BOOX Tab Ultra C Proをレビュー!メリット・デメリットを検証

BOOX Tab Ultra C Pro 外観
2023年11月に発売された「BOOX Tab Ultra C Pro」は、10.3インチの最新カラーE-Ink (Kaleido 3) スクリーンと高性能な2.8GHz 8コアCPUを搭載し、電子ペーパータブレットのフラッグシップモデルとして注目を集めています。

このレビューでは「BOOX Tab Ultra C Pro」を実際に使って分かったメリット・デメリットの検証結果や、前モデル「BOOX Tab Ultra C」の進化点、リアルな口コミ情報をまとめてみました。

先に結論からお伝えしましょう

BOOX Tab Ultra C Pro の長所(Pros):

  • CPU・RAM・ストレージが大幅強化され、E-Ink端末としては最速クラスの応答速度を実現
  • 待望の物理的な「ページめくりボタン」を搭載
  • 前モデル比30gの軽量化(450g)による携帯性の向上
  • トラックパッドが搭載され、接続も安定した専用キーボード(別売)
  • Android 12搭載による高いアプリ互換性(Google Play対応)
  • 高精度な手書きノート機能と実用的な画面分割

BOOX Tab Ultra C Pro の短所(Cons):

  • 109,800円(発売時)という非常に高価な価格設定
  • カラーE-Ink特有の落ち着いた発色で、動画鑑賞には不向き
  • スピーカーとカメラの品質が低い
  • キーボード装着時は約1kgと重く、SIMにも非対応
  • 前モデルよりバッテリー容量が減少している(6300mAh → 4600mAh)

総合評価:

BOOX Tab Ultra C Proは、読書、手書きノート、オフィス作業といった生産性をE-Inkの快適さで追求したいヘビーユーザーにとって、現時点で最速かつ最強の選択肢です。しかし、高価な価格設定とメディア性能の低さから、万人向けのデバイスではありません。

この記事で分かること

  1. E-Ink最速クラスのパフォーマンス(BSR技術)が、ブラウザやアプリ操作でどれほど快適か
  2. Kaleido 3ディスプレイカラー表示品質(メリットと限界)
  3. 待望の「ページめくりボタン」や、進化した「トラックパッド付きキーボード」の具体的な操作感
  4. CPU、RAM、重量など、前モデル「BOOX Tab Ultra C」から進化したポイントの詳細
  5. Android 12搭載機としてのアプリ互換性(Kindle、OneNote、Google Playアプリなど)
  6. 国内外のユーザーからのリアルな口コミ・評価まとめ
  7. 詳しいスペック一覧
  8. 10項目にわたる5段階評価総合評価
  9. 最新の価格購入先情報

この記事を最後まで読むことで、「BOOX Tab Ultra C Pro」が必要なデバイスかどうか、購入するべきかどうかがはっきりと分かるはず。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

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公式ページ: BOOX Tab Ultra C Pro |  The Official BOOX Store

BOOX Tab Ultra C Pro – SKT株式会社

検証してわかった「BOOX Tab Ultra C Pro」の魅力(メリット)

BOOX Tab Ultra C Pro 正面の外観。

ここでは、カラー電子ペーパータブレット「BOOX Tab Ultra C Pro」を実際に使用して感じた、その具体的な魅力とメリットについて書いていきます。本機は、前モデル「BOOX Tab Ultra C」のユーザーフィードバックを反映し、正統進化した上位モデルです。単なるスペックアップに留まらない、実用性の高い改善点が多く見られました。

大幅に向上したパフォーマンスと応答性

BOOX Tab Ultra C Pro」の最大の魅力は、その圧倒的なパフォーマンスの向上です。前モデル「BOOX Tab Ultra C」と比較して、CPUクロックは2.0GHzから2.8GHzへ、RAMは4GBから6GBへ、さらにストレージ規格もUFS 2.1からUFS 3.1へと大幅に強化されました。この強化されたハードウェアと、独自のBOOX Super Refresh (BSR) テクノロジーの組み合わせは、電子ペーパー端末とは思えないほどの応答速度を実現しています。

実際にGoogle Playストアからアプリをインストールしても、多くが問題なく動作します。特に驚いたのはウェブブラウジングで、スクロールが非常に滑らかです。電子ペーパーの弱点であった残像感を抑えつつ、Googleドキュメントのようなオフィスアプリや、簡単なYouTube動画の視聴さえこなせるレベルに達しているのは、大きな感動を覚えるポイントです。

「Pro」の名にふさわしい洗練されたハードウェア

BOOX Tab Ultra C Proのディスプレイ

ハードウェア面での進化も、日々の使い勝手に大きく貢献しています。前モデル「BOOX Tab Ultra C」ユーザーが切望していた物理的な「ページめくりボタン」がついに搭載されました。電子書籍を読む際の快適さはもちろん、このボタンに別の機能を割り当てることも可能で、操作の自由度が格段に上がりました。

さらに、本体重量が前モデルの480gから450gへと約30g軽量化されています。この数値以上の差を体感でき、片手で持った際の負担が明らかに軽減されました。堅牢な金属製のユニボディデザインは高級感を演出し、軽量化と剛性を両立させています。

PCライクな体験を実現する専用キーボード(別売)

BOOX Tab Ultra C Proのキーボード

別売りの専用キーボードカバーも劇的に進化しました。注目すべきは、トラックパッドが新たに搭載された点です。これにより、テキスト入力だけでなく、カーソル操作も可能になり、まさにPCライクな作業環境が手に入ります。

前モデル「BOOX Tab Ultra C」のキーボードで不満点だった接続の不安定さも解消されています。接続端子が本体背面中央に移動し、強力なマグネットでしっかりと固定されるようになりました。また、180度近くまで開くことができるため、OneNoteなどのアプリで、キーボード入力と手書きメモをシームレスに使い分けたい場合に非常に便利です。バッテリー持ちが抜群なため、集中してテキスト入力を行う「ポメラ」のような使い方も最適です。

高度なソフトウェアと生産性機能

OSがAndroid 11からAndroid 12へアップグレードされ、Google Playストアにもフルアクセスできます。これにより、KindleやKoboといった電子書籍アプリはもちろん、DropboxやEvernoteといったクラウドサービス、その他多くのAndroidアプリを活用できます。

BOOX独自のノート機能も洗練されており、特に手書き文字をテキストに変換するAI認識の精度は驚くほど高いです。また、画面を2分割して、片側でPDF資料を開き、もう片側でノートアプリやGoogleドキュメントにメモを取るといった使い方が非常に実用的です。さらに、16MPの背面カメラを活用したスキャン機能も健在で、サードパーティ製のカメラアプリとの相性も改善されており、紙の文書を効率的にデジタル化できます。

まとめ

  • CPU(2.8GHz)、RAM(6GB)、ストレージ(UFS 3.1)の大幅強化により、電子ペーパー端末としては最速クラスの滑らかな応答性を実現。
  • 待望の「ページめくりボタン」の搭載と、前モデル比で30g軽量化(450g)したことにより、読書や持ち運びの快適性が向上。
  • トラックパッドを搭載し、接続も安定した専用キーボード(別売)により、PCライクなテキスト入力と操作が可能に。
  • Android 12搭載でGoogle Playアプリが活用でき、高精度なノート機能や実用的な分割画面により、生産性が飛躍的に向上。

検証してわかった「BOOX Tab Ultra C Pro」の欠点(デメリット)

BOOX Tab Ultra C Proのペンで描いている

ここでは、「BOOX Tab Ultra C Pro」を実際に使用して感じた、購入前に知っておくべき欠点やデメリットについて書いていきます。本機は高性能なフラッグシップモデルですが、電子ペーパー特有の制約や、ハードウェア・ソフトウェアの細かな部分でいくつかの注意点が見受けられました。

カラーE-Inkディスプレイの根本的な限界

注目すべきは、本機が搭載する「Kaleido 3」スクリーンは、あくまで電子ペーパーであるという点です。前モデル「BOOX Tab Ultra C」とディスプレイ品質は基本的に変わっておらず、液晶やOLEDディスプレイのような鮮やかな発色を期待すると裏切られます。色合いは新聞のカラー印刷のように落ち着いたもので、動画視聴には適していません。

技術的には動画再生も可能ですが、リフレッシュレートの遅さ、ゴースト(残像)、色数の少なさにより、映像はカクカクとした粗いものになります。集中して動画コンテンツを鑑賞するような使い方には、全く向いていないと考えるべきです。

非常に高価な価格設定と追加コスト

本機の大きなハードルは、その価格です。発売時の価格は109,800円(税込)と、高性能なタブレットやノートPCが購入できる価格帯にあります。電子ペーパー端末としては非常に高価であり、明確な利用目的がなければ手を出しにくいでしょう。

さらに、「PCライクな体験」を実現するためにアピールされているトラックパッド付きの専用キーボードは別売りです。また、ペン入力時の「紙のような質感」を重視する場合、標準状態では滑らかすぎると感じるかもしれません。その場合は、別途サードパーティ製のスクリーンプロテクターが必要になる可能性もあり、追加のコストがかかります。

期待を下回るカメラとスピーカーの品質

多機能化の一環として16MPの背面カメラデュアルスピーカーが搭載されていますが、その品質はお世辞にも高いとは言えません。カメラ画質は平凡で、暗い場所ではノイズが目立ちます。書類のスキャン用途でさえ、ピクセルが乱れて判読しづらく、スマートフォンのカメラを使った方がはるかに高品質だと感じます。

スピーカーの品質も同様に低く、音は耳障りで、低音域のレスポンスは全く感じられません。音楽やポッドキャストを聴くには適しておらず、あくまで「音が出る」程度と割り切る必要があります。

ハードウェア設計の細かな不満点

高級感のある金属製ボディですが、細かな設計に不満が残ります。まず、背面のカメラモジュールがわずかに出っ張っているため、ケースを装着せずに机に平置きすると本体がぐらついてしまいます。書き物をする際には、このぐらつきが大きなストレスになるでしょう。

また、前モデルからの改善点として搭載された「ページめくりボタン」ですが、その配置が絶妙に悪いです。片手で本体をホールドした際に、親指が自然に届く位置になく、操作しにくいと感じました。ペンを本体側面にマグネット装着すると、さらにボタンが押しづらくなります。

PC代替としての「重さ」と「中途半端さ」

本機は「PCライクな生産性」を追求していますが、その結果、携帯性が犠牲になっている側面があります。専用キーボードカバーを装着した状態の総重量は実測で約971gから1kg近くに達し、これは多くの軽量モバイルノートPCに匹敵する重さです。

にもかかわらず、本機はLTEやSIMスロットには対応しておらず、屋外でインターネットに接続するにはWi-Fi環境かスマートフォンのテザリングが必須です。これだけの重さがあるならば、最初から本物のWindowsノートPCを持ち歩く方が効率的だと感じる場面もあるでしょう。

ソフトウェアとアプリの互換性の課題

Android 12を搭載しGoogle Playストアに対応していますが、すべてのアプリがE-Inkディスプレイで快適に動作するわけではありません。特にペン入力は、BOOX純正のノートアプリでは非常に快適ですが、サードパーティ製のイラストアプリ(「アイビスペイント」など)では、描画の遅延が大きく実用的ではありません。

また、Bluetoothキーボードを接続した際に、画面上にオンスクリーンキーボードが頻繁にポップアップして入力を妨げるという、煩わしいソフトウェアの不具合もありました。

まとめ

  • カラーE-Ink(Kaleido 3)は液晶やOLEDほど鮮やかではなく、動画視聴は実用的ではない。
  • 本体価格が109,800円と非常に高価であり、便利な専用キーボードも別売りで追加コストがかかる。
  • 搭載されているカメラとスピーカーの品質は低く、スキャンやメディア鑑賞には適していない。
  • カメラの出っ張りによる平置き時のぐらつきや、押しにくいページめくりボタンなど、ハードウェアの設計に不満が残る。
  • フル装備時の重量は約1kgと重く、SIM非対応のためPCの完全な代替にはなりにくい。
  • ペン入力の快適性は純正アプリに依存し、サードパーティ製アプリ(特にイラスト系)では性能を発揮できない。

BOOX Tab Ultra C Proの口コミ情報 まとめ

BOOX Tab Ultra C Proのキーボード。

BOOX Tab Ultra C Proについて、国内外のレビューや個人の意見から、デザイン、ディスプレイ、パフォーマンスなどの主要なポイントを項目別にまとめました。

デザイン(ボタン、接続ポートの位置、耐久性を含む)

  • 金属製(アルミニウム合金)のユニボディデザインは高級感があり、プレミアムな印象を与えます。
  • 本体重量は450gで、前モデル「BOOX Tab Ultra C」(480g)よりも約30g軽量化されており、持った際に体感できる軽さになったと感じられています。
  • 背面の16MPカメラはモジュールがわずかに突き出ており、ケースなしで平置きすると本体がぐらつくという指摘があります。
  • 待望の物理的な「ページめくりボタン」(音量ボタン)が搭載されましたが 、片手持ちでの操作時や、ペンを側面に装着した際に押しにくい配置にあると感じる人もいます。

電源ボタンには指紋認証センサーが統合されています。

  • USB-Cポート(OTGサポート)と、最大2TBまで対応するmicroSDXCカードスロットが搭載されています。
  • ディスプレイと操作性(フロントライト、明るさ・色温度調整、BSRテクノロジーを含む)
  • Kaleido 3カラースクリーンは、液晶やOLEDのような鮮やかな発色ではなく、新聞のカラー印刷のような落ち着いた(パステル調の)色合いです。
  • モノクロ表示は300 ppiと高精細ですが、カラー表示は150 ppiとなり、モノクロより解像度が低いことが認識されます。
  • BSR(BOOX Super Refresh)テクノロジーと高速CPUにより、E-Ink端末とは思えないほど応答速度が速く、Webブラウジングも快適にこなせます。
  • 4つのリフレッシュモード(HD、Balanced、高速、超高速)をカスタマイズでき、要件に応じて速度と画質のバランスを選べます。
  • アンチグレア(反射防止)スクリーンは目に優しく、直射日光下でも非常に読みやすいと高く評価されています。
  • CTM付きフロントライト(暖色及び寒色)を搭載しており、夜間や暗い場所でも快適に読書ができます。

パフォーマンス

  • CPUはQualcommの8コア 2.8GHzプロセッサ(Snapdragon 855と特定されています)を搭載し、前モデル(2.0GHz)より大幅に高速化しています。
  • RAMは6GB LPDDR4X、ストレージは128GB UFS 3.1と、前モデル(4GB UFS 2.1)から強化されており、アプリの動作やデータ転送が高速です。
  • E-Inkタブレットとしては最速クラスのパフォーマンスを持ち、Androidアプリの実行やマルチタスクもスムーズに動作します。
  • 高負荷時でも本体が目立って発熱することはなく、パフォーマンスの低下も見られません。

スタイラスペンとキーボード

  • 付属のBOOX Pen2 Pro(消しゴム機能付き)は反応が良く、4096段階の筆圧検知に対応し、本体側面にマグネットで固定できます。
  • ノートアプリでの書き心地は素晴らしく、特に手書き文字のAI認識(OCR)は、乱雑な筆跡でも高い精度でテキストに変換してくれます。
  • 「SmartScribe」機能(図形認識、打ち消し線による消去など)が便利です。
  • 別売りの専用キーボードはトラックパッドが内蔵され、PCライクな操作が可能になりました。
  • キーボードの接続は背面のポゴピン方式となり、前モデルの不安定だった接続方法から大幅に改善され、非常に安定しています。
  • 一方で、キーボードのトラックパッドは動作が遅く信頼性が低いという意見や、Bluetoothキーボード接続時にオンスクリーンキーボードが邪魔になる不具合が報告されています。

バッテリー持ちと充電

  • E-Inkディスプレイの低消費電力という特性上、バッテリーは非常に長持ちします。
  • 最小輝度での読書(アイドル)テストでは、20時間44分という長い駆動時間を記録しています。
  • 実際の使用感としても、数時間の読み書きを行った後のバッテリー消費はわずか5%程度だったとの報告もあります。
  • バッテリー容量は4600mAhで、前モデル「BOOX Tab Ultra C」(6300mAh)と比較して減少しています。
  • ただし、バッテリー消費はリフレッシュモードの設定に大きく左右されるため、容量の大小だけでは一概に比較できない点に注意が必要です。
  • 充電はUSB-Cポート(OTGサポート) を経由し、バッテリーを完全に充電するには3時間以上かかる場合があります。

オーディオと通信性能

  • デュアルステレオスピーカーを搭載しています。
  • 音質に関しては、低音域のレスポンスがほとんどなく、音が「耳障り」に感じられることがあります。
  • 一方で、最大音量はそれほど高くないものの、音楽が歪むことなく聴きやすく、高音域のバランスは取れています。
  • 音質を重視する場合は、USB-CまたはBluetooth経由でヘッドホンや外部スピーカーを接続することが推奨されます。
  • 通信性能については、Wi-Fi 5の転送速度は比較的安定しています。
  • BOOXDropやOnyx Cloudを利用したPCやスマートフォンとのデータ同期は、完璧に機能します。
  • ただし、一部のルーター環境(2.4GHzと5GHzが自動で切り替わる環境)ではWi-Fi接続が不安定になる場合もあります。

OSと機能

  • Android 12を搭載し、Google Playストアにフルアクセスできるため、Kindle、Kobo、OneNoteなど、サードパーティ製のアプリを自由にインストールできます。
  • 画面分割(スプリットスクリーン)機能が非常に実用的で、「PDF資料を読みながらノートアプリでメモを取る」といった使い方が可能です。
  • 16MPの背面カメラは、写真撮影には不向きな品質ですが、書類のスキャナーとしては機能します。
  • 電源ボタンに搭載された指紋認証センサーは、高速かつ安定して動作します。
  • BOOXの独自システムは成熟しており、直感的に操作できると評価されています。
  • microSDXCカードスロット(最大2TB)を備えており、ストレージ容量を簡単に拡張できます。
  • 10GBの無料Onyxクラウドストレージが提供され、ノートや設定の同期に利用できます。

BOOX Tab Ultra C Proのスペック

  • ディスプレイ: 10.3インチ、Kaleido 3 (4,096色)フラットカバーレンズ付きCarta1200ガラススクリーン
  • 解像度: 白黒: 2480 x 1860 (300 ppi)、カラー: 1240 x 930 (150 ppi)
  • タッチ: 静電容量方式タッチ+4096段階筆圧検知ワコムペン
  • フロントライト: CTM付きフロントライト(暖色及び寒色)
  • ページめくりボタン: あり(音量ボタンが物理ページめくりボタンとして使用可能)
  • プロセッサ: Qualcomm 8コア(2.8GHz)
  • GPU: BSR (BOOX Super Refresh)
  • RAM:(メモリ): 6GB LPDDR4X
  • ストレージ: 128GB UFS 3.1
  • 外部ストレージ: microSDXCカードで最大2TBまで
  • バッテリー: 4600 mAh
  • 駆動時間: 数週間
  • 充電: USB-C (OTGサポート)
  • 背面カメラ: 16MP ※LEDフラッシュ付
  • ワイヤレス通信: Wi-Fi 5 (802.11ac, 2.4GHz+5GHz)、Bluetooth 5.0
  • インターフェース: USB-Cポート(OTGサポート/オーディオジャックとして使用)、microSDXCカードスロット、指紋認識付き電源ボタン、音量ボタン
  • センサー: 自動回転用Gセンサー、指紋センサー
  • スピーカー: デュアル ステレオスピーカー
  • マイク: デュアルマイク(内蔵)
  • スタイラスペン: BOOXペン(BOOX Pen2 Pro)
  • キーボード: トラックパッド内蔵 磁気キーボードカバー(別売り)
  • ケース: エルゴノミクス三つ折りケース(標準で付属)
  • 操作: ボタン、タッチ、ジェスチャー
  • モード: 4つのリフレッシュモード(HD、Balanced、高速、超高速)
  • アプリ: NeoReader(内蔵アプリ)、Google Playストア(サードパーティ製アプリのダウンロードに対応)
  • 生体認証: 指紋認証(電源ボタンにセンサー内蔵)
  • OS: Android 12 ※Google Playストア対応
  • サイズ: 225 x 184.5 x 6.6mm
  • 重量: 450g
  • カラー: グレー
  • 付属品: BOOXペン(BOOX Pen2 Pro)、USB-C ケーブル、クイックスタートガイド、保証書、ギフトボックス、カードトレイ取り出しツール、エルゴノミクス三つ折りケース
  • 対応フォーマット: pdf (reflowable), epub, Adobe DRM, txt, rtf, html, chm, doc, fb2,png, jpg, tiff, gif, bmp,wav, mp3

BOOX Tab Ultra C Proの評価

10の基準で「BOOX Tab Ultra C Pro」を5段階で評価してみました。

項目別評価

ディスプレイの見やすさ: ★★★★☆

モノクロ300 ppiは非常に鮮明。カラー150 ppiは落ち着いた色合いで、液晶(OLED)の鮮やかさはありませんが、目に優しく直射日光下でも読めます。

ペンでの描画性能: ★★★★★

純正ノートアプリでの書き心地は最高レベルです。AIによる文字認識や図形補正(SmartScribe)も実用的で、メモやPDFへの書き込みが快適です。

パフォーマンス: ★★★★★

2.8GHzのCPU、6GBのRAM、BSR(BOOX Super Refresh)技術により、E-Ink端末としては最速クラスの応答性を実現しています。

機能: ★★★★★

Android 12(Google Play対応)、物理ページめくりボタンの搭載、microSDXC対応、指紋認証、16MPカメラと、機能は全部入りです。

接続性: ★★★★☆

Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0、USB-C (OTG)、microSDスロットを備え十分な拡張性があります。データ同期(BOOXDrop)も安定しています。

バッテリー: ★★★☆☆

容量は4600mAhと、前モデル(6300mAh)より減少しました。E-Inkのため持ちは良いですが、Proモデルとしては物足りなさを感じます。

デザイン: ★★★★☆

450gと前モデルより軽量化され、金属製ボディの質感は高いです。ただし、背面のカメラが出っ張っているため、平置きするとぐらつきます。

オーディオ: ★☆☆☆☆

デュアルスピーカー搭載ですが、音質は低く、高音は耳障りで低音はほぼ皆無です。音声出力は期待できません。

価格: ★★☆☆☆

発売時価格は109,800円と非常に高価です。さらに、性能を引き出すための専用キーボードは別売りで、コストパフォーマンスは低いと言わざるを得ません。

使いやすさ: ★★★★☆

高速パフォーマンスと物理ボタンにより操作性は快適です。ただし、E-Inkの特性を理解し、アプリごとにリフレッシュモードを調整する知識は必要です。

総評】 ★★★★☆

パフォーマンスの頂点、しかし高価なプロ機

BOOX Tab Ultra C Pro」は、電子ペーパー(E-Ink)タブレットのカテゴリーにおいて、間違いなく「Pro」の名にふさわしいパフォーマンスの頂点に立つ一台です。前モデル「BOOX Tab Ultra C」からCPU、RAM、ストレージが大幅に強化され、独自のBSR(BOOX Super Refresh)技術と相まって、従来のE-Ink端末の「遅さ」をほぼ感じさせないレベルに達しています。ウェブブラウジングやGoogle Playアプリの操作も実用的です。

ハードウェアの確実な進化

前モデルのユーザーが切望していた物理的な「ページめくりボタン」の搭載は、読書端末としての価値を大きく高めました。また、別売りの専用キーボードにトラックパッドが搭載され、接続の安定性も改善したことで、テキスト入力や簡単なPCライクな作業が格段に快適になりました。450gへの軽量化も、持ち運びや長時間の使用において明確なメリットとなっています。

カラーE-Inkの現実と弱点

本機の魅力である「Kaleido 3」カラーディスプレイは、あくまで「目に優しい」ことが最優先です。発色は新聞のカラー印刷のように落ち着いており、iPadのような鮮やかな映像美を期待してはいけません。また、搭載されたスピーカーの音質は非常に低く、カメラスキャン用途が限界です。バッテリー容量が前モデルより減少した点も、Proモデルとしては残念なポイントです。

結論:価格と価値が見合うか

総じて、本機は「読書もしたいが、高速なAndroidタブレットとして生産的な作業もこなしたい」という、非常にニッチでヘビーなE-Inkユーザーの要求に応える唯一無二のデバイスです。しかし、10万円を超える価格は、その価値を理解できる人にしか受け入れられないでしょう。弱点も明確ですが、そのパフォーマンスと機能性は、他のどのE-Ink端末も寄せ付けない圧倒的な魅力を持っています。

BOOX Tab Ultra C Proの販売・購入先

BOOX Tab Ultra C Pro 正面の外観

※価格は2025/11/01に調査したものです。価格は変動します。

ECサイト

  • 楽天市場で82,500円(送料無料)、
  • 米国 Amazon.comで$629.99、

で販売されています。

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おすすめのライバル機種と価格を比較

BOOX Tab Ultra C Pro」に似たEinkタブレットも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。

BOOX Note Air5 C

Onyxから発売された10.3インチのカラー表示対応E inkタブレットです(2025年10月27日 発売)。

Android 15、解像度 B/W: 2480×1860・カラー: 1240×930ドットのKaleido 3スクリーン、Qualcomm 8コアプロセッサ、6GBメモリ、64GBストレージ、3,700mAhバッテリー、デュアルスピーカー、マイクを搭載しています。

また、AIアシスタント機能、「物理音量ロッカーボタン」、Pogoピン(キーボード接続用)、専用ケース(閉じたまま充電可)、「BOOX EinkWise」機能、BOOX Super Refresh (BSR) テクノロジー、メモアプリ「Notes」、PDFアプリ「NeoReader」、フロントライト CTM(暖色・寒色)、オーディオ再生(音楽再生)に対応。

筆圧4096段階のBOOX Pen3(付属)、純正キーボードカバー(別売)、純正カバー(別売)、自動回転用Gセンサー、指紋認証センサー、Google Playストア、サードパーティのアプリ、Type-C(OTG、オーディオジャック対応)、microSDカードスロット、Wi-Fi、Bluetooth 5.1にも対応しています。

価格は、Amazonで89,800円、楽天市場で87,800円(送料無料・ポイント10倍あり)、ヤフーショッピングで87,800円、です。

関連記事:BOOX Note Air5 C 徹底レビュー!Air4 Cからの進化点と欠点

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BOOX Note Air4 C

ONYXから発売されたカラー表示対応の10.3型 E inkタブレットです(2024年10月24日に発売)。

Android 13、オクタコアプロセッサ、6GBメモリ、10.3インチのKaleido 3 スクリーン、64GB ストレージ、3700 mAhバッテリーを搭載しています。

また、150 ppiのカラー表示、300 ppiの高精細なモノクロ表示、筆圧4096段階のBOOX Pen Plus (別売) 、デュアルスピーカー(オーディオブック、音楽再生)、マイク(録音)、ストレージ拡張(microSDカード)、BOOXスーパーリフレッシュ、「BOOX Drop」、

マグネットケース(別売)、2色フロントライト(寒色、暖色)、自動回転(Gセンサー)、アートマジック、スマート スクライブ機能、指紋認証(電源ボタンにセンサー内蔵)、Google Playストア、USB-Cポート (OTG)、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.1に対応しています。

価格は、Amazonで87,800円、楽天市場で87,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで87,800円、米国 Amazon.comで$499.99、です。

関連記事:「BOOX Note Air4 C」とAir3 C、Ultra Cを比較

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BOOX Tab X C

Onyx から発売された13.3インチのカラーE inkタブレットです(2025年4月 発売)。

Android 13、Kaleido 3 カラーePaperスクリーン、2.8GHz オクタコア プロセッサ(BSR搭載、最大2.84 GHz)、6GBメモリ、128GBストレージ、5,500mAhバッテリーを搭載しています。

また、フロントライト (CTM付き、暖色・寒色、調整可能)、筆圧4096段階・傾き検知対応のBOOX InkSpire stylus(別売、磁気ワイヤレス充電対応)、Sleek keyboard cover(別売)、自動回転用Gセンサー、内蔵デュアルスピーカーに対応。

分割画面モード、クラウドストレージ、BOOXDropでのファイル転送、ウィジェットカスタマイズ可能なホーム画面、Google Playストア、サードパーティアプリサポート(Smart Writing Tools、NeoReaderなど)、BOOX スーパーリフレッシュテクノロジー、USB-Cポート(OTG/オーディオジャック対応)、Wi-Fi + Bluetooth 5.0にも対応しています。

価格は、Amazonで138,000円、楽天市場で138,000円、ヤフーショッピングで138,000円、米国 Amazon.comで$819.99、です。

関連記事:BOOX Tab X Cレビュー!13.3型カラー評価とNote Max比較

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他のBOOXタブレットと比較

他にもBOOXタブレットが販売されています。2024モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。

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