
2023年9月22日に発売された「iPhone 15」は、多くの点でiPhoneの「標準」を再定義するモデルとして注目を集めています。これまで上位のProモデルに限定されていた多くの機能が搭載され、前モデルのiPhone 14から大きな飛躍を遂げました。
このレビューでは、iPhone 15が日々の体験をどれだけ向上させるのか、前モデル「iPhone 14」から何が、そしてどう進化したのかを、実機を用いた詳細な検証を通じて徹底的に解説します。
【先に結論からお伝えしましょう】
iPhone 15の長所(Pros):
- 待望のUSB-Cポート採用による圧倒的な利便性
- Proモデルに迫る48MPメインカメラの美しい画質
- 手に馴染む曲線的なデザインと上質なマット仕上げ
- Dynamic Island搭載と屋外でも見やすい高輝度ディスプレイ
- A16 Bionicチップによる快適なパフォーマンス
iPhone 15の短所(Cons):
- リフレッシュレートが60Hzのままで、表示の滑らかさに欠ける
- USB-Cポートのデータ転送速度がUSB 2.0相当と低速
- 専用の望遠カメラは非搭載
- 常時表示ディスプレイに非対応
総合評価:
iPhone 15は、標準モデルでありながらProモデルの多くの魅力と待望のUSB-Cを搭載した、非常にバランスの取れた一台です。特に、数世代前のiPhoneから買い替えを検討している多くのユーザーにとって、最も満足度の高い選択肢となるでしょう。
<この記事で分かること>
- iPhone 14から進化したデザイン、サイズ、重量、カラーの違い
- Dynamic Island搭載と最大輝度が向上したディスプレイの性能
- A16 Bionicチップの処理性能(ベンチマークと実使用感)
- 「原神」や「フォートナイト」など人気ゲームの動作検証(フレームレート)
- 48MPに進化したメインカメラの実力と新しいポートレート機能
- USB-Cポート採用による充電体験の変化と、実際のバッテリー持続時間
- スピーカー音質や5G通信、新しい「探す」機能の性能
- iOS 17の新機能、Apple PayやFace IDの使い勝手
- iPhone 15ののメリット・デメリットの総まとめ
- 専門家による5段階評価と詳細な総評
- 最新の価格とお得な購入先
この記事を最後まで読むことで、iPhone 15を購入するべきかどうかがはっきりと分かるはずです。購入で悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
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公式ページ:iPhone 15とiPhone 15 Plus – 仕様 – Apple(日本)
デザインと耐久性:iPhone 15 ~ マット仕上げの洗練と、手に吸い付くような新形状
ここでは、iPhone 15のデザインと耐久性に焦点を当てます。前モデルのiPhone 14からどう進化したのか、マットな質感や手に馴染むフォルム、待望のUSB-Cポート、そして日常の安心感を支える耐久性まで、実体験を基に詳しく解説していきます。
指紋よさらば、上質なマット仕上げが生む高級感
iPhone 15を箱から取り出したときの第一印象は、「見慣れた安心感の中に、確かな質感の進化がある」というものでした。全体の形状は一目でiPhoneとわかるものですが、iPhone 14の光沢があり指紋が目立ちやすかった背面とは全く異なり、カラーインフューズドガラスによるサラサラとしたマットな質感に変わっています。
私が試したブルーは、白に近い淡く美しい色合いで、指紋がほとんど付かない実用性も相まって、より洗練された印象を受けました。カメラの配置はiPhone 14と同じく対角線上のデュアルカメラですが、その台座部分も本体と同色のガラスで仕上げられており、デザインとしての一体感が高まっています。
角の丸みがもたらす、驚きのフィット感
その洗練された見た目を確認したあと、実際に手に取ってみて、iPhone 15の真価を実感しました。iPhone 14ではエッジが角張っていたため、長時間握っていると指に角が当たる感覚がありましたが、iPhone 15ではそのエッジにわずかな丸みが加えられています。この絶妙なカーブが手のひらに驚くほど優しくフィットし、まるで吸い付くような心地よさです。
サイズは高さ147.6mm×幅71.6mm、重量は約171gと、iPhone 14(172g)と数値上はほぼ同じですが、この持ちやすさのおかげで、より軽くコンパクトに感じられます。
<サイズ・重量の違い>
- iPhone 15:高さ147.6 mm、幅71.6 mm、厚さ7.80 mm、重量は171 g
- iPhone 14:高さ146.7 mm、幅71.5 mm、厚さ7.80 mm、重量は172 g
色合いも一新:光沢の14、マットな15
カラーバリエーションも、質感の変化に合わせて大きく刷新されました。iPhone 14は(PRODUCT)REDやパープルなど、鮮やかな発色が特徴の光沢仕上げでした。それに対してiPhone 15は、ピンク、イエロー、グリーン、ブルー、ブラックのいずれも淡いパステル調のカラー展開となっています。
私が試しているブルーは、名前から想像する青色とは異なり、光の加減ではほとんど白に見えるほど淡い色合いです。はっきりとした色味を好んでいた方には少し物足りないかもしれませんが、この落ち着いた色合いがマットな質感と完璧に調和しており、非常に上品な印象を与えます。iPhone 14のポップなイメージから、iPhone 15ではより大人びた洗練されたイメージへと変化したと言えるでしょう。
<カラーの違い>
- iPhone 15:ブラック、ブルー、グリーン、イエロー、ピンク
- iPhone 14:ミッドナイト、パープル、スターライト、(PRODUCT)RED、ブルー、イエロー
表示領域が広がったディスプレイデザイン
ディスプレイのデザインも、iPhone 14から大きく進化しました。長年採用されてきたノッチ(画面上部の切り欠き)に代わり、カメラなどを収める領域がよりコンパクトになっています。これにより、画面全体の表示領域が広がり、特にビデオ通話や動画を全画面で視聴する際の没入感が高まりました。ベゼル(画面の縁)もiPhone 14よりわずかに細くなっており、画面が本体いっぱいに広がっている印象をより強く受けます。この変更は、日々のコンテンツ体験の質を静かに、しかし確実に向上させてくれるポイントです。
ついに訪れたUSB-C時代と、安心のボタン配置
ボタンの配置は従来通りで、右側面に電源ボタン、左側面にサイレントスイッチと音量ボタンが並び、迷うことなく操作できます。そして、iPhone 15における最大の変更点が、底面中央に搭載されたUSB-Cポートです。先日、カフェで作業中にMacBookの充電に使っていたケーブルを、そのままiPhone 15に差し替えて充電できた時には、Lightningケーブルを探す手間から解放されたことを実感し、思わず声が出るほど快適でした。ポートの両脇には、マイクとステレオスピーカーが配置されています。なお、SIMスロットは左側面にありますが、これまでと同様にSDカードスロットは搭載されていません。
美しさと強さを両立:安心の耐久設計
デザインの美しさだけでなく、耐久性への配慮も万全です。ディスプレイは、他のどのスマートフォンのガラスよりも頑丈だとされるCeramic Shieldで保護されています。さらに、IP68等級の防水・防塵性能も備えているため、キッチンでレシピを見ながら料理をする時や、突然の雨に見舞われた際も安心して使うことができます。見た目の繊細さとは裏腹に、日常生活の様々なシーンで頼りになる堅牢性を備えている点も、大きな魅力です。
<iPhone 15の付属品>
- iPhone 15 本体
- USB-C充電ケーブル(1 m)
- マニュアル
- ※電源アダプタとイヤホンは付属していません。
まとめ:デザイン
- 形状:iPhoneの伝統的なフォルムを継承しつつ、エッジに丸みを持たせることで、iPhone 14よりも格段に優しい印象へ。
- 質感:iPhone 14の光沢仕上げから、指紋が付きにくく高級感のあるマットな質感へと大きく進化。
- 持ちやすさ:角の取れたエッジ処理により、手のひらに自然にフィットし、長時間持っていても疲れにくい。
- 接続ポート:待望のUSB-C搭載により、他のデバイスとのケーブル統一が実現し、利便性が大幅に向上。
- 耐久性:Ceramic ShieldとIP68防水防塵性能により、日常のあらゆる場面で安心して使える堅牢性を確保。
- 総括:見た目の洗練と実用的な持ちやすさを両立させ、日々の満足度を大きく向上させる正統進化のデザイン。
ディスプレイ:iPhone 15 ~ Pro級の明るさがもたらす、屋外での圧倒的な見やすさ
ここでは、iPhone 15のディスプレイに焦点を当てます。iPhone 14を大きく凌駕する画面の明るさが、屋外での使い勝手をどう変えたのか。実体験を交えながら、その進化点と、少しだけ惜しい点も正直にレビューします。
鮮やかさと自然な色合いが際立つ第一印象
iPhone 15の電源を初めて入れたとき、まず目に飛び込んできたのはSuper Retina XDRディスプレイ(有機EL)の鮮やかさでした。iPhone 14のディスプレイも十分に美しかったですが、iPhone 15は黒の締まりや色の深みが一層増したように感じます。特に写真を表示した際の色再現性が素晴らしく、過度に鮮やかにするのではなく、見たままの自然な色合いを忠実に映し出してくれる点が気に入っています。
6.1インチの最適なサイズ感と、文字の読みやすさ
ディスプレイサイズは、iPhone 14と同じく多くのユーザーにとって馴染み深い6.1インチを維持しています。大きすぎず小さすぎないこのサイズ感は、動画の視聴にもWebサイトの閲覧にも最適だと感じます。解像度は2,556 x 1,179ピクセルへと、iPhone 14(2,532 x 1,170ピクセル)からわずかに向上しました。ただ、ピクセル密度は460ppiで変わらないため、文字の精細さという点では同等です。実際にWebサイトの記事を読んだり、電子書籍を開いたりしてみましたが、iPhone 14と同様に、文字の輪郭が非常にシャープで、長時間読んでいても目が疲れにくい印象です。小さな文字も潰れることなく、くっきりと表示してくれます。
<ディスプレイの違い>
- iPhone 15:6.1インチのOLED、解像度 2,556 x 1,179 px (460ppi)
- iPhone 14:6.1インチのOLED、解像度 2,532 x 1,170 px (460ppi)
明るさは正義!太陽の下でも驚くほどクリア
スペックの数字以上に進化を実感したのが、画面の明るさです。iPhone 15の屋外でのピーク輝度は最大2,000ニト。これはiPhone 14の2倍の明るさです。
先日、日差しの強い日に公園のベンチで友人との待ち合わせ場所をマップで確認した際、その効果は明らかでした。以前使っていたiPhone 14では、手で影を作らないと画面が見えにくいことがありましたが、iPhone 15は最大輝度にすると、直射日光の下でも地図の細部までくっきりと読み取れたのです。この視認性の劇的な向上は、屋外でスマートフォンを使う機会が多い私にとって、非常に価値のある進化でした。
<輝度の違い>
- iPhone 15:最大輝度1,000ニト(標準)、ピーク輝度1,600ニト(HDR)、屋外でのピーク輝度2,000ニト(屋外)
- iPhone 14:最大輝度800ニト(標準)、ピーク輝度1,200ニト(HDR)
少しだけ惜しい点:リフレッシュレートは60Hzのまま
これだけ多くの進化を遂げたiPhone 15のディスプレイですが、唯一惜しいと感じるのがリフレッシュレートです。iPhone 14から変わらず60Hz駆動のため、ProモデルのProMotion(最大120Hz)がもたらす、吸い付くような滑らかなスクロール表示には対応していません。普段から120Hz対応のディスプレイに慣れていると、ウェブサイトなどを素早くスクロールした際に、少しだけ残像感を感じるかもしれません。また、Proモデルに搭載されている常時表示ディスプレイ機能も非対応です。
<iPhone 15のディスプレイ仕様>
- ディスプレイの種類:Super Retina XDRディスプレイ(有機EL)
- サイズ:6.1インチ(対角)
- 解像度:2,556 x 1,179ピクセル解像度、460ppi
- 最大輝度:1,000ニト(標準)、1,600ニト(HDR)、2,000ニト(屋外)
- リフレッシュレート:60Hz
- その他:True Tone、広色域(P3)、耐指紋性撥油コーティング
まとめ:ディスプレイ
- 第一印象:iPhone 14同様に高品質だが、より黒が引き締まった鮮やかな有機ELディスプレイ。
- 画面上部のデザイン:ノッチがなくなり表示領域が広くなったことで、コンテンツへの没入感が向上。
- 明るさ:iPhone 14の2倍のピーク輝度により、屋外での視認性が劇的に向上し、実用性が高い。
- 課題点:リフレッシュレートは60Hzのままで、Proモデルのような滑らかさはない。
- 総括:特に圧倒的な明るさの向上は、日々の使い勝手を大きく変える価値あるアップグレードと言える。
パフォーマンス:iPhone 15 ~ Proの頭脳を受け継いだ、日常を加速させる実力
ここでは、スマートフォンの快適さを決定づけるiPhone 15のパフォーマンスに深く迫ります。iPhone 15は、前年のProモデルにのみ搭載されていた高性能な頭脳を受け継ぎました。それが日々の操作や少し負荷のかかる作業で、iPhone 14と比べてどれほどの違いを生むのか。実体験に基づき、その実力を詳しく解説します。
Proモデル譲りの頭脳「A16 Bionic」
iPhone 15のパフォーマンスを支えるのは、iPhone 14 Pro/Pro Maxに搭載されていたA16 Bionicチップです。これは、iPhone 14に搭載のA15 Bionicチップ(5nmプロセス)から進化した、より微細な4nmプロセスで製造されています。アーキテクチャは2つの高性能コアと4つの高効率コアからなる6コアCPU構成で、電力効率が向上し、優れたパフォーマンスを発揮します。
グラフィック性能を担うGPUも、iPhone 14と同じ5コアですが、メモリ帯域幅が50%増強されており、グラフィックを多用するアプリの動作がより滑らかになりました。実際にベンチマークアプリで計測してみると、Geekbench 6のスコアはシングルコアが2571、マルチコアが6336、グラフィック性能を示す3DMark(Wild Life Extreme)のスコアは2888と、いずれもiPhone 14のA15 Bionicを上回る結果を示しており、確かな性能向上を裏付けています。
日常操作で感じる、ストレスフリーな快適さ
スペックの向上は、日々のあらゆる操作で「快適さ」として実感できます。Safariで複数のタブを開いたままSNSアプリをチェックし、すぐにカメラを起動するといった一連の動作に、一切のもたつきを感じません。
特に、少し負荷のかかる作業でiPhone 14との違いが感じられました。例えば、Apple純正の「iMovie」で4K動画の書き出しを試したところ、iPhone 14よりも処理時間が短縮されるのを体感できました。また、Adobeの「Lightroom」アプリでRAWデータの写真を編集する際も、プレビューの表示や調整のスムーズさが向上しています。
私が特に感動したのは、Apple Payでの支払いです。サイドボタンをダブルクリックしてからFace IDでの認証、そして決済端末にかざすまでの一連の流れが、iPhone 14と比べても心なしか速く感じられ、まさにノンストレスでした。
パフォーマンスと発熱
高性能チップを搭載すると気になるのが発熱です。前述した動画編集のような負荷の高い作業を10分ほど続けると、本体の背面、特に側面フレーム部分がじんわりと温かくなるのを感じました。しかし、熱くて持てないというほどではなく、パフォーマンスが著しく低下することもありませんでした。日常的なWebブラウジングや動画視聴では、発熱はほとんど気になりませんでした。
余裕のメモリと、知っておくべきストレージの仕様
iPhone 15は、iPhone 14と同じ6GBのRAM(メモリ)を搭載しています。これにより、複数のアプリを切り替えながら使っても、アプリが再読み込みされる頻度が低く、マルチタスクが非常に快適です。
内蔵ストレージは、128GB、256GB、512GBの3種類から選択できます。ただし、microSDカードなどによるストレージの拡張には対応していないため、写真や動画を大量に撮影する方は、最初から大きめの容量を選ぶことをお勧めします。
一つ注意すべき点は、USB-Cポートのデータ転送速度です。iPhone 15のポートは、iPhone 14のLightningと同じUSB 2.0規格で、最大転送速度は480Mb/sに留まります 。そのため、PCに大容量の動画ファイルを転送する際は、少し時間がかかると感じました。
<iPhone 15のパフォーマンス仕様>
- SoC:A16 Bionicチップ (6コアCPU 、5コアGPU 、16コアNeural Engine)
- RAM:6GB
- ストレージ:128GB / 256GB / 512GB (外部ストレージ非対応)
- USB-C転送速度:USB 2.0(最大480Mb/s)
まとめ:パフォーマンス
- CPU性能:Proモデル譲りのA16 Bionic搭載で、iPhone 14から着実に進化し、あらゆる動作が快適。
- 実用性:Webブラウジングから動画編集まで、日常のあらゆるシーンでストレスフリーな操作感を実現。
- 発熱:高負荷時には温かくなるが、通常使用ではほとんど気にならないレベル。
- メモリ:6GBのRAM搭載で、マルチタスク性能は十分。
- ストレージ:microSDカード非対応のため容量選びは慎重に。USB-Cの転送速度はUSB 2.0相当。
- 総括:標準モデルでありながらProクラスの性能を持ち、ほとんどのユーザーにとって十分以上の快適さを提供する。
Antutuベンチマーク
iPhone 15が搭載するA16 Bionicチップは、Antutu V10 ベンチマーク総合で約 140万点を記録する性能を備えています。
実際に測定してみると総合スコアで139万点で、たしかに140万に近いスコアでした。
例: Antutu V10.0.2 総合で「1395973」、CPUで「329786」、GPUで「477682」、MEMで「263089」、UXで「325416」
投稿者: @akibaburariThreadsで見る
一方、前モデル「iPhone 14」はApple A15 Bionic チップを搭載し、Antutu V10 ベンチマーク総合で約130万点を記録していました。
例: Antutu V10.0.9 総合で「1309613」、CPUで「338421」、GPUで「438450」、MEMで「216370」、UXで「316372」
iPhone 15は前モデル「iPhone 14」よりもスコアが約9万点高くなっています。
A16 Bionicチップ性能を比較
iPhone 15が搭載するA16 Bionicチップは、他のCPUと比べて、どのくらいの性能なのでしょうか?Antutuベンチマークで比較してみました。
<CPUランキング>
※Antutuベンチマーク総合スコアで比較したものです。
- Snapdragon 8 Elite (Xiaomi 15)・・・Antutu:250万
- Qualcomm Snapdragon 8 Elite for Galaxy (Galaxy S25)・・・Antutu:210万
- Snapdragon 8s Gen 4 (Nothing Phone (3))・・・Antutu:192万
- Apple A18 Bionic (iPhone 16)・・・Antutu:153万
- MediaTek Dimensity 8350 Extreme (motorola edge 60 pro)・・・Antutu: 144万
- Apple A16 Bionic (iPhone 15)・・・Antutu: 139万
- Snapdragon 7+ Gen 3 (AQUOS R10)・・・Antutu:133万
- Apple A15 Bionic (iPhone 14)・・・Antutu: 130万
- Tensor G5 (Google Pixel 10)・・・Antutu: 120万
- Tensor G4 (Google Pixel 9)・・・Antutu:100万
<比較から分かること>
Apple A16 Bionicチップは、Snapdragon 8 Eliteなどの次世代最高峰チップには性能面で及ばないものの、依然として極めて高いパフォーマンスを誇る優秀なプロセッサであることが分かります。前世代のA15 Bionicからの着実な性能向上を果たしつつ、SnapdragonのミドルハイレンジやGoogleのTensorチップといった他の多くのプロセッサを凌駕する処理能力を持っています。
この139万というスコアは、日常的な操作の快適さはもちろんのこと、要求スペックの高い3Dゲームや動画編集といった高負荷なタスクにおいても、多くのユーザーを満足させることができる高い水準にあることを物語っています。
ゲーム性能:iPhone 15 ~ Pro譲りのパワーが拓く、妥協なきゲーミング体験
iPhone 15が搭載するA16 Bionicチップは、かつてProモデルの特権でした。その力が、ゲームの世界でどれほどの体験をもたらしてくれるのか。多くのゲーマーが気になるであろう、その実力を人気のゲームタイトルで徹底的に試してみました。
原神 (Genshin Impact) – 最高画質で魅せる、揺るぎない安定感
モバイルゲームのベンチマークとも言える「原神」。グラフィック設定を「最高」、フレームレートを「60」に設定してテイワット大陸に降り立つと、その世界の美しさに息をのみます。フィールドを駆け巡る探索はもちろん、複数の敵と元素反応が激しく飛び交う戦闘シーンでも、パフォーマンスは驚くほど安定していました。フレームレートはほぼ60FPSに張り付き、ゲーム体験を損なうようなカクつきは一切感じられません。負荷が高い都市部でも、最高の画質で快適な冒険を約束してくれます。
フォートナイト (Fortnite) – 勝利を引き寄せる、高フレームレート
一瞬の判断が勝敗を分ける「フォートナイト」では、フレームレートの高さがプレイスキルに直結します。グラフィック設定を「最高(エピック)」にしても60FPSで安定して動作するため、美しい世界で快適にプレイできました。さらに驚いたのは、設定を「高」に調整することで120FPSモードに対応する点です。激しい建築バトルや近距離での撃ち合いでは、90FPSから120FPSという非常に高いフレームレートを維持し、PCゲームに迫る圧倒的に滑らかな操作感で、勝利を掴むための強力な武器となるでしょう。
Call of Duty: Warzone Mobile – 手のひらの上で繰り広げられる、迫力の戦場
最大120人が戦う「Warzone Mobile」は、その高品質なグラフィックゆえに高いスペックを要求します。iPhone 15は、この重いゲームをグラフィック設定「最高」で全く問題なく動かしてくれました。フレームレートは60FPSで安定しており、銃撃戦や爆発が多発する激しい戦闘の真っ只中でも、パフォーマンスの低下は一切感じられません。まるで据え置きゲーム機のような迫力ある戦場を、どこでも滑らかに体験できるのは大きな魅力です。
ファイナルファンタジーVII エバークライシス – 美麗なグラフィックで甦る物語
不朽の名作の物語を追体験できる本作。その魅力は、美麗なグラフィックで描かれるバトルシーンにあります。iPhone 15では、グラフィックを最高品質に設定しても、ゲームの上限である60FPSに完全に張り付き、クラウドたちのダイナミックなアクションや召喚獣の迫力ある演出を、コマ落ちすることなく非常に滑らかに楽しむことができました。物語への没入感を一切妨げない、完璧なパフォーマンスです。
ウマ娘 プリティーダービー – 最高のクオリティで愛でる
このゲームの華である、高品質な3Dで描かれるレースとウイニングライブ。iPhone 15では、グラフィック設定を最高にしても、多数のウマ娘が競い合うレースから、複雑なダンスを披露するライブまで、常に60FPSで滑らかに動作します。お気に入りのウマ娘の頑張りを、最高のクオリティで応援し、その勝利を祝福できるのは、ファンにとって何より嬉しいことでしょう。
崩壊:スターレイル – 銀河を旅する、アニメのような滑らかさ
「原神」と同じ開発元が手掛ける本作も、非常に高いグラフィック品質を誇ります。iPhone 15は、この美しい銀河の世界を、最高画質設定、60FPSモードで完璧に描き出してくれました。フィールドの探索からキャラクターの必殺技が炸裂する派手な戦闘まで、フレームレートは常に安定しており、まるで高品質なアニメーションを見ているかのような滑らかな映像で、壮大な星々の物語に没入できました。
まとめ:ゲーム性能
A16 BionicチップのGPU性能は、まさに本物です。「原神」や「崩壊:スターレイル」のような極めて高負荷なゲームから、「フォートナイト」のような競技性の高いタイトルまで、あらゆるゲームを最高のグラフィック設定と高いフレームレートで快適にプレイできることを確認しました。長時間のプレイでもパフォーマンスが安定しており、iPhone 15は、標準モデルでありながら、ユーザーに一切の妥協を許さない、最高のモバイルゲーム体験を提供する非常にパワフルな一台です。
カメラ性能:iPhone 15 ~ 誰もがプロのように撮れる、48MPの魔法
iPhone 15を選ぶ上で、最も大きな進化を実感できるのがカメラ性能です。iPhone 14から画素数が4倍になったメインカメラは、ただ精細なだけでなく、撮影体験そのものを変える力を持っていました。ここでは、ハードウェアの進化から新しい撮影機能、そして実際の写りまで、iPhone 14と比較しながらその驚くべき実力をレビューします。
48MPメインカメラ搭載へ、ハードウェアの大きな飛躍
iPhone 14のカメラも12MPの広角・超広角という構成で、日常のスナップには十分な性能でした。しかし、iPhone 15ではメインカメラが、iPhone 14 Proと同じ48MPのクアッドピクセルセンサーへと大幅にアップグレードされています 。この高画素センサーの採用が、画質の向上に大きく貢献しています。
さらに、この48MPセンサーの中央部分を切り出すことで、光学品質の2倍望遠撮影が可能になりました。これは、望遠レンズを搭載していないiPhone 14では、画質が劣化するデジタルズームしか使えなかったのと比べ、決定的な違いです。レストランで料理を撮る時など、少しだけ被写体に寄りたいシーンで、画質を一切気にすることなくズームできるのは、想像以上に便利でした。
「次世代ポートレート」が撮影体験を変える
iPhone 15のカメラは、ソフトウェアの進化も著しいです。特に「次世代ポートレート」機能は、撮影の常識を覆すものでした。iPhone 14では、ポートレート写真を撮るには、あらかじめ撮影モードを切り替える必要がありました。
しかしiPhone 15では、カメラが人物や犬、猫を認識すると、自動で深度情報を記録してくれます。先日、公園で走り回る愛犬を撮影した際、ポートレートモードに切り替える余裕がなくても、後から写真アプリで背景をぼかして、まるで狙って撮ったかのような一枚に仕上げることができました。これはiPhone 14ではできなかった体験です。撮った後からピント位置を変更できるのも、驚くほどクリエイティブな機能です。
日常のスナップが作品に変わる、驚きの画質
実際に撮影してみると、iPhone 14との画質の違いは明らかです。iPhone 15はデフォルトで24MPの超高解像度写真を生成し、12MPだったiPhone 14に比べて、ディテールや質感が格段に豊かに表現されます。建物の壁の質感や、遠くの木の葉一枚一枚まで、くっきりと写し出します。
色再現性も非常に自然で、見たままの光景を忠実に記録してくれます。夜景撮影でも、ナイトモードがさらに進化し、暗い場所でもノイズが少なく、明るく鮮明な写真を撮ることができました。ただし、強い光源がフレーム内にあると、ゴーストやフレア(光の筋や玉)が出やすい傾向はiPhone 14から引き継いでいるので、撮影時には少し注意が必要です。
強力な手ブレ補正で、動画撮影もさらに楽しく
動画性能も非常に優秀です。特に、激しい動きながら撮影しても映像のブレを劇的に抑える「アクションモード」は、iPhone 14から搭載されていましたが、iPhone 15でもその威力は健在です。先日、子供を追いかけながら撮影した動画を見返したとき、まるでジンバルを使ったかのような滑らかさに驚きました。背景をぼかして映画のような映像が撮れる「シネマティックモード」も、最大4K HDRに対応しており、思い出をより印象的に残すことができます。
<iPhone 15のカメラ仕様>
- メインカメラ:48MP、ƒ/1.6絞り値、センサーシフト光学式手ぶれ補正
- 超広角カメラ:12MP、ƒ/2.4絞り値と120°視野角
- 望遠オプション:12MPの2倍望遠(クアッドピクセルセンサーを活用)
- フロントカメラ:12MP、ƒ/1.9絞り値、Focus Pixelsを使ったオートフォーカス
- 動画撮影:最大4K/60fpsのビデオ撮影、アクションモード、シネマティックモード
まとめ:カメラ性能
- メインカメラ:48MPセンサー搭載で、iPhone 14から画質が劇的に向上。
- ズーム性能:望遠レンズなしでも光学品質の2倍ズームが実用的で、使い勝手が大幅に向上。
- ポートレート:撮影後にピントやボケを調整できる「次世代ポートレート」が非常に便利。
- 画質:デフォルトの24MP撮影により、日常のあらゆるシーンで高精細な写真が手軽に撮れる。
- 動画:強力な手ブレ補正と4K撮影で、安定した美しい映像を記録可能。
- 総括:標準モデルでありながらProモデルに迫る画質と機能性を備え、カメラ目的での買い替えも十分に価値がある。
バッテリー持ちと充電:iPhone 15 ~ 待望のUSB-Cと、一日を支える安心の電池持ち
スマートフォンの満足度は、バッテリー性能に大きく左右されます。iPhone 15は、バッテリーの持続時間そのものに劇的な変化はありませんが、充電という毎日の行為において、USB-C採用という大きな変革を遂げました。ここでは、iPhone 14と比較しながら、その充電体験の変化と、一日を安心して過ごせるバッテリー性能の実際をレビューします。
一日中使える安心感、実際のバッテリー性能は?
iPhone 15の公称バッテリー駆動時間は、ビデオ再生で最大20時間と、iPhone 14と同等です。大幅なスタミナ向上はありませんが、A16 Bionicチップの優れた電力効率のおかげで、一日中安心して使える性能は健在です。
実際に私の使い方で試したところ、朝100%の状態で家を出て、通勤中に音楽を聴き、日中はSNSやメールをチェック、昼休みには動画を少し見て、夜に帰宅した時点でバッテリー残量は40%〜50%ほどでした。ある日には、約16時間経過後のバッテリー残量が46%だったこともあります。
さらに、Wi-Fi環境下で動画を3時間ストリーミング再生し続けたところ、バッテリー残量は100%から85%になりました。消費量はわずか15%です。また、YouTubeの動画を単純に3時間流し続けた際には、消費量は11%に留まりました。これらの結果から、iPhone 15は動画鑑賞のような比較的負荷の高い作業でも、非常に優れた電力効率を保つことがわかります。これなら、長時間の移動中に映画を数本観ても、バッテリー残量を気にする必要はなさそうです。
さよならLightning、こんにちはUSB-C!充電体験の大きな変化
iPhone 15を手にして最も生活が変わったと感じるのが、充電ポートがUSB-Cになったことです。これまで旅行や外出の際には、iPhone用のLightningケーブルと、MacBookや他の機器用のUSB-Cケーブルの2本を持ち歩くのが当たり前でした。しかしiPhone 15にしてからは、ケーブルは1本で済みます。この小さな変化が、カバンの中を驚くほどスッキリさせてくれました。iPhone 14の専用Lightningケーブルを探す手間から解放されたことは、想像以上に大きなメリットです。
高速充電とワイヤレス充電の実力
充電速度も十分な性能です。別売りの20W以上のUSB-Cアダプタを使えば、約30分で最大50%までの高速充電に対応しています。実際に20Wアダプタで試したところ、バッテリー残量20%の状態から30分で73%まで回復し、急いでいる時にも頼りになります。
ワイヤレス充電にも対応しており、iPhone 14と同様に、位置が磁石で固定されるMagSafe充電(最大15W)と、一般的なQi規格の充電(最大7.5W)が利用できます。
バッテリーを長持ちさせる新機能
iPhone 15には、バッテリーの長期的な劣化を抑えるための新機能が追加されました。それは、充電の上限を80%に設定できる機能です。常にフル充電するのではなく、80%で充電を止めることでバッテリーへの負荷を軽減し、数年後のバッテリー最大容量の低下を緩やかにすることが期待できます。iPhoneを長く大切に使いたいユーザーにとっては、非常に嬉しい配慮です。
<iPhone 15のバッテリー仕様>
- 公称バッテリー駆動時間:ビデオ再生 最大20時間
- 有線充電:高速充電対応(約30分で最大50%充電、別売りの20W以上のアダプタ使用時)
- ワイヤレス充電:MagSafeワイヤレス充電(最大15W)、Qiワイヤレス充電(最大7.5W)
- 充電ポート:USB-C
まとめ:バッテリー持ちと充電
- 充電ポート:待望のUSB-C搭載で、ケーブルの統一が可能になり利便性が劇的に向上。
- バッテリー持続時間:iPhone 14と同等レベルで、一般的な使い方なら1日中安心して使える性能。
- 充電速度:30分で50%まで充電できる高速充電に対応し、急な外出時も安心。
- バッテリーケア:充電上限を80%に設定する新機能で、バッテリーの長寿命化が期待できる。
- 総括:バッテリー持ちの安心感はそのままに、USB-C化によって日々の充電ストレスから解放される、大きな価値のある進化。
オーディオと通信性能:iPhone 15 ~ クリアなサウンドと、つながる体験の進化
ここでは、エンターテインメント体験と日々のコミュニケーションを支えるオーディオと通信性能についてレビューします。iPhone 15は、内蔵スピーカーの音質が向上し、接続性においても新たな体験を提供します。iPhone 14からどのような進化を遂げたのか、その実力を詳しく見ていきましょう。
臨場感を増した、内蔵スピーカーのサウンド
まず、音楽や動画の視聴体験に直結するスピーカーの音質が、iPhone 14から着実に進化していると感じました。実際に様々なジャンルの音楽を聴いてみましたが、特にそのバランスの良さに驚かされます。例えば、ロックの楽曲では、低音であるベースラインの輪郭がぼやけることなく力強く響き、それでいてボーカルのクリアさを邪魔しません。高音のシンバルの音もシャリシャリと耳につくことなく、伸びやかに聴こえます。iPhone 14も優れたスピーカーでしたが、iPhone 15は音の分離がさらに良くなり、音の広がり、すなわち音場が豊かになった印象です。
空間オーディオに対応した映画を観た際には、この音の広がりがさらに活きて、まるでその場にいるかのような没入感を味わえました。イヤホンジャックは非搭載ですが、USB-C経由での有線接続や、Bluetooth 5.3による安定したワイヤレス接続で高音質なオーディオを楽しめます。
安定した接続性:Wi-Fiから5G、そして通話品質まで
次に、日々の使い勝手の基盤となる通信性能です。iPhone 15は、様々な面で安定した接続体験を提供してくれます。
Wi-Fiは、iPhone 14と同じく高速なWi-Fi 6(802.11ax)に対応しています。自宅のWi-Fiルーターの近くで速度を計測したところ、高速で安定した通信が可能でした。ルーターから少し離れた部屋でも、接続が途切れることなく安定して使えたのが印象的です。
Bluetoothは、最新規格に近いBluetooth 5.3に対応しています。手持ちのワイヤレスイヤホンとのペアリングも瞬時に完了し、通勤中に音楽を聴いていても、人混みの中で音飛びなどを経験することはありませんでした。
5G通信についても、iPhone 14よりパフォーマンスが向上したという報告があり、私が利用している範囲でも、動画の読み込みやアプリのダウンロードがスムーズで、ストレスを感じることはありませんでした。
そして、コミュニケーションの基本である通話品質も非常にクリアです。特にマイクの「声を分離」モードは非常に優秀で、先日、駅のホームで電話をした際にこのモードを試したところ、相手から「周りの騒音がほとんど聞こえず、声がはっきり聞こえる」と驚かれました。
第2世代超広帯域チップがもたらす、新しい「探す」体験
通信性能におけるiPhone 15の大きな進化点が、第2世代の超広帯域チップを搭載したことです。これにより、同じiPhone 15シリーズを持つ友人を探す際に、正確な方向と距離を矢印で示してくれる「正確な場所を見つける」機能が使えるようになりました。
実際に、待ち合わせで混雑したイベント会場で友人と合流する際に使ってみましたが、矢印が友人の方向を正確に示してくれ、まるでコンパスのように導いてくれました。これは、第1世代チップだったiPhone 14では不可能だった、未来を感じさせる体験です。
<iPhone 15のオーディオ・通信性能 仕様>
- オーディオ:ステレオスピーカー、空間オーディオ再生、ドルビーアトモス対応
- マイク:「声を分離」および「ワイドスペクトル」のマイクモード
- Wi-Fi:2×2 MIMO対応Wi-Fi 6(802.11ax)
- Bluetooth:Bluetooth 5.3
- 携帯電話通信:4×4 MIMO対応5G
- 超広帯域チップ:第2世代
まとめ:オーディオと通信性能
- スピーカー音質:iPhone 14から進化し、低音から高音までのバランスが良く、より豊かで臨場感のあるサウンドに。
- Wi-Fi・Bluetooth:Wi-Fi 6とBluetooth 5.3により、日常利用で不満のない、高速で安定した接続性を確保。
- 5G通信:安定した高速通信が可能で、ストレスのないブラウジングやストリーミングを実現。
- 通話品質:「声を分離」モードが優秀で、騒がしい場所でも非常にクリアな音声通話が可能。
- 新機能:第2世代超広帯域チップによる「正確な場所を見つける」機能は、友人との待ち合わせ体験を革新する。
- 総括:エンタメ体験と人とのつながりの両面で、日々の利便性を着実に向上させる価値あるアップグレード。
OSと機能:iPhone 15 ~ iOS 17とDynamic Islandがもたらす、よりスマートな毎日
ここでは、iPhone 15の真の価値を引き出すOSと多彩な機能に焦点を当てます。最新のiOS 17がもたらす新しい体験から、iPhone 14のノッチとは一線を画すDynamic Islandの活用法、そして日々の生活に欠かせない決済機能や安心のセキュリティまで。ハードウェアの進化を最大限に活かすソフトウェアの力を、実体験を交えて詳しく解説します。
最新OS「iOS 17」で広がる新しい使い方
iPhone 15には、最新のiOS 17が最初から搭載されています。iPhone 14もアップデートで対応しますが、最新のハードウェアと最適化されたOSの組み合わせによる快適さは格別です。iOS 17には多くの新機能がありますが、私が特に便利だと感じたのは「NameDrop」です。先日、イベントで新しく知り合った方と連絡先を交換する際、お互いのiPhone 15を近づけるだけで、まるで名刺交換のようにスムーズに情報を共有できました。これはiPhone 14にはない、未来的でスマートな体験でした。
また、電話をかける相手ごとに表示を変えられる「連絡先ポスター」や、充電中にiPhoneを横向きに置くと時計やウィジェットを表示する「スタンバイ」モードも、日常を少し豊かにしてくれます。Apple製品の魅力は、購入後も約5年間の長期的なOSアップデートが保証されている点です。この安心感は、iPhone 14と同様に大きなメリットと言えるでしょう。
マルチタスクを革新する「Dynamic Island」
iPhone 15の標準モデルにおける最大の進化の一つが、Dynamic Islandの採用です。iPhone 14まで採用されていたノッチ(画面上部の切り欠き)がなくなり、より小さな領域にカメラなどが収められています。しかし、これは単なるデザインの変更ではありません。この領域が、状況に応じて形を変えながら情報を表示し、操作の起点となる、まさに「動的な島」として機能するのです。
最初は見た目がスッキリした程度の変化かと思っていましたが、実際に使ってみると、その機能性の高さに驚かされました。例えば、音楽を聴きながらマップで道を調べている時、Dynamic Islandには再生中のアートワークと、次の経路案内が小さなアイコンで常に表示されます。これを長押しすれば、アプリを切り替えることなく音楽を操作したり、経路の詳細を確認したりできるのです。このシシームレスな体験は、ただ情報を表示するだけだったiPhone 14のノッチでは不可能でした。タイマー、通話、配車サービスの状況など、様々なアプリがこの小さな島と連携し、マルチタスクを格段に快適にしてくれます。
日常に溶け込む便利な機能たち
日本で生活する上で欠かせないおサイフケータイ(Apple Pay)も、もちろん搭載されています。A16 Bionicチップの恩恵か、iPhone 14と比べても、改札の通過やコンビニでの決済時の反応が心なしか速く感じられ、支払いがよりスムーズになりました。
生体認証は、引き続き高速かつ安全なFace IDです。マスク着用時や、ベッドで横になったままでも瞬時にロックを解除できる精度と速度は、iPhone 14からさらに快適になった印象です。
いざという時のための、高度な安全機能
使う機会がないことが一番ですが、万が一の際に命を守るための機能もiPhone 14から引き継がれています。自動車での大きな衝突事故を検知して自動で通報する「衝突事故検出」や、携帯の電波が届かない場所でも助けを呼べる「衛星経由の緊急SOS」機能が備わっているという安心感は、何物にも代えがたい価値があります。
これらに加え、iPhoneを紛失したり盗難に遭ったりした際に非常に強力な「探す」機能も健在です。私も以前、家の中でiPhoneを見失った際に、別のデバイスから音を鳴らしてすぐに見つけられた経験があります。また、万が一紛失した際には、遠隔でロックをかけて情報を守れる「紛失モード」が備わっているため、安心して利用できます。この機能はiPhone 14にも搭載されている基本的なものですが、iPhoneを持つ上での大きな安心材料の一つです。
<iOS 17のOS・機能 仕様>
- OS:iOS 17(発売時)
- UI:Dynamic Island
- 便利機能:連絡先ポスター、ライブ留守番電話、到着確認、NameDrop、スタンバイ、ジャーナル
- 生体認証:Face ID(顔認証)
- 決済機能:Apple Pay(FeliCa対応)
- 安全機能:衝突事故検出、衛星経由の緊急SOS、探す機能(※デバイス紛失時)
- アップデート保証:発売から約5年間
まとめ:OSと機能
- iOS 17:NameDropやスタンバイモードなど、日々の体験を豊かにする新機能が満載。
- Dynamic Island:iPhone 14のノッチから大きく進化し、マルチタスクを効率化する実用的なインターフェース。
- 利便性:反応が速く感じるApple Payや、精度の高いFace IDなど、日常のあらゆる操作がスムーズ。
- 安全性:衝突事故検出などの高度な安全機能が、万が一の際の大きな安心感につながる。
- 総括:ハードウェアの進化を最大限に引き出すソフトウェアと機能が融合し、iPhone 14を上回る包括的でスマートな体験を提供する。
iPhone 15とiPhone 14の主な違い
「iPhone 15」は、「iPhone 14」から1年を経て、デザイン、性能、カメラ、接続規格など、多くの点で標準モデルとして大きな進化を遂げました。以下に、両モデルの主な違いをまとめます。
ディスプレイ
- iPhone 14: 画面上部にノッチ(切り欠き)を採用 。屋外でのピーク輝度は最大1,200ニト(HDR)。
- iPhone 15: Dynamic Islandを採用 。屋外でのピーク輝度は最大2,000ニト。
- 違い:iPhone 15は、通知やライブアクティビティを表示できるDynamic Islandを搭載し、機能性が向上しました。また、屋外での画面の明るさが大幅に向上し、直射日光の下でも格段に見やすくなっています。
デザインと耐久性
- iPhone 14: 角張ったデザインで、背面は光沢仕上げのガラス。
- iPhone 15: エッジに丸みを持たせたデザインで、背面はマット仕上げのカラーインフューズドガラス。
- 違い:iPhone 15は、より手に馴染みやすく快適な持ち心地を実現しています 。また、マット仕上げの背面は指紋が付きにくく、質感が向上しました。
プロセッサ(チップ)
- iPhone 14: A15 Bionicチップ。
- iPhone 15: A16 Bionicチップ。
- 違い:iPhone 15は、前年の上位モデル(iPhone 14 Pro)と同じチップを搭載しており、より高速で負荷の大きいタスクもスムーズに処理できます。
メインカメラ
- iPhone 14: 12MPメインカメラ 。最大5倍のデジタルズーム。
- iPhone 15: 48MPメインカメラ 。光学品質の2倍望遠オプション、最大10倍のデジタルズーム。
- 違い:iPhone 15は画素数が4倍になり、デフォルトで24MPの高精細な写真を撮影できます。また、望遠レンズなしで画質劣化の少ない2倍ズームが可能になり、撮影の幅が大きく広がりました 。
接続ポート
- iPhone 14: Lightningコネクタ。
- iPhone 15: USB-Cコネクタ。
- 違い:iPhone 15はUSB-Cを採用したことで、MacやiPadなど他の多くの機器と充電ケーブルを統一できるという大きな利便性を得ました。
サイズと重量
- iPhone 14: 重量 172g。
- iPhone 15: 重量 171g。
- 違い:ディスプレイサイズは同じ6.1インチですが、iPhone 15の方がわずかに軽くなっています。
カラー
- iPhone 14:ミッドナイト、パープル、スターライト、(PRODUCT)RED、ブルー、イエロー
- iPhone 15:ブラック、ブルー、グリーン、イエロー、ピンク
- 違い:iPhone 15は淡いパステル調の5色展開であるのに対し、iPhone 14はより鮮やかな色を含む6色展開でした。
OSとサポート期間
- iPhone 14: 初期OSはiOS 16。
- iPhone 15: 初期OSはiOS 17。
- 違い:iPhone 15は、連絡先ポスターやスタンバイモードといったiOS 17の新機能を最初から体験できます 。サポート期間はAppleの通例に従い、iPhone 15の方が1年長く最新OSのアップデートが提供されることが見込まれます。
まとめ
iPhone 15は、iPhone 14と比較して単なるマイナーチェンジに留まらない、重要なアップグレードが多数施されています。特に、これまでProモデル限定だったDynamic Island、48MPカメラ、高性能なA16 Bionicチップが標準モデルに搭載された点は大きな進化です。さらに、長年のLightningポートから汎用性の高いUSB-Cポートへの移行は、多くのユーザーにとって日々の利便性を大きく向上させる画期的な変更点と言えるでしょう。
iPhone 15のメリット・デメリット
「iPhone 15」は、前モデルのiPhone 14から多くの点で着実な進化を遂げました。特に、これまで上位のProモデルにしか搭載されていなかった機能が採用されたことで、標準モデルとしての魅力が大きく向上しています。ここでは、実際に使って感じた良い点(メリット)と、少し惜しいと感じた点(デメリット)を、iPhone 14との比較を交えながら詳しく解説していきます。
【メリット】
メリット1:待望のUSB-Cポート採用による圧倒的な利便性
iPhone 15における最大の変更点であり、最も大きなメリットがUSB-Cポートの採用です。iPhone 14までのLightningケーブルとは異なり、MacBookやiPadなど、他の多くの最新機器と充電ケーブルを1本に統一できます。実際に、外出時に何本もケーブルを持ち歩く必要がなくなり、カバンの中がスッキリしたのは想像以上に快適でした。この利便性は、日々の小さなストレスから解放してくれる大きな進化点です。
メリット2:Proモデルに迫る48MPカメラの美しい画質
カメラ性能は、iPhone 14の12MPから48MPへと大幅に向上しました。この高画素センサーのおかげで、デフォルトで撮影される24MPの写真は、iPhone 14と比べて細部の解像感が格段に向上しています。さらに、センサーの中央部分を切り出すことで、画質の劣化がほとんどない光学2倍相当のズーム撮影が可能になりました。これは望遠レンズがないiPhone 14では難しかったことで、料理の写真などを撮る際に非常に役立ちます。
メリット3:手に馴染むデザインと上質なマット仕上げ
iPhone 15は、iPhone 14の角張ったデザインから一転し、エッジにわずかな丸みを持たせたことで、驚くほど手に馴染みやすくなっています。また、背面には指紋が付きにくいマット仕上げのカラーインフューズドガラスが採用されており、iPhone 14の光沢仕上げと比べて高級感が増し、見た目の美しさを長く保てます。この質感と持ち心地の良さは、毎日使う道具としての満足度を大きく高めてくれます。
メリット4:Dynamic Island搭載による新しい操作体験
これまでiPhone 14 Proモデル限定だったDynamic Islandが、iPhone 15の標準モデルにも搭載されました。これにより、iPhone 14のノッチ(切り欠き)とは異なり、音楽の再生状況やタイマー、ナビの案内などが常に画面上部に表示され、アプリを切り替えることなくスムーズに操作できます。この機能的な進化は、スマートフォンの使い方をより直感的で快適なものに変えてくれます。
メリット5:屋外でも見やすいPro級の明るいディスプレイ
ディスプレイの性能も大きく向上し、特に屋外でのピーク輝度は最大2,000ニトに達します。これはiPhone 14の2倍の明るさであり、日差しの強い場所でも画面の表示が驚くほどクリアに見えます 。実際に晴れた日に屋外で地図を確認した際、iPhone 14では見えにくかった画面が、iPhone 15ではくっきりと表示され、視認性の劇的な向上を実感しました。
メリット6:A16 Bionicチップによる快適なパフォーマンス
iPhone 15は、iPhone 14 Proに搭載されていた高性能なA16 Bionicチップを採用しています。これにより、iPhone 14のA15 Bionicチップと比べて、アプリの起動や処理速度が向上し、あらゆる操作がよりスムーズになりました。日常使いはもちろん、少し負荷のかかる作業でもストレスなく快適に動作します。
【デメリット】
デメリット1:リフレッシュレートが60Hzのまま
iPhone 15のディスプレイは明るくなりましたが、リフレッシュレートはiPhone 14から変わらず60Hzのままです。上位のProモデルが対応する120Hzの滑らかな表示に慣れていると、Webサイトなどを素早くスクロールした際に、少し残像感が気になるかもしれません。この価格帯のスマートフォンとしては、惜しい点と言えます。
デメリット2:USB-Cポートのデータ転送速度
充電の利便性が向上したUSB-Cポートですが、データ転送速度は最大480Mb/sのUSB 2.0規格に留まります。これはiPhone 14のLightningポートと同等の速度であり、4K動画のような大容量のファイルをPCに転送する際には、時間がかかると感じるでしょう。
デメリット3:望遠カメラとmicroSDカードスロットの非搭載
iPhone 14と同様に、iPhone 15も専用の望遠カメラを搭載していません。2倍ズームの画質は向上したものの、それ以上の倍率で遠くの被写体を綺麗に撮りたい場合には不向きです。また、これまで通りmicroSDカードによるストレージの拡張には対応していないため、購入時に必要なストレージ容量を慎重に選ぶ必要があります。
デメリット4:ワイヤレス充電の速度
ワイヤレス充電は、MagSafeで最大15W、一般的なQi規格では最大7.5Wに対応しています。これはiPhone 14から変わっておらず、最新のAndroidスマートフォンと比較すると、充電速度が見劣りする場合があります。
iPhone 15 / Plusのスペック(仕様)
- ディスプレイ:6.1インチ、解像度2556 x 1179 px のSuper Retina XDR ※有機EL/460ppi
※Plus版:6.7インチ、解像度2796 x 1290 pxのSuper Retina XDR ※有機EL/460ppi - ディスプレイの特徴:Dynamic Island、HDRディスプレイ、True Tone、広色域(P3)、触覚タッチ、2,000,000:1コントラスト比(標準)、最大輝度1,000ニト(標準)、ピーク輝度1,600ニト(HDR)、ピーク輝度2,000ニト(屋外)、耐指紋性撥油コーティング、複数の言語と文字の同時表示をサポート
- プロセッサ:A16 Bionicチップ
※4nm/6コアCPU/最大3.46 GHz - GPU:Apple GPU 5コアGPU+16コアNeural Engine
- RAM(メモリ):6GB
- ストレージ:128GB/256GB/512GB
- バッテリー:リチャージャブルリチウムイオンバッテリー
駆動時間:ビデオ再生で最大20時間、ストリーミング動画再生で最大16時間、オーディオ再生で最大80時間
※Plus版:ビデオ再生で最大26時間、ストリーミング動画再生で最大20時間、オーディオ再生で最大100時間 - 充電:最大15WのMagSafeワイヤレス充電、最大7.5WのQiワイヤレス充電、高速充電に対応 (約30分で最大50%回復・別売20W以上アダプタ使用)
- 背面カメラ:48MPメイン + 12MP超広角
- 前面カメラ:12MP
- ワイヤレス通信:Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3、GPS (GPS、GLONASS、Galileo、QZSS、BeiDou)
- Apple Pay/Suica:対応(PASMO、ICOCA、エクスプレスカード)
- インターフェース:USB-C (DisplayPort/USB 2 最大480Mb/s)、サイドボタン、音量ボタン、着信/サイレントスイッチ
- センサー:Face ID、気圧計、ハイダイナミックレンジジャイロ、高重力加速度センサー、近接センサー、デュアル環境光センサー
- オーディオ:空間オーディオ再生、ドルビーデジタル、ドルビーデジタルプラス、ドルビーアトモスに対応、AAC、MP3、Apple Lossless、FLAC再生に対応
- スピーカー:ステレオスピーカー
- マイク:内蔵
- 防水:IP68等級(最大水深6メートルで最大30分間)
- 音声操作:Siri
- 安全機能:緊急SOS、衝突事故検出
- 筐体:アルミニウム、前面:Ceramic Shield、背面:カラーインフューズドガラス
- 生体認証:Face ID 顔認証
- OS:iOS 17
- サイズ:147.6 × 71.6 × 7.8mm
※Plus版は160.9 × 77.8 × 7.8mm - 重量:171g
※Plus版は201g - カラー:ブラック、ブルー、グリーン、イエロー、ピンク
- 5G通信:対応(ドコモ、ソフトバンク、ワイモバイル、au、楽天モバイル回線に対応)
- SIMカード:nano-SIMとeSIM ※デュアルSIM、デュアルeSIMに対応
対応バンド:iPhone 15
「iPhone 15」は5G通信に対応しています。
基本的には本体にSIMカードを入れて、APN設定を済ませると、通信できます。
SIMはNanoSIMと物理的なカードを必要としないeSIMに対応しています。
対応バンドは以下の通りです。
- 5G NR(バンドn1、n2、n3、n5、n7、n8、n12、n14、n20、n25、n26、n28、n29、n30、n38、n40、n41、n48、n53、n66、n70、n71、n75、n76、n77、n78、n79)
- 4G FDD-LTE(バンド1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、14、17、18、19、20、21、25、26、28、29、30、32、66、71)
TD-LTE(バンド34、38、39、40、41、42、46、48、53) - 3G UMTS/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
- 2G GSM/EDGE(850、900、1,800、1,900MHz)
対応バンドの詳細
ドコモ回線
- 5G: n1, n3, n28, n77, n78, n79 に対応
- 4G: B1, B3, B19, B21, B28, B42 に対応
- プラチナバンド: B19 に対応
ドコモが5Gで主に使用するn78、n79の両方に対応しており、4Gの主要バンドとプラチナバンドB19もカバーしているため、快適な通信が期待できます。
au回線
- 5G: n28, n77, n78 に対応
- 4G: B1, B3, B11, B18, B26, B28, B41 に対応
- プラチナバンド: B18, B26 に対応
auの主要な5Gバンドであるn77とn78に両対応しています。4Gにおいてもプラチナバンドを含む主要な周波数帯を網羅しており、問題なく利用できるでしょう。
ソフトバンク回線
- 5G: n3, n28, n77 に対応
- 4G: B1, B3, B8, B11, B28, B41 に対応
- プラチナバンド: B8 に対応
ソフトバンクが使用する5G、4Gの主要なバンドに加えて、プラチナバンドのB8にも対応しているため、広いエリアで安定した通信が可能です。
楽天モバイル回線
- 5G: n77 に対応
- 4G: B3, B18/26(パートナー回線)に対応
- プラチナバンド: n28 に対応
楽天モバイルの自社回線である5Gのn77と4GのB3に対応しています。また、auのパートナー回線であるB18/26や、楽天モバイルが新たに獲得したプラチナバンドn28にも対応しているため、通信エリアの面でも安心して利用できます。
結論
この端末(iPhone 15)は、バンド情報に基づくと、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの日本の4キャリア全てにおいて、主要な4Gおよび5Gバンドに幅広く対応しており、各社のプラチナバンドも網羅しています。
3G(UMTS)にも対応していますが、日本の大手キャリアではサービスの終了が進んでいます。2G(GSM)は日本では利用されていません。総合的に見て、この端末は日本のどのキャリアでもSIMを挿入すれば、ほぼ問題なく快適に利用できる可能性が非常に高いと言えます。
iPhone 15の評価
8つの評価基準で「iPhone 15」を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
画面の見やすさ:★★★★☆
屋外での最大輝度がiPhone 14の2倍となり、直射日光下での視認性が劇的に向上しました。一方で、Proモデルと異なりリフレッシュレートが60Hzのままである点は、価格を考えると惜しい点です。
スペック:★★★★☆
前年のProモデルと同じA16 Bionicチップを搭載し、ほとんどの操作を快適にこなせる高い性能を誇ります。ただし、USB-Cポートのデータ転送速度がUSB 2.0相当に留まる点はマイナス評価です。
耐久性: ★★★★★
他のどのスマートフォンのガラスよりも頑丈とされるCeramic Shieldを引き続き採用し、IP68等級の防水・防塵性能も備えています。日常使いにおける安心感は非常に高いレベルです。
デザイン:★★★★☆
エッジに丸みを持たせたことで、iPhone 14よりも格段に手に馴染みやすくなりました。指紋が付きにくいマットな背面ガラスも質感が高く、非常に好評です。
通信:★★★★☆
Wi-Fi 6やBluetooth 5.3に対応し、安定した接続性を確保しています。通話時に周囲の雑音を消す「声を分離」モードも実用的で、コミュニケーションを快適にします。
機能:★★★★☆
iPhone 14 ProからDynamic Islandを受け継ぎ、マルチタスクがより便利になりました。Face IDの精度も高く、安全機能も充実していますが、Proモデル限定の常時表示ディスプレイには非対応です。
使いやすさ:★★★★☆
待望のUSB-Cポート採用により、MacBookやiPadなど他の機器と充電ケーブルを統一できる利便性は絶大です。手に馴染むデザインも相まって、日々の満足度は大きく向上しています。
価格:★★★★☆
Proモデルの多くの機能を取り込みながら、iPhone 14と同等の価格設定を実現している点は高く評価できます。絶対的な金額は安くありませんが、性能向上を考えればコストパフォーマンスは良好です。
【総評:★★★★☆】
標準モデルの大きな飛躍
iPhone 15は、単なるマイナーアップデートに留まらず、「標準モデル」の立ち位置を大きく引き上げた一台です。iPhone 14 Proに搭載されていたA16 Bionicチップと48MPメインカメラ、そしてDynamic Islandを採用したことで、これまでProモデルでしか体験できなかった性能と機能が、より多くのユーザーの手に届くようになりました。これにより、iPhone 14と比較して、写真のクオリティ、操作の快適さ、マルチタスク性能のすべてが明らかに向上しています。
日常の使いやすさを追求した確かな進化
スペックの向上だけでなく、日々の使い心地を地道に改善している点もiPhone 15の大きな魅力です。エッジに丸みを持たせたデザインは、長時間持っていても疲れにくく、指紋が目立たないマットな背面は見た目の美しさを保ちます。そして何より、充電ポートがUSB-Cに統一されたことによる利便性の向上は、複数のApple製品を持つユーザーにとって計り知れないメリットと言えるでしょう。
Proモデルとの境界線と惜しい点
多くの進化を遂げた一方で、Proモデルとの明確な差も残されています。最大の点は、リフレッシュレートが60Hzのままであることです。滑らかな表示を求めるユーザーにとっては物足りなさを感じるかもしれません。また、せっかく搭載されたUSB-Cポートのデータ転送速度がUSB 2.0相当である点も、4K動画など大容量データを扱う際には弱点となります。これらの点は、AppleがProモデルとの差別化のために意図的に残した「境界線」と言えるでしょう。
どんな人に最適か
特に、iPhone 11や12といった数世代前のモデルを使用しているユーザーにとっては、パフォーマンス、カメラ、ディスプレイの全ての面で大きな進化を実感できるため、最適な選択肢と言えます。また、望遠カメラや120HzディスプレイといったProモデルの機能は必要ないものの、日常を快適に過ごせる高い基本性能と美しい写真を撮れるカメラを求める多くの人にこそ、ぴったりの一台です。USB-Cによる利便性を重視する人にも強く推奨できます。
まとめ
結論として、iPhone 15はいくつかの惜しい点を抱えつつも、ほとんどのユーザーにとって満足度の高い、非常にバランスの取れたスマートフォンです。特にiPhone 13以前のモデルからの買い替えであれば、その進化の大きさに驚くことは間違いありません。まさに、多くの人におすすめできる「標準モデルの新たな基準」を打ち立てた一台です。
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iPhone 15の価格・購入先
※価格は2025/09/20に調査したものです。価格は変動します。
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- Amazonで91,748円(税込・整備済み品)、
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「iPhone 15」をできるだけ安く手に入れるには、ワイモバイルや楽天モバイルで購入するのがいいでしょう。
ワイモバイル
ワイモバイルでiPhone 15(128GB)に乗り換える際の料金は以下の通りです。
初期費用
事務手数料: 3,300円(税込)
機種代金
- 割引前価格: 113,184円
- 割引額: -21,600円(乗り換え割引)
- 割引後総支払額: 91,584円(48回払い)
月額料金(シンプルMプラン利用時)
- 1〜24ヶ月目: プラン料金(3,278円)+機種代金(2,162円)= 合計5,440円
- 25ヶ月目以降:
- 端末を返却する場合(新トクするサポート適用): プラン料金のみ(3,278円)。機種代金は0円。
- 端末を返却しない場合: プラン料金(3,278円)+機種代金(1,654円)= 合計4,932円
実質負担額
25ヶ月目に端末を返却した場合の実質負担額: 51,888円(2,162円/月 × 24ヶ月)
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※ワイモバイルのSIMに関することはこちらの記事で紹介しています。
「ワイモバイル」乗り換え続出でパンクする格安SIMを調査してみた
楽天モバイル
楽天モバイルでiPhone 15を購入する際の料金をまとめました。
機種代金:131,800円〜(48回払いで2,745円/月〜)
初期費用:なし
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実質負担額
合計金額(135,081円)から割引額(89,000円)を差し引いた実質負担額は、46,081円です。
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※楽天モバイルのSIM(通信)に関することはこちらの記事で紹介しています。
「楽天モバイル」申し込み殺到の超格安SIMサービスを調査してみた
おすすめのライバル機種と価格を比較
「iPhone 15」に似た性能をもつスマートフォンも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。
iPhone 17
Appleから発売された6.3インチの5Gスマートフォンです(2025年9月19日発売)。
iOS 26、Apple A19チップ、8GBメモリ、ProMotionテクノロジー搭載Super Retina XDRディスプレイ、256GBまたは512GBストレージ、最大30時間(ビデオ再生時)駆動するリチャージャブルリチウムイオンバッテリー、背面48MP+48MPの2眼カメラ、前面18MP(センターフレーム)のフロントカメラを搭載しています。
また、AI機能「Apple Intelligence」(作文ツール、ビジュアルインテリジェンス、ライブ翻訳、クリーンアップなど)、ProMotion(最大120Hz)、高速充電(有線40W、ワイヤレス最大25W)、「アクションボタン」、「Dynamic Island」、安全機能(衛星経由の緊急SOS、衝突事故の検知)に対応。
電話アシスタント(着信スクリーニング、保留アシスト)、空間オーディオ、ドルビーアトモス、「Liquid Glass」、IP68防水防塵、おサイフケータイ (FeliCa)、顔認証(Face ID)、USB-Cコネクタ、デュアルeSIM、5G通信、Wi-Fi 7、Bluetooth 6、高精度2周波GPSにも対応しています。
価格は、Appleオンラインストアで256GBモデルが129,800円~、512GBモデルが164,800円~、です。
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iPhone 16
Appleから発売された6.1インチの5Gスマートフォンです。
iOS 18、Apple A18 Bionicチップ、8GB メモリ、Super Retina XDR液晶、128GB/256GB/512GBストレージ、ビデオ再生で最大22時間駆動できるバッテリー、背面 48MP+12MPの2眼カメラ、前面 12MPのフロントカメラ、ステレオスピーカーを搭載しています。
また、生成AI機能「Apple Intelligence」、アクションボタン、カメラコントロールボタン、Apple Pay、Suica決済、空間オーディオ再生、IP68防水防塵、音声操作 Siri、衛星経由の緊急SOS、衝突事故検出、衛星経由の「探す」、USB-C (DisplayPort/USB 2 最大480Mb/s)、5G通信、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.3、GPSにも対応している。
価格は、Amazonで114,800円(税込・128GB)、楽天市場で113,600円(送料無料)、ヤフーショッピングで113,980円、です。
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他のiPhone スマホと比較
他にもApple iPhone スマホが販売されています。2024モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。
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