CPUを選べるASUS「NUC 14 Pro+」のメリット・デメリット

ASUS NUC 14 Pro+ top
ASUSから発売されたミニPC「NUC 14 Pro+」。早くも「AI対応のPCを簡単に作れそう」と評判です。しかし、その一方で「ふつうのミニPCの方がいい」という口コミがあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?

そこで今回はその性能を明らかにするために、6つの観点で解説します。

  1. プロセッサCPU
  2. メモリ
  3. ストレージ
  4. 接続端子映像出力
  5. 通信
  6. デザイン(サイズ・重量)

また、別途必要になるパーツやその価格も紹介!他のミニPCよりも優れている点(メリット)や購入する前に知っておきたいデメリット、評価、詳細な価格情報も掲載しているので、ぜひ参考にしてみてください。

ASUS「NUC 14 Pro+」が発売開始!

2024年8月、日本で台湾 ASUS(エイスース)の新製品「NUC 14 Pro+」(ナック 14 プロ)が発売されました。

インテル Core Ultra プロセッサに対応したミニPC(ベアボーンPC)です。

ASUSは2023年7月にインテルからNUC事業の非独占的ライセンスを取得。

これにより、NUC(ナック)システムを使う製品の販売が可能になり、

2024年5月以降から「ASUS NUC 14 Pro」を発売していました。

この製品は現在、「小さくてもサクサクと動く」、「分解やメンテナンスが簡単」と評判です。

新モデルはその性能を受け継ぎつつ、さらに性能を強化しているようです。

もちろん、メモリやストレージの交換・増設もできますよ。

それでは早速、どんなミニPCなのか、その特徴(メリット)を詳しく見ていきましょう。

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公式ページ:ASUS NUC 14 Pro Plus|NUCs|ASUS 日本

メリット1:インテル Core Ultra プロセッサ搭載モデルを5種類 用意

ASUS NUC 14 Pro+ CPU

新モデル ASUSNUC 14 Pro+」は最新のインテル Core Ultra プロセッサを搭載したモデルを5種類用意しています。

最初から搭載されているもので、後で交換することはできません。

いずれもAI処理に最適化されたプロセッサで、最新NPUであるIntel AI Boostを搭載。

長時間のAI処理でも低消費電力で駆動できるというメリットがあります。

搭載されているプロセッサによって性能が異なります。

PassmarkのCPUベンチマークで比較>

1.Core Ultra 9 185H・・・Passmark:29130

2.Core Ultra 7 165H・・・Passmark:26206

3.Core Ultra 7 155H・・・Passmark:25147

4.Core Ultra 5 135H・・・Passmark:23113

5.Core Ultra 5 125H・・・Passmark:22691

また、搭載されているプロセッサによって価格も違ってきます。

Amacon.co.jpで調べてみると、最上位のCore Ultra 9 185Hモデルで約15万円、

最下位のCore Ultra 5 125Hモデルで約10万円でした。

価格差は5万円です。

おすすめモデルは?

AI処理で最高のパフォーマンスを必要とする場合は当然Core Ultra 9 185HCore Ultra 7 165Hを搭載したモデルを選びましょう

AI機能をそれほど使ったことがなく、これから使ってみたいと考えている人はCore Ultra 5 125Hで十分です。

どんなAI機能を使うかによって必要とする性能が変わってくるので、事前に用途をよく考えておきましょう。

メリット2:DDR5-5600 メモリに対応・最大96GBまで搭載できる

ASUS NUC 14 Pro+ メモリ

新モデル ASUSNUC 14 Pro+」はメモリが搭載されていません。別途購入する必要があります。

対応しているメモリの規格はDDR5-5600 (PC5-44800) で、5600MT/sのデータ転送速度が可能です。

メモリスロットは2つあり、最大で96GBまで搭載できます。

価格はAmazonの安いもので約1万2千円台(容量32GB)から発売されています。

セール時には1万1千円台になるようです。

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メリット3:高速なM.2 2280、M.2 2242ストレージの2種類に対応

ASUS NUC 14 Pro+ ストレージ

新モデル ASUS「NUC 14 Pro+」はストレージを内蔵していません。別途購入する必要があります。

対応するストレージは、

1.M.2 2280 PCIe Gen4x4 NVMe SSD

2.M.2 2242 PCIe x4 NVMe SSD

の2種類です。

M.2 2280 PCIe Gen4x4 NVMe SSD」は読み取り:7400MB/s 、書き込み:6500MB/sの転送速度に対応しています。

価格は2TBで約1万5千円です。

Amazonで「M.2 2280 PCIe Gen4x4 NVMe SSD」をチェックする

M.2 2242 PCIe x4 NVMe SSD」は読み取り:最大5,100MB/秒、書き込み:4,300MB/秒の転送速度に対応しています。

価格は1TBで1万8千円でした。

Amazonで「M.2 2242 PCIe x4 NVMe SSD」をチェックする

M.2 2242は種類が少なく、価格が高くなる傾向があるようです。

M.2 2280は種類が豊富で価格もさまざまなものがあるので おすすめです。

メリット4:2つのThunderbolt 4 ポートを搭載・合計7つのUSBポートが使える

ASUS NUC 14 Pro+ 接続端子

新モデル ASUS「NUC 14 Pro+」は豊富な接続端子を搭載しています。

まず前面には1つのUSB 3.2 Gen2x2 Type Cポートと2つのUSB 3.2 Gen2 Type A ポートが搭載されています。

Type-CとType-Aの両方のUSBポートが搭載されているため、変換アダプター不要で利用できます。

一方、背面には2つのThunderbolt 4 Type-C ポートが搭載されています。

このポートで40Gbpsの高速転送、最大100WのUSB PD給電、4K映像出力を利用できます。

そのほか、1つのUSB 3.2 Gen 2 Type-Aと、1つのUSB 2.0 Type-A ポートが搭載されています。

USBポートは前面に3つ、背面に4つあり、合計で7つのUSBポートが利用できます。

4K 4画面出力に対応

ASUS NUC 14 Pro+ 映像出力

新モデル ASUS「NUC 14 Pro+」は本体にHDMI 2.1 (TMDS) ポートを2つ搭載し、4K映像出力を利用できます。

また、2つのThunderbolt 4 ポートと組み合わせて、4つのモニターに同時に映像出力することもできます。

メリット5:Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、2.5Gbpsのギガビット有線LANに対応

新モデル ASUSNUC 14 Pro+」はIntel AX211 ネットワークカードを搭載し、Wi-Fi 6EとBluetooth 5.3を利用できます。

Wi-Fi 6EはWi-Fi 6の拡張版で、2.4GHz帯・5GHz帯・6GHz帯の3つの帯域を利用した、より安定したワイヤレス通信を利用できます。

また、2.5Gbpsギガビット有線LAN通信も利用できます。

メリット6:薄型のスタイリッシュなデザインを採用・重さは800g

ASUS NUC 14 Pro+ デザイン

新モデル ASUSNUC 14 Pro+」はシルバーカラーのスタイリッシュなデザインを採用しています。

側面には熱を排出するための排気孔があり、底面にも無数の排気孔があります。

サイズは144 x 112 x 41 mmで、重量は 800 gです。

厚さが4.1cmしかなく、前モデル「ASUS NUC 14 Pro」(厚さ54 mm)よりも非常に薄くできています。

ASUS「NUC 14 Pro+」のデメリット

ASUS NUC 14 Pro+ 底面

ASUS「NUC 14 Pro+」のデメリットを紹介します。

デメリット1:メモリ・ストレージ・OSを別途 必要になる

ASUS「NUC 14 Pro+」はメモリ・ストレージ・OS、ACケーブルが搭載されていません。

別途購入すると、一般的なミニPCよりも高額になることもあります。

デメリット2:CPUを交換できない

ASUS「NUC 14 Pro+」はCPUを交換することができません。

最初に購入したときに搭載されていたプロセッサ(CPU)のまま使い続けることになります。

一方、一般的なデスクトップPCはマザーボードに対応したCPUと交換することができます。

デメリット3:2.5インチHDD/SSDを内蔵できない

ASUS「NUC 14 Pro+」は2.5インチHDD/SSD ストレージを内蔵することができません。

M.2 SSDストレージのみ内蔵できます。

ASUS「NUC 14 Pro+」のスペック

  • プロセッサ(CPU) Intel Core Ultra 9 185H / Core Ultra 7 165H / Core Ultra 7 155H / Core Ultra 5 135H / Core Ultra 5 125H
  • GPU Intel Arc グラフィックス
  • RAM(メモリ)DDR5-5600 SO-DIMM x2(最大96GB)
  • ストレージ M.2 2280 PCIe Gen4x4 NVMe SSD Slot x1、M.2 2242 PCIe x4 NVMe SSD Slot x1
  • 電源 120W 電源アダプター (U5/U7)
  • ワイヤレス通信 Wi-Fi 6E (Intel AX211)、2×2、Bluetooth 5.3
  • 有線LAN 2.5G Ethernet, 10/100/1000/2500 Mbps
  • 前面インターフェース USB 3.2 Gen2x2 Type C x1、USB 3.2 Gen2 Type A x2
  • 背面インターフェース Thunderbolt 4 Type-C x2、USB 3.2 Gen 2 Type-A x1、USB 2.0 Type-A x1、HDMI 2.1 (TMDS) ports x2、RJ45 LAN Port x1、DC-in x1、ケンジントンロック x1
  • 対応OS Windows 11、Linux ディストリビューション
  • サイズ 144 x 112 x 41 mm
  • 重量 800 g
  • カラー シルバー
  • 付属品 AC アダプター、保証書、VESA マウント
    ※ACアダプターの電源コード(C5 type)は付属しない

ASUS「NUC 14 Pro+」の評価

ASUS NUC 14 Pro+ デスクの上

6つの基準でASUS「NUC 14 Pro+」を5段階で評価してみました。

スペック:★★★★

デザイン:★★★★

通信:★★★★

機能:★★★

使いやすさ:★★★★

価格:★★★

総合評価

ASUSから発売されたNUC規格対応のミニPC(ベアボーンPC)になります。

AIに最適化されたインテル Core Ultra プロセッサ対応で、

インターフェースも充実しています。

各モデルに搭載されているプロセッサは全部で5種類です。

上位モデルに搭載されているインテル Core Ultra 9 185HCore Ultra 7 165Hは、

まだミニPCに搭載されていないプロセッサで、

最高のパフォーマンスを必要とする人に最適なモデルです。

一方、下位のインテル Core Ultra 5 125Hプロセッサは、

すでに「GMKtec NucBox K9」や「MINISFORUM UH125 Pro」などのミニPCに搭載されています。

価格は約10万円で、別途メモリやストレージ、OSを必要とする

ASUS「NUC 14 Pro+」よりも安く済みます。

ただし、ASUS「NUC 14 Pro+」の場合は2つのThunderbolt 4 ポートを含む合計7つのUSBポートを備えるなど、

インターフェースが非常に充実しています。

Thunderbolt 4 ポートは外付けのGPUボックスとも接続が可能で、

グラフィック性能を大幅に上げられるというメリットもあり、

拡張性を考慮して、あえてASUS「NUC 14 Pro+」を選ぶというのもアリでしょう。

ASUS「NUC 14 Pro+」の現在の価格は103,354円~(税込)。

ASUSの高性能なNUCミニPCを探している人におすすめです。

ASUS「NUC 14 Pro+」の価格・販売先

ASUS NUC 14 Pro+ 正面

ASUSストア

141,448円~ (税込)で販売されています。

ASUSストアで「NUC 14 Pro+」をチェックする

※支払い方法は「クレジットカード」「コンビニ支払い」「Pay-easy」「Paypal」「銀行振込」です。

ASUS 公式オンラインストア「ASUS Store Online」

ECサイト

Amazonで103,354円(税込)、

楽天市場で102,829円(送料無料)、

ヤフーショッピングで102,829円(送料無料)、

AliExpressで99,085円、

米国 Amazon.comで$1,119.00

で販売されています。

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おすすめの類似製品の紹介

ASUS「NUC 14 Pro+」に似た性能をもつミニPCやベアボーン、マザーボードも販売されています。

「MINISFORUM UH125 Pro」

MINISFORUMから発売されたIntel Core Ultra 5 125H プロセッサ 搭載のミニPCです。32GB DDR5 メモリ、1TB M.2 2280 PCIe 4.0 SSD ストレージ搭載で、

Copilot ボタン、OCulink ポート、4K 4画面出力(DP 2.0、HDMI2.1、USB4)、最大96GBまでのメモリ拡張、最大6TBまでのM.2 ストレージ拡張、2.5G デュアルギガビット有線LAN、Wi-Fi6E、BlueTooth 5.3に対応しています。

価格は、Amazonで134,980円(25650円OFFクーポン付き・税込・32GB+1TB)、楽天市場で134,980円(送料無料)、ヤフーショッピングで134,980円(送料無料)、AliExpressで85,317円(ベアボーン)、米国 Amazon.comで$779.99($156 OFFクーポン付き)です。

関連記事:「MINISFORUM UH125 Pro」がRyzenよりお得な理由を解説

「DESKMEET X600」

ASRockから発売されたベアボーンPCです。AMD AM4/AM5 ソケットと500W 電源、Wi-Fiモジュール用のM.2スロット搭載で、AMD Ryzen 8000 / 7000 シリーズのプロセッサ、DDR5 メモリ (最大 256GB)、SSD SATA3 6.0Gb/s もしくはM.2 2280 Gen5x4 / Gen4x4 ストレージを搭載できます。また、最大20cmのグラフィックボードの追加、2.5Gbpsのギガビット有線LANに対応しています。

価格は、Amazonで33,898円、楽天市場で31,280円(送料無料)、ヤフーショッピングで34,936円 です。

関連記事:ベアボーン「DESKMEET X600」でAIに強いPCを自作する方法を解説

「Minisforum MS-A1」

Minisforumから発売されたCPU交換式のミニPC(ベアボーンPC)です。AMD Ryzen 7 8700G、最大96GBまでのDDR5-5200MHzメモリ、4つのM.2 2280 SSD ストレージを搭載可能で、4K 3画面出力(USB4、HDMI 2.1、Displayport 2.0)、8K映像出力、USB4 ポート、OCuLinkポート、Wi-Fi 6E 、Bluetooth 5.2、2.5G デュアル有線LAN通信に対応しています。

価格は、Minisforum公式サイトで127,980円(AMD Ryzen 7 8700G + 32GB + 1TB SSDモデル/ベアボーンキットは41,580円)です。

関連記事:CPU交換式「Minisforum MS-A1」のメリット・デメリット

「MINISFORUM BD770i」

MINISFORUMから発売されたMini-ITX 規格のマザーボードです。AMD Ryzen 7 7745HX、DDR5 メモリスロット、M.2 2280 PCIe5.0 SSD スロット、PCIe 5.0 X16コネクタ、M.2 2230 キー E スロット搭載で、

3画面 出力、最大8K表示、、冷却システム(※ファンは別売)、グラフィックボードの追加、HDMI2.0映像出力、DisplayPort1.4映像出力、USB3.2 Gen2 Type-Cポート×1(Alt DP) 、USB3.2 Gen1 Type-Aポート ×2、USB2.0 Type-Aポート ×2、高速Wi-Fi カード、2.5G ギガビット有線LAN通信に対応しています。

価格は、Amazonで70,980円(税込・14000円OFFクーポン付き)、楽天市場で70,980円(送料無料)、米国 Amazon.comで$519.99 (BD790i)です。

関連記事:「MINISFORUM BD770i」むき出しで超お得に? ハイエンドなミニPCと徹底 比較!

ASUS「PRIME N100I-D D4」

ASUSから発売されたIntel N100を搭載したMini-ITX規格のマザーボードです。DDR4 メモリスロット、ストレージ用のM.2 スロット、SATA 6Gb/s ポート、PCIe 3.0の拡張スロット、通信用のM.2 スロット搭載で、

ASUS Control Center Express、CPUヒートシンク、4ピンPWM/DCファン、オーディオシールド、プレミアムオーディオコンデンサ、ステンレススチール製バックI/O、映像出力(DisplayPort x1、VGA port x1、HDMI x1)、1Gbpsの有線LANに対応しています。

価格は、Amazonで25,232円、楽天市場で25,232円(送料無料)、ヤフーショッピングで25,232円、です。

関連記事:ASUS「PRIME N100I-D D4」でコスパの高いPCを自作する方法

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