Snapdragon 8 Eliteを搭載のゲーミングスマホ「ROG Phone 9」。早くも「CPU性能も操作性も劇的に向上している」と評判です。しかし、その一方で、「前モデルでも十分なので買い替えの必要なし」との口コミがあり、購入を迷っている人も多くいるようです。
そこで今回は前モデル「ROG Phone 8」の違いが分かるように次の7点を重点的に解説します。
- デザイン(サイズ・重量・アニメビジョン・AniMe Play)
- プロセッサ性能(Snapdragon 8 Elite、ゲーム性能)
- ディスプレイ・リフレッシュレート
- 冷却システム(AeroActive Cooler X Pro)
- ゲーミング機能(AirTrigger 6、超音波式タッチセンサー、モーションコントロール、X Sense)
- バッテリー・充電
- カメラ性能(6軸ジンバルシステム)
また、新たに追加・強化された機能も紹介!Antutuベンチマークやゲーム性能、スペック、
購入する前に知っておきたいデメリットや評価、詳細な価格情報もあるので、ぜひ参考にしてみてください。
「ROG Phone 9」とは?
「ROG Phone 9」(アールオージーフォン 9)は2024年11月29日に台湾 ASUSから発売されたゲーミングスマートフォンです。
画面サイズは6.78インチで、
Android 15 (ROG UI)とQualcomm Snapdragon 8 Eliteを搭載しています。
前モデルはSnapdragon 8 Gen 3搭載の「ROG Phone 8」(Android 14)です。
このゲーミングスマートフォンは「負荷の高い最新ゲームでも最高設定でスムーズにプレイできる」、
「165Hzのリフレッシュレート対応で映像が超滑らか」と評判でした。
新モデルはSnapdragon 8 Eliteプロセッサや新しいAirTrigger 6などのゲーム機能が強化されていることで話題になっています。
もちろん、グローバル版もあって、日本でも発売されますよ(2025年4~5月ごろの予定・おサイフケータイ、IP68防水防塵に対応)。
それでは早速どんなゲーミングスマホなのか、その価格や特徴(メリット)をくわしく見ていきましょう。
この製品の購入はこちら→ Amazon リンク / AliExpress リンク
公式ページ:ROG Phone 9 | Gaming phones|ROG – Republic of Gamers|ROG Global
価格は約12万円・ゲーム性能が高い6万円台のスマホよりもお買い得なのか?
新モデル「ROG Phone 9」のくわしい特徴(メリット)を見ていく前に、関連した製品の価格を全体的に抑えておきましょう。
まず、新モデル「ROG Phone 9」はAliExpressで118,333円で販売されていました(グローバル版、中国版)。
一方、前モデル「ROG Phone 8」はAmazonで日本国内版が152,800円(税込)で販売されていました。AliExpressでは95,733円で販売されており、新モデルとの価格差は約2万円ほどです。
他メーカーでは Snapdragon 8 Gen 3搭載のゲーミングスマホ「REDMAGIC 9 Pro」がAmazonで113,800円(税込)で販売されていました。中古品も数多く出回っており、楽天市場で98,780円(送料無料・中古品)、ヤフーショッピングで77,980円(中古品)で販売されています。
また、AmazonではSnapdragon 8 Gen 3 Leading Versionチップセットを搭載した「REDMAGIC 9S Pro」も122,800円~(税込)で販売中です。
そのほか、ゲーム性能が高い、一般的なスマホとして、Snapdragon 8 Gen 2搭載の「POCO F6 Pro」がAmazonで69,980円で販売中です。
ASUSのフラグシップスマホで Snapdragon 8 Gen3搭載の「Zenfone 11 Ultra」はmazonで134,800円で販売されていました(※AliExpressは127,601円)。
まとめると、本格的なゲーミングスマホはやはり10~15万円前後で販売されており、中古でも高額になる傾向があります。
ゲーミングスマホでなく、ゲーム性能が比較的高いスマホで探すと、6万円台になり、新モデルと比べると約半額に近い価格になります。
果たして新モデル「ROG Phone 9」はこれらのスマホよりも本当にお買い得なのでしょうか?
くわしい特徴(メリット)を見ていきましょう。
違い1:洗練された未来的なデザイン・アニメビジョン、AniMe Playも採用
新モデル「ROG Phone 9」はゲーマーを魅了する大胆で未来的なデザインで、背面に「アニメビジョン」を採用しています。
「アニメビジョン」は、背面に搭載された小型LEDでドットパターンを表示するユニークな機能です。20種類上のアニメーションを用意し、画面点灯時や着信時などで表示されます。
ROG Phone 8シリーズではProモデルのみの搭載でしたが、ROG Phone 9シリーズでは無印のROG Phone 9にも搭載され、より多くのユーザーが楽しめるようになりました。
<アニメビジョンの特徴>
- カスタマイズ可能なアニメーション・・・あらかじめ用意されたアニメーションや、自作の画像・テキストを表示できます。着信時や充電時など、状況に応じて表示を切り替えることも可能です。
- ゲーミング通知・・・ゲーム中にアニメビジョンで通知を表示することで、ゲーム画面から目を離さずに情報を確認できます。
- 個性の表現・・・アニメビジョンで自分だけのオリジナルパターンを表示すれば、ROG Phone 9をさらに個性的に演出できます。
アニメビジョンは標準版とPro版で表示できる内容が違っています。
上位版のROG Phone 9 Proは648個のLEDを搭載し、標準版のROG Phone 9は85個のLEDを搭載しています。そのため、Proモデルの方がより高精細で大きな画像を表示できます。
また、ROG Phone 9 Proは白色に加えて赤色のLEDも搭載しており、より表現力豊かなアニメーションを表示できます。
「AniMe Play」について
ROG Phone 9 Pro限定の機能として、「AniMe Play」があります。これは、アニメビジョンでドットアニメーションゲームをプレイできる機能です。
AirTriggersを使って操作することで、懐かしのゲーム体験を楽しむことができます。
現在、以下の4つのゲームがプリインストールされています。
<AniMe Playでプレイできるゲーム>
- Brick Smasher・・・ボールをバウンドさせてブロックを壊していく、定番のブロック崩しゲームです。
- Snake Venture・・・ヘビを操作して餌を食べながら成長させていく、昔懐かしいスネークゲームです。
- Aero Invaders・・・迫りくるエイリアンを撃ち落とす、シューティングゲームです。
- Speedy Run・・・走るキャラクターを操作して障害物を避けながら、ハイスコアを目指すランニングゲームです。
<アニメビジョンとAniMe Play対応を比較>
- 1.「ROG Phone 9」・・・アニメビジョンとAniMe Playに対応する
- 2.「ROG Phone 9 Pro」・・・アニメビジョンとAniMe Playに対応する
- 3.「ROG Phone 8」・・・アニメビジョンとAniMe Playに対応しない(Auraライト採用)
- 4.「ROG Phone 8 Pro」・・・アニメビジョンとAniMe Playに対応する
違い2:Snapdragon 8 Eliteの性能とベンチマーク
新モデル「ROG Phone 9」はQualcomm Snapdragon 8 Eliteを搭載し、
前モデル「ROG Phone 8」が搭載していたSnapdragon 8 Gen 3よりも性能が飛躍的に向上しています。
具体的には新しいKryo CPU with Oryon coresを採用し、最大4.32GHzのクロック速度を実現。
これにより、Snapdragon 8 Gen 3と比較して 最大40% のCPU性能向上を実現しています。
また、内蔵のGPUにAdreno 750 GPUを採用し、Snapdragon 8 Gen 3のAdreno 830と比較して 最大25% の性能向上を実現しています。
そのほか、AI性能を担うHexagon は、アップグレードされたTensor アクセラレーターを搭載し、AI処理能力が向上しています。
TSMCの3nmプロセスで製造されているため、Snapdragon 8 Gen 3よりも電力効率も優れています。
ベンチマーク
Antutu V10 ベンチマーク総合は300万 以上を記録しています。
例:AnTuTu V10 ベンチマーク総合スコア「3007932」
Snapdragon 8 Gen 3を搭載していた前モデル「ROG Phone 8」シリーズよりも70万以上もスコアが高くなっていることから、
CPUの性能が飛躍的に向上しているといえます。
<世代別にAntutuベンチマークを比較>
- 1.「ROG Phone 9」(Snapdragon 8 Elite)・・・Antutu V10 総合で約 300万以上
- 2.「ROG Phone 8」(Snapdragon 8 Gen 3)・・・Antutu V10 総合で約 230万前後
- 3.「ROG Phone 7」(Snapdragon 8 Gen2)・・・Antutu V10 総合で約 160万前後
- 4.「ROG Phone 6」(Snapdragon 8+ Gen 1)・・・Antutu V10 総合で約 110万前後
- 5.「ROG Phone 5」(Snapdragon 888)・・・Antutu V10 総合で約 80万前後
GeekBench 6のベンチマーク結果
また、Qualcommによると、
GeekBench 6によるベンチマークは、シングルコアで「約2200」、マルチコアで「約8700」を記録しています。
3DMark Wild Life Extreme のベンチマーク結果
そのほか、3DMark Wild Life Extreme Stress Testで、平均4,879ポイント、安定性99.1%を記録し、
Snapdragon 8 Gen 3よりも高いスコアになっています。
また、Wild Life Unlimited Extremeテストで41.7fpsを記録し、
Galaxy S24 Ultraよりも39%、iPhone 16 Proよりも81%高いスコアを記録しています。
ゲーム性能
Qualcomm Snapdragon 8 Eliteは負荷の高い最新のモバイルゲームでも快適にプレイできるようになっています。
原神 (Genshin Impact)は最高設定でスムーズな60fpsで動作します。FoneArenaのテストでは、Snapdragon 8 Eliteを搭載したデバイスで原神をプレイした際、平均59fpsを記録し、安定性も99%と非常に良好でした。
Call of Duty: Mobileは最高設定で120fpsの滑らかなゲームプレイが可能です。
Apex Legends Mobileは高設定で90fpsの安定したパフォーマンスで動作します。
なお、Qualcomm Snapdragon 8 EliteはRyzen Z1 Extreme並みのグラフィックス性能を持っているという報告もあります。
そのため、将来的には、適切なGPUドライバーの最適化が進めば、ハンドヘルド型ゲーム機並みの快適さでPCゲームをスマートフォンでプレイできる可能性を秘めています。
違い3:6.78インチの有機EL液晶・最大輝度2500 nitsでタッチ入力も高速に
新モデル「ROG Phone 9」は6.78インチ(解像度1080 x 2400 px)のAMOLED ディスプレイを搭載しています。
このディスプレイはアスペクト比 20:9、画面占有率 94%/、最大輝度 2500 nitsの明るくワイドなフルHD+ 有機EL液晶です。
前モデル「ROG Phone 8」との違い
- 輝度・・・ROG Phone 8の1500nitから2500 nitsに変更され、明るい屋外でも画面をはっきりと見ることができます。
- リフレッシュレート・・・ROG Phone 8と同じ165Hzの可変リフレッシュレートに対応していますが、最新のディスプレイ技術により、185Hzのよりスムーズで滑らかな表示が可能です。
- タッチサンプリングレート・・・Phone 8の600Hzから720Hzに変更され、画面へのタッチが非常に敏感に反応し、より正確な操作が可能です。
- 強化ガラス・・・ROG Phone 8のGorilla Glass VictusからGorilla Glass Victus 2 に変更され、さらに耐久性が向上しています。
違い4:冷却性能がさらに進化・新しい外付けクーラーも利用できる
新モデル「ROG Phone 9」は前モデル「ROG Phone 8」から冷却性能がさらに進化し、
長時間のゲームプレイでも安定したパフォーマンスを発揮できるようになっています。
具体的には、発熱源となるSnapdragon 8 Eliteを本体の中央に配置し、熱を効率的に分散。
バッテリーを2セルに分割し、SoCの両側に配置することで、SoCから発生する熱をバッテリーで吸収し、効率的に冷却します。
冷却システムについて
ROG Phone 8よりもグラファイトシートの体積を1.57倍に増加し、より多くの熱を吸収することが可能。
ROG Phone 8よりも効率的なベイパーチャンバーを採用し、より効率的に熱を移動させることもできます。
そのほか、AIを使用して冷却システムを制御することが可能。
ROG Phone 8はこのAIを使用した冷却機能が利用できませんでした。
「AeroActive Cooler X Pro」について
ROG Phone 9シリーズでは、新しい外付けクーラー「AeroActive Cooler X Pro」を利用できるようになっています。
このクーラーは、ROG Phone 8の外付けクーラー「AeroActive Cooler X」よりも冷却性能が向上しており、
長時間のゲームプレイでもデバイスを低温に保つことができます。
具体的には、AeroActive Cooler Xよりも12.5%大型化したファンを搭載し、より多くの風量を生み出すことが可能。
ペルチェ素子を搭載し、デバイスをさらに効率的に冷却できます。
<外付けクーラーを比較>
- 1.「ROG Phone 9」・・・AeroActive Cooler X Pro
- 2.「ROG Phone 8」・・・AeroActive Cooler X
- 3.「ROG Phone 7」・・・AeroActive Cooler 7
- 4.「ROG Phone 6」・・・AeroActive Cooler 6
違い5:AirTriggerの感度や超音波式タッチセンサーの精度が向上・快適に操作できる
新モデル「ROG Phone 9」は快適にゲームをプレイできるように、AirTrigger 6、超音波式タッチセンサー、モーションコントロール、X Senseなどゲームに特化した機能を搭載しています。
AirTrigger 6
AirTrigger 6は、対応する操作をROG Phone 8の9種類から10種類に増やし、より快適に操作できるようになっています。また、感度調整がROG Phone 8よりも細かく設定可能で、ゲームの種類やプレイスタイルに合わせてカスタマイズすることが可能。画面上の任意の場所にボタンをマッピングすることができます。これにより、あらゆるゲームでAirTriggerを使用することができます。
<AirTrigger 6でできる操作>
タップ、デュアルタップ、プレス、デュアルプレス、スライド、スワイプ、内側へのスライド、外側へのスライド、上へのリフト、下へのリフト
超音波式タッチセンサー
ROG Phone 8よりも感度の高い超音波式タッチセンサーも搭載しています。これらのセンサーは、デバイスの側面に配置されており、握り方によってさまざまな操作を行うことができます。また、超音波式タッチセンサーを使用することで、ゲームパッドのようにデバイスを操作することが可能。超音波式タッチセンサーの操作は、ゲームの種類やプレイスタイルに合わせてカスタマイズできます。
モーションコントロール
ROG Phone 8よりも精度が向上したモーションコントロールを利用できます。モーションコントロールは、対応するゲームで、より正確で直感的な操作を可能にし、ゲームへの没入感を高めます。
X Sense
ROG Phone 9のX Senseは、ROG Labsが開発した高度なAI認識エンジンを活用した機能で、ゲーマーを様々な形でアシストしてくれます。Game Genie内に搭載されており、ゲームプレイ中に呼び出すことで、AIがゲーム画面を解析し、状況に応じて最適なサポートを提供します。
対応ゲームは、アリーナ・オブ・ヴァラー、原神、崩壊:スターレイル、です。
<X Senseでできること>
自動ピックアップ・・・宝箱を開けたり敵を倒したりすると、自動的に宝物を集めたり、植物や昆虫などのアイテムを集めたりすることができます。
オートラン・・・走行中にフローティングボタンを押すことで、自動走行モードになります。 (※特定のエリアやミッションでは使用できません)
会話スキップ・・・会話シーンが検出されると、会話シーンを早送りまたはスキップします。
クイックエスケープ・・・戦闘中にフリーズしたり、バブルに閉じ込められたりした場合に、素早く脱出できるようにします。
違い6:5800 mAhバッテリーを搭載・65W急速充電も利用できる
新モデル「ROG Phone 9」シリーズは容量 5800 mAh のバッテリーを搭載しています。
ROG Phone 8の5500mAhから増加しており、より長時間のゲームプレイが可能になっています。
駆動時間はまだ公開されていませんが、20時間34分(150ニトの画面輝度でウェブサーフィンした場合)という報告もあります。
充電は65W急速充電に対応しています。また、ゲームプレイ中は、バッテリーを介さずに直接デバイスに電力を供給するバイパス充電機能を使用することができます。
そのほか、最大15Wのワイヤレス充電(Qi規格対応)、最大10Wリバースチャージにも対応しています。
なお、ROG Phone 9シリーズは、本体下部と左側面の2箇所に充電ポートを搭載しています。
これにより、ゲームプレイ中に充電ケーブルが邪魔になることを防ぐことができます。
<バッテリーを比較>
- 1.「ROG Phone 9」・・・5800 mAh
- 2.「ROG Phone 9 Pro」・・・5800 mAh
- 3.「ROG Phone 8」・・・5500mAh
- 4.「ROG Phone 8 Pro」・・・5500mAh
違い7:50MPの3眼カメラと32MPのフロントカメラで快適に撮影できる
新モデル「ROG Phone 9」は背面に50MP+13MP+5MPの3眼カメラを、前面に32MPのフロントカメラを搭載しています。
このうち、背面の5MPカメラはマクロカメラで、被写体に近づいて、細部まで鮮明に撮影できます。
一方、上位版「ROG Phone 9 Pro」は背面が50MP+13MP+32MPの3眼構成になっており、性能が違っています。
背面の32MPは望遠カメラで、3倍光学ズームと光学式手ブレ補正に対応し、遠くの被写体も鮮明に撮影できます。
また、上位版「ROG Phone 9 Pro」はメインカメラに6軸ジンバルスタビライザーを搭載し、手ブレを抑え、より滑らかで安定した動画を撮影できます。
<ROG Phone 8との違い>
- センサー・・・ROG Phone 9シリーズは、Sony IMX766センサーを採用していますが、ROG Phone 8はSony IMX686センサーを採用していました。IMX766は、IMX686よりも大型で、より高画質な写真や動画を撮影できます。
- 望遠カメラ・・・ROG Phone 9 Proは、望遠カメラを搭載していますが、ROG Phone 8には望遠カメラがありませんでした。
- マクロカメラ・・・ROG Phone 9は、マクロカメラを搭載していますが、ROG Phone 8 Proにはマクロカメラがありませんでした。
- カメラの配置・・・OG Phone 9シリーズは、カメラを背面中央に横一列に配置していますが、ROG Phone 8シリーズは、カメラを背面左上に縦に配置していました。
- AIカメラ機能・・・ROG Phone 9シリーズは、AIカメラ機能を搭載しています。シーンを自動的に認識し、最適な設定で撮影できます。
「ROG Phone 9」のデメリット
「ROG Phone 9」のデメリットを紹介します。
デメリット1:3.5mmイヤホンジャックがない
「ROG Phone 9」は3.5mmイヤホンジャックを搭載していません。利用するにはType-C変換アダプターが必要になります。
デメリット2:SDカードが使えない
「ROG Phone 9」はSDカードスロットがないため、別売のmicroSDカードでストレージ容量を増設することができません。
デメリット3:本体がやや重い
「ROG Phone 9」は重量227gで、一般的なスマートフォン(200g以下)よりも重くなっています。
「ROG Phone 9」のスペック
- ディスプレイ 6.78インチ、解像度1080 x 2400 px の LTPO AMOLEDディスプレイ
※20:9/388ppi/最大輝度 2500 nits/Delta-E 1未満/画面占有率 94%/目の保護モード/Corning Gorilla Glass Victus 2 - リフレッシュレート 可変 60Hz/90Hz/120Hz/144Hz/165Hz
- タッチサンプリングレート720Hz
- タッチレイテンシー 23ms
- プロセッサ Qualcomm Snapdragon 8 Elite
※3nm/64bit/8コア/最大4.32GHz - GPU Adreno 830
- RAM(メモリ)16GB LPDDR5X
- ストレージ 256GB / 512GB UFS 4.0
- バッテリー 5800 mAh
- 充電 65W急速充電 (QC5.0 / PD 3.0 / USB パワーアダプター使用/時間:46分)、最大15Wのワイヤレス充電(Qi規格対応)、最大10Wリバースチャージ
- 背面カメラ 50MP+13MP+5MP
- 前面カメラ 32MP
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 6E (IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.4
- 衛星測位 GPS/Glonass/BeiDou/QZSS/NavIC
- NFC/おサイフケータイ 対応(Felica)
- インターフェース USB Type-C 3.1 (側面)、 USB Type-C 2.0 (底面/DP1.4映像出力)
- センサー 電子コンパス、近接センサー、光センサー、指紋センサー(画面内認証)、加速度センサー、ジャイロスコープ、感圧式ボタン(AirTrigger)
- スピーカー Dirac HD サウンドを備えた対称デュアル前面スピーカー、Cirrus Logic アンプを搭載した 5 マグネット ステレオ スピーカー
- オーディオ 空間オーディオ、AI Noise Cancelation テクノロジー、Qualcomm aptX AdaptiveおよびaptX Lossless
- マイク ASUSノイズリダクションテクノロジーを搭載したトライマイク
- 操作 AirTrigger
- ゲームアシストツール X Sense
- 冷却システム グラファイトシート、ベイパーチャンバー、Ai制御
- 防水防塵 IP68
- 生体認証 ディスプレイ内指紋認証、顔認証
- OS Android 15 (ROG UI) ※最大2回のAndroidメジャーアップグレード
- サイズ 163.8 x 76.8 x 8.9 mm
- 重量 227g
- 付属品 ユーザーマニュアル(兼製品保証書)、SIMイジェクトピン、クリアケース、USB ACアダプターセット
※ USB ACアダプターセットには、USBチャージャー、USB Type-Cケーブルが含まれています。 - カラー ファントムブラック、ストームホワイト
- 5G通信 対応
- SIMカード Nano SIM / eSIM
対応バンド
「ROG Phone 9」シリーズは5G通信に対応しています。
SIMはNanoSIMと物理的なカードを必要としないeSIMに対応しています。
対応バンドは以下の通りです。
WW version(World Wide version)
5G SA&NSA: n1 / n2 / n3 / n5 / n7 / n8 / n12 / n18 / n20 / n25 / n26 / n28 / n38 / n40 / n41 / n48 / n66 / n77 / n78 / n79
4G FDD-LTE: B1 / B2 / B3 / B4 / B5 / B7 / B8 / B12 / B17 / B18 / B19 / B20 / B25 / B26 / B28 / B32 / B66
4G TDD-LTE: B34 / B38 / B39 / B40 / B41 / B42 / B43 / B48
WCDMA: 800 / 850 / 900 / 1700 / 1900 / 2100MHz
GSM: 850 / 900 / 1800 / 1900MHz
5G通信はSub-6に対応しています。Sub-6はn78(国際的に主要な5G通信の周波数帯)、n79(ドコモのみが対応している周波数帯)の2つがありますが、その両方に対応しています。
4Gの対応バンドは豊富で、ドコモ、ソフトバンク、ワイモバイル、au、楽天モバイル回線に対応しています。
ただし、モバイル通信を利用するには、自分のSIMがスマホ側のバンドに対応している必要があります。
こちらのページで対応しているかどうかを確認できます。
ドコモ、ソフトバンク、au、楽天モバイル回線の「対応バンド」を詳細にチェック!
楽天モバイル回線にはどのくらい対応しているか?
5G、4Gともに楽天モバイルの対応バンドとほぼ一致しています。日本で使用される主要なバンドにほぼ合致しているため、快適に通話、通信できます。
※5G通信・・・楽天モバイルでは、n79を利用したサービスを一部地域で提供しています。
※4G通信・・・楽天モバイルでは、4Gの主要バンドとしてB41を利用しています。
ただし、5Gと4Gの一部バンドは楽天モバイルで対応していないものも含まれています。
<楽天モバイルで対応していないバンド>
5G: n2, n5, n20, n25, n26
4G FDD-LTE: B2, B4, B12, B17, B20, B32
4G TDD-LTE: B34, B39, B40, B43
「ROG Phone 9」の評価
7つの基準で「ROG Phone 9」を5段階で評価してみました。
- スペック:★★★★★
- 通信:★★★★★
- 耐久性:★★★★
- 機能:★★★★★
- デザイン:★★★★★
- 使いやすさ:★★★★★
- 価格:★★★
<総合評価>
ROG Phoneシリーズの最新モデル(グローバル版)で、
2024年1月に発売された前モデル「ROG Phone 8」の後継モデルになります。
日本ではまだ発売されていませんが、おそらく半年後、2024年4月~5月ごろに発売されると予想できます。
注目はやはりSnapdragon 8 Elite採用で性能が劇的に向上したことです。
Antutu V10 ベンチマーク総合は230万から300万になり、
グラフィック性能も大幅に向上しています。
そのため、「将来PCゲームもできるようになるのでは?」と噂されるほどです。
また、ほとんどのゲームが最高設定で60FPS以上でプレイできるため、
最高のゲームパフォーマンスを求めるハイレベルなゲーマーに最適です。
なお、Snapdragon 8 EliteはAI処理にも優れており、
高度なAI認識エンジンを活用した機能「X Sense」でも利用されています。
操作面ではタッチサンプリングレート720Hzに対応し、
AirTrigger 6や超音波式タッチセンサー、モーションコントロールの性能も向上しているため、
従来よりも高精度な操作が可能になっています。
強力な冷却性能もあり
Snapdragon 8 Eliteは非常に高性能ですが、その分発熱も多くなります。
そのため、ROG Phone 9では設計面から見直し、高度な冷却システムとの組み合わせで、
安定したパフォーマンスを発揮できるようになっています。
また、新しい外付けクーラー「AeroActive Cooler X Pro」も用意。
別売になりますが、前モデルの「AeroActive Cooler X」よりも冷却性能が向上しており、
これを装着することで、高負荷時でも安定したパフォーマンスを発揮できるようになっています。
(まとめ)
新モデル「ROG Phone 9」は前モデルよりも圧倒的に性能が高いSnapdragon 8 Elite プロセッサを搭載したことで、
飛躍的に性能が向上しています。
また、操作面も強化され、冷却性能も向上していることから、最高レベルのゲーミングスマホになっているといえます。
一般的なゲーマーにはオーバースペックですが、世界を目指す最強のゲーマーには必須のスマホです。
最も性能が高く、優れた操作性を備えたハイエンドなゲーミングスマホを探している人におすすめします。
「ROG Phone 9」の価格・販売先
ECサイト
Amazonで127,777円、
ヤフーショッピングで158,000円、
AliExpressで107,883円、
で販売されています。
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※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
AliExpressで激安ガジェットをお得に購入する方法を徹底 解説

おすすめの類似製品を紹介
「ROG Phone 9」に似た性能をもつスマートフォンも販売されています。
「REDMAGIC 10 Pro」
nubia REDMAGICから発売された6.8インチのゲーミングスマホです(2025年2月6日 発売)。
Qualcomm Snapdragon 8 Elite、Red Core R3チップ、12/16/24 GB LPDDR5X Ultra メモリ、1.5KのAMOLED液晶、256GB/512GB/1TB UFS4.1 Pro ストレージ、7050 mAh デュアルセルバッテリー、背面50MP+50MP+2MPの3眼カメラ、前面16MPのフロントカメラを搭載しています。
また、REDMAGIC OS 10 (Android 15ベース)、ショルダートリガー(520Hz タッチサンプリングレート)、ICE-X風冷冷却システム、リフレッシュレート 最大144Hz、タッチサンプリングレート ト(常時):960 Hz、(瞬時):最大
2,500 Hz、最大100Wの急速充電、デュアル 1115K スピーカー、DTS: X Ultra 認証、3つのマイク、画面内指紋認証、顔認証、USB 3.2、Type-C、ディスプレイポート、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、GPSにも対応しています。
価格は、REDMAGIC日本公式サイトで122,800円~、Amazonで147,777円(税込・グローバル版)、米国 Amazon.comで $899.00、です。
関連記事:REDMAGIC 10 Proレビュー!Red Core R3チップ搭載スマホの実力は?
「ROG Phone 8」
ASUSから発売された6.78インチのゲーミング スマートフォンです(2024年5月17日に日本で発売)。
Android 14 (ROG UI)、Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3、16GB LPDDR5X メモリ、LTPO AMOLED液晶、256GB UFS 4.0 ストレージ、5500 mAhバッテリ、背面50MP+13MP+32MPの3眼カメラ、前面32MPのフロントカメラを搭載しています。
また、おサイフケータイ(Felica)、IP65/IP68防水防塵、65W急速充電、最大15Wのワイヤレス充電(Qi規格対応)、空間オーディオ、AirTrigger、ゲームアシストツール Game Genie、冷却システム GameCool 8、可変リフレッシュレート 最大165Hz、タッチサンプリングレート720Hz、ディスプレイ内指紋認証、顔認証、USB Type-C 3.1 (側面)、 USB Type-C 2.0 (底面/DP1.4映像出力)、5G通信、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4、5衛星測位のGPSに対応しています。
価格は、Amazonで152,800円(税込)、楽天市場で152,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで140,980円(送料無料・未使用品)、AliExpressで95,733円、米国 Amazon.comで $929.99(Pro版)です。
関連記事:日本版「ROG Phone 8」の変更点とゲーミング性能を徹底 解説
「REDMAGIC 9 Pro」
Nubiaから発売された6.8インチのゲーミング スマートフォンです(2023年12月に発売)。
Android 14ベースのRedmagic OS 9、Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3、12GB/16GB LPDDR5X メモリ、解像度1116 x 2480 pxのAMOLEDベゼルレス液晶、256GB/512GB UFS 4.0ストレージ、6500 mAhバッテリー、背面50MP+50MP+2MPの3眼カメラ、前面16MPのフロントカメラを搭載しています。
また、80W急速充電、ICE 13 多次元冷却システム、DTS:Xウルトラサラウンドサウンド、Snapdragon Sound、リフレッシュレート120Hz、タッチサウンプリングレート 960Hz、ゲーム管理機能「REDMAGIC Studio」、ゲームスペーススイッチ、RGBライトのカスタマイズ、USB Type-C 3.2 (OTG)、5G通信、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.3、GPSに対応しています。
価格は、Amazonで113,800円(税込)、楽天市場で98,780円(送料無料・中古品)、ヤフーショッピングで77,980円(中古品)、AliExpressで92,612円、米国 Amazon.comで$749.00、です。
関連記事:「REDMAGIC 9 Pro」は超ハイエンド? 定番ゲーミングスマホと徹底 比較!
「POCO F6 Pro」
シャオミのPOCOブランドから発売された6.67インチの5Gスマートフォンです(2024年5月23日 発売)。
Xiaomi HyperOS (Android 14ベース)、Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2、12GB LPDDR5Xメモリ、解像度3200 x 1440 pxのAMOLED液晶、256GB/512GB UFS 4.0 ストレージ、5000 mAh バッテリー、背面50MP+8MP+2MPの3眼カメラ、前面16MPのフロントカメラを搭載しています。
また、120W急速充電、X軸リニア振動モーター、冷却システム「LiquidCoolテクノロジー4.0」、リフレッシュレート 120Hz、タッチサンプリングレート 最大480Hz、デュアル ステレオスピーカー、Dolby Atmosサウンド、画面内指紋認証、AI顔認証、NFC、IRブラスター、USB Type-C (OTG)、5G通信、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.3、GPSに対応しています。
価格は、Amazonで79,980円(税込)、楽天市場で69,980円(送料無料)、ヤフーショッピングで67,400円(未使用品)、AliExpressで59,344円、米国 Amazon.comで$469.64、です。
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「Zenfone 11 Ultra」
ASUSから発売された6.78インチの5Gスマートフォンです。Android 14 + Zen UI、Qualcomm Snapdragon 8 Gen3、12GB/16GB LPDDR5X メモリ、解像度 2400 x 1080 pxのLTPO AMOLED(有機EL)液晶、256GB/512GB UFS4.0、5500 mAhバッテリー、背面50MP + 13MP + 32MPの3眼カメラ、前面32MPのフロントカメラ、3.5mm イヤホンジャック搭載で、
AI機能、65W ハイパーチャージ 急速充電、デュアル ステレオスピーカー、リフレッシュレート 144Hz、おサイフケータイ(Felica)、IP68防水防塵、ゲームアシスト機能「Game Genie」、「Video Genie」、デュアル ステレオスピーカー、マイク デュアルマイク、画面内指紋認証、Corning Gorilla Glass Victus2、USB Type-C (OTG)、5G通信、Wi-Fi 6e、Bluetooth 5.4、GPSに対応しています。
価格は、Amazonで134,800円、楽天市場で134,800~159,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで134,800円、AliExpressで127,601円、です。
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他のASUSスマホと比較
他にもASUSのスマートフォンが販売されています。2024モデルもあるのでぜひ比較してみてください。
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