2025年9月26日に発売された「Xiaomi Watch S4 41mm」は、クラシックな腕時計が持つ伝統的な美しさと、現代のスマート機能を高いレベルで融合させた、コンパクトなスマートウォッチとして注目を集めています。
このレビューでは、Xiaomi Watch S4 41mmが日々の生活をどれだけ豊かにしてくれるのか、兄貴分である「Xiaomi Watch S4 47mm」と何が違うのか、そしてその真の実力について、あらゆる角度から徹底的に検証しました。
【先に結論からお伝えしましょう】
Xiaomi Watch S4 41mm の長所(Pros):
- スマートウォッチとは思えない、卓越したデザインとファッション性
- 高精度な心拍計と、41mmモデル限定の皮膚温度センサー
- 一日中着けていても快適な、コンパクトで軽量なサイズ感
- ステンレススチール採用など、高い質感と性能を両立した圧倒的なコストパフォーマンス
Xiaomi Watch S4 41mm の短所(Cons):
- LINEのメッセージに返信できないなど、限定的な通知機能
- タッチ決済に非対応なうえに、アプリも追加できない
- 高スペックながら、時折不安定さが指摘されるGPS精度
- ワイヤレス充電に非対応で、専用ケーブルが必須
総合評価:
Xiaomi Watch S4 41mmは、ガジェット特有のデザインが苦手で、アクセサリーのような美しさと信頼性の高いヘルスケア機能を両立させたいユーザーにとって、理想的な選択肢となるスマートウォッチです。
<この記事で分かること>
- 兄貴分である「Xiaomi Watch S4 47mm」との詳細なスペック比較
- ステンレススチールを採用した、41mmモデルの美しいデザインと質感
- 47mmモデルを上回る、高精細な有機ELディスプレイの品質
- スキーモードや転倒検知、Bluetooth心拍データ送信などの専門的なスポーツ機能
- 41mmモデル限定の「皮膚温度センサー」がもたらすヘルスケア体験
- 公称値を上回る、実際の使用環境でのリアルなバッテリー持続時間と充電性能
- スポーツVlogや緊急SOSといったユニークなスマート機能の使い勝手
- LINE通知など、スマート機能の長所と注意すべき点
- 進化した「Xiaomi HyperOS 3」の操作感と、Xiaomi Smart Hubによるデバイス連携
- ライバル機種とのメリット・デメリット比較
- 専門家による5段階評価と詳細な総評
- 最新の価格とお得な購入先・他機種との価格比較
この記事を最後まで読むことで、「Xiaomi Watch S4 41mm」を購入するべきかどうかがはっきりと分かるはずです。購入を迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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公式ページ:Xiaomi Watch S4 41mm – Xiaomi Japan
デザインと耐久性:Xiaomi Watch S4 41mm ~手首に宿る、洗練されたエレガンス~
ここでは、Xiaomi Watch S4 41mmのデザイン、特にそのコンパクトなサイズ感と素材の質感、そして日常使いでの耐久性について、実際に手に取って感じたことを詳しくレビューしていきます。比較対象として「Xiaomi Watch S4 47mm」も視野に入れ、その違いに焦点を当てていきます。
クラシックとモダンが融合した第一印象
このスマートウォッチを箱から出した瞬間、クラシックな腕時計が持つ伝統的な美しさと、現代のテクノロジーが見事に融合していると感じました。ウォッチケースはコロンとまとまった可愛らしい丸型で、過度な装飾がないミニマルなデザインです。注目すべきは、フレームに使われているステンレススチール素材の質感です。光を拾ってまるで鏡のように輝き、価格以上の高級感を放っています。デスクワーク中にふと手元に目をやると、その洗練された輝きが満足感を満たしてくれました。
待望のコンパクトサイズと軽快な装着感
最大の魅力は、なんといってもそのサイズ感です。直径41.2mm、厚さ9.5mmというスリムな形状は、多くのスマートウォッチが大きく無骨な中で、まさに待ち望んでいたものでした。比較対象の47mmモデルが、その大きさから来る存在感を放つのに対し、この41mmモデルは女性や私のように手首が細い人間にも完璧にフィットします。重量もストラップなしで約32gと非常に軽く、一日中着けていても、さらには睡眠トラッキングのために夜間に装着していても、その存在を忘れるほど快適でした。これは、ワークアウト時に重さが気になるという意見があった47mmモデルとの明確な違いであり、日常的な取り回しの良さで大きなメリットを感じます。
ステンレススチールがもたらす安心の耐久性
デザインだけでなく、日常使いにおける耐久性も優れています。プレミアムステンレススチール製のボディは、見た目の美しさだけでなく、傷や衝撃に対する安心感を与えてくれます。47mmモデルがアルミニウム合金フレームであるのに対し、こちらはより堅牢な印象を受けます。また、防水等級は5ATMに対応しており、キッチンでの水仕事から通勤中の突然の雨まで、いちいち外す必要がないのは非常に気楽です。実際に汗をかく軽い運動の後も、さっと水で流せるので清潔に保つことができました。
ファッションに合わせて表情を変えるストラップ
Xiaomi Watch S4 41mmは、ファッションアイテムとしての側面も非常に魅力的です。私が試したミントグリーンモデルには、柔らかく滑らかなフッ素ゴムストラップが付属しており、アクティブなシーンでも快適な装着感でした 。他にも、ホワイトモデルには知的な印象を与えるレザーストラップ、そしてサンセットゴールドエディションには宝飾品のようなミラネーゼストラップが用意されており、シーンに合わせて選べるのが嬉しいポイントです。特に細めのラグデザインは、全体を中性的でクラシカルな印象にまとめており、どんな服装にも自然に馴染んでくれました。ただし、運動時にはミラネーゼストラップは少し硬く、通気性が気になったため、ジムで使うならフッ素ゴムストラップへの交換をおすすめします。
<Xiaomi Watch S4 41mmの付属品>
- Xiaomi Watch S4 41mm 本体
- マグネット充電ケーブル
- 取扱説明書(保証書を含む)
まとめ:デザインと耐久性
- 第一印象:クラシックな腕時計のエレガンスと現代的なスマートウォッチの機能性が見事に融合し、価格以上の高級感を感じさせる。
- サイズと重量:41mmという待望のコンパクトサイズと約32gの軽さが、かさばるスマートウォッチが苦手なユーザーにとって最高の選択肢であり、大きな47mmモデルとは対照的。
- 素材と耐久性:堅牢なステンレススチールフレームと5ATM防水性能により、日常のあらゆるシーンで安心して使える信頼性を持つ。
- ストラップ:スポーティーなフッ素ゴムから上品なレザー、豪華なミラネーゼまで、多彩なストラップが用意されており、ファッションアイテムとして楽しめる。
ディスプレイと操作性:Xiaomi Watch S4 41mm ~コンパクトな画面に宿る、鮮明な世界と快適な操作感~
ここでは、スマートウォッチの「顔」ともいえるXiaomi Watch S4 41mmのディスプレイ品質と、日常の使い勝手を左右する操作性について、実際に使って感じた魅力を詳しくレビューしていきます。比較対象として「Xiaomi Watch S4 47mm」も取り上げ、その違いにも触れていきます。
息をのむほど鮮やかなAMOLEDディスプレイ
初めて電源を入れたとき、1.32インチの有機EL(AMOLED)ディスプレイが映し出す鮮やかな色彩に心を奪われました。黒が本当に深く沈み込むため、カラフルなウォッチフェイスやアプリアイコンがくっきりと浮かび上がり、まるで小さなアート作品を手首につけているような感覚になります。発色が非常に良く、写真やグラフも細部までリッチに表現してくれるため、ただ時間を確認するだけでも楽しい気持ちになりました。これは、価格以上の価値を感じさせてくれる、非常に高品質なディスプレイです。
コンパクトながら、よりシャープな視覚体験
ディスプレイサイズは1.32インチと、47mmモデルの1.43インチに比べて物理的には小さいですが、窮屈さは全く感じませんでした。注目すべきは、両モデルとも解像度が466×466ピクセルで同じである点です。これは、より小さな画面に同じ画素数を詰め込んでいる41mmモデルの方が、画素密度(PPI)が高いことを意味します。具体的には、41mmモデルが352 PPIであるのに対し、47mmモデルは326 PPIです。実際にライン通知を読んだ際も、小さな文字まで潰れることなく、驚くほどシャープに表示されました。また、最大1500nitsという輝度のおかげで、秋晴れの日に屋外で地図アプリを確認したときも、太陽光に負けることなく表示がはっきりと見え、非常に実用的だと感じました。
直感的な操作感と、少し個性的なUI
操作は、タッチ操作と物理ボタンの組み合わせで行います。画面のリフレッシュレートは60Hzで、スワイプすると指に吸い付くように滑らかに追従してくれて非常に快適です。右上の回転式リューズは、カリカリとした心地よいクリック感があり、アプリ一覧をスクロールするなどの操作が直感的です。このリューズは側面が宝石のようにカット加工されており、光を反射してキラキラと輝くため、デザイン上のアクセントとしても秀逸です。ただし、UI(操作画面)の構成は少し独特で、他のスマートウォッチから乗り換えた当初は少し戸惑いました。例えば、右へのスワイプがウォッチフェイス変更に割り当てられているなど、Xiaomi独自の思想が反映されており、慣れが必要かもしれません。
その日の気分で選べる多彩なウォッチフェイス
ウォッチフェイスは200種類以上も用意されており、カスタマイズ性が非常に高いです。フォーマルな服装に合わせたい日はクラシックなアナログデザイン、運動する日は活動量がひと目でわかるデジタルデザインといったように、TPOに合わせて簡単に変更できます。特に気に入ったのが「かわいい動物ウォッチフェイス」で、画面をオンにするたびに愛らしいペットが出迎えてくれるので、一日の始まりに少しだけ幸せな気持ちになれます。ウォッチフェイスの長押しでデザインの色を気軽に変更できるのも便利で、ファッションの一部としてスマートウォッチを楽しみたいというニーズに完全に応えてくれていると感じました。
<Xiaomi Watch S4 41mmのディスプレイ仕様>
- 種類: 1.32インチ AMOLED(有機EL)ディスプレイ
- 解像度: 466×466ピクセル
- ピクセル密度: 352 PPI
- リフレッシュレート: 60Hz
- 輝度: HBM 1500nits
まとめ:ディスプレイと操作性
- ディスプレイ品質:1.32インチの有機ELは発色が非常に鮮やかで、47mmモデルを上回るピクセル密度により、驚くほどシャープで美しい表示を実現している。
- 視認性:最大1500nitsの輝度により、日差しの強い屋外でも画面がはっきりと見え、実用性が高い。
- 操作性:滑らかな60Hzタッチスクリーンと、感触の良い回転式リューズの組み合わせが快適な操作感を提供するが、独自のUIには慣れが必要。
- ウォッチフェイス:200種類以上の豊富でスタイリッシュな選択肢があり、カスタマイズも簡単なため、気分やファッションに合わせて自由に楽しめる。
スポーツ機能:Xiaomi Watch S4 41mm ~アクティブな日常をスタイリッシュに彩るパートナー~
ここでは、Xiaomi Watch S4 41mmが持つスポーツトラッキング機能について、実際にランニングなどで使用した体験をもとにレビューします。比較対象として大型のXiaomi Watch S4 47mmモデルとの違いも見ていきます。
あらゆるアクティビティに応える150種類以上のモード
このスマートウォッチが対応するスポーツモードは150種類以上と非常に豊富です。日課にしているウォーキングや週末のサイクリングといった定番のものから、ジムでの筋力トレーニング、さらにはダンスや格闘技まで、思いつく限りのアクティビティが網羅されています。メニュー画面はシンプルにまとめられており、目的のワークアウトをすぐに見つけて開始できる手軽さが気に入りました。これだけ選択肢があれば、新しい趣味を始めたとしても、この一台で長く使い続けられる安心感があります。47mmモデルも同等のモード数を備えていますが、このコンパクトな41mmモデルなら、より軽快に様々なスポーツに挑戦できそうです。
冬のアクティビティが待ち遠しくなるスキーモードと転倒検知機能
このウォッチには、冬が来るのが待ち遠しくなるようなユニークな機能が搭載されていました。それが「プロ仕様のスキーモード」です。実際にゲレンデで使ってみると、ただ滑走距離や時間を記録するだけでなく、ターンごとの平均速度といった専門的なデータまで確認できるため、自分の滑りを客観的に振り返る楽しみが生まれました。
注目すべきは、これに付随する転倒検知機能です。一人で新雪に挑戦している時など、万が一のアクシデントは常に頭をよぎりますが、このウォッチが転倒を検知し、一定時間応答がない場合に自動で緊急連絡先に発信してくれるという安心感は絶大でした。このおかげで、以前よりも大胆に、純粋に滑りそのものに集中できたと感じています。
本格的なトレーニングを支える連携機能
さらに、本格的なトレーニングを支える連携機能も、私のようなサイクリストにとっては見逃せない魅力でした。週末のロングライドでは、これまで胸に巻くハートレートセンサーの圧迫感が少し気になっていたのですが、「Bluetooth心拍データ送信」機能がその悩みを解消してくれました。このウォッチで計測した高精度な心拍数を、ハンドルのサイクルコンピューター(Garmin Edge 540)にリアルタイムで表示させられた時の快適さは格別でした。装備が一つ減って身軽になったことで、ペダリングやフォームにより一層集中できるようになったのは、予想外の嬉しい効果です。
実体験で感じたGPSと心拍計の確かな実力
実際にこのウォッチを着けて近所をランニングしてみました。まず驚いたのがGPSの捕捉速度です。これは5つの主要衛星システム(GPS、Galileo、Glonass、BeiDou、QZSS)に対応したL1+L5デュアルバンドGNSSを搭載しているおかげで、ワークアウトを開始してわずか数秒で測位が完了し、全く待たされることなく走り出すことができました。
これは、以前使っていたスマートウォッチでは考えられない速さです。ただ、走り終えてからMi Fitnessアプリでルートを確認したところ、一部で実際の道からわずかにズレている箇所がありました 。環境によっては精度が安定しないこともあるのかもしれません。
一方で、運動中の心拍数モニタリングの精度は期待を大きく上回るものでした。ペースを上げ下げしても心拍数の変化に正確に追従し、後で胸部ストラップ式の心拍計データと比較しても、ほとんど差がありませんでした。軽量な41mmモデルはランニング中の腕の振りも妨げず、快適にパフォーマンスに集中できました。
<Xiaomi Watch S4 41mmのスポーツ機能 一覧>
- 150種類以上のスポーツモード
- 5システム対応 L1+L5 デュアルバンドGNSS
- アップグレードされた高精度心拍センサー
- プロ仕様のスキーモード
- 転倒検知機能(スキーモード時)
- Bluetooth心拍データ送信機能
- スポーツVlog機能(スマートフォン連携)
まとめ:スポーツ機能
- 多彩なモード:150種類以上に対応し、日常的な運動から専門的なアクティビティまで、あらゆるニーズを一台で幅広くカバーする。
- 専門的な機能:スキーモードや外部デバイスへの心拍データ送信など、特定のスポーツをより深く楽しむための機能が充実している。
- GPS性能:測位速度は驚くほど高速でストレスフリーだが、記録されるルートの精度は利用環境によって左右される可能性がある。
- 心拍計の精度:アップグレードされたセンサーは非常に信頼性が高く、本格的なトレーニングのデータ管理にも十分耐えうるレベル。
- 安全性:スキー中の転倒検知機能など、万が一の際にユーザーを守るセーフティ機能が搭載されており、安心してアクティビティに集中できる。
ヘルスケア機能:Xiaomi Watch S4 41mm ~日々の健康に寄り添う、パーソナルアシスタント~
ここでは、Xiaomi Watch S4 41mmのヘルスケア機能について、実際に日常生活で使って感じたことをレビューします。このモデルならではの新機能や、比較対象であるXiaomi Watch S4 47mmとの違いにも焦点を当てて解説していきます。
41mmモデルだけの新機能「皮膚温度測定」がもたらす変化
この41mmモデルを語る上で欠かせないのが、新たに搭載された皮膚温度センサーです。これは47mmモデルにはない、この小さなボディだけの特別な機能です。実際に使ってみると、0.1℃単位という非常に高精度な検知能力で、自分でも気づかないような微細な体調の変化をデータとして捉えてくれました。少し体調が優れないと感じた朝、アプリで皮膚温のわずかな上昇が記録されているのを見て、その日は無理せず休息を取るという判断ができました。特に、このデータは女性の月経周期予測の精度を向上させるために活用されるとのことで、日々のバイタルサインと合わせて、よりパーソナルな健康管理を実現してくれる心強い機能だと感じます。
日常の健康を見守る、信頼性の高い基本性能
心拍数や血中酸素レベルといった基本的なモニタリング機能も非常に信頼性が高いです。特にアップグレードされた心拍センサーの精度には驚かされました。ジムでのインターバルトレーニング中も心拍数の急な上下にリアルタイムで追従し、以前使っていた胸部ストラップ式の専門的な心拍計と比べても、ほとんど遜色のないデータが取れていました。また、忙しい朝でもワンタップで心拍数、血中酸素、ストレスレベルなどをまとめて測定できる「Checkup」機能は、手軽に自分のコンディションを把握するのに重宝しました。
快適な装着感で実現する、詳細な睡眠モニタリング
これまで私が睡眠トラッキングを続けられなかった大きな理由は、腕時計の装着感でした。しかし、このウォッチは軽量でスリムなため、着けていることを忘れるほど快適で、初めて毎晩の睡眠データをストレスなく記録できるようになりました。朝、Mi Fitnessアプリを開くと、深い睡眠、浅い睡眠、レム睡眠の割合が分かりやすいグラフで表示され、自分の睡眠の質を客観的に知る良いきっかけになりました。
特に、アプリが提案してくれる「睡眠改善計画」は、単なるデータ表示に終わらず、睡眠スケジュールを最適化するための具体的なアドバイスをくれるので、自分の生活習慣を見直す良い機会になりました。また、楽しみながら続けられる「睡眠アニマル」機能はユニークですが、アドバイスの日本語に少し不自然な部分が見られるなど、アプリのソフトウェア面では今後の改善に期待したいところです。
<Xiaomi Watch S4 41mmのヘルスケア機能 一覧>
- 24時間心拍数モニタリング(血中酸素センサー付き)
- 24時間血中酸素レベルモニタリング
- 睡眠モニタリング(睡眠改善計画機能付き)
- ストレスモニタリング
- 皮膚温度測定
- 女性の健康トラッキング(月経周期予測)
- 呼吸エクササイズ
- ワンタップヘルス情報(Checkup機能)
まとめ:ヘルスケア機能
- 独自性:41mmモデル限定の皮膚温度センサーは、日々の体調変化の把握や女性の健康管理において、47mmモデルにはない大きな利点となる。
- 基本性能:心拍計の精度は非常に高く、専門的な機器に匹敵するレベルで、日々の健康管理からトレーニングまで信頼して使用できる。
- 睡眠追跡:軽量で快適な装着感が睡眠を妨げず、詳細なデータを記録できるが、アプリの分析アルゴリズムや表現には改善の余地も感じられる。
- 総合評価:日常的な健康状態の把握から一歩進んだパーソナルケアまで、コンパクトなボディに信頼性の高いヘルスケア機能が凝縮されている。
バッテリー持ちと充電:Xiaomi Watch S4 41mm ~コンパクトさとスタミナを両立した、頼れる日常の相棒~
ここでは、スマートウォッチ選びで最も重要な要素の一つであるバッテリー性能と充電の利便性について、Xiaomi Watch S4 41mmを実際に使って感じたことを詳しくレビューします。比較対象として、より大型のXiaomi Watch S4 47mmとの違いも踏まえながら解説していきます。
コンパクトボディとバッテリー性能の絶妙なバランス
このスマートウォッチのバッテリー容量は320mAhで、メーカー公称値では使用頻度の少ない場合で最長8日間の駆動が可能とされています。これは、バッテリー容量が486mAhで最大15日間の駆動を謳う47mmモデルと比較すると、物理的なサイズが小さい分、バッテリーもコンパクトになっていることを示しています。正直なところ、購入前はこのバッテリー持ちに少し不安を感じていました。しかし、このエレガントなデザインと軽快な装着感のためなら、多少のトレードオフは仕方ないだろうと考えていました。
公称値を上回る、驚きのスタミナを実証
しかし、実際に使ってみると、その不安は良い意味で裏切られました。週末にGPSを使ったランニングを2回楽しみ、仕事中はひっきりなしに来るLINEやメールの通知を受け、夜は詳細な睡眠データを記録するといった、かなり酷使した使い方を試してみました。これはメーカーが定義する「ヘビーユース(最大3日間)」に相当する使い方ですが、バッテリーが完全になくなるまでにかかった時間は、なんと約4日間(正確には土曜の朝9時過ぎから水曜の朝8時まで、約95時間)でした。公称値を上回るこのスタミナには、正直なところ感動しました。これなら、たまの充電を忘れてしまっても、数日は安心して使い続けられます。
スピーディーな充電と、少しの気配り
バッテリーが切れても、充電の速さがそのストレスを軽減してくれます。朝起きてバッテリー残量がないことに気づいても、身支度をしている間のわずか30分で75%も回復するため、その日一日を乗り切るには十分です。実際に0%からフル充電までも1時間かからず、その手軽さは素晴らしいと感じました。ただ、少し気になったのは充電器の仕様です。付属のマグネット式充電ケーブルはUSB-A端子で、最近はUSB-Cポートしかない充電器も増えているため、コンセント周りの環境によっては少し不便に感じるかもしれません。また、ワイヤレス充電に非対応な点も、今後のモデルでは改善を期待したいポイントです。
<Xiaomi Watch S4 41mmのバッテリー・充電 仕様>
- バッテリー容量: 320mAh
- 公称駆動時間: 最長8日間(低使用時)、最長4日間(通常使用時)、最長3日間(高負荷時)
- 充電方式: 2ピン磁気充電スタンド
- フル充電時間: 約1時間
まとめ:バッテリー持ちと充電
- バッテリー性能:コンパクトなボディながら、ヘビーな使い方でも公称値を上回る約4日間の駆動時間を実現し、日常使いでは十分なスタミナを持つ。
- サイズとのトレードオフ:47mmモデルの最大15日間には及ばないものの、デザインと軽快な装着感を考えれば十分に納得できるバランス。
- 充電速度:フル充電まで1時間弱という速さは非常に魅力的で、短時間の充電でも一日使える安心感がある。
- 充電の利便性:マグネット式は手軽だが、USB-A端子のケーブル一体型である点と、ワイヤレス充電に非対応な点は改善を期待したい。
スマート機能:Xiaomi Watch S4 41mm ~アクティブな毎日を、もっと楽しく安全に~
ここでは、Xiaomi Watch S4 41mmが日常生活をどれだけ便利で豊かにしてくれるか、そのスマート機能に焦点を当ててレビューします。ユニークなVlog機能から日々の安全を守る機能、そして通知機能の使い勝手まで、比較対象のXiaomi Watch S4 47mmとの共通点や違いも交えながら、実際に使って感じたことをお伝えします。
ワークアウトの思い出を映像で残す「スポーツVlog」
このウォッチで特にユニークだと感じたのが「スポーツVlog」機能です。いつものランニングコースの途中で景色の良い場所にスマートフォンを固定し、ウォッチの画面をタップするだけで録画を開始できた手軽さには感動しました。注目すべきは、録画中の映像に自分の心拍数や消費カロリーがリアルタイムで合成表示される点です。まるでスポーツ番組のワンシーンのような映像が簡単に作れるので、トレーニングの記録がより一層楽しくなりました。ただし、この機能はXiaomiまたはPOCO製のスマートフォンでのみ利用可能とのことで、その点は注意が必要です。
万が一の事態に備える、心強い安全機能
日々の安心感を高めてくれる安全機能が充実しているのも、このウォッチの大きな魅力です。特に、夜道を一人で歩いて帰宅する際に、「緊急サイレン」機能があるというだけで、お守りのような心強さを感じました。幸いにも実際に鳴らす機会はありませんでしたが、いざとなればタップ一つで大音量のサイレンを鳴らせるというのは大きな安心材料です。また、下部のボタンを3回押すだけで設定した連絡先にSOSを発信できる機能も、万が一の備えとして非常に頼もしく感じます。これらの機能は47mmモデルにも搭載されていますが、よりコンパクトで女性も選びやすい41mmモデルだからこそ、その価値が一層際立つように思いました。
愛用アプリと連携できる、優れたデータ拡張性
スマートウォッチを乗り換える際に気になるのが、過去のフィットネスデータとの連携性です。その点、このウォッチは非常に柔軟でした。私が長年愛用してきた「Suunto」アプリに、週末のハイキングで記録したデータをMi Fitnessアプリ経由で簡単に同期できたのには感心しました。Health Connectにも対応しているため、これまで蓄積してきた大切な健康データを無駄にすることなく、新しいウォッチでの生活にスムーズに移行できます。これは47mmモデルも同様で、Xiaomiエコシステムだけでなく、既存のフィットネス環境にも柔軟に対応できるシリーズ共通の強みです。
通知機能の現状と今後の期待
一方で、通知機能には今後のアップデートに期待したい点もいくつかありました。友人からのLINEメッセージ(ライン通知)はウォッチで確認できるものの、残念ながら返信には対応していません。『今どこ?』という簡単なメッセージに、ウォッチから定型文だけでも返せたら、もっと便利になるのにと感じる場面が何度かありました。また、LINE通話の着信通知は来るものの応答はできないという「謎の挙動」は、47mmモデルと同様に少し不可解な点です。バイブレーションもやや短く弱いため、街を歩いている最中は通知に気づかないこともあり、もう少しカスタマイズ性が高まると嬉しいです。
<Xiaomi Watch S4 41mmのスマート機能 一覧>
- スポーツVlog機能(Xiaomi/POCOスマホ限定)
- 緊急SOS機能
- 緊急サイレン機能
- 位置情報共有機能(Android限定)
- Suuntoなどのサードパーティ製フィットネスアプリとのデータ連携
- Bluetooth通話機能
- 各種アプリ通知機能
まとめ:スマート機能
- スポーツVlog:自分のワークアウトをデータ付きの映像として残せる、ユニークで楽しい機能。
- 安全機能:緊急SOSやサイレンなど、日々の生活に大きな安心感を与えてくれる機能が充実している。
- データ連携:Suuntoなど既存のフィットネスアプリとスムーズに連携でき、乗り換えユーザーにも優しい。
- 通知機能:メッセージ受信は可能だが、返信不可など機能は限定的で、LINE通話の挙動やバイブレーションの弱さには今後の改善を期待したい。
OSとアプリ:Xiaomi Watch S4 41mm ~進化するソフトウェアと、シームレスな連携体験~
ここでは、Xiaomi Watch S4 41mmのソフトウェア面に焦点を当て、その頭脳であるOSや連携アプリの使い勝手をレビューします。47mmモデルに搭載されているOSとの違いや、Xiaomiデバイスならではの連携機能「Xiaomi Smart Hub」についても、実際に使用して感じたことを詳しく解説していきます。
進化したHyperOS 3と、慣れが求められるUIデザイン
このウォッチの動作を支えているのは、47mmモデルが搭載するHyperOS 2から進化した「Xiaomi HyperOS 3」です。基本的な動作は軽快で、カラフルで分かりやすいアイコンが並ぶUIは、日常的に使っていて非常に快適でした。アニメーションも滑らかですが、時折そのリッチな表現が、かえって動作を少し重く感じさせる瞬間もありました。注目すべきは、その独特な操作体系です。下スワイプでウィジェット、上スワイプで通知といった操作は、他の多くのスマートウォッチと異なるため、私も最初は少し戸惑いました。慣れてしまえば直感的ですが、Xiaomi独自の思想が反映されており、初めて使う方は少し学習時間が必要かもしれません。
幅広い対応OSと、将来への期待が持てるアップデート
このウォッチはAndroid(8.0以降)とiOS(14.0以降)の両方に対応しており、幅広いスマートフォンユーザーが利用できるのが嬉しいポイントです。私が使っているiPhoneとの接続も「Mi Fitness」アプリを介してスムーズに行え、データの同期も安定していました。注目すべきは、このHyperOS 3が2025年9月末からOTA(無線アップデート)で提供されると明記されている点です。これは、発売後もソフトウェアが進化し続けることを意味しており、長く安心して使えるという期待感を与えてくれます。
Mi Fitnessアプリと、Xiaomiエコシステムの真価「Smart Hub」
健康データの管理は、すべてスマートフォンアプリ「Mi Fitness」で行います。歩数や睡眠データが分かりやすく可視化されるなど、アプリの基本性能はしっかりしていますが、このウォッチの真価が発揮されるのは、他のXiaomi製品と一緒に使った時です。Xiaomiスマートフォンと連携することで使える「Xiaomi Smart Hub」機能は、まさに圧巻でした。手元のウォッチからXiaomi製のイヤホンのバッテリー残量を確認したり、リビングにある空気清浄機を操作したりと、スマートフォンを取り出すことなくシームレスな体験ができます。これは、Xiaomiエコシステムを構築しているユーザーにとって、何物にも代えがたい魅力となるでしょう。
情報に素早くアクセスできるウィジェット
このウォッチのUIで特徴的なのが、ウィジェットの配置です。文字盤のホームページから上にスワイプすることで、カード形式のウィジェットにアクセスできます。天気や睡眠時間、心拍数といった情報が素早く確認でき、そのままスクロールするとアプリ一覧に繋がるという独特の構成になっています。慣れるまでは少し戸惑いましたが、一度慣れてしまうと、一連の動作で情報確認からアプリ起動まで行えるため、非常に効率的だと感じました。
なお、このウォッチはWear OS搭載機とは異なり、Google Playストアなどからサードパーティ製のアプリを自由に追加することはできません。機能はウォッチにプリインストールされたものに限られる点は、購入前に理解しておく必要があります。
<Xiaomi Watch S4 41mmのOS・アプリ仕様>
- OS: Xiaomi HyperOS 3
- 連携アプリ: Mi Fitness
- 対応スマートフォンOS: Android 8.0以降、またはiOS 14.0以降
- 主な連携機能: Xiaomi Smart Hub 、Health Connect 、Suunto連携
まとめ:OSとアプリ
- OSの進化:47mmモデルのHyperOS 2から進化したHyperOS 3を搭載し、軽快な動作を実現しているが、独自のUIデザインには慣れが必要。
- 連携性:AndroidとiOSの両方に幅広く対応し、Suuntoなどの主要フィットネスアプリとも連携可能で、乗り換えもスムーズ。
- エコシステム:Xiaomiユーザーであれば、Xiaomi Smart Hubを通じてイヤホンやスマート家電をウォッチから操作でき、非常にシームレスな体験が可能。
- アプリの拡張性:サードパーティ製アプリの追加インストールはできず、機能はプリインストールされたものに限定される点には注意が必要。
Xiaomi Watch S4 41mm と 47mmの違い
Xiaomi Watch S4シリーズは、用途や好みに合わせて選べる41mmと47mmの2つのサイズを展開しています。41mmモデルはより新しく、デザインと特定の機能に重点を置いている一方、47mmモデルはバッテリー寿命とカスタマイズ性を重視しています。ここでは、両モデルの主な違いを詳しく見ていきましょう。
OSとサポート(アップデート)保証
- Xiaomi Watch S4 41mm: Xiaomi HyperOS 3
- Xiaomi Watch S4 47mm: Xiaomi HyperOS 2
- 違い:41mmモデルはより新しいバージョンのOSを搭載しており、ソフトウェアの面で先行しています。HyperOS 3はOTAアップデートを通じて提供される予定で、将来的な機能改善やサポート面で有利と考えられます。
サイズと重量
- Xiaomi Watch S4 41mm: 41.2mm × 41.2mm × 9.5mm / 約32g
- Xiaomi Watch S4 47mm: 47.3mm × 47.3mm × 12.0mm / 約44.5g
- 違い:41mmモデルは明らかに薄く、軽いです。このコンパクトさは、特に女性や腕の細いユーザー、そして睡眠中も含めて一日中快適に装着したいユーザーにとって大きなメリットです。
カラーとデザイン
- Xiaomi Watch S4 41mm: サンセットゴールド、ブラック、ミントグリーン、ホワイト
- Xiaomi Watch S4 47mm: シルバー、レインボー、ブラック
- 違い:41mmモデルはエレガントでファッション性を重視したデザインコンセプトです。一方、47mmモデルはより大きく、伝統的な腕時計のような存在感があり、ベゼルを交換してデザインをカスタマイズできるのが最大の特徴です。
耐久性(フレーム素材)
- Xiaomi Watch S4 41mm: ステンレススチール
- Xiaomi Watch S4 47mm: アルミニウム合金
- 違い:41mmモデルは、より傷がつきにくく高級感のあるステンレススチールを採用しています。47mmモデルのアルミニウム合金も高品質ですが、素材の堅牢性ではステンレススチールが優れています。
ディスプレイ
- Xiaomi Watch S4 41mm: 1.32インチ AMOLED / 352 PPI
- Xiaomi Watch S4 47mm: 1.43インチ AMOLED / 326 PPI
- 違い:画面サイズは47mmモデルの方が大きいですが、解像度が同じため、ピクセル密度(PPI)は41mmモデルの方が高く、よりシャープで高精細な表示が可能です。
バッテリー
- Xiaomi Watch S4 41mm: 320mAh / 最長8日間(低使用時)
- Xiaomi Watch S4 47mm: 486mAh / 最大15日間(標準使用時)
- 違い:バッテリー持続時間は、物理的に大きなバッテリーを搭載する47mmモデルが圧倒的に長いです。頻繁な充電を避けたい場合は47mmモデルが適しています。
センサー
- Xiaomi Watch S4 41mm: 温度センサー搭載
- Xiaomi Watch S4 47mm: ホールセンサー搭載
- 違い:41mmモデルには皮膚温度を測定する温度センサーが搭載されており、女性の月経周期予測など、より詳細な健康トラッキングが可能です。これは47mmモデルにはない大きな利点です。
接続性
- Xiaomi Watch S4 41mm: Bluetooth® 5.4
- Xiaomi Watch S4 47mm: Bluetooth® 5.3
- 違い:41mmモデルはより新しいBluetooth 5.4に対応しており、接続の安定性や効率性でわずかに優れています。
まとめ
Xiaomi Watch S4の41mmモデルと47mmモデルは、単なるサイズの大小ではなく、明確に異なるコンセプトを持った製品です。41mmモデルは、より新しく高精細なソフトウェア、プレミアムなステンレス素材、そして温度センサーという独自の健康機能を、コンパクトでエレガントなデザインに凝縮しています。ファッション性や最先端の機能を重視し、快適な装着感を求めるユーザーに最適です。
一方、47mmモデルは、圧倒的なバッテリー持続時間と、ベゼル交換による高いカスタマイズ性が魅力です。充電の手間を最小限に抑え、自分のスタイルに合わせて時計の外観を積極的に変えて楽しみたいユーザーに向いています。どちらのモデルを選ぶかは、何を最も重視するかによって決まります。デザインと最新機能を取るか、バッテリー寿命とカスタマイズ性を取るか、ご自身のライフスタイルに合わせて選択するのが良いでしょう。
Xiaomi Watch S4 41mmのメリット・デメリット
「Xiaomi Watch S4 41mm」は、その美しいデザインで多くの注目を集めていますが、実際の使い勝手はどうなのでしょうか。ここでは、その長所と弱点を、兄貴分である「Xiaomi Watch S4 47mm」や、市場で競合する「HUAWEI WATCH FIT 4」「Amazfit Active 2」「Google Pixel Watch 3」といった具体的なモデルと比較しながら、詳しく解説していきます。
【メリット】
メリット1:卓越したデザインとファッション性
最大の魅力は、スマートウォッチとは思えないほど洗練されたデザインです。プレミアムなステンレススチールを採用した41mmのコンパクトな筐体は、アクセサリー感覚で身に着けられます。大型の「Xiaomi Watch S4 47mm」やスポーティーな「HUAWEI WATCH FIT 4」と比べても、そのエレガントさは際立っており、日常のあらゆるファッションに自然に溶け込みます。
メリット2:価格帯トップクラスの高精度な心拍計
この価格帯のスマートウォッチとしては、驚くほど高精度な心拍センサーを搭載しています。専門的な胸部ストラップ型心拍計と比較しても遜色ないレベルの正確なデータを提供してくれるため、日々の健康管理から本格的なトレーニングまで、安心して数値を信頼できます。これは、多機能性を謳う他の多くの同価格帯モデルに対する明確な優位点です。
メリット3:女性の健康管理を支える皮膚温度センサー
41mmモデルには、「Xiaomi Watch S4 47mm」や「Amazfit Active 2」にはない皮膚温度センサーが搭載されています。このセンサーは、日々の微細な体調変化を捉え、特に女性の月経周期予測の精度向上に貢献します。「Google Pixel Watch 3」のような高価格帯モデルの機能を手頃な価格で実現しており、健康意識の高い女性ユーザーにとって大きなメリットとなります。
メリット4:圧倒的なコストパフォーマンス
約2万円という価格で、ステンレススチール製の高級感あふれる筐体と、鮮やかな有機ELディスプレイ、高精度なセンサーを手に入れられる点は、驚異的なコストパフォーマンスと言えるでしょう。4万円を超える「Google Pixel Watch 3」と比較しても、デザインや素材の質感では見劣りせず、非常に満足度の高い選択肢です。
【デメリット】
デメリット1:限定的な通知機能とLINE連携の弱さ
Wear OSを搭載した「Google Pixel Watch 3」がLINEのメッセージに返信できるのに対し、このウォッチは通知の確認はできても返信は一切できません。また、LINE通話の着信も正常に機能しないことがあり、スマートフォンとの密な連携を期待すると、大きな不満を感じる可能性があります。
デメリット2:アプリを追加できない拡張性の低さ
独自のXiaomi HyperOSを搭載しているため、「Google Pixel Watch 3」のようにGoogle Playストアから新しいアプリを追加して機能を拡張することはできません。購入時にプリインストールされている機能だけで完結してしまうため、将来的な活用の幅は限られてしまいます。
デメリット3:スペック倒れ感のあるGPS精度
L1+L5デュアルバンドGNSSという高スペックなGPSを搭載しているにもかかわらず、実際のルート記録では精度が不安定になる場面がありました。日常的なウォーキング程度なら問題ありませんが、正確な距離やペースを求めるランナーにとっては、「HUAWEI WATCH FIT 4」などの方が信頼性が高いかもしれません。
デメリット4:ワイヤレス充電に非対応な充電方式
充電は付属の専用マグネット式ケーブルで行う必要があり、ワイヤレス充電には対応していません。ワイヤレス充電が可能な「HUAWEI WATCH FIT 4」や、USB-Cケーブルで急速充電できる「Google Pixel Watch 3」と比べると、専用ケーブルを持ち運ぶ手間がかかり、利便性の面で劣ります。
デメリット5:サイズと引き換えのバッテリー持続時間
コンパクトなデザインを実現した代償として、バッテリー容量は「Xiaomi Watch S4 47mm」や「HUAWEI WATCH FIT 4」よりも少なくなっています。それでも通常使用で数日間は持ちますが、より長いバッテリー駆動時間を最優先するならば、他のモデルに軍配が上がります。
デメリット6:日本のタッチ決済(FeliCa)に非対応
通勤や日常の買い物で便利な、Suicaなどのタッチ決済(おサイフケータイ機能)には対応していません 。これは日本で広く使われているFeliCa技術が搭載されていないためです。ライバルとなる「Google Pixel Watch 3」がSuicaに完全対応していることを考えると、これは大きな弱点と言えるでしょう。海外でもNFC決済の利用は一部の銀行に限られており 、実質的に決済機能はないと考えるべきです。
Xiaomi Watch S4 41mmのスペック(仕様)一覧
- ディスプレイ: 1.32インチAMOLED、解像度466×466、リフレッシュレート60Hz、最大輝度1500nit
- クラウン: 回転式クラウン
- ストレージ: 2GB(音楽保存など)
- バッテリー: 320mAh
- 駆動時間: 通常使用で最大8日間
- 充電: 2ピン磁気充電
- ワイヤレス通信: Bluetooth 5.4
- GPS: GPS、Galileo、Glonass、BeiDou、QZSS(みちびき)
- インターフェース: 充電端子
- センサー: 心拍、血中酸素、加速度、ジャイロ、環境光、電子コンパス、気圧、温度
- 防水: 5ATM(5気圧防水)
- モーター: リニアモーター
- スピーカー/マイク: 搭載
- 機能: 150種以上のスポーツモード、睡眠モニタリング、ストレス測定、Bluetooth通話など
- 筐体: ステンレススチール
- アプリ: Mi Fitness
- 対応OS: Android 8.0以降、iOS 14.0以降
- OS: Xiaomi HyperOS 3
- サイズ: 41.2mm × 41.2mm × 9.5mm
- 重量: 約32g(ストラップ除く)
- カラー: ブラック、ホワイト、ミントグリーン
- 付属品: 磁気充電ケーブル、取扱説明書
- バンド: フッ素ゴムまたはレザー(調節可能な長さ:約120~190mm)
Xiaomi Watch S4 41mmの評価
8つの評価基準で「Xiaomi Watch S4 41mm」を5段階で評価してみました。
【項目別評価】
画面の見やすさ:★★★★★
1.32インチ有機ELディスプレイは非常に鮮やかで、高いピクセル密度により文字も画像も驚くほどシャープです。屋外での視認性も抜群でした。
健康管理・スポーツ:★★★★☆
心拍計の精度は専門機器に匹敵するレベルで信頼性が高いです。ただ、GPSの挙動が時折不安定になる点が惜しく、星を一つ減らしました。
機能性:★★★☆☆
緊急SOSやサイレンといった安全機能は心強いですが、LINEの返信ができないなど、通知関連のスマート機能は限定的です。
バッテリーの持ち:★★★★☆
コンパクトな見た目からは想像できないほどスタミナがあり、ヘビーな使い方でも4日近く持ちました。フル充電が1時間弱という速さも魅力です。
耐久性:★★★★☆
高級感のあるステンレススチール製のフレームは堅牢で、5ATM防水性能も備えているため、日常使いでの安心感は非常に高いです。
ファッション性:★★★★★
スマートウォッチとは思えないほど洗練されたデザインは、最大の魅力です。アクセサリー感覚で身に着けられ、どんな服装にもマッチします。
価格:★★★★★
この美しいデザインと、高精度な心拍計などの基本性能を考えると、コストパフォーマンスは極めて高く、非常に満足感のある価格設定です。
使いやすさ:★★★☆☆
操作体系が独特で、他のスマートウォッチからの乗り換えだと少し戸惑います。慣れが必要なUIと、少し弱いバイブレーションが気になりました。
【総評:★★★★☆】
デザインとディスプレイの輝き
Xiaomi Watch S4 41mmは、「スマートウォッチ」という枠を超え、上質な「腕時計」としての魅力に溢れたデバイスです。最大の強みは、その卓越したデザインとファッション性にあると感じました。光を美しく反射するステンレススチールのフレームと、多くの人の手首に馴染む41mmという絶妙なサイズ感は、ガジェット特有の無骨さを一切感じさせません。電源を入れれば、鮮やかで高精細な有機ELディスプレイが、気分に合わせて選んだ美しいウォッチフェイスを映し出し、所有する喜びを満たしてくれます。
日常を支える確かな基本性能
その美しい外観の内側には、信頼性の高いヘルスケア機能が詰め込まれています。特に心拍計の精度は驚くほど高く、本格的なトレーニングでも安心してデータを任せられます。この41mmモデルにのみ搭載された皮膚温度センサーは、日々の微細な体調変化を捉え、特に女性の健康管理において大きな助けとなるでしょう。バッテリーも、このコンパクトさからは考えられないほどのスタミナがあり、急速充電にも対応しているため、充電に関するストレスはほとんどありませんでした。
ソフトウェアとスマート機能の課題
一方で、ソフトウェアとスマート機能の面では、いくつかの課題も感じられました。LINEのメッセージに返信できなかったり、通話の着信挙動が不安定だったりする点は、スマートフォンとの連携を重視するユーザーにとっては物足りないかもしれません。また、ランニング時のGPS精度が時折不安定になることもあり、完璧なルート記録を求めるアスリートには向かない可能性があります。操作UIも独特なため、初めて触れる方は少し慣れが必要です。
このウォッチが最適な人
結論として、このスマートウォッチは「最先端のスマート機能よりも、日々の生活に寄り添う美しさと快適さを求める人」にとって、最高の選択肢の一つです。ガジェット感の強いデザインが苦手な方、アクセサリーとして楽しみながら、信頼性の高い健康管理も行いたいという方に心からおすすめします。特に、そのサイズ感と皮膚温度センサーによる健康サポートは、多くの女性ユーザーにとって理想的なパートナーとなるはずです。
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Xiaomi Watch S4 41mmの価格・購入先
※価格は2025/10/08に調査したものです。価格は変動します。
Xiaomi公式サイト(mi.com)
- ブラックとミントが19,980円(税込)、
- ホワイトが21,980円(税込)、
- サンセットゴールドが27,980円(税込)、
で販売されています。
Xiaomi公式サイト(mi.com)で「Xiaomi Watch S4 41mm」をチェックする
ECサイト
- Amazonで19,980円(税込・ミントグリーン)、
- 楽天市場で19,980円(ブラック・送料無料)、
- ヤフーショッピングで19,131円(ミントグリーン)、
- AliExpressで29,277円(グリーン)、
で販売されています。
Amazonで「Xiaomi Watch S4 41mm」をチェックする
楽天市場で「Xiaomi Watch S4 41mm」をチェックする
ヤフーショッピングで「Xiaomi Watch S4 41mm」をチェックする
AliExpressで「Xiaomi Watch S4 41mm」をチェックする
米国 Amazon.comで「Xiaomi Watch S4 41mm」をチェックする
他のおすすめのライバル機種と価格を比較
「Xiaomi Watch S4 41mm」に似た性能をもつスマートウォッチも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。
Xiaomi Watch S4 47mm
Xiaomiから発売されたHyperOS搭載のスマートウォッチです(2025年3月13日に発売)。
1.43インチのAMOLED タッチスクリーン、約15日間駆動できるバッテリー、Xiaomi HyperOS 2を搭載しています。
また、回転式クラウン、ベゼルの交換、進化したヘルスモニタリング機能(心拍数・血中酸素・睡眠モニタリング)、「健康診断」機能、150種類以上のスポーツモード、スキーモード(転倒検知機能を含む)、ランニングフォームの分析機能、200種類以上のウォッチフェイス、ベゼルの緩み検知機能、
ストラップの交換(レザー、シリコン、メタルなど)、水滴誤操作防止機能、Xiaomi Smart Hubとの連携機能、Bluetooth通話(2マイク)、クイックジェスチャーコントロール(カスタマイズ可能)、マルチGNSS(5つの衛星測位システム)、急速充電、、懐中電灯(記述なし)、天気予報(記述なし)、1500nitsの高輝度モード、5気圧防水、Bluetooth 5.3に対応しています。
価格は、Amazonで17,539円(税込)、楽天市場で19,980円(送料無料)、ヤフーショッピングで19,980円、AliExpressで21,237円、米国 Amazon.comで$209.90、です。
関連記事:Xiaomi Watch S4レビュー!S3との違い、デザイン、価格、評価
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HUAWEI WATCH FIT 4
ファーウェイから発売されたHarmonyOS搭載のスマートウォッチです(2025年6月3日に発売)。
約1.82インチのAMOLEDタッチスクリーン(480 x 408 ピクセル、PPI 347、最大輝度2000ニト)、通常使用約10日間駆動できるバッテリー、光学式心拍センサー、気圧センサーを搭載しています。
また、フルカラーのオフラインマップ、音声ガイド付きナビゲーション機能、ワイヤレス充電、睡眠中のHRV(心拍変動)、睡眠中呼吸乱れ検知機能、情緒モニタリング(情緒測定アプリ)、ヘルスインサイト(アプリ連携)、ランニングフォーム分析機能、強化されたサイクリング機能、
ボイスメモ機能、「スクリーンショット」機能、マルチGNSS(L1+L5: GPS,GALILEO,BDS,QZSS)、カスタムウォッチフェイス機能(ステッカー文字盤、ペットの文字盤、ギャラリー文字盤)に対応。
回転クラウンによる操作、100種類以上のワークアウトモード、AIによるコーチング、ランニング機能、血中酸素・心拍数・睡眠(睡眠分析)ストレスのモニタリング、音楽保存再生(Androidデバイスとのペアリング時のみ)、Bluetooth通話、通知の受信、5気圧防水、音声アシスタント(AI Voice)、HUAWEI Healthアプリ、NFC(※グレーモデルのみ対応)、Bluetooth 5.2にも対応しています。
価格は、Amazonで17,603円、楽天市場で18,530円(送料無料)、ヤフーショッピングで19,380円(送料無料)、AliExpressで17,114円、です。
関連記事:HUAWEI WATCH FIT 4 徹底レビュー:FIT3からの進化点と実力
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Amazfit Active 2
Zepp Healthから発売されたZepp OS 4.5搭載のスマートウォッチです(2025年3月4日に発売)。
1.32インチ HD AMOLED タッチスクリーン(466×466, 353PPI、最大輝度2000nits)、サファイアガラス(※プレミアムバージョンのみ)、最大10日間駆動できるバッテリー(通常使用時)、2つの物理ボタンを搭載しています。
また、Zepp Flow (日本語対応)音声アシスタント、オフライン音声アシスタント (日本語非対応)、Zepp Coach (個人に最適化されたトレーニングプランを提供)、160種類以上のスポーツモード、ランニング機能、5衛星測位(GPS、GLONASS、Galileo、BDS、QZSS)、
オフラインマップ、ターンバイターン方式ナビゲーション機能、心拍数・血中酸素・睡眠モニタリング、ワンタップ測定機能、PAI健康評価、健康リマインダー機能(異常アラート)、音楽再生・保存(512MB)、400種類以上のウォッチフェイス、Bluetooth通話、5気圧防水、Bluetooth 5.2 BLEに対応しています。
価格は、Amazonで16,900円、楽天市場で18,900円(送料無料)、ヤフーショッピングで18,900円(送料無料)、米国 Amazon.comで$80.74、です。
関連記事:Amazfit Active 2徹底レビュー!AIで音声操作できるスマートウォッチ
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Google Pixel Watch 3
Googleから発売されたWear OS 5.0搭載のスマートウォッチです(2024年9月10日発売)。
Qualcomm SW5100、2GB メモリ、1.6/1.7インチのActua液晶、32 GB eMMCストレージ、 307 mAh / 420 mAh バッテリー、スピーカー、マイク搭載で、
高度なランニング機能、Suica決済、音楽再生、Bluetooth通話、4G通信(LETモデルのみ)、「朝のブリーフィング」機能、Googleサービスの連携、最大輝度 2000 ニト、カスタム 3D Corning Gorilla Glass 5、安全確認機能、40種類以上のスポーツモード、自動検出、エナジースコア、有酸素運動負荷、バッテリー セーバーモード(最長36時間)、5気圧防水、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3、GPSに対応しています。
価格は、Amazonで43,500円(税込)、楽天市場で46,220円、ヤフーショッピングで52,800円、AliExpressで42,657円、です。
関連記事:Pixel Watch 3徹底レビュー!できること・評価・進化点を比較解説
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他のXiaomiスマートウォッチと比較
他にもXiaomiのスマートウォッチが販売されています。2025年、2024年モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。
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