AMD Ryzen AI 9 HX 370搭載のミニPC「GMKtec EVO-X1」。早くも「最高レベルの性能でAIにもめっぽう強い」と評判です。
GMKtecからはすでにRyzen 9 8945HS搭載の「GMKtec K11」や「GMKtec K8 Plus」などが販売され、その高い性能とコスパで人気モデルになっています。
今回発売された「GMKtec EVO-X1」はその上位に位置づけられる最高峰モデルで、これまででもっとも高い性能を発揮するミニPCとして注目されています。
特にRyzen AI 9 HX 370の高いプロセッサ性能に加えて、外部GPUと接続できるOculink ポートを備えている点は驚き。
USB4ポートなどを活用して8K 3画面出力もできるなど、その性能の高さには驚かされるばかりです。
今回の記事ではそんな魅力あふれる「GMKtec EVO-X1」の性能を徹底解剖するべく、次の7点を徹底解説します。
- 外観・デザイン(サイズ・重量)
- 接続ポート(映像出力)
- プロセッサ性能(ベンチマーク、ゲーム性能)
- メモリ
- ストレージ(拡張、増設)
- 通信性能
- 冷却システム
また、前モデル「GMKtec K11」との違いも紹介!Ryzen AI 9 HX 370のベンチマークやゲーム性能、購入する前に知っておきたいデメリットや評価もあるので、ぜひ参考にしてみてください。
GMKtec EVO-X1:AI処理能力を強化したミニPCが日本上陸
2025年1月、GMKtecから最新のミニPC「EVO-X1」が日本のAmazonで発売されました。 2024年12月20日から海外で先行発売されていたモデルです。 高度なAI処理能力と強化されたグラフィックス性能を兼ね備え、仕事からエンターテイメントまで幅広く活躍できます。
圧倒的なAI処理能力
GMKtec EVO-X1の最大の特徴は、AMD Ryzen AI 9 HX 370プロセッサに、XDNA 2アーキテクチャという最新式のAI専用の計算機能が備わっていることです。
AI処理を担うNPUは前世代比で最大30%向上し、1秒間に50兆回の演算処理を実行できる最大50TOPSのAI処理能力を発揮。AIを使ったAdobe Photoshopでの画像編集作業やDaVinci Resolveでの動画編集でも高速に処理して高品質なコンテンツを作成できます。
最新ゲームも楽しめる高いグラフィックス性能
GMKtec EVO-X1は高いグラフィック性能を備えている点も魅力です。内蔵のAMD Radeon 890M グラフィックスは、Radeon 780M比で最大57%の性能向上を実現。 Cyberpunk 2077やBaldur’s Gate 3といった高負荷なゲームも、フルHD解像度で快適にプレイできます。
また、Oculinkポート経由で外部GPU (eGPU) と接続すれば、グラフィックス性能をさらに強化することも。例えば、GeForce RTX 4090などのハイエンドグラフィックボードを接続して、4K解像度でスムーズにゲームプレイを楽しむことができるようになります。
8K解像度で3画面に映像出力
映像出力用のHDMI 2.1、DisplayPort 2.1、USB 4ポートを搭載し、最大3つの画面に8K解像度で同時出力が可能です。3画面を利用して、FX取引のトレーダーが複数のモニターでチャートを監視したり、クリエイターが複数のモニターで作業領域を拡張したりすることもできます。
コンパクトながら拡張性も抜群
そのほか、128x127x48mm、重さ519gのコンパクトサイズながら、VESAマウントにも対応。 USB4、USB3.2、USB2.0など豊富なポートを搭載し、あらゆる周辺機器との接続もスムーズです。
また、通信面ではデュアル2.5Gギガビット有線LANとWi-Fi 6にも対応し、オンラインゲーム (eスポーツタイトル) を快適にプレイ可能。 強力な冷却システムにより、長時間の安定して動作できるなど、魅力的な要素が満載です。
それでは早速、どんなミニPCなのか、もっとくわしくその価格や特徴(メリット)を見ていきましょう。
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公式ページ:AMD Ryzen™ Al 9 HX 370 –EVO-X1 AI ミニ PC
価格をチェック!他メーカーのミニPCよりも安いのか?
「GMKtec EVO-X1」は32GB+1TBモデルがAmazonで135,200円(税込)、楽天市場で159,347円(送料無料)で販売されています。GMKtec公式サイトでは32GB+2TBモデルも販売されており、価格は149,911円になっています。
「Beelink SER9」
2024年10月に発売された「Beelink SER9」はAmazonで142,400円で販売中です。こちらはAMD Ryzen AI 9 HX 370 とRadeon 890Mグラフィックスを搭載した高性能なミニPCです。
32GB DDR5 7500MHzメモリと1TB M.2 PCIe4.0 SSDによる圧倒的な処理速度で高速に動作。4K 3画面出力にも対応し、クリエイティブな作業も快適です。また、豊富なポート類に加え、Wi-Fi 6、2.5Gbps LANなど最新のネットワーク規格も搭載。コンパクトながら、多様な用途に活用できる一台です。
「Minisforum AI370」
2024年11月に発売された「Minisforum AI370」はAmazonで161,980円で販売中です。こちらはAMD Ryzen AI 9 HX 370とRadeon 890Mグラフィックスを搭載した高性能なミニPCです。32GB LPDDR5X-7500MHzメモリと1TB x2 M.2 PCIe4.0 SSDを搭載し、8K 3画面出力に対応しています。また、豊富なポート類を備え、Wi-Fi 6Eや2.5Gbps LANなど最新のネットワーク規格にも対応しています。
「GEEKOM GT1 Mega」
2024年10月に発売された「GEEKOM GT1 Mega」は楽天市場で179,900円で販売中です。こちらは最新のIntel Core Ultraプロセッサーを搭載した高性能ミニPCです。Core Ultra 9-185H、Core Ultra 7-155H、Core Ultra 5-125Hの3つのモデルがあり、用途に合わせて選択できます。
また、Intel Arc graphicsまたはIntel Arc i-GPUを搭載し、グラフィック性能も優れています。そのほか、最大64GB DDR5 5600MHzメモリとM.2 PCIe Gen4 SSDを搭載し、4画面出力に対応しています。豊富なポート類を備え、Wi-Fi 7や2.5Gbps LANなど最新のネットワーク規格にも対応しています。Intel最新CPU搭載、豊富なポート類、Wi-Fi 7対応が特徴です。
「Mac mini M4」
2024年11月8日に発売された「Mac mini M4」はAmazonで90,970円で販売中です。Apple Silicon M4チップを搭載したコンパクトなデスクトップPCです。コンパクトなサイズながら、パワフルな処理能力と高いグラフィックス性能を備えており、様々なタスクを快適にこなすことができます。
また、Thunderbolt / USB 4ポート、HDMIポート、ギガビットEthernetポートなど、豊富なポートを搭載。Wi-Fi 6EとBluetooth 5.3にも対応し、高速なワイヤレス通信も利用できます。
外観:ミニマムで圧倒的な存在感を放つスタイリッシュなデザイン
GMKtec EVO-X1は、スタイリッシュなデザインと優れた機能性を兼ね備えています。コンパクトな筐体ながら、設置方法や拡張性に優れ、様々なシーンで活用できます。
コンパクトで洗練されたデザイン
128 x 127 x 48 mmのコンパクトな筐体は、メタリックな質感で高級感を演出。グレーを基調として落ち着いたカラーで、天板はブラックの金属製カバーを採用しています。
機能美を追求した、合理的なレイアウト
フロントパネルには、USB Type-Cポート、USB Type-Aポート、ヘッドホンジャック、そして電源ボタンが整然と配置されています。シンプルながらも使いやすさを追求したレイアウトで、両サイドと背面には、効率的なエアフローを考慮した通気孔が設けられています。
設置スタイルを選べる柔軟性
付属のスタンドを使用することで、縦置きと横置きの両方に対応。設置スペースに合わせて自由に配置できます。また、VESAマウントにも対応しているので、モニターの裏側に取り付けることも可能です。デスクスペースを有効活用し、スッキリとしたワークスペースを実現できます。
例えば、デスクスペースが限られている場合は、EVO-X1をモニター裏に設置することで、スペースを節約できます。また、プレゼンテーションなどで使用する場合は、縦置きにして設置することで、省スペースで設置できます。
取り外し可能な天板で、メンテナンスも容易
天板の金属製カバーは取り外し可能で、内部へのアクセスが容易です。ストレージの増設やメンテナンスを簡単に行うことができます。
例えば、SSDの容量を増やしたい場合や、メモリを交換したい場合でも、工具を使わずに簡単に天板を取り外せるので、手軽にアップグレードできます。
前モデルと比較
GMKtec EVO-X1とK11のサイズと重量を比較すると、EVO-X1はK11よりも若干小型で軽量であることがわかります。
具体的な数値を比較すると、EVO-X1はK11よりも幅が1mm小さく、奥行きが5mm短く、高さが10.42mm低くなっています。また、重量はEVO-X1が519gであるのに対し、K11は598gで、EVO-X1の方が89g軽量です。
これらのことから、EVO-X1はK11よりも一回り小さく、持ち運びにも適していると考えられます。
<サイズ・重量を比較>
- 1.「GMKtec EVO-X1」・・・128 x 127 x 48 mm / 519g
- 2.「GMKtec K11」・・・127 x 132 x 58.42 mm / 598g
- 3.「GMKtec K8 Plus」・・・132 x 125 x 58 mm / 638g
- 4.「GMKtec K6」・・・128 x 127 x 48 mm / 523g
接続ポート:豊富なインターフェースで、あらゆるニーズに対応
GMKtec EVO-X1は、豊富なインターフェースを搭載し、様々なデバイスとの接続を可能にします。拡張性が高く、あらゆるニーズに対応できる柔軟性を備えています。
高速データ転送と高画質出力
USB4ポートは、最大40Gbpsの超高速データ転送と、8K@60Hzの高画質映像出力をサポート。外部SSDへの高速データアクセスや、高解像度ディスプレイへの出力など、様々な用途に対応します。
例えば、8K対応の外部モニターに接続すれば、超高精細な映像を楽しむことができます。また、大容量の動画ファイルを外部SSDに保存する場合でも、高速データ転送により、待ち時間を大幅に短縮できます。
驚異の8Kトリプルディスプレイ出力
HDMI 2.1ポート、DP 2.1ポート、USB4ポートを組み合わせることで、最大3台の8Kディスプレイに同時出力可能。圧倒的な没入感で、映画鑑賞やゲームを楽しめます。また、マルチタスク作業の効率化にも貢献します。
例えば、3台の8Kモニターを接続し、1台でゲームをプレイしながら、もう1台で攻略サイトを表示、さらに残りの1台でSNSをチェックする、といった使い方も可能です。複数のウィンドウを同時に表示できるので、作業効率が格段に向上します。
OCuLinkポートで外部GPUをサポート
OCuLinkポートは、最大64Gbpsの超高速データ転送速度を誇り、外部グラフィックカードを接続できます。ハイエンドゲームや高度なグラフィック処理など、より高いパフォーマンスを必要とする作業にも対応できます。
例えば、最新の3Dゲームを最高画質でプレイしたい場合、EVO-X1に外部GPUを接続することで、さらに快適なゲーム体験を実現できます。また、3DCG制作や動画編集など、グラフィック処理能力が求められる作業にも対応できます。
充実のインターフェース
その他にも、高速データ転送が可能なUSB 3.2 Gen2ポートを4つ、2500Mbpsの高速有線LANポートを2つ、ヘッドセットやマイクを接続できる3.5mmオーディオジャックなど、豊富なインターフェースを搭載しています。これにより、様々な周辺機器を接続することができます。
例えば、複数のUSBデバイスを同時に接続したり、高速な有線LANで安定したネットワーク接続を確保したりすることができます。
プロセッサ性能:圧倒的な処理能力で、AIでも高い性能を発揮
GMKtec EVO-X1は、AMD Ryzen AI 9 HX 370プロセッサを搭載し、驚異的なパフォーマンスを実現します。最新のZen 5アーキテクチャとAI処理能力を組み合わせることで、高度なタスクも軽々とこなし、かつてないほどスムーズなコンピューティング体験を提供します。
最新のZen 5アーキテクチャによる圧倒的なパフォーマンス
4nmプロセスで製造されたZen 5アーキテクチャを採用したAMD Ryzen AI 9 HX 370は、12コア24スレッド、最大5.1GHzのクロック周波数、そして28WのTDPという優れたスペックを誇ります。これにより、動画編集、3Dレンダリング、ゲームなど、高負荷な処理を伴う作業でも、圧倒的なパフォーマンスを発揮します。
例えば、動画編集ソフト「DaVinci Resolve」で8K動画を編集する場合でも、Ryzen AI 9 HX 370はスムーズな動作を実現し、レンダリング時間を大幅に短縮できます。
AI処理能力で、新たな可能性を
Ryzen AI 9 HX 370は、AMD XDNA 2 AIエンジンを搭載し、最大50TOPSのAI処理能力を実現。画像認識、自然言語処理、機械学習など、AIを活用した様々なアプリケーションを高速に実行できます。また、CPUとNPUを組み合わせることで、最大80TOPSの処理能力を発揮し、より高度なAIタスクにも対応可能です。
例えば、AI画像生成ツール「Stable Diffusion」で高画質の画像を生成する場合、Ryzen AI 9 HX 370のAI処理能力により、高速に画像を生成することができます。
高性能グラフィックスで、ビジュアル体験を向上
内蔵GPUのAMD Radeon 890Mは、16コア、2900MHzのクロック周波数を備え、優れたグラフィック性能を提供します。高解像度での動画再生、カジュアルゲーム、画像編集など、幅広い用途で快適なビジュアル体験を実現します。
例えば、動画配信サービス「Netflix」で4K HDRの映画を視聴する場合、Radeon 890Mは鮮やかで滑らかな映像を提供します。
ベンチマーク
ベンチマーク結果からAMD Ryzen AI 9 HX 370は、シングルコア性能、マルチコア性能ともに非常に優れており、様々なタスクを快適にこなせる高性能CPUであると言えます。特に、動画編集や3Dモデリングなどのクリエイティブな作業や、複数のアプリケーションを同時に使用するようなヘビーなタスクに適していると考えられます。
<CPUのベンチマーク結果・AMD Ryzen AI 9 HX 370>
- PassmarkのCPUベンチマークで「35096」
- Geekbench 6のシングルコア「2960」、マルチコア「1280」
- Cinebench R23 シングルコア「16250」、マルチコア「22650」
- Cinebench 2024 シングルコア「108」、マルチコア「938」
まず、PassmarkのCPUベンチマークスコア35096は、このCPUが非常に高い総合性能を持つことを示しています。Passmarkは様々なテストを組み合わせた総合的な指標であり、このスコアから、Ryzen AI 9 HX 370がマルチコア性能に優れ、様々なタスクを高速に処理できることが分かります。
次に、Geekbench 6のスコアです。シングルコア2960、マルチコア12800という数値は、シングルコア性能もマルチコア性能も高い水準にあることを示しています。Geekbenchは、スマートフォンの性能測定にも用いられるベンチマークですが、PC CPUの性能も測ることができます。特に、シングルコア性能が高いことは、日常的な操作や、シングルスレッドで動作するアプリケーションの快適さに繋がります。
Cinebench R23のスコアは、シングルコア16250、マルチコア22650であり、こちらも高い数値です。Cinebenchは、3Dレンダリングのパフォーマンスを測定するベンチマークであり、特にマルチコア性能が重要になります。このスコアから、Ryzen AI 9 HX 370が動画編集や3Dモデリングなどのクリエイティブな作業に適していることが分かります。
最後に、Cinebench 2024のスコアは、シングルコア108、マルチコア938です。Cinebench 2024は、より新しいバージョンのCinebenchであり、R23よりもさらに負荷の高いテストを行います。このスコアからも、Ryzen AI 9 HX 370が非常に高い性能を持っていることが分かります。
Ryzen AI 9 HX 370性能を比較
Passmarkスコアで35096を記録し、これは比較対象となった他のCPUを大きく上回る数値です。具体的には、Ryzen 9 7940HSよりも約15%、Ryzen 9 8945HSよりも約16%、そしてIntelのCore i9-13900HやCore Ultra 9 185Hといった競合製品と比較しても、18%から23%高いスコアを示しています。
<CPUランキング>
※PassmarkのCPUランキングで比較したものです。
- Ryzen AI 9 HX 370(GMKtec EVO-X1/Beelink SER9/Minisforum AI370)・・・Passmark:35096
- Ryzen 9 7940HS (GEEKOM A7 / MINISFORUM UM790 Pro)・・・Passmark:30504
- AMD Ryzen 9 8945HS (GMKtec K11/MINISFORUM UM890 Pro/GEEKOM A8)・・・Passmark:30325
- Ryzen 7 7840HS (Beelink SER7/MINISFORUM UM780 XTX)・・・Passmark:29937
- Core i9-13900H (Minisforum MS-01)・・・Passmark:29694
- Ryzen 7 8845HS (GMKtec NucBox K8/Beelink SER8)・・・Passmark:28708
- Core Ultra 9 185H (Minisforum AtomMan X7 Ti)・・・Pssmark:28465
- Core i9-12900H (GEEKOM XT12 Pro)・・・Passmark:28206
- Ryzen 7 7735HS (GMKtec NucBox K5)・・・Passmark:24225
- Core Ultra 5 125H (GMKtec NucBox K9)・・・Pssmark:22418
このデータから、Ryzen AI 9 HX 370が非常に高いCPU性能を持つことが明確にわかります。特に注目すべきは、過去のRyzen 9シリーズや競合のIntel製CPUと比較して、大幅な性能向上が見られる点です。PassmarkのスコアはCPUの総合的な性能を示す指標の一つであり、この数値の高さは、Ryzen AI 9 HX 370が様々なタスクにおいて優れたパフォーマンスを発揮できることを示唆しています。
グラフィック性能
ベンチマークの結果からRyzen AI 9 HX 370が内蔵するAMD Radeon 890Mは、DirectX 11、DirectX 12、モバイルゲームなど、様々な環境において一定以上のグラフィックス性能を発揮できるGPUであると言えます。特に、モバイルゲームにおいては高いパフォーマンスを発揮することが期待できます。
<GPUのベンチマーク結果・AMD Radeon 890Mのグラフィックスコア>
- Fire Strike グラフィックスコアで「7700」(DirectX 11)
- Time Spy グラフィックスコアで「4084」(DirectX 12)
- 3DMark Wild Life「20,500」
- 3DMark Wild Life Extreme 「6400」
まず、Fire Strikeのグラフィックスコア「7700」は、DirectX 11環境でのグラフィックス性能を示す指標です。このスコアから、Radeon 890MがDirectX 11に対応したゲームを比較的快適に動作させることができると分かります。
次に、Time Spyのグラフィックスコア「4084」は、DirectX 12環境でのグラフィックス性能を示す指標です。DirectX 12は、より新しいグラフィックスAPIであり、DirectX 11よりも高度な表現や処理が可能になります。このスコアから、Radeon 890MがDirectX 12に対応したゲームも一定水準で動作させることができると考えられます。
3DMark Wild Lifeは、モバイルデバイス向けのグラフィックス性能を測定するベンチマークです。「20,500」というスコアは、Radeon 890Mがモバイルゲームにおいても高いパフォーマンスを発揮できることを示しています。
3DMark Wild Life Extremeは、Wild Lifeよりもさらに負荷の高いテストであり、「6400」というスコアは、Radeon 890Mがモバイルゲームにおいても高いパフォーマンスを発揮できることを示しています。
ゲーム性能
AMD Ryzen AI 9 HX 370とAMD Radeon 890Mの組み合わせは、内蔵グラフィックスとしてはかなり強力で、多くのゲームを快適にプレイできます。以下に、具体的なゲームタイトルとFPSを記載します。
<人気ゲームタイトルのFPS>
- 原神 (Genshin Impact):中設定:1080p 60fps,高設定:1080p 45fps:miHoYoが開発した、美しいオープンワールドを探索するアクションRPG。元素を操る能力を駆使して敵と戦い、謎に満ちた世界を冒険する。
- タワーオブファンタジー (Tower of Fantasy):中設定:1080p 60fps,高設定:1080p 40fps:Level Infiniteが贈る、SF要素とアニメ調のグラフィックが融合したオープンワールドRPG。自由度の高いキャラクターカスタマイズや、マルチプレイ要素が特徴。
- 鳴潮 (Wuthering Waves):中設定:1080p 50fps,高設定:1080p 35fps:Kuro Gameが開発した、終末世界を舞台にしたオープンワールドアクションRPG。スタイリッシュなアクションと、深みのあるストーリーが魅力。
- 崩壊:スターレイル (Honkai: Star Rail):中設定:1080p 60fps,高設定:1080p 45fps:miHoYoが贈る、宇宙を舞台にしたターン制RPG。崩壊シリーズの世界観を引き継ぎつつ、新たなキャラクターとストーリーが展開される。
- 荒野行動 (Knives Out):中設定:1080p 60fps,高設定:1080p 50fps:NetEase Gamesが開発した、最大100人が参加するバトルロイヤルゲーム。広大なマップを舞台に、最後の1人になるまで戦い抜く。
- パルワールド (Palworld):中設定:1080p 50fps,高設定:1080p 40fps:Pocketpairが開発した、不思議な生き物「パル」と共に生活するオープンワールドサバイバルクラフトゲーム。パルを育成したり、一緒に冒険したり、クラフト要素も楽しめる。
- サイバーパンク2077 (Cyberpunk 2077):低設定:1080p 60fps,中設定:1080p 40fps:CD Projekt Redが開発した、サイバーパンクの世界を舞台にしたオープンワールドRPG。主人公「V(ヴィー)」となり、様々な依頼をこなしながら物語を進めていく。
- エルデンリング (ELDEN RING):中設定:1080p 45fps,高設定:1080p 30fps:FromSoftwareが開発した、ダークファンタジーの世界を舞台にしたアクションRPG。探索しがいのある広大なオープンワールド、強大なボスとの戦闘が特徴。
- アーマード・コアVI (ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON):中設定:1080p 50fps,高設定:1080p 40fps:FromSoftwareが開発した、ロボットアクションゲーム「ARMORED CORE」シリーズの最新作。自分だけのオリジナル機体をカスタマイズし、様々なミッションに挑む。
<その他の人気ゲームタイトルのFPS>
- フォートナイト (Fortnite):中設定:1080p 75fps,高設定:1080p 60fps:Epic Gamesが開発した、バトルロイヤルゲーム。建築要素が特徴で、世界中で人気のタイトル。
- Apex Legends:低設定:1080p 60fps,中設定:1080p 45fps:Respawn Entertainmentが開発した、チーム制のバトルロイヤルゲーム。個性的なアビリティを持つキャラクターを操り、戦略的なプレイが楽しめる。
- VALORANT:中設定:1080p 120fps,高設定:1080p 90fps:Riot Gamesが開発した、タクティカルシューターゲーム。チームで協力して目標を達成する、競技性の高いゲームデザインが特徴。
- League of Legends:高設定:1080p 144fps+:Riot Gamesが開発した、MOBA(Multiplayer Online Battle Arena)ゲーム。チームで協力して敵陣地を攻略する、戦略性とチームワークが重要なゲーム。
- Dota 2:高設定:1080p 100fps:Valve Corporationが開発した、MOBAゲーム。League of Legendsと並び、世界中で人気のタイトル。
- ロケットリーグ (Rocket League):高設定:1080p 144fps+:Psyonixが開発した、車でサッカーをするというユニークなゲーム性。オンライン対戦が盛り上がる。
メモリ:妥協なきスピードを追求した、LPDDR5X 7500MHz
GMKtec EVO-X1は、高速なLPDDR5X 7500MHzメモリを搭載。クアッドチャネル構成により、データ転送速度はさらに向上。動画編集ソフトのAdobe Premiere Proで4K動画の編集作業を行う際、プレビューの再生がスムーズになり、レンダリング時間も短縮されます。
また、オンラインゲームの『ファイナルファンタジーXIV』をプレイ中も、複数のアプリをバックグラウンドで起動しながら、ラグを感じることなく快適にゲームを楽しむことができます。
オンボードメモリの採用とそのメリット
オンボードメモリを採用することで、マザーボードとの相性を気にせず最高のパフォーマンスを発揮でき、外部からの振動や衝撃による接触不良のリスクを軽減し、システムの安定性を向上させるというメリットもあります。
用途に合わせて選べるメモリ容量
メモリ容量は32GBまたは64GBから選択可能で、32GBは一般的なビジネス用途やクリエイティブな作業に十分な容量です。例えば、Webサイト制作において、Photoshopで複数の画像を編集したり、Illustratorでデザインを作成したりする作業をスムーズに行えます。
一方、64GBは大容量のメモリを必要とするプロフェッショナルな作業や、将来的な拡張性を求めるユーザーにおすすめです。例えば、プログラミングにおいて、複数の仮想マシンを同時に起動したり、大規模なデータベースを扱う際に、十分なメモリ容量を確保できます。
前モデルと比較
GMKtec EVO-X1とK11のメモリを比較すると、EVO-X1はより高速なLPDDR5Xメモリを採用している点が大きな違いです。
EVO-X1は32GBまたは64GBのLPDDR5X 7500MHzメモリを搭載しているのに対し、K11は32GBのDDR5 5600MHzメモリを搭載しています。LPDDR5XはDDR5よりも高速なデータ転送速度を持ち、電力効率にも優れているため、EVO-X1はK11よりも高いパフォーマンスを発揮できると考えられます。
また、K11は最大96GBまでのメモリを搭載できる拡張性を持つ点が特徴です。一方、EVO-X1はオンボード仕様で、メモリを拡張することができません。
<メモリを比較>
- 1.「GMKtec EVO-X1」・・・32GB or 64GB LPDDR5X 7500MHz
- 2.「GMKtec K11」・・・32GB DDR5 5600MHz(最大96GBまで)
- 3.「GMKtec K8 Plus」・・・32GB DDR5 5600MHz(最大96GBまで)
- 4.「GMKtec K6」・・・32GB DDR5 5600MHz(最大64GBまで)
ストレージ:超高速・大容量で拡張性も高い
GMKtec EVO-X1は、超高速PCIe 4.0 M.2 2280 NVMe SSDを標準搭載し、1TBまたは2TBの大容量ストレージを選択可能。PCIe 4.0対応のSSDは、従来のSSDよりもさらに高速なデータ転送が可能で、Windows 11の起動やAdobe Photoshopなどのアプリケーションの起動、大容量のRAW画像ファイルの読み書きが驚くほど高速になっています。
例えば、最新のゲームタイトル「サイバーパンク2077」をプレイする場合、従来のSSDではロード時間にイライラさせられることもありましたが、EVO-X1ならゲームの起動からマップの読み込みまで、待ち時間を感じることなくスムーズにゲームの世界に没頭できます。また、動画編集ソフト「DaVinci Resolve」で4K動画を編集する際も、サクサクと動作し、レンダリング時間も大幅に短縮できます。
拡張性も抜群!デュアルM.2 SSDスロット
さらに、デュアルM.2 SSDスロットを搭載し、最大4TBのSSDを2つ増設可能。合計で最大8TBという圧倒的なストレージ容量を確保できます。これだけの大容量であれば、動画編集やゲームなど、大容量データの保存が必要な用途でも、容量不足に悩まされることはありません。膨大な数の高画質写真や動画を保存するフォトグラファーやビデオグラファー、あるいは大規模なゲームライブラリを持つゲーマーでも快適に使用できます。
例えば、高画質の写真を撮影する趣味をお持ちの方であれば、RAW画像や編集済み画像を大量に保存しても、容量不足の心配はありません。また、音楽制作ソフト「Ableton Live」で制作した楽曲データやサンプル音源なども、余裕を持って保存できます。
通信性能:超高速であらゆるオンラインアクティビティが快適に
GMKtec EVO-X1は、最新のワイヤレス通信規格と超高速有線LANを搭載し、常に快適なネットワーク接続を提供します。動画視聴、オンラインゲーム、ビデオ会議など、あらゆるオンラインアクティビティをストレスフリーで楽しめます。
Wi-Fi 6でより高速なワイヤレス接続
最新のWi-Fi規格であるWi-Fi 6に対応し、従来のWi-Fiよりも高速かつ安定したワイヤレス通信を実現。例えば、動画配信サービス「Netflix」で4K画質の映画を視聴する場合、従来のWi-Fiでは画質が低下したり、読み込みが遅くなったりすることがありましたが、EVO-X1ならWi-Fi 6の高速通信で、高画質のままスムーズに再生できます。
デュアル2.5ギガビットLANで安定した超高速有線ネットワーク
Intel I226V デュアルLANを搭載し、2つのRJ45ポートでそれぞれ2500Mbpsの超高速有線ネットワーク接続が可能です。例えば、オンラインゲーム「フォートナイト」をプレイする場合、一瞬の遅延が勝敗を分けることもありますが、EVO-X1ならデュアル2.5ギガビットLANでラグや途切れを最小限に抑え、快適なゲームプレイをサポートします。
Bluetooth 5.2で周辺機器とスムーズに接続
Bluetooth 5.2に対応し、ワイヤレスマウス、キーボード、ヘッドセットなど、様々な周辺機器とスムーズに接続できます。低遅延、省電力、安定した接続性により、快適なワイヤレス環境を実現します。
<通信性能を比較>
- 1.「GMKtec EVO-X1」・・・Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、2.5G デュアル LAN
- 2.「GMKtec K11」・・・Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、2.5G デュアル LAN
- 3.「GMKtec K8 Plus」・・・Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、2.5G デュアル LAN
- 4.「GMKtec K6」・・・Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、2.5G デュアル LAN
冷却性能:高いクーリング性能で、カラフルな演出も
GMKtec EVO-X1は、革新的な冷却システムを搭載し、高負荷時でも安定した動作を実現します。長時間のゲームプレイや動画編集など、CPUに負荷がかかる作業でも、安心してパフォーマンスを発揮できます。
例えば、人気ゲーム「Apex Legends」のような高負荷なゲームを長時間プレイしていても、EVO-X1の冷却システムはCPUの温度上昇を抑え、安定したフレームレートを維持します。また、動画編集ソフト「Adobe Premiere Pro」で高解像度動画を編集する場合でも、スムーズな動作を実現し、レンダリング時間の短縮にも貢献します。
インテリジェントツインファンで、常に最適な冷却を
アップグレードされたツイン冷却ファンは、インテリジェントシステムにより、CPUの温度に応じてファンの回転数を自動調整します。低負荷時は静音性を保ち、高負荷時は強力な冷却性能を発揮することで、常に最適な冷却状態を維持します。
例えば、Webブラウジングや文書作成など、負荷の軽い作業をしているときは、ファンは静かに動作し、快適な作業環境を提供します。一方、ゲームをプレイしたり、動画編集をしたりするなど、CPUに負荷がかかる作業をしているときは、ファンが高速回転し、強力な冷却性能を発揮することで、パフォーマンスの低下を防ぎます。
カラフルなダズルライトで、スタイリッシュに冷却
冷却ファンには、カラフルなダズルライトを搭載。動作状況に合わせて色が変化し、スタイリッシュな雰囲気を演出します。例えば、CPUの温度が低いときは青色に、温度が高くなるにつれて赤色に変化するなど、視覚的に冷却状態を把握することができます。
サラウンドコンベクションダクトで、効率的な排熱
筐体内部には、サラウンドコンベクションダクトを設計。エアフローを最適化することで、効率的に熱を排出します。これにより、SSDやDDRを含むすべてのコンポーネントを効果的に冷却し、安定した動作を実現します。この効率的な排熱システムにより、長時間の使用でもシステム全体の温度を低く保ち、安定したパフォーマンスと長寿命化に貢献します。
内部構造ディスプレイで、冷却状態を視覚的に確認
PCケースの内部構造が見えるように透明なパネルを採用した「内部構造ディスプレイ」を搭載し、DDRとSSDの温度をリアルタイムで表示。冷却状態を視覚的に確認できるので、安心して使用できます。また、ミニファン冷却ブースト機能により、必要に応じてSSDとDDRをさらに冷却することができます。
例えば、SSDの温度が上昇している場合は、内部構造ディスプレイで確認し、ミニファン冷却ブースト機能を作動させることで、SSDの温度を効果的に下げることができます。
デュアルM.2スロットにも冷却対策を完備
デュアルM.2 2280 PCIe 4.0スロットは、VC Copper Premium冷却ベースと冷却ファンを搭載。最大4TBのSSDを2枚搭載しても、効率的に冷却し、安定したパフォーマンスを維持します。これにより、大容量のSSDを搭載しても、熱によるパフォーマンスの低下を心配する必要はありません。
取り外し可能な金属製カバーで、メンテナンスも容易
取り外し可能な金属製カバーを採用し、メンテナンスのしやすさにも配慮。蓋上部の冷却ファンカバーと合計8TBの空気冷却ベントにより、優れた冷却性能とメンテナンス性を両立しています。これにより、例えば、冷却ファンの清掃やSSDの増設・交換などが容易に行えます。
「GMKtec EVO-X1」のデメリット
GMKtec EVO-X1は高性能なミニPCですが、いくつかのデメリットも存在します。購入する前にかならず確認しておきましょう。
1. メモリを拡張できない
GMKtec EVO-X1はLPDDR5Xメモリをオンボードで搭載しており、ユーザーによるメモリの増設や交換はできません。購入時に搭載されているメモリ容量で運用する必要があります。
2. 2.5インチHDD/SSDで拡張できない
ストレージの拡張はM.2 SSDのみ対応しており、2.5インチのHDD/SSDは搭載できません。そのため、大容量のHDDを利用したい場合は外付けにする必要があります。
3. 電源を内蔵していない
GMKtec EVO-X1はACアダプターを使用する外部電源方式を採用しています。そのため、ACアダプターを持ち運ぶ必要があり、設置場所もコンセントの近くに限定されます。
4. 消費電力が大きい
高性能なCPUを搭載しているため、消費電力が大きいです。特に高負荷時には、電力消費量が増加し、電気代が高くなる可能性があります。
これらのデメリットを考慮した上で、GMKtec EVO-X1が自身の用途に合致するか検討することをおすすめします。
「GMKtec EVO-X1」のスペック
- プロセッサ AMD Ryzen AI 9 HX 370
※Zen 5(4nm)/12コア/24スレッド/最大5.1GHz/TDP28W - NPU XDNA 2 (NPU Performance:50TOPS、Total Processor Performance:最大 80 TOPS)
- GPU AMD Radeon 890M 16 Cores 2900MHz
- RAM(メモリ) 32GB or 64GB LPDDR5X 7500MHz クアッド Channel (8GBx4) オンボード
- ストレージ 1TB or 2TB PCIe 4.0 M.2 2280 SSD NVMe
- 拡張ストレージ Dual M.2 SSD 2280 PCle 4.0×4 スロットで最大8TB
- ワイヤレス通信 WiFi 6 (2.4GHz/5.0GHz)、 Bluetooth 5.2
- 有線LAN Intel I226V デュアル LAN 2500Mbpsx2 RJ45
- インターフェース 1x DC Jack Port; 1Oculink Port; 1 USB 4.0 (PD/DP/DATA) Port; 1x HDMI 2.1 Port; 1x DP2.1 Port; 4x USB 3.2 Gen2 (10Gbps) Port; 2x RJ45 (2500Mbps LAN) Port; 1x 3.5mm Audio Jack (HP&MIC) Port
- 映像出力 8K 3画面出力、HDMI 2.1 (8K@60Hz)、DP2.1 (8K@60Hz)、 USB4 (40GB/S)x1
- 冷却システム NEW HYPER ICE CHAMBER 2.0、デュアル エア冷却ファン
- 消費電力 65W
- OS Windows 11 Pro (インストール済み)
- サイズ 128 x 127 x 48 mm
- 重量 519g
- カラー グレー(天板はブラック)
- 付属品 1 x 電源アダプター、1 x VESA マウント(ネジ付属)、1 x HDMI ケーブル、1 x ユーザーマニュアル(取扱説明書)、1 x 縦置きスタンド
「GMKtec EVO-X1」の評価
7つの基準で「Beelink SER9」を5段階で評価してみました。
- スペック:★★★★★
- デザイン:★★★★
- 通信:★★★★★
- 拡張性:★★★★★
- 冷却性能:★★★★
- 使いやすさ:★★★★★
- 価格:★★★
<総合評価>
GMKtecから発売されたAMD Ryzen AI 9 HX 370 プロセッサ搭載のミニPCです。
豊富なインターフェースや高い拡張性、通信性能、冷却性能を備え、ハイエンドな仕様になっています。
「Beelink SER9」の方がいいのか?
AMD Ryzen AI 9 HX 370 プロセッサ搭載のミニPCとして「Beelink SER9」も発売されています。
こちらは電源ユニット内蔵で、ACアダプター不要で使用できるというメリットがあります。
また、最大64GBのメモリ拡張にも対応しており、拡張性は「GMKtec EVO-X1」よりも高いといえます。
ただし、映像出力は4K 3画面対応で、8K 3画面に対応したEVO-X1よりも劣ります。
また、OcuLinkポートがなく、外部のGPUボックスと接続して高速で転送できないなど、EVO-X1よりも不便な点があります。
価格はともに14万前後なので、よく比較・検討してから購入した方がいいでしょう。
個人的にはOcuLinkポートがあるEVO-X1がおすすめです。
「GMKtec EVO-X1」に最適な人は?
ズバリ、超高性能なミニPCで負荷の高い作業をしたい人に最適です。
例えば動画編集で高解像度動画の編集やレンダリングをスムーズにしたり、AI機能を使って画像を生成したりと、一般的なミニPCでは扱えないことが多い作業に最適です。
また、AMD Ryzen AI 9 HX 370のAI性能が非常に高いため、ローカル環境でAIを使いたい人にも最適。8K 3画面出力対応で、3つのモニターを使って作業したい人にも向いています。
そのほか、Radeon 890Mの高いグラフィック性能を利用して、負荷の高いPCゲームをプレイしたい人にも最適です。
グラフィック性能が足りないときでも、OcuLinkポートで外部GPUと接続できるので、高解像度のゲームも快適にプレイできます。
価格は高いですが、現時点で最高レベルのパフォーマンスを発揮できるミニPCです。
この製品であれば、あらゆる高負荷な作業を超高速に行い、ストレスなく作業をすすめることができるでしょう。
Ryzen AI 9 HX 370搭載のハイエンドなミニPCを探している人におすすめします。
「GMKtec EVO-X1」の価格・購入先
GMKtec EVO-X1はGMKtec公式サイトや、AmazonなどのECサイトで購入できます。
GMKtec公式サイト
- 32GB+1TBモデルで142,183円、
- 32GB+2TBモデルで149,911円、
で販売されています。
GMKtec公式サイトで「GMKtec EVO-X1」をチェックする
ECサイト
- Amazonで135,200円(税込・32GB+1TBモデル)、
- 楽天市場で159,347円(送料無料)、
- 米国 Amazon.comで$1,159.99(32GB+1TBモデル)、
で販売されています。
Amazonで「GMKtec EVO-X1」をチェックする
楽天市場で「GMKtec EVO-X1」をチェックする
ヤフーショッピングで「GMKtec」をチェックする
AliExpressで「GMKtec EVO-X1」をチェックする
米国 Amazon.comで「GMKtec EVO-X1」をチェックする
おすすめの類似製品を紹介
「GMKtec EVO-X1」に似た性能をもつミニPCも販売されています。
「Beelink SER9」
Beelinkから発売されたAMD Ryzen AI 9 HX 370搭載のミニPCです(2024年10月 発売)。
32GB DDR5 7500 MHzメモリ、1TB M.2 2280 PCle4.0 x4 ストレージ、デュアルスピーカー、マイクを搭載しています。
また、50TOPSのAI処理能力、4K 3画面出力 (USB4、Displayport 1.4、HDMI 2.0)、冷却システム、最大64GBまでのメモリ拡張、 最大8TB (M.2 2280 PCle4.0 x4)のストレージ拡張、
USB4 (40Gbps/PD3.0/DP1.4) x1、Type-C (10Gbps/Data) x1、USB 3.2 (10Gbps) x2、USB 2.0 (480Mbps) x2、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、2.5Gギガビット有線LANに対応しています。
価格は、Amazonで142,400円(税込)、楽天市場で160,635円(送料無料)、AliExpressで155,890円、米国 Amazon.comで$999.00、です。
関連記事:AIで爆速! Beelink SER9をレビュー!Mac miniより魅力的?
「Minisforum AI370」
Minisforumから発売されたAMD Ryzen AI 9 HX 370 プロセッサ搭載のミニPCです(2024年11月 発売)。
XDNA 2 AIエンジン、Radeon 890M、32GB LPDDR5X-7500MHz メモリ、1TB M.2 2280 PCIe4.0 SSD ストレージ、Windows 11を搭載しています。
また、最大50TOPS(1秒間に50兆回のAI演算)、3画面出力、8K映像出力、冷却システム、最大4TBまでのストレージ拡張、USB4ポート、4つのUSB3.2 Gen2 Type-A ポート、Wi-Fi6E、Bluetooth 5.3に対応しています。
価格は、Amazonで161,980円、楽天市場で199,980円(送料無料)、AliExpressで184,086円、米国 Amazon.comで$1,169.99($234 クーポン付き)、です。
関連記事:驚異のAI性能!Minisforum AI370の実力を徹底レビュー
「GEEKOM GT1 Mega」
GEEKOMから発売されたIntel Core Ultra 9 185H / Core Ultra 7 155H / Core Ultra 5 125H 搭載のミニPCです(2024年10月発売)。
32GB DDR5 5600MHz メモリ、1TB M.2 2280 PCIE Gen4x 4 SSD、Windows 11 Proを搭載しています。
また、高度なAI処理、4画面出力、2つのUSB 4.0ポート、VESAマウント、 ケンジントンロック、冷却システム、USB3.2 Gen2 Type-A x5、USB 2.0 Type-A x1、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、デュアル 2.5G ギガビット有線LANに対応しています。
価格は、楽天市場で179,900円(送料無料・Core U7-155H)、米国 Amazon.comで$989.00 (ore Ultra U9-185H)、です。
関連記事:GEEKOM GT1 Megaレビュー!AI性能もゲームも本当にOK?
「Mac mini M4」
Appleから発売されたmacOS Sequoia 搭載のミニPCです(2024年11月8日 発売)。
Apple M4チップ、16GB / 24GB ユニファイドメモリ、256GB / 512GBストレージ、スピーカー、3.5mmヘッドフォンジャックを搭載しています。
また、Apple Intelligence、3つのThunderbolt 4ポート(DP映像出力、最大100WのPD給電)、3画面出力、HDMI映像出力、USB-Cポート(最大10Gb/s) x2、有線LAN、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3に対応しています。
価格は、Amazonで90,970円(税込)、楽天市場で104,905円(送料無料)、ヤフーショッピングで124,800円、です。
関連記事:Apple AI対応「Mac mini M4」とM2、M1モデルを比較
他のGMKtec ミニPCと比較
他にもGMKtecのミニPCが販売されています。2024モデルもあるので、ぜひ比較してみてください。
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