ROG XBOX ALLY/Ally X評価レビュー!期待以上の性能・機能か?

ROG Xbox Ally X 前面 外観
2025年10月16日に発売された「Xbox」の名を冠した初のポータブルゲーミングPC「ROG Xbox Ally」「ROG Xbox Ally X」(ASUSとMicrosoftが共同開発)は、発売以来、その完成度の高さから口コミでも非常に好評です。

この記事では、この大人気デバイスが本当に期待通りの性能を持つのか、上位の「Ally X」と標準の「Ally」の2モデルを徹底的に検証・比較しました。

先に結論からお伝えしましょう

ROG Xbox Ally / Ally X の長所(Pros):

  • 旧モデルから劇的に改善された、手に吸付くようなグリップ形状
  • Ally Xの圧倒的なゲーム性能(1080pでAAAタイトルが快適)
  • 起動が速く、ゲーム機のように使える「Xboxフルスクリーンエクスペリエンス」UI
  • Steamなどプラットフォームを選ばないWindows 11の圧倒的な自由度
  • 明るく(500nits)、反射防止コーティング(DXC)で見やすいディスプレイ
  • 旧モデル(40Wh)から大幅に増量されたバッテリー(60Wh / 80Wh)
  • Ally XはUSB4搭載で外部GPU「ROG XG Mobile」にも対応する将来性

ROG Xbox Ally / Ally X の短所(Cons):

  • 「Xbox」の名でも、PC版がないコンソール専用ゲーム(旧作の後方互換など)は動作しない
  • AAAタイトルを高負荷で遊ぶと、80WhのAlly Xでも実働2~3時間程度のバッテリー持続時間
  • 高負荷時に背面が熱くなる(ただしグリップ部は熱くならない)
  • Windows PCゆえのアップデートや設定の複雑さ、メンテナンスが必須
  • 一部ゲームで報告されている入力遅延や、初期ロットの品質など、不安定な要素も残る

総合評価:

ハードウェア(特にグリップとAlly Xの性能)はポータブルPCの一つの完成形です。しかし、「Xbox」の名前から想像する「手軽なゲーム機」とは異なり、中身は高性能なWindows PCそのものです。89,800円の「Ally」と139,800円の「Ally X」は、価格も性能も全くの別物であり、明確な目的意識を持って選ぶ必要があります。

この記事で分かること

  1. ソフトウェア(設定) Xbox UIXboxアプリ)とArmoury Crate SEで何ができるか、Windows 11の自由度とPC版未リリースのXboxゲームが遊べない注意点。
  2. デザイン操作部 旧モデルから進化したグリップの握り心地、ホワイト(Ally)とブラック(Ally X)の質感、ボタンやスティックの操作感。
  3. 接続ポートと拡張性 Ally(USB-C×2)とAlly X(USB4×1)のポート構成の違い、モニター出力の利便性、外部GPU「XG Mobile」の対応。
  4. メモリとストレージ 16GBと24GBのメモリ差、512GBと1TBのSSDの実用性、内蔵SSDの交換(換装)の可能性(M.2 2280)。
  5. ベンチマークとゲーム性能 Z2 ExtremeとZ2 Aの圧倒的な性能差(Cinebench等)、『原神』『サイバーパンク2077』『Forza Horizon 5』など人気ゲームの実機フレームレート(FPS)比較。
  6. アクセサリー 純正ドッキングステーション「ROG Bulwark Dock」や、スタンド機能付きケース「Premium Case」の使い勝手。
  7. 旧モデルとの比較 旧「ROG Ally」(Z1モデル)と何が変わったのか(バッテリー、グリップ、UIなど)。
  8. メリット・デメリット 実際の検証で分かった「バッテリー持続時間」と「発熱」、そして「どんな人におすすめか」。
  9. 評価 項目別(画面、性能、操作性など)の5段階評価と、詳細な総評
  10. 価格とライバル比較 「MSI Claw 8 AI+」や「Steam Deck OLED」など、他のポータK-PCと価格・性能を比較

この記事を最後まで読むことで、「ROG Xbox Ally」と「ROG Xbox Ally X」のどちらを購入するべきか、本当に必要なデバイスかどうかがはっきりと分かるはず。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

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公式ページ:ROG Xbox Ally X / ROG Xbox Ally|ポータブルゲーム機|ROG Japan

ROG Xbox Ally X (2025)|ポータブルゲーム機|ROG 日本

ソフトウェアと設定:PCの「万能性」とXboxの「快適性」は両立できたか?

ROG Xbox Ally Xの「フルスクリーンエクスペリエンスUI」

ROG Xbox Allyシリーズは「Xbox」の名を冠していますが、その本質は「Windows 11を搭載した高性能PC」です。この点が最大のメリットと、購入前に知っておくべき注意点の両方を生み出しています。ここでは、本機の操作感と自由度を決定づける3つのソフトウェア層について詳しく見ていきます。

1. プラットフォームの圧倒的自由度(Windows PC)

最大の強みは、OSにWindows 11を搭載していることです。これにより、特定のストアに縛られることはありません。もちろん、Steam、Epic Games、Battle.netなど、あらゆるPCゲームプラットフォームからゲームをインストールして遊ぶことができます。

Xboxコンソール機との連携も強力です。「Xbox Play Anywhere」対応タイトルであれば、コンソール機で遊んでいたセーブデータを引き継いで、そのままAllyで続きをプレイできます。また、自宅のXboxコンソールにインストールされたゲームをストリーミングで遊ぶ「Xbox Remote Play」にも対応しています。

ROG Xbox Ally Xのストリーミング「Xbox Remote Play」

ただし、コンソール機のXBOX(据置機)とすべて同じゲームができるわけではなく、PC版がリリースされているゲームに限られます。例えば、『スターフィールド』や『Forza Horizon 5』のように、Xbox(据置機)とPCの両方で発売されているゲームは、ROG XBOX ALLYでもプレイ可能ですが、Xbox 360時代に発売された『ブルードラゴン (Blue Dragon)』や『ロストオデッセイ (Lost Odyssey)』といったRPGは、ROG XBOX ALLYでは動作しません。

また、『Mortal Kombat 1』や『Postal 4: No Regerts』のように、日本のSteamストアで購入が制限されているゲームは、ROG XBOX ALLYでもその制限を受けます(※外部キーなどで回避できる場合もあります)。

2. Xboxアプリと「フルスクリーンエクスペリエンスUI」

ROG Xbox Ally Xのゲームバー

本機はASUSとMicrosoftの協業により、Windows 11に搭載されている「Xboxアプリ」が、本機専用の「Xboxフルスクリーンエクスペリエンス」というUI(ユーザーインターフェース)で起動します。これは単なるランチャーではなく、起動と同時にバックグラウンドサービスなどを最小限に抑え、システムのリソースをゲームに集中させる機能を持った、最適化されたXboxアプリの姿です。

このUIには、Xbox、Game Pass、Battle.net、さらにインストール済みのSteamなどのゲームを一覧表示する「統合ゲームライブラリ」機能が含まれています。また、新設された「Xboxボタン」を押すと「Game Bar」が起動し、パフォーマンス調整やフレンドとのチャット、ゲームの切り替えなどに素早くアクセスできます。

ただし、このUIはあくまでゲームに特化したものです。完全なPC機能を使うには、従来の「Windowsデスクトップモードに切り替える必要があります。デスクトップモードから最適化された全画面モードに復帰する際は、再起動が推奨される場合があり、やや不便に感じます。

3. Armoury Crate SE(ASUS独自ソフト)

ROG Xbox Ally Xの「Armoury Crate SE」(ACSE)。パフォーマンス設定画面。

Xbox UIが「ゲーム体験」を管理する層だとすれば、ASUS独自の「Armoury Crate SE」(ACSE)は、「ハードウェア」を直接制御する層です。ここで、本機のパフォーマンスを細かく調整します。ACSEでは、動作モードを「Turbo」や「パフォーマンス」、「サイレント」に切り替えたり、ファンの回転数やRGBライティングをカスタマイズしたりできます。また、コントローラーボタン割り当て変更や、スティックのデッドゾーン振動の強さジャイロ操作設定なども可能です。

最も重要な機能の一つが、GPUに割り当てるメモリ(VRAM)量の変更です。上位モデルのAlly X(メモリ24GB)は最大16GB、標準モデルのAlly(メモリ16GB)は最大8GBまでVRAMとして割り当てることができ、プレイするゲームに応じて最適な設定に変更できます。

このACSEXbox Game Barとも統合されており、Xboxボタンから呼び出して素早く設定にアクセスできます。本機を使いこなすには、このXbox UIACSEという2つのソフトウェアを連携させて管理することになります。

ソフトウェアと操作性のまとめ:

  • Windows 11搭載により、SteamやEpicなどあらゆるPCゲームプラットフォームが利用可能。
  • Xboxフルスクリーンエクスペリエンスにより、起動即ゲームが可能なコンソールライクな操作感を実現。
  • Xboxボタンで呼び出すGame Barから、パフォーマンス調整やチャットに素早くアクセスできる。
  • Armoury Crate SEで、TDP(動作モード)やVRAM割り当て量など、ハード性能を詳細に設定可能。
  • PC機能を使うにはデスクトップモードへの切り替えが必要で、タッチパッド非搭載のため操作には慣れが必要。
  • 一部のゲームでは入力遅延が報告されており、ソフトウェアの完成度にはまだ改善の余地がある。

デザインと操作性:ROG Xbox Ally / Ally Xの外観とインターフェース

ROG Xbox Ally Xの前面 外観

ここでは、ROG Xbox Allyシリーズの物理的なデザイン、手に持った際の操作感、そして外部機器との接続性(インターフェース)について、詳しく書いていきます。

第一印象

ROG Xbox Allyシリーズを手に取った第一印象は「手になじみやすいな」というものでした。旧モデルの「ROG Ally」が比較的フラットな板状のデザインでやや角ばった印象でしたが、ROG Xbox Ally / Ally Xはボディが丸みを帯びており、非常に手にフィットしやすい形状になっています。この点は「Xboxワイヤレスコントローラーに着想を得た」というだけのことはあり、グリップ感に非常に強くこだわった作りであると感じました。

カラーリングと筐体の質感

ROG Xbox Allyで右側のジョイスティックを操作している

本体カラーは、標準モデルのAllyがクリーンな印象のホワイト、上位モデルのAlly Xがゲーム機らしい重厚感のあるブラックです。ホワイトはチリやホコリが目立ちにくいという利点があり、ブラックはスティック周りのRGBライティングが映えますが、ホコリはやや目立ちやすい印象です。

注目すべきはディスプレイの表面素材です。耐衝撃性と耐擦傷性に優れたCorning Gorilla Glass Victusを採用し、さらに反射防止性能に優れたCorning Gorilla Glass DXCコーティングが施されています。このおかげで、光の映り込みがかなり抑えられ、どのような環境でも画面が見やすいです。

そして、握り心地を左右するグリップ部分には、滑り止めとしてテクスチャ加工が施されています。特にグリップの背面側には細かい四角形の意匠が彫り込まれており、ザラザラとした感触が心地よいです。この加工が滑り止めとして優秀で、しっかりとしたホールド感を与えてくれます。

サイズ、重量と携帯性

ROG Xbox Allyで十字キーを操作している。

サイズは両モデル共通で、幅290.0mm×奥行き121.0mmです。厚みは最薄部で27.5mmとなっており、旧モデルの「ROG Ally」(最薄部21.22mm)と比較すると6mm近く厚くなっています。しかし、これは主に大容量バッテリーの搭載や冷却性能向上のための設計であり、得られるメリットを考えれば納得できる変更点です。

重量は、Ally(60Whバッテリー)が約670gAlly X(80Whバッテリー)が約715gです。標準モデルのAllyは上位モデルより45g軽いため、携帯性を重視するならこちらが優秀です。

とはいえ、Ally Xの約715gという重量も、その秀逸なグリップ形状と重量バランスのおかげで、数値ほどの重さを感じさせません。確かに昔の携帯ゲーム機と比べれば重いですが、このパフォーマンスとバッテリー容量を考慮すれば妥当な範囲です。ただ、人によっては(特に女性など)少し重く感じる可能性はあります。

ディスプレイとベゼル

ディスプレイは7.0型のフルHD(1920×1080ドット)IPS液晶を搭載しています。リフレッシュレートは120Hz輝度は500nitsと非常に明るく、前述のCorning Gorilla Glass DXCコーティングのおかげで、屋外でも画面の視認性は良好です。

操作部:馴染み深いXboxの感覚

ROG Xbox Ally Xの操作部

操作部のレイアウトは、Xboxユーザーにとって馴染み深いものです。スティックは左上がオフセットされた非対称配置、ボタンは象徴的なA/B/X/Y配列を採用しており、戸惑うことなく操作に集中できます。旧モデルとの大きな違いとして、左側には新しく「Xboxボタン」が追加されました。これにより、ソフトウェア(Game Bar)へのアクセスが格段に向上しています。

さらに、上位モデルのAlly Xには「インパルストリガー」が搭載されています。これは対応するゲームにおいて、トリガー自体が振動する機能です。レースゲームでの路面の感触や、シューティングゲームでの反動をよりリアルに感じることができ、標準モデルのHD振動機能(Allyにも搭載)を一歩超えた没入感を提供します。

接続ポートとモニター出力

インターフェースは本体上部に集中しており、ゲームプレイ中にケーブルが邪魔にならないよう設計されています。両モデルとも、UHS-II対応のmicroSDカードスロット3.5mmコンボジャックを搭載しており、ストレージの拡張や有線ヘッドセットの使用も万全です。

ポート構成は、両モデルで最も重要な違いの一つです。標準モデルのAllyは、USB 3.2 Gen 2 Type-Cポートを2基搭載しています。これにより、ドックを使わずに「充電しながら外部モニターに出力する」といった使い方が可能で、非常に実用的です。

ROG Xbox Ally Xの上部。トリガーと接続ポート。

一方、上位モデルのAlly Xは、USB4 (Type-C)ポートを1基USB 3.2 Gen 2 Type-Cポートを1基搭載しています。注目すべきはUSB4ポートで、これによりASUSの外部GPUドック「ROG XG Mobile」への接続が可能になります。ポータブル機としての性能を超える、デスクトップクラスのグラフィックス性能を求めるならば、Ally Xを選ぶ決定的な理由となります。もちろん、両モデルのUSB-CポートはすべてDisplayPort 1.4による映像出力に対応しています。

デザインと操作性、インターフェースのまとめ:

  • 第一印象:旧モデル(ROG Ally)とは別物。深く握り込めるグリップにより、ポータブルPCというより高性能なゲームコントローラーという印象が強い。
  • 外観:Ally(白)はクリーン、Ally X(黒)は重厚。重量は約670g/715gだが、グリップのバランスが良いため実重量より軽く感じる。
  • 操作部:Xboxコントローラーに準拠した非対称スティックとボタン配置で操作しやすい。新設の「Xboxボタン」が便利。Ally Xは「インパルストリガー」搭載で没入感が向上。
  • 接続ポート(Ally):USB-C (3.2 Gen 2) ×2。充電とモニター出力を同時に行える利便性が高い。
  • 接続ポート(Ally X):USB4 ×1、USB-C (3.2 Gen 2) ×1。USB4により外部GPU「ROG XG Mobile」に対応し、究極的な拡張性を持つ。

ベンチマークとゲーム性能

ROG Xbox Ally Xのベンチマーク測定結果

ここでは、ROG XBOX ALLY / Ally Xのベンチマーク結果とゲーム性能について紹介します。

上位モデルの「ROG Xbox Ally X」が搭載するのは、最新の「AMD Ryzen™ AI Z2 Extreme」です。これはZen 5アーキテクチャを採用した8コア16スレッドのプロセッサで、RDNA 3.5ベースのグラフィックスと、最大50TOPSのAI処理用NPUを内蔵しています。

一方、標準モデルの「ROG Xbox Ally」は、「AMD Ryzen™ Z2 A」を搭載しています。こちらはZen 2アーキテクチャを採用した4コア8スレッドのプロセッサで、グラフィックスはRDNA 2ベース、NPUは搭載していません。このアーキテクチャ世代、コア数、グラフィックス性能、AI機能の有無という大きな違いが、ベンチマークスコアにどのように表れるかを見ていきます。

AMD Ryzen™ AI Z2 Extremeのベンチマーク結果

ROG Xbox Ally Xのグラフ。ベンチマーク結果。AMD Ryzen™ AI Z2 Extreme。

CPUのベンチマーク結果

  • PassmarkのCPUベンチマークスコア「25395」(マルチコア)
  • Geekbench 6のシングルコア「2748」、マルチコア「12182」
  • Cinebench R23 シングルコア「1913」、マルチコア「13212」
  • Cinebench 2024 シングルコア「102」、マルチコア「566」
  • PCMark 10 スコア「6893」(よく利用されるアプリの使用感を計測)

GPUのベンチマーク結果・グラフィックスコア

  • Fire Strike グラフィックスコアで「9147」(DirectX 11)
  • Fire Strike Extreme グラフィックスコアで「4500」
  • Time Spy グラフィックスコアで「4009」(DirectX 12)
  • 3DMark Night Raidで「32596」(DirectX 12, 低負荷)
  • 3DMark Wild Life「24013」(Vulkan/Metal, モバイル向け)

AMD Ryzen™ Z2 Aのベンチマーク結果

ROG Xbox Ally Xのグラフ。ベンチマーク。AMD Ryzen™ Z2 A。

CPUのベンチマーク結果

  • PassmarkのCPUベンチマークスコア「10557」(マルチコア)
  • Geekbench 6のシングルコア「1277」、マルチコア「4703」
  • Cinebench R23 シングルコア「971」、マルチコア「4541」
  • Cinebench 2024 シングルコア「63」、マルチコア「255」
  • PCMark 10 スコア「3520」(よく利用されるアプリの使用感を計測)

GPUのベンチマーク結果・グラフィックスコア

  • Fire Strike グラフィックスコアで「4859」(DirectX 11)
  • Fire Strike Extreme グラフィックスコアで「2400」
  • Time Spy グラフィックスコアで「1929」(DirectX 12)
  • 3DMark Night Raidで「18249」(DirectX 12, 低負荷)
  • 3DMark Wild Life「16000」(Vulkan/Metal, モバイル向け)

ベンチマークスコアの比較

数値の羅列だけでは分かりにくいですが、両者の性能差は圧倒的です。CPUのマルチコア性能をCinebench R23で見ると、Ally X(13212)はAlly A(4541)の約2.9倍のスコアを記録しています。また、グラフィックス性能を示すTime Spyのスコアでも、Ally X(4009)はAlly A(1929)の約2倍以上となっています。

PCMark 10のスコア(6893 vs 3520)にも表れている通り、ゲームだけでなくアプリの動作など総合的な快適性でも大きな差があります。この圧倒的な基礎体力の差が、実際のゲーム性能に直結しています。

ゲーム性能の比較:Ally X (Z2 Extreme) vs Ally (Z2 A)

ROG Xbox Ally Xで原神をプレイしている

ここでは、ROG Xbox Ally X(AMD Ryzen™ AI Z2 Extreme搭載)とROG Xbox Ally(AMD Ryzen™ Z2 A搭載)のゲーム性能について、具体的なタイトルを動かした際のフレームレート(FPS)とプレイフィールを詳しく書いていきます。

ベンチマークスコアが示す通り、Z2 Extreme(Ally X)はZ2 A(Ally)をCPU・GPU性能の両方で大幅に上回っており、これが実際のゲーム体験に決定的な違いをもたらします。特に1080p(1920×1080ドット)解像度でプレイする際に、その差は顕著に現れました。

原神(Genshin Impact)

美しいグラフィックで広大なオープンワールドを探索する『原神』では、両モデルの快適ラインが異なります。

Ally X(Z2 Extreme)では、1080p解像度、グラフィック設定「中」でも、平均55~60FPSという非常に滑らかな動作を維持できました。建築物が多く負荷が高い「モンド城」などの都市部でも45FPS以上を保つため、ストレスのない探索や戦闘が可能です。グラフィック設定を「高」に上げても、プレイフィールが大きく損なわれることはありませんでした。

一方、Ally(Z2 A)で1080p解像度で遊ぶ場合、グラフィック設定を「低」に調整することで、平均40~50FPS程度での動作となります。ただし、都市部や派手なエフェクトが飛び交う戦闘シーンでは30FPSを下回る場面もあり、やや不安定さが残ります。7インチの画面では、解像度を720pに下げることでフレームレートの安定性を確保するのも、賢い選択肢だと感じました。

モンスターハンターワイルズ(Monster Hunter Wilds)

次世代のグラフィックとアクションが要求される『モンスターハンターワイルズ』(ベンチマークソフト)では、プロセッサの地力の差がはっきりと出ました。

Ally X(Z2 Extreme)は、1080p解像度、グラフィックプリセット「中」設定で、平均53.58FPSを記録しました。モンスターの素早い突進や、目まぐるしく変わる環境の中でもカクつくことなく、快適な狩りに集中できます。設定を「最低」にすれば平均68.26FPSまで向上し、より滑らかな映像で精密な操作が可能です。

対照的に、Ally(Z2 A)では、1080p解像度・「中」設定では平均26.67FPSと、快適なプレイの目安となる30FPSを割り込んでしまいました。これではモンスターの動きに対応するのが難しくなります。安定性を求めるならプリセットを「最低」にする必要があり、その場合でも平均33.77FPSです。アクションの快適性を最優先するなら、720p解像度でのプレイが現実的です。

サイバーパンク2077(Cyberpunk 2077)

ROG Xbox Allyでサイバーパンクをプレイ

巨大都市ナイトシティを緻密なグラフィックで描く『サイバーパンク2077』は、非常に高いマシンパワーを要求するタイトルです。

Ally X(Z2 Extreme)は、1080p解像度、低~中設定の組み合わせで、平均47~52FPSというパフォーマンスを発揮しました。ナイトシティの美しい景観を楽しみながら、銃撃戦やカーチェイスをスムーズにこなすことができ、場面によっては60FPSを超えることもあり、この世界への没入感を高めてくれます。

一方、Ally(Z2 A)では、1080p解像度では平均22~29FPSとなり、特にアクションが激しくなる場面では動作が重く、快適なプレイは困難です。しかし、解像度を720pに下げることでグラフィックス処理の負荷が大幅に改善され、平均30FPSを超える安定した動作が可能になりました。

アーマード・コア6 ファイアーズオブルビコン

3次元の高速機動と激しい戦闘が魅力の『アーマード・コア6』では、フレームレートの安定性がそのまま操作の快適さに直結します。

Ally X(Z2 Extreme)は、1080p解像度で平均46.2FPSの性能を発揮しました。無数のミサイルやレーザーが飛び交う激しい戦闘シーンでもフレームレートが大きく落ち込むことはなく、精密な操作が求められるボス戦でもストレスなく戦い抜くことができました。

Ally(Z2 A)の場合、1080p解像度で平均30.4FPSとなります。30FPSを概ね維持できるため、ゲームプレイ自体は十分可能ですが、Ally Xの滑らかな動きと比較すると、視点を激しく動かした際などにパフォーマンスの低下を感じる可能性があります。

Forza Horizon 5

ROG Xbox AllyでForza Horizon 5をプレイ

メキシコの美しいオープンワールドを高速で駆け抜ける『Forza Horizon 5』は、本機の120Hz高リフレッシュレートディスプレイを活かせるかが試されるタイトルです。

Ally X(Z2 Extreme)は、期待を遥かに超える結果を出しました。1080p解像度のデフォルト設定で、なんと平均108.7FPSという驚異的なフレームレートを記録しました。高速で景色が流れても映像は一切破綻せず、マシンの挙動を正確に把握できます。120Hzディスプレイの性能を限界まで引き出し、最高のドライビング体験が可能です。

Ally(Z2 A)では、1080p解像度でこの滑らかさを得ることは難しいです。しかし、720p解像度に変更すれば、最大89.2FPSに達するパフォーマンスを発揮します。7インチの画面サイズであれば720pでもグラフィックの粗さは気にならず、十分すぎるほど爽快なレースを楽しめました。

まとめ:ゲーム性能

AMD Ryzen™ AI Z2 Extremeを搭載する「ROG Xbox Ally X」は、ほとんどのゲームにおいて1080p解像度で快適なプレイを実現する高い性能を持っています。特に『Forza Horizon 5』で平均108.7FPSを記録したように、120Hzの高リフレッシュレートディスプレイの性能を最大限に活かし、高画質・高フレームレートでストレスなくプレイしたいのであれば、Ally Xが明確に優れた選択肢となります。

一方、AMD Ryzen™ Z2 Aを搭載する「ROG Xbox Ally」は、最新のAAAタイトルを1080pで動かすには力不足な場面も見られました(『モンスターハンターワイルズ』中設定で26.67FPSなど)。しかし、解像度を720pに下げるか、グラフィック設定を調整することで、『サイバーパンク2077』や『Forza Horizon 5』といった多くのゲームを快適なフレームレートでプレイすることが可能になります。カジュアルなゲームや、少し前のタイトルであれば問題なく楽しめる性能バランスです。

メモリ・ストレージと拡張性:ROG Xbox Ally / Ally Xの内部スペックと将来性

ROG Xbox Ally Xの本体内部の様子。

ここでは、ROG Xbox Allyシリーズのメモリ(RAM)、内蔵ストレージ(SSD)、そして将来の拡張性について書いていきます。これらはPCゲームの快適さに直結する要素であり、両モデルの5万円の価格差が最も顕著に現れる部分でもあります。

メモリ(RAM)の違い

標準モデルのAlly16GB(LPDDR5X-6400)のメモリを搭載しているのに対し、上位モデルのAlly X24GB(LPDDR5X-8000)を搭載しています。Ally Xは8GB多いだけでなく、メモリの速度(8000 vs 6400)も高速です。

16GBは現在のPCゲームのベースラインですが、「Forza Horizon 5」などをプレイしながらDiscordで通話したり、Webブラウザを開いたりすると、リソースがやや窮屈に感じられることがあります。その点、Ally Xの24GBという容量は、AAAタイトルを最高の環境で動かしつつ、複数のアプリを同時に起動しても余裕が持てるため、大きな安心感があります。

内蔵SSDの交換(換装)とストレージ拡張

ROG Xbox Ally Xの内部。メモリとストレージ。

内蔵ストレージは、Allyが512GBAlly Xが1TBのSSD(PCIe 4.0 x4接続)を搭載しています。最近のAAAタイトルは「CyberPunk 2077」のように100GBを超えるものが珍しくなく、512GBモデルではゲームを3〜4本インストールしただけですぐに容量がいっぱいになってしまいます。多くのゲームをインストールしておきたい場合、Ally Xの1TBは非常に実用的です。

容量が不足した場合、手軽な増設方法として、本体上部にあるmicroSDカードスロット(UHS-II対応)が利用できます。ロード時間は内蔵SSDにかないませんが、現実的な選択肢です。

さらに重要な点として、本機のSSDは交換が可能です。内部のSSDは標準的なM.2 2280サイズを採用しているため、将来的に自分でより大容量のものに交換(換装)することも物理的に可能です。ただし、本体の分解やパーツの交換は自己責任となり、メーカー保証の対象外となるため十分な注意が必要です。

拡張性の決定的な差(USB4とXG Mobile)

ROG Xbox Ally Xの接続ポート

両モデルの拡張性における決定的な違いは、搭載されているポートにあります。標準モデルのAllyは、USB 3.2 Gen 2 (Type-C) ポートを2基搭載しています。

一方で、上位モデルのAlly Xは、USB4 (Type-C) ポートを1基と、USB 3.2 Gen 2 (Type-C) ポートを1基搭載しています。このUSB4ポートの有無こそが、両者の将来性を大きく分けるポイントです。

Ally Xは、このUSB4ポートを介してASUSの外部GPUドック「ROG XG Mobile」に接続できます。これにより、最大でNVIDIA GeForce RTX 5090 Laptop GPUのパワーを追加することが可能になり、Ally Xをポータブル機からハイエンドなデスクトップゲーミングPCへと変身させることができます。この強力な拡張機能は、標準モデルのAllyでは利用できません。

メモリ・ストレージと拡張性のまとめ:

  • Ally Xは24GBの高速メモリと1TBのSSDを搭載し、Allyの16GB・512GBより大容量かつ高速。
  • Allyの512GBストレージはAAAタイトル数本で圧迫される可能性があり、1TBのAlly Xがより実用的。
  • 両モデルともmicroSDカードでの増設に対応。内蔵SSDもM.2 2280規格で交換可能だが、自己責任となる。
  • 決定的な違いとして、Ally XのみがUSB4ポートを搭載している。
  • USB4非搭載のAllyに対し、Ally Xは外部GPU「ROG XG Mobile」に接続でき、デスクトップ級の性能に拡張可能。

アクセサリー(ドック、ケースなど):ROG Xbox Ally / Ally Xの純正オプション

ROG Xbox Ally Xのドッキングステーション。

ここでは、ROG Xbox Allyシリーズと同時に発売される純正のアクセサリーについて書いていきます。特にドッキングステーションと専用ケースの使い勝手や機能を見ていきます。

ROG Bulwark Dock (2025) DG300 (ドッキングステーション)

ROG Bulwark Dock DG300」は、Allyシリーズを外部モニターやキーボード、マウスに接続し、デスクトップPCのように使用するためのドッキングステーションです。価格は23,980円です。

本体を立てかける上部の手前部分はラバー素材になっており、Ally本体を滑らず安定して設置できます。注目すべきは背面の設計で、本体を支える透明なフリップカバーには角度がついており、Ally背面の吸気口を塞がないよう配慮されています。また、ロゴ部分はAlly本体のLEDと連動して光るギミックも搭載しています。

ROG Xbox Ally XのROG Bulwark Dock (2025) DG300 (ドッキングステーション)

接続ポートも豊富で、背面にはHDMI 2.1出力(最大8K/30Hz対応)、給電用のUSB Type-C、データ用のUSB Type-CUSB Type-A×3、ギガビット対応の有線LANポートを備えています。さらに側面には3.5mmオーディオジャックも搭載しており、拡張性は十分です。

ROG Xbox Ally (2-in-1) Premium Case

ROG Xbox Ally (2-in-1) Premium Case」は、本体を頑丈に保護する専用のハードケースです。価格は7,980円です。パッケージにはXboxロゴが大きく描かれており、専用オプションであることが強調されています。

このケースは多機能性が特徴です。ケース背面には面ファスナー(マジックテープ)で固定された小さなポーチが付属しており、ACアダプターなどの小物を一緒に収納できます(着脱も可能)。

ROG Xbox Ally Xのケース「ROG Xbox Ally (2-in-1) Premium Case」

ケース内部には、Ally本体を固定するための硬質なベルトが備わっています。このベルトは単なる固定用ではなく、折りたたむことで本体を立てかける簡易的なスタンドとしても機能します。さらに、ベルトの裏側には予備のmicroSDカードを収納できる小さなポケットも用意されており、持ち運び時の利便性がよく考えられています。

その他のアクセサリー

ROG XG Mobile (Ally X 専用)

ROG Xbox Ally XのROG XG Mobile (Ally X 専用)

ROG XG Mobileは、NVIDIA® GeForce RTX™ 5090 Laptop GPUまでのパワーを内蔵可能な、外付けのグラフィックスドックです。上位モデルのROG Xbox Ally XはUSB4ポートを搭載しているため、このXG Mobileと接続することができます。これにより、Ally Xをポータブル機からハイエンドなデスクトップゲーミングPCへと変身させることが可能になります。なお、このアクセサリーはUSB4ポートを持たない標準モデルのAllyでは使用できません。

ROG Raikiri II Xbox Wireless

ROG Raikiri II Xbox Wirelessは、別売りのワイヤレスコントローラーです。Ally本体にはコントローラーが内蔵されていますが、テレビなどに接続して友人や家族とプレイしたい場合には、こうした外部コントローラーが役立ちます。

ROG 100W Gaming Charger Dock

これは、前述の「Bulwark Dock」とは別の、よりコンパクトな充電器兼ドックです。テレビに接続しつつ、本体を充電するといった用途に利用できます。

ROG Xbox Ally / Ally X アクセサリー一覧

  • 1.ROG Bulwark Dock (2025) DG300(ドッキングステーション)
  • 2.ROG Xbox Ally (2-in-1) Premium Case(専用ケース)
  • 3.ROG XG Mobile(外部GPUドック、Ally X専用)
  • 4.ROG Raikiri II Xbox Wireless(ワイヤレスコントローラー)
  • 5.ROG 100W Gaming Charger Dock(充電器兼ドック)

まとめ:アクセサリー

  • ROG Bulwark Dock:Allyをデスクトップ化するドック。価格は23,980円。
  • ドックの機能:HDMI 2.1、USB-A×3、LANポートなど豊富な端子を搭載。
  • ドックの設計:背面の吸気口を塞がないよう配慮されたスタンド設計が秀逸。
  • ROG Xbox Ally Case:頑丈な専用ハードケースで、価格は7,980円。
  • ケースの機能:着脱可能な背面ポーチが付属。
  • ケースの多機能性:内部の固定ベルトが簡易スタンドになり、SDカード収納ポケットも備える。
  • ROG XG Mobile:Ally X専用の外部GPUドックで、RTX 5090 Laptop GPUまでの性能を追加可能。
  • その他のアクセサリー:別売りのワイヤレスコントローラー や、コンパクトな充電器兼ドックもラインナップされている。

旧モデルとの比較:ROG Xbox Ally / Ally X と ROG Ally の主な違い

ROG Xbox Ally XとXbox Ally

ここでは、新しく登場した「ROG Xbox Ally」および「ROG Xbox Ally X」が、旧モデルの「ROG Ally」(RC71L、2023年モデルなど)と比べて何が変わったのか、その主要な違いについて書いていきます。

ソフトウェアとUI(ユーザーインターフェース)

  • 「ROG Xbox Ally」および「ROG Xbox Ally X」: Microsoftと共同開発した「Xbox UI(Xboxフルスクリーンエクスペリエンス)」を搭載。
  • 「ROG Ally」(旧モデル): Windows 11とASUS独自の「Armoury Crate SE」が中心。
  • 違い: 「ROG Xbox Ally」シリーズは起動時からコンソールゲーム機のような直感的で最適化されたUIで動作します。バックグラウンドタスクを抑え、リソースをゲームに集中させる設計になっています。

デザインと操作部

  • 「ROG Xbox Ally」および「ROG Xbox Ally X」: 「Xboxワイヤレスコントローラーに着想を得た輪郭のグリップ」を採用。専用の「Xboxボタン」を新しく搭載。
  • 「ROG Ally」(旧モデル): 比較的フラットなデザインで、専用のXboxボタンはない。
  • 違い: 「ROG Xbox Ally」シリーズはグリップ形状が大幅に変更され、より手に馴染むエルゴノミクスデザインになりました。また、専用のXboxボタンが物理的に追加されています。

プロセッサ (APU)

  • 「ROG Xbox Ally」および「ROG Xbox Ally X」: 「AMD Ryzen™ Z2」シリーズのプロセッサを搭載(Ally X: Ryzen AI Z2 Extreme, Ally: Ryzen Z2 A)。
  • 「ROG Ally」(旧モデル): 「Ryzen Z1」シリーズのプロセッサを搭載(RC71Lなど)。
  • 違い: 「ROG Xbox Ally」シリーズは新世代のZ2シリーズチップを搭載しています。Ally Xは「Zen 5/RDNA 3.5」ベース、Allyは「Zen 2/RDNA 2」ベースであり、旧モデルの「Zen 4/RDNA 3」ベースのZ1シリーズとはアーキテクチャが異なります。

バッテリー容量

  • 「ROG Xbox Ally」および「ROG Xbox Ally X」: Ally Xは80Wh、Allyは60Whのバッテリーを搭載。
  • 「ROG Ally」(旧モデル): 40Whのバッテリーを搭載(2023年モデル)。
  • 違い: 「ROG Xbox Ally」シリーズは、「ROG Ally」(旧モデル)の1.5倍~2倍の大容量バッテリーを搭載しており、駆動時間が大幅に向上しています。

メモリ

  • 「ROG Xbox Ally」および「ROG Xbox Ally X」: Ally Xは24GB(LPDDR5X-8000)、Allyは16GB(LPDDR5X-6400)を搭載。
  • 「ROG Ally」(旧モデル): 16GB(LPDDR5-6400)を搭載。
  • 違い: 「ROG Xbox Ally X」は、「ROG Ally」(旧モデル)や標準モデルのAllyと比較して、メモリ容量が8GB多く、動作速度も高速になっています。

冷却性能

  • 「ROG Xbox Ally」および「ROG Xbox Ally X」: 「ROGインテリジェントクーリング」が強化され、エアフローが改善。
  • 「ROG Ally」(旧モデル): 従来の冷却システムを搭載。
  • 違い: 「ROG Xbox Ally」シリーズは、「ROG Ally」(旧モデル)と比較してエアフローが約15%向上しており、冷却性能と静音性が高まっています。

AI機能 (NPU)

  • 「ROG Xbox Ally」および「ROG Xbox Ally X」: Ally Xのみ、AI処理用のNPU(最大50 TOPS)を内蔵。
  • 「ROG Ally」(旧モデル): NPU非搭載。
  • 違い: 「ROG Xbox Ally X」のみがNPUを搭載しており、将来的なAI機能(Copilot+PC機能など)に対応します。標準モデルのAllyおよび「ROG Ally」(旧モデル)にはNPUがありません。

まとめ

ROG Xbox Allyシリーズは、「ROG Ally」(旧モデル)から単なるスペックアップにとどまらず、根本的な使い勝手から見直されたメジャーアップデートモデルです。特にMicrosoftとの協業による「Xbox UI」の搭載、Xboxコントローラーを意識したグリップへの変更は、PCの複雑さを軽減し、よりゲーム機らしい体験を提供します。

内部的にも、「ROG Ally」(旧モデル)の弱点であった40Whのバッテリーが60Whまたは80Whへと大幅に増強された点が最大の進化です。プロセッサも新世代のZ2シリーズへと移行し、「ROG Xbox Ally X」はNPUの搭載によるAI対応や24GBの大容量メモリを備えるなど、「ROG Ally」(旧モデル)からあらゆる面で性能と快適性が向上しています。

検証して分かったメリット・デメリット:ROG Xbox Ally / Ally Xのバッテリー、発熱、そして「Xbox」の盲点

ROG Xbox AllyでFPSゲームをプレイ

ここでは、ROG Xbox Allyシリーズを実際に検証して分かった「メリット(良かった点)」と「デメリット(気になった点)」について、バッテリー持続時間や発熱を含めて詳しく書いていきます。高性能なだけに、トレードオフとなる点も明確になりました。

メリット(良かった点)

メリット1:手に吸付く、秀逸なグリップデザイン

注目すべきは、旧モデルの「ROG Ally」から劇的に進化したグリップの握り心地です。Xboxワイヤレスコントローラーに着想を得た曲線的なデザインは、ただの板状だった旧モデルとは別物で、手のひらに吸い付くようにフィットします。この秀逸なエルゴノミクスと重量バランスのおかげで、Ally Xが約715gという重さであるにもかかわらず、数値ほどの重さを感じさせません。

メリット2:Ally Xの期待を超えるゲームパフォーマンスと高品位ディスプレイ

上位モデル「Ally X」のパフォーマンスは期待以上でした。AMD Ryzen AI Z2 Extremeプロセッサは、1080p解像度でもAAAタイトルを快適に動作させるパワーを持っています。明るい500nitsのディスプレイは、反射防止性能に優れたCorning Gorilla Glass DXCコーティングも施されており、屋外での視認性も良好でした。

メリット3:ゲーム機の手軽さとPCの万能性の融合

ソフトウェア面では、「Xboxフルスクリーンエクスペリエンス」UIのおかげで、起動してすぐにゲームを始められるコンソール機のような手軽さを実現しています。それでいてOSはWindows 11であるため、SteamやEpic Gamesなどプラットフォームの垣根を越えて、膨大なPCゲームライブラリにアクセスできる自由度の高さは、専用ゲーム機にはない最大の強みです 。

デスクトップ化するドッキングステーション「ROG Bulwark Dock」や、スタンドにもなる多機能な「Premium Case」など、純正アクセサリーが充実している点もメリットです。特にAlly Xは、USB4ポートを介して外部GPU「ROG XG Mobile」にも対応しており、ポータブル機の枠を超える拡張性を備えています。

デメリット(気になった点・注意点)

デメリット1:「Xbox」の名が招く最大の誤解

個人的に最もショックを受けたデメリットは、名前に「Xbox」と冠しているにもかかわらず、「Xboxコンソール機のゲームがすべて遊べるわけではない」という点です。本機はあくまでWindows 11 PCであるため、PC版がリリースされていないゲームは動作しません。例えば、Xbox Series X/S(据置機)では後方互換で遊べる『ブルードラゴン』や『ロストオデッセイ』といった旧作RPGも、PC版が存在しないため本機ではプレイできません。これは購入前に知っておくべき最大の注意点です。

デメリット2:宿命的なバッテリー持続時間の短さ

ポータブル機として最も現実的な問題は、バッテリー持続時間です。上位モデルのAlly Xは80Whの大容量バッテリーを搭載していますが、AAAタイトルを「Turbo」モードでプレイすると、実働時間は2時間半から3時間程度です。60Whの標準モデルAllyではさらに短くなります。電源のない場所で長時間遊ぶのには向きません。

デメリット3:高負荷時の発熱と物理的な重量

パフォーマンスが高い分、発熱もそれなりにあります。Ally Xで高負荷なベンチマークを連続実行した際、本体背面の温度は最大45.9℃に達しました。ただし、冷却設計が優秀で、エアフローが改善されているため、手が触れるグリップ部分や操作部が熱くなることはありませんでした。

また、約715g(Ally X)という重量は、人によっては(特に女性など)長時間のプレイで重さを感じる可能性があります。ソフトウェア面でも、Windows Updateやドライバ更新といったPC特有のメンテナンスは必須です。さらに、一部のゲーム(『Dead by Daylight』)で致命的な入力遅延が発生するという報告 や、初期ロットのグリップ部分に接合不良があるといった指摘もあり、ソフトウェアとハードウェアの安定性にはまだ改善の余地が残されています。

デメリット4:PCゆえの不安定さと初期品質

ソフトウェア面でも、Windows Updateやドライバ更新といったPC特有のメンテナンスは必須です。さらに、一部のゲーム(『Dead by Daylight』)で致命的な入力遅延が発生するという報告や、初期ロットのグリップ部分に接合不良があるといった指摘もあり、ソフトウェアとハードウェアの安定性にはまだ改善の余地が残されています。

ROG Xbox Ally / Ally Xのスペック

  • モデル: ROG Xbox Ally (RC73YA-Z2A16G512) / ROG Xbox Ally X (RC73XA-Z2E24G1T)
  • ディスプレイ: 共通: 7.0型ワイドTFTカラー液晶, 1,920×1,080ドット (120Hz), タッチパネル搭載, グレア (IPS, 500 nits, FreeSync Premium対応)
  • CPU(プロセッサ): Ally: AMD Ryzen™ Z2 A (4コア/8スレッド) Ally X: AMD Ryzen™ AI Z2 Extreme (8コア/16スレッド)
  • GPU: Ally: AMD Radeon™ グラフィックス (CPU内蔵, RDNA 2ベース) Ally X: AMD Radeon™ グラフィックス (CPU内蔵, RDNA 3.5ベース)
  • RAM(メモリ): Ally: LPDDR5X-6400 16GB Ally X: LPDDR5X-8000 24GB
  • ストレージ: Ally: SSD 512GB (PCI Express 4.0 x4接続 NVMe/M.2 2280) Ally X: SSD 1TB (PCI Express 4.0 x4接続 NVMe/M.2 2280)
  • バッテリー: Ally: 60Wh Ally X: 80Wh
  • 駆動時間: Ally: 約10.4時間 (動画再生時) / 約19.2時間 (アイドル時) Ally X: 約13.9時間 (動画再生時) / 約22.3時間 (アイドル時)
  • 充電: 共通: 65W ACアダプター (Ally: 約1.6時間, Ally X: 約1.9時間で充電完了)
  • カメラ: 共通: 非搭載
  • ワイヤレス通信: 共通: IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax (Wi-Fi 6E), Bluetooth® 5.4
  • インターフェース: Ally: USB3.2 (Type-C/Gen2/PD/映像出力)×2, microSDカードリーダー, マイク/ヘッドホンジャック Ally X: USB4 (Type-C/PD/映像出力)×1, USB3.2 (Type-C/Gen2/PD/映像出力)×1, microSDカードリーダー, マイク/ヘッドホンジャック
  • センサー: 共通: 加速度センサ、ジャイロセンサ (6軸IMU)
  • スピーカー: 共通: ステレオスピーカー (1.5W×2)
  • オーディオ: 共通: アレイマイク , 3.5mmコンボジャック , Dolby Atmos , Hi-Res Audio対応
  • 振動モーター: Ally: HD 振動機能 Ally X: HD 振動機能 + インパルストリガー
  • 冷却: 共通: ROGインテリジェントクーリング (デュアルファン, アンチダストフィルター)
  • 操作: 共通: スティック×2, 方向ボタン, A/B/X/Y, マクロボタン×2, バンパー(L/R), トリガー(L/R), Xboxボタン, 各種メニューボタン
  • 機能: Ally: NPU非搭載 Ally X: AMD Ryzen™ AI (NPU 最大 50 TOPS) 共通: Xboxフルスクリーンエクスペリエンス, Xbox Game Bar, Armoury Crate SE
  • オプション(アクセサリー): 共通: ROG Xbox Ally (2-in-1) Premium Case, ROG Bulwark Dock (2025) DG300 Ally Xのみ: ROG XG Mobile (USB4接続)
  • 生体認証: 共通: 指紋認証センサ (電源ボタン一体型)
  • 筐体: 共通: Xboxワイヤレスコントローラーに着想を得た輪郭のグリップ
  • ソフトウェア(アプリ): 共通: Armoury Crate Special Edition (ACSE), Xboxアプリ, Dolby Access
  • OS: 共通: Windows 11 Home 64ビット
  • サイズ: 共通: 幅290.0mm×奥行き121.0mm×高さ27.5~50.9mm (突起部除く)
  • 重量: Ally: 約670g Ally X: 約715g
  • カラー: Ally: ホワイト Ally X: ブラック
  • 付属品: 共通: ACアダプター、製品マニュアル、製品保証書、スタンド

ROG XBOX ALLY / Ally Xの評価

ROG Xbox Ally Xの外観

7つの評価基準で「ROG XBOX ALLY / Ally X」を5段階で評価してみました。

項目別評価

画面の見やすさ:★★★★★(星5)

輝度500nitsと反射防止性能に優れたCorning Gorilla Glass DXCコーティングにより、明るい場所でも視認性は抜群です。

パフォーマンス:★★★★★(星5)

上位モデル「Ally X」はRyzen AI Z2 Extremeを搭載し、1080p設定でもAAAタイトルを快適にプレイできるトップクラスの性能を持ちます。

操作性:★★★★☆(星4)

Xboxコントローラーに着想を得たグリップ形状は秀逸で持ちやすいです。ただし、一部ゲームでの入力遅延が報告されている点は懸念されます。

機能性:★★★★★(星5)

Windows 11による圧倒的な自由度に加え、Ally XはUSB4による外部GPU(ROG XG Mobile)接続に対応し、拡張性が非常に高いです。

デザイン:★★★★★(星5)

旧モデルから刷新されたグリップ形状は、機能性(握りやすさ)とデザインを両立しています。2色のカラー展開も魅力的です。

使いやすさ:★★★☆☆(星3)

Xbox UIでゲーム機としての手軽さは向上しましたが、Windows特有のメンテナンスや設定の複雑さは残っています。

価格:★★★★☆(星4)

Ally Xは高価ですが、標準モデルのAllyは9万円切りと戦略的です。720pで遊ぶ入門機としてコストパフォーマンスは良好です。

総評】 ★★★★☆(星4)

優れたデザイン・UIと操作性

ROG Xbox Allyシリーズは、旧モデルの「ROG Ally」の弱点を解消し、「PCゲームをどこでも遊ぶ」という体験を高いレベルで実現したデバイスです。特に、Xboxワイヤレスコントローラーに着想を得たグリップ形状への変更は素晴らしく、旧モデルのフラットな感触とは別物です。手のひらに吸い付くようにフィットし、約715g(Ally X)という重量を感じさせないほどの優れたエルゴノミクスを実現しています。

ソフトウェア面でも、Microsoftとの協業による「Xboxフルスクリーンエクスペリエンス」UI(Xboxアプリ)が秀逸です。起動してすぐにゲームを選択できるコンソール機のような手軽さは、Windows PC特有の複雑さをうまく隠しています。新設された「Xboxボタン」からGame Barを呼び出し、パフォーマンス設定に素早くアクセスできる操作性も快適です。

利便性の高い拡張性とアクセサリー

拡張性もよく考えられています。両モデルともUSB Type-C経由でのモニター出力(DisplayPort 1.4)に対応しており、テレビや外部モニターへの接続が容易です。特に標準モデルのAllyはUSB-Cポートを2基搭載するため、ドックなしで充電と映像出力を同時に行える利便性があります。

また、内蔵SSDは標準的なM.2 2280規格を採用しているため、将来的に自己責任で大容量のものに交換(換装)することも可能です。純正アクセサリーも充実しており、HDMI 2.1や有線LANポートを備えた専用ドック「ROG Bulwark Dock」を使えばデスクトップPCのように、スタンド機能も持つ純正ケース「Premium Case」を使えば外出先での利便性が向上します。

購入前の注意点

個人的に最もショックを受けたデメリットは、名前に「Xbox」と冠しているにもかかわらず、「Xboxコンソール機(据え置き機)のゲームがすべて遊べるわけではない」という点です。本機はあくまでWindows 11 PCであるため、PC版がリリースされていないゲームは動作しません。

「Xboxコンソール機(据え置き機)がそのまま携帯ゲーム機になる」と期待していた人はこの点で非常にガッカリしたはずです。多くの人が期待していたのは、Xboxコンソール機(据え置き機)と完全な互換性をもつ携帯ゲーム機だからです。

また、ポータブル機としての宿命ですが、バッテリー持続時間も課題です。80Whの大容量バッテリーを積むAlly Xですら、高負荷なAAAタイトルを「Turbo」モードでプレイすると、実働は2時間半から3時間程度です。また、高負荷時には背面が45℃を超えることもありますが、手が触れるグリップ部分が熱くならないよう配慮されている点は評価できます。

どんな人におすすめか

では、どのような人におすすめでしょうか。具体的には、ポータブルゲーミングPCを初めて購入する人や、性能バランスとコストパフォーマンスを重視する人に最適です。

標準モデルの「ROG Xbox Ally」(89,800円)は7インチの画面で、720p解像度でも十分に美しく、多くのPCゲームを快適に遊べるバランスの良さを持っています。初心者であれば十分に楽しめるでしょう。

一方で、すでに膨大なPCゲームライブラリを持ち、1080pでの快適な動作や、より長いバッテリー持続時間、NPU(AI機能)や外部GPU接続(XG Mobile)といった将来性を求める上級者であれば、上位モデルの「ROG Xbox Ally X」を選ぶ価値が十分にあります。Xboxで培ったUIデザインや操作性の良さは、ヘビーなゲーマーでも十分に満足させてくれるはずです。

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ROG XBOX ALLY / Ally Xの価格・購入先

ROG Xbox Ally Xの前面 外観

※価格は2025/11/06に調査したものです。価格は変動します。

ASUS公式オンラインストア

  • ROG Xbox Ally (標準モデル)が89,800円、
  • ROG Xbox Ally X (上位モデル)が139,800円、

で販売されています。

ASUS公式オンラインストアで「ROG XBOX ALLY / Ally X」をチェックする

ECサイト

  • Amazonで89,800円(ROG XBOX ALLY / Ally Xは139,800円)、
  • 楽天市場で93,980円(中古品・送料無料)、
  • ヤフーショッピングで97,939円、
  • 米国 Amazon.comで$599.00、

で販売されています。

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楽天市場で「ROG XBOX ALLY」をチェックする

ヤフーショッピングで「ROG XBOX ALLY」をチェックする

米国 Amazon.comで「ROG XBOX ALLY」をチェックする

おすすめのライバル機種と価格を比較

ROG XBOX ALLY / Ally X」と似た性能をもつポータブルゲーム機も販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。

ROG Ally X

ASUSから発売された7インチのポータブルゲーミングPCです(2024年7月 発売)。

AMD Ryzen Z1 Extreme、24GB LPDDR5-7500、フルHDののIPS タッチスクリーン、1TB PCIe 4.0 NVMe M.2 SSD (2280)、80WHrsバッテリー、6軸ジャイロセンサー、Windows 11 Homeを搭載しています。

また、デュアル ステレオスピーカー、Dolby Atmos、アレイマイク、AIノイズキャンセリング、HDハプティクス、Microsoft Pluton セキュリティ、指紋認証、AURA SYNC、Gorilla Glass DXC、USB4 Gen2 Type-C x1、USB 3.2 Gen2 Type-C x1、Wi-Fi 6e、Bluetooth 5.2に対応しています。

価格は、楽天市場で127,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで127,800円、です。

関連記事:「ROG Ally X」に買い替えは必要か? 変更点を詳細に調べてみた

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MSI Claw 8 AI+ A2VM

MSI から発売された8インチのポータブルゲーミングPCです(2025年2月20日 発売)。

インテル Core Ultra 7 258V、32GB LPDDR5Xメモリ、WUXGA液晶(解像度1920 x 1200)、1TB M.2 NVMe SSDストレージ、80Whr バッテリー、Windows 11 Homeを搭載しています。

また、ハイパーフロー強冷クーラー、RGBバックライト、ホールエフェクトスティック、2Wステレオ2スピーカー、ハイレゾオーディオ認証、フィンガータッチ、リニアトリガーボタン、背面マクロボタン、指紋認証リーダー、MSI Center(管理ソフト)、Thunderbolt 4 Type-C x2、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4に対応しています。

価格は、Amazonで156,000円、楽天市場で159,800円、ヤフーショッピングで166,000円、です。

関連記事:MSI Claw 8 AI+ A2VMレビュー!Core Ultra 7とAIで激変?

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GPD WIN Mini 2025

GPD から発売された7インチのポータブルゲーミングPCです(2025年3月上旬に発売)。

AMD Ryzen AI 9 HX 370 / AMD Ryzen 7 8840U、16GB/32GB LPDDR5xメモリ、1TB/2TB M.2 NVMe 2280 SSDストレージ、44.24Wh バッテリー(最大14時間駆動、利用状況による)、Windows 11 Home (64bit)、microSDカードスロット (最大読込160MB/s、最大書込120MB/s) x1を搭載しています。

また、冷却システム、デュアルスピーカー(独立アンプ内蔵)、DTS:X Ultra対応オーディオ、バックライト付QWERTYキーボード(シザースイッチ)、ホール効果ジョイスティック、L4/R4カスタムキー、タッチパッド (PTP)、アクティブ冷却、デュアルリニアモーターによる振動効果、

6軸ジャイロスコープ、3軸重力センサー、PD急速充電、USB4 (40Gbps) x1、USB 3.2 Gen 2 Type-C x1、USB Type-A x1、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3に対応しています。

価格は、Amazonで142,000円(税込)、楽天市場で219,970円(送料無料)、ヤフーショッピングで258,348円、です。

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Steam Deck OLED

米国 Valve から発売された7.4インチのポータブルゲーミングPCです(2023年11月17日に発売)。

Steam OS 3.0、Zen2ベースのAMD APUと16 GB LPDDR5 メモリ、HD画質のHDR OLED(有機EL)タッチスクリーン、512GB/1TB NVMe SSD、50 Whバッテリー、トラックパッドを搭載しています。

また、リフレッシュレート 90 Hz、HDハプティクス、大型の冷却ファン、DSP内蔵ステレオスピーカー、デュアルアレイマイク、microSDカードでのストレージ拡張、45W急速充電、6軸ジャイロセンサー、Steam Deck ドッキングステーション(別売)、USB3 Gen2 Type-C (DP映像出力/PD充電/データ転送)x1、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3に対応しています。

価格は、Amazonで155,231円、楽天市場で93,680円、ヤフーショッピングで94,700円、です。

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