2画面「AYANEO Flip DS」で楽しさは倍増するのか? 最新 ポータブルゲーミングPCと比較してその性能をさぐっていきます。
※製品の発送は6月下旬になります。
※本ページはプロモーション(広告)を含んでいます。
「AYANEO Flip」が発売開始!
2024年3月29日、ポータブルゲーミングPCの開発を手掛ける中国メーカーAYANEO (アヤネオ) から「AYANEO Flip DS」が発売されました。
7インチのメインディスプレイの他に 3.5インチ のサブディスプレイを搭載し、上下 2画面で使えるようになっています。
また、パワフルな Ryzen 7 7840U プロセッサやホール効果を用いたトリガーなども搭載されており、ハイエンドなゲーミングPCとしても注目です。
前モデルには2023年11月に発売されたRyzen 7 7840U搭載の6型「AYANEO SLIDE」(アヤネオ スライド)があります。
この携帯ゲーム機は「物理キーボード付きで、タイピングが快適」、「スライド機構で画面を見やすく調整できる」と評判でした。
新モデルは2つのスクリーンを利用して、ニンテンドーDSゲームも快適にプレイできることで話題になっています。
もちろん、エミュレーターを使って、ニンテンドー3DSのゲームも快適にプレイできますよ。
それでは早速、どんなポータブルゲーミングPCなのか、その特徴(メリット)をくわしく見ていきましょう。
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公式サイト:AYANEO FLIP DS | AYANEO 日本公式サイト
2画面で楽しさは確実に倍増する
「AYANEO Flip DS」の最大の魅力は上下 2画面で使えることです。上側にある7インチのメインディスプレイは主にゲームの表示用ですが、下の画面はそれ以外の用途で自由に使えます。
例えば、ゲームをプレイしながら、ネットで攻略法を調べたり、操作方法を調べたり、友人とチャットしたりできます。従来の1画面のゲーム機では、ゲームを一度中断しなければならず、それが非常に面倒でした。
しかし、「AYANEO Flip DS」の場合はそのような時間と労力のロスがなくなり、よりスムーズに、より快適にゲームを楽しめるようになっています。
2画面のメリットを深堀り!
「AYANEO Flip DS」の2画面はどのように活用できるのでしょうか?2つの画面を活用した使い方をもっとくわしく見ていきましょう。
1.「情報」を見ながらプレイできる!
ゲーム中にマップを見たり、攻略情報をみたりすると、一時的にゲームが中断され、再度再開する手間がかかります。しかし、AYANEO Flip DSなら、そのような手間が全く不要です。サブスクリーンに攻略サイトやマップを表示しておくことで、ゲームを中断することなく必要な情報を得られます。
2.ゲーム内の「情報」を常時表示できる!
サブスクリーンにゲームに必要な情報を常時表示することが可能です。これにより、例えば、RPGゲームでキャラクターのステータスやインベントリを常時表示したり、レースゲームでコースマップや順位を常時表示したりできます。
3.複数アプリを同時に使用できる!
ゲームをプレイしながら、サブスクリーンで動画を視聴したり、SNSをチェックしたりすることができます。また、ゲームの攻略情報を調べながらプレイしたり、ボイスチャットで仲間と会話しながら協力プレイを楽しむことも可能です。
4.操作性が格段に向上する!
一部のゲームでは、サブスクリーンをタッチパッドや追加ボタンとして使用することができます。例えば、原神(Genshin Impact)では、キャラクターの切り替えや元素スキルの発動をサブスクリーンで行うことで、より快適にプレイできます。また、Cyberpunk 2077では、サブスクリーンにハッキングツールや武器のショートカットを配置することで、よりスムーズな戦闘が可能になります。
2画面を利用して3DSゲームを楽しむ方法
「AYANEO Flip DS」は2つのスクリーンがあるため、それを利用して任天度3DSのゲームをプレイすることができます。
2画面を搭載しているので、3DSのゲームを本来の画面レイアウトでプレイすることができるのが魅力ですね。
では、以下でその方法を解説します。
まず、前提となる基本的な知識ですが、
AYANEO Flip DSはWindowsベースの携帯型ゲーミングPCなので、基本的にWindowsのエミュレーターを利用する必要があります。
Androidのエミュレーターアプリは使えないので、気をつけてください。
では3DSのゲームをプレイするための、Windowsのエミュレーターはどのようなものがあるのでしょうか?
調べてみたら、該当するものが一つありました。それは「Citra」です。
Citraとは?
Citraは、Nintendo 3DS(ニンテンドー3DS)のエミュレーターで、PC上で3DSゲームをプレイできるソフトウェアです。Citraはオープンソースで、無料で使用でき、Windows、macOS、Linuxといった多くのプラットフォームに対応しています。
Citraを使う方法は?
Citraの公式サイトから最新版をダウンロードして、AYANEO Flip DSにインストールしてください。
3DSのゲームROMを用意します。通常は3DSのゲームカートリッジから吸い出しますが、面倒な場合はAmazonやAliExpressで購入しましょう。
Citraを起動し、メニューから「ファイル」>「ゲームを読み込む」を選択して、入手したゲームROMを指定します。
Citraの設定で、解像度やグラフィック設定などを調整して、AYANEO Flip DSの2画面に最適な表示になるように設定します。
設定が完了したら、ゲームをプレイすることができます。
Citraは、まだ開発中のエミュレーターなので、すべての3DSのゲームが正常に動作するとは限りませんが、ほぼすべてプレイ可能です。
RetroArchを利用する方法もあり
様々なゲーム機のエミュレーターのコアをまとめて管理できるフロントエンド「RetroArch」(レトロアーチ)を利用してニンテンドー3DSゲームをプレイすることも、もちろん可能です。
<RetroArchで3DSのゲームをプレイする手順>
1.RetroArchの公式サイトから最新版をダウンロードして、AYANEO Flip DSにインストールしてください。
2.RetroArchを起動し、「オンラインアップデーター」>「コアアップデーター」からCitraコアをインストールします。
3.3DSのゲームROMを用意します。
4.RetroArchでゲームROMを読み込む: RetroArchを起動し、「コンテンツを読み込む」>「コンテンツを選択」から入手したゲームROMを指定します。
5.RetroArchの設定で、解像度やグラフィック設定などを調整して、AYANEO Flip DSの2画面に最適な表示になるように設定します。
設定が完了したら、ゲームをプレイすることができます。AYANEO Flip DSの2画面を活用して、3DSのゲームを快適にプレイしましょう。
Ryzen 7 搭載の本格派ゲーム機になる
「AYANEO Flip DS」は2画面で使えることだけが魅力ではありません。AMD Ryzen 7 7840U プロセッサはNPU「Ryzen AI」を内蔵した高性能なプロセッサで、第13世代のインテル Core i7-13620H プロセッサにも負けないほど高速に動作します。
それに加えて、CPU内蔵GPUの Radeon 780M グラフィックスは、グラフィックカードなしでも負荷の高いPCゲーム「アーマード・コア6」などが動作するほど、高いグラフィック性能を発揮します。
さらにOCuLink ポートを利用して外付けのGPUボックスを利用すれば、プレイできないPCゲームがなくなり、ハイエンドなゲーミングPCと同等の性能を発揮できるようになります。
長持ちバッテリで冷却性能も高い
長時間 ゲームを楽しむにはバッテリー駆動時間が重要になります。「AYANEO Flip DS」は45Whバッテリーを搭載し、一般的なPCゲームで3~6時間 駆動できるため、バッテリー切れの心配は不要です。また、万が一、バッテリーが切れたとしても、USB4 Type-C ポートを利用したPD 急速充電ですぐにバッテリーを回復できます。
また、長時間のプレイでも高熱化しない冷却システムを搭載している点も大きな魅力です。「AYANEO Flip DS」はVC放熱板技術とPCサイズの放熱ファンを組み合わせた高い放熱性能で、最大TDP(消費電力)28Wで安定して動作します。
プロ納得の高い操作性
プロフェッショナルなゲーマーも納得するほどの高い操作性を持っていることも大きなメリットです。
具体的には、ホール効果を採用した高精度なジョイスティックとトリガーボタンを採用し、上位機種と同じドリフトしにくい高精度なマスターコントローラーに対応。
ABXYボタン、Dパッド、カチカチと心地いい音がなる「メタルドームボタン」を採用したショルダーボタン、光学式フィンガーマウスも備えるなど、卓越した操作性を備えています。
公式ページ:AYANEO Flip DS | AYANEO 日本公式サイト
https://www.aya-neo.jp/ayaneo-flip-ds
ベンチマークを比較
「AYANEO Flip DS」は4nmプロセスで製造された8コア、16スレッド、最大5.1GHzの「Ryzen 7 7840U」プロセッサを搭載し、PassmarkのCPUベンチマークスコアで「25232」、Geekbench 6によるベンチマークのスコアでシングルコア「2085」、マルチコア「8590」を記録しています。
※Ryzen 7 8840U搭載モデルも発売されます。
他モデルとCPU性能を比較
「MSI Claw A1M」・・・Intel Core Ultra 7 155H プロセッサ搭載でPassmarkによるCPUベンチマークで「24372」、Geekbench 6によるベンチマークのスコアでシングルコア 約「2294」、マルチコア 約「12749」を記録しています。
「GPD WIN 4」(2024)・・・4nmプロセスで製造された8コア、16スレッド、最大 5.1GHz駆動の「AMD Ryzen 7 8840U」プロセッサを搭載し、PassmarkによるCPUベンチマークで「25039」、Geekbench 6 によるベンチマークのスコアでシングルコア 約「2477」、マルチコア 約「9132」を記録しています。
「Lenovo Legion Go」・・・4nmプロセスで製造された8コア、16スレッド、最大5.10 GHz駆動の「Ryzen Z1 Extreme」プロセッサを搭載し、PassmarkによるCPUベンチマークスコアで「26037」、Geekbench 6 によるベンチマークのスコアでシングルコアで「2217」、マルチコアで「9655」を記録しています。
「AYANEO Flip DS」のグラフィック性能
GPUは AMD Radeon 780M で、3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアで約「8000」前後を記録しています。
他モデルとグラフィック性能を比較
「MSI Claw A1M」・・・GPUは Intel Arc graphicsで、3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアで約「25000」を記録しています。
「GPD WIN 4」(2024)・・・GPUは AMD Radeon 780M で、3DMark Fire Strike [DX11_1920x1080] によるグラフィックスコアで約「8000」前後を記録しています。
「Lenovo Legion Go」・・・GPUには RDNA 3アーキテクチャ採用の AMD Radeon グラフィックスを採用し、3DMark Fire Strikeによるグラフィックスコアで約8000前後を記録しています。
ゲーム性能
「Ryzen 7 7840U」プロセッサは人気のPCゲームで高フレームレートで動作することが確認されています。
コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア 2・・・・「123 FPS」(28W)
原神・・・「61 FPS」(15W)
グランド・セフト・オート V・・・「92 FPS」(15W)
Forza Horizon 5・・・「110 FPS」(15W)
バトルフィールド V・・・「102 FPS」(28W)
サイバーパンク 2077 ・・・「77 FPS」(28W)
大半のPCゲームは100 FPS 以上で動作し、負荷が重いPCゲームでも60~90 FPSで動作します。ゲーミングPCとして十分に高い性能を備えているといえます。
7インチのフルHD液晶と3.5インチのサブスクリーンが使える
「AYANEO Flip DS」は7インチで解像度 1920 x 1080ドットのIPS ダイナミックスクリーンを搭載し、リフレッシュレート 120Hz、sRGB色域120%、sRGB色域カバー率100%、ダンピング・ヒンジ構造による角度調整(120°、150°、180°)に対応しています。
また、3.5インチで解像度 960 x 640ドットのIPS スクリーンを搭載し、「クイックアプリ」や「デュアルスクリーン キー」、管理アプリ「AYASpace」などを利用できます。
他のゲーム機と比較
- 一方、「MSI Claw A1M」は7インチで解像度 1920 x 1080 ドットのIPS ディスプレイを搭載し、リフレッシュレート 120Hzやタッチ操作に対応しています。
- 「GPD WIN 4」(2024)は6インチで解像度1980×1080(1280×720互換) ドットのディスプレイを搭載し、DC調光や堅牢なGorilla Glass 5に対応しています。
- 「Lenovo Legion Go」は8.8インチで解像度2560×1600ドットのIPSディスプレイを搭載し、リフレッシュレート 144Hz、97% DCI-P3、10点マルチタッチ、ゴリラガラス 5による保護に対応しています。
32GBメモリと2TB M.2 SSDストレージで快適に使用できる
「AYANEO Flip DS」はLPDDR5X 規格のメモリを32GB搭載しています。また、PCle 4.0接続の2TB M.2 SSD ストレージを搭載しています。
他のゲーム機と比較
- 一方、「MSI Claw A1M」はLPDDR5-6400規格のメモリを16GB搭載しています。また、ストレージは高速なNVMe Gen4 SSDで、512GB / 1TBの2種類を用意しています。
- 「GPD WIN 4」(2024)はLPDDR5X-7500 規格のメモリを 16GB / 32GB 搭載しています。また、PCIe 4.0接続のM.2 SSDストレージを512GB/2TB搭載しています。
- 「Lenovo Legion Go」は16GB LPDDR5X メモリ搭載でスムーズに動作します。また、ストレージは512GB M.2 SSD (PCIe NVMe)を搭載しています。
45Whバッテリー搭載で長時間使える・高速なPD 急速充電にも対応
「AYANEO Flip DS」は、45Whバッテリーを搭載し、長時間の駆動が可能です。また、USB4 Type-C ポートを介してPD 急速充電も利用できます。
一方、「MSI Claw A1M」は53 WHrバッテリを搭載し、動画再生時で最大7時間、アイドル時で最大8時間の駆動が可能です。また、Type-Cポートを介して 65W PD急速充電を利用できます。
「GPD WIN 4」(2024)は45.62Whバッテリー搭載で、普通程度のゲームで3~6時間 駆動できます。また、65W 急速充電も利用できます。
「Lenovo Legion Go」は49.2Whrバッテリーを搭載し、通常使用で約 7.9 時間、動画再生時で約 7.2 時間の使用が可能です。また、Type-C ポートを介して約 1.2 時間でフルチャージできるPD急速充電も利用できます。
USB4やUSB 3.2 Gen2 Type-Cなどインターフェースも豊富で使いやすい
「AYANEO Flip DS」はUSB4 Type-C x1、USB 3.2 Gen2 Type-C x1、microSDカードスロット x1、OCuLink x1、3.5mm マイク/ヘッドホン兼用ジャックを搭載しています。
一方、「MSI Claw A1M」はType-C (USB/DP/Thunderbolt™ 4) (PD 充電付き) x1、マイクロ SD カードリーダー x1、マイク入力/ヘッドフォン出力コンボジャック x1を搭載しています。
「GPD WIN 4」(2024)はUSB 4.0 (40Gbps)×1、USB 3.2 Gen 2 Type-C(フル機能/10Gbps) ×1、USB 3.2 Gen 2 Type-A ×1 (10Gbps)、microSDXCスロット ×1、3.5mm ヘッドフォンジャック/マイク ×1を搭載しています。
「Lenovo Legion Go」はUSB4 x2 (DisplayPort 出力機能付き、Powerdelivery 対応)、オーディオジャック x1を搭載しています。
クラシックでも機能的なデザイン・3つの角度で固定できる
「AYANEO Flip DS」はクラシックな任天堂3DSを彷彿とさせる2画面スクリーンを搭載しつつ、
現代的で機能性能に優れたデザインを採用しています。
筐体はアルミニウム合金(マグネシウム合金)素材で、頑丈で軽量です。
正確に調整されたダンピング・ヒンジ構造を採用し、120°、150°、180°の3つの角度で固定できます。
また、人間工学に基づいた設計で、長時間プレイでも快適なグリップ感も取り入れています。
サイズ 約180 x 102 x 29.8-37.5 mm、重さ650 gです。
カラーはシャドウ ブラック、ミルキー ホワイトの2色 カラーを用意しています。
- 一方、「MSI Claw A1M」はサイズ 294 x 117 x 21.2 mm、重さ675 gで、ブラック カラーを用意しています。
- 「GPD WIN 4」(2024)はサイズ 約220mm × 92mm × 28 mm、重さ約 598gで、オールブラック / ホワイトの2色カラーを用意しています。
- 「Lenovo Legion Go」はサイズ約 298×40.7x131mm、重さ約 854g(キーボードとコントローラーを含む)で、シャドーブラック カラーを用意しています。
「AYANEO Flip DS」のスペック
- ディスプレイ 7インチ、解像度 1920 x 1080ドットのIPS ダイナミックスクリーン
※1080P/368ppi/400nit/sRGB色域120%/sRGB色域カバー率100% - リフレッシュレート 120Hz
- 角度調整 120°、150°、180° (ダンピング・ヒンジ構造)
- サブディスプレイ 3.5インチ、解像度 960 x 640ドットのIPSスクリーン
※3:2/10点マルチタッチ - プロセッサ AMD Ryzen 7 7840U ※Ryzen 7 8840Uもあり
※4nm/8コア/16スレッド/最大5.1GHz/Zen 4 - GPU AMD Radeon 780M (12コア,2700 MHz, RDNA 3)
- RAM(メモリ) 32GB LPDDR5X
- ストレージ 2TB M.2 2230 PCle 4.0 SSD
- バッテリー 45Wh
- 充電 PD 急速充電
- カメラ なし
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2
- インターフェース USB4 Type-C x1、USB 3.2 Gen2 Type-C x1、microSDカードスロット x1、OCuLink x1、3.5mm マイク/ヘッドホン兼用ジャック
- ジャイロセンサー 6軸
- 振動モーター X軸リニアモーター
- スピーカー ステレオスピーカー
- オーディオ AYANEO HyperSound
- 冷却システム VC+空冷システム、最大TDP 28W
- 操作 ホール効果ジョイスティック、ホール効果トリガー、メタルドームボタン(ABXYボタン、Dパッド、ショルダーボタンに採用)、マスターコントローラー
- 生体認証 指紋認証(電源ボタンに指紋センサー)
- アプリ AYA Space 2.0
- OS Windows 11 Home
- サイズ 約180 x 102 x 29.8-37.5 mm
- 重量 650 g
- カラー シャドウ ブラック、ミルキー ホワイト
「AYANEO Flip DS」の評価
中国メーカー AYANEO から発売された 2画面 の ポータブルゲーミングPC です。ニンテンドーDS を彷彿させるデザインで、PCゲームを快適にプレイできるほどのハイスペックな性能も兼ね備えています。
第一の注目点はやはり2画面で使えることです。7インチのメインディスプレイでゲームをプレイしながら、3.5インチのサブディスプレイで動画を視聴したり、Webサイトを閲覧したり、「AYASpace」で設定変更したりできます。従来の一画面のみだったポータブルゲーミングPCとは全く異なる使い方が可能になり、新しい楽しみ方が追加されたともいえます。
第二の注目点は Ryzen 7 7840U プロセッサを搭載し、パワフルに動作する点です。
PassmarkのCPUベンチマークスコアで約2万5千、3DMark Fire Strikeのグラフィックスコアで約「8000」前後を記録しており、Steam などの人気ゲームをほとんどすべてプレイできる性能を備えています。性能的には「Lenovo Legion Go」が搭載する Ryzen Z1 Extreme プロセッサに非常に似ており、ほぼ同じくらいのCPU、GPU パフォーマンスを発揮します。
本格的なゲーミングノートPCには劣りますが、「パルワールド」や「アーマードコア6」、「ファイナルファンタジーXIV」、「The Elder Scrolls」などをプレイする分には満足できる性能です。
なお、「AYANEO Flip DS」はインターフェースに OCuLinkポート を搭載し、外付け GPUボックス と接続して、グラフィック性能を大幅に向上させることが可能です。別途 コストがかかりますが、これによって、プレイできないゲームがなくなるので安心です比較的グラフィック性能が高い「MSI Claw A1M」以上の性能が欲しい人におすすめの方法です。
第三の注目点は、高精度な マスターコントローラー を採用している点です。ホール効果を採用した高精度なジョイスティックとトリガーボタンや、カチカチと心地いい音がなる「メタルドームボタン」に加え、X軸リニアモーター、6軸ジャイロなども搭載されており、小型ながらも上位機種とほぼ同じ優れた操作性を兼ね備えています。
(まとめ)
2画面で使えるという新しい要素を盛り込んだことで、魅力あるポータブルゲーミングPCになっています。ゲームをプレイしながら、Webサイトで操作方法をチェックしたり、攻略方法を調べたりもできるので、利便性が格段に向上しているともいえます。
また、パワフルでグラフィック性能が高い Ryzen 7 7840U プロセッサや優れた操作性を備え、高音質なサウンド再生や長時間でも安定して動作する冷却システム、超高速 Wi-Fi 6 通信などにも対応するなど、本格的なポータブルゲーミングPCとして使えるという点も大きなメリットです。
ただし、DSモデルはキーボードが搭載していません。キーボードが必要な人は同時期に発売されるKBモデルを購入した方がいいでしょう(「GPD WIN 4」2024モデルはキーボード搭載です)。
「AYANEO Flip DS」の発売時の価格は、163,000円。
2画面で使える高性能なポータブルゲーミングPCを探している人におすすめです。
「AYANEO Flip DS」の価格・購入先
AYANEO Flip DSは、ハイビームやAmazonなどのECサイトで購入できます。
ハイビーム(天空グループ)
193,600円(税込)で販売されています。分割払いも可能です。
※Ryzen 8840Uモデルです。
※支払い方法はvisa、マスター、アメックス、JCB、paypal、銀行振込です。
ハイビームで「AYANEO Flip DS」をチェックする
ECサイト
Amazonで174,240円(税込・Ryzen 7 8840U/32GB/2TB)、
楽天市場で175,800円(送料無料)、
で販売されています。
※キーボード付き「AYANEO Flip KB」の日本発売は中止になりました。
Amazonで「AYANEO Flip DS」をチェックする
楽天市場で「AYANEO Flip DS」をチェックする
ヤフーショッピングで「AYANEO」をチェックする
米国 Amazon.comで「AYANEO Flip DS」をチェックする
おすすめのポータブルゲーミングPCを紹介
「AYANEO Flip DS」と同じ、新世代の ポータブルゲーミングPCに属するモデルも販売されています。
「AYANEO POCKET DMG」
AYANEOから発売された3.92インチのタテ型 携帯ゲーム機です(2024年11月21日に日本で発売)。
Android 13、Qualcomm Snapdragon G3x Gen 2、8GB/16GB LPDDR5X メモリ、5:4の有機EL液晶、128GB/512GB/1TB UFS4.0 ストレージ、6000 mAhバッテリー、microSD 3.0 カードスロットを搭載しています。
また、回転式スイッチ「MagicSwitch」、左アナログスティック、タッチパット、ステルス設計のL2/R2ボタン、AYAボタン、進化したバイブレーション機能、
25W PD急速充電、立体感のあるステレオスピーカー、X軸リニアモーター、冷却システム、音声指紋認証機能付き電源ボタン、モードの切り替え(AndroidモードとAYANEO OSモード)、6軸ジャイロスコープ、
USB 3.2 Gen2 Type-C(10Gbps、DisplayPort1.4)x1、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.3に対応しています。
価格は、Amazonで80,560円(税込)、AliExpressで85,942円、です。
関連記事:AYANEO POCKET DMG レビュー!他ゲーム機にはない魅力とは?
「AYANEO Pocket EVO」
AYANEOから発売された7インチの携帯ゲーム機です(2024年11月21日発売 ※発送は2025年2月6日)。
Android 13、フルHDの有機EL液晶、8600 mAhバッテリー、8GB/12GB/16GB/24GB LPDDR5X メモリ、128GB/256GB/512GB/1TB UFS4.0 ストレージを搭載しています。
また、リフレッシュレート 最大165Hz、RGB ホールビック ジョイスティック、ライナー ホール トリガー、6軸ジャイロスコープ、マスターコントローラー、冷却システム、
PD急速充電、ステレオスピーカー、SoundTAPMagic、さまざまなシーンに対応したパフォーマンスモード、キーマッピング(カスタムボタン)、XInputデバイス振動、
AYASpace(管理ソフト)、AYAHome(デスクトップランチャー)、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.3に対応しています。
価格は、Amazonで85,310円(税込・8GB+128GBモデル/12GB+256GBは99,560円/16GB+256GBは113,810円)、です。
関連記事:7インチ有機EL!AYANEO Pocket EVO 至高のゲーム機をレビュー
「MSI Claw A1M」
MSIから発売された初のポータブルゲーミングPCで、パワフルなインテル Core Ultra プロセッサやThunderbolt 4ポートを搭載。ホール効果を用いた高精度な操作やハイパーフローによる強力な冷却機能にも対応しています。
価格は、Amazonで119,800円 (税込・CoreUltra5モデル/CoreUltra7モデルは139,800円)、楽天市場で119,799円円(送料無料・Core Ultra 5モデル)、米国 Amazon.comで$799.00 (Core Ultra 5-135H・512GB)です。
関連記事: 「MSI Claw A1M」は爆速でコスパもいい? 新世代のポータブルゲーミングPCと比較
「GPD WIN 4」(2024)
スライド式キーボードを搭載した「GPD WIN 4」の2024年モデルになります。2023モデルをベースにしながら、新たにAMD Ryzen 7 8840U プロセッサを搭載しています。
価格は、Amazonで169,800円 (Ryzen 7 8840U)、GPDダイレクトで169,800円(税込)です。
関連記事: 「GPD WIN 4」(日本版)と最強ポータブルゲーミングPCを徹底 比較!
「Lenovo Legion Go」
Lenovoから発売される初のポータブルゲーミングPCで、「Ryzen Z1 Extreme」プロッサを搭載。高精度な着脱式のコントローラーや2x2Wのデュアル ステレオスピーカー、冷却システムなどを搭載しています。
価格は、Amazonで125,247円(税込)、楽天市場で122,225円(送料無料)、ヤフーショッピングで126,434円(送料無料)、レノボ公式サイトで134,860円~です。
関連記事: 「Lenovo Legion Go」が革新を起こす?最新 ポータブルゲーミングPCと徹底 比較!
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