AYANEOのミニPC「Retro Mini PC AM02」。早くも「タッチディスプレイ付きで格段に使いやすくなった」と評判です。しかしその一方で「価格に見合った性能なのか分からない」という人も多くいるようです。
そこで今回はその性能を明らかにするために、次の8点を重点的に解説します。
- デザイン(サイズ・重量・VESAマウント)
- ディスプレイ(4インチ、タッチ対応)
- 接続ポート
- 映像出力
- メモリ
- ストレージ
- 冷却システム
- Ryzen 7 8845HSの性能
また、前モデル「Retro Mini PC AM01」との違いも紹介!ベンチマークやゲーム性能、スペック、
購入する前に知っておきたいデメリットや評価、詳細な価格情報もあるので、ぜひ参考にしてみてください。
「Retro Mini PC AM02」が日本で発売開始!
2024年11月2日、中国 AYANEOの新製品「Retro Mini PC AM02」(レトロミニピーシー エーエム02)が発売されました。
Ryzen 7 8845HSを搭載したレトロデザインのミニPCです。
AYANEOからは2024年2月16日に「Retro Mini PC AM01」が発売されています。
このミニPCは「初代Macintoshを彷彿とさせるレトロなデザインがいい」、「Ryzen プロセッサでPCゲームも遊べる」と評判でした。
新モデルはパワフルなプロセッサを搭載し、4インチタッチディスプレイを搭載していることで話題になっています。
もちろん、原神や鳴潮 (Wuthering Waves)、Steamの人気ゲームも快適にプレイできますよ。
それでは早速どんなミニPCなのか、その価格や特徴(メリット)をくわしく見ていきましょう。
この製品の購入はこちら→ Amazon リンク
公式ページ:AYANEO Retro Mini PC AM02 – AYANEO
AYANEO Retro Mini PC AM02 8845HS | 株式会社リンクスインターナショナル
価格は11万5350円・5万円前後のWindows ミニPCよりもお買い得なのか?
「Retro Mini PC AM02」のくわしい特徴(メリット)を見ていく前に、関連した製品の価格を全体的に抑えておきましょう。
まず、新モデル「Retro Mini PC AM02」はAliExpressで137,759円で販売されています。日本でも予想実売価格11万5350円(税込)で発売されるはずですが、まだ入荷していないようです。
一方、前モデル「Retro Mini PC AM01」はAliExpressで40,692円~で販売されていました。こちらは超人気で日本では入手困難です。欲しい人は素直にAliExpressで購入しましょう。
他メーカーではタッチモニター付きのミニPC「Minisforum AtomMan X7 Ti」がAmazonのクーポン適用で148,214円で販売されています。
また、5.5インチのディスプレイを搭載したHigolePC「GOLE1 PRO」がAmazonで33,500円(税込)で販売されています。こちらはCeleron J4125搭載でゲームには不向きですが、動画視聴など軽めの作業であれば問題なく使用できます。
そのほか、CHUWIから発売されたRGBライト付きミニPC「CHUWI LarkBox S」がAliExpressで46,862円で販売中。
AMD Ryzen 7 5700U搭載のミニPC「Blackview MP100」はAliExpressで51,197円で販売中です。
新モデルと同じRyzen 7 8845HSプロセッサ搭載のミニPCは「GEEKOM A8」、「Beelink SER8」、「GMKtec NucBox K8」などがありますが、いずれも10万円以上します。
性能を落としてゲームができればいいと割り切れば約5万円前後でも購入できるようです。
その場合、新モデルとの差は約6万円ほどになります。
果たして新モデル AYANEO「Retro Mini PC AM02」は他のミニPCよりもお買い得なのでしょうか?
くわしい特徴(メリット)を見ていきましょう。
違い1:レトロなボディに4インチのタッチ液晶を搭載・カバーを開けるボタンもあり
新モデル「Retro Mini PC AM02」は80年代の家庭用ゲーム機を彷彿とさせるレトロなデザインを採用しています。
サイズは134 x 146 x 53 mmと非常にコンパクト。
本体の上部には4インチのタッチディスプレイを搭載し、
時刻やCPUなどのシステム情報などを直感的に確認できるようになっています。
また、本体の前面 左側の上部にはカバーオープンボタンを搭載。
ボタンを押しこむことによって、カバーが開き、
前面のインターフェース(USB4、UBS 3.2 Gen2、3.5mmオーディオジャック)を利用できるようになっています。
このカバーは使用しないときに閉じて、本体をシンプルでスマートに、スタイリッシュに見せる役割を担っています。
そのほか、本体の前面 左側の上部に表示灯にもなるクリスタル電源ボタンを搭載。LEDの白い光で光るようになっています。
一方、前モデル「Retro Mini PC AM01」はレトロなデザインを採用していましたが、
4インチのタッチディスプレイやインターフェースのカバーは採用していませんでした。
新モデルは新たに4インチのタッチディスプレイやインターフェースのカバーを採用したことで利便性が向上し、
前モデル以上に使いやすくなっています。
<サイズ・重量を比較>
- 1.「Retro Mini PC AM02」・・・134 x 146 x 53 mm / 約538 g
- 2.「Retro Mini PC AM01」・・・132 x 132 x 64.5 mm / 約486 g
VESAマウントに対応
新モデル「Retro Mini PC AM02」はVESAマウントに対応し、モニターの背面に設置することができます。
マウントに必要なネジなども付属します。
一方、前モデル「Retro Mini PC AM01」はVESAマウントに対応していませんでした。
新モデルはVESAマウントに対応したことで、より省スペースで利用できるようになっています。
<VESAマウント対応を比較>
- 1.「Retro Mini PC AM02」・・・VESAマウントに対応する
- 2.「Retro Mini PC AM01」・・・VESAマウントに対応しない
違い2:4インチのタッチディスプレイで情報を表示・音楽再生の操作もできる
新モデル「Retro Mini PC AM02」は4インチタッチディスプレイを搭載し、さまざまな情報を表示できるようになっています。
<ディスプレイに表示できる内容>
- CPU使用率
- TDP(CPUの発熱量の目安となる)
- メモリ使用量
- ストレージ容量
- バッテリー残量
- ネットワーク状態
また、様々なウィジェットを追加したり、テーマや壁紙を選んだり自分好みにカスタマイズできます。
そのほか、音楽プレイヤーとして、現在再生中の楽曲情報や、再生/一時停止などの操作が可能。
内蔵ストレージに保存されている画像を表示する画像ビューアー機能や
よく使うアプリや機能へすばやくアクセスするためのショートカットの作成も利用できます。
<ディスプレイの機能>
- ウィジェットの追加・・・時計、カレンダー、天気予報、メモ帳など
- 音楽コントロール・・・楽曲情報や、再生/一時停止などの操作
- 画像ビューアー・・・ストレージに内蔵されている画像を表示する
- ショートカット作成・・・頻繁に使うアプリをショートカットとして作成する
一方、前モデル「Retro Mini PC AM01」は4インチのタッチディスプレイを搭載していませんでした。
そのため、さまざまな情報を表示したり、ウィジェットや音楽コントロールなどの機能を利用することができませんでした。
<ディスプレイの有無を比較>
- 1.「Retro Mini PC AM02」・・・ディスプレイあり(4インチ、タッチ対応)
- 2.「Retro Mini PC AM01」・・・ディスプレイなし
違い3:USB4ポートと2つのLANポートを利用できる・USB-C給電端子も搭載
新モデル「Retro Mini PC AM02」はレトロなデザインを採用しつつも、最新のインターフェース(接続ポート)を備え、
さまざまな周辺機器と接続できるようになっています。
前面のインターフェース
前面にはUSB4ポートと2つのUSB 3.2 Gen2 Type-Aポート、3.5 mm オーディオ端子が搭載されています。
USB4は、USB-Cコネクタを使用した高速なデータ転送規格で、
最大40Gbpsのデータ転送、映像出力(DisplayPort)、電力供給(USB Power Delivery)に対応しています。
USB 3.2 Gen 2 Type-AポートはUSB 3.2規格の一つで、最大10Gbps(ギガビット毎秒)の高速な転送を利用できます。
また、USB 3.0(5Gbps)やUSB 2.0(480Mbps)デバイスとも互換性があります。
背面のインターフェース
背面には2つのUSB 2.0 Type-A ポート、Displayport 1.4、HDMI 2.0、1G LANポート、2.5G LANポート、USB-C給電端子、ケンジントンロックが搭載されています。
USB 2.0 Type-Aは最大480Mbps(メガビット毎秒)の転送が可能で、USB 1.1の最大速度(12Mbps)よりも高速です。
LANポートは2つありますが、それぞれ通信の速度が異なっています。2.5Gの方が1Gよりも高速です。
ケンジントンロックは物理的に固定するためのセキュリティ機構で、デバイスを机や固定物に結び付けることができ、盗難を防ぐ効果があります。
前モデルと比較
一方、前モデル「Retro Mini PC AM01」は
前面にUSB 3.2 Gen1 Type-C(画面出力不可)と3.5 mm オーディオ端子を、
背面に3つのUSB 3.2 Gen2 Type-Aポート、USB 2.0 Type-Aポート、Displayport 1.4、HDMI 2.0、ギガビット有線LANポート、DCポートを搭載していました。
新モデルは新たにUSB4ポートやUSB-C給電端子、2つのLANポートを搭載し、より快適に使えるように改善されています。
違い4:3画面出力に対応・3つの画面に同時に映像出力できる
新モデル「Retro Mini PC AM02」はUSB4、Displayport 1.4、HDMI 2.0ポートを組み合わせて、
3つのモニターに同時に映像出力できます。
また、Displayport 1.4を搭載し、8K解像度を60Hzでサポート。
4K解像度では120Hzのリフレッシュレートに対応しています。
そのほか、MST機能により、1つのDisplayPort出力から複数のディスプレイを接続することもできます。
<映像出力用のポート>
- USB4・・・変換アダプターを利用することでDisplayportとして利用できます。
- Displayport 1.4・・・最大転送速度は32.4 Gbps、8K解像度、HDR、MST機能
- HDMI 2.0・・・最大18 Gbpsのデータ転送、4K 60Hz、HDR、最大32チャンネルのオーディオ
一方、前モデル「Retro Mini PC AM01」はHDMI 2.0 と DisplayPort 1.4を搭載し、最大2台までの映像出力に対応していました。
新モデルは映像出力できる台数が1つ増え、より快適に作業できるように改善されています。
<映像出力を比較>
- 1.「Retro Mini PC AM02」・・・最大3台(USB4、Displayport 1.4、HDMI 2.0)
- 2.「Retro Mini PC AM01」・・・最大2台(Displayport 1.4、HDMI 2.0)
違い5:32GB DDR5 メモリ搭載で最大64GBまで増設できる
新モデル「Retro Mini PC AM02」は32GB DDR5-5600 デュアルチャンネルメモリを搭載し、
動画編集や3Dモデリングなどもスムーズに動作します。
また、2つのメモリスロット(SO-DIMM)を搭載し、合計で最大64GBまで増設・拡張できます。
一方、前モデル「Retro Mini PC AM01」は16GB DDR4-2400 /32GB DDR4-3200 メモリを搭載していました(増設は不可)。
新モデルはより高速なメモリ規格を採用し、増設によってメモリ容量を増やせるように改善されています。
<メモリを比較>
- 1.「Retro Mini PC AM02」・・・32GB DDR5-5600 (最大64GBまで)
- 2.「Retro Mini PC AM01」・・・16GB DDR4-2400 /32GB DDR4-3200 (増設不可)
違い6:1TB M.2 2280 NVMe ストレージを搭載・最大8TBまで拡張できる
新モデル「Retro Mini PC AM02」は1TB M.2 2280 NVMe ストレージを搭載し、
大量の写真や動画ファイル、アプリケーションを保存できます。
また、ストレージ用の拡張スロットを搭載し、M.2 2280 PCle 4.0 で最大8TBまで増設できます。
一方、前モデル「Retro Mini PC AM01」は512GB M.2 2280 NVMe ストレージを搭載し、
PCIe Gen3 x4接続のM.2 SSD、もしくは2.5インチ SSD(SATA 3.0)で増設できるようになっていました。
新モデルはより高速な規格のストレージを搭載し、容量も2倍多くなっています。
<ストレージを比較>
1.「Retro Mini PC AM02」・・・1TB M.2 2280 NVMe PCIe 4.0×4 (M.2で最大8TBまで)
2.「Retro Mini PC AM01」・・・512GB M.2 2280 NVMe(M.2、2.5HDDで増設可能)
違い7:銅製4連ヒートパイプと大型タービンファンで強力に冷却できる
新モデル「Retro Mini PC AM02」は強力な冷却システムを備え、本体の高熱化を防ぐことができます。
具体的には、CPUから発生した熱を効率的にヒートシンクに伝えるために銅製のヒートパイプ4本を採用。
ヒートパイプによって循環した熱を高速回転するタービンファンで外部に排出します。
また、温度センサーによってリアルタイムに温度を監視。
ファン回転数を自動調整することで、静音性と冷却性能のバランスを最適化しています。
なお、ヒートシンクには、表面積が広いアルミニウムフィンも採用されており、放熱効率を高めています。
<冷却システムの特徴>
- 銅製4連ヒートパイプ・・・CPUから発生した熱を効率的にヒートシンクに伝える
- 大型アルミニウムフィン・・・放熱効率を高めるため、ヒートシンクに表面積が広いアルミニウムフィンを採用
- 大型タービンファン・・・高速回転し、ヒートシンクから熱を外部に排出します。
- スマートファンコントロール・・・温度センサーによってリアルタイムに温度を監視、ファン回転数を自動調整する
一方、前モデル「Retro Mini PC AM01」は1本のヒートシンクとファンを採用した冷却システムを搭載していました。
新モデルとの違いはヒートパイプの数で、新モデルは4本採用して冷却性能を高めています。
<冷却性能を比較>
- 1.「Retro Mini PC AM02」・・・非常に高い
- 2.「Retro Mini PC AM01」・・・高い
Ryzen 7 8845HSの性能とベンチマーク
新モデル「Retro Mini PC AM02」はAMD Ryzen 7 8845HS プロセッサを搭載しています。
このプロセッサはAMDが開発した高性能なモバイルプロセッサーで、AI処理能力に優れているという特徴があります。
具体的には4nmプロセスで製造された8コア、16スレッド、最大5.1GHz駆動のCPUと、AIエンジン「AMD Ryzen AI」を搭載。
高度なデータ分析や画像や動画・3Dコンテンツの生成をよりスムーズに利用できるほか、
AIを活用したサービス(ChatGPT、Stable Diffusion、Microsoft Copilot、Google Geminiなど)なども高速に動作します。
同じプロセッサはミニPCの「GEEKOM A8」、「Beelink SER8」、「GMKtec NucBox K8」などにも搭載されています。
PassmarkのCPUベンチマークは約2万9千 (28899) 前後を記録しています。
<CPUのベンチマーク結果>
- PassmarkのCPUベンチマークで「28899」
- Geekbench 6のシングルコア「2352」、マルチコア「11125」
- Cinebench R23 シングルコア「1788」、マルチコア「14456」
性能的には、インテルのCore i9-13900HやCore Ultra 9 185Hと同じくらいの性能を発揮します。
また、AMD Ryzen 9 8945HSやRyzen 7 7840HSよりもやや低く、
Ryzen 7 7735HSよりも高い性能を発揮します。
<CPUランキング>
- 1.AMD Ryzen 7 8700G (Minisforum MS-A1)・・・Passmark:31723
- 2.Ryzen 9 7940HS (GEEKOM A7 / MINISFORUM UM790 Pro)・・・Passmark:30504
- 3.AMD Ryzen 9 8845HS (GEEKOM A8)・・・Passmark:29381
- 4.AMD Ryzen 9 8945HS (MINISFORUM UM890 Pro)・・・Passmark:29246
- 5.Ryzen 7 7840HS (Beelink SER7/MINISFORUM UM780 XTX)・・・Passmark:29937
- 6.Core i9-13900H (Minisforum MS-01)・・・Passmark:29694
- 7.★ Ryzen 7 8845HS (Retro Mini PC AM02 / GEEKOM A8/Beelink SER8/GMKtec NucBox K8)・・・Passmark:28708
- 8.Core Ultra 9 185H (Minisforum AtomMan X7 Ti)・・・Pssmark:28465
- 9.Core i9-12900H (GEEKOM XT12 Pro)・・・Passmark:28206
- 10.Ryzen 7 7735HS (GMKtec NucBox K5)・・・Passmark:24225
- 11.Core Ultra 5 125H (MINISFORUM UH125 Pro/GMKtec NucBox K9)・・・Pssmark:22418
- 12.Ryzen 7 5800H (Beelink SER5 MAX)・・・Passmark:21080
- 13.Core i9-11900H (GMKtec M4)・・・Passmark:20647
- 14.Core Ultra 7 155U (GMKtec NucBox K9)・・・Pssmark:16069
グラフィック性能
CPU内蔵のGPUはRadeon 780M グラフィックスで、PCゲームや画編集、3Dモデリングなど、高負荷な作業でも快適にこなすことができます。
3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアで約「8000」前後を記録しています。
インテルのore Ultra 9 185Hが内蔵するインテル Arc グラフィックスも同じくらいのスコアになっています。
<GPUのベンチマーク結果・グラフィック性能>
- Fire Strike グラフィックスコアで「7916」
- Fire Strike Extreme グラフィックスコアで「4156」
- Time Spy グラフィックスコアで「3327」
ゲーム性能
ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシーのベンチマークの
FHD解像度で高品質(デスクトップPC)設定で「5020」(普通)を記録しています。
非常に負荷の高いPCゲームはプレイできませんが、それ以外のPCゲームはプレイ可能です。
原神は画質「中」もしくは「高」設定で 50-60 FPSで動作します。
戦闘シーン、爆発シーンなど負荷のかかるシーンでは30 FPSまで下がることがあります。
また、街中を歩く、草原を走るなど負荷のかからないシーンでは60 FPS 以上を記録することもあります。
ARMORED CORE VI (アーマード・コア6)はややグラフィック性能が足りなく、動作に遅延が生じることがあります。
画質を中 以下に下げるとある程度 快適にプレイできるようになるようです。
各ゲームタイトルのフレームレートは以下の通りです。
- 原神・・・60 FPS (画質 中)
- ARMORED CORE VI・・・30 FPS (画質 中)
- パルワールド・・・60 FPS (画質 低 720P)
- エルデンリング・・・75 FPS (画質 中)
- Apex Legends・・・70 FPS (フルHD、画質 中)
- サイバーパンク2077・・・60 FPS (画質 低)
- ゴット・オブ・ウォー・・・70 FPS (画質 低 + FSR)
- フォークライ 6・・・86 FPS (画質 中)
- Forza Horizon 5・・・64 FPS (画質 高)
- FIFA 22・・・152 FPS (画質 最高)
- Valorant・・・126 FPS (画質 カスタム)
「Retro Mini PC AM02」のデメリット
「Retro Mini PC AM02」のデメリットを紹介します。
デメリット1:安価な2.5インチHDD/SSDで増設できない
新モデル「Retro Mini PC AM02」は安価な2.5インチHDD/SSDでの増設に対応していません。
一方、前モデル「Retro Mini PC AM01」はマウントを設けることで、安価な2.5インチHDD/SSDで増設できました。
デメリット2:電源を内蔵していない
新モデル「Retro Mini PC AM02」は電源ユニットを内蔵していません。
そのため、本体を持ち運ぶさいには、ACアダプターも一緒に持ち歩く必要があります。
一方、「Beelink EQ6」や「Beelink EQ13」は電源ユニット内蔵で、ACアダプターなしで使用できます。
デメリット3:冷却ファンの音が気になるときがある
新モデル「Retro Mini PC AM02」は銅製4連ヒートパイプと大型タービンファンを使った強力な冷却システムを搭載していますが、
負荷のかか際にファンの音が気になるときがあります。
そのため、静音で作業したいときにファンの音が邪魔になる可能性があります。
「Retro Mini PC AM02」のスペック
- 型番 AYANEO AM02-8845HS-32G/1T
- プロセッサ AMD Ryzen 7 8845HS
※4nm/8コア/16スレッド/最大5.1GHz - GPU AMD Radeon 780M 2700 MHz 12コア
- RAM(メモリ)32 GB DDR5-5600 Dual Channel
- 拡張メモリ 最大64GBまで
- ストレージ 1 TB M.2 2280 NVMe PCIe 4.0×4 ※Dual SO-DIMM スロット
- 拡張ストレージ M.2 2280 PCle 4.0 で最大8TBまで
- 電源 ACアダプター
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2
- 有線LAN 1000Mbps x1、2.5Gbps x1
- インターフェース USB4 x1、USB 3.2 Gen2 Type-A x2、USB 2.0 Type-A x2、USB-C給電端子 x1、Displayport 1.4 x1、HDMI 2.0 x1、1G LAN x1、2.5G LAN x1、3.5 mm オーディオ端子 x1
- 映像出力 3画面出力
- 冷却 銅製4連ヒートパイプ+ヒートシンク
- VESA 対応
- ケンジントンロック 対応
- OS Windows 11 Home (64 bit)
- サイズ 134 x 146 x 53 mm(DxWxH)
- 重量 約538 g
- カラー レトロ
- 付属品 電源アダプタ、USB-C電源ケーブル、HDMIケーブル、説明書、工具類、ネジセット
「Retro Mini PC AM02」の評価
7つの基準で「Retro Mini PC AM02」を5段階で評価してみました。
- スペック:★★★★
- デザイン:★★★★★
- 通信:★★★★
- 機能(拡張性):★★★
- 冷却性能:★★★
- 使いやすさ:★★★★★
- 価格:★★★
<総合評価>
2024年2月16日に発売されたAYANEO「Retro Mini PC AM01」の後継モデルになります。
従来のレトロデザインを踏襲しつつ、ボディに4インチのタッチディスプレイを搭載。
パワフルなRyzen 7 8845HS プロセッサも採用し、ハイスペックなミニPCに進化しています。
注目はレトロなデザインに加えて、実用的なタッチディスプレイを搭載していることです。
このディスプレイは一般的なディスプレイとは異なり、CPUの使用状況やネットワークの状態を表示したり、
音楽再生や画像表示に使用したりするものです。
2024年5月20日に発売された「Minisforum AtomMan X7 Ti」にも同様のタッチパネルが搭載されていましが、
ミニPCを使う上ではかなり便利な機能です。
具体的にはゲームをプレイしながら、CPUにどのくらいの負荷がかかっているかが確認でき、
通信トラブルが起こった際にも瞬時にネットワークを確認できます。
「Retro Mini PC AM02」の場合はこれらに加えて、テーマや壁紙のデザインを変えたり、
天気や時刻などを表示するウィジェットをカスタマイズできるので、さらに便利に使えそうです。
ゲームの性能に関してはグラフィック性能がグラボのGTX 1650(3DMark Fire Strike:9000)にかなり近いので、
ほとんどのPCゲームがプレイ可能です。
4本のヒートパイプを備えた強力な冷却システムもあるので、長時間のプレイでも高熱化することなくプレイできそうです。
そのほか、前モデルと違い、メモリも最大64GBまで拡張できるようになっています。
ストレージ用の拡張スロットもあり、購入後に最大8TBまで増設することもできます。
(まとめ)
新モデル「Retro Mini PC AM02」は4インチのタッチディスプレイを搭載したことで、
利便性が大幅に向上し、自分好みにカスタマイズする楽しみも加わっています。
パワフルなRyzen 7 8845HS プロセッサと強力な冷却システムでゲーム性能も非常に高く、
メモリ・ストレージの拡張もできるので、レトロなゲーミングPCが欲しい人に最適です。
「Retro Mini PC AM02」の価格・販売先
※11月2日に発売予定ですが、入荷した痕跡はまだありません。
※予想実売価格は11万5350円(税込み)。
ECサイト
AliExpressで137,759円、
で販売されています。
Amazonで「Retro Mini PC AM02」をチェックする
楽天市場で「Retro Mini PC AM02」をチェックする
ヤフーショッピングで「Retro Mini PC AM02」をチェックする
AliExpressで「Retro Mini PC AM02」をチェックする
米国 Amazon.comで「Retro Mini PC AM02」をチェックする
※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
AliExpressで激安ガジェットをお得に購入する方法を徹底 解説
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「Retro Mini PC AM02」に似た性能をもつミニPCも販売されています。
「Minisforum AtomMan X7 Ti」
Minisforumから発売された4インチのタッチスクリーン付きミニPCです(2024年5月20日に発売)。
Windows 11、第14世代のIntel Core Ultra 9 185H プロセッサとIntel Arc graphics、DDR5-5600メモリを搭載。2つのM.2 PCIe 4.0 SSD スロットを搭載しています。
また、システム監視、性能調整、時間表示、テーマ切り替え、最大96GBまでのメモリ拡張、最大 4TBまでのストレージ拡張、1080P HD カメラ(プライバシー保護)、デュアルマイク、冷却システム 「コールドウェーブ」、Wi-Fi 7、BlueTooth 5.4に対応しています。
価格は、Amazonで182,980円(税込・34766円 OFFクーポン付き)、楽天市場で152,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで153,589円、AliExpressで181,322円、米国 Amazon.comで$847.99、です。
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HigolePC「GOLE1 PRO」
HigolePCから発売された5.5インチのディスプレイ付きのミニPCです。
第10世代のインテル Celeron J4125、8GB LPDDR4メモリ、HD IPS液晶、128GB eMMCストレージ、1700mAhバッテリー、スピーカー、マイクを搭載しています。
また、4K 2台同時出力、5点マルチタッチ操作、最大256GBまでのストレージ拡張、2つのHDMIポート、ファンレス設計、セキュリティ TPM 2.0、USB3.0 x4、Type-C (電源用)1 x1、ギガビット有線LAN通信、Wi-Fi 6 、Bluetooth 5.2に対応しています。
価格は、Amazonで33,500円(税込)、楽天市場で37,500円(送料無料)、AliExpressで47,597円、米国 Amazon.comで$289.99 ($40 OFFクーポン付き)、です。
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「CHUWI LarkBox S」
CHUWIから発売された第12世代 Intel Core i3-1220P 搭載のミニPCです(2024年10月 発売)。
Windows 11 Home、16GB DDR4 3200MHzメモリ、512GB PCIe 3.0 SSD ストレージ、SO-DIMM スロットを搭載しています。
また、RGBライト、4K 3画面出力、最大64GBまでのメモリ拡張、冷却システム、最大 1TB までのストレージ拡張、VESAマウント、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.1、1Gbpsのギガビット有線LAN通信に対応しています。
価格は、AliExpressで46,862円 (16GB+512GB)です。
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「Blackview MP100」
Blackviewから発売されたRyzen 7 5700U 搭載のミニPCです。
Windows 11 Pro、AMD Ryzen 7 5700U、32GB DDR4 3200 MHz メモリ、1TB M.2 ストレージを搭載しています。
また、RGBライト(RGB Ambient Light)、4K 3画面出力(Type-C、DP、HDMI)、冷却システム 、M.2で最大2TBまでの拡張、2.5インチ SSD/HDD でのストレージ 増設、VESAマウント、Type-C x2 (10Gbps/最大4K 60Hz)、USB 3.2 Gen2 x2 (10Bps)、USB 2.0 (480Mbps)、DisplayPort(最大4K 144MHz)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2に対応しています。
価格は、AliExpressで51,197円(16GB+512GBモデル)です。
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