ストレージ用の拡張スロット(最大4TB)、電源供給ユニット、HDMI 2.0 (最大4K) x2搭載で、
4K 3画面出力、冷却システム MSC2.0、ACケーブルからの電源供給、最大8TBまでのストレージ拡張、最大64GBまでのメモリ拡張、自動電源ON、USB-C (10Gbps) x1、USB3 (10Gbps) x3、USB2.0 (480Mbps) x1、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、デュアル ギガビット有線LANに対応しています。
価格は、Amazonで68,900円(税込・Ryzen 7 7735HS+24GB+500GB)、米国 Amazon.comで$349.00 (Ryzen 5 6600H+16GB+500GB)、です。
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他のCHUWIミニPCと比較
他にもCHUWIのミニPCが販売されています。2025、2024年モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。
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