AQUOS R9 徹底レビュー!R8比較で気づいたメリット・デメリットを評価

AQUOS R9 グリーン本体 前面と背面の上部
2024年7月にシャープから発売された「AQUOS R9」は、前モデル「AQUOS R8」の多くのユーザーが感じていた課題を的確に解消し、性能と価格のバランスを再定義した注目の「効率型ハイエンド」スマートフォンです。

このレビューでは、AQUOS R9が日常の使い勝手をどれほど向上させるのか、そのデザイン、ディスプレイ、パフォーマンスからカメラ性能に至るまで、AQUOS R8と徹底的に比較・検証しました。

先に結論からお伝えしましょう

AQUOS R9 の長所 (Pros):

  • 屋外でも圧倒的に見やすい、明るく高精細なディスプレイ
  • AQUOS史上最高クラスの、パワフルでクリアなスピーカー音質
  • 全カメラ高画素化と光学式手ブレ補正によるカメラ性能の向上
  • 留守番電話をAIが要約する、革新的で便利な「伝言アシスタント」機能
  • ベイパーチャンバー搭載による、優れた冷却性能とパフォーマンスの安定性
  • 5年間のセキュリティアップデートが保証された、長期的な安心感

AQUOS R9 の短所 (Cons):

  • AQUOS R8にはあった3.5mmイヤホンジャックの廃止
  • ハイエンドモデルながらワイヤレス充電に非対応
  • 一部で報告されているカメラレンズのコーティング剥がれという品質懸念
  • 動画撮影時の手ブレ補正や色表現はまだ発展途上

総合評価:

AQUOS R9は、AQUOS R8の弱点であったディスプレイとスピーカーを劇的に改善し、AI機能や長期サポートといった付加価値を加えた、非常にバランスの取れた一台です。特に、最新の性能を求めつつも、一つのスマートフォンを長く安心して使いたいと考える方に最適な選択肢と言えるでしょう。

この記事で分かること

  1. AQUOS R9とAQUOS R8のデザイン・サイズ・重量の具体的な違い
  2. Pro IGZO OLEDディスプレイの画質と屋外での見やすさの進化点
  3. Snapdragon 7+ Gen 3の処理性能とベイパーチャンバーによる冷却性能
  4. AnTuTuベンチマークスコアで見るAQUOS R8との性能比較
  5. 「原神」など人気ゲームのフレームレート(FPS)とリアルな動作感
  6. 光学式手ブレ補正(OIS)を搭載したカメラの画質と豊富な作例
  7. AIによる「伝言アシスタント」などシャープ独自機能の使い勝手
  8. AQUOS史上最高と評されるスピーカーの実際の音質
  9. 5000mAhバッテリーの持続時間と充電性能の実測レビュー
  10. イヤホンジャック廃止など、購入前に知っておくべき注意点
  11. 5年間の長期OS・セキュリティサポートの詳細
  12. 項目別の5段階評価と、メリット・デメリットの総まとめ
  13. SIMフリー版やキャリア版の価格と、お得な購入方法

この記事を最後まで読むことで、本当にAQUOS R9を購入するべきかどうかがはっきりと分かるはずです。購入で悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

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公式サイト: AQUOS R9の特長|AQUOS:シャープ

このページ内の目次

デザインと耐久性:AQUOS R9 ~暮らしに溶け込む、洗練されたフォルムと確かな堅牢性~

AQUOS R9 本体 背面 グリーン

ここでは、AQUOS R9のデザインと耐久性について、前モデルAQUOS R8との比較を交えながら、実際に手に取って感じた魅力を詳しくレビューしていきます。デザインの刷新点から、日々の利用で重要となる堅牢性、そして接続ポートの変更点まで、その進化と注意点を深掘りします。

生活に溶け込む、まったく新しいデザイン思想

AQUOS R9を手に取って最初に感じるのは、これまでのAQUOSシリーズとは一線を画す、洗練されたデザインへの大きな変革です。前モデルのAQUOS R8が中央に円形のカメラを配置したシンメトリックなデザインだったのに対し、AQUOS R9はプロダクトデザイナー三宅一成氏が率いる「miyake design」が監修。カメラユニットを本体左上に移動させ、正円ではない「自由曲線」で囲んだアシンメトリーなレイアウトが採用されています 。この有機的でどこか生命感すら感じさせるデザインは、無機質なガジェットというより、上質なインテリアのようで、所有する喜びを満たしてくれます 。

本体フレームには再生材アルミを使用し、背面のガラスの光沢が高級感を演出しています 。カラーは深みのある「グリーン」と柔らかな「ホワイト」の2色展開です 。AQUOS R8のマットな質感とは異なり、光沢仕上げの背面はやや指紋が気になることもありますが、その美しさは格別です 。多くのスマートフォンが似たデザインになる中で、この独自性は大きな魅力と言えるでしょう。

サイズ感の再構築と日常での携帯性

AQUOS R9 ホワイトの背面 外観

実際に手に取ると、AQUOS R9のサイズ感はAQUOS R8から再構築されていることがよく分かります。スペック上では、高さが約159mmから約156mmへと3mm短くなり、一方で横幅は約74mmから約75mmへ、厚みも約8.7mmから約8.9mmへとわずかに増しています 。重量も約179gから約195gへと16g増加しており、ずっしりとした密度を感じます 。

この変更により、胸ポケットへの収まりが良くなったと感じる一方で、手が小さい方にとっては横幅の広がりが少し握りにくさに繋がるかもしれません 。私自身、片手での操作は可能でしたが、画面の隅々まで指を届かせるには持ち替えが必要でした。ボタン類はAQUOS R8同様、右側面音量ボタンと指紋センサー一体型の電源ボタンが配置されており、自然な指の動きで操作できます 。

向上した耐久性と、見過ごせない注意点

AQUOS R9 防水

AQUOS R9は、その美しいデザインだけでなく、タフさも大きな魅力です。防水・防塵性能はIPX5/IPX8・IP6XとAQUOS R8同等の高水準を維持しつつ、米国国防総省が制定したMIL規格への準拠項目が、AQUOS R8の13項目から16項目へと増加しました 。新たに追加されたのは「防湿」や「氷結」に関する項目で、夏の湿気が多い日や冬の寒い屋外など、より過酷な環境でも安心して使える信頼性が向上しています 。

しかし、長期間の使用を考えた際に、一つ深刻な懸念点が報告されています。それは、カメラレンズのコーティングが使用開始から数ヶ月で剥がれてしまい、写真が白くぼやけてしまうという問題です 。メーカーによる無償修理の対応例もあるようですが 、この個体差の可能性がある問題は、購入を検討する上で見過ごせない重要なポイントです。「長く使いたいなら買ってはいけないスマホ」という厳しい意見もあるほどで、デザインや他の性能が素晴らしいだけに、この点は非常に惜しまれます 。

接続ポートのレイアウトと大きな変更点

接続ポートの配置にも目を向けてみましょう。本体下部にはUSB Type-Cポートスピーカー、上部にはマイクSIMスロットが配置されています 。このSIMスロットはAQUOS R8から引き継がれた便利な仕様で、SIMピンが不要で指の爪などで簡単に引き出せます 。また、このスロットは、最大1TBのmicroSDXCカードにも対応しています 。

一方で、最大の変化は、AQUOS R8には搭載されていた3.5mmイヤホンジャックが、AQUOS R9では廃止されたことです 。これにより、有線イヤホンでApple Musicのロスレスオーディオなどを楽しんでいたユーザーは、USB Type-Cからの変換アダプタか、Bluetoothイヤホンへの移行が必要になります。これはライフスタイルに大きく関わる変更点なので、注意が必要です。

AQUOS R9の付属品

  • クイックスイッチアダプター(試供品)
  • (注意:ACアダプター、USBケーブルは同梱されていません)

まとめ:デザインと耐久性

  • デザインコンセプト:AQUOS R8の中央配置カメラから、miyake design監修による左上の自由曲線を用いた有機的で洗練されたデザインへと大きく刷新された 。
  • サイズと重量:AQUOS R8(159x74x8.7mm, 179g)と比較して、高さが3mm短く、幅が1mm、厚みが0.2mm増し、16g重い(156x75x8.9mm, 195g) 。
  • 耐久性:MIL規格の準拠項目がAQUOS R8の13項目から16項目に増加し、防湿や氷結性能が加わり、よりタフになった 。
  • 注意点:一部のユーザーからカメラレンズのコーティングが短期間で剥がれるという深刻な問題が報告されている 。
  • 接続ポートとSDカード:AQUOS R8に搭載されていた3.5mmイヤホンジャックが廃止された 。本体上部のSIMスロットはmicroSDカードに対応している 。

ディスプレイ:AQUOS R9 ~AQUOS R8の弱点を克服した、真のフラッグシップ体験~

AQUOS R9 ディスプレイ

ここでは、AQUOS R9のディスプレイがもたらす映像体験について、その鮮やかさ、操作感、そして前モデルAQUOS R8からの進化点を中心に、実際に使用して感じた魅力を詳しくレビューしていきます。

太陽の下でも鮮明、目に優しいPro IGZO OLEDの進化

AQUOS R9の電源を入れると、まず目に飛び込んでくるのが、AQUOS R8の約6.39インチから約6.5インチへと拡大された「Pro IGZO OLED」ディスプレイです 。解像度はAQUOS R8と同じフルHD+(1,080×2,340)ですが、その表示は「さらに一枚フィルターを取り除いたような瑞々しい画質」とでも言うべきもので、文字の輪郭から映像の細部まで、すべてがすっきりとシャープに映し出されます 。

この進化は、特に屋外で真価を発揮しました。AQUOS R8のピーク輝度1,300nitに対し、R9は最大2,000nitへと劇的に向上しています 。夏の強い日差しが照りつける公園でAQUOS R8では少し見づらさを感じた場面でも、AQUOS R9なら地図アプリの文字やルートがくっきりと読め、ストレスを感じることがありませんでした。

また、夜間に部屋の明かりを消して電子書籍を読むといったシーンでは、ブルーライトを約50%低減する新素材ディスプレイの恩恵を強く感じました 。AQUOS R8のリラックスビューで見られた画面の黄ばみがなく、自然な色合いのまま目の負担を軽減してくれるため、長時間の読書でも疲れにくく、快適な時間を過ごせました。

指に吸い付くような操作感と、映像思想の転換

AQUOS R9のディスプレイは、見た目の美しさだけでなく、触れた瞬間の心地よさも格別です。この1Hzから240Hzで駆動する可変リフレッシュレートAQUOS R8から引き継がれた強みですが、R9のより洗練されたディスプレイデザインと相まって、その滑らかさはさらに際立ちます 。その操作感はまさに「ヌルヌル」という表現がぴったりです。情報の流れが速いX(旧Twitter)のタイムラインを素早くスクロールしても、文字や画像がぶれることなく、指の動きに滑らかに追従します。

一方で、動画視聴においてはAQUOS R8からの思想的な変更点があります。AQUOS R8に搭載されていた、映像をより滑らかに見せるための「動画フレーム補間機能」は、AQUOS R9では省略されました 。これにより、R9は制作者の意図したオリジナルのコマレートで映像を再生する、より自然な視聴体験を提供する方向性になったと言えるでしょう。

没入感を飛躍的に高める、狭額縁デザインへの進化

AQUOS R8でデザイン上の弱点だと感じていた水滴型ノッチと比較的太い上下のベゼルは、AQUOS R9でパンチホールと極細ベゼルへと大きく進化しました 。この変更により、画面を遮る要素が最小限に抑えられ、映像コンテンツへの没入感が格段に高まっています。まさに「四辺狭額縁」と呼ぶにふさわしいデザインで、R9の少し大きくなった約6.5インチの画面が、数字以上に広々と感じられます 。

日々の利用に安心感をもたらす、信頼性の向上

ディスプレイを保護するガラス素材も進化しています。AQUOS R9は前面にCorning Gorilla Glass 5を採用しており、物理的な堅牢性においても安心感が高まっています。加えて、AQUOS R8で一部報告されていた画面の焼き付き(残像)問題も、AQUOS R9では解消されているように感じます 。長時間同じ画面を表示し続けても残像が気になることはなく、安心して長く使えるという信頼感が生まれました。

AQUOS R9のディスプレイ仕様

  • 種類: Pro IGZO OLED
  • サイズ: 約6.5インチ
  • 解像度: フルHD+(1,080×2,340)
  • リフレッシュレート: 1~240Hz 可変駆動
  • 輝度: ピーク輝度 2,000nit / 全白輝度 1,500nit
  • その他: リッチカラーテクノロジーモバイル, ブルーライト低減

まとめ:ディスプレイ

  • 画面サイズ: AQUOS R8の約6.39インチから、AQUOS R9では約6.5インチへと大型化した 。
  • 表示品質: 輝度が大幅に向上(ピーク輝度1,300nit→2,000nit)し、屋外での視認性が格段にアップした 。
  • デザイン: R8の水滴型ノッチと太いベゼルから、パンチホールと極細ベゼルに進化し、コンテンツへの没入感が高まった 。
  • 信頼性の向上: 保護ガラスがCorning Gorilla Glass 5へと進化し、AQUOS R8で一部報告のあった画面の焼き付き(残像)問題も解消され、安心感が高まった 。
  • 機能変更: AQUOS R8に搭載されていた「動画フレーム補間機能」は、AQUOS R9では省略された 。

パフォーマンスと冷却性能:AQUOS R9 ~新世代CPUとベイパーチャンバーがもたらす、安定した快適性~

AQUOS R9の画面を見ている様子。

ここでは、AQUOS R9の頭脳であるCPUから、マルチタスクを支えるメモリ、そしてその性能を持続させる冷却性能に至るまで、パフォーマンスの核心を深く掘り下げていきます。前モデルAQUOS R8との比較を通じて、AQUOS R9がどのような快適性を提供してくれるのか、実際の使用感を交えて詳しくレビューします。

処理性能の核心 – Snapdragon 7+ Gen 3の真の実力

AQUOS R9のパフォーマンスを語る上で最も興味深いのは、プロセッサ(SoC)の選択です。前モデルのAQUOS R8が当時の最高峰である「Snapdragon 8 Gen 2」を搭載していたのに対し、AQUOS R9は「Snapdragon 7+ Gen 3」を採用しました 。シリーズ名だけを見ると一見スペックダウンのように感じられるかもしれませんが、その中身はまったくの別物です。

Snapdragon 7+ Gen 3は、最新のTSMC製4nmプロセスで製造され、AQUOS R8が搭載するSnapdragon 8 Gen 2のプライムコア「Cortex-X3」よりも新しい世代の「Cortex-X4」を2.8GHzで駆動させています 。

このアーキテクチャの進化により、AQUOS R9はシングルコアの処理性能で非常に高いスコアを叩き出します。Geekbench 6のスコアを見ても、AQUOS R8に匹敵するレベルであり、日常的な操作のキビキビとした応答性はこちらが上だと感じる場面すらありました 。

グラフィックスを担うGPUは、R8の「Adreno 740」に対してR9は「Adreno 732」と型番こそ下ですが、3DMark Wild Lifeのスコアでは肉薄しており、多くの場面で性能差を意識することはありませんでした 。数字の上でのわずかな違い以上に、最新世代のCPUを搭載したことによる実用上の快適性が際立っています。

日常での滑らかな動作感

スペックシート上の数値もさることながら、AQUOS R9の真価は日々のあらゆる操作で発揮されます。その操作感は、よく使われる「ヌルサク」という言葉よりも、むしろ「スル、サラ」と表現するのがしっくりきます。例えば、Google Chromeで複数のタブを開きながら記事を読んだり、Microsoft 365アプリで企画書を修正したり、YouTubeで4K動画を再生したりといった一連の作業が、一切もたつくことなく流れるように行えます。

特に、RAWで撮影した写真をAdobe Lightroomで編集するような、少し負荷のかかる作業ではその差が顕著です。高解像度の写真を読み込み、プリセットを適用する際にも待たされる感覚は皆無。これは、強力なCPU性能と、後述する高速なストレージの組み合わせによる恩恵でしょう。一部で「ごくまれに一瞬固まる」との指摘もありますが、私の使用した範囲では、安定したパフォーマンスを維持し続けてくれました。

マルチタスクを余裕でこなす大容量メモリと超高速ストレージ

AQUOS R9の快適さを下支えするもう一つの大きな進化点が、メモリ(RAM)とストレージです。メモリはAQUOS R8の8GBから1.5倍となる12GBへと大幅に増量され、規格も最大8,533Mbpsの転送速度を誇る高速なLPDDR5Xを採用しています 。この余裕ある容量のおかげで、多くのアプリを同時に起動しても、バックグラウンドのアプリが強制終了される「タスクキル」に遭遇する頻度が劇的に減りました。さらに、いざという時にはストレージを最大8GBまで仮想メモリとして追加できるため、メモリ不足に陥る心配はまずないでしょう 。

ストレージはAQUOS R8と同じく256GBですが、規格は最新の「UFS 4.0」に対応しています。これは、最大シーケンシャル読み込み速度が4,200 MB/s、書き込み速度が2,800 MB/sに達する超高速規格であり、UFS 3.1の約2倍の速度を誇ります。Google Playストアからサイズの大きなアプリをインストールする時や、PCから動画ファイルを転送する際の待ち時間が明らかに短縮され、あらゆる場面でその速さを体感できました。

さらに、両モデルともに昨今のハイエンドスマートフォンでは貴重になりつつある外部ストレージにも対応しています。最大1TBのmicroSDXCカードをサポートしており、高画質な動画や大量の写真を本体ストレージを圧迫することなく保存できるのは、大きなアドバンテージです。

AQUOS初のベイパーチャンバー搭載で、熱を制する

AQUOS R9 の冷却システム。

高性能なプロセッサを搭載する上で常に課題となるのが「熱」です。AQUOS R8はカメラリングを通じて放熱する独自の「サーモマネジメントシステム」を採用していましたが、夏場の高負荷時には熱がこもりやすいという指摘もありました。この課題に対し、AQUOS R9はAQUOSスマートフォンとして初めて「ベイパーチャンバー」を搭載するという大きな一歩を踏み出しました。

この冷却性能の差は、特に長時間のゲームプレイで顕著に現れます。例えば、高い負荷がかかる『原神』を30分以上プレイし続けた場合、AQUOS R8ではカメラ周辺に確かな熱を感じましたが、AQUOS R9はベイパーチャンバーのおかげで本体全体がほんのり温かくなる程度に抑えられ、パフォーマンスの低下も感じられませんでした。これにより、長時間のエンターテイメントでも快適さが持続します。

AQUOS R9 CPU仕様

  • プロセッサ: Snapdragon® 7+ Gen 3 Mobile Platform
  • 製造プロセス: TSMC 4nm
  • CPU構成: 8コア(1× Cortex-X4 @ 2.8GHz + 4× Cortex-A720 @ 2.6GHz + 3× Cortex-A520 @ 1.9GHz)
  • GPU: Adreno 732

まとめ:パフォーマンスと冷却性能

  • CPU性能: AQUOS R8のSnapdragon 8 Gen 2に対し、R9はSnapdragon 7+ Gen 3を搭載。シリーズ名とは裏腹に、最新のCortex-X4コアにより日常操作ではR8に匹敵、あるいはそれ以上の快適性を実現した。
  • メモリ: AQUOS R8の8GBから12GB(LPDDR5X)へと1.5倍に増量され、高負荷なマルチタスクでもアプリが落ちにくく、動作が安定している。
  • ストレージ: AQUOS R8と同じく最新規格のUFS 4.0を採用し、アプリの起動やファイルの読み書きが非常に高速。
  • 冷却性能: AQUOS R8の放熱システムから、AQUOS初の「ベイパーチャンバー」へと進化。長時間のゲームプレイでも熱による性能低下を効果的に抑制し、安定したパフォーマンスを持続させる。
  • 拡張性: AQUOS R8と同様に、最大1TBのmicroSDカードに対応し、ストレージ容量を柔軟に拡張できる。

Antutuベンチマーク

AQUOS R9はQualcomm Snapdragon 7+ Gen 3 プロセッサを搭載し、Antutu V10 総合で約132万点 (1322743) を記録しています。

例: Antutu V10 総合で「1322743」、CPUで「328792」、GPUで「455322」、MEMで「304632」、UXで「233997」

 

投稿者: @akibaburari
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一方、前モデル「AQUOS R8」はQualcomm Snapdragon 8 Gen 2 プロセッサを搭載し、

Antutu 総合で約134万点を記録していました。

例: Antutu V10.0.6 総合で「1343844」、CPUで「359077」、GPUで「534228」、MEMで「241790」、UXで「208749」

AQUOS R9は前モデル「AQUOS R8」よりもスコアが約2万 低くなっていますが、その差はわずかです。

Snapdragon 7+ Gen 3 性能を比較

AQUOS R9が搭載するQualcomm Snapdragon 7+ Gen 3 プロセッサは、他のCPUと比べて、どのくらいの性能なのでしょうか?Antutuベンチマークで比較してみました。

CPUランキング

※Antutuベンチマーク総合スコアで比較したものです。

  1. Snapdragon 8 Elite (Xiaomi 15)・・・Antutu:250万
  2. Qualcomm Snapdragon 8 Elite for Galaxy (Galaxy S25)・・・Antutu:210万
  3. Apple A18 Bionic (iPhone 16)・・・Antutu:150万
  4. MediaTek Dimensity 8350 Extreme (motorola edge 60 pro)・・・Antutu:約 144万
  5. Snapdragon 8 Gen 2 (AQUOS R8)・・・Antutu:134万
  6. Snapdragon 7+ Gen 3 (AQUOS R9)・・・Antutu:132万
  7. MediaTek Dimensity 8350 (OPPO Reno14 5G)・・・Antutu:約 132万
  8. Tensor G4 (Google Pixel 9)・・・Antutu:110万
  9. Snapdragon 7s Gen 3 (Nothing Phone 3a)・・・Antutu 約 71万
  10. Snapdragon 7s Gen2 (AQUOS sense9/arrows We2 Plus)・・・Antutu:60万

比較して分かること

Snapdragon 7+ Gen 3は、従来のミドルハイレンジ向けプロセッサの概念を打ち破り、一世代前のフラッグシップ機に搭載されていたSnapdragon 8 Gen 2と肩を並べるほどの極めて高いパフォーマンスを持つプロセッサであると評価できます。

AnTuTuスコア132万という数値は、SNSやウェブブラウジングといった日常使いでは余裕すぎるほどの性能であり、高画質な動画編集や、グラフィック負荷の高い最新の3Dゲームなど、これまでハイエンドスマートフォンが得意としてきた領域のタスクも快適に処理できる能力を有していることを示唆しています。

ゲーム性能レビュー:AQUOS R9 ~フラッグシップに迫る、快適なゲーミング体験~

AQUOS R9が搭載するSnapdragon 7+ Gen 3は、ミドルハイという位置づけながら、そのゲーム性能はフラッグシップに迫る実力を秘めています。ここでは、特に人気の高い5つのゲームタイトルを実際にプレイし、その動作がどれほど快適だったかを、具体的なフレームレート(FPS)を交えて詳しくレビューしていきます。

原神 (Genshin Impact)

スマートフォンゲームの性能を測る上での試金石とも言える『原神』。その広大で美しい世界をAQUOS R9で冒険してみると、そのパフォーマンスの高さに驚かされました。「最高」画質設定、60FPSモードでも、モンドや璃月といったエリアではほぼ常に60FPSに張り付いた滑らかな動作を見せます。

キャラクターの元素爆発が乱れ飛ぶ激しい戦闘や、オブジェクトが密集するスメールの森林地帯といった特に負荷の高い場面でも、フレームレートは50FPS台後半を安定して維持。カクつきを感じることはほとんどなく、常に高品質なグラフィックで没入感のある冒険を楽しめました。

Call of Duty: Warzone Mobile

最大120人での大規模な対戦が繰り広げられる本作では、一瞬の判断が勝敗を分けるため、安定したフレームレートが極めて重要になります。グラフィック設定を最高の「ピーク」に設定しても、平均して70FPSから80FPSという非常に高いフレームレートを維持してくれたのには感心しました。

遮蔽物の少ない場所では90FPSを超えることもあり、非常に滑らかな視点移動が可能です。複数の部隊が入り乱れる激しい銃撃戦の最中でも60FPS台を下回ることはほとんどなく、常に安定した環境で精密なエイム操作に集中できました。

Tower of Fantasy (幻塔)

SFとファンタジーが融合した世界をハイスピードなアクションで駆け巡る『幻塔』。このゲームの真価は高リフレッシュレートでプレイしてこそ発揮されますが、AQUOS R9はその要求に完璧に応えてくれました。画質を「最高」、フレームレートを90FPSに設定すると、広大なフィールドを探索している間は80FPSから90FPSを安定して維持し、キャラクターの動きが驚くほど滑らかに感じられます。

多数のプレイヤーが集まるワールドボス戦など、エフェクトが画面を埋め尽くす場面では60FPS台まで落ち込むこともありますが、プレイの快適性を損なうほどではなく、高画質と高フレームレートを両立したリッチなゲーム体験が可能でした。

崩壊:スターレイル (Honkai: Star Rail)

映画的な演出のターン制バトルが魅力の『崩壊:スターレイル』では、パフォーマンスの安定性がゲームの世界への没入感を左右します。AQUOS R9は、この点において完璧な動作を見せてくれました。画質「最高」、フレームレート60FPS設定でプレイすると、戦闘中の必殺技演出から美しい街並みの散策まで、いかなる状況でもフレームレートはほぼ完全に60FPSで固定されます。パフォーマンスに揺らぎがなく、プロセッサにはまだ余裕さえ感じられました。

ウマ娘 プリティーダービー (Uma Musume Pretty Derby)

このプロセッサの性能の前では、本作の負荷は非常に軽いものです。育成パートやレースシーンはもちろん、このゲームで最も描画負荷が高いとされる、最大18人のウマ娘が一斉に歌い踊るウイニングライブにおいても、画質を「高」設定にした状態でフレームレートは全く揺らぐことなく、ゲームの上限である60FPSに完全に張り付いて動作します。キャラクター一人ひとりの細かな表情や衣装の動き、そして華やかなステージ演出の全てを、最高のグラフィック品質で全くカクつきなく楽しむことができます。

まとめ:ゲーム性能

AQUOS R9が搭載するSnapdragon 7+ Gen 3は、従来のミドルハイ向けプロセッサの常識を覆す、卓越したゲーム性能を備えています。『原神』や『Call of Duty: Warzone Mobile』のような極めて高いグラフィック性能を要求する最新の3Dゲームでも、一世代前のハイエンドスマートフォンに匹敵する、高画質かつ高フレームレートでの安定したプレイを実現します。

あらゆるジャンルのゲームを高水準で楽しみたいと考える多くのゲーマーにとって、フラッグシップモデルに迫る体験をより身近にする、非常にコストパフォーマンスの高い選択肢となるでしょう。

カメラ性能:AQUOS R9 ~全レンズ50MP化と光学式手ブレ補正が拓く、新たな表現力~

AQUOS R9 カメラ

ここでは、AQUOS R9のカメラ性能について、ハードウェアの構成からAI機能、そして実際の撮影で感じた画質や動画性能に至るまで、AQUOS R8との比較を交えながら徹底的にレビューします。

ハードウェア構成の大きな進化 – 全てがメインカメラ級へ

AQUOS R9のカメラは、前モデルAQUOS R8からの単なるマイナーチェンジではありません。最も大きな進化は、搭載されている3つのカメラすべてが約5030万画素の高画素センサーで統一されたことです 。AQUOS R8では標準カメラこそ高画素でしたが、広角は1300万画素、インカメラに至っては800万画素と、レンズを切り替えるたびに画質が落ちるのが明確な弱点でした 。しかしAQUOS R9では、友人とインカメラで記念撮影をしても、広大な風景を広角で切り取っても、メインカメラと遜色ない高精細な一枚が残せます。

さらに決定的な違いは、AQUOS R9の標準カメラに光学式手ブレ補正(OIS)が搭載された点です 。電子式手ブレ補正(EIS)のみだったAQUOS R8と比べ、物理的にブレを打ち消すOISの存在は、特に光量が少ない場面で絶大な効果を発揮します。薄暗いレストランでの料理撮影や、夜景を撮る際に、手ブレを恐れずシャッターを切れる安心感は、AQUOS R8では得られなかった大きなアドバンテージです。

AIがアシストする、賢いカメラ機能

AQUOS R9は、撮影をより簡単で楽しくする、ユニークなAI機能が強化されています。特に私が感動したのは、AQUOSとして新たに追加された「料理の影除去」機能です 。自宅の照明の下で料理の写真を撮ると、どうしても自分のスマートフォンや手の影が映り込んでしまいがちですが、AQUOS R9ではAIがそれを認識し、驚くほど自然に消してくれます。

また、AQUOS R8から引き継ぎ、さらに進化した「被写体追尾」機能も秀逸です 。公園で走り回る子供を撮影する際、遊具の陰に一瞬隠れてもAIが動きを予測してピントを合わせ続けてくれるため、決定的瞬間を逃しません。AQUOS R8もペット認識などに対応していましたが 、R9のAIはより撮影者の「こう撮りたい」という意図を賢くサポートしてくれる印象です。

実写レビュー:光と影が織りなす絵作りと、潜む課題

ライカ監修の「HEKTOR」レンズが描く世界は、AQUOS R8と同様に深みのある色表現が特徴ですが、AQUOS R9の絵作りはより鮮やかさを増した印象です 。晴れた日の風景写真は息をのむほど美しい一方、被写体によっては彩度が高すぎると感じることもありました。特に料理は、実際より黄色みが強く出てしまうことがあり、自然な色合いを求めるなら少し調整が必要かもしれません。

ポートレートモードでのボケ味は、被写体と背景の境界処理が自然で、一眼レフのような美しい写真が撮れることがあります。しかし、時としてボケが強すぎ、「合成写真のよう」に見えてしまうこともあり、ソフトウェアのチューニングにはまだ改善の余地を感じました。

そして、AQUOS R9のOISが最も活きたのが夜景撮影です。AQUOS R8に比べて明らかにブレが少なく、三脚なしでもシャープな夜景を撮影できました。ただし、街灯などの強い光源がある場面では、フレアやゴーストが出やすい傾向がある点は注意が必要です。

動画撮影:ポテンシャルと課題

動画性能については、まだ発展途上という印象が拭えません。被写体を際立たせる「シネマティックビデオ」機能は面白い試みですが 、最も重要な手ブレ補正が物足りなく感じました。光学式と電子式を組み合わせたハイブリッド手ブレ補正を搭載しているものの、歩きながら撮影すると画面の揺れが気になり、滑らかな映像とは言えませんでした。

動画の色合いも、静止画の鮮やかさとは対照的に、全体的に淡く、彩度に欠けるという評価に同意せざるを得ません。また、逆光にも弱く、明暗差の大きなシーンでは白飛びや黒潰れが起きやすいと感じました。今後のアップデートでの改善に期待したいところです。

AQUOS R9 のカメラ仕様、カメラ機能

カメラ仕様

  • メインカメラ(標準):有効画素数 約5,030万画素、F値1.9、1/1.55インチセンサー、光学式手ブレ補正(OIS)搭載
  • メインカメラ(広角):有効画素数 約5,030万画素、F値2.2
  • インカメラ:有効画素数 約5,030万画素、F値2.2
  • レンズ:ライカ監修「HEKTOR」レンズ

カメラ機能

  • AI被写体追尾
  • 料理の影除去
  • ナイトビデオ
  • シネマティックビデオ
  • ハイブリッド手ブレ補正

まとめ:カメラ性能

  • ハードウェアの進化: AQUOS R8の不均衡なカメラ構成から、標準・広角・インカメラ全てが約5030万画素に統一され、画質の死角がなくなった。
  • 手ブレ補正: AQUOS R8の電子式のみに対し、AQUOS R9は標準カメラに光学式手ブレ補正(OIS)を搭載。特に夜景撮影での成功率が大きく向上した。
  • AI機能: ペット追尾などが可能だったAQUOS R8のAIに加え、R9では「料理の影除去」など、より具体的で実用的な機能が追加された。
  • 静止画の画質: ポテンシャルは高いものの、彩度が高すぎる、ポートレートのボケが不自然になるなど、ソフトウェアのチューニングに起因する不安定さが見られた。
  • 動画性能: 手ブレ補正の効きが弱く、発色も淡白なため、静止画ほどの満足感は得られず、今後の改善が期待される。
  • 潜在的なリスク: 一部のユーザーからカメラレンズのコーティングが短期間で剥がれるという深刻な問題が報告されており、長期的な使用には懸念が残る。

オーディオ性能:AQUOS R9 ~AQUOS史上最高傑作と呼べる、劇的な音質の進化~

AQUOS R9 スピーカー

ここでは、AQUOS R9オーディオ性能に焦点を当て、特にスピーカーの音質がいかに進化したか、そしてワイヤレスオーディオの品質について、前モデルAQUOS R8との徹底比較を通じて、その魅力を詳しくレビューしていきます。

スピーカー性能:AQUOS R8の弱点を克服した、クリアでパワフルなサウンド

AQUOS R8を使っていて最も不満だった点の一つが、スピーカーの音質でした。「お粗末な篭り音」と評されることもあったそのサウンドは、ハイエンドモデルとして物足りなさを感じずにはいられませんでした。しかし、AQUOS R9はその悪評を完全に覆す、劇的な進化を遂げています。AQUOS史上最大サイズを謳うボックス構造のステレオスピーカーを搭載し、AQUOS R8と比較して音量は約2.5倍、低音域は約2倍にまで強化されました。

この違いは、音楽を再生した瞬間に明らかです。例えば、米津玄師の「KICK BACK」のようなベースラインが印象的な楽曲を聴くと、AQUOS R8では表現しきれなかった重低音が、AQUOS R9では豊かで迫力あるサウンドとして響き渡ります。音量を上げても音が歪むことなく、高音から低音までバランスの取れたクリアな音質は、まさに「圧倒的に高品位な音楽・動画視聴体験」という評価にふさわしいものです。AQUOS R8で気になった、音量を上げた際の本体背面の不快な振動も、R9では全く感じられませんでした。

ワイヤレスでも妥協しない、高音質な音楽体験

AQUOS R9は、ワイヤレスオーディオでも妥協がありません。ハイレゾ音源の再生が可能な「Hi-Res Audio Wireless」に準拠し、高音質コーデックであるQualcomm® aptX™ Adaptive AudioやLDACにも対応しています。これはAQUOS R8から引き継がれた強みであり、対応するワイヤレスイヤホンとの組み合わせで、その真価を発揮します。

実際にソニーの「WH-1000XM5」をLDACで接続し、Amazon Music HDでハイレゾ音源を試聴してみましたが、接続は非常に安定しており、CDを超える情報量のサウンドを細部まで楽しむことができました。ワイヤレスであることを忘れさせるほどの解像感とクリアさで、通勤中やカフェでの音楽鑑賞が、より一層豊かな時間になりました。

有線派には痛手、イヤホンジャックの廃止

AQUOS R9のオーディオ性能における唯一にして最大の変更点が、3.5mmイヤホンジャックの廃止です。AQUOS R8には搭載されており、有線イヤホン派のユーザーにとっては重要なポイントでしたが、R9ではその選択肢がなくなりました。お気に入りの高級有線イヤホンを持っているユーザーにとっては、これは明確なデメリットと言えるでしょう。

また、シャープ独自の音楽プレイヤーアプリがプリインストールされていない点も、少し寂しく感じます。音楽は自分でアプリを用意して楽しむというスタイルは今の主流ではありますが、ソニーのXperiaに搭載されている「Music」アプリのような、ハードウェアの性能を最大限に引き出すための純正アプリがあれば、という思いは残ります。

AQUOS R9 のオーディオ仕様

  • スピーカー: ステレオスピーカー(Box型)
  • ハイレゾ: ハイレゾ/ハイレゾワイヤレス対応
  • 対応コーデック: Qualcomm® aptX™ Adaptive Audio, LDACなど
  • イヤホンジャック: 非搭載

まとめ:オーディオ性能

  • スピーカー音質: AQUOS R8の「こもった音」から劇的に進化し、クリアでパワフル、そして豊かな低音を響かせるAQUOS史上最高レベルの音質を実現した。
  • 音量と迫力: AQUOS R8の約2.5倍の音量を実現し、映画や音楽を臨場感あふれるサウンドで楽しめるようになった。
  • ワイヤレスオーディオ: AQUOS R8同様、aptX AdaptiveやLDACといった高音質コーデックにしっかりと対応しており、ワイヤレスでも妥協のない音楽体験が可能。
  • イヤホンジャックの廃止: AQUOS R8には搭載されていた3.5mmイヤホンジャックが廃止された点は、有線イヤホンを愛用するユーザーにとって大きなデメリットとなる。
  • 総合評価: スピーカー性能が飛躍的に向上し、長年の「AQUOSの音は弱い」というイメージを完全に払拭。イヤホンジャックの廃止という大きな決断と引き換えに、本体だけで完結するオーディオ体験の質を極限まで高めた。

バッテリー性能:AQUOS R9 ~一日中安心して使える、スタミナ性能の向上~

ここでは、スマートフォンの生命線とも言えるバッテリー性能に焦点を当て、AQUOS R9がどれほどのスタミナを持っているのかをレビューします。容量の進化から実際のバッテリー持ち、充電速度、そして長期利用を見据えた機能まで、AQUOS R8との比較を交えながら、その実力を深掘りしていきます。

一日中安心して使える、スタミナ性能の向上

スマートフォンのバッテリー残量を気にしながら過ごす一日は、思いのほかストレスが溜まるものです。その点、AQUOS R9は、AQUOS R8の4,570mAhから5,000mAhへと増量された大容量バッテリーを搭載しており、日々の利用に絶大な安心感をもたらしてくれます 。AQUOS R8もバッテリー持ちには定評がありましたが、AQUOS R9はそれをさらに上回るスタミナを備えていると、使ってみてすぐに実感できました。

私の実際の使用体験では、平日の朝に100%の状態で家を出て、通勤中にニュースをチェックし、昼休みにはYouTubeを1時間ほど視聴。仕事の合間にSNSやメッセージのやり取りをしても、夜帰宅した時点でバッテリー残量は50%以上も残っていました。これなら、急な残業や夜の予定が入っても、モバイルバッテリーを探し回る必要はありません。

この優れたバッテリー性能は、YouTubeの連続視聴テストでも明らかです。同じ条件で2時間視聴した場合、AQUOS R8のバッテリー消費が17%だったのに対し、AQUOS R9はわずか9%に留まりました。これは、単純な容量アップだけでなく、最新CPUによる電力効率の改善も大きく貢献している証拠でしょう。

賢い充電機能と、ワイヤレス充電という選択肢

AQUOS R9の充電性能は、利便性とバッテリー寿命への配慮が両立されています。USB Power delivery Revision3.0に対応しており、30分間で約59%まで回復する急速充電が可能です。朝の忙しい時間に充電を忘れていたことに気づいても、身支度をしている間に、日中を乗り切るのに十分な量を充電できるのは非常に心強いです。ただし、0%から満充電までは約130分と、他社の最速モデルと比較すると少し時間がかかるため、この点は留意が必要です。

また、AQUOSシリーズの美点である、バッテリーの劣化を抑える「インテリジェントチャージ」機能も健在です。充電中の温度や電圧を監視し、バッテリーへの負荷を最小限に抑えてくれるため、2年、3年と長く使い続ける上での安心感が違います。一方で、AQUOS R8から引き続き、ワイヤレス充電に非対応である点は、ハイエンドモデルとして少し残念なポイントです。机の上の充電パッドに置くだけで充電できる手軽さに慣れているユーザーにとっては、物足りなさを感じるかもしれません。

AQUOS R9 のバッテリー仕様

  • 容量: 5,000mAh
  • 充電時間: 約130分(ACアダプターSH-AC05使用時)
  • 連続通話時間(静止時): VoLTE:約3,050分
  • 連続待受時間(静止時): LTE:約760時間
  • 対応急速充電規格: USB Power delivery Revision3.0
  • ワイヤレス充電: 非対応

まとめ:バッテリー性能

  • 容量と持続時間: AQUOS R8の4,570mAhから5,000mAhへと増量。日常的な使い方であれば、夜になっても50%以上の残量を維持できるほどの、卓越したバッテリー性能を誇る。
  • 電力効率: 最新CPUの恩恵もあり、動画再生時の消費電力がAQUOS R8から大幅に改善されており、非常に効率的。
  • 充電速度: 30分で約59%まで充電できる急速充電に対応し、短時間でのリカバリーが可能。ただし、満充電までの時間は最速クラスではない。
  • バッテリー寿命: バッテリーの劣化を抑える「インテリジェントチャージ」機能を搭載し、長期的な利用にも配慮されている。
  • ワイヤレス充電: AQUOS R8に引き続き非対応であり、ハイエンドモデルとしては惜しい点として残っている。

OSと機能:AQUOS R9 ~AIによる賢いアシストと、長期的な安心感~

ここでは、AQUOS R9ソフトウェアと機能面に焦点を当て、最新のOSと長期サポート、そしてAQUOS R8にはなかった画期的なAI機能が、日々のスマートフォン体験をどう変えるのかを詳しくレビューしていきます。

最新OSと長期サポートがもたらす、未来への安心感

スマートフォンの価値は、ハードウェアの性能だけでなく、いかに長く、安全に使い続けられるかという点も重要です。AQUOS R9は、最新のAndroid™ 14を初期搭載しており、購入したその日から最新の機能とセキュリティを享受できます。AQUOS R8がAndroid™ 13で登場したことを考えると、これは順当な進化です。

しかし、真に注目すべきは、そのサポート期間の長さにあります。AQUOS R9は、最大3回のOSバージョンアップと、発売日から5年間のセキュリティアップデートが保証されています。これは、Google PixelやSamsungのハイエンドモデルに匹敵する業界最高水準のサポートであり、「この一台を長く大切に使いたい」と考えるユーザーにとって、これ以上ない安心材料となるでしょう。

主役級の新機能、AIが要約する「伝言アシスタント」

AQUOS R9の機能面で最大の進化と言えるのが、AQUOSとして初めて搭載された生成AIによる「伝言アシスタント」です。これは、従来の留守番電話の概念を覆す画期的な機能です。AQUOS R8では、録音されたメッセージを最初から再生して聞く必要がありましたが、R9ではその手間が一切不要になります。

実際に試してみると、その便利さに驚きました。友人からの「今日の夜、飲みに行かない?場所は駅前の居酒屋で時間は19時頃で…」といった長めの伝言が、「【要約】今夜19時頃、駅前の居酒屋での飲み会のお誘い」というように、一目で要件が把握できるテキストで通知されます。音声を聞く時間がない時でも、重要な連絡をすぐさま確認できるこの機能は、まさに忙しい現代人のためのスマートな解決策です。

さらに磨きがかかった、便利な「AQUOSトリック」

AQUOSシリーズの魅力である、かゆいところに手が届く独自機能群「AQUOSトリック」は、AQUOS R9でも健在です。もちろん、日本のスマートフォンに必須とも言える

おサイフケータイ(FeliCa)機能も、AQUOS R8から引き続きしっかりと搭載しています 。そして、この便利な決済機能をさらに快適にするのが、AQUOS R8でも好評だった「Payトリガー」機能です 。レジ前で慌ててアプリを探す必要はもうありません。指紋センサーに指を置いたままにするだけで、ロック解除からSuicaやPayPayといった決済アプリの起動までが一気通貫で行えるこの機能は、一度使うと手放せなくなります。

その他にも、WEBサイトやSNSの長いページを自動でスクロールしてくれる「スクロールオート」や、画面の端を長押しするだけでスクリーンショットが撮れる「Clip Now」など、AQUOS R8から引き継がれた便利な機能が、日々のちょっとした面倒を解消してくれます 。

次世代規格に対応した、先進の通信性能

AQUOS R9は、目に見える機能だけでなく、通信性能という土台の部分でも大きな進化を遂げています。特筆すべきは、最新の無線LAN規格「Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)」にいち早く対応している点です 。まだ対応ルーターは少ないものの、将来的に家庭のネット環境をアップグレードした際に、その超高速・低遅延な通信性能を最大限に引き出せるというのは、長く使う上で非常に大きなアドバンテージです。

また、SIMの使い勝手も向上しています。物理的なnanoSIMに加え、オンラインで契約可能なeSIMにも対応し、2つの回線を同時に待ち受けできるデュアルSIM(DSDV)が可能です 。これにより、出張時には会社のnanoSIMを使いつつ、プライベートの連絡は個人のeSIMで受ける、といった使い分けがこの一台で完結します。さらに、最新のBluetooth 5.4に対応しているため、ワイヤレスイヤホンとの接続もより安定し、音途切れの心配なく音楽に集中できました。

スムーズで安心な生体認証

セキュリティの要である生体認証は、AQUOS R8と同様に、マスクに対応した顔認証と、電源ボタン一体型の指紋認証の両方に対応しています。指紋センサーの認証速度は非常に高速で、精度も高く、ストレスなくロックを解除できます。

ただし、その配置については好みが分かれるかもしれません。右手で持つ際には親指が自然に触れる位置にありますが、左手で操作しようとすると少し窮屈に感じることがありました。これはAQUOS R8と共通の点であり、デザインと操作性のトレードオフと言える部分です。

AQUOS R9 の主な便利機能

  • 伝言アシスタント: 生成AIが留守番電話の内容を要約してテキストで表示。
  • Payトリガー: 指紋センサーの長押しで、ロック解除から決済アプリまでをシームレスに起動。
  • おサイフケータイ: FeliCaを搭載し、各種電子マネーや交通系ICカードに対応 。
  • Clip Now: 画面の端を長押しするだけで簡単にスクリーンショットを撮影。
  • スクロールオート: WEBページやSNSなどを自動でスクロール。
  • インテリジェントチャージ: バッテリーの劣化を抑え、寿命を延ばす充電制御機能。
  • テザリングオート: 設定した場所から離れると、テザリングを自動でONにする。

まとめ:OSと機能

  • OSと長期サポート: Android™ 14を初期搭載し、最大3回のOSアップデートと5年間のセキュリティアップデートを保証。AQUOS R8を上回る長期的な安心感を提供する。
  • AI機能の進化: AQUOS R8にはなかった生成AIによる「伝言アシスタント」を新たに搭載。留守番電話の要件をテキストで要約してくれる、非常に実用的なキラー機能となっている。
  • 通信性能: 最新規格Wi-Fi 7にいち早く対応し、デュアルSIMもサポートするなど、将来を見据えた先進的な通信機能を備える。
  • 便利な独自機能: AQUOS R8でも好評だった「Payトリガー」やおサイフケータイといった「AQUOSトリック」を引き続き搭載し、高い利便性を維持している。
  • 生体認証: 高速かつ正確な指紋・顔認証に対応。ただし、センサーの物理的な配置はAQUOS R8から変わらず、持ち方によっては好みが分かれる。
  • 総合評価: AQUOS R8の優れた機能性を継承しつつ、革新的なAIアシスタント機能と業界最高水準の長期サポートを追加。より賢く、より長く安心して使えるスマートフォンへと正統進化した。

AQUOS R9 vs AQUOS R8 の違いを比較:進化したポイントと違いを徹底解説

ここでは、AQUOS R9と前モデルAQUOS R8のスペックを項目ごとに比較し、どのような点が進化し、何が変わったのかをコメント付きで分かりやすく解説します。

OS

  • AQUOS R8: Android™ 13
  • AQUOS R9: Android™ 14
  • 違い: AQUOS R9は、より新しいバージョンのOSを初期搭載しています。

サポート期間

  • AQUOS R8: 最大3回のOSバージョンアップ、5年間のセキュリティアップデート
  • AQUOS R9: 最大3回のOSバージョンアップ、5年間のセキュリティアップデート
  • 違い: どちらも業界最高水準の長期サポートを約束しており、長く安心して使える点は共通の強みです。

CPU(SoC)

  • AQUOS R8: Snapdragon® 8 Gen 2 Mobile Platform
  • AQUOS R9: Snapdragon® 7+ Gen 3 Mobile Platform
  • 違い: R9は戦略的にCPUのティアを変更しましたが、最新世代のアーキテクチャとAQUOS初のベイパーチャンバー冷却により、R8に匹敵する快適なパフォーマンスを発揮します 。

内蔵メモリ(RAM)

  • AQUOS R8: 8GB LPDDR5X
  • AQUOS R9: 12GB LPDDR5X(+最大8GBの仮想メモリ)
  • 違い: AQUOS R9はRAMが1.5倍に増量され、マルチタスク性能が大幅に向上しました 。

サイズと重量

  • AQUOS R8: 約159mm × 約74mm × 約8.7mm, 約179g
  • AQUOS R9: 約156mm × 約75mm × 約8.9mm, 約195g
  • 違い: AQUOS R9は少し短く、幅広くなった一方で、約16g重くなりました。R8の軽さは魅力でしたが、R9は機能を充実させた形です 。

ディスプレイ

  • AQUOS R8: 約6.39インチ, ピーク輝度1,300nit, 水滴型ノッチ
  • AQUOS R9: 約6.5インチ, ピーク輝度2,000nit, パンチホール
  • 違い: R9のディスプレイは、より大きく、屋外でも圧倒的に見やすい明るさを実現。デザインも没入感の高いモダンなものへと進化しました 。

カメラ

  • AQUOS R8: 標準50.3MP (EIS), 広角13MP, インカメラ8MP
  • AQUOS R9: 標準50.3MP (OIS), 広角50.3MP, インカメラ50.3MP
  • 違い: R9はカメラ構成を刷新。全てのカメラが高画素化され、特に待望の光学式手ブレ補正(OIS)搭載は、暗所撮影での大きなアドバンテージです 。

オーディオ

  • AQUOS R8: ステレオスピーカー, 3.5mmイヤホンジャック搭載
  • AQUOS R9: AQUOS史上最大サイズのBox型ステレオスピーカー, イヤホンジャック廃止
  • 違い: AQUOS R9はイヤホンジャックを廃止した代わりに、スピーカー音質が劇的に向上。R8の弱点を克服し、本体だけで迫力あるサウンドを楽しめるようになりました 。

通信

  • AQUOS R8: Wi-Fi 6/6E, Bluetooth 5.3
  • AQUOS R9: Wi-Fi 7, Bluetooth 5.4
  • 違い: AQUOS R9は次世代規格のWi-Fi 7にいち早く対応し、より将来性を見据えた仕様になっています 。

耐久性

  • AQUOS R8: MIL-STD-810G準拠(全13項目)
  • AQUOS R9: MIL-STD-810G/H準拠(全16項目)
  • 違い: R9は準拠項目が3つ増え、防湿や氷結にも対応。より過酷な環境でも安心して使えるタフさを身につけました 。

独自機能・AI

  • AQUOS R8: AQUOSトリック(Payトリガーなど)
  • AQUOS R9: AQUOSトリックに加え、生成AIによる「伝言アシスタント」を新搭載
  • 違い: AQUOS R9は、留守番電話をAIが要約してくれるという、非常に実用的で革新的な新機能が追加されました 。

まとめ:AQUOS R9とAQUOS R8の違い

AQUOS R9は、CPUのティアを戦略的に変更しつつも、RAM増量やベイパーチャンバーの採用で実用性能を確保。その上で、AQUOS R8の弱点であったディスプレイの明るさやスピーカーの音質を劇的に改善し、カメラには待望の光学式手ブレ補正を追加するなど、ユーザーの不満点を的確に解消してきました 。

AQUOS R8が「原石の刀」であったとすれば、R9はディスプレイやオーディオといった点を磨き上げ、AIという新たな機能を加えることで、誰の手にも馴染む「完成された刀」へと進化したと言えるでしょう 。

AQUOS R9のメリット・デメリット

ここでは、AQUOS R9を実際に使用して見えてきた、AQUOS R8から進化した点や、逆に惜しいと感じた点を「メリット」「デメリット」として整理し、購入を検討しているあなたのための最終判断材料を提供します。

【メリット】

メリット1:飛躍的に進化したディスプレイ

AQUOS R9のディスプレイは、AQUOS R8からあらゆる面で進化しています。ピーク輝度が1,300nitから2,000nitへと大幅に向上したことで、夏の強い日差しの下でも画面が驚くほど見やすくなりました。また、R8の水滴型ノッチと太いベゼルから、パンチホールと極細ベゼルに変わったことで、コンテンツへの没入感が格段に高まっています。

メリット2:AQUOS史上最高峰のスピーカー音質

AQUOS R8のスピーカーは「こもった音」と評されることもありましたが、R9ではその弱点を完全払拭。AQUOS史上最大サイズのボックススピーカーを搭載し、音量・低音ともにAQUOS R8の2倍以上にパワーアップしました。映画鑑賞や音楽鑑賞において、本体だけで臨場感あふれるサウンドを楽しめます。

メリット3:全てのカメラが高画質&光学式手ブレ補正

AQUOS R9は、標準・広角・インカメラの全てが約5030万画素に統一されました。広角やインカメラの画素数が低かったAQUOS R8とは異なり、どのカメラを使っても高精細な撮影が可能です。さらに、標準カメラには待望の光学式手ブレ補正(OIS)が搭載され、特に夜景など暗い場所での撮影成功率が大きく向上しています。

メリット4:AIによる革新的な「伝言アシスタント」

AQUOS R8にはなかった、AQUOS R9だけのキラー機能が生成AIによる「伝言アシスタント」です。留守番電話のメッセージをわざわざ再生しなくても、AIが内容を要約してテキストで通知してくれます。忙しい時に一目で要件を把握できるこの機能は、一度体験すると手放せなくなるほど便利です。

メリット5:ベイパーチャンバーによる優れた冷却性能

AQUOS R9は、AQUOSとして初めて「ベイパーチャンバー」を搭載し、冷却性能が大幅に向上しました。AQUOS R8がカメラリングを通じて放熱していたのに対し、より効率的な冷却システムを持つことで、長時間のゲームプレイや動画撮影でもパフォーマンスが安定し、不快な熱を持ちにくくなっています。

メリット6:安心の長期OS・セキュリティサポート

AQUOS R9は、最大3回のOSアップデートと5年間のセキュリティアップデートが保証されています。これは業界最高水準のサポートであり、AQUOS R8よりもさらに長く、安心して最新の状態で使い続けられることを意味します。

メリット7:貴重なmicroSDカードスロットを継続搭載

昨今のハイエンドモデルでは省略されがちなmicroSDカードスロットを、AQUOS R9はAQUOS R8から引き続き搭載しています。最大1TBまでのカードに対応し、高画質な写真や動画を容量を気にせず保存できるのは、クリエイティブな使い方をするユーザーにとって大きなメリットです。

【デメリット】

デメリット1:イヤホンジャックの廃止

AQUOS R9の最も大きなデメリットの一つが、AQUOS R8には搭載されていた3.5mmイヤホンジャックが廃止されたことです。お気に入りの有線イヤホンやヘッドホンを愛用しているユーザーにとっては、変換アダプタを用意するか、ワイヤレス製品への移行を迫られる大きな変更点です。

デメリット2:ワイヤレス充電に非対応

AQUOS R8から引き続き、AQUOS R9もワイヤレス充電には対応していません。同価格帯のハイエンドモデルでは標準機能となりつつあるだけに、充電パッドに置くだけの手軽さを求めるユーザーにとっては、物足りなさを感じるでしょう。

デメリット3:カメラ性能の不安定さと品質懸念

ハードウェアが大幅に進化した一方で、AQUOS R9のカメラはソフトウェアのチューニングに課題を残しています。撮影シーンによって彩度が高すぎたり、ポートレートのボケ味が不自然になったりすることがありました。また、一部のユーザーからはレンズのコーティングが短期間で剥がれるという深刻な品質問題も報告されており、長期的な使用には一抹の不安が残ります。

デメリット4:AQUOS R8より重くなった本体

AQUOS R8が約179gという軽さを誇っていたのに対し、AQUOS R9は約195gへと16g重くなっています。バッテリー容量の増加などを考えれば妥当な範囲ですが、AQUOS R8の軽快な持ち心地を気に入っていたユーザーは、手に取った際に少し重さを感じるかもしれません。

デメリット5:一部のトレンドAI機能が非搭載

「伝言アシスタント」という優れたAI機能を搭載する一方で、他社のハイエンドモデルに見られる「かこって検索」のような、より汎用的なトレンドのAI機能は搭載されていません。最新のAI機能を幅広く試したいユーザーには、少し物足りなく映る可能性があります。

AQUOS R9のスペック(仕様)一覧

  • ディスプレイ: 約6.5インチ Pro IGZO OLED (フルHD+ 1080×2340, ピーク輝度2000nit)
  • リフレッシュレート: 1~240Hz (可変駆動)
  • プロセッサ: Snapdragon 7+ Gen 3 (2.8GHz+2.6GHz+1.9GHz オクタコア, 4nm)
  • GPU: Qualcomm Adreno 732
  • RAM(メモリ): 12GB LPDDR5X
  • 拡張メモリ: +8GBで最大20GBまで(仮想メモリ)
  • ストレージ: 256GB UFS 4.0
  • 外部ストレージ: microSDXCカードで最大1TBまで
  • バッテリー: 5000 mAh
  • 充電: 急速充電(USB PD 3.0)、インテリジェントチャージ
  • 背面カメラ: 50.3MP + 50.3MP (標準+広角, ライカ監修HEKTORレンズ)
  • 前面カメラ: 50.3MP
  • ワイヤレス通信: Wi-Fi 7 (802.11be), Bluetooth 5.4
  • 衛星測位: GPS/Glonass/Beidou/Galileo/QZSS
  • NFC/おサイフケータイ: 対応 (FeliCa)
  • インターフェース: USB Type-C (DisplayPort 1.4対応)
  • スピーカー: BOX構造ステレオスピーカー
  • 防水/防塵: IPX5・IPX8 (お風呂防水対応) / IP6X
  • 耐久性: MIL-STD-810G/H準拠(全16項目)
  • 機能: 生成AIによる留守番電話の要約機能
  • 冷却: ベイパーチャンバー採用
  • 生体認証: 指紋認証、顔認証(マスク対応)
  • OS: Android 14 (OSアップデート最大3回, セキュリティアップデート最大5年)
  • サイズ: 約156mm × 約75mm × 約8.9mm
  • 重量: 約195g
  • カラー: グリーン、ホワイト
  • 5G通信: 対応
  • SIMカード: NanoSIM + eSIM (DSDV対応)

対応バンド:AQUOS R9

AQUOS R9」は5G通信に対応しています。

基本的には本体にSIMカードを入れて、APN設定を済ませると、通信できます。

SIMはNanoSIMと物理的なカードを必要としないeSIMに対応しています。

SIMフリーモデルは、auや楽天モバイルのSIMでも利用できます。

対応バンドは以下の通りです。

  • 5G NR sub6 n1 / n3 / n5 / n28 / n41 / n77 / n78 / n79
  • 4G FDD-LTE 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 13 / 17 / 18 / 19 / 20 / 21 / 66 TD-LTE 38 / 39 / 40 / 41 / 42
  • 3G WCDMA 1 / 2 / 4 / 5 / 8
  • 2G GSM 850 / 900 / 1800 / 1900

対応バンドの詳細

ドコモ回線

  • 5G: n78 / n79
  • 4G: B1 / 3 / 19 / 21 / 28 / 42
  • プラチナバンド: B19 / B28
  • この端末は、ドコモの主要な4Gおよび5Gバンドに完全に対応しています。特に、5Gの主要バンドであるn78と、他キャリアでは採用が少ないn79の両方に対応しているため、ドコモ回線における5Gエリアでの接続が期待できます。また、繋がりやすさを左右するプラチナバンドのB19にも対応しています。

au回線

  • 5G: n28 / n77 / n78
  • 4G: B1 / 3 / 18(B26含む) / 28 / 41 / 42
  • プラチナバンド: B18 / B26 / B28
  • この端末は、auの主要な4Gおよび5Gバンドに完全に対応しています。auが使用する5Gバンドn28、n77、n78をすべてカバーしており、広いエリアで5G通信が可能です。また、プラチナバンドであるB18/B26にも対応しているため、建物内や地下でも繋がりやすいです。

ソフトバンク回線

  • 5G: n3 / n28 / n77
  • 4G: B1 / 3 / 8 / 28 / 41 / 42
  • プラチナバンド: B8 / B28
  • この端末は、ソフトバンクの主要な4Gおよび5Gバンドに完全に対応しています。ソフトバンクの5Gバンドであるn3、n28、n77を網羅しており、快適な5G通信が利用できます。また、重要なプラチナバンドであるB8にも対応しているため、安定した通信が期待できます。

楽天モバイル回線

  • 5G: n77
  • 4G: B3 (自社回線) / B18 (パートナー回線)
  • プラチナバンド: B28 (自社プラチナバンド) / B18 (パートナー回線プラチナバンド)
  • この端末は、楽天モバイルの主要な4Gおよび5Gバンドに対応しています。自社回線の4GバンドB3と5Gバンドn77に対応しているため、楽天モバイルの自社エリアで通信が可能です。また、auのローミング(パートナー回線)で使われるB18にも対応しているため、楽天モバイルのエリア外でもau回線で通信をカバーできます。さらに、楽天モバイルが新たに獲得したプラチナバンドB28にも対応しているため、将来的なエリア拡大にも対応できます。

結論

この端末(AQUOS R9)は、バンド情報に基づくと、以下の通りです。

  • ドコモ、au、ソフトバンクの主要な4G/5Gバンドに完全に対応しており、それぞれのプラチナバンドもカバーしています。
  • 楽天モバイルについても、自社回線およびパートナー回線の主要なバンドに対応しており、将来的なプラチナバンドにも対応可能です。
  • 3G(WCDMA)は、サービスを提供しているドコモとソフトバンクで利用可能です。
  • 2G(GSM)は、現在日本ではサービスが提供されていません。

総合的に見て、この端末は日本の4キャリア全てで、通信上の問題なく快適に利用できる可能性が非常に高いと言えます。

ただし、モバイル通信を利用するには、自分のSIMがスマホ側のバンドに対応している必要があります。

こちらのページで対応しているかどうかを確認できます。

ドコモ、ソフトバンク、au、楽天モバイル回線の「対応バンド」を詳細にチェック!

AQUOS R9の評価

8つの基準で「AQUOS R9」を5段階で評価してみました。

項目別評価

画面の見やすさ:★★★★★
AQUOS R8から輝度が劇的に向上し、屋外での視認性は抜群です。極細ベゼルとパンチホールにより、没入感も飛躍的に高まりました。

スペック:★★★★☆
最新CPUはAQUOS R8に匹敵する快適な動作を実現し、メモリも12GBに増量。ベイパーチャンバー搭載で冷却性能も向上していますが、最上位CPUではない点で星4つとしました。

耐久性: ★★★★☆
MIL規格の準拠項目がAQUOS R8の13項目から16項目に増え、よりタフになりました。ただし、一部で報告されているカメラレンズのコーティング問題が、長期使用への懸念点として残ります。

デザイン:★★★★☆
AQUOS R8の中央カメラから、miyake design監修による洗練されたデザインに一新。個性的で上質な見た目ですが、R8より少し重くなった点は好みが分かれるかもしれません。

通信:★★★★☆
最新規格Wi-Fi 7にいち早く対応し、将来性も十分です。デュアルSIMとmicroSDカードを両立できる点も便利ですが、AQUOS R8にあったイヤホンジャックが廃止されたのは惜しい点です。

機能:★★★★☆
AQUOS R8の便利な機能はそのままに、AIによる革新的な「伝言アシスタント」が加わりました。ただし、他社に見られるトレンドのAI機能が一部非搭載なため、星4つとしました。

使いやすさ:★★★★☆
優れた基本性能と便利な独自機能で、全体的に非常に快適です。イヤホンジャックの廃止や、AQUOS R8と共通の側面指紋センサーの配置など、一部のユーザーにとっては慣れが必要です。

価格:★★★★☆
SIMフリーモデルは性能に対して非常にコストパフォーマンスが高いです。一方で、キャリア版は価格が上がるため、購入方法によって満足度が変わる可能性があります。

総評:★★★★☆

AQUOS R8の弱点を克服した、正統進化

AQUOS R9は、前モデルであるAQUOS R8のユーザーが感じていたであろう不満点を、的確に解消してきた「正統進化」モデルです。特に、屋外での視認性に課題があったディスプレイは劇的に明るくなり、物足りなさを感じたスピーカーはAQUOS史上最高とも言えるパワフルでクリアな音質へと生まれ変わりました。これだけでも、AQUOS R8から乗り換える価値は十分にあると感じさせます。

さらに、広角やインカメラの画質が低かったAQUOS R8の不均衡なカメラ構成を見直し、3つのカメラ全てを高画素化。待望の光学式手ブレ補正も搭載し、撮影体験の質を大きく向上させています。AQUOS初のベイパーチャンバー採用による冷却性能の強化も、パフォーマンスの安定に繋がり、R8で時折見られた熱への不安を払拭してくれました。

革新的なAI機能と長期サポートの安心感

AQUOS R9は、ハードウェアの進化だけでなく、ソフトウェアの面でも大きな魅力を加えています。その象徴が、AIによる「伝言アシスタント」機能です。留守番電話の内容を一目で把握できるこの機能は、多忙な現代人にとって画期的な利便性を提供します。また、最大3回のOSアップデートと5年間のセキュリティアップデートという長期サポートは、このスマートフォンを長く、安心して使い続けられるという大きな信頼を与えてくれます。

惜しまれる点と注意すべき課題

もちろん、全てが完璧ではありません。AQUOS R8に搭載されていた3.5mmイヤホンジャックの廃止は、有線イヤホン派のユーザーにとっては大きな決断を迫るものです。また、一部のユーザーから報告されているカメラレンズのコーティング剥がれの問題は、長期的な耐久性に対する懸念材料として残ります。これらのトレードオフを理解した上で、自身の使い方に合うかを判断する必要があります。

こんな人に最適

ではAQUOS R9はどんな人に最適であるといえるでしょうか?例えば、AQUOS R9は、特にAQUOS R8など過去のモデルを使用していて、ディスプレイやスピーカー性能に物足りなさを感じていたユーザーにとって、確かな進化を体感できる最適な一台です。

また、20万円クラスの最上位モデルには手が出しにくいものの、スマートフォンで動画や音楽を高品質で楽しみたいと考えている人にも、そのバランスの取れた性能は大きな魅力となるでしょう。さらに、「伝言アシ-スタント」のような日々の手間を解消してくれる賢い機能に魅力を感じ、OSやセキュリティの心配をせずに一つのスマートフォンを長く、安心して使い続けたいと願う人にも、このモデルは心からおすすめできます。

まとめ

総じて、AQUOS R9は尖った性能を追い求めるのではなく、日常的な使いやすさと将来にわたる安心感を高いレベルで両立させた、非常にバランスの取れた一台です。AQUOS R8からの確かな進化を体感できる、満足度の高いスマートフォンと言えるでしょう。この機会にぜひ購入を検討してみてください。

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AQUOS R9の価格・購入先

※価格は2025/07/23に調査したものです。価格は変動します。

※SIMフリーモデル「SH-M28」は2024年7月26日から発売されました。

COCORO STORE(ココロストア)

※シャープ公式通販/SIMフリーモデル

96,910 (税込)で販売されています。

COCORO STOREで「AQUOS R9」をチェックする

ドコモオンラインショップ

NTTドコモ版は「AQUOS R9 SH-51E」として7月12日に発売開始。

分割支払金月額2,678円 x 23回 + 残価55,440円 / 総額117,040円

ドコモオンラインショップで「AQUOS R9 SH-51E」をチェックする

ソフトバンクオンラインショップ

ソフトバンク版「AQUOS R9」として7月12日に発売開始。

機種代金

  • 1~12回2,652円/月、13~48回2,576円/月
  • 新トクするサポート(プレミアム)の早トクオプション適用で1~12回2,652円/月
  • 総額31,824円+別途 早トクオプション利用料 12,100円

ソフトバンクオンラインショップで「AQUOS R9」をチェックする

IIJmio

IIJmioにおけるAQUOS R9の価格は以下の通りです。

一括払い

  • のりかえ価格: 税込79,800円
  • 通常価格: 税込96,800円

24回払い

  • のりかえ価格: 税込3,326円/月
  • 通常価格: 税込4,038円/月

これはIIJmioのSIMとセットで契約した場合の端末価格です。別途、SIMの月額料金や初期費用がかかります。

IIJmioで「AQUOS R9」をチェックする

ECサイト

  • Amazonで94,580円、
  • 楽天市場で87,705円(送料無料)、
  • ヤフーショッピングで94,980円、

で販売されています。

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おすすめのライバル機種と価格を比較

AQUOS R9」に似た性能を持つスマートフォンも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。

AQUOS R10

シャープから発売された約6.5インチの5Gスマートフォンです(2025年7月10日発売)。

Android™ 15、Snapdragon® 7+ Gen 3 Mobile Platform、12GBメモリ、1,080×2,340 pxのPro IGZO OLEDディスプレイ、256GBまたは512GBストレージ、連続待受時間 約800時間(LTE)駆動する5,000mAhバッテリー、ライカカメラ社が監修した背面 約5,030万画素+約5,030万画素の2眼カメラ、前面約5,030万画素のフロントカメラ、フルメタルBOXスピーカーを搭載しています。

また、AI機能(電話アシスタント、迷惑電話対策機能、Glance AI for AQUOS、Google Geminiなど)、ピーク輝度3,000nit、1Hz〜240Hzの可変リフレッシュレート、ハイブリッド手ブレ補正(光学式+電子式)、14chスペクトルセンサー、立体音響技術 Dolby Atmos、8Way Audio(ワイヤレス接続時)、冷却システム(高熱伝導素材である銅ブロック)に対応。

UWB(超広帯域無線通信)、AQUOSトリック(Payトリガー、スクロールオート、Clip Now など)、おサイフケータイ、IPX5・IPX8 / IP6X防水防塵、MIL規格、最大2TBまでのストレージ拡張、顔認証(マスク対応)、指紋認証、USB Type-C、5G通信、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、GPSにも対応しています。

価格は、楽天市場で109,780円(送料無料)、ヤフーショッピングで109,780円(送料無料)、COCORO STORE(ココロストア)で99,770円~、です。

関連記事:AQUOS R10 徹底レビュー!R9との違いはどこ? 比較して評価

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AQUOS R9 Pro

シャープが開発した6.7インチの5Gスマートフォンです(2024年12月上旬以降に発売)。

Android 14、Qualcomm Snapdragon 8s Gen 3、Quad HD+のPro IGZO OLED液晶、12GB LPDDR5 メモリ、512GB UFS 4.0 ストレージ、背面 50.3MP + 50.3MP + 50.3MPの3眼カメラ、前面 50.3MPのフロントカメラを搭載しています。

また、電話アシスタント機能、Gemini(内蔵・電源キーで呼び出し)、放熱システム「デュアル・サーモマネジメント」、フルメタルBOXスピーカー、「8Way Audio」、「ブロードキャスト機能」、

リフレッシュレート 1~240Hz (可変)、急速充電、ワイヤレス充電、おサイフケータイ、IP68防水防塵、顔認証、画面内指紋認証、USB Type-C (OTG)、5G通信、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、GPSに対応しています。

価格は、楽天市場で183,303円(送料無料)、ヤフーショッピングで199,800円、、です。

関連記事:ライカ3眼「AQUOS R9 Pro」スマホとR8 Pro、R7を比較

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Google Pixel 9

Googleから発売された6.3インチの5Gスマートフォンです。Android 14、Google Tensor G4 チップ、12GB LPDDR5 メモリ、Actua(有機EL)液晶、128GB / 256GB UFS 3.1 ストレージ、4700 mAhバッテリー、背面50MP + 48MPのデュアルカメラ、前面10.5MPのフロントカメラ搭載で、

「Add Me」(一緒に写る)、AI機能、ステレオスピーカー、空間オーディオ、リフレッシュレート 最大 120 Hz (60~120 Hz)、おサイフケータイ、IP68防水防塵、45W急速充電、急速ワイヤレス充電(Qi 認証済み)、バッテリー シェア、ディスプレイ内指紋認証、顔認証、緊急 SOS、災害情報アラート、自動車事故検出、USB Type-C 3.2 (OTG)、5G通信、Wi-Fi 7、2×2 MIMO、Bluetooth 5.3、GPSに対応しています。

価格は、Amazonで95,500円(税込)、楽天市場で97,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで105,980円、AliExpressで192,097円、米国 Amazon.comで $942.50、です。

関連記事:Google Pixel 9徹底レビュー!Pixel 8との違い・AI機能・価格

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Galaxy S24 Ultra

サムスンから発売された6.8インチのAndroid 14 スマホです。Snapdragon 8 Gen 3、200MP 4眼カメラ、AMOLED 2X液晶 搭載で、Sペン、AI機能、IP68防水防塵、45W急速充電に対応しています。

価格は、Amazonで134,777円、楽天市場で148,575円(送料無料)、ヤフーショッピングで138,844円、AliExpressで97,542円、米国 Amazon.comで $1,105.27、です。

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他のシャープ AQUOS スマホと比較

他にもシャープのAQUOSスマホが販売されています。2025年、2024年モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。

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