
2023年7月、クラウドファンディングサイト Indiegogoで中国 メーカーAYANEO (アヤネオ) が開発した新製品「AIR 1S」(エア 1エス)が発売されました(日本の発売日は2023年11月11日)。
Ryzen 7 7840Uを搭載した5.5インチのポータブルゲーミングPCです。
AYANEOからは2023年5月に「Air Plus」が発売され、「信じられないほど小型軽量で性能が高い!」と評判になりました。
新モデルはそのボディを受け継ぎつつ、さらに性能を強化しています。もちろん、原神などのゲームもプレイできますよ。
それでは早速どんなゲーム機なのか、そのメリットを確認していきましょう。
AYANEO AIR 1Sのメリット(魅力)
Ryzen 7 7840U プロセッサを採用
「AYANEO AIR 1S」は4nmプロセスで製造sれた8コア、16スレッド、最大5.1GHzのプロセッサ「Ryzen 7 7840U」を搭載し、Passmarkによるベンチマークスコアで約3万前後を記録しています。
このスコアはAMD Ryzen 7 7840HSとほぼ同じで、AMD Ryzen 9 6900HSプロセッサ(約2万4千)とインテル Core i7-12700H(約2万6千)よりもやや高いスコアになります。
同じプロセッサは「AYANEO 2S」、「AOKZOE A1 PRO」などにも搭載されています。
初代「AYANEO Air」はAMD Ryzen 5 5560U搭載で、PassmarkのCPUベンチマークで「17084」を記録し、2023年3月1日に発表された「AYA NEO Air Plus」はRyzen 7 6800U搭載でPassmarkのCPUベンチマークで「20578」を記録していました。
GPUの性能
また、GPUはAMD Radeon 780Mで、GeForce GTX 1650 Ti/RTX 2050と同等のグラフィック性能を発揮します。
性能的には人気のトリプルAゲームをプレイするには十分なスコアです。SteamなどのPCゲームはかなり快適に動作するはずです。
原神もプレイできる!
人気ゲーム「原神」は画質「最低」「低」で快適にプレイできます。画質を「中」「高」にするとカクつきが生じるのであまりおすすめできません。
フレームレートは50 FPS 前後です。
また、冷却システムを搭載しているため、本体が熱くなりすぎることはありません。
5.5インチのAMOLED ディスプレイ
「AYANEO AIR 1S」は5.5インチで解像度1920×1200ドットのAMOLEDディスプレイを搭載。ピクセル密度404 ppiの明るく高精細な液晶で、豊かな色再現が可能なsRGB 185%、Adobe RGB カバー率 96%、99% DCI-P3にも対応しています。
一方、「ROG ALLY」は7インチで解像度1920 x 1080 ドットのIPS タッチスクリーンを搭載しています。「GPD WIN 4」は6インチで解像度1980×1080(1280×720互換) ドットのディスプレイを搭載しています。「AOKZOE A1 PRO」は8インチで解像度1920×1200ドットのIPSディスプレイを搭載しています。
高精度なマスターコントローラーを採用
「AYANEO AIR 1S」は8つの機能を備えた「マスターコントローラー」を搭載。ホール効果を採用した小型ジョイスティックとより精密で正確なコントールが可能なホールトリガーを搭載し、高精度な操作が可能になっています。
一方、「ROG ALLY」はホールトリガーやマクロキーで快適に操作できます。「GPD WIN 4」は高レスポンスで操作できる「ALPSダブル3D大型ジョイスティック」、カスタマイズ可能な「バックキー」、27度の傾斜角度で微妙な操作も可能な「トリガーボタン」で快適に操作できます。「AOKZOE A1 PRO」はドリフトやデッドゾーンがない高精度なホールジョイスティックや8.5mmのフルリニアトリガー搭載で快適に操作できます。
LPDDR5X メモリでスムーズに動作
「AYANEO AIR 1S」はLPDDR5X規格のメモリを16GB/32GB搭載しています。
一方、「ROG ALLY」は16GB LPDDR5 (6400規格)メモリを搭載し、スムーズに動作します。「GPD WIN 4」はLPDDR5規格のメモリを16GB/32GB搭載し、スムーズに動作します。「AOKZOE A1 PRO」は32GB/64GB LPDDR5Xメモリ搭載で遅延なくスムーズに動作します。
大容量 M.2 SSDストレージ
「AYANEO AIR 1S」はPCle 接続のM.2 SSDストレージを512GB/1TB/2TB/4TB 搭載しています。
一方、「ROG ALLY」は256GB/512GB PCIe 4.0 NVMe M.2 SSD (2230) ストレージを搭載しています。「GPD WIN 4」はPCIe 4.0規格のM.2 SSD 1TB/2TBを搭載しています。「AOKZOE A1 PRO」はM.2 2280 512GB/1TB/2TB ストレージを搭載しています。
10050mAh バッテリで65W PD急速充電
「AYANEO AIR 1S」は10050mAh(38Wh)バッテリーを搭載し、長時間の駆動が可能。USB 4.0 Type-Cポートを利用した65W PD急速充電も利用できます。
一方、「ROG ALLY」は40WHrsバッテリー搭載で65W急速充電に対応しています。「GPD WIN 4」は45.62Whバッテリー搭載で65W急速充電に対応しています。「AOKZOE A1 PRO」は65Wh (17100mAh)バッテリー搭載で65W GaN PD急速充電に対応しています。
Wi-Fi 6e、Bluetooth 5.2に対応
「AYANEO AIR 1S」は2.4GHz帯・5GHz帯・6GHz帯の3つの帯域が利用できる「Wi-Fi 6e」とBluetooth 5.2によるワイヤレス接続に対応しています。
一方、「ROG ALLY」と「AOKZOE A1 PRO」はWi-Fi 6e、Bluetooth 5.2に対応しています。「GPD WIN 4」はWi-Fi 6、Bluetooth 5.2に対応しています。
2つのType-C 4.0ポートを搭載
「AYANEO AIR 1S」は2つのType-C 4.0ポートを搭載し、4K映像出力や最大40Gbpsの高速データ転送、USB PD給電を利用できます。
一方、「ROG ALLY」は1つのUSB Type-C (USB 3.2 Gen2、DisplayPort™ 1.4) ポートを搭載しています。「GPD WIN 4」は1つのUSB 4.0 (40Gbps)ポートと1つのUSB 3.2 Gen 2 Type-C(フル機能/10Gbps)ポートを搭載しています。「AOKZOE A1 PRO」は2つのType-C 4.0ポートを搭載を搭載しています。
デュアル ステレオスピーカーで音がいい
「AYANEO AIR 1S」は高音質なステレオスピーカーを搭載しています。
一方、「ROG ALLY」はスマートアンプ内蔵のデュアル ステレオスピーカー搭載でDolby Atmosサウンドに対応しています。「GPD WIN 4」はドイツAAC社のスーパーリニアステレオスピーカーを2つ搭載し、低ノイズでバランスのとれたクリアなサウンドが楽しめます。「AOKZOE A1 PRO」は本体の前面にデュアルステレオスピーカーを搭載し、臨場感あふれる3Dサラウンドサウンドでゲームを楽しめます。
冷却システムを搭載
「AYANEO AIR 1S」はターボ クーリングファン採用でTDP 20W-25Wで駆動する冷却システムを搭載しています。
一方、「ROG ALLY」はデュアルファンやROGダストフィルター、0.1mmの極薄フィンを採用した強力な冷却システムを搭載しています。「GPD WIN 4」は大型ファン+デュアルヒートパイプ採用の冷却システムを搭載しています。「AOKZOE A1 PRO」は冷却システムを搭載し、PCグレードの冷却ファン、純銅製冷却フィン、2つの純銅製ヒートパイプを用いて強力に冷却できます。
2つのジャイロセンサーとX軸 ライナーモーター
「AYANEO AIR 1S」は傾きを検知するデュアルジャイロセンサー搭載で、臨場感のあるバイブレーション効果をもたらす X軸 ライナーモーターにも対応しています。
一方、「ROG ALLY」は傾きを検知する6軸ジャイロに対応しています。また、HDハプティクスに対応し、臨場感のあるバイブレーション効果でゲームを楽しめます。「GPD WIN 4」は振動の強さを調整できる「デュアルモーター」、傾けて操作できる「6軸ジャイロセンサー」に対応しています。「AOKZOE A1 PRO」は6軸ジャイロセンサーとデュアル ライナー バイブレーションモーターに対応しています。
厚さ21.6mm、重さ約450g・レトロパワー
「AYANEO AIR 1S」は厚さ21.6mm、重さ約450gで、オーロラ ホワイト、ポーラー ブラック、レトロ パワーの3色カラーを用意しています。
一方、「ROG ALLY」は厚さ2.12 ~ 3.24 cmで重さ608gの薄型軽量デザインでホワイトカラーを用意しています。「GPD WIN 4」は厚さ28mmで重さ約598gの小型軽量ボディで、オールブラック、ホワイトの2色カラーを用意しています。「AOKZOE A1 PRO」は厚さ40mmで重さ729gの薄型軽量デザインで、ホワイト、ブルーの2色カラーを用意しています。
Windows 11 HomeでAYA Space 2も使える
「AYANEO AIR 1S」はOSにWindows 11 Homeを搭載。独自のハンドヘルド管理ソフトウェア「AYA Space 2.0」、ワンクリックでアクセスできる「カスタマイズボタン」、ワンタッチで設定を変更できる「Quick Tool 2.0」、FPS、もしくはTDPの性能を一時的に向上させる「パフォーマンスシーンモード」(Performance Scene Mode)なども利用できます。
一方、「ROG ALLY」はWindows 11 Home搭載で「Armoury Crate SE」などの独自の機能が使えるようになっています。「GPD WIN 4」はWindows 11 Homeを搭載しています。「AOKZOE A1 PRO」はWindows 11 Home搭載でSteamゲームに対応しています。
AYANEO AIR 1Sのデメリット
「AYANEO AIR 1S」のデメリットを紹介します。
指紋認証に対応していない
「AYANEO AIR 1S」は指紋認証に対応していません。
一方、「ROG ALLY」は指紋認証に対応し、タッチするだけで安全かつスピーディにログインできます。「GPD WIN 4」と「AOKZOE A1 PRO」は指紋認証に対応していません。
高リフレッシュレートに対応していない
「AYANEO AIR 1S」はより滑らかに映像を再生できる高リフレッシュレートに対応していません。60Hzリフレッシュレート対応です。
一方、「ROG ALLY」はリフレッシュレート 120Hzに対応しています。「GPD WIN 4」はリフレッシュレート 60Hz/40Hzに対応しています。「AOKZOE A1 PRO」は60Hzリフレッシュレートに対応しています。
ベンチマークを比較
「AYANEO AIR 1S」と「ROG ALLY」、「GPD WIN 4」、「AOKZOE A1 PRO」のベンチマーク スコアを比較してみました。
「AYANEO AIR 1S」
<CPU> Ryzen 7 7840U
Passmarkによるベンチマークスコアは約30,000前後
Cinebench R23によるベンチマークスコアはシングルコアで「1756」、マルチコアで「14730」。
Geekbench 5によるベンチマークのスコアはシングルコアで「1917」、マルチコアで「9977」。
iGPU-FP32パフォーマンス(単精度GFLOPS)で「4860」
<GPU> Radeon 780M
3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアは約「9000」。
※GeForce GTX 1650 Ti/RTX 2050相当のグラフィック性能を発揮
「ROG ALLY」
<CPU> Ryzen Z1 Extreme
Passmarkによるベンチマークスコアは約「24000」前後(CPU)。
Geekbench 5によるベンチマークのスコアはシングルコアで「1917」、マルチコアで「9977」。
<GPU> AMD Radeon™ Graphics (AMD RDNA™ 3)
3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアは約「9000」。
<CPU> AMD Ryzen Z1
Passmarkによるベンチマークスコアは約「22000」前後(CPU)。
Geekbenchによるベンチマークのスコアはシングルコアで「1869」、マルチコアで「8853」。
<GPU> AMD Radeon™ Graphics (AMD RDNA™ 3)
3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアは約「8000」。
「GPD WIN 4」
<CPU> AMD Ryzen 7 6800U
Passmarkによるベンチマークスコアは「20553」(CPU)。
<GPU> AMD Radeon 680M
3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアは「6026」。
「AOKZOE A1 PRO」
<CPU> Ryzen 7 7840U
Passmarkによるベンチマークスコアは約30,000前後
Cinebench R23によるベンチマークスコアはシングルコアで「1756」、マルチコアで「14730」。
Geekbench 5によるベンチマークのスコアはシングルコアで「1917」、マルチコアで「9977」。
iGPU-FP32パフォーマンス(単精度GFLOPS)で「4860」
<GPU> Radeon 780M
3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアは約「9000」。
※GeForce GTX 1650 Ti/RTX 2050相当のグラフィック性能を発揮
AYANEO AIR 1Sのスペック
- ディスプレイ 5.5インチ、解像度1920×1080ドットのAMOLED(アクティブマトリクス式有機 EL)
※404 ppi/185% sRGB/96% Adobe RGB カバー率/99% DCI-P3/109% NTSC/コントラスト比100000:1 - プロセッサ AMD Ryzen 7 7840U
※4nm/8コア/16スレッド/最大5.1GHz/Zen 4 - GPU AMD Radeon 780M (12コア,2700 MHz, RDNA 3)
- RAM(メモリ) 16GB/32GB LPDDR5X
- ストレージ 512GB/1TB/2TB/4TB M.2 2280 PCle SSD
- 拡張ストレージ M.2 2280で最大4TBまで
- バッテリー 10050mAh(38Wh)
- 充電 65W PD急速充電
- カメラ なし
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 6e、Bluetooth 5.2
- インターフェース Type-C 4.0 ×2 (DP映像出力/PD映像出力/データ転送) 、TF カードスロット ×1、3.5mmヘッドホンジャック ×1
- センサー デュアルジャイロスコープ
- スピーカー デュアル ステレオスピーカー
- 冷却システム ターボ クーリングファン、クーリングフィン、TDP 20W-25W
- 操作 マスターコントローラー、ホールセンサー ジョイスティック、ライナー ホールトリガー
- 振動 X軸 ライナーモーター
- OS Windows 11 Home 64bit + AYA Space 2
- サイズ 約224 x 89.5 x 21.6 mm
- 重量 約450 g
- カラー オーロラ ホワイト/ポーラー ブラック/レトロ パワー
評価
「AYANEO AIR 1S」の評価を紹介します。
スペック:★★★★★
通信:★★★★
機能:★★★★★
デザイン:★★★★
使いやすさ:★★★★★
価格:★★★★
<総合評価>
最も軽量なAYANEO Airシリーズの最新モデルになります。2022年9月に発売された初代「AYANEO Air」、2023年3月に発表された「AYA NEO Air Plus」よりもスペックが高く、使いやすい機能も豊富に搭載されています。
注目のプロセッサはRyzen 7 7840Uです。「AOKZOE A1 PRO」や「AYANEO 2S」などにも搭載されていたプロセッサですが、長らくPassmarkのCPUベンチマークスコアが不明で、やや謎の残るCPUでした。
しかし、最近、デスクトップPCに搭載される「AMD Ryzen 7 7840HS」プロセッサと性能がほぼ同じであることが判明。PassmarkのCPUベンチマークは約3万前後となり、「ROG ALLY」が搭載するRyzen Z1 Extreme(約2万4千)よりも高いことが明らかになりました。
GPUのRadeon 780MはGeForce GTX 1650 Ti/RTX 2050相当のグラフィック性能で、こちらも「ROG ALLY」よりもやや高いグラフィック性能です。
また、8つの機能を備えた「マスターコントローラー」、ホール効果を採用した小型ジョイスティック、ホールトリガー搭載で高精度な操作が可能。独自のハンドヘルド管理ソフトウェア「AYA Space 2.0」やワンクリックでアクセスできる「カスタマイズボタン」、設定をすばやく変更できる「Quick Tool 2.0」など便利な機能も豊富に搭載されています。
ただし、ディスプレイのサイズは5.5インチになります。6インチの「GPD WIN 4」よりも小さいので、あくまで小型軽量を重視したモデルであることをおさえておきましょう。
「AYANEO AIR 1S」の発売時の価格は110,706円~(7840U+16G+512Gモデル・Indiegogo)。
「GPD WIN 4」よりも約3万円安い価格でお買い感がありますね。小型軽量でパワフルに動作するポータブルゲーミングPCを探している人におすすめです。
AYANEO AIR 1Sの価格・購入先
「AYANEO AIR 1S」は、
Amazonで129,800円、
楽天市場で146,680円、
ヤフーショッピングで139,800円、
で販売されています。
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