CHUWI「LarkBox X 2023」(N100)と激安の第12世代 ミニPCを徹底 比較!価格やスペック、ベンチマークスコアの違いに加えて、メリット・デメリット、評価を紹介します。
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「LarkBox X 2023」のメリット
2023年6月上旬に発売された「LarkBox X 2023」のメリットをまとめてみました。
第12世代 Intel N100 プロセッサを搭載
「LarkBox X 2023」は第12世代 (Alder Lake) Intel N100 プロセッサを搭載。10nmプロセスで製造された4コア、4スレッド、最大3.4GHz 駆動のCPUで、PassmarkのCPUベンチマークで「5535」(Core i7-6700HQ相当)を記録しています。
12GB LPDDR5メモリ搭載でスムーズに動作
「LarkBox X 2023」はLPDDR5規格のメモリを12GB搭載。最大帯域幅6,400Mb/sで、LPDDR4X規格のメモリよりも2倍高い性能を発揮します。
一方、「MINISFORUM UN100/305」はDDR5規格のメモリを8/16GB搭載し、DDR4規格のメモリよりもスムーズに動作します。「Beelink EQ12」はDDR5規格のメモリを8/16GB搭載し、高速でスムーズに動作します。「GMKtec NucBox G1」は8GB DDR4メモリ搭載で最大32GBまで拡張できます。
512GB PCIe SSDストレージを搭載・M.2で拡張できる
「LarkBox X 2023」はPCIe接続のSSDストレージを500GB搭載。前モデルよりも2倍多い容量で、大量のデータも保存できます。
一方、「MINISFORUM UN100/305」はM.2 2280規格のSATA SSDストレージを128GB/256GB/ 512GB搭載し、M.2 2280で無制限に拡張することもできます。「Beelink EQ12」はPCIe x1接続のM.2 SSDを500GB搭載し、最大800MB/Sの高速転送が可能になっています。「GMKtec NucBox G1」はPCIe 3.0接続でNVMe規格の256GB/512GB M.2 2280ストレージを搭載し、.2 2280 PCle、M.2 2242 SATAで最大2TBまで増設できます。
Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2 対応で通信が快適
「LarkBox X 2023」は従来よりも約4〜10倍の速度で通信できる次世代通信規格「Wi-Fi 6」(IEEE 802.11ax)に対応しています。また、Bluetooth 5.2対応で、マウスやキーボードなどのワイヤレス機器ともスムーズに接続できます。
一方、「MINISFORUM UN100/305」はWi-Fi 5、BlueTooth 4.2をサポートしています。「Beelink EQ12」と「GMKtec NucBox G1」はWi-Fi 6とBluetooth 5.2に対応しています。
ギガビット有線LANに対応・2つのポートあり
「LarkBox X 2023」はギガビット有線LAN通信に対応しています。また、2つのLANポートを利用できます。
一方、「MINISFORUM UN100/305」は2つのLANポート搭載で、ギガビット有線LAN通信に対応しています。「Beelink EQ12」は2.5Gのギガビット有線LANポートを2つ搭載しています。「GMKtec NucBox G1」はギガビット有線LAN通信に対応しています。
フル機能のUSB Type-Cポートが使える
「LarkBox X 2023」はフル機能のType-C ポートを搭載し、PD給電やDP1.4映像出力も利用できます。
一方、「MINISFORUM UN100/305」はAltモード対応のUSB-C 3.2 Gan2 ポートを搭載し、PCに給電できるUSB PDやDisplayport映像出力も利用できます。「Beelink EQ12」はフル機能のType-Cポートを搭載し、10Gbpsの高速なデータ転送、DP映像出力(4K 60Hz)に対応しています。「GMKtec NucBox G1」はフル機能のUSB Type-Cポートを搭載していません。
4つのUSB-A 3.1ポートを搭載
「LarkBox X 2023」は4つのUSB-A 3.1ポートも搭載し、外付けHDDなどの周辺機器ともスムーズに接続できます。
一方、「MINISFORUM UN100/305」は2つのUSB-A 3.2 Gen2 (前側)ポートと2つのUSB-A 3.2 Gen1 (背面)ポートを搭載しています。「Beelink EQ12」は3つのUSB 3.2 Gen2 (10Gbps) ポートを搭載しています。「GMKtec NucBox G1」は4つのUSB-A 3.2ポートを搭載し、5Gbpsの高速データ転送が利用できます。
4K 3画面出力に対応
「LarkBox X 2023」は4K出力に対応したDisplayportとHDMIポートを搭載し、Type-C ポートと組み合わせて4K 3画面出力も利用できます。
一方、「MINISFORUM UN100/305」は2つのHDMI 2.0ポートとUSB-Cポートと組み合わせて4K 3画面出力を利用できます。「Beelink EQ12」は4K 3画面出力に対応しています。「GMKtec NucBox G1」は2つのHDMIポートを搭載し、4K 2画面出力が利用できます。
冷却システムを搭載
「LarkBox X 2023」は冷却システムを搭載し、8mmヒートパイプと熱移動を加速させる効率的なファンで、TDP合計25Wで長時間 安定して稼働できます。
一方、「MINISFORUM UN100/305」は冷却システムを搭載していません。「Beelink EQ12」はデュアルファンとヒートシンクを用いた冷却システムを搭載しています。「GMKtec NucBox G1」は冷却ファンや排熱性が優れた素材、両方対流設計を採用した冷却システムを搭載しています。
VESAマウントに対応
「LarkBox X 2023」はモニターの背面に設置できるVESAマウントも利用できます。
一方、「MINISFORUM UN100/305」はVESAマウントに対応しています。また、ブランケットも付属します。「Beelink EQ12」は壁掛けマウントに対応しています。「GMKtec NucBox G1」はVESAマウント対応でモニターの背面にも設置できます。
小型軽量デザイン・白黒カラーを用意
「LarkBox X 2023」はサイズ 127×127×49(H)mm、重さ400gの小型軽量デザインで、白黒カラーを用意しています。
一方、「MINISFORUM UN100/305」はサイズ 136 × 121 × 39mmで重さ440gの小メタルボディで、グレーカラーを用意しています。「Beelink EQ12」はサイズ 約123.9×112×38.9mmの小型ボディで、ネイビーブルー、パールホワイト、シニアグレー、ミレニアルグレーの4色を用意しています。「GMKtec NucBox G1」は厚さ42mmで重さ360gの小型軽量デザインで、ブラックを用意しています。
Windows 11 Home搭載で新機能も使える
「LarkBox X 2023」はWindows 11 Home搭載で新機能も使えるようになっています。
Windows 11には、
タスクバーの中央に配置された新しいスタート画面、スナップ機能の強化(ウィンドウ整理・画面の配置)、エクスプローラーのアイコンデザインの変更(色分け・ボタン採用)、ウィジェット機能(天気予報や株価、最新のニュースなど)、設定画面(カテゴリーごとに切り替え)、タスクバーに統合されたビデオ会議「Teams」、「フォト」アプリの強化(サムネイル表示に対応)、「ペイントアプリ」、
クリップボード履歴、音声入力の強化(テキスト入力)認識制度の向上、ゲーム機能の強化(HDR(ハイダイナミックレンジ)対応のディスプレイでは自動で画質向上)、マルチディスプレイ向けの設定追加、「Amazonアプリストア プレビュー」(Androidアプリ追加)、Microsoft Store版「Windows Subsystem for Linux」(WSL)、「Google Play Games」(PCでAndroidゲーム)
などの機能が追加されています。
一方、「MINISFORUM UN100/305」と「Beelink EQ12」、「GMKtec NucBox G1」はWindows 11 Pro搭載で新機能も使えるようになっています。
公式ページ:CHUWI LarkBox X 2023 Intel Alder Lake-N N100 – CHUWI JP Store
「LarkBox X 2023」のスペック
- プロセッサ 第12世代 (Alder Lake) Intel N100
※10nm/4コア/4スレッド/最大3.4GHz - GPU Intel UHD Graphics
- RAM(メモリ) 12GB LPDDR5 ※オンボード
- ストレージ 512GB PCIe SSD
- 拡張ストレージ M.2 2280 SSD
- 電源 ACアダプター 12V/3A
- カメラ なし
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 6 (802.11 a/b/g/n/ac/ax 2.4GHz/5GHz)、Bluetooth 5.2
- 有線LAN ギガビット有線LAN(2つのLAN端子あり)
- インターフェース USB Type-C (PD給電/DP1.4映像出力) ×1、USB-A 3.1 ×4、Displayport(4K@60Hz)×1、HDMI(4K@60Hz)×1、3.5mmオーディオ出力 ×1、有線LAN RJ45 Gigabit Ethernet ×2、
- 映像出力 4K 3画面出力に対応(HDMI,Type-C,DP)、4K ultra HD 対応
- 冷却システム 8mmヒートパイプ、熱移動を加速させる効率的なファン、TDP合計25Wで稼働
- VESAマウント 対応
- 筐体の材質 ポリカーボネート
- OS Windows 11 Home
- サイズ 127×127×49(H)mm
- 重量 400g
- カラー 白黒
ベンチマークを比較
CPUの性能
10nmプロセスで製造された4コア、4スレッドの第12世代 (Alder Lake) Intel N100 プロセッサを搭載し、PassmarkのCPUベンチマークで「5535」を記録しています。
このスコアはCore i7-6700HQ相当で、第10世代のCore i3-1005G1にも近いスコアです。
<CPU> Intel N100
Passmarkによるベンチマークスコアは「5535」(CPU)。
Geekbenchによるベンチマークのスコアはシングルコアで「984」、マルチコアで「2523」。
同じプロセッサは「MINISFORUM UN100」、「Beelink EQ12」、「TRIGKEY G4」(2023)、ノートPCの「CHUWI GemiBook xPro」にも搭載されています。
1.Intel N95と比較すると、PassmarkのCPUスコアで約900高くなります。
2.Celeron N5095と比較すると、PassmarkのCPUスコアで約1100高くなります。
3.Celeron N5100と比較すると、PassmarkのCPUスコアで約1800高くなります。
4.Celeron J4125と比較すると、PassmarkのCPUスコアで約2000高くなります
グラフィック性能
CPU内蔵のGPUは第12世代の「Intel UHD Graphics」で、グラフィック周波数は750MHz、24の実行ユニットを搭載しています。
<GPU> Intel UHD Graphics
3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアは「1000」前後。
ゲーミング性能
公式ページによると、人気ゲームの「原神」(Genshin Impact)がフレームレート 30FPS、「DOTA 2」が40FPS、「GRID: Autosport」が60FPS、「GTA V」が50FPS、「CS GO」が60FPS、「Forza Horizon 4」が30FPSで動作することが確認されています。
総合的な性能
性能的にはOffice文書作成、ネットでの調べもの、動画視聴、音楽再生、画像の編集、2Dゲームなどで快適に動作する性能を持っています。
動画編集ソフトは軽めのものなら問題なく動作します。ただし、負荷の高いエンコード作業では時間がかかることもあるので注意してください。
PCゲームは動作しますが、負荷の高い本格的なPCゲームは動作しないので注意してください。PS2の一部を含めて、PSP、PS1、SFC、DC、N64、MD、FCなどのエミュレーターは快適に動作します。
「LarkBox X 2023」のデメリット
「LarkBox X 2023」のデメリットを紹介します。
2.5インチHDD/SSDで拡張できない
「LarkBox X 2023」は2.5インチHDD/SSDで拡張することができません。
一方、「MINISFORUM UN100/305」、「Beelink EQ12」、「GMKtec NucBox G1」は2.5インチHDD/SSDで拡張できます。
「LarkBox X 2023」の評価
「LarkBox X 2023」の評価を紹介します。
スペック:★★★★
通信:★★★★
機能:★★★
デザイン:★★★
使いやすさ:★★★★
価格:★★★★
<総合評価>
CHUWIから発売された第12世代 Intel N100 プロセッサ搭載のミニPCです。Ryzen 7 3700U搭載の前モデル「CHUWI LarkBox X」(2022)をベースにスペックや通信性能を強化しつつ、価格も2万円台に抑えています。
同じIntel N100プロセッサを搭載したモデルには「MINISFORUM UN100」もありますが、Wi-Fi 6に対応していないという点で、「LarkBox X 2023」の方が有利です。
また、「Beelink EQ12」もIntel N100プロセッサを搭載していますが、USB 3.2 Gen2ポートの数が3になっており、4つのUSB-A 3.1ポートを搭載した「LarkBox X 2023」の方が有利です。
そのほか、Intel N100と性能がかなり似ているIntel N95プロセッサ搭載の「GMKtec NucBox G1」も発売されていますが、フル機能のType-Cポートがなく、4K 2画面出力しかできないという点で、「LarkBox X 2023」の方が圧倒的に有利です。
ただし、「GMKtec NucBox G1」は今回比較したミニPCの中で最も価格が安く、フル機能のType-Cポートや4K 3画面出力を必要としないならば、NucBox G1の方がお買い得です。Wi-Fi 6対応で4K 3画面出力や4つのUSB-A 3.1ポートが必要なら「LarkBox X 2023」がおすすめです。
「LarkBox X 2023」の発売時の価格は、税込26,900円(US $199.00)。Intel N100搭載で2万円台というのは非常に安いです(※「Beelink EQ12」は現在3万円台)。第12世代 Intel N100 プロセッサ搭載の高性能なミニPCを探している人におすすめです。
「LarkBox X 2023」の価格・販売先
「LarkBox X 2023」は、Amazonで24,144円 (税込)、楽天市場で25,900円(送料無料)、ヤフーショッピングで25,900円(送料無料)、CHUWI JP公式ストアで税込24,500円、
AliExpressでUS $165.00 (日本円で約24626円)、米国 Amazon.comで $189.99 ($30 OFFクーポン付き)で販売されています。
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![](https://ae01.alicdn.com/kf/S7c3bf68ac9b3413792f68c5e201b1bc5d.jpg)
類似モデルの紹介
「LarkBox X 2023」と似た性能を持つミニPCも販売されています。
「MINISFORUM UN100/305」
UN100モデルの価格は、Amazonで38,980円 (税込・7406円 OFFクーポン付き)、MINISFORUM公式サイトで24,980円(8GB+128GBモデル・8GB+256GBモデルは26,380円)です。
関連記事:「MINISFORUM UN100/305」激安でも高性能か? 第12世代ミニPCと徹底 比較!
「Beelink EQ12」
価格は、Amazonで34,800円 (税込・3000円 OFFクーポン付き・8GB+500GB SSD)、楽天市場で41,530円(送料無料)、ヤフーショッピングで36,946円(税込・送料無料)、AliExpressでUS $231.00、米国 Amazon.comで$215.20です。
関連記事:「Beelink EQ12」(N100) 超大ヒットか? 人気の低価格ミニPCと徹底 比較!
「GMKtec NucBox G1」
価格は、Amazonで28,800円~ (税込・7000円 OFFクーポン付き・Intel N95)、AliExpressでUS $149.99、GMKtec公式サイトで$239.89 (日本円で約31,800円・$50.00 OFFクーポンあり)です。
関連記事:「GMKtec NucBox G1」(N95)とパワフルな低価格ミニPCを徹底 比較!
他の小型PCと比較する
リンク先からさらに詳しいスペック情報やベンチマーク、性能、価格などが分かるようになっています。
1.「GMKtec NucBox G5」(Intel N97・4K 2画面)
2.「AYANEO Retro Mini PC AM01」(Ryzen 7 5700U/ゲーム用)
3.「Minisforum UN100L」(Intel N100・4K 3画面・DP1.4)
4.「CHUWI CoreBox 5th」(Core i5-13500H・4K 4画面出力)
5.「CHUWI HeroBox 2023」(Intel N100・4K 2画面・VGA)
6.「BMAX B4 Plus」(Intel N100・4K 3画面出力)
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