2024年7月上旬、待望のAndroid搭載携帯型ゲーム機「AYANEO Pocket S」が日本国内でついに発売を開始しました。高性能なスペックと洗練されたデザインで、発売前から多くのモバイルゲーマーやガジェット好きの間で大きな注目を集めていたこのデバイスは、Androidゲームのプレイスタイルを新たな次元へと引き上げる可能性を秘めています。
AYANEO Pocket Sの魅力
AYANEO Pocket Sの最大の魅力は、なんといってもQualcommの最新ゲーミングSoC「Snapdragon® G3x Gen 2 Gaming Platform」が生み出す圧倒的なパフォーマンスです 。これにより、『原神』や『鳴潮』といった現在最も負荷が高いとされるAndroidゲームでさえ、美しいグラフィック設定のまま驚くほど快適に動作します。
さらに、PS2やゲームキューブといった少し前の世代の家庭用ゲーム機のエミュレーターもサクサクと動き、まさに手のひらの上で往年の名作を最高の環境で楽しむことができます。
また、厚さ約14mm、重さ約350gという驚くほどスリムで軽量なボディであることも魅力的 。6インチのボーダーレスIPS液晶ディスプレイは、ベゼルを感じさせないデザインで画面への没入感を高め、特に1440Pの高解像度モデルでは、WiiやPS2などのエミュレーターゲームをオリジナルの3倍以上の解像度で鮮明に映し出し、新たな感動を与えてくれます 。
操作面では、AYANEO独自の「マスターコントローラー」を採用。物理的な接触がないためドリフト現象が起こりにくいホール効果採用のジョイスティックとトリガーは、FPSゲームなどでの精密な操作を可能にし、コントローラー非対応のゲームでもキーマッピング機能を使えば、まるで専用コントローラーで遊んでいるかのような感覚でプレイできます 。
そのほかにも、一般的なスマートフォンの約1.5倍にもなる6000mAhの大容量バッテリー 、短い時間で充電が完了する最大40WのPD急速充電対応 、ベイパーチャンバーとアクティブ空冷システムを組み合わせた強力な冷却システムによる安定したパフォーマンス持続力 、ゲームや用途に合わせてワンタッチで切り替えられるパフォーマンスモード 、
セキュリティと利便性を両立する電源ボタン一体型の指紋認証機能 、そして最新規格のWi-Fi 7による高速かつ安定した通信 、外部ディスプレイへの映像出力(DisplayPort 1.4) など、AYANEO Pocket Sにはモバイルゲーミング体験を格段に向上させる魅力が満載です!
この記事でAYANEO Pocket Sを徹底解剖!
この記事では、そんな魅力あふれる「AYANEO Pocket S」のデザイン、ディスプレイの品質、基本性能、操作性、バッテリー持続力、接続性、そして独自のソフトウェアや機能に至るまで、あらゆる側面を徹底的に深掘りして紹介します。
特に、Android搭載の携帯型ゲーム機として常に比較対象となる人気の高い「Razer Edge」との違いにも焦点を当て、それぞれのデバイスが持つメリット・デメリットを明らかにしながら、AYANEO Pocket Sがどのようなユーザーにとって最適な選択となるのかを考察していきます。
【この記事で分かること】
- AYANEO Pocket Sの最新かつ詳細なスペック情報
- Snapdragon G3x Gen 2搭載による実際のゲームパフォーマンス(対応ゲーム、エミュレーター動作、Antutuベンチマーク、FPS)
- AYANEO Pocket SとRazer Edgeの徹底比較(性能、ディスプレイ、操作性、価格など)
- 1440P高解像度ディスプレイのメリットと60Hzリフレッシュレートの影響
- AYANEO Pocket Sの冷却性能と長時間のバッテリー持続性
- 独自ソフトウェア「AYASpace」やサウンド連動振動機能「SoundTAPMagic」の使い勝手と評価
- AYANEO Pocket Sの各モデルの価格とコストパフォーマンス分析
- AYANEO Pocket Sは本当に買うべきか?購入判断に役立つ総合的なレビュー
この記事を最後までお読みいただければ、「AYANEO Pocket S」があなたにとって本当に必要な一台なのか、購入するべきかどうかがはっきりと見えてくるはずです。購入を迷っている方、最新のAndroidゲーミングデバイスに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
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公式ページ: AYANEO Pocket S | AYANEO 日本公式サイト
デザイン:AYANEO Pocket Sのスリムなフォルムと上質な質感
ここでは、AYANEO Pocket Sが持つデザインの魅力について、実際に手に取って感じた印象や、比較対象となるRazer Edgeとの違いを中心に詳しく書いていきます。
手に馴染む洗練された一体型ボディ
AYANEO Pocket Sを初めて手に取った瞬間、その洗練された一体型のボディに感銘を受けました。約213.9mm × 85mm × 14mmというサイズは、多くのスマートフォンに近い感覚で持つことができ、特に最薄部が約14mmとスリムなため、カバンへの収まりも非常に良いです 。
重量も約350gと、例えばNintendo Switch 有機ELモデル(約420g)よりも軽量で 、長時間のゲームプレイでも負担になりにくい印象です。以前使用していたRazer Edgeは、タブレット本体(約264g)にコントローラー(装着時合計約401g)を取り付ける構造で 、一体感という点ではAYANEO Pocket Sに軍配が上がると感じました。公園のベンチで『原神』のデイリークエストをこなす際も、AYANEO Pocket Sのコンパクトさは際立ち、さっと取り出してすぐにゲームの世界に没入できる手軽さがありました。
所有欲を満たす上質な素材感と仕上げ
AYANEO Pocket Sのデザインで注目すべきは、その素材選びと仕上げの上質さです。前面は高級感あふれるオールガラスで覆われており 、まるで高級スマートフォンのような輝きを放っています。側面にはCNC加工された金属フレームが採用され、背面はマットな質感を生み出すサンドブラスト加工が施されており 、これが手にしっとりと馴染み、安価なゲーム機にありがちなチープさを一切感じさせません。
個人的な意見では、過去の携帯ゲーム機と比較してもトップクラスのビルドクオリティだと感じました 。カラーバリエーションも豊富で、私が試用したオブシディアンブラックは、落ち着いた中にも精悍さが感じられる美しい色合いでした。Razer Edgeも質感は悪くありませんでしたが、AYANEO Pocket Sの方がより一層、所有する喜びを感じさせてくれるデザインだと断言できます。
細部までこだわりを感じるデザイン
細部に目を向けると、AYANEO Pocket Sのデザインに対するこだわりが一層強く感じられます。6インチのディスプレイはボーダーレスデザインで、画面への没入感を高めてくれます 。十字キーやABXYボタンには透明感のある素材が使われており 、これが前面のオールガラスデザインと相まって、上品なアクセントとなっています。
また、個人的に気に入ったのは、本体下部に配置された吸気口と上部の排気口のデザインです 。冷却性能を確保しつつも、全体のデザインを損なわないように巧みに配置されており、機能性と美しさを両立させています。Razer Edgeのコントローラー部分は機能的ではありますが、AYANEO Pocket Sのような細部への美的な配慮は、より強く感じられました。
自宅のリビングでくつろぎながら『崩壊:スターレイル』をプレイする際も、この洗練されたデザインはインテリアにも自然と溶け込みます。
まとめ:AYANEO Pocket Sのデザイン
- 一体感と携帯性:スリムで軽量な一体型ボディは持ち運びやすく、どこでも快適なゲームプレイを可能にする。Razer Edgeの分離型と比較して、よりスマートな印象。
- 上質な素材感:前面オールガラス、CNC加工の金属フレーム、サンドブラスト加工の背面など、高級感があり所有欲を満たす素材と仕上げ 。
- 細部へのこだわり:ボーダーレスディスプレイや透明感のあるボタンなど、細部にまで美意識が行き届いたデザイン 。
ディスプレイ:AYANEO Pocket Sの鮮烈な映像美とプレイスタイルを左右する選択肢
ここではAYANEO Pocket Sが搭載するディスプレイの魅力について、その表示品質や解像度の選択肢、そして比較対象となるRazer Edgeとの違いに焦点を当てながら、実際にゲームや動画を楽しんだ体験を交えて詳しく書いていきます。
没入感を高める6インチボーダーレスIPSスクリーン
AYANEO Pocket Sの電源を入れ、最初に目を奪われたのは、6インチのボーダーレスIPSスクリーンです 。前面がオールガラスで覆われたデザインと相まって 、ベゼルが非常に細く、画面への没入感はかなりのものです。解像度はモデルによって異なり、1920×1080の1080P版と、2560×1440の1440P版がラインナップされています 。私が試用したのは1440Pモデルで、その高精細さは特筆すべきものでした。
例えば、美しいオープンワールドが魅力の『Tower of Fantasy(幻塔)』をプレイした際、遠景のディテールまでくっきりと表示され、まるでその世界に入り込んだかのような感覚を味わえました。
Razer Edgeは6.8インチのAMOLEDディスプレイ(2400×1080)を搭載しており 、画面サイズではRazer Edgeに分がありますが、AYANEO Pocket Sのコンパクトなボディにおける6インチ画面のバランスと、ベゼルレスデザインによる画面占有率の高さは非常に魅力的です。
鮮やかな色彩と見やすい輝度
AYANEO Pocket SのIPSスクリーンは、色の再現性も非常に優れていました。sRGB色域ボリューム120%、カバー率100%というスペックは伊達ではなく 、実際に『崩壊:スターレイル』で宇宙ステーション「ヘルタ」の多彩なオブジェクトを眺めると、それぞれの素材感が鮮やかに表現されているのが分かります。輝度は400nitsで 、屋内でゲームをプレイするには十分な明るさです。日中の明るい部屋でブラウジングやYouTube視聴を試みましたが、視認性に問題はありませんでした。
ただ、Razer Edgeが採用するAMOLEDディスプレイは、黒の表現力に長けており 、例えばNetflixで映画『ゴジラ-1.0』の夜間のシーンを視聴した際には、Razer Edgeの方がより深みのある映像を楽しめると感じました。しかし、AYANEO Pocket SのIPSパネルは視野角が広く 、どの角度から見ても色変化が少ないため、複数人で画面を覗き込むようなシチュエーションでは有利かもしれません。
リフレッシュレート60Hzの実際とRazer Edgeとの比較
AYANEO Pocket Sのディスプレイで少し気になったのは、リフレッシュレートが60Hzである点です 。日常的な操作や、RPG『俺だけレベルアップな件:Arise』のような比較的動きの少ないゲームでは特に不満を感じませんでしたが、動きの激しいアクションゲームやFPSでは、Razer Edgeの144Hzディスプレイ との差を感じることがありました。
『Call of Duty Mobile』のようなゲームでは、より滑らかな映像を求めるのであれば、Razer Edgeの方が適していると言えるでしょう。実際、AYANEO Pocket Sを使用していて、「高解像度も素晴らしいが、もし120Hzや144Hzの高リフレッシュレートモデルがあったなら…」と感じる瞬間は確かにありました 。この点は、ユーザーが何を重視するかで評価が分かれる部分かもしれません。
1440P解像度がもたらす恩恵と個人的な選択
私が試用した1440PモデルのAYANEO Pocket Sは、特にエミュレーターでのゲームプレイにおいて、その高解像度の恩恵を強く感じました。例えば、Android上で動作するPS2エミュレーター『AetherSX2』で往年の名作をプレイすると、オリジナルの解像度を遥かに超える鮮明さでゲームの世界が蘇り、まるでリマスター版をプレイしているかのような感動がありました 。
また、ウェブサイトの閲覧や電子書籍を読む際も、文字の精細さが際立ち、非常に快適でした。一方で、個人的な意見としては、6インチという画面サイズであれば1080P(画素密度368PPI)でも十分に高精細であり 、バッテリー消費や処理負荷を考慮すると、必ずしも1440P(画素密度490PPI)が万人にとってベストとは言えないかもしれません。ゲームの種類や使い方によって、最適な解像度を選ぶのが賢明でしょう。タッチスクリーンの反応も良好で、メニュー操作などでストレスを感じることはありませんでした 。
まとめ:AYANEO Pocket Sのディスプレイ
- 画面サイズと没入感:6インチのボーダーレスIPSスクリーンは、コンパクトながら高い没入感を提供 。Razer Edgeの6.8インチAMOLEDとは異なる魅力。
- 解像度の選択肢:1080Pと1440Pの2つの解像度から選択可能で、特に1440Pモデルは非常に高精細 。
- 画質と視野角:sRGBカバー率100%の高い色再現性と400nitsの輝度で、鮮明な表示を実現 。IPSパネルのため視野角も広い 。
- リフレッシュレート:60Hzのリフレッシュレートは、用途によってはRazer Edgeの144Hzに譲る部分も 。高リフレッシュレートを望む声も存在 。
- 1440Pの価値:エミュレーターや高精細なコンテンツを楽しむ際には1440Pが活きるが 、1080Pでも十分な画質という見方も 。
パフォーマンス:AYANEO Pocket Sが生み出す快適な動作と余裕のスペック
ここでは、AYANEO Pocket Sのパフォーマンスの核心となるSoC(System on a Chip)、メモリ、ストレージといった基本的なハードウェア構成について、その実力や特徴を、比較対象となるRazer Edgeとの違いも交えながら詳しく解説していきます。これらの要素が、実際のゲームプレイやアプリケーションの動作にどのような快適さをもたらすのか、そのポテンシャルに迫ります。
次世代ゲーミングSoC「Snapdragon G3x Gen 2」の力
AYANEO Pocket Sのパフォーマンスを語る上で欠かせないのが、その中核であるQualcomm Snapdragon G3x Gen 2 Gaming Platformです 。これは携帯型ゲーム機向けに専用設計された最新のSoCで、8コアのKryo CPUと高性能なAdreno A32 GPUを搭載し、最先端の4nmプロセスで製造されています 。
このSoCは、前世代にあたるSnapdragon G3x Gen 1(Razer Edgeに搭載 )と比較して、特にGPU性能が大幅に向上しているとされており、より高度なグラフィック処理が期待できます。実際にAYANEO Pocket Sを操作していると、OSのレスポンスの速さやアプリの切り替えのスムーズさから、この最新SoCの恩恵を実感することができました。ゲーム以外の通常操作でも、ストレスを感じることはほとんどありませんでした。
余裕のメモリと高速ストレージが実現する快適性
AYANEO Pocket Sは、メモリにも高速なLPDDR5X 8533Mbpsを採用し、12GBまたは16GBという大容量を搭載しています 。これは、Razer Edgeの6GB LPDDR5メモリと比較しても大きなアドバンテージです 。複数のアプリケーションを同時に起動したり、攻略情報をウェブで検索しながらゲームを進めるといったマルチタスク環境でも、動作が重くなるようなことはありませんでした。特に要求スペックの高いゲームでは、この大容量メモリが快適なプレイを支えてくれることでしょう。
ストレージに関しても、多くのモデルで最新規格のUFS 4.0を採用しており(128GBモデルはUFS 3.1 )、Razer EdgeのUFS 3.1ストレージ と比較して、データの読み書き速度が向上しています。これにより、大容量ゲームのインストール時間の短縮や、ゲーム中のロード時間の削減が期待でき、よりスムーズなゲーム体験に繋がります。
実際に、いくつかのアプリをインストールしてみましたが、その速さは体感できるレベルでした。また、microSDカードスロットも備えているため、容量が不足した場合でも手軽に拡張できるのは嬉しいポイントです 。
シーンで選べるパフォーマンスモードと強力な冷却システム
AYANEO Pocket Sは、単に高性能なだけでなく、そのパワーを効率的に活用するための機能も充実しています。本体右側面にはパフォーマンスを切り替える物理スイッチが備わっており、「エコ」「バランス」「ゲーム」「パフォーマンス(Max)」といった複数のモードをゲーム中でも瞬時に変更可能です 。これにより、バッテリー消費を抑えたい軽いゲームから、最高のパフォーマンスを引き出したいAAA級タイトルまで、シーンに応じた最適な設定でプレイできます。
そして、この持続的なハイパフォーマンスを支えているのが、VC(ベイパーチャンバー)放熱プレートとアクティブ空冷ファンを組み合わせた強力な冷却システムです 。AYANEOによると、5180mm²もの巨大なVC放熱プレートと、総面積7053mm²のヒートシンクフィンが効率的に熱を排出し、長時間のゲームプレイでも本体が高温になりすぎるのを防ぎます 。
これにより、サーマルスロットリングによる性能低下を気にすることなく、安定したゲーム環境を維持できるのは大きな魅力です。Razer Edgeもアクティブ冷却機能を搭載していますが 、AYANEO Pocket Sの冷却システムはより大規模で、ヘビーな利用シーンでの安心感が高いと感じました。
まとめ:AYANEO Pocket Sの基本パフォーマンス
- SoCの進化:最新の携帯ゲーム機向けSoC「Snapdragon G3x Gen 2」を搭載し、Razer EdgeのSnapdragon G3x Gen 1から着実な性能向上を実現 。
- メモリの余裕:高速なLPDDR5Xメモリを12GBまたは16GB搭載し、マルチタスクや高負荷な処理も快適にこなす 。Razer Edgeの6GB LPDDR5と比較して大容量 。
- ストレージの速度:UFS 4.0ストレージ(一部モデル)により、アプリ起動やデータ転送が高速化 。Razer EdgeのUFS 3.1よりも高速な規格 。
- 柔軟なパワー管理と冷却:シーンに応じて切り替え可能なパフォーマンスモードと、強力な冷却システムにより、安定した高性能を持続 。
Antutuベンチマークのスコア
AYANEO Pocket Sが搭載するQualcomm Snapdragon G3x Gen 2 プロセッサは、Antutu V10 ベンチマーク総合で約168万点(1683552)を記録しています。
例1: Antutu V10 総合で「1683552」、CPUで「376900」、GPUで「686222」、MEMで「335790」、UXで「284640」
測定する機種によっては165万点台になることもあるようです。
例2: Antutu V10 総合で「1654754」、CPUで「386219」、GPUで「676039」、MEMで「309314」
※Geekbench 6によるベンチマークのスコアはシングルコアで「2115」、マルチコアで「5509」でした。
投稿者: @akibaburariThreadsで見る
一方、「Razer Edge」が搭載する前世代のQualcomm Snapdragon G3x Gen 1 はAntutu V10 ベンチマーク総合で約100万 前後を記録していました。
AYANEO Pocket Sは前世代のプロセッサよりも約70 万 スコアが上がっており、性能が飛躍的に向上しているといえます。
Snapdragon G3x Gen 2 性能を比較
「AYANEO Pocket S」が搭載するQualcomm Snapdragon G3x Gen 2 は他のCPUと比べてどのくらいの性能なのでしょうか?Antutuベンチマークで比較してみました。
<CPUランキング>
※Antutu V10 ベンチマーク総合スコアで比較したものです。
- Snapdragon 8 Gen 3・・・Antutu総合:219万 (REDMAGIC 9 Pro / ROG Phone 8 / Galaxy S24 Ultra / Galaxy S24)
- Apple A17 Pro・・・Antutu総合:170万(iPhone 15 Pro Max / iPhone 15 Pro)
- ★ Snapdragon G3x Gen 2・・・Antutu総合:169万 (AYANEO Pocket S)
- Snapdragon 8 Gen 2・・・Antutu総合:162万 (POCO F6 Pro / ROG Phone 7)
- Dimensity 8300 Ultra・・・Antutu総合:146万 (POCO X6 Pro)
- Google Tensor G3・・・Antutu総合:110万 (Google Pixel 8 Pro)
- Snapdragon G3x Gen 1・・・Antutu総合:100万 (Razer Edge)
- Snapdragon XR2・・・Antutu総合:85万 (Pimax Portal)
- Dimensity 7200-Ultra・・・Antutu総合:72万 (Redmi Note 13 Pro+ 5G)
- Dimensity 7030・・・Antutu総合:52万 (motorola edge 40 neo)
<比較から分かること>
「Snapdragon G3x Gen 2」のスコアはiPhone 15の上位モデルが搭載する「Apple A17 Pro」、POCO F6 Pro やROG Phone 7などが搭載する「Snapdragon 8 Gen 2」と同じくらいになっています。
最新のゲーミングスマホやGalaxy S24シリーズが搭載する Snapdragon 8 Gen 3と比較すると、約50万ほどスコアが低くなり、大きな差があるといえます。
POCO X6 Proが搭載する「Dimensity 8300 Ultra」と比べると約25万ほどスコアが高くなりますが、大きな差とはいえず、ゲームのパフォーマンスは同じくらいになるのではないかと思います。
ゲーム性能
AYANEO Pocket Sが搭載するQualcomm Snapdragon G3x Gen 2 プロセッサのゲーム性能について、具体的なゲームタイトルとフレームレートを交えて紹介します。
原神 (Genshin Impact)
美麗なグラフィックで描かれる広大なオープンワールドを冒険するアクションRPGです。
最高画質設定、フレームレート60FPS設定において、スメールやフォンテーヌといった負荷の高いエリアでも、フレームレートは60FPSにほぼ張り付き、非常に滑らかに動作します。キャラクターのスキルエフェクトが多重に発生する激しい戦闘シーンや、広大なフィールドを高速で移動する際も、フレームレートの大きな落ち込みは感じられず、快適な探索と戦闘を体験できます。
PUBG MOBILE (PUBGモバイル)
100人のプレイヤーが最後の1人になるまで戦うバトルロイヤルシューターです。
画質設定「HDR高画質」、フレームレート設定「極限(60FPS)」において、安定して60FPSを維持します。遠くの敵をスコープで狙う際や、車両での高速移動中、複数の敵との銃撃戦といった場面でも、フレームレートは安定しており、遅延やカクつきを感じることなく、精密なエイムや素早い状況判断が可能です。
崩壊3rd (Honkai Impact 3rd)
ハイクオリティな3Dグラフィックと爽快なアクションが特徴のSFアクションRPGです。
最高画質設定、フレームレート60FPS設定において、派手なエフェクトが飛び交う戦闘シーンでも、フレームレートは60FPSで安定し、キャラクターのコンボアクションをストレスなく繰り出せます。グラフィック負荷の高いチャプターや、多数の敵が同時に出現する場面においても、パフォーマンスの低下はほとんど見られず、終始滑らかなプレイフィールです。
NieR Re[in]carnation (ニーア リィンカーネーション)
退廃的で美しい世界観と切ない物語が魅力のコマンドバトルRPGです。
最高画質設定、高フレームレート設定(60FPS)において、ゲームの持つ独特な雰囲気と美しいグラフィックを、60FPSの滑らかな描画で十分に堪能できます。フィールド移動時や、キャラクターの必殺技演出など、あらゆるシーンで安定したフレームレートを保ち、物語への没入感を高めます。
Tower of Fantasy (幻塔)
アニメ調のグラフィックが特徴のSFオープンワールドRPGです。
最高画質設定、フレームレート60FPS設定において、広大なオープンワールドを探索する際や、派手なアクションが繰り広げられるボス戦においても、フレームレートは60FPS近辺で安定しています。高負荷な都市部や、多くのプレイヤーが集まるマルチプレイコンテンツでも、大きなカクつきを感じることなく、快適にプレイできます。
アスファルト9:Legends (Asphalt 9: Legends)
実在の名車が多数登場する、アーケードスタイルのハイスピードレースゲームです。
「高画質」設定、60FPSモードにおいて、美しいグラフィックと高速で流れる景色のなか、フレームレートは60FPSに張り付き、非常に滑らかなレース体験が可能です。多数の車が入り乱れるシーンや、ニトロ使用時の激しいエフェクト、クラッシュシーンなどでもパフォーマンスは安定しており、爽快なドライビングを存分に楽しめます。
まとめ:ゲーム性能
Snapdragon G3x Gen 2の強力なGPU性能は、AYANEO Pocket Sにおいて、現在リリースされている要求スペックの高いAndroidゲームの多くを、最高設定かつ60FPSで安定して動作させる能力を備えています。これにより、プレイヤーは妥協のない美麗なグラフィックと滑らかな操作感で、没入感の高いゲーミング体験を享受できます。
操作性:AYANEO Pocket Sのマスターコントローラーが実現する快適なゲーム体験
ここでは、AYANEO Pocket Sの操作性について、AYANEO独自のマスターコントローラーの感触、ボタンの配置やカスタマイズ性、そして実際のゲームプレイにおける持ちやすさなどを、比較対象となるRazer Edgeとの違いも踏まえながら、詳しく解説していきます。快適なゲーム体験を左右する操作性に焦点を当て、その魅力を深掘りします。
心地よい打鍵感のボタンと直感的な配置
AYANEO Pocket Sに搭載されているマスターコントローラーは、触れた瞬間からその質の高さを感じさせます。ABXYボタンは直径7.2mm、ストローク1.0mmと、しっかりとした押し心地がありながら、反応も軽快です。個人的には、かつて愛用したPSPのボタンに近い、どこか懐かしさを感じる打鍵感でした。
十字キーもPS Vitaを彷彿とさせるデザインで、格闘ゲームやレトロゲームでのコマンド入力もスムーズに行えました。一方、肩部に配置されたLB/RBボタンは、軽くスコスコと小気味よく入力できる感触です。Razer Edgeのコントローラー「Kishi V2 Pro」もクリック感のあるボタンが特徴ですが、AYANEO Pocket Sのボタンは全体的に柔らかめで、長時間のプレイでも指が疲れにくい印象を受けました。
高精度なアナログスティックとトリガー
AYANEO Pocket Sの操作性の核となるのが、ホールセンシング技術を採用したジョイスティックとリニアホール・トリガーです。このジョイスティックは、物理的な接触がないため摩耗によるドリフト現象が起こりにくく、デッドゾーンも感じさせません。FPSゲーム『スノウブレイク:禁域降臨』で精密なエイムを試みましたが、微細な入力にもしっかりと追従してくれました。
アナログスティックの周囲にはRGBライトエフェクトも搭載されており、ゲーミングデバイスとしての雰囲気を高めてくれます。リニアホール・トリガーはストロークが浅めで、レースゲームのような繊細なアクセルワークよりは、FPSでの素早い射撃に適していると感じました。この点は、Razer Edgeのトリガーと比較しても、よりシューティングゲームに特化したチューニングと言えるかもしれません。AYASpaceアプリ内でトリガーの感度を調整できるのも嬉しいポイントです。
薄型ボディとグリップ感のバランス
AYANEO Pocket Sは約14mmという薄型ボディが特徴で、これが携帯性と持ちやすさの両立に貢献しています。標準状態では専用のグリップパーツなどはありませんが、約350gという軽量さも相まって、実際に手にすると驚くほどしっくりと馴染みます。
ソファーに寝転がりながら『崩壊:スターレイル』の広大なマップを探索する際も、本体を強く握りしめることなく安定した操作が可能でした。もちろん、よりしっかりとしたグリップ感を求める場合は、別売りのエルゴノミックケースなどを装着することで、さらに快適性を高めることができます。
Razer Edgeはコントローラー部に人間工学に基づいたグリップデザインが採用されていますが、AYANEO Pocket Sはスリムさを優先しつつ、良好なホールド感を実現していると言えるでしょう。
柔軟なキーマッピングとカスタマイズ
AYANEO Pocket Sは、コントローラーにネイティブ対応していないAndroidゲームでも、キーマッピング機能を使用することで快適にプレイすることが可能です。画面上の仮想ボタンに物理コントローラーの各ボタンやスティックを割り当てる作業は、AYASpaceアプリを通じて直感的に行えます。
例えば、タッチ操作がメインの『原神』も、この機能を使えば家庭用ゲーム機のような感覚でプレイできました。さらに、AYASpaceではトリガーの感度だけでなく、振動の強さやA/B/X/Yボタンの物理的な配置とゲーム内での認識を入れ替える設定など、細かなカスタマイズが可能です。Razer EdgeもRazer Nexusアプリで同様のカスタマイズが可能ですが、AYANEO Pocket Sはよりゲーム機ライクな設定項目が充実している印象です。
ただし、試用した段階では、一部ゲームでのジャイロ操作やキーマッピングの挙動に若干の調整が必要と感じる場面もありましたが、これらは今後のソフトウェアアップデートでの改善に期待したいところです。
まとめ:AYANEO Pocket Sの操作性
- ボタンの感触:ABXYボタンは良好な押し心地で、LB/RBボタンは軽快な入力感。全体的に柔らかめで長時間のプレイにも適している。
- スティックとトリガー:ホール効果採用で高精度かつドリフトしにくいアナログスティックと、FPS向きの浅めストロークのリニアホール・トリガー。
- 持ちやすさ:薄型軽量ボディながら安定したホールド感を実現。別売りケースでグリップ感の向上も可能。
- カスタマイズ性:柔軟なキーマッピング機能と、AYASpaceによる詳細なコントローラー設定が可能。
バッテリー:AYANEO Pocket Sの大容量が支える長時間のゲーム体験と急速充電
ここでは、AYANEO Pocket Sのバッテリー性能と充電機能について、その大容量バッテリーがもたらす安心感や、実際のプレイシーンにおける持続時間、そして便利な急速充電機能に焦点を当てて、詳しく解説していきます。比較対象となるRazer Edgeとの違いも考慮に入れながら、モバイルゲーミングにおけるバッテリーの重要性とその実力に迫ります。
長時間の冒険を支える6000mAhの大容量
AYANEO Pocket Sが最も誇るべき点の一つが、搭載されている6000mAhという大容量バッテリーです 。これは、例えばiPhone 14の約4000mAhと比較しても約1.5倍の容量であり 、競合機の一つであるRazer Edgeの5000mAh と比べても大きなアドバンテージを持っています。この大容量のおかげで、外出先でもバッテリー残量を気にすることなく、心ゆくまでゲームの世界に没頭できました。
特にAYANEO Pocket Sはゲーム専用機として割り切って使えるため、スマートフォンのように他の通知やアプリでバッテリーを消耗することがありません 。『原神』のようなグラフィック負荷もバッテリー消費も大きいゲームを長時間プレイする際も、この大容量は絶大な安心感を与えてくれました。
プレイスタイルで変わるバッテリー持続時間
AYANEO Pocket Sは、複数のパフォーマンスモードを搭載しており、これがバッテリーの持続時間にも影響します 。例えば、処理負荷の軽い2Dゲームやエミュレーターで遊ぶ際に「エコモード」を選択すれば、ファンノイズも抑えられ、かなりの長時間プレイが期待できます。逆に、「パフォーマンス(Max)」モードで最新の3Dゲームを最高設定で楽しむ場合は、当然ながらバッテリーの消費も早くなります。
しかし、AYANEO Pocket Sではフレームレートを常に画面に表示できる機能もあるため、プレイするゲームの内容に合わせて最適なパフォーマンスモードを探り、バッテリー消費とのバランスを取るのが賢い使い方だと感じました 。常に最大のパフォーマンスで遊ぶ必要はなく、不要なオーバーパワーを抑えることで、より長くゲームを楽しむことが可能です 。
スピーディーなPD急速充電の恩恵
長時間のプレイを支える大容量バッテリーも、いずれは充電が必要です。AYANEO Pocket SはPD急速充電に対応しており、短い時間で効率的にバッテリーを充電することができます 。本体下部のUSB Type-Cポートは最大40WのPD急速充電に対応しているため 、対応する充電器とケーブルを使えば、例えばカフェでの休憩中や移動の合間など、わずかな時間でも十分なバッテリー量を回復させることが可能です。
ただし、製品には充電用USB Type-Cケーブルのみが付属し、ACアダプターは別途用意する必要がある点には注意が必要です 。Razer EdgeもUSB Type-Cでの充電に対応していますが、AYANEO Pocket SのPD急速充電は、モバイル環境での利便性を大きく高めてくれる機能だと実感しました。
充電しながらのプレイは?
充電しながらのゲームプレイについては、本体の発熱が気になるところです。AYANEO Pocket Sは高性能な冷却システムを搭載していますが、高負荷なゲームをプレイしつつの充電は、ある程度の発熱は避けられないでしょう。ファイルによると、本機にはUSB給電時にバッテリーへの充電をバイパスしてプロセッサーへ直接電力を供給するような特別な電源モードは搭載されていないものの、充電時の電力自体は30W程度と比較的控えめであるとの記述がありました 。
このため、極端な発熱や性能低下には繋がりにくいかもしれません。比較対象のRazer Edgeでは、充電中の過熱が問題視されることもあるようです 。長時間の連続プレイを想定する場合は、適切な休憩を挟むか、冷却に配慮した環境でプレイするのが望ましいでしょう。
まとめ:AYANEO Pocket Sのバッテリーと充電
- 大容量バッテリー:6000mAhの大容量バッテリーを搭載し、Razer Edge (5000mAh) よりも長時間駆動が期待できる 。
- 柔軟なバッテリー管理:パフォーマンスモードの切り替えにより、プレイするゲームや状況に応じてバッテリー消費をコントロール可能 。
- 急速充電対応:最大40WのPD急速充電に対応し、短時間での充電が可能で利便性が高い 。ただしACアダプターは別売り 。
- 充電中のプレイ:充電電力は比較的控えめで、極端な発熱は抑えられている可能性があるが、高負荷時は注意が必要か 。
接続性:AYANEO Pocket Sの先進的なワイヤレス技術と多機能ポート
ここでは、AYANEO Pocket Sが備える通信機能と物理的な接続ポートについて、その先進性や利便性、そして比較対象となるRazer Edgeとの違いに焦点を当てながら詳しく解説していきます。オンラインゲームの快適性から外部機器との連携まで、現代のゲーミングデバイスに不可欠な接続性がAYANEO Pocket Sでどのように実現されているのかを見ていきましょう。
未来を見据えたWi-Fi 7とBluetooth 5.3
AYANEO Pocket Sは、AYANEOブランドの製品として初めて最新規格のWi-Fi 7とBluetooth 5.3に対応しています 。Wi-Fi 7は、従来のWi-Fi 6と比較してスループット性能が約20%向上し、理論上の最大通信速度は30Gbpsにも達するとされています 。これにより、対応環境下ではオンラインゲームの遅延を極限まで抑えたり、GeForce NOWやXbox Cloud Gamingといったクラウドゲーミングサービスをより快適に楽しむことが可能になります。
実際に自宅のWi-Fi 6環境でも『Apex Legends Mobile』をプレイしてみましたが、安定した接続でストレスなく遊ぶことができました。将来的にWi-Fi 7環境が普及すれば、その真価をさらに発揮することでしょう。Bluetooth 5.3も、対応するワイヤレスイヤホンや外部コントローラーとの接続安定性や低遅延に貢献し、より没入感の高いゲーム体験を提供してくれます。
一方、比較対象のRazer EdgeはWi-Fi 6EとBluetooth 5.2を搭載しており 、AYANEO Pocket Sは一歩先のワイヤレス環境を提供していると言えます。
映像出力も可能な万能USB Type-Cポート
AYANEO Pocket Sの接続性の中心となるのが、本体下部に搭載されたフル機能のUSB 3.2 Gen2 Type-Cポートです 。このポートは、最大10Gbpsの高速データ転送に対応しているため、大容量データの移動もスムーズに行えます。さらに特筆すべきは、DisplayPort 1.4による映像出力に対応している点です 。
これにより、AYANEO Pocket Sをテレビやモニターに接続し、リビングの大画面で『原神』の美しい世界を堪能したり、プレゼンテーションに活用したりといった使い方が可能です。もちろん、最大40WのPD急速充電にも対応しているため 、バッテリー切れの心配も軽減されます。Razer EdgeもUSB Type-Cポートを備えていますが 、AYANEO Pocket Sのポートはデータ転送速度や映像出力機能において、より多機能で高性能と言えるでしょう。
手軽なストレージ拡張を実現するmicroSDカードスロット
内蔵ストレージだけでは物足りないというユーザーのために、AYANEO Pocket SはmicroSD 3.0カードスロットも備えています 。これにより、写真や動画、そして増え続けるゲームデータを手軽に外部ストレージへ保存し、本体容量を圧迫することなく運用できます。特に、多くのAndroidゲームやエミュレーターのROMデータを持ち運びたいと考えるユーザーにとっては、非常に重宝する機能です。
使用前にはフォーマットが必要となる点には留意が必要ですが 、最大でどの程度の容量までサポートされるかなど、詳細な仕様も気になるところです。Razer Edgeも最大2TBまでのmicroSDカードに対応しているため 、ストレージ拡張性という点では両者ともにユーザーフレンドリーな設計と言えます。
割り切られた有線接続とモバイル通信
一方で、AYANEO Pocket Sは3.5mmイヤホンジャックとSIMカードスロットを搭載していません 。これは、近年のスマートデバイスのトレンドを反映した設計思想と言えるかもしれません。音声出力は基本的にBluetoothイヤホンやUSB Type-C接続のオーディオ機器を利用することになり、外出先でのモバイルデータ通信はWi-Fi環境に依存するか、スマートフォンのテザリング機能などを使うことになります。
この点は、コントローラー経由で3.5mmヘッドフォンジャックが利用できるRazer Edge や、海外版には5G通信対応モデルが存在するRazer Edgeと比較すると、ユーザーによってはデメリットと感じる部分かもしれません。有線イヤホンにこだわりたいユーザーや、単体でのモバイルデータ通信を必須と考えるユーザーは、この点を考慮に入れる必要があるでしょう。
まとめ:AYANEO Pocket Sの接続性
- 先進のワイヤレス:AYANEO初のWi-Fi 7とBluetooth 5.3対応で、高速かつ安定した無線通信を実現 。Razer Edge (Wi-Fi 6E/BT5.2) より新しい規格を採用 。
- 多機能USB-Cポート:映像出力(DisplayPort 1.4)や高速データ転送(USB 3.2 Gen2)、PD急速充電(最大40W)に対応する万能ポートを搭載 。
- ストレージ拡張性:microSDカードスロットにより、手軽にストレージ容量の追加が可能 。
- 割り切った設計:3.5mmイヤホンジャックとSIMカードスロットは非搭載 。ワイヤレス中心の利用とWi-Fi環境が前提。
ソフトウェアと独自機能:AYANEO Pocket Sを彩るAYASpaceと革新的なゲーミング体験
ここでは、AYANEO Pocket Sが搭載するオペレーティングシステムや独自のランチャー、そしてゲーム体験を豊かにする専用管理アプリケーション「AYASpace」や革新的なサウンド連動振動機能「SoundTAPMagic」など、ソフトウェアと独自機能の魅力について詳しく解説していきます。比較対象となるRazer Edgeのソフトウェア環境とも比較しながら、AYANEO Pocket Sならではの使い勝手や楽しみ方をご紹介します。
Android 13と独自ランチャー「AYAHome」
AYANEO Pocket Sは、OSとしてAndroid 13を搭載しており 、最新のAndroid環境でゲームやアプリを楽しむことができます。比較対象のRazer EdgeがAndroid 12をベースにしている点 と比較すると、より新しいバージョンのOSが採用されていることになります。標準のホームアプリケーションとしては、AYANEO独自の「AYAHome」ランチャーがプリインストールされています 。
このランチャーはコントローラーでの操作を意識したデザインになっており、インストールしたゲームやアプリを一覧表示したり、よく使うアプリをホーム画面上部のクイックスタートにピン留めしたりといったカスタマイズが可能です 。『原神』など一部のゲームでは、そのゲームを選択すると壁紙が連動して切り替わるなど、視覚的にも楽しい工夫が凝らされています。
ゲーミング体験を統合管理する「AYASpace」
AYANEO Pocket Sのゲーミング体験の中核を担うのが、専用の管理アプリケーション「AYASpace」です 。本体右側にあるAYAボタンを短押しすると「AYA Quick Tool」が、長押しするとフル機能の「AYASpace」が起動し 、ゲームプレイ中でも様々な設定変更が可能です。
パフォーマンスモードの切り替え、CPUやGPUの使用率、温度、フレームレートのオーバーレイ表示、ファンの回転数調整といったシステム設定から 、コントローラーのキーマッピング、スティックやトリガーの感度調整、さらにはアナログスティック周りのRGBライトエフェクトのカスタマイズまで、ありとあらゆる設定がこのAYASpaceに集約されています 。
Razer Edgeにも「Razer Nexus」という専用アプリがあり 、ゲームの起動や推奨ゲームの発見といった機能を提供していますが、AYASpaceはより細かなハードウェア制御やカスタマイズ性に特化している印象です。ただ、私が試用した限りでは、システム言語を日本語に設定してもAYASpace内の一部のメニューや項目が英語表示のままであるなど 、ローカライズの面で今後の改善に期待したい部分もありました。
また、AYASpace自体はコントローラーでも操作できますが、ゲーム起動中などに意図しない動作を避けるためには、タッチ操作の方が確実だと感じました 。
音と振動が融合する「SoundTAPMagic」体験
AYANEO Pocket Sが搭載する独自機能の中でも特にユニークなのが、「SoundTAPMagic」というサウンド連動型の振動機能です 。これは、ゲーム内の音声をAIがリアルタイムで解析し、その音響特性に合わせた振動を本体のX軸リニアモーターで生成するというものです 。
これにより、元々コントローラーの振動に対応していないレトロゲームや一部のAndroidゲームでも、爆発音や効果音に合わせて本体が震え、まるで専用に設計されたかのような臨場感あふれるフィードバックを得られます。
実際にいくつかのクラシックなアーケードゲームエミュレーターで試してみましたが、効果音と共に手に伝わる振動は新鮮で、ゲームへの没入感を一層深めてくれました。さらに、AYANEO Pocket SはXインプットプロトコルにも対応しており、対応するゲームではXboxコントローラーのようなネイティブな振動体験も可能です 。Razer Edgeも「Razer HyperSense ハプティクス」という振動機能を備えていますが 、「SoundTAPMagic」のような音源解析による汎用的な振動生成はAYANEO Pocket Sならではの魅力と言えるでしょう。
その他の便利な機能とソフトウェアの進化
この他にも、AYANEO Pocket Sにはゲーム体験を向上させるための細やかな機能が搭載されています。電源ボタンと一体化した指紋認証センサーにより 、パスコードを入力する手間なく素早く安全にログインできます。また、ノイズキャンセリング機能を備えたデュアルマイクも内蔵されており 、ボイスチャットを多用するオンラインゲームでもクリアな音声コミュニケーションが可能です。
一方で、専用の設定アプリ「AYASetting」はAYASpaceと機能が一部重複しており、やや整理が必要だと感じる部分もありました 。また、キーマッピング機能にはいくつかのバグが報告されていましたが、これらは頻繁なOTA(Over-The-Air)アップデートによって継続的に改善が進められているとのことです 。ソフトウェアの完成度という点では、Razer Edgeもランチャーアプリの反応速度や仮想コントローラーの精度に課題を抱えているという意見もあり 、どちらのデバイスも今後のアップデートによる進化が期待されます。
まとめ:AYANEO Pocket Sのソフトウェアと独自機能
- OSとランチャー:Android 13を搭載し、コントローラー操作に適した独自ランチャー「AYAHome」でアプリを管理 。
- 統合管理アプリ「AYASpace」:パフォーマンス調整、コントローラー設定、RGBライト制御など、多岐にわたる設定を集約管理できる強力なツール 。Razer Edgeの「Razer Nexus」と比較して、よりハードウェア制御に特化。
- 独自機能「SoundTAPMagic」:ゲーム音声を解析して振動を生成する革新的な機能で、非対応ゲームでも臨場感あふれるフィードバックを実現 。
- 便利な追加機能と課題:指紋認証によるクイックログインやノイズキャンセリングマイクを搭載 。一部ソフトウェアの使い勝手やバグはOTAアップデートで改善中 。
AYANEO Pocket Sのできること まとめ
「AYANEO Pocket S」を使ってできることをまとめてみました。
1.クラウドゲームをプレイできる
「AYANEO Pocket S」はWi-Fi 7対応でクラウドゲームを楽しむことができます。国内で利用できる主なサービスには、NVIDIAの「GeForce NOW」やMicrosoftの「Xbox Cloud Gaming」、ソニー・インタラクティブエンタテインメントの「PlayStation Plus」のクラウドストリーミングなどがあります。
2.ストリーミングプレイを利用できる
「AYANEO Pocket S」はSteam Linkを利用してPCゲームをストリーンミングプレイ(リモートプレイ)できます。また、Androidのストリーミングのアプリ「Moonlight Game Streaming」を利用して、プレイステーションやXboxなどのゲーム機、PCゲームのストリーミングプレイが可能です。
3.エミュレーターでレトロゲームをプレイできる
「AYANEO Pocket S」はAndroidのエミュレターアプリを利用して、レトロゲームを楽しむことができます。具体的にはPS2やPSP、PS1、ニンテンドー64、ゲームボーイ、スーパーファミコン、ネオジオ、MAME、メガドライブ、カプコン CP3などのゲームをプレイできます。
エミュレーターのアプリは、Google Playストアで「エミュレーター」、もしくは「PS2 エミュレーター」などゲーム機を付け加えて検索すると見つけられます。※PS2用のエミュレーター「AetherSX2」は「APKPure」から安全にダウンロードできます。
4.動画配信サービスやストリーミング音楽を楽しめる
「AYANEO Pocket S」はGoogle Playストアからアプリを追加することで、Netflix、Hulu、Amazon プライムビデオ、Disney+などの動画配信サービスも視聴できます。また、Spotify、AWA、Apple Music、Youtube Music、Amazon Music Unlimited、LINE MUSICなどのストリーミング音楽も楽しめます。
スペック比較:AYANEO Pocket S vs Razer Edge 主要な違いを徹底解説
ここでは、Android搭載の携帯型ゲーム機として注目される「AYANEO Pocket S」と「Razer Edge」の主要なスペックを項目ごとに比較し、それぞれのデバイスが持つ特徴と違いを明らかにしていきます。どちらのデバイスがご自身のプレイスタイルや求める機能に合致するのか、この比較を通じて見極めていきましょう。
AYANEO Pocket S vs Razer Edge スペック比較
SoC (チップセット):
- AYANEO Pocket S: Qualcomm Snapdragon G3x Gen 2 Gaming Platform
- Razer Edge: Qualcomm Snapdragon G3x Gen 1
RAM (メモリ):
- AYANEO Pocket S: 12GBまたは16GB LPDDR5X (8533Mbps)
- Razer Edge: 6GB LPDDR5
ROM (ストレージ):
- AYANEO Pocket S: 128GB (UFS 3.1) / 512GB (UFS 4.0) / 1TB (UFS 4.0)
- Razer Edge: 128GB (UFS 3.1)
ディスプレイサイズとタイプ:
- AYANEO Pocket S: 6インチ ボーダーレスIPS全面オールガラス
- Razer Edge: 6.8インチ AMOLED FHD+ タッチスクリーン
ディスプレイ解像度:
- AYANEO Pocket S: 2560×1440 (1440P) または 1920×1080 (1080P)
- Razer Edge: 2400×1080ドット
リフレッシュレート:
- AYANEO Pocket S: 60Hz
- Razer Edge: 144Hz
バッテリー容量:
- AYANEO Pocket S: 6000mAh
- Razer Edge: 5000mAh
Wi-Fi:
- AYANEO Pocket S: Wi-Fi 7
- Razer Edge: Wi-Fi 6E
Bluetooth:
- AYANEO Pocket S: BT 5.3
- Razer Edge: Bluetooth 5.2
本体重量:
- AYANEO Pocket S: 約350g
- Razer Edge: 約264g (タブレットのみ)、約401g (コントローラーを取り付けた状態)
OS:
- AYANEO Pocket S: Android 13
- Razer Edge: Android 12
冷却システム:
- AYANEO Pocket S: VC放熱+アクティブ空冷システム
- Razer Edge: アクティブ冷却機能搭載
イヤホンジャック:
- AYANEO Pocket S: 非搭載
- Razer Edge: 3.5mm ヘッドフォンジャック (コントローラー経由)
microSDカードスロット:
- AYANEO Pocket S: 搭載 (microSD 3.0 カードスロット)
- Razer Edge: 搭載 (MicroSD 最大 2TB)
コントローラー構造:
- AYANEO Pocket S: 一体型
- Razer Edge: タブレット本体 + 着脱式コントローラー (Razer Kishi V2 Pro)
まとめ:スペックから見る両者のポジショニング
AYANEO Pocket Sは、最新世代のSoCであるSnapdragon G3x Gen 2、大容量かつ高速なLPDDR5Xメモリ、UFS 4.0ストレージ(一部モデル)、そして大容量6000mAhバッテリーやWi-Fi 7といった最新規格の通信機能を備え、全体的に高いスペックを追求していることがわかります。
特に処理性能や将来性を見据えたスペックを重視するユーザーに適していると言えるでしょう。選べる高解像度ディスプレイも特徴ですが、リフレッシュレートは60Hzです。
一方、Razer Edgeは、Snapdragon G3x Gen 1を搭載し、メモリやストレージのスペックではAYANEO Pocket Sに一歩譲るものの、144Hzという高リフレッシュレートのAMOLEDディスプレイが最大の魅力です。コントローラーが着脱式であるため、タブレット単体での使用も可能という柔軟性も持ち合わせています。滑らかな映像表示と、利用シーンに応じた使い分けを重視するユーザーにとって魅力的な選択肢となります。
どちらのデバイスも高性能なAndroid携帯ゲーム機ですが、このようにスペックを比較すると、それぞれの強みや特徴がより明確になります。
AYANEO Pocket Sのメリット・デメリット:購入前に知っておきたいポイント
AYANEO Pocket Sは高性能なAndroid携帯型ゲーム機として多くの魅力を持つ一方で、いくつかの注意点も存在します。ここでは、そのメリットとデメリットを項目別に整理し、購入を検討する際の参考にしていただけるよう、コンパクトにまとめました。
【メリット】
メリット1:最先端の処理性能
Qualcommの最新ゲーミングSoC「Snapdragon G3x Gen 2」を搭載し、高負荷な3Dゲームも快適に動作させる処理能力を持っています 。これにより、多くのAndroidゲームを最高設定に近い環境で楽しむことが期待できます。
メリット2:大容量かつ高速なメモリとストレージ
最大16GBのLPDDR5X RAMと、UFS 4.0規格のストレージ(一部モデル)を採用 。これにより、アプリの起動やデータの読み書きが非常に高速で、マルチタスクもスムーズにこなせます。
メリット3:選べる高解像度ディスプレイ
6インチのIPS液晶ディスプレイは、1080P版と1440P版から選択可能です 。特に1440P版は490PPIという高精細さで、ゲームや動画、電子書籍などを美麗な映像で楽しめます。
メリット4:優れたビルドクオリティとデザイン
CNC加工された金属フレームや前面オールガラスのデザインは高級感があり、所有欲を満たしてくれます 。約350gと軽量かつスリムな筐体は携帯性にも優れています 。
メリット5:強力な冷却システム
大型のVC(ベイパーチャンバー)放熱プレートとアクティブ空冷ファンを組み合わせた冷却システムにより、長時間のゲームプレイでもパフォーマンスの低下を抑え、安定した動作を維持します 。
メリット6:大容量バッテリーと急速充電
6000mAhの大容量バッテリーを搭載し、長時間のゲームプレイに対応します 。PD急速充電にも対応しているため、短時間での充電が可能です 。
メリット7:最新の通信機能
AYANEOとして初めてWi-Fi 7とBluetooth 5.3をサポート 。これにより、より高速で安定したワイヤレス通信が期待でき、オンラインゲームやクラウドゲーミングも快適です。
メリット8:多機能なインターフェース
映像出力(DisplayPort 1.4)や高速データ転送(最大10Gbps)に対応したフル機能のUSB 3.2 Gen2 Type-Cポートを搭載 。microSDカードスロットによるストレージ拡張も可能です 。
メリット9:高精度なコントローラーとカスタマイズ性
ホール効果を採用したジョイスティックとトリガーは、デッドゾーンが少なく高精度な操作を実現 。専用アプリ「AYASpace」により、キーマッピングや感度調整など、詳細なカスタマイズが可能です 。
メリット10:独自機能によるエンタメ体験向上
ゲーム音声を解析して振動を生成する「SoundTAPMagic」や、指紋認証センサーなど、独自の機能がゲーム体験を豊かにします 。
【デメリット】
デメリット1:価格設定
高性能なパーツを多数採用しているため、競合する他のAndroidゲーム機と比較して価格が高めになる傾向があります 。
デメリット2:ディスプレイリフレッシュレート
ディスプレイのリフレッシュレートは60Hzに留まります 。120Hz以上の高リフレッシュレートを求めるゲーマーにとっては物足りない可能性があります 。
デメリット3:有線イヤホンジャック非搭載
3.5mmイヤホンジャックが搭載されていないため、有線イヤホンを使用するにはUSB Type-Cからの変換アダプタなどが必要になります 。
デメリット4:SIMカードスロット非搭載
単体でのモバイルデータ通信はできず、Wi-Fi環境下での利用が基本となります 。外出先ではスマートフォンのテザリングなどが必要です。
デメリット5:ソフトウェアの最適化とUI
専用アプリ「AYASpace」や「AYASetting」の一部のUIが日本語化されていなかったり 、キーマッピング機能に調整が必要な部分が見られたりするなど 、ソフトウェア面での細かな改善が期待されます。
デメリット6:一部ゲームとの互換性
非常に高いスペックを持っていますが、一部のゲームタイトルでは最適化が進んでおらず、起動しない、または正常に動作しないといった報告もあります 。
デメリット7:縦持ちゲームのプレイのしにくさ
横持ちに最適化されたデザインのため、『ウマ娘 プリティーダービー』や『勝利の女神:NIKKE』といった縦画面メインのゲームはプレイしにくい場面があります 。
デメリット8:冷却ファンの騒音
高いパフォーマンスを発揮するモードでは、冷却ファンの回転数が上がり、その騒音が気になる場合があります 。
デメリット9:充電アダプター非付属
PD急速充電に対応していますが、充電用のACアダプターは製品に付属していません 。別途用意する必要があります。
AYANEO Pocket Sのスペック(仕様)
- ディスプレイ 6インチ、解像度 2560 x 1440 px
※490 ppi/120% sRGB 色域ボリューム/100% sRGB 色域 カバー率/85% DCI-P3 - プロセッサ Qualcomm Snapdragon G3x Gen 2
※4nm/8コア/最大3.2 GHz/TDP 15W - GPU Qualcomm Adreno A32 680 MHz
- RAM(メモリ)12GB / 16GB LPDDR5X 8533 Mbps
- ストレージ 128GB UFS 3.1 / 512GB UFS 4.0
- バッテリー 6000 mAh
- 充電 PD急速充電 ※充電コードのみ付属・電源アダプターなし
- カメラ なし
- ワイヤレス通信 Wi-Fi 7、Bluetooth 5.3
- インターフェース USB 3.2 Gen2 Type-C (data/PD/DP) x1、microSDカードスロット x1、ボタン(ターボボタン、ホームボタン)
- センサー 6軸ジャイロスコープ、X軸リニアモーター
- コントローラー マスターコントローラー
- ジョイスティック ホールセンシング・ジョイスティック
- トリガー リニアホール・トリガー
- 振動モーター X軸リニアモーター
- 機能 SoundTAPMagic サウンドバイブレーション、Xインプット振動
- 冷却システム VC放熱 + アクティブ空冷システム
- ソフトウェア AYASpace 管理アプリケーション
- 生体認証 指紋認証(電源ボタンにセンサー)
- OS Android 13
- サイズ 約213.9 x 85 x 14 mm
- 重量 約 350 g
- カラー オブシディアンブラック、アイスソウルホワイト
AYANEO Pocket S 5段階評価レビュー
ここでは、AYANEO Pocket Sを様々な角度から評価し、それぞれの項目について星の数(5段階)とその理由を説明します。
【項目別評価】
画面の見やすさ:★★★★☆ (4.5)
1440Pまたは1080Pの高解像度6インチIPSディスプレイは非常に鮮明で、色彩表現も豊かです。ボーダーレスデザインによる没入感も高いですが、リフレッシュレートが60Hzである点が惜しまれます。
パフォーマンス:★★★★★ (5)
最新のSnapdragon G3x Gen 2、大容量LPDDR5Xメモリ、UFS 4.0ストレージ(一部モデル)、強力な冷却システムにより、現行のAndroidゲームの多くを最高設定で快適にプレイできる圧倒的な性能を誇ります。
操作性: ★★★★☆ (4)
ホールセンサー採用のジョイスティックとトリガーは高精度で、ボタンの感触も良好です。AYASpaceによるカスタマイズ性も高いですが、標準でグリップがない点や、一部キーマッピングの挙動に調整の余地がある点は考慮しました。
機能性:★★★★☆ (4.5)
AYASpaceによる多彩な設定、SoundTAPMagicのユニークな振動体験、指紋認証、最新のWi-Fi 7・Bluetooth 5.3、映像出力対応のUSB-Cポート、microSDカードスロットなど、ゲーミングデバイスとして非常に多機能です。ただし、3.5mmイヤホンジャックがないのは一部ユーザーにはマイナスかもしれません。
デザイン:★★★★★ (5)
前面オールガラスとCNC加工された金属フレームによる高級感あふれるデザイン、薄型軽量な筐体は所有欲を十分に満たしてくれます。ビルドクオリティも非常に高いです。
使いやすさ:★★★☆☆ (3.5)
ハードウェアの完成度は高いものの、専用ソフトウェアAYASpaceやAYAHomeの一部の日本語表示が不完全であったり、設定項目が多岐にわたるため初心者には少し分かりにくい部分があるかもしれません。OSはAndroid 13で一般的なスマホと同様の操作感です。
価格:★★★☆☆ (3)
7万円台後半からの価格設定は、搭載されているスペックを考慮すれば妥当とも言えますが、競合する他の携帯ゲーム機と比較するとやや高価な部類に入ります。コストパフォーマンスを重視するユーザーには悩ましい選択となるでしょう。
総評:★★★★☆ (4.5) 未来を見据えた高性能Androidゲーミングコンソール
圧倒的なパフォーマンスと美しいデザインの両立
AYANEO Pocket Sは、現状のAndroid携帯ゲーム機市場において、間違いなくトップクラスのパフォーマンスを提供する一台です。最新のSnapdragon G3x Gen 2チップセットを中心に、高速なメモリとストレージ、そしてそれを支える強力な冷却システムは、多くのゲーマーが求める「快適なゲーム体験」を高いレベルで実現しています。実際に重いとされる3Dゲームをプレイしても、フレームレートの落ち込みを感じる場面は少なく、安定した動作には目を見張るものがありました。
デザイン面においても、AYANEO Pocket Sは妥協がありません。高級感のある素材選びと精密な加工技術により、単なるゲーム機としてだけでなく、所有する喜びを感じさせてくれるガジェットに仕上がっています。薄型で軽量なため、携帯性にも優れており、外出先でも気兼ねなく本格的なゲームを楽しみたいユーザーの期待に応えてくれます。
独自機能とカスタマイズ性が光る一方で、細かな課題も
AYANEO独自の管理アプリ「AYASpace」は、パフォーマンス設定からコントローラーのカスタマイズ、RGBライティングの調整まで、非常に多岐にわたる項目をユーザーが自由に設定できる点が大きな魅力です。また、ゲームの音に合わせて振動する「SoundTAPMagic」のようなユニークな機能は、既存のゲームに新たな楽しみ方を提供してくれます。
しかしながら、ソフトウェアの細かな部分では、まだ改善の余地が感じられました。例えば、AYASpaceの一部のUIが日本語に対応しきれていない点や、多機能であるが故に設定項目が多く、初めて触れるユーザーにはややハードルが高いと感じるかもしれません。
また、ディスプレイのリフレッシュレートが60Hzである点や、3.5mmイヤホンジャックが非搭載である点は、特定のニーズを持つユーザーにとってはマイナスポイントとなる可能性があります。価格設定も、その性能を考えれば納得できる範囲ではあるものの、気軽に手を出せる価格帯とは言えません。
こんなユーザーにおすすめ
AYANEO Pocket Sは、最高の性能をもつデバイスでAndroidゲームを楽しみたい、最新技術や高品質なガジェットに魅力を感じる、そして充実したカスタマイズを駆使して自分だけの最適なゲーミング環境を作りたいという、コアなモバイルゲーマーやテクノロジー愛好家にとって、非常に満足度の高い一台となるでしょう。エミュレーター性能も高いため、過去の名作を最高の環境でプレイしたいというニーズにも応えてくれます。
結論:進化し続けるプレミアムな一台
いくつかの細かな課題は残しつつも、AYANEO Pocket Sが提供する圧倒的なパフォーマンス、洗練されたデザイン、そして豊富なカスタマイズ性は、他の追随を許さないプレミアムな体験をもたらしてくれます。頻繁なソフトウェアアップデートによる機能改善や最適化も期待できるため、将来性を含めて非常に魅力的なデバイスであると言えます。ゲーム専用機としての完成度は極めて高く、モバイルゲーミングの新たな可能性を感じさせてくれる一台です。
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「AYANEO Pocket S」の価格・購入先
「AYANEO Pocket S」はハイビーム、ECサイトで購入できます。
ハイビーム 公式オンラインストア
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アイスソウルホワイト
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オブシディアンブラック
- 1440P 16GB/512GB 114,800円
- 「1080P 16GB/1TB」 114,800円
- 1080P 無刻印版 16GB/1TB 114,800円
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レトロパワー
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ECサイト
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おすすめの類似製品を紹介
「AYANEO Pocket S」と同じAndroid OS 搭載の携帯ゲーム機も販売されています。
AYANEO Pocket ACE
AYANEOから発売される4.5インチのポータブルゲーミングPCです(2025年6月に発売)。
Android 13 OS、Qualcomm Snapdragon G3x Gen 2 Gaming Platform、LPDDR5X 8533Mbpsメモリ(8GB/12GB/16GB)、4.5インチIPSディスプレイ(解像度1620×1080・3:2)、UFS 4.0ストレージ(128GB版のみUFS 3.1、128GB/256GB/512GB/1TB)、6000mAhバッテリー、microSDカードスロット(最大100MB/s)、スピーカー(本体下部からダイレクトに出力)、Surge Linear Motor(CSA 0916B)振動モーター、6軸ジャイロスコープ、ホームボタン(エミュレータショートカット機能、Xboxストリーミングメニュー呼び出し)、を搭載しています。
また、デバイス偽装機能、冷却システム、、キーマッピング機能、カスタムパフォーマンスモード、、中型ホールセンサージョイスティック(ドリフトなし、デッドゾーンなし)、リニアホールトリガー、SoundTAPMagicサウンドバイブレーション機能、ストリーミングモード(低遅延化・Xboxストリーミング時のメニュー呼び出しボタン搭載)、DP 1.4映像出力(Type-Cポート経由)、40W PD急速充電に対応。
マスターコントローラー、Turboキー(パフォーマンスモード切替)、カスタマイズ可能なボタン(SE/ST、Home/Turbo、LC/RCキー)、AYASpaceシステム、AYAHomeランチャー、フル機能 USB 3.2 Gen 2 Type-C (10Gbps) x1、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.3にも対応しています。
価格は、Amazonで79,800円(Snapdragon G3X Gen2 12GB/256GB・※16GB/1TB レトロパワーモデルは94,800円)、楽天市場で84,800円(税込・送料無料・シャドウダンスブラック・7月モデル)、AliExpressで56,611円(※8GB/128GBモデル)、です。
関連記事:AYANEO Pocket ACE徹底レビュー!機能・評価・PocketS比較
ANBERNIC RG557
ANBERNICから発売された5.48インチのAndroid携帯ゲーム機です(2025年4月26日 発売)。
Android 14、MediaTek Dimensity 8300プロセッサー、12GB LPDDR5X RAM、解像度1920*1080のAMOLED液晶、5500mAhバッテリー、TFカードスロット(最大2TB)を搭載しています。
また、DisplayPort映像出力、高解像度静電容量式ジョイスティック(RGBライティング付)、27W急速充電、アクティブ冷却(高速ファン+ヒートパイプ採用)、ホールトリガー、6軸ジャイロ、振動モーター、
ストリーミング(Moonlightなど)、ワイヤレス画面投影、デュアルスピーカー、USB Type-C (OTG)、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3に対応しています。
価格は、Amazonで41,799円(税込)、AliExpressで34,687円(本体のみ・ゲーム付きで35,776円)、米国 Amazon.comで$339.99、です。
関連記事:ANBERNIC RG557徹底レビュー!PS2/GCエミュ性能とRG556比較
AYANEO Pocket EVO
AYANEOから発売された7インチの携帯ゲーム機です(2024年11月21日発売 ※発送は2025年2月6日)。
Android 13、フルHDの有機EL液晶、8600 mAhバッテリー、8GB/12GB/16GB/24GB LPDDR5X メモリ、128GB/256GB/512GB/1TB UFS4.0 ストレージを搭載しています。
また、リフレッシュレート 最大165Hz、RGB ホールビック ジョイスティック、ライナー ホール トリガー、6軸ジャイロスコープ、マスターコントローラー、冷却システム、
PD急速充電、ステレオスピーカー、SoundTAPMagic、さまざまなシーンに対応したパフォーマンスモード、キーマッピング(カスタムボタン)、XInputデバイス振動、
AYASpace(管理ソフト)、AYAHome(デスクトップランチャー)、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.3に対応しています。
価格は、Amazonで85,310円(税込・8GB+128GBモデル/12GB+256GBは99,560円/16GB+256GBは113,810円)、です。
関連記事:7インチ有機EL!AYANEO Pocket EVO 至高のゲーム機をレビュー
AYANEO POCKET DMG
AYANEOから発売された3.92インチのタテ型 携帯ゲーム機です(2024年11月21日に日本で発売)。
Android 13、Qualcomm Snapdragon G3x Gen 2、8GB/16GB LPDDR5X メモリ、5:4の有機EL液晶、128GB/512GB/1TB UFS4.0 ストレージ、6000 mAhバッテリー、microSD 3.0 カードスロットを搭載しています。
また、回転式スイッチ「MagicSwitch」、左アナログスティック、タッチパット、ステルス設計のL2/R2ボタン、AYAボタン、進化したバイブレーション機能、
25W PD急速充電、立体感のあるステレオスピーカー、X軸リニアモーター、冷却システム、音声指紋認証機能付き電源ボタン、モードの切り替え(AndroidモードとAYANEO OSモード)、6軸ジャイロスコープ、
USB 3.2 Gen2 Type-C(10Gbps、DisplayPort1.4)x1、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.3に対応しています。
価格は、Amazonで80,560円(税込)、AliExpressで85,942円、です。
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Retroid Pocket 5
Retroid Pocketから発売された5.5インチの携帯ゲーム機です。Android 13、Qualcomm Snapdragon 865、8GB LPDDR4x メモリ、フルHDのOLED(有機EL)液晶、128GB UFS 3.1ストレージ、5000 mAhバッテリー、TFカードスロット、3.5mmイヤホンジャックを搭載しています。
また、27W急速充電、DP映像出力、3Dホールスティック、アナログジョイスティックR2/L2、ストレージの拡張、USB Type-C (OTG)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1に対応しています。
価格は、Amazonで50,480円(税込)、AliExpressで33,623円、です。
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Razer Edge
Razerから発売された6.8インチのAndroid携帯ゲーム機です。Qualcomm Snapdragon G3x Gen 1プロセッサと8GB LPDDR5メモリを搭載。フルHD+のAMOLED液晶(タッチ対応)、128GB UFS 3.1ストレージ、5000mAhバッテリー、前面5MPのフロントカメラを搭載しています。
また、5G通信(※5Gモデルのみ)、リフレッシュレート144Hz、「Razer Cash V2 Pro」(コントローラー・取り外し可)、Razer HyperSense ハプティクス(触覚振動)、
2ウェイスピーカー、THX空間オーディオ、2つのデジタルマイク、最大2TBまでのストレージ拡張、クラウドゲーム(「Xbox Cloud Gaming」、「Nvidia GeForce Now」)、リモートプレイ(「Steam Link」、XBOX、PS)、USB Type-C (OTG)、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2に対応しています。
価格は、Amazonで64,980円、楽天市場で64,980円(税込・送料無料)、ヤフーショッピングで60,020円、米国 Amazon.comで$249.99、です。
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AYANEO POCKET MICRO
AYANEOから発売された3.5インチの携帯ゲーム機です。Android 13、MediaTek Helio G99、6GB/8GB LPDDR4X メモリ、解像度 960 x 960 px のIPS液晶(3:2)、128GB/256GB ストレージ、2600 mAhバッテリー、microSD 3.0 カードスロット、6軸ジャイロセンサー搭載で、
マスターコントローラー、冷却システム、Google Playストア、アプリの追加、ストリーミングプレイ、ストレージの拡張、AYASpace(フロントエンド)、AYAHome(デスクトップランチャー)、USB 2.0 Type-C(OTG)、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.2 に対応しています。
価格は、Indiegogoで6GB+128GBモデルで27,822円~(※8GB+256GBモデルは32,227円~)、AliExpressで46,642円(6GB+128GBモデル・8GB+256GBモデルは52,881円)です。
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