4:3の画面をもつAndroid携帯ゲーム機「ANBERNIC RG406H」。早くも「コンパクトでレトロゲームも快適にプレイできそう」と評判です。しkし、その一方で、「Retroid Pocketの方がいいのでは?」という口コミもあり、購入を迷っている人も多くいるようです。
そこで今回はその性能の違いが分かるように、次の7点を重点的に解説します。
- デザイン(RGBライト・サイズ・重量)
- 使い方・セットアップ(Android、ゲーム画面)
- エミュレーター・収録ゲーム(ゲームの追加方法)
- ディスプレイ
- 操作性
- バッテリー・充電
- Unisoc T820の性能とAntutuベンチマーク
また、前モデル「ANBERNIC RG406V」、「ANBERNIC RG Cube」、「ANBERNIC RG556」との違いも紹介!エミュレーターや収録ゲーム、操作性、Antutuベンチマーク、ゲーム性能、スペック、
購入する前に知っておきたいデメリットや評価、詳細な価格情報もあるので、ぜひ参考にしてみてください。
「ANBERNIC RG406H」とは?
「ANBERNIC RG406H」(アンバーニック アールジー406エイチ)は中国 ANBERNICから2024年11月19日に発売されたヨコ型の携帯ゲーム機です。
画面サイズは4インチで、Android 13とUnisoc T820を搭載しています。
前モデルには2024年9月19日に発売されたタテ型の「ANBERNIC RG406V」があります。
「PS2やWii、ゲームキューブ、Androidの豊富なゲームも遊べる」、「ゲームボーイ風のレトロなデザインでRGBライト付きなのがいい」と評判でした。
ANBERNICからはこのほかに1:1の真四角な画面を搭載した4型「ANBERNIC RG Cube」(Android 13、Unisoc T820)、
有機ELディスプレイを搭載した5.48型「ANBERNIC RG556」(Android 13、Unisoc T820)も発売され、いずれも高い評価を受けています。
新モデルはアスペクト比4:3を採用した横型4インチサイズで、初のAndroid 搭載モデルであることで話題になっています。
もちろん、Google Playストア対応で、原神や鳴潮 (Wuthering Waves) などの人気Androidゲームもプレイできますよ。
※Nintendo Switchゲームはプレイできません。
それでは早速どんなゲーム機なのか、その価格や特徴(メリット)をくわしく見ていきましょう。
この製品の購入はこちら→ Amazon リンク / AliExpress リンク
公式ページ:NEW ANBERNIC RG 406H – anbernic
価格は約2万5千円・5万円台の高級モデルよりも本当にお買い得なのか?
新モデル「ANBERNIC RG406H」のくわしい特徴(メリット)を見ていく前に、関連した製品の価格を全体的に抑えておきましょう。
まず、新モデル「ANBERNIC RG406H」はANBERNIC 公式サイトで$157.99 USD (※日本円で24430円)で発売されます。この価格は発売セール価格で、通常価格は$167.99 USD(日本円で約25895円)になります。
※Amazonでも29,999 円(税込)で発売されていました。
一方、前モデルでタテ型の「ANBERNIC RG406V」はAmazonで27,999円(税込)で発売中です(AliExpressは22,116円)。
真四角な画面の「ANBERNIC RG Cube」(Android 13)はAmazonで29,499円(税込)で発売されています(AliExpressはゲームなしで23,044円)。
5.5インチで有機EL液晶を搭載した「ANBERNIC RG556」はAmazonで33,999円で販売されています(AliExpressはゲームなしで25,860円円)。
一方、他メーカーではSnapdragon 865と有機EL液晶を搭載した5.5インチの「Retroid Pocket 5」がAliExpressで51,003円で発売中。
3.7インチの「Retroid Pocket Mini」はAmazonで50,980円、AliExpressで32,129円で発売中です。
そのほか、MediaTek Helio G99搭載で3.5インチの「AYANEO POCKET MICRO」がAmazonで39,800円で発売中。
Snapdragon G3x Gen 2搭載で6インチの「AYANEO Pocket S」はAmazonで114,800円、AliExpressで73,901円で発売中です。
まとめると、Android OSを搭載した高性能なモデルは5万円前後で販売されることが多いようです。
性能を落とすと、2~3万円台で購入できるものもあり、中には10万円以上のハイスペックなモデルもあります。
新モデルはその中でもかなり安い2万円台で、一般的な高性能モデルよりも3万円も安いことになります。
果たして新モデル「ANBERNIC RG406H」はこれらのゲーム機よりも本当にお買い得なのでしょうか?
くわしい特徴(メリット)を見ていきましょう。
違い1:コンパクトでスタイリッシュなデザイン・透明カラーも用意
新モデル「ANBERNIC RG406H」はコンパクトサイズでスタイリッシュなデザインになっています。
横幅17.4cm、縦幅8.1cmで、「ANBERNIC RG556」よりも一回り小さいサイズです。
「ANBERNIC RG Cube」よりも少し大きめのサイズで、
厚さ(1.79 cm)と重さ(265 g)はほぼ同じぐらいになります。
筐体はプラスチック製で、カラーはブラック、ホワイト、トランスペアレント パープルの3色を用意。
トランスペアレント パープルは内部の様子が見える透明色で、
「ANBERNIC RG556」と同じく、光沢のある、ツルっとした質感です。
ブラック、ホワイトは前モデルでタテ型の「ANBERNIC RG406V」にも採用されていた、
従来通りの少しマットな質感になっています。
「Retroid Pocket 5」と比較
「Retroid Pocket 5」はサイズは199.2 x 78.5 x 15.6 mmで、RG406Hよりも一回り大きくなります。
ただし、重さは280 gと5.5インチにしては軽くなります。
筐体はRG406Hと同じプラスチック製ですが、洗練されたデザインで高級感が漂っています。
また、人間工学(エルゴノミクス)に基づいたデザインで、長時間持っていても疲れにくくなっています。
<サイズ・重量を比較>
- 1.「ANBERNIC RG406H」・・・17.4 x 8.1 x 1.79 cm / 265 g
- 2.「ANBERNIC RG406V」・・・14.5 x 10.5 x 2.9 cm / 289 g
- 3.「ANBERNIC RG Cube」・・・15.3 x 8.6 x 1.8 cm / 260 g
- 4.「ANBERNIC RG556」・・・22.8 x 10.5 x 3.0 cm / 348 g
RGBライトで光る・カスタマイズも可
新モデル「ANBERNIC RG406H」はRGBライトを採用し、
ジョイスティック(アナログスティック)周辺が光るようになっています。
ライトには1600万色のカラーバリエーションがあり、
常時点灯、呼吸、レインボー、マーキー、追光、ゲーミングなど、様々なモードから選択可能。
色や明るさを調整して、自分だけのライティングを楽しむことができます。
「Retroid Pocket 5」と比較
「Retroid Pocket 5」はRGBライトでコントローラー周辺と背面パネル(にあるRetroid Pocketのロゴ)が光るようになっています。
設定メニューから、色、明るさ、エフェクトをカスタマイズすることもできます。
<RGBライトエフェクト効果を比較>
- 1.「ANBERNIC RG406H」・・・対応する
- 2.「ANBERNIC RG406V」・・・対応する
- 3.「ANBERNIC RG Cube」・・・対応する
- 4.「ANBERNIC RG556」・・・対応しない(ライトで光るが1600万色でない)
違い2:使い方とセットアップ方法
新モデル「ANBERNIC RG406H」は一般的なAndroidの画面とゲーム用の画面(Linux)を切り替えて使用できるようになっています。
※ゲーム画面しかないLinux 携帯ゲーム機(ANBERNIC RG CubeXXなど)とは違うので注意してください。
最初に起動させて表示されるのがAndroidの画面です。
ここでは一般的なスマホやタブレットと同じく、AndroidのアプリやゲームをGoogle Playを通してインストールできるようになっています。
利用するにはネット接続の設定とGoogleアカウントの登録が必要ですが、一度済ませてしまえば、あとはスムーズに利用できます。
なお、レトロアーチ(RetroArch)のアプリを利用できるため、コアを追加したり、ゲームのROMを追加したり、設定のカスタマイズをしたりすることも可能です。
ゲーム用の画面にするには?
本体のファンクションキーを押すと、ゲーム専用の画面が表示され、各エミュレーターを選択できるようになっています。
ゲームのROM付きモデルを購入すると、各エミュレーター内に豊富なレトロゲームが表示されます。
ゲームのROMが入っていないモデルを購入した場合は、自分でゲームのROMを追加する必要があります。
ゲームを追加するには?
ゲームのROMを追加するには、USBケーブルでPCと接続し、表示される任意のフォルダにROMを入れる必要があります。
たとえばメガドライブならMDフォルダに、スーパーファミコンならSFCフォルダに、ゲームボーイアドバンスならGBAフォルダに入れます。
なお、SDカードだけを取り出して、アダプターを介してPC接続し、ゲームのROMを追加することもできます。microSDカードは最大2566GBまで拡張できます。
ファームウェアをアップデートするには?
Wi-Fiに接続後、設定から 「システムアップデート」、「ソフトウェアアップデート」、または同様の項目を探し、
「アップデートを確認」または「更新を確認」をタップすると、自動でアップデートできます。
違い3:エミュレーターと収録ゲーム
新モデル「ANBERNIC RG406H」のエミュレーターは全部で27個以上あり、好きなものを選択できます。
NES,SMS,PCE,CPS1,MD,GB,NEOGEO,SNES,CPS2,PSX,SS,N64,CPS3,MAME,GBC,DC,NGP,NAOMI,WSC,PS2,FBN,GBA,ATOM,PSP,NDS,Wii,3DS
このうち、他のLinux 携帯ゲーム機と異なるのは、プレイステーション2やWiiゲームが含まれていることです。
すべてではありませんが、RG406Hでは、PS2の比較的軽いゲームが動作し、「ゴッド・オブ・ウォー2」、「デビル メイ クライ」シリーズ、「ドラゴンボール」シリーズもプレイ可能です。
また、Wiiでは任天堂「ゼルダ」シリーズや「ナルト」、「リッジレーサー 4」などもプレイ可能です。
ゲームのROM付きモデルを購入すると、これらのゲームは面倒な作業が必要とすることなく、すぐにプレイできます。
なお、ゲームのROMはmicroSDカードに収録され、128GBモデルで4000 タイトル以上、256GBで 9000 タイトル以上が収録されています。
もちろん、PSPやドリームキャスト、ニンテンドー64ゲームもプレイ可能です。
また、AndroidアプリのDolphinエミュレーターをインストールすることで、ニンテンドー「ゲームキューブ」のゲームもプレイできます。
違い4:4インチのIPS液晶・高精細で鮮明な映像を映し出せる
新モデル「ANBERNIC RG406H」は4インチ(解像度 960 x 720 ドット)のIPS ディスプレイを搭載しています。
このディスプレイはアスペクト比4:3の高精細な液晶で、光の反射を抑えた鮮明な表示が可能なOCAフルラミネーションも採用しています。
また、設定から明るさを調整することが可能。マルチタッチ対応で、Androidのタッチを利用したゲームも快適にプレイできます。
「Retroid Pocket 5」と比較
輝度は記載されていませんが、おそらく「Retroid Pocket 5」よりも低い500nit以下になります(推定で200-300nit)。
IPSパネル採用で斜めからも見やすいですが、「Retroid Pocket 5」のように有機EL液晶でないため、
高コントラストで発色に優れた映像は再生できません。
また、豊かな色再現が可能な107% sRGB にも対応していないため、色の豊かさにおいてもやや劣っています。
なお、リフレッシュレートも不明ですが、おそらく一般的な60Hzであると思われます。
90Hzや120Hzと比べると、滑らかでないので、少々注意が必要です。
<Retroid Pocketと比較>
- 1.「Retroid Pocket 5」・・・5.5インチ、解像度 1920 x 1200 pxのOLED
- 2.「Retroid Pocket Mini」・・・3.7インチ、解像度 1280 x 960 pxのAMOLED
<ディスプレイの仕様を比較>
- 1.「ANBERNIC RG406H」・・・4インチ、解像度 960 x 720 ドットのIPS
- 2.「ANBERNIC RG406V」・・・ 4インチ、解像度 960 x 720 ドットのIPS
- 3.「ANBERNIC RG Cube」・・・3.95インチ、解像度 720 x 720 pxのIPS
- 4.「ANBERNIC RG556」・・・5.48インチ、解像度 1080 x 1920 pxのAMOLED
違い5:ホールジョイスティックとホールとリーガーで快適に操作できる
新モデル「ANBERNIC RG406H」はレトロゲームを快適にプレイできる操作性を備えています。
具体的には非接触式のホールセンサーを採用したジョイスティックを搭載。
耐久性が高く、高精度で正確な操作が可能になっています。
ジョイスティックの位置は左側が上で、右側が下に配置されています。
2つのジョイスティックが平行に並んでいる「ANBERNIC RG406V」とは大きく異なる配置です。
また、 LRのトリガーボタンに繊細な操作が可能なホールセンサーを採用。
滑り止め加工も施し、レースゲームなどでのアクセルやブレーキ操作も誤操作することなく、快適に行えます。
トリガーボタンは本体の上部に配置されています。
背面に配置されている「ANBERNIC RG406V」とは異なる配置になっています。
なお、「Retroid Pocket 5」のようにボタンを交換したり、カスタマイズすることは基本的にできません。
エミュレーターやゲームランチャーアプリなどを使って、ゲームごとにボタン設定を細かくカスタマイズすることはできます。
<操作性を比較>
- 1.「ANBERNIC RG406H」・・・ホールジョイスティックレバー + トリガーボタン(上部)
- 2.「ANBERNIC RG406V」・・・ホールジョイスティックレバー + ショルダーボタン(背面)
- 3.「ANBERNIC RG Cube」・・・ホールジョイスティックレバー + トリガーボタン(上部)
- 4.「ANBERNIC RG556」・・・ホールジョイスティックレバー + トリガーボタン(上部)
違い6:5000 mAhバッテリー搭載で約7時間使用できる
新モデル「ANBERNIC RG406H」は容量 5000 mAh のバッテリーを搭載しています。
駆動時間は7時間です。
省エネ設定を利用できるため、バッテリー駆動時間を延ばすことも可能です。
充電はType-C (5V/2A)を介して、約 3.5時間でフルチャージできます。
なお、バッテリー交換はできない仕様になっているようです。
「Retroid Pocket 5」と比較
「Retroid Pocket 5」も5000 mAhバッテリー搭載のため、
駆動時間はそれほど大きく変わらないようです。
ただし、充電は27W急速充電対応で、
新モデル「ANBERNIC RG406H」よりも高速になります。
RG406Hは急速充電に対応していないため、フル充電までにやや時間がかかります。
<バッテリーを比較>
- 1.「ANBERNIC RG406H」・・・5000 mAh(約7時間)
- 2.「ANBERNIC RG406V」・・・ 5500 mAh(約8時間)
- 3.「ANBERNIC RG Cube」・・・5200 mAh(約7時間)
- 4.「ANBERNIC RG556」・・・5500 mAh(約8時間)
違い7:Unisoc T820の性能とAntutuベンチマーク
新モデル「ANBERNIC RG406H」はUnisoc T820 プロセッサを搭載しています。
このプロセッサはUnisoc社がスマートフォン向けに開発した高性能な5Gモバイルプロセッサです。
6nmプロセスで製造された8コア、最大2.3GHz駆動のCPU(Cortex-A76とCortex-A55)を搭載し、
パワフルかつ低消費電力で動作するという特徴があります。
内蔵のGPUは ARM Mali-G57 850MHz で、高いグラフィック性能を発揮。
ゲームもスムーズに動作できるようになっています。
同じプロセッサは「ANBERNIC RG406V」、「ANBERNIC RG Cube」、「ANBERNIC RG556」などにも搭載されています。
Antutu ベンチマークは総合で約 45-55万 前後を記録しています。
「Retroid Pocket 5」と比較
「Retroid Pocket 5」はQualcomm Snapdragon 865 プロセッサを搭載し、
Antutu V8 ベンチマーク 総合で約 55万 前後、
Antutu V10 ベンチマーク総合に換算して、約 60万 前後を記録しています。
Unisoc T820 プロセッサよりもSnapdragon 865の方がやや性能が高くなりますが、
大きな差はなく、ほぼ同等の性能を発揮するようです。
Unisoc T820 性能を比較
性能的にはMediaTek Dimensity 900 (Retroid Pocket 4)と同等の性能を発揮します。
Snapdragon G3x Gen 2 (AYANEO Pocket S)と比べると、100万以上の差があります。
また、ANBERNICのLinux 携帯ゲーム機に搭載されることが多いAllwinner H700とは、約30万以上の差があります。
<CPUランキング>
※Antutu V10 ベンチマーク総合で比較したものです。
- 1.Qualcomm Snapdragon G3x Gen 2 (AYANEO Pocket S)・・・Antutu総合:169万
- 2.Snapdragon G3x Gen 1 (Razer Edge)・・・Antutu総合:100万
- 3.Snapdragon XR2(Pimax Portal)・・・Antutu総合:85万
- 4.MediaTek Dimensity 1100 (Retroid Pocket 4 Pro)・・・Antutu総合:75万
- 5.Qualcomm Snapdragon 865 (Retroid Pocket 5)・・・Antutu総合:60万 前後
- 6.MediaTek Dimensity 900 (Retroid Pocket 4)・・・Antutu総合:50万
- 7.★ Unisoc T820 (ANBERNIC RG Cube/ANBERNIC RG556)・・・Antutu総合:45-55万
- 8.Unisoc T618 (Retroid Pocket 3+)・・・Antutu総合:30万 前後
- 9.UNISOC T610 (Retroid Pocket 2S)・・・Antutu総合:20万 前後
- 10.Allwinner H700 (ANBERNIC RG28XX)・・・Antutu総合:15万 前後
ゲーム性能
Unisoc T820 プロセッサはゲームに最適化されているため、多くのゲームをプレイできます。
人気ゲームの「原神」はグラフィック設定「低」、30 FPS 前後で快適にプレイできます。
グラフィック設定は最初のプレイで固定されており、しばらくプレイした後で設定アイコンが表示され、「中」に変更できるようです。
戦闘シーン、爆発シーンなど負荷のかかるシーンでは20 FPSまで下がることがあります。
また、街中を歩く、草原を走るなど負荷のかからないシーンでは60 FPS 以上を記録することもあります。
鳴潮 (Wuthering Waves) は画質 低設定、15-30 FPS 程度で動作します。
PUBG MobileはHD画質、高フレームレートで30FPS前後で動作します。設定を調整することで、プレイ可能なレベルです。
Call of Duty Mobileは中程度の画質設定で30~40FPSで比較的快適にプレイできます。
マインクラフトは60FPSで安定して動作します。比較的軽いゲームなので、問題なくプレイ可能です。
ウマ娘は3D標準画質・低フレームレート設定で30FPS前後で動作します。
エミュレーターはPS2以前のゲームは概ね快適にプレイ可能です。PS2のゴッド・オブ・ウォーII (God of War 2)、
アーマード・コア3 サイレントライン(Armored Core Silent Line)、ネオコントラ(Neo Contra)は動作検証したところ、
まともに動作し、快適にプレイできました。
<ゲームタイトルのFPS 一覧>
各ゲームタイトルのフレームレートは以下の通りです。※画質は「低」に設定しています。
- 原神 Genshin Impact・・・27 FPS
- 鳴潮 (Wuthering Waves) ・・・15-30 FPS
- ウマ娘・・・30 FPS 前後
- マインクラフト・・・60FPS
- PUBG Mobile・・・32 FPS
- Call of Duty: Mobile・・・35 FPS
- フォートナイト Fortnite・・・26 FPS
- Shadowgun Legends・・・60 FPS
- World of Tanks Blitz・・・60 FPS
- Mobile Legends: Bang Bang・・・32 FPS
「ANBERNIC RG406H」のデメリット
「ANBERNIC RG406H」のデメリットを紹介します。
デメリット1:有機ELディスプレイを採用していない
「ANBERNIC RG406H」はIPSディスプレイ搭載で、有機ELディスプレイは搭載していません。
一方、「Retroid Pocket 5」は有機ELディスプレイ搭載で、高コントラストで発色に優れた映像を再生できます。
デメリット2:ボタンを交換・カスタマイズできない
「ANBERNIC RG406H」はR、Lのトリガーボタンを交換したりカスタマイズすることができません。
一方、「Retroid Pocket 5」はR、Lのトリガーボタンの交換・カスタマイズに対応しています。
デメリット3:HDMI映像出力に対応していない
「ANBERNIC RG406H」はminiHDMIポートを搭載していないため、有線で映像出力することができません。
ワイヤレスでの映像出力は利用できます。
「ANBERNIC RG406H」のスペック
- ディスプレイ 4インチ、解像度 960 x 720 ドットのIPS
※OCAフルラミネーション/マルチタッチ/明るさ調整 - プロセッサ Unisoc T820
※6nm/64bit/8コア/最大2.3GHz - CPU Octa-core 1*A76@2.7GHz+3*A76@2.3GHz+4*A55@2.1GHz
- GPU Mali-G57 850MHz
- RAM(メモリ) 8GB LPDDR4X
- ストレージ 128G UFS2.2
- 外部ストレージ TFカードで最大2TBまで
- バッテリー 5000 mAh ※省エネ設定あり
- 駆動時間 7時間
- 充電 Type-C (5V/2A)、時間:3.5時間
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 5 (802.11a/b/g/n/ac ,2.4GHz/5GHz) 、Bluetooth 5.0
- ストリーミング 対応(MoonLightアプリ、ミラーリング対応)
- オンライン対戦 対応
- インターフェース USB Type-C (OTG)、TFカードスロット、3.5mmイヤホンジャック
- センサー 6軸ジャイロセンサー
- スピーカー Hi-Fi ステレオスピーカー
- 操作 ホールジョイスティック(デッドゾーンなし)、トリガーボタン(R1,R2,L1,L2)、十字キー、4ボタン(X,Y,B,A)
- RGBライト 1,600 万色の RGB ライティング、定常光、ブレス、マーキー、チェイス、レインボー、ゲームなどのモードを内蔵 色のカスタマイズと明るさの調整をサポート
- 冷却 アクティブ放熱、高速ファン、ヒートパイプ
- 振動モーター 対応
- システム言語 日本語を含むマルチ言語に対応
- 筐体 人間工学
- OS Android 13 ※OTAアップデート対応
- サイズ 17.4 x 8.1 x 1.79 cm
- 重量 265 g
- カラー ブラック、ホワイト、トランスペアレント パープル
- 付属品 USB充電ケーブル、カラーボックス、説明書、スクリーン プロテクター
「ANBERNIC RG406H」の評価
8つの基準で「ANBERNIC RG406H」を5段階で評価してみました。
- スペック:★★★★
- エミュレーター:★★★★
- 操作性:★★★★
- バッテリー:★★★★
- 通信:★★★★
- デザイン:★★★★
- 使いやすさ:★★★★
- 価格:★★★★
<総合評価>
Android 13を搭載した4インチのヨコ型 携帯ゲーム機です。
2024年9月19日に発売されたタテ型「ANBERNIC RG406V」とはほぼスペックが共通していますが、
アスペクト比4:3のヨコ型 Android 携帯ゲーム機(4インチ)は今までありそうでなかったモデルで、
今回が初となります。
また、すでに発売済みの人気モデル5.5型「Retroid Pocket 5」や3.7型「Retroid Pocket Mini」とは、
もろに競合する機種となり、「激戦区」とも呼ばれる市場に投入される新機種でもあります。
すでに説明したように「Retroid Pocket 5」とはプロセッサ性能が変わらず、
ほぼ同じ動作速度でプレイ可能です。ANBERNICのROM付きモデルの場合は、豊富なレトロゲームが最初から収録されているため、
レトロゲームにおいてはかなり有利ではないかと思います。
しかし、ディスプレイの面ではかなり差があります。
「Retroid Pocket 5」は解像度が高いうえに発色にも優れる有機ELディスプレイで、
しかも5.5インチとRG406Hよりも1.5インチ大きく、さらに輝度も500nitと非常に高くなっています。
ディスプレイ映像の美しさという観点で見ると、圧倒的に「Retroid Pocket 5」が有利になるでしょう。
しかし、RG406Hの方はそれ以外の面で意外と健闘しており、お買い得な面も多々あります。
例えばUnisoc T820に加えて8GB LPDDR4Xメモリと128G UFS2.2ストレージを搭載し、動作が快適であり、
冷却システムも搭載されています。
また、操作性に関しても高精度なホールジョイスティックやホールトリガーを搭載しており、
傾きを検知する6軸ジャイロセンサーも搭載されています。
価格が安いので、高級感はありませんが、
「Retroid Pocket 5」に対抗できるコスパの高い携帯ゲーム機としての実力は十分に持っています。
価格を重視するのなら、あえてRG406Hを選ぶというのもアリでしょう。
Android OSを搭載したコスパの高い4型携帯ゲーム機を探している人におすすめです。
「ANBERNIC RG406H」の価格・販売先
ANBERNIC 公式サイト
$157.99 USD (※日本円で24430円・発売セール価格・通常価格は$167.99 USD)
で販売されます。
ANBERNIC 日本公式サイトで「ANBERNIC RG406H」をチェックする
※支払い方法はPayPal、デビットカード、クレジットカード(Visa、MasterCard、American Express、Discover、JCBなど)、コンビニ決済です。
ECサイト
Amazonでも29,999 円(税込)、
米国 Amazon.comで$249.00、
で発売されています。
Amazonで「ANBERNIC RG406H」をチェックする
楽天市場で「ANBERNIC」をチェックする
ヤフーショッピングで「ANBERNIC」をチェックする
AliExpressで「ANBERNIC RG406H」をチェックする
米国 Amazon.comで「ANBERNIC RG406H」をチェックする
※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
AliExpressで激安ガジェットをお得に購入する方法を徹底 解説
おすすめの類似製品を紹介
「ANBERNIC RG406H」に似た性能をもつ携帯ゲーム機も販売されています。
「Retroid Pocket Mini」
Retroid Pocketから発売された3.7インチの携帯ゲーム機です。
Android 10、Qualcomm Snapdragon 865、6GB LPDDR4x メモリ、解像度 1280 x 960 pxのAMOLED(有機EL)液晶、128GB UFS 3.1 ストレージ、4000 mAhバッテリー、microSDカードスロットを搭載しています。
また、27W急速充電、DP映像出力、3Dホールスティック、アナログジョイスティック R1/R2/L1/L2、アクティブ冷却、A/B/X/Yボタンの配置カスタマイズ、デュアルスピーカー (1W x 2)、USB Type-C (OTG/)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1に対応しています。
価格は、Amazonで50,980円、AliExpressで32,129円です。
関連記事:「Retroid Pocket Mini」と2S、Pocket 5の違い
「AYANEO POCKET MICRO」
AYANEOから発売された3.5インチの携帯ゲーム機です。Android 13、MediaTek Helio G99、6GB/8GB LPDDR4X メモリ、解像度 960 x 960 px のIPS液晶(3:2)、128GB/256GB ストレージ、2600 mAhバッテリー、microSD 3.0 カードスロット、6軸ジャイロセンサー搭載で、
マスターコントローラー、冷却システム、Google Playストア、アプリの追加、ストリーミングプレイ、ストレージの拡張、AYASpace(フロントエンド)、AYAHome(デスクトップランチャー)、USB 2.0 Type-C(OTG)、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.2 に対応しています。
価格は、Amazonで39,800円(税込・マジックブラック・ソウルレッド レトログレーは44800円)、楽天市場で39,800円(送料無料)、AliExpressで44,644円(6GB+128GBモデル・8GB+256GBモデルは50,336円)です。
関連記事:高級で超小型「AYANEO POCKET MICRO」とPocket Sの違い
「Retroid Pocket 5」
Retroid Pocketから発売された5.5インチの携帯ゲーム機です。Android 13、Qualcomm Snapdragon 865、8GB LPDDR4x メモリ、フルHDのOLED(有機EL)液晶、128GB UFS 3.1ストレージ、5000 mAhバッテリー、TFカードスロット、3.5mmイヤホンジャックを搭載しています。
また、27W急速充電、DP映像出力、3Dホールスティック、アナログジョイスティックR2/L2、ストレージの拡張、USB Type-C (OTG)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1に対応しています。
価格はAliExpressで51,003円、です。
関連記事:「Retroid Pocket 5」とPocket 4 /4Proの違いを解説
「AYANEO Pocket S」
AYANEOから発売された6インチの携帯ゲーム機です。Android 13、Qualcomm Snapdragon G3x Gen 2、12GB / 16GB LPDDR5X メモリ、解像度 2560 x 1440 pxの液晶、128GB UFS 3.1 / 512GB UFS 4.0 ストレージ、6000 mAhバッテリー搭載で、
マスターコントローラー、指紋認証(電源ボタンにセンサー)、冷却システム、PD急速充電、SoundTAPMagic サウンドバイブレーション、Xインプット振動、X軸リニアモーター、ホールセンシング・ジョイスティック、リニアホール・トリガー、USB 3.2 Gen2 Type-C (data/PD/DP) x1、microSDカードスロット x1、ボタン(ターボボタン、ホームボタン)、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.3に対応しています。
価格は、Amazonで114,800円(税込)、楽天市場で114,800円(税込)、AliExpressで73,901円 です。
関連記事:「AYANEO Pocket S」のCPU性能と原神のFPSを調べてみた
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