ここでは、SIMカードで使われているドコモ回線、ソフトバンク回線、au回線、楽天モバイル回線について解説します。
スマホ・タブレットにSIMカードを入れるだけで通信できるとは限りません。通信するためには、タブレットの対応バンドとSIMカードの対応バンドが合っている必要があります。
SIMカードで使われている主な回線
SIMカードで使われている主な回線には、ドコモ回線、ソフトバンク回線、au回線、楽天モバイル回線があります。
格安SIMカード(MVNO)も上記のいずれかの回線を利用しています。たとえば、IIJmioのSIMカードはドコモ回線を使っています。
ドコモ回線
ドコモ回線とはNTTドコモの回線、およびNTTドコモから借りている回線のことを意味します。
ドコモ回線を使っている主なSIMには、NUROモバイル、LINEモバイル、mineo、BIGLOBE、 y.u mobile、DMMモバイル、IIJmio、イオンモバイルなどがあります。もちろん、ドコモのahamoもドコモ回線を使用しています。
5G通信
n28(700MHz~3.5GHz)、n78(3.6~3.7GHz)、n79(4.5~4.6GHz)、n257(27.40GHz~27.80GHz)
5Gの通信に対応している周波数帯は「Sub6」と呼ばれる低周波数帯と、ミリ波と呼ばれる高周波数帯の2つの帯域に分かれます。
Sub-6・・・n78(国際的に主要な5G通信の周波数帯)、n79(ドコモのみが対応している周波数帯)
ミリ波・・・n257(5Gらしい高速通信を実現する周波数帯)
自分のスマホの対応バンドがSub-6(n78、n79)、ミリ波(n257)に対応しているかどうかをチェックしましょう。
4G LTE通信
B1、B3、B19、B21、B28、B42
ドコモ回線は、メインの周波数 バンド1(2.1GHz)、大都市で使われる周波数 バンド3(1.8GHz)、プラチナバンド バンド19(800MHz)、地方で使う周波数 バンド21(1.5GHz)、バンド28(700MHz)、プレミアム4G バンド42(3.5GHz)になっています。
自分のスマートフォンのバンドが、ドコモ回線の4G LTE通信は日本全国で利用できるバンド1、 東京・名古屋・大阪の高速通信バンド3、地下や郊外でも繋がりやすいプラチナバンドの19に対応しているかどうかをチェックしましょう。
ソフトバンク回線(ワイモバイル回線)
ソフトバンクとワイモバイルは同じ回線を利用しています。
ソフトバンク回線を使った格安SIMにはワイモバイル、LINEMO、mineo(マイネオ)、NUROモバイル、QTモバイルなどがあります。
5G通信
n77 (4.0~4.1GHz)、n257 (29.1GHz~29.5GHz)
5Gの通信に対応している周波数帯は「Sub6」と呼ばれる低周波数帯と、ミリ波と呼ばれる高周波数帯の2つの帯域に分かれます。
Sub-6・・・n77(4.0~4.1GHz) ソフトバンクにおける5Gの主要周波数帯です。
ミリ波・・・n257(5Gらしい高速通信を実現する周波数帯)
自分のスマホの対応バンドがSub-6(n77)、ミリ波(n257)に対応しているかどうかをチェックしましょう。
4G LTE通信
Band 1 (2.1GHz)、Band 3 (1.7GHz)、Band 8 (900MHz)、Band 11 (1.5GHz)、Band 28 (700MHz)、Band 41 (2.5GHz)、Band 42 (3.5GHz)
ソフトバンク回線は主要な周波数|バンド1(2.1GHz)、大都市がメインの周波数|バンド3(1.8GHz)、プラチナバンド|バンド8(800MHz)、バンド11(1.5GHz)、バンド28(700MHz)、ソフトバンクエアー|バンド41(2.5GHz)に対応しています。
自分のスマホがメインとなる バンド1、エリアが広い元Emobile回線のバンドの3、通信エリアを広くカバーするプラチナバンドの8、モバイルWiFiやSoftbank Airなどに使われる 通信方式の異なるTDD-LTEのバンド41に対応しているかどうかをチェックしましょう。
au回線
au回線とはauの回線、およびauから借りている回線のことを意味します。
au回線を使っている格安SIM (MVNO)には、UQモバイル、povo、mineo、エキサイトモバイル、BIGLOBEモバイルなどがあります。
5G通信
Band n77 (4.0~4.1GHz)、Band n78 (3.4~3.7GHz帯)、Band n257 (27.8GHz~28.2GHz帯)
5Gの通信に対応している周波数帯は「Sub6」と呼ばれる低周波数帯と、ミリ波(n257)と呼ばれる高周波数帯の2つの帯域に分かれます。
auの場合は、「Sub6」のBand n77 (4.0~4.1GHz)、Band n78 (3.4~3.7GHz帯)、ミリ波の n257 に対応しています。
n77とn78はエリアは狭いですが高速な5G専用周波数帯として利用できます。また、ミリ波のn257はきわめて高速な通信を利用できますが、その分 エリアが極端に狭くなるというデメリットがあります。
4G通信
Band 1 (2.1GHz帯)、Band 3 (1.7GHz帯)、Band 11 (1.5GHz)、Band 18 (800MHz)、Band 26 (800MHz)、Band 28 (700MHz帯)、Band 41 (2.5GHz帯)、Band 42 (3.5GHz帯)
auは、主要な周波数 バンド1(2.1GHz)、バンド3(1.7GHz)、バンド11(1.5GHz)、プラチナバンド バンド18(800MHz)、プラチナバンド バンド26(800MHz)、プラチナバンド バンド28(700MHz)、WiMAX用の周波数 バンド41(2.5GHz)、高速通信可能な4G バンド42(3.5GHz)を利用できます。
自分のスマートフォンのバンドがauのバンドに対応しているかどうかをチェックしましょう。
楽天モバイル回線
楽天モバイル回線とは楽天モバイルの自社回線を意味します。2019年10月から楽天モバイルは携帯キャリアサービスを開始しました。それ以前はドコモ回線・au回線を用いたサービスを提供していました。
現在は自社回線のエリア拡大を進めており、国内のパートナー(ドコモ、au)回線エリアを自社回線によるサービスへと切り替えています。
5G通信
n77 (3.8~3.9GHz)、n257 (27.0GHz~27.4GHz)
5Gの通信に対応している周波数帯は「Sub6」と呼ばれる低周波数帯と、ミリ波と呼ばれる高周波数帯の2つの帯域に分かれます。
Sub-6・・・n77(3.8~3.9GHz) 楽天モバイルにおける5Gの主要周波数帯です。
ミリ波・・・n257(5Gらしい高速通信を実現する周波数帯)
楽天モバイルでは、Sub-6の n77 (3.8~3.9GHz)、ミリ波の n257 (27.0GHz~27.4GHz)に対応しています。
自分のスマホの対応バンドがSub-6(n77)、ミリ波(n257)に対応しているかどうかをチェックしましょう。
楽天モバイルの場合、n77とn257の両方に対応していれば問題なく使えます。
4G通信
Band 3、Band 18、Band 26
楽天モバイルはBand 3、Band 18、Band 26に対応しています。
Band 3・・・楽天モバイルの主要周波数帯
Band 18・・・auから回線を借りている周波数帯(ローミング)
Band 26・・・auから回線を借りている周波数帯(ローミング)
Band 26にはBand 18が含まれているため、どちらか一方に対応していれば使えます。
自分のスマホの対応バンドが、「Band 3、Band 18、Band 26」に対応しているかどうかチェックしましょう。
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