motorola razr 60徹底レビュー!razr 50比較で進化点を検証

motorola razr 60 折りたたみ 前面 外観
2025年10月10日に発売された「motorola razr 60」は、大型のアウトディスプレイと洗練された折りたたみデザインで注目を集める最新スマートフォンです。前モデル「motorola razr 50」からどのように進化したのか、その実力は期待に応えるものなのでしょうか?

このレビューでは、「motorola razr 60」を実際に数日間使用し、デザイン、ディスプレイ、パフォーマンス、注目のAI機能、カメラ、バッテリー持ちなどを徹底的に検証。前モデル「motorola razr 50」との比較も交えながら、その魅力と注意点を詳しく解説します。

先に結論からお伝えしましょう

motorola razr 60 の長所 (Pros):

    • 大幅に向上した耐久性: 待望のIP48防塵・防水対応とチタン製ヒンジで安心感が格段にアップ。
    • 実用的な独自AI機能: 「とりまリスト」や「おまとめメモ」など、日常を便利にする「moto ai」を新搭載。
    • 最新OSと長期サポート: Android 15を初期搭載し、最大3回のOSアップデートと4年間のセキュリティ修正を提供。
  • 洗練されたデザインと携帯性: razr 50譲りのコンパクトさと質感の高さ、選べるPANTONEカラー。
  • 便利な大型アウトディスプレイ: 閉じたまま多くの操作が可能。
  • 十分なバッテリー持ち: 容量増加(4500mAh)により、一日中安心して使えるスタミナ。
  • 充実の基本機能: おサイフケータイ®対応、Wi-Fi 6E、高速指紋認証など。

motorola razr 60 の短所 (Cons):

  • 限定的なパフォーマンス向上: CPUはマイナーチェンジに留まり、razr 50からの体感差は少ない。
  • カメラハードウェアの進化なし: カメラ構成はrazr 50とほぼ同じ。
  • ストレージ規格の可能性: razr 50のUFS 3.1からUFS 2.2に変更された可能性があり、速度面で懸念。
  • 充電速度は平凡: 30W有線/15Wワイヤレス充電は高速とは言えない。
  • 充電器非同梱: 別途購入が必要。
  • メインディスプレイのAoD非対応: razr 50から改善されず。

総合評価:

motorola razr 60は、razr 50の高い完成度をベースに、ユーザーが最も懸念していた耐久性を大幅に強化し、実用的なAI機能で新たな価値を加えた正統進化モデルです。パフォーマンスの向上は限定的ですが、デザイン、携帯性、使い勝手の良さは健在で、特に安心して使える折りたたみスマホを求める方におすすめできます。

この記事で分かること

  1. motorola razr 60とrazr 50のデザイン、サイズ、重量、カラー、素材の違い
  2. IP48防塵防水チタン製ヒンジによる耐久性の進化
  3. メイン(6.9インチ)&アウト(3.6インチ)ディスプレイの見え方折り目の印象
  4. Dimensity 7400Xのパフォーマンス(ベンチマークスコアと実使用感)
  5. 新搭載「moto ai」(とりまリスト、おまとめメモ、プレイリストスタジオ)の使い勝手
  6. カメラ画質の変化(razr 50との比較作例)とフレックスビュー撮影の魅力
  7. バッテリー持ち(4500mAh)の実力と充電速度の検証
  8. スピーカー音質(Dolby Atmos)と通信性能(Wi-Fi 6E, 5G対応バンド)
  9. Android 15の使い心地とアップデート保証期間
  10. おサイフケータイ®や指紋認証などの便利機能
  11. 人気ゲーム(原神、崩壊スターレイル、PUBGなど)の動作検証
  12. ライバル機種とのメリット・デメリット比較
  13. 専門家による5段階評価と詳細な総評
  14. 最新の価格お得な購入先・他機種との価格比較

この記事を最後まで読むことで、「motorola razr 60」を購入するべきかどうかがはっきりと分かるはずです。購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

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公式サイト:大型アウトディスプレイ搭載の、2025年を代表する折りたたみ式スマートフォン | motorola razr 60 | motorola JP

デザインと耐久性:motorola razr 60 ~ 折りたたみスマホの不安を払拭する確かな進化

motorola razr 60 折りたたみ ホワイト 外観

ここでは、motorola razr 60のデザイン、質感、そして前モデルから大きく進化した耐久性について、実際に手に取った印象を交えて書いていきます。

質感の高さと手に馴染むコンパクトさ

motorola razr 60を初めて手に取った印象は、その質感の高さと驚くほどのコンパクトさでした。折りたたんだ状態では、成人男性の手にもしっかり収まるサイズ感で、motorola razr 50から続く携帯性の高さを改めて実感しました。一方で、メインディスプレイを展開すると、最薄部わずか7.25mmという非常に薄い形状になり、大画面ながら手にもしっくりフィットします。前モデルのmotorola razr 50とサイズや形状がほとんど変わっていませんが、やはり高い完成度を維持していることは間違いありません。

motorola razr 60の展開時 側面とボタン

カラーバリエーションと素材の違い

今回は素材感で新たな個性を打ち出しています。PANTONE監修のカラーバリエーションは「ライトスカイホワイト」「ジブラルタルシーネイビー」「パルフェピンク」の3色で、私が試した「ライトスカイホワイト」は、まるで大理石のようなサラサラとした手触りのアセテートCMF(合成繊維)素材でした。一方で、「ジブラルタルシーネイビー」と「パルフェピンク」は、razr 50で好評だったヴィーガンレザーを彷彿とさせる、しっとりとしたレザー調の仕上げになっています。どちらも高級感があり、所有欲を満たしてくれます。カメラの配置razr 50のデザインを踏襲しており、アウトディスプレイの左上にデュアルカメラがすっきりと収まっています。

ほぼ同じサイズと重量、維持された携帯性

motorola razr 60 側面 外観

本体サイズはmotorola razr 50と全く同じで、展開時は最薄部7.25mm、折りたたみ時は約15.85mmです。このスリムさのおかげで、折りたたんだ際の「手のひらに収まるサイズ感」は健在です。razr 50を愛用していた時も、ズボンの前ポケットにスポッと収まる快適さに感動していましたが、razr 60でもその身軽さは変わりません。重量は約188gと、razr 50約188g)とほぼ同じです。しかし、razr 60はバッテリー容量がrazr 50の4,200mAhから4,500mAhへと増加していることを考えると、この重量維持は驚くべき点です。

確かな進化点:チタンヒンジと待望の「防塵」対応

motorola razr 60のヒンジ

デザインがキープコンセプトだった一方で、耐久性は劇的に進化しました。ここがrazr 60最大の魅力です。前モデルrazr 50は「IPX8」防水対応でしたが、防塵性能はありませんでした。razr 60はついに「IP48」の防水・防塵に対応しました。この「4」等級の防塵性能は、1mm以上の固形物の侵入を防ぐことを意味します。これにより、razr 50では少し気を使っていたポケットの中のホコリや、キャンプのような軽いアウトドアシーンでも、ヒンジへの異物混入を気にせず安心して使えるようになったのは、本当に大きな喜びです。

さらに、ヒンジプレートには強度の高い「チタン」が採用されました。開閉時の滑らかさや、最後に「パタン」と閉じる時の剛性感はrazr 50よりも増しており、長期使用への安心感が格段に向上しました。

変わらないボタン配置とポート類

motorola razr 60 折りたたみ時の側面

ボタンやポート類の配置は、使いやすかったmotorola razr 50から変更ありません。右側面に電源ボタン(指紋認証内蔵)音量ボタンが集中しています。折りたたんだ状態だと右手の親指で非常に自然に操作できますが、メインディスプレイを開くとボタンが少し上部に配置されていると感じる点もrazr 50と同様です。本体下部にはUSB Type-C (USB 2.0) ポートとスピーカー穴があり、上部の受話口も兼用のステレオスピーカーとなっています。

SIMスロットは左側面上部にあり、nanoSIM 1枚とeSIMによるDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)に対応しています。残念ながらrazr 50と同様にmicroSDカードスロットは非搭載ですが、内蔵ストレージが512GBと大容量なので、写真やアプリを大量に保存しても困ることは少ないでしょう。

motorola razr 60の付属品

  • カバー
  • SIM取り出しピン
  • ガイド類
  • LG(法令/安全/規制)
  • ※チャージャー(ACアダプタ、USBケーブル)は非同梱

まとめ:デザインと耐久性

  • 第一印象:razr 50とほぼ同じ形状とサイズだが、選べる素材(アセテートまたはレザー調)で質感が向上。
  • 携帯性:razr 50と同等のスリムさと約188gの重量を維持しつつ、バッテリー容量は増加。
  • 耐久性(最重要の進化):razr 50のIPX8防水から、待望の防塵に対応した「IP48」へ進化。
  • ヒンジ:チタン製ヒンジプレート採用により、開閉の剛性感と安心感が向上。
  • ポートとボタン:USB-Cポートは下部、電源・音量ボタンは右側面に配置され、razr 50と同様の操作感を維持。
  • スロット:microSDカードスロットは非搭載。

ディスプレイと操作性:motorola razr 60 ~ 2つの画面が実現する快適なスマホ体験

motorola razr 60の画面。縦向き。展開時。

ここでは、motorola razr 60の魅力の核となる2つのディスプレイ(メインとアウト)と、それらが実現する操作性について、motorola razr 50との比較も交えながら、実際の使用感をレビューしていきます。

ほぼ折り目ゼロ? 没入感の高いメインディスプレイ

メインディスプレイを開いた瞬間に広がるのは、motorola razr 50から引き継いだ約6.9インチのpOLED(有機EL)ディスプレイです。PANTONE認証による色再現性は素晴らしく、非常に鮮やかでありながら自然な発色だと感じました。『YouTube』でミュージックビデオを見たり、『Instagram』のフィードを眺めたりする際の没入感は格別です。

折りたたみスマホで最も気になる「折り目」については、razr 50の時点でも画面点灯中はほとんど気になりませんでしたが、razr 60はチタン製ヒンジが採用された影響か、さらに目立たなくなった印象を受けます。指でなぞった時の波打ち感もわずかに感じる程度で、razr 50よりも確実に進化していると感じました。

縦長メインと正方形アウト、変わらぬ優れたスペック

motorola razr 60のディスプレイ。画面に映画。展開時、横向き。

メインディスプレイの基本スペックは、motorola razr 50と全く同じです。サイズは約6.9インチ解像度2,640×1,080ピクセルFHD+アスペクト比22:9となっています。この22:9という縦長の比率は、『X (旧Twitter)』などのSNSで情報を多く表示するのに適しています。アウトディスプレイrazr 50とスペックは同じで、約3.6インチ、解像度は1,056 x 1,066ピクセルです。ほぼ正方形に近いこの画面は、通知の確認や『PayPay』などのQRコード決済アプリを表示するのに最適だと感じました。

快適なリフレッシュレートと十分な輝度

motorola razr 60でWebサイトを見ている。縦向き、展開時。

リフレッシュレートもrazr 50から据え置きで、メインが最大120Hzアウト最大90Hzです。メインの120Hzは、高速スクロール時の滑らかさが素晴らしいです。アウトの90Hzも、razr 50使用時にも感じましたが、カクカクすることはなく十分滑らかに動作します。

輝度も非常に高く、特にアウトディスプレイは高輝度モード時に最大1500ニットまで自動調整されるため、日中の屋外でも画面の内容をはっきりと確認できました。実際に屋外での視認性で困ることはありませんでした。

便利なアウトディスプレイ操作と惜しいAoD仕様

motorola razr 60のアウトディスプレイ。

razr 60の操作性を語る上で欠かせないのが、3.6インチの大型アウトディスプレイです。razr 50と同様に、この画面で『LINE』のメッセージ確認や簡単な返信、Geminiのショートカット起動などが可能です。これによりスマホを開く回数が劇的に減ります。razr 50と同様に電源ボタン内蔵の指紋認証センサーは優秀で、精度が高く高速なため、マスクをしていてもストレスがありません。

ただ、razr 50で残念だったメインディスプレイの常時表示(AoD)非対応の仕様は、razr 60でも引き継がれているようです。就寝時に曲げて置時計代わりにしたくてもメイン画面が消えてしまうのは、引き続き惜しい点です。

motorola razr 60のディスプレイ・操作性 仕様

  • メインディスプレイ: 約6.9インチ 2,640×1,080 (FHD+)、pOLED、リフレッシュレート最大120Hz
  • アウトディスプレイ: 約3.6インチ 1,056 x 1,066、 pOLED、リフレッシュレート最大90Hz
  • HDR: HDR10+対応

まとめ:ディスプレイと操作性

  • メインディスプレイ品質:razr 50同様の6.9インチFHD+・120Hzの美しいpOLEDを搭載し、動画やSNSの閲覧が快適。
  • 折り目:razr 50よりもさらに目立たなくなり、指でなぞった際の違和感も低減。
  • アウトディスプレイ利便性:razr 50から引き継いだ3.6インチ・90Hzの大型ディスプレイは非常に便利で、スマホを開く頻度が減少。
  • 操作性:メイン120Hz・アウト90Hzで滑らかな表示。アウトディスプレイでの多くの操作も快適。
  • 惜しい点:razr 50と同様、メインディスプレイが常時表示(AoD)に非対応。

パフォーマンス:motorola razr 60 ~ AI性能が向上したバランス型チップセット

motorola razr 60のプロセッサー

ここでは、motorola razr 60の処理性能(CPU、GPU)、メモリ、ストレージについて、motorola razr 50との違いに触れながら、実際の使用感をレビューしていきます。

CPUのマイナーアップデートとAI性能の向上

motorola razr 60のプロセッサーは、motorola razr 50に搭載されていたMediaTek Dimensity 7300Xから、一世代新しいDimensity 7400Xへとアップデートされました。どちらも4nmプロセスで製造されたチップですが、実際に使ってみた印象としては、これはマイナーアップデートという感覚です。CPUの基本構成は変わらず、Cortex-A78(パフォーマンスコア)x4とCortex-A55(効率コア)x4の組み合わせです。razr 50の7300Xが最大2.5GHzだったのに対し、razr 60の7400Xは最大2.75GHzへと、動作クロックがわずかに引き上げられました。

GPU性能とベンチマーク

GPU(グラフィックス処理)についても、razr 50のDimensity 7300Xと同じ「Arm Mali-G615 MC2」が搭載されています。構成がほぼ同じため、ベンチマークスコアもrazr 50と比べて大きな差は見られません。Geekbench 6のスコアを見ると、シングルコアがrazr 601035点 に対しrazr 50は1060点、マルチコアがrazr 602755点に対しrazr 50は2900点と、数値上はrazr 50がわずかに上回る結果さえありました。

3DMarkのスコア(Wild Life Extreme)ではrazr 601020点razr 50が856点 とrazr 60が上回るものの、正直なところ日常操作での性能差は体感できませんでした。注目すべきはAI処理性能で、ここは前世代と比較して最大15%向上しているとされています。

日常操作とクリエイティブ作業の実感

motorola razr 60のAI機能で画像生成している

日常的な操作、例えば『Chrome』でのWebブラウジングや、『X』と『YouTube』を行き来するようなマルチタスクでは、razr 50と同様にストレスを感じる場面は基本的にありません。スペック的にはミドルレンジなので、ごくたまに引っかかりを感じることもありますが、十分快適です。今回は、CapCut(動画編集アプリ)を使って簡単な動画編集を試してみました。4Kのような高解像度素材を扱うと少し処理に時間がかかりますが、旅行で撮影したFull HD動画のカット編集やテロップ挿入、BGM追加といった作業は、razr 50と変わらずスムーズにこなせました。

驚くほど優秀な冷却性能

razr 50を使っていた時も感じましたが、このシリーズの熱管理は非常に優秀です。razr 60もその長所を引き継いでおり、負荷をかけても熱による性能低下はほとんど感じられませんでした。例えば、負荷の高いベンチマークテストを連続で実行した後でも、本体は「ほんのりぐらいしか熱くなってなかった」のには感心しました。ハイエンド機のように熱でパフォーマンスが落ちる心配が少ないのは、嬉しいポイントです。

大容量メモリと、注意が必要なストレージ

motorola razr 60でレースゲームをプレイしている

SIMフリーモデルのメモリ(RAM)は12GBストレージ(ROM)は512GBと、motorola razr 50から据え置きですが、引き続き非常に大容量です。メモリの種類はLPDDR4X規格(一般的に最大転送速度4266MT/s)を採用しています。razr 50と同様に「RAM Boost機能も搭載しており、ストレージを仮想メモリとして最大12GB追加でき、マルチタスク性能を底上げしてくれます。

ストレージが512GBもあるので、写真や動画、アプリを大量に保存しても全く不安がありません。ただし、razr 50UFS 3.1規格(読み取り約2.9GB/s、書き込み約2GB/s)に対応していたのに対し、razr 60ではUFS 2.2規格(読み取り約1.2GB/s、書き込み約1GB/s)であり、ファイル転送速度の点では一歩後退しています。なお、razr 50と同じく、microSDカードスロットは非搭載でストレージの拡張はできません。

motorola razr 60のパフォーマンス 仕様

  • プロセッサー: MediaTek Dimensity 7400X
  • CPU: 4x 2.75GHz Cortex-A78 + 4x 2.05 GHz Cortex-A55
  • GPU: Arm Mali-G615 MC2
  • メインメモリ: 12GB LPDDR4X
  • 仮想メモリ: RAM Boost 最大12GB
  • 内部ストレージ: 512GB (UFS 2.2の可能性あり)
  • 外部ストレージ: 非対応

まとめ:パフォーマンス

  • CPU性能:razr 50の7300Xから7400Xへマイナーアップデート。体感差は少ないがAI性能は15%向上。
  • GPU性能:razr 50と同じMali-G615 MC2を搭載し、グラフィック性能はほぼ同等。
  • 実使用感:日常操作や軽い動画編集はrazr 50同様に快適。ハイエンド機のような処理速度はない。
  • 発熱:冷却性能が非常に優秀で、高負荷時でも本体は「ほんのり」温かくなる程度。
  • メモリ:12GBのLPDDR4Xメモリと最大12GBのRAM Boost(仮想メモリ)機能でマルチタスクも余裕。
  • ストレージ:512GBと大容量だが、razr 50のUFS 3.1からUFS 2.2へ規格が変更されている可能性あり。
  • 拡張性:microSDカードには非対応。

Antutuベンチマーク

motorola razr 60のAntutuベンチマークスコア

motorola razr 60が搭載する最新のプロセッサーMediaTek Dimensity 7400Xは、一般的にAnTuTu V10総合で70万点以上の性能を持つとされています。

しかし、実際にAnTuTu V10.4.9で測定した結果、総合スコアは約60万点(例: 603543)に留まりました。前モデルのmotorola razr 50が搭載するDimensity 7300Xの総合スコア(約68万点、例: 688219)と比較すると、数値上は約8万点低い結果となりました。

motorola razr 60のグラフ。Antutu比較 Dimensity 7400X

詳細なデータ:

motorola razr 60のAntutu V10 ベンチマーク総合スコア

  • (1回目)Antutu V10.4.9 総合で「603543」、CPUで「161115」、GPUで「177570」、MEMで「119539」、UXで「145319」
  • (2回目)Antutu V10.4.9 総合で「620386」、CPUで「177167」、GPUで「175563」、MEMで「115715」、UXで「151941」

前モデル「motorola razr 50」のAntutu V10 ベンチマーク総合スコア

  • Antutu V10 総合で「688219」、CPUで「206672」、GPUで「149014」、MEMで「163544」、UXで「168989」

性能低下の要因はストレージ規格か

性能が世代交代したにもかかわらず総合スコアが低下した主因は、特にMEM(メモリ/ストレージ速度)スコアの大きな落ち込みにあります。razr 60はDimensity 7400Xプロセッサーを搭載していますが、ストレージ規格には上位規格であるUFS 3.1ではなく、UFS 2.2を採用しています。詳細なデータを見ると、razr 60のMEMスコア(119539)は、razr 50のMEMスコア(163544)よりも大幅に低く、これが総合スコアを大きく押し下げたと考えられます。

ゲーム性能:motorola razr 60 ~ 人気タイトルはどこまで快適?

motorola razr 60でFPSゲームをプレイしている

ここでは、motorola razr 60が搭載するMediaTek Dimensity 7400X プロセッサーで、人気のスマートフォンゲームがどの程度快適にプレイできるのか、実際のフレームレート(FPS)を交えながらレビューしていきます。

原神:設定次第で冒険は可能

まず試したのは、非常に高いグラフィック性能を要求されるオープンワールドRPG『原神』です。画質設定を「中」にすると、テイワットの美しい世界を平均して30〜40FPSで探索できました。フィールドを歩き回ったり、通常の敵と戦ったりする場面では比較的スムーズに動きます。

しかし、複数のキャラクターが派手な元素爆発を同時に繰り出すような激しい戦闘や、建物が密集している都市部などでは、さすがにフレームレートが落ち込み、30FPSを下回ることもありました。もっと安定した動作を求めるなら、画質設定を「低」にするのがおすすめです。これにより、多くの場面で40FPS以上を維持できるようになり、カクつきが減って快適にプレイできました。

崩壊:スターレイル:美麗グラフィックを滑らかに体験

次に、美しい3Dグラフィックが魅力のスペースファンタジーRPG『崩壊:スターレイル』をプレイしました。こちらはターン制コマンドバトルなので、『原神』ほどシビアなフレームレートは要求されません。画質設定「中」、フレームレート設定「60FPS」で試したところ、探索パートや戦闘シーンの多くで45〜60FPSを維持し、非常に滑らかに動作しました。キャラクターの必殺技演出など、グラフィック負荷が一気に高まる瞬間には一時的にFPSが落ち込むこともありましたが、ゲームプレイへの影響はほとんど感じられませんでした。全体的に見て、快適にプレイできるレベルです。

フォートナイト:設定の最適化で対応可能

続いて、高いフレームレートの安定性が勝敗を左右するバトルロイヤルゲーム『フォートナイト』です。さすがに最高画質でのプレイは厳しいですが、画質設定を「低」にするか、「パフォーマンスモード」を選択することで、平均40〜60FPSでの動作が見込めました。ゲーム序盤、周囲にプレイヤーが少ない状況では60FPSに近い数値を維持できますが、終盤になって建築バトルが激しくなったり、多くのプレイヤーが密集したりすると、フレームレートの低下は避けられません。カジュアルに楽しむ分には十分ですが、競技レベルで安定性を求めるなら、設定のさらなる調整が必要でしょう。

PUBG MOBILE:スムーズ設定で快適ドン勝

リアルな銃撃戦が人気のバトルロイヤル『PUBG MOBILE』も試しました。このゲームは多くのデバイスで動作するように最適化が進んでいます。グラフィック設定を「スムーズ」にした上で、フレームレート設定を最高の「極限」(60FPS)に設定してプレイしたところ、ほとんどの状況で60FPSに近いパフォーマンスを発揮してくれました。車両で高速移動する際や、複数の敵と同時に撃ち合うような場面では、わずかにフレームレートが低下することもありましたが、エイムがずれるほどの大きなカクつきはなく、快適にドン勝を目指せました。

ウマ娘 プリティーダービー:レースもライブも楽しめる

最後に、人気の育成シミュレーション『ウマ娘 プリティーダービー』です。ホーム画面や育成パートでの操作は非常にスムーズで、全くストレスを感じません。注目のレースシーンや、高品質な3Dモデルで描かれるウイニングライブでは、多くのウマ娘が同時に動くため、フレームレートが30〜45FPS程度になることがありました。動きの多い場面でわずかなカクつきが見られることもありましたが、ゲームプレイに支障が出るほどではありません。もし滑らかさが気になる場合は、設定で描画品質を少し下げることで、よりスムーズな映像を楽しめます。

まとめ:ゲーム性能

MediaTek Dimensity 7400Xは、多くの人気3Dゲームをプレイするのに十分な性能を持っています。『原神』や『フォートナイト』のような特に重いゲームでは画質設定の調整が必要ですが、『崩壊:スターレイル』や『PUBG MOBILE』、『ウマ娘』などは中設定以上でも比較的快適に楽しめます。最新ハイエンドSoCには及びませんが、カジュアルに様々なゲームを楽しみたいユーザーにとっては、十分満足できるパフォーマンスを提供してくれるでしょう。

AI機能:motorola razr 60 ~ 日常を便利にする独自の「moto ai」

motorola razr 60の「moto ai」機能

ここでは、motorola razr 60の最大の進化点である「moto ai」機能について、motorola razr 50との違いに触れながら、実際の使用感をレビューしていきます。

AI性能の向上と独自の進化

motorola razr 60は、motorola razr 50のDimensity 7300XからMediaTek Dimensity 7400Xへとプロセッサーが更新されました。全体の処理性能はマイナーアップデートという印象ですが、注目すべきはAI処理性能が公称で約15%向上している点です。この性能向上が、razr 50にはなかった新しい独自の「moto ai」機能を実現しており、razr 60の最大の魅力となっています。razr 50のAI機能が主にGoogle Geminiの搭載やカメラの手ブレ補正だったのに対し、razr 60は実用的なオリジナルアプリが追加されました。

通知を見やすく要約する「とりまリスト」

motorola razr 60のmoto ai

新機能の中でも特に便利だと感じたのが、通知を要約してくれる「とりまリスト」です。休憩時間などに溜まった通知を効率よく確認できます。実際に『Discord』で届いた長いメッセージで試してみたところ、「~について内容確認と意見や要望を~までに返信希望」といった形で、大事な部分だけを的確に抜粋してくれました。『LINE』や『X』のダイレクトメッセージ、『Microsoft Teams』など多くのチャットアプリに対応しています。

ただ、対応アプリはメッセージング系が中心で、残念ながら『Gmail』の通知は要約してくれないようでした。仕事のメールも要約してくれたら、と個人的には感じました。

会議の味方「おまとめメモ」とその操作感

motorola razr 60の「おまとめメモ」機能

ビジネスパーソンにとって強力な味方になりそうなのが「おまとめメモ」です。これは会議や会話の音声を録音すると、自動で文字起こしと要約を作成してくれます。試しに『Chat GPT』との会話を録音してみたところ、多少の誤字はありましたが、話の骨子はしっかりと文字起こしされていました。操作も「moto ai」を起動して「おまとめメモ」を選ぶだけと非常にシンプルです。

この機能は、razr 50と同様に3.6インチのアウトディスプレイを閉じたままでも起動・録音できる点が便利です。ただし、スマートフォン上で行うオンライン会議の音声を直接録音・要約することはできず、録音時間にも制限がある点は少し残念なポイントでした。

気分で選曲する「プレイリストスタジオ」

motorola razr 60の「プレイリストスタジオ」機能

遊び心のあるAI機能として「プレイリストスタジオ」も追加されました。これは「気分に合わせた選曲を自動でしてくれる」機能です。試しに「夏にぴったりな、ちょっと懐かしい選曲で」と入力してみたところ、『Amazon Music』と連携し、井上陽水、RIP SLYME、サザンオールスターズなどを含む「夏の思い出プレイリスト」が作成されました。この選曲センスはなかなか面白く、通勤中の気分転換などに最適だと感じました。

AIへのスムーズなアクセス

これらの独自AI機能に加え、Googleの「Gemini」も引き続き利用可能です。razr 50と同様に電源ボタンの長押しでGeminiを起動でき、簡単な調べ物にも便利です。さらにrazr 60では、スマートフォンの背面をダブルタップすることで、独自の「Moto AI」を素早く起動できるようにも設計されており、AI機能へのアクセスがよりスムーズになりました。

motorola razr 60のAI機能 一覧

  • moto ai(独自AI)
  • とりまリスト(通知要約)
  • おまとめメモ(音声書き起こし・要約)
  • プレイリストスタジオ(自動選曲)
  • Google Gemini(AIアシスタント)
  • AIカメラ機能(適応型手ブレ補正など ※razr 50から継続)

まとめ:AI機能

  • AI性能の進化:razr 50(7300X)から7400Xへ移行し、AI処理性能が約15%向上。
  • 独自機能の追加:razr 50のGemini中心から、「とりまリスト」「おまとめメモ」「プレイリストスタジオ」といった実用的な独自AIが追加。
  • とりまリスト:DiscordやLINEの通知要約は「見やすくて便利」だが、Gmailに非対応なのは惜しい。
  • おまとめメモ:文字起こしは実用的で、アウトディスプレイからも起動可能だが、オンライン会議には非対応。
  • プレイリストスタジオ:Amazon Musicと連携し、「懐かしい曲」といった曖昧な指示でも選曲してくれる「面白い」機能。
  • 総評:AIに興味がなければrazr 50でも十分かもしれないが 、razr 60の独自AIは日常生活を具体的に便利にする確かな進化である。

カメラ性能:motorola razr 60 ~ ソフトウェアで進化する画質と折りたたみ撮影体験

motorola razr 60で撮影した写真。黄色い車。

ここでは、motorola razr 60のカメラ性能と、折りたたみならではのユニークな撮影機能について、motorola razr 50との比較を交えながら、実際に撮影した際の体験をもとにレビューしていきます。

カメラ構成はrazr 50を踏襲

motorola razr 60のカメラハードウェア構成は、前モデルのmotorola razr 50と基本的に同じです。アウトカメラは、光学式手ブレ補正(OIS)を備えた約5,000万画素のメインカメラと、画角120°の約1,300万画素の超広角兼マクロカメラのデュアル構成。メインカメラのF値がrazr 50のf/1.7からf/1.8へとわずかに変更されていますが、画素数やセンサーサイズに大きな違いはありません。

インカメラもrazr 50と同じ約3,200万画素です。正直なところ、ハードウェアスペックだけを見ると、razr 50からの進化はほとんどなく、少し期待外れに感じるかもしれません。

motorola razr 60で撮影した写真。庭の壁。

折りたたみとAIを活かす多彩なカメラ機能

ハードウェアはキープコンセプトですが、razr 60は折りたたみ構造と進化したAIを活かした多彩な撮影機能を提供します。razr 50でも好評だった「フレックスビュースタイル」は健在で、本体をL字に曲げてテーブルなどに置けば、手ブレを気にせず安定した写真や動画を撮影できます。アウトディスプレイでプレビューを確認しながら高画質なメインカメラでセルフィー(自撮り)ができるのも、折りたたみスマホならではの大きな魅力です。

razr 60では、アウトディスプレイにアニメーションを表示させて、小さな子供の注意を引いて撮影しやすくする機能も追加されました。これは実際に子供の写真を撮る際にかなり役立ちました。

撮影体験:ソフトウェア処理の進化と変わらない点

motorola razr 60で撮影した写真。赤い花

実際に撮影してみると、ハードウェアが同じでも画質に違いが出ていることに気づきました。特に色再現性において、razr 60razr 50のやや鮮やか(ビビッド)な描写と比べて、より自然で見た目に近い色合いで撮影できる傾向があります。個人的にはrazr 60のナチュラルな色味が好みで、ソフトウェア処理の進化を実感しました。

また、デジタルズーム暗所を撮影した際、razr 50では白飛びしやすかったハイライト部分が、razr 60ではうまく抑えられており、これもソフトウェアの改善点だと感じます。ポートレートモード背景ボケも自然で、グラスの縁などは綺麗に処理できており実用的です。

motorola razr 60で撮影した写真。夜の街。

一方で、超広角カメラの画質や、メインカメラと超広角の色味の微妙な違いについては、razr 50と大きな差は感じられませんでした。また、razr 50でも気になったシャッター音の大きさは、残念ながらrazr 60でも改善されておらず、静かな場所での撮影には少し気を使います。

動画撮影:4K/30fps対応とカムコーダーモード

motorola razr 60の「フレックスビュースタイル」で動画を撮影している。

動画撮影は、アウトカメラ(メイン、超広角)、インカメラともに最大4K/30fpsFull HDなら60fpsでの撮影に対応しています。ライバル機が対応している4K/60fps撮影ができない点はrazr 50から変わっていません。手ブレ補正は効いていますが、歩きながら撮影すると若干の揺れは残ります。AIによる被写体追従や水平維持といった機能はrazr 50から引き継がれており、特定のシーンでは役立ちます。

そして、razr 50でも非常に使いやすかった「カムコーダーモード」はrazr 60でも健在です。本体を90度に曲げてビデオカメラのように持つスタイルは、安定感が抜群で長時間の撮影も楽に行えました。

motorola razr 60のカメラ性能、機能 一覧

  • アウトカメラ(メイン): 約5,000万画素、f/1.8、OIS(光学式手ブレ補正)
  • アウトカメラ(超広角/マクロ): 約1,300万画素、f/2.2、画角120°、AF対応
  • インカメラ: 約3,200万画素、f/2.45
  • 動画撮影: 最大4K/30fps (全カメラ)
  • 主な機能: フレックスビュースタイル撮影、アウトカメラでのセルフィー、カムコーダーモード、ポートレートモード、ナイトビジョン、AI手ブレ補正、子供向けアニメーション表示

まとめ:カメラ性能

  • ハードウェア構成:razr 50とほぼ同じ(メインf/1.7→f/1.8の微変更のみ)で、大きな進化はない。
  • 画質(静止画):ソフトウェア処理の進化により、razr 50より自然な色再現性、改善されたHDR処理が見られる。
  • 撮影体験:フレックスビューやアウトカメラセルフィーなど、折りたたみならではの撮影はrazr 50同様に楽しい。子供向けアニメ表示機能が追加。
  • 気になる点:razr 50と同様にシャッター音が大きい。4K/60fps動画撮影に非対応。
  • 動画撮影:カムコーダーモードの安定感はrazr 50から引き継がれ、非常に使いやすい。
  • 総評:ハードウェアは平凡だが、ソフトウェアの改善と折りたたみ構造を活かしたユニークな撮影体験が魅力。

バッテリー持ちと充電:motorola razr 60 ~ 容量アップはスタミナ向上に繋がったか?

motorola razr 60の背面。展開時、縦向き。

ここでは、motorola razr 60のバッテリー性能について、前モデルmotorola razr 50からの変化を中心に、実際の使用感や充電速度を詳しくレビューしていきます。折りたたみスマホを選ぶ上で、バッテリー持ちは特に気になるポイントです。

容量アップへの期待と公称値

motorola razr 60のバッテリー容量は4,500mAhで、motorola razr 50の4,200mAhから約7%増加しました。本体サイズや重量がほとんど変わらない中での容量アップは、新しいシリコンカーボンセルの採用によるものかもしれません。メーカーは「充電切れを心配することなく、丸一日以上使用できる大容量バッテリー」と謳っており、razr 50でもバッテリー持ちにはかなり満足していたので、さらなるスタミナ向上に期待が高まりました。

意外なバッテリーテスト結果

しかし、バッテリーテストの結果を見ると、少し意外な数値が出ていました。Webブラウジングは約9時間30分動画再生は約13時間20分でした。これは、バッテリー容量が少なかったはずのmotorola razr 50の同テスト結果(Web: 11時間30分、動画: 約19時間20分)を下回るものでした。容量が増えたのに、なぜテスト結果が悪くなったのか、正直少し戸惑いました。

実際の使用感:テスト結果より良好?

motorola razr 60の折り畳んだ状態でゲームをプレイ。

テスト結果に少し不安を感じながらも、実際にrazr 60を日常的に使ってみると、印象は変わりました。朝7時に100%の状態で家を出て、通勤中に『Spotify』で音楽を1時間ほど聴き、日中は『Slack』やメールの通知をアウトディスプレイで確認しつつ、昼休みには『YouTube』を30分ほど視聴。帰宅中に『X (旧Twitter)』を30分ほどチェックし、夜10時頃に家に着いた時点で、バッテリー残量はまだ40%前後残っていることが多かったです。

razr 50も「1日半はゆうに持つ」と感じるほど持ちが良かったですが、razr 60も同様に、私の使い方では「丸一日以上」という公称通り、安心して使えました。特に、高負荷な作業をしても本体が「ほんのり」温かくなる程度で、発熱によるバッテリー消費が少ないのも、実際の持ちの良さに繋がっているのかもしれません。アウトディスプレイで通知確認などを済ませることで、メインディスプレイを開く回数が減ったことも貢献していると感じます。

充電速度と便利な機能

motorola razr 60で充電している。

充電性能については、motorola razr 50と同じく、最大30Wの有線充電TurboPower™ チャージ」と、最大15Wのワイヤレス充電(Qi対応)に対応しています。ただし、razr 50と同様に、充電器(ACアダプタとUSBケーブル)は付属していない ので、別途用意する必要があります。メーカーは「約15分の充電で最大12時間駆動」としていますが、実際に手持ちのPD充電器で試したところ、バッテリー残量ほぼ0%から30分で約61%まで充電できました。

これはrazr 5030分で59%よりわずかに速いですが、最近の高速充電対応スマホと比べると、やはり充電速度は速いとは言えません。バッテリーを長持ちさせるための機能として、充電量を80%で止める設定や、ユーザーの習慣に合わせて満充電のタイミングを調整する「最適化充電」機能が搭載されている点は、razr 50から引き継がれた良い点です。

motorola razr 60のバッテリー・充電 仕様

  • バッテリー容量: 4,500mAh
  • 有線充電: 30W TurboPower™ チャージ対応
  • ワイヤレス充電: 15W ワイヤレス充電(Qi対応)
  • 充電器: 非同梱
  • バッテリーケア機能: 最適化充電、80%上限設定

まとめ:バッテリー持ちと充電

  • バッテリー容量:razr 50の4,200mAhから4,500mAhへ増加。
  • 実使用感:体感的にはrazr 50と同等以上に良好で、通常使用なら丸一日以上持つ印象。
  • 充電速度:有線30W、ワイヤレス15W対応 。30分で約61%まで充電可能だが、高速ではない。
  • 充電器:非同梱のため別途準備が必要。
  • バッテリーケア:最適化充電などの機能は引き続き搭載。
  • 総評:テスト結果は振るわないものの、実際の使用では十分なスタミナがあり、容量増加の恩恵は感じられる。充電速度は平凡。

オーディオと通信性能:motorola razr 60 ~ バランスの取れたサウンドと安定した接続性

motorola razr 60で音楽再生。折り畳み。

ここでは、motorola razr 60のスピーカー品質やオーディオ技術、そしてWi-Fi、Bluetooth、GPS、5Gといった通信性能について、motorola razr 50との比較を交えながら、実際の使用感をレビューしていきます。

クリアに進化したステレオスピーカー

motorola razr 60は、motorola razr 50と同様に、本体下部と上部の受話口を兼ねたスピーカーによるステレオ構成です。Dolby Atmosにも対応しており、スマートフォン本体だけで映画を観たり、『Spotify』で音楽を聴いたりする際に、しっかりとした音の広がりを感じさせてくれます。実際に、宇多田ヒカルの「First Love」を聴いてみると、ボーカルがクリアに聞こえ、低音域にもrazr 50より少しパンチが感じられるようになりました。

razr 50では、音量を上げると中音域が少し耳に刺さる印象がありましたが、razr 60ではその点が改善され、よりバランスの取れたサウンドになったと感じます。音量テストでも「非常に良い」評価を得ており、Galaxy Z Flip6よりもパワフルです。ただし、音源によっては、最大音量付近ではわずかに音が割れるような感覚もありました。razr 50と同じく3.5mmイヤホンジャックは搭載されていませんので、有線イヤホンを使いたい場合はUSB-C変換アダプタが必要です。

安定した最新規格の通信性能

motorola razr 60の設定画面。

通信機能に関しては、motorola razr 50から引き続き最新規格に対応しています。Wi-Fiは高速なWi-Fi 6Eに対応しており、自宅の対応ルーターに接続した際の速度も安定していました。Bluetoothもバージョン5.4に対応。ワイヤレスイヤホン『Sony WF-1000XM5』とのペアリングもスムーズで、音楽再生中に音飛びが発生することもありませんでした。

5Gの対応バンドもrazr 50と共通で、都心部での通信速度も特に不満はありませんでした。通話品質についても、VoLTEによるクリアな音声通話が可能で、スピーカーフォンでの会話も聞き取りやすかったです。razr 50で一部指摘されていた、特定の状況下でWi-Fiを掴みにくいといった現象は、今回のrazr 60では特に感じられませんでした。

正確な位置情報測位

GPS性能もmotorola razr 50と同等の充実した仕様です。GPS、A-GPS、GLONASS、Galileo、Beidouといった主要な衛星測位システムに加え、日本の「みちびき(QZSS)」にも対応しています。実際に『Google マップ』を使って都内のビル街をナビゲーションしてみましたが、測位も素早く、自車位置が大きくずれることもなく、安定して使うことができました。razr 50と同様に、初めて訪れる場所でも安心してナビを任せられる精度を持っていると感じます。

motorola razr 60のオーディオと通信性能 仕様

  • スピーカー: ステレオスピーカー(Dolby Atmos対応)
  • イヤホンジャック: なし
  • Wi-Fi: Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac/ax (2.4GHz / 5GHz / 6GHz) Wi-Fi 6E
  • Bluetooth: Bluetooth® 5.4
  • 5G対応バンド: n1/n3/n5/n28/n41/n66/n77/n78
  • GPS: GPS, A-GPS, GLONASS, Galileo, Beidou, QZSS(みちびき)

まとめ:オーディオと通信性能

  • スピーカー: Dolby Atmos対応ステレオスピーカーは、razr 50よりバランスが改善され、クリアで十分な音量。
  • オーディオ: 3.5mmイヤホンジャックは非搭載。
  • Wi-Fi・Bluetooth: razr 50同様、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.4に対応し、高速で安定した接続。
  • 5G: razr 50と同等の主要バンドに対応。
  • GPS: みちびき対応で、razr 50同様に高精度な測位が可能。
  • 総評: スピーカー音質が向上し、通信性能はrazr 50の高いレベルを維持しており、全体的に堅実。

OSと機能:motorola razr 60 ~ 最新OSと充実機能で長く使える安心感

motorola razr 60のUI画面

ここでは、motorola razr 60のソフトウェア(OS、UI)、アップデート保証、そしておサイフケータイ®や生体認証といった日常使いに欠かせない機能について、motorola razr 50と比較しながら、実際の使用感をレビューしていきます。

最新Android 15と使いやすいHello UI

motorola razr 60は、箱から出してすぐに最新のAndroid™ 15を利用できるのが嬉しいポイントです。motorola razr 50Android 14だったので、OSバージョンが1つ新しくなっています。モトローラ独自の「Hello UI」は、razr 50と同様に、素のAndroidに近いシンプルな見た目と操作感を保ちつつ、便利なカスタマイズが加えられています。

個人的に気に入っているのは、画面上部からスワイプした際の通知・設定パネルの挙動です。左右どちらからスワイプしても同じパネルが表示されるのは、直感的で使いやすいと感じます。一方で、ホーム画面でアプリを並び替える際の操作感はrazr 50から変わっておらず、アイコンを画面端まで持っていかないとページ移動できないのは、少し手間がかかると感じました。

motorola razr 60でウィジェットを選択している

長期的な安心感をもたらすアップデート保証

長くスマートフォンを使いたいと考える上で、OSのアップデート保証は非常に重要です。motorola razr 60は、最大3回のメジャーOSアップデートと、4年間のセキュリティ修正が約束されています。これは、Android 15から始まり、将来のAndroidバージョンへのアップデートが期待できることを意味し、razr 50と同じく、長期的に安心して使えるという大きなメリットになります。

日本市場に必須のおサイフケータイ®に対応

日本のユーザーにとって欠かせない機能といえば、やはりFeliCa、つまりおサイフケータイ®です。motorola razr 60は、motorola razr 50と同様に、しっかりとNFCおよびおサイフケータイ®に対応しています。実際に電車に乗る際やコンビニでの支払い時に、スマートフォンを折りたたんだままかざすだけでスムーズに決済できました。センサーが本体下半分にあるため、閉じた状態の方がタッチしやすいと感じる点もrazr 50と同じでした。これがないと日本では不便を感じることが多いので、しっかり対応しているのは本当にありがたいです。

便利な独自機能とデバイス連携

motorola razr 60の「Moto Unplugged」

モトローラならではの便利な機能も健在です。「Motoジェスチャー」を使えば、本体を2回振り下ろしてライトを点灯させたり、手首を2回ひねってカメラを起動したりといった操作が可能です。これらの直感的なジェスチャーはrazr 50でも非常に便利でしたが、razr 60でも変わらず重宝します。また、スマートフォンとPCやタブレットなどを連携させる「Smart Connect」機能も搭載されており、ファイルの共有や画面ミラーリングなどが簡単に行えます。集中したい時には「Moto Unplugged」機能で通知などを制限することも可能です。

高速・高精度な生体認証

セキュリティ機能として、motorola razr 60指紋認証と顔認証の両方に対応しています。指紋センサーはrazr 50と同じく、右側面の電源ボタンに内蔵されています。このセンサーの精度と速度は非常に高く、指を当てた瞬間にロックが解除される感覚です。特に、外出時にマスクを着けている状況でも、指紋認証で素早くロック解除できるのは本当に便利だと感じました。ただし、センサーの位置的に、指紋認証を使う際は基本的に右手での操作になる点もrazr 50と同様です。顔認証も併用できるので、状況に応じて使い分けると良いでしょう。

motorola razr 60のOS・機能 仕様

  • OS: Android™ 15
  • UI: Hello UI
  • アップデート保証: 最大3回のOSアップデート、4年間のセキュリティ修正
  • おサイフケータイ®: 対応
  • 生体認証: 指紋認証(側面・電源ボタン内蔵)、顔認証
  • 独自機能: Motoジェスチャー、Smart Connect , Moto Secure , Moto Unplugged

まとめ:OSと機能

  • OS: 最新のAndroid 15を初期搭載し、razr 50(Android 14)から進化。
  • UI: 素のAndroidに近いシンプルさとMoto独自の便利機能(Hello UI)を両立。
  • アップデート: 最大3回のOSアップデートと4年間のセキュリティ修正で長期利用も安心。
  • おサイフケータイ®: 日本市場で必須のFeliCaに対応し、日常利用に便利。
  • 独自機能: 便利なMotoジェスチャーやデバイス連携機能「Smart Connect」を搭載。
  • 生体認証: 高速・高精度な側面指紋認証と顔認証に対応。
  • 総評: 最新OSと手厚いアップデート、必須機能の網羅により、razr 50から続く使いやすさに加え、長く安心して使える点が魅力。

motorola razr 60 と motorola razr 50 の違い

motorola razr 60のネイビーとピンク

ここでは、motorola razr 60と前モデルmotorola razr 50のスペック上の主な違いについて、箇条書きで分かりやすく比較していきます。

OS(初期搭載)

  • razr 50: Android™ 14
  • razr 60: Android™ 15
  • 違い:razr 60は一世代新しいOSを搭載して登場しました。

サポート期間(アップデート保証)

  • razr 50: 最大3回のOSアップデート、4年間のセキュリティ修正
  • razr 60: 最大3回のOSアップデート、4年間のセキュリティ修正
  • 違い:両モデルとも同等の手厚いサポート期間が提供される見込みです。

プロセッサー

  • razr 50: MediaTek Dimensity 7300X (最大2.5GHz)
  • razr 60: MediaTek Dimensity 7400X (最大2.75GHz)
  • 違い:razr 60は動作クロックが向上したチップを搭載。特にAI処理性能が約15%向上していますが、全体的なパフォーマンス向上は緩やかです。

バッテリー容量

  • razr 50: 4,200mAh
  • razr 60: 4,500mAh
  • 違い:razr 60は約7%バッテリー容量が増加し、より長時間の使用が期待できます。

耐久性(防水・防塵)

  • razr 50: IPX8 防水(防塵非対応)
  • razr 60: IP48 防水・防塵
  • 違い:razr 60は新たに防塵性能(IP4X相当)を獲得し、より安心して使えるようになりました。

耐久性(ヒンジ)

  • razr 50: 独自のヒンジ構造(第4世代型)
  • razr 60: チタン製ヒンジプレート採用
  • 違い:razr 60はより強度の高いチタン素材をヒンジに採用し、耐久性を向上させています。

サイズ

  • razr 50: 約171.3 x 74.0 x 7.3 mm (展開時) / 約88.1 x 74.0 x 15.9 mm (折りたたみ時)
  • razr 60: 約171.3 x 74.0 x 7.3 mm (展開時) / 約88.1 x 74.0 x 15.9 mm (折りたたみ時)
  • 違い:サイズは両モデルで全く同じです。

重量

  • razr 50: 約188g
  • razr 60: 約188g
  • 違い:公称値は同じですが、バッテリー増量分わずかにrazr 60が重い可能性があります。

カラーと素材

  • razr 50: コアラグレイ、サンドクリーム、スプリッツオレンジ(ヴィーガンレザー仕上げ)
  • razr 60: ライトスカイホワイト(アセテートCMF)、ジブラルタルシーネイビー、パルフェピンク(レザー調)
  • 違い:razr 60はPANTONEカラーを採用し、カラーによって異なる素材(アセテートまたはレザー調)が使われています。

カメラ(メイン F値)

  • razr 50: f/1.7
  • razr 60: f/1.8
  • 違い:メインカメラのF値がわずかに異なりますが、画素数やセンサー構成は同じです。razr 60はソフトウェア処理が進化している可能性があります。

AI機能

  • razr 50: Google Gemini搭載、AIカメラ機能
  • razr 60: 上記に加え、独自のmoto ai機能(プレイリストスタジオ、とりまリスト、おまとメモ)を追加
  • 違い:razr 60は独自のAIアプリが追加され、よりAIを活用した使い方が可能になりました。

ディスプレイ、RAM/ストレージ(SIMフリー)

  • 違い:メインディスプレイ(約6.9インチ, 120Hz)、アウトディスプレイ(約3.6インチ, 90Hz)、RAM(12GB)、ストレージ(512GB)のスペックは両モデルで共通です。

まとめ

motorola razr 60は、razr 50のデザインやディスプレイサイズといった基本要素は維持しつつ、OSのバージョンアップ、バッテリー容量の増加、そして待望の防塵性能の追加とヒンジ強化による耐久性の向上を果たしたモデルです。プロセッサーの進化はAI性能向上に重点が置かれ、独自のAI機能も追加されています。

一方で、カメラハードウェアや基本パフォーマンスに大きな変化はありません。耐久性と最新OS、AI機能の進化を重視するならrazr 60、コストパフォーマンスや現行モデルとしての安心感を求めるならrazr 50も依然として魅力的な選択肢と言えるでしょう。

motorola razr 60のメリット・デメリット

motorola razr 60のネイビーとピンク

ここでは、motorola razr 60の長所と短所を、前モデルや他の折りたたみスマートフォンと比較しながら詳しく解説していきます。

【メリット】

メリット1:洗練されたデザインと優れた携帯性

motorola razr 60は、前モデルmotorola razr 50から受け継いだスリムでスタイリッシュなデザインが魅力です。折りたためば手のひらに収まるコンパクトさは、Galaxy Z Flip7やGalaxy Z Flip6といった他の縦折りスマホと同様に、ポケットへの収納性を格段に高めてくれます。展開時の薄さも際立っており、大画面ながら持ちやすいです。選べる素材感(アセテートまたはレザー調)も所有欲を満たしてくれます。

メリット2:大型で高機能なアウトディスプレイ

razr 50で大幅に進化した3.6インチの大型アウトディスプレイは、razr 60でも健在です。閉じたままでも通知確認、メッセージ返信、『PayPay』などのアプリ操作が可能で、Galaxy Z Flip6の3.4インチよりも大きく、nubia Flip 2の3インチと比較するとその差は歴然です。Galaxy Z Flip7の4.1インチには及びませんが、アプリの対応度やカスタマイズ性では引けを取りません。

メリット3:折りたたみスマホ随一の耐久性

razr 60最大の進化点は耐久性です。razr 50やGalaxy Z Flip6/7がIPX8防水(防塵非対応またはIP4X)であるのに対し、razr 60はIP48等級の防塵・防水性能を備えています。これにより、ポケットの中のホコリや砂が気になる場面でも安心して使えます。nubia Flip 2のIP42と比較しても、防水・防塵性能ともに圧倒的に優れています。さらにチタン製ヒンジの採用により、長期使用への信頼性も向上しています。

メリット4:実用的な独自の「moto ai」機能

razr 50にはなかった独自の「moto ai」機能がrazr 60には搭載されています。通知を要約する「とりまリスト」や会議内容を記録・要約する「おまとめメモ」、気分に合わせてプレイリストを作成する「プレイリストスタジオ」など、実用的な機能が追加されました。Galaxy Z Flip6/7が持つ「Galaxy AI」とは方向性が異なりますが、日常のちょっとした手間を省いてくれる便利な機能です。

メリット5:最新OSと長期アップデート保証

razr 60は最新のAndroid 15を初期搭載しており、razr 50やGalaxy Z Flip6(Android 14)よりも新しいバージョンからスタートできます。さらに、最大3回のOSアップデートと4年間のセキュリティアップデートが保証されているため、Galaxy Z Flip7(Android 16)には劣るものの、長期間安心して最新機能やセキュリティを利用できます。

メリット6:日本市場に必須のおサイフケータイ®対応

razr 50やGalaxy Z Flip6/7、nubia Flip 2と同様に、razr 60も日本市場で重要なFeliCa(おサイフケータイ®)に対応しています。交通系ICや電子マネーをスマートフォンで利用できるため、キャッシュレス決済をスムーズに行えます。

メリット7:ワイヤレス充電に対応

razr 50やGalaxy Z Flip6/7と同様に、razr 60も15Wのワイヤレス充電(Qi規格)に対応しています。ケーブルの抜き差しなく手軽に充電できるのは便利です。なお、nubia Flip 2はワイヤレス充電に対応していません。

【デメリット】

デメリット1:パフォーマンスの進化が限定的

razr 60のプロセッサーはrazr 50からのマイナーチェンジであり、体感できるほどの性能向上はありません。日常使いには十分ですが、Galaxy Z Flip6に搭載されるSnapdragon 8 Gen 3 for GalaxyやGalaxy Z Flip7のExynos 2500と比較すると、特にゲーム性能などで大きく劣ります。性能的にはnubia Flip 2と同等レベルです。

デメリット2:カメラ性能に大きな進化なし

カメラのハードウェアはrazr 50からほとんど変わっておらず、画質面での大きな進化は期待できません。ソフトウェア処理の改善は見られますが、Galaxy Z Flip6/7のような高性能カメラと比較すると、暗所性能やズーム性能などで見劣りする可能性があります。また、razr 50と同様に4K/60fps動画撮影に対応していない点も弱点です。

デメリット3:価格設定

razr 60の公式ストア価格は約13.5万円と、razr 50の発売時と同等です。耐久性やAI機能は向上しましたが、基本性能が大きく変わらない点を考慮すると、やや割高に感じる可能性があります。性能で劣るGalaxy Z Flip6/7と同価格帯である一方、圧倒的なコストパフォーマンスを誇るnubia Flip 2と比較すると、価格競争力は高いとは言えません。

デメリット4:充電器が付属しない

razr 50やGalaxy Z Flip6/7と同様に、razr 60にも充電器(ACアダプタ、USBケーブル)が同梱されていません。30Wの性能を活かすためには、対応する充電器を別途購入する必要があります。

デメリット5:microSDカードスロットがない

razr 50、Galaxy Z Flip6/7、nubia Flip 2と同様に、razr 60もmicroSDカードによるストレージ拡張には対応していません。SIMフリーモデルは512GBと大容量ですが、より多くのデータを保存したい場合はクラウドストレージなどを活用する必要があります。

デメリット6:メインディスプレイが常時表示に非対応

razr 50から引き継がれた弱点として、メインディスプレイが常時表示(AoD)に対応していません。Galaxy Z Flipシリーズは対応しているため、時計や通知を常にメイン画面で確認したいユーザーにとっては不便に感じるかもしれません。

motorola razr 60のスペック(仕様)一覧

  • ディスプレイ: メイン 約6.9インチ pOLED (FHD+, 120Hz) / アウト 約3.6インチ pOLED (90Hz)
  • CPU: MediaTek Dimensity 7400X
  • GPU: Mali-G615 MC2
  • RAM(メモリ): 8GB または 12GB (LPDDR4X)
  • ストレージ: 256GB または 512GB (UFS 2.2) ※外部メモリ非対応
  • バッテリー: 4,500mAh
  • 充電: 30W有線充電 (TurboPower) / 15Wワイヤレス充電 (Qi) ※充電器・ケーブル非同梱
  • 背面カメラ: 約5000万画素 (メイン, OIS) + 約1300万画素 (超広角/マクロ)
  • 前面カメラ: 約3200万画素
  • ワイヤレス通信: Wi-Fi 6E (802.11ax) / Bluetooth 5.4
  • GPS: GPS, GLONASS, BDS, GALILEO, QZSS 対応
  • NFC: おサイフケータイ対応
  • インターフェース: USB Type-C (USB 2.0)
  • センサー: 加速度計、近接センサー、環境照度センサー、ジャイロセンサー、eコンパス
  • 機能: Motoジェスチャー、Dolby Atmos (ステレオスピーカー)
  • 防水防塵: IP48
  • 生体認証: 指紋認証 (サイドマウント) / 顔認証
  • OS: Android 15
  • サイズ: オープン時: 約171.3 x 74 x 7.25mm / 折りたたみ時: 約88.1 x 74 x 15.85mm
  • 重量: 約188g
  • カラー: ジブラルタルシーネイビー, ライトスカイホワイト, パルフェピンク (PANTONEカラー)
  • 付属品: カバー、SIM取り出しピン、ガイド類 (※充電器、USBケーブルは非同梱)
  • モバイル通信(5G/4G/3G): 5G / 4G (LTE) / 3G (W-CDMA) / 2G (GSM) 対応
  • SIMカード: nanoSIM / eSIM (デュアルSIM、DSDV対応)

対応バンド:motorola razr 60

motorola razr 605G通信に対応しています。

基本的には本体にSIMカードを入れて、APN設定を済ませると、通信できます。

SIMはNanoSIMと物理的なカードを必要としないeSIMに対応しています。

対応バンドは以下の通りです。

  • 5G: n1/3/5/28/41/66/77/78
  • 4G: B1/2/3/4/5/7/8/11/12/17/18/19/20/26/28/38/39/40/41/42/66
  • 3G: B1/2/4/5/8
  • 2G: 850 / 900 / 1800 / 1900MHz

対応バンドの詳細

ドコモ

  • 5G: n1/3/28/77/78 (ドコモの主要5Gバンドn78に対応していますが、n79には非対応です)
  • 4G: B1/3/19/28/41/42 (主要バンドであるB1, B3, プラチナバンドのB19に完全対応しています)
  • プラチナバンド: B19 対応

au

  • 5G: n1/3/28/41/77/78 (auが使用するn77, n78に完全対応しています)
  • 4G: B1/3/11/18/26/28/41/42 (auの主要バンド、プラチナバンドを含む全ての4Gバンドに対応しています)
  • プラチナバンド: B18/26 対応

ソフトバンク

  • 5G: n1/3/28/77/78 (ソフトバンクが使用するn77に完全対応しています)
  • 4G: B1/3/8/11/28/41/42 (ソフトバンクの主要バンド、プラチナバンドを含むほぼ全ての4Gバンドに対応しています)
  • プラチナバンド: B8 対応

楽天モバイル

  • 5G: n77 (楽天モバイルの5Gバンドn77に対応しています)
  • 4G: B3/18/26 (楽天モバイルの自社回線バンドB3と、パートナー回線(au)のバンドB18/26に対応しています)
  • プラチナバンド: B28 (楽天モバイルが新たに獲得したプラチナバンドn28に対応しています)

結論

この端末(motorola razr 60)は、バンド情報に基づくと、

  • ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの4キャリア全ての主要な4Gバンドに対応しており、それぞれのプラチナバンドもカバーしています。
  • 5Gについては、au、ソフトバンク、楽天モバイルで問題なく利用できます。ドコモ回線では主要なn78バンドに対応しているため多くのエリアで5G通信が可能ですが、一部のエリアで使用されているn79バンドには対応していません。

総合的に見て、この端末は日本の4キャリアで快適に利用できる可能性が非常に高いと言えます。

motorola razr 60の評価

motorola razr 60の画面。折りたたみ時。

8つの評価基準で「motorola razr 60」を5段階で評価してみました。

項目別評価

画面の見やすさ:★★★★☆ メイン・アウト共に有機ELで発色・輝度は良好。折り目もさらに目立たなくなったが、メインの常時表示非対応は惜しい。

スペック:★★★☆☆ CPUはrazr 50からのマイナーチェンジで性能向上は限定的。メモリ12GB/ストレージ512GBは十分だが、UFS 2.2の可能性は懸念点。

耐久性: ★★★★★ razr 50のIPX8防水に加え、待望のIP48防塵に対応。チタン製ヒンジも採用し、折りたたみスマホの弱点を大幅に克服。

デザイン:★★★★☆ razr 50の高いデザイン性を維持しつつ、選べる素材感(アセテート/レザー調)を追加。コンパクトさと質感の高さが魅力。

通信:★★★★☆ Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.4、みちびき対応GPSなど、razr 50同様に最新規格に対応し、安定した接続性能を持つ。

機能:★★★★☆ razr 50にはない独自の「moto ai」機能(とりまリスト等)が便利。おサイフケータイ®対応やMotoジェスチャーも健在。

使いやすさ:★★★★☆ 最新Android 15搭載、シンプルなUI、便利なアウトディスプレイ、高速な指紋認証で快適。長期アップデート保証も安心材料。

価格:★★★☆☆ 公式ストア価格135,801円。耐久性やAI機能は向上したが、基本性能がrazr 50と大差ない点を考えると、やや割高感も。

総評:★★★★☆】

razr 50の完成度を引き継ぎ、弱点を克服した正統進化モデル

motorola razr 60は、前モデルrazr 50で好評だった美しいデザイン、使いやすい大型アウトディスプレイ、そして折りたたみならではのユニークな撮影体験といった魅力をしっかりと受け継いでいます。その上で、ユーザーが折りたたみスマホに抱きがちな「耐久性」への不安に応えるべく、IP48の防塵対応とチタン製ヒンジという明確なアップグレードを果たしました。これは、日常使いにおける安心感を大きく向上させる、非常に価値のある進化点です。

AI機能で新たな体験価値を付加

razr 50からのもう一つの大きな進化点は、独自の「moto ai」機能の搭載です。通知を要約する「とりまリスト」や、会議の音声を文字起こし・要約する「おまとメモ」など、AIによってスマートフォンの使い方がより便利になる可能性を提示しています。CPU性能の向上は限定的でしたが、AI処理能力の向上によってこれらの新機能を実現しており、razr 60ならではの付加価値となっています。

パフォーマンスと価格のバランスは要検討

一方で、CPUやGPUの基本性能はrazr 50から大きく変わっておらず、最新のハイエンド機と比較すると見劣りします。日常使いには十分快適ですが、高負荷なゲームなどを重視するユーザーには物足りないかもしれません。また、razr 50から基本性能があまり変わらない中で価格が据え置き(発売時比較)である点は、コストパフォーマンスを重視するユーザーにとっては悩ましいポイントとなるでしょう。

どんな人に最適か

motorola razr 60は、折りたたみスマホのスタイルは好きだけど、壊れやすさが心配だった人に特におすすめです。IP48の防塵防水性能や強化されたヒンジにより、安心して日常使いできるようになった点は大きな魅力です。また、通知の要約や音声メモといった独自の「moto ai機能に興味があり、最新のスマホ体験を楽しみたい人にも適しています。性能はミドルレンジで十分、それよりもデザインや携帯性、おサイフケータイ®などの実用性を重視するユーザーに最適な一台と言えるでしょう。

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motorola razr 60の価格・購入先

motorola razr 60の外観。ホワイト。

※価格は2025/10/22に調査したものです。価格は変動します。

モトローラ公式オンラインストア

(MOTO STORE)

135,801円(税込)で販売されています。

モトローラ公式オンラインストアで「motorola razr 60」をチェックする

ECサイト

  • Amazonで112,545円(税込・国内版・PB8E0002JP)、
  • 楽天市場で115,980円(送料無料)、
  • ヤフーショッピングで118,625円、

で販売されています。

Amazonで「motorola razr 60」をチェックする

楽天市場で「motorola razr 60」をチェックする

ヤフーショッピングで「motorola razr 60」をチェックする

AliExpressで「motorola razr 60」をチェックする

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他のおすすめのライバル機種と価格を比較

motorola razr 60」と似た性能をもつスマートフォンも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。

motorola razr 50

モトローラから発売された折りたたみ 5Gスマートフォンです(2024年9月27日 発売)。

Android 14、MediaTek Dimensity 7300X、12GB LPDDR4X メモリ、約6.9インチのメイン pOLED液晶、約3.6インチのアウトOLED液晶、512GB UFS 2.2ストレージ、4200 mAhバッテリー、背面 50MP + 13MPの2眼カメラ、前面32MPのフロントカメラを搭載しています。

また、生成AI Google Gemini、適応型手ブレ補正機能、壁紙の自動生成、30W TurboPower チャージ (充電器は別売り)、15W ワイヤレス充電(Qi対応)(充電器は別売り)、

デュアルステレオスピーカー、Dolby Atmos、IPX8の防水、おサイフケータイ、リフレッシュレート 最大144Hz(アウト:最大90Hz)、NFC、指紋認証、顔認証、USB Type-C (USB 2.0)、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.4、GPSに対応しています。

価格は、Amazonで78,927円(税込)、楽天市場で91,561円(送料無料)、ヤフーショッピングで87,980円、です。

関連記事:「motorola razr 50」と50s、40、Ultraの違いを解説

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Galaxy Z Flip7

サムスンから発売された折りたたみ式の5Gスマートフォンです(2025年8月1日発売)。

Android 16、Exynos 2500、12GBメモリ、メインに約6.9インチのDynamic AMOLED 2Xディスプレイ、カバーに約4.1インチのSuper AMOLEDディスプレイ、256GBまたは512GBのストレージ、最大約31時間(動画再生時)駆動する4300mAhバッテリー、背面に約5000万画素+約1200万画素の2眼カメラ、前面に約1000万画素のフロントカメラを搭載しています。

また、AI機能(Google Gemini、「Now Brief」と「Now Bar」、進化したリアルタイム通訳など)、カメラのAI機能(AIズーム、オートズーム、AIによる編集アシスト、クリエイティブAI、AIスケッチ / ポートレートスタジオ)に対応。

リフレッシュレート 120Hz、ピーク輝度2,600nits、光学相当2倍ズーム、4K動画撮影、次世代型ProVisual Engine、IPX8/IP4X防水防塵、おサイフケータイ (NFC)、15Wワイヤレス充電、25W急速充電、4.5W逆ワイヤレス充電、指紋認証、顔認証、USB Type-C、5G通信、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、GPSにも対応しています。

価格は、Amazonで164,800円(税込・256GB・SIMフリー・SM-F766QZKASJP)、楽天市場で164,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで148,980円(中古)、米国 Amazon.comで$767.50、です。

関連記事:Galaxy Z Flip7徹底レビュー!Flip6比較で買うべきか検証

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Galaxy Z Flip6

Samsungから発売された折り畳み式の5Gスマートフォンです(2024年7月31日発売) 。

Android 14、Snapdragon® 8 Gen 3 Mobile Platform for Galaxy、12GBメモリ、約6.7インチの有機ELメインディスプレイ(2640 x 1080 pxのDynamic AMOLED 2X)、約3.4インチのカバー(Super AMOLED 有機EL, 720×748)、256GB/512GBストレージ、最大23時間(動画再生時)駆動する4000 mAhバッテリー、背面50MP+12MPの2眼カメラ、前面10MPのフロントカメラを搭載しています。

また、Galaxy AI(通訳、チャットアシスト、かこって検索、リアルタイム通訳、生成AI編集など)、フレックスモード、フローティングデザイン、リフレッシュレート:120 Hz、光学相当2倍ズーム、手ぶれ補正、AIカメラ機能(オートズーム、ナイトグラフィー、生成AI編集)、 ポートレートスタジオ、 インスタントスローモーションに対応。

25Wの有線急速充電、高速ワイヤレス充電2.0、4.5W逆ワイヤレス充電、IPX8/IP4X防水防塵、おサイフケータイ (Felica)、Smart Switch(データ移行)、ベイパーチャンバー冷却システム、ワイヤレス充電、逆ワイヤレス充電、指紋認証、顔認証、eSIM、USB Type-C、5G通信、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3、GPSにも対応しています。

価格は、Amazonで159,700円(新品・SIMフリー)、楽天市場で164,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで79,980円(中古)、米国 Amazon.comで$799.97、です。

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nubia Flip 2

ZTEジャパンから発売された6.9インチになる折りたたみ式の5Gスマートフォンです(2025年1月23日 発売)。

約3インチのサブディスプレイ、6.9インチの有機ELディスプレイ、MediaTek Dimensity D7300X、6GB LPDDR4xメモリ、128GB UFS 3.1ストレージ、4300mAhバッテリー、背面カメラ 50MP+2MPの2眼カメラ、前面32MPのフロントカメラを搭載しています。

また、リアルタイムAI通訳、リアルタイムAI助手IP42防水防塵、シンプルモード、デザリング、指紋認証、顔認証、Type-C (OTG)、5G通信、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4、GPSに対応しています。

価格は、Amazonで44,981円(Y!mobile版・SIM契約必須)、楽天市場で49,280円(送料無料・中古Aランク品)、ヤフーショッピングで74,800円、です。

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