「AYANEO Pocket S」のCPU性能と原神のFPSを調べてみた

AYANEO Pocket S-top
AYANEO Pocket S」のCPU性能と原神のフレームレート(FPS)を紹介!Antutuベンチマークや他CPUとの比較、他のゲーム機との違い、詳細な価格 情報も掲載しています。

※本ページはプロモーション(広告)を含んでいます。

「AYANEO Pocket S」が発売!

2024年7月上旬、株式会社 天空のUMPC専門店「ハイビーム」で、中国 メーカーAYANEO (アヤネオ) が開発した新製品「Pocket S」(ポケット エス)が発売されます。

Snapdragon G3x Gen 2 プロセッサを搭載した6型のAndroid ゲーム機です。

AYANEOからは「AIR 1S」など小型で軽量なモデルも販売されてきましたが、いずれもWindows OSを採用していました。

今回発売される「Pocket S」はアヤネオ 初のAndroid デバイスです。

新世代のQualcomm Snapdragon G3x Gen 2 プロセッサを搭載しているとのことですが、

果たしてその性能はどうなっているのでしょうか?

CPUの性能を探りつつ、人気ゲーム「原神」が本当に快適にプレイできるのかを検証していきます。

公式ページ: AYANEO Pocket S | AYANEO 日本公式サイト
https://www.aya-neo.jp/ayaneo-pockets

Snapdragon G3x Gen 2の性能

AYANEO Pocket S CPU

新モデル「AYANEO Pocket S」は Qualcomm Snapdragon G3x Gen 2 プロセッサを搭載しています。

このプロセッサは4nmプロセスで製造された8コア、最大3.2 GHz 駆動のCPUで、携帯ゲーム機で高いパフォーマンスを発揮できるという特徴があります。

具体的にはGPUにAdreno A32 680 MHzを採用し、前世代のSnapdragon G3x Gen 1よりも2倍高い グラフィック 性能を発揮できるようになっています。

このGPUはGシリーズとして初めてレイトレーシングをサポートし、リアルな反射や影、照明効果などのグラフィックも忠実に映し出せるという特徴を持っています。

また、より長い時間持つバッテリー駆動時間、クラウド ゲームなどでも快適にプレイできる超高速な通信規格「Wi-Fi 7」にも対応しています。

Antutuベンチマークのスコア

AYANEO Pocket S ホワイト

新モデル「AYANEO Pocket S」が搭載するQualcomm Snapdragon G3x Gen 2 プロセッサはAntutu V10 ベンチマーク総合で約169万を記録していると言われています。

Razer Edge」が搭載する前世代のQualcomm Snapdragon G3x Gen 1 はAntutu V10 ベンチマーク総合で約100万 前後を記録していました。

新モデルは前世代のプロセッサよりも約70 万 スコアが上がっていることになります。

他のCPUと比較

AYANEO Pocket S」が搭載するQualcomm Snapdragon G3x Gen 2 と他のスマートフォンゲーム機が搭載するCPUを比較してみました。

Snapdragon 8 Gen 3・・・Antutu総合:219万 (REDMAGIC 9 Pro / ROG Phone 8 / Galaxy S24 Ultra / Galaxy S24)

Apple A17 Pro・・・Antutu総合:170万(iPhone 15 Pro Max / iPhone 15 Pro)

Snapdragon G3x Gen 2・・・Antutu総合:169万 (AYANEO Pocket S)

Snapdragon 8 Gen 2・・・Antutu総合:162万 (POCO F6 Pro / ROG Phone 7)

Dimensity 8300 Ultra・・・Antutu総合:146万 (POCO X6 Pro)

Google Tensor G3・・・Antutu総合:110万 (Google Pixel 8 Pro)

Snapdragon G3x Gen 1・・・Antutu総合:100万 (Razer Edge)

Snapdragon XR2・・・Antutu総合:85万 (Pimax Portal)

Dimensity 7200-Ultra・・・Antutu総合:72万 (Redmi Note 13 Pro+ 5G)

Dimensity 7030・・・Antutu総合:52万 (motorola edge 40 neo)

コメント

「Snapdragon G3x Gen 2」のスコアはiPhone 15の上位モデルが搭載する「Apple A17 Pro」、POCO F6 Pro やROG Phone 7などが搭載する「Snapdragon 8 Gen 2」と同じくらいになっています。

最新のゲーミングスマホやGalaxy S24シリーズが搭載する Snapdragon 8 Gen 3と比較すると、約50万ほどスコアが低くなり、大きな差があるといえます。

POCO X6 Proが搭載する「Dimensity 8300 Ultra」と比べると約25万ほどスコアが高くなりますが、大きな差とはいえず、ゲームのパフォーマンスは同じくらいになるのではないかと思います。

原神のフレームレート

AYANEO Pocket S 原神

Antutuベンチマークの結果をもとに「AYANEO Pocket S」の原神のフレームレート(FPS)を調べてみました。

AntutuスコアはAppleの「iPhone 15 Pro Max 」、「iPhone 15 Pro」、もしくはシャオミの「POCO F6 Pro」、ASUSの「ROG Phone 7」とほぼ同じくらいです。

それらをもとに「AYANEO Pocket S」の原神のフレームレート(FPS)を調べてみました。

「iPhone 15 Pro Max 」と「iPhone 15 Pro」

画質は「最高画質」でプレイできます。フレームレートは120FPSに設定できるようですが、60FPSに設定した方が快適にプレイできるようです。動作はヌルヌル、サクサクで、どんなシーンでも快適です。なお、最高画質+60FPSに設定してもかなり発熱して本体が熱くなりすぎるようです。スマートフォン用のクーラーが必須になります。

「POCO F6 Pro」

画質は「最高画質」でプレイできます。フレームレートは 約 57 FPSです。本体温度は最高でも約43度 前後におさえられるので、スマホクーラーはギリギリ 必要ないかもしれません。

ASUS「ROG Phone 7」

画質は「最高画質」、フレームレートは「60FPS」でプレイできます。冷却システムを備えているため、本体温度を平均35-36度に保つことができそうです。

「AYANEO Pocket S」の場合

以上の検証結果から、「AYANEO Pocket S」の場合、原神は「最高画質」でプレイできること、フレームレートは60 FPSで動作することが分かります。

また、CPUの性能が同じくらいになっても、冷却性能によって本体の温度が大きく変わるようです。本体が熱くなりすぎると別途 外付けのクーラーが必要になったり、遅延などのトラブルが生じたりするので、冷却性能もよく考えてから購入する必要があるようです。

冷却性能

AYANEO Pocket S」はアクティブ冷却を採用しています。これはヒートシンクを使用して、周囲の空気の流れを加速し、熱を分散させる方式です。

Pocket Sの場合はまず5180mm²の巨大なVC 放熱プレートで、熱伝導性(熱の伝わりやすさ)を高めて熱い空気をよく循環させるようにし、それを冷却ファンで分散させるという仕組みになっています。

総ヒートシンクフィンの面積は7053m㎡ になるそうで、冷却性能はかなり高そうです。製品の紹介ページには「外付けのファンは必要ない」ことが記載されています。

また、専用ソフト AYASpaceを使用して、ゲームに合わせてファンを3段階で調整でできるそうです。

これだけしっかりとした冷却性能であれば、発熱の問題はあまり気にしなくてもよさそうです。

「AYANEO Pocket S」のスペック

  • ディスプレイ 6インチ、解像度 2560 x 1440 px
    ※490 ppi/120% sRGB 色域ボリューム/100% sRGB 色域 カバー率/85% DCI-P3
  • プロセッサ Qualcomm Snapdragon G3x Gen 2
    ※4nm/8コア/最大3.2 GHz/TDP 15W
  • GPU Qualcomm Adreno A32 680 MHz
  • RAM(メモリ)12GB / 16GB LPDDR5X 8533 Mbps
  • ストレージ 128GB UFS 3.1 / 512GB UFS 4.0
  • バッテリー 6000 mAh
  • 充電 PD急速充電 ※充電コードのみ付属・電源アダプターなし
  • カメラ なし
  • ワイヤレス通信 Wi-Fi 7、Bluetooth 5.3
  • インターフェース USB 3.2 Gen2 Type-C (data/PD/DP) x1、microSDカードスロット x1、ボタン(ターボボタン、ホームボタン)
  • センサー 6軸ジャイロスコープ、X軸リニアモーター
  • コントローラー マスターコントローラー
  • ジョイスティック ホールセンシング・ジョイスティック
  • トリガー リニアホール・トリガー
  • 振動モーター X軸リニアモーター
  • 機能 SoundTAPMagic サウンドバイブレーション、Xインプット振動
  • 冷却システム VC放熱 + アクティブ空冷システム
  • ソフトウェア AYASpace 管理アプリケーション
  • 生体認証 指紋認証(電源ボタンにセンサー)
  • OS Android 13
  • サイズ 約213.9 x 85 x 14 mm
  • 重量 約 350 g
  • カラー オブシディアンブラック、アイスソウルホワイト

他ゲーム機の原神 FPSを調べてみた

AYANEO Pocket S以外の携帯ゲーム機で、原神のフレームレート(FPS)を調べてみました。

「Razer Edge」

画質は「高」で、フレームレートは60fpsで動作します。最高画質にしても平均56 FPSで動作するとの報告もあり、かなり優秀です。本体は冷却システム付きで、発熱の問題はなさそうです。日本ではかなり高額ですが、海外だとその半分くらいの価格で買えることもあり、かなりお買い得なゲーム機です。

「ANBERNIC RG556」

Unisoc T820 プロセッサでAntutu総合で約47万ほどのゲーム機です。「原神」は画質は「低」もしくは「中」で快適に動作します。 フレームレートは30 FPS 前後です。アクティブ冷却(冷却ファン)採用なので発熱の問題はないそうです。

「Retroid Pocket 4 /4Pro」

Dimensity 900/1100 搭載でAntutuベンチマーク総合で50万/75万ほどのゲーム機です。上位モデルは「ANBERNIC RG556」よりも性能が高く、画質は「中」~「高」、フレームレートは60 FPS で動作します。アクティブ冷却(冷却ファン)採用で発熱の問題はありません。

「AYANEO Pocket S」を買うべきか?

AYANEO Pocket S 2つ

いろいろと調べた結果、「AYANEO Pocket S」の性能は高く、原神も高画質 設定で60 FPSでプレイすることが分かりました。

冷却性能もしっかりとしており、「iPhone 15 Pro Max 」、「iPhone 15 Pro」のように発熱の問題もなく快適にプレイできるというメリットもあります。

これから より高性能なAndroidデバイスで原神をプレイしたいという人にぴったりな製品です。

ただし、素朴な疑問として、「スマートフォンに外付けのゲームパッドを取り付ければいいんじゃない?」と思ってしまいます。

実際、スマホに挟み込むタイプのゲームパッドはいろいろと販売されており、原神などのプレイにも利用できます。

挟んで使うスマホ用ゲームコントローラーが超快適! おすすめモデルと選び方を紹介

スマホの性能が「AYANEO Pocket S」よりも高い場合、たしかに無理して購入する必要はないように思います(※もちろん、ゲームパッドなしの方がコンパクトで快使いやすいですが・・・)。

また、原神の画質が低、中、高など最高画質でなくてもよい場合、無理して「AYANEO Pocket S」を買う必要があるのか?という問題もあります。

実際、「Razer Edge」をはじめ、「ANBERNIC RG556」や「Retroid Pocket 4 /4Pro」などのゲーム機でも画質を落とせば原神をかなり快適にプレイできます。

もちろん、原神以外のゲームやクラウドゲーム、ストリーミングプレイの使い勝手なども検証して違いを検証する必要がありますが、

原神」目的で「AYANEO Pocket S」を選ぶ必要は本当にあるのだろうかと思ってしまします。

AYANEO Pocket S」を購入するのであれば、それ以外の何らかの目的が必要になると思います。

価格・販売先

AYANEO Pocket S 正面

AYANEO Pocket S」はまだECサイトで販売されていません。購入するにはハイビーム(天空)のオンラインストアを利用するか、CAMPFIREやIndiegogoなどのクラウドファンディングを利用するしかありません。

ハイビーム(天空)

79,800円で販売されています(特別価格・通常価格は税込89,800円)。

※予約商品で発送予定は7月中旬・予約は2024年6月13日(木) 9:59まで・購入特典は専用保護フィルム

ハイビームで「AYANEO Pocket S」をチェックする

CAMPFIRE

79,800円~(※AYANEO Pocket S 1080P 本体のみ 12GB/128GB)で販売されています。

CAMPFIREで「AYANEO Pocket S」をチェックする

Indiegogo

69,303円~(12GB+128GB)で販売されています。

Indiegogoで「AYANEO Pocket S」をチェックする

ECサイト

※まだ発売されていません。

Amazonで「AYANEO Pocket S」をチェックする

楽天市場で「AYANEO」をチェックする

ヤフーショッピングで「AYANEO」をチェックする

AliExpressで「AYANEO Pocket S」をチェックする

米国 Amazon.comで「AYANEO Pocket S」をチェックする

※AliExpressでの購入方法・支払い方法はこちらのページで紹介しています。
AliExpressで激安ガジェットをお得に購入する方法を徹底 解説

類似製品の紹介

AYANEO Pocket S」と同じAndroid OS 搭載の携帯ゲーム機も販売されています。

「Razer Edge」

Razerから発売されたAndroid 搭載の携帯ゲーム機です。6.8型AMOLED液晶、Snapdragon G3x Gen 1、8GBメモリ、128GB UFS 3.1、5000mAhバッテリ搭載で、リフレッシュレート144Hz、分離式コントローラー、空間オーディオに対応しています。

価格は、Amazonで89,880円、楽天市場で89,880円(税込・送料無料)、ヤフーショッピングで89,881円(中古は67,980円)、米国 Amazon.comで$249.99 (日本円で約39310円)です。

関連記事:「Razer Edge」と人気のAndroid携帯ゲーム機を徹底 比較!

「ANBERNIC RG556」

ANBERNICから発売されたAndroid 13 搭載の携帯ゲーム機です。5.48の有機EL液晶、Unisoc T820、5500mAhバッテリ、ホールジョイスティック、デュアルスピーカー搭載で、ストリーミングプレイ、振動モーター、アクディブ冷却に対応しています。

価格は、Amazonで32,999円(税込)、ヤフーショッピングで40,680円(送料無料)、ANBERNIC 日本 公式サイトで26,399円、AliExpressで25,521円、米国 Amazon.comで$269.99 (日本円で約42455円)、です。

関連記事:「ANBERNIC RG556」は新OSでサクサク? PS2対応 携帯ゲーム機と徹底 比較!

「Retroid Pocket 4 /4Pro」

Retroid Pocketから発売されたAndroid 11/13を搭載した携帯ゲーム機です。4.7のタッチ液晶、Dimensity 900/1100、4GB/8GBメモリ、128GBストレージ、Android 11/13搭載で、HDMI映像出力やWi-Fi 6に対応しています。

価格は、AliExpressで30,746円、米国 Amazon.comで$249.99 (日本円で約39155円)、Retroid Pocket公式サイトでスタンダード版が$149.00(日本円で約22252円)、Pro版が$199.00 (日本円で約31292円) です。

関連記事:「Retroid Pocket 4 /4Pro」は驚異の性能? Android 携帯ゲーム機と徹底 比較!

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