ALLDOCUBE Ultra Pad徹底レビュー!大画面で高速だが欠点もあり

ALLDOCUBE Ultra Padの画面
2025年9月10日に発売された「ALLDOCUBE Ultra Pad」は、13インチの巨大な2.8Kディスプレイと準フラッグシップ級の性能を驚異的な価格で実現し、大きな注目を集めているAndroidタブレットです。

このレビューでは、Ultra Padが日々のエンタメや作業をどれだけ快適にするのか、また、12.1インチの人気モデル「Alldocube iPlay 60 Pad Pro」と比較して何が優れ、どこに注意すべきなのか、その実力を徹底的に検証しました。

先に結論からお伝えしましょう

ALLDOCUBE Ultra Pad の長所 (Pros):

  • 準フラッグシップ級のSnapdragon 7+ Gen 3による圧倒的な処理性能
  • 13インチ・2.8K・144Hz対応のクラス最高峰のディスプレイ品質
  • 一日中使える安心感のある、15,000mAhの超大容量バッテリー
  • 外部モニターへの映像出力に対応し、PCのように使える高い拡張性
  • 上記スペックを4万円台から実現する驚異的なコストパフォーマンス

ALLDOCUBE Ultra Pad の短所 (Cons):

  • モバイル通信(4G/5G)とGPSが非搭載で、用途が屋内に限定される
  • 指紋認証や顔認証といった生体認証機能が一切ない
  • 700gを超える重量があり、携帯性や長時間の片手持ちには向かない

総合評価:

ALLDOCUBE Ultra Padは、主に室内で最高のエンターテイメントと高い生産性を求めるユーザーにとって、他に類を見ないコストパフォーマンスを誇る理想的な一台です。その性能は価格の常識を覆すレベルにあります。

この記事で分かること

  1. ALLDOCUBE Ultra Padの実際の性能とAnTuTuベンチマークスコア
  2. 13インチ2.8K・144Hzディスプレイの美麗さと滑らかさ
  3. Snapdragon 7+ Gen 3での人気ゲーム(原神、崩壊:スターレイル等)の動作検証
  4. Cube AIやオフライン翻訳といった独自AI機能の使い勝手
  5. 15,000mAh大容量バッテリーの実際の持ちと33W急速充電の性能
  6. 8スピーカーとDTSオーディオによるサウンド体験
  7. Wi-Fi 6対応と通信性能の注意点(モバイル通信非対応)
  8. 専用ペンとキーボード、PCモードの生産性
  9. 最新Android 15ベースOSの操作感と便利な機能(デスクトップモード等)
  10. Alldocube iPlay 60 Pad Proとの詳細なスペック比較
  11. ライバル機種とのメリット・デメリット比較
  12. 専門家による5段階評価と詳細な総評
  13. 最新の価格とお得な購入先・他機種との価格比較

この記事を最後まで読むことで、「ALLDOCUBE Ultra Pad」を購入するべきかどうかがはっきりと分かるはずです。購入に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

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公式ページ:Alldocube Ultra Pad – Alldocube Japan

このページ内の目次

デザイン:ALLDOCUBE Ultra Pad ~洗練された金属ボディと大画面の迫力~

ALLDOCUBE Ultra Pad

ここでは、ALLDOCUBE Ultra Padが持つデザインの魅力と、その堅牢な作りについて、「Alldocube iPlay 60 Pad Pro」との比較を交えながら、実際に手に取った感想と共に詳しく解説していきます。

箱から出した瞬間の衝撃と高級感

ALLDOCUBE Ultra Padを初めて箱から取り出したとき、思わずその大きさに驚いてしまいました。13インチというノートPCに匹敵する画面サイズでありながら、その周囲のベゼルが驚くほど細く、視界いっぱいにディスプレイが広がる感覚はまさに圧巻の一言です。比較対象の「Alldocube iPlay 60 Pad Pro」も12.1インチと大画面ですが、Ultra Padの迫力はそれをさらに上回ります。

注目すべきは、その質感の高さです。安価なタブレットにありがちな樹脂パーツはどこにも見当たらず、ディスプレイガラスと金属ボディが直接組み合わさっています。この構造は高級なタブレットの証とも言え、手に持つとひんやりとした金属の感触が伝わり、所有欲を満たしてくれます。落ち着いたダークグレーのカラーリングとマットな仕上げは指紋が付きにくく、常に美しい外観を保てる点も好印象でした。

デザイン性を優先したシャープなフォルム

ALLDOCUBE Ultra Padの上部。

本体の厚さは7.6mmと非常にスリムで、iPlay 60 Pad Proの7.4mmとほぼ変わらない薄さを実現しています。この大画面と15000mAhもの大容量バッテリーを内蔵していることを考えると、驚異的な薄さと言えるでしょう。しかし、その一方で、デザインはかなりシャープでエッジが際立っています。iPlay 60 Pad Proが比較的丸みを帯びた形状で手に馴染むのに対し、Ultra Padは側面のエッジが立っているため、握りしめると少し手が痛く感じることがありました。デザイン性を追求した結果かもしれませんが、長時間の使用を考えるならケースの装着をおすすめします。

重量は実測で710gを超えており、iPlay 60 Pad Pro(実測594g)よりも100g以上重くなっています。さすがにこの重さになると、ソファでくつろぎながら片手で持ってNetflixを長時間視聴する、といった使い方にはアームスタンドが欲しくなります。携帯性を重視する方には不向きかもしれませんが、この重厚感が逆に堅牢さや安定感につながっているとも感じました。

サイズ・重量

  • ALLDOCUBE Ultra Pad:高さ191.08mm、幅291.61mm、厚さ7.6mm、重さ約710g(実測)
  • Alldocube iPlay 60 Pad Pro:高さ180mm、幅278mm、厚さ7.4mm、重さ約594g(実測)

横置き利用を前提とした合理的なインターフェース配置

ALLDOCUBE Ultra Pad

ボタンやポートの配置は、このタブレットが横向きでの利用を強く意識していることを示しています。電源ボタンと音量ボタンは横持ちした際の右上にまとめられており、自然に指が届くため操作に迷うことはありません。

USB Type-Cポート(USB 3.1 Gen2対応)と、専用キーボードを接続するためのPogo Pinは下側面に集中配置されています。これは、キーボードを装着してノートPCのように使う際にケーブルが邪魔にならない、非常に合理的な設計です。iPlay 60 Pad ProのType-Cポートが長辺側にあるのとは対照的で、Ultra Padの「オールインワンワークステーション」というコンセプトがデザインにも反映されています。また、microSDカードスロットが搭載されている点も、動画や写真などの大容量データを扱う上で大きなメリットです。

スピーカーは合計8つも搭載されており、横持ちした際の上下側面に巧みに配置されています。背面カメラは少し出っ張りがありますが、デザインのアクセントにもなっており、机に置いた際のガタつきはほとんど気になりませんでした。

ALLDOCUBE Ultra Padの付属品

  • 充電器(PD3.1対応 33W)
  • USB Type-C to Cケーブル(USB2.0)
  • 保護フィルム(貼り付け済み)
  • MicroSDスロット用のピン

まとめ:デザイン

  • 第一印象:細いベゼルと13インチの大画面がもたらす圧倒的な迫力
  • デザイン:樹脂パーツを排した全金属ボディによる高級感と、シャープでモダンな造形美
  • 携帯性:厚さ7.6mmと薄いが、実測710g超の重量は長時間の片手持ちには不向き
  • 接続ポート:ポート類が下側面に集約され、横置きでのキーボード利用に適した合理的な配置
  • 注意点:エッジが鋭く長時間の保持には不向き、防水防塵にも非対応

ディスプレイ:ALLDOCUBE Ultra Pad ~144Hzが織りなす、異次元の映像体験~

ALLDOCUBE Ultra Padの色鮮やかなディスプレイ。

ここでは、ALLDOCUBE Ultra Padが誇るディスプレイの性能について、その圧倒的な美しさと滑らかさを、「Alldocube iPlay 60 Pad Pro」との比較を交えながら、具体的な使用感と共にお伝えします。

息をのむほどの美しさ、鮮やかな色彩表現

ALLDOCUBE Ultra Padの電源を初めて入れたとき、その鮮やかで美しい表示に心を奪われました。IPS液晶パネルは視野角が広く、どの角度から見ても色の変化が少ないのが特徴です。注目すべきは1500:1という高いコントラスト比で、これにより黒はより深く、白はより明るく表現され、映像に立体感と奥行きを与えています。

さらに、色域カバー率も96%と非常に広く、鮮やかで忠実な色再現性を実現しています。デフォルトの壁紙に表示されている色彩の豊かさは、このディスプレイのポテンシャルの高さを物語っており、比較対象の「Alldocube iPlay 60 Pad Pro」と比べても、寒色系でキリッとした透明感のある映像が楽しめました。

大画面・高解像度がもたらす圧倒的な没入感

ALLDOCUBE Ultra Padのディスプレイ。画面に山の風景。

本製品の魅力は、なんといっても12.95インチというノートPCに匹敵する画面サイズです。iPlay 60 Pad Proの12.1インチと比べても一回り大きく、映画やゲームで圧倒的な迫力を体験できます。解像度は2880×1840ピクセル2.8K仕様で、iPlay 60 Pad Proの2.5K(2560×1600)を上回ります。この高精細さにより、電子書籍で小さな文字を読んでもドット感がなく、Amazon Prime Videoで映画を鑑賞すれば、俳優の表情や風景の細部までくっきりと映し出され、物語への没入感を一層深めてくれました。

ディスプレイサイズ、解像度の違い

  • ALLDOCUBE Ultra Pad:12.95インチのIPS、解像度 2880×1840 px
  • Alldocube iPlay 60 Pad Pro:12.1インチのIPS、解像度 2560×1600 px

この高精細なディスプレイの価値をさらに高めているのが、Widevine L1に対応している点です。これにより、NetflixやAmazon Prime Videoといった動画配信サービスで、高画質(HD以上)なコンテンツを再生することが可能です。実際にAmazon Prime Videoで映画を鑑賞したところ、俳優の表情や風景の細部までくっきりと映し出され、物語への没入感を一層深めてくれました。

144Hzリフレッシュレートがもたらす魔法のような滑らかさ

ALLDOCUBE Ultra Padの画面をスクロールさせている。

注目すべきは、最大144Hzのリフレッシュレートです。これはiPlay 60 Pad Proの90Hzを大幅に超えるスペックであり、一度この滑らかさを体験してしまうと、もう60Hzのディスプレイには戻れないと感じるほどの魅力があります。X(旧Twitter)のタイムラインを高速でスクロールしても、文字がぶれることなく指に吸い付くように追従し、非常に快適なブラウジングが可能です。

この恩恵はゲームプレイにおいても絶大です。例えば「原神」のような動きの速いゲームでは、キャラクターの動きやエフェクトが驚くほど滑らかに表示され、格段にプレイしやすくなります。この体験は、まさにハイエンドモデルに匹敵すると言っても過言ではありません。

リフレッシュレートの違い

  • ALLDOCUBE Ultra Pad:144Hzリフレッシュレート
  • Alldocube iPlay 60 Pad Pro:90Hzリフレッシュレート

屋外でも見やすい700ニトの高輝度ディスプレイ

最大輝度700ニトというスペックは、この価格帯のタブレットとしては驚異的です。iPlay 60 Pad Proの最大550ニトも十分に明るいですが、Ultra Padはそれをさらに上回り、日中の明るい室内はもちろん、屋外のカフェテラスで作業をする際にも画面の視認性は抜群でした。光センサーによる輝度の自動調整機能(スマート輝度調整)も機敏に反応し、常に最適な明るさでコンテンツを楽しめる点も高く評価できます。

ただし、これほどの高輝度ディスプレイでありながら、HDRコンテンツの再生に非対応なのは少し残念なポイントです。また、タッチ感度については、最初から貼られている保護フィルムの影響で滑りが悪く感じることがありました。より快適な操作を求めるなら、高品質なフィルムに貼り替えることを検討しても良いでしょう。

ALLDOCUBE Ultra Padのディスプレイ仕様

  • サイズ: 12.95インチ
  • 種類: IPS液晶 (インセル・フルラミネーション)
  • 解像度: 2880×1840 (2.8K)
  • リフレッシュレート: 最大144Hz
  • 輝度: 700ニト (標準値)
  • コントラスト比: 1500:1
  • その他: Widevine L1対応

まとめ:ディスプレイ

  • 第一印象:13インチの大画面と高解像度が織りなす、息をのむほど鮮やかで美しい映像
  • 滑らかさ:144Hzリフレッシュレートにより、スクロールやゲームプレイで魔法のような滑らかな操作感を実現
  • 視認性:最大700ニトの高輝度で、屋外でもクリアな表示を確保
  • 色再現性:IPS液晶による広視野角と、自然で豊かな色彩表現
  • 注意点:高輝度ながらHDRには非対応:付属の保護フィルムはタッチ感度に影響する場合がある

パフォーマンス:ALLDOCUBE Ultra Pad ~準フラッグシップSoCが拓く新次元~

ALLDOCUBE Ultra PadのCPU。プロセッサ。

ここでは、ALLDOCUBE Ultra Padの性能を支えるプロセッサー、メモリ、ストレージについて、その圧倒的な実力を、比較対象の「Alldocube iPlay 60 Pad Pro」との違いを交えながら徹底解説します。

格の違いを見せつけるプロセッサー、Snapdragon 7+ Gen 3

多くの安価なタブレットが採用するMediaTek Helio G99 を搭載したiPlay 60 Pad Proも、日常的なウェブブラウジングや動画視聴では快適な動作を見せます。しかし、Ultra Padに搭載されているQualcomm Snapdragon 7+ Gen 3は、全く次元の異なるパフォーマンスを発揮します。このプロセッサーは、最先端のTSMC 4nmプロセスで製造され、高性能なCortex-X4コア(最大2.8GHz)を1基、Cortex-A720を4基、高効率なCortex-A520を3基組み合わせたオクタコア構成です。

このアーキテクチャは、iPlay 60 Pad Proが採用するHelio G99の旧世代Cortex-A76コア とは比較にならないほど先進的です。客観的なCPU性能を示すGeekbench 6のスコアでは、iPlay 60 Pad Proがマルチコアで約1966点なのに対し、Ultra Padは約5053点と、実に2.5倍以上の差をつけました。この差は、アプリの起動からシステムの応答性まで、あらゆる操作の快適さに直結します。

グラフィックス性能も同様に圧倒的です。CPUに統合されたAdreno 732 GPUは、3Dグラフィックス性能を測る3DMark Wild Life Unlimitedテストで、iPlay 60 Pad Proのスコア(約1231点 )を遥かに凌ぐ11637点を記録。約9.4倍という驚異的な性能差は、このタブレットが単なるコンテンツ消費端末ではなく、クリエイティブな作業にも対応できる力を持っていることを証明しています。

クリエイティブ作業も快適にこなす実用性能

ALLDOCUBE Ultra Padで動画編集をしている。

WebブラウジングやSNSの閲覧といった日常的な操作が快適なのは言うまでもありません。複数のアプリを切り替えながら使うマルチタスクも、一切のストレスを感じませんでした。その真価を確かめるため、動画編集アプリ「CapCut」で4K動画の編集を試したところ、そのパワフルさに驚かされました。iPlay 60 Pad Proではプレビューに一瞬の間があったエフェクトの適用が、Ultra Padでは瞬時に反映されます。書き出し時間も大幅に短縮され、外出先でのコンテンツ制作も現実的な選択肢になります。

同様に「Adobe Lightroom」で高画素のRAW画像を編集した際も、露出や彩度のスライダーを動かすと、遅延なくリアルタイムで変化が確認できました。これは、Helio G99では処理待ちが発生しがちな作業であり、写真編集を趣味とする方にとっても満足のいくレスポンスだと感じました。

高性能を維持する冷却システムと発熱

ALLDOCUBE Ultra Padでレースゲームをしている。

これだけの高性能プロセッサーを搭載していると、気になるのが発熱です。Ultra Padはグラフェン冷却システムを採用し、高負荷時でも性能が維持されるように設計されています。実際に長時間の動画編集を行った際、金属製のボディは確かに温かくなりますが、性能が著しく低下するようなサーマルスロットリングは感じられませんでした。ベンチマークテストではバッテリー温度が45℃まで上昇したとの報告もありますが、安定度は93.1%と高く、冷却システムが有効に機能していることが伺えます。

高速なメモリとストレージが体験を加速させる

システムの快適さを土台から支えているのが、12GBの大容量LPDDR5Xメモリ256GBのUFS 3.1ストレージです。LPDDR5Xは最大8.5Gbpsという非常に高速なデータ転送速度を誇る規格であり、ベンチマークテストでのメモリ転送速度も14.91GB/sと優れた結果でした。

ストレージの速度はさらに決定的です。UFS 3.1規格のストレージは、連続読み出し速度が1.42GB/s、書き込み速度が764.82MB/sにも達します。これは、iPlay 60 Pad Proが採用するUFS 2.2ストレージの読み出し速度(約512MB/s )の2倍以上であり、アプリの起動や大容量ファイルの読み込みが劇的に速くなります。この高速なメモリとストレージの組み合わせこそが、Ultra Padの「サクサクとした」操作感の源泉となっています。

さらに、メモリとストレージには拡張性も備わっています。物理メモリ12GBに加え、ストレージの一部を最大12GBまで仮想メモリとして割り当てることが可能です。これにより、複数のアプリを同時に起動しても動作が安定しやすくなります。また、内蔵の256GBストレージだけで不足する場合でも、microSDカードによって最大1TBまで容量を増設できるため 、大量の動画や写真データを心置きなく保存できる点も大きな魅力です。

ALLDOCUBE Ultra Padのパフォーマンス仕様

  • プロセッサー: Qualcomm Snapdragon 7+ Gen 3 (TSMC 4nm)
  • CPU: オクタコア (1x Cortex-X4 @2.8GHz, 4x Cortex-A720 @2.6GHz, 3x Cortex-A520 @1.9GHz)
  • GPU: Adreno 732
  • RAM: 12GB LPDDR5X
  • メモリ拡張: 最大12GBの仮想メモリに対応
  • ストレージ: 256GB UFS 3.1
  • ストレージ拡張: microSDカード対応 (最大1TB)

まとめ:パフォーマンス

  • プロセッサー性能:Snapdragon 7+ Gen 3を搭載し、Helio G99とは比較にならない準フラッグシップ級の処理能力を誇る
  • グラフィックス性能:Adreno 732 GPUにより、3DベンチマークでiPlay 60 Pad Proの9倍以上のスコアを記録
  • 実用体験:動画編集やRAW現像など、負荷の高いクリエイティブ作業も快適にこなせるレスポンス
  • メモリとストレージ:高速なLPDDR5XメモリとUFS 3.1ストレージが、システム全体の快適さを底上げしている
  • 拡張性:仮想メモリと最大1TBのmicroSDカードに対応し、将来的な要求にも応える柔軟性を確保
  • 冷却性能:グラフェン冷却システムにより、高負荷時でもパフォーマンスの安定性を維持

Antutuベンチマーク

ALLDOCUBE Ultra Padが搭載するQualcomm Snapdragon 7+ Gen 3プロセッサは、Antutu V10 ベンチマーク総合で約140万点を記録する性能を備えていると言われています。

実際に測定してみると約135万点で、たしかに140万近くは記録していました。Antutu 11では総合スコアが160万を超えています。

例: Antutu V10.5.2 総合で「1358845」、CPUで「358134」、GPUで「473512」、MEMで「272856」、UXで「254343」

例: Antutu V11 総合で「1676527」、CPUで「549295」、GPUで「405662」、MEMで「291529」、UXで「430041」

一方、「Alldocube iPlay 60 Pad Pro」が搭載するMediaTek Helio G99 プロセッサはAntutu V10 ベンチマーク総合で約40万前後 を記録していました。

例: Antutu V10 総合で「408340」、CPUで「123883」、GPUで「64784」、MEMで「104175」、UXで「115498」

ALLDOCUBE Ultra Padは比較対象の「Alldocube iPlay 60 Pad Pro」よりもスコアが約95万点も高くなっています。

Snapdragon 7+ Gen 3 性能を比較

ALLDOCUBE Ultra Padが搭載するQualcomm Snapdragon 7+ Gen 3プロセッサは、他のCPUと比べて、どのくらいの性能なのでしょうか?Antutuベンチマークで比較してみました。

ALLDOCUBE Ultra Pad

CPUランキング

※Antutu V10 ベンチマーク総合スコアで比較したものです。

  • MediaTek Dimensity 8350 (OPPO Pad 3)・・・Antutu:153万
  • Snapdragon 8s Gen 3 (Xiaomi Pad 7 Pro)・・・Antutu:150万
  • Snapdragon 7+ Gen 3 (ALLDOCUBE Ultra Pad)・・・Antutu:140万
  • Exynos 1580 (Galaxy Tab S10 FE シリーズ)・・・Antutu:93万
  • Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1 (Galaxy Tab S8シリーズ)・・・Antutu:90万
  • Snapdragon 870 5G (Xiaomi Pad 6)・・・Antutu:70万
  • Snapdragon 7s Gen 2 (Redmi Pad Pro/POCO Pad)・・・Antutu:62万
  • Exynos 1380 (Galaxy Tab S10 Lite)・・・Antutu:58万
  • Helio G99 (Alldocube iPlay 60 Pad Pro)・・・Antutu:40万

比較から分かること

Qualcomm Snapdragon 7+ Gen 3は、ミドルレンジの枠を完全に超越し、最上位のフラッグシップモデルに肉薄する非常に高いパフォーマンスを実現したプロセッサです。その性能は、一世代前のフラッグシッププロセッサであったSnapdragon 8 Gen 1を遥かに凌駕しており、わずか数年での技術的な飛躍がいかに大きいかを明確に示しています。

これにより、日常的な操作はもちろん、高いグラフィック性能を要求される最新の3Dゲームや、複数のアプリケーションを同時に使用するような負荷の高い作業も快適にこなせるだけの十分なパワーを持っているといえます。

ゲーム性能レビュー:ALLDOCUBE Ultra Padの実力を人気タイトルで徹底検証

ALLDOCUBE Ultra Padで原神をプレイしている。

ALLDOCUBE Ultra Padに搭載された準フラッグシップ級のプロセッサー「Qualcomm Snapdragon 7+ Gen 3」が、実際のゲームプレイでどれほどの性能を発揮するのか。多くのユーザーが気になるその実力を、要求スペックの高い人気の5タイトルで徹底的に検証しました。

原神

広大なオープンワールドと美麗なグラフィックが特徴の「原神」は、タブレットの性能を測る上で試金石となるタイトルです。グラフィック設定を「中」、フレームレートを「60」fpsに設定してプレイしたところ、モンドや璃月といったフィールドの探索から激しい戦闘まで、非常に滑らかな動作を維持できました。特に13インチの大画面で見る元素爆発のエフェクトは圧巻です。高負荷な場面ではフレームレートが46fpsあたりまで落ち込むこともありましたが、体感上のカクつきはほとんどなく、快適な冒険を存分に楽しむことができました。

フォートナイト

流動的な視点移動と素早い建築操作が求められるバトルロイヤルゲーム「フォートナイト」では、安定した高フレームレートが勝敗を分けます。グラフィック品質を「高」に設定し、90fpsモードでのプレイを試みたところ、敵との銃撃戦や大規模な建築バトルといった場面でもフレームレートの低下は最小限でした。タッチ操作への追従性も高く、遅延を感じることなく応答性の高いプレイが可能です。常に有利な状況で戦いを進めたい競技志向のプレイヤーも満足できる性能です。

Call of Duty: Warzone Mobile

最大120人が参加する大規模バトルロイヤル「Call of Duty: Warzone Mobile」は、その広大なマップとリアルなグラフィックで非常に高い負荷がかかるタイトルです。グラフィックを「最高」設定にしても、フレームレートはゲームの上限である60fpsを安定して維持しました。降下時や複数の部隊が入り乱れる市街地での激しい戦闘においても、パフォーマンスが大きく落ち込むことはなく、滑らかな描画のおかげで遠くの敵も正確に狙うことができました。

ウマ娘 プリティーダービー

ハイクオリティな3Dモデルで描かれる「ウマ娘 プリティーダービー」は、Ultra Padの性能をもってすれば余裕で動作します。グラフィック関連の設定をすべて最高品質にした状態でも、フレームレートは上限の60fpsに張り付いたままでした。特に圧巻なのは、多数のウマ娘が同時にパフォーマンスを繰り広げる「ウイニングライブ」です。複雑な演出にもかかわらずフレームレートの低下は一切なく、常に滑らかで美しい映像を堪能できました。

崩壊:スターレイル

「原神」と同じ開発元による「崩壊:スターレイル」も、美麗なグラフィックが魅力のRPGです。グラフィック設定を「最高」、フレームレートを「60」fpsに設定してプレイしたところ、キャラクターの派手な必殺技演出や作り込まれたマップの探索は、息をのむほどの美しさでした。ただし、高負荷なマップを30分ほど連続でプレイした際のフレームレートは、平均で45.2fpsとなりました。また、この設定では本体の発熱がかなり大きくなるため、長時間のプレイには設定の調整が必要だと感じました。

まとめ:ゲーム性能

結論として、ALLDOCUBE Ultra Padが搭載するSnapdragon 7+ Gen 3は、現在のほとんどのモバイルゲームを高品質な設定で快適にプレイできる、卓越した性能を持っています。特に「フォートナイト」や「ウマ娘」のようなタイトルでは、その性能を遺憾なく発揮し、最高の体験を提供します。

一方で、「原神」や「崩壊:スターレイル」といった極めて要求スペックの高いゲームを最高設定・60fpsで安定させるには、あと一歩及ばない場面もあります。しかし、グラフィック設定を少し調整するだけで、多くのフラッグシップ機に迫る快適なゲーム体験が手に入ることを考えれば、そのコストパフォーマンスは驚異的と言えるでしょう。

AI機能:ALLDOCUBE Ultra Pad ~あなたの毎日をスマートにする賢い相棒~

ALLDOCUBE Ultra PadのAI機能。

ここでは、ALLDOCUBE Ultra Padが新たに搭載したAI機能に焦点を当て、それがタブレット体験をどのように進化させるのか、「Alldocube iPlay 60 Pad Pro」との比較を通じて、具体的な使用感を交えながら解説していきます。

パワフルなAIエンジンが拓く新たな可能性

ALLDOCUBE Ultra PadのAI機能の基盤となっているのが、Snapdragon 7+ Gen 3に内蔵された高性能なHexagon NPU(Neural Processing Unit)です。このAI専用エンジンは、公称値で40 TOPSという強力な処理性能を誇り、タブレットが単に命令を待つだけでなく、ユーザーの意図を先読みするようなインテリジェントな動作を可能にします。

一方、比較対象の「Alldocube iPlay 60 Pad Pro」は、このようなAIに特化したハードウェアを搭載していません。そのため、AI機能はカメラのシーン認識といった基本的なものに限られます。Ultra Padが持つこの強力なAIエンジンこそが、両者を隔てる決定的な違いであり、本機を「スマートタブレット」たらしめる根源となっています。

実用的な独自AI機能「Cube AI」:翻訳と音声操作

ALLDOCUBE Ultra PadのAI機能「Cube AI」。

Ultra Padには、独自のAIアシスタント「Cube AI」が搭載されており、日々の様々なシーンでその賢さを発揮します。特に感動したのはオフラインAI翻訳機能です。海外旅行中にインターネットがない場所でレストランのメニューを読みたい時や、簡単な道を尋ねたい時に、この機能は心強い味方になります。実際に「私は山が好きです」と話しかけると、瞬時に”I like the mountains.”と正確に翻訳され、その実用性の高さを実感しました。

また、「Hi, Coo-bee!」と呼びかけることで起動する音声アシスタントも便利です。手が離せない料理中にタイマーを設定したり、就寝前にアラームをセットしたりといった操作を、声だけで完結できます。

クリエイティブ作業を加速するAIアシスト

さらにCube AIは、文章作成や議事録作成といったクリエイティブな作業もサポートします。「AIライター」は、メールの文面作成からアイデア出しまで、文章に関する創造的な作業を手助けしてくれる機能です。実際に使ってみると、簡単なキーワードから自然な文章を生成してくれるため、資料作成の初稿を作る際の時間短縮に大きく貢献しました。

もう一つの強力なツールが「AI会議アシスタント」です。この機能は、オフラインの音声をテキストに書き起こし、さらにワンタップで要約まで作成してくれます。講義や打ち合わせの内容を後から確認する際に、長時間の録音を聞き返す手間が省け、要点を素早く把握できるため、学習や仕事の効率を飛躍的に向上させることができました。

外部AIアプリも快適に動作

Ultra Padの魅力は、独自のAI機能だけにとどまりません。DeepSeekChatGPTといったサードパーティ製の主要なAIアプリもスムーズに動作します。注目すべきは、Googleの生成AI「Gemini」がプリインストールされている点です。

実際にGeminiを使ってみたところ、調べ物への応答はもちろん、旅行の計画を立てるといったクリエイティブな作業もサクサクこなせました。ライブ画面を共有しながら質問することも可能で、AIとの対話がより直感的になります。これにより、Ultra Padは最新のAI技術を最大限に活用するための優れたプラットフォームであると感じました。

ALLDOCUBE Ultra PadのAI機能 一覧

  • Cube AI: ALLDOCUBE独自のAIアシスタント群
  • Hi, Coo-bee!: ハンズフリーで操作可能な音声アシスタント
  • オフラインAI翻訳: インターネット接続なしで利用できるリアルタイム翻訳機能
  • AIライター: メールやレポートなど、文章作成を補助する機能
  • AI字幕: 授業や会議の内容をリアルタイムで字幕表示
  • AI会議アシスタント: 音声をテキスト化し、要約も作成
  • サードパーティAIアプリ対応: DeepSeek, ChatGPT, Google Geminiなどのインストールと利用をサポート

まとめ:AI機能

  • ハードウェア性能:40 TOPSの処理能力を持つHexagon NPUを搭載し、高度なAI処理を実現
  • 独自機能:オフライン翻訳など、実用性の高いオンデバイスAI機能「Cube AI」が非常に便利
  • アプリ互換性:Google Geminiがプリインストールされており、最新の生成AIをすぐに活用できる
  • 差別化:AI専用エンジンを持たないiPlay 60 Pad Proに対し、スマートデバイスとしての明確な優位性を持つ

カメラ性能:ALLDOCUBE Ultra Pad ~記録と共有のための実用的なツール~

ALLDOCUBE Ultra Padの背面にあるカメラ。

ここでは、ALLDOCUBE Ultra Padのカメラ性能に焦点を当て、タブレットに求められる役割を十分に果たせるか、「Alldocube iPlay 60 Pad Pro」との比較も交えながら、実際の使用感を基に評価していきます。

日常の記録に便利なカメラ構成

ALLDOCUBE Ultra Padは、背面にオートフォーカス対応の1300万画素カメラとフラッシュライト、前面に500万画素のカメラを搭載しています。スペック上の画素数だけを見ると、背面1600万画素、前面800万画素のカメラを備える「Alldocube iPlay 60 Pad Pro」の方に軍配が上がります。しかし、タブレットのカメラはスマートフォンのように風景や人物をアーティスティックに撮影する目的よりも、ビデオ会議や書類のスキャンといった実用的な場面で使われることが多いのが実情です。その観点から見れば、Ultra Padのカメラは十分な性能を備えていると言えるでしょう。

実用性を重視した撮影体験

実際にUltra Padのカメラを使ってみると、その実用性の高さが光ります。例えば、会議でホワイトボードの内容を記録したり、参考資料をスキャンしたりする場面では、背面の1300万画素カメラが活躍します。オートフォーカスがしっかり機能するため、文字がぼやけることなく、シャープで読みやすい画像を撮影できました。iPlay 60 Pad Proも書類の撮影は可能でしたが、Ultra Padはより安定してピントが合う印象です。また、フラッシュライトが搭載されているため、少し薄暗い室内でも手元の資料を明るく撮影できるのは大きなメリットです。

画質については、鮮やかな色彩表現を求めるクリエイティブな撮影には向きませんが、記録用としては全く問題ありません。撮影した写真の色味は自然で、ビデオ通話や資料共有の際に相手に正確な情報を伝えることができます。まさに「記録」と「共有」という、タブレットカメラの最も重要な役割を忠実に果たしてくれる性能です。

ビデオ会議を快適にする前面カメラ

ALLDOCUBE Ultra Padの前面カメラでビデオ会議をしている。

在宅ワークやオンライン授業で重要になるのが、前面カメラの性能です。Ultra Pad500万画素の前面カメラは、Google MeetやZoomを使ったビデオ会議で、非常にクリアで安定した映像を提供してくれました。自分の表情が相手に鮮明に伝わるため、スムーズなコミュニケーションが可能です。

興味深いことに、スペック上は800万画素と上回るiPlay 60 Pad Proの前面カメラですが、実際に試したところオートフォーカスに非対応で、映像のピントが甘くなることがありました。その点、Ultra Padは画素数こそ控えめですが、常に焦点の合ったクリアな映像を届けられるため、ビデオ会議という用途においては、むしろ実用性が高いと感じました。画素数がすべてではない、という好例と言えるでしょう。

ALLDOCUBE Ultra Padのカメラ仕様

  • 背面カメラ: 1300万画素 (オートフォーカス対応)
  • 前面カメラ: 500万画素
  • フラッシュライト: 搭載

まとめ:カメラ性能

  • カメラ構成:iPlay 60 Pad Proより画素数は低いものの、タブレットとしての実用的な用途には十分な性能
  • 背面カメラ:書類のスキャンやメモ代わりの撮影では、オートフォーカスとフラッシュが役立ち非常に実用的
  • 前面カメラ:ビデオ会議において、常にピントの合った鮮明な映像を提供し、円滑なコミュニケーションをサポート
  • 総括:高画質を追求する機能ではないが、日々の「記録」と「共有」を確実にこなす信頼できるツール

バッテリー持ちと充電:ALLDOCUBE Ultra Pad ~一日中使える安心感、怪物級のスタミナ~

ALLDOCUBE Ultra Padの背面。外観。

ここでは、大画面・高性能なタブレットを選ぶ上で極めて重要なバッテリー性能と充電機能について、「Alldocube iPlay 60 Pad Pro」との比較を交えながら、その実力を詳しくレビューします。

怪物級の15,000mAh大容量バッテリー

ALLDOCUBE Ultra Padの最も際立った特徴の一つが、その圧倒的なバッテリー容量です。搭載されているのは15,000mAhという、まさに怪物級の大容量バッテリーで、これは比較対象であるiPlay 60 Pad Proの10,000mAhと比較して1.5倍もの容量を誇ります。この大容量バッテリーこそが、本体のずっしりとした重さ(実測710g超)の理由ですが、その重さと引き換えに得られる安心感は絶大です。

公式の発表では、動画再生で14時間以上、音楽再生なら最大6日間という驚異的な持続時間を謳っています。実際に週末、朝から充電せずにNetflixでドラマシリーズを一気見し、合間にWebブラウジングをしても、夜までバッテリーが持つほどのスタミナを実感しました。まさにまさに「怪物級」という言葉がふさわしい頼もしさです。頻繁に充電のことを気にする必要がなく、旅行や出張先でも心置きなくコンテンツを楽しめます。

大容量を素早く満たす33W急速充電

これほどの超大容量バッテリーを搭載していると、充電時間が気になるところですが、Ultra Padはその点も抜かりありません。最大33WのUSB PD(Power Delivery)急速充電に対応しており、長時間の待ち時間を短縮しています。ただし、15,000mAhと大容量のため、バッテリーが空の状態から満充電になるまでにはおよそ3時間から5時間ほどかかります。

付属の充電器は33W出力に対応しています。iPlay 60 Pad Proも同じく33Wの急速充電に対応していますが、付属の充電器は20W出力のため、最大速度で充電するには別途アダプターを購入する必要があります。この差は非常に大きく、購入してすぐに最高のパフォーマンスを発揮できるのはUltra Padの大きな魅力と言えるでしょう。充電ポートは汎用性の高いUSB Type-Cを採用していますが、ワイヤレス充電や、充電しながら本体に給電しないバイパス充電には対応していません。

ALLDOCUBE Ultra Padのバッテリー・充電 仕様

  • バッテリー容量: 15,000mAh
  • 公称駆動時間: 動画再生14時間以上、音楽再生最大6日間
  • 充電速度: 33W PD急速充電対応 (33W充電器付属)
  • 充電ポート: USB Type-C

まとめ:バッテリー持ちと充電

  • バッテリー容量:iPlay 60 Pad Proの1.5倍となる、圧倒的な15,000mAhを搭載
  • バッテリー持ち:動画再生14時間以上の公称値通り、一日中充電を気にせず使える怪物級のスタミナを誇る
  • 充電性能:33Wの急速充電に対応し、33W充電器も標準で付属するため、追加投資なしで高速充電が可能
  • 総括:重量増というトレードオフはあるものの、それを補って余りある安心感と利便性を提供するバッテリーシステム

オーディオと通信性能:ALLDOCUBE Ultra Pad ~迫力の8スピーカーと高速Wi-Fi 6~

ALLDOCUBE Ultra Padのオーディオ。DTSオーディオ技術。

ここでは、ALLDOCUBE Ultra Padのエンターテイメント体験を支えるオーディオ性能と、家庭内での利用に最適化された通信性能について、「Alldocube iPlay 60 Pad Pro」との比較を交えながら詳しく解説します。

部屋を満たす、臨場感あふれる8スピーカーサウンド

ALLDOCUBE Ultra Padは、エンターテイメント体験を格段に向上させる8スピーカーサウンドシステムを搭載しています。これは、比較対象であるiPlay 60 Pad Proの4スピーカー の倍の数であり、その差は音の広がりと迫力に明確に表れます。スピーカーは横持ちした際の上下に均等に配置されているため、手で塞いでしまうことなく、常に最適なステレオサウンドを楽しめます。

実際にYouTubeでライブ映像を視聴したところ、8つのスピーカーが作り出す音の広がりに驚きました。DTSオーディオ技術によってチューニングされたサウンドは、まるで部屋全体がコンサートホールになったかのような臨場感で、iPlay 60 Pad Proの4スピーカーとは明らかに一線を画す体験でした。

音質の傾向としては、低音と高音が強調された、いわゆる「ドンシャリ」系です。これにより音楽や映画のサウンドに迫力が生まれます。具体的には、ベースギターのような深い重低音は控えめですが、ドラムのアタック感は十分に感じられ、高音域もクリアに響き渡ります。ボーカルも埋もれることなく明瞭に聞こえるため、外部スピーカーが不要と思えるほどバランスの取れた高音質で、映画や音楽への没入感を最大限に高めてくれます。

高速・安定のワイヤレス接続

ALLDOCUBE Ultra Padでネットを利用し、Webサイトを閲覧している。

通信性能において、Ultra Padは最新規格に対応しています。家庭内のネットワーク環境で重要となるWi-Fiは、高速で安定したWi-Fi 6(802.11ax)に対応。これは、旧世代のWi-Fi 5にしか対応していないiPlay 60 Pad Pro に対する大きなアドバンテージです。Wi-Fi 6の恩恵は速度だけでなく、多くのデバイスが接続するような混雑した環境下でも、途切れない安定接続を維持できる点にあります。実際にWi-Fi 6対応ルーターと組み合わせることで、高画質な動画のストリーミングや大容量ファイルのダウンロードも非常にスムーズでした。

ワイヤレスイヤホンなどとの接続に使うBluetoothも、最新規格である

Bluetooth 5.4に対応しています。注目すべきは、ハイレゾ相当の音質を伝送できるLDACや、低遅延を実現するaptX Adaptiveといった高品質なコーデックに幅広く対応している点です。実際にLDAC対応のワイヤレスイヤホンで音楽を聴いたところ、ハイレゾ音源の細やかなニュアンスまでしっかりと再現され、非常に満足度の高い音楽体験ができました。

Wi-Fi専用設計という明確な割り切り

Ultra Padの通信機能で理解しておくべき重要な点は、本機がWi-Fi専用モデルであるということです。SIMカードスロットは搭載しておらず、単体での4G LTEや5Gといったモバイル通信は利用できません。また、ナビゲーション機能に不可欠なGPSも搭載されていません。

これは、外出先での単体通信が可能な4G LTEとGPSを搭載するiPlay 60 Pad Proとの明確な違いです。この割り切りは、本機が「主に室内で最高のエンターテイメント体験を求めるユーザー」に最適化されていることを示しています。外出先での単体通信を重視するならiPlay 60 Pad Proが、自宅で最上の視聴環境を求めるならUltra Padが適していると言えるでしょう。

ALLDOCUBE Ultra Padのオーディオ・通信性能 仕様

  • スピーカー: 8スピーカー搭載、DTSオーディオ対応
  • ヘッドホンジャック: 非搭載 (USB Type-Cポート経由での音声出力に対応)
  • Wi-Fi: Wi-Fi 6 (802.11 a/b/g/n/ac/ax)
  • Bluetooth: 5.4 (対応コーデック: AAC, aptX, aptX HD, aptX Adaptive, LDAC)
  • モバイル通信: 非対応
  • GPS: 非対応

まとめ:オーディオと通信性能

  • オーディオ性能:iPlay 60 Pad Proの倍となる8スピーカーを搭載し、部屋全体に広がる臨場感あふれるサウンドを実現
  • Wi-Fi性能:高速で安定した最新規格のWi-Fi 6に対応し、家庭内での快適なネットワーク環境を提供
  • Bluetooth性能:Bluetooth 5.4とLDACなどの高品質コーデックに対応し、ワイヤレスでも高音質な音楽体験が可能
  • 通信の方向性:モバイル通信とGPSを省いたWi-Fi専用設計で、室内でのエンターテイメントに特化
  • 総括:強力なオーディオ機能と高速な宅内通信性能により、最高のホームエンターテイメント環境を構築できる一台

ペンとキーボード:ALLDOCUBE Ultra Pad ~~生産性を高める強力なツール~

ALLDOCUBE Ultra Padのペンで描いている。

ここでは、ALLDOCUBE Ultra Padを単なるエンターテイメント端末から、創造性と生産性を高めるツールへと変貌させる、専用のスタイラスペンとキーボード、そしてPCモードについて、その実力を詳しくレビューします。

まるで紙と鉛筆、自然な書き心地のスタイラスペン

別売りの専用スタイラスペンは、Ultra Padのクリエイティブ性能を最大限に引き出します。4096段階の筆圧検知に対応しており、その反応は非常に正確です。実際にイラストアプリ「Ibis Paint X」でスケッチを試したところ、筆圧に応じて線の太さが滑らかに変化し、描画の遅延もほとんど感じませんでした。まるで本物の鉛筆で描いているかのような自然な感覚で、本格的なイラスト制作にも十分応えてくれます。

ペンの使い勝手も洗練されています。ペン上部のキャップを引くと現れる隠し設計のUSB Type-Cポートで充電し、1時間の充電で95時間以上も使用できるため、バッテリー切れの心配はほとんどありません。使用しない時はタブレット側面にマグネットでしっかりと吸着し、手軽に持ち運べる点も便利です。

PCライクなタイピングを実現する専用キーボード

ALLDOCUBE Ultra Padにキーボードを装着している。

専用キーボードを装着すれば、Ultra Padは瞬時に高性能なノートPCへと姿を変えます。接続は充電不要のPogo Pinコネクタによるマグネット式で、近づけるだけで「パチン」と確実につながります。この手軽さは、Bluetoothキーボードのペアリング作業とは比較になりません。

キーボードは1.4mmのキーストロークを持つシザー構造を採用しており、静かで快適なタイピングが可能です。実際に長文のメールを作成してみましたが、打鍵感が心地よく、長時間の作業でも疲れにくいと感じました。また、輝度調整やスクリーンショットといった操作がワンタッチで可能なショートカットキーや、日本語配列シリコンカバーが付属する点も、ユーザーにとって嬉しい配慮です。

ALLDOCUBE Ultra Padのキーボードを拡大。

生産性を高めるPCモード

専用キーボードとマウスを接続して初めて、「PCモード」の真価が発揮されます。これは単に物理的な入力装置が加わるだけでなく、タブレット全体の操作感がよりPCライクなものへと変化する体験です。

実際にこのモードで作業してみると、カーソルを使った精密な操作や、ショートカットキーを駆使した効率的なテキスト編集が可能になり、タブレット単体でのタッチ操作とは一線を画す生産性の向上を実感しました。複数のアプリケーションを切り替えながら文書を作成するような場面では、その差は歴然です。比較対象のiPlay 60 Pad Proも同様の利用が可能ですが、Ultra Padのパワフルなプロセッサーは、このPCモードでのマルチタスクをよりスムーズで快適なものにしてくれます。

ALLDOCUBE Ultra Padのペンとキーボード 仕様

  • スタイラスペン (別売り)
  • 筆圧感知: 4096段階
  • 接続方式: 自動接続
  • 充電方式: USB Type-C (ペン本体に内蔵)
  • バッテリー: 連続使用95時間以上
  • 携帯性: 本体側面へマグネットで吸着
  • キーボード (別売り)
  • 接続方式: Pogo Pinコネクタ (5pin・マグネット式)
  • キー構造: シザー構造 (キーストローク1.4mm)
  • その他: スタンド機能、ショートカットキー、日本語配列カバー付属

まとめ:ペンとキーボード

  • スタイラスペン:4096段階の筆圧検知と低遅延により、紙に描くような自然な書き心地を実現
  • キーボード:Pogo Pin接続による手軽さと、快適な打鍵感で本格的な長文入力にも対応
  • PCモード:キーボード接続により、タブレットがノートPCのように変身し、本格的な作業が可能になる
  • 拡張性:最大の魅力である外部ディスプレイ出力により、PCのように本格的な作業環境を構築できる
  • 総括:オプションのペンとキーボードを揃えることで、コンテンツ消費から創造・生産活動までを一台で完結させる万能デバイスへと進化する

OSと機能:ALLDOCUBE Ultra Pad ~最新OSと多彩な機能がもたらす快適な操作体験~

ALLDOCUBE Ultra PadのUI画面。アプリ一覧。

ここでは、ALLDOCUBE Ultra Padの日々の使い勝手を決定づけるOSの完成度と、生産性や利便性を高める多彩な機能について、「Alldocube iPlay 60 Pad Pro」との比較を交えながら深掘りしていきます。

最新Android 15ベースの洗練されたUI

ALLDOCUBE Ultra Padは、最新のAndroid 15をベースとした独自OS「ALLDOCUBE OS 4.1」を搭載しています。Android 14を搭載するiPlay 60 Pad Proよりも新しいバージョンをいち早く採用しており、先進性を感じさせます。このOSは、これまでの同社製タブレットに見られたLite版とは異なり、グラフィカルで洗練された仕上がりです。

実際に操作してみると、UIは素のAndroidに近い感覚で非常に扱いやすく、メーカー独自の不要なアプリ(ブロートウェア)もほとんど見当たりません。一方で、通知センターに常時表示される「すべて消去」ボタンや、フォルダ内のアプリをワンタップで起動できる「大型フォルダ機能」など、かゆいところに手が届く便利なカスタマイズが施されており、快適な操作性を実現しています。

今後の進化にも期待が持てるアップデート

製品の長期的な利用を考えたとき、ソフトウェアアップデートの提供は重要な要素です。Ultra Padは、発売された時点ですでにシステムアップデートが提供されており、メーカーの初期サポートに対する真摯な姿勢が伺えます。OSにはまだ細かな不具合が見られる部分もありますが、今後のアップデートによる機能改善や安定性の向上に期待が持てます。

生産性と利便性を高める多彩な機能

ALLDOCUBE Ultra Padのデスクトップモード。

Ultra Padは、日々の様々なシーンで役立つ便利な機能を数多く搭載しています。デスクトップモードは、UIをPCのように変化させ、複数のアプリをウィンドウで同時に表示できる機能です。ブラウザで調べ物をしながらメモアプリに書き出すといったマルチタスクが、PCさながらの感覚で行えます。

ジェスチャー操作も豊富で、2本指のスワイプで画面を分割したり、3本指のスワイプでスクリーンショットを撮影したりと、直感的な操作が可能です。また、画面をダブルタップしてスリープや起動ができる機能は、物理ボタンを押す手間を省いてくれる地味ながらも便利な機能でした。

このほか、ゲームモードも搭載されており、パフォーマンスの最適化や通知の非表示設定が可能です。センサー類は重力・光・ホールセンサーを搭載していますが、ジャイロセンサーやGPSは非搭載のため、一部のゲームやナビアプリの利用には向きません。

プレゼンも快適にする映像出力

ALLDOCUBE Ultra Padの映像出力。モバイルモニターに出力。

生産性を飛躍的に向上させる最大の武器が「映像出力機能」です。実際にUSB Type-C (USB 3.1 Gen2)ケーブル一本で手持ちの4Kモニターに接続してみたところ、何の設定も必要なく、すぐにUltra Padの画面がミラーリングされました。この手軽さには感動しました。

この機能利用することで、利便性はさらに高まります。モニター側でプレゼンテーション資料を全画面表示させながら、手元のUltra Padでは参考資料やメモアプリを開く、といった本格的なデュアルディスプレイ環境を構築できました。これは、映像出力機能を持たないiPlay 60 Pad Proでは決して真似のできないことです。タブレットの画面を拡張することで、生産性が飛躍的に向上することを改めて実感しました。

搭載センサーと注意点

本機は、画面の自動回転に利用される重力センサー、画面輝度の自動調整を担う光センサー、スマートカバーの開閉を検知するホールセンサーといった、タブレットの基本的なセンサーを搭載しています。これにより、レースゲームを本体の傾きで直感的に操作したり、周囲の明るさに応じて画面の輝度が自動で最適化されたりと、快適な利用が可能です。

一方で注意点として、ジャイロセンサーやGPSは搭載されていません 。そのため、一部のAR(拡張現実)を利用したゲームや、地図アプリでのナビゲーションといった用途には対応していない点は理解しておく必要があります。

利便性とのトレードオフ、生体認証は非搭載

Ultra Padを選ぶ上で最も注意すべき点が、指紋認証顔認証といった生体認証機能を一切搭載していないことです。ロック解除のたびにPINやパスワードを入力する必要があり、この点は明確なデメリットと言えます。

比較対象のiPlay 60 Pad Proは顔認証を搭載していますが、その精度は不安定で、ユーザーによっては認識率が50%程度という報告もあります。確実なPIN入力と、不安定な顔認証のどちらを選ぶかは好みが分かれるところですが、Ultra Padでは利便性と引き換えに、よりシンプルなセキュリティ方式を採用した形です。

ALLDOCUBE Ultra PadのOSと機能 仕様

  • OS: ALLDOCUBE OS 4.1 (Android 15ベース)
  • デスクトップモード: 搭載 (マルチウィンドウ対応)
  • ゲームモード: 搭載 (パフォーマンスモード、通知オフ機能など)
  • ジェスチャー操作: 画面分割、スクリーンショット、ダブルタップによる画面オン/オフなど
  • 映像出力: USB Type-CポートによるDisplayPort Alternate Modeに対応
  • 搭載センサー: 重力センサー、光センサー、ホールセンサー
  • 非搭載センサー: ジャイロセンサー、近接センサー、GPS
  • 生体認証: 非搭載

まとめ:OSと機能

  • OSとUI:最新のAndroid 15をベースとした快適なUIで、不要なアプリが少なく動作が軽快
  • 多機能性:デスクトップモードや便利なジェスチャー操作など、生産性を高める機能が充実
  • 映像出力:iPlay 60 Pad Proにはない外部ディスプレイ出力に対応し、PCのように本格的な作業にも利用可能
  • センサー:基本的なセンサーは搭載するものの、GPSやジャイロセンサーは非搭載で用途が限定される
  • 生体認証:顔認証や指紋認証は非搭載であり、ロック解除はPINやパスワード入力が必須
  • 総括:最新OSによる快適な操作感を基盤に、特に映像出力機能が本機の価値を大きく高めている

「ALLDOCUBE Ultra Pad」と「Alldocube iPlay 60 Pad Pro」の主な違い

ALLDOCUBE Ultra Padの画面。

ALLDOCUBE社の2つのタブレット、「Ultra Pad」と「iPlay 60 Pad Pro」は、同じブランドでありながら、性能、機能、そして想定される利用シーンにおいて全く異なる特徴を持っています。ここでは、両モデルのスペックを比較し、その違いを詳しく解説します。

OSとアップデート

  • ALLDOCUBE Ultra Pad: Android 15ベースのALLDOCUBE OS 4.1
  • Alldocube iPlay 60 Pad Pro: Android 14ベースのALLDOCUBE OS 3.0
  • 違い: Ultra Padはより新しいOSバージョンを搭載しており、機能面や将来的なサポート期間において有利です。

プロセッサーと性能

  • ALLDOCUBE Ultra Pad: Qualcomm Snapdragon 7+ Gen 3 (AnTuTu v10: 約135万点)
  • Alldocube iPlay 60 Pad Pro: MediaTek Helio G99 (AnTuTu v10: 約42万点)
  • 違い: Ultra Padの処理性能はiPlay 60 Pad Proの約3倍以上です。これにより、Ultra Padは高負荷な3Dゲームや動画編集といった、より専門的な作業も快適にこなせます。

ディスプレイ

  • ALLDOCUBE Ultra Pad: 12.95インチ, 2.8K (2880×1840), 144Hzリフレッシュレート, 輝度700ニト
  • Alldocube iPlay 60 Pad Pro: 12.1インチ, WQXGA (2560×1600), 90Hzリフレッシュレート, 輝度最大550ニト
  • 違い: Ultra Padは、画面サイズ、解像度、滑らかさ(リフレッシュレート)、明るさの全てにおいてiPlay 60 Pad Proを上回っており、より高品質な視覚体験を提供します。

バッテリー容量

  • ALLDOCUBE Ultra Pad: 15,000mAh
  • Alldocube iPlay 60 Pad Pro: 10,000mAh
  • 違い: Ultra Padは50%も大きいバッテリーを搭載しており、より長時間の連続使用が可能です。

オーディオ

  • ALLDOCUBE Ultra Pad: 8スピーカー (DTSオーディオ対応)
  • Alldocube iPlay 60 Pad Pro: 4スピーカー (BOX)
  • 違い: スピーカー数が2倍でDTSにも対応するUltra Padの方が、より臨場感と広がりのあるサウンド体験が期待できます。

通信機能

  • ALLDOCUBE Ultra Pad: Wi-Fi 6, Bluetooth 5.4, モバイル通信・GPSは非搭載
  • Alldocube iPlay 60 Pad Pro: Wi-Fi 5, Bluetooth 5.2, 4G LTE通信・GPSに対応
  • 違い: ここが両者の最も大きな違いです。Ultra Padは室内での高速通信に特化している一方、iPlay 60 Pad ProはSIMカードを挿入して、外出先でも単体で通信やナビゲーションが可能です。

主な機能

  • ALLDOCUBE Ultra Pad: 外部ディスプレイ出力(DP-output)、高性能AI機能、生体認証なし
  • Alldocube iPlay 60 Pad Pro: 顔認証、全てのアプリが横画面に自動適応
  • 違い: Ultra Padは外部モニターに接続できるなど、PCライクな拡張性に優れています。対してiPlay 60 Pad Proは、顔認証など日々の使い勝手を向上させる便利な機能を備えています。

サイズと重量

  • ALLDOCUBE Ultra Pad: 約292 x 191 x 7.6 mm, 約710g
  • Alldocube iPlay 60 Pad Pro: 約278 x 180 x 7.4 mm, 約537g
  • 違い: Ultra Padは画面とバッテリーが大きい分、iPlay 60 Pad Proよりも一回り大きく、170g以上重くなっています。携帯性ではiPlay 60 Pad Proが有利です。

耐久性とカラー

  • ALLDOCUBE Ultra Pad: 全金属ボディ(ダークグレー)
  • Alldocube iPlay 60 Pad Pro: 全金属ボディ(グレー)
  • 違い: 両モデルともに高級感のある金属筐体を採用しており、耐久性に大きな差はありませんが、Ultra Padは側面のエッジがシャープなデザインです。

まとめ

ALLDOCUBE Ultra PadAlldocube iPlay 60 Pad Proは、同じメーカーの製品でありながら、明確な棲み分けがなされています。Ultra Padは、圧倒的なプロセッサー性能、144Hzの高品質ディスプレイ、大容量バッテリー、そして外部ディスプレイ出力といった強力なスペックを備え、「室内で最高のエンターテイメントと生産性を求めるユーザー」向けの高性能モデルです。

一方、iPlay 60 Pad Proは、手頃な価格でありながら、4G LTE通信やGPS、顔認証といった便利な機能を搭載し、「場所を選ばずに使いたい、コストと機能のバランスを重視するユーザー」向けの万能モデルと言えるでしょう。どちらを選ぶかは、タブレットに何を最も重視するかによって決まります。

ALLDOCUBE Ultra Padのメリット・デメリット

ALLDOCUBE Ultra Padの画面。ディスプレイ。

ALLDOCUBE Ultra Pad」は、驚異的なコストパフォーマンスを誇る一方で、その特徴的な仕様からいくつかの注意点も存在します。ここでは、同価格帯のライバル機種と比較しながら、本機の長所と弱点を詳しく解説していきます。

【メリット】

メリット1:圧倒的な処理性能

最大のメリットは、準フラッグシップ級のプロセッサー「Snapdragon 7+ Gen 3」を搭載している点です。これにより、Alldocube iPlay 60 Pad ProやTeclast T65 Maxが採用する「Helio G99」、Blackview MEGA 8の「Unisoc T620」とは比較にならないほど高速で快適な動作を実現します。高負荷なゲームやクリエイティブな作業もスムーズにこなせる処理性能は、大きなアドバンテージです。

メリット2:クラス最高峰のディスプレイ品質

12.95インチの2.8Kディスプレイは、解像度、144Hzの滑らかなリフレッシュレート、そして700ニトという輝度のいずれにおいても、同クラスのタブレットを凌駕しています。Teclast T65 MaxやBlackview MEGA 8がFHD解像度、60Hz〜90Hzであることを考えると、その差は歴然です。Lenovo Idea Tab Proも高解像度ですが、リフレッシュレートと輝度ではUltra Padが優位に立っています。

メリット3:怪物級のバッテリー容量

15,000mAhというバッテリー容量は、他の比較機種(10,000mAh〜11,000mAh)を35%以上も上回る、まさに怪物級のスタミナを誇ります。一日中充電を気にすることなく、動画鑑賞や作業に集中できる安心感は、Ultra Padならではの大きな魅力です。

メリット4:外部ディスプレイ出力による高い拡張性

USB Type-Cポートが映像出力(DisplayPort Alternate Mode)に対応している点も、特筆すべき長所です。これにより、ケーブル一本で外部モニターに接続し、PCのように大画面で作業することが可能になります。同様の機能を備えるLenovo Idea Tab Proと並び、単なるタブレットを超えた使い方を提案してくれます。

メリット5:高速なWi-Fi 6と豊富なオーディオコーデック

通信機能は、最新規格のWi-Fi 6に対応しており、Wi-Fi 5までのAlldocube iPlay 60 Pad ProやTeclast T65 Maxなどと比較して、混雑した環境でもより高速で安定した通信が可能です。また、ハイレゾ相当の音質を楽しめるLDACコーデックに対応している点も、音楽好きには見逃せないポイントです。

メリット6:柔軟なストレージ拡張性

256GBの内蔵ストレージに加え、microSDカードによって最大1TBまで容量を拡張できます。これは、Alldocube iPlay 60 Pad Proなど、このクラスの多くのタブレットが備える共通のメリットですが、大量の動画や写真、アプリを保存したいユーザーにとっては不可欠な機能と言えるでしょう。

【デメリット】

デメリット1:モバイル通信(4G/5G)とGPSの非搭載

本機の最大の弱点は、Wi-Fi専用モデルであり、単体でのモバイル通信ができないことです。Alldocube iPlay 60 Pad Pro、Blackview MEGA 8、Teclast T65 Maxがいずれも4G LTE通信に対応しているのに対し、Ultra Padは屋外でのインターネット接続にWi-Fi環境が必須となります。また、GPSも非搭載のため、ナビゲーション用途には使えません。

デメリット2:生体認証機能の欠如

利便性に直結する生体認証(指紋認証・顔認証)が一切搭載されていない点も、大きなデメリットです。ロック解除のたびにPINやパスワードの入力が必要になります。Lenovo Idea Tab Proが指紋センサーを、他の3機種が顔認証を備えていることを考えると、この点は明確に劣っています。

デメリット3:700gを超える重量

15,000mAhの大容量バッテリーを搭載する代償として、本体重量は710gとかなり重めです。Alldocube iPlay 60 Pad Pro(約537g)やLenovo Idea Tab Pro(約620g)と比較しても重く、長時間の片手持ちや、手軽に持ち運ぶ用途にはあまり向きません。

デメリット4:シャープすぎる筐体のエッジ

高級感のある全金属ボディは魅力的ですが、側面のエッジがシャープすぎるという指摘もあります。デザイン性を優先した結果かもしれませんが、持ち方によっては少し手が痛く感じることがあり、ケースなしで長時間使用する際には注意が必要かもしれません。

ALLDOCUBE Ultra Padのスペック(仕様)一覧

  • ディスプレイ: 12.95インチ IPS液晶 (2880×1840)、輝度700nit
  • リフレッシュレート: 最大144Hz
  • プロセッサ: Qualcomm Snapdragon 7+ Gen 3
  • GPU: Adreno 732
  • RAM(メモリ): 12GB (LPDDR5X)
  • ストレージ: 256GB (UFS 3.1)、microSDカードで拡張可能
  • バッテリー: 15,000mAh
  • 駆動時間: 動画再生14時間以上、音楽再生最大6日間
  • 充電: 33W急速充電に対応 (PD対応)
  • 背面カメラ: 13MP (オートフォーカス対応)
  • 前面カメラ: 5MP
  • ワイヤレス通信: Wi-Fi 6 (802.11ax)、Bluetooth 5.4
  • インターフェース: USB Type-C (USB 3.1 Gen2)、5pinポゴピン (キーボード接続用)
  • センサー: 重力センサー、光センサー、ホールセンサー
  • 映像出力: USB Type-Cポート経由でのDisplayPort Alt Modeに対応
  • スピーカー: 8スピーカー (DTSサウンド対応)
  • オーディオ: USB Type-C経由のイヤホンに対応 (3.5mmイヤホンジャックなし)
  • マイク: 3マイク (デジタルシリコンマイク、ノイズリダクション対応)
  • スタイラスペン: 対応 (4096段階筆圧検知、別売り)
  • キーボード: 対応 (マグネット式キーボード、別売り)
  • 機能: Widevine L1対応、PCモード
  • 筐体: 全金属ボディ
  • OS: ALLDOCUBE OS 4.1 (Android 15ベース)
  • サイズ: 約291.61 × 191.08 × 7.6 mm
  • 重量: 約710g (実測値)
  • カラー: グレー(ダークグレー)
  • 付属品: 33W充電器、USB Type-Cケーブル、保護フィルム(貼付済)、カードスロットピン

ALLDOCUBE Ultra Padの評価

ALLDOCUBE Ultra Pad 本体 実機を持ちかかえている。

8つの評価基準で「ALLDOCUBE Ultra Pad」を5段階で評価してみました。

項目別評価

画面の見やすさ:★★★★★
13インチの2.8K大画面は非常に高精細。最大144Hzのリフレッシュレートと700ニトの高輝度により、屋内・屋外を問わず鮮やかで滑らかな映像を楽しめます。

スペック:★★★★★
準フラッグシップ級のSnapdragon 7+ Gen 3を搭載。高速なLPDDR5XメモリとUFS 3.1ストレージとの組み合わせで、あらゆる作業を快適にこなせるパフォーマンスを誇ります。

デザイン:★★★★☆
全金属製ボディと狭額縁ベゼルがもたらす高級感は価格以上です。ただし、側面のエッジが鋭く、持ち方によっては少し痛みを感じる可能性がある点が惜しまれます。

耐久性: ★★★☆☆
全金属ボディは頑丈な印象を与えますが、防水防塵性能や耐衝撃性に関する公式な認証はなく、一般的なタブレット同様、取り扱いには注意が必要です。

通信:★★★☆☆
最新規格のWi-Fi 6とBluetooth 5.4に対応し、室内でのワイヤレス接続は高速かつ安定。一方でモバイル通信やGPSは非搭載で、用途は屋内に限定されます。

機能:★★★★☆
外部ディスプレイ出力やデスクトップモード、AI機能など生産性を高める機能が豊富です。一方で、顔認証や指紋認証といった生体認証が非搭載なのは大きなマイナス点です。

使いやすさ:★★★★☆
Android 15ベースのOSは直感的で扱いやすいです。別売りのペンやキーボードを組み合わせることで、ノートPCのように利用できます。生体認証がない点が日常的な一手間になります。

価格:★★★★★
準フラッグシップ級の性能と13インチの高品質なディスプレイを搭載しながら、クーポン利用で4万円台から購入できるコストパフォーマンスは驚異的です。

総評】★★★★☆

圧倒的な性能とディスプレイが生む最高のエンタメ体験

ALLDOCUBE Ultra Padは、「価格」の常識を覆すほどの「性能」を詰め込んだ、極めてコストパフォーマンスの高い一台です。最大の魅力は、準フラッグシップ級のプロセッサー「Snapdragon 7+ Gen 3」と、13インチの2.8K 144Hzディスプレイという、この価格帯では考えられないほどの豪華な組み合わせにあります。

さらに、その映像体験を完成させるのが、iPlay 60 Pad Proの倍となる8つのスピーカーです。DTSオーディオによってチューニングされたサウンドは、部屋全体を包み込むような臨場感があり、外部スピーカーが不要なほど高音質です。これら「圧倒的な処理性能」「高精細で滑らかな大画面」、そして「迫力のサウンド」という3つの要素が融合することで、動画鑑賞からゲームまで、あらゆるコンテンツを最高レベルの快適さで楽しむことが可能です。まさに家庭内におけるエンターテイメント体験を、これ一台で完結させられるパワフルなマシンと言えるでしょう。

生産性を飛躍させる高い拡張性

本機はエンターテイメントだけでなく、生産性ツールとしての大きな可能性も秘めています。別売りのペンやキーボードを組み合わせ、「デスクトップモード」や「外部ディスプレイ出力機能」を活用することで、単なるタブレットの枠を超えた本格的な作業が可能です。これにより、クリエイティブな活動から事務作業まで、幅広い用途に対応できる高い拡張性を備えています。

購入前に理解すべき注意点

しかし、その高い性能と引き換えに、明確に割り切られた点も存在します。本機はモバイル通信(4G/5G)やGPS、そして指紋・顔認証といった生体認証機能を搭載していません。そのため、外出先で単体で通信したり、ナビとして使用したり、素早くロックを解除したりといった用途には向きません。この点は購入前に必ず理解しておくべき重要な注意点です。

誰におすすめできるか

結論として、ALLDOCUBE Ultra Padは「主に室内で、最高のエンターテイメントと高い生産性を、圧倒的なコストパフォーマンスで手に入れたい」と考えるユーザーに最適なタブレットです。外出先での常時接続性や手軽さよりも、自宅での映像美や処理性能を優先するならば、これ以上の選択肢はなかなか見つからないでしょう。いくつかの割り切られた点を許容できるのであれば、メインタブレットとしても十分に活躍できる、非常に満足度の高い一台です。

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ALLDOCUBE Ultra Padの価格・購入先

ALLDOCUBE Ultra Padの本体 外観 正面。

※価格は2025/09/15に調査したものです。価格は変動します。

ECサイト

  • 楽天市場で54,999円(送料無料)、
  • AliExpressで51,319円、

で販売されています。

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他のおすすめライバル機種と価格を比較

ALLDOCUBE Ultra Pad」に似た性能をもつタブレットも販売されています。価格の比較もできるので、ぜひ参考にしてみてください。

Alldocube iPlay 60 Pad Pro

Alldocubeから発売された12.1インチのタブレットです(2024年7月発売)。

ALLDOCUBE OS 3.0、MediaTek Helio G99 (MT8781) 、8GB / 12GB LPDDR4Xメモリ、2K液晶、128GBストレージ、10000 mAhバッテリー、背面16MPのメインカメラ、前面8MPのフロントカメラ搭載で、専用のマジックタッチ キーボード(別売)、33W PD急速充電、クアッドBOXスピーカー、4G LET通信、Widevine L1、リフレッシュレート 90Hz、最大20GBまでのメモリ拡張、Wi-Fi 5に対応しています。

価格は、Amazonで22,799円 (税込)、楽天市場で32,999円(送料無料)、AliExpressで25,022円、です。

関連記事:劇的に進化した「Alldocube iPlay 60 Pad Pro」を解説

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Lenovo Idea Tab Pro

Lenovoから発売された12.7インチのタブレットです(2025年1月 日本発売)。

Android 14(2回のOSメジャーアップグレード)、MediaTek Dimensity 8300、8GB LPDDR5X メモリ、2944 x 1840 ドットのディスプレイ、256 GB UFS 4.0ストレージ、10200 mAhバッテリー、microSDメディアカードリーダー、背面13MPのメインカメラ、前面8MPのフロントカメラを搭載しています。

また、DP映像出力、4つのJBLスピーカー、Dolby Atmos、Lenovo Tab Pen Plus(付属)、Google GeminiのAI機能(かこって検索、翻訳)、「Easy Jot」、読み上げモード、Lenovo TurboSystem、Lenovo Smart Connect、キーボードパック(別売)、フォリオケース(別売)、USB 3.2 Type-Cポート(DP映像出力に対応)、Wi-Fi 6 、Bluetooth 5.3に対応しています。

価格は、Amazonで53,111円(税込)、楽天市場で57,800円(送料無料)、ヤフーショッピングで57,800円(送料無料)、米国 Amazon.comで$359.99、です。

関連記事:Lenovo Idea Tab Pro レビュー!AI機能付き12.7タブレット

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Blackview MEGA 8

Blackviewから発売された13インチのタブレットです(2025年5月1日 発売予定)。

DokeOS_P 4.1 (Android 15 ベース)、Unisoc Tiger T620 プロセッサ、12GB RAM (+最大24GBまでのメモリ拡張)、FHD+ IPS液晶 (リフレッシュレート90Hz)、512GBまたは256GBストレージ (UFS)、11000mAhバッテリー、背面50MP+2MPカメラ、前面13MPカメラを搭載しています。

また、Doke AI(AI音声起動、AIグローバルスマートコントロールなど多数)、PCモード、画面分割、

最大2TBまでのストレージ拡張、18W 急速充電、クアッドBOX Smart-K ステレオスピーカー、スタイラスペン(付属)、ワイヤレスキーボード(別売)、顔認証、目の保護モード、USB Type-C (OTG)、Wi-Fi (5G WIFI対応)、Bluetooth 5.0、4G LTE通信に対応しています。

価格は、Amazonで31,815円(税込)、AliExpressで27,340円、です。

関連記事:Blackview MEGA 8徹底レビュー!AI機能と性能をMEGA 2と比較

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Teclast T65 Max

Teclastから発売された13インチのタブレットです(2024年4月 発売)。

Android 14(Android 15)、MediaTek Helio G99 (MT6789) 、8GBメモリ、12.95インチのフルHD液晶、256GB UFS ストレージ、10,000 mAhバッテリ、背面 13MP + 0.1MPの2眼カメラ、前面 8MPのフロントカメラを搭載しています。

また、最大20GBまでのメモリ拡張、Widevine L1、クアッドスピーカー、Sweet 4サウンドシステム、18W PD急速充電、最大1TBまでのストレージ拡張、顔認証、リフレッシュレート 60Hz、アイプロテクションモード、

Bluetooth キーボード(別売)、T65 Max 超簿型ケース(別売)、USB Type-C (OTG)、4衛星測位のGPSナビゲーション、Wi-Fi 5のデュアルバンド、Bluetooth 5.2に対応しています。

価格は、Amazonで30,304円、楽天市場で33,480円、ヤフーショッピングで43,280円、AliExpressで27,190円、米国 Amazon.comで$186.97、です。

関連記事:Teclast T65 Maxをレビュー!13インチ大画面で動画もゲームも激変する?

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他のAlldocube タブレットと比較

他にもAlldocubeのタブレットが販売されています。8インチモデルのほかに10インチ、11インチモデルもあるので、ぜひ比較してみてください。

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