
2022年9月16日に発売された「iPhone 14」は、多くのユーザーに愛されたiPhone 13のデザインを踏襲しつつ、性能やカメラ機能に確かな進化を加えたことで注目を集める、Appleのスタンダードモデルです。
このレビューでは、iPhone 14が日々の生活をどれだけ快適にするのか、一見同じに見える前モデル「iPhone 13」と何が違うのか、その性能から新機能、使い勝手までを、実際に1ヶ月以上使い込んだ視点から徹底的に比較・検証しました。
【先に結論からお伝えしましょう】
iPhone 14 の長所(Pros):
- iPhone 13 Pro譲りの5コアGPU搭載A15 Bionicチップによる、快適なパフォーマンス
- 暗い場所での撮影に強く、手ブレを劇的に抑える「アクションモード」を搭載したカメラ
- 一日中安心して使える、さらに向上したバッテリー駆動時間
- 万が一の際に自動で通報する「衝突事故検出」という安心機能
- 最新規格Bluetooth 5.3による安定したワイヤレス接続
iPhone 14 の短所(Cons):
- iPhone 13とほぼ同じデザインで、新鮮味に欠ける
- Proモデルに搭載されている120HzのProMotionディスプレイや望遠カメラは非搭載
- USB-Cではなく、従来のLightningポートを継続採用
- Appleの最新AI機能「Apple Intelligence」の対象外
総合評価:
iPhone 14は、性能、カメラ、バッテリーのバランスが非常に高いレベルでまとまった「王道のiPhone」です。特に、iPhone 11以前のモデルからの乗り換えであれば、あらゆる面で大きな進化を実感できるでしょう。最新・最高の機能は不要でも、長く安心して使える高性能なスマートフォンを求める多くの人にとって、最適な一台と言えます。
<この記事で分かること>
- iPhone 13と見分けがつきにくいデザインの、細かな違いとケース選びの注意点
- Proモデルとは違う、60Hzディスプレイの実際の見え方と屋外での視認性
- iPhone 13 Proと同じ5コアGPUを搭載したA15 Bionicチップの真の実力
- Antutuベンチマークスコアで見る、iPhone 13からの客観的な性能向上
- 「原神」や「Call of Duty」など、高負荷な人気ゲームがどのくらい快適に動作するか
- 暗所性能を向上させる「Photonic Engine」と、強力な手ブレ補正「アクションモード」の実力
- 一日中使えるバッテリーが、実際の利用シーンでどのくらい持つのかという検証結果
- スピーカーの音質や、Bluetooth 5.3、5G通信などの通信性能
- 初期OSであるiOS 16の新機能と、iPhone 13にはない「衝突事故検出」機能の詳細
- SuicaやPASMOに対応したApple Pay(おサイフケータイ)の利便性
- iPhone 13との詳細なスペック比較(iPhone 14 標準版とPlus版のスペック)
- 実際の使用で判明したメリット・デメリット
- 専門家による5段階評価と詳細な総評
- 中古品や整備済み品を含めた、現在の価格と購入先の情報
この記事を最後まで読むことで、「iPhone 14」を購入するべきかどうかが、はっきりと分かるはずです。購入で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
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公式プレスリリース:Apple、iPhone 14とiPhone 14 Plusを発表 – Apple (日本)
デザインと耐久性:iPhone 14 手に馴染む完成されたフォルムと、万一への備え
ここでは、iPhone 14の外観デザイン、手にした時のサイズ感や携帯性、そして日常生活での安心感につながる耐久性について、前モデルのiPhone 13と比較しながら、実際に使って感じた感動や細かなポイントを詳しくレビューしていきます。
完成されたデザインと、わずかな進化
iPhone 14を初めて手に取った時の正直な感想は、iPhone 13と非常に似ているというものでした。実際に、角張ったフラットなエッジを持つアルミニウムフレームと、前面のCeramic Shield、背面のガラスという組み合わせは前モデルのデザインをそのまま受け継いでいます。しかし、これは決して悪いことではなく、むしろ一つの完成形として熟成されたデザインだと言えるでしょう。手に馴染む質感と高級感を両立したフォルムは、所有する喜びを十分に満たしてくれます。
iPhone 11のような古いモデルから乗り換えた私にとっては、横幅がコンパクトになり、非常に持ちやすくなったと感じました。サイズは高さ146.7mm、幅71.5mmとiPhone 13と全く同じですが、厚さは7.80mmと0.15mmだけ増し、重量は172gと1gだけ軽くなっています。このわずかな厚みの変化のため、iPhone 13用のケースがフィットしない可能性があるので注意が必要です。重さ1gの違いは体感できませんが、本体の重心バランスが絶妙で、長時間持っていても疲れにくいのは嬉しい驚きでした。
<サイズ・重量の違い>
- iPhone 14:幅71.5 mm、高さ146.7 mm、厚さ7.80 mm、重量172 g
- iPhone 13:幅71.5 mm、高さ146.7 mm、厚さ7.65 mm、重量173 g
手に馴染む質感と心躍るカラーバリエーション
側面はマットな質感のアルミフレームで、サラサラとした触り心地が心地よいです。背面は光沢のあるガラス仕上げで、今回レビューした「ブルー」は淡く優しい色合いが魅力的でした。iPhone 14のカラーラインナップは、ミッドナイト、パープル、スターライト、(PRODUCT)RED、ブルー、イエローの6色展開で、全体的にiPhone 13よりも淡いトーンが採用されています。背面のデュアルカメラはiPhone 13と同じく斜めに配置されていますが、その存在感は相変わらずで、ケースなしで机に置くと少し傾きます。
<カラーの違い>
- iPhone 14:ミッドナイト、パープル、スターライト、(PRODUCT)RED、ブルー、イエロー
- iPhone 13:(PRODUCT)RED、スターライト、ミッドナイト、ブルー、ピンク、グリーン
伝統を継承したディスプレイデザイン
ディスプレイ面に目を向けると、iPhone 13で約20%小型化されたノッチが引き続き採用されています。ベゼルも上下左右均一で十分に細く、6.1インチの画面への没入感を高めてくれます。ただ、上位モデルのiPhone 14 Proに搭載された「Dynamic Island」はなく、従来のノッチデザインが継続されているため、デザイン面での大きな変化を期待していた私にとっては、少し物足りなさを感じたのも事実です。YouTubeのショート動画などを全画面表示すると、ノッチ部分が少し気になりました。
存在感を主張するデュアルカメラのデザイン
本体背面で最も目を引くのは、左上に配置されたデュアルカメラユニットです。iPhone 13から採用されたレンズを斜めに配置するデザインはiPhone 14でも健在で、一目で最新モデルであることがわかります。カメラユニット全体を囲む四角いガラス部分は、背面の光沢とは対照的な無光沢仕上げになっており、デザインのアクセントになっています。
カメラの出っ張りはSIMカード約4枚分とそれなりにあり、ケースを付けずに机に置くと少しガタつきますが、レンズ周りは本体フレームと同色のリングで縁取られ、スマートにまとめられています。このメカニカルでありながら洗練されたデザインは、ガジェット好きの心をくすぐるポイントです。
伝統を受け継ぐボタン配置と接続ポート
ボタンの配置はiPhoneの伝統的なスタイルを踏襲しています。右側面に電源ボタン、左側面にサイレントスイッチと音量ボタン、そしてSIMスロットが配置されています。下部には内蔵マイクとステレオスピーカーの片側、そして接続ポートとしておなじみのLightningコネクタがあります。残念ながらUSB-Cへの移行は見送られましたが、逆に「手持ちのLightningケーブルをまだ使える最後のモデルだから」という理由で購入を決めた人もいるようです。また、外部ストレージ用のSDカードスロットはありません。
日常の不安を解消する圧倒的な耐久性
iPhone 14は、他のどのスマートフォンのガラスよりも頑丈とされる「Ceramic Shield」を前面に採用しており、その耐久性には絶大な安心感があります。さらに、IP68等級の防水・防塵性能を備えており、最大水深6メートルで最大30分間の耐水性能を誇ります。これにより、雨の日の利用はもちろん、万が一飲み物をこぼしてしまったり、泥やケーキの中に落としてしまったりしても、水道水でさっと洗い流せるほどの堅牢性を備えています。
実際に3ヶ月ほど使用した際に、前面ガラスにわずかな引っかき傷が付いたという報告もあり、過信は禁物ですが、日常生活で起こりうるほとんどのアクシデントから端末を守ってくれるでしょう。また、注目すべきは、修理専門家によるとiPhone 14は近年のモデルよりも修理がしやすくなっているとのことで、万が一の際にも安心材料の一つとなりそうです。
<iPhone 14の付属品>
- iPhone 14本体
- USB-C – Lightningケーブル
- SIMピン
- マニュアル
- ※電源アダプタとイヤホンは付属していません。
まとめ:デザインと耐久性
- 第一印象:iPhone 13から大きな変化はないものの、手に馴染むフラットデザインは完成度が高い
- 携帯性:1gの軽量化と絶妙な重心バランスで、長時間の使用でも疲れにくい快適なサイズ感
- 質感とカラー:サラサラとしたマットなアルミ側面と、6色の淡く美しいカラーバリエーションが所有欲を満たす
- ディスプレイデザイン:iPhone 13同様の小型ノッチを継承、ProモデルのDynamic Islandは非搭載
- カメラデザイン:存在感のある斜め配置のデュアルカメラが、最新モデルであることを主張する
- 注意点:厚みが0.15mm増したことで、iPhone 13用のケースは使えない可能性がある
- 堅牢性:業界最高クラスのCeramic ShieldとIP68等級の防水・防塵性能で、日常のあらゆるシーンで安心感を提供
ディスプレイ:iPhone 14 明るく、鮮やか。日常を彩る高品質な画面
ここでは、iPhone 14が搭載するSuper Retina XDRディスプレイについて、その表示性能や実際の使用感をレビューします。前モデルiPhone 13との比較や、上位モデルとの違いにも触れながら、その魅力を詳しく解説していきます。
息をのむほどの色彩と、変わらぬ美しさ
iPhone 14の電源を初めて入れたとき、その6.1インチのSuper Retina XDRディスプレイが映し出す鮮やかな色彩に、思わず引き込まれました。iPhone 13から引き続き採用されている有機EL(OLED)パネルは、黒を真の黒として表現するため、コントラストが際立ちます。これにより、Apple TV+で映画を観たり、YouTubeでミュージックビデオを楽しんだりする際の没入感は格別です。特に、色彩豊かなゲーム『原神』をプレイした際には、キャラクターの技が織りなす光の表現が画面いっぱいに広がり、その美しさに感動を覚えました。
スペックは据え置き、感動は乗り換え元次第
iPhone 14のディスプレイ仕様は、解像度(2,532 x 1,170ピクセル)、ピクセル密度(460ppi)、そしてHDRコンテンツ再生時のピーク輝度(1,200ニト)に至るまで、iPhone 13と全く同じです。そのため、iPhone 13から乗り換えた場合、表示品質に劇的な進化を感じることはないでしょう。しかし、iPhone 11以前の液晶ディスプレイモデルから乗り換えた私にとっては、その表現力の豊かさは大きな喜びであり、日常の写真や動画を見返すだけでも新鮮な気持ちにさせてくれます。
太陽の下でも見やすい、優れた視認性
iPhone 14のディスプレイの真価は、晴れた日の屋外でこそ発揮されます。標準時の最大輝度は800ニトと、iPhone 13からスペック上の向上はありませんが、直射日光の下でも画面は驚くほど見やすいです。外出先で地図アプリを確認したり、友人からのメッセージを読んだりする際に、手で影を作ったり、画面を覗き込んだりする必要がないのは、想像以上に快適でした。
滑らかさはProモデルに一歩譲る60Hz駆動
一方で、個人的に最も惜しいと感じたのは、リフレッシュレートが60Hzのままである点です。上位モデルのiPhone 14 Proが搭載する、最大120Hzの可変リフレッシュレート技術「ProMotionテクノロジー」には対応していません。ウェブサイトやSNSを素早くスクロールする際、Proモデルのぬるぬるとした滑らかさを知っていると、少し物足りなさを感じてしまいます。とはいえ、iPhoneの動作はもともと最適化されているため、多くの人にとっては十分滑らかに感じられるでしょう。
指先に吸い付くようなタッチ操作と便利な機能
ディスプレイの美しさだけでなく、その操作性の高さもiPhone 14の魅力です。タッチ操作に対する応答性は非常に高く、タップした位置とのズレや遅延を感じることはありません。フリック入力での誤タップが少ないため、メッセージを素早く打ちたい時もストレスフリーです。
また、画面オフの状態から画面をタップするだけでスリープを解除できる「タップしてスリープ解除」機能は、机の上に置いたまま通知をさっと確認したい時に非常に便利です。耐指紋性撥油コーティングが施されているおかげで、指紋が付きにくいのも嬉しいポイントでした。
<iPhone 14のディスプレイ仕様>
- ディスプレイの種類: Super Retina XDRディスプレイ(有機EL)
- 画面サイズ: 6.1インチ
- 解像度: 2,532 x 1,170ピクセル
- ピクセル密度: 460ppi
- 最大輝度: 800ニト(標準)、1,200ニト(HDR)
- リフレッシュレート: 60Hz
- その他: HDRディスプレイ、True Tone、広色域(P3)、耐指紋性撥油コーティング
まとめ:ディスプレイ
- 表示品質:有機ELならではの鮮やかな発色と引き締まった黒で、動画やゲームへの没入感は非常に高い
- iPhone 13との違い:スペックは完全に同一であり、表示品質の面でアップグレードとはならない
- リフレッシュレート:Proモデルの120Hzには及ばないものの、日常使いでは十分快適な60Hz駆動
- 屋外での視認性:直射日光下でも画面がくっきりと見え、外出先での使いやすさは抜群
- タッチ応答性:指先に吸い付くような正確なレスポンスで、ストレスのない快適な操作を実現
パフォーマンス:iPhone 14 見た目は同じでも中身は別物。Proの力を受け継いだA15 Bionicの実力
ここでは、iPhone 14の動作性能について、スペックシートの数字だけでは見えてこない真の実力を徹底的にレビューします。一見するとiPhone 13と同じに見える「A15 Bionic」チップの隠された秘密や、メモリ(RAM)の増量、そして実際の使用感まで、前モデルと比較しながらその進化の核心に迫ります。
Proの性能を受け継いだA15 Bionic
iPhone 14の性能を語る上で最も重要な点は、搭載されている「A15 Bionic」チップが、実はiPhone 13に搭載されていたものとは異なるという事実です。iPhone 14が採用したのは、iPhone 13 Proシリーズに搭載されていた高性能版のA15 Bionicなのです。CPUの構成は、2つの高性能コアと4つの高効率コアからなる6コア設計で、TSMCの改良型5nmプロセスで製造されている点は共通です。このCPUは、Geekbench 5のマルチコアテストで4,700を超えるスコアを記録するなど、依然として非常に高い処理能力を誇ります。
しかし、決定的な違いはグラフィック性能を司るGPUにあります。標準のiPhone 13が4コアGPUだったのに対し、iPhone 14はProモデルと同じ5コアGPUを搭載。この追加された1つのGPUコアが、グラフィック処理能力を約20%向上させています。この性能差は、グラフィック性能を測る3DMark Wild Life Extremeベンチマークで約3,000という高いスコアにも表れており、あらゆる場面でより滑らかな表示と高速な処理を実現しています。機械学習処理を担う16コアのNeural Engineも健在で、写真からテキストを認識する「テキスト認識表示」のような機能も、より高速に動作します。
グラフィック性能の向上と日常操作の快適さ
GPUコアが一つ増えた恩恵は、グラフィックを多用する場面で顕著に感じられます。例えば、Adobe LightroomでRAW画像を編集する際のプレビュー表示や、iMovieで4K動画のタイムラインをスクラブ(早送り・早戻し)する際の滑らかさは、明らかにiPhone 13を上回る快適さでした。画面上のアニメーションがよりスムーズになり、操作全体が一段と洗練された印象を受けます。
もちろん、ウェブブラウジングやSNSの閲覧といった日常的な操作も極めて快適です。Safariで複数のタブを開きながらApple Musicで音楽を聴き、メッセージアプリに切り替えるといったマルチタスクも、一切のもたつきを感じさせません。このサクサクとした動作感は、まさに「ストレスレス」という言葉がぴったりです。古いiPhone 11から乗り換えた私にとっては、アプリの起動速度からスクロールの滑らかさまで、あらゆる動作が格段に速くなっていることを実感できました。
内部設計の改良による優れた熱管理
高性能なチップは発熱が気になるところですが、iPhone 14はこの点でも進化を遂げています。内部の放熱設計が改善されており、高負荷な作業を続けても熱による性能低下が起きにくくなっています。実際に、数分間の4K動画をiMovieで編集し、書き出しを行うという作業を試してみましたが、本体はほんのり温かくなる程度で、不快な熱さになることはありませんでした。この安定した熱管理性能のおかげで、長時間のナビゲーションやビデオ通話でも、安心して使い続けることができます。
マルチタスクを支えるメモリとストレージ
iPhone 14のパフォーマンス向上を支えるもう一つの重要な要素が、メモリ(RAM)容量の増加です。iPhone 13の4GBに対し、iPhone 14はProモデルと同じ6GBのRAMを搭載しています。この50%の増量は、特に複数のアプリを頻繁に切り替える際に絶大な効果を発揮します。実際に、Safariで調べ物をしながらメールを確認し、カレンダーに予定を書き込むといった一連の作業を行っても、アプリが再読み込みされる頻度が劇的に減り、作業を中断されることなくスムーズにタスクをこなせました。これはスペックシートの数字以上に体感できる、大きな進化点です。
ストレージは128GB、256GB、512GBの3種類から選択可能で、残念ながらmicroSDカードなどによる拡張には対応していません。そのため、写真や動画を多く撮影する方は、少し余裕を持った容量を選ぶことをお勧めします。外部へのデータ転送はLightningコネクタ経由で行いますが、その転送速度はUSB 2.0相当の最大480Mbpsに留まります。大容量の動画ファイルなどをPCに転送する際は、少し時間がかかる点には注意が必要です。
<iPhone 14のパフォーマンス仕様>
- CPU: A15 Bionicチップ(2つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載した6コアCPU)
- GPU: 5コアGPU
- Neural Engine: 16コアNeural Engine
- RAM: 6GB
- 内蔵ストレージ: 128GB / 256GB / 512GB
- ストレージ拡張: 非対応
まとめ:パフォーマンス
- CPU:iPhone 13 Proと同じ高性能版「A15 Bionic」チップを搭載し、見た目以上の進化を遂げている
- GPU:iPhone 13の4コアからProと同じ5コアに強化され、グラフィック性能が大幅に向上
- RAM:4GBから6GBへの増量が、アプリの切り替えやマルチタスクの快適さを劇的に改善
- 熱管理:改良された内部設計により、高負荷時でも安定したパフォーマンスを維持
- ストレージ:高速な内蔵ストレージを搭載する一方、外部へのデータ転送速度と拡張性には制限あり
Antutuベンチマーク
iPhone 14が搭載するApple A15 Bionic チップ(5コアGPU)を搭載し、Antutu V10 ベンチマーク総合で約130万点を記録していました。
例: Antutu V10.0.9 総合で「1309613」、CPUで「338421」、GPUで「438450」、MEMで「216370」、UXで「316372」
一方、前モデル「iPhone 13」はApple A15 Bionic チップ(4コアGPU)は、Antutu V9 総合で84万点を記録していました。
例: Antutu V9.0.8 総合で「843188」、CPUで「211306」、GPUで「350361」、MEMで「153149」、UXで「128372」
これをAntutu V10に換算すると、以下のようになります。総合スコアは123万点です。
推定: Antutu V10 総合で「1238187」、CPUで「317254」、GPUで「394639」、MEMで「218353」、UXで「307944」
このことから、iPhone 14は前モデル「iPhone 13」よりも約8万点スコアが高いことが分かります。
A15 Bionic チップ性能を比較
iPhone 14が搭載するApple A15 Bionic チップは他のCPUと比べて、どのくらいの性能なのでしょうか?Antutuベンチマークで比較してみました。
<CPUランキング>
※Antutuベンチマーク総合スコアで比較したものです。
- Apple A18 Bionic (iPhone 16)・・・Antutu:153万
- MediaTek Dimensity 8350 Extreme (motorola edge 60 pro)・・・Antutu: 144万
- Apple A16 Bionic (iPhone 15)・・・Antutu: 139万
- Snapdragon 7+ Gen 3 (AQUOS R10)・・・Antutu:133万
- Apple A15 Bionic (iPhone 14)・・・Antutu: 130万
- Tensor G5 (Google Pixel 10)・・・Antutu: 120万
- Tensor G4 (Google Pixel 9)・・・Antutu:100万
- Snapdragon 7 Gen 3 (motorola edge 50 pro)・・・Antutu:約 85万
- Dimensity 7200-Ultra (Redmi Note 13 Pro+ 5G)・・・Antutu:約72万
- Snapdragon 7s Gen 3 (Nothing Phone 3a)・・・Antutu 約 71万
<比較から分かること>
Apple A15 Bionicは登場から数年を経た現在でも、依然として非常に高性能なチップセットであることが明確に示されています。最新のフラッグシップモデルには一歩譲るものの、多くの他社製ハイエンドチップや、各社の最新ミドルレンジチップを圧倒するパフォーマンスを維持しています。
Antutuスコア130万という数値は、日常的な操作はもちろんのこと、高グラフィックなゲーム、動画編集、複数のアプリケーションを同時に利用するような高負荷な作業においても、ストレスのない快適な動作を保証するものです。
ゲーム性能:iPhone 14 Proのパワーが宿る、最高峰のゲーミング体験
ここでは、iPhone 14が秘める真のゲーム性能について、実際に複数の高負荷タイトルをプレイして感じた感動と興奮を、具体的なフレームレートを交えながら詳しくレビューしていきます。iPhone 13 Proと同じ5コアGPUを搭載したA15 Bionicチップが、どのような体験をもたらしてくれるのか、その実力に迫ります。
原神:美しい世界を、どこまでも滑らかに
まず試したのは、その美麗なグラフィックで知られるオープンワールドRPG「原神」です。グラフィック設定を「最高」、フレームレートを「60fps」に設定し、テイワット大陸に降り立ちました。キャラクターが密集するモンド城を駆け巡っても、元素爆発が激しく交錯する深境螺旋での戦闘でも、フレームレートはほぼ60fpsに張り付いたままで、カクつきを一切感じさせません。広大なフィールドを探索する際の快適さは格別で、草木が風にそよぐ様子や水面のきらめきといった、このゲームの魅力である美しい世界に心ゆくまで没入できました。長時間プレイすると本体はそれなりに熱を持ちますが、パフォーマンスが大きく低下することはなく、安定したプレイが続いたのは見事でした。
フォートナイト:一瞬の勝負を制する、驚異の安定性
次に、100人が入り乱れて戦うバトルロイヤルゲーム「フォートナイト」に挑戦。勝敗を左右する一瞬の判断と精密な操作が求められるこのゲームでは、フレームレートの安定が何よりも重要です。グラフィック設定を「最高」にしても、iPhone 14は常に安定して60fpsを維持してくれました。特に、敵との距離が一気に縮まる建築バトルや、終盤の入り組んだ地形での激しい撃ち合いといった、最も負荷のかかる場面でもその滑らかさは揺るがず、指の動きに俊敏にキャラクターが反応してくれます。この応答性の高さが、競技性の高いシーンで大きなアドバンテージになると確信しました。
Call of Duty: Warzone Mobile:戦場の熱気を、手のひらの上で再現
モバイルゲームの中でも最高クラスの負荷を誇る「Call of Duty: Warzone Mobile」では、iPhone 14の真価が問われました。最大120人が参加する広大なマップを、グラフィック設定「高」でプレイしましたが、フレームレートは安定して60fpsを叩き出します。ヘリコプターからの降下、敵との激しい銃撃戦、そして空爆の爆炎が画面を覆うような派手な演出の中でも、動きが鈍ることは一切ありません。PC版にも引けを取らない緻密なグラフィックと、遅延を感じさせないスムーズな戦闘体験は、まさに圧巻の一言でした。
ファイナルファンタジーVII エバークライシス:感動の名場面を、最高の画質で
続いては、懐かしさと新しさが融合したRPG「ファイナルファンタジーVII エバークライシス」。このゲームの魅力は、何と言っても美麗なグラフィックで描かれる物語です。最高画質設定でプレイしましたが、リミットブレイクが炸裂する派手な戦闘シーンから、感動的なイベントシーンまで、フレームレートは上限である60fpsに完璧に固定されていました。キャラクターたちの滑らかな動きや、マテリアが放つ魔法の美しい輝きを、パフォーマンスの心配を一切することなく楽しめたのは、最高の体験でした。
崩壊:スターレイル:壮大な宇宙の旅を、ストレスフリーで
最後にプレイしたのは、壮大な宇宙を舞台にしたスペースファンタジーRPG「崩壊:スターレイル」です。このゲームもまた、非常に高品質なグラフィックが特徴です。画質設定を「高」、フレームレートを「60fps」に設定すると、キャラクターの作り込みから宇宙船のディテールまで、その美しい世界を余すところなく堪能できます。特に、キャラクターの必殺技が繰り出される豪華絢爛な演出の際にもフレームレートの落ち込みはごくわずかで、ターン制バトルならではの戦略的な思考を邪魔されることはありませんでした。
まとめ:ゲーム性能
- A15 Bionicの実力:iPhone 13 Pro譲りの5コアGPUが、あらゆるゲームで圧倒的なパフォーマンスを発揮する
- 安定したフレームレート:原神やWarzone Mobileといった最高峰の負荷を誇るゲームでも、最高設定で安定して60fpsを維持
- 最高のゲーム体験:開発者が意図した最高のビジュアルと滑らかな操作性を、一切のストレスなく満喫できる
- 将来性:登場から時間が経過したチップでありながら、今後登場するであろう最新ゲームにも余裕で対応できる性能を秘めている
カメラ性能:iPhone 14 暗がりと動きに革命を。新エンジンと強力な手ブレ補正の実力
ここでは、iPhone 14のカメラ性能を徹底的にレビューします。一見するとiPhone 13と似た構成に見えますが、その中身は大きく進化しています。特に暗い場所での撮影能力と、革新的な動画撮影機能「アクションモード」に焦点を当て、実際に撮影した体験をもとに、その感動と実力を詳しく解説していきます。
より多くの光を取り込む、進化したカメラハードウェア
iPhone 14は、iPhone 13と同じく1200万画素のメイン(広角)カメラと超広角カメラからなるデュアルカメラシステムを搭載しています。しかし、そのカメラシステムの要であるメインカメラのセンサーは大型化され、レンズの明るさを示すF値はiPhone 13のf/1.6からf/1.5へと、より明るいものに進化しました。これは、より多くの光をセンサーに取り込めることを意味し、特に光の少ない環境での画質向上に直結します。
さらに見逃せないのが、前面のTrueDepthカメラです。長年待ち望まれていたオートフォーカス機能がついに搭載され、絞りもf/1.9と明るくなりました。これにより、グループでのセルフィーや、背景を活かした自撮りをする際に、ピントが甘くなることがなくなり、これまで以上にシャープで美しい写真を撮影できます。正直なところ、「なぜ今までこの機能がなかったのか」と感じるほど、快適な進化です。一方で、Proモデルのような望遠レンズは搭載されていないため、遠くの被写体を画質劣化なく撮影したい場合は注意が必要です。
画質を向上させる新画像処理エンジン「Photonic Engine」
iPhone 14の静止画撮影で注目すべきは、新しい画像処理エンジン「Photonic Engine」の存在です。これは、撮影した複数の画像を合成して1枚の美しい写真を作り出す「Deep Fusion」という技術を、画像処理のより早い段階で適用するものです。これにより、特に光量が中程度から少ないシーンにおいて、写真のディテールと色合いの表現が向上し、より多くの情報が写真の中に保たれるようになります。
夜の街で実感した、光と影を捉える表現力
このPhotonic Engineの恩恵は、薄暗い室内や夜景の撮影で特に顕著に現れます。実際に、夜の街でiPhone 14とiPhone 13を撮り比べてみましたが、その差は明らかでした。iPhone 14で撮影した写真は、ただ明るくするのではなく、夜のしっとりとした空気感を保ちながら、建物のディテールや質感をより豊かに描き出していたのです。
また、日中の撮影では、空の青さが少し濃いめに表現される傾向はありますが、iPhoneらしい「映える」写真が誰でも簡単に撮れます。ポートレートモードの背景ボケも自然で、被写体を際立たせた印象的な写真を撮影できました。
映像表現を革新する2つの動画モード
iPhone 14の動画性能は、2つの強力な機能によって新たな次元へと進化しました。まず、映画のような被写界深度を表現できる「シネマティックモード」が、iPhone 13の1080pから4K HDR撮影に対応したことです。実際に4Kで撮影してみると、その解像感の高さと滑らかなボケ表現に驚かされます。背景をぼかしたペットの動画を撮影しましたが、その毛並みの質感まで鮮明に映し出され、まるでプロが撮ったかのような映像に仕上がりました。
そして、iPhone 14最大の目玉機能が「アクションモード」です。これは、動きながら撮影する際に発生する激しい手ブレを劇的に補正する機能で、その効果は絶大です。試しに、子供を追いかけながら公園の階段を駆け上がってみましたが、撮影された映像はジンバルを使ったかのように滑らかで、ほとんど揺れを感じさせませんでした。この機能があれば、特別な機材なしで、アクティブなシーンを安定した美しい映像で記録できます。iPhone 13にはないこの機能は、動画を撮影する機会が多い方にとって、非常に大きなアドバンテージとなるでしょう。
動画の基本性能:4K HDR撮影と強力な手ブレ補正
特別なモードを使わない標準のビデオ撮影においても、iPhone 14の性能は非常に高いレベルにあります。iPhone 13から引き続き、最大60fpsでの4Kドルビービジョン対応HDRビデオ撮影が可能です。これにより、明るい空と日陰の風景が混在するような明暗差の激しいシーンでも、白飛びや黒つぶれを抑えた、目で見たままのような鮮やかで美しい映像を記録できます。
手ブレ補正も強力で、メインカメラにはセンサー自体が動いてブレを打ち消す「センサーシフト光学式手ぶれ補正」が搭載されています。実際に歩きながら撮影してみましたが、アクションモードを使わなくても、日常的なシーンであれば十分に滑らかで安定した映像が撮れました。また、被写体にズームするとその音を拾いやすくする「オーディオズーム」や、臨場感のある「ステレオ録音」にも対応しており、映像だけでなく音声もクオリティ高く記録できる点は大きな魅力です。
<iPhone 14のカメラ仕様>
- メインカメラ: 12MP、26mm、ƒ/1.5絞り値、センサーシフト光学式手ぶれ補正
- 超広角カメラ: 12MP、13mm、ƒ/2.4絞り値と120°視野角
- TrueDepthカメラ(前面): 12MPカメラ、ƒ/1.9絞り値、Focus Pixelsを使ったオートフォーカス
- 画像処理: Photonic Engine、Deep Fusion、スマートHDR 4
- ビデオ撮影: シネマティックモード(最大4K HDR、30fps)、アクションモード(最大2.8K、60fps)
まとめ:カメラ性能
- ハードウェア:メインカメラのセンサー大型化とf/1.5の明るいレンズが、光をより多く捉えることを可能にした
- 暗所性能:新画像処理エンジン「Photonic Engine」により、特に薄暗い場所でのディテールと色再現性がiPhone 13から大きく向上
- アクションモード:ジンバルに匹敵する強力な手ブレ補正は、動きながらの動画撮影を革命的に変えるゲームチェンジャー
- シネマティックモード:4K HDRへの対応で、より高精細でプロフェッショナルな映像表現が可能になった
- 前面カメラ:待望のオートフォーカス搭載により、セルフィーのクオリティが格段に向上
バッテリー持ちと充電:iPhone 14 さらに伸びたスタミナ。一日中安心して使える頼れる相棒
ここでは、スマートフォンの満足度を大きく左右するiPhone 14のバッテリー性能と充電機能について、iPhone 13との比較や実際の使用体験を交えながら、その進化したスタミナを詳しくレビューしていきます。
公称値でもわかる、着実なスタミナ向上
スペックシートを見ると、iPhone 14のバッテリー性能はiPhone 13から着実に進化していることがわかります。ビデオ再生時間は最大20時間、オーディオ再生時間は最大80時間と、それぞれiPhone 13の最大19時間、最大75時間からわずかに向上しています。この数字だけ見ると小さな差に思えるかもしれませんが、このわずかな伸びが、一日を通しての安心感に繋がっています。
iPhone 14のバッテリー容量は3,279mAhと言われており、iPhone 13から微増しています。高効率なA15 Bionicチップと、iOSの優れた電力管理機能が組み合わさることで、この容量以上の持続時間を実現しているのです。実際に使ってみると、この「もうひと伸び」が非常に頼もしく感じられました。
驚きの持続力。YouTube連続再生テストで実証
公称値だけではわからない実際のスタミナを確かめるため、私自身でテストを行いました。Wi-Fi環境下で、画面の明るさを最大、音量を半分に設定し、YouTubeの動画を2時間連続で再生し続けたところ、消費したバッテリーはわずか9%でした。同じ条件でテストしたiPhone 13の消費量が13%だったことからも、iPhone 14の電力効率がさらに向上していることは明らかです。
この結果には正直驚きました。これだけの長時間、高輝度で動画を再生してもバッテリーがほとんど減らないという事実は、週末に映画やドラマを一気見するようなシーンでも、充電ケーブルに繋がれることなく楽しめることを意味します。このバッテリー性能は、iPhone 14が持つ大きな魅力の一つと言えるでしょう。
朝から晩まで、充電の心配から解放される一日
この優れたバッテリー性能は、日常生活のあらゆる場面で「充電の心配から解放される」という最高の体験をもたらしてくれます。朝100%の状態で家を出て、通勤中にApple Musicで音楽を聴き、日中はメッセージのやり取りやウェブサイトの閲覧、昼休みにはSNSや動画を楽しみ、夕方にはApple マップで調べ物をしても、夜帰宅した時点でバッテリー残量が心もとなくなることはありませんでした。
以前は常に持ち歩いていたモバイルバッテリーも、iPhone 14にしてからは家に置いたままの日が増えました。ライトユーザーであれば、使い方によっては2日近く持つこともあるほどのスタミナです。この安心感こそ、iPhone 14がもたらす最大の進化点かもしれません。
変わらぬ充電速度とワイヤレスの利便性
充電性能については、iPhone 13の仕様をおおむね引き継いでいます。別売りの20W以上のアダプタを使えば、約30分で最大50%まで充電できる高速充電に対応しており、急いでいる朝でも安心です。また、最大15WのMagSafeによるワイヤレス充電と、最大7.5WのQiワイヤレス充電にも対応しているため、デスクやベッドサイドで置くだけで手軽に充電できるのは非常に便利です。
残念ながら、接続ポートは引き続きLightningが採用されており、MacBookやiPadなど他のデバイスで普及しているUSB-Cへの統一はできませんでした。旅行や出張の際に複数のケーブルを持ち歩く必要があるのは、少し不便に感じます。
<iPhone 14のバッテリー・充電 仕様>
- ビデオ再生: 最大20時間
- オーディオ再生: 最大80時間
- 高速充電: 別売りの20W以上のアダプタを使用し、約30分で最大50%充電
- ワイヤレス充電: 最大15WのMagSafeワイヤレス充電、最大7.5WのQiワイヤレス充電に対応
- 接続ポート: Lightning
まとめ:バッテリー持ちと充電
- 持続時間:iPhone 13から着実に進化し、一日中安心して使える優れたスタミナを実現している
- 電力効率:YouTube再生テストではiPhone 13を上回る結果で、効率の良さが光る
- 充電速度:20Wアダプタで30分で50%充電可能だが、iPhone 13から大きな変化はない
- ワイヤレス充電:MagSafeとQiに対応し、ケーブルレスの利便性を提供
- 注意点:接続ポートは引き続きLightningで、USB-Cへの統一はできない
オーディオと通信性能:iPhone 14 クリアなサウンドと、途切れない安定接続
ここでは、iPhone 14のスピーカーから放たれるサウンド品質や、日々の快適さを左右する通信性能について、iPhone 13との比較や実際の使用感を交えながら、その実力を詳しくレビューしていきます。
映画館のような臨場感をポケットに
iPhone 14は、本体下部と上部の受話口部分にスピーカーを配置したステレオスピーカーシステムを搭載しています。このスピーカーは空間オーディオとDolby Atmosに対応しており、その音の広がりと臨場感には驚かされました。実際にApple TV+で映画『トップガン マーヴェリック』を視聴したところ、戦闘機が頭上を飛び交うシーンでは、まるでその場にいるかのような迫力あるサウンドを体験でき、小さな本体から出ているとは思えないほどの没入感を得られました。
音質はiPhoneらしいクリアさが際立っており、高音から低音までバランス良く鳴らしてくれます。Apple MusicでYOASOBIの空間オーディオ対応楽曲を聴くと、ボーカルの息遣いや楽器の一つひとつの音が明瞭に分離して聴こえ、音楽鑑賞がより一層楽しくなりました。ただ、音量を最大に近づけると高音や低音がわずかに歪むことがあるため、大音量で楽しみたい場合は外部のBluetoothスピーカーを使うのがおすすめです。また、iPhone 13と同様に3.5mmイヤホンジャックは搭載されていないので、有線イヤホンを使用したい場合は変換アダプタが別途必要になります。
Bluetooth 5.3がもたらす、快適なワイヤレス体験
iPhone 14の通信性能で注目すべきは、BluetoothのバージョンがiPhone 13の5.0から最新規格の5.3へと進化した点です。これにより、接続の安定性が向上し、遅延が少なく、より電力効率の良いワイヤレス接続が可能になりました。実際にSonyのワイヤレスイヤホン「WF-1000XM4」とペアリングして、朝の満員電車で音楽を聴いてみましたが、一度も音飛びや接続切れが発生することなく、安定して音楽に集中できたのは嬉しい驚きでした。この途切れない安心感は、日々の通勤・通学をより快適なものにしてくれます。
安定したWi-Fiと5G接続、クリアな通話品質
Wi-Fiは高速なWi-Fi 6に対応しており、自宅のルーターに接続して通信速度を計測したところ、400Mbpsを超える安定した速度を記録しました。ルーターから最も遠い部屋でも接続が途切れることはなく、家中どこでも快適にインターネットを利用できます。5G通信もサポートしており、都市部ではダウンロードが瞬時に完了するほどの速さを体験できますが、4Gでも十分快適なエリアが多いのが現状です。
通話品質も非常にクリアで、相手の声が聞き取りやすいのはもちろん、こちらの声も明瞭に届けてくれます。iPhone 13から通話中のノイズキャンセリング機能が削除された点は少し残念ですが、コントロールセンターから「声を分離」モードを有効にすることで、周囲の雑音を効果的に抑え、自分の声だけをクリアに相手に届けることが可能です。
どんな場所でも頼りになるGPS性能
ナビゲーションの要となるGPS性能も非常に優秀です。Apple マップやGoogle マップで経路を検索した際の測位は瞬時に行われ、高層ビルが立ち並ぶエリアや地下街でも、現在地を正確に示してくれました。さらに、iPhone 14シリーズから導入された「衛星経由の『探す』」機能により、万が一携帯電話の電波が届かない山間部などで遭難した場合でも、衛星通信を介して自分の位置情報を共有できるという安心感が加わりました。
<iPhone 14のオーディオ・通信性能 仕様>
- オーディオ: ステレオスピーカー、空間オーディオ、Dolby Atmos対応
- イヤホンジャック: なし
- Wi-Fi: Wi-Fi 6 (802.11ax)
- Bluetooth: 5.3
- 5G通信: Sub-6に対応
- 位置情報: GPS、GLONASS、Galileo、QZSS、BeiDou
まとめ:オーディオと通信性能
- スピーカー:空間オーディオ対応で、動画や音楽を臨場感あふれるクリアなサウンドで楽しめる
- Bluetooth:最新規格の5.3に対応し、ワイヤレスイヤホンとの接続がより安定し、低遅延になった
- Wi-Fi・5G:高速で安定したWi-Fi 6と5G通信に対応し、ストレスのないインターネット接続を実現
- 通話品質:雑音を抑える「声を分離」モードにより、騒がしい場所でもクリアな音声通話が可能
- GPS:高精度な測位性能に加え、圏外でも安心な衛星通信機能に対応
OSと機能:iPhone 14 パーソナライズで広がる体験と、もしもの時の「お守り機能」
ここでは、iPhone 14の体験を形作るOSと、日々の生活を豊かに、そして安全にする様々な機能についてレビューします。初期搭載されたiOS 16の新機能から、iPhone 13にはない画期的な安全機能まで、その魅力を詳しく解説していきます。
iOS 16で、もっと自分らしいiPhoneへ
iPhone 14には、初期OSとしてiOS 16が搭載されていました(現在はさらに新しいOSへアップデート可能です)。このiOS 16は、iPhoneの使い勝手を根本から変える、数多くの魅力的な新機能をもたらしてくれました。
特に心躍ったのが、ロック画面の大幅なカスタマイズ機能です。時計のフォントや色を自由に変更し、天気やバッテリー残量、カレンダーの予定といったウィジェットを配置することで、毎日何度も目にするロック画面が、一気に自分だけの特別な空間になりました。さらに、「ライブアクティビティ」機能を使えば、応援しているスポーツの試合経過や、注文したフードデリバリーの状況がリアルタイムでロック画面に表示され、アプリを開く手間なく最新情報を確認できます。
写真体験も大きく進化しました。旅先で撮った写真の中の人物を長押しするだけで、背景から綺麗に切り抜かれ、メッセージアプリにスタンプのように貼り付けることができます。友人とのやり取りがこれまで以上に楽しくなる、魔法のような機能です。また、「iCloud共有写真ライブラリ」を設定すれば、家族旅行で撮った写真を自動で共有でき、写真整理の手間が省けます。
メッセージアプリでは、送信後でもメッセージの編集や送信の取り消しが可能になり、「しまった!」と思った瞬間に修正できる安心感が生まれました。写真の中の文字を認識する「テキスト認識表示」は日本語にも対応し、レストランのメニューを撮影して料理名をコピーしたり、街中の看板の文字を翻訳したりと、日常のあらゆる場面でその便利さを実感しました。他にも、パスワードに代わる安全なサインイン方法「パスキー」や、薬の飲み忘れを防ぐヘルスケアアプリの「服薬管理」など、iOS 16は日々の生活をより豊かで安全なものにしてくれる機能に満ち溢れています。
決済機能と生体認証:毎日の生活に欠かせない便利な機能
日本でスマートフォンを使う上で欠かせないのが、おサイフケータイ機能です。iPhone 14はApple PayとしてFeliCaに完全対応しており、SuicaやPASMO、ICOCAなどを登録できます。駅の改札やコンビニでの支払いも、iPhoneをかざすだけで一瞬で完了。このスピーディーな体験は一度味わうと手放せません。さらに、万が一iPhoneのバッテリーが切れても、予備電力で数時間は改札を通れる「エクスプレスカード」機能も備わっており、安心感が違います。
生体認証は、引き続き高精度なFace ID(顔認証)を採用しています。マスクの着用が日常になった今でも、その認証精度とスピードは全く問題なく、一瞬でロックを解除できます。ただ、認証後にホーム画面へ進むために一手間スワイプが必要な点は変わりません。指紋認証(Touch ID)は非搭載ですが、マスク対応Face IDの快適さがあれば、不便を感じることは少ないでしょう。
安全機能:iPhone 13にはない、万が一の時のお守り
iPhone 14を所有する最大の意義とも言えるのが、iPhone 13には搭載されていない2つの画期的な安全機能です。その一つが「衝突事故検出」。これは、自動車での激しい衝突事故をiPhoneが検知すると、ユーザーが操作できない状態でも自動で緊急通報サービスに発信してくれる機能です。新しい高重力加速度センサーやジャイロスコープを駆使したこの機能は、使う機会がないことを願いつつも、万が一の際の「お守り」として、何物にも代えがたい安心感を与えてくれます。
もう一つが「衛星経由の緊急SOS」です。これは、携帯電話の電波やWi-Fiが届かない山間部などでも、衛星通信を介して助けを求めるメッセージを送信できる機能です。2年間の無料サービスが付属しますが、残念ながら2025年9月現在、この機能は日本ではまだ利用できません。しかし、将来的な対応に期待が持てる、革新的な機能であることは間違いありません。
「探す」機能:なくしものを見つける、心強い味方
iPhoneには、紛失したAppleデバイスを探すための強力な「探す」アプリが標準で搭載されています。この機能を使えば、家の中でiPhoneが見当たらない時に音を鳴らして見つけたり、外出先で紛失した際に地図上で位置を確認したりすることが可能です。もしiPhoneがオフラインの状態でも、世界中の数億台のAppleデバイスが構成する「探す」ネットワークを利用して、位置情報が安全に所有者へ通知される仕組みは非常に心強いです。この基本的な「探す」機能はiPhone 13でも利用でき、iPhone 14でも引き続き私たちの「なくした、困った」を力強くサポートしてくれます。
日々の操作を助ける、賢くて安心なSiri
音声アシスタントSiriも、iOS 16でより賢く進化しました。特にハンズフリー操作が快適になり、「Hey Siri、通話を終了して」と声で電話を切れるようになったのは感動的です。メッセージ作成時も、Siriが文脈を判断して自動で句読点を入力してくれるため、音声だけで自然な文章が作れるようになりました。さらに、送信前の確認をスキップする設定も可能になり、運転中など手が離せない場面での利便性が大きく向上しました。プライバシー保護を重視した設計も変わらず、安心して使えるアシスタントです。
<iPhone 14のOSと機能 仕様>
- 初期搭載OS: iOS 16(最新OSへアップデート可能)
- 生体認証: Face ID(顔認証、マスク着用時も認証可能)
- iOS 16の機能: ロック画面のパーソナライズ、写真の編集・共有機能、メッセージ機能の改善、テキスト認識表示の強化など
- おサイフケータイ: Apple Pay(FeliCa)対応、Suica、PASMO、ICOCAなどをサポート
- エクスプレスカード: 予備電力機能付きエクスプレスカードに対応
- 安全機能: 衝突事故検出 、衛星経由の緊急SOS(利用できる国や地域は限られます)
- アップデート保証: 長期間のOSアップデートに対応(ただし、最新のAI機能「Apple Intelligence」には非対応)
まとめ:OSと機能
- OS体験:iOS 16のロック画面カスタマイズや写真切り抜き機能で、よりパーソナルで楽しい体験が可能に
- iPhone 13との最大の違い:万が一の際に自動で通報する「衝突事故検出」機能は、iPhone 14だけの大きな安心材料
- 毎日使う機能:マスク対応の高速Face IDとFeliCa対応のApple Payで、日常の利便性は非常に高い
- 将来性:長期的なOSアップデートは保証されるが、最新のAI機能「Apple Intelligence」には非対応
- 注意点:衛星経由の緊急SOS機能は、日本ではサービス対象外である点に注意が必要
iPhone 14とiPhone 13の主な違い
「iPhone 14」は、一見するとiPhone 13と非常によく似ていますが、性能、カメラ、そして安全機能の面で重要な進化を遂げています。ここでは、両モデルの主な違いを項目別に解説します。
パフォーマンス (チップとRAM)
- チップ: どちらのモデルもA15 Bionicチップを搭載しています。
- GPU: iPhone 13のGPUは4コアですが、iPhone 14はiPhone 13 Proと同等の5コアGPUを搭載しています。
- 違い: グラフィック処理性能が約20%向上しており、負荷の高いゲームや動画編集がより快適になりました。
- RAM (メモリ): iPhone 13の4GBに対し、iPhone 14は6GBに増量されています。
- 違い: 複数のアプリを同時に使う際の動作がよりスムーズになり、アプリの再読み込みが減少します。
カメラ性能
- メインカメラ: iPhone 14は、iPhone 13 (ƒ/1.6) よりも明るいƒ/1.5のレンズと、より大きなイメージセンサーを搭載しています。
- 違い: 約49%多くの光を取り込めるようになり、特に暗い場所での写真や動画のクオリティが向上しました。新しい画像処理技術「Photonic Engine」も加わり、暗所性能は最大2.5倍向上したとされています。
- 前面カメラ: iPhone 14は、初めてオートフォーカスに対応しました。
- 違い: iPhone 13は固定焦点でしたが、オートフォーカスにより、ピントの合ったシャープな自撮りが可能になりました。
動画機能:
- アクションモード: iPhone 14には、走りながらでも安定した映像が撮れる「アクションモード」が新たに追加されました。
- 違い: iPhone 13にはない機能で、ジンバルを使ったような滑らかな動画撮影が手軽にできます。
- シネマティックモード: iPhone 13の1080pから、iPhone 14では最大4K HDRでの撮影が可能になりました。
- 違い: より高精細で本格的な、映画のような映像表現が楽しめます。
安全機能
- 衝突事故検出: iPhone 14には、自動車での重大な衝突事故を検知し、自動で緊急通報する機能が追加されました。
- 違い: iPhone 13にはない、万が一の際の安全性を高める画期的な機能です。
- 衛星経由の緊急SOS: 圏外でも衛星通信で緊急メッセージを送信できる機能が搭載されました(日本では未提供)。
- 違い: iPhone 13にはない、アウトドアなどでの安心感を高める機能です。
サイズ・重量・耐久性
- サイズ: iPhone 14は高さ146.7mm、幅71.5mm、厚さ7.80mm。iPhone 13は厚さ7.65mmです。
- 違い: iPhone 14の方が0.15mm厚くなっています。このため、iPhone 13用のケースは使えないことが多く注意が必要です。
- 重量: iPhone 14は172g、iPhone 13は173gです。
- 違い: iPhone 14の方が1g軽くなっていますが、体感できる差はほとんどありません。
- 耐久性: どちらも前面にCeramic Shieldを採用し、IP68等級の防水・防塵性能を備えており、耐久性に大きな違いはありません。
OSとサポート期間
- 初期OS: iPhone 13はiOS 15、iPhone 14はiOS 16を搭載して発売されました。
- 違い: どちらも最新のOSへアップデート可能ですが、Appleの最新AI機能「Apple Intelligence」には両モデルとも対応しない可能性が指摘されています。サポート期間に大きな差はない見込みです。
カラー
- カラーバリエーション: iPhone 13はピンクやグリーンなどが特徴的でした。iPhone 14ではパープルやイエローが追加され、全体的に淡い色合いのラインナップとなっています。
- 違い: カラーラインナップが異なり、好みに合わせて選べます。
まとめ
iPhone 14は、iPhone 13のデザインを継承しつつも、中身は着実に進化しています。特に、iPhone 13 Proと同等のチップ性能への向上、暗い場所での撮影に強くなったカメラ、そして「衝突事故検出」という安心機能の追加が大きな違いです。見た目の変化は少ないものの、より快適なパフォーマンスと撮影体験、そして万が一の安全性を求めるならば、iPhone 14はiPhone 13からの確かなアップグレードと言えるでしょう。
iPhone 14のメリット・デメリット
「iPhone 14」は多くの点で優れたスマートフォンですが、購入を検討する上で知っておくべきメリットとデメリットが存在します。ここでは、前モデルのiPhone 13との比較を交えながら、iPhone 14が持つ魅力と、購入前に考慮すべき点を詳しく解説していきます。
【メリット】
メリット1:Proの性能を受け継いだ快適な動作
iPhone 14は、見た目ではわからない大きな進化を遂げています。搭載されているA15 Bionicチップは、iPhone 13 Proと同じ5コアGPUを備えた高性能版です。さらに、メモリ(RAM)もiPhone 13の4GBから6GBに増量されており、複数のアプリを切り替える際の動作が非常にスムーズになりました。このおかげで、日常使いはもちろん、負荷の高いゲームでもストレスなく楽しめます。
メリット2:暗い場所と動きに強い、進化したカメラ
カメラ機能も着実に進化しています。メインカメラはより多くの光を取り込めるようになり、新しい画像処理エンジン「Photonic Engine」によって、特に夜景や薄暗い室内での撮影性能が向上しました。さらに、iPhone 14だけの新機能「アクションモード」は、走りながら撮影してもジンバルを使ったかのように手ブレを強力に補正してくれます。動画撮影の機会が多い方には大きな魅力です。
メリット3:万が一の時に安心な「お守り機能」
iPhone 14は、iPhone 13にはない画期的な安全機能「衝突事故検出」を搭載しています。自動車での大きな衝突事故を検知すると、ユーザーが操作できなくても自動で緊急通報サービスに発信してくれるこの機能は、万が一の際の「お守り」として絶大な安心感を与えてくれます。使う機会がないことを願うばかりですが、この機能があるというだけで所有する価値があると言えるでしょう。
メリット4:一日中安心して使える、さらに伸びたバッテリー持ち
iPhone 13もバッテリー持ちには定評がありましたが、iPhone 14はそれをさらに上回るスタミナを備えています。ビデオ再生時間は最大20時間と、iPhone 13から1時間長くなりました。実際に一日中使っていてもバッテリー切れの心配はほとんどなく、モバイルバッテリーを持ち歩く必要がなくなりました。この安心感は、日々の使い勝手を大きく向上させてくれます。
【デメリット】
デメリット1:新鮮味に欠けるデザイン
iPhone 14の最大のデメリットは、iPhone 13とほとんど見分けがつかないデザインです。本体サイズもほぼ同じで、カラーバリエーションに新色は加わったものの、大きな変化はありません。新しいスマートフォンを手に入れたという高揚感を重視する方にとっては、少し物足りなく感じてしまうかもしれません。
デメリット2:Proモデルとの大きな機能差
iPhone 14は素晴らしいスマートフォンですが、上位モデルのiPhone 14 Proと比較すると、見劣りする点がいくつかあります。常に時刻や通知を表示できる「常時表示ディスプレイ」や、通知を巧みに表示する「Dynamic Island」、そして滑らかな表示を実現する120HzのProMotionディスプレイは、Proモデルだけの特権です。これらの機能に魅力を感じる場合は、Proモデルを検討する必要があります。
デメリット3:時代遅れのLightningポート
MacBookやiPadなど、他のApple製品がUSB-Cポートへ移行を進める中、iPhone 14は引き続きLightningポートを採用しています。これにより、旅行や出張の際に複数のケーブルを持ち歩かなければならない不便さが残ります。もちろん、MagSafeによるワイヤレス充電には対応していますが、ケーブルを統一できない点は明確なデメリットです。
デメリット4:拡張性のないストレージ
これまでのiPhoneと同様に、iPhone 14もmicroSDカードなどの外部ストレージには対応していません。そのため、購入時に必要なストレージ容量を慎重に選ぶ必要があります。写真や動画をたくさん撮影する方や、多くのアプリを利用する方は、後で後悔しないよう、少し余裕を持った容量のモデルを選択することをおすすめします。
iPhone 14 / Plusのスペック(仕様)
- ディスプレイ:
スタンダード版:6.1インチ、解像度2,532 x 1,170ピクセルのSuper Retina XDRディスプレイ (OLED/460ppi)
Plus版:6.7インチ Super Retina XDRディスプレイ
共通仕様:HDR/True Tone/広色域(P3)/触覚タッチ/2,000,000:1コントラスト比/最大輝度800ニト/ピーク輝度1,200ニト(HDR)/耐指紋性撥油コーティング/複数の言語と文字の同時表示 - プロセッサ:A15 Bionicチップ (2つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載した6コアCPU)
- GPU:5コアGPU
- Neural Engine:16コアNeural Engine
- RAM(メモリ):6GB
- ストレージ:128GB/256GB/512GB
- バッテリー:リチャージャブルリチウムイオンバッテリー
- 駆動時間:
スタンダード版:ビデオ再生で最大20時間、ストリーミング動画再生で最大16時間、オーディオ再生で最大80時間
Plus版:ビデオ再生で最大26時間 - 充電:最大15WのMagSafeワイヤレス充電、最大7.5WのQiワイヤレス充電、高速充電に対応 (約30分で最大50%回復・別売20W以上アダプタ使用)
- 背面カメラ:12MPメイン + 12MP超広角
- 前面カメラ:12MP TrueDepthカメラ
- ワイヤレス通信:Wi‑Fi 6、Bluetooth 5.3、GPS (GLONASS、Galileo、QZSS、BeiDou)
- NFC&Apple Pay:対応(Suica、PASMO、ICOCA、エクスプレスカード)
- インターフェース:Lightningコネクタ、サイドボタン、音量ボタン、着信/サイレントスイッチ
- センサー:Face ID、気圧計、ハイダイナミックレンジジャイロ、高重力加速度センサー、近接センサー、デュアル環境光センサー
- オーディオ:空間オーディオ再生、ドルビーデジタル、ドルビーデジタルプラス、ドルビーアトモス、AAC、MP3、Apple Lossless、FLACなどに対応
- スピーカー:ステレオスピーカー
- マイク:内蔵マイク
- 防水:IP68等級(最大水深6メートルで最大30分間)
- 音声アシスタント:Siri
- 安全機能:衛星経由の緊急SOS、衝突事故検出、衛星経由の「探す」
- 生体認証:顔認証(Face ID)
- OS:iOS 16 (初期搭載)
- サイズ:
スタンダード版:146.7×71.5×7.8mm
Plus版:160.8×78.1×7.8mm - 重量:
スタンダード版:172g
Plus版:203g - カラー:ミッドナイト、パープル、スターライト、(PRODUCT)RED、ブルー、イエロー
- SIMカード:nano-SIMとeSIM ※デュアルSIM、デュアルeSIMに対応
対応バンド:iPhone 14
「iPhone 14」は5G通信に対応しています。
基本的には本体にSIMカードを入れて、APN設定を済ませると、通信できます。
SIMはNanoSIMと物理的なカードを必要としないeSIMに対応しています。
対応バンドは以下の通りです。
(モデルA2881・モデルによってバンドが異なる)
- 5GNR(バンドn1、n2、n3、n5、n7、n8、n12、n14、n20、n25、n26、n28、n29、n30、n38、n40、n41、n48、n53、n66、n70、n71、n77、n78、n79)
- 4G FDD‑LTE(バンド1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、14、17、18、19、20、21、25、26、28、29、30、32、66、71) TD‑LTE(バンド34、38、39、40、41、42、46、48、53)
- 3G UMTS/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
- 2G GSM/EDGE(850、900、1,800、1,900MHz)
対応バンドの詳細
ドコモ:
- 5G: n1/3/5/7/28/41/77/78 (n79は一部対応)
- 4G: B1/3/8/19(B6含む)/28/41
- プラチナバンド: B8/B19(B6) 対応
au:
- 5G: n1/3/28/41/77/78
- 4G: B1/3/18(B26含む)/28/41
- プラチナバンド: B18/B26 対応
- (3G/GSMはサービス対象外)
ソフトバンク:
- 5G: n1/3/28/77/78
- 4G: B1/3/8/28/41
- プラチナバンド: B8 対応
楽天モバイル:
- 5G: n3/77
- 4G: B3/18(B26含む)
- プラチナバンド: 700MHz帯 (n28, B12/B17等から対応の可能性が高い) (3G/GSMはサービス対象外)
結論
この端末(iPhone 14)は、バンド情報に基づくと、
- ドコモ、au、ソフトバンクの主要な4G/5Gバンドに対応しており、それぞれのプラチナバンドもカバーしています。
- 楽天モバイルについては、主要な4Gバンドに対応しており、将来的なプラチナバンド獲得時にも対応可能です。
- UMTSはすべてのキャリアに対応していますがauはサービスを終了しています。
- GSMはすべてのキャリアに対応していますが、auと楽天モバイルはサービスを提供していません。
総合的に見て、この端末は日本の4キャリアで問題なく利用できる可能性が高いと言えます。
ただし、モバイル通信を利用するには、自分のSIMがスマホ側のバンドに対応している必要があります。
こちらのページで対応しているかどうかを確認できます。
ドコモ、ソフトバンク、au、楽天モバイル回線の「対応バンド」を詳細にチェック!
iPhone 14の評価
8つの評価基準でiPhone 14を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
画面の見やすさ:★★★★☆
日中の屋外でも明るく見やすいSuper Retina XDRディスプレイは非常に高品質です。ただし、Proモデルに搭載されている120Hzの滑らかな表示(ProMotion)には非対応なため、星を一つ減らしました。
スペック:★★★★☆
iPhone 13 Proと同じ5コアGPUのA15 Bionicチップと6GBのメモリを搭載し、ほとんどの操作やゲームで最高のパフォーマンスを発揮します。Proモデルとの差別化や最新チップ非搭載という点で、満点には至りません。
耐久性: ★★★★★
スマートフォンのガラスの中でトップクラスの強度を誇るCeramic Shieldと、IP68等級の優れた防水・防塵性能を備えており、日常使いでの安心感は非常に高いです。
デザイン:★★★☆☆
完成度が高く、手に馴染む美しいデザインですが、iPhone 13からほとんど変化がなく、新鮮味に欠けるため、評価は標準的としました。
通信:★★★★★
最新規格のBluetooth 5.3に対応し、ワイヤレスイヤホンなどとの接続安定性が向上しています。5GやWi-Fi 6も安定しており、通信性能に不満はありません。
機能:★★★★☆
新機能の「衝突事故検出」は、万が一の際の大きな安心材料です。カメラの「アクションモード」も素晴らしいですが、「衛星経由の緊急SOS」が日本で利用できない点は残念です。
使いやすさ:★★★★★
直感的に操作できるiOS、マスクを着けたままでも高速・高精度なFace ID、そしてSuicaなどに対応したApple Payにより、日常のあらゆる場面でストレスのない快適な使い心地を実現しています。
価格:★★★☆☆
性能や機能を考慮すると妥当な価格ですが、iPhone 13からの進化点や、より多くの新機能を搭載したProモデルとの価格差を考えると、特別にコストパフォーマンスが高いとは言えません。
【総評:★★★★☆】
バランスの取れた、誰にでも勧められる「王道のiPhone」
iPhone 14は、iPhone 13から劇的に進化したモデルではありません。デザインはほぼ同じで、搭載されているチップも同じ「A15 Bionic」です。しかし、その中身を詳しく見ると、多くの点で着実なアップグレードが施されており、その完成度は非常に高いレベルにあります。
注目すべきは、iPhone 13 Proと同じ5コアGPUのA15 Bionicチップと、4GBから6GBへと増量されたメモリです。これにより、グラフィック性能が向上し、特に高負荷なゲームや複数のアプリを切り替える際の快適さは、標準のiPhone 13を確実に上回ります。カメラもメインセンサーが刷新され、新しい画像処理エンジン「Photonic Engine」によって、特に暗い場所での撮影能力が向上しました。さらに、ジンバルを使ったかのような滑らかな動画が撮れる「アクションモード」や、万が一の際に自動で助けを呼んでくれる「衝突事故検出」といった新機能は、iPhone 14ならではの大きな魅力です。
購入前に知っておきたい注意点
一方で、購入を検討する上で知っておくべき点もいくつか存在します。最も大きな点は、上位モデルであるiPhone 14 Proシリーズとの機能差です。通知やライブアクティビティを巧みに表示する「Dynamic Island」や、滑らかな表示を実現する120HzのProMotionディスプレイ、そして遠くの被写体を美しく撮影できる望遠カメラはProモデル専用の機能となっています。
また、接続ポートは引き続きLightningが採用されており、MacBookやiPadなどで普及が進むUSB-Cへの統一はできません。さらに、将来性という点では、Appleが発表した最新のAI機能「Apple Intelligence」の対象外であることにも注意が必要です。
誰におすすめできるか
iPhone 14は、「何かに特化しているわけではないが、あらゆる場面で高いレベルの体験を求める」という方に最適な一台です。最新の3Dゲームを快適にプレイしたいけれど、Proモデルほど高価なものは必要ない。日常の何気ない瞬間を美しい写真や動画で残したい。そして何より、一日中安心して使えるバッテリーと、直感的な操作性を求める。そうした多くのユーザーにとって、iPhone 14は最もバランスの取れた選択肢と言えるでしょう。
特に、iPhone 11以前のモデルを使用している方にとっては、OLEDディスプレイの美しさ、パフォーマンスの飛躍的な向上、カメラ性能の進化など、あらゆる面で大きな感動を味わえるはずです。iPhone 13からの買い替えではその差を感じにくいかもしれませんが、長く安心して使える一台を求めるなら、iPhone 14は間違いなく賢明な投資です。
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iPhone 14の価格・購入先
※価格は2025/09/21に調査したものです。価格は変動します。
ECサイト
- Amazonで66,139円(税込・整備済み品)、
- 楽天市場で63,500円(中古品・送料無料)、
- ヤフーショッピングで67,800円(中古品)、
で販売されています。
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