Copilotoボタン付きのミニPC「MINISFORUM UH125 Pro」。「AI機能が簡単に使える」と評判です。しかし、その一方で「AMD Ryzenの方がいい」との口コミがあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回はその違いを明らかにするために、9つの観点で検証していきます。
- プロセッサ(Core Ultra 5 125H、AI性能)
- Copilotoボタン
- ゲーム性能(FPS)
- OCulink ポート
- メモリ
- ストレージ
- 冷却システム
- 接続端子・映像出力
- 通信
また、前モデル「MINISFORUM UM890 Pro」との違いも紹介!ベンチマークや原神のFPS、ゲーム、購入する前に知っておきたいメリットやデメリット、評価、詳細な価格情報も掲載しているので、ぜひ参考にしてみてください。
「MINISFORUM UH125 Pro」が発売開始!
2024年7月4日、中国のPCメーカーのMINISFORUM(ミニスフォーラム) から新製品「UH125 Pro」(ユーエイチ125 プロ)が発売されました(出荷は8月10日)。
インテル Core Ultra 5 125H プロセッサを搭載したWindows ミニPCです。
MINISFORUMからは2024年6月にAMD Ryzen 9 8945HS 搭載の「UM890 Pro」が発売されています。
このミニPCは「超高性能でAIにも強い」、「冷却性能も高い」と評判になりました。
新モデルはAMDからインテル プロセッサに変更し、
AIアシスタント機能がすぐに使えるCopilotボタンを備えていることで話題になっています。
もちろん、格安価格で購入できるベアボーンモデルも販売されていますよ。
それでは早速どんなミニPCなのか、その特徴(メリット)を詳しく見ていきましょう。
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公式ページ:Intel Core Ultra 5 125H|EliteMini UH125 ProミニPC
Core Ultra 5 125Hの性能とベンチマーク
新モデル「MINISFORUM UH125 Pro」が搭載するインテル Core Ultra 5 125H プロセッサを搭載しています。
このプロセッサは7nmプロセスで製造された14コア、18スレッド、最大4.5 GHHz駆動のCPUを搭載し、AIに最適化されています。
具体的にはAI推論タスクを低消費電力で実行できるように設計されており、
AIタスクに関連する ソフトウェアツール(OpenVINO、Intel oneAPI)もサポートされています。
これらのソフトウェアツールを利用することで、画像認識、自然言語処理、音声認識など、様々なAIタスクを高速に処理することができます。
演算能力は機械学習の性能を測定するGeekbench 5 ML ベンチマークの
- Pose Estimation (18)で14823、
- Style Transfer(18)で13045、
を記録しています。
TOPS(演算処理能力を示す)は公開されていませんが、
一般的には11 TOPS (1秒間に11兆回のAI演算を実行)以上であるといわれています。
一方、前モデル「MINISFORUM UM890 Pro」はAMD Ryzen 9 8945HS プロセッサを搭載していました。
このプロセッサはAMD Ryzen AI エンジンを搭載し、AI(人工知能)のディープラーニング(深層学習)推論で16 TOPS/Wを記録するなど高いAI処理能力を持っています。
AIのベンチマーク結果から分かること
ベンチマーク結果から、その高いAI処理能力が示されています。
例えば、あるベンチマークでは、Core Ultra 5 125Hは、前世代のCPUと比べて、画像分類タスクで最大 8.2倍、物体検出タスクで最大 4.5倍 の高速化を達成しています。
また、別のベンチマークでは、Core Ultra 5 125Hは、自然言語処理タスクにおいても、前世代のCPUと比べて高い性能を示しています。
CPUのベンチマーク
Passmakのベンチマークは約2万2千を記録していました。
<CPUのベンチマーク結果>
- PassmarkのCPUベンチマークで「22748」
- Geekbench 6のシングルコア「2256」、マルチコア「10239」
- Cinebench R23 シングルコア「1717」、マルチコア「14919」
ちょうどRyzen 7 7735HS (Passmark:24225)より少し低い性能で、Ryzen 7 5800H(Passmark:21080)より少し高い性能です。
Core Ultra 9 185H(Pssmark:28465)とは約6千のスコア差があり、性能の違いは大きいといえます。
<CPUランキング>
- 1.AMD Ryzen 7 8700G (Minisforum MS-A1)・・・Passmark:31723
- 2.Ryzen 9 7940HS (GEEKOM A7 / MINISFORUM UM790 Pro)・・・Passmark:30504
- 3.AMD Ryzen 9 8845HS (GEEKOM A8)・・・Passmark:29381
- 4.AMD Ryzen 9 8945HS (MINISFORUM UM890 Pro)・・・Passmark:29246
- 5.Ryzen 7 7840HS (Beelink SER7/MINISFORUM UM780 XTX)・・・Passmark:29937
- 6.Core i9-13900H (Minisforum MS-01)・・・Passmark:29694
- 7.Ryzen 7 8845HS (GEEKOM A8/Beelink SER8/GMKtec NucBox K8)・・・Passmark:28708
- 8.Core Ultra 9 185H (Minisforum AtomMan X7 Ti)・・・Pssmark:28465
- 9.Core i9-12900H (GEEKOM XT12 Pro)・・・Passmark:28206
- 10.Ryzen 7 7735HS (GMKtec NucBox K5)・・・Passmark:24225
- 11.★ Core Ultra 5 125H (MINISFORUM UH125 Pro/GMKtec NucBox K9)・・・Pssmark:22418
- 12.Ryzen 7 5800H (Beelink SER5 MAX)・・・Passmark:21080
- 13.Core i9-11900H (GMKtec M4)・・・Passmark:20647
- 14.Core Ultra 7 155U (GMKtec NucBox K9)・・・Pssmark:16069
グラフィック性能
内蔵のGPUはインテル Arc グラフィックス 2.2 GHzで、前世代と比較して2倍のiGPUパフォーマンスを発揮。
3Dレンダリング、ビデオ編集、ライブ放送でより高速に動作するほか、ゲームでも高いパフォーマンスを発揮します。
3DMark Fire Strike のグラフィックスコアは約7千でした。
<GPUのベンチマーク・グラフィックスコア>
- Fire Strike グラフィックスコアで「6879」
- Fire Strike Extreme グラフィックスコアで「3453」
- Time Spy グラフィックスコアで「3265」
- 3DMark Night Raidで「21130」
- 3DMark Wild Life「23037」
AMDのRadeon 680Mよりも高いグラフィック性能で、
ちょうどグラフィックボードのNVIDIA GTX 1050 と同じくらいの性能です。
<グラフィック性能を比較>
※3DMark Fire Strikeのグラフィックスコアで比較したものです。
- GTX 1650 シリーズ・・・3DMark Fire Strike:9000
- Radeon 890M・・・3DMark Fire Strike:8000 前後
- AMD Radeon 780M・・・3DMark Fire Strike:8000 前後
- Radeon 760M・・・3DMark Fire Strike:7800 前後
- GTX 1050 シリーズ・・・3DMark Fire Strike:7300
- インテル Arc グラフィックス・・・3DMark Fire Strike:7000
- Radeon 680M・・・3DMark Fire Strike:6000 前後
- GTX 950 シリーズ・・・3DMark Fire Strike:6000
対応ソフト・アプリ
新モデル「MINISFORUM UH125 Pro」はAdobeのフォトショップ(Photoshop)での画像編集、イラストレーター(Illustrator)によるグラフィック制作、ライトルーム(Lightroom)の写真編集、プレミア ラッシュ(Premiere Rush)による映像制作に対応しています。
また、動画制作では豪Blackmagic Designが開発した高機能な動画編集ソフト「DaVinci Resolve(ダビンチ・リゾルブ)」サイバーリンクが開発した動画編集ソフト「PowerDirector」を利用できます。
そのほか、3Dのグラフィック制作として
ルクシオンが開発する3Dレンダリング・アニメーションソフトウエア「Keyshot 11」、グラフィック ソフトウェア会社 OTOY Inc. によって開発されたレンダリングソフト「Octane Render」、
ドイツのMAXON Computer社によるアニメーション、シミュレーションソフト「Cinema 4D」、オープンソースの統合型3DCGソフト「Blender」が使えるようになっています。
メリット1:CopilotボタンでAI機能をすぐに使える
新モデル「MINISFORUM UH125 Pro」は生成AIアシスタントを起動させるCopilotボタンが搭載されています。
Copilot(コパイロット)はMicrosoftが開発したAI(人工知能)アシスタント機能です。
うまく利用すると、これまで時間がかかっていた、会議内容を要約や予定の調整、
データの分析などの作業も短時間でこなせるようになり、より重要な問題に時間を割けるようになります。
もちろん、WordやExcel、Outlook、PowerPoint、Teamなどのアプリでも、AIを使った便利な機能を利用できます。
また、生成AIサービスは有料のものを含めて、ChatGPT、Stable Diffusion(ステーブル ディフュージョン)、Adobe Firefly(アドビ ファイアフライ)、Google Gemini(ジェミニ)Meta Llama (ラマ)3など主要なサービスを利用できます。
一方、前モデル「MINISFORUM UM890 Pro」はCopilotボタンがありませんでした。そのため、自分でMicrosoft 365 アプリを設定するなどの作業が必要になります。
メリット2:ゲーム性能が高い
インテル Core Ultra 5 125H プロセッサはゲームに最適化されているため、多くのPCゲームをプレイできます。
人気ゲーム「原神」は画質「中」もしくは「高」設定で 50-60 FPSで動作します。
戦闘シーン、爆発シーンなど負荷のかかるシーンでは30 FPSまで下がることがあります。
また、街中を歩く、草原を走るなど負荷のかからないシーンでは60 FPS 以上を記録することもあります。
ベンチマーク
ファイナルファンタジーXIV 暁月のフィナーレのベンチマークは、
- FHD解像度で高品質(デスクトップPC)設定で「8145」(快適)
- FHD解像度で標準品質(デスクトップPC)設定で「10161」(快適)
を記録していました。
軽めのPCゲームはもちろん、少しの負荷の高いPCゲームでもプレイできる性能を持っています。
画質を低く抑えることで、多くのPCゲームをプレイできるようになります。
各ゲームタイトルのフレームレートは以下のようになります。
<各ゲームタイトルのフレームレート(FPS) 一覧>
- Fortnite Battle Royale・・・FPS:78
- GRID Legends・・・FPS:41
- Forza Horizon 5・・・FPS:76
- Fallout 4・・・FPS:60
- Rise of the Tomb Raider・・・FPS:37
- The Witcher 3 Wild Hunt・・・FPS:49
- Cyberpunk 2077・・・FPS:34
- GTA V・・・FPS:70
- Monster Hunter World・・・FPS:58
- DOTA 2・・・FPS:80
- Counter Strike 2・・・FPS:39
- Overwatch 2・・・FPS:88
- The King of Fighters XV・・・FPS:60
- Street Fighter 6・・・FPS:61
- Tekken 8・・・FPS:57
メリット3:OCulink ポートで外付けGPUと接続できる
新モデル「MINISFORUM UH125 Pro」はOCulink ポートを搭載し、外付けのGPUボックスと接続できます。
外付けGPUはグラフィック性能を大幅に上げる際に使用するもので、高速な転送速度が必要になります。
OCulink ポートは最大64Gbpsの高速転送が可能で、ゲームなどのグラフィックもスムーズに再生できるという特徴があります。
なお、外付けGPUにはONEX GPUやGPD G1のほかに、ドッキングステーションMinisforum「DEG1」があります。
この「DEG1」は一万円ほどの価格で購入できるようになっており、他の外付けGPUよりも安く手に入れられます。
一方、前モデル「MINISFORUM UM890 Pro」はOCulink ポートを搭載していました。
メリット4:32GB DDR5 メモリ搭載で最大96GBまで拡張できる
新モデル「MINISFORUM UH125 Pro」は32GB DDR5-5600MHz デュアルチャンネル メモリを搭載しています。
メモリスロットは2つあり、各スロットで48GBまで搭載でき、合計で最大96GBまで拡張できます。
一方、前モデル「MINISFORUM UM890 Pro」は32GB / 64GB DDR5-5600MHz デュアルチャンネル メモリを搭載し、最大64GBまで増設できました。
メリット5:M.2ストレージを1TB搭載・拡張スロット利用で合計6TBまで増設できる
新モデル「MINISFORUM UH125 Pro」はM.2 2280 PCIe 4.0 SSD ストレージを搭載しています。
このストレージは16GT/sの転送速度で、最大4TBまで拡張できます。
また、M.2 2230 PCIe 4.0 SSDの空きスロットを搭載し、最大2TBまで拡張できます。
M.2ストレージは合計で最大6TBまで拡張できるため、ストレージの容量不足で困ることはありません。
そのほか、本体にSD カードスロットを搭載し、気軽にストレージ容量を増やすこともできます。
このSDリーダーは最大60MB/の転送スピードに対応し、データの読み書きも高速に行えます。
一方、前モデル「MINISFORUM UM890 Pro」はPCIe4.0接続の512GB/1TB M.2 2280 ストレージを搭載し、ストレージの増設に対応していました。
メリット6:冷却システムで本体の高熱化を防げる
新モデル「MINISFORUM UH125 Pro」は静音で動作するアクティブ冷却システムを搭載しています。
具体的には3本の銅製ヒートパイプで本体内の熱を循環させ、大口径の冷却ファンで熱を排出します。
この冷却システムによって本体が高熱化することなく、安定して動作します。
一方、前モデル「MINISFORUM UM890 Pro」はCOLD WAVE 2.2 冷却システムを採用していました。
この冷却システムは、熱伝導率の高い液体金属や2本の8mm高効率ヒートパイプ、高密度ブレードファンを採用し、本体内を強力に冷却できました。
メリット7:2つのUSB4ポートを搭載。合計6つのUBSポートが使える
新モデル「MINISFORUM UH125 Pro」は合計6つのUSBポートを搭載しています。
具体的には2つのUSB4 Type-Cポートを搭載し、40Gbpsの高速転送やDP映像出力、PD給電が利用できます。
また、2つのUSB3.2 Gen2 Type-A ポートと1つのUSB3.2 Gen1ポート、1つのUSB2.0 Type-A ポートを搭載し、
周辺機器ともスムーズに接続できます。
映像出力は 4画面出力に対応
新モデル「MINISFORUM UH125 Pro」は4K 4画面出力に対応しています。
具体的には2つのUSB4ポート、1つのDPポート、1つのHDMI 2.1ポートを利用して、
4つのモニターに4K画質で同時に映像出力できます。
一方、前モデル「MINISFORUM UM890 Pro」も2つのUSB4ポート、1つのDPポート、1つのHDMI 2.1ポートで映像出力できました。
メリット8:Wi-Fi6E、BlueTooth 5.3、2.5Gbps 有線LANに対応
新モデル「MINISFORUM UH125 Pro」はWi-Fi6Eに対応し、
2.4GHz帯・5GHz帯・6GHz帯の3つの帯域を利用した超高速通信を利用できます。
また、BlueTooth 5.3によるワイヤレス接続をサポート。
2.5Gbpsに対応したデュアル ギガビット有線LAN通信も利用できます。
一方、前モデル「MINISFORUM UM890 Pro」もWi-Fi 6EとBlueTooth 5.3、デュアル ギガビット有線LAN通信に対応していました。
「MINISFORUM UH125 Pro」のデメリット
「MINISFORUM UH125 Pro」のデメリットを紹介します。
デメリット1:VESAマウントに対応していない
新モデル「MINISFORUM UH125 Pro」はVESAマウントに対応していません。
モニターの背面に設置して省スペースで利用できないので不便です。
一方、前モデル「MINISFORUM UM890 Pro」はVESAマウントに対応し、取り付けネジも付属しました。
デメリット2:2.5インチのHDD/SSD 拡張スロットがない
新モデル「MINISFORUM UH125 Pro」は2.5インチのSATA HDD/SSD 拡張スロットがありません。
安価な2.5インチ SATA HDD/SSD ストレージで拡張できないので不便です。
デメリット3:Officeアプリがインストールされていない
「MINISFORUM UH125 Pro」はOfficeアプリがインストールされていません。
Officeアプリを使用する場合は別途購入する必要があります。
「MINISFORUM UH125 Pro」のスペック
- プロセッサ Intel Core Ultra 5 125H
※7nm/64bit/14コア/18スレッド/最大4.5 GHHz - GPU Intel Arc graphics 2.2 GHz
- RAM(メモリ)32GB DDR5-5600MHz デュアルチャンネル
- 拡張メモリ 最大96GBまで (SODIMM スロットx2)
- ストレージ 1TB M.2 2280 PCIe 4.0 SSD x1(装着・最大4Tまで)
- 拡張ストレージ M.2 2230 PCIe 4.0 SSD x1(空・最大2Tまで)、SD カードスロット(最大60MB/の転送スピード) x1
- 電源 DC 19V(電源アダプター含み)
- ワイヤレス通信 Wi-Fi6E、BlueTooth 5.3 (M.2 2230 WIFI サポート)
- 有線LAN 2500Mbps x2
- インターフェース Copilot ボタン x1、USB4 Type-C x2、Type-A (USB3.2 Gen2) x2、Type-A(USB3.2 Gen1)x1、Type-A(USB2.0)x1、OCulink ポート x1、DP 2.0 x1、HDMI 2.1 x1、RJ45 5Gイーサネットポート x2、DMIC x1、Clear CMOS x1、3.5mm コンボジャック x1
- 映像出力 4K 4画面出力 (USB4 Type-C x2、HDMI 2.0、ディスプレイポート 1.4)
- オーディオ出力 HDMI x1、3.5mmコンボジャック x1
- 冷却システム 大口径の静音冷却ファン、3本の銅製ヒートパイプ
- VESAマウント 対応
- OS Windows 11
- サイズ 145 x 145 x 54 mm
- 重量 803g
- カラー ブラック
- 付属品 電源アダプター x1、電源ケーブル x1、HDMI ケーブル x1、取扱説明書(日本語対応)x1
「MINISFORUM UH125 Pro」の評価
6つの基準で「MINISFORUM UH125 Pro」を5段階で評価すると以下のようになります。
- スペック:★★★★
- デザイン:★★★
- 通信:★★★★
- 機能(拡張性):★★★★
- 使いやすさ:★★★★
- 価格:★★★
<総合評価>
MINISFORUMから発売されたAI対応のミニPCです。
インテル Core Ultra 5 125H プロセッサ搭載で、生成AIアシスタントを起動させるCopilotボタンを搭載。
外付けGPUと接続できるOCulink ポートも搭載されています。
AI対応のAMD Ryzen プロセッサとの大きな違いは「インテル AI Boost」を採用している点です。
このアクセラレーターは負荷の高いAI演算をCPUやGPUよりも低い消費電力で効率よく処理できるという特徴があります。
また、機械学習 (ML) 向けの API「DirectML」(DirectXシリーズ)をサポートし、
どのデバイスでも機械学習のワークロードを高速化できるというメリットもあります。
要するに「インテル AI Boost」は省電力性に優れ、AIを使う上での互換性にも優れているというわけですね。
一方、AI対応のAMD プロセッサはRyzen AI エンジンを搭載しており、
インテル Core Ultra シリーズよりも高いAI処理能力を発揮できます。
パフォーマンスを優先するなら、たしかにAMD Ryzen プロセッサが有利ですが、
「省電力性」や「互換性」に関してはインテル Core Ultraの方が有利です。
AI処理のパフォーマンスのよりも、少ない電力で、より安定した動作ができた方がいいのなら、
「MINISFORUM UH125 Pro」のようなインテル Core Ultra搭載のミニPCを選択した方がいいでしょう。
AIの性能については実機で試すまでもなく、十分な性能です(※そのために開発されたのですから、そこに疑問を挟む余地はありません)。
意外とゲーミング性能が高く、グラボなしでもPCゲームをプレイできる性能があります。
また、OCulink ポート搭載で拡張性にも優れており、使い勝手のいいミニPCであることは確かです。
ただし、価格は少し高めです。
OSやパーツを持っているのなら、ベアボーンで購入した方がお得かもしれません。
「MINISFORUM UH125 Pro」の発売時の価格は107,980円(32GB+1TB SSDモデル・ベアボーンは75,980円)。
AIに対応したインテル Core Ultra プロセッサ搭載のミニPCを探している人におすすめです。
「MINISFORUM UH125 Pro」の価格・販売先
MINISFORUM公式ストア
ベアボーンキットで75,980円(OSなし)、
32GB+1TB SSDで107,980円、
で販売されています。
MINISFORUM公式ストアで「MINISFORUM UH125 Pro」をチェックする
※支払い方法はApple Pay、クレジットカード、PayPalです。
ECサイト
- Amazonで119,980(22606円 OFFクーポンクーポン付き・税込・32GB+1TB)、
- 楽天市場で117,980円(送料無料)、
- ヤフーショッピングで122,544円(送料無料)、
- AliExpressで104,054円(ベアボーン)、
- 米国 Amazon.comで$543.99、
で販売されています。
Amazonで「MINISFORUM UH125 Pro」をチェックする
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おすすめの類似製品を紹介
「MINISFORUM UH125 Pro」に似た性能をもつミニPCも販売されています。
「Minisforum AI370」
Minisforumから発売されたAMD Ryzen AI 9 HX 370 プロセッサ搭載のミニPCです(2024年11月 発売)。
XDNA 2 AIエンジン、Radeon 890M、32GB LPDDR5X-7500MHz メモリ、1TB M.2 2280 PCIe4.0 SSD ストレージ、Windows 11を搭載しています。
また、1秒間に50兆回のAI演算、3画面出力、8K映像出力、冷却システム、最大4TBまでのストレージ拡張、USB4ポート、4つのUSB3.2 Gen2 Type-A ポート、Wi-Fi6E、Bluetooth 5.3に対応しています。
価格は、MINISFORUM公式サイトで179,980円 です。
関連記事:驚異のAI性能!Minisforum AI370の実力を徹底レビュー
「Mac mini M4」
Appleから発売されたmacOS Sequoia 搭載のミニPCです(2024年11月8日 発売)。
Apple M4チップ、16GB / 24GB ユニファイドメモリ、256GB / 512GBストレージ、スピーカー、3.5mmヘッドフォンジャックを搭載しています。
また、Apple Intelligence、3つのThunderbolt 4ポート(DP映像出力、最大100WのPD給電)、3画面出力、HDMI映像出力、USB-Cポート(最大10Gb/s) x2、有線LAN、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3に対応しています。
価格は、楽天市場で96,100円(送料無料)、ヤフーショッピングで96,100円(税込)です。
関連記事:Apple AI対応「Mac mini M4」とM2、M1モデルを比較
「GEEKOM GT1 Mega」
GEEKOMから発売されたIntel Core Ultra 9 185H / Core Ultra 7 155H / Core Ultra 5 125H 搭載のミニPCです(2024年10月発売)。
32GB DDR5 5600MHz メモリ、1TB M.2 2280 PCIE Gen4x 4 SSD、Windows 11 Proを搭載しています。
また、高度なAI処理、4画面出力、2つのUSB 4.0ポート、VESAマウント、 ケンジントンロック、冷却システム、USB3.2 Gen2 Type-A x5、USB 2.0 Type-A x1、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、デュアル 2.5G ギガビット有線LANに対応しています。
価格は、Amazonで109,900円(Core U7-155Hモデル・Core U9-185Hモデルは139,900円)、楽天市場で138,625円(送料無料・Core U7-155H)、米国 Amazon.comで$989.00 (ore Ultra U9-185H)、です。
関連記事:GEEKOM GT1 Megaレビュー!AI性能もゲームも本当にOK?
ASUS「NUC 14 Pro+」
ASUSから発売されたNUC規格のミニPC(ベアボーンPC)です。
Intel Core Ultra 9 185H / Core Ultra 7 165H / Core Ultra 7 155H / Core Ultra 5 135H / Core Ultra 5 125H プロセッサを搭載した5種類のモデルを用意しています。
また、最大96GBまで搭載できるDDR5-5600メモリスロット、M.2 2280 PCIe Gen4x4 NVMe SSD スロット x1、M.2 2242 PCIe x4 NVMe SSD スロット x1 搭載で、
Thunderbolt 4(40Gbps、DP映像出力、PD給電)、HDMI映像出力(2つのHDMI 2.1ポート)、USB 3.2 Gen 2 Type-A x1、USB 2.0 Type-A x1、Wi-Fi 6E (Intel AX211)、2×2、Bluetooth 5.3、2.5G ギガビット有線LAN通信に対応しています。
価格は、Amazonで103,354円(税込)、楽天市場で102,829円(送料無料)、ヤフーショッピングで102,829円(送料無料)、AliExpressで99,085円、米国 Amazon.comで$1,119.00です。
関連記事:CPUを選べるASUS「NUC 14 Pro+」のメリット・デメリット
「GMKtec NucBox K9」
GMKtecから発売されたIntel Core Ultra 5 125H搭載のミニPCです。32GB DDR5-5600 メモリ、1TB / 2TB M.2 SSD ストレージ搭載で、インテル AI Boost、4K 3画面出力(HDMI 2.0、Type-C、DP 1.4)、最大96GBまでのメモリ拡張、
冷却システム、VESAマウント、USB 4 Type-C (Thunderbolt 4互換/最大40Gbps/PD充電/DP1.4) x1、USB3.2 Gen2 (10Gbps) x4、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、2.5Gのデュアル ギガビット有線LANに対応しています。
価格は、Amazonで145,000円(税込・45000円OFFクーポン付き)、楽天市場で145,000円(送料無料・26,363ポイント付き)、AliExpressで73,728円(ベアボーン)、米国 Amazon.comで$759.98 です。
関連記事:AI特化のミニPC「GMKtec NucBox K9」の評価は? 性能を比較して検証する
「GEEKOM A8」
GEEKOMから発売されたAMD Ryzen 9 8845HS プロセッサ 搭載のミニPCです。1TB/2TB SSD NVMe x4 Gen 4 ストレージ搭載で、4K 4画面 出力、冷却システム「IceBlast 1.5」、最大2TBまでのストレージ拡張、最大64GBまでのメモリ拡張、USB 4 Gen3 Type-C (40Gbps/PD/DP) x1、Wi-Fi 6E、BlueTooth 5.2、2.5G ギガビット有線LANに対応しています。
価格は、Amazonで105,000円(Ryzen 7 8845HS)、楽天市場で132,500円、米国 Amazon.comで$699.00(Ryzen 7 8845HS)です。
関連記事:AIで最強「GEEKOM A8」ミニPCのメリット・デメリットを解説
「Beelink SER8」
Beelinkから発売されたAMD Ryzen 7 8845HS 搭載のミニPCです。32GB DDR5、1TB M.2、冷却システム MSC 2.0搭載で、4K 3画面出力、USB4、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2に対応しています。
価格は、Amazonで123,800円 (税込・20000円OFFクーポン付き)、楽天市場で156,000円、AliExpressで122,361円、Beelink公式サイトで104,296円、米国 Amazon.comで$749.00 です。
関連記事:AIに強い「Beelink SER8」ミニPCとSER7との違いを解説
他のMINISFORUM ミニPCと比較
他にもMINISFORUMのミニPCが販売されています。2024モデルもあるのでぜひ比較してみてください。
MINISFORUMのハイスペックな小型PC ラインナップ まとめ
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ミニPCはインテル N100 搭載モデルを選べ! 2024 最新機種と選び方
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