
2022年6月28日に発売された「BOOX Note Air2 Plus」は、Android 11を搭載した10.3インチの大画面E Inkタブレットです。目に優しいディスプレイと紙のような書き心地で、デジタルノートや電子書籍リーダーとして注目を集めています。
このレビューでは、BOOX Note Air2 Plusが日々の読書やメモ作業をどれだけ快適にするのか、前モデル「BOOX Note Air2」とどのように違っているのか、そのパフォーマンスと使い勝手を徹底的に検証しました。
【先に結論からお伝えしましょう】
BOOX Note Air2 Plus の長所(Pros):
- 目に優しい10.3インチの大画面E Inkディスプレイ
- 前モデル(Note Air2)より約1.2倍に増強されたバッテリー容量 (3000mAh → 3700mAh)
- Google Playストア対応で「Kindle」や「OneNote」などのAndroidアプリが利用可能
- 厚さ5.8mm、重量440gのスリムで高級感のある深緑色の金属ボディ
- Snapdragon 665と4GBメモリによるE Ink端末としては軽快な動作
- Gセンサー搭載による便利な画面自動回転機能
BOOX Note Air2 Plus の短所(Cons):
- 発売時72,800円(税込)という高価な価格設定
- 付属ペンに消ゴム機能がなく、本体への固定磁力が弱い
- microSDカードスロット非搭載でストレージ拡張ができない
- 一部のサードパーティ製Androidアプリでは動作のもたつきを感じる
- 純正マグネティックケース装着時に充電ポートが塞がれる
総合評価:
BOOX Note Air2 Plusは、目に優しい10.3インチの大画面と驚異的なバッテリー持続時間、薄型軽量ボディを兼ね備えたE Inkタブレットです。前モデル(Note Air2)からバッテリー性能が約1.2倍向上し、長時間の読書やノート作業がより快適になりました。高価な点やmicroSD非対応などの欠点はありますが、PDF文献の閲覧やデジタルノートとして紙の代わりを求めるユーザーにとって、非常に強力な選択肢となります。
<この記事で分かること>
- 前モデル「BOOX Note Air2」からの具体的な変更点(バッテリー、カラーなど)
- 「Kindle」や「Kobo」など電子書籍アプリの使い勝手
- 「OneNote」や「Evernote」での手書きの遅延(ラグ)と実用性
- 実際のバッテリー持ち(数日~数週間)と充電速度
- 付属ペン「BOOX Pen Plus」の書き心地と、別売りペンの必要性
- Gセンサー(自動回転)や画面分割機能の利便性
- microSDカード非搭載やケース装着時の充電問題などの弱点
- 項目別にまとめたリアルな口コミ情報
- 詳細なスペック一覧と5段階評価
- 最新の価格とお得な購入先(販売終了)
この記事を最後まで読むことで、「BOOX Note Air2 Plus」がニーズに合うデバイスかどうか、はっきりと分かるはずです。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
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公式ページ ONYX BOOX Note Air 2 Plus E Reader
検証してわかった「BOOX Note Air2 Plus」の魅力(メリット)
ここでは、E Inkタブレット「BOOX Note Air2 Plus」を実際に使用して感じた魅力(メリット)について、前モデルとの違いにも触れながら詳しく書いていきます。
洗練されたデザインと便利な自動回転機能
厚さわずか5.8mmのスリムなアルミニウムボディは、手に持つだけで満足感があります。カラーリングも前モデルのブルーから深緑へと変更され、より落ち着いた高級感をまとっています。また、Gセンサー(重力センサー)を搭載している点も便利です。デバイスの向きを変えるだけで自動的に画面が回転するため、縦書きの電子書籍を読んでいて、すぐに見開き表示に切り替えたい時などに重宝しました。
前モデルから進化した「バッテリー持ち」という安心感
「BOOX Note Air2」と比較して最も恩恵を感じたのが、バッテリー性能の向上です。前モデルの3000mAhに対し、Note Air2 Plusは3700mAhへとバッテリー容量が約1.2倍に増強されています。この差は非常に大きく、実際の使用感として「充電の心配が格段に減った」という安心感につながりました。毎日朝から晩まで仕事のメモや電子書籍の閲覧に使っていても、数日間は充電なしで乗り切れる感覚です。頻繁に充電ケーブルに接続するストレスから解放され、デバイスの携帯性が真に活かされるようになったと感じます。
ストレスフリーな書き心地と高性能ハードウェア
CPUにSnapdragon 665(8コア)、メモリ4GB、ストレージ64GB(UFS2.1)を搭載しており、E Ink端末としては非常に高性能です。このスペックのおかげで、アプリの起動や切り替え、容量の大きいPDFファイルの読み込みもスムーズです。E Ink特有の描画の遅延は最小限に抑えられており、特に標準のノートアプリでの手書きは、まるで紙に書いているかのような自然な反応速度で、遅れを感じることはありませんでした。
注目すべきは、サードパーティ製アプリでの手書き性能が改善されている点です。以前のモデルでは動作が遅くなりがちだった「OneNote」や「Evernote」でも、実用的な速度で手書きメモが取れるようになっており、仕事の効率が大幅に向上しました。
Google Playストア対応とAndroid 11の柔軟性
最大の魅力は、OSにAndroid 11を搭載し、Google Playストアが標準で利用できる点です。これにより、単なる電子書籍リーダーやデジタルノートに留まらず、汎用性の高いタブレットとして機能します。普段から愛用している「Kindle」アプリはもちろん、「Kobo」や「BookLive!」など、好みの電子書籍アプリを自由にインストールして利用できるのは大きな利点です。また、ファイル管理に「OneDrive」を使ったり、メモアプリとして高機能な「OneNote」や「Evernote」を活用したりと、自分のワークフローに合わせて柔軟にカスタマイズできる喜びを感じました。
まとめ:メリット
- バッテリー容量が前モデル「BOOX Note Air2」の3000mAhから3700mAhへ約1.2倍に増加し、充電の頻度が減少。
- Snapdragon 665と4GBメモリ搭載で動作が軽快。特に「OneNote」など外部アプリでの手書き性能が向上。
- 厚さ5.8mmの深緑色のスリムな金属ボディと、便利なGセンサー(自動回転機能)を搭載。
- Google Playストアに標準対応し、「Kindle」や「OneNote」など好きなAndroidアプリを自由に使える。
検証してわかった「BOOX Note Air2 Plus」の欠点(デメリット)
ここでは、「BOOX Note Air2 Plus」を実際に使用して感じた欠点(デメリット)について、詳しく書いていきます。
付属ペンの機能と磁力の弱さ
標準で付属する「BOOX Pen Plus」には消しゴム機能がありません。そのため、書いた文字を消すには、いちいちメニューから消しゴムツールを選択する必要があり、思考の流れが中断されがちです。消しゴム機能付きの「Boox Pen 2 Pro」は別売りで、約1万円と高価なのも残念です。また、ペンは本体側面に磁石で装着できますが、この磁力が非常に弱く、バッグの中で移動している間に外れてしまうことが多々ありました。
サードパーティ製アプリの動作遅延
Androidタブレットとして「Google Playストア」が使えるのは魅力ですが、すべてのアプリが快適に動作するわけではありません。標準のノートアプリは高速ですが、例えば「Google Keep」で手書きを試みると、描画がワンテンポ遅れる感覚がありました。また、「Microsoft Word」での文書編集も、E Inkのリフレッシュレートが追いつかず、入力にはストレスを感じます。万能なAndroidタブレットとして期待すると、動作のもたつきに失望するかもしれません。
ストレージの拡張性(SDカードスロット非搭載)
内蔵ストレージは64GB(UFS2.1)と、前モデル「BOOX Note Air」の32GBから倍増しており、コミックやPDFを多量に保存するには十分な容量です。しかし、本機にはmicroSDカードスロットが搭載されていません。そのため、64GB以上のデータを持ち歩きたい場合、クラウドストレージを利用するか、PCにデータを退避させる必要があり、拡張性に欠ける点はデメリットだと感じました。
急速な新製品の登場サイクル
BOOXシリーズは製品の更新サイクルが非常に速い傾向があります。「BOOX Note Air2」が登場してから短期間で、バッテリーを増量した本機「Note Air2 Plus」が発売されました。購入した直後に、さらに少し改良された新モデルが登場するのではないかという不安が常につきまといます。高価なデバイスだからこそ、じっくりと選びたいのに、買い時を見極めるのが非常に難しいと感じました。
専用ケース装着時の充電問題
別売りの純正マグネティックケースは本体をしっかり保護してくれますが、設計上の問題点があります。ケースを閉じた状態、あるいは裏側に折り返した状態では、本体側面のUSB-Cポートが覆われてしまいます。そのため、デバイスを保護しながら充電することができず、充電のたびにケースから外すか、中途半端に開く必要があり、不便に感じました。
価格設定の高さ
最大のネックは、その価格です。発売時の価格は72,800円(税込)と、E Inkタブレットとしては非常に高価な部類に入ります。性能や質感を考慮しても、同価格帯には「iPad Air」などの高性能なカラー液晶タブレットが視野に入ってきます。電子書籍やノート取りという特定の用途にこの金額を投じるのは、かなりの決断が必要です。多機能性を求めると、コストパフォーマンスの面で悩ましく感じました。
まとめ:デメリット
- 付属ペンに消しゴム機能がなく、磁石での固定も弱い。
- 「Google Keep」など、一部のサードパーティ製Androidアプリでは動作遅延を感じる。
- microSDカードスロットが非搭載で、64GB以上のストレージ拡張ができない。
- 新モデルが次々と発売されるため、購入のタイミングが難しい。
- 純正マグネティックケースを装着すると、USB-Cポートが塞がれ充電が不便。
- 72,800円(税込)という価格は、E Ink端末として高価。
BOOX Note Air2 Plusの口コミ情報 まとめ
ここでは、「BOOX Note Air2 Plus」に関する口コミや個人的な意見を、項目別に箇条書きでまとめていきます。
デザイン
- 本体カラーは深緑色で、落ち着いた色合いが非常に魅力的です。
- 厚さはわずか5.8mmと驚くほど薄く、洗練された印象を受けます。
- アルミニウムの外装は耐久性があり、しっかりとした高級感のある手触りです。
- 一方で、デバイスは壊れやすいという意見もあり、保護ケースの使用が推奨されます。
- 電源ボタンとUSB-Cポートは本体の左側面に配置されています。
- 別売りの純正フォリオケースを装着するとUSB-Cポートが塞がれてしまい、ケースを閉じたまま充電できない点が不便です。
ディスプレイ
- 10.3インチのE Inkディスプレイは227dpiの解像度を持ち、テキスト表示が非常に鮮明です。
- E Inkスクリーンは目に優しく、長時間の読書でも疲れにくいです。
- フロントライトは暖色(オレンジ系)と寒色(ブルー系)の両方を搭載しており、好みに合わせて細かく調整できます。
- 複数のリフレッシュモード(速度設定)が用意されており、読書(高画質)からWeb閲覧(高速)まで用途に応じて切り替えが可能です。
- フロントライトの層がディスプレイ上にあるため、ペン先と実際の描画位置との間にわずかな隙間(ギャップ)を感じることがあります。
パフォーマンス
- CPUにはSnapdragon 665(8コア)、メモリには4GB LPDDR4Xを搭載しています。
- サードパーティ製アプリ(例:「Microsoft Word」)は最適化されていないため、動作が遅く感じることがあります。
- ストレージは64GB UFS2.1で、前モデル「BOOX Note Air」の32GBから倍増しました。
- E Ink端末としては動作が軽快で、アプリの切り替えなどもスムーズに感じられます。
- 電源オフからの起動には時間がかかる(約1分)という意見があります。
スタイラスペンとキーボード
- 付属の「BOOX Pen Plus」での書き心地は非常に自然で、紙に書いている感覚に近いです。
- 手書きの遅延(ラグ)は最小限に抑えられており、快適にメモが取れます。
- ペンは本体側面に磁石でくっつきますが、磁力が弱く、持ち運び中に外れやすいため注意が必要です。
- 付属ペンには消しゴム機能が搭載されていません。消しゴム機能付きの「Pen2 Pro」は別売りで高価です。
- 標準のノートアプリは、レイヤー機能や投げ縄ツール、テンプレートなど、機能が豊富で強力です。
- 「OneNote」や「Evernote」での手書き性能は、以前のモデルより改善され、実用的になりました。
- Bluetoothキーボードを接続して、Google DocsやMicrosoft Wordなどでテキスト入力を行うことも可能です。
バッテリー持ちと充電
- バッテリー容量は3700mAhで、前モデル「BOOX Note Air2」の3000mAhから約1.2倍に増強されています。
- スタンバイモードでのバッテリー寿命は最大5週間とされています。
- 実際の使用感として、非常に頻繁に使っても3日間は充電不要であったという声や、集中的な使用で数日、読書のみなら数週間持つという意見があります。
- 1日30~60分の使用であれば、2~4週間は持つというレビューもあります。
- 一方で、頻繁に使用し、フロントライトの点灯時間を長くすると、バッテリーの持ちは1週間近くなる場合があります。
- バッテリー消費の主な要因はフロントライトの点灯であるとの指摘があります。
- 充電速度については、約2時間弱で充電が完了するという意見があります。
- 急速充電には対応していないようですが、バッテリーの持続時間を考えれば問題ないという声もあります。
- 充電ポート(USB-C)は本体左側面にあり、純正フォリオケースを装着した状態では充電ができないという不便さが指摘されています。
オーディオと通信性能
- 本体にはシングルスピーカーが搭載されています。
- 音質はあまり良くなく、キンキンした音だと評されています。
- オーディオブックを聴く程度であれば問題なく使用できます。
- Wi-Fiは5GHz帯(802.11ac)に対応しています。
- Bluetooth 5.0に対応しており、ワイヤレスイヤホンやキーボードなどに接続できます。
OSと機能
- OSはAndroid 11を搭載。
- Google Playストアが標準で利用可能で、登録作業なしにすぐにアプリをインストールできる。
- 「Kindle」や「Kobo」、「Google Drive」など、仕事や読書に必要なアプリの追加が可能。
- UI(ユーザーインターフェース)は独自にカスタマイズされており、一般的なAndroidタブレットとは異なる。
- 画面左側にライブラリ、ストア、メモなどの主要機能が並ぶ縦型メニューが配置されている。
- インターフェースは最初は直感的ではない、という評価も。
- 製品発売から3年間のファームウェアアップデートが提供される。
- 画面分割機能に対応し、2つのアプリを同時に使用可能(例:PDFとノート)。
- PDF翻訳機能(画面分割時)を搭載。
- 「BOOXDrop」機能により、PCやスマートフォンとのファイル転送が高速。
- 5GBの無料クラウドストレージ(Onyx Cloud)が利用可能。
- 指紋認証などの生体認証機能は非搭載。
BOOX Note Air2 Plusのスペック
- ディスプレイ: 10.3インチ HD Carta Einkスクリーン (解像度1404×1872 Carta , 227 dpi , 静電容量方式タッチ)
- フロントライト: フロントライト(暖色及び寒色)
- プロセッサ: Snapdragon 665(8コア)
- RAM(メモリ): 4GB LPDDR4X
- ストレージ: 64GB UFS2.1
- バッテリー: 3700mAh
- 駆動時間: 最大5週間(スタンバイモード)
- ワイヤレス通信: WiFi (802.11b/g/n/ac, 2.4GHz + 5GHz) , Bluetooth 5.0
- インターフェース: USB Type-C (OTGサポート)
- センサー: Gセンサー
- スピーカー: シングル
- マイク: あり
- スタイラスペン: BOOX Pen Plus (4096段階筆圧検知ワコムペン)
- OS: Android 11.0 (Google Playストア対応)
- サイズ: 229.4×195.4×5.8 mm
- 重量: 440g
- カラー: 深緑
- 付属品: BOOX Pen Plus , USB-C cable , スクリーンプロテクター(添付済) , クイックスタートガイド , 保証書 , 日本語初期設定マニュアル
- 電子書籍フォーマット: pdf, djvu, azw, azw3, doc, docm, docx, epub , fb2, fbz, html, mobi, odt, prc, rtf, sxw, trc, txt, chm, ppt
- 画像フォーマット: jpg, png, bmp, tiff, cbr, cbz
- 音楽フォーマット: wav, mp3
BOOX Note Air2 Plusの評価
10の評価基準で「BOOX Note Air2 Plus」を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
ディスプレイの見やすさ: ★★★★★
227dpiの解像度と目に優しいマット仕上げ、色調整可能なフロントライトで非常に見やすい。
ペンでの描画性能: ★★★★☆
紙のような書き心地と低遅延は素晴らしいが、付属ペンに消しゴムがなく、一部アプリでは遅延も。
パフォーマンス: ★★★★☆
E Ink端末としては高速なSnapdragon 665と4GBメモリで、アプリ起動やスクロールは軽快。
機能: ★★★★★
Google Playストア対応が最大の強み。Gセンサーによる自動回転や画面分割機能も便利。
接続性: ★★★☆☆
Wi-Fi 5とBluetooth 5.0に対応するが、microSDカードスロット非搭載で拡張性に欠ける。
バッテリー: ★★★★★
3700mAhの大容量で、前モデルより大幅に改善。数日から数週間の使用に耐える。
デザイン: ★★★★★
5.8mmの薄型アルミボディと深緑のカラーは、非常にスタイリッシュで高級感がある。
オーディオ: ★★☆☆☆
シングルスピーカー搭載だが音質はキンキンと響き、オーディオブック向きとは言えない。
価格: ★★☆☆☆
7万円超という価格は、E Inkタブレットとして非常に高価で、購入のハードルが高い。
使いやすさ: ★★★☆☆
OSは柔軟だが、ペンの磁力が弱く、ケース装着時に充電ポートが塞がるなど物理的な欠点も。
【総評】 ★★★★☆
目に優しい10.3インチの大画面と携帯性
本機の最大の強みは、紙のA5サイズに近い10.3インチのE Inkディスプレイを搭載している点です。物理的なサイズが大きいため、固定レイアウトのPDFやコミックの見開き表示にも十分対応できます。E Inkは液晶とは異なり、紙のように目に優しく、長時間の読書や資料確認による目の疲れを大幅に軽減してくれます。また、暖色と寒色の調整が可能なフロントライトを内蔵しており、暗い場所での読書も快適です。これだけの大画面でありながら、本体の厚さはわずか5.8mm、重量も約440gとスリムかつ軽量に抑えられており、携帯性も確保されています。
メリット2:進化したバッテリー持続時間と自然な書き心地
前モデル「BOOX Note Air2」と比較して、バッテリー容量が3000mAhから3700mAhへと約1.2倍に増強された点は、実用面で非常に大きなメリットです。E Ink端末はもともとバッテリー持ちが良いですが、この強化により、一度の充電で数日から、使い方によっては数週間という驚異的な持続時間を実現しています。頻繁な充電のストレスから解放され、デバイス本来のポータビリティが向上しました。また、専用フィルムとスタイラスペンによる書き心地も特筆すべき点です。遅延が少なく、まるで紙に書いているかのような自然な筆記体験は、デジタルノートとしての完成度を高くしています。
購入前の注意点:価格と物理的な制約
最も大きなハードルは、72,800円(税込)という発売時価格です。E Inkタブレットとしては非常に高価な部類に入り、同価格帯の高性能な液晶タブレットも選択肢となるため、用途を明確にする必要があります。また、ハードウェアの細かな点が気になりました。付属のペンは本体に磁石で固定できますが、磁力が弱く持ち運び中に外れやすいです。さらに、microSDカードスロットが非搭載のため、内蔵の64GBストレージ以上の拡張はできません。別売りの純正ケースを装着すると充電ポートが塞がれるなど、日常使いでの不便さも見受けられます。
どんな人に最適か
BOOX Note Air2 Plusは、特定のニーズを持つユーザーにとって最高のデバイスとなり得ます。特に、大量のPDF文献や電子化した専門書を読む必要がある研究者や学生、あるいは紙のノートや手帳をデジタルに一元化したいビジネスパーソンに最適です。10.3インチの大画面と目に優しいディスプレイ、そして長寿命バッテリーの組み合わせは、長時間の集中した読書や筆記作業において、液晶タブレットにはない圧倒的な快適さを提供します。
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BOOX Note Air2 Plusの価格・購入先
※価格は2025/11/01に調査したものです。価格は変動します。
ECサイト
BOOX Note Air2 Plusの販売は終了しています。現在は発売されていません。
かつては、
- Amazonで72,800円、
- 楽天市場で72,800円 (税込・送料無料)、
- ヤフーショッピングで72,800円 (税込・送料無料)、
- 米国 Amazon.comで$499.99、
で販売されていました。これから中古で入荷するかもしれません。
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おすすめのライバル機種と価格を比較
「BOOX Note Air2 Plus」に似たEinkタブレットも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。
BOOX Note Air5 C
Onyxから発売された10.3インチのカラー表示対応E inkタブレットです(2025年10月27日 発売)。
Android 15、解像度 B/W: 2480×1860・カラー: 1240×930ドットのKaleido 3スクリーン、Qualcomm 8コアプロセッサ、6GBメモリ、64GBストレージ、3,700mAhバッテリー、デュアルスピーカー、マイクを搭載しています。
また、AIアシスタント機能、「物理音量ロッカーボタン」、Pogoピン(キーボード接続用)、専用ケース(閉じたまま充電可)、「BOOX EinkWise」機能、BOOX Super Refresh (BSR) テクノロジー、メモアプリ「Notes」、PDFアプリ「NeoReader」、フロントライト CTM(暖色・寒色)、オーディオ再生(音楽再生)に対応。
筆圧4096段階のBOOX Pen3(付属)、純正キーボードカバー(別売)、純正カバー(別売)、自動回転用Gセンサー、指紋認証センサー、Google Playストア、サードパーティのアプリ、Type-C(OTG、オーディオジャック対応)、microSDカードスロット、Wi-Fi、Bluetooth 5.1にも対応しています。
価格は、Amazonで89,800円、楽天市場で87,800円(送料無料・ポイント10倍あり)、ヤフーショッピングで87,800円、です。
関連記事:BOOX Note Air5 C 徹底レビュー!Air4 Cからの進化点と欠点
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BOOX Note Air4 C
ONYXから発売されたカラー表示対応の10.3型 E inkタブレットです(2024年10月24日に発売)。
Android 13、オクタコアプロセッサ、6GBメモリ、10.3インチのKaleido 3 スクリーン、64GB ストレージ、3700 mAhバッテリーを搭載しています。
また、150 ppiのカラー表示、300 ppiの高精細なモノクロ表示、筆圧4096段階のBOOX Pen Plus (別売) 、デュアルスピーカー(オーディオブック、音楽再生)、マイク(録音)、ストレージ拡張(microSDカード)、BOOXスーパーリフレッシュ、「BOOX Drop」、
マグネットケース(別売)、2色フロントライト(寒色、暖色)、自動回転(Gセンサー)、アートマジック、スマート スクライブ機能、指紋認証(電源ボタンにセンサー内蔵)、Google Playストア、USB-Cポート (OTG)、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.1に対応しています。
価格は、Amazonで87,800円、楽天市場で87,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで87,800円、米国 Amazon.comで$499.99、です。
関連記事:「BOOX Note Air4 C」とAir3 C、Ultra Cを比較
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BOOX Tab X C
Onyx から発売された13.3インチのカラーE inkタブレットです(2025年4月 発売)。
Android 13、Kaleido 3 カラーePaperスクリーン、2.8GHz オクタコア プロセッサ(BSR搭載、最大2.84 GHz)、6GBメモリ、128GBストレージ、5,500mAhバッテリーを搭載しています。
また、フロントライト (CTM付き、暖色・寒色、調整可能)、筆圧4096段階・傾き検知対応のBOOX InkSpire stylus(別売、磁気ワイヤレス充電対応)、Sleek keyboard cover(別売)、自動回転用Gセンサー、内蔵デュアルスピーカーに対応。
分割画面モード、クラウドストレージ、BOOXDropでのファイル転送、ウィジェットカスタマイズ可能なホーム画面、Google Playストア、サードパーティアプリサポート(Smart Writing Tools、NeoReaderなど)、BOOX スーパーリフレッシュテクノロジー、USB-Cポート(OTG/オーディオジャック対応)、Wi-Fi + Bluetooth 5.0にも対応しています。
価格は、Amazonで138,000円、楽天市場で138,000円、ヤフーショッピングで138,000円、米国 Amazon.comで$819.99、です。
関連記事:BOOX Tab X Cレビュー!13.3型カラー評価とNote Max比較
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他のBOOXタブレットと比較
他にもBOOXタブレットが販売されています。2024モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。
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