2019年8月2日にASUSから発売された血圧測定スマートウォッチ「VivoWatch BP」(HC-A04)のスペック、計測できること、機能、性能、価格を紹介! 「Fitbit Versa」との比較・違いも紹介します。
※2023年8月18日、「ASUS VivoWatch 5」が発売されました。
※2021年7月9日、「ASUS VivoWatch SP」(HC-A05)が発売されました。
ASUS「VivoWatch BP」
「VivoWatch BP」は血圧測定に対応したASUS製のスマートウォッチ。ディスプレイ横のセンサーに指を押し付けるだけで簡単に血圧や心拍数、ストレス測定が行える。また、GPSセンサー を搭載し、速度や距離などをリアルタイムで測定することが可能。
反射型カラーLCDディスプレイ、約28日間駆動するバッテリー、3軸加速度センサーを備えるほか、IP67の防塵・防水、 Bluetooth 4.2、スマートフォンの通知・電話の受信にも対応している。
「VivoWatch BP」は新ジャンルのスマートウォッチ?!
「VivoWatch BP」はこれまで発売されてきたスマートウォッチとは全く異なる新しいジャンルのスマートウォッチだ。
通常のスマートウォッチは、「フィットネス」や「スポーツ」に特化したもの、アナログ時計としての「ファッション性」を重視したもの、音楽再生やモバイル決済などの機能を盛り込んだものなどに分類される。
しかし、「VivoWatch BP」は「ヘルストラッキング」に特化した健康重視のスマートウォッチで、スマートウォッチとして初めて「血圧測定」(ベルトなし・タッチで測定)に対応した。
これにより、単に「健康状態」をたんに把握するだけでなく、脳梗塞や心筋梗塞、アルツハイマー病など高血圧が原因で引き起こされる病気の「予防」も可能になった。
「VivoWatch BP」は血圧測定の他にも、AIによる健康診断(アドバイス)機能が利用できたり、寝返りの回数や熟睡度も測れる睡眠測定が利用できたりと健康測定に関する機能が豊富に搭載されている。
「Fitbit Versa」のように音楽再生機能などはないが、「VivoWatch BP」は他のスマートウォッチにはない独自の魅力を備えていることは間違いない。
公式ページ
https://www.asus.com/jp/VivoWatch/ASUS-VivoWatch-BP-HC-A04/
ASUS「VivoWatch BP」のスペック 一覧
- 計測可能なもの 歩数、消費カロリー、心拍数、睡眠(睡眠時間・寝返りの回数・熟睡度)、活動量、運動量、ストレス解消指標(HRVスコア)
- 機能 血圧測定、ストレス測定、エクササイズモード(リアルタイム測定)、有酸素運動インジケーター、GPS機能(速度、距離、運動継続時間)、リマインダー機能、「ASUS HealthAI Technology」(健康診断&アドバイス提供)
- 専用アプリ 「ASUS HealthConnect」
- アプリの対応OS iOS 11以降 、 Android 4.4以降
- ディスプレイ 反射型カラーLCDを搭載。タッチ機能を搭載し、直感的に操作できる。
- バッテリー駆動時間 約28日間(通常使用時)
- 防水・防塵 IP67・水深1mでの30分浸水に耐えられる
- 通信 Bluetooth 4.2
- 搭載センサー 3軸加速度センサー、GPSセンサー、ECGセンサー(心電図)とPPGセンサー(血液の流れを計測するセンサー)
- ベルトラグ幅 20mm (標準)
- 重量 45g
「VivoWatch BP」で計測できること
「VivoWatch BP」で計測できることは以下の通りです。
歩数、消費カロリー、心拍数、睡眠(睡眠時間・寝返りの回数・熟睡度)、活動量、運動量、血圧、ストレス解消指標(HRVスコア)を計測できる。
「VivoWatch BP」の機能
「VivoWatch BP」本体にECGセンサー(心電図)とPPGセンサー(血液の流れを計測するセンサー)を搭載し、腕にセンサーを巻くことなく血圧をほぼ正確に計測することが可能。
エクササイズモードにより、リアルタイムで心拍数や睡眠、活動量、運動量、ストレス解消指標(HRVスコア)などを追跡し、健康状態を確認できるようになっている。
また、有酸素運動インジケーター機能を搭載。有酸素運動を行っているとき、適切なレベルか、過度な負荷がかかっている状態かを通知してくれる。
そのほか、GPSセンサー を搭載。ASUS HealthConnectアプリでワークアウトをトラッキングし、速度、距離、運動継続時間などのアクティビティの記録や統計をアプリ上に表示できる。
定期投薬や、一定時間運動・移動が行われなかった場合などに画面表示と振動で通知するリマインダー機能も利用できる。
「VivoWatch BP」のスマホ連携&アプリ
スマートフォンと連携し、電話やメールの通知をディスプレイ上に表示と振動の両方で知らせることが可能。専用アプリ「ASUS HealthConnect」では、 心拍数などの健康データの管理が簡単に行えるほか、アプリ独自のアルゴリズムにより、収集した測定・習慣データを収集し、ユーザーに必要なアドバイスを提供してくれる(※これを「ASUS HealthAI Technology」という)。
アプリの対応OSは iOS 11以降 、 Android 4.4以降。
なお、「VivoWatch BP」で計測したデータはスマートフォン経由でクラウド上に保存。データをもとに、マシンラーニング(機械学習)の機能を利用したAIによる健康診断機能(健康アドバイス)も利用できる。
「VivoWatch BP」の性能
「VivoWatch BP」の性能をまとめてみました。
ディスプレイの性能
「VivoWatch BP」は反射型カラーLCDを採用。タッチ機能を搭載し、直感的に操作できる。
また、液晶ディスプレイの表面にECGセンサー(心電図)とPPGセンサー(血液の流れを計測するセンサー)を搭載し、指を15秒ほど押し付けるだけで血圧や心拍数を測定することが可能。PTT(Pulse Transit Time:脈波伝播時間)指数と血流量の推定値を使って、「ストレスの測定」もできる。なお、LCDディスプレイを採用することで、OLEDなどのスマートウォッチなどに利用されているディスプレイに比べて97%消費電力が少なくなっている。
バッテリー&電池持ちの性能
「VivoWatch BP」のバッテリー駆動時間は約28日間(通常使用時)。24時間365日、健康状態を把握できる。
ボディ・筐体の性能
「VivoWatch BP」はIP67の防塵・防水に対応。水深1mの深さに30分浸水しても利用できる。ベルトラグ幅は 20mm (標準)。重量は 45gとなっている。
通信の性能
「VivoWatch BP」は Bluetooth 4.2 をサポートする。Wi-Fi通信機能は備えていない。
センサーの性能
「VivoWatch BP」の搭載センサーは、3軸加速度センサー、GPSセンサー、ECGセンサー(心電図)とPPGセンサー(血液の流れを計測するセンサー)。
3軸加速度センサーを搭載しているため、睡眠時間や寝返りの回数などを記録し、熟睡度(睡眠の快適度)も算出できる。
「VivoWatch BP」と「VivoWatch」の違い
「VivoWatch BP」は、前モデルの「VivoWatch」とどのように違っているのだろうか? スペックや機能を比較しながら、その違いを明らかにしてみよう。
ディスプレイの違い
※「VivoWatch BP」は反射型カラーLCD液晶(タッチ対応)
※前モデル「VivoWatch」は1.28インチ(解像度128x128)モノクロのタッチスクリーン
搭載センサーの違い
※「VivoWatch BP」は3軸加速度センサー、GPSセンサー、ECGセンサー(心電図)とPPGセンサー(血液の流れを計測するセンサー)
※前モデル「VivoWatch」は3軸加速度センサー、光学式心拍センサー、UVセンサー
機能面の違い
※「VivoWatch BP」は「VivoWatch」の機能に加えて、血圧測定、ストレス測定、心拍測定、GPS機能、有酸素運動インジケーター機能などが追加されている
※前モデル「VivoWatch」は心拍数、歩数、消費カロリー、就寝中の心拍数や睡眠時間、スマートフォンの通知受信(※紫外線量の測定、「Happines Index」(幸福度指数)の測定は「VivoWatch」のみ)
アプリの違い
※「VivoWatch BP」は「ASUS HealthConnect」でデータの統計・管理のほか、健康診断・アドバイスも提供される
※前モデル「VivoWatch」は「 HiVivo for ASUS Vivo Watch」でデータの統計・管理のみ
バッテリー駆動時間の違い
※「VivoWatch BP」は最大28日間駆動できる
※前モデル「VivoWatch」は最大10日間駆動できる
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「VivoWatch BP」と「Fitbit Versa」の違い
「VivoWatch BP」は、フィットネス機能を備えたスマートウォッチ「Fitbit Versa」とどのように違っているのだろうか? スペックや機能に注目して、その違いを明らかにしてみよう。
血圧・ストレス計測ができる
「VivoWatch BP」は単体で血圧・ストレス計測ができるが、「Fitbit Versa」は血圧測定ができない。ストレス測定はアプリ「ストレスマイリー」を使うことで可能になっている。
GPSセンサー搭載
「VivoWatch BP」はGPSセンサーを搭載し、単体でワークアウトをトラッキングし、速度、距離、運動継続時間などを計測・記録できる。一方、「Fitbit Versa」はGPSセンサーを搭載しておらず、スマートフォンのGPS機能を利用して速度や移動距離などを測定することになる。
AIによる健康診断機能あり
「VivoWatch BP」は計測したデータをスマートフォン経由でクラウド上に保存し、そのデータをもとに、マシンラーニング(機械学習)の機能を利用したAIによる健康診断(アドバイス)が受けられる。一方、「Fitbit Versa」はFitbit アプリで健康上のアドバイスやヒントを受け取ることができるが、AIによる健康診断(アドバイス)は利用できない。
バッテリー駆動時間が長い
「VivoWatch BP」は通常使用時で約28日間駆動することができる。一方、「Fitbit Versa」の駆動時間は4日間以上で、「VivoWatch BP」よりも圧倒的に駆動時間が短くなっている。
有酸素運動インジケーター機能あり
「VivoWatch BP」には有酸素運動を行っているとき、適切なレベルか、過度な負荷がかかっている状態かを通知する「有酸素運動インジケーター機能」が利用できる。一方、「Fitbit Versa」にはこのような機能は利用できない。
Bluetooth 4.2を採用
「VivoWatch BP」は高速かつ途切れにくいBluetooth 4.2を採用している。一方、「Fitbit Versa」はBluetooth 4.0を採用している。
Wi-Fi機能はなし
「VivoWatch BP」はWi-Fi機能を備えておらず、Bluetooth通信しか使えない。一方、「Fitbit Versa」はBluetooth通信の他にWi-Fi機能も利用できる。
トレーニングモードはなし
「VivoWatch BP」はフィットネス用のトレーニングモードは搭載されていない。一方、「Fitbit Versa」は、Run、Bike、Weightsなどの15種類以上のモードで特定のトレーニングを追跡するトレーニングモードが利用できるようになっている。
防水機能は劣る
「VivoWatch BP」はIP67の防塵・防水に対応。水深1mの深さに30分浸水しても利用できる。一方、「Fitbit Versa」は5気圧防水で水深50mまでの浸水に耐えられるようになっている。
NFCは非搭載
「VivoWatch BP」にはNFCが搭載されていない。一方、「Fitbit Versa」はNFCが搭載されている(※Fitbit Payは日本では利用できない)。
音楽ファイルの再生・保存は不可
「VivoWatch BP」には音楽を再生したり保存したりする機能がない。一方、「Fitbit Versa」は単体で音楽再生が可能で、300以上の音楽ファイルを保存(2.5GBまで)することができる。
クロックフェイスの変更はなし
「VivoWatch BP」には時計のデザインを変更することはできない。一方、「Fitbit Versa」はクロックフェイスの変更に対応し、時計のデザインを変更することができる。
「VivoWatch BP」のメリット・デメリット
「VivoWatch BP」は本当に買うべきスマートウォッチなのだろうか? メリットやデメリット、フィットネス機能を備えた「Fitbit Versa」、前モデル「VivoWatch」との比較を参考にしながら、その是非を明らかにしてみよう。
メリット
・血圧・ストレスを瞬時に測定できる
※ディスプレイ横を15秒間押し付けるだけ
・過度な運動をセーブできる
※有酸素運動インジケーター機能で通知してくれる
・GPS搭載で単体で速度や距離を測定できる
※「Fitbit Versa」はGPSセンサーを搭載していない
・AIによる健康診断・アドバイスが受けられる
※計測データは自動でクラウド上に保存
※ASUS HealthAI Technology
・反射型カラーLCDディスプレイが見やすい
※前モデル「VivoWatch」はモノクロ表示
・IP67の防塵・防水に対応
※「Fitbit Versa」は50m防水
・Bluetooth 4.2で使える
※高速かつ途切れにくい
※「Fitbit Versa」は・Bluetooth 4.0
デメリット
Wi-Fi機能はなし
※「Fitbit Versa」はBluetooth通信の他にWi-Fi機能も利用できる
トレーニングモードはなし
※「Fitbit Versa」は、Run、Bike、Weightsなどの15種類以上のモードで特定のトレーニングを追跡できる
NFCは非搭載
※「Fitbit Versa」はNFCが搭載されている(※Fitbit Payは日本では利用できない)。
音楽ファイルの再生・保存は不可
※「Fitbit Versa」は単体で音楽再生が可能で、300以上の音楽ファイルを保存できる
クロックフェイスの変更はなし
※「Fitbit Versa」はクロックフェイスの変更に対応
総合 評価
動画レビューを見ると、「VivoWatch BP」のディスプレイが非常に見やすいことが分かる。通常のスマートウォッチよりも少し横長になっている分 画面に表示される情報が多く、数字や文字もより大きく表示される。反射型カラーLCDディスプレイは、フルカラー表示ではあるが、グレア仕様のようで太陽光の下でも見えやすいようだ。
動作については予想以上に俊敏に動作することが分かった。ディスプレイがタッチ対応であるために直感的に操作でき、各機能やスマートフォンの通知などのアクセスもスムーズに行える。シンプルな機能を備えているために、Wear OSよりも操作は簡単で、スマートウォッチの操作に不慣れである人であっても問題はなさそうだ。
最大の注目点である血圧測定に関しては十分に合格点レベルだ。多少の慣れは必要だが、ディスプレイ横をタッチするだけで計測できるのはやはり画期的だ。また、動画レビューを見る限り、専用のスマーフォンアプリもかなり使いやすそうだ。日々の活動量やAI機能などをタイル上に表示してすぐに選択できるほか、血圧の状態をグラフで分かりやすく表示できるのがいい。
「VivoWatch BP」は、「Fitbit Versa」のようにトレーニングモードや音楽再生機能、Wi-Fi機能、デザイン変更に対応していないが、「健康」に関する計測に関しては完成度が高い。フィットネス・スポーツよりも健康重視のスマートウォッチを探している人におすすめしたい。
ASUS「VivoWatch BP」の価格は?
ASUS「VivoWatch BP」は、
楽天市場で25,330円 (税込)、
ヤフーショッピングで25,330円、
で販売されています。
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他のスマートウォッチと比較する
リンク先からさらに詳しいスペック情報やベンチマーク、性能、価格などが分かるようになっています。
★「ASUS VivoWatch 5」(デュアルセンサー・健康アドバイス)
★「Apple Watch Series 8」(心電図・衝突事故検出)
★「HUAWEI WATCH D」(血圧測定・70種ワークアウト)
★「Fitbit Sense 2」(常時ストレストラッキング)
「Apple Watch SE」(ヘルス機能)
「Fitbit Sense」(血中酸素濃度SpO2対応)
「UMIDIGI UFit」(血圧測定・血中酸素濃度SpO2対応)
「Fitbit Charge 4」(スマートバンド)
「Garmin vivoactive 4 / 4S」(ヘルス機能)
ガーミン「ForeAthlete 45」(ランニング機能)
「Xiaomi Mi Band 4」(スマートバンド)
「Honor Band 5」(スマートバンド)
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