「GPD WIN Mini 2024」の変更点とCPU性能を調査してみた

GPD WIN Mini 2024 top
新モデル「GPD WIN Mini 2024」の変更点とCPU性能を調査してみました。スペックやベンチマーク、ゲーミング性能なども合わせて掲載しています。

※本ページはプロモーション(広告)を含んでいます。

国内版「GPD WIN Mini 2024」が発売開始!

2024年4月下旬、中国の Shenzhen GPD Technology 社の正規代理店 リンクスインターナショナルから国内版「GPD WIN Mini 2024」が発売されました。

QWERTY物理キーボードを備えた超小型のゲーミング ノートPC(クラムシェル型)で、1年間の保証が付いています。

前モデルはパワフルなRyzen 7 7840U プロセッサ搭載でOCuLink ポートも備えていることで、画期的なUMPCとして評判になりました。

新モデルは前モデルのゲーミング性能を受け継ぎつつ、スペックが強化されています。

どのような違いがあるのか、早速くわしく見ていきましょう。

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公式ページ: GPD WIN Mini 2024 | 株式会社リンクスインターナショナル 

GPD WIN Mini 2024 – GPDダイレクト

CPUがRyzen 7 8840U、Ryzen 5 8640Uに変更

GPD WIN Mini 2024 main

新モデルはCPUが AMD Ryzen 7 8840URyzen 5 8640Uに変更され、性能が向上しています。前モデルはAMD Ryzen 7 7840U、Ryzen 5 7640Uを搭載していました。

新たに導入された「AMD SmartShift MAX テクノロジー」では電力の割り振りが最適化され、システムのパフォーマンスを向上させています。また、新たに「AMD SmartAccess Memory テクノロジー」も導入したことで、グラフィックス メモリに瞬時にフル アクセスできるようになり、ゲーミング性能が15%向上しました。

ただし、CPUのスペックはそれほど大きく変わっていません。AMD Ryzen 7 8840Uは前モデルRyzen 7 7840U と同じ、Zen 4アーキテクチャ採用で、4nmプロセス、8コア、16スレッド、最大5.1GHz駆動に対応しています。また、Ryzen 5 8640Uは前モデルRyzen 5 7640U と同じZen 4アーキテクチャ採用で、4nmプロセス、6コア、12スレッド、最大4.9GHz駆動に対応しています。

OCuLinkポートは廃止・USB Type-Aが追加

新モデルは前モデルに搭載されていたOCuLink (SFF-8612) メスポートが廃止されています。このポートは、64GT/s 帯域幅、最大 7.877GB/s のスループットで、外付けのGPUボックス「GPD G1」とスムーズに接続できるものでした。

ただし、新モデルでもUSB4ポートを利用して「GPD G1」と接続できます。このポートは40Gbps の帯域幅と Thunderbolt 3 プロトコルをネイティブサポートし、8K映像出力PD急速充電にも対応しています。

また、新モデルから新たに USB Type-A (10Gbps) ポートが1つ追加されています。前モデルはUSB4ポートとUSB 3.2 Gen2 Type-Cポートしかありませんでした。

GPD WIN Mini 2024 スペック詳細

ディスプレイ
7インチ FHD (1920×1080) LTPS液晶

  • 16:10 アスペクト比
  • 10点マルチタッチ対応
  • 最大168度開閉
  • 314ppi
  • DC調光
  • 反射防止・指紋防止コーティング
  • 第5世代 Corning Gorilla Glass
  • AF+ARコーティング
  • リフレッシュレート: 60Hz / 120Hz
プロセッサ
  • AMD Ryzen 7 8840U (8コア16スレッド, 最大5.1GHz, Zen 4)
  • AMD Ryzen 5 8640U (6コア12スレッド, 最大4.9GHz, Zen 4)
GPU
  • AMD Radeon 780M (12コア, 2700MHz, RDNA 3)
  • AMD Radeon 760M (8コア, 2600MHz, RDNA 3)
メモリ
16GB / 32GB LPDDR5-6400MT/s
ストレージ
512GB / 2TB M.2 NVMe 2230 (PCIe 4.0 x4)
外部ストレージ
microSDカードスロット (最大2TB, UHS-I, 読込最大160MB/s, 書込最大120MB/s)
バッテリー
44.24Wh リチウムポリマー
駆動時間
  • 高負荷時: 最大2時間
  • 中負荷時: 3~6時間
  • 低負荷時: 最大10時間
充電
PD急速充電対応
カメラ
なし
ワイヤレス
Wi-Fi 6E, Bluetooth 5.2
インターフェース
  • USB4 (40Gbps, DP, PD) x1
  • USB 3.2 Gen 2 Type-C (10Gbps, PD) x1
  • USB Type-A (10Gbps) x1
  • microSDXCスロット x1
  • 3.5mm ヘッドホン/マイクジャック (Apple US仕様互換)
センサー
6軸ジャイロ (3軸重力+3軸ジャイロ)
スピーカー
デュアル ハイパーリニアスピーカー
マイク
内蔵マイク
オーディオ
DTS:X Ultra サウンドエフェクト対応
キーボード
QWERTY配列, バックライト付, シザースイッチ
ジョイスティック
ホール効果ジョイスティック (沈み込み式, L3/R3対応)
カスタムキー
L4 / R4
マウス
パッド/マウスモード切替 (トグルキー)
冷却
大型ファン+デュアルヒートパイプ (熱伝導率50%向上, 放熱性35%向上)
振動
デュアルリニアモーター
筐体デザイン
GPD WIN 2のエルゴノミクスデザイン
OS
Windows 11 Home (Steam OS, GPD OSサポート)
サイズ
168 x 109 x 26 mm
重量
520g
カラー
ラスティブラック

プロセッサ性能:AMD Ryzen 7 8840UとAMD Ryzen 5 8640U

GPD WIN Mini 2024は、そのコンパクトなボディに最新のプロセッサを搭載し、従来の携帯ゲーミングPCのイメージを覆すほどのパフォーマンスを発揮します。

AMD Ryzen 7 8840U または Ryzen 5 8640U プロセッサ(Zen 4アーキテクチャ)は、マルチタスク処理や高負荷なゲームにおいて圧倒的なパワーを提供します。

最大5.1GHz(Ryzen 7 8840U)または4.9GHz(Ryzen 5 8640U)のブーストクロックにより、処理速度は驚くほど高速。8コア16スレッド(Ryzen 7 8840U)または6コア12スレッド(Ryzen 5 8640U)の構成は、複数のアプリケーションを同時に実行したり、ゲームをプレイしながら配信したりといった、高度なマルチタスクを難なくこなします。

さらに、内蔵GPUとして AMD Radeon 780M(Ryzen 7 8840U)または Radeon 760M(Ryzen 5 8640U)を搭載。最新のRDNA 3アーキテクチャを採用したこれらのGPUは、美麗なグラフィックスを滑らかに描画し、AAAタイトルを含む多くのゲームを快適にプレイ可能にします。

最大2700MHz(Radeon 780M)または2600MHz(Radeon 760M)の動作クロックと、それぞれ12コアまたは8コアの構成により、モバイル環境でもデスクトップPCに匹敵するグラフィック体験を実現しています。

Ryzen 7 8840Uのベンチマーク結果

上位モデルに搭載されているRyzen 7 8840Uはどのくらいの性能なのでしょうか?ベンチマークで測定してみました。

CPUのベンチマーク結果・Ryzen 7 8840U

  • PassmarkのCPUベンチマークで「24306」
  • Geekbench 6でシングルコア 「2477」、マルチコア 約「9132」
  • Cinebench R23 シングルコア「1807」、マルチコア「13450」
  • Cinebench 2024 シングルコア「70」、マルチコア「580」

ベンチマーク結果から分かること

Ryzen 7 8840Uは、非常に高いCPU性能を持っていることが分かります。特にPassmarkのスコアは、デスクトップPC向けCPUにも匹敵するレベルです。
シングルコア性能、マルチコア性能ともに優れており、ゲームだけでなく、動画編集やエンコード、プログラミングなどの高負荷な作業も快適にこなせるでしょう。

シングルコア・マルチコア性能ともに優秀

Geekbench 6のスコアを見ると、シングルコアが「2477」、マルチコアが約「9132」となっています。シングルコア性能の高さは、OSの基本動作やWebブラウジングなど、日常的なタスクを快適にこなす上で重要です。一方、マルチコア性能の高さは、複数のアプリケーションを同時に使用したり、動画編集などのクリエイティブな作業を行う際に、その真価を発揮します。

3Dレンダリング性能も高い

Cinebench R23のスコアは、シングルコアが「1807」、マルチコアが「13450」です。Cinebenchは、3Dレンダリングの性能を測るベンチマークとして知られています。この結果から、Ryzen 7 8840Uは、3Dモデリングやシミュレーションなどの処理においても、高いパフォーマンスを発揮することが期待できます。

新バージョンCinebenchでの傾向

Cinebench 2024のスコアは、シングルコアが「70」、マルチコアが「580」となっています。R23と比較するとスコアは控えめですが、これはCinebench 2024がGPU性能も評価に加味するようになったためです。CPU単体の性能を比較する際は、R23のスコアを参考にすると良いでしょう。

ゲーミングUMPCに最適なCPU

これらのベンチマーク結果を総合的に見ると、Ryzen 7 8840Uは、非常に高い性能を持つモバイル向けCPUであることが分かります。GPD WINシリーズのような携帯型ゲーミングPCやUMPCに搭載されれば、AAAタイトルを含む多くのPCゲームを高画質・高フレームレートで楽しめる可能性が高いです。また、ゲームだけでなく、動画編集やプログラミングなど、さまざまな用途でその能力を発揮できる、非常に魅力的なCPUと言えるでしょう。

ベンチマークを比較

GPD WIN Mini 2024 CPU

新モデルと旧モデルのベンチマーク スコアを比較してみました。

上位モデルのCPU

新モデル「Ryzen 7 8840U」・・・PassmarkのCPUベンチマークで「25039」、Geekbench 6でシングルコア 「2477」、マルチコア 約「9132」

前モデル「Ryzen 7 7840U」・・・・・・PassmarkのCPUベンチマークで「25023」、Geekbench 6でシングルコア 「2093」、マルチコア 約「8709」

PassmarkのCPUベンチマークでは違いがほとんどありませんが、Geekbench 6で測定すると、明らかに新モデル「Ryzen 7 8840U」のCPU性能が高いことが分ります。ただし、その差はあまり大きなものではありません。

下位モデルのCPU

新モデル「Ryzen 5 8640U」・・・PassmarkのCPUベンチマークで約22,000、Geekbench 6でシングルコア 「2482」、マルチコア「8769」を記録しています。

前モデル「Ryzen 5 7640U」・・・PassmarkのCPUベンチマークで約「21592」、Geekbench 6でシングルコア 「2166」、マルチコア「8840」を記録しています。

まだ十分なベンチマーク結果が出ていないのではっきりしたことは分かりませんが、下位モデルのCPUではベンチマークにおいて大きな差はないようです。

グラフィック性能

Ryzen 7 8840Uに内蔵されているAMD Radeon 780Mのグラフィック性能はどのくらいなのでしょうか?ベンチマークで測定してみました。

GPUのベンチマーク結果・AMD Radeon 780Mのグラフィックスコア

  • Fire Strike グラフィックスコアで「7700」(DirectX 11)
  • Fire Strike Extreme グラフィックスコアで「3500」前後
  • Time Spy グラフィックスコアで「2911」(DirectX 12)
  • 3DMark Night Raidで「25000」前後
  • 3DMark Wild Life「16790」
  • Steel Nomadで「541」(5.41FPS)

GPUのベンチマーク結果から分かること

蔵GPUとしては非常に高性能であると評判ですが、実際のベンチマーク結果から、その性能を詳しく見ていきましょう。

DirectX 11環境でのゲーミング性能

Fire Strike(DirectX 11)のグラフィックスコアは「7700」、Fire Strike Extremeでは「3500」前後となっています。
このスコアは、内蔵GPUとしては非常に高く、多くのゲームを中程度の設定でプレイできるレベルです。
ただし、最新の重量級ゲームを高画質でプレイするには、やや力不足となる可能性があります。

DirectX 12環境でのゲーミング性能

Time Spy(DirectX 12)のグラフィックスコアは「2911」です。
DirectX 12に最適化されたゲームでは、Fire Strikeよりもさらに高いパフォーマンスを発揮することが期待できます。
中量級のゲームであれば、高めの設定でも快適にプレイできる可能性があります。

総合的なグラフィックス性能

3DMark Night Raidでは「25000」前後、3DMark Wild Lifeでは「16790」というスコアを記録しています。
これらのスコアも、内蔵GPUとしては非常に高いレベルです。
Night Raidは比較的軽いゲームを想定したベンチマークであり、Wild Lifeはモバイルデバイス向けのベンチマークです。
これらの結果から、Radeon 780Mは、幅広いゲームに対応できる汎用性の高いGPUであると言えます。

最新ベンチマークでの評価

Steel Nomadでのスコアは「541」(5.41FPS)です。Steel Nomad は、レイトレーシングなど最新技術に対応した非常に負荷の高いベンチマークです。
このスコアは、Radeon 780Mが最新の超重量級ゲームを快適にプレイするのは難しいことを示していますが、内蔵GPUとしては健闘していると言えるでしょう。

ゲーミング性能:Ryzen 7 8840U + Radeon 780M

GPD WIN Mini 2024 ゲーム

Ryzen 7 8840URadeon 780Mの組み合わせは、前述のベンチマーク結果から、内蔵GPUとしては非常に高いゲーミング性能を持っていることがわかります。以下に、具体的なゲームタイトルでのパフォーマンスを記します。

人気ゲームタイトルのFPS

  • 原神: オープンワールドRPG。1920×1080、中設定で平均60FPS前後でのプレイが可能です。
  • タワーオブファンタジー(幻塔): オープンワールドRPG。1920×1080、中設定で平均50FPS前後でのプレイが可能です。
  • 鳴潮 (Wuthering Waves): オープンワールドアクションRPG。1920×1080、低設定で平均45FPS前後でのプレイが見込めます。
  • 崩壊:スターレイル: ターン制戦略RPG。1920×1080、高設定で平均60FPS以上でのプレイが可能です。
  • パルワールド: オープンワールドサバイバルクラフト。1920×1080、中設定で平均40FPS前後でプレイ可能です。
  • エルデンリング: アクションRPG。1920×1080、低設定で平均30FPS前後でのプレイとなるでしょう。
  • アーマード・コアVI ファイアーズオブルビコン: メカアクション。1920×1080、低設定で平均40FPS前後でプレイ可能でしょう。
  • モンスターハンターワイルズ: ハンティングアクション。2025年発売予定。詳細スペック不明瞭だが、1920×1080、低設定で30FPS前後で動作する可能性があります。
  • サイバーパンク2077: オープンワールドアクションRPG。1920×1080、低設定で平均30FPS前後でのプレイが見込めます。
  • Forza Horizon 5: オープンワールドレーシング。1920×1080、中設定で平均45FPS前後でプレイ可能でしょう。
  • ストリートファイター6: 対戦格闘。1920×1080、高設定で平均60FPSでのプレイが可能です。

バトルロイヤルゲームタイトルのFPS

  • Apex Legends: バトルロイヤルFPS。 1920×1080、低~中設定で平均60FPS以上。個性豊かなレジェンド(キャラクター)を操り、3人1組のチームで戦うバトルロイヤルFPS。スピーディーな展開と、レジェンド固有のアビリティを駆使した戦略的な戦闘が特徴です。
  • VALORANT: 競技性の高いFPS。1920×1080、中設定で平均100FPS以上。5対5で攻撃側と防衛側に分かれて戦う、キャラクターベースのタクティカルFPS。正確なエイム力と、各エージェント(キャラクター)の固有アビリティを活かしたチーム連携が勝利の鍵となります。
  • オーバーウォッチ 2: チーム対戦型FPS。1920×1080、中設定で平均70FPS前後。個性豊かなヒーローたちが、6対6のチームに分かれて戦うアクションシューティング。ヒーローはそれぞれ異なるアビリティを持ち、役割分担と連携が重要となります。
  • レインボーシックス シージ: 戦術的なFPS。1920×1080、低~中設定で平均60FPS前後。5対5のチームに分かれ、攻撃側と防衛側で目標を達成するために戦う、非常にタクティカルなFPS。建物内部での近接戦闘が多く、壁や床を破壊して侵入経路を作るなど、戦略性の高いゲームプレイが楽しめます。
  • Counter-Strike 2: 定番の競技FPS。1920×1080、中設定で平均100FPS以上。テロリストとカウンターテロリストの2チームに分かれて戦う、eスポーツタイトルとしても人気の高いFPS。シンプルながらも奥深いゲームシステムで、長年多くのプレイヤーに愛されています。
  • 荒野行動: TPSバトルロイヤル。1920×1080、中設定で平均60FPS以上。広大な島を舞台に、最大100人のプレイヤーが最後の1人になるまで戦う、、TPS視点のバトルロイヤルゲーム。

上記のフレームレートはあくまで目安であり、ゲーム内の状況や設定によって変動します。しかし、Ryzen 7 8840UとRadeon 780Mの組み合わせは、多くのゲームを快適に楽しめるだけの性能を備えていると言えるでしょう。

OCuLinkポートとUSB4ポートの違い

GPD WIN Mini 2024 ポート

OCuLinkポートとUSB4ポートにはどのような違いがあるのでしょうか?

調べてみると、「転送速度」に違いがあることが分りました。ご存じの通り、ノートPCと外付けGPUに接続すると、外付けGPUの方からグラフィック性能を上げるためのデータがノートPC側に転送されることになります。そのため、十分な速度が出ないと、うまく外付けGPU (グラフィックカード)の性能が引き出せなくなります。

  • OCuLinkポート・・・最大転送速度 64Gbps
  • USB4ポート・・・最大転送速度 40Gbps

約24Gbpsの違いがあるので、かなり大きな差があることが分かります。外付けGPU (グラフィックカード)の性能をフルに引き出すには、USB4よりもOCuLinkポートの方が優れているといえます。

ちなみに、「ケーブルの形状」にも違いがあり、OCuLinkポートには特殊でストッパーが付いています。このため、Type-C (USB4)よりも抜けづらくできています。

「GPD WIN Mini 2024」は買うべきか?

GPD WIN Mini 2024 2台

新規で購入するのなら、断然 新モデルを購入するべきです。

CPUの性能はベンチマーク上で大きな差がないにしても、やはり「AMD SmartShift MAX テクノロジー」や「AMD SmartAccess Memory テクノロジー」による恩恵では大きいでしょう。

AMD SmartShift MAX テクノロジー」は動画のエンコードやCGレンダリング、ゲームのエミュレーター、ブラウザのパフォーマンスなどCPU性能が必要なときにはCPUに電力を供給し、ゲームや動画制作、AdobeのグラフィックソフトなどGPUの性能が必要なときにはGPUに電力を供給できるようになっています。

また、「AMD SmartAccess Memory テクノロジー」はゲームプレイ時の性能を15%引き上げることで、性能不足で「あともう少し滑らかに動作してくれたら」と残念に思うこともなくなります。価格も前モデルとそれほど大きく違わないので、新規はやはり新モデルをおすすめします。

GPD WIN Mini 2024 Ryzen

一方で前モデルをすでに持っている人で「買い替える」必要があるかと言われれば、答えはノー(No)です。なぜなら、いくらCPUの性能が上がったとしても、その違いが分かるゲームをしなければ、性能が向上したことが実感できないからです。

すでに説明した通り、ベンチマーク上では新旧の劇的な違いは見られませんでした。負荷が高いゲームをいくつもプレイするのであれば、新モデルのパフォーマンスの違いもよく分かるかもしれません。しかし、それほど重くないゲームをするのであれば、違いがよく実感できず、わざわざ買い替えた意味もなくなってしまいます。

また、新モデルにOCuLinkポートが搭載されていないことも理由の一つです。

たしかにUSB Type-A (10Gbps) ポートが1つ搭載されたことは便利ですが、外付けGPUの接続時にOCuLinkポートよりも転送速度が遅いUSB4ポートを利用しなければならないのは不便です。特に外付けGPU「GPD G1」をすでに購入してしまった人からすると、OCuLinkポートがある前モデルの方が快適にPCゲームをプレイできるはずです。

こうした理由から、すでに前モデルを所有している人はわざわざ新モデルに買い替える必要はないでしょう。

新しく新規に購入する人はもちろん新モデルをおすすめします。

「GPD WIN Mini 2024」の価格・販売先

GPD WIN Mini 2024」はGPDダイレクト、AmazonなどのECサイトで購入できます。

GPDダイレクト

  • 32GB+1TBモデルで149,800円(税込)、
  • 32GB+2TBモデルで166,060円(税込)、

で販売されています。

GPDダイレクトで「GPD WIN Mini 2024」をチェックする

ECサイト

  • Amazonで151,342円(税込・Ryzen 5 7640U、Radeon 760M、16GB RAM/512GB SSD)、
  • 楽天市場で138,580円(送料無料・中古・MD Ryzen 7 8840U)、
  • AliExpressで137,511円 (AMD Ryzen 7 8840U)、
  • 米国 Amazon.comで$1,249.99 (AMD Ryzen 7 8840U)、

で販売されています。

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おすすめの類似モデルを紹介

GPD WIN Mini 2024」と似た性能を持つUMPCを紹介します。

「GPD WIN Mini 2025」

GPD から発売された7インチのポータブルゲーミングPCです(2025年3月上旬に発売)。

AMD Ryzen AI 9 HX 370 / AMD Ryzen 7 8840U、16GB/32GB LPDDR5xメモリ、1TB/2TB M.2 NVMe 2280 SSDストレージ、44.24Wh バッテリー(最大14時間駆動、利用状況による)、Windows 11 Home (64bit)、microSDカードスロット (最大読込160MB/s、最大書込120MB/s) x1を搭載しています。

また、冷却システム、デュアルスピーカー(独立アンプ内蔵)、DTS:X Ultra対応オーディオ、バックライト付QWERTYキーボード(シザースイッチ)、ホール効果ジョイスティック、L4/R4カスタムキー、タッチパッド (PTP)、アクティブ冷却、デュアルリニアモーターによる振動効果、

6軸ジャイロスコープ、3軸重力センサー、PD急速充電、USB4 (40Gbps) x1、USB 3.2 Gen 2 Type-C x1、USB Type-A x1、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3に対応しています。

価格は、Amazonで228,000円(税込・RyzenAI9 HX370/32GB/2TBSSD/本体色:白)、楽天市場で230,091円、ヤフーショッピングで230,091円、AliExpressで194,836円、です。

関連記事:GPD WIN Mini 2025レビュー!AI性能で2024年型を凌駕?

「GPD Pocket 4」

GPDから発売された8インチのUMPCです(2024年12月6日 発売)。

AMD Ryzen AI 9 HX 370 / Ryzen AI 9 365 / Ryzen 7 8840U、16GB/32GB/64GB LPDDR5x メモリ、解像度2560 x 1600ドットのLCD液晶、1TB/2TB M.2 NVMe 2280 SSD ストレージ、45Wh リチウムポリマーバッテリー、5MPのWebカメラを搭載しています。

また、100W PD急速充電、リフレッシュレート 144Hz、最大 2TBのストレージ拡張、2つのハイパーリニアスピーカー、デュアルマイク、360度回転、180度開閉、HDMI映像出力、別売の拡張モジュール(4G LTE/SIMフリー、KVM、EIA-RS232)、筆圧4096段階アクティブペン対応(別売)、冷却システム、指紋認証、

USB4 Type-C (40Gbps/PD充電/DP映像出力) x1、USB 3.2 Gen2 Type-C (10Gbps/PD充電/DP映像出力)x1、USB 3.2 Gen2 Type-A (10Gbps)x1、USB 2.0 Type-A HighSpeed (480Mbps)x1、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、有線LAN通信に対応しています。

価格は、Amazonで143,700円~(税込)、です。

関連記事:AI時代のUMPC!GPD Pocket 4の性能と魅力を徹底レビュー!

「GPD DUO」

GPDから発売されたデュアルスクリーンを搭載したノートPCです(2024年12月13日 発売)。

13.3インチで解像度2880 x 1800のAMOLEDディスプレイ(2枚)、AMD Ryzen AI 9 HX 370、32GB/64GBメモリ、1TB/2TB NVMe SSD ストレージ、80Wh バッテリー、500万画素Webカメラ、デュアルマイク、2つのハイパーリニアスピーカー、Windows 11 を搭載しています。

また、18インチの画面、4画面出力、HDMI入力機能、100W PD 急速充電、筆圧4096段階のスタイラスペン(Surface ペン対応・別売)、360度回転(タブレットスタイル)、ストレージ拡張(M.2 SSD/最大 16TB)、チクレットキーボード、冷却システム、指紋認証、

USB4 Type-C(40Gbps/フル機能)x 1、OCuLink(PCIe 4.0 x 4, 63Gbps)x 1、HDMI 2.1 x 1、Type-C(10Gbps/フル機能)x 1、USB 3.2 Type-A(5Gbps) x 2、Wi-Fi 6E、MU-MIMO、Bluetooth 5.3に対応しています。

価格は、Amazonで246,700円、楽天市場で322,935円(送料別)、ヤフーショッピングで322,935円、AliExpressで301,561円、です。

関連記事:進化したデュアルスクリーン!GPD DUO新モデルを前モデルと比較レビュー!

One-Netbook X1 Mini

One-Netbookから発売された8.8インチの3in1 UMPCです(2024年6月27日 予約開始)。

AMD Ryzen 7 8840U、16GB/32GB/64GB LPDDR5X-7500 メモリ、解像度 2560 x 1600ドットのLPTS液晶、512GB/1TB/2TB (M.2 2230/2242 PCle 4.0×4)ストレージ、65.02 Wh (16890mAh)バッテリー、OCuLink ポート、Windows 11を搭載しています。

また、Harman AudioEFX、リフレッシュレート 144 Hz、100WのPD急速充電、6軸ジャイロセンサー、冷却システム、X1 コントローラー(別売)、X1 キーボード(別売)、X1 タッチペン(別売)、

指紋認証、顔認証、OneXConsole (管理用コンソール)、USB4 Type-C (フル機能) x2、USB 3.2 Type-A x1、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2に対応しています。

価格は、Amazonで175,820円、楽天市場で190,400(税込・送料無料)、です。

関連記事:8.8型「One-Netbook X1 Mini」のメリット・デメリット

「AYANEO SLIDE」

AYANEOから発売されたスライド式キーボードを搭載した6インチのポータブルゲーミングPCです(2023年11月 発売)。

AMD Ryzen 7 7840U プロセッサと16GB/32GB/64GB LPDDR5X 7500メモリ、512GB/2TB/4TB M.2 2280 PCle 4.0 SSDストレージ、46.2 Whバッテリー、Windows 11 Homeを搭載しています。

また、QWERTY フルキーボード(RGBライトエフェクト付き)、バイブレーションモーター、6軸 ジャイロ、指紋認証、冷却システム、マスターコントローラー、ホールジョイスティック、ホールトリガー、AYASpace 2、USB4 Type-C x2 (フル機能)、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2に対応しています。

価格は、Amazonで138,420円(税込)、楽天市場で115,480円(送料無料・中古)、ヤフーショッピングで138,000円、です。

関連記事:「AYANEO SLIDE」はGPD以上か? 最新ポータブルゲーミングPCと徹底 比較!

「GPD WIN 4 2024」

GPDから発売されたスライド式キーボード搭載の6型 UMPCです。2024年モデルからRyzen 7 8840Uプロセッサを搭載。USB 4.0ポートや4G LTE通信にも対応しています。

価格は、Amazonで169,800円 (Ryzen 7 8840U)、ヤフーショッピングで167,273円、AliExpressで$992.15、GPDダイレクトで169,800円(税込)です。

関連記事:「GPD WIN 4」(日本版)と最強ポータブルゲーミングPCを徹底 比較!

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